JP2016101094A - 作業車輌の原動部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】機体の左右の幅を狭く設定でき、エンジンのオーバヒートを抑制し、保守・点検作業の頻度が少ない作業車輌の原動部構造を提供する。【解決手段】エンジン(E)の上部における機体内側の部位に、エンジン(E)から排出される排気ガス中の未燃燃料を酸化する酸化触媒装置(11)を前後方向に沿って配置し、エンジン(E)の機体内側の部位に設けられた出力シャフト(60B)に支持された第1プーリ(25)と、脱穀装置(3)に設けられた唐箕シャフト(22)に支持された第2プーリ(26)に第1ベルト(27)を巻回し、酸化触媒装置(11)の後部の排気口(11F)にテールパイプ(30)を接続し、テールパイプ(30)を後下がり傾斜に配置して、脱穀装置(3)とグレンタンク(5)の間に形成された空間に臨ませ、テールパイプ(30)における第1ベルト(27)に対向する部位を、エンジン(E)側に湾曲させすることにより解決される。【選択図】図7

Description

本発明は、エンジンの排気ガス中に含まれる未燃焼ガスを酸化処理する酸化触媒装置を備えた作業車輌の原動部構造に関するものである。
従来、エンジンの排気ガス中に含まれる微粒子の外部への飛散を防止するために、補集フィルタを備えた排ガス浄化装置をエンジンの上面の機体内側に設けた作業車輌の原動部構造が提案されている(特許文献1)。
特開2013―1132号公報
しかし、特許文献1の作業車輌の原動部構造では、脱穀装置とグレンタンクの間に形成される空間に、排ガス浄化装置の排気ガスを外部に導くテールパイルを真っ直ぐ後下がりに配置しているので作業車輌の左右方向の幅を大きく設定する虞があった。また、排ガス浄化装置の左側部には遮熱カバーが設けられていないので、遮熱カバーを迂回して操縦部に伝わった排ガス浄化装置の熱により吸気室に配置されており電装部品が動作不良に陥る問題があった。さらに、排ガス浄化装置の機体内側部は、遮熱カバーから機体内側方向に突出しているので、操縦部に排ガス浄化装置で加熱された空気が送風され操縦部内の温度を上昇させる問題があった。
そこで、本発明の主たる課題は、かかる問題点を解消することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
請求項1に係る発明は、機体フレーム(1)の下側に走行装置(2)を配置し、該機体フレーム(1)の上側の左側に脱穀装置(3)を配置し、該脱穀装置(3)の右側にグレンタンク(5)を配置し、該グレンタンク(5)の前側に操縦部(6)を配置し、該操縦部(6)の下側にエンジン(E)を配置し、該エンジン(E)の上部における機体内側の部位に、エンジン(E)から排出される排気ガス中の未燃燃料を酸化する酸化触媒装置(11)を前後方向に沿って配置し、前記エンジン(E)の機体内側の部位に設けられた出力シャフト(60B)に支持された第1プーリ(25)と、前記脱穀装置(3)に設けられた唐箕シャフト(22)に支持された第2プーリ(26)に第1ベルト(27)を巻回し、前記酸化触媒装置(11)の後部の排気口(11F)にテールパイプ(30)を接続し、前記テールパイプ(30)を後下がり傾斜に配置して、前記脱穀装置(3)とグレンタンク(5)の間に形成された空間に臨ませ、前記テールパイプ(30)における第1ベルト(27)に対向する部位を、エンジン(E)側に湾曲させたことを特徴とする作業車輌の原動部構造である。
請求項2に係る発明は、前記脱穀装置(3)の前側上部に設けられた脱穀シャフト(23)に支持された第3プーリ(24)と、前記唐箕シャフト(22)に支持された第2プーリ(26)と並設する第4プーリ(26A)に第2ベルト(29)を巻回し、側面視において、前記テールパイプ(30)の後下がり傾斜を、前記第2ベルト(29)よりも急傾斜に設けた請求項1記載の作業車輌の原動部構造である。
請求項3に係る発明は、前記テールパイプ(30)を、前記排気口(11F)に接続される第1テールパイプ(31)と、該第1テールパイプ(31)の後部に接続される第2テールパイプ(32)と、該第2テールパイプ(32)の後部に接続される第3テールパイプ(33)で形成し、前記第2テールパイプ(32)の前端部の内径を、第1テールパイプ(31)の後端部の外径よりも大径に形成し、前記第3テールパイプ(33)の前端部の内径を、前記第2テールパイプ(32)の後端部の外径よりも大径に形成した請求項1又は2記載の作業車輌の原動部構造である。
請求項4に係る発明は、前記走行装置(2)を支持するトラックフレーム(2A)のフット(2B)にガイドプレート(35)を設け、前記ガイドプレート(35)の第1切欠き部(35A)に、前記第3テールパイプ(33)の前部を固定し、前記機体フレーム(1)における第2テールパイプ(32)の後部に対向する部位に、第2切欠き部(36)を形成した請求項3記載の作業車輌の原動部構造である。
請求項5に係る発明は、前記酸化触媒装置(11)の前部の上側に、前記操縦部(6)のサイドパネル(6A)と前記操縦部(6)の操縦席(6F)を支持する前プレート(40)を配置し、前記酸化触媒装置(11)の後部の上側に、前記操縦部(6)の後部に設けられたエアクリーナ(6G)を支持する後プレート(41)から機体内側に延在するガイドプレート(42)を配置し、前記サイドパネル(6A)に設けられた刈脱クラッチレバー(6B)を、前記酸化触媒装置(11)よりも機体内側に配置した請求項1〜4のいずれか1項に記載の作業車輌の原動部構造である。
請求項6に係る発明は、前記サイドパネル(6A)における機体外側に延出する延出部(12D)と前記後プレート(41)における機体前側に延出する前水平部(41A)を、前記ガイドプレート(42)よりも上側において同一高さに配置し、前記延出部(12D)と前水平部(41A)に、前記前プレート(40)を上載した請求項5記載の作業車輌の原動部構造である。
