JP2018105795A - 機能水濃度センサ - Google Patents

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亮 荒川
渡部 祥文
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Abstract

【課題】耐久性が高められた機能水濃度センサを提供する。【解決手段】機能水濃度センサ1は、紫外光81を発する光源10と、光源10から発せられ、機能水90が存在する空間内を通過した紫外光81によって励起されて蛍光82を発する蛍光体22と、蛍光82を受光する受光素子30と、蛍光体22から受光素子30に至る光路上に配置された基材21とを備え、光源10が発する紫外光81のピーク波長は、機能水90に固有の吸光ピークを含む所定の範囲内に存在し、基材21は、蛍光82を透過し、かつ、紫外光81の透過を抑制する。【選択図】図2

Description

本発明は、紫外光を用いた機能水濃度センサに関する。
従来、除菌、脱臭、脱色などにオゾン水などの機能水が利用されている。オゾンは強力な酸化力を有するので、その濃度を制御する必要がある。そのため、オゾン濃度を測定するオゾン濃度計が開発されている。例えば、特許文献1に記載の光吸収式オゾン濃度計では、試料を収納する試料セルに紫外光を照射し、試料セルを透過した透過光の強度を検出することで、オゾン濃度を測定する。
特開2002−5826号公報
しかしながら、上記従来技術では、紫外光によって受光素子などが劣化し、耐久性が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、耐久性が高められた機能水濃度センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る機能水濃度センサは、紫外光を発する光源と、前記光源から発せられ、機能水が存在する空間内を通過した紫外光によって励起されて蛍光を発する蛍光体と、前記蛍光を受光する受光素子と、前記蛍光体から前記受光素子に至る光路上に配置された光学部材とを備え、前記光源が発する紫外光のピーク波長は、前記機能水に固有の吸光ピークを含む所定の範囲内に存在し、前記光学部材は、前記蛍光を透過し、かつ、前記紫外光の透過を抑制する。
本発明によれば、耐久性が高められた機能水濃度センサを提供することができる。
実施の形態に係る機能水濃度センサの構成を示す断面図である。 実施の形態に係る機能水濃度センサの適用例を示す断面図である。 次亜塩素酸水の濃度毎の吸光スペクトルを示す図である。 実施の形態に係る基材(光学部材)の透過特性を示す図である。 実施の形態に係る機能水濃度センサが備える蛍光体の一例であるYPV蛍光体の励起スペクトル及び発光スペクトルを示す図である。 実施の形態に係る機能水濃度センサが備える蛍光体の別の一例であるLAP蛍光体の励起スペクトル及び発光スペクトルを示す図である。 実施の形態の変形例1に係る機能水濃度センサの構成を示す断面図である。 実施の形態の変形例1に係る機能水濃度センサの適用例を示す断面図である。 実施の形態の変形例2に係る機能水濃度センサの構成及び適用例を示す断面図である。 実施の形態の変形例3に係る機能水濃度センサの構成及び適用例を示す断面図である。 実施の形態の変形例4に係る機能水濃度センサの構成及び適用例を示す断面図である。
以下では、本発明の実施の形態に係る機能水濃度センサについて、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、例えば、各図において縮尺などは必ずしも一致しない。また、各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。また、以下の実施の形態において、略垂直などの「略」を用いた表現を用いている。例えば、略垂直は、完全に垂直であることを意味するだけでなく、実質的に垂直である、すなわち、例えば数%程度の差異を含むことも意味する。他の「略」を用いた表現についても同様である。
(実施の形態)
[概要]
まず、実施の形態に係る機能水濃度センサの概要について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る機能水濃度センサ1の構成を示す断面図である。図2は、本実施の形態に係る機能水濃度センサ1の適用例を示す断面図である。
本実施の形態に係る機能水濃度センサ1は、機能水90の濃度を測定するセンサである。具体的には、機能水濃度センサ1は、機能水90に紫外光を照射し、機能水90を透過中に吸収された後の紫外光(透過光)を蛍光体22によって波長変換する。機能水濃度センサ1は、波長変換後の光(例えば、可視光)を検出することで、機能水90の濃度を測定する。
機能水90は、人為的な処理によって再現性のある有用な機能を付与された水溶液の中で、処理と機能とに関して科学的根拠が明らかにされたもの、及び、されようとしているものである。具体的には、機能水90は、次亜塩素酸水、又は、オゾン水などである。
