JP2016097824A - 盗難自転車追跡システム、及び盗難自転車検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】盗難届けが提出されていない場合であっても盗難された自転車の位置を特定できる盗難自転車追跡システムを提供すること。
【解決手段】盗難自転車追跡システムは、複数の自動車とサーバとを含む通信ネットワークを用いて、施錠及び施錠を解錠する錠機構が搭載された自転車が盗難された際に自転車を追跡するシステムである。自転車に搭載された無線機は、錠機構が解錠状態であり、且つ、施錠指令を行っていることを記憶している場合に盗難されていると判定し、自転車に固有の自転車IDを送信する(S23,S25,S26)。車載機は、自転車IDを受信すると、現在位置を示す位置情報と自転車IDとをサーバに送信する。サーバは、車載機から送信された位置情報と自転車IDとを対応付けて記憶して管理。
【選択図】図7
【解決手段】盗難自転車追跡システムは、複数の自動車とサーバとを含む通信ネットワークを用いて、施錠及び施錠を解錠する錠機構が搭載された自転車が盗難された際に自転車を追跡するシステムである。自転車に搭載された無線機は、錠機構が解錠状態であり、且つ、施錠指令を行っていることを記憶している場合に盗難されていると判定し、自転車に固有の自転車IDを送信する(S23,S25,S26)。車載機は、自転車IDを受信すると、現在位置を示す位置情報と自転車IDとをサーバに送信する。サーバは、車載機から送信された位置情報と自転車IDとを対応付けて記憶して管理。
【選択図】図7
Description
本発明は、盗難自転車を追跡する盗難自転車追跡システム、及びこのシステムに利用される自転車の盗難を検出する盗難自転車検出装置に関する。
従来、特許文献1に開示された盗難自転車発見システムがある。この盗難自転車発見システムは、防犯シールの画像を撮影するカメラと、カメラにより取得された画像から防犯登録番号を認識する画像処理部と、この防犯登録番号を外部のシステムが有する防犯登録番号と照合するように依頼すると共に照合結果を得る照合部と、照合結果を表示する表示部と、を備えている。
上記盗難自転車発見システムでは、盗難された自転車のユーザが盗難届けを警察に提出し、且つ、その自転車の防犯シールを作業者がカメラを使って撮像した場合に、盗難された自転車を発見することができる。
しかしながら、盗難自転車発見システムは、盗難届けが提出されていなかった場合、盗難された自転車を発見できない。このため、盗難自転車発見システムは、盗難された自転車の位置を特定できない可能性がある。また、盗難自転車発見システムは、作業者がカメラを使って防犯シールの画像を撮像する必要があり手間である。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、盗難届けが提出されていない場合であっても盗難された自転車の位置を特定できる盗難自転車追跡システムを提供することを第1の目的とする。また、作業者が作業することなく自転車の盗難を検出できる盗難検出装置を提供することを第2の目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
複数の自動車(300)とサーバ(400)とを含む通信ネットワークを用いて、施錠及び施錠を解錠する錠機構(20)が搭載された自転車(100)が盗難された際に自転車を追跡する盗難自転車追跡システムであって、
各自動車は、
自車の現在位置を検出する位置検出手段(350)と、
自動車用携帯キーから送信された、自車のドアロックのロック指示及びアンロック指示を示す指示信号を受信する受信手段(340,341)と、
指示信号に応じてドアロックに対してロック及びアンロックを指示する自動車制御手段(320)と、を備えており、
自転車は、
自転車のユーザが携行可能な自転車用携帯キーから送信された施錠信号及び解錠信号を受信する通信手段(S12)と、
通信手段が施錠信号を受信すると錠機構に施錠指令を行い、通信手段が解錠信号を受信すると錠機構に解錠指令を行うと共に、施錠指令と解錠指令のいずれの指令を行っているかを記憶する自転車制御手段(S15〜S18)と、
錠機構が解錠状態であるか否かを判定する解錠判定手段(S20,S20a)と、
解錠判定手段の判定結果と自転車制御手段による記憶内容とに基づいて自転車の盗難を判定するものであり、錠機構が解錠状態であり、且つ、施錠指令を行っていることを記憶している場合に盗難されていると判定する盗難判定手段(S23)と、
盗難判定手段が盗難されていると判定した場合、自動車用携帯キーにおける信号の送信範囲と同等の範囲において、自転車に固有の識別情報を送信する自転車送信手段(S25,S26)と、を備えており、
自動車は、受信手段で識別情報を受信すると、現在位置を示す位置情報と識別情報とをサーバに送信する自動車送信手段(330,331)を備えており、
サーバは、自動車送信手段から送信された識別情報と位置情報とを対応付けて記憶して管理することを特徴とする盗難自転車追跡システム。
複数の自動車(300)とサーバ(400)とを含む通信ネットワークを用いて、施錠及び施錠を解錠する錠機構(20)が搭載された自転車(100)が盗難された際に自転車を追跡する盗難自転車追跡システムであって、
各自動車は、
自車の現在位置を検出する位置検出手段(350)と、
自動車用携帯キーから送信された、自車のドアロックのロック指示及びアンロック指示を示す指示信号を受信する受信手段(340,341)と、
指示信号に応じてドアロックに対してロック及びアンロックを指示する自動車制御手段(320)と、を備えており、
自転車は、
自転車のユーザが携行可能な自転車用携帯キーから送信された施錠信号及び解錠信号を受信する通信手段(S12)と、
通信手段が施錠信号を受信すると錠機構に施錠指令を行い、通信手段が解錠信号を受信すると錠機構に解錠指令を行うと共に、施錠指令と解錠指令のいずれの指令を行っているかを記憶する自転車制御手段(S15〜S18)と、
錠機構が解錠状態であるか否かを判定する解錠判定手段(S20,S20a)と、
解錠判定手段の判定結果と自転車制御手段による記憶内容とに基づいて自転車の盗難を判定するものであり、錠機構が解錠状態であり、且つ、施錠指令を行っていることを記憶している場合に盗難されていると判定する盗難判定手段(S23)と、
盗難判定手段が盗難されていると判定した場合、自動車用携帯キーにおける信号の送信範囲と同等の範囲において、自転車に固有の識別情報を送信する自転車送信手段(S25,S26)と、を備えており、
自動車は、受信手段で識別情報を受信すると、現在位置を示す位置情報と識別情報とをサーバに送信する自動車送信手段(330,331)を備えており、
サーバは、自動車送信手段から送信された識別情報と位置情報とを対応付けて記憶して管理することを特徴とする盗難自転車追跡システム。
このように、本発明は、複数の自動車とサーバとを含む通信ネットワークを用いて、盗難された自転車の追跡を行うシステムである。この自転車は、通信によって、錠機構の施錠及び施錠を解錠することができるものである。このため、自転車制御手段は、自転車用携帯キーから送信された施錠信号に応じて錠機構に対して施錠指令を行うと共に、自転車用携帯キーから送信された解錠信号に応じて錠機構に対して施錠指令を行う。また、自転車制御手段は、施錠指令と解錠指令のいずれの指令を行っているかを記憶しておく。よって、自転車は、正規のユーザが走行させる場合、錠機構が解錠状態であり、且つ、自転車制御手段が解錠指令を行っていることを記憶している。
しかしながら、自転車は、錠機構が施錠されていたとしても、錠機構が壊されるなどして解錠状態とされて盗難されることもある。このような場合、自転車制御手段は、錠機構が解錠状態であるにもかかわらず、施錠指令を行っていることを記憶していることになる。
そこで、盗難判定手段は、解錠判定手段によって錠機構が解錠状態であると判定され、且つ、施錠指令を行っていることを記憶している場合に盗難されていると判定する。これによって、盗難判定手段は、自身が搭載されている自転車が盗難されているか否かを判定できる。そして、自転車送信手段は、自転車が盗難されていると判定された場合、自転車に固有の識別情報を送信する。