請求項7に係る発明は、前記エンジン(E)とエンジン(E)を循環する冷却水を冷やすラジエータ(50)の間に、外気吸入用の吸気ファン(20)を配置し、前記酸化触媒装置(11)の後側部とガイドプレート(42)の間に形成されて吸気ファン(20)によって吸引された外気が通過する上流口(A1)、通過口(A2)及び下流口(A3)のうち、最も吸気ファン(20)の送風の流れ方向で上流側の上流口(A1)を、通過口(A2)及び下流口(A3)よりも大きく形成した請求項5又は6記載の作業車輌の原動部構造である。
請求項8に係る発明は、前記ガイドプレート(42)における通過口(A2)と、この通過口(A2)よりも前記吸気ファン(20)の送風の流れ方向で下流側の下流口(A3)の間の部位を、正面視において左側下りの傾斜姿勢に形成した請求項7記載の作業車輌の原動部構造である。
請求項1記載の発明によれば、エンジン(E)の上部における機体内側の部位に、エンジン(E)から排出される排気ガス中の未燃燃料を酸化する酸化触媒装置(11)を前後方向に沿って配置し、エンジン(E)の機体内側の部位に設けられた出力シャフト(60B)に支持された第1プーリ(25)と、脱穀装置(3)に設けられた唐箕シャフト(22)に支持された第2プーリ(26)に第1ベルト(27)を巻回し、酸化触媒装置(11)の後部の排気口(11F)にテールパイプ(30)を接続し、テールパイプ(30)を後下がり傾斜に配置して、前記脱穀装置(3)とグレンタンク(5)の間に形成された空間に臨ませ、テールパイプ(30)における第1ベルト(27)に対向する部位を、エンジン(E)側に湾曲させているので、脱穀装置(3)とグレンタンク(5)を近接して配置することができ、機体の左右方向の幅を狭く設定することができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、脱穀装置(3)の前側上部に設けられた脱穀シャフト(23)に支持された第3プーリ(24)と、唐箕シャフト(22)に支持された第2プーリ(26)と並設する第4プーリ(26A)に第2ベルト(29)を巻回し、側面視において、テールパイプ(30)の後下がり傾斜を、第2ベルト(29)よりも急傾斜に設けているので、第2ベルト(29)等から落下してくる藁屑等がテールパイプ(30)の外周部に堆積するのを防止することができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、テールパイプ(30)を、排気口(11F)に接続される第1テールパイプ(31)と、第1テールパイプ(31)の後部に接続される第2テールパイプ(32)と、第2テールパイプ(32)の後部に接続される第3テールパイプ(33)で形成し、第2テールパイプ(32)の前端部の内径を、第1テールパイプ(31)の後端部の外径よりも大径に形成し、第3テールパイプ(33)の前端部の内径を、第2テールパイプ(32)の後端部の外径よりも大径に形成しているので、第1テールパイプ(31)の後端部と第2テールパイプ(32)の前端部の隙間と、第2テールパイプ(32)の後端部と第3テールパイプ(33)の前端部の隙間から空気を取込んでテールパイプ(30)内に排気された排気ガスの温度を下げることができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明の効果に加えて、走行装置(2)を支持するトラックフレーム(2A)のフット(2B)にガイドプレート(35)を設け、ガイドプレート(35)の第1切欠き部(35A)に、第3テールパイプ(33)の前部を固定し、機体フレーム(1)における第2テールパイプ(32)の後部に対向する部位に、第2切欠き部(36)を形成しているので、第3テールパイプ(33)の姿勢を維持することができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれか1項に記載の効果に加えて、酸化触媒装置(11)の前部の上側に、操縦部(6)のサイドパネル(6A)と操縦部(6)の操縦席(6F)を支持する前プレート(40)を配置し、酸化触媒装置(11)の後部の上側に、操縦部(6)の後部に設けられたエアクリーナ(6G)を支持する後プレート(41)から機体内側に延在するガイドプレート(42)を配置し、サイドパネル(6A)に設けられた刈脱クラッチレバー(6B)を、酸化触媒装置(11)よりも機体内側に配置しているので、サイドパネル(6A)の高さを低く設定することができ、サイドパネル(6A)に設けられた刈脱クラッチレバー(6B)の操作を容易に行なうことができる。後プレート(41)とガイドプレート(42)によって操縦部(6)に伝わる酸化触媒装置(11)で発生した熱を遮断し、操縦部(6)のエアクリーナ(6G)の近傍に配置された電装部品の作動不良を防止することができる。
請求項6記載の発明によれば、請求項5記載の発明の効果に加えて、サイドパネル(6A)における機体外側に延出する延出部(12D)と後プレート(41)における機体前側に延出する前水平部(41A)を、ガイドプレート(42)よりも上側において同一高さに配置し、延出部(12D)と前水平部(41A)に、前プレート(40)を上載しているので、酸化触媒装置(11)で加熱された空気が延出部(12D)と前プレート(40)の隙間及び前水平部(41A)と前水平部(41A)の隙間から操縦部(6)に侵入するのを防止でき、操縦部(6)の操作環境を好適に維持することができる。
