JP2016200202A - 管継手 - Google Patents

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文雄 今市
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Abstract

【課題】シール部材の耐久性の低下や、気密性の低下を抑制することができる管継手を得る。【解決手段】管継手10は、軸方向の一端部12Aにガスケット26の内側面が接触する外周面12Bが設けられ、外周面12Bから半径方向外側に配置されると共にガスケット26が接触する縦壁部12Cを備えたユニオン鍔12と、ユニオン鍔12の一端部12A側に回転可能に設けられ雌ねじ部22が形成されたユニオンナット14とを有している。管継手10には、軸方向の先端部16A側に雌ねじ部22に螺合される雄ねじ部24と、雄ねじ部24が雌ねじ部22に螺合された状態で、縦壁部12Cとの間でガスケット26を挟み込む端面16Bとを備えたユニオン螺子16が設けられている。ユニオンナット14の雌ねじ部22よりも軸方向の中間部側には、雄ねじ部24が雌ねじ部22に螺合された状態でガスケット26の外側面が接触する内周部14Cが設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、管継手に関する。
従来から、ナットを備えた管継手が知られている。
下記特許文献1には、継手本体のオスネジの先端部にゴムパッキンを押し付け、袋ナットをねじ込み締め付ける継手構造が開示されている。この継手構造では、継手本体のフランジ面と袋ナットの縦壁面とでゴムパッキンを挟み込んでいる。
特開2005−233412号公報(例えば、図1)
上記特許文献1に記載の継手構造では、継手本体のフランジ面と袋ナットの縦壁面とでゴムパッキンを挟み込んだ状態で、ゴムパッキンの外周面側は空間とされており、袋ナットの締め付け時にゴムパッキンが空間の方向に変形しやすい。
このため、現場で適切なトルク管理がなされない場合は、袋ナットの過剰な締め付けにより、ゴムパッキンの耐久性が低下したり、ゴムパッキンが破損する可能性がある。また、袋ナットの締め付け量が小さいことにより、気密性が低下し、液体漏れが発生する可能性がある。さらに、現場で適切なトルク管理がなされた場合でも、継手の使用時の振動などによりネジの緩みが発生し、気密性が低下する可能性がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、シール部材の耐久性の低下や、気密性の低下を抑制することができる管継手を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明に係る管継手は、軸方向の一端部に設けられシール部材の内側面が接触する外周面と、前記外周面から半径方向外側に配置されると共に前記シール部材が接触する縦壁部と、を備えた継手本体と、前記継手本体の軸方向の一端部側に回転可能に設けられ、雌ねじ部が形成されたナットと、軸方向の先端部側に形成され前記雌ねじ部に螺合される雄ねじ部と、前記雄ねじ部が前記雌ねじ部に螺合された状態で、前記縦壁部との間で前記シール部材を挟み込む前記先端部側の端面と、を備えた接続部材と、前記ナットの前記雌ねじ部よりも軸方向の中間部側に設けられ、前記雄ねじ部が前記雌ねじ部に螺合された状態で前記シール部材の外側面が接触する内周部と、を有する。
請求項1に記載の発明によれば、継手本体の軸方向の一端部にシール部材の内側面が接触する外周面が設けられると共に、継手本体の外周面から半径方向外側に配置される縦壁部が設けられており、縦壁部にシール部材が接触している。継手本体の軸方向の一端部側には、雌ねじ部が形成されたナットが回転可能に設けられている。接続部材は、軸方向の先端部側に雄ねじ部を備えており、接続部材の雄ねじ部がナットの雌ねじ部に螺合された状態で、接続部材の軸方向の先端部側の端面と継手本体の縦壁部との間にシール部材が挟み込まれる。ナットの雌ねじ部に接続部材の雄ねじ部が螺合されて締め付けられると、シール部材が接続部材の端面と継手本体の縦壁部との間に挟み込まれて半径方向に拡縮径し、シール部材の外側面が、ナットの雌ねじ部よりも軸方向の中間部側に設けられた内周部に接触する。
