JP2010506727A - プレス継手のプレス方法及びそのプレス工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 この種の方法又はプレス工具を特にプレス工程中での操作の簡素化のためにさらに改良することとして見出される。
【解決手段】 本発明は、1つにはプレス工具(1)を介してプレス継手(3)をプレス継手(3)内に差し込まれたパイプ(2)にプレスするための方法であって、プレス継手(3)が周上にO−リング(32)が配置されるパッキン収容部(31)を有し、パイプ(2)がプレス継手(3)内に端部を有すると共にパッキン収容部(31)に第1のプレスが施され、さらに、プレス継手(3)におけるパッキン収容部から離れたパイプ差込側寄りで、プレス継手(3)とパイプ(2)とに抜け防止と同義のテーパをつける他のプレスが施される方法に関する。パッキン収容部(31)は、プレス工程において径方向外側からの加圧によって軸方向に広げられる。さらに改良する本発明は、またこの方法の実施に適するプレス工具(1)に関する。
【選択図】図2

Description

本発明は、まず、プレス工具を介してプレス継手をプレス継手内に差し込まれたパイプにプレスするための方法であって、プレス継手が周上にO−リングが配置されるパッキン収容部を有し、パイプがプレス継手内に端部を有すると共にパッキン収容部に第1のプレスが施され、さらに、プレス継手におけるパッキン収容部から離れたパイプ差込側寄りで、プレス継手とパイプとに抜け防止と同義のテーパをつける他のプレスが施される方法に関する。
この種の技術は知られている。パイプとプレス継手のプレス変形に不可欠な密閉は、パッキン収容部の第1のプレス変形によって達成される。この部分では、プレス工具によってパッキン収容部が加圧されることによって、パッキン収容部に配置されるO−リングが、内側に割り当てられてO−リングによって保持されるパイプの外壁に対して変形しつつ、加圧される。ここにおいて、O−リングの変形は、ほぼ、O−リングを取り囲むプレス継手と通常はパイプとの両方の部分の変形を伴って起こる。第1のプレス変形と略同時に施される第2のプレス変形は、プレス継手とパイプとを組み合わせたものに対して、抜け方向に向かって広がるテーパを形成し、もってプレス工程後に抜け防止が実現されるように、施される。
この種の方法で形成されるパイプのプレス連結は、特許文献1から知られている。このプレス連結では、パッキン収容部において、具体的には軸方向に関してパッキン収容部の両側へ、O−リングが、密閉のための高さに応じて変形すると共に抜けが防止される。
WO98/57086A1号公報 欧州公開第1455969B1号公報
上記の技術の現状に鑑み、本発明の技術的課題は、この種の方法を特にプレス工程中での操作の簡素化のためにさらに改良することとして見出される。
この課題は、先ずそして根本的に請求項1の対象によって解決される、そこでは、パッキン収容部がプレス工程中に径方向外側からの圧力印加によって軸方向に広げられることが提案されている。この構成の結果、従来技術から知られているO−リングの密閉取り付けとは異なり、パッキン収容部が一方、必要に応じてパッキン収容部の両側に変形し、これがO−リングの断面を変えるように作用する。本発明によれば、むしろ、O−リングを収容するパッキン収容部が直接作用を受け、特にこれはプレス工程中に径方向外側から加圧される。その結果、パッキン収容部の直径が径方向に縮小し、パッキン収容部によって内壁側に規定されるO−リングの収容空間が軸方向に広がることとなる。その結果、配置されたO−リングも適合するように変形し、拡大した圧力印加密閉平面が形成される。その結果、パイプの差し込み方向に関してパッキン収容部の背部へ広がっている継手部分への圧力印加が、不要となる。この圧力印加は、到達難い部分では厄介なことでもありうる。本発明による方法は、これに関して利点としてあらわれる。何故ならば、適切なことに、パッキン収容部のみが直接加圧されればよいからである。さらにまた、提案された方法を介して、正確なプレス変形、特に配置されたO−リングに作用する圧力が視覚的に知覚可能となる。これは、外側から知覚可能なパッキン収容部の軸方向の広がりとして知覚される。プレス工程中のパッキン収容部への径方向からの作用は、例えばパッキン収容部を軸方向に、パッキン収容部の初めの軸方向の寸法の1.5〜4倍、好ましくは更に約2倍に広げるように施されるのでもよい。
他の請求項の対象は、以下に、請求項1の対象を引用して記載されるが、しかしながら、それらの対象は独立形式でも重要でありうる。
本発明の対象の他の好ましい構成において、パッキン収容部はプレス中に径方向外側からプレスされて平坦化されることが、提案される。例えば、パッキン収容部は、プレス前に、断面において円形のO−リングを収容するために、形状的に適合するように構成されている。プレス工程とそのときに径方向外側からパッキン収容部に作用する圧力とによって、円形断面のO−リングの直径に適合するパッキン収容部の占有空間が、特に断面関してパッキン収容部の頭頂部によって、以下のように広げられるように変形する。すなわち、パッキン収容部の外側が視認可能に平坦化されると共にパッキン収容部の内側でO−リングが初めの好ましい円形断面から楕円的断面に変形するように、広げられる。ここで、特に、差し込まれたパイプに面して、配置されるO−リングの面は広がっている。径方向外側からの圧力によるパッキン収容部の平坦化はパッキン収容部を軸方向に広げ、広がりはパッキン収容部の頭頂部から両側に同等に達成可能である。代わりに、広がりは、頭頂部に関して同等でなく、これの一方、例えば継手のパイプ差込側端面側に向かって達成されるのでもよい。
パッキン収容部の径方向外側からの加圧は、必要に応じて周方向に相互に均等に配置された複数部分で部分的に行われるのでもよい。パッキン収容部を径方向外側から周方向に関して均一にプレスするために、パッキン収容部がプレス工具の円筒状部分に押し付けられる構成は、好ましい。その結果、プレス工程後に、パッキン収容部には、周方向に一様で途切れのない軸方向の広がり又は径方向に関する平坦部が達成されている。
パイプ差込側での抜け防止形成のための他のプレスは、本発明による好ましい構成において、パッキン収容部から継手のパイプ差込側方向に、プレス前のパッキン収容部の高さの少なくとも1.5倍又はそれ以上離れた部分になされる。ここで、さらに、本発明で規定されるプレス前のパッキン収容部の高さは、プレス前の継手内壁とプレス前のパッキン収容部の頭頂部の径方向外側との間の半径方向寸法によって、決定されている。パッキン収容部に対する他のプレス変形の軸方向距離は、パッキン収容部の高さの約2倍又は3〜10倍でもよく、さらに例えば3倍、4倍又はその間の寸法、特に1/10桁領域、例えば2.1若しくは3.7倍でもよい。このプレス領域間の軸方向の距離として、さらに、プレス継手の肉厚の5〜20倍の軸方向の距離が提案され、さらに肉厚の6〜7倍、また例えば5.7倍若しくは6.3倍の距離が提案される。ここにおいてさらに、プレス領域間の軸方向距離は、各プレス領域の軸方向中心に関するものである。
プレス継手のパイプ差込端から遠い方のパッキン収容部の端部で、ガイド部材を介して、パイプの長手軸に関するプレス工具の安定がプレス工具に実現されている。このガイド部材はさらに、パイプ差込側端部から遠い方へのパッキン収容部の軸方向の広がりを阻止するために、適用されるのでもよい。その結果、ガイド部材は、対応する配置において、パイプ差込側端部に関して遠い方のパッキン収容部の支持として役立つ。さらに、これによって、プレスする継手は、プレス工程中に軸方向に関して固定されている。これ自身の動きは止められ、その結果、各領域に割り当てられたプレス形状が合目的に作用可能となる。
パッキンプレス部分と抜け防止形成用のパイプ差込側のプレス部分との間に、本発明による他の構成において、キャリブレーションプレス部分が設けられている。後者は、好ましい構成において、シリンダ状の継手部分の保持、さらにまた、この部分で被われる、パッキンプレス部分とパイプ差込側のプレス部分との間のパイプ部分の保持に配慮されている。プレス中に、これの周方向断面が円形から変形していく場合にも、同様である。
