JP2016099506A - 光照射装置及び光センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】可視領域の光を検出する光照射装置及び光センサを提供する。【解決手段】実施形態の光照射装置1は、少なくとも波長380〜500nmの第1の光を放射する光源12と、光センサ30とを具備する。光センサ30は、波長380〜500nmの第1の光を波長500〜600nmの第2の光に変換させる蛍光体を含む受光部31と、受光部31から導光される光を検出する検出部33とを具備する。また、光センサ30は、光源12からの光が照射される位置に設けられる。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、光照射装置及び光センサに関する。
従来、紫外線による光反応や硬化に使用される光照射装置である紫外線照射装置に関し、紫外線を検出する光センサとして、ケース内に電気回路や紫外線を受光する受光素子を内蔵したものが提供されている。このような光センサにおいては、受光素子の熱が電気回路に影響を与えることや、小型化が難しいこと等の課題があった。そのため、上述の課題を解決するための光センサが提供されている。
ところで、近年、可視光により光反応や硬化を行う光照射装置が提供されており、可視領域の光を検出するニーズが増加している。
特開2001−215153号公報 特開平10−167755号公報
しかしながら、上述のような光センサは紫外線のみを検出し、可視領域の光により光反応や硬化を行う場合には対応できないといった課題がある。
本発明は、可視領域の光を検出する光照射装置及び光センサを提供することを目的とする。
本実施形態の光照射装置は、光源と、光センサとを具備する。光源は、少なくとも波長380〜500nmの第1の光を放射する。光センサは、受光部と、検出部とを具備する。受光部は、波長380〜500nmの第1の光を波長500〜600nmの第2の光に変換させる蛍光体を含む。検出部は、受光部から導光される第2の光を検出する。光センサは、光源からの光が照射される位置に設けられる。また、本実施形態の光照射装置は、液晶パネル製造に用いられる。
本発明によれば、可視領域の光を検出する光照射装置及び光センサを提供することができる。
図1は、実施形態に係る光照射装置の概略構成を示す図である。 図2は、実施形態に係る蛍光体の分光感度特性を示す図である。 図3は、実施形態に係る蛍光体の蛍光スペクトルを示す図である。 図4は、実施形態に係る光源から放射された光のフィルタ透過後の分光分布を示す図である。 図5は、実施形態に係る光センサの測定値と照度計の測定値との相関を示す図である。 図6は、実施形態に係る光照射装置のフィードバック制御のフローチャートである。 図7は、従来例に係る蛍光体の分光感度特性を示す図である。 図8は、従来例に係る蛍光体の蛍光スペクトルを示す図である。 図9は、実施形態の変形例に係る光照射装置の概略構成を示す図である。
以下で説明する実施形態に係る光照射装置1、及び変形例に係る光照射装置2は、光源12と、光センサ30とを具備する。光源12は、少なくとも波長380〜500nmの第1の光を放射する。光センサ30は、波長380〜500nmの第1の光を波長500〜600nmの第2の光に変換させる蛍光体を含む受光部31と、受光部31から導光される第2の光を検出する検出部33とを具備する。光センサ30は、光源12からの光が照射される位置に設けられる。光照射装置1は、液晶パネル製造に用いられる。
また、以下で説明する実施形態に係る光照射装置1、及び変形例に係る光照射装置2は、光センサ30の測定値が所定の値になるように、光源12に供給される電力を制御する制御部40をさらに具備する。
また、以下で説明する実施形態に係る光照射装置1、及び変形例に係る光照射装置2は、光センサ30と光源12とが挟む位置に配置され紫外線を遮断するフィルタ20をさらに具備する。
また、以下で説明する実施形態に係る光照射装置1、及び変形例に係る光照射装置2における、蛍光体の厚みは、0.5〜2.0mmである。
また、以下で説明する変形例に係る光照射装置2は、光センサ30から分岐して、受光部31から導光された第2の光を検知する光検知部35をさらに具備する。
また、以下で説明する実施形態及び変形例に係る光センサ30は、波長380〜500nmの第1の光を波長500〜600nmの第2の光に変換させる蛍光体を含む受光部31と、受光部31から導光される第2の光を検出する検出部33とを具備する。