また、各自動車は、受信手段が自動車用携帯キーから送信された指示信号を受信すると、自動車制御手段が指示信号に応じてドアロックに対してロック及びアンロックを指示するものである。また、各自動車は、自転車から識別情報が送信された場合、この識別情報を受信手段で受信することになる。そして、自動車送信手段は、受信手段で識別情報を受信すると、識別情報と位置検出手段で検出された自車の現在位置を示す位置情報とをサーバに送信する。このように、本発明は、盗難された自転車の識別情報と位置情報とを、自動車を経由してサーバに送信することができる。
ところで、自転車送信手段は、自動車用携帯キーにおける信号の送信範囲と同等の範囲において、自転車に固有の識別情報を送信する。このため、識別情報を送信した自転車送信手段を搭載している自転車と、識別情報を受信した受信手段を搭載している自動車とは、比較的近くに存在していることになる。よって、サーバに送信される位置情報は、盗難された自転車の現在位置とみなすことができる。
そして、この位置情報と識別情報とを受信したサーバは、識別情報と位置情報とを対応付けて記憶して管理する。つまり、サーバでは、盗難された自転車の識別情報と、識別情報を受信した自動車で検出された位置情報とが対応付けられて管理している。従って、本発明は、盗難届けが提出されていない場合であっても盗難された自転車の位置を特定できる。
また、上記第2の目的を達成するために、本発明のさらなる特徴は、
ユーザが携行可能な自転車用携帯キーから送信された解錠信号及び施錠信号に応じて、自転車(100)に施錠及び施錠を解錠する錠機構(20)を備えた自転車に搭載され、自転車の盗難を検出する盗難検出装置であって、
解錠信号及び施錠信号を受信可能な通信手段(S12)と、
通信手段が施錠信号を受信すると錠機構に施錠指令を行い、通信手段が解錠信号を受信すると錠機構に解錠指令を行うと共に、施錠指令と解錠指令のいずれの指令を行っているかを記憶する自転車制御手段(S15〜S18)と、
錠機構が解錠状態であるか否かを判定する解錠判定手段(S20,S20a)と、
解錠判定手段の判定結果と自転車制御手段による記憶内容とに基づいて自転車の盗難を判定するものであり、錠機構が解錠状態であり、且つ、施錠指令を行っていることを記憶している場合に盗難されていると判定する盗難判定手段(S23)と、を備えていることにある。
ユーザが携行可能な自転車用携帯キーから送信された解錠信号及び施錠信号に応じて、自転車(100)に施錠及び施錠を解錠する錠機構(20)を備えた自転車に搭載され、自転車の盗難を検出する盗難検出装置であって、
解錠信号及び施錠信号を受信可能な通信手段(S12)と、
通信手段が施錠信号を受信すると錠機構に施錠指令を行い、通信手段が解錠信号を受信すると錠機構に解錠指令を行うと共に、施錠指令と解錠指令のいずれの指令を行っているかを記憶する自転車制御手段(S15〜S18)と、
錠機構が解錠状態であるか否かを判定する解錠判定手段(S20,S20a)と、
解錠判定手段の判定結果と自転車制御手段による記憶内容とに基づいて自転車の盗難を判定するものであり、錠機構が解錠状態であり、且つ、施錠指令を行っていることを記憶している場合に盗難されていると判定する盗難判定手段(S23)と、を備えていることにある。
このように、本発明は、自転車用携帯キーから送信された解錠信号及び施錠信号に応じて、自転車に施錠及び施錠を解錠する錠機構を備えた自転車に搭載されるものである。そして、盗難判定手段は、上記のように自身が搭載されている自転車が盗難されているか否かを判定できる。従って、本発明は、作業者が作業することなく自転車の盗難を検出できる。
なお、特許請求の範囲、及びこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
以下において、図面を参照しながら、発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において、先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において、構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を参照し適用することができる。なお、以下においては、盗難された自転車を単に盗難車と称することもある。
本実施形態は、盗難された自転車100を追跡する盗難自転車追跡システムに関するものである。詳述すると、盗難自転車追跡システムは、図1に示すように、複数の自動車300とサーバ400とを含む通信ネットワークを用いて、盗難された自転車100を追跡するシステムである。
ここで、自転車100、自動車300、サーバ400の構成に関して、個別に説明する。まず、図2,図3を用いて、自転車100の構成に関して説明する。
図2に示すように、自転車100は、自転車アンテナ12、錠機構20、電源30、回転検出部40が搭載されている。図3に示すように、自転車アンテナ12は、無線機10の一部である。この無線機10は、自転車アンテナ12に加えて、その他の構成要素も自転車100に搭載されている。詳述すると、無線機10は、自転車アンテナ12に加えて、通信部11、自転車用制御部13を備えて構成されている。なお、図面及び以下の説明においては、自転車用制御部13を単に制御部13と記載する。
通信部11は、自転車アンテナ12を介して、自転車用携帯キー200から送信された施錠信号及び解錠信号を受信するものである。詳述すると、通信部11は、自転車アンテナ12を介して自転車用携帯キー200から送信された電波を受信することで、この電波に重畳された施錠信号及び解錠信号を受信する。通信部11は、施錠信号及び解錠信号を受信すると、受信した施錠信号及び解錠信号を制御部13に出力する。施錠信号は、後程説明する錠機構20の施錠を指示する信号である。一方、解錠信号は、錠機構20の解錠を指示する信号である。
また、通信部11は、自転車アンテナ12を介して、自動車300に設けられた受信機340と通信可能なものである。つまり、通信部11は、自転車アンテナ12を介して電波を送信することで、後程説明する識別情報などを受信機340に送信する。このとき、通信部11は、自動車用携帯キーにおける信号の送信範囲と同等の範囲において、識別情報を送信する。言い換えると、通信部11と受信機340とは、自動車用携帯キーにおける信号の送信範囲と同等の範囲において通信可能に構成されている。通常、自動車用携帯キーにおける信号の送信範囲は、自動車300の盗難を抑制するために数m〜数十m程度に設定されている。よって、通信部11と受信機340とは、数m〜数十m程度の範囲において通信可能に構成されている。また、盗難自転車追跡システムは、盗難車100から送信された識別情報などを受信した自動車300の現在位置をサーバ400で管理するものである。すなわち、盗難自転車追跡システムは、識別情報などを受信した自動車300の現在位置を盗難車100の位置とみなして管理するものである。このため、通信部11と受信機340とが通信可能な範囲は、盗難車100の位置を特定するために数m程度が好ましい。
なお、自転車用携帯キー200は、自転車100のユーザが携行可能な電子キーである。また、自転車用携帯キー200は、電波を送信するための携帯アンテナ210と、ユーザによって操作可能な施錠ボタン220及び解錠ボタン230とが設けられている。自転車用携帯キー200は、施錠ボタン220が操作されると、携帯アンテナ210を介して施錠信号が重畳された電波を送信し、解錠ボタン230が操作されると、携帯アンテナ210を介して解錠信号が重畳された電波を送信する。