パッキン収容部側に設けられたガイド部材のほかに、軸方向におけるプレス工具の更なる位置合わせが、プレス継手の先端面に配置される位置合せストッパを介して、実現されている。この位置合せストッパは、ここにおいて、パイプ差込側の継手端部の自由先端面に対して作用する。この構成の結果、プレス継手は、プレス工程中に、軸方向における自由先端に対して配置される位置合せストッパとこの自由端からでてパッキン収容部の後ろ側に配置されたガイド部材との間に、固定されている。プレス継手と差し込まれてプレスされるパイプとに対してプレス工具をさらに正確に配置するために、パッキン収容部から遠い方の位置合せストッパに、さらにパイプのガイド状保持部が設けられている。この結果、別途設けられたガイドは、少なくともパイプ周囲の一部にわたって、その外壁にふれる。
さらに、パッキン収容部のパイプ差込側には、径方向に加圧するプレスヘッドが設けられているのでもよい。このプレスヘッドには、継手と一体に機能する部分に、例えばバネ支持された固定ピン状の接触子が設けられているのでもよく、代わりにまた、継手の周方向にガイド状に円形断面状に延びているのでもよい。ここにおいて、基本的には、プレスヘッドはプレス開口部内に配置されている、即ち、プレス工程において直接継手に作用する部分に配置されている。このように加圧されたプレスヘッドは、特に、プレスする継手にプレス工具を配置するときの位置合せ補助として役立つ。継手がプレス時に破損しないように、加圧されたプレスヘッドは、プレス中の残りのプレス形状での圧力に達したとき又は超えたとき、逃げる。まず、そのような最終状態において、この特に径方向内側へ加圧されその結果径方向外側に逃げるプレスヘッドは、必要に応じて継手をプレスするように、作用する。これは、プレス形状の能動的な構成要素又は受動的な部材、例えば軸方向に作用する支持背部をなすものとして作用する。そして、加圧されたプレスヘッドは、例えば、キャリブレーションプレス部分において、更に例えば、キャリブレーションプレス部分とパッキンプレス部分との推移部分において作動する。プレスヘッドに作用する圧力は、例えばバネ、更に例えばシリンダ状のコイルバネを介して導入される。これに関しては、他の弾性部材でもよい。また、加圧されたプレスヘッドが径方向に逃げるため、継手は塑性変形せず、特にこのプレスヘッドが直接接触可能な部分となるように、提案されている。加圧(バネ力)は、その結果これを介してプレスヘッドを径方向内側へ作動させ、プレスに影響されない状態にする大きさに選択されている。また、圧力は、プレスヘッドがプレス及びこれに伴って起こる継手近傍領域の塑性変形によって径方向外側へ逃げるように、プレス圧よりも小さくなっている。
本発明は、さらに、プレス継手をパイプにプレスするプレス工具に関する。ここにおいて、プレス工具は少なくと2つのプレス背部を備え、プレス背部はそれぞれ、プレス継手内に形成されたパッキン収容部に適合しパッキンプレス部分をなす第1のプレス形状と、これに対して軸方向に離れ円錐プレス断面をなす第2のプレス形状とを有する。この第2のプレス形状は、プレス継手とパイプとを組み合せたプレス後のものの抜け防止に役立つ。ここで、第2のプレス形状は、プレス継手とパイプとを組み合せたものに関して、パッキン収容部のパイプ差込側に形成されている。
この種のプレス工具は、冒頭で言及した特許文献1に記載されたパイププレス連結を形成するためのものである。
この種のプレス工具を、特にプレス連結形成に関する所定の機能を更に確実にすることについて操作性を改善するために、パッキン収容部に割り当てられた第1のプレス形状がパッキン収容部を少なくとも一方の間隙に押しやってパッキン収容部を軸方向に広げることが提案されている。その結果、プレス工程中にパッキン収容部の変形が、パッキン収容部が径方向に縮まりつつ軸方向に広がり、さらにパッキン収容部内に配置されたO−リングを対応して変形するように達成される。これは、さらにプレス工程後に、その結果パイプの外壁に対して軸方向に拡大した接触面になる。ここにおいて、パッキン収容部の変形は、プレス工具の対応するプレス形状にわたって、径方向外側から直接径方向にプレスすることによって実現される。この形状は、パッキン収容部が、断面においてパッキン収容部の頭頂部の両側へパッキン収容部を通って広がるように、例えば両側に均一に広がるように形成されるのでもよい。好ましい構成において、プレス形状は、軸方向の広がりが少なくとも一方のみ、更に好ましくは例えばプレス継手のパイプ差込側端部方向で卓越するように形成される。パッキン収容部がプレスされこれに伴って収容されたO−リングを密閉状態にする圧力は、提案されたプレス形状の結果、外側からのプレス工程によるパッキン収容部の変形した外形によって確保されている。その結果、整然と行われたプレス工程の制御、特に密閉領域において整然と行われたプレスの制御が視認可能である。
他の構成において、プレス形状中に径方向に加圧されるプレスヘッドであって、プレス中に、残りのプレス形状での圧力に到達したときに、径方向に逃げるものが設けられる。このプレスヘッドは、特に、プレス工具の取り付けにおいて、位置合わせ機能を実現するための固定ピン状に形成されるのでもよい。このプレスヘッドによって継手がプレス中に破損しないように、プレスヘッドはプレス圧が勝ったときに径方向外側に逃げる。そのために、継手に面するプレスヘッドの端部は、プレス中に能動的及び/又は受動的に作用するのでもよい。
本発明は、さらに、プレス継手をパイプにプレスするプレス工具に関する。ここにおいて、プレス工具は、少なくとも2つのプレス背部とプレス形状、例えばパッキンプレス部分を形成するためのものを有する。
この種のプレス工具を更に操作性に関して改良するために、プレス形状中に径方向に加圧されるプレスヘッドが設けられ、これがプレス中に、残りのプレス形状での圧力に達したときに、径方向に逃げる。このプレスヘッドは、継手と一体に機能する部分が、固定ピン状、例えばバネ支持された接触子状に形成されているのでも、代わりにまた、円形断面のガイド部材状に継手の周方向に突き出ているのでもよい。ここにおいて、このプレスヘッドは、基本的に、プレス開口部内、即ちプレス工程において継手上に直接作用する部分に配置される。加圧されたこのようなプレスヘッドは、プレスする継手にプレス工具を取り付けるときの位置合わせ補助部材として役立つ。継手がプレス中に破損しないように、加圧されたプレスヘッドは、プレス中に残りのプレス形状でのプレス圧に達したとき又は超えたとき、逃げる。まず、このような終了状態において、特に径方向内側に加圧されて径方向外側に逃げるこのプレスヘッドは、必要に応じて継手をプレスするように作用する。これは、プレス形状をなす能動的な構成要素又は受動的な部材、例えば軸方向に作用する背部支持体として作用する。プレスヘッドに作用する圧力は、例えばバネ、更に例えばコイルバネを介して導入される。また、これに関しては、他の弾性部材でもよい。また、加圧されたプレスヘッドが径方向に逃げるため、プレスヘッドが継手を塑性変形させず特に直接接触する領域に位置するように構成されている。圧力(バネ力)は、その結果、これを介してプレスヘッドがプレスに影響することのない状態で径方向内側に保持されるように調節されている。さらに、この圧力は、プレスヘッドはプレスとそれに伴って生ずる継手の近傍部分の塑性変形の結果、径方向外側に逃げることができるように、プレス力よりも小さい。
以下、他の請求項の対象は、請求項11の対象との関係でも請求項13の対象との関連でも記載されるが、しかしながらまた、その独立形式においても重要でありうる。
本発明の対象の他の構成において、第1のプレス形状がパッキン収容部を少なくとも一方向に隙間に押しやってパッキン収容部を平坦化する。これは、特にパッキン収容部への径方向外側からのプレスによって達成される。ここにおいて、パッキン収容部は、配置されるO−リングの断面直径に適合して規定された領域、特に頭頂部で、断面に関して広がっている。この広がりは初めの半径の数倍までの寸法範囲を有し、もって、最終的にパッキン収容部の頭頂領域に一様な外側面のシリンダ面が形成可能となっている。これは、特に第1のプレス形状に形成された円筒状部分によって達成される。この円筒状部分は、隙間がパッキン収容部を軸方向に広げるように、軸方向に長く形成されている。