請求項7記載の発明によれば、請求項5又は6記載の発明の効果に加えて、エンジン(E)とエンジン(E)を循環する冷却水を冷やすラジエータ(50)の間に、外気吸入用の吸気ファン(20)を配置し、酸化触媒装置(11)の後側部とガイドプレート(42)の間に形成されて吸気ファン(20)によって吸引された外気が通過する上流口(A1)、通過口(A2)及び下流口(A3)のうち、最も吸気ファン(20)の送風の流れ方向で上流側の上流口(A1)を、通過口(A2)及び下流口(A3)よりも大きく形成しているので、吸気ファン(20)により吸入された外気を酸化触媒装置(11)の後側部に効率良く送風でき酸化触媒装置(11)の後側部を効率良く冷却することができる。
請求項8記載の発明によれば、請求項7記載の発明の効果に加えて、ガイドプレート(42)における通過口(A2)と、この通過口(A2)よりも吸気ファン(20)の送風の流れ方向で下流側の下流口(A3)の間の部位を、正面視において左側下りの傾斜姿勢に形成しているので、吸気ファン(20)により吸入された外気を酸化触媒装置(11)の後側部の下部に誘導することができ、酸化触媒装置(11)の後側部をより効率良く冷却することができる。
コンバインの右側面図である。 コンバインの平面図である。 エンジンと酸化触媒装置の右側面図である。 エンジンと酸化触媒装置の平面図である。 エンジンと酸化触媒装置の背面図である。 エンジンと酸化触媒装置の左側面図である。 コンバインを前後方向に断面した左側面図である。 図7のテールパイプを拡大した拡大左側面図である。 コンバインを左右方向に断面した背面図である。 コンバインを前後方向に断面した平面図である。 第3テールパイプ前部の固定部の背面図である。 操縦部の平面図である。 サイドパネルと前プレートの配置位置を説明する説明図である。 サイドパネルと後プレートの配置位置を説明する説明図である。 操縦部の要部右側面図である。 刈脱クラッチレバー、主変速レバーと副変速レバーの配置位置を説明する説明図である。 エンジンルームカバーを開放状態にした平面図である。 掻込ペダルとブレーキペダルの配置を説明する説明図である。 ステップ部の正面図である。 ラジエータと吸気ファンの配置を説明する平面図である。 シュラウドとオーガプーリの配置を説明する正面図である。 補助横フレームを設けた機体フレームの平面図である。 燃料フィルタの配置を説明する平面図である 燃料フィルタの配置を説明する左側面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しつつ詳説する。なお、理解を容易にするために、操縦席6Fに搭乗した操縦者から見て、前方を前側、後方を後側、右手側を右側、左手側を左側として便宜的に方向を示して説明しているが、これらにより構成が限定されるものではない。
図1,2に示すように、コンバインは、機体フレーム1の下方には、左右一対のクローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の上部左側には、脱穀・選別を行う脱穀装置3が設けられ、脱穀装置3の前側には、圃場の穀桿を収穫する刈取装置4が設けられている。脱穀装置3で脱穀・選別された穀粒は、脱穀装置3の右側に設けられたグレンタンク5に貯留され、貯留された穀粒は、排出筒7によって外部に排出される。
機体フレーム1の上部右側には、操作者が搭乗する操縦席6Fを備えた操縦部6が設けられ、操縦部6の下側には、エンジンEを搭載するエンジンルーム8が設けられている。また、エンジンルーム8の右側には、エンジンルーム8の保守・点検用のエンジンルームカバー8Aが装着されており、エンジンルームカバー8Aの上下方向における中間部と下部には、目抜き鉄板等から形成された濾過体8Bが取付けられている。
図3〜4に示すように、エンジンEの上部左側には、エンジンEから排出された排気ガス中の未燃燃料を酸化するDOC等の酸化触媒装置11が設けられている。これにより、酸化触媒装置11により加熱された内気を効率的に脱穀装置3に向かって送風し、脱穀装置3内の脱穀穀粒の乾燥を促進させることができる。
酸化触媒装置11は、エンジンEの上部左側に設けられたステー11Bに、前後2本の支持部材11Aにより着脱自在に取付けられている。また、前側の支持部材11Aの左側部は、エンジンEの上部右側から左右方向に向かって延在するステー11Eに連結されている。これにより、支持部材11A、ステー11Bの剛性が高まりエンジンEの振動等により支持部材11A、ステー11Bの変形を防止でき、酸化触媒装置11を確実に支持することができる。
酸化触媒装置11の内部温度を所定の使用温度内に維持して、排気ガス中の未燃燃料を効率的に酸化処理するために、酸化触媒装置11の内部温度を計測する温度センサ11Dは、酸化触媒装置11の外周部の吸気ファン20側に設けられている。これにより、吸気ファン20で吸引された外気が温度センサ11Dに送風されて温度上昇に伴う誤計測を防止することができる。なお、符号60はクランクシャフトを、符号60Aはウオータポンプシャフトを、符号60Bはフライホイールシャフト、符号60Dはオルタネータシャフト、符号60Eはベルトを示している。
次に、酸化触媒装置11によって処理された排気ガスを外部に排気するテールパイプ30の配置構造について説明する。
図7に示すように、テールパイプ30は、酸化触媒装置11の後部に設けられた排気口11Fに前部が固定された第1テールパイプ31と、機体フレーム1の下方に設けられた走行装置2を取付けるトラックフレーム2Aに前部が固定された第3テールパイプ33と、第1テールパイプ31の後部と第3テールパイプ33の前部の間に接続される第2テールパイプ32から構成している。
図7,8に示すように、酸化触媒装置11の排気口11Fは、酸化触媒装置11の後部の左側に設けられている。第1テールパイプ31は、排気口11Fに固定された前部から後下がり傾斜して配置されている。第2テールパイプ32は、第1テールパイプ31の後部が挿入される前部から後下がり傾斜して配置されて機体フレーム1に至り、第2テールパイプ32における機体フレーム1に対向する部位において後側に湾曲して後側に向かって延在している。第3テールパイプ33は、第2テールパイプ32の後部が挿入される前部から後側に向かって緩やかに後下がり傾斜して配置されている。
