JP2020076462A - 小径管の耐圧型管継手構造 - Google Patents

小径管の耐圧型管継手構造 Download PDF

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Abstract

【課題】小径管の被接続管内を流通せしめられる流体に基づくところの軸方向の引抜き力に対して、効果的な抜止め作用を発揮し得る、耐圧性に優れたメカニカル管継手構造を、少ない部品点数にて実現する。【解決手段】管外径が13mm以下の被接続管を耐圧的に接続するための管継手構造であって、リング状突部12の管内側の凹所内18に、O−リング14が嵌め込まれてなる継手用外側管10を用い、継手用外側管10の管内に差し込まれる被接続管20(22)の外周面に、O−リング14が圧接せしめられるように構成すると共に、継手用外側管10におけるリング状突部12の管軸方向の両側において、それぞれ、管軸方向に相互に3mm以上の距離を隔てて位置する複数箇所のかしめ部24を形成して、継手用外側管10と被接続管20(22)とが相互に固定せしめられるようにした。【選択図】 図3

Description

本発明は、小径管の耐圧型管継手構造に係り、詳しくは、空調機器における冷媒配管の如き流体が高い圧力下で流通せしめられる配管の中でも、特に小径のものの接続に好適に用いられ得る耐圧型の管継手構造に関するものである。
従来から、液体や気体等の流体を輸送する配管を、別の配管に接続したり、また目的とする機器に接続したりするために、ソケット、アダプタ、チーズ、T字型、Y字型、クロス型、90°エルボ等と称される各種の管継手が、広く用いられてきており、例えば水道配管や温水機器接続用配管、空調機器における冷媒用配管等の接続工事が、そのような管継手を用いて行なわれている。
ところで、この種の管継手においては、接続されるべき配管(被接続管)と継手との接続に際して、それらをロウ付けにより固着せしめるロウ付け手法を採用することが、一般的であったのであるが、その作業時に火気を使用する必要があるために、天井裏の如き配管現場での管接続作業には、採用し難いものであった。
そこで、被接続管と継手との接続に際して、ロウ付けの如き火気を使用することなく、それら両者を機械的(メカニカル)に接続する管継手構造が、種々提案されており、例えば特開平11−141760号公報においては、継手の円筒部に被接続管である銅管の端部を拡径して外嵌せしめ、そして円筒部に設けた環状溝部に位置する銅管の拡径部を、かかる環状溝部内へかしめることによって、それら継手と銅管とを固着させる接続構造が、明らかにされている。また、特開平8−226582号公報や特表2003−524132号公報等には、筒状継手の端部内に被接続管の端部を嵌入せしめて二重管構造とし、その二重管構造の間に、O−リング又は封止用リングを介在せしめてなる状態において、かかるO−リング又は封止用リングの両側を一括プレスすることによって、当該二重管部位をかしめ、塑性変形させることにより、それら被接続管と継手との接続を実現せしめてなる連結構造が、明らかにされている。
しかしながら、それら継手と被接続管とを嵌合せしめた二重管構造部位をかしめて、連結する従来からの方式にあっては、継手と被接続管との連結を、単に、かしめ操作にて行ない得るものであるところから、その連結作業が簡単で且つ容易であるという利点を有しているものの、管内に比較的高圧の流体が流通せしめられる被接続管、例えば空調機器における冷媒用配管の継手構造としては、充分なものではなかったのである。即ち、管内を流通する流体の圧力が高くなるに従って、被接続管には、より大きな抜出し力が作用するようになって、例えば約4MPa程度の冷媒圧力が加わったときに、従来のかしめ連結構造では、継手から配管が抜けてしまう恐れが、内在しているのである。
このため、本発明者等は、特開2018−17293号公報において、アウターパイプ内にインナーパイプを同軸的に配置せしめてなる二重管構造の管継手を用い、それらアウターパイプとインナーパイプとの間隙に被接続管を差し込むと共に、O−リングにて被接続管との間のシールを確保しつつ、それらアウターパイプ、被接続管及びインナーパイプを共にかしめることによって、かかる被接続管が固定せしめられるようにした管継手構造を提案した。そして、そのような管継手構造の採用によって、軸方向の引抜き力に対して効果的な抜止め作用を発揮し得る、耐圧性に優れたメカニカル管継手が、少ない部品点数で且つ簡単な構造において実現し得ることを、明らかにしたのである。
