JP2016097172A - 吸収体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コアラップシートに大きな皺を生じさせず、該コアラップシートによって吸収性コアが確実に被覆された吸収体を製造し得る方法を提供すること。【解決手段】シート搬送方向変更領域47よりも搬送方向の下流側の領域であって、かつ搬送中の吸収性コア50における形成材料の存在幅が搬送方向に沿って変化する部位がコアラップシート51によって初めて被覆される直前の位置までの領域であるコアラップシート被覆前領域403での吸引力V3を、搬送中の吸収性コア50における形成材料の存在幅が搬送方向に沿って変化する部位がコアラップシート51によって初めて被覆された位置以降の下流側の領域であるコアラップシート被覆領域404での吸引力V4よりも高くした。【選択図】図5

Description

本発明は、使い捨ておつむや生理用ナプキン等の吸収性物品に用いられる吸収体を製造する方法に関する。
使い捨ておむつや生理用ナプキン等の製品の製造ラインにおいては、連続的に搬送される不織布や樹脂製フィルム等のシートの側縁を該シート側に折り返すための折り返し装置が用いられている。例えば特許文献1には、搬送面上にシートを載せて搬送する搬送コンベアと、該搬送コンベアによって搬送されるシートの搬送方向に沿った側縁を該搬送方向と直交する方向に折り返す折り返しガイドとを具備するシートの折り返し装置が記載されている。この折り返し装置における折り返しガイドは、搬送コンベアの搬送方向に沿った側縁に沿って配され、かつ搬送面と同一平面よりも上方に位置する部分を有する側壁部と、該側壁部から搬送コンベアの搬送方向と直交する方向の内方に向けて延出する延出部とを具備している。
また特許文献2には、シートの折り返し装置として、特許文献1に記載の折り返しガイドではなく、ロールを用いることが記載されている
特開2010−131111号公報 特開2010−142299号公報
ところで、吸収性物品の吸収体の製造方法においては、コアラップシートと呼ばれる被覆用のシートの上に吸収性コアを載置し、該コアラップシートの搬送方向に沿った各側部域を該搬送方向と直交する方向に折り返すことで、該吸収性コアを該コアラップシートで被覆する操作が行われる。この場合、折り返し装置として特許文献1に記載の折り返しガイドを用いる場合、図9(a)に示すとおり、吸収性コア150中に、搬送方向に延びる凹部150aが存在すると、コアラップシート151が折り返されたときに、図9(b)に示すとおり、吸引力Vによって該コアラップシート151が凹部150aに吸い込まれて皺Sが発生してしまう。その結果、吸収性コア150の上面がコアラップシート151によって完全に被覆されず、非被覆部Cが発生してしまう。非被覆部Cの存在は、フラップパルプや高吸収性ポリマーの粒子の脱落の一因となる。
また図10(a)に示すとおり、搬送方向に沿った中央域に括れ部Nを有する吸収性コア150をコアラップシート151で被覆する場合には、コアラップシート151が折り返されたときに、図10(b)に示すとおり、括れ部Nの位置において、吸引Vによって該コアラップシート151どうしが貼り付いてしまい皺Sが発生してしまう。その結果、上述した図9(b)と同様に、吸収性コア150の上面がコアラップシート151によって完全に被覆されず、非被覆部Cが発生してしまう。
更に、特許文献1の図1及び特許文献2の図1に記載されているとおり、折り返し装置を用いてシートの側部域を折り返すときには、該シートの搬送ラインに角度を持たせる必要がある。特許文献1の図1では搬送ラインに対して下方に向く角度を持たせている。特許文献2の図1では搬送ラインに対して上方に向く角度を持たせている。どちらの方向に角度を持たせるかは、搬送方向や加工機スペースを考慮して選択される。特許文献2の図1のように、搬送ラインに対して上方に向く角度を持たせ、例えば使い捨ておむつの製造のように、コアラップシートにホットメルト接着剤を塗布した場合、折り返し装置としてのロールが該接着剤によって汚染されてしまう等の問題があることから、通常は特許文献1の図1のように、搬送ラインに対して下方に向く角度を持たせることが主流である。しかしその場合には、図11(a)に示すとおり、搬送方向の角度が変化する位置において、慣性力で吸収性コア150が搬送ラインから飛び出さないようにするために、吸収性コア150を、搬送用コンベア141と押圧用コンベア144とで挟持した状態で該吸収性コア150を搬送することが一般的である。その場合、図11(b)に示すとおり、搬送用コンベア141を介しての吸引V時に、空気の流れが押圧用コンベア144によって妨げられる結果、空気は吸収性コア150の両側部から流入をせざるを得ず、そのことに起因して、コアラップシート151の側部域がばたついたり、あるいは吸収性コア150の側部に吸い込まれたりしまうという不都合が起こりすい。
したがって本発明の課題は、吸収体の製造方法の改良にあり、更に詳しくはコアラップシートに皺を生じさせずに、該コアラップシートによって吸収性コアを首尾よく被覆し得る方法を提供することにある。