より詳細には、シール部材が接続部材の端面と継手本体の縦壁部との間に挟み込まれることで、シール部材への圧縮力が作用することにより、シール部材が半径方向に拡縮径し、シール部材がナットの内周部および継手本体の外周面に押圧される。これにより、管継手の軸方向に沿った断面視にて、シール部材が、継手本体の外周面と、継手本体の縦壁部と、ナットの内周部と、接続部材の端面の4面(全方位)に接触する。その際、シール部材が半径方向に拡縮径することで、ナットの内周部でシール部材の外側面の拡径力に対する反発力が発生する。このため、シール部材の外側面がナットの内周部に接触しない構成に比べて、断面視にてシール部材が周囲の4面に接触することで、管継手の気密性が保たれる。また、シール部材の外側面の拡径力によってナットの回転が規制され、ナットの適切な締め付けが可能となる。さらに、ナットの内周部でシール部材の外側面の拡径力に対する反発力が発生することで、管継手の使用時の振動などにより、接続部材とナットとのねじ緩みが発生することを抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の管継手において、前記雄ねじ部が前記雌ねじ部に螺合され、前記接続部材の前記端面が前記シール部材に接触した状態で、前記接続部材の前記先端部側の外側面が前記内周部の縁部に対向する構成とされている。
請求項2に記載の発明によれば、接続部材の雄ねじ部がナットの雌ねじ部に螺合され、接続部材の端面がシール部材に接触した状態で、接続部材の軸方向の先端部側の外面がナットの内周部の縁部に対向する。これにより、継手本体の外周面と、継手本体の縦壁部と、ナットの内周部と、接続部材の端面とで、シール部材を封じ込める部屋が形成される。このため、管継手の気密性をより効果的に保持することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の管継手において、前記雄ねじ部が前記雌ねじ部に螺合され、前記接続部材の前記端面が前記シール部材に接触した状態で、前記雌ねじ部における軸方向の中間部側の端縁の位置を、前記雄ねじ部における軸方向の先端側の端縁の位置に合わせた構成とされている。
請求項3に記載の発明によれば、接続部材の雄ねじ部がナットの雌ねじ部に螺合され、接続部材の端面がシール部材に接触した状態で、雌ねじ部における軸方向の中間部側の端縁の位置を、雄ねじ部における軸方向の先端側の端縁の位置に合わせている。これにより、ナットの内周側の適切な位置に内周部と雌ねじ部を設けることができ、接続部材とナットとの間の空間を最小限とすることができる。このため、メンテナンス時などに、接続部材とナットとの間の空間にごみが侵入することを抑制することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の管継手において、前記内周部の内径は、前記雌ねじ部のねじ山の内径と等しい。
請求項4に記載の発明によれば、内周部の内径は、雌ねじ部のねじ山の内径と等しいため、接続部材の雄ねじ部がナットの雌ねじ部に螺合され、接続部材の端面がシール部材に押し付けられた状態で、シール部材の外側面をナットの内周部に、より確実に接触させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の管継手において、前記継手本体は、前記外周面と前記縦壁部を介して隣接する位置に前記外周面よりも外径が大きい鍔部を備え、前記継手本体における前記鍔部の前記外周面と反対側に、前記ナットの半径方向内側に突出する突起部が係止される壁部が設けられている。
請求項5に記載の発明によれば、継手本体における鍔部の外周面と反対側に、ナットの半径方向内側に突出する突起部が係止される壁部が設けられている。これにより、ナットの突出部が壁部に係止されることで、ナットが継手本体の鍔部の側に抜けることが抑制される。