ところで、冷媒用配管等の接続されるべき被接続管としては、通常、管径(管外径)が25.40mmや28.58mm、更には41mmに至る程の大径のものから、6.35mmや9.52mm等の小径のものまでが、対象とされることとなるのであるが、そのような被接続管の管径が小さくなる程、かかる被接続管の管端部の内側にインナーパイプを存在せしめて、アウターパイプと共に、かしめ固定することが困難となる問題を惹起する。そして、これに加えて、小径の管内にインナーパイプが存在することによって、被接続管内を流通せしめられる流体の流路が小さくなり過ぎて、流体の流通が困難となる問題を惹起することとなる。特に、このような問題は、管径が13mm以下である小径管からなる被接続管の接続において顕著となるのであり、実用上において、そのような二重管構造の耐圧型管継手の採用は困難なことであった。また、従来から公知の管継手構造を採用したところで、そのような小径管を、耐圧的に接続して、耐圧強度に優れた管継手構造を実現することは困難なことであったのである。
特開平11−141760号公報 特開平8−226582号公報 特表2003−524132号公報 特開2018−17293号公報
ここにおいて、本発明は、かくの如き事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、小径の被接続管内を流通せしめられる流体に基づくところの軸方向の引抜き力に対して、効果的な抜止め作用を発揮し得る、耐圧性に優れたメカニカル管継手構造を、少ない部品点数にて実現することにあり、また他の課題とするところは、被接続管内を流通せしめられる流体の流路を狭小化することなく、簡単な構造において、管軸方向への大きな引抜き力にも効果的に耐え得る、耐圧型の管継手構造を提供することにある。
そして、本発明にあっては、上述のような課題を解決するために、管外径が13mm以下である小径の被接続管を耐圧的に接続するための管継手構造であって、少なくとも一方の管端側部位の管周壁部を径方向外方に膨出させて得られるリング状突部の管内側に、管内面に開口して周方向に延びる凹所が形成されて、該凹所内に、O−リングが嵌め込まれてなる継手用外側管を用い、該継手用外側管の管内に差し込まれる前記被接続管の外周面に、該O−リングが圧接せしめられるように構成することにより、それら継手用外側管と被接続管との間のシールが行なわれ得るようにすると共に、該継手用外側管における前記リング状突部の管軸方向の両側において、それぞれ、管軸方向に相互に3mm以上の距離を隔てて位置する複数箇所のかしめ部を形成して、それらのかしめ部において、該継手用外側管と該被接続管とがそれぞれかしめ変形せしめられて、相互に固定されていることを特徴とする小径管の耐圧型管継手構造を、その要旨とするものである。
なお、かかる本発明に従う小径管の耐圧型管継手構造の望ましい態様の一つによれば、前記リング状突部の管軸方向における両側にそれぞれ配設される前記複数箇所のかしめ部のうち、最も該リング状突部に近接位置するかしめ部が、該リング状突部の両側において、該リング状突部の中心から管軸方向に少なくとも5mm以上離れた位置にそれぞれ形成されている。
また、本発明に従う小径管の耐圧型管継手構造においては、前記リング状突部が、前記継手用外側管の両側の管端側部位にそれぞれ設けられて、それらリング状突部の管内側に形成される前記凹所内に前記O−リングが嵌め込まれてなる形態において、前記被接続管の2本が、それぞれ、該継手用外側管の異なる管端から管内に差し込まれる一方、前記複数箇所のかしめ部が、該継手用外側管の両側の管端側部位に設けられた前記リング状突部の各々の両側において、それぞれ形成されて、それら2本の被接続管が該継手用外側管を介して接続せしめられている構造が、有利に採用されることとなる。
さらに、本発明に従う小径管の耐圧型管継手構造の他の望ましい態様の一つによれば、前記かしめ部が、前記継手用外側管の外周部を周方向の6箇所において挟圧して変形させることにより、該継手用外側管と前記被接続管との間の固定が実現されている。
加えて、本発明にあっては、有利には、前記継手用外側管に対して、前記被接続管の差込み量を規制する手段が、設けられている。
このように、本発明に従う小径管の耐圧型管継手構造にあっては、管周壁部を径方向外方に膨出させて得られるリング状突部の管内側に、O−リングが配設されてなる構造の継手用外側管を用いて、その管内に、管外径が13mm以下である小径の被接続管の端部を差し込む一方、かかる継手用外側管のリング状突部の両側において、それぞれ、複数箇所のかしめ部を形成して、それらのかしめ部によって、継手用外側管と被接続管とがそれぞれかしめ変形されて、相互に固定せしめられるように構成されているところから、部品点数が少なく、しかも簡単な構造のメカニカルな継手構造として構成されることとなり、以て、管継手構造のコストの低減に有利に寄与し得ることとなることは勿論、被接続管の接続作業も、簡単に且つ容易に行ない得ることとなるのである。