第1テールパイプ31は、鋼管から形成されている。第2テールパイプ32は、内側パイプ32Aと、外側パイプ32Bの二重管とされ、内側パイプ32Aは、鋼管から形成され、外側パイプ32Bも同様に、内側パイプ32Aの外径よりも内径が大径に形成されている鋼管から形成されている。これにより、第2テールパイプ32の外側パイプ32Bの外周部に堆積する藁屑等の引火を防止することができる。また、第2テールパイプ32の内側パイプ32Aの前端部の内径は、第1テールパイプ31の後端部の外径よりも大径に形成され、第1テールパイプ31から内側パイプ32Aに排気ガスが排出される際に、第1テールパイプ31の後端部と内側パイプ32Aの前端部の隙間から空気を引き込んで内側パイプ32A内に排出された排気ガスの温度を低下させることができる。
第1テールパイプ31と第2テールパイプ32の後下がり傾斜は、側面視において略5時の方向に向かって急傾斜して配置されている。これにより、第1テールパイプ31、第2テールパイプ32に藁屑等の堆積を防止することができる。より具体的には、第1テールパイプ31と第2テールパイプ32は、酸化触媒装置11の排気口11Fからテンションアーム28のローラ28Aに向かって後下がり傾斜に配置している。なお、テンションアーム28は、エンジンEのフライホイールシャフト60Bに支持されたプーリ(請求項における「第1プーリ」)25と唐箕21を支持する唐箕シャフト22に支持されたプーリ(請求項における「第2プーリ」)26に巻回されたベルト(請求項における「第1ベルト」)27の張力を調整する部品である。また、第1テールパイプ31と第2テールパイプ32の後下がり傾斜は、唐箕シャフト22に支持されたプーリ(請求項における「第4プーリ」)26Aと脱穀シャフト23に支持されたプーリ(請求項における「第3プーリ」)24に巻回されたベルト(請求項における「第2ベルト」)29よりも急傾斜に配置している。これにより、ベルト29から第2テールパイプ32の外周部に落下してくる藁屑等が、第2テールパイプ32に堆積することを防止することができる。なお、図23に示すように、プーリ26Aは、プーリ26の右側に並列して設けられている。
第3テールパイプ33は、鋼管から形成されている。第3テールパイプ33の前端部の内径は、第2テールパイプ32の内側パイプ32Aの後端部の外径よりも大径に形成され、内側パイプ32Aから第3テールパイプ33に排気ガスが排出される際に、内側パイプ32Aの後端部と第3テールパイプ33の前端部の隙間から空気を引き込んで第3テールパイプ33内に排出された排気ガスの温度を低下させることができる。
第3テールパイプ33の上側には、第3テールパイプ33の上部を覆うように保護カバー34が取付けられている。保護カバー34は、鋼材を折曲げ加工して形成している。これにより、藁屑等が第3テールパイプ33の上部に堆積することを防止して、藁屑等の引火を防止することができる。
図9,10に示すように、酸化触媒装置11の排気口11Fは、酸化触媒装置11の左側の下部に設けられており、略8時の方向に左下がり傾斜して設けられている。第1テールパイプ31は、排気口11Fに固定された前部から酸化触媒装置11の排気口11Fと同様に略8時の方向に左下がり傾斜して設けられた後に、下側に向かって湾曲して下側に向かって真っ直ぐ延在して配置されている。第2テールパイプ32は、第1テールパイプ31の後部が挿入される前部から第1テールパイプ31と同様に下側に向かって真っ直ぐ延在してベルト27の上方に至った後に、エンジンE側である右側に向かって湾曲した後に、下側に向かって真っ直ぐ延在してベルト27の下方に至った後に、左側に向かって湾曲して配置されている。これにより、ベルト27と第2テールパイプ32との干渉を防止して、第1テールパイプ31と第2テールパイプ32をエンジンEの左側に近接して設けることができ、脱穀装置3とグレンタンク5の間に形成される空間を有効に利用することができ、コンバインの左右の幅寸法を小さくする設定することができる。下がり傾斜して配置されて機体フレーム1に至り、第2テールパイプ32における機体フレーム1に対向する部位において後側に湾曲して後側に向かって延在している。第2テールパイプ32の内側パイプ32Aの後部には、第3テールパイプ33が接続され、第3テールパイプ33の下部は、後述するガイドプレート35に固定されている。
なお、図10に示すように、機体フレーム1とエンジンEを連結する右側に設けたエンジンマウント45は、エンジンマウント45の軸心45AをエンジンEの前後方向の略中心部に向けて傾斜して取付け、左側に設けたエンジンマウント46は、エンジンマウント46の軸心46Aを左右方向に向けて取付けている。また、前側に設けたエンジンマウント46は、トランスミッション47を機体フレーム1に連結する連結プレート48の右側部に連結して設けられている。これにより、連結プレート48の剛性を高めることができ、連結プレート48の変形を防止することができる。
図11に示すように、第2テールパイプ32の内側パイプ32Aの後部に接続される第3テールパイプ33の前部の下部は、ガイドプレート35の略半円形状の切欠き部(請求項における「第1切欠き部」)35Aに固定されている。ガイドプレート35は、走行装置2を取付ける左右のトラックフレーム2Aの内側に設けられたフット2Bに着脱自在に取付けている。また、機体フレーム1における第2テールパイプ32の内側パイプ32Aの後部の上側に位置する部位は、機体フレーム1と第2テールパイプ32の間に所定の空間を形成するために切欠き部(請求項における「第2切欠き部」)36が形成されている。これにより、内側パイプ32Aから第3テールパイプ33に排気ガスが排出される際に、機体フレーム1の切欠き部36と内側パイプ32Aの隙間と、内側パイプ32Aと第3テールパイプ33の隙間から空気を引き込んで第3テールパイプ33内に排出された排気ガスの温度を低下させることができる。
