JP7291959B2 - 光学装置及び光音響顕微鏡 - Google Patents

光学装置及び光音響顕微鏡 Download PDF

Info

Publication number
JP7291959B2
JP7291959B2 JP2020518330A JP2020518330A JP7291959B2 JP 7291959 B2 JP7291959 B2 JP 7291959B2 JP 2020518330 A JP2020518330 A JP 2020518330A JP 2020518330 A JP2020518330 A JP 2020518330A JP 7291959 B2 JP7291959 B2 JP 7291959B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
lens
axicon lens
wavelength
photoacoustic microscope
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020518330A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019216364A1 (ja
Inventor
真幸 丸山
究 加瀬
徳人 斎藤
智之 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Original Assignee
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by RIKEN Institute of Physical and Chemical Research filed Critical RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Publication of JPWO2019216364A1 publication Critical patent/JPWO2019216364A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7291959B2 publication Critical patent/JP7291959B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/04Analysing solids
    • G01N29/06Visualisation of the interior, e.g. acoustic microscopy
    • G01N29/0654Imaging
    • G01N29/0681Imaging by acoustic microscopy, e.g. scanning acoustic microscopy
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/22Details, e.g. general constructional or apparatus details
    • G01N29/24Probes
    • G01N29/2418Probes using optoacoustic interaction with the material, e.g. laser radiation, photoacoustics
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/22Details, e.g. general constructional or apparatus details
    • G01N29/28Details, e.g. general constructional or apparatus details providing acoustic coupling, e.g. water
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/30Collimators
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/001Axicons, waxicons, reflaxicons
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/1702Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated with opto-acoustic detection, e.g. for gases or analysing solids
    • G01N2021/1706Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated with opto-acoustic detection, e.g. for gases or analysing solids in solids
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/1702Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated with opto-acoustic detection, e.g. for gases or analysing solids
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B19/00Condensers, e.g. light collectors or similar non-imaging optics
    • G02B19/0004Condensers, e.g. light collectors or similar non-imaging optics characterised by the optical means employed
    • G02B19/0019Condensers, e.g. light collectors or similar non-imaging optics characterised by the optical means employed having reflective surfaces only (e.g. louvre systems, systems with multiple planar reflectors)

