JP6901178B1 - 管継手構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】袋ナットの螺進の際に、インコアが回転して、密封破壊することを防止した管継手を提供する。【解決手段】インコア30の雌テーパ面部32の大径側端縁部32Aに多数の小凹凸部40を、ローレット加工にて形成し、この小凹凸部40を、継手本体20の雄テーパ面部20Bに食込ませる。雄テーパ面部20Bの大径端縁部22に対して、インコア30の小凹凸部40が食い込みを開始し、配管接続完了状態まで、その食い込み状態を維持する。これにより、不意の摺動回転を阻止し、流体の外部漏洩を確実に防ぐ。【選択図】図3

Description

本発明は、管継手構造に関する。
従来から、図15に示したフレア継手は広く知られている。一般に、このフレア継手は、(図15に示すように、)パイプPの端部にフレア加工部fを作業工具(治具)によって塑性加工することで形成していた。フレア継手本体hのテーパ面aに当てて、袋ナットnにて締付け、袋ナットnのテーパ面tとフレア継手本体hのテーパ面aにて挾圧し、金属面の相互圧接にて密封性を確保する構成である(例えば、特許文献1参照)。
作業現場にて、被接続パイプPの端部に、専用治具(作業工具)を使用してフレア加工部fを形成する際に、テーパ状への大きな塑性加工によって、フレア加工部fの小径側角部f1 に亀裂を生じ易い。特に、パイプPの材質をAlとした場合には、その亀裂発生率が高い。また、(パイプPがCuでも、Alでも、)作業現場におけるフレア加工によって品質のバラツキが発生し易い等の問題があった。
そこで、本発明者は、このような問題を解決すべく、図11と図12に示すような圧縮スリーブ(インコア)60を使用した管継手を、かつて提案した(特許文献2参照)。
さらに、本発明者は、図13と図14に示すようなインコア61と閉円環状リング62を使用した管継手も提案した(特許文献3参照)。
特開2005−42858号公報 特許第5736499号公報 特許第6678981号公報
図11と図12に示す管継手は、雄ネジ付き継手本体71と、該継手本体71の雄ネジ72に螺着される袋ナット73と、を備え、上記袋ナット73の内部収納空間に収納されると共に、外周凹溝69を有し、上記袋ナット73と上記継手本体71の雄ネジ72を螺着させる際に上記継手本体71と上記袋ナット73からアキシャル方向の圧縮力Fを受けて、上記外周凹溝69の底壁部83がラジアル内方向へ塑性変形して、挿入されている被接続パイプPの外周面83側から食い込んで抜止めする圧縮変形スリーブ(インコア)60を、備えている。
この図11,図12に示す管継手は、作業現場におけるフレア加工も不要であり、作業性に優れ、特に、冷媒密封用として密封性能に優れている。
しかしながら、インコア60の外周凹溝69を、図11から図12に至るまで塑性変形させつつ閉じるように、大きな回転モーメントM73を比較的に長い間にわたって付与せねばならない。それによって、以下のような問題が生ずる虞れがあることが、判明してきた。
即ち、継手本体71の先端縮径状の雄テーパ面部74に対して、インコア60の雌テーパ面部64が、軸心L0 廻りの回転を生じ、回転摺動傷を両面部74,64に発生する。それに伴って、密封性能が破壊されるという問題が残されている。
また、図13,図14に示す管継手は、雄ネジ72と雌テーパ面部64を有するフレア継手本体71と、雄ネジ72に螺着される雌ネジ部65を有する袋ナット73とを、備えている。そして、パイプPは、先端面75から所定軸心寸法L5 に渡って先端拡径管部76が形成されている。また、先端拡径管部76と基本径管部77との境界には、テーパ状段付部78が形成されている。
そして、パイプPの先端拡径管部76に内挿される接続筒部79と、先端縮径状の雄テーパ面部74に当接する雌テーパ面部64を有するインコア61を、備えている。
また、上記袋ナット73のフレア継手本体71への螺進により、上記パイプPのテーパ状段付部78を経て上記先端拡径管部76に外嵌される閉円環状リング62を、上記袋ナット73の内部に設け、上記リング62のラジアル内方向への縮径付勢力にて、上記パイプPの先端拡径管部76と上記インコア61の接続筒部79との密封状態を保ち、さらに、上記袋ナット73のフレア継手本体71への螺着に伴うアキシャル方向の力を、上記リング62を介してインコア61に伝達して、上記フレア継手本体71の先端縮径状の雄テーパ面部74と、インコア61の雌テーパ面部64との圧接密封状態を保つように構成している。
