JP2016095016A - 管継手 - Google Patents
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Abstract
【課題】シール性を向上させることができる管継手を提供する。【解決手段】継手本体20と、ナット30と、フロントフェルール40と、バックフェルール50と、継手本体20、フロントフェルール40及びバックフェルール50の少なくともいずれか一つに配置され、配管Pと継手本体20とフロントフェルール40とバックフェルール50との中で二つの部材の相対回転を規制する回転規制部60と、を具備し、回転規制部60は、配管Pとバックフェルール50との相対回転を規制するバックフェルール50の凸部54と、フロントフェルール40とバックフェルール50との相対回転を規制するフロントフェルール40の凸部45と、継手本体20とフロントフェルール40との相対回転を規制する継手本体20の凸部23と、配管Pと継手本体20との相対回転を規制する前側配管規制部と、のうち少なくともいずれか一つをさらに具備する。【選択図】図1
Description
本発明は、配管が挿し込まれる継手本体と、継手本体の後方に配置され、配管が挿通されると共に継手本体に締結される締結部材と、締結部材の締結力によって配管を固定するフロントフェルールと、締結部材の締結力によってフロントフェルールを継手本体に押し付けるバックフェルールとを具備する管継手の技術に関する。
従来、配管が挿し込まれる継手本体と、継手本体の後方に配置され、配管が挿通されると共に継手本体に締結される締結部材と、締結部材の締結力によって配管を固定するフロントフェルールと、締結部材の締結力によってフロントフェルールを継手本体に押し付けるバックフェルールとを具備する管継手の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載の管継手は、ナットを継手本体にねじ込むことでフロントフェルール及びバックフェルールを配管に押し付ける。これにより、前記管継手は、配管の外周面を塑性変形させてシールする。
しかしながら、前記管継手は、配管にトルクが作用したときに、配管と継手本体とフロントフェルールとバックフェルールとが相対回転し易い。配管と継手本体とフロントフェルールとバックフェルールとが相対回転した場合、配管と継手本体とフロントフェルールとバックフェルールとの位置関係が変わってしまう(位相がずれてしまう)。この場合、配管と継手本体とフロントフェルールとバックフェルールとの間に隙間が生じてしまうため、シール性が低下して配管を流れる流体等が漏れてしまう可能性がある。
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、シール性を向上させることが可能な管継手を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、配管が挿し込まれる継手本体と、前記配管が挿通されると共に前記継手本体に締結される締結部材と、前記締結部材の締結力によって前記配管を固定するフロントフェルールと、前記締結部材の締結力によって前記フロントフェルールを前記継手本体に押し付けるバックフェルールと、前記継手本体、前記フロントフェルール及び前記バックフェルールの少なくともいずれか一つに配置され、前記配管と前記継手本体と前記フロントフェルールと前記バックフェルールとの中で二つの部材の相対回転を規制する回転規制部と、を具備し、前記回転規制部は、前記配管と前記バックフェルールとの相対回転を規制する後側配管規制部と、前記フロントフェルールと前記バックフェルールとの相対回転を規制する前後フェルール規制部と、前記継手本体と前記フロントフェルールとの相対回転を規制する本体フェルール規制部と、前記配管と前記継手本体との相対回転を規制する前側配管規制部と、のうち少なくともいずれか一つを具備するものである。
請求項2においては、前記後側配管規制部は、前記バックフェルールの内周面に形成されるものである。
請求項3においては、前記前後フェルール規制部は、前記バックフェルールの前記フロントフェルールと当接する部分及び前記フロントフェルールの前記バックフェルールと当接する部分の少なくともいずれか一方に形成されるものである。
請求項4においては、前記本体フェルール規制部は、前記フロントフェルールの前記継手本体と当接する部分及び前記継手本体の前記フロントフェルールと当接する部分の少なくともいずれか一方に形成されるものである。
請求項5においては、前記前側配管規制部は、前記継手本体の前記配管の端面と当接する部分に形成されるものである。