しかも、本発明に従う小径管の耐圧型管継手構造にあっては、継手用外側管に設けたリング状突部の両側にそれぞれ位置するように、複数箇所のかしめ部が設けられると共に、それぞれの側の複数のかしめ部が、管軸方向に相互に3mm以上の距離を隔てて位置するように配設されていることによって、それぞれのかしめ部による継手用外側管と被接続管との間の係合、固定作用が、効果的に向上せしめられ得ることとなり、これによって、被接続管の管内に高い圧力の冷媒等の流体が流通せしめられる場合にあっても、そのような被接続管に、それを引き抜く方向への力が作用しても、簡単に抜けることがなく、大きな引抜き抵抗力を効果的に発揮することが出来るのである。
本発明に従う管継手構造に用いられる継手用外側管の一例を示す説明図であって、(a)は、その正面説明図であり、(b)は、その縦断面説明図である。 図1に示される継手用外側管を用い、その両端部にそれぞれ被接続管を差し込んでなる形態において、O−リングを収容したリング状突部の両側で実施される複数のかしめ加工部位を示す部分断面説明図である。 図2に示される形態におけるかしめ加工後の状態を示す部分断面説明図である。 図3におけるA−A断面拡大説明図である。 図3におけるB部位の拡大説明図である。 本発明に従う管継手構造におけるかしめ部間の間隙:L1 と耐圧強度との関係を示すグラフであって、(a)、(b)及び(c)は、それぞれ、被接続管の外径が6.35mm、9.52mm及び12.7mmである場合のものである。 継手用外側管に対する被接続管の差込み量を規制する手段の一例を示すものであって、(a)は、管縦断面構造を示す部分説明図であり、(b)は、(a)におけるC−C断面拡大説明図である。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
先ず、図1には、本発明に従う耐圧型管継手構造において用いられる継手用外側管の一例が示されており、その(a)においては、その正面形態が明らかにされ、また(b)においては、その管軸方向の断面である縦断面の形態が示されている。そこにおいて、継手用外側管10は、その両側の端部部位にそれぞれ形成されたリング状突部12と、その内側に保持された、シール手段としてのO−リング14とを有する形態において、構成されている。
すなわち、かかる継手用外側管10は、所定長さの金属製の管体からなり、その軸方向の両側の管端からそれぞれ所定長さ入り込んだ管端側部位において、管周壁部が径方向外方に半円形状に膨出するようにそれぞれ変形、突出せしめられて、管周方向に連続して延びるリング状突部12,12が、それぞれ形成されている。そして、それらリング状突部12,12がそれぞれ管内面において開口せしめられることによって、管内面に開口して周方向に延びる連続した凹所18,18が形成され、更にそれら凹所18,18内には、それぞれ、ゴム等の弾性材料からなる公知のO−リング14,14が収容、保持されている。なお、この継手用外側管10の材質としては、後述する被接続管の材質に応じて適宜に選定され得るものであり、例えば、被接続管が、冷媒用配管としてよく知られている銅又は銅合金からなる銅管である場合にあっては、かかる継手用外側管10にも、銅又は銅合金からなる材質が選択されることとなる。
そして、かくの如き構成の継手用外側管10を用いて、その両端部に、管径が13mm以下となる小径の2本の被接続管をそれぞれ接続するに際しては、図2に示される如くして、そのかしめ作業が行なわれることとなる。即ち、図2に明らかにされているように、継手用外側管10の両端の開口部から、接続乃至は連結されるべき2本の被接続管20,22が、その管端より、それぞれ差し込まれることとなる。次いで、そのような組付け状態下において、図2において白抜き矢印にて示される如く、継手用外側管10のリング状突部12,12の両側において、それぞれ、その軸方向の複数箇所(ここでは2箇所)において、公知のかしめ工具(プレス工具)を用いて、かしめ加工(プレス加工)が実施されることによって、図3に示される如く、それぞれのリング状突部12,12の両側に、複数箇所(ここでは2箇所)のかしめ部24が、管軸方向に所定間隔を隔ててそれぞれ形成されるのである。