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Description

本発明は、光学装置及び光音響顕微鏡に関する。
光を物体に照射することにより生じる物体の応答に基づいて画像化する技術が知られている。例えば、物体に光を照射し、照射した光によって生じた音響波を検出して画像化する光音響顕微鏡が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
非特許文献1 Muhammad Rameez Chatni et al., 「Functional photoacoustic microscopy of pH」, Journal of Biomedical Optics, 2011年10月, Vol. 16(10), pp.100503-1-100503-3
解決しようとする課題
光音響顕微鏡等のように集光した光を利用する装置においては、光の波長によって集光位置が異ならないことが望ましい場合がある。また、集光度が高いことが望ましい場合がある。
一般的開示
本発明の第1の態様においては、光学装置が提供される。光学装置は、コリメートされた光が入射し、発散するリング状の光を形成する第1のアキシコンレンズを備えてよい。光学装置は、第1のアキシコンレンズにより形成されたリング状の光が入射し、リング状のコリメート光を形成するレンズを備えてよい。光学装置は、レンズにより形成されたリング状のコリメート光を集光する集光鏡を備えてよい。
光学装置は、入射される発散光を反射することによりコリメートする反射型コリメータを備えてよい。第1のアキシコンレンズには、反射型コリメータによりコリメートされた光が入射してよい。
第1のアキシコンレンズ及びレンズは、光学的対称性を有してよい。
レンズは、第1のアキシコンレンズの頂角と実質的に同一の頂角を有する第2のアキシコンレンズであってよい。
レンズは、レンズの円錐面が第1のアキシコンレンズの円錐面に対向するように設けられてよい。
レンズは、少なくともリング状の光が入射する面が第1のアキシコンレンズの円錐面に近似する凸曲面を有する凸状レンズであってよい。
レンズは、凸曲面を有する面が第1のアキシコンレンズの円錐面に対向するように設けられてよい。
集光鏡はレンズと一体に設けられてよい。
光学装置は、多波長光源を備えてよい。多波長光源が発した光は、コリメートされて第1のアキシコンレンズに入射されてよい。
第2の態様においては、光音響顕微鏡が提供される。光音響顕微鏡は、上記の光学装置を備えてよい。光音響顕微鏡は、集光鏡により集光された光によって生じた音響波を検出する検出器を備えてよい。
検出器は、空中を伝搬した音響波を検出してよい。
光音響顕微鏡は、集光鏡により集光された第1の波長の光によって生じた音響波と、集光鏡により集光された第1の波長の光とは異なる第2の波長の光によって生じた音響波とに基づいて、集光鏡により集光された第1の波長の光及び第2の波長の光が照射された物体の画像を生成する処理装置を備えてよい。
上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。これらの特徴群のサブコンビネーションも発明となりうる。
一実施形態に係る光音響顕微鏡10の構成を概略的に示す。 一実施例としての光学装置200が備える光要素の配置を対象物190とともに概略的に示す斜視図である。 光学装置200における光線図を概略的に示す。 光学装置200により形成される波長500nmの光の単位体積あたりの吸収光束量を示す。 光学装置200により形成される波長750nmの光の単位体積あたりの吸収光束量を示す。 光学装置200により形成された波長1000nmの光の単位体積あたりの吸収光束量を示す。 アキシコンレンズ130及び集光鏡140の変形例としての光素子500の断面図である。 アキシコンレンズの他の配置例の一実施例の断面図である。 他の実施形態に係る光音響顕微鏡20の構成を概略的に示す。 光学装置100の出射光のビーム径を測定するための実験系を概略的に示す。 波長405nmのレーザ光を発生させた状態で撮像された画像を示す。 波長808nmのレーザ光を発生させた状態で撮像された画像を示す。 波長405nmのレーザ光を発生させた状態で撮像された画像の二値化画像を示す。 波長808nmのレーザ光を発生させた状態で撮像された画像の二値化画像を示す。 光学装置100の出射光のビームプロファイルを示す。 光音響顕微鏡10による光音響測定の検証結果を示すグラフである。 光音響顕微鏡10により得られる金属メッシュの光音響画像を表す。 対象物190とした金属メッシュの可視光画像を示す。 光音響顕微鏡700の基本構成を示す概念図である。 図19に関連する光学装置800の一実施例の光線図を概略的に示す。 光学装置800により形成される波長500nmの光の単位体積あたりの吸収光束量を示す。 光学装置800により形成される波長750nmの光の単位体積あたりの吸収光束量を示す。 光学装置800により形成される波長1000nmの光の単位体積あたりの吸収光束量を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
最初に、光音響顕微鏡用の光学装置の基本構成を説明する。図19は、光音響顕微鏡700の基本構成を示す概念図である。光音響顕微鏡700は、レーザ712と、光ファイバ714と、レンズ720と、円錐台プリズム740と、音響波センサ760と、アンプ762とを備える。レンズ720及び円錐台プリズム740は、対象物790への照射光を形成するための光学装置を構成する。
レーザ712は、対象物790に照射される光を発する。レーザ712が発した光は、光ファイバ714の一方の端部に入射し、光ファイバ714の他方の端部から発散光として出射する。レンズ720には、光ファイバ714から出射した発散光が入射する。レンズ720によって、発散するリング状の光が形成される。レンズ720により形成されたリング状の光は円錐台プリズム740に入射する。
円錐台プリズム740は、円錐台の形状を有する。円錐台プリズム740に入射したリング状の光は円錐台プリズム740の内側面で全反射する。円錐台プリズム740により、対象物790への照射光が形成される。