請求項6においては、前記回転規制部は、前記後側配管規制部と前記前後フェルール規制部とを具備すると共に、前記本体フェルール規制部及び前記前側配管規制部のいずれか一方を具備するものである。
請求項7においては、前記回転規制部は、前記二つの部材のうち、一の部材から他の部材に対して部分的に突出するように形成されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、シール性を向上させることができる。
請求項2においては、シール性を向上させることができる。
請求項3においては、シール性を向上させることができる。
請求項4においては、シール性を向上させることができる。
請求項5においては、シール性を向上させることができる。
請求項6においては、シール性を向上させることができる。
請求項7においては、部品点数を削減することができる。
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印F、矢印B、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向、後方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。
以下では、本発明の一実施形態に係る管継手10について説明する。
図1及び図2に示す管継手10は、流体等を流通させる配管Pを別の配管及び所定の装置等に接続するものである。管継手10は、主として継手本体20、ナット30、フロントフェルール40、バックフェルール50及び回転規制部60等を具備する。
継手本体20は、配管Pが挿し込まれるものである。継手本体20は、前部の外径が後部の外径よりも大きな略円筒形状に形成される。継手本体20は、その軸線方向を前後方向に向けて配置される。継手本体20の前部は、前記別の配管及び所定の装置等と接続される。図1及び図3に示すように、継手本体20は、雄ネジ部21、貫通孔22及び凸部23を具備する。
雄ネジ部21は、継手本体20の外周面における後部(外径が小さい部分)に形成される。なお、継手本体20の外周面における前部にも雄ネジ部が形成されている(図2参照)。当該雄ネジ部は、前記別の配管と接続するための継手や前記所定の装置等に締結される。
貫通孔22は、継手本体20を前後方向に貫通するように形成される孔である。貫通孔22は、正面視略円形状に形成される。貫通孔22の後部は、他の部分よりも大径に形成される。このような貫通孔22には、テーパ面22a及び当接面22bが形成される。
テーパ面22aは、貫通孔22の後端部に形成される。テーパ面22aは、後方向に向かうにつれて拡径するように形成される。
当接面22bは、貫通孔22の前後中途部において径が変化する部分(前部と後部との段差部)に形成される。当接面22bは、その板面を後方向に向けて配置される背面視略円環形状の面である。当接面22bは、凹凸がない平らな形状に形成される。
凸部23は、テーパ面22aに形成される突起(セレーション)である。凸部23については後で詳述する。
図1及び図2に示すように、ナット30は、継手本体20に締結される部材である。ナット30は、その軸線方向を前後方向に向けた略六角柱状に形成される。ナット30は、継手本体20の後方に配置される。ナット30は、貫通孔31及び雌ネジ部32を具備する。
貫通孔31は、ナット30を前後方向に貫通するように形成される孔である。貫通孔31は、正面視略円形状に形成される。貫通孔31には、配管Pが挿通される。貫通孔31には、大径部31a、小径部31b及びテーパ面31cが形成される。
大径部31aは、貫通孔31の前端部から前後中途部までに亘って形成される。大径部31aは、継手本体20の雄ネジ部21が形成される部分(継手本体20の後部)の外径と略同一の内径を有する。
小径部31bは、大径部31aの後方(貫通孔31の後端部)に形成される。小径部31bは、配管Pの外径と略同一の内径を有する。
テーパ面31cは、大径部31aと小径部31bとの間に形成される。テーパ面31cは、後方向に向かうにつれて縮径するように形成される。テーパ面31cは、凹凸がない平らな形状に形成される。
雌ネジ部32は、貫通孔31の大径部31aの前端部から前後中途部に亘って形成される。雌ネジ部32は、継手本体20の雄ネジ部21と螺合可能に構成される。
フロントフェルール40は、継手本体20とナット30との間に配置される略円筒形状の部材である。フロントフェルール40は、その軸線方向を前後方向に向けて配置される。図1及び図4に示すように、フロントフェルール40は、貫通孔41、前側テーパ面42、シール部43、後側テーパ面44及び凸部45を具備する。
