JP2016097464A - ラジアスエンドミル - Google Patents

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貴行 畔上
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【課題】周方向の間隔が異なる底刃に連なるコーナ刃に作用する切削負荷の均一化を図って特定のコーナ刃に欠損等が生じ易くなるのを防ぐ。【解決手段】エンドミル本体1の先端部外周に形成された複数条の切屑排出溝のエンドミル回転方向を向く壁面の先端側辺稜部には底刃6が、先端外周側のコーナ部には底刃6に連なり軸線回りの回転軌跡が先端外周側に凸曲線状をなすコーナ刃7が形成され、一部の底刃6Aは、そのエンドミル回転方向に隣接する他の底刃6Bとの周方向の間隔が、他の底刃6Bのエンドミル回転方向に隣接する底刃6との間隔より大きくされ、一部の底刃6Aに連なる一部のコーナ刃7Aが軸線回りになす凸曲線の曲率半径RAは、少なくともエンドミル本体1の先端部内周側において、他の底刃6Bに連なる他のコーナ刃7Aが軸線回りになす凸曲線の曲率半径RBより大きくされている。【選択図】図3

Description

本発明は、軸線回りに回転させられるエンドミル本体の先端部外周に、軸線回りの回転軌跡がエンドミル本体の先端外周側に凸となる凸曲線面をなすコーナ刃が形成されたラジアスエンドミルに関するものである。
このようなラジアスエンドミルとして、本発明の発明者は、特許文献1において、エンドミル本体の先端部に形成される複数の底刃の外周端に連なるように、軸線回りの回転軌跡が凸曲線状(凸曲面状)をなすコーナ刃が形成され、複数の底刃のうち一部の底刃はエンドミル本体先端の軸線近傍から延びる長底刃とされるとともに、この長底刃のエンドミル回転方向側に位置する底刃は長底刃よりも軸線から離れた位置から延びる短底刃とされ、軸線方向先端視において長底刃と短底刃のなす挟角が、短底刃とそのエンドミル回転方向側に位置する長底刃のなす挟角よりも小さくされたものを提案している。
このように構成されたラジアスエンドミルでは、短底刃が被削材に食い付いてから長底刃が食い付くまでの間隔を短くすることができ、切刃長が長くて多くの切屑が生成される長底刃と比較的少ない切屑が生成される短底刃とで、切屑の生成量や底刃が受ける抵抗の均一化を図って底刃の寿命およびエンドミル寿命の延長を図ることができる。また、長底刃と短底刃とで被削材に食い付く周期が異なるものとなるので、周期的な食い付きによってビビリ振動が励起されるのも防ぐことが期待できる。
特開2011−173210号公報
ところで、この特許文献1に記載されたラジアスエンドミルでは、上述のように長底刃によって生成された切屑の円滑な排出性を確保するため、コーナ刃の軸線方向後端側に連なる外周刃の位置では、上記軸線に直交する断面において、長底刃とそのエンドミル回転方向に位置する短底刃に連なる2つの外周刃と軸線とを結ぶ挟角が、短底刃とそのエンドミル回転方向に位置する長底刃に連なる2つの外周刃と軸線とを結ぶ挟角よりも大きくなるように、長底刃に連なるコーナ刃の捩れ角が短底刃に連なるコーナ刃の捩れ角よりも大きくされている。
しかしながら、そのような特許文献1に記載されたラジアスエンドミルでは、これらのコーナ刃の軸線回りの回転軌跡が一致していれば、コーナ刃の捩れに沿った切刃長は、長底刃に連なるコーナ刃よりも短底刃に連なるコーナ刃の方が短くなる。すなわち、ある程度の切り込みをもってコーナ刃が切削に使用される場合に、エンドミル回転方向側に隣接する長底刃に連なるコーナ刃との間隔が大きくて、より多くの切屑が生成される短底刃に連なるコーナ刃において切削面積が大きくなり、切削負荷も長底刃に連なるコーナ刃よりも大きくなってしまうため、この短底刃に連なるコーナ刃に欠損等の損傷が生じやすくなるおそれがあった。
