JP2016099955A - 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】統計値を共有するユーザ数の増加に対応しつつ、各ユーザに関するデータの秘匿性を向上させることができる情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供する。【解決手段】分割値算出部132は、最大電力量が分割されてなる分割値を算出する。送信特定部133は、電力量および分割値に基づいて、分割値を示す分割値データを送信する送信先を特定する。送信部134は、送信特定部133が特定した送信先に、分割値データを送信する。受信部135は、他の情報処理装置から受信する、当該他の情報処理装置が取得した最大電力量が分割されてなる分割値を示す分割値データを受信する。合意値算出部は、分割値から、複数の電力管理装置が管理する電力量の平均値または標準偏差を算出する。【選択図】図5

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
従来、複数のユーザそれぞれに関するデータから得られる統計値を、複数のユーザ間で共有することができるシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この種のシステムでは、通常、予め定められた1つのサーバ端末が、複数のユーザそれぞれが所持するクライアント端末から各ユーザに関するデータを収集し、収集したデータを一手に処理することにより、複数ユーザ全体に関する統計値を算出する。また、このサーバ端末が、算出した統計値を、複数のクライアント端末それぞれへ送信する。
特許第3983974号公報
しかしながら、前述のシステムでは、ユーザ数(クライアント端末の数)の増加に伴い、サーバ端末での処理負荷も増加するので、統計値を共有できるユーザ数(クライアント端末の数)がサーバ端末の処理性能により制限されてしまう。また、各ユーザに関するデータがサーバ端末へ集積されるので、サーバ端末のセキュリティ性能如何によってはユーザに関する情報の秘匿性を十分に確保できない虞がある。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、統計値を共有するユーザ数の増加に対応しつつ、各ユーザに関するデータの秘匿性を向上させることができる情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る情報処理装置は、
マルチエージェントシステムを構成する複数の情報処理装置のうちの一の情報処理装置であって、
ユーザに関する第1数値が分割されてなる第1分割値を算出する分割値算出部と、
前記第1数値および前記第1分割値に基づいて、前記第1分割値を示す第1分割値データを送信する他の情報処理装置を特定する送信特定部と、
前記送信特定部が特定した他の情報処理装置に、前記第1分割値データを送信する送信部と、
他の情報処理装置から、当該他の情報処理装置のユーザに関する第2数値が分割されてなる第2分割値を示す第2分割値データを受信する受信部と、
前記第1分割値と、前記受信部が受信した前記第2分割値データが示す前記第2分割値とから、自装置を含む前記複数の情報処理装置の合意値を算出する合意値算出部と、を備える。
本発明によれば、マルチエージェントシステムを構成する複数の情報処理装置それぞれにおいて、第1分割値と、複数の情報処理装置の一部を構成する他の情報処理装置から受信する第2分割値とに基づいて、独自に複数の情報処理装置全体の統計値を算出することができる。これにより、複数の情報処理装置それぞれにおける処理負荷は、例えば他の複数の情報処理装置全てから第2数値を取得して統計値を算出する情報処理装置の処理負荷に比べて小さくできる。従って、統計値を共有するユーザ数(情報処理装置の数)が増加しても対応し易くなる。また、複数の情報処理装置それぞれは、他の情報処理装置へ、ユーザに関する第1数値が分割されてなる第1分割値を示す第1分割値データを送信する。これにより、情報処理装置のユーザ以外の第三者は、当該情報処理装置から送信されるデータから第1数値を把握することができないので、当該ユーザに関するデータの秘匿性向上を図ることができる。
本発明の実施の形態1に係る電力管理システムの一例を示す概略図である。 実施の形態1に係る電力管理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る送信データベースを示す図である。 実施の形態1に係る受信データベースを示す図である。 実施の形態1に係る電力管理装置の機能的構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る統計値算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る平均値算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る電力管理装置の動作説明図である。 実施の形態1に係る平均値算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る電力管理装置の動作説明図である。 実施の形態1に係る電力管理装置の動作説明図である。 実施の形態1に係る標準偏差算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る標準偏差算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る携帯端末を用いたシステムの一例を示す概略図である。 実施の形態2に係る携帯端末の機能的構成を示すブロック図である。 変形例に係る送信データベースを示す図である。 変形例に係る分割値算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。 変形例に係る統計値算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態に係る電力管理装置(情報処理装置)は、自装置を含む全ての電力管理装置が管理する電力量の平均値および標準偏差を算出するマルチエージェントシステムを構成するものである。
例えば図1に示すように、複数の電力管理装置1は、それぞれ変電所3から電力線PLを介して建物2A〜2Fに供給される電力量を、LAN(Local Area Network)等の局所通信ネットワークNT1を介して逐次取得する。複数の電力管理装置1(1A〜1F)は、それぞれ他の電力管理装置とインターネット等の広域通信ネットワークNT2を介して接続されている。複数の電力管理装置1(1A〜1F)は、広域通信ネットワークNT2を介して情報伝達を行うことにより、複数の電力管理装置1(1A〜1F)全体で統計値を算出する。
図2に示すように、例えば建物2A内の家電機器201へ電力を供給する電力線PLには、電力量計202が介挿されている。電力量計202は、電力量を一定の時間間隔でサンプリングし、サンプリングした電力量データを、局所通信ネットワークNT1を介して電力管理装置1へ送信する。なお、建物2B〜2Fについても同様である。