なお、かかるかしめ部24は、継手用外側管10を、その周方向の複数部位(ここでは6箇所)において縮径するかしめ加工により、径方向内方に押圧、変形(縮径)せしめて、継手用外側管10の下側(内側)に位置する被接続管20,22部位が、それぞれ周方向の複数部位において径方向内方に変形(縮径)させられるように締め付けることにより、被接続管20,22の外周面を継手用外側管10と同様に変形(縮径)せしめて、形成されるものであって、以て、それら継手用外側管10と被接続管20,22との間が、強固に係合、固定せしめられるのである。そして、このようなかしめ加工によって、継手用外側管10の外周面には、プレス工具による複数(ここでは6個)の押圧痕24aが、形成されることとなる。
このように、継手用外側管10の端部外周面に対する、管軸方向の複数箇所における「かしめ加工」による変形作用(縮径作用)にて、図3に示され、更に図4及び図5に拡大して示されるように、そのような継手用外側管10のかしめ部位(押圧痕24a)の下側に位置する被接続管20(22)の部分が、径方向内方(縮径方向)に変形せしめられて、それら継手用外側管10と被接続管20(22)とが、相互に喰い込み、係合してなる状態が保持されることとなり、これにより、被接続管20(22)に対して、大きな引抜き抵抗力が付与されることとなるのである。また、これによって、被接続管20(22)の管内に流体が高い圧力下で流通せしめられても、かかる被接続管20(22)の抜け止めが、効果的に実現されることとなるのである。
ところで、継手用外側管10の管端側部位に形成される、上述の如きかしめ部24は、従来と同様なパイプのかしめ加工手法によって、容易に実現することが出来る。即ち、特開平11−141760号公報や特開平8−226582号公報、特表2003−524132号公報等に明らかにされているように、管周方向における所定の複数部位(ここでは6箇所)において、管壁を径方向内方に押圧(プレス加工)して、縮径するように変形せしめることにより、容易に実施され得るものである。そして、そのようなかしめ加工によって、継手用外側管10と被接続管20(22)とは、図4に示される如く、多角形の管断面形状において縮径されてなる形態とされるのである。
そして、本発明にあっては、上述の如く形成される管継手構造において、継手用外側管10の管端側部位に設けた、管内側においてO−リング14を収容するリング状突部12の管軸方向の両側に、それぞれ配設される複数箇所のかしめ部24を、その相互の間隙:L1 (図3及び図5参照)が3mm以上となるように、離隔して、配設したのであって、これにより、それぞれのかしめ部24,24の相互の干渉を避けつつ、それぞれのかしめ部24による強固な係合・固定作用を有利に発揮せしめ、以て、管外径が13mm以下である小径の被接続管20(22)の接続において、インナーパイプ等の部材を用いることなく、継手用外側管10と被接続管20(22)との間の極めて高い抜出し阻止力(抵抗力)を効果的に発揮せしめ得たのである。
なお、かかるリング状突部12の両側において、それぞれ、複数形成されるかしめ部24,24の相互の間隙:L1 が3mmよりも狭くなると、それら複数のかしめ部24,24の個々によるかしめ固定作用が充分に発揮され得ず、その結果、引抜き抵抗力が低下する等の問題が惹起されるようになる。また、被接続管20(22)の管径が13mmを超えるような大径となると、リング状突部12の両側に、それぞれ、複数箇所のかしめ部24,24を形成せしめることだけでは、流通せしめられる流体の圧力に基づくところの被接続管20(22)に作用する大きな抜出し力を阻止することが困難となり、継手用外側管10から、被接続管20(22)が抜けてしまう恐れが生じるようになる。
そして、上述のような小径の被接続管20(22)に対する、本発明に従う管継手構造の採用による格別な特徴は、図6に示される、かしめ部24,24間の間隙:L1 と耐圧強度との関係を示すグラフから、より一層よく理解され得るところである。
すなわち、図6の(a)、(b)及び(c)には、それぞれ、管外径が6.35mm(肉厚:0.8mm)、9.52mm(肉厚:0.8mm)及び12.7mm(肉厚:1.0mm)の銅管を、被接続管20(22)として用いて、本発明に従う管継手構造を形成し、そしてその耐圧試験を行なって得られた、かしめ部24,24間の間隙:L1 に対する耐圧強度の関係が示されている。
そこにおいて、それら図6の(a)〜(c)に示されるグラフから明らかなように、かしめ部24,24間の間隙:L1 が3mm以上となると、耐圧強度が30MPa以上となるのであり、これによって、管径が13mm以下の場合にあっては、高い抜出し阻止力(抵抗力)が効果的に発揮せしめられ得て、特に、空調機器における冷媒用配管の継手構造として有利に採用され得るものであることが、理解されるのである。なお、そのようなかしめ部24,24間の間隙:L1 の上限としては、適宜に決定されるところであるが、この間隙:L1 が大きくなり過ぎると、必然的に継手用外側管10の管長も長くなることとなり、それによって継手の長尺化に加えて、継手の形成作業にも悪影響をもたらし、また耐圧強度の維持等にも困難をもたらすようになるところから、一般に、15mm程度以下、好ましくは10mm程度以下において、適宜に選定されることとなる。