本発明は、このような背景の下になされたもので、上述のように周方向の間隔が異なる底刃を有するラジアスエンドミルにおいて、これらの底刃に連なるコーナ刃に作用する切削負荷の均一化を図ることにより、特定のコーナ刃に欠損等が生じ易くなるのを防ぐことが可能なラジアスエンドミルを提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、軸線回りに回転させられるエンドミル本体の先端部外周に、上記エンドミル本体の先端から後端側に延びる切屑排出溝が周方向に間隔をあけて複数条形成され、これらの切屑排出溝のエンドミル回転方向を向く壁面のエンドミル本体先端側の辺稜部にはそれぞれ底刃が形成されるとともに、上記壁面のエンドミル本体先端外周側のコーナ部には、これらの底刃の外周端に連なり、上記軸線回り回転軌跡が上記エンドミル本体の先端外周側に凸となる凸曲面状をなすコーナ刃がそれぞれ形成されたラジアスエンドミルであって、上記底刃のうち一部の底刃は、この一部の底刃のエンドミル回転方向に隣接する他の底刃との周方向の間隔が、この他の底刃のエンドミル回転方向に隣接する底刃との周方向の間隔より大きくされているとともに、該一部の底刃の外周端に連なる一部の上記コーナ刃が上記軸線回りになす凸曲面の該軸線に沿った断面における凸曲線の曲率半径が、少なくとも該一部のコーナ刃の上記エンドミル本体先端内周側において、上記他の底刃の外周端に連なる他の上記コーナ刃が上記軸線回りになす凸曲面の該軸線に沿った断面における凸曲線の曲率半径よりも大きくされていることを特徴とする。
このように構成されたラジアスエンドミルにおいては、エンドミル回転方向に隣接する他の底刃との間隔が、この他の底刃とそのエンドミル回転方向に隣接する底刃との周方向の間隔より大きくされた一部の底刃に連なる一部のコーナ刃の少なくともエンドミル本体先端内周側における上記凸曲線の曲率半径が、上記他の底刃に連なる他のコーナ刃の上記凸曲線の曲率半径よりも大きくされており、すなわちエンドミル回転方向に隣接するコーナ刃との間隔が大きくなって切削面積が大きくなり、切削負荷も大きくなる上記一部のコーナ刃がなす凸曲線の曲率半径を、切削に使用されるエンドミル本体先端内周側において大きくして、長い切刃長を確保することができる。このため、各コーナ刃による切削面積および切屑の生成量を均一にして該コーナ刃に作用する切削負荷も一定とし、特に上記一部のコーナ刃に欠損等が生じ易くなるのを防ぐことができる。
ところで、このように上記一部のコーナ刃が軸線回りになす凸曲面の軸線に沿った断面における凸曲線の曲率半径を少なくともエンドミル本体先端内周側で他のコーナ刃よりも大きくした場合、これらのコーナ刃の回転軌跡の断面がなす凸曲線がともに一般的なラジアスエンドミルのように一定の曲率半径の凸円弧状であると、例えば他のコーナ刃を1/4凸円弧状としたときには、一部のコーナ刃の回転軌跡の断面における凸曲線は、底刃との交点、またはコーナ刃の後端側に連なる外周刃との交点、あるいはこれらの双方で、底刃や外周刃と角度をもって交差するように形成しなければならなくなる。このようなラジアスエンドミルでは、こうしてコーナ刃が角度をもって交差した交点に切削負荷による応力が集中して却って欠損等を招くおそれが生じる。
そこで、このような場合には、上記一部のコーナ刃が上記軸線回りになす凸曲面の該軸線に沿った断面における凸曲線の曲率半径を、上記エンドミル本体先端内周側において先端外周側よりも大きくして、この一部のコーナ刃がなす上記凸曲線を複合Rとすることにより、専ら切削に使用されるコーナ刃のエンドミル本体先端内周側では他のコーナ刃よりも曲率半径を大きくしつつ、先端外周側では後端側に連なる外周刃と滑らかに接するようにして、角度をもって交差した交点が形成されるのを避けることができる。
