JP2016096201A - 太陽電池および太陽電池の製造方法 - Google Patents

太陽電池および太陽電池の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ヘテロ接合型バックコンタクトの太陽電池は、裏面の電極パターンを形成するための製造コストを抑制することが困難であった。【解決手段】第1導電型の基板の1つの面上の一部に剥離層を形成する工程と、剥離層上を含む基板面上にi型非晶質層と、第2導電型の非晶質層、金属層をこの順に積層する工程と、剥離層を剥離して剥離層の下の前記基板を露出させて第1の開口部を形成する工程と、金属層上を含む基板面上にi型非晶質層と、第1導電型の非晶質層をこの順に形成する工程と、金属層上のi型非晶質層と、第1導電型の非晶質層を除去して第2の開口部を形成する工程と、第1の開口部および第2の開口部に電極を形成する工程含むことにより、生産性の高い太陽電池を提供することができる。【選択図】図6

Description

本発明は、太陽電池および太陽電池の製造方法に関するものである。
結晶シリコン基板に薄い真性半導体薄膜(i層)を介して薄膜の不純物ドープシリコン層からなる接合或いはBSF層を形成するヘテロ接合型太陽電池において、半導体基板の裏面にp型とn型との両方の不純物ドープ薄膜を交互に配置し、エミッタおよびベースの両電極を裏面側に形成することにより、受光面側の電極によるシャドーロスを抑制したバックコンタクトヘテロ接合型太陽電池が提案されている。
特許文献1によれば、n型半導体基板の受光面と反対の面(裏面)側には、パッシベーション膜として酸素を含む酸素含有真性シリコン膜が形成され、酸素含有真性シリコン膜上には、n型半導体基板1と反対の導電型(p型)を有するp型半導体接合領域と、n型半導体基板と同じ導電型(n型)を有するn型半導体接合領域とがそれぞれ櫛形形状に形成され、そして、n型半導体基板1の裏面において、p型半導体接合領域とn型半導体接合領域とは、櫛形形状においてそれぞれ櫛歯に相当する部分が1本ずつ交互に噛み合わさるように配置された。すなわち、p型半導体接合領域の櫛形形状において櫛歯に相当する領域の1本1本と、n型半導体接合領域の櫛形形状において櫛歯に相当する領域の1本1本とが1本ずつ交互に噛み合わさるように配置されてなるバックコンタクトヘテロ接合型の太陽電池が記載されている。
この太陽電池においては反射防止膜側が受光面とされ、太陽光が入射される。この太陽電池は、p型集電極およびn型集電極が、太陽電池の裏面側にのみ配されたヘテロ構造の裏面接合型太陽電池である。これにより、実施の形態1にかかる太陽電池は、受光面側のシャドーロスを抑制して光電変換効率の向上が図られている。
特開2013−239476号公報
上述のようなヘテロ接合型バックコンタクトの太陽電池は、裏面にp型の非晶質シリコン膜の領域とn型の非晶質シリコン膜の領域からなるパターンを形成する必要があるが、このパターン形成するための製造コストを抑制することが困難であった。また、変換効率を向上させるためには、裏面に形成される電極の面積を増やす必要があるが、p電極とn電極間の間隔が小さくなると、両電極が短絡しやすくなるという問題があり、電極形成の精度を高めるためにコスト高になり生産性を向上させることが難しかった。
本発明は上述の課題を鑑みなされたものであり、生産性および信頼性の高い太陽電池および太陽電池の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の太陽電池の製造方法は、第1導電型の基板の1つの面上の一部に剥離層を形成する工程と、剥離層上を含む基板面上にi型非晶質層と、第2導電型の非晶質層、金属層をこの順に積層する工程と、剥離層を剥離して剥離層の下の前記基板を露出させて第1の開口部を形成する工程と、金属層上を含む基板面上にi型非晶質層と、第1導電型の非晶質層をこの順に形成する工程と、金属層上のi型非晶質層と、第1導電型の非晶質層を除去して第2の開口部を形成する工程と、第1の開口部および第2の開口部に電極を形成する工程を含むものである。
また、本発明の太陽電池の製造方法は、剥離層は、Ag、Sn等のシリサイドを形成しない金属または、それらの元素を主体とした合金層、または半導体基板との密着性の弱い樹脂材料であるものである。