対象物790において、円錐台プリズム740からの照射光が対象物790に入射することによって、対象物790において照射光が通過する領域において、光吸収による音響波が発生する。発生した音響波は、水槽792中の水を伝搬して音響波センサ760に到達する。音響波センサ760は、音響レンズを有し、音響レンズの焦点位置で発生した音響波から音響波信号を生成する。音響波信号は、電気信号としてアンプ762に供給されて増幅される。アンプ762により増幅された電気信号から光音響波の強度が算出され画像化される。
光音響顕微鏡700において、異なる波長の光を用いて対象物790への照射光を形成すると、レンズ720の焦点が波長によって異なるため、対象物790への照射光の集光位置は波長によって異なってしまう。
また、図19に示す直線741及び直線742は、円錐台プリズム740が入射光を反射する内側面を表す。直線741で表される部分で全反射した光は実質的に集光しない。同様に、直線742で表される部分で全反射した光も実質的に集光しない。したがって、円錐台プリズム740によれば、対象物790への照射光の集光度を十分に高めることができないため、音響波センサ760の焦点位置以外の範囲に広く照射光が分散する。そのため、レーザ712が生成する光エネルギーの利用効率が低くなる。
図20は、図19に関連する光学装置800の一実施例の光線図を概略的に示す。光学装置800は、透過型コリメータ810と、アキシコンレンズ820と、円錐台プリズム840とを有する。光学装置800において、透過型コリメータ810及びアキシコンレンズ820の組み合わせは、図19のレンズ720に対応する光要素である。円錐台プリズム840、対象物890、及び水槽892は、それぞれ円錐台プリズム740、対象物790、及び水槽792に対応する。
図21は、光学装置800により形成される波長500nmの光の単位体積あたりの吸収光束量を示す。図22は、光学装置800により形成される波長750nmの光の単位体積あたりの吸収光束量を示す。図23は、光学装置800により形成される波長1000nmの光の単位体積あたりの吸収光束量を示す。
図21から図23は、対象物により収集される光束量の分布図である。図21から図23に示す分布図の縦軸は光軸方向を示し、横軸は光軸に直交する方向を示す。図21から図23に示されるように、波長によって光軸方向の集光位置が実質的に異なるため、光軸方向において吸収光束量が最大となる位置が波長によって異なることが分かる。
一般に、光学材料の屈折率は波長によって異なるため、透過型の光要素の焦点は、波長によって異なる。そのため、光学装置800において波長が異なる光を用いると、透過型コリメータ810を光が通過することで、波長によって光軸方向の集光位置にずれが生じる。
また、透過型コリメータ810が特定波長の光を実質的にコリメートできる場合でも、他の波長の光を同程度にコリメートできない場合がある。そのため、光学装置800から出射される光の集光度が波長によって異なり得る。
また、光学装置800において、円錐台プリズム840に入射するリング状の光の幅が大きくなると、対象物への照射光の集光度が低くなるため、光軸方向の分解能が低下する。照射光の集光度を高めるためには、円錐台プリズム840に入射するリング状の光の幅を小さくする必要があるが、そのためには、アキシコンレンズ820への入射光の径を小さくする必要がある。しかし、一般に、アキシコンレンズ820の円錐面822の頂部825の加工精度は他の部分より低いので、頂部825を通過する光は散乱され易い。アキシコンレンズ820への入射光の径を小さくすると、入射光の中心部の光束密度が高まるので、アキシコンレンズ820の頂部825で散乱される光束の量が多くなる。そのため、照射光の集光度を高めるためにアキシコンレンズ820への入射光の径を小さくすると、照射光のエネルギーロスが大きくなる。
図19から図23に関連して説明したように、光音響顕微鏡における光学装置の基本構成において、波長によって集光位置が異なるため、集光位置の調整が必要となり、多波長で対象物を高速に画像化することができないという課題があった。また、照射光の集光度を十分に高めることが容易でないという課題があった。
図1は、一実施形態に係る光音響顕微鏡10の構成を概略的に示す。光音響顕微鏡10は、いわゆるAR-PAM(音響分解能光音響顕微鏡)である。光音響顕微鏡10は、光学装置100と、音響波センサ160と、透明板170と、アンプ162と、処理装置180とを備える。光学装置100は、レーザ12と、光ファイバ14と、反射型コリメータ110と、アキシコンレンズ120と、アキシコンレンズ130と、集光鏡140とを備える。
レーザ12は、異なる波長のレーザ光を発生することができる。レーザ12は、多波長光源の一例である。レーザ12が発した光は、コリメートされてアキシコンレンズ120に入射される。
具体的には、レーザ12が発生した光は、光ファイバ14の一方の端部に入射し、光ファイバ14の他方の端部から発散光として出射する。反射型コリメータ110は、入射される発散光を反射することによって、コリメートする。具体的には、反射型コリメータ110は、発散光をコリメートする曲面形状の反射面を有する。反射型コリメータ110は、反射によって入射光をコリメートするので、波長による光軸AX方向の焦点ずれは実質的に生じない。
アキシコンレンズ120には、反射型コリメータ110によってコリメートされた光が入射する。アキシコンレンズ120は、入射した光から、発散するリング状の光を形成する。
アキシコンレンズ130は、アキシコンレンズ120により形成されたリング状の光が入射し、リング状のコリメート光を形成する。ここで、アキシコンレンズ130が形成するコリメート光とは、実質的にコリメートされた光を意味してよい。アキシコンレンズ130が形成するコリメート光とは、アキシコンレンズ130に入射するリング状の光より平行度が高い光を意味してよい。
一例として、アキシコンレンズ120及びアキシコンレンズ130は、実質的に光学的対称性を有する。具体的には、アキシコンレンズ130は、アキシコンレンズ120の頂角と実質的に同一の頂角を有する。なお、アキシコンレンズ130の屈折率がアキシコンレンズ120の屈折率と同一である場合、アキシコンレンズ130の頂角はアキシコンレンズ120の頂角と実質的に同一であることが望ましい。しかし、アキシコンレンズ130がアキシコンレンズ120の材料とは異なる材料で形成されている場合のように、アキシコンレンズ130の屈折率がアキシコンレンズ120の屈折率とは異なる場合には、アキシコンレンズ130がコリメート光を形成することができるように、アキシコンレンズ130の頂角をアキシコンレンズ120の頂角と異ならせてよい。アキシコンレンズ130は、アキシコンレンズ130の円錐面132がアキシコンレンズ120の円錐面122に対向するように設けられる。