貫通孔41は、フロントフェルール40を前後方向に貫通するように形成される孔である。貫通孔41は、正面視略円形状に形成される。貫通孔41は、配管Pの外径と略同一の内径を有する。貫通孔41には、配管Pが挿通される。
前側テーパ面42は、フロントフェルール40の外周面における前端部から後端部に亘って形成される。前側テーパ面42は、後方向に向かうにつれて拡径するように形成される。前側テーパ面42は、継手本体20のテーパ面22aに対応する形状(側面断面視において継手本体20のテーパ面22aに対し若干鋭角となるような形状)に形成される。前側テーパ面42は、凹凸がない平らな形状に形成される。
シール部43は、配管Pとフロントフェルール40とをシールすると共に継手本体20とフロントフェルール40とをシールする部分である。シール部43は、フロントフェルール40(貫通孔41及び前側テーパ面42)の前端部に形成される。
後側テーパ面44は、貫通孔41の後端部に形成される。後側テーパ面44は、後方向に向かうにつれて拡径するように形成される。
凸部45は、後側テーパ面44に形成される突起(セレーション)である。凸部45については後で詳述する。
図1及び図2に示すように、バックフェルール50は、後部の外径が前部の外径よりも大きな略円筒形状の部材である。バックフェルール50は、その軸線方向を前後方向に向けて配置される。バックフェルール50は、ナット30とフロントフェルール40との間に配置される。図1及び図5に示すように、バックフェルール50は、貫通孔51、前側テーパ面52、後側テーパ面53及び凸部54を具備する。
貫通孔51は、バックフェルール50を前後方向に貫通するように形成される孔である。貫通孔51は、正面視略円形状に形成される。貫通孔51は、配管Pの外径と略同一の内径を有する。貫通孔51には、配管Pが挿通される。
前側テーパ面52は、バックフェルール50の外周面における前端部に形成される。前側テーパ面52は、後方向に向かうにつれて拡径するように形成される。前側テーパ面52は、フロントフェルール40の後側テーパ面44に対応する形状(側面断面視においてフロントフェルール40の後側テーパ面44と平行となるような形状)に形成される。前側テーパ面52は、凹凸がない平らな形状に形成される。
後側テーパ面53は、バックフェルール50の後側面に形成される。後側テーパ面53は、後方向に向かうにつれて縮径するように形成される。後側テーパ面53は、ナット30のテーパ面31cに対応する形状(側面断面視においてナット30のテーパ面31cと平行となるような形状)に形成される。
凸部54は、貫通孔51に形成される突起(セレーション)である。凸部54については後で詳述する。
回転規制部60は、配管Pと継手本体20とフロントフェルール40とバックフェルール50との相対回転を規制するものである。回転規制部60については後で詳述する。
次に、図1及び図2を参照して管継手10に配管Pを接続するまでの流れについて説明する。
まず、ナット30、フロントフェルール40及びバックフェルール50の貫通孔31・41・51に配管Pが挿通される。そして、継手本体20の貫通孔22に後端部から配管Pが挿し込まれる。このとき、配管Pの端面P1は、継手本体20の当接面22bと当接するまで挿し込まれ、当接面22bに押し付けられる。
継手本体20に配管Pが挿し込まれた後で、継手本体20にナット30が締結される。継手本体20にナット30が締結されると、ナット30のテーパ面31cは、バックフェルール50の後側テーパ面53と当接する。また、バックフェルール50の前側テーパ面52は、フロントフェルール40の後側テーパ面44と当接する。こうして、バックフェルール50は、ナット30及びフロントフェルール40と接触する。
また、フロントフェルール40の前側テーパ面42は、継手本体20のテーパ面22aと当接する。こうして、フロントフェルール40は、継手本体20及びバックフェルール50と接触する。
また、フロントフェルール40の前側テーパ面42は、継手本体20のテーパ面22aと当接する。こうして、フロントフェルール40は、継手本体20及びバックフェルール50と接触する。
このような状態からナット30がさらに締結されると、バックフェルール50は、ナット30によって押圧されてフロントフェルール40を前方向に押圧する。当該押圧によって、フロントフェルール40は、継手本体20のテーパ面22aに沿って移動しようとする。