次に、エンジンルーム8の上側に設けられた操縦部6について説明する。
図12に示すように、操縦部6には、操縦席6Fを支持する前プレート40と、前プレート40の後側にエンジンEに供給される空気を浄化するエアクリーナ6Gを支持する後プレート41が設けられている。また、操縦部6の前部には、コンバインの駆動状態を表示するパネル6Cが装着されたフロントパネル6Dが設けられ、フロントパネル6Dの上側には、操作者が操作姿勢を維持するために把持する左右方向に延在する把持フレーム6Eが設けられている。さらに、操縦部6の機体内側である左側には、走行用油圧式無段変速装置1Kを遠隔操作する副変速レバー6Hと、植立穀桿の倒伏状態に応じてトランスミッション内の伝動機構に備えた有段式の副変速装置を切換操作する主変速レバー6Iと、エンジンEから脱穀装置3、刈取装置4に伝動される回転動力の接続及び接続を解除する刈脱クラッチレバー6Bが装着されたサイドパネル6Aが設けられている。なお、前後方向に長手方向を配置した酸化触媒装置11は、前プレート40の左側部、サイドパネル6Aの後右側部と後プレート41の傾斜部41Eから左側に向かって延在するガイドプレート42の右側部の下側に配置されている。
図12,13,15に示すように、前プレート40の右側部は、エンジンルーム8のエンジンルームカバー8Aにボルトにより着脱自在に固定されている。また、図17に示すように、エンジンルーム8のエンジンルームカバー8Aは、エンジンルームカバー8Aの下部を支持する前後方向に延在する支軸49を中心として、開閉時には左右方向に揺動する。なお、エンジンルームカバー8Aの開閉時には、エンジンルームカバー8Aに連結されている前プレート40と後プレート41も同時に開閉される。これにより、前プレート40の下側に配置されている酸化触媒装置11の保守・点検作業や、後プレート41の下側に配置されている電装基盤6J等の交換作業等を簡易に行なうことができる。
前プレート40の左側部は、サイドパネル6Aの右側下部から右側に向かって延出する延出部12Dの上面に取付けられたシール材12Eの上部に上載されている。これにより、酸化触媒装置11によって加熱された空気が、前プレート40の左側部とサイドパネル6Aの延出部12Dの隙間から操縦席6Fに侵入するのを防止することができる。
前プレート40の左側部の下面には、前後方向に延在する支軸13Aを支持するブラケット13が設けられている。支軸13Aには、フック15の基部が回転自在に取付けられており、フック部15は、後述する左後側水平フレーム1Hの前部に基部が固定された固定ピン14に係合する。固定ピン14にフック15の先端部が係合している場合は、エンジンルーム8のエンジンルームカバー8Aの開閉作業を行なうことはできず、エンジンルーム8のエンジンルームカバー8Aの開閉作業を行なう場合には、固定ピン14にフック15の先端部が係合を解除する必要がある。
前プレート40の後部は、後プレート41の前水平部41Aの前部の上面に取付けられたシール材16の上部に上載されている。これにより、酸化触媒装置11によって加熱された空気が、前プレート40の後部と後プレート41の前水平部41Aの前部の隙間から操縦席6Fに侵入するのを防止することができる。
図12,14,15に示すように、後プレート41は、エアクリーナ6Gを上載する後水平部41Cと、後水平部41Cの前端部から上側に向かって延在する前垂直部41Bと、前垂直部41Bの上端部から前側に向かって延在する前水平部41Aと、後水平部41Cの後端部から下側に向かって延在する後垂直部41Dから形成されている。また、前垂直部41Bの左側端部は、下部から上部に向かって左側に向かって傾斜して形成されており、後水平部41Cの左側端部と前垂直部41Bの左側端部には、前垂直部41Bの左側端部から後側に延在する傾斜部41Eが設けられている。なお、上下方向において、前水平部41Aは、前プレート40と略同一位置に配置されており、傾斜部41Eの上側部には、傾斜部41Eから左方向に向かって延在するガイドプレート42の右側端部がシール部材を介して接当されている。
後水平部41Cの右側部は、右前側フレーム1Aと右後側フレーム1Bを連結する前後方向に延在する右側水平フレーム1aの上面に上載され、後水平部41Cの左側部は、左後側フレーム1Dから前後方向に延在する中間水平フレーム1Jに上載されている。
図12,14に示すように、ガイドプレート42は、酸化触媒装置11の後部の上側に所定の間隔を隔てて配置されており、ガイドプレート42の左側部は、左後側水平フレーム1Hの下面に固定され、且つ、左後側水平フレーム1Hを超えて左側に延出している。なお、左後側水平フレーム1Hは、機体フレーム1に取付けられた走行用油圧無段変速装置1Kに基部が固定され、側面視において酸化触媒装置11の前側に上下方向に延在する左前側フレーム1Cの上部に固定され、左前側フレーム1Cの上部から後側に向かって延在している。
ガイドプレート42は、正面視において前プレート40よりも下側に配置され、酸化触媒装置11の後部とガイドプレート42の間を送風される右側から左側に向かって外気の上流口A1は、外気の通過口A2と、外気の下流口A3よりも大きく形成されている。これにより、酸化触媒装置11の上側に吸気ファン20によって吸引された外気を送風し、酸化触媒装置11により加熱された周辺の空気を外部に効率良く排出することができ、周辺温度の上昇に伴う電装基盤6Jやコントローラ6Lの誤作動を防止することができる。なお、本明細書において上流口A1の大きさとは、正面視において酸化触媒装置11の中心と傾斜部41Eの下端部を結ぶ線上の酸化触媒装置11の外周面と傾斜部41Eの下端部の長さを言い、通過口A2の大きさとは、正面視において酸化触媒装置11の中心と酸化触媒装置11の中心に対向するガイドプレート42の部位を結ぶ線上の酸化触媒装置11の外周面とガイドプレート42の下面の長さを言い、下流口A3の大きさとは、正面視において酸化触媒装置11の中心と左後側水平フレーム1Hの右側下端部に対向するガイドプレート42の部位を結ぶ線上の酸化触媒装置11の外周面とガイドプレート42の下面の長さを言う。また、酸化触媒装置11の下側にも吸気ファン20によって吸引された外気が送風される。