このように、反射型コリメータ110によってコリメートした光を、光学的対称性を有するアキシコンレンズ120及びアキシコンレンズ130に入射して、コリメートされたリング状の光を得る。これにより、異なる波長を用いた場合でも、アキシコンレンズ130から出射する光をコリメートすることができる。アキシコンレンズ130から出射するリング状のコリメート光の内径や外径は波長によって異なり得るが、波長による平行度の違いは小さい。
集光鏡140は、アキシコンレンズ130により形成されたリング状のコリメート光を集光する。集光鏡140は、例えば放物面鏡である。集光鏡140は、入射した平行光を一点に集光するように、放物線の回転体で表される反射面142を持つ。これにより、集光鏡140は、アキシコンレンズ130により形成されたリング状のコリメート光を、反射によって対象物の特定位置に集光させることができる。集光鏡140は、入射光を反射することにより集光するので、集光位置や集光度の波長依存性を実質的に有しない。
例えば、上述したようにアキシコンレンズ130から出射するリング状のコリメート光の内径や外径は波長によって異なり得るが、波長による平行度の違いは小さい。集光鏡140は、反射面上のどの位置にコリメート光が入射しても特定の一点に収束するように設計されているので、入射するコリメート光の内径や外径が波長によって異なっても、特定の一点に集光することができる。
また、集光鏡140を用いることで、入射するリング状のコリメート光のリング幅を大きくしても集光度が実質的に低下しないので、アキシコンレンズ120に入射するコリメート光の径を大きくすることができる。アキシコンレンズ120に入射するコリメート光の径を大きくすることで、アキシコンレンズ120の頂部125で散乱される光束の量を低減することができる。そのため、照射光のエネルギーロスを低減することができる。これにより、レーザ12が生成する光エネルギーの利用効率を高めることができる。
音響波センサ160は、透明板170に固定される。透明板170は、集光鏡140と、対象物190との間に設けられる。音響波センサ160は、対象物190に音響的に結合するように設けられる。例えば、音響波センサ160は、音響整合材としての水194に接触するように設けられる。透明板170は、水194と接触するように設けられてよい。透明板170は、レーザ12が発する光を透過する材料で形成される。集光鏡140からの光は、音響波センサ160の周囲を通って対象物190に入射する。
音響波センサ160と光学装置100とは、集光鏡140から対象物190への光の集光位置と、音響波センサ160が有する音響レンズの焦点位置とが一致するように、位置合わせされる。例えば、光軸AX方向及び光軸AXに垂直方向における透明板170の位置を調整することにより、音響波センサ160と光学装置100とを位置合わせする。光学装置100によれば、光学装置100及び音響波センサ160の位置を独立して調整することができるので、光学装置100の焦点と音響波センサ160の焦点との位置合わせが容易となる。
集光鏡140からの光が対象物190に入射すると、対象物190内の集光位置に対応する特定位置から、音響波が発生する。発生した音響波は、水194を通じて音響波センサ160に到達する。音響波センサ160は、音響レンズの焦点位置で発生した音響波を検出して音響波信号を生成する。音響波信号は、電気信号としてアンプ162に供給されて増幅され、処理装置180に供給される。
処理装置180は、アンプ162により増幅された電気信号から、対象物190の光音響波の強度を算出する。処理装置180は、対象物190と光学装置100とを、光軸AXに直交する面内で相対的に移動させながら光音響波を測定することで、対象物190の画像を取得する。例えば、処理装置180は、集光鏡140により集光された第1の波長の光によって生じた音響波と、集光鏡140により集光された第1の波長の光とは異なる第2の波長の光によって生じた音響波とに基づいて、集光鏡140により集光された第1の波長の光及び第2の波長の光が照射された対象物190の画像を生成する。
対象物190の一例としての血管の画像を取得する場合、処理装置180は、動脈及び静脈により吸収される第1の波長の光と、動脈の吸収係数と静脈の吸光係数との比が第1の波長の光とは異なる第2の波長の光とを切り換えてレーザ12から発生させる。処理装置180は、音響波センサ160により検出された光音響波の大きさに基づいて、生体の各位置における静脈及び動脈を検出することにより、動脈及び静脈を区別した血管画像を生成する。光学装置100によれば、波長による光軸AX方向の集光位置のずれが小さいので、波長毎に集光位置を調整する必要がない。そのため、対象物190に照射する光の波長を高速に切り換えて音響波を検出することができる。したがって、多波長の光による対象物190の画像を高速に取得することができる。
図2は、一実施例としての光学装置200が備える光要素の配置を対象物190とともに概略的に示す斜視図である。図3は、光学装置200における光線図を概略的に示す。光学装置200は、光学装置100におけるアキシコンレンズ130に代えて凸状レンズ230を備える点で、光学装置100と異なる。
凸状レンズ230は、凸曲面233を有する面232を備える。凸状レンズ230は、面232がアキシコンレンズ120の円錐面122に対向するように設けられる。
アキシコンレンズ120により形成された光は、凸曲面233に入射し、凸曲面233よりAX側には入射しない。凸曲面233は、アキシコンレンズ120の円錐面122に近似する形状を有する。ここで、「近似する」とは、例えば、凸曲面233のうちアキシコンレンズ120からの光が入射する領域において、凸曲面233に接し、かつ、光軸と特定の角度で交差する接線で形成される円錐面の頂角と、アキシコンレンズ120の円錐面122の頂角との差が予め定められた範囲内であることを意味してよい。「予め定められた範囲」は、凸状レンズ230に要求されるコリメート度の許容誤差から定められてよい。アキシコンレンズ130に代えて凸状レンズ230を用いることで、光学装置200の製造コストを低減することができる。