これにより、フロントフェルール40のシール部43は、縮径して配管Pの外周面に食い込む。こうして、管継手10は、配管Pの外周面及びフロントフェルール40のシール部43を塑性変形させる。フロントフェルール40は、このようなシール部43によって配管Pの外周面と貫通孔41とをシールする。また、これによって、フロントフェルール40は、配管Pを継手本体20に固定する。
このとき、継手本体20のテーパ面22aの前端部とフロントフェルール40のシール部43とが密着することとなる。これにより、フロントフェルール40は、継手本体20のテーパ面22aと前側テーパ面42とをシールする。
また、バックフェルール50は、ナット30の締結時にナット30及びフロントフェルール40に挟まれて、前側テーパ面52がフロントフェルール40の後側テーパ面44に沿って移動しようとすると共に、後側テーパ面53がナット30のテーパ面31cに沿って移動しようとする。これによって、バックフェルール50は、縮径して配管Pの外周面に押し付けられる。
以上により、配管Pの管継手10への接続が完了する。
次に、回転規制部60について詳細に説明する。
回転規制部60は、継手本体20の凸部23、フロントフェルール40の凸部45及びバックフェルール50の凸部54を具備する。
図1及び図3に示す継手本体20の凸部23は、継手本体20とフロントフェルール40との相対回転を規制するものである。継手本体20の凸部23は、貫通孔22から径方向内側に部分的に突出するように形成される。継手本体20の凸部23は、その底面を後方向に向けて配置されると共にその高さ方向をテーパ面22aに沿って略前後方向に向けた略三角錐状に形成される。継手本体20の凸部23は、テーパ面22aの後端部から前後中途部に亘って形成される。継手本体20の凸部23は、継手本体20の貫通孔22の周方向に略同一の間隔を空けて複数形成される。継手本体20の凸部23は、テーパ面22aの後端部から前後中途部までに適宜加工を施すことによって形成される。
このような継手本体20の凸部23には、ナット30の締結時に、フロントフェルール40の前側テーパ面42が押し付けられる。継手本体20は、凸部23によってテーパ面22aとフロントフェルール40の前側テーパ面42との面圧を上げることができるため、ナット30の締結時に凸部23をフロントフェルール40の前側テーパ面42に食い込ませることができる。
こうして、継手本体20は、ナット30の締結時にフロントフェルール40の前側テーパ面42を凸部23の形状に沿うように塑性変形させる。これによれば、継手本体20の凸部23は、継手本体20とフロントフェルール40との相対回転を規制することができる。
図1及び図4に示すフロントフェルール40の凸部45は、フロントフェルール40とバックフェルール50との相対回転を規制するものである。フロントフェルール40の凸部45は、貫通孔41から径方向内側に部分的に突出するように形成される。フロントフェルール40の凸部45は、その底面を後方向に向けて配置されると共にその高さ方向を後側テーパ面44に沿って略前後方向に向けた略三角錐状に形成される。フロントフェルール40の凸部45は、後側テーパ面44の後端部から前端部に亘って形成される。フロントフェルール40の凸部45は、貫通孔41の周方向に略同一の間隔を空けて複数形成される。フロントフェルール40の凸部45は、後側テーパ面44に適宜加工を施すことによって形成される。
このようなフロントフェルール40の凸部45には、ナット30の締結時に、バックフェルール50の前側テーパ面52が押し付けられる。フロントフェルール40は、凸部45によって後側テーパ面44とバックフェルール50の前側テーパ面52との面圧を上げることができるため、ナット30の締結時に凸部45をバックフェルール50の前側テーパ面52に食い込ませることができる。
こうして、フロントフェルール40は、ナット30の締結時にバックフェルール50の前側テーパ面52を凸部45の形状に沿うように塑性変形させる。これによれば、フロントフェルール40の凸部45は、フロントフェルール40とバックフェルール50との相対回転を規制することができる。
図1及び図5に示すバックフェルール50の凸部54は、配管Pとバックフェルール50との相対回転を規制するものである。バックフェルール50の凸部54は、貫通孔51から径方向内側に部分的に突出するように形成される。バックフェルール50の凸部54は、正面視略V字状(2つの底面を前方向及び後方向に向けた略三角柱状)に形成される。バックフェルール50の凸部54は、貫通孔51の後端部から前端部に亘って形成される。バックフェルール50の凸部54は、軸線方向に沿った直線状に形成される。バックフェルール50の凸部54は、貫通孔51の周方向に略同一の間隔を空けて複数形成される。