本発明は、一方向に搬送される長尺のコアラップシート上に少なくとも繊維材料を形成材料とする吸収性コアを載置する工程と、該吸収性コアが載置された該コアラップシートを搬送させながら、該コアラップシートのうち、該吸収性コアの各側縁から側方に延出した延出部位を、折り返しガイドを用いて該吸収性コアの上面を被覆するように折り返して、該コアラップシートによって該吸収性コアを被覆する工程とを有する吸収体の製造方法であって、
前記吸収性コアとして、その搬送方向と直交する方向における前記形成材料の存在幅が、該搬送方向に沿って異なる形状を有するものを用い、
前記コアラップシートは、少なくとも、その上に前記吸収性コアが載置されてから前記延出部位の折り返しが完了するまでのいずれかの間において、通気性コンベア上に載置され、かつ該通気性コンベアを介して吸引されて、該通気性コンベア上に保持された状態で搬送され、
前記吸収性コアが載置された前記コアラップシートの搬送方向を、前記折り返しガイドよりも上流側に位置するシート搬送方向変更領域において、該シート搬送方向変更領域よりも上流側での該コアラップシートの面に対して傾斜するように変更し、
前記シート搬送方向変更領域よりも搬送方向の下流側の領域であって、かつ搬送中の前記吸収性コアにおける前記形成材料の存在幅が搬送方向に沿って変化する部位が前記コアラップシートによって初めて被覆される直前の位置までの領域であるコアラップシート被覆前領域での前記コアラップシートの吸引力を、搬送中の該吸収性コアにおける該形成材料の存在幅が搬送方向に沿って変化する部位が前記コアラップシートによって初めて被覆された位置以降の下流側の領域であるコアラップシート被覆領域での該コアラップシートの吸引力よりも高くした、吸収体の製造方法を提供するものである。
本発明の方法によれば、コアラップシートに皺を発生しづらくさせ、該コアラップシートによって吸収性コアが確実に被覆された吸収体を製造することができる。
図1(a)及び(b)は、本発明の方法によって好適に製造される吸収体の幅方向に沿った厚み方向断面図である。 図2は、本発明の製造方法に好適に用いられる装置を示す全体概略図である。 図3は、図2に示す装置における折り返し装置を示す平面図である。 図4は、図3におけるIII−III線断面図である。 図5は、図2に示す装置における搬送装置を示す側面図である。 図6は、図2に示す装置においてコアラップシートの搬送方向が変化する状態を示す模式図である。 図7は、図2に示す装置を用いた吸収体の製造工程を示す平面図である。 図8は、図2に示す装置を用いた別の吸収体の製造工程を示す平面図である。 図9(a)は、吸収性コアの一例を示す斜視図であり、図9(b)は、図9(a)に示す吸収性コアを用いた従来の吸収体の製造工程を示す断面図である。 図10(a)は、吸収性コアの別の例を示す斜視図であり、図10(b)は、図10(a)に示す吸収性コアを用いた従来の吸収体の製造工程を示す該略断面図である。 図11(a)は、従来の吸収体の製造工程を示す側面図であり、図11(b)は、図11(a)に示す製造工程の断面図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1(a)及び(b)には、本発明の製造の対象となる吸収体1の一例の幅方向断面図が示されている。吸収体1は、少なくとも繊維材料を形成材料とする吸収性コア50と、これを被覆するコアラップシート51とを具備している。吸収性コア50としては、該吸収性コア50の搬送方向と直交する方向における形成材料の存在幅が、該搬送方向に沿って異なる形状を有するものが用いられる。例えば図1(a)及び(b)に示す吸収性コア50は、該吸収性コア50の長手方向に沿う中央域が、幅方向の内方に向けて湾曲した括れ部Nを有する。この吸収性コア50の斜視図は、図10(a)に示す形態と同様である。この吸収性コア50をその長手方向、すなわち本実施形態では搬送方向に沿って見たとき、括れ部Nを有さない図1(a)に示す部位と、括れ部Nを有する図1(b)に示す部位とでは、形成材料の存在幅が異なっている。具体的には、図1(b)に示す括れ部Nを有する位置の方が、図1(a)に示す括れ部Nを有さない位置よりも、形成材料の存在幅が狭くなっている。
図1(a)及び(b)に示す吸収体1においては、コアラップシート51のうち、吸収性コア50の側縁から側方に延出した延出部位52が、吸収性コア50の上面側に折り返されている。折り返された各延出部位52は、吸収性コア50の上面において重なり合って、重合部53を形成している。これによって、吸収性コア50は、少なくともその上下面及び各側面がコアラップシート51によって被覆されている。重合部53においては、重なり合った延出部位52の間に接着剤(図示せず)を塗布しておき、該重合部53が開かないようにしてもよい。
本発明は、一方向に搬送される長尺のコアラップシート上に吸収性コアを載置する工程と、該吸収性コアが載置された該コアラップシートを搬送させながら、該コアラップシートのうち、該吸収性コアの各側縁から側方に延出した延出部位を、折り返しガイドを用いて該吸収性コアの上面を被覆するように折り返して、該コアラップシートによって該吸収性コアを被覆する工程とを有する。図2には、これらの工程を有する吸収体の製造方法に好適に用いられる製造装置10の概略が示されている。同図に示す製造装置10は、大別して積繊部20と、転写部30と、折り返し部40とから構成されている。