図4は、光学装置200により形成される波長500nmの光の単位体積あたりの吸収光束量を示す。図5は、光学装置200により形成される波長750nmの光の単位体積あたりの吸収光束量を示す。図6は、光学装置200により形成された波長1000nmの光の単位体積あたりの吸収光束量を示す。図4から図6に示す吸収光束量の分布図において、図21から図23に示す吸収光束量の分布図と同様に、縦軸は光軸AX方向を示し、横軸は光軸AXに直交する方向を示す。
図21から図23に示す吸収光束量と図4から図6に示される吸収光束量とを比較すると、光学装置200によれば、光学装置800に比べて、吸収光束量が最大となる位置が波長によって大きくずれていないことが分かる。すなわち、光学装置200によれば、光学装置800に比べて、波長による光軸方向の集光位置がずれないことが分かる。また、光学装置100によれば、光学装置800に比べて、単位体積あたりの吸収光束量が大きいことが分かる。
以上に説明したように、アキシコンレンズと、アキシコンレンズと実質的又は近似的に光学的対称性を持つレンズと、集光鏡とを備えることで、波長による光軸方向の集光位置のずれが小さい光学装置を提供することができる。また、集光度が高い光学装置を提供することができる。
なお、図2及び図3に示す凸状レンズ230は、アキシコンレンズ120の円錐面122に対向する面の全体において凸形状を有してもよい。凸状レンズ230は、アキシコンレンズ120からの光が入射する領域において少なくとも凸曲面233を有すればよく、他の領域は任意の形状を有してよい。
また、図1に示すアキシコンレンズ130に代えて、少なくともアキシコンレンズ120からの光が入射する領域において、アキシコンレンズ120の円錐面に光学的に対称な面を有するレンズを適用してよい。例えば、アキシコンレンズ130の周部にのみ円錐面を有するようなレンズを適用してよい。アキシコンレンズ130においても、アキシコンレンズ120からの光が入射する領域において少なくともアキシコンレンズ120と光学的に対称な面を有すればよく、他の領域は任意の形状を有してよい。
図7は、アキシコンレンズ130及び集光鏡140の変形例としての光素子500の断面図である。光素子500は、アキシコンレンズ130と集光鏡140とを一体に設けた単一の光素子である。光素子500は、アキシコンレンズ130及び集光鏡140の作用を有する。
光素子500は、アキシコンレンズ部530と、集光鏡部540とを有する。アキシコンレンズ部530は、周部に円錐面532を有する。集光鏡部540は放物面状の反射面である放物面542を有する。光素子500は、円錐面532がアキシコンレンズ120の円錐面122に対向するように設けられる。
アキシコンレンズ部530の円錐面532は、アキシコンレンズ130の円錐面132の作用を有する。集光鏡部540の放物面542は、集光鏡140の反射面142の作用を有する。アキシコンレンズ120により形成されたリング状の光が円錐面532に入射すると、円錐面532によってリング状のコリメート光が形成されて光素子500の内部を進み、放物面542において内部全反射を受けて、光素子500から出射する。光素子500は円錐面532及び放物面542を有するので、円錐台プリズム740を用いる場合に比べて集光度を高めることができる。
なお、光学装置100において、アキシコンレンズ130は、アキシコンレンズ130の円錐面がアキシコンレンズ120の円錐面に対向するように配置される。他の配置例として、円錐面122が反射型コリメータ110に対向するようにアキシコンレンズ120を配置し、アキシコンレンズ130の底面がアキシコンレンズ120の底面に対向するようにアキシコンレンズ130を配置してもよい。この配置例の一実施例として、アキシコンレンズ120及びアキシコンレンズ630の断面図を図8に示す。アキシコンレンズ630は、アキシコンレンズ130の円錐面132に対応する円錐面632を周部に有し、アキシコンレンズ130と同じ作用を持つ。アキシコンレンズ120は、円錐面122が反射型コリメータ110に対向するように配置され、アキシコンレンズ630は、底面633がアキシコンレンズ120の底面123に対向するように配置される。同様に、光学装置200において、円錐面122が反射型コリメータ110に対向するようにアキシコンレンズ120を配置し、凸状レンズ230の底面がアキシコンレンズ120の底面に対向するように凸状レンズ230を配置してもよい。
なお、上記において、対象物190の一例としての血管の画像を取得する場合を例示したが、対象物190は血管や血液成分に限られない。対象物190として、生体内の様々な吸光物質を適用できる。また、生体に限らず、光を吸収する様々な物体を対象物190として適用できる。例えば、異種材料の接合部を持つ工業製品を対象物190として適用し、異種材料の接合部の層間剥離の検査装置として光音響顕微鏡10を適用してよい。
図9は、他の実施形態に係る光音響顕微鏡20の構成を概略的に示す。光音響顕微鏡20は、光音響顕微鏡10と同様に、AR-PAMである。光音響顕微鏡20は、光学装置100と、音響波センサ160と、アンプ162と、処理装置180とを備える。なお、光音響顕微鏡20が備える構成要素のうち、光音響顕微鏡10が備える構成要素と同じ構成要素には同じ符号が付されている。
光音響顕微鏡20は、音響波センサ160と対象物190とが音響結合媒体としての水を介さずに音響的に結合する点を除いて、光音響顕微鏡10と異なる。光音響顕微鏡20において、音響波センサ160は、例えば空中の気体を介して対象物190と音響的に結合する。したがって、音響波センサ160は、集光鏡140により集光された光によって生じ、空中を伝搬した音響波を検出する。なお、音響結合媒体として、水以外の液体や空気以外の任意の気体を適用してよい。また、音響結合媒体として、レーザ12が発する光を透過する固体を適用してよい。音響結合媒体は生体であってもよい。
光音響顕微鏡20は、光音響顕微鏡10とは異なり、音響波センサ160の保持手段としての透明板170を備えなくてよい。音響波センサ160の保持手段としては、集光鏡140から対象物190に向かう光を阻害しないように音響波センサ160を保持することができれば、透明板170以外の手段を、音響波センサ160の保持手段として用いることができる。
図10は、光学装置100の出射光のビーム径を測定するための実験系を概略的に示す。本実験系は、光学装置100の出射光が入射するスリガラス310と、スリガラス310を撮像する撮像装置320を備える。