電力管理装置1は、他の電力管理装置1から受信するデータに基づいて、電力管理システムにより管理される複数の建物2A〜2F全体での、消費電力量の平均値を算出する。電力管理装置1は、例えば汎用のパーソナルコンピュータから構成される。電力管理装置1は、ユーザが各種情報を入力するための入力部11と、各種情報を出力する出力部12と、制御部13と、ROM(Read Only Memory)14と、RAM(Random Access Memory)15と、局所通信ネットワークNT1に接続された局所通信部16と、広域通信ネットワークNT2に接続された広域通信部17と、記憶部18と、を備える。
入力部11は、例えばキーボード等から構成される。入力部11は、ユーザが入力する各種情報を受け付ける。
出力部12は、例えば液晶ディスプレイ等から構成される。出力部12は、制御部13から入力された各種情報を出力する。
制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)から構成されており、電力管理装置1の全体の制御を行う。例えば、制御部13は、平均値算出処理と、標準偏差算出処理とを実行する。平均値算出処理および標準偏差算出処理の詳細については後述する。
ROM14は、不揮発性メモリから構成され、制御部13が電力管理装置1の全体を制御するためのプログラム等を格納する。ROM14は、例えば省エネルギ化診断処理を実行するためのプログラムを格納している。
RAM15は、揮発性メモリから構成される。RAM15の一部には、制御部13が処理を行うために必要なデータ等が一時的に格納される作業領域が設けられる。
局所通信部16は、例えば局所通信ネットワークNT1に接続するためのインタフェース装置から構成されている。局所通信部16は、有線通信および無線通信のいずれかを行う。
広域通信部17は、例えば広域通信ネットワークNT2に接続するためのインタフェース装置から構成されている。広域通信部17は、有線通信および無線通信のいずれかを行う。
記憶部18は、例えばフラッシュメモリ等の読み書き可能な不揮発性の半導体メモリやハードディスク装置から構成される。
記憶部18は、電力量計202で計測された電力量から構成される電力量データベース181と、送信先識別情報から構成される送信先データベース182と、送信するデータから構成される送信データベース183と、受信したデータから構成される受信データベース184と、を有する。
電力量データベース181は、電力量計202から局所通信ネットワークNT1を通じて取得した電力量が記録されている。電力量データベース181に記録される電力量は、例えば家電機器201で予め設定された時間内で消費される電力量である。具体的には、例えば家電機器201で消費される10分間毎の電力量に相当する。また、電力量データベース181には、例えば過去に取得した電力量が時系列で記録されている。また、電力量データベース181には、過去における対象時期に取得された電力量の中から特定された最大値(最大電力量)が記録されている。最大電力量は、例えば1ヶ月前から現在までの時期に、家電機器201で消費された電力量の最大値に設定されている。
送信先データベース182は、電力管理装置1と通信可能な他の電力管理装置1に付与されたアドレス等の識別情報が記録されている。
送信データベース183は、他の電力管理装置(例えば1B、1C)へ送信する各種データが記録されている。分割値データ、目的値データは、他の電力管理装置に付与された識別情報(送信先識別情報)と対応づけられている。ここで、分割値データとは、識別情報ADR[i]が付与された電力管理装置での電力量最大値xmax[i]を、送信先となる他の電力管理装置全ての数n[i]で等分割して得られる分割値u[i]を示すデータである。また、目的値データは、後述の式(3)、式(4)または式(6)で表される目的関数を用いて算出される目的値p[i、k]を示すデータである。
例えば図3に示すように、送信データベース183は、分割値u[i]と送信先識別情報とが対応づけられた第1分割値テーブルTA11と、目的値p[i、k]と送信先識別情報とが対応づけられた第1目的値テーブルTA12と、から構成される。
図2に戻って、受信データベース184は、他の電力管理装置(例えば1B、1C)から受信した分割値データおよび目的値データから構成される。分割値データ、目的値データは、他の電力管理装置1に付与された識別情報(送信先識別情報)と対応づけた形で記憶される。
例えば図4に示すように、受信データベース184は、分割値u[j]と送信元識別情報とが対応づけられた第2分割値テーブルTA21と、目的値p[j、k]と送信元識別情報とが対応づけられた第2目的値テーブルTA22と、を記憶する。ここで、分割値u[j]、目的値p[j、k]は、識別情報ADR[j]が付与された電力管理装置1から取得した分割値、目的値に相当する。また、図4では、分割値データをnt[i]個の送信元から受信した場合を示している。
次に、本実施の形態に係る電力管理装置1の制御部13の機能的構成について説明する。
制御部13は、図5に示すように、電力量データを取得する電力量取得部131、分割値(第1分割値)u[i]を算出する分割値算出部132、データの送信先を特定する送信特定部133、各種データを送信する送信部134、各種データを受信する受信部135、合意値を算出する合意値算出部139、として機能する。
電力量取得部131は、電力量計202から局所通信ネットワークNT1および局所通信部16を介して、電力量データを取得し、取得した電力量データが示す電力量を、電力量データベース181に記録する。また、電力量取得部(最大値特定部)131は、電力量データベース181に記録された、過去における特定の対象時期(例えば1ヶ月前から現在までの時期)に取得された複数の電力量から特定した最大電力量を、電力量データベース181に記録する。
分割値算出部132は、電力量(第1数値)の最大値が分割されてなる分割値u[i]を算出する。具体的には、分割値算出部132は、電力量データベース181から取得した電力量最大値を、送信特定部133から入力される送信先識別情報の数で等分割して分割値u[i]を算出する。分割値算出部132は、分割値u[i]を送信データベース183の第1分割値テーブルTA11に記録する。
送信特定部133は、電力量を分割値u[i]で除して得られる商を、送信先の数と決定し、送信先データベース182の中から、決定した数の送信先識別情報を選択する。送信特定部133は、選択した送信先識別情報を、送信データベース183の第1分割値テーブルTA11および第1目的値テーブルTA12の送信先識別情報に記録する。また、送信特定部133は、決定した送信先の数を分割値算出部132へ出力する。
送信部134は、送信特定部133が特定した送信先に、分割値データを送信する。具体的には、送信部134は、送信データベース183の第1分割値テーブルTA11から取得した分割値データ(第1分割値データ)を、広域通信部17を介して他の電力管理装置(例えば1B、1C)へ送信する。また、送信部134は、送信データベース183の第1目的値テーブルTA12から取得した目的値データを、広域通信部17を介して他の電力管理装置へ送信する。送信部134は、第1分割値テーブルTA11、第1目的値テーブルTA12を参照して、分割値データ、目的値データの通信パケットの送信先を設定する。