本願発明の管継手によれば、シール部材の耐久性の低下や、気密性の低下を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る管継手であって、ユニオンナットとユニオン螺子が結合された状態を示す半裁断面図である。 図1に示す管継手に用いられるガスケットとユニオンナットの内周部付近を示す拡大断面図である。 図1に示す管継手に用いられるユニオンナットとユニオン螺子が分離された状態で、ガスケットとユニオンナットの内周部付近を示す拡大断面図である。 比較例の管継手であって、ユニオンナットとユニオン螺子が結合された状態を示す半裁断面図である。 図4に示す管継手に用いられるガスケットとユニオンナットの内周部付近を示す拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の一実施形態である管継手10が示されている。図1に示されるように、管継手10は、継手本体としてのユニオン鍔(ユニオンつば)12と、ユニオン鍔12の軸方向の一端部12A側に回転可能に設けられたナットとしてのユニオンナット14と、ユニオンナット14の雌ねじ部22に螺合される雄ねじ部24を備えた接続部材としてのユニオン螺子(ユニオンねじ)16と、を備えている。
図2には、図1に示す管継手10に用いられるガスケットとユニオンナット14付近が断面図にて示されている。図3には、管継手10に用いられるガスケットとユニオンナット14付近がユニオンナット14とユニオン螺子16とが分離された状態で断面図にて示されている。図1〜図3に示されるように、ユニオン鍔12には、軸方向の一端部12Aの外周面12Bにシール部材としてのリング状のガスケット26が外挿されている。言い換えると、ガスケット26の内側面がユニオン鍔12の外周面12Bに接触している。ユニオン鍔12の外周面12Bに隣接する軸方向の中間部側には、外周面12Bから半径方向外側に配置された縦壁部12Cが設けられている。ガスケット26は、その側面が縦壁部12Cに接触するように配置されている。本実施形態では、ガスケット26は、周方向と直交する方向の断面視にて略矩形状に形成されている。なお、ガスケット26の断面形状は、本実施形態に限定されるものではなく、変更が可能であり、例えば、周方向と直交する方向の断面形状が略円形状、又は略楕円状とされていてもよい。
ユニオン鍔12は、略円筒状とされており、内部に流体が通過可能な流路13が形成されている。ユニオン鍔12の軸方向の一端部12A側には、外周面12Bと縦壁部12Cを介して隣接する位置に外周面12Bの外径よりも外径が大きい鍔部12Dが設けられている。ユニオン鍔12における鍔部12Dの外周面12Bと反対側には、鍔部12Dの周面から半径方向内側に窪んだ窪み部28が設けられており、窪み部28における鍔部12D側には、半径方向外側に向かって配置される壁部28Aが形成されている。
ユニオンナット14の軸方向のユニオン鍔12側の端部14Aには、半径方向内側に突出する突起部30が設けられており、突起部30がユニオン鍔12の壁部28Aに係止されている。これにより、ユニオンナット14がユニオン鍔12の鍔部12D側に抜けることが阻止されている。
図1に示されるように、ユニオン鍔12の軸方向の他端部12E側の外径及び内径は、鍔部12Dや窪み部28の外径及び内径よりも小さく設定されている。ユニオン鍔12の軸方向の他端部12Eの内側には、一方の配管(図示省略)が接続される接続部としての雌ねじ部32が設けられている。ユニオン鍔12の軸方向の他端部12Eの外面には、ユニオン鍔12の軸方向から見て略六角形状とされたスパナ掛け部34が設けられており、一方の配管が接続されるときにスパナ掛け部34にスパナを掛けることが可能とされている。
図1〜図3に示されるように、ユニオンナット14には、軸方向の先端14B側(端部14Aと反対側)に雌ねじ部22が形成されている。ユニオンナット14の雌ねじ部22よりも軸方向の中間部側には、ユニオン螺子16の雄ねじ部24が雌ねじ部22に螺合された状態でガスケット26の外側面が接触する内周部14Cが設けられている。ユニオンナット14の内周部14Cの内径は、ユニオン鍔12の鍔部12Dの外径よりも僅かに大きく設定されており、ユニオンナット14の内周部14Cの内側にユニオン鍔12の鍔部12Dが配置された状態で、ユニオンナット14がユニオン鍔12に対して回転可能とされている。
本実施形態では、ユニオンナット14の内周部14Cの内径が、ユニオンナット14の雌ねじ部22の内径(雌ねじ部22のネジ山の内径)とほぼ等しく設定されている。また、ユニオンナット14の外面には、ユニオンナット14の軸方向から見て略六角形状とされたスパナ掛け部36が設けられており、ユニオンナット14を締め付ける際に、スパナ掛け部36にスパナを掛けることが可能とされている。