このようなバックフェルール50の凸部54は、ナット30の締結時のバックフェルール50の縮径によって、配管Pの外周面に押し付けられる。バックフェルール50は、凸部54によって配管Pの外周面と貫通孔51との面圧を上げることができるため、ナット30の締結時に凸部54を配管Pの外周面に食い込ませることができる。
こうして、バックフェルール50は、ナット30の締結時に配管Pの外周面を凸部54の形状に沿うように塑性変形させる。これによれば、バックフェルール50の凸部54は、配管Pにトルクが作用した場合でも配管Pとバックフェルール50との相対回転を規制することができる。
また、このようなフロントフェルール40及びバックフェルール50の凸部45・54によってフロントフェルール40とバックフェルール50との相対回転及び配管Pとバックフェルール50との相対回転を規制することで、配管Pとフロントフェルール40とは相対回転しなくなる。すなわち、配管Pとフロントフェルール40とは、配管Pにトルクが作用した場合でも、配管P、フロントフェルール40の凸部45及びバックフェルール50の凸部54によってその相対回転が規制されることとなる。
また、継手本体20は、継手本体20の凸部23によってこのようなフロントフェルール40との相対回転が規制されているため、配管Pと相対回転しなくなる。すなわち、配管Pと継手本体20とは、配管Pにトルクが作用した場合でも、配管P及び回転規制部60(継手本体20、フロントフェルール40及びバックフェルール50の凸部23・45・54)によって、その相対回転が規制されることとなる。
これによれば、管継手10は、配管Pにトルクが作用した場合でも、配管Pと継手本体20とフロントフェルール40とバックフェルール50との相対回転を規制することができる。配管Pにトルクが作用する場合としては、例えば、管継手10に配管Pの一端部(前端部)を接続した後で、配管Pの他端部(後端部)を所定の装置に接続する場合等がある。
配管Pと継手本体20とフロントフェルール40とバックフェルール50との相対回転を規制することで、配管Pにトルクが作用した場合でも、配管Pと継手本体20とフロントフェルール40とバックフェルール50との接触部分の位置関係を保持する(配管Pが接続された時点から位相がずれることを防止する)ことができる。前記接触部分としては、配管Pの端面P1と継手本体20の当接面22bとの接触部分、配管Pの外周面とフロントフェルール40のシール部43との接触部分、配管Pの外周面とバックフェルール50の貫通孔51との接触部分、継手本体20のテーパ面22aとフロントフェルール40のシール部43との接触部分及びフロントフェルール40の後側テーパ面44とバックフェルール50の前側テーパ面52との接触部分等がある。
仮に、配管Pと継手本体20とフロントフェルール40とバックフェルール50とが相対回転した場合、前記接触部分の間に隙間が生じてしまう。従って、この場合、シール性が低下して配管Pを流れる流体等が漏れる可能性がある。
これに対して、本実施形態に係る管継手10は、配管Pと継手本体20とフロントフェルール40とバックフェルール50との相対回転を規制することで、前記接触部分の間に隙間を生じ難くすることができる。従って、本実施形態に係る管継手10は、シール性を向上させることができ、配管Pを流れる流体を漏れ難くすることができる。
これに対して、本実施形態に係る管継手10は、配管Pと継手本体20とフロントフェルール40とバックフェルール50との相対回転を規制することで、前記接触部分の間に隙間を生じ難くすることができる。従って、本実施形態に係る管継手10は、シール性を向上させることができ、配管Pを流れる流体を漏れ難くすることができる。
また、本実施形態に係る回転規制部60は、継手本体20、フロントフェルール40及びバックフェルール50の凸部23・45・54を具備することで、他の部材(例えば、配管P及びバックフェルール50と係合して配管Pとバックフェルール50との相対回転を規制する部材等)を用いることなく相対回転を規制することができる。