ところで、かかる継手用外側管10のリング状突部12の両側に対するかしめ加工によって、そのようなリング状突部12も縮径、変形されて、当該リング状突部12の内側の凹所18に収容、保持されたO−リング14が、被接続管20(22)の外周面に強く押し付けられて、より有効な圧接作用を受け、それらの間のシール性が効果的に高められ得るようになっているのであるが、そのようなリング状突部12に近接して、かしめ部24を形成するためのかしめ加工を行なったときに、かかるかしめ加工による周方向の複数箇所での変形作用によって、O−リング14が変形を受け、真円形状を保持することが出来なくなって、継手用外側管10と被接続管20(22)との間のシール性が低下する問題が惹起される恐れがある。
このために、本発明にあっては、図3や図5に示される如く、リング状突部12の管軸方向における両側にそれぞれ配設される複数箇所のかしめ部24のうち、最もリング状突部12に近接位置するかしめ部24が、リング状突部12の両側において、かかるリング状突部12の中心から、管軸方向に少なくとも5mm以上離れた位置に、それぞれ形成されるようになっているのである。要するに、本発明にあっては、リング状突部12の中心と、それに最も近接位置するかしめ部24との間の距離:L2 が5mm以上離隔せしめられてなる形態が有利に採用され、これによって、O−リング14によるシール機能が有利に確保され得るようになっているのである。
以上、本発明の代表的な実施形態について詳述してきたが、それは、あくまでも、例示に過ぎないものであって、本発明は、そのような実施形態に係る具体的な記述によって、何等限定的に解釈されるものではないことが、理解されるべきである。
例えば、例示の実施形態においては、2本の被接続管20,22を直線的に接続する管継手構造が例として説明されているのであるが、本発明は、それに限られるものでは決してなく、液体や気体等の流体を輸送する配管を、別の配管に接続したり、また目的とする機器に接続したりするために用いられる、従来から公知の各種の名称が付された管継手(例えば、ソケット、アダプタ、チーズ、T字型、Y字型、クロス型、90°エルボ等)による継手構造の何れにも、有利に適用されるものである。そして、そのような管継手の種類に基づくところの継手構造により、また任意に、継手用外側管10の一方の端部にのみ、本発明に従う管継手構造を採用することも可能である。
また、継手用外側管10のリング状突部12の両側に、それぞれ、形成される複数のかしめ部24にあっても、その個数は、例示の如き2個に限られるものでは決してなく、3個或は4個以上とすることも可能であるが、その個数が増加するに従って、継手用外側管10の長さが長くなるところから、そのようなかしめ部24の個数としては、経済的な見地に加えて、管継手構造の配設位置やその配設作業等を考慮して、適宜に決定されることとなる。加えて、かしめ部24の管周方向における押圧痕24aの個数にあっても、用いるプレス工具のかしめ(プレス)構造に従って適宜に決定されるところであるが、特に、例示の如き6個の押圧痕24aが形成される構成が、有利に採用されることとなる。
さらに、継手用外側管10に設けられたリング状突部12の両側におけるかしめ作業は、それぞれ別個に行なうことも可能であるが、継手用外側管10のリング状突部12の両側において、それぞれ、管軸方向に所定距離隔てた複数位置において、同時に、締付けを行なうことの出来る公知のかしめ工具を用いることにより、かかるリング状突部12の両側に、それぞれ、複数のかしめ部24を同時に形成することが望ましい。その場合において、特表2003−521432号公報に開示の如きかしめ工具を用いることによって、リング状突部12の両側の継手用外側管10の複数箇所をかしめ加工すると同時に、O−リング14を収容するリング状突部12に対しても、かしめ作用(縮径作用)を加えることによって、O−リング14を被接続管20(22)の外周面に強く圧着せしめて、それらの間のシール性を有利に高めることが可能である。
なお、本発明にあっては、継手用外側管10に対する被接続管20,22の差込み量を規制する手段を設けることも有用であり、そのために、継手用外側管10の内径を被接続管20,22の外径よりも小さくするための公知の各種の規制手段が、適宜に採用され得るところである。そして、本発明にあっては、特に、図7に示される如き差込み量規制手段が、有利に採用されることとなる。
