JP2016094227A - 包装袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】開封したときに、開封予定線から、切断した開封線が外れることなく、開封線が表裏のフィルムで同一位置にならず、指で摘みやすく、口開きが容易にできる包装袋を提供する。【解決手段】重ね合わせた表フィルム1と裏フィルム2の周縁部をシールした包装袋であって、表フィルムと裏フィルムのそれぞれに、開封するための切断を誘導するための易切断線を、形の異なる表側易切断線7と裏側易切断線8とで設け、表側易切断線は、上に凸の表側易切断線7aと、下に凸の表側易切断線7bとからなり、表側易切断線と裏側易切断線のそれぞれの左右の端部は、左右のサイドシール部3、4で交わり、表側易切断線7aと、表側易切断線7bは、一部が、複数の小ハーフカット線が並んだ易切断線7c、易切断線7eからなり、小ハーフカット線の形状は、表側易切断線7a、あるいは、表側易切断線7bを外れないように切断を誘導する形状である。【選択図】図1
Description
本発明は、包装袋に関するものである。
従来から、内容物を収容した包装袋を開封しやすくするために、包装袋の開封予定線の左右両端部、または、いずれかの端部にノッチを設け、開封予定線に直線状のハーフカットを包装袋の表裏2枚のフィルムそれぞれに設けた包装袋があった。これらの包装袋は、ノッチの上下それぞれを指で摘んで、直線状のハーフカットに沿って引っ張ると容易に引き裂かれて開封することができる。
しかし、このような包装袋は容易に開封できるが、内容物を取り出したりするために口を開こうとすると、包装袋の引き裂かれた開封線が、表裏のフィルムで同一位置にあるために、口を開くために、指で表裏のフィルムをそれぞれ摘もうとしても、重なり合った表裏フィルムの間に指を入れることが難しく、容易に口を開くことができなかった。
これを回避するために、表フィルムと裏フィルムに、異なる開封予定線を設けて、開封後の開封線が表裏のフィルムで同一位置にならないようにして、指で摘みやすく、口開きを容易にした包装袋があった。
例えば、開封予定線に沿って、略ハの字型をなすように傾斜した2つの対をなす切れ目を所要間隔の断続状に形成した切れ目線をハーフカットにより、包装袋の表フィルムと裏フィルムに波形に形成して、表フィルムと裏フィルムの波のピッチを相互に交差するようにするか、あるいは、片側のフィルムのみ波形の変形ミシン目状の切目線を設けて、他方のフィルムには、概略直線状の変形ミシン目状の切目線を形成し、開封後の表フィルムと裏フィルムの開封線が完全には重ならず、開口部の口開きを容易した包装袋があった(特許文献1)。
また、包装袋の表フィルムと裏フィルムのそれぞれ、表側開封予定線と裏側開封予定線をハーフカット線で、包装袋の左右両端より内方に向かって直線状に設け、表側開封予定線は直線の両端を結ぶ、上に凸の曲線を設け、裏側開封予定線は直線の両端を結ぶ、下に凸の曲線を設け、開封後、容易に摘んで開口することができるようにした包装袋があった(特許文献2)。
開口部に再封止手段を有し、再封止手段とトップシール部の間に、易開封手段を設け、易開封手段は、左右サイドシール部外縁に設けた易開封加工部と、表面積層体に設けた上に凸の形状を有する表面ハーフカット線aと、表面積層体に設けた下に凸の形状を有する表面ハーフカット線bと、裏面積層体に設けた直線状の裏面ハーフカット線とからなり、表面ハーフカット線aと表面ハーフカット線bとは、凸部が外側になるように裏面ハーフカット線を中心に上下対称に設けられ、これら2本の表面ハーフカット線は、いずれも左サイドシール部上の1点を始点とし、右サイドシール部上の1点を終点とすることを特徴とする包装袋があった(特許文献3)。
公知文献を以下に示す。
前述のこれらの包装袋は、表フィルムと裏フィルムに、異なる開封予定線を設けて、開封後の開封線が表裏のフィルムで同一位置にならないようにして、指で摘みやすく、口を開くのが容易になったが、引裂いた開封線が、ハーフカット線などの開封予定線から外れてしまったりする恐れがあった。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、開封したときに、開封予定線から、切断した開封線が外れることなく、開封線が表裏のフィルムで同一位置にならず、指で摘みやすく、口開きが容易にできる包装袋を提供することを課題とする。