この図13,図14に示す管継手は、作業現場におけるフレア加工が不要であり、作業性に優れ、特に、冷媒密封用として優れた密封性能を発揮する。
しかしながら、リング62を、パイプPのテーパ状段付部78をアキシャル内方向に越えて進入させるには、袋ナット73を(図示省略の)作業工具にて回転させる必要があり、大きな回転モーメントM73が、比較的長い間にわたって付与される。それによって、以下のような問題が生ずることが判明してきた。
即ち、継手本体71の先端縮径状の雄テーパ面部74に対して、インコア61の雌テーパ面部64が、軸心L0 廻りの回転を生じ、回転摺動傷を両テーパ面部74,64に発生させることとなる。それに伴って、密封性能が破壊され、特に、冷媒等の気体に対して、密封性の面で問題が残されている。
そこで、本発明は、部品点数を増やすことなく、安価かつ簡易な構成によって、(残されている)前述した問題を解決し、冷媒等の外部漏洩を発生し易い流体に対しても、優秀な密封性能を発揮する管継手構造を提供することを、目的とする。
そこで、本発明は、雄ネジ部と先端縮径状の雄テーパ面部を有するフレア継手本体と;上記雄ネジ部に螺着される雌ネジ部を有する袋ナットと;上記雄テーパ面部に当接する雌テーパ面部を有し、かつ、被接続パイプの先端に固着されて上記袋ナットの内部に収納されたインコアとを;具備した管継手構造に於て;上記雄テーパ面部は縦断面形状が直線状であると共に、上記雌テーパ面部は縦断面形状が凸曲線状であり;上記インコアの上記雌テーパ面部の大径側端縁部には、円環状凸条部を360°に渡って形成すると共に、該円環状凸条部の先端面に、多数の小凹凸部を形成し;上記先端縮径状の雄テーパ面部の大径端縁部に対して、上記小凹凸部が、配管接続完了状態下で食込状態となるように構成されている。
また、上記小凹凸部は、上記円環状凸条部の先端面に対するローレット加工によって形成されている。
また、雄ネジ部と先端縮径状の雄テーパ面部を有するフレア継手本体と;上記雄ネジ部に螺着される雌ネジ部を有する袋ナットと;上記雄テーパ面部に当接する雌テーパ面部を有し、かつ、被接続パイプの先端に固着されて上記袋ナットの内部に収納されたインコアとを;具備した管継手構造に於て;上記インコアはパイプの先端に挿入される接続筒部を有すると共に、該接続筒部の基端外周面には、上記パイプの最先端内周面に食い込むアキシャル方向小突条が、複数本一体形成され;さらに、上記インコアの上記雌テーパ面部の大径側端縁部には、多数の小凹凸部が形成され;上記先端縮径状の雄テーパ面部の大径端縁部に対して、上記小凹凸部が、配管接続完了状態下で食込状態となるように構成されている。
本発明によれば、インコアの雌テーパ面部が雄テーパ面部に対して、回転せずに圧接する。従って、メタルタッチのシール相互圧接面が(摺動傷にて)破壊することが防止できて、確実に優れた密封性能を発揮する。特に、冷媒等の気体に対しても高い密封性を示す。
本発明の実施の一形態を示す接続作業途中状態の断面図である。 接続完了状態を示す断面図である。 接続完了状態を示した断面図であって、(A)は図2の要部拡大断面図、(B)は(A)のさらなる詳細断面図である。 インコアの一実施例を示す正面図である。 インコアの断面図であって、(A)は図4の断面側面図、(B)は要部拡大断面図である。 インコアの他の実施例を示す断面側面図である。 図6のVII−VII矢視図である。 本発明の他の実施形態を示す接続作業途中状態の断面図である。 接続作業途中状態の拡大断面図である。 接続完了状態の拡大断面図である。 接続作業途中状態の従来例を示した断面図である。 接続完了直前状態を示す従来例の断面図である。 接続作業途中状態の他の従来例を示した断面図である。 接続完了直前状態を示す他の従来例の断面図である。 別の従来例の断面図である。
以下、図示の実施の形態に基づき本発明を詳説する。
図1と図2に示す本発明の実施の一形態に於て、被接続パイプPは、先端面3から所定軸心寸法L5 に渡って先端拡径管部5が形成されている。