[実施形態]
まず、本発明の実施形態に係る光照射装置1を図面に基いて説明する。図1は、実施形態に係る光照射装置1の概略構成を示す図である。
本実施形態に係る光照射装置1は、例えば液晶パネルなどの被照射物50に可視領域の光を照射する。具体的には、光照射装置1は、波長380〜500nmの第1の光を被照射物50に照射する光照射装置である。図1に示すように、光照射装置1は、照明器具10と、フィルタ20と、光センサ30と、制御部40とを有する。
照明器具10は、器具本体11と、光源12とを有する。照明器具10に対して、照明器具10から光が照射される位置に被照射物50が配置される。図1に示す例において、被照射物50は、照明器具10の下方に配置される。器具本体11には、光源12が取り付けられる。また、器具本体11は、例えば、光源12を点灯させる点灯装置(図示省略)を収納する。
光源12は、器具本体11に収納された点灯装置から供給される電力により点灯し、可視領域の光を放射する。図1に示す例において、光源12は、少なくとも波長380〜500nmの第1の光を放射する。例えば、光源12には、波長400〜420nmを主波長とするガリウムを主成分としたメタルハライドランプが用いられる。なお、光源12は、ガリウムを主成分としたメタルハライドランプに限定されない。例えば、水銀を含む水銀ランプであってもよいし、ガリウムの代わりに鉄やタリウムを主成分としたメタルハライドランプであってもよい。要は、少なくとも波長380〜500nmの可視領域の第1の光を放射する光源であれば、蛍光ランプやLED(Light Emitting Diode)等、どのような光源であってもよい。
フィルタ20は、紫外線を遮断する。例えば、フィルタ20は、波長380nm以下の光を遮断する。なお、フィルタ20は、紫外線を反射する材料、例えば、酸化ケイ素や酸化チタンなどを含有してもよい。図1に示す例において、フィルタ20は、照明器具10と被照射物50との間に配置される。具体的には、フィルタ20は、光源12から被照射物50へ照射される光が通過する位置に配置される。これにより、光照射装置1は、被照射物50へ紫外線が照射されることを抑制できる。例えば、被照射物50が液晶パネルである場合、波長380nm以下の光が液晶パネルに照射されると配向膜が劣化するおそれがあるが、フィルタ20が波長380nm以下の光を遮断することにより、液晶パネルの酸化膜の劣化を抑制することができる。なお、フィルタ20は、酸化ケイ素や酸化チタンなどの紫外線を反射する材料に限定されず、紫外線を吸収する材料で構成されてもよい。
光センサ30は、受光部31と、ファイバ32と、検出部33と、アンプ34とを有する。
受光部31は、波長380〜500nmの第1の光を波長500〜600nmの第2の光に変換させる蛍光体を含む。具体的には、受光部31は、棒状に形成された透光性部材311と、透光性部材311の外表面に設けられた蛍光部材312とを有する。透光性部材311には、例えば、透明石英ガラスが用いられる。図1に示す例においては、石英ガラスで形成された透光性部材311の周りに、蛍光体とシリコーン樹脂を含む蛍光部材312が、厚み0.5〜2mmで固めて取り付けられる。
蛍光部材312は、透光性部材311の長手方向の一端部を含む外表面を覆うように設けられる。また、蛍光部材312は、例えば波長380〜500nmの第1の光を波長500〜600nmの第2の光に変換させる蛍光体とシリコーン樹脂とが混合され、成型されることにより形成される。蛍光体としては、例えば、ユーロピウム付活アルカリ土類金属シリケート((Sr,Ba)SiO:Eu)やユーロピウム付活ストロンチウム・バリウム・オルソシリケート((Sr,Ba,Mg)SiO:Eu,Mn)等を主成分とした蛍光体が用いられる。なお、蛍光体としては、波長380〜500nmの第1の光を波長500〜600nmの第2の光に変換させる蛍光体であれば、どのような蛍光体であってもよい。また、シリコーン樹脂としては、シリコーン混合物などが用いられる。図1に示す例において、シリコーン樹脂には、例えば信越シリコーン製KER-2000や信越シリコーン製CAT-MEが用いられる。