以上説明したように、本発明によれば、上述のように底刃の周方向の間隔が異なる大きさとされていても、これらの底刃に連なるコーナ刃による切削面積および切屑の生成量を均一化して切削負荷も一定とし、特定の切刃に欠損等の損傷が生じ易くなるのを防いで、長寿命のラジアスエンドミルを提供することが可能となる。
本発明の一実施形態を示す側面図である。 図1に示す実施形態を軸線方向先端側から見た拡大正面図である。 図1に示す実施形態におけるコーナ刃の軸線回りの回転軌跡がなす凸曲面の該軸線に沿った断面における凸曲線を示す拡大図である。 図1に示す実施形態におけるエンドミル本体の送りに伴ったコーナ刃の軸線回りの回転軌跡がなす凸曲面の該軸線に沿った断面における凸曲線と切削面積を示す展開図である。
図1ないし図4は、本発明の一実施形態を示すものである。本実施形態において、エンドミル本体1は、超硬合金等の硬質材料によって軸線Oを中心とした外形が概略円柱状に形成され、その後端部(図1における上側部分)は円柱状のままのシャンク部2とされるとともに、先端部(図1における下側部分)は切刃部3とされる。このようなラジアスエンドミルは、上記シャンク部2が工作機械の主軸に把持されて軸線O回りにエンドミル回転方向Tに回転させられつつ、通常は該軸線Oに垂直な方向に送り出されて上記切刃部3により被削材に溝入れ加工や肩削り加工を施す。
切刃部3には、エンドミル本体1の先端から後端側に向けて軸線O回りにエンドミル回転方向Tの反対側に捩れる切屑排出溝4が周方向に間隔をあけて複数条(本実施形態では4条)形成されている。さらに、これらの切屑排出溝4の先端部には、切屑排出溝4のエンドミル回転方向Tを向く壁面を内周側に切り欠くようにして凹溝状のギャッシュ5がそれぞれ形成されており、これらのギャッシュ5のエンドミル回転方向Tを向く壁面の先端側辺稜部に、この壁面をすくい面としてエンドミル本体1の内周から外周側に向けて延びる底刃6が形成されている。
従って、本実施形態では、切屑排出溝4と同数の4枚の底刃6が形成されることになるが、これらの底刃6は、図2に示すようにエンドミル回転方向T側に隣接する底刃6との周方向の間隔が大きな一部の底刃6Aと、この間隔が小さな他の底刃6Bとが交互に配設されるように形成されている。また、一部の底刃6A同士と他の底刃6B同士では、そのエンドミル回転方向Tに隣接する底刃6B、6Aとの間隔は等しくされ、すなわち本実施形態のエンドミル本体1は軸線O回りに180°回転対称形状とされている。
なお、これら一部の底刃6Aと他の底刃6Bは、軸線O回りの回転軌跡においては互いに重なり合うように形成されており、本実施形態では図2に示すように軸線O方向先端視においてはエンドミル本体1先端部内周の軸線O近傍から該軸線Oを含む平面に沿って延び、また側面視においては外周側に向かうに従い凸曲線を描いて僅かに先端側に向かうように突出する中低形状とされていて、こうしてエンドミル本体1の外周側に向かうに従い突出する底刃6の先端側への突端が該底刃6の外周端とされる。ただし、各底刃6は軸線Oに垂直な1つの平面に沿って延びるように形成されていてもよい。
さらに、ギャッシュ5のエンドミル回転方向Tを向く上記壁面のエンドミル本体1先端外周側のコーナ部には、各底刃6(6A、6B)の上記外周端において底刃6に連なり、エンドミル本体1の外周側に向かうに従い上記軸線O回りの回転軌跡において凸曲面を描きつつ後端側に延びるコーナ刃7がそれぞれ形成されている。そして、これらのコーナ刃7は、上記一部の底刃6Aに連なる一部のコーナ刃7Aが軸線O回りの回転軌跡においてなす凸曲面の該軸線Oに沿った断面における凸曲線の曲率半径が、上記他の底刃6Bに連なる他のコーナ刃7Bが軸線O回りの回転軌跡においてなす凸曲面の該軸線Oに沿った断面における凸曲線の曲率半径よりも、少なくともエンドミル本体1の先端部内周側において大きくなるように形成されている。