図1に示すように、本実施の形態に係る機能水濃度センサ1は、光源10と、蛍光体プレート20と、受光素子30と、容器40と、制御回路50とを備える。なお、図1には示していないが、機能水濃度センサ1は、外光が受光素子30に入射するのを抑制するために、遮光性の筐体の内部に収納されている。このとき、光源10が発した紫外光81のうち入射窓41に入射されなかった光(すなわち、迷光)を吸収するように、筐体の内面は、紫外光を吸収する材料から形成されていてもよい。
以下では、機能水濃度センサ1が備える各構成要素について詳細に説明する。
[光源]
光源10は、紫外光81を発する。紫外光81のピーク波長は、機能水90に固有の吸光ピークを含む所定の範囲内に存在する。以下では、機能水90が次亜塩素酸水である場合を例に挙げて、紫外光81のスペクトルについて説明する。
図3は、次亜塩素酸水の濃度毎の吸光スペクトルを示す図である。図3において、横軸は、次亜塩素酸水に照射する紫外光81の波長を示し、縦軸は、次亜塩素酸水の吸光度を示している。また、図3では、濃度が5mg/L、10mg/L、21mg/L、37mg/L、56mg/L、100mg/L及び183mg/Lの次亜塩素酸水に紫外光81を照射したときの各次亜塩素酸水の吸光度を示している。
図3に示すように、次亜塩素酸水の吸光スペクトルでは、その濃度に依存せずに、約292nmに吸光ピークが存在する。ここで、吸光ピークは、吸光度が極大(又は最大)となる部分である。
次亜塩素酸水は、ピーク波長である292nmを含む所定の範囲の光を多く吸収している。所定の範囲は、吸光ピークの強度(吸光度)の所定の割合(例えば、5%〜20%)以上の強度(吸光度)を有する範囲である。例えば、所定の割合は、250nm以上350nm以下の範囲である。本実施の形態では、光源10は、250nm以上350nm以下の範囲内にピーク波長を有する光を、紫外光81として発する。紫外光81のピーク波長は、例えば292nmであるが、これに限らない。紫外光81のピーク波長は、300nmでもよく、325nmでもよい。
なお、光源10は、紫外光81のピーク波長を変更可能であってもよい。具体的には、光源10は、測定対象である機能水90に応じて異なるピーク波長を有する紫外光81を発してもよい。つまり、光源10は、機能水90に固有の吸光スペクトルに基づいて予め定められたピーク波長の光を紫外光81として発してもよい。
光源10は、例えば、LED(Light Emitting Diode)素子などの固体発光素子であるが、これに限定されない。光源10は、半導体レーザ、小型の水銀ランプなどでもよい。
図1に示すように、光源10は、容器40の入射窓41に近接配置されている。近接とは、互いの距離が所定の範囲内であることを意味し、接触している場合も含む。例えば、光源10は、入射窓41との間の距離が5mm以内になるように配置されている。つまり、光源10は、発した紫外光81の略全てが入射窓41に入射するように、すなわち、発した紫外光81が容器40の外部にほとんど漏れないように配置されている。光源10からの紫外光81は、図2に示すように、入射窓41に対して略垂直に入射する。なお、光源10と入射窓41との間の距離は、5mm以内に限らない。
[蛍光体プレート]
蛍光体プレート20は、図1及び図2に示すように、基材21と、蛍光体22とを備える。
<基材(光学部材)>
基材21は、蛍光体22を支持する板状の基材(支持部材)である。基材21は、蛍光体22が発する蛍光82を透過する透光性の材料を用いて形成されている。基材21は、例えば、透明のガラス基板である。
本実施の形態では、基材21は、蛍光体22から受光素子30に至る光路上に配置された光学部材の一例である。基材21は、蛍光82を透過し、かつ、紫外光81の透過を抑制する。具体的には、基材21は、紫外光81を吸収する。
図4は、本実施の形態に係る基材21(光学部材)の透過特性を示す図である。図4に示すように、基材21は、第1の波長λ1以上の波長成分の光を透過し、かつ、第2の波長λ2以下の波長成分の光を吸収するハイパスフィルタである。第1の波長λ1は、蛍光82のピーク波長より小さい波長であり、例えば350nmであるが、これに限らない。第1の波長λ1は、例えば380nm、400nm、450nmでもよい。
第2の波長λ2は、第1の波長λ1より小さい波長である。本実施の形態では、第2の波長λ2は、紫外光81のピーク波長より小さい波長である。すなわち、紫外光81のピーク波長は、第1の波長λ1より小さく、第2の波長λ2より大きい波長である。例えば、第2の波長λ2は、230nmである。本実施の形態では、紫外光81のピーク波長における基材21の透過率は、50%未満であるが、これに限定されない。