パッキン収容部におけるプレス継手のパイプ差込側端部から遠い方の端部に、プレス工具のガイド部材が調整されている。このガイド部材は、まず、プレス工具をパイプの長手軸に対して固定することに役立ち、その結果プレス工程においてプレス継手が軸方向に相対的に移動することを阻止することにもなる。好ましい態様において、第1のプレス形状は、ガイド部材がパッキン収容部におけるパイプ差込側から遠い側で軸方向に広がることをガイド部材が阻止するように形成されている。その結果、ガイド部材はプレス工程中に第1のプレス形状用の背面支持(ストッパ)として機能する。もって、第1のプレス形状によって径方向外側から押されるパッキン収容部は、一方向、即ちプレス継手のパイプ差込側端部方向に軸方向に広がることが可能である。ガイド部材は、さらに、これが全体としてプレス継手に対するプレス工具の固定用又はガイド用として役立つが、本来、プレス継手又は差し込まれたパイプに全くプレス圧がかからないように形成されている。それでもなお、ガイド部材は、好ましい構成において、近傍のパッキン収容部が径方向に押されている間にこれに軸方向に作用する力を、パッキン収容部のガイド部材側への広がりを背面支持するため、動くことなく収容可能に形成されている。差込側と逆方向への軸方向のパッキン収容部の広がりの阻止は、他の構成において、ガイド部材に形成されパッキン収容部の方向を向いた取付エレメントを介して実現されている。その結果、ガイド部材は、パッキン収容部に直接作用せず、むしろ取付エレメントを介して間接的に作用する。ガイド部材の周方向にわたって、複数の、好ましくは相互に均等な間隔で取付エレメントが設けられ、より好ましくは直径方向の対向する位置に2つ配置される。その結果、点状支持が実現される。取付エレメントは、パッキン収容部の外周面適合し、例えばパッキン収容部の側面に割り当てられた円錐状面を有する。さらに、取付エレメントは、パッキン収容部に割り当てられるキャップ状に形成されているのでもよい。
パイプ差込側の抜け防止形成用の第2のプレス形状は、好ましくは、パッキン収容部からパイプ差込側に、少なくともプレス前のパッキン収容部の高さの1.5倍又はそれ以上離れた領域に設けられる。第2のプレス形状は、例えば軸方向に関して、パッキン収容部をプレスする第1のプレス形状に対して、半径方向のパッキン収容部の高さの2〜10倍、また例えば4、5、又は6倍、さらに例えば2.1倍、3.9倍、又は4.7倍の距離、離れている。軸方向の距離は、それぞれ、各プレス形状の軸方向における中心に関して示されている。
プレス工具のパッキンプレス部分と円錐状プレス部分との間に、キャリブレーションプレス部分が形成され、これは半径方向の距離に関してパッキンプレス部分と円錐状プレス部分との間に設けられている。ここにおいて、さらに、円錐状プレス部分はキャリブレーションプレス部分よりも小さい内径の空間を有し、キャリブレーションプレス部分は径方向内側に、寸法的に円錐状プレス部分とパッキンプレス部分との間、例えばこれらの直径の略中間の値をとる直径の空間を有する。キャリブレーションプレス部分は、プレス継手のプレスされた部分間のパイプ状断面部分へのキャリブレーションに使用され、もってプレス後にこの部分に好ましい強度の円筒状部分を提供する。そのために、キャリブレーションプレス部分は、円筒状部分を有し、これは、特に遂行されたプレスプロ工程の終わり頃に、割り当てられたプレス継手の側壁部分に対して必要に応じて形状補正を行うように作用する。
パッキンプレス部分とキャリブレーションプレス部分との間に、軸方向における推移部分が現れる。これは、その軸方向の幅が円錐状プレス部分の軸方向の幅に略等しく、さらに、円錐状プレス部分の幅は、円錐状プレス部分とキャリブレーションプレス部分との径の差に略等しい。キャリブレーションプレス部分と円錐状プレス部分と間の推移部分は、更に好ましくは、溝状又は階段状ではなく、むしろ丸みを有するように形成される。代わりに、特に、小さい径を有する継手のプレス用のプレス工具においては、推移部分の軸方向の幅は円錐状プレス部分の軸方向の幅よりも小さく選択されている。そして、推移部分の軸方向の幅は、円錐状プレス部分の軸方向の幅の、例えば0.3〜0.7倍、更に例えば0.5倍である。好ましい構成において、径方向に加圧されたプレスヘッドはプレス状態でこの推移部分へ作用し、もって、先端側が径方向内側に少なくとも推移部分の一部に外形的に適合するように形成される。
好ましくは、対向するパッキン収容部の側壁を押し付けるために、直径方向に対向して加圧されその径方向内側を向いた自由端が円錐状に形成された2つのプレスヘッドが設けられている。これに対向するパッキン収容部の側面は、ガイド部材又はガイド部材に固定された取付エレメントによって支えられる。このような取付エレメントは、好ましくは直径方向に対向するこの種の2つの部材として設けられ、さらに、この位置は、加圧された取付エレメントに対して90度をなす。パッキン収容部は、とにかくプレス工具の位置合わせのため軸方向両側で保持される。
パッキンプレス部分の円筒状部分は、円錐状部分の軸方向の長さの数倍、好ましくは2〜5倍、更に好ましくは円錐状部分の長さの3倍、2.4倍又は3.2倍の、軸方向長を有する。さらに、キャリブレーションプレス部分の軸方向長は、パッキンプレス部分の軸方向長と同じであってもよく、この場合、キャリブレーションプレス部分の円筒状部分が円錐状プレス部分の軸方向長の数倍の軸方向長を有することとなる。これは、さらに、プレス継手の肉厚の0.5〜5倍、更に、好ましくは肉厚の1倍又は3〜4倍、さらに1.7倍又は4.2倍の軸方向長を有する。ここにおいて、更に、直径約4インチのパイプをプレスする典型的な構成において、プレス継手の肉厚は2.5mmであり、プレス継手は更に直径5mmの円形断面のO−リングを収容し、パッキンプレス部分が対応して半径的に適合する。
プレス工具の円錐状プレス部分側端部を軸方向に関して位置合せするために、プレス継手の先端面に位置合せストッパが設けられている。これは、プレス工具の位置合わせと、プレス工程中にこれ自身をパイプ差込側端部でプレス継手の先端面に対して固定するように機能する。その結果、プレス継手は、この位置合せストッパとパッキン収容部の向こう側のガイド部材との間に、軸方向に束縛されている。位置合せストッパにおけるパッキン収容部から遠い側に、さらに、径方向外側からパイプの外面に当たる第2のガイド部材が設けられている。
パッキン収容部におけるプレス継手のパイプ差込側端部から遠い方の端部に設けられた第1のガイド部材は、プレス継手を周方向から部分的に囲むように配置されるのでもよく、更には半円シリンダ状部材からなるのでもよい。また、好ましい構成において、パッキン収容部から遠い位置合せストッパ側に設けられた第2のガイド部材も、半円シリンダ状に形成される。ここにおいて、さらに、両側のガイド部材は、強制的ではないが、全プレス工程において、その内側の半円外形がパッキン収容部の後ろ側に又はパイプに、全面で接する。むしろ、例えば、プレス工程の初めに、プレス継手とパイプとを組み合わせたものをプレス工具内に適切に取り付けるために、点状の支持体、特に直径方向に対向するガイド部材の支持体が設けられる。プレス工程中に、ガイド部材と継手部分若しくはパイプ部分との相互に作用する面は、これらの支持点から出発して周囲が相互に接近していく。その結果、プレス工程が終わるときには、ガイド部材、特にパッキン収容部側のガイド部材は、その全周にわたって一線上に配置されている。
パッキン収容部の後ろ側に配置された第1のガイド部材は、プレス継手の肉厚の1.5倍又はそれ以上、又はパッキンプレス部分の軸方向長の約1〜3倍の軸方向長を有し、もって、ガイド部材の固定が達成されることとなる。その結果、ガイド部材は更に、円錐状プレス部分の軸方向長の複数倍、例えば2〜5倍、好ましくは約3倍の軸方向長を有する。
他の好ましい構成において、キャリブレーションプレス部分の半径は、円錐状プレス部分の半径よりも、プレスする継手の肉厚の0.5倍又はそれ以上大きい。キャリブレーションプレス部分と円錐状プレス部分のプレス面間の半径方向の距離は、好ましい構成において約継手の肉厚程度である。最後に、パッキンプレス部分の半径は、キャリブレーションプレス部分の半径よりも、プレス前の継手におけるパッキン収容部の高さの0.1〜0.9倍大きくなっている。例えばパッキンプレス部分とキャリブレーションプレス部分のプレス面間の半径方向の寸法差は、以下のようになっている。即ち、大きな直径の継手をプレスするためのプレス工具においては、寸法差は、プレス前のパッキン収容部の高さの約0.1〜0.4倍、更には約0.2倍、他には継手の肉厚の約0.5〜0.8倍である。一方、小さい直径の継手の場合、半径方向の寸法差は、パッキン収容部の高さの約0.5〜0.8倍、更には0.6倍であり、他には、継手の肉厚の約1〜2倍、更には約1.5倍である。