この先端拡径管部5と、パイプ本来の基本径D0 を有する基本径管部6との境界には、テーパ状段付部10が形成されている。
20は、フレア継手本体であって、雄ネジ部20Aと先端縮径状の雄テーパ面部20Bを有し、JIS B 8607に規定されたフレア管継手が該当し、図15に示したフレア継手本体hと同様のものである。
15は袋ナットであって、フレア継手本体20の雄ネジ部20Aに螺着される雌ネジ部15Aを有する。
袋ナット15の孔部16には、基端から先端に渡って、大径の雌ネジ部15A,中径部15C,先端小径部15Fが、順次形成されている。
上述の如く、本発明に係る管継手構造は、雄ネジ部20Aと先端縮径状の雄テーパ面部20Bを有するフレア継手本体20と、この雄ネジ部20Aに螺着される雌ネジ部15Aを有する袋ナット15とを、備えている。本発明は、特に冷媒等の気体の密封接続に好適な管継手構造である。
30は、接続完了状態では、図2(B)に示すように袋ナット15に内有されるインコアであって、このインコア30は、パイプPの先端拡径管部5に内挿される接続筒部31と、継手本体20の先端縮径状の雄テーパ面部20Bに当接する雌テーパ面部32を、備えている。
さらに具体的に説明すれば、インコア30は軸心に沿った貫孔33を有し、雌テーパ面部(勾配面)32は、この貫孔33の基端側に形成され、基端方向に拡径テーパ状であり、僅かに凸面状(凸アール状)とするも望ましい。また、インコア30は基端部位が、接続筒部31よりも大径の肉厚大径部34であり、この肉厚大径部34と、(小径の)接続筒部31との間に、段付部35が形成される。
また、インコア30の接続筒部31の外周面には、複数本の断面三角形乃至富士山形の独立小突条36が、複数本形成されている。
また、25は閉円環状リングであって、短円筒体から成る。このリング25は、パイプPに対して、図1に示すように、先端拡径管部5の形成加工前に、遊嵌状に外嵌され、その後、従来周知の拡径治具(作業工具)(図示省略)によって先端拡径管部5を形成すると、リング25はテーパ状段付部10に当たって、パイプPの先端側へ(図1の左方向に)離脱しない。
図1から図2(A)に示すように、袋ナット15を(手でもって)軽く左方向へ移動させると、リング25は、袋ナット15の中径部15Cに嵌合する。即ち、袋ナット15は、先端位置に、内鍔部17を有し(この内鍔部17の内周面にて小径部15Fが形成されている)、この内鍔部17の軸心直交面状内面17Aと、上記リング25の先端面が、当接する(図2(A)(B)参照)。
図1から図2(A)のように、袋ナット15を継手本体20へ接近させ、その後、袋ナット15を継手本体20の雄ネジ部20Aに螺進してゆくと、袋ナット15の内部のリング25は、内鍔部17の内面17Aにて、アキシャル内方向へ押圧されつつ、しだいにパイプ先端方向へ移動して、パイプPのテーパ状段付部10に当接する。
このリング25の内径寸法は、パイプPの先端拡径管部5の自由状態の外径寸法よりも、小さく設定しておく。これによって、袋ナット15を、引続き螺進すれば、図2(A)から図2(B)のように、リング25は、パイプPのテーパ状段付部10を経て、先端拡径管部5に、外嵌され、しかも、縮径方向に大きな力(絞り力)を付与し、先端拡径管部5の内周面には、独立小突条36が食い込み状態となって、図2(B)に示す如く、先端拡径管部5の内周面と、インコア30の接続筒部31の外周面とは、金属相互の食い込み状態(圧接状態)として、密封され、冷媒等の流体の外部漏洩を阻止する。
言い換えると、金属製リング25のラジアル内方向への縮径付勢力(弾発的付勢力)にて、パイプPの先端拡径管部5と、インコア30の接続筒部31との密封状態を保つことができる。
さらに、上記袋ナット15のフレア継手本体20への螺着に伴うアキシャル方向の力を、上記リング25を介してインコア30に伝達して、上記フレア継手本体20の先端縮径状の雄テーパ面部20Bと、インコア30の雌テーパ面部(勾配面)32との圧接密封状態を保つことができる(図1から図2参照)。
図1と図2から明らかなように、本発明に係る管継手構造では、密封のためのOリング等のゴム又は合成樹脂製のシール材を、全く省略している。即ち、構成部品は金属製である。具体例を挙げると、パイプPはCu又はAlであり、フレア継手本体20は真鍮、袋ナット15は真鍮、インコア30は真鍮又はステンレス鋼、リング25はハードAl又はステンレス鋼等とする。