制御部13は、例えば、処理部やメモリ14が形成されたコンピュータによって構成されている。制御部13は、通信部11が施錠信号を受信すると錠機構20に施錠指令を行い、通信部11が解錠信号を受信すると錠機構20に解錠指令を行う。更に、制御部13は、施錠指令と解錠指令のいずれの指令を行っているかをメモリ14に記憶しておく。例えば、制御部13は、メモリ14に解錠指令を行っていることが記憶されている状態で施錠指令を行うと、メモリ14の記憶内容を書き換えて、施錠指令を行っていることをメモリ14に記憶しておく。このように、制御部13は、施錠指令を行っていることをメモリ14に記憶することで、メモリ14に格納された設定が施錠状態となり、解錠指令を行っていることをメモリ14に記憶することで、メモリ14に格納された設定が解錠状態となる。メモリ14は、後程説明する電源30から電力が供給されていない状態でも、自身の記憶内容を保持できるものであってもよい。
なお、制御部13は、自転車100が盗難されているか否かを判定するために、施錠指令と解錠指令のいずれの指令を行っているかをメモリ14に記憶する。また、メモリ14は、施錠指令と解錠指令のいずれの指令を行っているかを記憶できるものであればよく、RAMやレジスタを採用できる。更に、メモリ14には、自身が搭載されている自転車100に固有の識別情報が記憶されている。自転車100に固有の識別情報は、自転車100に一対一で対応付けられた情報であり、自転車100固有の情報である。この識別情報は、例えば自転車IDや車体番号と称することができる。以下においては、この識別情報を自転車IDと記載することもある。
無線機10は、図3に示すように、錠機構20、電源30、回転検出部40が電気的に接続されている。
錠機構20は、自転車100に施錠及び施錠を解錠するものである。錠機構20は、自転車100の走行を禁止する施錠状態と、自転車100の走行を許可する解錠状態とになる機械的な機構である。錠機構20は、解錠状態である場合に制御部13から施錠指令がなされると、この施錠指令に応じて施錠状態となり、施錠状態である場合に制御部13から解錠指令がなされると、この解錠指令に応じて解錠状態となる。
このように、ユーザは、自転車100を駐輪しておく場合、自転車用携帯キー200の施錠ボタン220を操作することで、錠機構20で自転車100に施錠することができる。これによって、自転車は、走行不可能な状態となる。また、ユーザは、自転車100に乗る場合、自転車用携帯キー200の解錠ボタン230を操作することで、錠機構20を解錠することができる。これによって、自転車は、走行可能な状態となる。なお、図面や以下の説明においては、施錠をロック、解錠をアンロックとも記載する。
電源30は、無線機10の動作するために必要な電力を供給するためのものである。電源30は、一例として、自転車100に設けられ、自身の車輪110が回転することで発電する発電機及び発電機で発電した電力を蓄電している蓄電池を採用している。よって、無線機10は、電源30で発電された電力が供給されて動作可能となる。例えば、無線機10は、自転車100が走行して車輪110が回転している場合は発電機から電力が供給され、自転車100が停止して車輪110が回転していない場合は蓄電池から電力が供給される。なお、電源30は、回転検出部40に対しても電力を供給してもよい。
また、電源30を構成する発電機は、自転車100のハブに内蔵されたハブ発電機を採用できる。自転車100は、ヘッドライトなどに電力を供給するために、ハブ発電機が搭載されているものが多い。よって、本発明は、電源30を構成する発電機としてハブ発電機を採用することで、既存の構成要素を用いて、無線機10を動作させることができる。また、無線機10は、ハブ発電機と共にハブに内蔵されていると好ましい。本発明は、無線機10をハブ発電機と共にハブに内蔵することで、無線機10とハブ発電機との電気的な接続を容易にすることができる。ただし、自転車アンテナ12は、通信性能を確保するためにハブに内蔵することなく、ハブの外部に設けると好ましい。
しかしながら、本発明は、これに限定されない。無線機10は、自転車100に搭載されていればよく、ハブに内蔵されていなくもよい。また、電源30は、発電機に限定されない。電源30は、電池であっても採用できる。この場合、無線機10は、例えば自身に設けられた電池から電力が供給される。
また、自転車100は、電動アシスト自転車であっても採用できる。この場合、電源30は、電動アシスト自転車におけるモータを駆動するためのバッテリを採用できる。よって、無線機10は、バッテリから電力が供給される。なお、電動アシスト自転車は、モータにより人力を補助する自転車であり、駆動補助機付自転車と称することができる。
回転検出部40は、車輪110の回転態様を検出するものである。回転検出部40は、例えば、車輪110に設けられた磁石と、自転車100のフレームに設けられた磁気センサなどを備えて構成されている。そして、回転検出部40は、磁気センサの検出結果に基づいて、車輪110の回転数や回転速度などを検出する。
また、回転検出部40は、車輪110の回転数や回転速度などによって、車輪110が回転しているか否か、すなわち自転車100が走行しているか否かを判定する。回転検出部40は、例えば、車輪110の回転数がゼロでない場合に自転車100が走行していると判定する。
更に、回転検出部40は、自転車100が走行しているか否かによって、錠機構20が解錠状態であるか否かを判定する。自転車100は、錠機構20が施錠状態では走行できず、錠機構20が解錠状態のときに走行が可能になる。よって、回転検出部40は、自転車100が走行していると判定した場合に、錠機構20が解錠状態であると判定する。また、回転検出部40は、判定結果を示す信号を制御部13に出力する。
なお、錠機構20が解錠状態であるか否かの判定は、制御部13が行ってもよい。この場合、回転検出部40は、検出結果として、車輪110の回転数や回転速度などを示す信号を制御部13に出力する。一方、制御部13は、回転検出部40の検出結果である車輪110の回転数や回転速度などを示す信号を取得する。そして、制御部13は、車輪110の回転数や回転速度などによって、車輪110が回転しているか否か、すなわち自転車100が走行しているか否かを判定する。また、制御部13は、自転車が走行していると判定した場合に、錠機構20が解錠状態であると判定する。
また、回転検出部40は、電源30であるハブ発電機の発電状態により、車輪110の回転態様、すなわち車輪110が回転していることを検出する事もできる。つまり、回転検出部40は、ハブ発電機が発電を行っているか否かを判定し、ハブ発電機が発電を行っていると判定した場合に車輪110が回転しているとみなす。言い換えると、回転検出部40は、ハブ発電機が発電を行っていると判定した場合に、自転車100が走行していると判定する。よって、回転検出部40は、ハブ発電機が発電を行っていると判定した場合に、錠機構20が解錠状態であると判定することができる。また、回転検出部40は、判定結果を示す信号を制御部13に出力する。
また、回転検出部40は、ハブ発電機が発電を行っていると判定した場合に、その判定結果を制御部13に出力してもよい。この場合、制御部13は、ハブ発電機が発電を行っているとの判定結果を取得した場合に、錠機構20が解錠状態であると判定する。なお、回転検出部40は、無線機10、つまり制御部13に含まれるものであってもよい。この場合、制御部13は、ハブ発電機が発電して自身に電力が供給されると、錠機構20が解錠状態であると判定する。
しかしながら、本発明は、これに限定されない。本発明は、錠機構が解錠状態であるか否かを判定するものであれば採用できる。
次に、図4を用いて、自動車300の構成に関して説明する。自動車300は、図4に示すように、車載機310が搭載されている。車載機310は、自動車用制御部320、送信機330、送信アンテナ331、受信機340、受信アンテナ341、位置検出部350を備えて構成されている。車載機310の各構成要素は、イグニッションスイッチがオン状態のときに電源供給されて動作可能である。なお、図面及び以下の説明においては、自動車用制御部320を単に制御部320と記載する。また、以下においては、車載機310が搭載されている自動車300を自車300と記載することもある。
制御部320は、例えば、処理部やメモリ14が形成されたコンピュータによって構成されている。制御部320は、送信機330、受信機340、位置検出部350と電気的に接続されている。