また、本発明の太陽電池の製造方法は、剥離層は、粘着剤付治具により半導体基板と剥離層の界面から剥離することを特徴とするものである。
また、本発明の太陽電池の製造方法は、剥離層は、マスクパターンを用いた蒸着により形成されてなるものである。
本発明の太陽電池は、第1導電型基板と、第1導電型基板上の第1の領域に形成された第1のi型非晶質層と、第1のi型非晶質層上に形成された第1導電型非晶質層と、第1導電型基板上の第2の領域に形成された第2のi型非晶質層と、第2のi型非晶質層上に形成された第2導電型非晶質層と、第2導電型非晶質層上に形成された金属層と、金属層上に形成された電極と、金属層の電極接合部分を除く表面を覆い、第1のi型非晶質層と連続したi型非晶質層と、該i型非晶質層上に形成され、第1導電型非晶質層と連続した第1導電型非晶質層とを有するものである。
本発明により、生産性および信頼性の高い太陽電池を提供することができる。
本発明の太陽電池の製造工程を示す模式的断面図である。 本発明の太陽電池の製造工程を示す模式的断面図である。 本発明の太陽電池の製造工程を示す模式的断面図である。 本発明の太陽電池の製造工程を示す模式的断面図である。 本発明の太陽電池の製造工程を示す模式的断面図である。 本発明の太陽電池の製造工程を示す模式的断面図である。 本発明の太陽電池の製造工程にも用いられるメタルマスクを示す平面図である。 本発明の太陽電池の製造工程を示す平面図である。 本発明の太陽電池の製造工程にも用いられるメタルマスクを示す平面図である。 本発明の太陽電池の製造工程を示す平面図である。 本発明の太陽電池の示す模式的断面図である。 本発明の太陽電池の示す模式的断面図である。 本発明の太陽電池の示す模式的断面図である。 本発明の太陽電池の示す模式的断面図である。 本発明の太陽電池の製造工程を示す平面図である。 本発明の太陽電池の製造工程にも用いられるメタルマスクを示す平面図である。 本発明の太陽電池の製造工程にも用いられるメタルマスクを示す平面図である。 本発明の太陽電池の製造工程を示す平面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについて詳細な説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1から図6は、本発明の太陽電池の製造工程を示す模式的断面図であり、太陽電池の裏面電極のパターンの一部に相当する部分を製造工程に沿って示すものである。まず、図1に示すように、第1の導電型であるn型の単結晶シリコンからなる半導体基板11を準備する。半導体基板11としては、n型単結晶シリコンから基板に限定されず、従来から公知の半導体基板を用いることも可能である。半導体基板11は、受光面とその反対側に設けられた裏面を有する。また、太陽電池の受光面の表面反射を低減させるための受光面に凹凸を形成したテクスチャ構造は、たとえば、半導体基板11の受光面をテクスチャエッチングすることなどにより形成することができる。また、テクスチャを形成したシリコン基板上にパッシベーションおよび反射防止のためにSiNなどを形成し、必要に応じて保護膜をさらに形成する工程を、本発明の裏面パターン形成前に実施しておくが、図面では省略する。
半導体基板11の厚さは、特に限定されないが、たとえば50μm以上300μm以下とすることができ、好ましくは100μm以上200μm以下とすることができる。また、半導体基板11の比抵抗も、特に限定されないが、たとえば0.1Ω・cm以上10Ω・cm以下とすることができる。
次に、半導体基板11の裏面上にマスク蒸着により、SnまたはAg蒸着して剥離層12を形成する。剥離層12の厚さは、例えば、50nmから300nm程度である。続いて、マスク蒸着により、Tiを蒸着してTi層13を剥離層12上に形成する。Ti層13の厚さは、例えば、10nm程度である。尚、半導体基板11の受光面と反対側の面において、剥離層12を形成した半導体基板11の領域を第1の領域とし、剥離層12が形成されない領域を第2の領域とする。