上述の如く、インコア30は、被接続パイプPの先端に、リング25等によって、固着され、かつ、袋ナット15の内部に収納されているのであるが、図2(B)の要部を拡大した図3(A)の断面図、及び、さらに拡大した図3(B)の断面図に示す如く、インコア30の雌テーパ面部32の大径側端縁部32Aに於て、多数の小凹凸部40が形成されている。
そして、図2(B)及び図3(A)(B)に示したように、フレア継手本体20の先端縮径状の雄テーパ面部20Bの大径端縁部22に対して、小凹凸部40が、配管接続完了状態下で食込状態となる(図2(B)と図3参照)。
ところで、図1〜図3に示した実施形態にあっては、インコア30の雌テーパ面部32が、継手本体20の先端縮径状の雄テーパ面部20Bに最初に接触して後に、図2(B)と図3に示した配管接続完了状態───リング25がインコア30の段付部35に圧接した状態───までに至る間、袋ナット15の雌ネジ部15Aは、例えば、3山から5山の複数の回転(螺進)を行う必要がある。このような、長い間、螺進する最中には、両テーパ面部32,20Bの接触面圧(押圧力)が大小変動するので、インコア30の雌テーパ面部32が、継手本体20の雄テーパ面部20Bに対して、不意に摺動回転を起こす虞れがあり、そのような摺動回転によって、両テーパ面部32,20Bに回転摺動傷が発生し、流体の外部漏洩を起こす。
しかしながら、前述のように、そのような摺動回転の直前状態下で、雄テーパ面部20Bの大径端縁部22に対して、インコア30の小凹凸部40が食い込みを開始し、そして、配管接続完了状態まで、その食い込み状態を維持する。これにより、前述の不意の摺動回転を阻止し、もって、流体の外部漏洩を確実に防ぐことができる。
図4と図5に於て、インコア30の一例を示す。小凹凸部40は、ローレット加工によって形成され、しかも、軸心点O30を中心として平目状の小凹凸部40が放射形状に配設(形成)され、回転に対する大きい摩擦抵抗を示す。
図6と図7は、インコア30の他の例を示し、図2(A)から図2(B)のように袋ナット15が螺進する回転方向に対して、抵抗摩擦力が大きくなるように、小凹凸部40が一方の回転方向に傾斜した三角山型とする。
なお、ローレット加工は、切削ローレットと転造ローレットのいずれを用いるも自由であり、また、アヤ目とするも望ましい。
また、図2,図3、及び、図5,図6に示すように、フレア継手本体20の雄テーパ面部20Bは、縦断面形状が直線状であるのに対して、インコア30の雌テーパ面部32は、縦断面形状凸曲線状とする。即ち、図5(B),図6に示すように(大き目の)曲率半径R32をもって、凸曲線状に形成し、小凹凸部40の存在している大径側端縁部32Aに於て、円環状凸条部41を360°に渡って、まず、形成すると共に、この、円環状凸条部41の先端面に、(ローレット加工によって、)小凹凸部40を形成する。このようにすれば、小凹凸部40の加工形成の際に、雌テーパ面部32に傷を付けずに済むという利点もある。さらに、小凹凸部40が、フレア継手本体20の雄テーパ面部20Bの大径端縁部22に食い込むタイミングを、雄テーパ面部20Bと雌テーパ面部32の接触(圧接)タイミングとを、(設計の上で)前後調整できる。即ち、雄テーパ面部20Bと雌テーパ面部32が十分にメタル相互圧接状態になることが、可能である条件下にて、小凹凸部40が大径端縁部22に食い込むように円環状凸条部41のアキシャル方向高さを、設定すればよい。
既述のように、インコア30は、パイプPの先端に挿入される接続筒部31を有しているが、(図3、図5(A),図6に示すように、)この接続筒部31の基端外周面31A───つまり、段付部37の近傍の外周面───には、アキシャル方向小突条38が複数本、一体形成されている。
この小突条38は、パイプPの最先端内周面42に食い込み(図3参照)、パイプPとインコア30とは、軸心廻りに回転しないように一体状嵌着状態を保つ。
次に、図8〜図10に本発明の他の実施形態を示す。
図8はパイプPの挿入直前の状態を示し、図9はパイプPを挿入しているが袋ナット15の未締付状態を示す。図10は袋ナット15の締付(接続)完了状態を示している。