スリガラス310は、集光鏡140と撮像装置320との間に設けられる。スリガラス310は、集光鏡140からの光軸AX方向の位置を調整可能に設けられる。撮像装置320は、CMOSイメージセンサを備えるカメラである。撮像装置320は、撮像光軸が光軸AXに一致するように設けられる。撮像装置320は、スリガラス310に合焦した状態で撮像する。レーザ12から特定波長のレーザ光を発生させた状態でスリガラス310の画像を撮像装置320で撮像し、得られた画像の輝部の径を光学装置100の出射光のビーム径として測定する。輝部の径は、撮像装置320により得られた画像を構成するピクセルを単位として表すものとする。
図11は、波長405nmのレーザ光を発生させた状態で撮像された画像を示す。各画像の近傍に示す数値は、光軸AX方向の位置を示す。図12は、波長808nmのレーザ光を発生させた状態で撮像された画像を示す。各画像の近傍に示す数値は、光軸AX方向の位置を示す。
図11及び図12から、波長405nm及び波長808nmのいずれの光も、光軸AX方向に9.5mmの位置の近傍に集光していることが分かる。すなわち、光学装置100によれば、波長による光軸AX方向の集光位置のずれが非常に小さいことが分かる。
なお、光学装置100の光学系が理想的であると仮定すると、光学装置100からの出射光は完全なリング状になるため、画像の輝部もリング状となる。しかし、実際には、例えば図11及び図12における11.5mmの位置の画像に示されるように、リング状の輝部の中央部にも輝部が生じる場合がある。このリング状の輝部の内側の輝部は、アキシコンレンズ120及びアキシコンレンズ130の頂部の加工精度の影響により生じたと考えられる。例えば、アキシコンレンズ120及びアキシコンレンズ130の頂部は完全な点ではなく、微細に見ると丸みを持つため、アキシコンレンズ120及びアキシコンレンズ130の頂部で散乱された光によって、リング状の輝部の内側の輝部が生じたと考えられる。したがって、輝部からビーム径を算出する場合に、リング状の輝部の内側の輝部は考慮しないこととする。
図13は、波長405nmのレーザ光を発生させた状態で撮像された画像を二値化することにより得られた二値化画像を示す。各二値化画像の近傍の数値は、光軸AX方向の位置を示す。
図14は、波長808nmのレーザ光を発生させた状態で撮像された画像を二値化することにより得られた二値化画像を示す。各二値化画像の近接の数値は、光軸AX方向の位置を示す。
図15は、光学装置100の出射光のビームプロファイルを示す。図15の横軸はビーム径を表し、縦軸は光軸AX方向の位置を表す。ビーム径は、二値化画像における輝部の外径から算出される。上述したように、ビーム径の大きさはピクセルを単位として表される。
図15から、光学装置100から出射される波長405nm及び波長808nmの光は、ほぼ一致したプロファイルを持つことが分かる。したがって、光学装置100によれば、波長405nmの光と波長808nmの光とで、光軸方向の集光位置のずれが非常に小さく、かつ、集光度の違いも非常に小さいことが分かる。
図16は、光音響顕微鏡10による光音響測定の検証実験の結果を示すグラフである。検証実験は、図1に示す光音響顕微鏡10において、黒アルマイト処理を施した表面を持つ金属部材を対象物190として用い、光学装置100からの光を金属部材の表面に照射したときに音響波センサ160で検出される超音波信号の測定結果と、音響波センサ160から超音波を発生させたときに音響波センサ160で検出される超音波信号の測定結果を比較することにより行った。
図16のグラフの縦軸は、音響波センサ160で検出された超音波の信号強度を示す。図16のグラフの横軸は、超音波の発生源の位置を示す。図16のPAのグラフは、金属部材に光を照射したときに得られる超音波信号の位置依存性を示す。図16のUSのグラフは、音響波センサ160から超音波信号を発生させたときに得られる超音波信号の位置依存性を示す。なお、USのグラフの横軸は、水中における超音波の伝搬速度を用いて、超音波の伝播時間を光軸AX方向の位置に換算した値を示す。
図16のグラフにおいて、金属部材に光を照射したときに得られる超音波信号のピーク位置は、音響波センサ160から超音波を発生させたときに得られる超音波信号のピーク位置とほぼ一致する。したがって、金属部材に光を照射したときに計測される超音波信号が金属部材で発生した光音響波であることを検証することができた。
図17は、光音響顕微鏡10により得られる金属メッシュの光音響画像を表す。図17は、SUS304製の金属メッシュ(線径0.18mm、メッシュ間隔0.51mm)を対象物190とした場合の光音響画像である。光音響画像を取得するために用いたレーザ12の波長は1064nmであり、音響波センサ160の中心周波数は15MHzである。図18は、対象物190とした金属メッシュの可視光画像を示す。
図17の濃度の高い部分は、金属メッシュが存在する部分を表す。光軸AXに直交するXY方向の画像化は、光学装置100の光学系及び音響波センサ160をXY方向にスキャンさせることによって、XY面内の複数の点で金属メッシュの光音響信号を検出することによって行った。図17に示されるように、約0.5mm間隔のメッシュを視認できるように画像化することが可能であることを検証することができた。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。
請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10、20 光音響顕微鏡
12 レーザ
14 光ファイバ
100 光学装置
110 反射型コリメータ
120 アキシコンレンズ
122 円錐面
123 底面
125 頂部
130 アキシコンレンズ
132 円錐面
140 集光鏡
142 反射面
160 音響波センサ
162 アンプ
170 透明板
180 処理装置
190 対象物
194 水
200 光学装置
230 凸状レンズ
232 面
233 凸曲面
310 スリガラス
320 撮像装置
500 光素子
530 アキシコンレンズ部
532 円錐面
540 集光鏡部
542 放物面
630 アキシコンレンズ
632 円錐面
633 底面
700 光音響顕微鏡
712 レーザ
714 光ファイバ
720 レンズ
740 円錐台プリズム
741 直線
742 直線
760 音響波センサ
762 アンプ
790 対象物
792 水槽
800 光学装置
810 透過型コリメータ
820 アキシコンレンズ
840 円錐台プリズム
890 対象物
892 水槽
822 円錐面
825 頂部

