JP2016095398A - 表示装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 ケース全体の厚みを適切に保ったまま、表示装置の額縁を狭くする。【解決手段】 表示素子１０と、表示素子１０と電気的に接続される回路基板２０と、表示素子１０及び回路基板２０を収容するケース部材３０と、を備え、ケース部材３０は、傾斜面からなる側端面３１ａを有し、表示素子１０の前面に取り付けられた保護パネル３１と、保護パネル３１の側端面３１ａに接合された傾斜面３２ａを有するケース３２体と、を有する。【選択図】 図２

Description

本発明は、表示素子を備えた表示装置に関するものである。

液晶表示素子を備えた表示装置が提案されており、例えば特許文献１に開示されている。斯かる表示装置は、上ケースに設けた開口部と液晶表示素子との間に保護パネルと光学弾性体を接着することにより、表示装置を保護するものである。

特開２０１０−３２６５３号公報

しかしながら、特許文献１に記載の表示装置においては、下ケースを上ケースが覆う形状であるため、表示装置全体の額縁が広い点で改善の余地があった。

本発明は、表示装置の額縁を狭くすることが可能であり、優れた外観品位を有する表示装置を提供するものである。

本発明は、表示素子１０と、前記表示素子１０と電気的に接続される回路基板２０と、前記表示素子１０及び前記回路基板２０を収容するケース部材３０と、を備えた表示装置であって、前記ケース部材３０は、傾斜面からなる側端面３１ａを有し前記表示素子１０の前面に取り付けられた保護パネル３１と、前記保護パネル３１の前記側端面３１ａに接合された傾斜面３２ａを有するケース体３２と、を有することを特徴とする。

また、本発明は、前記保護パネル３１が接合された前記ケース体３２の前面が、平坦であることを特徴とする。

また、本発明は、前記保護パネル３１の側端面３１ａまたは前記ケース体３２の傾斜面３２ａに、遮光層または加飾部を備えてなることを特徴とする。

保護パネルの側端面を傾斜面にすることにより、表示装置の額縁を狭くすることができる。

本発明の一実施形態を示す表示装置の主要前面図 同上実施形態を示すＡ−Ａ断面図 本発明の変形例を示す断面図 本発明の変形例を示す断面図 本発明の変形例を示す断面図 表示装置のシステム構成を示すブロック図

以下、添付図面を用いて、本発明の一実施形態を説明する。

表示装置１は、液晶表示素子１０と、回路基板２０と、ケース部材３０と、導光体４０と中ケース５０で主に構成され、自動車，オートバイ，農業機械，建設機械，船舶等の計器として用いられる。

液晶表示素子１０は、透明電極が形成された一対のガラス基板に液晶を封入した液晶セルの前後両面に偏光板を貼付した液晶パネルからなるものである。液晶表示素子１０と回路基板２０とは、配線部材６０によって電気的に接続される。回路基板２０は、外部コネクタが実装されており、車両側と電気的に接続される。表示装置１は、外部コネクタ及び回路基板２０上のインタフェース回路２２を介して電源や車両情報に関する信号等を入力され、これらの信号等に基づいて、制御素子２３を含む表示駆動回路２４、照明駆動回路２５により処理を行い、液晶表示素子１０にて所定の表示を行い、発光素子２１にて所定の照明光を発することができる。

透明樹脂からなる導光体４０は、受光部４１と導光部４２から構成される。中ケース５０は、白色樹脂を適用することができる。中ケース５０の上部には、導光体４０の導光部４２、液晶表示素子１０が順次載置されている。導光体４０は、中ケース５０に固定されている。導光体４０は、発光素子２１が発した照明光を受光部４１により受光し、導光部４２により液晶表示素子１０の背面に導く。導光体４０の背面に導かれた照明光は、中ケース５０により反射され、液晶表示素子１０を透過照明する。中ケース５０は上ケース３２に固定される。中ケース５０の下部には、回路基板２０が固定される。