半導体基板11の第1の領域に剥離層12を蒸着する、蒸着工程は、図7に示されるような、金属板に多数の平行なスリットを設けた形状のメタルマスク30を用いて行うことができる。メタルマスク30は、平行な線状の開口部31が多数並んだ形状であり、それぞれ開口部が複数の領域に分割されているようなパターンであることが耐久性の点で望ましい。本例においては1つの線状の開口部は3つの開口部31a、31b、31cに分割されている。点線32は半導体基板11が載置される位置を示している。
図8は、本発明の太陽電池の製造工程を説明する平面図である。剥離層蒸着工程により、半導体基板11上に0.8mm程度のピッチのストライプ状の剥離層12およびTi層13が半導体基板11の受光面と反対側の面に形成される。次の工程前に、メタルマスクは、はずしておく。
剥離層12として、シリコン単結晶基板と比較的接着性の低い金属であるSnやAgを蒸着して形成したが、剥離層12としては、金属に限らずシリコン単結晶基板と接着力の小さい樹脂、例えばシリコーン樹脂であってもよい。樹脂の場合、非晶質層と接着力が、シリコン単結晶基板と樹脂の接着よりも十分大きいものを用いることが必要であり、2層構造にする必要はない。また、シリコーン樹脂は、スクリーン印刷によりパターン形成ができ、150℃以上で加熱することにより、室温降下後の接着強度が1N/10mm程度になり、その後、70℃以上に再加熱することによって0.1N/10mm以下の接着強度になるような、付加硬化型シリコーン樹脂、例えばKR−3701(信越化学工業(株)製)等が望ましい。
続いて図2に示されるように、半導体基板11の受光面と反対側の面全面にi型のアモルファスシリコンを例えば、プラズマCVD(chemical vapor deposition)法により積層してi型非晶質層14を形成する。i型非晶質層14の層厚は、例えば、3nm以上5nm以下とすることができる。続いて、i型非晶質層14上にp型アモルファスシリコンをプラズマCVD法により第2の導電型であるp型非晶質層15を積層する。p型非晶質層15の層厚は、例えば、5nm以上50nm以下とすることができる。
続いて、p型非晶質層15上に、金属層19を形成する。まず、Ti層16を蒸着法あるいはスパッタ法により形成する。Ti層16の厚さは、例えば、3nm程度である。次に、Ti層16上に、Agを蒸着してAg層17を形成する。Ag層17の厚さは、例えば、50nmから100nm程度であり、剥離層12の厚さよりも薄いことが好ましい。次に、Ag層17上に、Tiを蒸着あるいはスパッタしてTi層18を形成する。Ti層18の厚さは10nm程度である。このようにして、Ti層16、Ag層17およびTi層18からなる金属層19が形成される。またTi層16、Ti層18の代わりに、透明電極やAl、Ni等の金属を用いることも可能である。ここまでの工程は、外気にさらすことなくチャンバー内で連続して行なうことができる。
次に、図3に示されるように、粘着ローラを用いて剥離層12を半導体基板11から剥離する(剥離工程)。剥離層12は、半導体基板11に直接形成されており、剥離層12が形成されていない部分よりもシリコン基板から剥離されやすくなっている。そのため、粘着ローラにより、剥離層12が剥離されて半導体基板11が露出することにより、ストライプ状の開口部20が形成される。粘着ローラの粘着材が金属層19上や半導体基板11上に残留する場合には、剥離工程後、洗浄してもよい。また、金属層19上への剥離材が付着しないよう、メタルマスクを付けてメタルマスクの上から粘着ローラを押し付けて剥離工程を行っても良い。特に粘着ローラでなくとも、剥離層を剥がすための力をかける手段であれば良い。例えば超音波洗浄を用いても剥離層12上の積層膜を剥離することは可能である。
また、剥離工程前は受光面と反対側全面の半導体基板11の面が金属層19で覆われている。
剥離層12上に形成された、Ti層13、i型非晶質層14、p型非晶質層15、Ti層16、Ag層17およびTi層18は、剥離層とともに剥離される。Ti層13は剥離層12とシリコン層との密着性を高め、剥離層12の上部に積層した層が剥離層12と分離して剥離することを防止している。尚、剥離工程において、剥離層12の側面のi型非晶質層14、p型非晶質層15、Ti層16も剥離層12とともに剥離される。例えば、開口部20の幅は300μm程度であり、開口部と隣の開口部の間の金属層の幅は500μm程度にすることができる。