Claims (11)

  1. コリメートされた光が入射し、発散するリング状の光を形成する第1のアキシコンレンズと、
    前記第1のアキシコンレンズにより形成された前記リング状の光が入射し、リング状のコリメート光を形成するレンズと、
    前記レンズにより形成された前記リング状のコリメート光を集光する集光鏡と
    前記集光鏡により集光された光によって生じた音響波を検出する検出器と
    を備える光音響顕微鏡
  2. 入射される発散光を反射することによりコリメートする反射型コリメータ
    をさらに備え、
    前記第1のアキシコンレンズには、前記反射型コリメータによりコリメートされた光が入射する
    請求項1に記載の光音響顕微鏡
  3. 前記第1のアキシコンレンズ及び前記レンズは、光学的対称性を有する
    請求項1又は2に記載の光音響顕微鏡
  4. 前記レンズは、前記第1のアキシコンレンズの頂角と実質的に同一の頂角を有する第2のアキシコンレンズである
    請求項1から3のいずれか一項に記載の光音響顕微鏡
  5. 前記レンズは、前記レンズの円錐面が前記第1のアキシコンレンズの円錐面に対向するように設けられる
    請求項4に記載の光音響顕微鏡
  6. 前記レンズは、少なくとも前記リング状の光が入射する面が前記第1のアキシコンレンズの円錐面に近似する凸曲面を有する凸状レンズである
    請求項1から3のいずれか一項に記載の光音響顕微鏡
  7. 前記レンズは、前記凸曲面を有する面が前記第1のアキシコンレンズの円錐面に対向するように設けられる
    請求項6に記載の光音響顕微鏡
  8. 前記集光鏡は前記レンズと一体に設けられる
    請求項1から7のいずれか一項に記載の光音響顕微鏡
  9. 多波長光源
    をさらに備え、
    前記多波長光源が発した光は、コリメートされて前記第1のアキシコンレンズに入射される
    請求項1から8のいずれか一項に記載の光音響顕微鏡
  10. 前記検出器は、空中を伝搬した前記音響波を検出する
    請求項1から9のいずれか一項に記載の光音響顕微鏡。
  11. 前記集光鏡により集光された第1の波長の光によって生じた前記音響波と、前記集光鏡により集光された前記第1の波長の光とは異なる第2の波長の光によって生じた前記音響波とに基づいて、前記集光鏡により集光された前記第1の波長の光及び前記第2の波長の光が照射された物体の画像を生成する処理装置
    をさらに備える請求項1から10のいずれか一項に記載の光音響顕微鏡。
JP2020518330A 2018-05-09 2019-05-09 光学装置及び光音響顕微鏡 Active JP7291959B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018090998 2018-05-09
JP2018090998 2018-05-09
PCT/JP2019/018489 WO2019216364A1 (ja) 2018-05-09 2019-05-09 光学装置及び光音響顕微鏡