製造装置10における積繊部20は、外周面に複数の集積用凹部(図示せず)が所定の間隔で形成された積繊ドラム21と、吸収性コアの形成材料(以下、コア形成材料ともいう)としての繊維材料及び高吸収性ポリマー(吸収性粒子)を、空気流に随伴させて、積繊ドラム21の外周面に供給するダクト22とを備えている。ダクト22は、積繊ドラム21の外周面の一部を覆う一端部22aと、パルプ繊維等の繊維材料を導入する繊維材料導入装置23に接続された他端部22bとを有しており、それらの間に高吸収性ポリマーの導入装置24が設けられている。繊維材料導入装置23は、例えば、シート状の木材パルプを粉砕して解繊パルプとし、その解繊パルプをパルプ繊維としてダクト内に送り込む粉砕器を備えている。本実施形態においては、吸収性コア形成材料として繊維材料及び吸収性粒子としての高吸収性ポリマーを用いているが、吸収性コア形成材料として繊維材料のみを用いても構わない。
積繊ドラム21は、円筒状をなし、図2中の矢印R1方向に回転駆動されるようになされている。積繊ドラム21の外周面には、製造する吸収性コア50に付与すべき形状に対応する形状の集積用凹部(図示せず)が形成されている。積繊ドラム21には、吸気ファン(図示せず)が接続されており、該吸気ファンの駆動により、積繊ドラム内の仕切られた空間21Aないし21Cを負圧に維持可能になされている。個々の集積用凹部(図示せず)の底面には、多数の細孔(図示せず)が形成されており、個々の集積用凹部が負圧に維持された空間21Aないし21C上を通過している間、該集積用凹部の底面部の細孔が吸引孔として機能する。それによって、集積用凹部内に繊維材料及び高吸収性ポリマーが吸引されて堆積して、該集積用凹部に対応する形状の吸収性コア50に成形される。本実施形態においては、空間21D及び21Eは吸気ファンと接続されておらず非吸引、すなわちゼロ圧であるが、空間21Aないし21Cと同様に負圧に維持されていても構わない。
積繊部20によれば、集積用凹部の底面から吸引しつつ、ダクト22内に、繊維材料及び高吸収性ポリマーを供給することによって、それらが集積用凹部内に所定形状に堆積して吸収性コア50に成形される。繊維材料及び高吸収性ポリマーが集積用凹部内に堆積すると、その上が保持用ベルト25によって被覆され、繊維材料及び高吸収性ポリマーの脱落が防止される。そして、成形された吸収性コア50は、積繊ドラム21の回転により下部へと搬送されるとともに、保持用ベルト25による保持が解除された後、エアー吐出装置26からのエアーの吐出によって、集積用凹部から離型されて転写部30へと移行する。
転写部30は、図2中の矢印R2方向に周回する無端状のコンベアベルト31と、該コンベアベルト31の周回軌道内に設置されたサクションボックス32とを備えている。コンベアベルト31は通気性を有している。コンベアベルト31は例えばメッシュベルトから構成されている。サクションボックス32は、コンベアベルト31を挟んで、前記のエアー吐出装置26と対向する位置に設置されており、エアー吐出装置26から吹き出された空気を吸引できるようになっている。コンベアベルト31上には、吸収性コア50の転写前に予めコアラップシート51が供給されており、集積用凹部から離型された吸収性コア50は、コアラップシート51上に載置された状態で、転写部30の下流側に位置する折り返し部40へと搬送される。吸収性コア50は、長手方向に延びる中央線の位置が、コアラップシート51における長手方向に延びる中央線の位置と一致するように載置される。したがって、コアラップシート51における左右の延出部位(図示せず)は、その延出幅が同じになっている。尤も、左右の延出部位の延出幅は異なっていても構わないし、吸収性コア50をコアラップシート51の長手方向側部に載置しても構わない。
折り返し部40は、矢印R3方向に周回する無端状のコンベアベルト41と、該コンベアベルト41の周回軌道内に設置されたサクションボックス42とを備えている。コンベアベルト41は通気性を有する素材から構成されている。例えばメッシュベルトから構成されている。サクションボックス42は、コンベアベルト41を介して、吸収性コア50及びそれが載置されているコアラップシート51を吸引保持するために用いられる。このように、コアラップシート51は、少なくとも、その上に吸収性コア50が載置されてから、コアラップシート51における延出部位の折り返しが完了するまでのいずれかの間において、通気性コンベア32,42上に載置され、かつ該通気性コンベア32,42を介して吸引されて、該通気性コンベア32,42上に保持された状態で搬送される。
コンベアベルト41の周回軌道の一部には、コアラップシート51の折り返し装置43が設置されている。折り返し装置43は、搬送中のコアラップシート51における搬送方向に沿う両延出部位を、吸収性コア50側に折り返すための機構を備えている。折り返し装置43よりも上流側の位置には、吸収性コア50の搬送ガイド機構44が設置されている。搬送ガイド機構44は、コンベアベルト41の上方に配設されており、該コアラップシート51とともに搬送される吸収性コア50を、コンベアベルト41とともに挟持しながら搬送して、該吸収性コア50が搬送経路から逸脱しないようにするために用いられる。