次に、図4に示されるように、半導体基板11の受光面と反対側の面全面にi型のアモルファスシリコンをプラズマCVD法により積層してi型非晶質層21を形成する。i型非晶質層21の層厚は、例えば、XXnm以上XXm以下とすることができる。続いて、i型非晶質層21上にp型アモルファスシリコンをプラズマCVD法によりn型非晶質層22を積層する。n型非晶質層22の層厚は、例えば、5nm以上50nm以下とすることができる。
このようにして、半導体基板11の受光面と反対側の面全面にi型非晶質層21および、n型非晶質層22が形成される。すなわち、ストライプ状の半導体基板11の開口部20の内壁にi型非晶質層21とn型非晶質層22が形成されるとともに、金属層20の上面および側面にもi型非晶質層21とn型非晶質層22が形成される。すなわち、金属層20は、導電部がシリコン非晶質層で覆われる。
次に、図5に示されるように、YAG(Yttrium Aluminum Garnet)−SHG(Second harmonic generation)レーザなどを用いて金属層上に設けられたi型非晶質層21とn型非晶質層22の一部をレーザ加工によって取り除き、開口部23を形成する。
次に、図9に示されるメタルマスク33を用いて、マスク蒸着によりAl、Ni、Al/Ni、Ti/Ag、Ti/Ag/Ni、Al/Cu等の金属を蒸着する。メタルマスク33には、n電極を形成するための細長いスリット状の開口部34と、p電極を形成するための細長いスリット状の開口部35が平行に設けられている。開口部34の列と開口部35の列は交互に設けられている。
マスク蒸着により、図6および図10に示されるストライプ状のn電極24、p電極25が形成される。n電極24は、開口部20に形成されたn型非晶質層22上に形成される。n電極24は、n型非晶質層22とオーミックコンタクトを構成する。p電極25は、レーザ加工によって形成された開口部23上に形成され、金属層と電気的に接続される。このようにして、裏面電極型の太陽電池10を形成することができる。
図6において、n電極24はi型非晶質層21とn型非晶質層22で形成された側面に接触しないように形成されることが望ましい。側面と金属電極が接触すると、i型非晶質層21、n型非晶質層22の膜厚が薄く、絶縁層としての機能が損なわれており、微小電流が流れるため、変換効率が低下する。
上記の太陽電池の製造方法によれば、バックコンタクトタイプの太陽電池において、半導体基板上にマスクパターンを形成してエッチングするなどの工程を経ることなく、裏面電極パターンを形成するので、生産性を向上させることができる。
また、粘着ローラを用いて、剥離層を取り除く工程の前後の工程をチャンバー内で行うことができるので、チャンバーへの基板の出し入れを行う回数が削減できるので、生産性を向上させることができる。
図11は、本発明の太陽電池を示す模式的断面図である。n型の半導体基板11上に、i型非晶質層14およびi型非晶質層21aが形成されている。i型非晶質層21aは、半導体基板11の開口部20に対応する部分に設けられたものである。このように、半導体基板11の受光面と反対側の面である電極形成面は、i型非晶質層で覆われている。
i型非晶質層14上にp型非晶質層15が形成されている。p型非晶質層15上には、Ti層16、Ag層17およびTi層18からなる金属層19が形成されている。金属層19は、複数の金属層であってもよいし、単層の金属層であっても良い。p型非晶質層15と金属層19はオーミックコンタクトしている。
金属層19上に、i型非晶質層21cおよびn型非晶質層22cが形成され、絶縁層として機能する。ただし、金属層19の側面には、i型非晶質層21bおよびn型非晶質層22bが形成されているが、膜厚が薄くなるため絶縁層として機能させることは困難であり、n電極24は側面に接触しないように形成することが望ましい。i型非晶質層21a、21b、21cは、i型非晶質層21として一体的に形成される。また、また、n型非晶質層22a、22b、22cはi型非晶質層22として一体的に形成される。