受信部135は、他の情報処理装置(例えば1B、1C)から受信する分割値データ(第2分割値データ)を受信する。具体的には、受信部135は、他の電力管理装置から広域通信部17を介して分割値データを受信する。受信部135は、受信した分割値データが示す分割値(第2分割値)u[j]を、受信データベース184の第2分割値テーブルTA21に記録する。
また、受信部135は、他の電力管理装置から広域通信部17を介して受信した目的値データが示す目的値p[j、k]を、受信データベース184の第2目的値テーブルTA22に記録する。更に、受信部135は、分割値データを含む通信パケットおよび目的値データを含む通信パケットから抽出した送信元識別情報を、第2分割値テーブルTA21、第2目的値テーブルTA22それぞれに記録する。
合意値算出部139は、分割値u[i]と、受信部135が受信した分割値データが示す分割値u[j]とから、複数の電力管理装置1の合意値を、平均値または標準偏差(統計値)として算出する。合意値算出部139は、まず、分割値に基づいて算出した目的値から新たな目的値を算出し、算出した目的値を他の電力管理装置へ送信する。次に、合意値算出部139は、他の電力管理装置から受信した目的値から新たな目的値を算出し、算出した目的値を他の電力管理装置へ送信する。以後、複数の電力管理装置それぞれにおいて、合意値算出部139が、他の電力管理装置から受信した目的値から新たな目的値を算出し、算出した目的値を他の電力管理装置へ送信することを繰り返す。そうすると、複数の電力管理装置で、合意値算出部139が算出する目的値が同じ値に収束していく。この収束値が、前述の合意値に相当する。
合意値算出部139は、目的値を算出する目的値算出部136と、目的値が収束したか否かを判定する判定部137と、を有する。
目的値算出部136は、まず、分割値に基づいて、目的値の初期値を算出する。その後、目的値算出部136は、直前に算出した目的値と、受信部135が送信元の電力管理装置(例えば1B、1C)から受信した目的値とに基づいて、新たに目的値を算出する。そして、目的値算出部136は、算出した目的値を、送信部134を介して送信先の電力管理装置(例えば1B、1C)へ送信する。以降、目的値算出部136は、目的値の算出、目的値の送信を繰り返す。具体的には、目的値算出部136は、受信データベース184の第2分割値テーブルTA21に記録されている分割値データまたは第2目的値テーブルTA22に記録されている目的値データから新たな目的値を算出する。目的値算出部136は、算出した新たな目的値で、送信データベース183の第1目的値テーブルTA12に記録されている目的値を更新する。
判定部137は、目的値算出部136が算出する目的値が、複数の電力管理装置1の合意値に収束したか否かを判定する。具体的には、判定部137は、新たに算出された目的値と、以前に算出された目的値とに基づいて、目的値が収束したか否かを判定する。判定部137は、判定結果に応じて、目的値算出部136が新たに算出した目的値を、送信データベース183または平均値・標準偏差データベース185のいずれかに記録する。
結果出力部138は、平均値・標準偏差データベース185に記録されている平均値または標準偏差を出力部12に出力する。
次に、本実施の形態に係る電力管理装置1の制御部13が実行する統計値算出処理について、図6を参照しながら説明する。ここでは、識別情報ADR[i]が付与された電力管理装置1の動作について説明する。図6に示す統計値算出処理は、例えば、ユーザが入力部11を介して統計値算出処理の実行を開始するための指令を入力したことを契機として開始される。
まず、電力量取得部131は、過去の予め定められた期間内に、電力量計202から局所ネットワークNT1および局所通信部16を介して取得した複数の電力量の中の最大値(最大電力量)を取得する(ステップS1)。具体的には、電力量取得部131が、電力量データベース181に記録されている過去の予め定められた期間内に電力量取得部131が取得した複数の電力量の中から最大電力量を取得する。電力量取得部131は、取得した最大電力量を電力量データベース181に記録する。
次に、電力量取得部131は、電力量計202から局所ネットワークNT1および局所通信部16を介して電力量を取得する(ステップS2)。電力量取得部131は、例えば予め設定された時間間隔で定期的に電力量を取得する。電力量取得部131は、取得した最大電力量を電力量データベース181に記録する。
続いて、平均値算出処理が実行され、全電力管理装置1が管理している電力量の平均値が算出される(ステップS3)。算出された電力量の平均値は、平均値・標準偏差データベース185に記録される。なお、平均値算出処理の詳細は後述する。
次に、全電力管理装置1が管理している電力量の標準偏差算出処理が実行され、電力量の標準偏差が算出される(ステップS4)。算出された電力量の標準偏差は、平均値・標準偏差データベース185に記録される。なお、標準偏差算出処理の詳細は後述する。
続いて、結果出力部138は、平均値・標準偏差データベース185に記録されている平均値および標準偏差を、出力部12へ出力する(ステップS5)。
その後、電力量取得部131は、入力部11からの終了指令の入力があったか否かを判定する(ステップS6)。終了指令は、例えばユーザが入力部11に対して予め設定された操作を行ったときに制御部13に入力される。
ステップS6において、終了指令が入力されていないと判定されると(ステップS6:No)、電力量取得部131は、再びステップS2の処理を実行する。一方、ステップS6において、終了指令が入力されたと判定されると(ステップS6:Yes)、統計値算出処理が終了する。
次に、本実施の形態に係る電力管理装置1の制御部13が実行する、図6のステップS3の平均値算出処理について、図7から図11を参照しながら詳細に説明する。
まず、分割値算出部132は、最大電力量と、送信先の総数と、を取得する(ステップS101)。具体的には、分割値算出部132は、電力量データベース181から最大電力量を取得し、送信先データベース182から送信先の総数を取得する。
次に、分割値算出部132は、分割値u[i]を算出する(ステップS102)。具体的には、分割値算出部132は、最大電力量を、送信先の総数で等分割することにより、分割値u[i]を算出する。電力量の最大値をxmax、送信先の数をn[i]とすると、分割値データu[i]は、下記式(1)で表される。
u[i]=xmax/n[i]・・・式(1)
分割値算出部132は、算出した分割値u[i]を、送信特定部133へ出力する。ここで、iは、本明細書において便宜的に使用する電力管理装置の識別番号である。
続いて、送信特定部133は、電力量データベース181から取得した現在の電力量と、分割値算出部132から入力される分割値u[i]とに基づいて、送信先を特定する(ステップS103)。具体的には、送信特定部133は、現在の電力量を分割値u[i]で除して得られる商を送信先の数に設定する。現在の電力量をx[i]、送信先の数をns[i]とすると、送信先の数ns[i]は、下記式(2)で表される。