ケース部材３０は、保護パネル３１と上ケース３２と下ケース３３で構成される。保護パネル３１には、透光性の無機ガラスを適用することができ、表面側に指標部を備えていても良い。保護パネル３１は、後面側がすぼんだ等脚台形であり、傾斜面からなる側端面３１ａが設けられる。液晶表示素子１０は無色透明で接着作用を持つ透過性接着剤３１ｃを介して保護パネル３１の後面にオプティカルボンディングにより固定される。界面反射を抑えるために、保護パネル３１と透光性接着剤３１ｃとは同等の屈折率を有するものが用いられる。保護パネル３１後面の、表示素子１０が固定された以外の箇所には、光を透過しない遮光層３１ｂが設けられており、液晶表示素子１０による表示以外は保護パネル３１の前面から視認できなくなっている。遮光層３１ｂは黒色インクの３層構造である。また、遮光層３１ｂの代わりに意匠を配置しても良い。

上ケース３２は合成樹脂材を適用することができ、前面、後面ともに開口されている。上ケース３２の前面開口部付近には、保護パネル３１の側端面３１ａに対応した勾配を有する傾斜面３２ａが設けられる。保護パネル３１は上ケース３２の傾斜面３２ａに誘導され、接着層３２ｂによって上ケース３２に固定される。保護パネル３１と上ケース３２は、上ケース３２前面を基準として平坦となる。図３に示すように、上ケース３２に突部を設け保護パネル３１を支持する軸とし、周辺に接着層３２ｂを配置しても良い。保護パネル３１の前面外周と上ケース３２の前面開口部外周とは、ほぼ同じ大きさでも良く、保護パネル３１の前面外周がやや短くても良い。保護パネル３１の前面外周が短い場合は、図４に示すように両者の隙間は充填剤３２ｃで充填される。側端面３１ａ及び傾斜面３２ａに勾配が設けられていることにより、上ケース３２側面全体の厚みを適切に保ったまま、狭額縁化が可能となる。保護パネル３１の側端面３１ａ全体が上ケース３２で覆われていることにより、落下等の衝撃によって保護パネル３１が欠ける虞が少なくなる。また、側端面３１ａ，傾斜面３２ａに意匠を配置することにより、実際より狭額縁であるかのような視覚効果が得られる。意匠は保護パネル３１と上ケース３２のどちら側に設けても良い。

下ケース３３は、合成樹脂材を適用することができ、前面を開口し、上ケース３２の後面に固定される。上下ケース３２，３３の内部に生じる空洞部分に、上ケース３２に固定された液晶表示素子１０、中ケース５０、回路基板２０が格納される。上ケース３２と下ケース３３の接合面に溝を設け、パッキン部材を挟持し、上下ケース３２，３３を螺子締めすることにより、表示装置１を密閉構造にすることができる。

このような構成によって、ケース全体の厚みを適切に保ったまま、表示装置の額縁を狭くすることできる。

したがって、外部からの衝撃に強く、優れた外観品位を有する表示装置を提供することができる。

なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、表示素子１０は液晶表示素子であったが、有機ＥＬ等の自発光型の表示素子も適用できる。また、保護パネル３１は無機ガラスであったが、透光性樹脂も適用できる。図５に示すように、液晶表示素子１０と透過性接着剤３１ｃの間に、タッチパネル７０を備えることもできる。

１０ 液晶表示素子（表示素子）
２０ 回路基板
２１ 発光素子
２２ インタフェース回路
２３ 制御素子
２４ 表示駆動回路
２５ 照明駆動回路
３０ ケース部材
３１ 保護パネル
３１ａ 側端面
３１ｂ 遮光層
３１ｃ 透過性接着剤
３２ 上ケース（ケース体）
３２ａ 傾斜面
３２ｂ 接着層
３２ｃ 充填剤
３３ 下ケース
４０ 導光体
４１ 受光部
４２ 導光部
５０ 中ケース
６０ 配線部材
７０ タッチパネル

Claims (3)

1. 表示素子と、前記表示素子と電気的に接続される回路基板と、前記表示素子及び前記回路基板を収容するケース部材と、を備えた表示装置であって、
   前記ケース部材は、傾斜面からなる側端面を有し前記表示素子の前面に取り付けられた保護パネルと、前記保護パネルの前記側端面に接合された傾斜面を有するケース体と、を有することを特徴とする表示装置。
2. 前記保護パネルが接合された前記ケース体の前面が、平坦であることを特徴とする請求項１に記載の表示装置。
3. 前記保護パネルの側端面または前記ケース体の傾斜面に、遮光層または加飾部を備えてなることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の表示装置。

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