なお、紫外光81のピーク波長における基材21の透過率は、10%以下でもよく、基材21は、実質的に紫外光81を透過させなくてもよい。具体的には、紫外光81のピーク波長は、第2の波長λ2以下でもよい。例えば、第2の波長λ2は、280nm、300nm、360nm又は400nmでもよい。
第1の波長λ1及び第2の波長λ2は、基材21の材料及び板厚を適宜選択することで、調整することができる。例えば、基材21の板厚を分厚くすることで、第1の波長λ1及び第2の波長λ2の少なくとも一方を大きくすることができる。
基材21は、例えば、二酸化ケイ素を主成分として含むガラス材料を用いて形成されている。具体的には、基材21は、テンパックスガラス、ソーダ石灰ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、テンパックスフロート(登録商標)ガラスなどのガラス基板である。
なお、基材21は、酸化チタンを含有する樹脂材料を用いて形成されていてもよい。具体的には、基材21は、セルロース又はポリエステルなどの樹脂材料を主原料とし、酸化チタンなどの紫外線吸収効果を有するセラミックを含有していてもよい。
<蛍光体>
蛍光体22は、光源10から発せられ、機能水90が存在する空間(具体的には、容器40)内を通過した紫外光81によって励起されて蛍光82を発する。具体的には、蛍光体22は、機能水90を透過した後の紫外光81(透過光)を波長変換することで、波長変換後の光として、紫外光81より長波長の蛍光82を発する。蛍光82は、例えば可視光である。具体的には、蛍光体22は、紫外光81を受けて、蛍光ピークが可視光帯域(380nm〜780nm)に存在する蛍光82を発する。ここで、蛍光ピークは、発光(蛍光)スペクトルにおいて発光強度が極大(又は最大)になる部分である。
蛍光体22は、受光素子30の感度に応じたピーク波長を有する光を蛍光82として発してもよい。具体的には、蛍光体22は、受光素子30の感度が高い波長帯域にピーク波長を有する蛍光82を発する。例えば、受光素子30が緑色帯域(500nm〜570nm)に高い感度を有する場合、蛍光体22は、500nm以上570nm以下の範囲にピーク波長を有する光を蛍光82として発してもよい。
蛍光体22は、基材21の表面に層状に形成されたセラミックス蛍光体(複数の蛍光体粒子の集合体)である。蛍光体粒子は、例えば、ランタン(La)、ユーロピウム(Eu)、ストロンチウム(Sr)、カリウム(K)、イットリウム(Y)、リン(P)又はバナジウム(V)を含む化合物で形成されている。具体的には、蛍光体22は、YPV蛍光体又はLAP蛍光体である。
図5A及び図5Bはそれぞれ、本実施の形態に係る機能水濃度センサ1が備える蛍光体22の励起スペクトル及び発光スペクトルを示す図である。具体的には、図5A及び図5Bはそれぞれ、YPV蛍光体及びLAP蛍光体の励起スペクトル及び発光スペクトルを示している。各図において、点線が励起スペクトルを表し、実線が発光スペクトルを表している。
図5Aに示す蛍光体22は、YPV蛍光体(Y(P,V)O:Eu3+)である。蛍光体22の励起スペクトル(点線)では、図5Aに示すように、励起ピークが約205nmに存在し、かつ、約325nm以下の波長帯域における強度が、励起ピークのピーク強度の50%以上の強度である。YPV蛍光体の発光スペクトル(実線)では、約620nmに蛍光ピークが存在する。YPV蛍光体の蛍光ピークの半値幅は、約10nmである。
図5Bに示す蛍光体22は、LAP蛍光体(LaPO:Ce3+,Tb3+)である。蛍光体22の励起スペクトル(点線)では、図5Bに示すように、励起ピークが約280nmに存在し、かつ、おおよそ230nm以上305nm以下の波長帯域における強度が、励起ピークのピーク強度の50%以上の強度である。LAP蛍光体の発光スペクトル(実線)では、約540nmに蛍光ピークが存在する。LAP蛍光体の蛍光ピークの半値幅は、約10nmである。
[受光素子]
受光素子30は、蛍光82を受光する。具体的には、受光素子30は、受光した蛍光82を光電変換することで、蛍光82の受光量(すなわち、強度)に応じた電気信号を生成する。生成された電気信号は、制御回路50に出力される。
受光素子30は、所定の波長帯域に高い感度を有する。本実施の形態では、受光素子30は、可視光帯域に高い感度を有する。すなわち、受光素子30は、紫外光に対する感度よりも可視光に対して高い感度を有する。例えば、受光素子30は、蛍光体22の発光スペクトルにおけるピーク波長を含む狭い範囲(例えば、50nm以下)に受光感度を有する。なお、受光素子30は、紫外帯域(380nm以下)に感度を有しなくてもよい。
受光素子30は、例えば、フォトダイオードであるが、これに限定されない。受光素子30は、フォトトランジスタなどでもよい。受光素子30としては、紫外帯域に感度をほとんど有しない汎用の安価なフォトダイオードを用いることができる。