フレア継手本体20は、雄ネジ部20Aと雄テーパ面部20Bを有している点は、既説の図1〜図3の実施形態と同様である。しかし、インコア30は、形状と作用が異なる。
このインコア30は、パイプPの端部に外嵌される圧縮変形スリーブ部30Aと、パイプPの端部に内嵌される内挿筒部30Bと、両者を一体に連結する閉円環状連結部30Cとから、構成されたブロック体である。
このインコア30における圧縮変形スリーブ部30Aは、外周面8に複数本の凹周溝(外周凹溝)9,9を有している。袋ナット15を、フレア継手本体20の雄ネジ部20Aに螺進させる際に、アキシャル方向の圧縮力を受けて、図9から図10のように、変化する。
即ち、袋ナット15からアキシャル方向の圧縮力を受けると、圧縮変形スリーブ部30Aの外周凹溝9の底壁部13が、ラジアル内方向へ塑性変形して、挿入されている金属パイプPに、閉円環状縮径変形部12を形成しつつ食い込んで、パイプPの抜止めを行う。
また、継手本体20は先端縮径状の雄テーパ面部20Bを有し、これに対応した雌テーパ面部32がインコア30の内端面に形成される。
そして、凹周溝9の断面形状を野球のホームベース型(又は、ホームプレート型とも呼ぶ)に形成している。これによって、袋ナット15によって、インコア30の外端面に、アキシャル方向の外力(圧縮力)を付与する際、その外力は比較的小さくて済む利点がある。なお、本発明では、この凹周溝9の断面形状を、半円形やU字型とするも、自由である。
そして、図8〜図10に示す如く、インコア30の雌テーパ面部32の大径側端縁部32Aに於て、多数の小凹凸部40が形成されている。
この小凹凸部40の加工方法、及び、形状等は、図4〜図7で述べた前実施形態と同様であるので、重複説明を省略する。
ところで、図8〜図10に示した他の実施形態にあっては、インコア30の雌テーパ面部32が、継手本体20の先端縮径状の雄テーパ面部20Bに最初に接触して後に、図10に示すような配管接続完了状態───凹周溝9,9が閉じた状態───までに、袋ナット15の雌ネジ部15Aは、例えば、2山から3山の複数の回転(螺進)を行う必要がある。このような、長い間、螺進する最中には、両テーパ面部32,20Bの接触面圧(押圧力)が大小変動するので、インコア30の雌テーパ面部32が、継手本体20の雄テーパ面部20Bに対して、不意に摺動回転を起こす虞れがあり、そのような摺動回転によって、両テーパ面部32,20Bに回転摺動傷が発生し、流体の外部漏洩を起こす。
しかしながら、前述のように、そのような摺動回転の直前状態下で、雄テーパ面部20Bの大径端縁部22に対して、インコア30の小凹凸部40が食い込みを開始し、そして配管接続完了状態まで、その食い込み状態を維持する。これによって、前述の不意の摺動回転を阻止し、もって、流体の外部漏洩を確実に防ぐことができる。
本発明は、以上詳述したように、雄ネジ部20Aと先端縮径状の雄テーパ面部20Bを有するフレア継手本体20と;上記雄ネジ部20Aに螺着される雌ネジ部15Aを有する袋ナット15と;上記雄テーパ面部20Bに当接する雌テーパ面部32を有し、かつ、被接続パイプPの先端に固着されて上記袋ナット15の内部に収納されたインコア30とを;具備した管継手構造に於て;上記インコア30の上記雌テーパ面部32の大径側端縁部32Aには、多数の小凹凸部40が形成され;上記先端縮径状の雄テーパ面部20Bの大径端縁部22に対して、上記小凹凸部40が、配管接続完了状態下で食込状態となるように構成されているので、インコア30の雌テーパ面部32が雄テーパ面部20Bに接触を開始してから、両テーパ面部32,20Bが相互に強圧接状態となる配管接続完了まで、袋ナット15が複数回転しつつ、かつ、アキシャル方向押圧力が大小変動するような悪条件下───両テーパ面部32,20Bの相互の摺動回転を起こし易い条件下───であっても、簡易な構成をもって、確実に(軸心廻りの)不意の摺動回転を阻止できる。特に、継手本体20の雄テーパ面部20Bにおける大径端縁部22に小凹凸部40が食込状態となるので、力学上、管継手軸心L0 からの“腕の長さ”が大であり、この軸心L0 廻りの回転阻止モーメント(トルク)は最大となり、簡易なローレット加工等によって形成される小凹凸部40であっても、確実に摺動回転を阻止でき、(回転摺動傷の発生を防止して、)流体の外部漏洩を確実かつ簡易に防ぐことができる。