ここで、上記一部のコーナ刃7Aは、その軸線O回りになす凸曲面の上記凸曲線の曲率半径がエンドミル本体1先端内周側において先端外周側よりも大きくなるように形成されており、例えば本実施形態では、先端内周側で大きな一定の半径RAの円弧状とされるとともに、先端外周側ではこれよりも小さな一定の半径Raで先端内周側の円弧に接する円弧状に形成されている。ただし、この一部のコーナ刃7Aが軸線O回りになす凸曲面の上記凸曲線は、エンドミル本体1の先端内周側から外周側に向かうに従い曲率半径が連続的に小さくなるように形成されていてもよい。
一方、他のコーナ刃7Bは、その軸線O回りになす凸曲面の上記凸曲線が、本実施形態では一部のコーナ刃7Aの先端内周側の半径RAより小さく、先端外周側の半径Raよりは大きな一定の半径RBの円弧状とされている。ここで、図3に示すように軸線O回りの回転軌跡において他のコーナ刃7Bがなす凸曲面の上記凸曲線は一部のコーナ刃7Aがなす上記凸曲線に対し、エンドミル本体1の先端外周側で交差して、その交点Pより内周側では僅かに先端側に突出するとともに交点Pより外周側ではエンドミル本体1の後端内周側に僅かに後退して延びている。この交点Pは、上記一部のコーナ刃7Aの回転軌跡がなす凸曲面の上記凸曲線における半径RAの円弧と半径Raの円弧との接点上、またはこれよりもエンドミル本体1内周側の半径RAの円弧上に位置している。
また、これらのコーナ刃7(7A、7B)の後端には、切屑排出溝4のエンドミル回転方向Tを向く壁面の外周側辺稜部に、この壁面をすくい面とする外周刃8が各コーナ刃7に連なるようにそれぞれ形成されている。これらの外周刃8は、軸線O回りの回転軌跡において軸線Oを中心とした1つの円筒面上に位置して各コーナ刃7の後端にそれぞれ接するように形成され、切屑排出溝4の捩れに合わせてエンドミル本体1の後端側に向かうに従いエンドミル回転方向Tとは反対側に捩れるように形成されている。
このように構成されたラジアスエンドミルを上述のように工作機械に把持し、例えば底刃6の上記突端からの切り込み量apを上記交点Pまでの範囲内として、エンドミル本体1を1回転当たりの送り量fで軸線Oに垂直な方向に送り出して切削加工を行ったとき、図2に示したように一部の底刃6Aとそのエンドミル回転方向T側に隣接する他の底刃6Bとが軸線Oを挟んでなす挟角をα(°)、他の底刃6Bとそのエンドミル回転方向T側に隣接する一部の底刃6Aとが軸線Oを挟んでなす挟角をβ(°)とすると、図4に示す一部のコーナ刃7Aと他方のコーナ刃7Bの切り込み量apの位置における1刃当たりの送り量fA、fBと、これら一部のコーナ刃7Aがなす半径RAの円弧の中心CAと他のコーナ刃7Bがなす半径RBの円弧の中心CBの送り量fA’、fB’との関係は、以下の通りとなる。
Figure 2016097464
Figure 2016097464
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また、一部のコーナ刃7Aの上記中心CAを通り軸線Oに平行な直線と、この一部のコーナ刃7Aの中心CAと一部のコーナ刃7Aの切り込み量apの位置とを結ぶ直線がなす挟角θA、および他の底刃6Bの上記中心CBを通り軸線Oに平行な直線と、この他のコーナ刃7Bの中心CBと他のコーナ刃7Bの切り込み量apの位置とを結ぶ直線がなす挟角θBは以下の通りとなり、上記送り量fA’、fB’はこれらの挟角θA、θBを用いてさらに以下の通りとなる。
Figure 2016097464
Figure 2016097464
Figure 2016097464
Figure 2016097464
そして、図4に示した一部のコーナ刃7Aによる1刃当たりの切削面積Aと、他のコーナ刃7Bによる1刃当たりの切削面積Bは、以下の通りとなる。
Figure 2016097464
Figure 2016097464