受光素子30は、蛍光体22に近接配置されている。例えば、受光素子30は、蛍光体22との間の距離が5mm以内になるように、又は、蛍光体22に接触して配置されている。具体的には、受光素子30は、蛍光体22が発する蛍光82のうち、受光素子30側に進行する光の略全てを受光するように配置されている。なお、受光素子30と蛍光体22との間の距離は、5mm以内に限らない。
[容器]
容器40は、機能水90が入れられる容器である。容器40は、例えば有底円筒又は有底角筒などの有底筒状のセルであるが、これに限らない。容器40は、紫外光81を透過させる2つの透過窓を備える。具体的には、図1に示すように、容器40は、入射窓41と、出射窓42とを備える。
入射窓41は、光源10から発せられた紫外光81が入射する窓である。入射窓41は、容器40に形成された開口に設けられた、紫外光81を透過させる透光部材から形成される。入射窓41(透光部材)は、例えば、石英ガラス、サファイアガラスなどから形成されている。具体的には、入射窓41は、入射面及び出射面が略平面である板状のガラスから形成される。入射窓41には、紫外光81が略垂直に入射する。具体的には、紫外光81は、板状のガラス(入射窓41)の厚み方向に沿って入射する。つまり、紫外光81は、入射面の法線方向に入射する。
出射窓42は、容器40に入射した紫外光81が蛍光体22に向けて出射する窓である。出射窓42は、容器40に形成された開口に設けられた、紫外光81を透過させる透光部材から形成される。出射窓42(透光部材)は、例えば、石英ガラス、サファイアガラスなどから形成されている。具体的には、出射窓42は、入射面及び出射面が略平面である板状のガラスから形成される。出射窓42からは、紫外光81が略垂直に出射される。具体的には、紫外光81は、板状のガラス(出射窓42)の厚み方向に沿って出射する。つまり、紫外光81は、出射面の法線方向に出射される。
本実施の形態では、容器40の本体(具体的には、2つの透過窓以外の部分)は、紫外光を遮蔽(吸収又は反射)する材料から形成される。例えば、容器40の本体は、アクリル(PMMA)、ポリカーボネート(PC)などの樹脂材料、又は、金属材料などから形成される。なお、容器40全体が紫外光81に対して透光性を有してもよい。具体的には、容器40全体が石英ガラスなどから形成されてもよい。
本実施の形態では、光源10、容器40、蛍光体22及び基材21(蛍光体プレート20)、並びに、受光素子30は、この順で略同一直線上に配置されている。図1に示すように、容器40の入射窓41及び出射窓42も当該直線上に配置されている。これにより、図2に示すように、光源10から発せられた紫外光81は、途中、蛍光体22によって波長変換されるものの、最短距離で受光素子30に到達する。したがって、光源10から受光素子30までの間で光漏れ(迷光)が発生するのを抑制するので、蛍光82の強度を精度良く検出することができ、機能水90の濃度を精度良く測定することができる。
なお、容器40は、所定の配管の一部でもよい。具体的には、容器40内を機能水90が流れていてもよい。例えば、機能水90は、容器40と反応槽(図示せず)との間で循環されてもよい。反応槽は、機能水90の機能を発揮させるための容器である。例えば、機能水90が除菌、脱臭などの機能を有する場合、機能水90は、反応槽内で対象物(例えば、空気などの気体)に接触することで、当該対象物の除菌、脱臭などを行う。この場合、機能水90が除菌、脱臭などを行いながら、機能水濃度センサ1が機能水90の濃度を測定することができる。つまり、機能水濃度センサ1を脱臭装置などに組み込んで用いることができる。
[制御回路]
制御回路50は、光源10及び受光素子30を制御するコントローラである。制御回路50は、プログラムが格納された不揮発性メモリ、プログラムを実行するための一時的な記憶領域である揮発性メモリ、入出力ポート、プログラムを実行するプロセッサなどを有する。制御回路50は、例えば、マイコン(マイクロコントローラ)などで実現される。
制御回路50は、受光素子30から出力された電気信号に基づいて、機能水90の濃度を測定(算出)する。具体的には、制御回路50は、電気信号に基づいて蛍光82の強度を算出し、算出した蛍光82の強度に基づいて機能水90の透過度(又は吸光度)を算出する。制御回路50は、後述するランベルト・ベールの法則に基づいて、算出した透過度から機能水90の濃度を算出する。なお、制御回路50は、蛍光82の強度と機能水90の濃度とを対応付けた表を予めメモリに記憶しており、当該表を参照することで、機能水90の濃度を決定してもよい。
また、制御回路50は、光源10の点灯及び消灯、紫外光81の強度及び波長などを制御してもよい。すなわち、制御回路50は、ユーザ指示又はプログラムなどに基づいて所定のタイミングで所定の強度及び波長の紫外光81を光源10に発光させる。例えば、制御回路50は、機能水90の種類に基づいて紫外光81の強度及び波長を変更してもよい。