なお、ユニオンナット14の形状は、本実施形態に限定されるものではなく、変更が可能であり、例えば、略多角形状、二面対辺形状、円筒形状でもよい。
ユニオン螺子16は、略円筒状とされており、内部に流体が通過可能な流路17が形成されている。ユニオン螺子16の雄ねじ部24は、ユニオン螺子16の軸方向の先端部16A側に形成されている。ユニオン螺子16の軸方向の先端部16Aには、ユニオン螺子16の雄ねじ部24がユニオンナット14の雌ねじ部22に螺合された状態で、ユニオン鍔12の縦壁部12Cとの間でガスケット26を挟み込む端面16Bが設けられている。ユニオン螺子16の軸方向の先端部16Aの内径は、ユニオン鍔12の一端部12Aの外周面12Bの外径よりも僅かに大きく設定されている。これにより、ユニオン螺子16の雄ねじ部24がユニオンナット14の雌ねじ部22に螺合された状態で、ユニオン鍔12の外周面12Bがユニオン螺子16の先端部16Aの内側に挿入されると共に、ユニオン螺子16の端面16Bがガスケット26の側面に接触するようになっている。
図2及び図3に示されるように、本実施形態の管継手10では、ユニオン螺子16の先端部16Aの端縁には、雄ねじ部24が設けられておらず、表面が滑らかな外周面(外面)16Cとされている。より具体的には、ユニオン螺子16の先端部16Aの端縁からねじ山を1〜1.5山分削った位置に雄ねじ部24が設けられている。
ユニオン螺子16の外周面16Cの外径は、ユニオンナット14の内周部14Cの内径よりも僅かに小さく設定されている。これにより、ユニオン螺子16の雄ねじ部24がユニオンナット14の雌ねじ部22に螺合され、ユニオン螺子16の端面16Bがガスケット26の側面に接触した状態で、ユニオン螺子16の外周面16Cがユニオンナット14の内周部14Cの縁部(内周部14Cにおける雌ねじ部22側の縁部)に対向する構成とされている(図2参照)。これにより、ユニオンナット14へのユニオン螺子16の締結時に、ユニオン鍔12の外周面12Bと、ユニオン鍔12の縦壁部12Cと、ユニオンナット14の内周部14Cと、ユニオン螺子16の端面16Bとでガスケット26を封じ込める部屋が形成されるようになっている。
図1に示されるように、ユニオン螺子16の軸方向の先端部16Aと反対側の他端部16D側の外径及び内径は、先端部16A側(雄ねじ部24が設けられた部位付近)の外径及び内径よりも小さく設定されている。ユニオン螺子16の軸方向の他端部16Dの内側には、他方の配管(図示省略)が接続される接続部としての雌ねじ部38が設けられている。ユニオン螺子16の軸方向の他端部16Dの外面には、ユニオン螺子16の軸方向から見て略六角形状とされたスパナ掛け部40が設けられており、ユニオン螺子16の雄ねじ部24をユニオンナット14の雌ねじ部22に螺合させる際に、スパナ掛け部40にスパナを掛けることが可能とされている。
また、ユニオンナット14の雌ねじ部22よりも軸方向の中間部側(奥側)には、逃げ溝や不完全ねじ部を殆んど設けずに、雌ねじ部22のねじ山の内径とほぼ同じ内径のシリンダー状の内周部14Cが設けられている。その際、ユニオン螺子16の雄ねじ部24がユニオンナット14の雌ねじ部22に螺合され、ユニオン螺子16の端面16Bがガスケット26に接触した状態で、雌ねじ部22における軸方向の中間部側の端縁の位置を、雄ねじ部24における先端部16A側の端縁の位置に合わせた構成とされている。
次に、本実施形態の管継手10の作用及び効果について説明する。
図2等に示されるように、管継手10では、ユニオン鍔12の軸方向の一端部12Aの外周面12Bにガスケット26が設けられている。ユニオン鍔12には、外周面12Bから半径方向外側に配置される縦壁部12Cが設けられており、縦壁部12Cにガスケット26が接触している。ユニオン鍔12の軸方向の一端部12A側には、ユニオンナット14が回転可能に設けられており、ユニオンナット14の軸方向の先端部16A側に雌ねじ部22が形成されている。