ns[i]=Re[x[i]/u[i]]・・・式(2)
ここで、Re[*]は、x[i]/u[i]の実数部分に相当する。
送信特定部133は、送信先データベース182の中から特定したns[i]個の送信先を、分割値u[i]とともに送信データベース183の第1分割値テーブルTA11に記録する。また、送信特定部133は、算出した送信先の数ns[i]を、目的値算出部136へ出力する。
その後、送信部134は、送信データベース183の第1分割値テーブルTA11を参照して、分割値u[i]を示す分割値データを、第1分割値テーブルTA11に記録された各送信先へ送信する(ステップS104)。
送信部134は、図8に示すように、通信可能な全ての電力管理装置の集合ASiのうち、ns[i]個の電力管理装置の集合PSiを送信先として分割値データ(u[i])を送信する(図8中の破線矢印参照)。なお、図8では、各電力管理装置を、電力管理装置に付与された識別情報で表している。第1分割値テーブルTA11に記録された電力管理装置ADR[0]、ADR[1]、・・・、ADR[i−1]、ADR[i+1]、・・・、ADR[ns[i]]へ分割値データが送信される。一方、第1分割値テーブルTA11に記録されていない電力管理装置ADR[m]、ADR[m+1]、・・・、ADR[n[i]]には分割値データが送信されない。前述の式(2)から分かるように、送信先の数ns[i]は、電力量x[i]に比例して変動する。
図7に戻って、ステップS104の処理が実行された後、受信部135は、受信期間の計時を開始する(ステップS105)。具体的には、受信部135は、タイマ13aによるカウントを開始させる。
続いて、受信部135は、他の電力管理装置から広域ネットワークNT2および広域通信部17を介して、分割値データを受信する(ステップS106)。受信部135は、受信した分割値データの示す分割値u[j]を、受信データベース184の第2分割値テーブルTA21に記録する。ここで、jは、本明細書で便宜的に使用する他の電力管理装置の識別番号である。
受信部135は、図8に示すように、他の電力管理装置・・・、ADR[j]、・・・、ADR[nt[i]−1]それぞれから分割値(・・・、u[j]、・・・、u[nt[i]−1])を受信する。電力管理装置ADR[i]から見て、他の電力管理装置ADR[j]、ADR[j+1]の送信先の数ns[j]は不明である。従って、電力管理装置ADR[i]は、他の電力管理装置(例えばADR[j])から分割値データ(u[j])を受信しても、他の電力管理装置ADR[j]の電力量を算出することができない。
図7に戻って、ステップS106の処理が実行された後、目的値算出部136は、タイマ13aのカウント値に基づいて、受信期間が終了したか否かを判定する(ステップS107)。
ステップS107において、受信期間が終了していないと判定されると(ステップS107:No)、受信部135は、他の電力管理装置からの分割値データの受信を継続する。目的値算出部136は、受信期間が終了しない限り待機状態を継続する。
一方、ステップS107において、受信期間が終了したと判定されたとする(ステップS107:Yes)。この場合、目的値算出部136は、電力量、送信特定部133から入力される送信先の総数、分割値u[i]および分割値u[j]に基づいて、初期値p[i,0]を算出する(ステップS108)。このとき、受信部135は、タイマ13aを停止させるとともにタイマ13aのカウント値を初期化することにより受信期間の計時を終了する。
目的値算出部136は、送信データベース183の第1分割値テーブルTA11および受信データベース184の第2分割値テーブルTA21から、分割値u[i]、u[j]を取得し、下記式(3)を用いて初期値(第1目的値)p[i,0]を算出する。
p[i,0]=x[i]−ns[i]・u[i]+Σu[j]・・・式(3)
ここで、Σは、第2分割値テーブルTA21に記録されている全ての分割値u[j]についての総和に相当する。
次に、送信特定部133は、送信先データベース182の中から、受信した分割値u[j]の数に基づいて定めた数の送信先を、初期値の送信先として特定する(ステップS109)。例えば、送信特定部133は、受信した分割値u[j]の数と同数の送信先を特定する。送信特定部133は、特定したns’[i]個の送信先を、第1目的値テーブルTA12に初期値p[i,0]とともに記録する。
続いて、送信部134は、第1目的値テーブルTA12を参照して、初期値p[i,0]を示す初期値データを、第1目的値テーブルTA12に記録された各送信先へ送信する(ステップS110)。
送信部134は、図8に示すように、ステップS104の場合と同様にして、ns’[i]個の電力管理装置1の集合PSiを送信先として初期値データ(p[i,0])を送信する(図8中の破線矢印参照)。
その後、受信部135は、図9に示すように、受信期間の計時を開始する(ステップS111)。具体的には、受信部135は、タイマ13aによるカウントを開始させる。
次に、受信部135は、他の電力管理装置(例えば1B、1C)から広域ネットワークNT2および広域通信部17を介して、目的値データを受信する(ステップS112)。受信部135は、受信した目的値データの示す目的値p[j,k]を、受信データベース184の第2目的値テーブルTA22に記録する。ここで、kは、目的値p[j,k]の更新回数を示す。受信部135は、最初に目的値p[j,k]の初期値p[j,0]を示す初期値データを受信する。
続いて、目的値算出部136は、タイマ13aのカウント値に基づいて、受信期間が終了したか否かを判定する(ステップS113)。
ステップS113において、受信期間が終了していないと判定されると(ステップS113:No)、受信部135は、他の電力管理装置からの目的値データの受信を継続する。目的値算出部136は、受信期間が終了しない限り待機状態を継続する。
一方、ステップS113において、受信期間が終了したと判定されたとする(ステップS113:Yes)。この場合、目的値算出部136は、目的値p[i,k]、p[j,k]に基づいて、目的値p[i,k+1]を算出する(ステップS114)。目的値算出部136は、送信データベース183の第1目的値テーブルTA12および受信データベース184の第2目的値テーブルTA22を参照して、目的値p[i,k]、p[j,k]を取得する。目的値算出部136は、下記式(4)を用いて目的値p[i,k+1]を算出する。
p[i,k+1]=p[i,k]−Σk[i,j](p[i,k]−p[j,k])
・・・式(4)
ここで、Σは、目的値p[i,k]と、第2目的値テーブルTA22に記録されている全ての目的値p[j,k]それぞれとの差分(p[i,k]−p[j,k])に重み係数k[i,j]を乗じて得られる値の総和に相当する。なお、k[i,j]の値は、例えば目的値算出部136を備える一の電力管理装置が通信可能な他の全ての電力管理装置(例えば図8の集合ASiに含まれる電力管理装置)の数に基づいて設定される。重み係数k[i,j]の値は、当該電力管理装置の数が多いほど小さい値に設定されることが好ましい。重み係数k[i,j]は、例えば1/{(全ての電力管理装置の数)−1}に設定される。