ここで、蛍光部材312の厚みは0.5〜2mmであることが望ましい。蛍光部材312の厚みが0.5mm未満であると、蛍光部材312に含まれる蛍光体が波長380〜500nmの第1の光を効率よく波長500〜600nmの第2の光に変換させることができず、波長380〜500nmの第1の光が直接アンプ33に到達してしまい、アンプ33が劣化するため、望ましくない。一方、蛍光部材312の厚みが2mmよりも大きくなると、透光性部材311の外表面に蛍光部材312を設ける際に蛍光部材312を固める工程で時間がかかってしまうため、好ましくない。また、蛍光部材312の厚みが2mmよりも大きくなると、蛍光部材312の厚みが増すことで、蛍光部材312により変換された波長500〜600nmの第2の光が蛍光体自身により減衰してしまい、アンプ33に到達するまでに所望の光強度を維持できなくなるため、好ましくない。よって、蛍光部材312の厚みは0.5〜2mmであることが望ましい。
受光部31の透光性部材311において、蛍光部材312に覆われた一端部とは反対側の他端部には、細長い線状のファイバ32の一端部が接続される。例えば、受光部31の透光性部材311とファイバ32とは、ヘッドユニット(図示省略)を介して接続される。ファイバ32は、受光部31により変換された波長500〜600nmの第2の光を検出部33へ導光する。ファイバ32は、光透過率が高い材料、例えば、石英ガラスやプラスチック等で形成される。また、ファイバ32の受光部31と接続された一端部とは反対側の他端部は、検出部33に接続される。ここに、受光部31により受光された光源12からの光は、蛍光部材312により波長変換された後、透光性部材311に接続されたファイバ32へ入射する。ファイバ32へ入射した光は、ファイバ32内を通り、検出部33まで到達する。なお、ファイバ32は、光透過率が高い材料であれば、どのような材料を用いてもよい。
検出部33は、受光部31により受光された光を検出する。具体的には、検出部33は、受光部31により受光され、ファイバ32を介して到達した光を検出する。検出部33には、例えば、フォトダイオードなどの受光素子が用いられる。なお、図1に示す例において、検出部33の感度波長は、例えば550nm周辺である。また、検出部33には、ピーク感度が500〜600nm付近である受光素子を用いることが好ましい。これにより、検出部33のピーク感度には、人間の比視感度曲線において最も感度よく光を感じる波長である550nmが含まれる。このように、検出部33のピーク感度を波長550nmから±50nm程度、具体的には500〜600nm付近とすることにより、人間の目で光の強弱を判断することができる。これにより、光フィードバック系に不具合が生じて光量が判定できない場合であっても、例えば人間の目で光の強弱と光センサ30の測定値とを比較することにより、光フィードバック系の不具合が光センサ30によるものか否かを判別することができる。具体的には、光センサ30のファイバ32の他端部を検出部33から取り外し、ファイバ32の他端部を直接目視することにより、光フィードバック系の不具合が光センサ30によるものか否かを判別することができる。なお、検出部33に波長が380nm以下の紫外線が到達しないように、検出部33の前に紫外線をカットする紫外線カットフィルタを有していてもよい。
また、図1に示す例において、検出部33は、アンプ34内に設けられる。アンプ34は、検出部33で検出した光の測定値を増幅する。また、アンプ34は、増幅した測定値を制御部40へ送信する。
また、光センサ30は、光源12からの光が照射される位置に設けられる。具体的には、光センサ30は、受光部31に光源12からの光が照射されるように配置される。図1に示す例において、光センサ30の受光部31は、フィルタ20と被照射物50との間に設置される。なお、光センサ30は、光源12からの光が受光部31に照射される位置であればどのように配置されてもよい。例えば、図1に示す例において、光センサ30の受光部31は、光源12の上方や側方に配置されてもよい。
図1に示すように、光センサ30の受光部31と光源12との間には、フィルタ20が配置されることが好適である。言い換えると、フィルタ20は、光センサ30と光源12とが挟む位置に配置されることが好適である。具体的には、光源12から放射されフィルタ20を透過した光が、受光部31の蛍光部材312に照射されるように、光センサ30の受光部31、光源12、及びフィルタ20を配置することが好適である。このように、光センサ30の受光部31、光源12、及びフィルタ20を配置することにより、波長380nm以下の光が受光部31へ照射されることを抑制できる。これにより、波長380nm以下の光による受光部31の劣化や光センサ30の測定値に与える影響を抑制できる。