制御部320は、特許請求の範囲における自動車制御手段に相当する。送信機330に対して信号の送信指示を行ったり、受信機340や位置検出部350から信号を取得したりする。制御部320は、例えば、受信機340から取得した指示信号に応じて、自車300のドアロック機構に対してロック及びアンロックを指示する。また、制御部320は、送信機330に対して送信指示を行う。更に、制御部320は、無線機10から送信された自転車IDなどを受信機340から取得可能であり、且つ、位置検出部350から自車300の現在位置を取得可能に構成されている。なお、制御部320が取得する自転車IDは、盗難車100の自転車IDである。
送信機330及び送信アンテナ331は、サーバ400と通信可能に構成されている。送信機330は、制御部320からの指示に応じて、送信アンテナ331を介してサーバ400に信号を送信する。なお、サーバ400に送信される信号は、自転車IDや現在位置を示す位置情報などである。
受信機340及び受信アンテナ341は、特許請求の範囲における受信手段に相当する。受信機340及び受信アンテナ341は、自動車用携帯キーから送信された、ドアロック機構のロック指示及びアンロック指示を示す指示信号を受信する。つまり、受信機340は、受信アンテナ341を介して、ロック指示及びアンロック指示を示す指示信号を受信する。詳述すると、受信機340は、受信アンテナ341を介して自動車用携帯キーから送信された電波を受信することで、この電波に重畳されたロック指示及びアンロック指示を示す指示信号を受信する。受信機340は、指示信号を受信すると、受信した指示信号を制御部320に出力する。このように、受信機340は、キーレスエントリシステムにおける受信機である。なお、自動車用携帯キーは、ドアロック機構のロック指示及びアンロック指示を示す指示信号を含むコードを車載機310に対して送信するものである。
更に、受信機340は、通信部11が自転車アンテナ12を介して送信した電波を受信可能に構成されている。つまり、受信機340は、自動車用携帯キーから送信された電波だけではなく、自転車アンテナ12から送信された電波を受信可能に構成されている。例えば、受信機340は、電波の待ち受けを間欠的に行っている。また、受信機340は、停車中に限らず、走行中であっても、電波を受信できる受信待機状態にすると好ましい。このようにすることで、受信機340は、電波を常時モニタリングできる。
なお、車載機310の各構成要素は、イグニッションスイッチがオフ状態であっても、間欠的に電源供給されて動作可能であると好ましい。このようにすることで、車載機310は、自車300が駐車中であっても、自転車IDや位置情報などをサーバ400に送信できる。つまり、盗難自転車追跡システムは、夜間などの自動車300が走行していない状況であっても、住宅街などに駐車している自動車300の車載機310が自動的に自転車IDや位置情報などをサーバ400に送信できる。
位置検出部350は、自車300の現在位置を検出するものである。位置検出部350は、例えばGPS受信機や、自車300に搭載されたナビゲーション装置から現在位置を取得するものである。そして、位置検出部350は、検出した現在位置を示す位置情報を制御部320に出力する。位置検出部350は、特許請求の範囲における位置検出手段に相当する。
なお、車載機310は、自転車IDを受信した場合、自車300の乗員に対して、近くに盗難車100があることを通知してもよい。つまり、無線機10は、自転車IDを送信することで、周辺の自動車300の乗員に盗難車100であることを知らせることができる。よって、無線機10は、自転車100の盗難抑止が期待できる。
次に、図5を用いて、サーバ400の構成に関して説明する。図5に示すように、サーバ400は、処理部410、データベース420、送信機430、送信アンテナ431、受信機440、受信アンテナ441を備えて構成されている。
処理部410は、例えば、処理部や記憶部などが形成されたコンピュータによって構成されている。処理部410は、データベース420、送信機430、受信機440と電気的に接続されている。また、サーバ400は、図1に示すように、自転車100のユーザが操作可能な情報通信機器であるユーザ端末500と通信可能に構成されている。このユーザ端末500は、例えば、パソコンや携帯電話機などを採用できる。なお、携帯電話機は、スマートフォンを含むものである。
処理部410は、データベース420におけるデータの更新や追加など行う。また、処理部410は、送信機430に対して信号の送信指示を行ったり、受信機440から信号を取得したりする。
データベース420は、車載機310から送信された自転車IDと位置情報とを対応付けて記憶している。位置情報は、車載機310が自転車IDを受信した位置によって異なる。また、自転車IDは、盗難車100毎に異なる。よって、データベース420は、複数の自転車IDが記憶され、且つ、各自転車IDに位置情報が対応付けられて記憶していることもある。更に、データベース420は、一つ自転車IDに異なる位置情報が対応付けられて記憶されていることもある。このように、サーバ400は、車載機310から送信された自転車IDと位置情報とを対応付けてデータベース420に記憶して管理している。
送信機430及び送信アンテナ431は、ユーザ端末500と通信可能に構成されている。送信機430は、処理部410からの指示に応じて、送信アンテナ431を介してユーザ端末500に信号を送信する。なお、ユーザ端末500に送信される信号は、自転車IDや位置情報である。また、サーバ400は、位置情報のみをユーザ端末500に送信してもよい。
受信機440及び受信アンテナ441は、車載機310から送信された、自転車IDと位置情報を受信する。つまり、受信機440は、受信アンテナ441を介して、自転車IDと位置情報を受信する。詳述すると、受信機440は、受信アンテナ441を介して車載機310から送信された電波を受信することで、この電波に重畳された自転車IDと位置情報を受信する。受信機440は、自転車IDと位置情報を受信すると、受信した自転車IDと位置情報を処理部410に出力する。
ここで、無線機10、車載機310、サーバ400の処理動作に関して、個別に説明する。
まず、図6,図7を用いて、無線機10の処理動作に関して説明する。なお、図6,図7の処理は、主に無線機10の制御部13が実行するものである。無線機10は、自身が搭載されている自転車100の車輪110が停止すると、図6のフローチャートに示す処理を実行する。また、無線機10は、自転車100の車輪110が停止している間、所定時間毎に図6のフローチャートに示す処理を実行する。
ステップS10では、受信電波を確認する。無線機10は、自転車アンテナ12を介して通信部11で電波を受信したか否かを確認する。ステップS11では、電波有か否かを判定する。無線機10は、電波有りと判定した場合はステップS12へ進み、電波無しと判定した場合はステップS10へ戻る。このように、無線機10は、車輪110が停止している間、電波の受信待機状態である。
ステップS12では、信号を復調する(通信手段)。無線機10は、通信部11で受信した電波に重畳されている信号を復調する。つまり、無線機10は、自転車用携帯キー200から送信された施錠信号及び解錠信号を受信する。また、無線機10は、ステップS12でコード確認を行う。つまり、無線機10は、復調した信号を確認する。ここで確認する信号は、自転車用携帯キー200に固有の識別情報であり、無線機10に対応する正規の自転車用携帯キー200から送信された信号であるか否かを確認するための信号を含む。
ステップS13では、正規信号であるか否かを判定する。無線機10は、正規信号であると判定した場合、正規の自転車用携帯キー200から送信された信号を受信したとみなしてステップS14へ進む。また、無線機10は、正規信号でないと判定した場合、受信した信号が正規の自転車用携帯キー200から送信されたものではないとみなしてステップS10へ戻る。これによって、無線機10は、正規の自転車用携帯キー200から送信された信号のみに基づいて、ステップS14以降の処理を実行することになる。つまり、無線機10は、正規の自転車用携帯キー200から送信された信号のみに基づいて、錠機構20に対して解錠指示又は施錠指示を行うことができる。