図3及び図4には、折り返し部40における折り返し装置43が示されている。なお、これらの図においては、吸収性コア50及びコアラップシート51の図示は省略してある。また、図3において、吸収性コア50及びコアラップシート51は、同図中、左から右に向けて搬送される。折り返し装置43は、搬送中のコアラップシート51における搬送方向Dに沿う両側部に設置されている。折り返し装置43は、搬送面と直交する方向に延びる側壁部43aと、該側壁部43aの上端から幅方向Yの内方に向けて張り出した折り返しガイド43bを具備している。
側壁部43aは、平坦な板状部材から構成されている。側壁部43aは、折り返しガイド43bの外側縁に連接され、鉛直方向(図4の上下方向)に略平行に配されている。
側壁部43aは、その下端が、L字部材43dによって支持部材43eに支持されている。それによって、側壁部43aは、鉛直方向(図4中、上下方向)に起立するようになっている。支持部材43eは例えば板状の部材であり、その板面を水平方向(図4中、左右方向)と一致させて設置されている。
折り返しガイド43bは、図3に示すように平面視して三角形形状の部位を含む平坦な板状部材から構成され、水平方向(図4の左右方向)に対して略平行に配されている。つまり、吸収性コア50の表面に対して略平行に配されている。折り返しガイド43bにおける幅方向中央部寄りの内側縁431bは、搬送方向Dに沿って幅方向の外方から内方に向かって斜めに延びる直線形状をしている。折り返しガイド43bにおける外側縁432bは、搬送方向Dと平行な直線形状を有している。したがって折り返しガイド43bは、幅方向Yの内方に向けての張り出し幅Wが、搬送方向Dに沿って漸増している。
図4は、搬送中のコアラップシート51における搬送方向Dに沿う片側部のみの断面図であるところ、図3で示すとおり、折り返しガイド43bは、搬送中のコアラップシート51における搬送方向Dに沿う両側部それぞれから幅方向Yの内方に向けて張り出している。
図5には、製造装置10における折り返し部40の全体図が示されている。上述した折り返し装置43は、周回するコンベアベルト41の周回軌道の一部に取り付けられている。具体的には、コンベアベルト41の表面が、鉛直方向の上方を向く位置に取り付けられている。またサクションボックス42は、コンベアベルト41のうち、該コンベアベルト41の表面が、鉛直方向の上方を向いている位置に設置されている。
折り返し部40においては、コンベアベルト41の周回によって搬送される吸収性コア50及びコアラップシート51の搬送方向は、該折り返し部40の平面視においては、往路及び復路で互いに反対方向になっている一方向のみであるが、該折り返し部40の側面視においては、二方向D1,D2になっている。詳細には、折り返し部40は、搬送方向の上流側に位置する前半部45と、該前半部の下流側に位置する後半部46とに大別され、前半部45と後半部46とでは、折り返し部40の側面視における搬送方向が相違している。前半部45は、コンベアベルト41の一部及びサクションボックス42の一部を含んでいる。一方、後半部46は、コンベアベルト41の一部及びサクションボックス42の一部の他に、折り返し装置43も含んでいる。
前半部45においては、吸収性コア50及びコアラップシート51は、概ね水平方向に搬送される。これに対して後半部46においては、搬送方向D2が、搬送方向D1に対して鉛直下方に向けて傾斜するように、すなわち、前半部45でのコアラップシート51の搬送方向に対して、後半部46でのコアラップシート51の搬送方向が鉛直下方に向けて傾斜するように変更する。ここでいう傾斜とは、図6に示すとおり、搬送方向変更前のコアラップシート51のX1−Y1平面と、搬送方向変更後のコアラップシート51のX2−Y2平面とが交差する位置での直線Lが、搬送方向D1と直交するように、これらの平面が交差するような角度関係のことである。搬送方向の変更による傾斜角度θ(図6参照)は、コアラップシート51の折り返し量、及び折り返しガイド43bの幅方向Yの内方に向けての張り出し幅Wの搬送方向Dに対する漸増具合に依存し、一般には150度以上185度以下の範囲である。
折り返し部40において、吸収性コア50及びコアラップシート51の搬送方向が変更される位置は、図6における直線Lで表される位置である。この位置に対して搬送方向の前後の領域のことを、シート搬送方向変更領域47という。シート搬送方向変更領域47は、前記の直線Lで表される位置に対して上下流側にそれぞれ概ね150mmの範囲、つまり全長で概ね300mmの範囲である。シート搬送方向変更領域47は、折り返しガイド43bが存在する位置よりも上流側である。