絶縁層であるi型非晶質層21bおよびn型非晶質層22bの一部が切り取られて開口部23が設けられており、さらに、開口部23上にp電極25が設けられている。金属層19と、p型非晶質層15が広い面積で接してオーミックコンタクトを構成しているので、キャリアを効率よく回収するので、発電効率を高めることができる。そして、太陽電池10の表面にあるp型非晶質層15よりも小さなp電極25によって外部に電力を取り出す。
一方、太陽電池10の裏面から見て、金属層19は、p電極25との接続部分19aを除き、実質的に絶縁膜として機能するi型非晶質層21およびn型非晶質シリコン層22の非晶質シリコン層によって覆われている。そのため、表面に露出している金属部分の面積が小さく構成される。また、i型非晶質層21a上に設けられたn型非晶質層22b上にn電極24が設けられている。n電極24は、直下のn型非晶質層22bとオーミックコンタクトを構成している。以上のような構成によれば、n電極24とp電極25との距離も十分確保できるので、短絡などの不良を減らすことができる。
図12は、本発明の太陽電池の端部を示す模式的断面図である。i型非晶質層14、i型非晶質層21、p型非晶質層15、n型非晶質層22はプラズマCVD法などで、半導体基板11全面を覆うように形成される。そのため、太陽電池10端部は、i型非晶質層14、i型非晶質層21、p型非晶質層15、n型非晶質層22などの非晶質半導体層で覆われる。この非晶質半導体層は、途中の工程によっては、いずれかの層が欠ける場合も考えられるが、絶縁層として十分な厚さの非晶質半導体層が金属層19および半導体基板11の側面を覆っていれば良い。
また、半導体基板11の端部まで設けられた金属層19の端部はi型非晶質層21d、n型非晶質層22dで覆われる。半導体基板11の端部は、i型非晶質層14d、p型非晶質層15d、i型非晶質層21d、n型非晶質層22dで覆われてなり、これらは絶縁層として機能する。
一般的に、ヘテロ接合型バックコンタクト太陽電池においては、キャリアの収集効率を向上させる観点から、n型またはp型非晶質半導体層の直上に金属層があることが望ましいが、端部の絶縁が問題となり電極を半導体基板の端まで設けることが困難であった。
しかしながら、本実施例に拠れば、金属層19が半導体基板11の端部まで存在しても電流のリークを抑制することができ、また、短絡の怖れも軽減できるので、太陽電池10の発電効率を高めることができるとともに、信頼性を高めることができる。
太陽電池10は、樹脂などの絶縁シート上に太陽電池の裏面電極と接続するための導体の配線パターンを形成した配線シートの上に縦横に並べて配置することにより、太陽電池モジュールを構成することができる。また、インターコネクタを用いて複数の太陽電池10を接続して太陽電池モジュールを構成しても良い。
(実施の形態2)
図13は、本発明の太陽電池および太陽電池の製造方法を示す図である。実施例1と同様にして図5に示される構造を形成した後、Ti/Ag/Niをマスク蒸着して図13に示されるようにn電極24’p電極25’を形成することにより、太陽電池10’を得る。n電極24’は、開口部20の側壁に形成されたn型非晶質層22bと接触するともに、n型非晶質層22cの一部と接触している。このような場合であっても、n型非晶質層22の導電率がおおよそ10−4S/cm以下であれば、絶縁層として機能するので、リーク電流を低く抑えることができる。n型非晶質層の導電率は、アモルファスシリコンにカーボンや窒素等の不純物を添加することにより高抵抗化することができ、太陽電池の特性を最大化するための最適な導電率と膜厚を選択することが可能である。
(実施の形態3)
図14は、本発明の太陽電池および太陽電池の製造方法を示す図である。実施例1と同様にして図に示される構造を形成した後、Agペーストをスクリーン印刷して、150℃程度で焼成することにより、図14に示されるように、n電極24’’p電極25’’を形成して太陽電池10’’を得る。n電極24’’は、開口部20の側壁に形成されたn型非晶質層22bと接触するともに、n型非晶質層22cの一部と接触している。このような場合であっても、n型非晶質層22の導電率がおおよそ10−4S/cm以下であれば、絶縁層として機能するので、リーク電流を低く抑えることができる。
(実施の形態4)