また、上記小凹凸部40は、ローレット加工によって形成されているので、小凹凸部40の加工形成が、安価に、かつ、確実に行い得ると共に、品質も優れる。
また、上記インコア30はパイプPの先端に挿入される接続筒部31を有すると共に、該接続筒部31の基端外周面31Aには、上記パイプPの最先端内周面42に食い込むアキシャル方向小突条38が、複数本一体形成されているので、パイプPがインコア30の軸心廻りに回転を起こすことを防止し、もって、流体の外部漏洩を簡単に防止できる。例えば、ローレット加工によって、小突条38を容易に形成可能である。
また、上記雄テーパ面部20Bは縦断面形状が直線状であると共に、上記雌テーパ面部32は縦断面形状が凸曲線状であるので、雄テーパ面部20Bに対して雌テーパ面部32の高い接触面圧力をもっての強力圧接が実現できると共に、小凹凸部40のアキシャル方向の突出寸法(位置)を、高精度に加工形成し易い利点がある。即ち、雌テーパ面部32が雄テーパ面部20Bに対し、接触する以前に、小凹凸部40が雄テーパ面部20Bの大径端縁部22に対して当接(圧接)してしまえば、十分な両テーパ面部32,20Bの圧接密封が得られなくなるところ、凸曲線状の雌テーパ面部32であれば、小凹凸部40が両テーパ面部32,20Bの接触直後のタイミングで食い込むように、設定し易い利点がある。
15 袋ナット
15A 雌ネジ部
20 フレア継手本体
20A 雄ネジ部
20B 雄テーパ面部
22 大径端縁部
30 インコア
31 接続筒部
31A 基端外周面
32 雌テーパ面部
32A 大径側端縁部
38 小突条
40 小凹凸部
41 円環状凸条部
42 パイプの最先端内周面
P パイプ

Claims (3)

  1. 雄ネジ部(20A)と先端縮径状の雄テーパ面部(20B)を有するフレア継手本体(20)と、
    上記雄ネジ部(20A)に螺着される雌ネジ部(15A)を有する袋ナット(15)と、
    上記雄テーパ面部(20B)に当接する雌テーパ面部(32)を有し、かつ、被接続パイプ(P)の先端に固着されて上記袋ナット(15)の内部に収納されたインコア(30)とを、
    具備した管継手構造に於て、
    上記雄テーパ面部(20B)は縦断面形状が直線状であると共に、上記雌テーパ面部(32)は縦断面形状が凸曲線状であり、
    上記インコア(30)の上記雌テーパ面部(32)の大径側端縁部(32A)には、円環状凸条部(41)を360°に渡って形成すると共に、該円環状凸条部(41)の先端面に、多数の小凹凸部(40)を形成し、
    上記先端縮径状の雄テーパ面部(20B)の大径端縁部(22)に対して、上記小凹凸部(40)が、配管接続完了状態下で食込状態となるように構成されていることを、
    特徴とする管継手構造。
  2. 上記小凹凸部(40)は、上記円環状凸条部(41)の先端面に対するローレット加工によって形成されている請求項1記載の管継手構造。
  3. 雄ネジ部(20A)と先端縮径状の雄テーパ面部(20B)を有するフレア継手本体(20)と、
    上記雄ネジ部(20A)に螺着される雌ネジ部(15A)を有する袋ナット(15)と、
    上記雄テーパ面部(20B)に当接する雌テーパ面部(32)を有し、かつ、被接続パイプ(P)の先端に固着されて上記袋ナット(15)の内部に収納されたインコア(30)とを、
    具備した管継手構造に於て、
    上記インコア(30)はパイプ(P)の先端に挿入される接続筒部(31)を有すると共に、該接続筒部(31)の基端外周面(31A)には、上記パイプ(P)の最先端内周面(42)に食い込むアキシャル方向小突条(38)が、複数本一体形成され
    さらに、上記インコア(30)の上記雌テーパ面部(32)の大径側端縁部(32A)には、多数の小凹凸部(40)が形成され、
    上記先端縮径状の雄テーパ面部(20B)の大径端縁部(22)に対して、上記小凹凸部(40)が、配管接続完了状態下で食込状態となるように構成されていることを、
    特徴とする管継手構造。
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