JPH11201345A - 差込み式管継手 - Google Patents

差込み式管継手

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JPH11201345A
JPH11201345A JP10005228A JP522898A JPH11201345A JP H11201345 A JPH11201345 A JP H11201345A JP 10005228 A JP10005228 A JP 10005228A JP 522898 A JP522898 A JP 522898A JP H11201345 A JPH11201345 A JP H11201345A
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Kazumi Kato
一三 加藤
Takuo Nagai
卓夫 長井
Mannish Matsuru
マニッシュ マツル
Hiromi Onuma
宏身 大沼
Hideki Kageyama
英樹 影山
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】管の外周面に傷が付いていても、パッキンの圧
縮率を大きくしなくとも、水漏れを防ぐことのできる差
込み式管継手を提供する。 【解決手段】 管継手本体1の内周面に内部樹脂被覆層
20を形成するとともに端部側に向かって延出した筒状
コア21を設け、前記継手本体1と内部樹脂被覆層20
および筒状コア21との間に管端差込み部24を形成し
たコア内蔵形の差込み式防食管継手において、前記管継
手本体1の端部内面に、管端部外面に食い込んで管と管
継手とを締結固定する拡縮可能な抜け止め用割リング3
を設け、かつその奥側に管端部外面に圧接して管外面と
管継手との間をシールする環状パッキン4を設けたもの
で、この環状パッキン4は内面側にリップ状シール部4
1を有するとともに、このリップ状シール部41の管と
当接する面に環状の突条42を有する差込み式防食管継
手である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管端にねじを切る
ことなく管を差込むことで接続することができる差込み
式管継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水道および温水配管等において鋼
管あるいは樹脂ライニング鋼管を接続する管継手として
は、ねじ込み式あるいはナット等を用いたメカニカル式
のものであったから、ねじ切り作業や部品の組み込み作
業が必要となり施工性が悪かった。そこで、管を差込む
だけ、または管を差し込みその後簡単な操作を行うだけ
で接続できる差込み式の管継手も提案されている。
【0003】例えば、特開平4-203688号公報に開示され
た差込み式管継手がある。このものは図7に示すよう
に、管継手本体7の端部内周面にテーパ内面711を有
する凹溝71を形成し、ここに半径方向に拡縮自在な抜
け止め用割リング72を収容し、更にその奥側に凹溝7
3を形成してここには管外面に圧接する環状パッキン7
4を収容している。管継手本体7の内周面には合成樹脂
を射出成形して作った管端防食コア75が取り付けられ
ている。この管端防食コア75は、ライニング鋼管Pの
内面のライニング層P1に接触あるいはそれと小さな間
隙を持って対向している筒状水密部751を持ってお
り、その外周面には、ライニング鋼管Pの内面に弾性的
に接する複数のひだ部が形成されている。このひだ部の
間にある環状溝にOリング752を装着してある。
【0004】ライニング鋼管Pが同図に示すように管継
手の開口から挿入差込まれると、管継手本体7のテーパ
内面711を有する凹溝71に収容されている抜け止め
用割リング72をライニング鋼管の端面によって拡径し
て、管が内部に入っていき、更に入っていくと、凹溝7
3に収容されている環状パッキン74と管の外周が擦れ
ながら入っていく。更に、奥に入ると筒状水密部751
に嵌着されているOリング752に管のライニング層が
接触して、その後管継手本体7あるいは管端防食コア7
5にある当接面に突き当たって止まる。このように管が
管継手に挿入されると、テーパ内面711を有する凹溝
71に収容されている抜け止め用割リング72が管の外
周に食い込む。管が抜けようとすると、前記テーパ内面
の内径の狭まった個所に抜け止め用割リング72は移動
しようとするので、抜け止め用割リング72の径が狭め
られ管の外周面に割リングが食い込むことになって、管
の抜けるのを防ぐ。
【0005】ライニング鋼管Pの内面ライニング層P1
と管端防食コア75の間に筒状水密部751があり、こ