目的値算出部136は、算出した目的値p[i,k+1]を、判定部137へ出力する。また、受信部135は、タイマ13aを停止させるとともにタイマ13aのカウント値を初期化することにより受信期間の計時を終了する。
その後、判定部137は、目的値算出部136が算出した目的値と、以前に目的値算出部136が算出した目的値との目的値差を算出する(ステップS115)。判定部137は、送信データベース183の第1目的値テーブルTA12を参照して、第1目的値テーブルTA12に記録されている目的値を取得し、目的値算出部136から入力される目的値と取得した目的値との目的値差を算出する。
次に、判定部137は、算出した目的値差が、予め設定された目的値差閾値よりも小さいか否かを判定する(ステップS116)。
ステップS116において、算出した目的値差が、目的値差閾値以上である場合(ステップS116:No)、判定部137は、送信データベース183の第1目的値テーブルTA12の目的値を、算出した目的値で更新する(ステップS117)。
続いて、送信部134は、送信データベース183の第1目的値テーブルTA12を参照して、目的値p[i,k]を示す目的値データを、第1目的値テーブルTA12に記録された各送信先へ送信する(ステップS118)。その後、再びステップ112以降の処理が実行される。
目的値差が目的値差閾値以上である限り、前述のステップS112からS118の処理が繰り返される。ここにおいて、例えば図10に示すように、電力管理装置ADR[i]の送信部134は、他の電力管理装置ADR[0]、・・・、ADR[ns’[i]]へ目的値p[i,k]を送信する(図10中の破線矢印参照)。電力管理装置ADR[i]の受信部135は、他の電力管理装置ARD[j]、ADR[j+1]、・・・から目的値(・・・、p[j,k]、p[j+1,k])を受信する(図10中の一点鎖線矢印参照)。なお、図10では、各電力管理装置を、電力管理装置に付与された識別情報で表している。
電力管理装置ADR[i]の受信部135は、図11に示すように、他の電力管理装置・・・、ADR[j]、・・・、ADR[nt’[i]−1]それぞれから目的値データ(・・・、p[j]、・・・、p[nt’[i]−1,k])を受信する。電力管理装置ADR[i]の目的値算出部136は、目的値・・・、p[j]、・・・、p[nt’[i]−1,k]を用いて、新たな目的値p[i,k+1]を算出する。電力管理装置ADR[i]の送信部134は、他の電力管理装置ADR[0]、・・・、ADR[ns’[i]]へ新たな目的値データ(p[i、k+1])を送信する。目的値データ(p[i,k+1])の送信先である他の電力管理装置ADR[0]、・・・、ADR[ns’[i]]の台数をns’[i]とする。また、目的値データ(・・・、p[j]、・・・、p[nt’[i]−1,k])の送信元である他の電力管理装置・・・、ADR[j]、・・・、ADR[nt’[i]−1]の台数をnt’[i]とする。この場合、ns’[i]は、nt’[i]に等しくなるように設定されている。
図9に戻って、ステップS116において、算出した目的値差が、目的値閾値よりも小さい場合(ステップS116:Yes)、判定部137は、電力管理システムを構成する複数の電力管理装置全体で、目的値p[i,k]が合意値に収束したと判定する。そして判定部137は、合意値に収束したと判定した目的値p[i,k]を、電力管理システム全体の平均値として平均値・標準偏差データベース185に記録する(ステップS119)。このとき、送信特定部133は、送信データベース183の第1分割値テーブルTA11、第1目的値テーブルTA12を初期化する。また、目的値算出部136は、受信データベース184の第2分割値テーブTA21、第2目的値テーブルTA22を初期化する。
次に、本実施の形態に係る電力管理装置の制御部13が実行する電力量の標準偏差を算出する標準偏差算出処理について、図12および図13を参照しながら説明する。なお、図12および図13において、図7および図9に示す処理と同様の処理については同一の符号を付す。
まず、分割値算出部132は、最大二乗偏差および送信先の総数を取得する(ステップS201)。具体的には、分割値算出部132は、電力量データベース181から最大電力量および最小電力量を取得し、平均値・標準偏差データベース185から平均値算出処理で算出された平均電力量を取得し、送信先データベース182から送信先の総数を取得する。そして、分割値算出部132は、最大電力量と平均電力量との二乗偏差および最小電力量と平均電力量との二乗偏差を算出し、いずれか大きい方を最大二乗偏差として取得する。
次に、分割値算出部132は、分割値ud[i]を算出する(ステップS102)。ここで、最大二乗偏差をemax、送信先の数をn[i]とすると、分割値データud[i]は、下記式(5)で表される。
ud[i]=emax/n[i]・・・式(5)
その後、ステップS103からS107までの処理が実行され、ステップS107において、受信期間が終了したと判定されたとする(ステップS107:Yes)。この場合、目的値算出部136は、現在の電力量と平均電力量との二乗偏差、送信特定部133から入力される送信先の数および分割値u[i]および分割値u[j]に基づいて、初期値を算出する(ステップS208)。目的値算出部136は、電力量データベース181から取得した現在の電力量と、平均値・標準偏差データベース185から取得した平均電力量との二乗偏差を算出する。送信データベース183の第1分割値テーブルTA11および受信データベース184の第2分割値テーブルTA21を参照して、分割値u[i]、u[j]を取得する。目的値算出部136は、下記式(6)を用いて初期値q[i,0]を算出する。
q[i,0]=e[i]−ns[i]・ud[i]+Σud[j]・・・式(6)
ここで、q[i,0]は初期値、e[i]は現在の電力量と平均電力量との二乗偏差、ns[i]は送信特定部133から入力される送信先の数を示す。また、Σは、第2分割値テーブルTA21に記録されている全ての分割値u[j]についての総和に相当する。
その後、ステップS109以降の処理が実行される。ステップS116において、算出した目的値差が、目的値閾値よりも小さいと判定されると(ステップS116:Yes)、判定部137は、電力管理システムを構成する複数の電力管理装置全体で、目的値q[i,k]が合意値に収束したと判定する。そして、判定部137は、算出した目的値q[i,k](合意値)の平方根を算出する(ステップS219)。
次に、判定部137は、算出した平方根を、電力管理システム全体の標準偏差として平均値・標準偏差データベース185に記録する(ステップS220)。