以上の如く、本実施形態に係る管継手10は、配管Pが挿し込まれる継手本体20と、前記配管Pが挿通されると共に前記継手本体20に締結されるナット30(締結部材)と、前記ナット30の締結力によって前記配管Pを固定するフロントフェルール40と、前記ナット30の締結力によって前記フロントフェルール40を前記継手本体20に押し付けるバックフェルール50と、前記継手本体20、前記フロントフェルール40及び前記バックフェルール50の少なくともいずれか一つに配置され、前記配管Pと前記継手本体20と前記フロントフェルール40と前記バックフェルール50との中で二つの部材の相対回転を規制する回転規制部60と、を具備し、前記回転規制部60は、前記配管Pと前記バックフェルール50との相対回転を規制するバックフェルール50の凸部54(後側配管規制部)と、前記フロントフェルール40と前記バックフェルール50との相対回転を規制するフロントフェルール40の凸部45(前後フェルール規制部)と、前記継手本体20と前記フロントフェルール40との相対回転を規制する継手本体20の凸部23(本体フェルール規制部)と、前記配管Pと前記継手本体20との相対回転を規制する前側配管規制部と、のうち少なくともいずれか一つを具備するものである。
このように構成することにより、シール性を向上させることができる。
また、前記バックフェルール50の凸部54は、前記バックフェルール50の内周面(貫通孔51)に形成されるものである。
このように構成することにより、シール性を向上させることができる。
また、前記フロントフェルール40の凸部45は、前記バックフェルール50の前記フロントフェルール40と当接する部分及び前記フロントフェルール40の前記バックフェルール50と当接する部分の少なくともいずれか一方に形成されるものである。
このように構成することにより、シール性を向上させることができる。
また、前記継手本体20の凸部23は、前記フロントフェルール40の前記継手本体20と当接する部分及び前記継手本体20の前記フロントフェルール40と当接する部分の少なくともいずれか一方に形成されるものである。
このように構成することにより、シール性を向上させることができる。
なお、本実施形態に係るナット30は、本発明に係る締結部材の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る継手本体20の凸部23は、本発明に係る本体フェルール規制部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係るフロントフェルール40の凸部45は、本発明に係る前後フェルールの実施の一形態である。
また、本実施形態に係るバックフェルール50の凸部54は、本発明に係る後側配管規制部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る継手本体20の凸部23は、本発明に係る本体フェルール規制部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係るフロントフェルール40の凸部45は、本発明に係る前後フェルールの実施の一形態である。
また、本実施形態に係るバックフェルール50の凸部54は、本発明に係る後側配管規制部の実施の一形態である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本発明に係る回転規制部は、配管Pと継手本体20との相対回転を規制する前側配管規制部を具備するものであっても良い。この場合、図6に示すように、前側配管規制部24は、継手本体20の当接面22bに形成される。前側配管規制部24は、当接面22bから後方向に部分的に突出するように形成されると共に、径方向に沿った直線状に形成される。前側配管規制部24は、当接面22bの径方向内側端部から径方向外側端部に亘って形成される。前側配管規制部24は、当接面22bの周方向に略同一の間隔を空けて複数形成される。
このような前側配管規制部24を具備する場合において、本発明に係る回転規制部は、後側配管規制部(バックフェルール50の凸部54)と前後フェルール規制部(フロントフェルール40の凸部45)と前側配管規制部24とにより、配管Pと継手本体20とフロントフェルール40とバックフェルール50との相対回転を規制することができる。従って、本発明に係る回転規制部は、後側配管規制部(バックフェルール50の凸部54)と前後フェルール規制部(フロントフェルール40の凸部45)と前側配管規制部24とを具備する場合、本体フェルール規制部(継手本体20の凸部23)を具備していなくても構わない。
このような前側配管規制部24を具備する場合において、本発明に係る回転規制部は、後側配管規制部(バックフェルール50の凸部54)と前後フェルール規制部(フロントフェルール40の凸部45)と前側配管規制部24とにより、配管Pと継手本体20とフロントフェルール40とバックフェルール50との相対回転を規制することができる。従って、本発明に係る回転規制部は、後側配管規制部(バックフェルール50の凸部54)と前後フェルール規制部(フロントフェルール40の凸部45)と前側配管規制部24とを具備する場合、本体フェルール規制部(継手本体20の凸部23)を具備していなくても構わない。