また、制御回路50は、機能水90の濃度の測定結果に基づいて光源10をフィードバック制御してもよい。例えば、受光素子30によって検出された受光量が小さすぎる場合、すなわち、機能水90の濃度が低すぎる場合には、紫外光81の強度を強くする、又は、波長を異ならせてもよい。
[動作及び原理]
ここで、本実施の形態に係る機能水濃度センサ1の動作及び原理について説明する。
機能水濃度センサ1では、制御回路50が光源10を駆動することで、紫外光81を出射させ、機能水90に向けて照射する。光源10からの紫外光81は、機能水90を透過中に、機能水90の濃度に応じた分だけ吸収されて減衰する。
蛍光体22は、機能水90を通過した後の紫外光(透過光)81を受けて波長変換することで、蛍光82を発する。受光素子30は、蛍光82を受けて光電変換することで、電気信号を生成し、生成した電気信号を制御回路50に出力する。制御回路50は、電気信号に基づいて、ランベルト・ベールの法則により機能水90の濃度を測定する。
一般的に、ランベルト・ベールの法則により、媒質(機能水90)に入射する前の光の強度をI、長さLの媒質を透過した後の光の強度をIとしたとき、以下の(式1)及び(式2)を満たす。
Figure 2018105795
ここで、“a”は吸光係数であり、“C”は媒質のモル濃度(すなわち、機能水90の濃度)である。“L”は、紫外光81が透過する媒質(すなわち、機能水90)の長さ(すなわち、光路長)であり、本実施の形態では、容器40の入射窓41から出射窓42までの距離に相当する。
吸光度は、機能水90による紫外光81の吸収率を示しており、値が大きい程、機能水90による吸収が盛んであることを示している。例えば、吸光度が「1」であれば、紫外光81の全てが吸収され、吸光度が「0」であれば、紫外光81は全く吸収されないことを示している。なお、透過度は、機能水90による紫外光81の透過率を示している。
本実施の形態では、蛍光体22が発する蛍光82の強度は、蛍光体22に入射する励起光、すなわち、透過光(紫外光81)の強度に依存する。具体的には、透過光の強度が大きくなる程、蛍光82の強度は大きくなり、透過光の強度が小さくなる程、蛍光82の強度は小さくなる。蛍光82の強度(又は、光電変換後の電気信号の強度)と、励起光である透過光の強度との対応関係を示す情報(例えば、関数又は表)は、制御回路50のメモリなどに予め記憶されている。
これにより、制御回路50は、電気信号の強度に基づいて透過光の強度Iを取得することができる。なお、入射光の強度I、吸光係数a及び光路長Lはそれぞれ、光源10の発光強度、機能水90の種類、及び、容器40の大きさなどに基づいて、予め設定された値である。
以上のことから、制御回路50は、受光素子30が生成した電気信号に基づいて機能水90の濃度を検出することができる。
[効果など]
以上のように、本実施の形態に係る機能水濃度センサ1は、紫外光81を発する光源10と、光源10から発せられ、機能水90が存在する空間内を通過した紫外光81によって励起されて蛍光82を発する蛍光体22と、蛍光82を受光する受光素子30と、蛍光体22から受光素子30に至る光路上に配置された光学部材とを備え、光源10が発する紫外光81のピーク波長は、機能水90に固有の吸光ピークを含む所定の範囲内に存在し、光学部材は、蛍光82を透過し、かつ、紫外光81の透過を抑制する。例えば、光学部材は、蛍光体22を支持する板状の基材21である。
これにより、蛍光体22から受光素子30に至る光路上に配置された基材21が紫外光81の透過を抑制するので、蛍光体22によって波長変換されなかった紫外光81が受光素子30に至るのを抑制することができる。受光素子30に紫外光81が照射されにくくなるので、受光素子30の劣化を抑制することができる。したがって、機能水濃度センサ1の耐久性を高めることができる。
また、蛍光体22を支持する基材21が、紫外光81の透過を抑制する光学部材として機能するので、蛍光体プレート20とは異なる別の部材として光学部材を設ける場合に比べて部品点数を削減し、機能水濃度センサ1を軽量化及び小型化することができる。
また、例えば、紫外光81のピーク波長における基材21(光学部材)の透過率は、50%未満である。
これにより、基材21を透過した紫外光81のピーク強度を小さくすることができるので、受光素子30の劣化を抑制することができる。
また、例えば、基材21(光学部材)は、二酸化ケイ素を主成分として含むガラス材料を用いて形成されている。
これにより、基材21の劣化を抑制することができるので、機能水濃度センサ1の耐久性を高めることができる。
また、例えば、基材21(光学部材)は、酸化チタンを含有する樹脂材料を用いて形成されていてもよい。
これにより、樹脂製の基材21を用いることで、基材21に柔軟性を持たせることができる。例えば、基材21(及び蛍光体プレート20)の形を変形させて、受光素子30をドーム状に覆うことができる。これにより、受光素子30へ紫外光81がより照射されにくくなり、機能水濃度センサ1の耐久性を高めることができる。