折り返し部40に設置されている搬送ガイド機構44は、コアラップシート51上に載置された状態で搬送される吸収性コア50が、シート搬送方向変更領域47を通過することによって、その搬送方向が変化するときに、慣性力で吸収性コア50が搬送ラインから飛び出さないようにするために用いられるものである。搬送ガイド機構44は、周回する無端状のコンベアベルト44aと、該コンベアベルト44aを掛け渡す一対のロール44b,44bとを備えている。コンベアベルト44aの周回軌道内には、更に押さえロール44cが設置されている。吸収性コア50は、コンベアベルト41と、搬送ガイド機構44に備えられたコンベアベルト44aとによって挟持された状態でシート搬送方向変更領域47を通過する。これによって、慣性力で吸収性コア50が搬送ラインから飛び出すことが防止される。両ベルト41,44aによる挟圧の程度は、押さえロール44cの設置位置を制御することで変化させることができる。
折り返し部40が前半部45及び後半部46の2つの部位に大別されることは上述のとおりであるところ、折り返し部40は、吸引の程度に関して更に細分化された部位に分けることができる。詳細には、折り返し部40は、4つの吸引領域である第1吸引領域401、第2吸引領域402、第3吸引領域403及び第4吸引領域404に区分される。これらの吸引領域は、搬送方向の上流側から下流側に向けてこの順で位置している。
第1吸引領域401の上流側の境界K1は、サクションボックス42における上流側の端部の位置である。第1吸引領域401と第2吸引領域402との境界K2は、境界K1よりも下流側であって、かつ第2吸引領域402と第3吸引領域403との境界K3よりも上流側であればよい。本実施形態においては、境界K2は、搬送ガイド機構44に備えられたコンベアベルト44aが、吸収性コア50を挟圧し始める位置とすることができる。境界K3は、コアラップシート51の搬送方向が変化し始める位置とすることができる。なお、折り返し部40の具体的な構造によっては、搬送方向が変化し始める位置を一箇所に特定しにくい場合がある。その場合には、上述したシート搬送方向変更領域47の任意の位置を境界K3とする。
第3吸引領域403と第4吸引領域404との境界K4は、吸収性コア50の形状に応じて位置が異なる。詳細には、図1及び図2並びに図10(a)に示すような括れ部Nを有する吸収性コア50の場合には、境界K4は、図7に示すとおり、シート搬送方向変更領域47よりも搬送方向の下流側であって、かつ搬送中の吸収性コア50における形成材料の存在幅が搬送方向に沿って変化する部位N1がコアラップシート51によって初めて被覆される直前の位置である。とりわけ、N1は形成材料の存在幅が搬送方向に沿って小さくなる部位であることが好ましい。
一方、吸収性コア50が、図8に示すとおり、搬送方向である長手方向に沿って長穴状の凹部50a,50b,50cを複数条有するものである場合には、境界K4は、シート搬送方向変更領域47よりも搬送方向の下流側であって、かつ搬送中の吸収性コア50における形成材料の存在幅が搬送方向に沿って変化する部位501a,501cがコアラップシート51によって初めて被覆される直前の位置である。
なお、図8に示す形状の吸収性コア50を用いる場合には、境界K4を、該吸収性コア50に設けられた長穴状の三条の凹部50a,50b,50cのうち、幅方向のYの最も側方に位置する50a,50cの搬送方向先端501a,501cがコアラップシート51によって初めて被覆される直前の位置と定義できるほか、三条の凹部50a,50b,50cのうち、中央に位置する50bの搬送方向先端501bがコアラップシート51によって初めて被覆される直前の位置とも定義できる。この位置を、図8中、符号K4’で示した。符号K4及びK4’のどちらを境界として定義してもよいが、コアラップシート51に皺を発生させずに、該コアラップシート51によって吸収性コア50上を首尾よく被覆し得る観点からは、符号K4で示される位置を第3吸引領域403と第4吸引領域404との境界とすることが好ましい。
第4吸引領域404の終端部K5は、折り返し装置43によって、コアラップシート51における搬送方向に沿う両側部域が吸収性コア50上に折り返されて、その被覆が完了した位置、すなわち、吸収性コア50が折り返し装置43を通過し終えた位置及びそれよりも下流側であれば、特に制限はない。図7及び図8においては、第4吸引領域404の終端部K5を、吸収性コア50が折り返し装置43を通過し終えた位置に示してある。なお、図8に示す実施形態では、第3吸引領域403と第4吸引領域404との境界として、K4又はK4’の位置を採用することができるところ、いずれの位置を境界としても、第4吸引領域404の終端部K5の位置に違いはない。
以上のとおりの構成を有する製造装置10を用いた吸収体の製造方法においては、第1吸引領域401ないし第4吸引領域404の吸引力を適切に制御することで、コアラップシート51に皺を発生しづらくさせ、該コアラップシート51によって吸収性コア50上を首尾よく被覆することができる。具体的には、シート搬送方向変更領域47よりも搬送方向の下流側の領域であって、かつ搬送中の吸収性コア50における形成材料の存在幅が搬送方向に沿って変化する部位がコアラップシート51によって初めて被覆される直前の位置K4までの領域(この領域を「コアラップシート被覆前領域」という。)でのコアラップシート51の吸引力V3を、位置K4以降の下流側の領域(この領域を「コアラップシート被覆領域」という。)でのコアラップシート51の吸引力V4よりも高くすることが好ましい。なお、コアラップシート被覆前領域は第3吸引領域403に含まれ、該コアラップシート被覆前領域と第3吸引領域403とは概ね同一の領域である場合が多い。またコアラップシート被覆領域は、第4吸引領域404に含まれる。V3をV4よりも高くすることで、吸収性コア50をコアラップシート51上に確実に固定した状態下に、該コアラップシート51を折り返し装置43の折り返しガイド43bに当接させることができる。その結果、折り返された側部域に皺が発生しづらくなる。V3よりもV4の方が高い場合には、コアラップシート51の両側部域が折り返されつつあるときの不安定な状態が助長されるおそれがあり、そのことに起因して、先に述べた図9及び図10のように、折り返された側部域に皺が発生しやすくなる。