ステップS14では、解錠信号(アンロック信号)であるか否かを判定する。無線機10は、ステップS12で復調した信号が解錠信号であるか否かを判定する。そして、無線機10は、解錠信号であると判定した場合はステップS15へ進み、解錠信号でなく施錠信号であると判定した場合はステップS17へ進む。
ステップS15では、解錠記憶を行う(自転車制御手段)。このように、無線機10は、解錠指令を行っていることをメモリ14に記憶する。このとき、無線機10は、既に、施錠指令を行っていることがメモリ14に記憶されていた場合、メモリ14の記憶内容を解錠指令を行っていることに書き換える。言い換えると、無線機10は、メモリ14にアンロック記憶を行う。
ステップS16では、解錠指令を行う(自転車制御手段)。無線機10は、解錠信号を受信すると錠機構20に解錠指令を行う。錠機構20は、解錠信号を受信すると、自転車100の施錠を解錠する。なお、無線機10は、ステップS16の後にステップS15を実施してもよい。
ステップS17では、施錠記憶を行う(自転車制御手段)。このように、無線機10は、施錠指令を行っていることをメモリ14に記憶する。このとき、無線機10は、既に、解錠指令を行っていることがメモリ14に記憶されていた場合、メモリ14の記憶内容を施錠指令を行っていることに書き換える。言い換えると、無線機10は、メモリ14にロック記憶を行う。よって、無線機10は、施錠指令と解錠指令のいずれの指令を行っているかをメモリ14に記憶できる。
ステップS18では、施錠指令を行う(自転車制御手段)。無線機10は、施錠信号を受信すると錠機構20に施錠指令を行う。錠機構20は、施錠信号を受信すると、自転車100に施錠する。なお、無線機10は、ステップS18の後にステップS17を実施してもよい。
また、無線機10は、自身が搭載されている自転車100の車輪110が停止している間、所定時間毎に図7のフローチャートに示す処理を実行する。
ステップS20では、走行しているか否かを判定する(解錠判定手段)。これは、錠機構20が解錠状態であるか否かを判定するためである。無線機10は、自転車100が走行しているか否かによって、錠機構20が解錠状態であるか否かを判定する。無線機10は、自転車100が走行していると判定した場合に、錠機構20が解錠状態であると判定する。つまり、無線機10は、錠機構20の実際の状態が解錠状態であると判定する。そして、無線機10は、自転車100が走行していないと判定した場合、錠機構20が施錠状態であるとみなして図7の処理を終了する。また、無線機10は、自転車100が走行していると判定した場合、錠機構20が解錠状態であるとみなしてステップS21へ進む。
ステップS21では、電源供給がなされる。無線機10は、電源30である発電機から電力が供給される。なお、無線機10は、車輪110が回転してないときは蓄電池から電力が供給されていてもよい。
ステップS22では、情報を読み出す。無線機10は、メモリ14に記憶されている情報を読み出す。上記のように、メモリ14には、施錠指令と解錠指令のいずれの指令を行っているかが記憶されている。よって、無線機10は、施錠指令を行っていることを示す情報、あるいは、解錠指令を行っていることを示す情報を読み出すことになる。
ステップS23では、解錠指令を行っているか否かを判定する。無線機10は、ステップS22で読み出した情報に基づいて、メモリ14に施錠指令と解錠指令のいずれが記憶されているかを確認する。無線機10は、メモリ14に解錠指令を行っていることが記憶されていた場合、解錠指令を行っているとみなしてステップS24へ進み、メモリ14に施錠指令を行っていることが記憶されていた場合、施錠指令を行っているとみなしてステップS25へ進む。
また、無線機10は、ステップS23を実行している場合、ステップS20で自転車100が走行している、すなわち、錠機構20が解錠状態であると判定した場合である。このステップS23で施錠指令を行っているとみなした場合は、無線機10が施錠指令を行っているにもかかわらず、錠機構20が解錠されている状況である。つまり、自転車100は、盗難されている可能性がある。そこで、無線機10は、ステップS20での判定結果と、メモリ14の記憶内容とに基づいて自転車100の盗難を判定するものである(盗難判定手段)。無線機10は、錠機構20が解錠状態であり、且つ、施錠指令を行っていることをメモリ14に記憶している場合に盗難されていると判定する(盗難判定手段)。
このように、自転車100は、自身の盗難を検出する盗難検出装置が搭載されているということができる。つまり、盗難検出装置は、上記通信手段と、自転車制御手段と、解錠判定手段と、盗難判定手段とを備えている。
ステップS24では、電波送信せず。無線機10は、電波を送信することなく図7の処理を終了する。
一方、ステップS25では、コードを生成する(自転車送信手段)。ここでのコードは、自転車IDを含むものである。無線機10は、メモリ14に記憶されて自転車IDを読み出して、通信部11及び自転車アンテナ12を介して送信可能なコードを生成する。なお、このコードは、自転車IDに加えて、盗難車100であることを示す信号を含んでいてもよい。また、コードは、自転車IDに加えて、錠機構20が施錠状態であることを示す信号を含んでいてもよい。
ステップS26では、電波を送信する(自転車送信手段)。無線機10は、通信部11及び自転車アンテナ12を介して、ステップS25で生成したコードが重畳された電波を送信する。言い換えると、無線機10は、自転車IDを車載機310に送信する。このように、無線機10は、自転車100が盗難されていると判定した場合、自転車IDを送信する。なお、無線機10は、自転車IDを車載機310に送信する場合、定期的に自転車IDを送信する。
このように、無線機10は、錠機構20が解錠状態であり、且つ、施錠指令を行っていることをメモリ14に記憶している場合に、自転車IDを車載機310に送信する。よって、無線機10は、ステップS20での判定結果と、メモリ14の記憶内容とに基づいて、自転車IDを送信するか否かを判定すると言うこともできる。
なお、上記のように、無線機10は、ハブ発電機が発電を行っていると判定した場合に、錠機構20が解錠状態であると判定してもよい。この場合、無線機10は、例えば、電源30から電力が供給されていない場合に、電源30から電力の供給が開始されると、錠機構20が解錠状態であると判定する(解錠判定手段)。そして、無線機10は、電源30から電力の供給が開始されると、メモリ14の記憶内容を確認する。つまり、無線機10は、電源30から電力の供給が開始されると、ステップS22以降の処理を実行する。そして、無線機10は、ステップS23において、メモリ14に施錠指令を行っていることが記憶されていた場合、施錠指令を行っているとみなしてステップS25へ進む。
次に、図8を用いて、車載機310の処理動作に関して説明する。なお、図8の処理は、主に車載機310の制御部320が実行するものである。車載機310は、所定時間毎に、図8のフローチャートに示す処理を実行する。車載機310は、イグニッションスイッチがオン状態であってもオフ状態であっても、所定時間毎に、図8のフローチャートに示す処理を実行すると好ましい。
ステップS30では、受信電波を確認する。車載機310は、受信アンテナ341を介して受信機340で電波を受信したか否かを確認する。ステップS31では、電波有か否かを判定する。車載機310は、電波有りと判定した場合はステップS32へ進み、電波無しと判定した場合は図8の処理を終了する。このように、車載機310は、電波を受信するまで、電波の受信待機状態である。