本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、請求項1の発明は、表フィルムと裏フィルムを重ね合わせ、重ね合わせた前記表フィルムと前記裏フィルムの周縁部をシールした包装袋であって、
前記表フィルムと前記裏フィルムのそれぞれに、開封するための切断を誘導する易切断線を、形の異なる表側易切断線と裏側易切断線とで設け、前記表側易切断線は、上に凸の表側易切断線aと、下に凸の表側易切断線bとからなり、前記表側易切断線と前記裏側易切断線のそれぞれの左右の端部は、左右のサイドシール部で交わり、前記表側易切断線aと、前記表側易切断線bは、全体が、あるいは、一部が、繋ぎ部を介して並んだ複数の小ハーフカット線からなり、小ハーフカット線の形状は、前記表側易切断線a、あるいは、前記表側易切断線bを外れないように切断を誘導する形状であることを特徴とする包装袋である。
前記表フィルムと前記裏フィルムのそれぞれに、開封するための切断を誘導する易切断線を、形の異なる表側易切断線と裏側易切断線とで設け、前記表側易切断線は、上に凸の表側易切断線aと、下に凸の表側易切断線bとからなり、前記表側易切断線と前記裏側易切断線のそれぞれの左右の端部は、左右のサイドシール部で交わり、前記表側易切断線aと、前記表側易切断線bは、全体が、あるいは、一部が、繋ぎ部を介して並んだ複数の小ハーフカット線からなり、小ハーフカット線の形状は、前記表側易切断線a、あるいは、前記表側易切断線bを外れないように切断を誘導する形状であることを特徴とする包装袋である。
本発明の請求項2の発明は、前記表側易切断線aと前記表側易切断線bは、両端部側が前記小ハーフカット線でなり、中央部分が一本のハーフカット線からなっていることを特徴とする請求項1に記載の包装袋である。
本発明の請求項3の発明は、両端側に設けた前記小ハーフカット線の中央寄りの最終形状が前記一本のハーフカット線に切断を誘導するように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の包装袋である。
本発明の請求項4の発明は、複数の前記小ハーフカット線がくの字形と逆くの字形を交互に組み合わせて並べた形状であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の包装袋である。
本発明の請求項5の発明は、複数の前記小ハーフカット線がハの字形を横にして並べた形状であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の包装袋である。
本発明の請求項6の発明は、前記サイドシール部の外端縁からの引き裂き開始部を易切断線の左右両端に設けたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の包装袋である。
本発明の包装袋は、開封したときに、易切断線の開封予定線から、切断した開封線が外れることなく、開封線が表裏のフィルムで同一位置にならず、指で摘みやすく、口開きが容易にできる。
<第1の実施形態>
以下、本発明を実施するための第1の実施形態につき説明する。
図1は、本発明の包装袋の第1の実施形態を模式的に正面で示した説明図である。
以下、本発明を実施するための第1の実施形態につき説明する。
図1は、本発明の包装袋の第1の実施形態を模式的に正面で示した説明図である。
第1の実施形態の包装袋100は、図1のように、表フィルム1と裏フィルム2を重ね合わせ、重ね合わせた表フィルム1と裏フィルム2の周縁部をシールし、左サイドシール部3、右サイドシール部4、天シール部5、底シール部6を設けた包装袋である。
そして、天シール部5の近傍に開封するための切断を誘導する易切断線を設けてある。易切断線は、表フィルム1と裏フィルム2のそれぞれに、形の異なる表側易切断線7と裏側易切断線8とで設け、表側易切断線7は、上に凸の表側易切断線7aと、下に凸の表側易切断線7bとが形成されている。裏側易切断線8は直線のハーフカット線で設けられている。
表側易切断線7の表側易切断線7aと表側易切断線7b、および、裏側易切断線8のそれぞれの左右の端部は、左サイドシール部3、および、右サイドシール部4で交わっている。