ここで、図2〜図4を用いて、光照射装置1に係る光の波長について説明する。図2は、受光部31の蛍光部材312に含まれる蛍光体の分光感度特性を示す図である。図2に示すように、蛍光部材312に含まれる蛍光体は、波長250〜500nm付近が励起波長であり、波長400〜470nm付近に感度のピークを有している。
また、図3は、受光部31の蛍光部材312に含まれる蛍光体により励起された光の蛍光スペクトルを示す図である。図3に示すように、蛍光部材312に含まれる蛍光体は、波長500〜700nm付近の光を放射し、波長500〜600nm付近に高い強度を有する蛍光スペクトルを示す。つまり、蛍光部材312に含まれる蛍光体は、波長400〜470nm付近に高い感度を有し、波長250〜500nm付近の光を波長500〜700nm付近の光に変換する。図1に示す例において、蛍光部材312に含まれる蛍光体は、光源12から放射されフィルタ20を透過した波長380〜500nmの光を、波長500〜600nmを主波長とする波長500〜700nm付近の光に変換する。
また、図4は、光源12から放射された光のフィルタ20透過後の分光分布を示す図である。図4に示すように、光源12に例えば波長400〜420nmを主波長とするガリウムを主成分としたメタルハライドランプを用いた場合、光源12から放射されフィルタ20を透過した光は、波長400〜450nm付近の光であり、波長420nm付近で最も高い強度を有する。また、380nm以下の光は、フィルタ20により遮断されるため、強度は略0となる。
ここに、光照射装置1において、図4に示すような波長400〜450nm付近の光が、図2に示すような波長400〜470nm付近に感度のピークを有する蛍光体に照射されることにより、図3に示すような波長500〜700nmの光に変換される。つまり、光照射装置1は、波長400〜450nm付近の可視光を、波長500〜700nmの可視光に変換することにより、受光部31により受光された光を感度波長が550nm周辺の受光素子である検出部33を用いて検出する。これにより、光照射装置1は、可視領域の光を検出することができる。
ここで、図7及び図8を用いて、従来の光照射装置に係る光の波長について説明する。図7は、従来の光センサで用いられていた蛍光体の分光感度特性を示す図である。図7に示すように、従来の光センサで用いられていた蛍光体は、波長250〜380nmが励起波長であり、波長250〜320nm付近に感度のピークを有している。また、図8は、従来の光センサで用いられていた蛍光体の蛍光スペクトルを示す図である。図8に示すように、従来の光センサで用いられていた蛍光体は、波長480〜630nm付近の光を放射し、波長550nm付近に最も高い強度を有する蛍光スペクトルを示す。つまり、従来の光センサで用いられていた蛍光体では、波長250〜380nmの光であれば波長480〜630nm付近の光に変換する。一方で、従来の光センサで用いられていた蛍光体では、380nmよりも長い波長の光、すなわち可視領域の光は、波長480〜630nm付近の光に変換することができない。したがって、可視領域の光を放射する光源を用いた場合、従来の光センサでは正しく測定することはできない。このように、従来の光センサを用いた光照射装置では、光源から放射される光が可視領域の光である場合、光源から放射される光を正しく測定することはできない。
図1の光照射装置1の説明に戻って、制御部40は、光センサ30の測定値が所定の値になるように、光源12に供給される電力を制御する。例えば、制御部40は、光センサ30の検出部33が検出しアンプ34により増幅された測定値に基づいて、光源12に供給される電力を制御する。光照射装置1は、制御部40により光源12に供給される電力を制御することにより、光源12から被照射物50へ照射される光を所望の強さに制御する。つまり、光照射装置1は、光センサ30による測定値に基づいて、被照射物50における照度が所望の値になるようにフィードバック制御を行う。