ここで、RA>RB、α>βであるので、RA、RB、α、β、f、apをA≒B、望ましくはA=Bとなるように設定することにより、一部のコーナ刃7Aと他のコーナ刃7Bとで切屑の生成量を均一にすることができる。従って、これらのコーナ刃7A、7Bに作用する切削負荷も略一定とすることができるので、一部のコーナ刃7Aと他のコーナ刃7Bのうち特定のコーナ刃7に欠損等の損傷が生じ易くなるのを防ぐことができ、ラジアスエンドミル全体としての寿命の延長を図ることが可能となる。
また、本実施形態では、これらのコーナ刃7のうちエンドミル本体1の先端内周側で上記凸曲線が大きな曲率半径(半径)RAとされた一部のコーナ刃7Aは、エンドミル本体1の先端外周側では他のコーナ刃7Bの上記凸曲線の曲率半径(半径)RBよりも小さな曲率半径(半径)Raの円弧状に形成されている。この点、例えば一部のコーナ刃7Aがなす上記凸曲線がエンドミル本体1の先端内周側での半径RAのまま外周側に延びていると、外周刃8とは角度をもって交差するようにならざるを得ず、この外周刃8との交点を超えた切り込み量で切削を行う場合に該交点に切削負荷による応力が集中して欠損等を生じるおそれがある。
これに対して、本実施形態では、上述のようにエンドミル本体1先端内周側の上記凸曲線の曲率半径が大きな一部のコーナ刃7Aが、その外周側では該凸曲線の曲率半径が小さくされた複合Rとされており、このように先端内周側での曲率半径を大きくしても一部のコーナ刃7Aと外周刃8とを接するように滑らかに連結することができる。このため、これら一部のコーナ刃7Aと外周刃8との間に角度をもって曲折する交点が形成されるのを防いで、応力の集中による欠損等を防止することが可能となる。
なお、本実施形態では、他のコーナ刃7Bは軸線O回りの回転軌跡においてなす凸曲面の軸線Oに沿った断面における凸曲線が一定の半径RBの円弧状をなすように形成されているが、この他のコーナ刃7Bについても、必要があればエンドミル本体1の外周側で半径が小さくなる複合R状に形成してもよい。一方、逆に専ら切り込み量が上記交点Pまでの範囲の比較的小さな切削加工に用いられるラジアスエンドミルであれば、上記一部のコーナ刃7Aにおいて、その全長に亙って上記凸曲線が大きな曲率半径とされて外周刃8と角度をもって交差していてもよい。
1 エンドミル本体
6 底刃
6A 一部の底刃
6B 他の底刃
7 コーナ刃
7A 一部のコーナ刃
7B 他のコーナ刃
8 外周刃
O エンドミル本体1の軸線
T エンドミル回転方向

Claims (2)

  1. 軸線回りに回転させられるエンドミル本体の先端部外周に、上記エンドミル本体の先端から後端側に延びる切屑排出溝が周方向に間隔をあけて複数条形成され、これらの切屑排出溝のエンドミル回転方向を向く壁面のエンドミル本体先端側の辺稜部にはそれぞれ底刃が形成されるとともに、上記壁面のエンドミル本体先端外周側のコーナ部には、これらの底刃の外周端に連なり、上記軸線回り回転軌跡が上記エンドミル本体の先端外周側に凸となる凸曲線状をなすコーナ刃がそれぞれ形成されたラジアスエンドミルであって、上記底刃のうち一部の底刃は、この一部の底刃のエンドミル回転方向に隣接する他の底刃との周方向の間隔が、この他の底刃のエンドミル回転方向に隣接する底刃との周方向の間隔より大きくされているとともに、該一部の底刃の外周端に連なる一部の上記コーナ刃が上記軸線回りになす凸曲面の該軸線に沿った断面における凸曲線の曲率半径が、少なくとも該一部のコーナ刃の上記エンドミル本体先端内周側において、上記他の底刃の外周端に連なる他の上記コーナ刃が上記軸線回りになす凸曲面の該軸線に沿った断面における凸曲線の曲率半径よりも大きくされていることを特徴とするラジアスエンドミル。
  2. 上記一部のコーナ刃が上記軸線回りになす凸曲面の該軸線に沿った断面における凸曲線の曲率半径は、上記エンドミル本体の先端内周側において先端外周側よりも大きくされていることを特徴とする請求項1に記載のラジアスエンドミル。
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