表側易切断線7aは、サイドシール部3、4にある両端部側では、くの字形の小ハーフカット線と逆くの字形の小ハーフカット線が交互に組み合わされて複数並んで易切断線7cを形成していて、引き裂いて破断するときに、表側易切断線7aから外れないように、切断を誘導する形状になっている。
表側易切断線7aのくの字形の小ハーフカット線と逆くの字形の小ハーフカット線を交互に組み合わせた易切断線7cでは、くの字形小ハーフカット線ではじめ外に向かった切断線が、折れ曲がったくの字形で内側に向かわせ、次の逆くの字で受けられ、逆くの字でも同様に、折れ曲がったくの字形で内側に向かわせ、この繰り返しにより、表側易切断線7aから外れないようにしている。
表側易切断線7aの中央部分には一本のハーフカット線からなる易切断線7dが設けられていて、更にその中央部分が直線状になっていて、両端部分は、易切断線7cからの切断を受けられるように曲線になっている。
表側易切断線7bは、同様に、サイドシール部3、4にある両端部側では、くの字形の小ハーフカット線と逆くの字形の小ハーフカット線が交互に組み合わされて複数並んで易切断線7eを形成していて、引き裂いて破断するときに、表側易切断線7bから外れないように、切断を誘導する形状になっている。
表側易切断線7bのくの字形の小ハーフカット線と逆くの字形の小ハーフカット線を交
互に組み合わせた易切断線7eでは、くの字形小ハーフカット線ではじめ外に向かった切断線が、折れ曲がったくの字形で内側に向かわせ、次の逆くの字で受けられ、逆くの字でも同様に、折れ曲がったくの字形で内側に向かわせ、この繰り返しにより、表側易切断線7bから外れないようにしている。
互に組み合わせた易切断線7eでは、くの字形小ハーフカット線ではじめ外に向かった切断線が、折れ曲がったくの字形で内側に向かわせ、次の逆くの字で受けられ、逆くの字でも同様に、折れ曲がったくの字形で内側に向かわせ、この繰り返しにより、表側易切断線7bから外れないようにしている。
表側易切断線7bの中央部分は一本のハーフカット線からなる易切断線7fからなり、更にその中央部分が直線状になっていて、両端部分は、易切断線7cからの切断を受けられるように曲線になっている。
また、左サイドシール部3、および、右サイドシール部4の外端縁から引き裂き開始部9が易切断線7、8の左右両端に設けられている。引き裂き開始部9は本実施形態ではVノッチで設けられている。
以上のように、本実施形態の包装袋100は、開封したときに、開封予定線から、切断した開封線が外れることなく、開封線が表裏のフィルムで同一位置にならず、指で摘みやすく、口開きが容易にできる。
<第2の実施形態>
以下、本発明を実施するための第2の実施形態につき説明する。
図2は、本発明の包装袋の第2の実施形態を模式的に正面で示した説明図である。
以下、本発明を実施するための第2の実施形態につき説明する。
図2は、本発明の包装袋の第2の実施形態を模式的に正面で示した説明図である。
第2の実施形態の包装袋200は、図2のように、包装袋100と同様に、表フィルム1と裏フィルム2を重ね合わせ、重ね合わせた表フィルム1と裏フィルム2の周縁部をシールし、左サイドシール部3、右サイドシール部4、天シール部5、底シール部6を設けた包装袋である。
そして、天シール部5の近傍に開封するための切断を誘導する易切断線を設けてある。易切断線は、表フィルム1と裏フィルム2のそれぞれに、形の異なる表側易切断線17と裏側易切断線18とで設け、表側易切断線17は、上に凸の表側易切断線17aと、下に凸の表側易切断線17bとが形成されている。裏側易切断線18は直線のハーフカット線で設けられている。
表側易切断線17の表側易切断線17aと表側易切断線17b、および、裏側易切断線18のそれぞれの左右の端部は、左サイドシール部3、および、右サイドシール部4で交わっている。
表側易切断線17aは、サイドシール部3、4にある両端部側では、ハの字形の小ハーフカット線が複数並んで易切断線17cを形成していて、引き裂いて破断するときに、表側易切断線17aから外れないように、切断を誘導する形状になっている。
表側易切断線17aの複数のハの字形の小ハーフカット線からなる易切断線17cでは、ハの字の下方から上方に向かった切断線は、次のハの字の開いた下方で受け止められ、上方に誘導され、これが繰り返されて、表側易切断線17aから外れないようにしている。