また、ガイドプレート42における通過口A2から左後側水平フレーム1Hの右側下端部の間の部位は、通過口A2から左後側水平フレーム1Hの右側下端部に向かって下側に傾斜して形成されている。これにより、酸化触媒装置11の後部の左側外周面に吸気ファン20によって吸引された多くの外気を誘導することができ、酸化触媒装置11を効率良く冷却することができる。なお、酸化触媒装置11の後部の左側外周面に吸気ファン20によって吸引された多くの外気を誘導するためにガイドプレート42における左後側水平フレーム1Hより左側に延在する部位を下側に向けて延出させても良い。
図12,14,15に示すように、サイドパネル6Aは、フロントパネル6Dの左側後部に固定されている。サイドパネル6Aは、正面視において上下方向に延在する左側壁12Aと、上下方向に延在する右側壁12Cと、左側壁12Aと右側壁12Cの上部を連結する右側壁12Cの上部から左側壁12Aの上部に向かって上側に傾斜して設けられた上壁12Bから形成され、右側壁12Cの下端部には、右側方向に向かって延出する延出部12Dが形成されている。サイドパネル6Aの上壁12Bの前部の左側には、副変速レバー6Hを挿通する副変速レバー用開口部17Aが開口され、副変速レバー用開口部17Aの右側には、主変速レバー6Iを挿通する主変速レバー用開口部17Bが開口され、サイドパネル6Aの上壁12Bの後部の左側であって、酸化触媒装置11よりも左側に位置する部位には、刈脱クラッチレバー6Bを挿通する刈脱クラッチレバー用開口部17Cが開口されている。酸化触媒装置11よりも左側に偏倚した位置に刈脱クラッチレバー6Bを設けることにより、サイドパネル6Aの上下方向の高さを低く設定することができ、また、操縦席6Fから離間した位置に刈脱クラッチレバー用開口部17Cが開口されているために、刈脱クラッチレバー用開口部17Cを通過した酸化触媒装置11によって加熱された空気が操縦席6Fに到達するのを抑止することができる。
副変速レバー6Hの基部は、左前側水平フレーム1Lの左面に横設された支軸(図示省略)に回転自在に支持され、主変速レバー6Iの基部は、左前側水平フレーム1Lの右面に横設された支軸18Aに回転自在に支持され、刈脱クラッチレバー6Bの基部は、左後側水平フレーム1Hの左面に横設された支軸18Bに回転自在に支持されている。なお、左前側水平フレーム1Lは、側面視において酸化触媒装置11の前側に上下方向に延在する左前側フレーム1Cの上部の中間部に固定され、左前側フレーム1Cの上部の中間部から前側に向かって延在している。
図12,14,15に示すように、後プレート41の後水平部41Cの上面には、長手方向の左右方向に向けて配置したエアクリーナ6Gが上載されている。また、エアクリーナ6Gは、後プレート41の上側に着脱自在に取付けられた下部に開口部が形成された略直方体の吸気室6Kにより覆われている。
後プレート41は、正面視において酸化触媒装置11の中心部よりも上側であって、酸化触媒装置11の上部よりも下側に配置されており、また、エアクリーナ6Gの下部は、正面視において酸化触媒装置11の中心部よりも上側であって、酸化触媒装置11の上部よりも下側に配置されている。これにより、エアクリーナ6Gを収納する吸気室6Kの上下方向の高さを低く設定することができる。
エアクリーナ6Gの吸気口76Aに接続された吸気ホース77は、正面視においてエアクリーナ6Gの上側を通過した後に下方に向かって湾曲して、吸気ホース77の吸気口77Aはエンジンルームカバー8Aの濾過体8Bとラジエータ50の間に配置される。これにより、濾過体8Bによって粉塵等が除去された清浄な外気をエアクリーナ6Gに吸引することができ、外気に混在する粉塵等を除去する機器であるプレクリーナを設ける必要がない。
また、同様にエアクリーナ6G内で除去された外気中の微細な粉塵等を排出する排出口76Bは、エンジンルームカバー8Aの濾過体8Bとラジエータ50の機体外側である右側に張設させたネット(図示省略)の間に配置される。これにより、エアクリーナ6Gの排出口76Bから排出された微細の粉塵をネットによって捕獲し、ラジエータ50,エンジンE等への粉塵の付着を防止することができる。
吸気室6Kのエアクリーナ6Gの上側の左側には、エンジンE,酸化触媒装置11等の作動を制御するコントローラ6Lが配置され、右側にはヒューズケース6Mが配置され、コントローラ6Lとヒューズケース6Mの間には、複数の電装基盤6Jが配置されている。これにより、コントローラ6Lと酸化触媒装置11に取付けられた温度センサ11D等の接続を容易に行なうことができ、ヒューズケース6M内のヒューズの交換も容易に行なうことができる。
図12,14,16に示すように、吸気室6Kの左側には、脱穀装置3の後側に設けられた脱穀処理された穀桿を裁断するカッタ66を駆動させる駆動手段(図示省略)を操作する作業レバー68が取り付けられた作業室67が着脱自在に設けられている。なお、作業レバー68の基部は、作業室67の左右側壁に架設された左右方向に延在する回転軸68Aに支持されている。
酸化触媒装置11を後側に搬出する場合には、作業レバー68とカッタ66を駆動させる駆動手段を接続しているワイヤ69の接続を外した後に、作業室67を取り外して行なうことができる。これにより、酸化触媒装置11を機外に搬出して容易に酸化触媒装置11の保守・点検作業を行なうことができる。