ところで、近年、電力業界において、電力の小売自由化、送配電分離或いは電力料金規制の撤廃等が計画されつつある。そうすると、大電力会社の分割や新規発電会社の参入等が促進され、多数の発電会社や送電会社が乱立することが予想される。そうすると、各電力会社は、比較的少数のユーザと契約することが想定され、限られた資金での運用を実現するためになるべく無駄な発電を抑制することが必要となってくる。無駄な発電を抑制するには、契約したユーザ全体での消費電力量の変動をなるべく少なくし、ユーザ全体に対して略一定の電力を供給することが重要となってくる。そこで、ユーザ全体の消費電力量に応じて電力価格を時々刻々と変化させることにより、ユーザ全体の消費電力量の変動を抑制する、いわゆるリアルタイムプライシングが提案されている。具体的には、例えば電力会社側のサーバ端末が、契約したユーザ全体から定期的にインターネット等を通じて各ユーザの消費電力量を取得し、発電量と、総消費電力量または消費電力量の平均値とに基づいて電力価格を定期的に更新することが提案されている。
ところが、前述の方法では、契約したユーザ数の増加に伴い、サーバ端末での処理負荷も増加するので、統計値を共有できるユーザ数(クライアント端末の数)がサーバ端末の処理性能により制限されてしまう。また、各ユーザの消費電力量がサーバ端末へ集積されるので、サーバ端末のセキュリティ性能如何によってはユーザの消費電力量の秘匿性を十分に確保できない虞がある。ユーザの消費電力量の秘匿性が確保できない場合、ユーザの消費電力量の時間履歴が漏洩してしまい、ユーザの生活パターンが外部に流出してしまう虞がある。
これに対して、本実施の形態に係る電力管理システムは、マルチエージェントシステムを構成する。複数の電力管理装置1それぞれは、分割値u[i]と、電力管理システムの一部を構成する他の電力管理装置1から受信する分割値u[j]とに基づいて、独自に電力管理システム全体の電力量の平均値および標準偏差を算出することができる。これにより、各電力量管理装置1における処理負荷は、例えば他の電力管理装置の全てから電力量を取得して平均値および標準偏差を算出する電力管理装置の処理負荷に比べて小さくできる。従って、平均値および標準偏差を共有するユーザ数(電力管理装置1の数)が増加しても対応し易くなる。また、各電力管理装置1は、他の電力管理装置1へ、電力量が分割されてなる分割値u[i]を示す分割値データを送信する。これにより、電力管理装置のユーザ以外の第三者は、当該電力管理装置1から送信されるデータから電力量を把握することができないので、当該ユーザの使用電力量の秘匿性向上を図ることができる。
また、本実施の形態に係る電力管理装置1によれば、例えば各ユーザに電力を供給する電力会社において、ユーザ全体の使用電力量の平均値を定期的に取得することにより、発電所の発電量とユーザ全体の使用電力量の平均値とに基づいて、定期的に電力価格を更新するいわゆるリアルタイムプライシングを実現できる。これにより、電力会社とユーザとの間での電力の需給バランスを維持することが可能となる。
更に、本実施の形態に係る分割値u[i]は、過去の特定の時期に取得された複数の電力量のうちの最大値(最大電力量)が等分割されてなる値である。これにより、分割値u[i]が、例えば電力管理装置1に対応する建物2Aでの過去の使用電力量の推移を考慮して算出されるので、送信先の数が極端に少なくなることを抑制できるので、使用電力量の秘匿性を向上させることができる。また、送信先の数が極端に多くなることを抑制できるので、複数の電力管理装置1それぞれでの処理負荷の過度な増加を抑制できる。
また、本実施の形態に係る送信特定部133は、一の電力管理装置が取得する電力量x[i]を、分割値u[i]で除して得られる商に相当する数の送信先を特定する。これにより、他の電力管理装置の中には、電力量に応じて分割値u[i]を受信したり受信しなかったりする電力管理装置1を生じさせることができる。これにより、当該他の電力管理装置1へ分割値u[i]を送信する頻度を低減することができるので、当該他の電力管理装置1に対する電力量x[i]の秘匿性を向上させることができる。
また、本実施の形態に係る目的値算出部136は、直前に算出した目的値p[i,k]、q[i,k]と、他の電力管理装置から取得した目的値p[j,k]、q[j,k]とに基づいて、新たに目的値p[i,k+1]、q[i,k+1]を算出する。そして、新たに算出した目的値p[i,k+1]、q[i,k+1]の送信先の電力管理装置の数は、目的値p[j,k]、q[j,k]の送信元の電力管理装置の数と同じである。これにより、目的値p[i,k]、q[i,k]は、前述の合意値に確実に収束させることができるので、目的値p[i,k]、q[i,k]の発散に伴って電力管理システム全体の処理が滞ってしまうことを防止できる。
(実施の形態2)
本実施の形態に係る携帯端末(情報処理装置)は、イベント会場等に居る人が所持する他の携帯端末と通信して、イベント会場等に居る人の年齢の平均値および標準偏差を算出することにより年齢層を調査するためのものである。このシステムは、例えば図14に示すように、イベント会場V1に居る複数の人Pそれぞれが所持する携帯端末501から構成される。複数の携帯端末501は、それぞれ他の携帯端末501とLAN等の通信ネットワークNT3を介して接続されている。
携帯端末501のハードウェア構成は、図2を用いて説明した実施の形態1に係る電力管理装置1のハードウェア構成と略同様である。携帯端末501は、図15に示すように、各種情報を表示する表示部512、他の携帯端末501との無線通信する無線通信部517、入力部11を介して人Pの年齢を取得する年齢取得部531、人Pの年齢が記録された年齢データベース581を備える。なお、図15において、実施の形態1と同様の構成については、図5と同一の符号を付している。
無線通信部517は、他の携帯端末(例えば501B、501C、501D)との間で無線通信し、分割値データまたは目的値データを含む通信パケットの授受を行う。表示部512は、例えば液晶ディスプレイおよびディスプレイ駆動回路等を有する。
年齢取得部531は、表示部512に人Pに対して年齢入力を促す画面を表示させるとともに、人Pが入力部11を介して入力した年齢を示す年齢データを年齢データベース581に記録する。年齢取得部531は、制御部513が、統計値算出処理プログラムを実行することにより実現される。
携帯端末501の制御部513が実行する統計値算出処理、平均値算出処理および標準偏差算出処理は、実施の形態1の一部を変更した処理に相当する。具体的には、図7のステップS101、S108の処理および図12のステップS201、S208の処理それぞれにおいて年齢データベース581から人Pの年齢を取得するように変更した処理と同じである。
以上説明したように、本実施の形態に係る年齢調査システムでは、実施の形態1と同様に、複数の携帯端末501それぞれにおいて、独自に年齢調査システム全体の平均値および標準偏差を算出することができる。例えば、携帯端末501は、自端末が算出した分割値と、年齢管理システムの一部を構成する他の携帯端末(例えば501B、501C、501D)から受信する分割値とに基づいて、年齢調査システムのユーザ全体の年齢の平均値および標準偏差を算出できる。これにより、複数の携帯端末501それぞれにおける処理負荷は、例えば他の複数の携帯端末全てから年齢を取得して平均値および標準偏差を算出する端末装置の処理負荷に比べて小さくできる。従って、年齢の平均値および標準偏差を共有するユーザ数(携帯端末501の数)が増加しても対応し易くなる。また、複数の携帯端末501それぞれは、他の携帯端末へ、ユーザの年齢が分割されてなる分割値を示す分割値データを送信する。これにより、携帯端末501のユーザ以外の第三者は、当該携帯端末501から送信されるデータを盗み取ってもそのデータから年齢を直接把握することができないので、ユーザ年齢の秘匿性向上を図ることができる。