上記の全ての寸法若しくは寸法範囲、又は倍率若しくは倍率範囲は、指定された値、それらの最小値と最大値との間の中間値を示し、また特に小数点以下1桁までの精度の中間値をも示す。これらがそれぞれ小数点以下1桁まで明示されていない場合でも、同様である。
本発明の第1の実施例に係るプレス工具の開いた状態での斜視図であり、プレスする継手パイプが差し込まれて配置されている。 図1の状態における他の斜視図である。 プレス工具が取り付けられたプレス準備状態の斜視図であるが、継手においてパイプが省略されている。 継手とパイプが配置されたプレス工具の側面図であるが、プレス工具にプレス圧を加えるための装置が省略されている。 図4におけるV−V線での断面図である。 図4における描写の反対側からのプレス工具の図面である。 図4におけるVII−VII線での断面図である。 図5におけるVIII−VIII線での断面図である。 図5における領域IXの拡大図である。 図9に対応する状態の詳細な斜視図である。 図3に対応する斜視図であるが、プレス状態に関する。 図9に対応する部分拡大図であるが、プレス状態に関する。 第2の実施例に係るプレス工具が取り付けられたプレス準備状態の部分切除斜視図であるが、継手においてパイプが省略されている。 図4に対応する側面図であるが、第2の実施例に関する。 図14におけるXV−XV線での断面図である。 図14におけるXVI−XVI線での断面図である。 図15における領域IXの拡大図である。 図15における領域XVIII−XVIIIの拡大図である。 図17に対応する部分拡大図であるが、プレス状態に関する。 図18に対応する部分拡大図であるが、プレス状態に関する。
以下、本発明は、全体で2つの実施例が図示された付随の図面を参照してより明らかにされる。図1に、本発明の第1の実施例に係るプレス工具1であって相互にプレスされることになる管状のプレス対象物を内部に配置されたもの斜視図である。以降の図との関連において理解されるように、このプレス対象物としては、プレス継手3内に差し込まれたパイプ2を対象とする。プレス対象物は、共通の長手方向中心軸xを有する。
プレス工具1として、例えば特許文献2から知られ、図示された実施例におけるチェーン式プレス状のものを対象とする。これによって、本特許書面の内容は、先の出願の開示において内容的に含まれ、本特許出願の目的及び特徴に関しても先の発明の出願の特許請求の範囲内に包含されている。
図示された実施例のプレス工具1は、4つの関節型プレス部からなり、これらは、プレス対象物のプレス工程において、一体に作用する。さらに、プレス工具1は、まず、周方向において対向することとなる2つの関節型プレス部4、5を備える。これら(4、5)は、プレス断面の変化のために、それぞれ、ベルクランクとして形成された関節型レバー6と関節型レバー7を有する脚レバー8とを介して、相互に移動可能となっている。関節型レバー6は、それぞれ、脚支持軸9を介して関節型レバー7と連結されている。関節型レバー6は、関節型プレス部4に連結された外側支持軸10を有する。
関節型レバー7は、その対向する端部に、関節型プレス部5に連結された外側支持軸11を有する。両方の脚レバー8が知覚可能な対称軸を有する構成であるために、以下では、相互に同一の部材に対して同一の符号が付されている。関節型レバー6よりも長い関節型レバー7の外周の各角部に、それぞれ、他の関節型プレス部12、13が設けられ、関節型プレス部12、13もまたプレス断面に関して相互に対向している。
関節型プレス部12、13は、関節を介して関節型プレス部4、5と接続されているのでなく、むしろ単に取れないように関節型レバー7に保持され、滑りガイドを介して関節型プレス部4、5に連結されている。これは、関節型プレス部がプレス工程の始まりから既に、プレス断面又はプレスされるプレス対象物の全外周を通常の態様で取り囲んでいることを示す。
さらに、外側支持軸の外側から加圧するために、関節型レバー6にプレス圧導入部材14が設けられている。図示された実施例において、関節型プレス部5、12及び13並びに関節型レバー6は、それぞれ、平行に離れて配置された3つの平坦部分とその間に平行に配置された連結部材とを有する。これに対して、関節型プレス部4と関節型レバー7は、それぞれ組み合わせ可能に離れた2つの平坦部分を有する。平坦部分は、関節型プレス部5、12及び13並びに関節型レバー6に保持され、そのために両端側が貫通可能に調整されて離されている。関節型プレス部4、5、12及び13に関しては、平坦部分がプレス背部15、16、17及び18を介して相互に差し込まれてつながり、もって丈夫な構成が保持される。関節型プレス部4、5と関節型レバー6、7との間の上記のヒンジ連結は、端部に設けられ相互に組み立てられた状態で貫通する開口部と、これを貫通するシリンダ状ピンと、ピンの端部を保持する固定リングとによって実現されている。上記の実施例において、チェーン式プレスは、連結軸19が開放状態に変わりうるため、上側の脚レバー8の脚支持軸9の所で開くことができる。
プレス工程は、図示しない静水圧駆動のプレス装置に取り付けられプレス工具1に作用するプレス工具ロック20を介して、プレス断面を対応して減少させつつ実現される。これら20は、加圧装置に回動可能に設けられたプレスレバーの一部である。プレス工具ロック20は、プレス圧導入部材14を介して関節型レバー6に構造ロックされている。プレス工程中に、プレス工具ロック20の背部側で、プレス工具ロック20がペンチ状に閉じるようにレバー側端部に力が作用し、これがプレス圧導入部材14間の間隔を相互に縮めることとなる。関節型レバー6、7の回動を介して、プレス断面がプレスのためにプレス背部15〜18で縮められる。
プレス背部15〜18は、プレス対象物に対向するように径方向内側に均等に形成され、対応して、断面において均等なプレス形状を示す。このような断面は、プレス背部を介して図9に図示されている。
各プレス背部15〜18は、断面において、図9に示すように基本的に各プレス背部の軸方向に相互に配置されプレス形状が異なる3つの部分を有する。そして、背部断面における軸方向端から始まって、まず、シリンダ状断面として形成されたパッキンプレス部分22から構成される第1のプレス形状21を有する。これは、プレス継手3に対して作用するプレス背部15〜18の全プレス断面の、軸x方向における全長さaの約1/3にわたって広がっている。そして、図示された実施例において、プレス継手3に作用する全プレス形状の軸方向の長さaが約30mmと選択されている場合、この方向における、パッキンプレス部分22をなすシリンダ状断面の広がり(幅)bは約10mmである。
パッキンプレス部分22に対する軸方向横の構成において、実効的なプレス形状の軸方向の全長aの略中央に、キャリブレーションプレス部分23が形成されている。これはまたシリンダ状断面によって構成され、この結果、図9のように、断面においてパッキンプレス部分22のように軸xに対して平行に広がるプレス壁22’又は23’が得られる。
キャリブレーションプレス部分23は軸方向の長さcを有し、これcはパッキンプレス部分22の長さbに略等しい。そしてまた、キャリブレーションプレス部分23は、実効的なプレス断面の全長aの約1/3を有し、さらに、図示された実施例においては約10mmの長さcを有する。
さらに、特に図9の断面図からわかるように、プレス部分22の実行面22’とプレス部分23の実行面23’とは、異なる半径で広がっている。そして、パッキンプレス部分22をなすシリンダ状断面は、キャリブレーションプレス部分23をなすシリンダ状断面よりも大きい直径を有するように設けられる。図示された実施例において、面22’、23’間の半径差dは、プレス部分22又は23の軸方向の広がりb又はcの約1/5である。さらに、この径方向の距離差dは、プレスされる継手3の肉厚(寸法e)に略等しい。
プレス工具1又はプレス背部15〜18は、図示された実施例において、直径4-インチのパイプ2と対応する直径の継手3とのプレス用に調整されている。このような4-インチパイプの場合、継手3は通常約2.5mmの肉厚eを有する。
パッキンプレス部分22とキャリブレーションプレス部分23との間には、軸方向における推移部分24が形成されている。これは、面22’、23’間における半径推移が丸められた段をなすものである。この推移部分24の軸方向の幅fは、面22’、23’間の半径差dと略等しく、さらにその結果プレスする継手3の肉厚に調整されており、もって図示された実施例において2.5mmの幅fを有する。