次に、ステップ部6Qに設けている掻込ペダル93、ブレーキペダル94等のリンク機構について説明する。
図18に示すように、操縦部6の前部には、操縦席6Fに着席した操縦者の足を上載するステップ部6Qを設けている。ステップ部6Qの上側の左側部には、走行装置2に伝動されるエンジンEの回転を遮断する掻込ペダル93と、走行装置2の走行を停止するブレーキペダル94が設けられている。
掻込ペダル93の基部は、ステップ部6Qの下側に左右方向に延在して設けられた支軸93Aに回転自在に支持され、ブレーキペダル94の基部は、ステップ部6Qの上側に左右方向に延在して設けられた支軸94Aに回転自在に支持されている。また、ブレーキペダル94の基部には、ブレーキペダル94を上側に向かって付勢するスプリング92が取付けている。なお、スプリング92の上部は、左前側フレーム1Cに取付けている。これにより、ステップ部6Qの上側にブレーキペダル94を容易に取付けることができる。
サイドパネル6Aに取り付けられた副変速レバー6Hの基部は、サイドパネル6Aの下部に左右方向に延在して設けられた支軸95Aに回転自在に支持されたプレート95に支持されている。掻込ペダル93の後部とプレート95の前部はアーム96で連結され、ブレーキペダル94の後部とプレート95の前部は前側リンク97で連結され、ブレーキペダル94の後部とプレート95の後部は後側リンク98で連結されている。これにより、副変速レバー6Hの位置によって掻込ペダル6Nの踏み込み操作等を制限することができる。
図19に示すように、酸化触媒装置11の前側に上下方向に延在する左前側フレーム1Cの基部と走行用油圧無段変速装置1Kの左側後部に基部が固定され上下方向に延在する走行用油圧無段変速装置フレーム1Mの上部は、連結プレート70を介して連結されており、走行用油圧無段変速装置フレーム1Mの上部とステップ部6Qの後部に左右方向に延在するステップフレーム1Nの左側部は、連結プレート71を介して連結されている。これにより、左前側フレーム1Cと、走行用油圧無段変速装置フレーム1Mと、ステップフレーム1Nを強固に連結することができる。また、連結プレートの部品点数を削減するためには、連結プレート70と連結プレート71を鋳造によって一体的に成形することが好適である。
次に、エンジンルーム8内の吸気ファン20,ラジエータ50の配置について説明する。
図20に示すように、エンジンEの右側には、所定の間隔を隔ててエンジンEに供給さする冷却水を冷却するラジエータ50が配置し、エンジンEとラジエータ50の間には、エンジンルームカバー8Aに組み込まれた濾過体8Bを介して外部から内部に向かって外気を吸入する吸気ファン20を設けている。
吸気ファン20は、回転軸52に支持される中心部と、中心部から径方向に向かって延出する羽根から形成されている。エンジンEの回転は、クランクシャフト60に支持されたプーリ57と回転軸52に支持されたプーリ58に巻回されたベルト59を介して回転軸52に伝動される。吸気ファン20の羽根の外周部は、シュラウド51で覆われている。シュラウド51は、薄厚の鋼材を折曲げ加工して形成されており、シュラウド51の右側部は、ラジエータ50に固定している。これにより、吸気ファン20によって吸入された外気をシュラウド51の外側を通過させて効率良くエンジンEに送風することができる。また、回転軸52の右側端には、プーリ58Aが支持されている。
図21に示すように、シュラウド51の下部には、切欠き部51Aが形成されており、吸気ファン20の下側には、エンジンEの回転をグレンタンク5の下部に設けられたグレンタンク5内に貯留された穀粒を排出筒7に搬送するオーガー装置(図示省略)に伝動するオーガプーリ53を配置している。エンジンEの回転は、プーリ58Aとオーガプーリ53に巻回されたベルト(図示省略)を介して、オーガプーリ53に伝動される。これにより、エンジンEとラジエータ50を近接して配置するここができコンバインの左右の幅寸法を小さく設定することができる。
次に、脱穀装置3、刈取装置4等を上載する機体フレーム1について説明する。
図22に示すように、機体フレーム1は、前後に延在する第1前後フレーム80と、第2前後フレーム81と、第3前後フレーム82と、第4前後フレーム83と、第1〜第4前後フレーム80〜83の前端部を連結する第1左右フレーム84と、第1〜第4前後フレーム80〜83の前部を連結する第2左右フレーム85と、第1〜第4前後フレーム80〜83の後端部を連結する第3左右フレーム86が溶接によって一体的に形成し、第2左右フレーム85の後側の近傍に、左右方向に延在する補助左右フレーム87を設けている。補助左右フレーム87の右側部は、第4前後フレーム83に固定され、補助左右フレーム87の左側部は、第2前後フレーム81と第3前後フレーム82の略左右方向の中間位置まで延在している。補助左右フレーム87の左側部と第2左右フレーム85は、エンジンEを機体フレーム1に固定する後部の左側に設けられたエンジンマウント46によって連結し、補助左右フレーム87における第3前後フレーム82と第4前後フレーム83の略中央部と第2左右フレーム85は、エンジンEを機体フレーム1に固定する後部の左側に設けられたエンジンマウント45によって連結している。また、補助左右フレーム87における第3前後フレーム82と第4前後フレーム83の略中央部と第2左右フレーム85は、グレンタンク5の下部に設けられたグレンタンク5内に貯留された穀粒を排出筒7の下部に搬送するオーガー装置(図示省略)の前部を固定するオーガメタル支持プレート44によって連結している。これにより、機体フレーム1の剛性が高まり、機体フレーム1の変形を防止することができる。
次に、燃料タンク55からエンジンEに供給される燃料内の不純物を除去する燃料フィルタ56の配置について説明する。