また、例えば、基材21(光学部材)は、紫外光81を吸収する。
これにより、紫外光81が受光素子30以外の他の部材(例えば、受光素子30などの部材を収納する筐体など)に照射されにくくなるので、他の部材の劣化を抑制することができる。したがって、機能水濃度センサ1の劣化を抑制することができる。
(変形例1)
続いて、実施の形態の変形例1について説明する。
図6は、本変形例に係る機能水濃度センサ101の構成を示す断面図である。図7は、本変形例に係る機能水濃度センサ101の適用例を示す断面図である。図6及び図7に示すように、機能水濃度センサ101は、実施の形態に係る機能水濃度センサ1と比較して、容器40の代わりに筐体140を備える点が相違する。以下では、実施の形態との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略又は簡略化する。
図6及び図7に示すように、筐体140は、光源10、蛍光体プレート20、受光素子30及び制御回路50を収納する。筐体140は、直方体状又は円柱状の筐体であり、内側に向かって凹んだ凹部141が設けられている。筐体140の凹部141を形成する側壁部分に、入射窓41及び出射窓42が互いに対向するように設けられている。本変形例では、光源10、入射窓41、凹部141、出射窓42、蛍光体プレート20及び受光素子30が同一直線上に位置している。
凹部141は、図7に示すように、機能水90が存在する空間に相当する。具体的には、本変形例に係る機能水濃度センサ101を機能水90に浸けることで、凹部141内に機能水90が入り込む。なお、図7では、凹部141が下向きになるように機能水濃度センサ101を、機能水90の水面に浸ける例を示しているが、これに限らない。機能水濃度センサ101は、機能水90の内部に沈め入れてもよい。
凹部141は、例えば、直方体、立方体又は円柱状の凹部であるが、これに限らない。凹部141の大きさは、機能水90が入り、所望の測定ができる程度の大きさであれば、特に限定されない。
以上のように、本変形例に係る機能水濃度センサ101は、機能水90を入れるための容器40を備えていない。この場合でも、実施の形態1と同様にして、機能水90の濃度を測定することができる。
本変形例に係る機能水濃度センサ101によれば、蛍光体プレート20を透過する光に含まれる紫外光81が受光素子30及び筐体140に照射されるのを抑制することができる。これにより、受光素子30及び筐体140の劣化を抑制することができる。
(変形例2)
続いて、実施の形態の変形例2について説明する。
図8は、本変形例に係る機能水濃度センサ201の構成及び適用例を示す断面図である。図8に示すように、本変形例に係る機能水濃度センサ201は、実施の形態に係る機能水濃度センサ1と比較して、蛍光体プレート20の代わりに蛍光体プレート220を備える点と、カバー材260を備える点とが相違する。以下では、実施の形態との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略又は簡略化する。
蛍光体プレート220は、基材221と、蛍光体22とを備える。基材221は、蛍光体22を支持する板状の基材(支持部材)である。基材221は、蛍光体22が発する蛍光82を透過する透光性の材料を用いて形成されている。基材221は、例えば透明のガラス基板である。
本変形例では、基材221は、実施の形態に係る基材21とは異なり、紫外光81の透過を抑制しない。つまり、基材221は、紫外光81の透過を抑制する光学部材としては機能しない。このため、蛍光体プレート20を透過した透過光83には、蛍光82と、蛍光体22によって波長変換されなかった紫外光81とが含まれる。本変形例に係る機能水濃度センサ201は、蛍光82を透過し、かつ、紫外光81の透過を抑制する光学部材として、カバー材260を備える。
カバー材260は、図8に示すように、受光素子30の受光面を覆っている。カバー材260は、受光素子30の受光面を保護する。カバー材260は、受光素子30の受光面に光を集光するレンズ機能を有してもよい。
本変形例では、カバー材260は、蛍光体22(蛍光体プレート220)から受光素子30に至る光路上に配置された光学部材の一例である。カバー材260は、蛍光82を透過し、かつ、紫外光81の透過を抑制する。具体的には、カバー材260は、蛍光体プレート220を透過した透過光83に含まれる蛍光82を透過し、かつ、蛍光体22によって波長変換されなかった紫外光81を吸収する。カバー材260の透過特性は、実施の形態に係る基材21と同じである。
以上のように、本変形例に係る機能水濃度センサ201では、光学部材は、受光素子30の受光面を覆うカバー材260である。
これにより、蛍光体22から受光素子30に至る光路上に配置されたカバー材260が紫外光81の透過を抑制するので、蛍光体22によって波長変換されなかった紫外光81が受光素子30に至るのを抑制することができる。受光素子30に紫外光81が照射されにくくなるので、受光素子30の劣化を抑制することができる。したがって、機能水濃度センサ201の耐久性を高めることができる。