れの端部にはOリング752がその間に嵌められてい
る。しかし、管内径寸法のバラツキがあることと管端防
食コア75は合成樹脂で成形されているために、管内の
流体に大きな圧力がかかったときには、内部の流体が管
端防食コアと管との隙間から漏れて環状パッキン74の
ところまでいくことがあるので、環状パッキン74での
シールが重要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ライニング鋼管Pをこ
のような差込み式防食管継手に差込んだ接続構造の場
合、漏れ試験は、水圧で0〜5MPaで行われる。前記
環状パッキン74のところでの漏れを防ぐことは、この
接続時にパッキンに与えられる変形、すなわちパッキン
圧縮率を大きくすることで確保することができる。
【0007】ところが、ライニング鋼管を差込み式防食
管継手に差込み接続する作業は建物の建築現場で行うこ
とが多く、また接続作業に工具を使用しないで行うこと
が望ましい。この接続作業のハンドリングを容易にする
には、ライニング鋼管の差込み式防食管継手への挿入す
るときの力はできるだけ小さいことが好ましい。ライニ
ング鋼管をこのような管継手に挿入するときに、まず抜
け止め用割リングに挿入されたときに大きな抵抗があ
り、それを乗り越えた後それを通過するときでもある程
度の抵抗を受ける。次に、環状パッキンと接触すること
による抵抗があり、更に、ライニング層がOリングと接
触することによる抵抗がある。これらの抵抗は、呼び径
30A(口径30mmに相当する)のライニング鋼管を
使用する場合で、例えば各々次のようになる。すなわ
ち、抜け止め用割リングに挿入されたときに約5Kg,
その後の通過時に約4Kg、環状パッキンとの接触によ
って約5.5〜約8Kg、Oリングとの接触によって約
3Kgの抵抗がある。このように環状パッキンによる挿
入抵抗が最も大きいので、最大必要とする挿入力(トー
タルの挿入力ではなく挿入過程の個々の場所での力)を
約10Kg程度、あるいはそれ以下にするためには、環
状パッキンとの接触による抵抗をできるだけ下げる必要
がある。環状パッキンによるこの抵抗を小さくするには
パッキン圧縮率を小さくしなければならない。
【0008】一方、管を差込み式防食管継手などに接続
する前には、管の切断、切断面の内外周の面取りおよび
抜け止め用割リングを入れ込むための環状溝を作るなど
の加工を管に施すことが必要である。管にこれらの加工
を施す際に管を固定するのにパイプバイスを使うことが
多いが、バイスの歯によって管の表面に0.1〜0.3
mm程度の深さの傷が付くことが多い。また、これらの
作業の途中または運搬作業などによっても同様に管表面
に傷が付くことがあり、このように表面に傷の付いた管
を使用して、その傷のところに環状パッキンが接触する
ことになっても、パッキンの圧縮率を大きくすれば、傷
の付いたところからの水漏れを防ぐことができる。しか
し、パッキン圧縮率を大きくすれば上に述べたように、
差込み式防食管継手に管を挿入するときのパッキンによ
る抵抗が大きくなるので、管の挿入力が大きくなり作業
性が悪くなったり、挿入自体が困難になる。
【0009】そこで、本発明では、管の外周面に傷が付
いていても、パッキンの圧縮率を大きくすることなく、
水漏れを防ぐことができて管の挿入が容易な差込み式管
継手を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の差込み式管継手
は、管継手本体の端部内面に、管端部外面に食い込んで
管と管継手とを締結固定する抜け止め用部材を設け、か
つその奥側に管端部外面に圧接して管外面と管継手との
間をシールする環状パッキンを設けたもので、この環状
パッキンは内面側にリップ状シール部を有するととも
に、このリップ状シール部の管と当接する面に環状の突
条を有することを特徴とする。
【0011】本発明の差込み式管継手においては、前記
環状パッキンは内面側に軸方向に少なくとも2列に並ん
だリップ状シール部を有するとともに、その少なくとも
1つのリップ状シール部の管と当接する面に環状の突条
を有することもできる。
【0012】また、前記環状の突条は自由状態での高さ
が、管と当接する面から0.2〜1.0mmであること
が好ましい。さらに望ましくは0.2〜0.5mm程度
である。尚、この突条はリップ状シール部から突出させ
て形成するのが一般的であるが、前後に環状凹溝を形成
することによって突条を形成することもできる。
【0013】さらに、本発明の管継手は、管継手本体の
内周面に内部樹脂被覆層を形成するとともに端部側に向
かって延出した筒状コアを設け、前記継手本体と内部樹