ステップS32では、信号を復調する。車載機310は、受信機340で受信した電波に重畳されている信号を復調する。車載機310は、自動車用携帯キーから送信されたドアロック機構のロック指示及びアンロック指示を示す指示信号を含むコードに加えて、無線機10から送信された自動車IDなどを含むコードを受信するものである。よって、車載機310は、ロック指示及びアンロック指示を示す指示信号、又は、自動車IDなどを受信することになる。また、車載機310は、ステップS32でコード確認を行う。つまり、車載機310は、復調した信号に含まれるロック指示及びアンロック指示を示す指示信号、又は、自動車IDなどを確認する。
ステップS33では、自転車から送信されたものであるか否かを判定する。車載機310は、受信機340で受信した信号が自転車IDを含む場合、自転車から送信されたものであると判定してステップS34へ進む。また、車載機310は、受信機340で受信した信号が、ロック指示及びアンロック指示を示す指示信号を含む場合、自転車から送信されたものでないと判定して図8の処理を終了する。なお、車載機310は、ロック指示及びアンロック指示を示す指示信号を受信した場合、ドアロック機構のロック及びアンロックを行う。
ステップS34では、コードを生成する(自動車送信手段)。ここでのコードは、自転車IDに加えて、自車300の現在位置を示す位置情報を含むものである。車載機310は、受信した自転車IDと位置情報とを含むコードであり、送信機330及び送信アンテナ331を介して送信可能なコードを生成する。例えば、車載機310は、自転車から送信されたものであると判定した時点で、位置検出部350で現在位置を検出し、検出した現在位置を示す位置情報と、受信した自転車IDとを含むコードを生成する。
ステップS35では、サーバへ送信する(自動車送信手段)。車載機310は、ステップS34で生成したコードを送信機330及び送信アンテナ331を介してサーバ400へ送信する。このように、車載機310は、自転車IDを受信すると、位置情報と自転車IDとをサーバ400に送信する。
次に、図9を用いて、サーバ400の処理動作に関して説明する。なお、図9の処理は、主にサーバ400の処理部410が実行するものである。サーバ400は、所定時間毎に、図9のフローチャートに示す処理を実行する。
ステップS40では、コードを確認する。サーバ400は、受信アンテナ441を介して受信機440でコードを受信したか否かを確認する。つまり、サーバ400は、車載機310から送信されたコードを受信したか否かを確認する。ステップS41では、コードを受信したか否かを判定する。サーバ400は、コードを受信したと判定した場合はステップS42へ進み、コードを受信していないと判定した場合は図9の処理を終了する。上記のように、サーバ400で受信するコードには、自転車IDが含まれている。
ステップS42では、データベース420を確認する。サーバ400は、受信したコードに含まれている自転車IDが、既にデータベース420に登録されているか否かを確認する。
ステップS43では、自転車IDが有るか否かを判定する。サーバ400は、自転車IDがある、すなわち、既に自転車IDが登録されていると判定した場合は、ステップS44へ進む。また、サーバ400は、自転車IDが無い、すなわち、まだ自転車IDが登録されていないと判定した場合は、ステップS45へ進む。なお、図9では、自転車IDを単にIDと記載している。
ステップS44では、データベース420を更新する。サーバ400は、既に登録されている自転車IDに対して、今回受信した位置情報を対応付けてデータベース420に記憶する。このとき、サーバ400は、既に登録されている自転車IDに対応付けられた位置情報と、今回受信した位置情報とを比較して、異なる位置情報を追加で記憶するようにしてもよい。これによって、データベース420は、一つの自転車IDに対して、異なる複数の位置情報を対応付けることができる。また、サーバ400は、既に登録されている自転車IDに対応付けられた位置情報を、今回受信した位置情報に置き換えて記憶するようにしてもよい。これによって、サーバ400は、自転車IDに対して、最新の位置情報のみを対応付けることができる。一方、ステップS45では、データベース420に新規データを追加する。サーバ400は、今回受信した自転車IDと位置情報とを対応付けてデータベース420に記憶する。このようにすることで、サーバ400は、盗難車100の自転車IDと、その盗難車100の位置情報とを管理することができる。
また、サーバ400は、ユーザ端末500に対して位置情報などを送信してもよい。この場合、サーバ400は、ユーザ端末500からの問い合わせに応答して、送信機430及び送信アンテナ431を介して位置情報を送信する。また、サーバ400は、ユーザ端末500からデータベース420の位置情報などを閲覧可能に構成されていてもよい。
また、サーバ400は、ユーザ端末500に対して位置情報などを送信する場合、自動的に、送信機430及び送信アンテナ431を介して位置情報などを送信してもよい。例えば、サーバ400は、データベース420に自転車IDが新規に追加された段階や、データベース420に既にある自転車IDに対応付けられた位置情報が更新された段階などで自動的に位置情報などをユーザ端末500に送信する。なお、この場合、サーバ400は、自転車IDと、位置情報の送信先であるユーザ端末500(例えば、メールアドレスなど)とを予め登録しておくなどの処置が必要である。サーバ400がユーザ端末500に送信する情報、及び、ユーザ端末500から閲覧可能なデータベース420の情報は、位置情報だけに限定されず、自転車IDを含んでいてもよい。
以上のように、盗難自転車追跡システムは、複数の自動車300とサーバ400とを含む通信ネットワークを用いて、盗難された自転車100の追跡を行うシステムである。この自転車100は、通信によって、錠機構20の施錠及び施錠を解錠することができるものである。このため、無線機10は、自転車用携帯キー200から送信された施錠信号に応じて錠機構20に対して施錠指令を行うと共に、自転車用携帯キー200から送信された解錠信号に応じて錠機構20に対して施錠指令を行う。また、無線機10は、施錠指令と解錠指令のいずれの指令を行っているかをメモリ14に記憶しておく。よって、自転車100は、正規のユーザが走行させる場合、錠機構20が解錠状態であり、且つ、無線機10が解錠指令を行っていることをメモリ14に記憶している。
しかしながら、自転車100は、錠機構20が施錠されていたとしても、錠機構20が壊されるなどして解錠状態とされて盗難されることもある。このような場合、無線機10は、錠機構20が解錠状態であるにもかかわらず、施錠指令を行っていることをメモリ14に記憶していることになる。
そこで、無線機10は、錠機構20が解錠状態であると判定され、且つ、施錠指令を行っていることをメモリ14に記憶している場合に盗難されていると判定する。これによって、無線機10は、自身が搭載されている自転車100が盗難されているか否かを判定できる。そして、無線機10は、自転車100が盗難されていると判定された場合、自転車IDを送信する。
また、各自動車300の車載機310は、自転車100から自転車IDが送信された場合、この自転車IDを受信することになる。そして、車載機310は、自転車IDを受信すると、自転車IDと自車300の現在位置を示す位置情報とをサーバ400に送信する。このように、盗難自転車追跡システムは、盗難された自転車100の自転車IDと位置情報とを、自動車300を経由してサーバ400に送信することができる。
ところで、無線機10は、自動車用携帯キーにおける信号の送信範囲と同等の範囲において、自転車IDを送信する。このため、自転車IDを送信した無線機10を搭載している自転車100と、自転車IDを受信した車載機310を搭載している自動車300とは、比較的近くに存在していることになる。よって、サーバ400に送信される位置情報は、盗難された自転車100の現在位置とみなすことができる。
そして、この位置情報と自転車IDとを受信したサーバ400は、自転車IDと位置情報とを対応付けて記憶して管理する。つまり、サーバ400では、盗難された自転車100の自転車IDと、自転車IDを受信した自動車300で検出された位置情報とが対応付けられて管理している。従って、本発明は、盗難届けが提出されていない場合であっても盗難された自転車100の位置を特定できる。