図15は、本発明の太陽電池の製造工程を示す平面図である。また、図16、図17は本発明の太陽電池の製造工程にも用いられるメタルマスクを示す平面図である。また、図18は、太陽電池の実施の携帯1と同様に半導体基板11の裏面に剥離層12’を形成する。剥離層12’の表面にはTi層13’が形成されている。剥離層12’の形状は、図15に示すように点線状に配置されている。剥離層12’は、図16に示されるメタルマスク30’を用いて形成される。メタルマスク30’に設けられた開口部31’は、点線状に形成されている。メタルマスク30’の耐久性は、細長い線状の開口部を持つメタルマスク30の耐久性よりも大きい。
その後、実施の形態1と同様の工程にて図5に示されるような構造を形成する。続いて、図17に示されるメタルマスク33’を用いて電極を形成することにより、図18に示される太陽電池10’を製造する。メタルマスク33’には、点線状のn電極を形成するための点線状の開口部34’と点線状のp電極を形成するための点線状の開口部35’が交互に配列されている。メタルマスク33’開口部は点線状なので、比較的細長い開口部を持つメタルマスク33よりも機械的強度が高く、耐久性が高まっている。
太陽電池10’は、太陽電池10と比較して、p型非晶質半導体層に接続する金属層の面積が大きくなっているので、太陽電池の効率向上が期待できる。また、製造工程に使用されるメタルマスクのパターンの機械的強度が高いので、メタルマスクの耐久性が向上し、生産性を向上させることができる。
上記各実施例では第1導電型をn型とし、第2導電型をp型としたが、これに限られることはなく、第1導電型をp型とし、第2導電型をn型として、例えば、太陽電池10の基板としてp型の基板を用いて構成しても良い。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10,10’…太陽電池
11…半導体基板
12…剥離層
13…Ti層
14…i型非晶質層
15…p型非晶質層
16…Ti層
17…Ag層
18…Ti層
19…金属層
20…開口部
21…i型非晶質層
22…n型非晶質層
23…開口部
24、24’…n電極
25,25’…p電極
30、30’…メタルマスク
33、33’…メタルマスク

Claims (5)

  1. 第1導電型の基板の1つの面上の一部に剥離層を形成する工程と、
    前記剥離層上を含む前記基板面上にi型非晶質層と、第2導電型の非晶質層、金属層をこの順に積層する工程と
    前記剥離層を剥離して前記剥離層下の前記基板を露出させて第1の開口部を形成する工程と、
    前記金属層上を含む前記基板面上にi型非晶質層と、第1導電型の非晶質層をこの順に形成する工程と、
    前記金属層上の前記i型非晶質層と、前記第1導電型の非晶質層を除去して第2の開口部を形成する工程と、
    前記第1の開口部および前記第2の開口部に電極を形成する工程を含む太陽電池の製造方法。
  2. 前記剥離層は、Ag、Sn等のシリサイドを形成しない金属または、それらの元素を主体とした合金層、または半導体基板との密着性の弱い樹脂材料である請求項1記載の太陽電池の製造方法。
  3. 前記剥離層は、粘着剤付治具により半導体基板と剥離層の界面から剥離することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の太陽電池の製造方法。
  4. 前記剥離層は、マスクパターンを用いた蒸着により形成されてなる、請求項1から請求項3のいずれかに記載の太陽電池の製造方法。
  5. 第1導電型基板と、
    前記第1導電型基板上の第1の領域に形成された第1のi型非晶質層と、
    前記第1のi型非晶質層上に形成された第1導電型非晶質層と、
    前記第1導電型基板上の第2の領域に形成された第2のi型非晶質層と、
    前記第2のi型非晶質層上に形成された第2導電型非晶質層と、
    第2導電型非晶質層上に形成された金属層と、
    前記金属層上に形成された電極と、
    前記金属層の前記電極接合部分を除く表面を覆い、前記第1のi型非晶質層と連続したi型非晶質層と、
    該i型非晶質層上に形成され、前記第1導電型非晶質層と連続した第1導電型非晶質層とを有する太陽電池。


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