表側易切断線17aの中央部分は一本のハーフカット線からなる易切断線17dが設けられていて、更にその中央部分が直線状になっていて、両端部分は、易切断線17cからの切断を受けられるように曲線になっている。
表側易切断線7aの中央部分には一本のハーフカット線からなる易切断線7dが設けら
れていて、更にその中央部分が直線状になっていて、両端部分は、易切断線7cからの切断を受けられるように曲線になっている。
れていて、更にその中央部分が直線状になっていて、両端部分は、易切断線7cからの切断を受けられるように曲線になっている。
表側易切断線17bは、同様に、サイドシール部3、4にある両端部側では、ハの字形の小ハーフカット線が複数並んで易切断線17eを形成していて、引き裂いて破断するときに、表側易切断線17bから外れないように、切断を誘導する形状になっている。
表側易切断線17bの複数のハの字形の小ハーフカット線からなる易切断線17eでは、ハの字の下方から上方に向かった切断線は、次のハの字の開いた下方で受け止められ、上方に誘導され、これが繰り返されて、表側易切断線17bから外れないようにしている。
表側易切断線17bの中央部分は一本のハーフカット線からなる易切断線17fからなり、更にその中央部分が直線状になっていて、両端部分は、易切断線17eからの切断を受けられるように曲線になっている。
また、左サイドシール部3、および、右サイドシール部4の外端縁から引き裂き開始部9が易切断線7、8の左右両端に設けられている。引き裂き開始部9は本実施形態ではVノッチで設けられている。
以上のように、本実施形態の包装袋200は、開封したときに、開封予定線から、切断した開封線が外れることなく、開封線が表裏のフィルムで同一位置にならず、指で摘みやすく、口開きが容易にできる。
<第3の実施形態>
以下、本発明を実施するための第3の実施形態につき説明する。
図3は、本発明の包装袋の第3の実施形態を模式的に正面で示した説明図である。
以下、本発明を実施するための第3の実施形態につき説明する。
図3は、本発明の包装袋の第3の実施形態を模式的に正面で示した説明図である。
第3の実施形態の包装袋300は、図3のように、表フィルム1と裏フィルム2を重ね合わせ、重ね合わせた表フィルム1と裏フィルム2の周縁部をシールし、左サイドシール部3、右サイドシール部4、天シール部5、底シール部6を設けた包装袋である。
そして、天シール部5の近傍に開封するための切断を誘導する易切断線を設けてある。易切断線は、表フィルム1と裏フィルム2のそれぞれに、形の異なる表側易切断線27と裏側易切断線28とで設け、表側易切断線27は、上に凸の表側易切断線27aと、下に凸の表側易切断線27bとが形成されている。裏側易切断線28は直線で設けられている。
表側易切断線27の表側易切断線27aと表側易切断線27b、および、裏側易切断線28のそれぞれの左右の端部は、左サイドシール部3、および、右サイドシール部4で交わっている。
表側易切断線27aは、サイドシール部3、4にある両端部側では、くの字形の小ハーフカット線と逆くの字形の小ハーフカット線が交互に組み合わされて複数並んで易切断線27cを形成していて、引き裂いて破断するときに、表側易切断線27aから外れないように、切断を誘導する形状になっている。
表側易切断線27aのくの字形の小ハーフカット線と逆くの字形の小ハーフカット線を交互に組み合わせた易切断線27cでは、くの字形小ハーフカット線ではじめ外に向かった切断線が、折れ曲がったくの字形で内側に向かわせ、次の逆くの字で受けられ、逆くの
字でも同様に、折れ曲がったくの字形で内側に向かわせ、この繰り返しにより、表側易切断線27aから外れないようにしている。
字でも同様に、折れ曲がったくの字形で内側に向かわせ、この繰り返しにより、表側易切断線27aから外れないようにしている。
表側易切断線27aの中央部分は一本のハーフカット線からなる易切断線27dが設けられていて、更にその中央部分はなだらかな曲線状になっていて、両端部分は中央部分より急な曲線になっていて、易切断線27cからの切断を受けられるように曲線になっている。