例えば、制御部40は、アンプ34から取得した値に基づいて、光センサ30により測定される光量が所定の値(以下、「規定値」とする)と一致するように光源12を調光制御する。具体的には、制御部40は、照明器具10に送信する調光信号が示す光源12の調光レベルを、アンプ34から取得した値に基づいて、光センサ30により測定される光量が規定値と一致する調光レベルに設定する。例えば、器具本体11に収納された点灯装置は、光源12の調光レベルが、受信した調光信号が示す調光レベルとなるように光源12を調光することで、光センサ30により測定される光量が規定値と一致するようにフィードバック制御される。なお、規定値はどのような値に設定されてもよい。
ここで、図5を用いて、光センサ30による測定値に基づいて、被照射物50における照度を所望の値にするフィードバック制御について説明する。図5は、光センサ30の測定値と照度計の測定値との相関を示す図である。本実施形態では、測定を行う際に被照射物50の光源12に臨む一面に照度計を配置し、被照射物50の光源12に臨む一面における照度を測定した。なお、照度計は、測定を行う際にのみ被照射物50の光源12に臨む一面に配置され、例えば測定が終了した後に光照射装置1の使用する際等には配置されない。また、本実施形態における照度計としては、紫外線積算光量計UIT−250(ウシオ電機製)と紫外線積算光量計用受光器UVD−S405(ウシオ電機製)とを用いた。
図5に示すように、光センサ30の測定値と照度計の測定値とには相関があるという結果が得られた。図5は、所定の電力、例えば最大供給電力の50%が供給された光源12から放射された光を光センサ30及び照度計が測定した値(以下、「基準値」とする)を100%とした場合を示す。また、図5は、光源12に供給する電力を所定の電力から低下させた場合における光センサ30及び照度計が測定した値の基準値に対する割合(%)を示す。例えば、照度計の測定値が60%まで低下したとき、光センサ30の測定値は58%程度まで低下することを示す。このような、相関を示す光センサ30の測定値と照度計の測定値とは、光センサ30の測定値の割合をy軸、照度計の測定値の割合をx軸とした場合、以下の式(1)のような回帰式として示される。
y = 1.0518x−4.943 ・・・ (1)
また、図5に示す例において、相関係数Rを2乗したR(いわゆる、決定係数)の値は、0.9997となるという結果が得られた。つまり、図5に示す例においては、光センサ30の測定値と照度計の測定値とには、強い相関があることが示された。そのため、制御部40は、上記の式(1)に基づいて、光源12へ供給する電力を制御することにより、被照射物50へ照射される光の照度を制御する。例えば、制御部40は、被照射物50の照度を60%まで低下させる場合、光センサ30の測定値の基準値に対する割合が58.165(=1.0518×60−4.943)%に低下するまで光源12に供給する電力を低下させる。これにより、光照射装置1は、光センサ30の測定値に基づいて、被照射物50へ照射される光の照度を制御することができる。
次に、図6を用いて、光センサ30による測定値に基づいて、被照射物50における照度を所望の値にするフィードバック制御のフローについて説明する。図6は、光照射装置1のフィードバック制御のフローチャートである。まず、光照射装置1の光センサ30が、光源12から照射される光の光量を測定する(ステップs1)。そして、光照射装置1の制御部40は、光センサ30により測定された光量が、規定値に到達したかどうかを判定する(ステップs2)。光センサ30により測定された光量が、規定値に到達した場合(ステップs2:YES)、光照射装置1はフィードバック制御を終了する。
光センサ30により測定された光量が、規定値に到達していない場合(ステップs2:NO)、制御部40は、例えば照明器具10の点灯回路に調光信号を送信することにより電源を制御し、光源12に供給する電力を増大させる(ステップs3)。そして、光照射装置1は、光センサ30により測定された光量が規定値に到達するまで(ステップs2:YES)、ステップs1〜s3を繰り返す。これにより、光照射装置1は、光源12から被照射物50へ照射される光を所望の強さに制御することができる。なお、光照射装置1は、光源12に電力が供給されている間、常時フィードバック制御を行ってもよいし、所定の間隔でフィードバック制御を行ってもよい。
(変形例)
実施形態の変形例に係る光照射装置2を図面に基いて説明する。図9は、変形例に係る光照射装置2の概略構成を示す図である。なお、実施形態と同様の構成については、実施形態と同じ符号を付し、説明を省略する。