ユニオン螺子16は、軸方向の先端部16A側に雄ねじ部24を備えており、ユニオン螺子16の雄ねじ部24がユニオンナット14の雌ねじ部22に螺合された状態で、ユニオン螺子16の先端部16A側の端面16Bとユニオン鍔12の縦壁部12Cとの間にガスケット26が挟み込まれる。ユニオンナット14を回転させることで、ユニオンナット14の雌ねじ部22にユニオン螺子16の雄ねじ部24が螺合されて締め付けられると、ガスケット26がユニオン螺子16の端面16Bとユニオン鍔12の縦壁部12Cとの間に挟み込まれて半径方向に拡縮径する。これにより、ガスケット26の外側面が、ユニオンナット14の雌ねじ部22よりも軸方向の中間部側に設けられた内周部14Cに接触する。
より詳細には、ガスケット26がユニオン螺子16の端面16Bとユニオン鍔12の縦壁部12Cとの間に挟み込まれることで、ガスケット26への軸方向の圧縮力(図2中の矢印A)が作用し、ガスケット26が半径方向に拡縮径する。これにより、ガスケット26の内側面がユニオン鍔12の外周面12Bに押圧されると共に、ガスケット26の外側面がユニオンナット14の内周部14Cに押圧される。これにより、管継手10の軸方向に沿った断面視にて、ガスケット26が、ユニオン鍔12の外周面12Bと、ユニオン鍔12の縦壁部12Cと、ユニオンナット14の内周部14Cと、ユニオン螺子16の端面16Bの4面(全方位)に接触する。その際、ガスケット26が半径方向に拡縮径することで、ユニオンナット14の内周部14Cでガスケット26の外側面の拡径力(図2中の矢印B)に対する反発力が発生する。
このため、本実施形態の管継手10では、ガスケットの外側面がユニオンナットの内周部に接触しない構成(ガスケットの外周側に空間が設けられている構成)に比べて、ガスケット26の半径方向の気密が追加されることで、管継手10の気密性が保持される。また、ガスケット26の外側面の拡径力(図2中の矢印B)によって、ユニオンナット14の回転が規制され、ユニオンナット14の適切な締め付けが可能となる。このため、ガスケット26の耐久性の低下や、ガスケット26の破損を抑制することができる。さらに、ユニオンナット14の内周部14Cでガスケット26の外側面の拡径力に対する反発力が発生することで、管継手10の使用時の振動などにより、ユニオン螺子16とユニオンナット14とのねじ緩みが発生することを抑制することができる。このため、本実施形態の管継手10では、管継手10の使用時の振動などによる気密性の低下や流体漏れの発生を抑制することができる。
また、管継手10では、ユニオン螺子16の雄ねじ部24がユニオンナット14の雌ねじ部22に螺合され、ユニオン螺子16の端面16Bがガスケット26に接触した状態で、ユニオン螺子16の先端部16Aの端縁の外周面16Cがユニオンナット14の内周部14Cの縁部に対向する(図2参照)。すなわち、ユニオン螺子16の先端部16Aの端縁の外周面16Cがユニオンナット14の内周部14Cの内側に挿入される。これにより、ユニオン鍔12の外周面12Bと、ユニオン鍔12の縦壁部12Cと、ユニオンナット14の内周部14Cと、ユニオン螺子16の端面16Bとで、ガスケット26を封じ込める部屋が形成される。このため、ガスケット26による管継手10の気密性をより効果的に保持することができる。
また、管継手10は、ユニオン螺子16の雄ねじ部24がユニオンナット14の雌ねじ部22に螺合され、ユニオン螺子16の端面16Bがガスケット26に接触した状態で、雌ねじ部22における軸方向の中間部側の端縁の位置を、雄ねじ部24における軸方向先端側の端縁の位置に合わせた構成とされている。これにより、ユニオンナット14の内周側の適切な位置に内周部14Cと雌ねじ部22を設けることができ、ユニオン螺子16とユニオンナット14との間の空間S1を最小限とすることができる。このため、メンテナンス時などに、ユニオン螺子16とユニオンナット14との間の空間S1にごみが侵入することを抑制することができる。
また、管継手10では、ユニオンナット14の内周部14Cの内径は、雌ねじ部22のねじ山の内径とほぼ等しい。このため、ユニオン螺子16の雄ねじ部24がユニオンナット14の雌ねじ部22に螺合され、ユニオン螺子16の端面16Bがガスケット26に接触した状態で、ガスケット26の外側面をユニオンナット14の内周部14Cに、より確実に接触させることができる。