脂被覆層および筒状コアとの間に管端差込み部を形成し
たコア内蔵形の差込み式防食管継手であることが好まし
い。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の差込み式管継手の実施態
様についてコア内蔵形の差し込み式防食管継手を例にと
って以下図面を参照しながら説明する。図1は、差込み
式防食管継手の実施態様について上半分を断面で示す側
面図であり、図2は、その管継手に用いる環状パッキン
の拡大断面図で、図3は、その環状パッキンの要部を更
に拡大して示す断面図である。図4(A)は、本発明に
おける環状パッキンとライニング鋼管との接触状況を説
明する縦断面図の一部であり、図4(B)はその横断面
図の一部である。図5(A)は、比較例の環状パッキン
とライニング鋼管との接触状況を説明する縦断面図の一
部であり、図5(B)はその横断面図の一部である。図
6は、差込み式管継手の他の実施態様について上半分を
断面で示す側面図である。
【0015】図1において、1は金属製(例えば可鍛鋳
鉄製)の管継手本体を示し、内面には図のように本体端
部10側から抜け止め用部材、本例では割リング3を収
容する第1の凹溝11と管外面を水密シールするための
環状パッキン4を収容する第2の凹溝12をそれぞれ形
成しており、中央部には凹部13が設けてある。ただ
し、この凹部13は凸部あるいは円周上に断続的な凸部
を設けたものであってもよい。また本例の継手はソケッ
トを示しているが、これはエルボやチーズあるいは片側
にねじ接続部や電気融着接続部を備えた管継手であって
もよい。
【0016】継手本体1の中央部内部には耐水性樹脂
(例えば、硬質塩化ビニル、ポリブテン、架橋ポリエチ
レン等)の内部樹脂被覆層20を形成し、同時に端部側
に向かって延長する筒状のコア21を一体的に成形して
いる。これらによって内部樹脂被覆層20と筒状コア2
1との間にライニング鋼管Pの端部を収容する管端差込
み部24を形成している。ここで筒状コア21の長さ
は、少なくとも第2の凹溝に嵌められている環状パッキ
ン4よりも外側に延ばし、ここにコア圧接シール部を設
ける。
【0017】本例では環状パッキン4と抜け止め用割リ
ング3のほぼ中間位置に管内面パッキン5(以下、Oリ
ングを例にとる。)を装着する凹溝23を設けている。
なお、凹溝23部分を除いたコア21の外径面22はラ
イニング鋼管Pの内径よりも若干小径となしこれらの間
に隙間ができるようにして管の挿入をし易くしている。
接続されるライニング鋼管Pには、鋼管部分の内面にポ
リエチレン粉体樹脂P1をライニングしたポリエチレン
粉体ライニング鋼管と、内面にポリエチレン粉体樹脂よ
りも厚い塩化ビニル樹脂P1をライニングした塩ビライ
ニング鋼管がある。この隙間の大きさはポリエチレン粉
体ライニング鋼管の場合0.7mm程度、塩ビライニン
グ鋼管の場合0.2mm程度である。
【0018】抜け止め用部材3(以下、割リングとい
う。)は、本例では硬質金属製(例えば、ばね鋼製)の
リングの一部分を切り離してばね性を持たせたもので断
面はほぼ三角形状をしており、予め凹溝11内に拡縮可
能に収容している。割リング3は、管を受け入れる側に
テーパが付いていてその反対側は内径先端から軸にほぼ
垂直な平面になっているのが好ましい。管を押し込むと
割リングのテーパ面が半径方向に押されて、その力で拡
径して管の通過を許容するが、その内径側の先端が管の
外周面に食い込み管の引き抜けを防ぐようになってい
る。管の外周面のこの割リング3に対応する位置に環状
溝(図示せず)を作っておくと、割リング3はこの環状
溝に嵌着することになる。この環状溝の管端側の壁を平
面すなわち管軸に対してほぼ垂直の壁にしておき、この
壁に対向する壁は環状溝の底に向かってテーパを付けて
おくことは好ましいことである。このような環状溝を付
けておくことによって環状溝に嵌着した割リング3は、
環状溝の管軸にほぼ垂直になった壁に当接するので、容
易に管が抜けないようにすることができる。
【0019】尚、本例のような割リング3の代わりに菊
座金形やコイルスプリング形あるいはその他構造の抜け
止め用部材を用いてもよい。環状パッキン4およびOリ
ング5は、耐水性ゴム(例えば、EPDM,SBR等)
からなり、環状パッキン4は、第2の凹溝12内に予め
装着されている。環状パッキン4の内径面側にはリップ
状のシール部41を設けている。このようにリップ状シ
ール部41を設けることによってシール性の向上を図っ
ている。このリップ状シール部41は、図6に示す他の
実施例にあるように複数のものを軸方向に並べて設けて
もよい。このようにリップ状シール部41を設けること
によって、管が傾いて外面が離れる方向に変位してもリ