表側易切断線27bは、同様に、サイドシール部3、4にある両端部側では、くの字形の小ハーフカット線と逆くの字形の小ハーフカット線が交互に組み合わされて複数並んで易切断線27eを形成していて、引き裂いて破断するときに、表側易切断線27bから外れないように、切断を誘導する形状になっている。
表側易切断線27bのくの字形の小ハーフカット線と逆くの字形の小ハーフカット線が交互に組み合わされて複数並んで形成された易切断線27eでは、くの字形小ハーフカット線ではじめ外に向かった切断線が、折れ曲がったくの字形で内側に向かわせ、次の逆くの字で受けられ、逆くの字でも同様に、折れ曲がったくの字形で内側に向かわせ、この繰り返しにより、表側易切断線27bから外れないようにしている。
表側易切断線27bの中央部分は一本のハーフカット線からなる易切断線27fからなり、更にその中央部分はなだらかな曲線状になっていて、両端部分は中央部分より急な曲線になっていて、易切断線27cからの切断を受けられるように曲線になっている。
また、左サイドシール部3、および、右サイドシール部4の外端縁から引き裂き開始部9が易切断線27、28の左右両端に設けられている。引き裂き開始部9は本実施形態ではVノッチで設けられている。
以上のように、本実施形態の包装袋300は、開封したときに、開封予定線から、切断した開封線が外れることなく、開封線が表裏のフィルムで同一位置にならず、指で摘みやすく、口開きが容易にできる。
<第4の実施形態>
以下、本発明を実施するための第4の実施形態につき説明する。
図4は、本発明の包装袋の第4の実施形態を模式的に正面で示した説明図である。
以下、本発明を実施するための第4の実施形態につき説明する。
図4は、本発明の包装袋の第4の実施形態を模式的に正面で示した説明図である。
第4の実施形態の包装袋400は、図4のように、包装袋100と同様に、表フィルム1と裏フィルム2を重ね合わせ、重ね合わせた表フィルム1と裏フィルム2の周縁部をシールし、左サイドシール部3、右サイドシール部4、天シール部5、底シール部6を設けた包装袋である。
そして、天シール部5の近傍に開封するための切断を誘導する易切断線を設けてある。易切断線は、表フィルム1と裏フィルム2のそれぞれに、形の異なる表側易切断線37と裏側易切断線38とで設け、表側易切断線37は、上に凸の表側易切断線37aと、下に凸の表側易切断線37bとが形成されている。裏側易切断線38は直線で設けられている。
表側易切断線37の表側易切断線37aと表側易切断線37b、および、裏側易切断線38のそれぞれの左右の端部は、左サイドシール部3、および、右サイドシール部4で交わっている。
表側易切断線37aは、サイドシール部3、4にある両端部側では、ハの字形の小ハーフカット線が複数並んで易切断線37cを形成していて、引き裂いて破断するときに、表側易切断線37aから外れないように、切断を誘導する形状になっている。
表側易切断線37aの複数のハの字形の小ハーフカット線からなる易切断線37cでは、ハの字の下方から上方に向かった切断線は、次のハの字の開いた下方で受け止められ、上方に誘導され、これが繰り返されて、表側易切断線37aから外れないようにしている。
表側易切断線37aの中央部分は一本のハーフカット線からなる易切断線37dからなり、更にその中央部分はなだらかな曲線状になっているが、両端部分は中央部分より急な曲線になっていて、両端部分は、易切断線37cからの切断を受けられるように曲線になっている。
表側易切断線37bは、同様に、サイドシール部3、4にある両端部側では、ハの字形の小ハーフカット線が複数並んで易切断線37eを形成していて、引き裂いて破断するときに、表側易切断線37bから外れないように、切断を誘導する形状になっている。
表側易切断線37bの複数のハの字形の小ハーフカット線からなる易切断線37eでは、ハの字の下方から上方に向かった切断線は、次のハの字の開いた下方で受け止められ、上方に誘導され、これが繰り返されて、表側易切断線37bから外れないようにしている。
表側易切断線37bの中央部分は一本のハーフカット線からなる易切断線37fからなり、更にその中央部分はなだらかな曲線状になっているが、両端部分は中央部分より急な曲線になっていて、両端部分は、易切断線37eからの切断を受けられるように曲線になっている。
また、左サイドシール部3、および、右サイドシール部4の外端縁から引き裂き開始部9が易切断線37、38の左右両端に設けられている。引き裂き開始部9は本実施形態ではVノッチで設けられている。