特に、コアラップシート被覆前領域を含む第3吸引領域403の吸引力を高くすることで、吸収性コア50を構成する形成材料が強く圧縮され、該吸収性コア50の厚みが減じられる。そして、吸収性コア50の厚みが減じられた分だけ、折り返し装置43における折り返しガイド43bの設置位置を低くすることができる。つまり、折り返しガイド43bとコンベアベルト41との間の距離を狭くすることができる。その結果、コアラップシート51において折り返される延出部位52(図1参照)の折り返し量を増加させることができ、それによって左右の延出部位が折り返されて重なり合う重合部53(図1参照)面積が増加する。このことによってコアラップシート51の口開きが一層効果的に防止される。
V3をV4よりも高くする場合、V4の下限値に特に制限はなく、例えば前記のコアラップシート被覆領域を含む第4吸引領域404においてコアラップシート51を非吸引状態としてもよい。特にコアラップシート51の延出部位にホットメルト接着剤等の接着剤を予め塗布してから、該側部域の折り返しを行う場合には、該接着剤によって折り返し状態が固定化されるので、第4吸引領域404においてコアラップシート51を非吸引状態としても、コアラップシート51の口開き等の不都合は生じない。
また、コアラップシート被覆前領域における吸引力V3を、シート搬送方向変更領域47よりも上流側に位置する搬送領域、すなわち第1吸引領域401及び第2吸引領域402でのコアラップシート51の吸引力V1及びV2よりも高くすることで、コアラップシート51における折り返された延出部位に皺が一層発生しにくくなる。
第1吸引領域401でのコアラップシート51の吸引力V1と、第2吸引領域402でのコアラップシート51の吸引力V2とを比較すると、搬送ガイド機構44が設置された領域である第2吸引領域402でのコアラップシート51の吸引力V2を、該搬送ガイド機構44よりも搬送方向の上流側に位置し、かつ該搬送ガイド機構44が設置されていない領域である上流側搬送ガイド機構非設置領域、つまり第1吸引領域401でのコアラップシート51の吸引力V1よりも低くすることが好ましい。このようにすることで、搬送面の上下から挟圧されて空気が流入しづらい状態になっている吸収性コア50及びコアラップシート51に対して、搬送方向の側部から意図せず空気が流入してコアラップシート51の延出部位52にばたつきが生じたり、あるいは該延出部位52に皺が生じたりすることが効果的に防止される。この観点から、第2吸引領域402においてコアラップシート51を非吸引状態としてもよい。
なお、以上の説明において「吸引力」とは、吸引静圧(Pa)×吸引面積(m)÷吸引領域のY方向長さ(m)で定義される値であるN/mの次元をもつ物理量である。
以上のとおりにして、吸収性コア50の上面がコアラップシート51で被覆されてなる吸収体の長尺物1aが得られる。この長尺物1aを、搬送方向の前後において隣り合う吸収性コア50の間で幅方向に沿って裁断することで、目的とする吸収体1が得られる。このようにして得られた吸収体1は、各種の吸収性物品の吸収体として用いられる。吸収性物品としては、例えば使い捨ておむつや生理用ナプキンが代表的なものとして挙げられるが、これらに限られない。例えば他の吸収性物品として、パンティライナやおりものシートなどが挙げられる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記実施形態においては、第2吸引領域402に搬送ガイド機構44を設置したが、コアラップシート51の搬送速度が低速である場合には、慣性力による吸収性コア50の飛び出しの懸念がないので、該搬送ガイド機構44を非設置とすることができる。
また、前記の実施形態においては、搬送方向と直交する方向における形成材料の存在幅が、該搬送方向に沿って異なる形状を有する吸収性コア50として、図7及び図8に示すものを例示したが、吸収性コアの形態はこれらに限られない。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下の吸収体の製造方法を開示する。
<1>
一方向に搬送される長尺のコアラップシート上にに少なくとも繊維材料を形成材料とする吸収性コアを載置する工程と、該吸収性コアが載置された該コアラップシートを搬送させながら、該コアラップシートのうち、該吸収性コアの各側縁から側方に延出した延出部位を、折り返しガイドを用いて該吸収性コアの上面を被覆するように折り返して、該コアラップシートによって該吸収性コアを被覆する工程とを有する吸収体の製造方法であって、