以上の如く、前記前側配管規制部24は、前記継手本体20の前記配管Pの端面P1と当接する部分に形成されるものである。
このように構成することにより、シール性を向上させることができる。
また、前記回転規制部60は、前記バックフェルール50の凸部54と前記フロントフェルール40の凸部45とを具備すると共に、前記継手本体20の凸部23及び前記前側配管規制部24のいずれか一方を具備するものである。
このように構成することにより、シール性を向上させることができる。
また、前記回転規制部60は、前記二つの部材のうち、一の部材から他の部材に対して部分的に突出するように形成されるものである。
このように構成することにより、部品点数を削減することができる。
また、本実施形態において、回転規制部60は、継手本体20の凸部23、フロントフェルール40の凸部45及びバックフェルール50の凸部54を具備する構成としたが、本発明に係る回転規制部の構成はこれに限定されるものでない。すなわち、本発明に係る回転規制部は、後側配管規制部(バックフェルール50の凸部54)、前後フェルール規制部(フロントフェルール40の凸部45)、本体フェルール規制部(継手本体20の凸部23)及び前記前側配管規制部(前記前側配管規制部24)の少なくともいずれか一つを具備していればよい。
また、本実施形態において、バックフェルール50の凸部54は、正面視略V字状に形成されるものとしたが、本発明に係る後側配管規制部の正面視における形状はこれに限定されるものでない。すなわち、本発明に係る後側配管規制部の形状は、正面視略U字状や正面視略矩形状に形成されていても良い。これは、本発明に係る前側配管規制部の径方向視における形状についても同様である。また、前後フェルール規制部及び本体フェルール規制部の形状についてもこれと同様に略円錐状や略四角錐状や略三角柱状(背面視略V字状)に形成されていてもよい。
また、本実施形態において、バックフェルール50の凸部54は、貫通孔51から突出するような形状であるものとしたが、本発明に係る後側配管規制部はこれに限定されるものでない。すなわち、本発明に係る後側配管規制部は、貫通孔51から径方向外側に窪んだ形状であっても良い。これは、本発明に係る前後フェルール規制部、本体フェルール規制部及び前側配管規制部についても同様である。
また、本発明に係る後側配管規制部は、貫通孔51に微細な凹凸を形成する(表面粗さを荒くする)ような構成であっても良い。この場合、貫通孔51の前記微細な凹凸が形成される部分が本発明に係る後側配管規制部となる。これは、本発明に係る前後フェルール規制部、本体フェルール規制部及び前側配管規制部についても同様である。
また、本発明に係る後側配管規制部は、貫通孔51に微細な凹凸を形成する(表面粗さを荒くする)ような構成であっても良い。この場合、貫通孔51の前記微細な凹凸が形成される部分が本発明に係る後側配管規制部となる。これは、本発明に係る前後フェルール規制部、本体フェルール規制部及び前側配管規制部についても同様である。
また、本実施形態において、凸部23は、継手本体20のテーパ面22aに形成されるものとしたが、本発明に係る本体フェルール規制部が形成される部分はこれに限定されるものでない。すなわち、本発明に係る本体フェルール規制部は、フロントフェルール40の前側テーパ面42に形成されるものであっても良い。また、本発明に係る本体フェルール規制部は、継手本体20のテーパ面22a及びフロントフェルール40の前側テーパ面42にそれぞれ形成されるものであっても良い。
また、本実施形態において、凸部45は、フロントフェルール40の後側テーパ面44に形成されるものとしたが、本発明に係る前後フェルール規制部が形成される部分はこれに限定されるものでない。すなわち、本発明に係る前後フェルール規制部は、バックフェルール50の前側テーパ面52に形成されるものであってもよい。また、本発明に係る本体フェルール規制部は、フロントフェルール40の後側テーパ面44及びバックフェルール50の前側テーパ面52にそれぞれ形成されるものであっても良い。
10 管継手
20 継手本体
23 凸部(本体フェルール規制部)
24 前側配管規制部
30 ナット(締結部材)
40 フロントフェルール
45 凸部(前後フェルール規制部)
50 バックフェルール
54 凸部(後側配管規制部)
60 回転規制部
P 配管
20 継手本体
23 凸部(本体フェルール規制部)
24 前側配管規制部
30 ナット(締結部材)
40 フロントフェルール
45 凸部(前後フェルール規制部)