さらに、管継手10では、ユニオン鍔12における外周面12Bと縦壁部12Cを介して隣接する位置に、外周面12Bよりも外径が大きい鍔部12Dが設けられている。ユニオン鍔12における鍔部12Dの外周面12Bと反対側には、ユニオンナット14の半径方向内側に突出する突起部30が係止される壁部28Aが設けられている。このため、ユニオンナット14の突起部30がユニオン鍔12の壁部28Aに係止されることで、ユニオンナット14がユニオン鍔12の鍔部12Dの側に抜けることを阻止することができる。
図4には、比較例の管継手100が半裁断面図にて示されている。図5には、比較例の管継手100に用いられるガスケット26とユニオンナット104付近が断面図にて示されている。図4及び図5に示されるように、管継手100は、ユニオン鍔12の軸方向の一端部12A側に回転可能に設けられると共に雌ねじ部112が形成されたユニオンナット104と、ユニオンナット104の雌ねじ部112に螺合される雄ねじ部114が形成されたユニオン螺子106と、を備えている。
ユニオン螺子106の雄ねじ部114は、ユニオン螺子106の軸方向の先端部16Aの端縁(端面16Bの外側角部)から形成されている。すなわち、ユニオン螺子106の軸方向の先端部16Aの外周には、雄ねじ部114のネジ山を削った部位は設けられていない。また、ユニオンナット104は、ユニオン鍔12の鍔部12Dと対向する第1内周部104Aと、第1内周部104Aと隣接する先端14B側に第1内周部104Aの内径よりも内径が拡大された第2内周部104Bと、を備えている。ユニオンナット104の第2内周部104Bの先端14B側に雌ねじ部112が設けられており、雌ねじ部112の内径(ねじ山の内径)は、第2内周部104Bの内径よりも小さく設定されている。
このような管継手100では、ユニオン螺子106の雄ねじ部114がユニオンナット104の雌ねじ部112に螺合され、ユニオン螺子106の端面16Bがガスケット26に接触した状態で、ガスケット26の外面側には空間S2が形成されている。すなわち、ユニオン鍔12の縦壁部12Cとユニオン螺子106の端面16Bとの間にガスケット26が挟み込まれた状態で、ガスケット26の外周面側は空間S2とされており、ガスケット26が空間S2の方向に変形しやすい。
このため、現場で適切なトルク管理がなされない場合は、ユニオンナット104の過剰な締め付けにより、ガスケット26の耐久性が低下し、ガスケット26が破損する可能性がある。また、ユニオンナット104の締め付け量が小さい場合には、管継手100のガスケット26による気密性が低下し、流体漏れが発生する可能性がある。さらに、現場で適切なトルク管理がなされた場合でも、管継手100の使用時の振動などにより、ユニオンナット104の雌ねじ部112とユニオン螺子106の雄ねじ部114との緩みが発生し、気密性が低下する可能性がある。
また、ユニオンナット104の雌ねじ部112とユニオン螺子106の雄ねじ部114との間に噛み込んだゴミ類が、ガスケット26の外周面側の空間S2に押し込まれ、ユニオン螺子106の取り外し時に管継手100に接続される配管に入り込む可能性がある。
これに対し、本実施形態の管継手10では、ユニオン螺子16の先端部16Aの端縁の外周面16Cには、雄ねじ部24が設けられていない。すなわち、本実施形態の管継手10では、比較例の管継手100の雄ねじ部114と較べると、ユニオン螺子16の先端部16Aの端縁から雄ねじ部のねじ山を1〜1.5山分削ることで、先端部16Aに雄ねじ部24を設けないようにしている。また、本実施形態の管継手10では、ユニオンナット14の軸方向の中間部側(奥側)に逃げ溝や不完全ねじ部を殆んど設けずに、雌ねじ部22のねじ山の内径とほぼ同じ内径の内周部14Cを設けている。すなわち、本実施形態の管継手10では、比較例の管継手100の雌ねじ部112と較べると、ユニオンナット14の軸方向奥側のネジ山を1〜1.5山分削った位置に雌ねじ部22を設けている。これにより、ユニオン螺子16の雄ねじ部24がユニオンナット14の雌ねじ部22に螺合され、ユニオン螺子16の端面16Bがガスケット26に接触した状態で、雌ねじ部22における軸方向の中間部側の端縁の位置を、雄ねじ部24における軸方向先端側の端縁の位置に合わせている。
さらに、本実施形態の管継手10では、比較例の管継手100の雌ねじ部112と較べると、ユニオンナット14の雌ねじ部22の軸方向奥側端近傍まで内周部14Cが延設されている。これにより、本実施形態の管継手10では、比較例の管継手100の空間S2よりも、空間S1を小さくすることができる。