キャリブレーションプレス部分23のプレス面23’と円錐状プレス部分25のプレス面25’との半径差gは、この実施例において、継手2の肉厚eに略等しく、それゆえ約2.5〜3mmである。一方、パッキンプレス部分22のプレス面22’とキャリブレーションプレス部分23のプレス面23’との間の半径差dは、プレス前のパッキン収容部の高さnの約0.2倍である。
パッキンプレス部分22と反対側で、第2のプレス形状40が、円錐状プレス部分25の態様のキャリブレーションプレス部分23に繋がっている。これも、軸xに関して同心円状のシリンダ状面25’を径方向内側に有する。これのプレス面を規定するシリンダ直径は、キャリブレーションプレス部分23のプレス面23’によって規定される直径よりも、約、プレスする継手3の肉厚(寸法e)だけ小さい。そして、図示された実施例において、プレス面25’とプレス面23’との半径差gは約2.5〜3mmであり、その結果、円錐状プレス面25’とパッキンプレス面22’との半径差は、肉厚の約2倍となっている。
円錐状プレス部分25の軸方向の幅hも、同様にプレス継手3の肉厚に略等しく、図示された実施例において約2.5〜3mmの値をとる。円錐状プレス部分25は、略キャリブレーションプレス部分23の面から出て径方向内側に向かう横木状に形成され、キャリブレーションプレス面23’に対する径方向の突出寸法と略等しい軸方向の寸法を有する。
円錐状プレス部分25の背部(キャリブレーションプレス部分23に関して)に、プレス継手3に作用する全プレス形状の残りの長さにわたって、逃げ空間26が広がっている。そのシリンダ状壁は、円錐状プレス面25’とキャリブレーションプレス面23’との半径方向寸法差gの約0.75倍の半径方向寸法を有する。
逃げ空間26における円錐状プレス部分25と反対側の端部に形成された位置合せストッパ27をなすように、プレス背部15〜18は、断面において一端が、基本的にプレス継手3に作用するプレス形状を越えて伸びている。これ(27)は、配置されたプレス継手3の対向するパイプ差込側端面35と一体に機能するために、円錐状プレス面25’によって規定される面を越えて径方向内側で係合する。
位置合せストッパ27なす背部壁面、即ち位置合せストッパ27におけるパッキン収容部から遠い側に、ガイド部材28が固定されている。これ(28)は、プレス背部の3部構成に対して個別部材として形成され、外形が半円リング状になっている。このガイド部材28は関節型プレス部5に固定され、これ(28)の半円端部は、図3に示す準備状態において、関節型プレス部12、13を越えて部分的に伸びている。
軸方向の厚さkは図示された実施例において2.5mmでありプレス継手3の肉厚に略等しく、リング状のガイド部材28の内径はプレスするパイプ2の外径に調整されている。その結果、ガイド部材28の対向する先端面は、パイプ2の保持と支持のために、準備状態とプレス状態の両方において、少なくとも部分的に対向するパイプ2の表面上に配置される。
位置合せストッパ27の突き当て面、もってプレス状態において支持する継手壁の先端面35からガイド部材28までの軸方向距離vは、図示された実施例において、ガイド部材28のカバー寸法kの約3倍に調節されている。そして、距離vは、図示された実施例において、約7.5mmである。
全プレス形状の他端、即ち関節型プレス部5におけるガイド部材28と反対側の側壁にも、他のガイド部材29が固定されている。これ(29)もまた、外形が半円リング状であり、関節型プレス部12、13上に部分的に広がる自由端を有する。ガイド部材28に対してガイド部材29は厚く、ガイド部材28のカバー寸法kの約3倍、更にはプレスする継手3の肉厚eの約3倍の、軸方向の寸法mを有する。
ガイド部材29の内径は、少なくともプレス状態でガイド部材29が対向する継手3の側壁部分に半円リング状に配置されるように、プレスする継手3の外径に調整されている。これによってもまた、継手3は、継手3内に配置されるパイプ2と共に、ほぼ径方向に支持される。
側壁内側、即ちプレス形状側、特にパッキンプレス部分22部分に、ガイド部材29には円錐状の面30が形成されている。この円錐状の面30を介して、ガイド部材29は、継手3の外周に形成されたパッキン収容部31の対向する側面34を支持する。
プレス継手3のパッキン収容部31は内側に配置されるO−リング32の収容に使用され、これ(32)は好ましくはゴム状又はゴムと同様の材料からなる。O−リング32は、断面において円形に形成されている。パッキン収容部31は断面においてO−リング32を被い、パッキン収容部31の頭頂部33は、O−リング断面の中心円に対して実質的に同心円状に延び、継手3の軸方向に関し頭頂部33の両側に向けて、継手のシリンダ状壁をなして広がる側面34に移っていく。
プレス継手3は、実施例に図示されているように、一端がプレスするパイプ2を収容可能になっている一方、他端が例えば他のパイプ部材又は同様のものに溶接するようになっている継手を対象とする。明らかに、本発明によるプレス工具1及び提案された方法は、両側端部が例えば太鼓焼き状断面をなすものにも適用可能である。また、プレス継手3がT字状のプレス継手3にも適用可能であり、この場合、差し込まれたパイプのプレスは、本発明のプレス工具1の結果、継手の3つのパイプ収容部全てで達成可能である。このことは、特に、パッキン収容部31における継手3のパイプ差込側に推移していく側上でのプレス工具の構造部分が狭いことによる。
図示された実施例において、パッキン収容部31は軸方向における両側で、継手のシリンダ状部分に推移していく、例えば一端がパイプ2の収容に使用される開口部方向に向かって推移していく。プレス継手3のパイプ差込側端部の境界面は、符号35で示されている。
パイプ差込側端面35からパッキン収容部31までの軸方向距離は、プレス背部15〜18の実効的なプレス形状の軸方向の寸法aに調整されている。その結果、プレス継手3は、プレスのために、パッキン収容部31がパッキンプレス部分22に配置されてガイド部材29側の側面34が円錐状の面30に支持されるように、プレス背部内に配置される。軸方向の他端で、継手側端面35と位置合せストッパ27との間の軸方向の支持が生じ、この結果、プレス工具1内でプレスする継手3の軸方向の固定が達成されている。
パイプ2はプレスのために継手3内に差し込まれこれ3に突き当たって止められ、これは継手内段36を介して継手3内で達成されている。パイプの継手3の内径とパイプ2の外径とは、パイプがプレス前の状態で既に継手3内でグラグラしたり傾いたりせずに配置されるように、事前に相互に調整されている。パッキン収容部31とパイプの外面との間に形成されたリング配置空間にO−リング32が配置され、これ(32)はまた、差し込まれたパイプ2によって基本的に円形断面に保持されている。
パッキン収容部31は、プレス前では、継手3の肉厚eの約2.5〜3倍の径方向の高さnを有する。ここにおいて、径方向の高さnは、継手3の円筒壁内面とパッキン収容部31の径方向外側の頭頂点との間の径方向の寸法によって決定されている。
4インチパイプ2を用いて図示された実施例においては、O−リング32の断面直径は約5mmであり、これからプレス前の状態での軸方向におけるパッキン収容部31の幅pが指定される。これpは、継手の肉厚の約3倍、更に図示された実施例においては例えば約8mmである。この寸法に基づいて配置され幅pを決定する点は、図9に示すように、パッキン収容部31の側壁34における、頭頂部33の丸められた部分から反っていく部分に位置する。
更に図9の描写からわかるように、パッキン収容部31は、側壁34が円錐状の面30の下に配置されつつ、パッキンプレス部分22の軸方向長の一部のみ、例えばこれ(22)の軸方向の長さの約2/3にわたって軸方向に広がっている。
プレス基本状態、即ち、チェーン式プレスが閉じられて関節型プレス部4、5及び12、13が円錐状プレス部分25部分でプレス継手3の円筒壁外面に既に配置された状態では、これ(4、5、12又は13)は位置合せストッパ27を介して継手3の対向する先端面35を先端面で軸方向に支持している。
両方のガイド部材28、29は、このプレス基本状態において、全体として、半円状リング部材の直径方向に対向する端部が、関節型プレス部12、13の周方向に延びた部分の略中心における対向する壁面に配置されている。この多点保持部は、図5と図6に符号37と符号38とで示されている。ここで、符号37でガイド部材28がパイプ2に配置される領域が示され、符号38でガイド部材29が継手3におけるパッキン収容部31の背部側壁34に配置される領域が示されている。