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019216364A1 JPWO2019216364A1 (ja) 2021-05-20
JP7291959B2 true JP7291959B2 (ja) 2023-06-16

Family

ID=68468087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020518330A Active JP7291959B2 (ja) 2018-05-09 2019-05-09 光学装置及び光音響顕微鏡

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11959882B2 (ja)
EP (1) EP3792626B1 (ja)
JP (1) JP7291959B2 (ja)
WO (1) WO2019216364A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7178151B1 (ja) * 2022-07-11 2022-11-25 株式会社京都セミコンダクター 光給電コンバータ

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001236673A (ja) 2000-02-17 2001-08-31 Minolta Co Ltd 光ヘッド及び光記録・再生装置
JP2010021585A (ja) 2002-02-21 2010-01-28 Sony Corp 半導体発光装置の製造方法
JP2013027482A (ja) 2011-07-27 2013-02-07 Fujifilm Corp カテーテル型の光音響プローブおよびそれを備えた光音響撮像装置
US20140192355A1 (en) 2011-07-22 2014-07-10 Emmanuel Froigneux Conoscopic illumination optical device with a hollow cone for an optical microscope and method of optical microscopy in conoscopy
JP2016101425A (ja) 2014-11-28 2016-06-02 キヤノン株式会社 光音響波測定装置
JP2017102474A (ja) 2015-01-30 2017-06-08 アスフェリコン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ほぼコリメートされたビームを焦束するための光学素子の配置構造

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3645606A (en) * 1967-07-26 1972-02-29 Trw Inc Multifacet substantially paraboloidal collimator and method for making same
EP0627643B1 (en) * 1993-06-03 1999-05-06 Hamamatsu Photonics K.K. Laser scanning optical system using axicon
JPH09138373A (ja) * 1995-11-15 1997-05-27 Mitsubishi Electric Corp コリメータ
AU7708800A (en) * 1999-09-21 2001-04-24 Nanovation Technologies, Inc. Channel-dropping filter having two resonators for coupling the two polarisation componants
US8843190B2 (en) * 2011-07-21 2014-09-23 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Medical screening and diagnostics based on air-coupled photoacoustics
JP2016053482A (ja) * 2014-09-02 2016-04-14 キヤノン株式会社 光音響波測定装置および光音響波測定方法
US10117583B2 (en) * 2014-10-22 2018-11-06 illumiSonics, Inc. Photoacoustic remote sensing (PARS)

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001236673A (ja) 2000-02-17 2001-08-31 Minolta Co Ltd 光ヘッド及び光記録・再生装置
JP2010021585A (ja) 2002-02-21 2010-01-28 Sony Corp 半導体発光装置の製造方法
US20140192355A1 (en) 2011-07-22 2014-07-10 Emmanuel Froigneux Conoscopic illumination optical device with a hollow cone for an optical microscope and method of optical microscopy in conoscopy
JP2013027482A (ja) 2011-07-27 2013-02-07 Fujifilm Corp カテーテル型の光音響プローブおよびそれを備えた光音響撮像装置
JP2016101425A (ja) 2014-11-28 2016-06-02 キヤノン株式会社 光音響波測定装置
JP2017102474A (ja) 2015-01-30 2017-06-08 アスフェリコン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ほぼコリメートされたビームを焦束するための光学素子の配置構造

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019216364A1 (ja) 2019-11-14
US20210055265A1 (en) 2021-02-25
EP3792626A4 (en) 2022-01-12
US11959882B2 (en) 2024-04-16
EP3792626B1 (en) 2024-01-10
JPWO2019216364A1 (ja) 2021-05-20
EP3792626A1 (en) 2021-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10578601B2 (en) Photostimulation device and photostimulation method
KR101316568B1 (ko) 테라파를 이용한 고 분해능 물체 검사 장치
WO2013128922A1 (ja) 音響波検出用プローブおよび光音響計測装置
US20140293737A1 (en) Acousto-optic image capture device
US20070076199A1 (en) Laser microscope
US11432798B2 (en) Portable probe for photoacoustic tomography and real-time photo acoustic tomography device
JP6358735B2 (ja) 光音響顕微鏡装置
JP6825125B2 (ja) 高分解能テラヘルツ波集光モジュール、散乱光検出モジュール、及びテラヘルツ波ベッセルビームを用いた高分解能検査装置
JP7291959B2 (ja) 光学装置及び光音響顕微鏡
JP2015078985A (ja) 透明基板の表面パターン不良測定装置
CN113418932B (zh) 一种半导体晶片无损探伤装置及方法
JP5896702B2 (ja) 光音響顕微鏡
JPS6273143A (ja) 光学式ウエブ監視装置
JP2012163526A (ja) 測定装置
JP6671938B2 (ja) 表面形状測定装置、欠陥判定装置、および表面形状の測定方法
JP6143390B2 (ja) 光音響計測装置
KR101738393B1 (ko) 테라헤르츠파 베셀빔을 이용한 고분해능 테라헤르츠파 집광모듈
JP2019023593A (ja) レーザ変位計と、それを用いたレーザ超音波検査装置
KR101698910B1 (ko) 검출용 프로브 및 프로브형 검출 장치
JP2020018494A (ja) 光源ユニット、及びそれを有する光音響装置
JP2015004570A (ja) 光音響対物光学系及び光音響顕微鏡
JP4271593B2 (ja) 表面傷検査装置
JP2024048176A (ja) 光音響顕微鏡及び光音響計測方法
JP2002082068A (ja) 透明基板検査装置
JPS6097266A (ja) 超音波顕微鏡の保護装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230530

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7291959

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150