前記吸収性コアとして、その搬送方向と直交する方向における形成材料の存在幅が、該搬送方向に沿って異なる形状を有するものを用い、
前記コアラップシートは、少なくとも、その上に前記吸収性コアが載置されてから前記延出部位の折り返しが完了するまでのいずれかの間において、通気性コンベア上に載置され、かつ該通気性コンベアを介して吸引されて、該通気性コンベア上に保持された状態で搬送され、
前記吸収性コアが載置された前記コアラップシートの搬送方向を、前記折り返しガイドよりも上流側に位置するシート搬送方向変更領域において、該シート搬送方向変更領域よりも上流側での該コアラップシートの面に対して傾斜するように変更し、
前記シート搬送方向変更領域よりも搬送方向の下流側の領域であって、かつ搬送中の前記吸収性コアにおける前記形成材料の存在幅が搬送方向に沿って変化する部位が前記コアラップシートによって初めて被覆される直前の位置までの領域であるコアラップシート被覆前領域での前記コアラップシートの吸引力を、搬送中の該吸収性コアにおける該形成材料の存在幅が搬送方向に沿って変化する部位が前記コアラップシートによって初めて被覆された位置以降の下流側の領域であるコアラップシート被覆領域での該コアラップシートの吸引力よりも高くした、吸収体の製造方法。
<2>
前記コアラップシート被覆前領域での前記コアラップシートの吸引力を、前記シート搬送方向変更領域よりも上流側に位置する搬送領域での該コアラップシートの吸引力よりも高くした前記<1>に記載の製造方法。
<3>
前記コアラップシート被覆領域において前記コアラップシートを非吸引状態とした前記<1>又は<2>に記載の製造方法。
<4>
前記シート搬送方向変更領域のうちの一部の領域及び該シート搬送方向変更領域よりも上流側の領域において、前記吸収性コアが載置された前記コアラップシートを、搬送ガイド機構と前記通気性コンベアとで挟持しながら搬送させて、該シート搬送方向変更領域よりも下流側に向けて搬送させ、
前記搬送ガイド機構が設置された領域での前記コアラップシートの吸引力を、該搬送ガイド機構よりも搬送方向の上流側に位置し、かつ該搬送ガイド機構が設置されていない領域である上流側搬送ガイド機構非設置領域での該コアラップシートの吸引力よりも低くした前記<1>ないし<3>のいずれか1に記載の製造方法。
<5>
前記コアラップシート被覆前領域での前記コアラップシートの吸引力を、前記搬送ガイド機構が設置された領域及び前記上流側搬送ガイド機構非設置領域での該コアラップシートの吸引力よりも高くした前記<4>に記載の製造方法。
<6>
前記搬送ガイド機構が設置された領域において前記コアラップシートを非吸引状態とした前記<4>又は<5>に記載の製造方法。
<7>
前記吸収性コアは、該吸収性コアの長手方向に沿う中央域が、幅方向の内方に向けて湾曲した括れ部を有する。前記<1>ないし<6>のいずれか1に記載の製造方法。
<8>
前記吸収性コアは、該吸収性コアの長手方向に沿って長穴状の凹部を有する前記<1>ないし<6>のいずれか1に記載の製造方法。
<9>
前記吸収性コアにおける前記形成材料の存在幅が搬送方向に沿って変化する部位は、前記形成材料の存在幅が搬送方向に沿って小さくなる部位である前記<1>ないし<8>のいずれか1に記載の製造方法。
<10>
前記折り返しガイドは、平面視して三角形形状の部位を含む平坦な板状部材から構成され、前記吸収性コアの表面に対して略平行に配されている前記<1>ないし<9>のいずれか1に記載の製造方法。
<11>
前記折り返しガイドにおける幅方向中央部寄りの内側縁は、搬送方向に沿って幅方向の外方から内方に向かって斜めに延びる直線形状をしている前記<1>ないし<10>のいずれか1に記載の製造方法。
<12>
前記折り返しガイドは、搬送中の前記コアラップシートにおける搬送方向に沿う両側部それぞれから幅方向の内方に向けて張り出している前記<1>ないし<11>のいずれか1に記載の製造方法。
<13>
前記折り返しガイドは、幅方向の内方に向けての張り出し幅が、搬送方向に沿って漸増している前記<1>ないし<12>のいずれか1に記載の製造方法。
<14>
前記シート搬送方向変更領域よりも搬送方向の下流側の領域での前記コアラップシートの搬送方向は、上流側での搬送方向に対して鉛直下方に向けて傾斜されている前記<1>ないし<13>のいずれか1に記載の製造方法。
<15>
前記シート搬送方向変更領域における搬送方向の変更による傾斜角度θは150度以上185度以下である前記<1>ないし<14>のいずれか1に記載の製造方法。
<16>
前記搬送ガイド機構は、周回する無端状のコンベアベルトと、該コンベアベルトを掛け渡す一対のロールとを備えている前記<1>ないし<15>のいずれか1に記載の製造方法。
<17>
前記コンベアベルトの周回軌道内には、更に押さえロールが設置されている前記<16>に記載の製造方法。
<18>
前記搬送ガイド機構が設置された領域と前記上流側搬送ガイド機構非設置領域との境界K2は、前記搬送ガイド機構に備えられたコンベアベルトが、前記吸収性コアを挟圧し始める位置である前記<16>又は<17>に記載の製造方法。