プレス基本状態では、プレス対象物に面する各ガイド部材28又は29の曲面は、プレス圧導入部材14に移る部分でガイド部材とこれに対向するプレス対象物とが径方向に最も離れるように、この支持位置37又は38からガイド部材の中心に向かって大きくなる。
この状態で、ガイド部材28及び29を介して、プレス工具のパイプ長手軸xに関する保持が達成されている。
プレス断面を減少させるプレス工程中、関節型プレス部5の移動に比例してガイド部材28及び29が移動し、これらはプレス工程中にプレス対象物の周方向における径方向の支持を増大させることに役立つ。
プレス背部を引き寄せ合うことによって、継手3とパイプ2は、円錐状プレス部分25部分のみならず、パッキンプレス部分22部分でも変形する。ここで、パッキン収容部31にパッキンプレス部分22のシリンダ状面22’を介して径方向外側から加えられたプレス圧は、パッキン収容部31を軸方向に広げ、その結果、側面33及び側面34を平坦化する。これによって、プレス後のパッキン収容部幅rは、初めのパッキン収容部幅pの約1.5倍の幅であり、さらにはパッキンプレス部分22の軸方向長bに適合している。これからさらに、半径方向の初めのパッキン収容部高さnよりも略継手3の肉厚e程度縮められたパッキン収容部高さsとなる。この結果、O−リング32を収容するリング配置空間も半径方向において縮まり、これがO−リング32を軸方向に関して長い断面となるように変形させ、実効的な密閉面の増大につながる。ガイド部材29に背面が支持されているため、パッキン収容部31は一方向、即ちパイプ差込側端面方向のみへ軸方向に広がる。
パッキンプレス部分22からの軸方向の距離tを有する円錐状プレス部分25(各部の軸方向の中心間で測って)は、引き抜け防止が実現されるように、パイプ2と継手3の周囲をプレスする。この防止は、断面において図12に図示するように、壁面に形成されるV字状の推移によって達成されている。パッキンプレス部分22側で、円錐状プレス部分25は、パイプ側のみならず継手側においても半径方向に広がった円錐状部分を形成する。この円錐状部分は、キャリブレーションプレス部分23内の、キャリブレーションプレス部分23よりは軸方向に縮まってはいるがシリンダ状部分に推移していく。キャリブレーションプレス部分23は、このシリンダ状部分の形成に役立ち、この部分は加圧によるものではなく、むしろシリンダ形状から外れる変形を防止するスリーブの形成によるものである。
引き抜け防止のために形成された上記の円錐形状の他端は、パイプ差込側端面35側で、同様に円錐状に形成され、パイプ差込側端面に向かって広がった形状になっている。この近くに配置される継手3の端部は、位置合せストッパ27での支持を失うことなく部分的に逃げ空間26に入り込み、これ27はこの径方向の変形を可能にするために、対応する傾斜側壁39を有する。
プレスされたパッキン収容部31の軸方向中心部と継手3の全体としてV字状に形成された円筒壁断面の反り返り領域との間の軸方向の距離は、上記のパッキンプレス部分22と円錐状プレス部分25との間の軸方向距離tに等しい。プレスされた円筒壁部分のこのV字状頂頭から測って先端面35までの軸方向距離uは、図示された実施例において、軸方向距離tの約0.4倍、更には継手3の肉厚eの約3倍である。
図示され記載された実施例は、チェーン式プレスの類のプレス工具1を示している。しかしながら、特に小さいパイプ径と継手径に対しては、上記のプレス形状を有しペンチ状に機能する半円リング状の2つのプレス背部を備えるプレス工具として適用されるのでもよい。
図13〜図20は本発明によるプレス工具1の第2の実施例を示し、これ1は、第1の実施例と同様に、プレス対象物のプレス工程において分布して一体に機能する4つの関節型プレス部を備え、更に例えばチェーン式プレス状をなす。
第2の実施例の本プレス工具1の基本構造は上記の実施例のものと実質的に一致する、そのため、同一の構造部、組み合わせ部分及び同一の寸法のものには、同一の符号が付されている。
第2の実施例のプレス工具1は、相対的に小さい直径、例えば1.5インチの直径の継手3とパイプ2のプレス用に構成されている。以下の構造上の解は、しかしながら、例えば実施例1を用いて記載されているような、大きな直径の継手3とパイプ2のプレス用のプレス工具1にも適用可能である。
第2の実施例に係るプレス工具1のプレス背部15〜18は、全プレス形状の軸方向寸法aに関し第1の実施例のものよりも長くなっている。これは、図17に、プレス背面18を用いて典型的に記載されている。ここで、また第1の実施例におけるように、これに関して記載されたプレス形状は全てのプレス背部に形成されている。
第2の実施例のプレス背部18は、軸方向に関してガイド部材28及び29によって側面が遮られている。また、第1の実施例におけるように、第2のプレス形状40はガイド部材28のすぐ隣にあり、この第2のプレス形状に軸方向において第1のプレス形状21に繋がっている。第1のプレス形状21と継手の自由端と反対側のガイド部材29との間に、プレス背部切込部45が設けられている。これ45は、キャリブレーションプレス部分23の軸方向の長さcに略等しい軸方向の長さjを有する。
広げられたプレス背部切込部45は隣のパッキンプレス部分22よりも部分的に半径方向に拡大し、例えばキャリブレーションプレス部分23のプレス面23’とパッキンプレス部分22のプレス面22’との間の半径差d程度拡大している。この半径差dは、本実施例において、プレスする継手3の肉厚eの約1.5倍である。さらに、半径差dは、プレス前の状態におけるパッキンプレス部分の半径方向の高さnの約0.5倍である。
ガイド部材29側でパッキンプレス部分22に繋がるプレス背部切込部45は、プレス形状をなすように繋がっているのではない、その結果、プレス工程中に継手3を変形させるように作用しない。
プレス背部切込部45における半径拡大は、このプレス背部切込部45の全周に亘って設けられているのではなく、むしろプレス工具1全体における、直径方向に対向する2か所に設けられているだけである。即ち、半径拡大は、具体的には、関節型プレス部12と13又はプレス背部17と18の周方向広がり部分の中央に設けられ、更にはガイド部材29から発する軸方向の穴状のポケット46として設けられている。これら46はその開口側で終端用のガイド部材29によって覆われ、これ29はまた図14に示すようにこの実施例においても外形が略半円リング状に形成されている。
ガイド部材29は、プレス背部切込部45側で更には割り当てられたポケット46側で、取付エレメント47を支持する。これら47は軸方向に、その方向におけるプレス背部切込部45の長さjの約0.8倍の奥行きを有する。直径方向に対向する2つの取付エレメント47は、略、ガイド部材29内に保持された脚部48を有する固定ピン状に形成されている。この脚部48はこれよりも大きな直径の丸帽部を支持し、丸帽部は自由端側にパッキン収容部の側面34に調整され回転する円錐状側面30を有する。取付エレメント47の配置と構成は、図17に図示されたプレスの準備状態で、各取付エレメント47の円錐状側面30が、継手の自由端から遠い側のパッキン収容部の側面34に対して突っ張り、第1の実施例におけるガイド部材29の円錐状側面30の機能を受け継ぐように、調整されている。
プレス背部18又はこれに対向するプレス背部17の周方向の詳細に関するが、各プレス背部切込部45のポケット46の外側では、その径方向内側の面がパッキンプレス部分22のプレス面22’に一致するように半径が調節されている。これは、プレス背部15と16に対して、各全周囲部に関して該当する(図18参照。)。
関節型加圧部4と5は、自己のプレス背部15と16における周方向中央に、それぞれ径方向に押されたプレスヘッド49であって径方向内側にむけてバネ支持された固定ピン状の部材を有する。
このプレスヘッド49は、軸方向に関して、キャリブレーションプレス部分23とパッキンプレス部分22との間の推移部分24部分に配置されている。このために、径方向外側からキャップ51、例えばネジ状キャップによって塞がれる、径方向開口部50が設けられている。開口部50は、径方向内側で狭まると共にプレス空間内に開口していく。
開口部50内に、具体的には直径の広い部分に、それぞれ、プレスヘッド49を径方向内側へ押し付けるバネ52が配置されている。また、レスエレメント49は、径方向内側へ突き出る自由端部よりも直径の大きい円板部53を有する。これ53は、開口部50内に、適合する直径で配置されている。この円板に対してバネ52が作用し、この円板53は同時にバネ受けとしても働く。