ップ部が追随してシールできるようにしている。また複
数状のリップ状シール部構造とすることによってラビリ
ンス効果によって一層高いシール性能が得られる。
【0020】さらに、環状パッキン4のリップ状シール
部41の管と当接する面に環状の突条42を設けてい
る。図2、3で管は右側から環状パッキン4内に挿入さ
れてリップ状シール部41を左上方向に押し上げるの
で、リップ状シール部41の右側のテーパ内面が管の外
周面と当接することになる。この面に環状の突条42が
付けられている。この突条は挿入された管に付く虞のあ
る小さな傷の深さよりも少し大きい高さを持っていれば
よい。管の運搬途中や管端部を加工するときにパイプバ
イスで締め付けたときに、バイスの歯で付く小さな傷の
深さはおよそ0.1〜0.3mm程度なので、この突条
の自由状態での高さtは0.2〜1.0mmとしておく
とよい。因みに本例では0.5mmとしている。
【0021】管の外周面に、突条に比して極めて大きな
傷が付いたときには、前に説明したリップ状シール部4
1がその傷に入り込んでシールすることができるが、極
めて小さな傷が付いた場合には、リップ状シール部41
だけでは、その小さな傷の上に棚が吊られたようになっ
て、その傷を塞ぐことができない。そこで、小さな厚さ
を持った突条42をリップ状シール部41の管の外周面
と当接する面に設けておくとリップ状シール部41の入
って行くことのできない小さな傷を塞ぐことができる。
【0022】今、管の外周面上に、軸方向の長さはかな
りあるが、幅の狭い傷が付いた場合を考える。この傷の
付いたライニング鋼管と環状パッキンとの接触状況を説
明する図が、図4と5である。図4は本発明の差込み式
管継手の場合で、図4(A)は縦断面図の一部で図4
(B)はその横断面図の一部である。図5は比較例とし
て突条のない環状パッキンを使用している差込み式管継
手の場合で、図5(A)は縦断面図の一部で図5(B)
はその横断面図の一部である。
【0023】図5の比較例においては、幅の小さな傷を
リップ状シール部41がまたいでしまっているので、傷
6とシール部41の間の空孔が塞がらないので漏れが生
じる。パッキン圧縮率を増大していくと、環状パッキン
あるいはそのリップ状シール部が変形してこのような小
さな傷をも塞いでしまうので漏れを防ぐことができる。
しかし、そのようにパッキン圧縮率を上げることは管の
挿入力を上げることになるので好ましくない。これに比
して、図4の本発明の例においては突条が管外周面に付
いた小さな傷の中に入り込んでそれを塞いでいる。本発
明においてはパッキン圧縮率を通常にしておいても、こ
のように小さな傷を塞ぐことができるので、管の差込み
力をそれ程大きくしなくともよい。
【0024】図6に示す本発明の他の実施例においては
環状パッキンに管軸方向に並んだ2条のリップ状シール
部がある。これらの内少なくとも一条のリップ状シール
部に突条を付けると本発明の効果が生じる。リップ状シ
ール部は3本以上並んでいてもよいが、本数が増えると
必然的に管挿入力が増えるので、多くとも3本程度にし
ておくことが望ましい。
【0025】
【実施例】呼び径30Aのライニング鋼管の端部外周面
に傷を付けたものおよびそれに接続できる図1に示すよ
うな本発明のソケット型をした差込み式防食管継手を用
いて、その管挿入力の測定とその接続したものの漏れ試
験を行った。また比較のために、突条のない環状パッキ
ンを用いた差込み式防食管継手を並行して用いて試験を
行った。
【0026】表1に管挿入力の比較試験を示している。
パッキンの圧縮率を18.2%から23.6%まで変え
た場合、管挿入力は、本発明の突条のある場合、比較例
の突条のない場合ともに管挿入力は上昇している。しか
しながら、突条のない場合はパッキン圧縮率を最高の2
3.6%に上げないと漏れ性能を満足しない。対して突
条のある場合はパッキン圧縮率は最低の18.2%でも
充分漏れ性能をクリアーできる。すなわち、突条がある
場合の方が漏れ性能を満足して管挿入力を小さく抑える
ことができるということになる。本例の場合漏れ止め性
能は同等でも管挿入力は0.5〜2.0Kgは少なくて
もよいものである。
【0027】
【表1】
【0028】次に、同じサイズの管と差込み式防食管継
手を用いて管表面に種々の傷を付けたものについて、環
状パッキンのリップ状シール部に突条を付けたものを使
用している本発明の管継手と、突条の付いていないもの
を使用している比較例の管継手について、シール性能を
水圧試験により調べた。水圧試験は水圧を0から5MP
aまで上げて漏れの有無を調べた。
【0029】
【表2】
【0030】注) X寸法:最長傷の端部から管端までの