例えば、年齢調査システムが前述のようにイベント会場V1で使用される場合、イベント会場V1に居る人Pの年齢の平均値・分散を求めることができる。これにより、イベント会場V1に居る各ユーザは、携帯端末501を介してイベントへの参加者の年齢層を容易に把握することができる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明は前述の各実施の形態によって限定されるものではない。
(変形例)
例えば、分割値は、取得した電力量或いは年齢が、少なくとも2つの大きさの異なる分割値を含むように分割されてなる複数の分割値のいずれかであってもよい。具体的には、分割値算出部132は、取得した電力量に、予め設定された係数を乗じた値を、分割値u[i]として算出してもよい。
この場合、例えば図16に示すように、送信データベース183は、送信先識別情報毎に、電力量(または年齢)x[i]に、係数C[s](s=1、2、・・・、i−1、i+1、・・・)を乗じた値を分割値u[s,i]として記録した第1分割値テーブルTA31を有する。係数C[s](s=1、2、・・・、i−1、i+1、・・・)の総和ΣC[s]は、「1」となるように設定されている。重み係数C[s](s=1、2、・・・、i−1、i+1、・・・)が互いに異なる場合、送信部134は、他の電力管理装置1或いは携帯端末501それぞれへ互いに大きさの異なる分割値u[s,i]を送信する。
本構成によれば、分割値u[s,i]は、少なくとも2つの大きさの異なる分割値を含むように分割されてなる複数の分割値のいずれかに相当する。これにより、例えば分割値が、電力量或いは年齢を等分割された値に相当する場合に比べて、分割値u[s,i]から電力量或いは年齢を推定することが困難になるので、電力量或いは年齢の秘匿性を向上させることができる。
また、前述の変形例において、係数C[s](s=1、2、・・・、i−1、i+1、・・・)が乱数に基づいて設定されるものであってもよい。具体的には、分割値算出部132が、複数の乱数を生成し、生成した複数の乱数それぞれの、当該複数の乱数の総和に対する比率を係数として採用するものであってもよい。
本変形例に係る電力管理装置1または携帯端末501の制御部13(分割値算出部132)が実行する、図7または図12のステップS102の分割値算出処理について、図17を参照しながら詳細に説明する。
まず、分割値算出部132は、乱数を生成する(ステップS401)。具体的には、分割値算出部132は、例えば線形帰還シフトレジスタやメルセンヌ・ツイスタ等に基づいて生成されるM系列の疑似乱数を生成する。分割値算出部132は、生成した乱数を例えばRAM15に記憶させておく。
次に、分割値算出部132は、例えばRAM15に記憶された乱数の生成数が送信先の数ns[i]に一致するか否かを判定する(ステップS402)。
ステップS402において、乱数の生成数が送信先の数ns[i]に一致しないと判定されると(ステップS402:No)、分割値算出部132は、再びステップS401の処理を実行する。一方、ステップS402において、乱数の生成数が送信先の数ns[i]に一致すると判定されると(ステップS402:Yes)、分割値算出部132は、生成した乱数の総和を算出する(ステップS403)。
続いて、分割値算出部132は、生成した複数の乱数それぞれの乱数の総和に対する比率((乱数)/(乱数の総和))を、係数C[s](s=1、2、・・・、i−1、i+1、・・・)として算出する(ステップS404)。
本構成によれば、分割値u[s,i]の算出に用いる係数が乱数に基づいて設定される。これにより、各係数の推定が困難となる結果、分割値u[s,i]から電力量或いは年齢を推定することも困難になるので、電力量或いは年齢の秘匿性を向上させることができる。
また、前述の実施の形態1において、電力量取得部131は、分割値u[i]、ud[i]が算出される毎に、前述の過去における最大電力量を特定する対象時期を変更して新たに最大電力量を特定するものであってもよい。言い換えると、電力量取得部131が、平均値算出処理および標準偏差算出処理を実行する毎に、最大電力量を更新してもよい。具体的には、電力量取得部131が、平均値算出処理および標準偏差算出処理を実行する毎に、前述の対象時期を変更して新たに算出した最大電力量を、電力量データベース181に記録する。
更に、前述の変形例において、平均値算出処理および標準偏差算出処理を実行する毎に、係数それぞれの値を更新するようにしてもよい。
例えば、図18に示すように、ステップS6において、終了指令が無いと判定されると(ステップS6:No)、分割値算出部132は、前述の係数それぞれを更新し(ステップS501)、その後、ステップS2以降の処理を実行するようにすればよい。具体的には、例えば係数が乱数に基づいて設定される構成である場合、制御部13が、分割値算出部132が乱数を生成する際に用いる初期値を更新する乱数初期値更新部を有するようにすればよい。
これらの構成によれば、電力量取得部131が定期的に取得する電力量が同じ値で推移したとしても、分割値データまたは目的値データの送信先の数が経時的に変化しうる。これにより、たとえ送信先の数の経時変化が電力管理装置1のユーザ以外の第三者に知られたとしても、当該第三者が送信先の数から使用電力量を推定することができないので、使用電力量の秘匿性向上を図ることができる。
実施の形態1に係る平均値算出処理では、ステップS109において、送信特定部133が、受信した分割値u[j]の数と同数の送信先を特定する例について説明したがこれに限定されるものではない。例えば、送信特定部133が、受信した分割値u[j]の数よりも予め定めた数だけ多い数または少ない数の送信先を特定するものであってもよい。また、このステップS109で特定される初期値データの送信先は、分割値データの送信先と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
実施の形態1において、目的値データ(p[i,k+1])の送信先である他の電力管理装置の台数ns’[i]が、目的値データ(・・・、p[j]、・・・、p[nt’[i]−1,k])の送信元である他の電力管理装置の台数にnt’[i]よりも大きくなるように設定されていてもよい。
実施の形態1に係る電力管理システムにおいて、電力管理装置1として電力量計202と通信可能な携帯端末を採用してもよい。或いは、固定型の電力管理装置1と通信可能な携帯端末において統計データ算出処理が実行されるものであってもよい。この場合、例えば固定型の電力管理装置1の記憶部18に電力量データベース181だけを残し、携帯端末が、電力管理装置1の電力量データベース181から逐次電力量を取得するようにすればよい。