すなわち、図7(a)及び(b)から明らかな如く、継手用外側管10の管軸方向の中間部位において、管直径方向に相対向して位置するように、山形形状に内方に突出する独立した押込部30,30が、それぞれ、管周方向に設けられている。要するに、それら押込部30,30は、それぞれ、互いに平行に山形形状で延びる形態において、形成されているのである。そして、この押込部30が、管内面から所定高さにおいて突出せしめられることにより、管内径が、被接続管20,22の外径よりも小さい、それら押込部30,30の内面間距離:xとなるように、狭窄されているのである。従って、継手用外側管10の管端部から差し込まれる被接続管20,22は、それぞれ、継手用外側管10に設けた押込部30,30の内面山部の存在により、それらの管端部が接触して、それ以上の差込みが阻止され得るのである。
このような二つの押込部30,30は、対向して配置した直線的な山形工具の二つを用いて、それらが、継手用外側管10の外周面に対して径方向に挟圧するように押し当て、プレスすることによって、容易に形成することが可能である。そして、それら二つの押込部30,30の内面間距離:xが、被接続管20,22の外径:Doと内径:Diに対して、次式:Di≦x<Doを満足するように、それら山部30,30が形成されることが望ましく、これによって、被接続管20,22の内部を流通せしめられる流体の流れに対する悪影響が、可及的に回避され得ることとなるのである。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、そして、そのような実施の態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、何れも、本発明の範疇に属するものであることは、言うまでもないところである。
10 継手用外側管 12 リング状突部
14 O−リング 18 凹所
20,22 被接続管 24 かしめ部
30 押込部

Claims (5)

  1. 管外径が13mm以下である小径の被接続管を耐圧的に接続するための管継手構造であって、
    少なくとも一方の管端側部位の管周壁部を径方向外方に膨出させて得られるリング状突部の管内側に、管内面に開口して周方向に延びる凹所が形成されて、該凹所内に、O−リングが嵌め込まれてなる継手用外側管を用い、該継手用外側管の管内に差し込まれる前記被接続管の外周面に、該O−リングが圧接せしめられるように構成することにより、それら継手用外側管と被接続管との間のシールが行なわれ得るようにすると共に、該継手用外側管における前記リング状突部の管軸方向の両側において、それぞれ、管軸方向に相互に3mm以上の距離を隔てて位置する複数箇所のかしめ部を形成して、それらのかしめ部において、該継手用外側管と該被接続管とがそれぞれかしめ変形せしめられて、相互に固定されていることを特徴とする小径管の耐圧型管継手構造。
  2. 前記リング状突部の管軸方向における両側にそれぞれ配設される前記複数箇所のかしめ部のうち、最も該リング状突部に近接位置するかしめ部が、該リング状突部の両側において、該リング状突部の中心から管軸方向に少なくとも5mm以上離れた位置にそれぞれ形成されている請求項1に記載の小径管の耐圧型管継手構造。
  3. 前記リング状突部が、前記継手用外側管の両側の管端側部位にそれぞれ設けられて、それらリング状突部の管内側に形成される前記凹所内に前記O−リングが嵌め込まれてなる形態において、前記被接続管の2本が、それぞれ、該継手用外側管の異なる管端から管内に差し込まれる一方、前記複数箇所のかしめ部が、該継手用外側管の両側の管端側部位に設けられた前記リング状突部の各々の両側において、それぞれ形成されて、それら2本の被接続管が該継手用外側管を介して接続せしめられている請求項1又は請求項2に記載の小径管の耐圧型管継手構造。
  4. 前記かしめ部が、前記継手用外側管の外周部を周方向の6箇所において挟圧して変形させることにより、該継手用外側管と前記被接続管との間の固定が実現されている請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の小径管の耐圧型管継手構造。
  5. 前記継手用外側管に対して、前記被接続管の差込み量を規制する手段が、設けられている請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の小径管の耐圧型管継手構造。
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