長さ 水圧による漏れ試験結果を表2に示す。試験結果のとこ
ろで、「○」を入れてあるものは、5MPaまで漏れの
観察されなかったものであり、数値の入っているものは
その圧力で漏れが観察されたものである。
【0031】この結果から明らかなように、本発明の突
条ありのものは、パッキン圧縮率の低い場合でも漏れは
一切発生しなかった。これに対して、突条のない比較例
においては、1.0MPa以下で漏れが生じるものがあ
った。
【0032】これらの試験結果から突条付の環状パッキ
ンを用いた本発明の差込み式防食管継手においては、傷
の付いた管でもパッキン圧縮率が小さい場合でも、漏れ
の発生を防ぐことができることがわかった。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の差込み式
防食管継手では、管の外周に傷が付いていてもパッキン
の圧縮率を特に上げなくとも水漏れを防ぐことができ
る。そのために、管を接続するときの管の挿入力をあま
り大きくする必要がなく、作業性のよいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の差込み式管継手の実施態様について上
半分を断面図で示す側面図である。
【図2】本発明の差込み式管継手の実施態様に用いる環
状パッキンの拡大断面図である。
【図3】図2の環状パッキンの要部を更に拡大して示す
断面図である。
【図4】本発明における環状パッキンとライニング鋼管
との接触状況を説明する図であり、図4(A)は、その
縦断面図の一部であり、図4(B)はその横断面図の一
部である。
【図5】比較例の環状パッキンとライニング鋼管との接
触状況を説明する図であり、図5(A)は、その縦断面
図の一部であり、図5(B)はその横断面図の一部であ
る。
【図6】本発明の差込み式管継手の他の実施態様につい
て上半分を断面図で示す側面図である。
【図7】従来の差込み式防食管継手の上半分を断面図で
示す側面図である。
【符号の説明】
1 管継手本体 10 本体端部 11 第1の凹溝 12 第2の凹溝 13 凹部 20 内部樹脂被覆層 21 筒状コア 22 外径面 23 凹溝 24 管端差込み部 3 抜け止め用部材(割リング) 4 環状パッキン 41 リップ状シール部 42 突条 5 Oリング(管内面パッキン) 6 傷 7 管継手本体 71 凹溝 711 テーパ内面 72 抜け止め用割リング 73 凹溝 74 環状パッキン 75 管端防食コア 751 筒状水密部 752 Oリング P ライニング鋼管 P1 樹脂(ライニング層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マツル マニッシュ 三重県桑名市大福2番地 日立金属株式会 社桑名工場内 (72)発明者 大沼 宏身 滋賀県栗太郡栗東町野尻75番地 積水化学 工業株式会社内 (72)発明者 影山 英樹 滋賀県栗太郡栗東町野尻75番地 積水化学 工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管継手本体の端部内面に、管端部外面
    に食い込んで管と管継手とを締結固定する抜け止め用部
    材を設け、 かつその奥側に管端部外面に圧接して管外面と管継手と
    の間をシールする環状パッキンを設けたもので、 この環状パッキンは内面側にリップ状シール部を有する
    とともに、このリップ状シール部の管と当接する面に環
    状の突条を有するものであることを特徴とする差込み式
    管継手。
  2. 【請求項2】 前記環状パッキンは内面側に軸方向に
    少なくとも2列に並んだリップ状シール部を有するとと
    もに、その少なくとも1つのリップ状シール部の管と当
    接する面に環状の突条を有することを特徴とする請求項
    1記載の差込み式管継手。
  3. 【請求項3】 前記環状の突条の自由状態での高さ
    が、管と当接する面から0.2〜1.0mmであること
    を特徴とする請求項1あるいは2記載の差込み式管継
    手。
  4. 【請求項4】 前記管継手は、管継手本体の内周面に
    内部樹脂被覆層を形成するとともに端部側に向かって延
    出した筒状コアを設け、前記継手本体と内部樹脂被覆層
    および筒状コアとの間に管端差込み部を形成したコア内
    蔵形の差込み式防食管継手であることを特徴とする請求
    項1乃至3いずれかに記載の差込み式管継手。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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