変形例に係る光照射装置2は、光検知部35を有する。
光検知部35は、光センサ30から分岐して、受光部31から導光された第2の光を検出する。なおここでいう「検出」とは、「検知」とは異なり、例えば人間の目で光の強弱を判断することを指す。光検知部35は、例えば光フィードバック系の不具合が光センサ30によるものか否かを判別するために設けられる。光検知部35は、例えば、ファイバ32の導光経路を分岐させる枝形状の分岐部材により設けられる。光検知部35は、第2の光を透過する石英ガラスやプラスチックなどの部材で構成される。なお、光検知部35は上記に限定されず、例えば、ファイバ32を予め複数設けておき、その内の一つを光検知部35として設けてもよい。要は、光検知部35を設ける手段は限定されない。
前述した構成の実施形態に係る光照射装置1は、少なくとも波長380〜500nmの第1の光を放射する光源12と、光センサ30とを有する。また、光センサ30は、光源12からの第1の光が照射される位置に設けられる。これにより、光照射装置1は、光源12から放射された可視領域の光を光センサ30により検出することができる。
前述した構成の実施形態に係る光照射装置1、及び前述した構成の変形例に係る光照射装置2は、光センサの測定値が所定の値になるように、光源12に供給される電力を制御する制御部40を有する。これにより、光照射装置1は、光源12から被照射物50へ照射される光を所望の強さに制御することができる。
前述した構成の実施形態に係る光照射装置1、及び前述した構成の変形例に係る光照射装置2は、紫外線を遮断するフィルタ20を有する。また、フィルタ20は、光センサ30と光源12とが挟む位置に配置される。これにより、光照射装置1は、紫外線による光センサ30の劣化や光センサ30の測定値に与える影響を抑制できる。
前述した構成の実施形態に係る光照射装置1、及び前述した構成の変形例に係る光照射装置2は、蛍光体の厚みが、0.5〜2.0mmである。これにより、光照射装置1は、蛍光体の厚みにより光センサ30の測定値に与える影響を抑制できる。
前述した構成の変形例に係る光照射装置2は、光検知部35を有する。これにより、光照射装置1は、光フィードバック系の不具合が光センサ30によるものか否かを判別することができる。
前述した構成の実施形態及び変形例に係る光センサ30の受光部31は、波長380〜500nmの第1の光を波長500〜600nmの第2の光に変換させる蛍光体を含む。また、光センサ30の検出部33は、受光部31から導光された第2の光を検出する。これにより、光センサ30は、可視領域の光を検出することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1,2 光照射装置
10 照明器具
11 器具本体
12 光源
20 フィルタ
30 光センサ
31 受光部
311 透光性部材
312 蛍光部材
32 ファイバ
33 検出部
34 アンプ
35 光検知部
40 制御部

Claims (6)

  1. 少なくとも波長380〜500nmの第1の光を放射する光源と;
    波長380〜500nmの第1の光を波長500〜600nmの第2の光に変換させる蛍光体を含む受光部と、前記受光部から導光される前記第2の光を検出する検出部と;を具備し、前記光源からの光が照射される位置に設けられる光センサと;
    を具備する、
    液晶パネル製造に用いられる光照射装置。
  2. 前記光センサの測定値が所定の値になるように、前記光源に供給される電力を制御する制御部をさらに具備する
    請求項1に記載の光照射装置。
  3. 前記光センサと前記光源とが挟む位置に配置され紫外線を遮断するフィルタをさらに具備する
    請求項1又は請求項2に記載の光照射装置。
  4. 前記蛍光体の厚みは、0.5〜2.0mmである
    請求項1〜3のいずれか一に記載の光照射装置。
  5. 前記光センサから分岐し、前記受光部から導光された前記第2の光を検知する光検知部をさらに具備する
    請求項1〜4のいずれか一に記載の光照射装置。
  6. 波長380〜500nmの第1の光を波長500〜600nmの第2の光に変換させる蛍光体を含む受光部と;
    前記受光部から導光される前記第2の光を検出する検出部と;
    を具備する光センサ。
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