図23に示すように、燃料タンク55と燃料フィルタ56は、平面視においてグレンタンク5のシルエット内に配置され、図24に示すように、燃料フィルタ56は、唐箕21の右側に配置されている。これにより、唐箕21に吸引される空気の流れによって燃料フィルタ56が冷却され、燃料フィルタ56内を通過する燃料を冷却することができる。
1 機体フレーム
2 走行装置
2A トラックフレーム
2B フット
3 脱穀装置
5 グレンタンク
6 操縦部
6A サイドパネル
6B 刈脱クラッチレバー
6F 操縦席
6G エアクリーナ
11 酸化触媒装置
11F 排気口
12D 延出部
20 吸気ファン
22 唐箕シャフト
23 脱穀シャフト
24 プーリ(第3プーリ)
25 プーリ(第1プーリ)
26 プーリ(第2プーリ)
26A プーリ(第4プーリ)
27 ベルト(第1ベルト)
29 ベルト(第2ベルト)
30 テールパイプ
31 第1テールパイプ
32 第2テールパイプ
33 第3テールパイプ
35 カイドプレート
35A 切欠き部(第1切欠き部)
36 切欠き部(第2切欠き部)
40 前プレート
41 後プレート
41A 前水平部
42 ガイドプレート
50 ラジエータ
60B フライホイールシャフト(出力シャフト)
A1 上流口
A2 通過口
A3 下流口
E エンジン

Claims (8)

  1. 機体フレーム(1)の下側に走行装置(2)を配置し、該機体フレーム(1)の上側の左側に脱穀装置(3)を配置し、該脱穀装置(3)の右側にグレンタンク(5)を配置し、該グレンタンク(5)の前側に操縦部(6)を配置し、該操縦部(6)の下側にエンジン(E)を配置し、
    該エンジン(E)の上部における機体内側の部位に、エンジン(E)から排出される排気ガス中の未燃燃料を酸化する酸化触媒装置(11)を前後方向に沿って配置し、
    前記エンジン(E)の機体内側の部位に設けられた出力シャフト(60B)に支持された第1プーリ(25)と、前記脱穀装置(3)に設けられた唐箕シャフト(22)に支持された第2プーリ(26)に第1ベルト(27)を巻回し、
    前記酸化触媒装置(11)の後部の排気口(11F)にテールパイプ(30)を接続し、
    前記テールパイプ(30)を後下がり傾斜に配置して、前記脱穀装置(3)とグレンタンク(5)の間に形成された空間に臨ませ、
    前記テールパイプ(30)における第1ベルト(27)に対向する部位を、エンジン(E)側に湾曲させたことを特徴とする作業車輌の原動部構造。
  2. 前記脱穀装置(3)の前側上部に設けられた脱穀シャフト(23)に支持された第3プーリ(24)と、前記唐箕シャフト(22)に支持された第2プーリ(26)と並設する第4プーリ(26A)に第2ベルト(29)を巻回し、
    側面視において、前記テールパイプ(30)の後下がり傾斜を、前記第2ベルト(29)よりも急傾斜に設けた請求項1記載の作業車輌の原動部構造。
  3. 前記テールパイプ(30)を、前記排気口(11F)に接続される第1テールパイプ(31)と、該第1テールパイプ(31)の後部に接続される第2テールパイプ(32)と、該第2テールパイプ(32)の後部に接続される第3テールパイプ(33)で形成し、
    前記第2テールパイプ(32)の前端部の内径を、第1テールパイプ(31)の後端部の外径よりも大径に形成し、
    前記第3テールパイプ(33)の前端部の内径を、前記第2テールパイプ(32)の後端部の外径よりも大径に形成した請求項1又は2記載の作業車輌の原動部構造。
  4. 前記走行装置(2)を支持するトラックフレーム(2A)のフット(2B)にガイドプレート(35)を設け、
    前記ガイドプレート(35)の第1切欠き部(35A)に、前記第3テールパイプ(33)の前部を固定し、前記機体フレーム(1)における第2テールパイプ(32)の後部に対向する部位に、第2切欠き部(36)を形成した請求項3記載の作業車輌の原動部構造。
  5. 前記酸化触媒装置(11)の前部の上側に、前記操縦部(6)のサイドパネル(6A)と前記操縦部(6)の操縦席(6F)を支持する前プレート(40)を配置し、
    前記酸化触媒装置(11)の後部の上側に、前記操縦部(6)の後部に設けられたエアクリーナ(6G)を支持する後プレート(41)から機体内側に延在するガイドプレート(42)を配置し、
    前記サイドパネル(6A)に設けられた刈脱クラッチレバー(6B)を、前記酸化触媒装置(11)よりも機体内側に配置した請求項1〜4のいずれか1項に記載の作業車輌の原動部構造。
  6. 前記サイドパネル(6A)における機体外側に延出する延出部(12D)と前記後プレート(41)における機体前側に延出する前水平部(41A)を、前記ガイドプレート(42)よりも上側において同一高さに配置し、前記延出部(12D)と前水平部(41A)に、前記前プレート(40)を上載した請求項5記載の作業車輌の原動部構造。
  7. 前記エンジン(E)とエンジン(E)を循環する冷却水を冷やすラジエータ(50)の間に、外気吸入用の吸気ファン(20)を配置し、前記酸化触媒装置(11)の後側部とガイドプレート(42)の間に形成されて吸気ファン(20)によって吸引された外気が通過する上流口(A1)、通過口(A2)及び下流口(A3)のうち、最も吸気ファン(20)の送風の流れ方向で上流側の上流口(A1)を、通過口(A2)及び下流口(A3)よりも大きく形成した請求項5又は6記載の作業車輌の原動部構造。
  8. 前記ガイドプレート(42)における通過口(A2)と、この通過口(A2)よりも前記吸気ファン(20)の送風の流れ方向で下流側の下流口(A3)の間の部位を、正面視において左側下りの傾斜姿勢に形成した請求項7記載の作業車輌の原動部構造。
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