更に、盗難自転車追跡システムは、盗難された自転車100が走行していたとしても、自転車IDの送信範囲内に車載機310を搭載した自動車300があれば、盗難された自転車100の位置をサーバ400で管理できる。よって、盗難自転車追跡システムは、盗難された自転車100の移動経路を特定できる。
また、本実施形態の盗難検出装置は、自転車用携帯キー200から送信された解錠信号及び施錠信号に応じて、自転車100に施錠及び施錠を解錠する錠機構20を備えた自転車に搭載されるものである。そして、無線機10は、上記のように自身が搭載されている自転車100が盗難されているか否かを判定できる。従って、本実施形態の盗難検出装置は、作業者が作業することなく自転車100の盗難を検出できる。
なお、本実施形態では、自車300が盗難されていると判定した場合に自転車IDなどを送信する無線機10、及び、キーレスエントリシステムにおける受信機340が搭載された車載機310を採用している。しかしながら、本発明は、これに限定されない。例えば、無線機10は、自車300が盗難されていると判定したことに加えて、車載機310からのリクエスト信号が受信した場合に、自転車IDなどを送信するものであってもよい。この場合、無線機10は、リクエスト信号を受信する受信部が設けられている必要がある。一方、車載機310は、自車300の周辺における所定範囲にリクエスト信号を送信する車室外送信機と、リクエスト信号に応答して自動車用携帯キーが送信したレスポンス信号を受信する受信機とを備えたものを採用できる。また、車載機310は、自車300が停車中であっても、走行中であっても、リクエスト信号の送信及びレスポンス信号の受信ができるように構成されていると好ましい。そして、車載機310は、リクエスト信号が正規の自動車用携帯キーから送信されたものであるか否かを判定し、正規の自動車用携帯キーから送信されたものであると判定した場合に、ドアロック機構のロックやアンロックを行う。なお、車室外送信機は、自身を中心として例えば半径0.7〜1.5m程度の範囲にリクエスト信号を送信できるように構成されている。
また、本実施携帯では、自転車IDと位置情報とをサーバ400に送信する車載機310を採用した。よって、サーバ400は、自転車IDと位置情報とが対応付けられたデータベース420を備えている例を採用した。しかしながら、本発明は、これに限定されない。車載機310は、自転車IDを受信すると、位置情報と自転車IDに加えて、現在の日時を示す日時情報をサーバ400に送信するものであってもよい。なお、車載機310は、例えばナビゲーション装置などから日付情報を取得することができる。
この場合、サーバ400は、自転車IDと位置情報と日時情報とを対応付けて記憶して管理することになる。つまり、データベース420は、自転車IDと位置情報と日時情報とが対応付けられて記憶している。このようにすることで、盗難自転車追跡システムは、自転車IDと位置情報に加えて、これらの情報が車載機310から送信された日時を管理できる。つまり、盗難自転車追跡システムは、データベース420に記憶されている自転車IDと位置情報が何時の情報であるかを管理できる。
なお、車載機310は、自転車IDと位置情報とをサーバ400に送信する。そして、サーバ400は、自転車IDと位置情報と、これらを受信した日時情報とを対応付けて記憶して管理してもよい。これによっても、盗難自転車追跡システムは、データベース420に記憶されている自転車IDと位置情報が何時の情報であるかを管理できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態に何ら制限されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。以下に、本発明の変形例1,2に関して説明する。上述の実施形態及び変形例1,2は、夫々単独で実施することも可能であるが、適宜組み合わせて実施することも可能である。本発明は、実施形態において示された組み合わせに限定されることなく、種々の組み合わせによって実施可能である。
(変形例1)
変形例1の盗難自転車追跡システムは、図10に示すように、無線機10が自転車IDを送信する際に、自動車300の他に、アクセスポイント600や携帯端末700に対して、自転車IDを送信するものである。
変形例1の盗難自転車追跡システムは、図10に示すように、無線機10が自転車IDを送信する際に、自動車300の他に、アクセスポイント600や携帯端末700に対して、自転車IDを送信するものである。
このアクセスポイント600は、ポイントアンテナ610などを備えており、無線機10と通信可能に構成されている。また、アクセスポイント600は、マンションやアパートなどの駐輪場などに設置されており、自身が設置されている位置情報を記憶している。更に、アクセスポイント600は、ユーザ端末500やサーバ400などと通信可能に構成されている。
また、携帯端末700は、端末アンテナ710などを備えており、無線機10と通信可能に構成されている。また、携帯端末700は、携帯電話やスマートフォンやノートパソコンなどの人が携帯可能な情報通信機器であり、自身の位置情報を検出可能なものである。更に、携帯端末700は、ユーザ端末500やサーバ400などと通信可能に構成されている。
このアクセスポイント600や携帯端末700は、車載機310と同様に、無線機10から自転車IDを受信すると、この自転車IDと自身の位置情報をサーバ400に送信する。サーバ400は、受信した自転車IDと位置情報とを対応付けて管理する。
よって、変形例1の盗難自転車追跡システムは、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。また、変形例1の盗難自転車追跡システムは、盗難車100の近くに自動車300が走行してない状況でも、アクセスポイント600が設置された駐輪場や、携帯端末700を持った人の近くに盗難車100があると、盗難車100の位置を特定できる。
(変形例2)
変形例2における無線機10は、図11に示すように、解錠判定部41が電気的に接続されている点が上記実施形態と異なる。解錠判定部41は、錠機構20が解錠状態であるのか否かを直接検出するセンサである。解錠判定部41は、例えば、錠機構20に設けられている。解錠判定部41は、錠機構20が解錠状態になることで、錠機構20が解錠状態であることを示す信号を無線機10に出力する。よって、変形例2の無線機10は、自転車100が走行していない場合であっても、錠機構20が解錠されているか否かを判定できる。
変形例2における無線機10は、図11に示すように、解錠判定部41が電気的に接続されている点が上記実施形態と異なる。解錠判定部41は、錠機構20が解錠状態であるのか否かを直接検出するセンサである。解錠判定部41は、例えば、錠機構20に設けられている。解錠判定部41は、錠機構20が解錠状態になることで、錠機構20が解錠状態であることを示す信号を無線機10に出力する。よって、変形例2の無線機10は、自転車100が走行していない場合であっても、錠機構20が解錠されているか否かを判定できる。
変形例2の無線機10は、自身が搭載されている自転車100の車輪110が停止している間、所定時間毎に図12のフローチャートに示す処理を実行する。図12のステップS21以降は、図7と同様であるため省略している。つまり、変形例2における無線機10は、ステップS20のかわりに、ステップS20aを実行する。
ステップS20aでは、錠機構20が解錠状態であるか否かを判定する。そして、変形例2の無線機10は、解錠判定部41から解錠状態であることを示す信号を取得した場合は錠機構20が解錠状態であると判定してステップS21へ進み、解錠状態であることを示す信号を取得していない場合は図12の処理を終了する。