また、受光素子30の受光面を覆うカバー材260が、紫外光81の透過を抑制する光学部材として機能するので、カバー材260とは異なる別の部材として光学部材を設ける場合に比べて部品点数を削減し、機能水濃度センサ201を軽量化及び小型化することができる。
(変形例3)
続いて、実施の形態の変形例3について説明する。
図9は、本変形例に係る機能水濃度センサ301の構成及び適用例を示す断面図である。図9に示すように、本変形例に係る機能水濃度センサ301は、変形例2に係る機能水濃度センサ201と比較して、カバー材260の代わりに光学部材360を備える点が相違する。以下では、変形例2との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略又は簡略化する。
光学部材360は、蛍光体22(蛍光体プレート220)から受光素子30に至る光路上に配置されている。光学部材360は、蛍光82を透過し、かつ、紫外光81の透過を抑制する。具体的には、光学部材360は、蛍光体プレート220を透過した透過光83に含まれる蛍光82を透過し、かつ、蛍光体22によって波長変換されなかった紫外光81を吸収する。光学部材360の透過特性は、実施の形態に係る基材21と同じである。本変形例では、光学部材360は、蛍光体プレート220と受光素子30との間に、各々から離れた位置に配置されている。
以上のように、本変形例に係る機能水濃度センサ301は、紫外光81の透過を抑制する光学部材360を、蛍光体プレート220及び受光素子30とは別部材として備える。このため、光学部材360の配置位置の変更が可能となる。例えば、光学部材360を蛍光体プレート220の近傍に配置した場合、受光素子30だけでなく、光源10及び受光素子30などの構成部品を収納する筐体(図示せず)に紫外光81が照射されにくくすることができる。また、光学部材360を受光素子30の受光面の近傍に配置した場合、受光素子30の受光面に照射される紫外光81の量を十分に小さくすることができる。
(変形例4)
続いて、実施の形態の変形例4について説明する。
図10は、本変形例に係る機能水濃度センサ401の構成及び適用例を示す断面図である。図10に示すように、本変形例に係る機能水濃度センサ401は、変形例2に係る機能水濃度センサ201と比較して、受光素子30の配置と、カバー材260の代わりにビームスプリッタ460を備える点とが相違する。以下では、変形例2との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略又は簡略化する。
本変形例では、受光素子30は、蛍光体22とビームスプリッタ460とを結ぶ直線上とは異なる位置に配置されている。図10に示す例では、受光素子30は、ビームスプリッタ460を基準として、蛍光体22とは90°異なる方向に配置されている。つまり、受光素子30は、蛍光体22とビームスプリッタ460とを結ぶ直線と、受光素子30とビームスプリッタ460とを結ぶ直線とが直交するように配置されている。
ビームスプリッタ460は、蛍光体22(蛍光体プレート220)から受光素子30に至る光路上に配置されている。ビームスプリッタ460は、蛍光82を透過し、かつ、紫外光81の透過を抑制する。具体的には、ビームスプリッタ460は、蛍光体プレート220を透過した透過光83に含まれる蛍光82を透過し、かつ、蛍光体22によって波長変換されなかった紫外光81を吸収する。ビームスプリッタ460の透過特性は、実施の形態に係る基材21と同じである。
ビームスプリッタ460は、蛍光82を屈折させて受光素子30に向けて透過させる。つまり、本変形例では、蛍光体22から受光素子30に至る光路は、ビームスプリッタ460によって曲げられており、直線ではない。
本変形例では、ビームスプリッタ460は、蛍光82のみを屈折させる。具体的には、ビームスプリッタ460は、蛍光82の蛍光ピークを含む所定の波長帯域の光を屈折させ、残りの波長帯域の光をそのまま直進させてもよい。このため、例えば、ビームスプリッタ460によって吸収しきれなかった紫外光81は、蛍光体22(蛍光体プレート20)とビームスプリッタ460とを結ぶ直線に沿って直進する。本変形例では、受光素子30が当該直線上とは異なる位置に配置されているので、直進した紫外光81が受光素子30に照射されない。なお、ビームスプリッタ460は、残りの波長帯域の光を、受光素子30とは異なる方向に屈折させてもよい。
以上のように、本変形例に係る機能水濃度センサ401では、受光素子30は、蛍光体22とビームスプリッタ460(光学部材)とを結ぶ直線上とは異なる位置に配置され、ビームスプリッタ460は、蛍光82を屈折させて受光素子30に向けて透過させる。