50 バックフェルール
54 凸部(後側配管規制部)
60 回転規制部
P 配管
Claims (7)
- 配管が挿し込まれる継手本体と、
前記配管が挿通されると共に前記継手本体に締結される締結部材と、
前記締結部材の締結力によって前記配管を固定するフロントフェルールと、
前記締結部材の締結力によって前記フロントフェルールを前記継手本体に押し付けるバックフェルールと、
前記継手本体、前記フロントフェルール及び前記バックフェルールの少なくともいずれか一つに配置され、前記配管と前記継手本体と前記フロントフェルールと前記バックフェルールとの中で二つの部材の相対回転を規制する回転規制部と、
を具備し、
前記回転規制部は、
前記配管と前記バックフェルールとの相対回転を規制する後側配管規制部と、
前記フロントフェルールと前記バックフェルールとの相対回転を規制する前後フェルール規制部と、
前記継手本体と前記フロントフェルールとの相対回転を規制する本体フェルール規制部と、
前記配管と前記継手本体との相対回転を規制する前側配管規制部と、
のうち少なくともいずれか一つを具備する、
管継手。 - 前記後側配管規制部は、
前記バックフェルールの内周面に形成される、
請求項1に記載の管継手。 - 前記前後フェルール規制部は、
前記バックフェルールの前記フロントフェルールと当接する部分及び前記フロントフェルールの前記バックフェルールと当接する部分の少なくともいずれか一方に形成される、
請求項1又は請求項2に記載の管継手。 - 前記本体フェルール規制部は、
前記フロントフェルールの前記継手本体と当接する部分及び前記継手本体の前記フロントフェルールと当接する部分の少なくともいずれか一方に形成される、
請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の管継手。 - 前記前側配管規制部は、
前記継手本体の前記配管の端面と当接する部分に形成される、
請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の管継手。 - 前記回転規制部は、
前記後側配管規制部と前記前後フェルール規制部とを具備すると共に、前記本体フェルール規制部及び前記前側配管規制部のいずれか一方を具備する、
請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の管継手。 - 前記回転規制部は、
前記二つの部材のうち、一の部材から他の部材に対して部分的に突出するように形成される、
請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の管継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014232968A JP2016095016A (ja) | 2014-11-17 | 2014-11-17 | 管継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014232968A JP2016095016A (ja) | 2014-11-17 | 2014-11-17 | 管継手 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016095016A true JP2016095016A (ja) | 2016-05-26 |
Family
ID=56070813
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014232968A Pending JP2016095016A (ja) | 2014-11-17 | 2014-11-17 | 管継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2016095016A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101818363B1 (ko) | 2016-07-26 | 2018-01-12 | 염병호 | 부르동관 압력계용 부르동관 고정장치 |
JP6901178B1 (ja) * | 2020-10-12 | 2021-07-14 | 井上スダレ株式会社 | 管継手構造 |
-
2014
- 2014-11-17 JP JP2014232968A patent/JP2016095016A/ja active Pending
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