このような管継手10では、ユニオン螺子16の雄ねじ部24がユニオンナット14の雌ねじ部22に螺合され、ユニオン螺子16の端面16Bがガスケット26に接触した状態で、ユニオン螺子16の先端部16A側の外周面16Cがユニオンナット14の内周部14Cの縁部に対向する(図2参照)。これにより、ユニオン鍔12の外周面12Bと、ユニオン鍔12の縦壁部12Cと、ユニオンナット14の内周部14Cと、ユニオン螺子16の端面16Bとで、ガスケット26を封じ込める部屋が形成される。このため、ユニオンナット14の内周部14Cでガスケット26の外側面の拡径力に対する反発力が発生し、ガスケット26による管継手10の気密性を保持することができる。
また、本実施形態の管継手10では、ユニオン螺子16とユニオンナット14との間の空間S1を最小限とすることができ、ユニオンナット14の雌ねじ部22とユニオン螺子16の雄ねじ部24との間に噛み込んだゴミ類が空間S1に押し込まれることを抑制することができる。
このような管継手10は、油圧用や飲料用の配管に接続される管継手などに適用することができる。
なお、上記実施形態の管継手10では、継手本体としてのユニオン鍔12の軸方向の他端部12E側に、一方の配管が接続される雌ねじ部32を備えているが、本発明はこの構成に限定するものではない。すなわち、継手本体の軸方向の他端部側の接続部の構成は変更が可能である。
また、上記実施形態の管継手10では、接続部材としてのユニオン螺子16の軸方向の他端部16D側に、他方の配管が接続される雌ねじ部38を備えているが、本発明はこの構成に限定するものではない。すなわち、接続部材の軸方向の他端部側の接続部の構成は変更が可能である。
10 管継手
12 ユニオン鍔(継手本体)
12A 一端部
12B 外周面
12C 縦壁部
12D 鍔部
14 ユニオンナット(ナット)
14B 先端
14C 内周部
16 ユニオン螺子(接続部材)
16A 先端部
16B 端面
16C 外周面(外面)
22 雌ねじ部
24 雄ねじ部
26 ガスケット(シール部材)
28A 壁部
30 突起部

Claims (5)

  1. 軸方向の一端部に設けられシール部材の内側面が接触する外周面と、前記外周面から半径方向外側に配置されると共に前記シール部材が接触する縦壁部と、を備えた継手本体と、
    前記継手本体の軸方向の一端部側に回転可能に設けられ、雌ねじ部が形成されたナットと、
    軸方向の先端部側に形成され前記雌ねじ部に螺合される雄ねじ部と、前記雄ねじ部が前記雌ねじ部に螺合された状態で、前記縦壁部との間で前記シール部材を挟み込む前記先端部側の端面と、を備えた接続部材と、
    前記ナットの前記雌ねじ部よりも軸方向の中間部側に設けられ、前記雄ねじ部が前記雌ねじ部に螺合された状態で前記シール部材の外側面が接触する内周部と、
    を有する管継手。
  2. 前記雄ねじ部が前記雌ねじ部に螺合され、前記接続部材の前記端面が前記シール部材に接触した状態で、前記接続部材の前記先端部側の外側面が前記内周部の縁部に対向する構成とされている請求項1に記載の管継手。
  3. 前記雄ねじ部が前記雌ねじ部に螺合され、前記接続部材の前記端面が前記シール部材に接触した状態で、前記雌ねじ部における軸方向の中間部側の端縁の位置を、前記雄ねじ部における軸方向の先端側の端縁の位置に合わせた構成とされている請求項1又は請求項2に記載の管継手。
  4. 前記内周部の内径は、前記雌ねじ部のねじ山の内径と等しい請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の管継手。
  5. 前記継手本体は、前記外周面と前記縦壁部を介して隣接する位置に前記外周面よりも外径が大きい鍔部を備え、
    前記継手本体における前記鍔部の前記外周面と反対側に、前記ナットの半径方向内側に突出する突起部が係止される壁部が設けられている請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の管継手。
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