盗難自転車追跡システムは、変形例2の無線機10を含んでいても上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、無線機10は、自転車IDの送信を要求された場合に、通信部11及び自転車アンテナ12を介して、自転車IDを送信してもよい。例えば、マンション・アパートなどの駐輪場などに設置された監視装置は、制御部やアンテナなどを備えており、無線機10に対して自転車IDの送信を要求する要求信号を送信する。つまり、監視装置は、所定時間毎に、アンテナを介して駐車場の敷地内に要求信号を送信する。
一方、無線機10は、例えば、通信部11が監視装置からの要求信号を受信可能に構成されている。そして、駐車場内に存在している無線機10は、この要求信号に応答して、自転車IDを監視装置に返信する。
また、監視装置は、サーバ400のデータベース420にアクセス可能に構成されている。そして、監視装置は、無線機10から自転車IDを受信した場合、データベース420にアクセスして、盗難された自転車100であるか否かを判定する。よって、監視装置は、盗難車100が駐輪場に入ってきたことを検知できる。
10 無線機、11 通信部、12 自転車アンテナ、13 自転車用制御部、14 メモリ、20 錠機構、30 電源、40 回転検出部、100 自転車、110 車輪、200 自転車用携帯キー、210 携帯アンテナ、220 施錠ボタン、230 解錠ボタン、300 自動車、310 車載機、320 自動車用制御部、330 送信機、331 送信アンテナ、340 受信機、341 受信アンテナ、350 位置検出部、400 サーバ、410 処理部、420 データベース、430 送信機、431 送信アンテナ、440 送信機、441 送信アンテナ、500 ユーザ端末、600 アクセスポイント、610 ポイントアンテナ、700 携帯端末、710 端末アンテナ
Claims (13)
- 複数の自動車(300)とサーバ(400)とを含む通信ネットワークを用いて、施錠及び施錠を解錠する錠機構(20)が搭載された自転車(100)が盗難された際に前記自転車を追跡する盗難自転車追跡システムであって、
各自動車は、
自車の現在位置を検出する位置検出手段(350)と、
自動車用携帯キーから送信された、前記自車のドアロックのロック指示及びアンロック指示を示す指示信号を受信する受信手段(340,341)と、
前記指示信号に応じて前記ドアロックに対してロック及びアンロックを指示する自動車制御手段(320)と、を備えており、
前記自転車は、
前記自転車のユーザが携行可能な自転車用携帯キーから送信された施錠信号及び解錠信号を受信する通信手段(S12)と、
前記通信手段が前記施錠信号を受信すると前記錠機構に施錠指令を行い、前記通信手段が前記解錠信号を受信すると前記錠機構に解錠指令を行うと共に、前記施錠指令と前記解錠指令のいずれの指令を行っているかを記憶する自転車制御手段(S15〜S18)と、
前記錠機構が解錠状態であるか否かを判定する解錠判定手段(S20,S20a)と、
前記解錠判定手段の判定結果と前記自転車制御手段による記憶内容とに基づいて前記自転車の盗難を判定するものであり、前記錠機構が解錠状態であり、且つ、前記施錠指令を行っていることを記憶している場合に盗難されていると判定する盗難判定手段(S23)と、
前記盗難判定手段が盗難されていると判定した場合、前記自動車用携帯キーにおける信号の送信範囲と同等の範囲において、前記自転車に固有の識別情報を送信する自転車送信手段(S25,S26)と、を備えており、
前記自動車は、前記受信手段で前記識別情報を受信すると、前記現在位置を示す位置情報と前記識別情報とを前記サーバに送信する自動車送信手段(330,331)を備えており、
前記サーバは、前記自動車送信手段から送信された前記識別情報と前記位置情報とを対応付けて記憶して管理することを特徴とする盗難自転車追跡システム。 - 前記解錠判定手段(S20)は、前記自転車が走行しているか否かによって、前記錠機構が解錠状態であるか否かを判定するものであり、前記自転車が走行している場合に、前記錠機構が解錠状態であると判定することを特徴とする請求項1に記載の盗難自転車追跡システム。
- 前記解錠判定手段(S20a)は、前記錠機構が解錠状態であるか否かを直接判定することを特徴とする請求項1に記載の盗難自転車追跡システム。
- 前記自転車は、自身の車輪が回転することで発電する発電機を備えており、
前記通信手段、前記自転車制御手段、前記解錠判定手段、前記盗難判定手段、前記自転車送信手段は、前記発電機で発電された電力が供給されて動作可能となる無線機(10)に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の盗難自転車追跡システム。 - 前記発電機は、前記自転車のハブに内蔵されており、
前記無線機の一部は、前記発電機と共に前記ハブに内蔵されていることを特徴とする請求項4に記載の盗難自転車追跡システム。 - 前記自動車送信手段は、前記識別情報を受信すると、前記位置情報と前記識別情報に加えて、現在の日時を示す日時情報を送信するものであり、
前記サーバは、前記識別情報と前記位置情報と前記日時情報とを対応付けて記憶して管理することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の盗難自転車追跡システム。 - 前記サーバは、前記ユーザが操作可能な情報通信機器であるユーザ端末と通信可能に構成されており、前記ユーザ端末に対して前記位置情報を送信することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の盗難自転車追跡システム。
- ユーザが携行可能な自転車用携帯キーから送信された解錠信号及び施錠信号に応じて、自転車(100)に施錠及び施錠を解錠する錠機構(20)を備えた前記自転車に搭載され、前記自転車の盗難を検出する盗難検出装置であって、
前記解錠信号及び前記施錠信号を受信可能な通信手段(S12)と、
前記通信手段が前記施錠信号を受信すると前記錠機構に施錠指令を行い、前記通信手段が前記解錠信号を受信すると前記錠機構に解錠指令を行うと共に、前記施錠指令と前記解錠指令のいずれの指令を行っているかを記憶する自転車制御手段(S15〜S18)と、
前記錠機構が解錠状態であるか否かを判定する解錠判定手段(S20,S20a)と、
前記解錠判定手段の判定結果と前記自転車制御手段による記憶内容とに基づいて前記自転車の盗難を判定するものであり、前記錠機構が解錠状態であり、且つ、前記施錠指令を行っていることを記憶している場合に盗難されていると判定する盗難判定手段(S23)と、を備えていることを特徴とする盗難検出装置。 - 前記自転車は、自動車用携帯キーから送信された自動車のドアロックのロック指示及びアンロック指示を示す指示信号を受信する自動車に設けられた受信手段と通信可能な自転車送信手段(S25,S26)を備えており、
前記自転車送信手段は、前記盗難判定手段が盗難されていると判定した場合、前記自動車用携帯キーにおける信号の送信範囲と同等の範囲において、前記自転車に固有の識別情報を送信することを特徴とする請求項8に記載の盗難検出装置。 - 前記自転車は、自身の車輪が回転することで発電する発電機を備えており、
前記通信手段、前記自転車制御手段、前記解錠判定手段、前記盗難判定手段、前記自転車送信手段は、前記発電機で発電された電力が供給されて動作可能となる無線機(10)に設けられていることを特徴とする請求項9に記載の盗難検出装置。 - 前記発電機は、前記自転車のハブに内蔵されており、
前記無線機の一部は、前記発電機と共に前記ハブに内蔵されていることを特徴とする請求項10に記載の盗難検出装置。 - 前記解錠判定手段(S20)は、前記自転車が走行しているか否かによって、前記錠機構が解錠状態であるか否かを判定するものであり、前記自転車が走行している場合に、前記錠機構が解錠状態であると判定することを特徴とする請求項8乃至11のいずれか一項に記載の盗難検出装置。
- 前記解錠判定手段(S20a)は、前記錠機構が解錠状態であるか否かを直接判定することを特徴とする請求項8乃至11のいずれか一項に記載の盗難検出装置。
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