<19>
コアラップシート被覆領域の下流側に、前記コアラップシートにおける搬送方向に沿う両側部域が前記吸収性コア上に折り返されて、その被覆が完了した位置である、終端部を更に有する前記<1>ないし<18>のいずれか1に記載の製造方法。
<20>
前記シート搬送方向変更領域の上流側及び下流側にサクションボックスが設置されている前記<1>ないし<19>のいずれか1に記載の製造方法。
<21>
前記コアラップシート被覆前領域での前記コアラップシートの吸引力V3を、前記シート搬送方向変更領域よりも上流側であって、前記サクションボックスにおける上流側の端部の位置までの搬送領域V1、V2での該コアラップシートの吸引力よりも高くした前記<20>に記載の製造方法。
<22>
前記シート搬送方向変更領域は、搬送方向変更前の前記コアラップシートのX1−Y1平面と、搬送方向変更後の前記コアラップシートのX2−Y2平面とが交差する位置での直線Lで表される位置に対して上下流側にそれぞれ150mmの範囲である前記<1>ないし<21>のいずれか1に記載の製造方法。
<23>
前記吸収性コアの前記形成材料は前記繊維材料及び吸収性粒子を有する前記<1>ないし<22>のいずれか1に記載の製造方法。
1 吸収体
10 吸収体の製造装置
20 積繊部
21 積繊ドラム
21A−21E 空間
22 ダクト
23 繊維材料導入装置
24 高吸収性ポリマーの導入装置
25 保持用ベルト
26 エアー吐出装置
30 転写部
31 コンベアベルト
32 サクションボックス
40 搬送・折り返し部
41 コンベアベルト
42 サクションボックス
43 折り返し装置
43a 側壁部
43b 折り返しガイド
43c 補助ガイド部材
44 搬送ガイド機構
44a コンベアベルト
44b,44c ロール
45 前半部
46 後半部
47 シート搬送方向変更領域
50 吸収性コア
51 コアラップシート

Claims (5)

  1. 一方向に搬送される長尺のコアラップシート上に少なくとも繊維材料を形成材料とする吸収性コアを載置する工程と、該吸収性コアが載置された該コアラップシートを搬送させながら、該コアラップシートのうち、該吸収性コアの各側縁から側方に延出した延出部位を、折り返しガイドを用いて該吸収性コアの上面を被覆するように折り返して、該コアラップシートによって該吸収性コアを被覆する工程とを有する吸収体の製造方法であって、
    前記吸収性コアとして、その搬送方向と直交する方向における前記形成材料の存在幅が、該搬送方向に沿って異なる形状を有するものを用い、
    前記コアラップシートは、少なくとも、その上に前記吸収性コアが載置されてから前記延出部位の折り返しが完了するまでのいずれかの間において、通気性コンベア上に載置され、かつ該通気性コンベアを介して吸引されて、該通気性コンベア上に保持された状態で搬送され、
    前記吸収性コアが載置された前記コアラップシートの搬送方向を、前記折り返しガイドよりも上流側に位置するシート搬送方向変更領域において、該シート搬送方向変更領域よりも上流側での該コアラップシートの面に対して傾斜するように変更し、
    前記シート搬送方向変更領域よりも搬送方向の下流側の領域であって、かつ搬送中の前記吸収性コアにおける前記形成材料の存在幅が搬送方向に沿って変化する部位が前記コアラップシートによって初めて被覆される直前の位置までの領域であるコアラップシート被覆前領域での前記コアラップシートの吸引力を、搬送中の該吸収性コアにおける該形成材料の存在幅が搬送方向に沿って変化する部位が前記コアラップシートによって初めて被覆された位置以降の下流側の領域であるコアラップシート被覆領域での該コアラップシートの吸引力よりも高くした、吸収体の製造方法。
  2. 前記コアラップシート被覆前領域での前記コアラップシートの吸引力を、前記シート搬送方向変更領域よりも上流側に位置する搬送領域での該コアラップシートの吸引力よりも高くした請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記コアラップシート被覆領域において前記コアラップシートを非吸引状態とした請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 前記シート搬送方向変更領域のうちの一部の領域及び該シート搬送方向変更領域よりも上流側の領域において、前記吸収性コアが載置された前記コアラップシートを、搬送ガイド機構と前記通気性コンベアとで挟持しながら搬送させて、該シート搬送方向変更領域よりも下流側に向けて搬送させ、
    前記搬送ガイド機構が設置された領域での前記コアラップシートの吸引力を、該搬送ガイド機構よりも搬送方向の上流側に位置し、かつ該搬送ガイド機構が設置されていない領域である上流側搬送ガイド機構非設置領域での該コアラップシートの吸引力よりも低くした請求項1ないし3のいずれか一項に記載の製造方法。
  5. 前記搬送ガイド機構が設置された領域において前記コアラップシートを非吸引状態とした請求項4に記載の製造方法。
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