実施の形態1では、分割値算出部132は、過去に取得された複数の電力量のうちの最大値を分割してなる分割値を算出する例について説明したが、分割対象は最大値に限定されるものではない。例えば、過去に取得された複数の電力量の平均値を分割してなる分割値を算出する構成であってもよい。或いは、分割値算出部132は、過去に取得された電力量とは無関係に適宜選択した電力量を分割してなる分割値を算出するものであってもよい。
実施の形態1では、重み係数k[i,j]が、1/{(全ての電力管理装置の数)−1}に設定される例について説明したが、重み係数の設定はこれに限定されるものではない。例えば、重み係数k[i,j]が、1/(受信した目的値p[j,k]、q[j,k]の送信元の数)に設定されるものであってもよい。この場合、目的値算出部136は、新たに目的値p[i,k+1]、q[i,k+1]を算出しようとする毎に、目的値p[j,k]、q[j,k]の送信元の数を集計して重み係数k[i,j]を更新するようにすればよい。
また、本発明に係る電力管理装置1の制御部13または携帯端末501の制御部513の各種機能は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、ネットワークに接続されているコンピュータに、上記動作を実行するためのプログラムを、コンピュータシステムが読み取り可能な非一時的な記録媒体(CD−ROM等)に格納して配布し、当該プログラムをコンピュータシステムにインストールすることにより、上述の処理を実行する制御部13、513を構成してもよい。
また、コンピュータにプログラムを提供する方法は任意である。例えば、プログラムは、通信回線の掲示版(BBS)にアップロードされ、通信回線を介してコンピュータに配信されてもよい。そして、コンピュータは、このプログラムを起動して、OSの制御の下、他のアプリケーションと同様に実行する。これにより、コンピュータは、上述の処理を実行する制御部13、513として機能する。
1 電力管理装置、11 入力部、12 出力部、13、513 制御部、13a タイマ、14 ROM、15 RAM、16 局所通信部、17 広域通信部、18 記憶部、131 電力量取得部、132 分割値算出部、133 送信特定部、134 送信部、135 受信部、136 目的値算出部、137 判定部、138 結果出力部、139 合意値算出部、181 電力量データベース、182 送信先データベース、183 送信データベース、184 受信データベース、185 平均値・標準偏差データベース、202 電力量計、501 携帯端末、512 表示部、517 無線通信部、531 年齢取得部、581 年齢データベース

Claims (9)

  1. マルチエージェントシステムを構成する複数の情報処理装置のうちの一の情報処理装置であって、
    ユーザに関する第1数値が分割されてなる第1分割値を算出する分割値算出部と、
    前記第1数値および前記第1分割値に基づいて、前記第1分割値を示す第1分割値データを送信する他の情報処理装置を特定する送信特定部と、
    前記送信特定部が特定した他の情報処理装置に、前記第1分割値データを送信する送信部と、
    他の情報処理装置から、当該他の情報処理装置のユーザに関する第2数値が分割されてなる第2分割値を示す第2分割値データを受信する受信部と、
    前記第1分割値と、前記受信部が受信した前記第2分割値データが示す前記第2分割値とから、自装置を含む前記複数の情報処理装置の合意値を算出する合意値算出部と、を備える、
    情報処理装置。
  2. 前記分割値算出部は、過去に取得された複数の前記第1数値のうちの最大値が等分割されてなる前記第1分割値を算出する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記分割値算出部は、過去に取得された複数の前記第1数値のうちの最大値が、少なくとも2つの大きさの異なる分割値を含むように分割されてなる複数の分割値のいずれかを前記第1分割値として算出する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記複数の分割値は、それぞれ前記最大値に予め設定された係数を乗じた値であり、
    前記係数は、乱数に基づいて設定される、
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 過去における対象時期に取得された複数の前記第1数値のうちの前記最大値を特定する最大値特定部を更に備え、
    前記最大値特定部は、前記第1分割値が算出される毎に、前記対象時期を変更して新たに前記最大値を特定する、
    請求項2から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記送信特定部は、前記第1数値を、前記第1分割値で除して得られる商に相当する数の他の情報処理装置を特定する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記合意値算出部は、
    前記第1分割値に基づいて、第1目的値の初期値を算出した後、直前に算出した前記第1目的値と、前記受信部が他の情報処理装置から取得した第2目的値とに基づいて、新たに第1目的値を算出し、算出した前記第1目的値を、前記送信部を介して他の情報処理装置へ送信することを繰り返す目的値算出部と、
    前記目的値算出部が算出する目的値が、前記合意値に収束したか否かを判定する判定部と、を有し、
    前記第1目的値の送信先である他の情報処理装置の数は、前記第2目的値の送信元である他の情報処理装置の数以上である、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. マルチエージェントシステムを構成する複数の情報処理装置それぞれにおける情報処理方法であって、
    ユーザに関する第1数値が分割されてなる第1分割値を算出するステップと、
    前記第1数値および前記第1分割値に基づいて、前記第1分割値を示す第1分割値データを送信する他の情報処理装置を特定するステップと、
    特定した他の情報処理装置に、前記第1分割値データを送信するステップと、
    他の情報処理装置から、当該他の情報処理装置のユーザに関する第2数値が分割されてなる第2分割値を示す第2分割値データを受信するステップと、
    前記第1分割値と、受信した前記第2分割値データが示す前記第2分割値とから、前記複数の情報処理装置の合意値を算出するステップと、を含む、
    情報処理方法。
  9. コンピュータを、
    ユーザに関する第1数値が分割されてなる第1分割値を算出する分割値算出部、
    前記第1数値および前記第1分割値に基づいて、前記第1分割値を示す第1分割値データを送信する情報処理装置を特定する送信特定部、
    前記送信特定部が特定した情報処理装置に、前記第1分割値データを送信する送信部、
    ユーザに関する第2数値が分割されてなる第2分割値を示す第2分割値データを受信する受信部、
    前記第1分割値と、前記受信部が受信した前記第2分割値データが示す前記第2分割値とから、複数の情報処理装置の合意値を算出する合意値算出部、
    として機能させるためのプログラム。
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