各プレスヘッド49は円錐状の先端部54を有する円柱ロッドとして形成され、円錐面の角度は対向するパッキン収容部の側面34の角度に調整されている。各プレスヘッド49の直径は、図示された実施例において、キャリブレーションプレス部分23の軸方向の長さcの約1.2倍になっている。
プレス工程の準備のために、継手3はパイプ2と共に、第1の実施例と同様にプレス工具1内に配置される。その後、ガイド部材側の2つの取付エレメント47と、これに対して90度をなして周方向に配置され加圧されたプレスヘッド49とを介して、継手3、特にパッキン収容部31に対して、プレス工具1が位置合わせされる。径方向内側に向けてバネ支持されたプレスヘッド49によって、これ49が対向するパッキン収容部の側面34に配置されることによってパッキン収容部31が押され、又は反対側のパッキン収容部の側面34が取付エレメント47の円錐状の面30に押され、もって確実な位置合わせが得られることとなる。
本実施例においても、プレス中にプレス背部を引き寄せ合うことによって、円錐状プレス部分25のみならずパッキンプレス部分22においても、継手3とパイプ2との変形が達成される。ここにおいて、パッキンプレス部分22のシリンダ状の面22’を介した径方向外側からのパッキン収容部31への加圧は、パッキン収容部31の幅を軸方向に広げる。これは、頭頂部33及び側面34の平坦化を介して生じ、もってパッキン収容部のプレス後の長さr(図19を参照。)となり、これrは初めのパッキン収容部の長さpの約1.3倍である。O−リング32を収容するリング配置空間は半径方向に関して縮まり、もってO−リング32が軸方向に関して長くなった断面を有することとなり、これが実効的な密閉面の拡大につながる。
円錐状プレス部分25におけるパイプ2と継手3の変形は、第1の実施例による変形と一致するように生ずる。
ガイド部材29内に固定されパッキン収容部31方向を向いた取付エレメント47は、プレス中に、第1の実施例においてパッキン収容部31がガイド部材29の円錐状の面30で押さえられるのと同様に、パッキン収容部31を少なくとも部分的に継手3の挿入端面方向へのみ、変形させる。
バネ支持されたプレスヘッド49は、プレス工程で、これ49に背部から作用するバネ力よりも強くなったとき、径方向外側に向けて開口部50内に入っていく。プレスヘッド49のこの径方向への配置は、継手3及び/又はパイプ2の損傷を回避するために、このプレスヘッド49と直接連携して作用する部分のプレスに対して行われる。ここにおいて、各バネ52のバネ力は、各プレスヘッド49の先端部54がパッキン収容部31の対向する側面34と接触し続けるように調整されている。しかしながらまた、パッキン収容部31がプレス中に軸方向に広がることによって、パッキン収容部の側面34を介して、対向するプレスヘッド49に、径方向成分の力が径方向外側へ作用する。プレスヘッド49によって、所望のプレス工具1の位置合わせとプレス中のパイプ/継手の配置も実現される。
1つにはプレスヘッド49のロッド直径を相対的に大きくすることを条件にして、しかしながらまた、プレス工程中に少なくとも継手3のパイプ差込側端面方向に関して、プレスヘッド49の約半周にわたる面全体的な支持が開口部内壁で達成されることを条件として、プレスヘッド49の足りる支持が発生する。プレス工程中に、軸方向に広がったパッキン収容部31を介して、継手の軸方向のみならず径方向即ちプレスヘッド49の軸方向にも作用する力が、大きなプレス背部17又は18内で広い面を介して常に発現可能となる。その結果、プレスヘッド49には、せん断応力が全く又は無視できるほど小さくしか掛からない。
開示された全ての特徴は、(それ自体が)発明の要部をなす。これをもってまた、同封/添付の優先権の基礎書面(先の出願のコピー)の公開内容は本願の開示内に十分取り込まれ、また、この書面の目的及び特徴に関しても、先の出願の特許請求の範囲内に含まれている。
1 プレス工具
2 パイプ
3 プレス継手
4、5、12、13 関節型プレス部
6、7 関節型レバー
8 脚レバー
9 脚支持軸
10、11 外側支持軸
14 プレス圧導入部材
15〜18 プレス背部
19 連結軸
20 プレス工具ロック
21 第1のプレス形状
22 パッキンプレス部分
22’、23’、25’ プレス壁
23 キャリブレーションプレス部分
24 推移部分
25 円錐状プレス部分
26 逃げ空間
27 位置合せストッパ
28、29 ガイド部材
30 円錐状の面
31 パッキン収容部
32 O−リング
33 頭頂部
34 パッキン収容部の側面
35 パイプ差込側端面
36 継手内段
37、38 支持位置
39 傾斜側壁
40 第2のプレス形状
45 プレス背部切込部
46 ポケット
47 取付エレメント
48 脚部
49 プレスヘッド
50 径方向開口部
51 キャップ
52 バネ
53 円板部
54 プレスヘッドの先端部
a 実効的なプレス断面の全長
b パッキンプレス部分22のシリンダ状断面の広がり
c キャリブレーションプレス部分23の軸方向の長さ
d 面22’、23’間の半径差
e 継手3の肉厚
f 推移部分24の軸方向の幅
g プレス面23’とプレス面25’との半径差
h 円錐状プレス部分25の軸方向の幅
j プレス背部切込部45の軸方向の長さ
k ガイド部材28のカバー寸法
m ガイド部材29の軸方向の寸法
n プレス前のパッキン収容部31の高さ
p パッキン収容部31の幅
s プレス後のパッキン収容部31の高さ
t パッキンプレス部分22からの軸方向の距離
u V字状の頂頭から先端面35までの軸方向距離
v 先端面35からガイド部材28までの軸方向距離
x 長手方向中心軸

Claims (36)

  1. プレス工具(1)を介してプレス継手(3)をプレス継手(3)内に差し込まれたパイプ(2)にプレスするための方法であって、プレス継手(3)が周上にO−リング(32)が配置されるパッキン収容部(31)を有し、パイプ(2)がプレス継手(3)内に端部を有すると共にパッキン収容部(31)に第1のプレスが施され、さらに、プレス継手(3)におけるパッキン収容部から離れたパイプ差込側寄りで、プレス継手(3)とパイプ(2)とに抜け防止と同義のテーパをつける他のプレスが施される方法において、
    パッキン収容部(31)が、プレス工程において、径方向外側からの加圧によって軸方向に広げられることを特徴とする、プレス継手のプレス方法。
  2. パッキン収容部(31)が、プレス中に、径方向外側からの加圧によって平坦化されることを特徴とする、請求項1に記載のプレス継手のプレス方法。
  3. パッキン収容部(31)が、プレス工具(1)の円筒状部分でプレスされることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のプレス継手のプレス方法。
  4. パイプ差込側における他のプレスが、パッキン収容部(31)からプレス継手のパイプ差込側方向に、プレス前のパッキン収容部(31)の高さ(n)の少なくとも1.5倍以上の距離(t)離れた部分に施されることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のプレス継手のプレス方法。
  5. プレス継手(3)のパイプ差込側端面から遠い方の、パッキン収容部(31)の端部で、プレス工具(1)のガイド部材(29)を介して、パイプの長手軸(x)に関するプレス工具(1)の取り付けが行われることを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のプレス継手のプレス方法。
  6. パッキン収容部のプレスとパイプ差込側のプレスとの間に、キャリブレーションプレスが施されることを特徴とする、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のプレス継手のプレス方法。
  7. プレス工具(1)の軸方向に関する位置合わせが、プレス継手(3)の先端面に配置される位置合せストッパ(27)を介して実現されることを特徴とする、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のプレス継手のプレス方法。
  8. 位置合せストッパ(27)におけるパッキン収容部から遠い側で、パイプ(2)がガイド部材で囲まれることを特徴とする、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のプレス継手のプレス方法。