これにより、蛍光体22から受光素子30に至る光路上に配置されたビームスプリッタ460が紫外光81の透過を抑制するので、蛍光体22によって波長変換されなかった紫外光81が受光素子30に至るのを抑制することができる。受光素子30に紫外光81が照射されにくくなるので、受光素子30の劣化を抑制することができる。したがって、機能水濃度センサ401の耐久性を高めることができる。
(その他)
以上、本発明に係る機能水濃度センサについて、上記の実施の形態及びその変形例に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施の形態では、光学部材(基材21、カバー材260又は光学部材360)が紫外光81を吸収する例、あるいは、光学部材(ビームスプリッタ460)が紫外光81と蛍光82とを分離する例について示したが、ビームスプリッタ460が紫外光を吸収してもよく、これらの光学部材が紫外光81を反射してもよい。
また、例えば、蛍光体22は、YPV蛍光体又はLAP蛍光体には限定されない。例えば、蛍光体22は、La、Yなど以外の希土類元素を含む化合物でもよい。例えば、蛍光体22は、含有する希土類イオンの価数で蛍光の波長を変化させることができるので、受光素子30の受光感度に適した蛍光82を発するように含有元素が調整されてもよい。あるいは、蛍光体22には、不純物元素がドープされていてもよい。これにより、蛍光効率及び発光スペクトルなどを変化させることができる。
また、例えば、上記の実施の形態では、容器40の外部に光源10及び受光素子30を配置したが、これに限らない。例えば、光源10が入射窓41に取り付けられていてもよい。すなわち、光源10の発光面が容器40内に露出していてもよい。同様に、受光素子30が出射窓42に取り付けられていてもよい。すなわち、受光素子30の受光面が容器40内に露出していてもよい。この場合、蛍光体22も容器40内に配置される。あるいは、容器40の内部に光源10及び受光素子30を配置してもよい。この場合、容器40は、入射窓41及び出射窓42を備えなくてもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、光源10、容器40、蛍光体22、光学部材(基材21、カバー材260又は光学部材360)及び受光素子30が同一直線上に配置されている例について示したが、これに限らない。紫外光又は蛍光を鏡面反射する反射部が設けられ、光源10から受光素子30に至るまでの紫外光又は蛍光の光路が曲げられてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1、101、201、301、401 機能水濃度センサ
10 光源
21 基材(光学部材)
22 蛍光体
30 受光素子
81 紫外光
82 蛍光
90 機能水
260 カバー材(光学部材)
360 光学部材
460 ビームスプリッタ(光学部材)

Claims (8)

  1. 紫外光を発する光源と、
    前記光源から発せられ、機能水が存在する空間内を通過した紫外光によって励起されて蛍光を発する蛍光体と、
    前記蛍光を受光する受光素子と、
    前記蛍光体から前記受光素子に至る光路上に配置された光学部材とを備え、
    前記光源が発する紫外光のピーク波長は、前記機能水に固有の吸光ピークを含む所定の範囲内に存在し、
    前記光学部材は、前記蛍光を透過し、かつ、前記紫外光の透過を抑制する
    機能水濃度センサ。
  2. 前記紫外光のピーク波長における前記光学部材の透過率は、50%未満である
    請求項1に記載の機能水濃度センサ。
  3. 前記光学部材は、二酸化ケイ素を主成分として含むガラス材料を用いて形成されている
    請求項1又は2に記載の機能水濃度センサ。
  4. 前記光学部材は、酸化チタンを含有する樹脂材料を用いて形成されている
    請求項1又は2に記載の機能水濃度センサ。
  5. 前記光学部材は、前記蛍光体を支持する板状の基材である
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の機能水濃度センサ。
  6. 前記光学部材は、前記受光素子の受光面を覆うカバー材である
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の機能水濃度センサ。
  7. 前記受光素子は、前記蛍光体と前記光学部材とを結ぶ直線上とは異なる位置に配置され、
    前記光学部材は、前記蛍光を屈折させて前記受光素子に向けて透過させる
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の機能水濃度センサ。
  8. 前記光学部材は、前記紫外光を吸収する
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の機能水濃度センサ。
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