  9. パッキン収容部(31)のパイプ差込側寄りに、径方向に加圧されたプレスヘッド(49)が設けられ、プレスヘッド(49)が、プレス中に、残りの部分のプレス形状にする圧力に達したとき、径方向に逃げることを特徴とする、請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のプレス継手のプレス方法。
  10. 加圧が、径方向への逃げによって、プレス継手が塑性変形しないように調整されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のプレス継手のプレス方法。
  11. プレス継手(3)をパイプ(2)にプレスするためのプレス工具(1)であって、プレス工具(1)が少なくとも2つのプレス背部(15、16、17、18)を備え、それぞれ(15、16、17、18)が、プレス継手(3)に形成されたパッキン収容部(31)に適合しパッキンプレス部分(22)をなす第1のプレス形状(21)と、これ(21)に対して軸方向に離れ円錐状プレス部分(25)をなす第2のプレス形状(40)と、を有し、この第2のプレス形状(40)がプレス継手(3)とパイプ(2)とを組み合わせたプレス後のものにおける抜け防止に役立ち、第2のプレス形状(40)がプレス継手(3)とパイプ(2)とを組み合わせたものにおけるパッキン収容部(31)のパイプ差込側用に設けられたプレス工具において、
    パッキン収容部(31)に割り当てられた第1のプレス形状(21)が、パッキン収容部(31)を少なくとも一方の隙間に押してパッキン収容部(31)を軸方向に広げることを特徴とする、プレス工具。
  12. プレス形状に、軸方向に加圧されたプレスヘッド(49)が設けられ、これ(49)が、プレス中に、残りの部分のプレス形状にする圧力に達したとき、径方向に逃げることを特徴とする、請求項11に記載のプレス工具。
  13. プレス継手(3)をパイプ(2)にプレスするためのプレス工具(1)であって、プレス工具(1)が少なくとも2つのプレス背部(15、16、17、18)と、プレス形状、例えばパッキンプレス部分(22)をなすものを有するプレス工具において、
    プレス形状に、径方向に加圧されたプレスヘッド(49)が設けられ、これ(49)が、プレス中に、残りの部分のプレス形状にする圧力に達したとき、径方向に逃げることを特徴とする、プレス工具。
  14. 第1のプレス形状(21)が、パッキン収容部(31)を少なくとも一方の隙間に押しやってパッキン収容部(31)を平坦化することを特徴とする、請求項11乃至請求項13のいずれか1項に記載のプレス工具。
  15. 第1のプレス形状(21)が、円筒状部分を有することを特徴とする、請求項11乃至請求項14のいずれか1項に記載のプレス工具。
  16. パッキン収容部(31)における、プレス継手(3)のパイプ差込側端面から遠い方の端面に配置される、ガイド部材(29)がプレス工具(1)に設けられていることを特徴とする、請求項11乃至請求項15のいずれか1項に記載のプレス工具。
  17. 第1のプレス形状(21)が、パッキン収容部(31)におけるパイプ差込側端面から遠い側で、ガイド部材(29)がパッキン収容部(31)の軸方向への広がりを阻止するように、設けられていることを特徴とする、請求項11乃至請求項16のいずれか1項に記載のプレス工具。
  18. 阻止が、ガイド部材(29)に形成されパッキン収容部(31)の方向を向く取付エレメント(47)を介して達成されていることを特徴とする、請求項11乃至請求項17のいずれか1項に記載のプレス工具。
  19. 取付エレメント(47)が、パッキン収容部(31)の外周に適合していることを特徴とする、請求項11乃至請求項18のいずれか1項に記載のプレス工具。
  20. パイプ差込側の第2のプレス形状(40)が、パッキン収容部(31)からプレス継手のパイプ差込側方向に、プレス前のパッキン収容部(31)の高さ(n)の少なくとも1.5倍以上の距離(t)離れた部分に施されることを特徴とする、請求項11乃至請求項19のいずれか1項に記載のプレス工具。
  21. プレス工具(1)のパッキンプレス部分(22)とプレス工具(1)の円錐状プレス部分(25)との間にキャリブレーションプレス部分(23)が形成され、これ(23)が半径方向の位置に関してパッキンプレス部分(22)と円錐状プレス部分(25)との間に設けられていることを特徴とする、請求項11乃至請求項20のいずれか1項に記載のプレス工具。
  22. キャリブレーションプレス部分(23)が円筒状部分を有することを特徴とする、請求項11乃至請求項21のいずれか1項に記載のプレス工具。
  23. パッキンプレス部分(22)とキャリブレーションプレス部分(23)との間に、円錐状プレス部分(25)の軸方向の幅(h)以上の推移部分(24)が形成されていることを特徴とする、請求項11乃至請求項22のいずれか1項に記載のプレス工具。
  24. パッキンプレス部分(22)とキャリブレーションプレス部分(23)との間に、円錐状プレス部分(25)の軸方向の幅(h)よりも狭い幅の推移部分(24)が形成されていることを特徴とする、請求項11乃至請求項23のいずれか1項に記載のプレス工具。
  25. 径方向に加圧されたプレスヘッド(49)が、プレス状態でパッキンプレス部分(22)とキャリブレーションプレス部分(23)との間の推移部分(24)へ加圧されていることを特徴とする、請求項11乃至請求項24のいずれか1項に記載のプレス工具。
  26. パッキンプレス部分(22)の円筒状部分が、円錐状プレス部分(25)の軸方向の長さ(h)の数倍の軸方向の長さ(b)を有することを特徴とする、請求項11乃至請求項25のいずれか1項に記載のプレス工具。
  27. キャリブレーションプレス部分(23)の円筒状部分が、円錐状プレス部分(25)の軸方向の長さ(h)の数倍の軸方向の長さ(c)を有することを特徴とする、請求項11乃至請求項26のいずれか1項に記載のプレス工具。
  28. 円錐状プレス部分(25)が、プレス継手(3)の肉厚(e)の0.5〜5倍の軸方向の長さ(h)を有することを特徴とする、請求項11乃至請求項27のいずれか1項に記載のプレス工具。
  29. 円錐状プレス部分(25)寄りの端面に軸方向上の配置を行うために、プレス工具(1)が、プレス継手の先端面(35)に配置される位置合せストッパ(27)を有することを特徴とする、請求項11乃至請求項28のいずれか1項に記載のプレス工具。
  30. 位置合せストッパ(27)におけるパッキン収容部から遠い方の端面に、第2のガイド部材(28)が設けられていることを特徴とする、請求項11乃至請求項29のいずれか1項に記載のプレス工具。
  31. パッキン収容部(31)におけるプレス継手(3)のパイプ差込側端面から遠い側の端面に設けられた第1のガイド部材(29)が、半円リング状に形成されていることを特徴とする、請求項11乃至請求項30のいずれか1項に記載のプレス工具。
  32. 位置合せストッパ(27)におけるパッキン収容部から遠い方の端面に設けられた第2のガイド部材(28)が、半円リング状に形成されていることを特徴とする、請求項11乃至請求項31のいずれか1項に記載のプレス工具。
  33. 第1のガイド部材(29)が、プレス継手(3)の肉厚(e)の1.5倍以上の軸方向の幅を有することを特徴とする、請求項11乃至請求項32のいずれか1項に記載のプレス工具。
  34. 第1のガイド部材(29)が、円錐状プレス部分(25)の軸方向の長さ(h)の数倍の軸方向の長さ(m)を有することを特徴とする、請求項11乃至請求項33のいずれか1項に記載のプレス工具。
  35. キャリブレーションプレス部分(23)のプレス面(23’)の半径(g)が、円錐状プレス部分(25)のプレス面(25’)の半径より、プレス継手(3)の肉厚(e)の0.5倍又はそれ以上大きいことを特徴とする、請求項11乃至請求項34のいずれか1項に記載のプレス工具。
  36. パッキンプレス部分(22)のシリンダ状面(22’)の半径(d)が、キャリブレーションプレス部分(23)のプレス面(23’)の半径よりも、プレス前のプレス継手(3)の高さ(n)の0.1〜0.9倍大きいことを特徴とする、請求項11乃至請求項35のいずれか1項に記載のプレス工具。
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