以上のように、本実施形態の包装袋400は、開封したときに、開封予定線から、切断した開封線が外れることなく、開封線が表裏のフィルムで同一位置にならず、指で摘みやすく、口開きが容易にできる。
<第5の実施形態>
以下、本発明を実施するための第5の実施形態につき説明する。
図5は、本発明の包装袋の第5の実施形態を模式的に正面で示した説明図である。
以下、本発明を実施するための第5の実施形態につき説明する。
図5は、本発明の包装袋の第5の実施形態を模式的に正面で示した説明図である。
第5の実施形態の包装袋500は、図5のように、包装袋100と同様に、表フィルム1と裏フィルム2を重ね合わせ、重ね合わせた表フィルム1と裏フィルム2の周縁部をシールし、左サイドシール部3、右サイドシール部4、天シール部5、底シール部6を設けた包装袋である。
そして、天シール部5の近傍に開封するための切断を誘導する易切断線を設けてある。易切断線は、表フィルム1と裏フィルム2のそれぞれに、形の異なる表側易切断線47と裏側易切断線48とで設け、表側易切断線47は、上に凸の表側易切断線47aと、下に凸の表側易切断線47bとが形成されている。裏側易切断線48は直線で設けられている。
表側易切断線47の表側易切断線47aと表側易切断線47b、および、裏側易切断線48のそれぞれの左右の端部は、左サイドシール部3、および、右サイドシール部4で交わっている。
表側易切断線47aは、サイドシール部3、4にある両端部側では、ハの字形の小ハーフカット線が複数並んで易切断線47cを形成していて、引き裂いて破断するときに、表側易切断線47aから外れないように、切断を誘導する形状になっている。
表側易切断線47aの複数のハの字形の小ハーフカット線からなる易切断線47cでは、ハの字の下方から上方に向かった切断線は、次のハの字の開いた下方で受け止められ、上方に誘導され、これが繰り返されて、表側易切断線47aから外れないようにしている。
表側易切断線47aの中央部分は一本のハーフカット線からなる易切断線47dからなり、易切断線47dは直線状になっていて、易切断線47cからの切断を受ける位置に設けられている。
表側易切断線47bは、同様に、サイドシール部3、4にある両端部側では、ハの字形の小ハーフカット線が複数並んで易切断線47eを形成していて、引き裂いて破断するときに、表側易切断線47bから外れないように、切断を誘導する形状になっている。
表側易切断線47bの複数のハの字形の小ハーフカット線からなる易切断線47eでは、ハの字の下方から上方に向かった切断線は、次のハの字の開いた下方で受け止められ、上方に誘導され、これが繰り返されて、表側易切断線47bから外れないようにしている。
表側易切断線47bの中央部分は一本のハーフカット線からなる易切断線47fからなり、易切断線47fは直線状になっていて、易切断線47eからの切断を受ける位置に設けられている。
また、左サイドシール部3、および、右サイドシール部4の外端縁から引き裂き開始部9が易切断線47、48の左右両端に設けられている。引き裂き開始部9は本実施形態ではVノッチで設けられている。
以上のように、本実施形態の包装袋500は、開封したときに、開封予定線から、切断した開封線が外れることなく、開封線が表裏のフィルムで同一位置にならず、指で摘みやすく、口開きが容易にできる。
<第6の実施形態>
以下、本発明を実施するための第6の実施形態につき説明する。
図6は、本発明の包装袋の第6の実施形態を模式的に正面で示した説明図である。
以下、本発明を実施するための第6の実施形態につき説明する。
図6は、本発明の包装袋の第6の実施形態を模式的に正面で示した説明図である。
第6の実施形態の包装袋600は、図6のように、包装袋100と同様に、表フィルム1と裏フィルム2を重ね合わせ、重ね合わせた表フィルム1と裏フィルム2の周縁部をシールし、左サイドシール部3、右サイドシール部4、天シール部5、底シール部6を設けた包装袋である。
そして、天シール部5の近傍に開封するための切断を誘導する易切断線を設けてある。易切断線は、表フィルム1と裏フィルム2のそれぞれに、形の異なる表側易切断線57と
裏側易切断線58とで設け、表側易切断線57は、上に凸の表側易切断線57aと、下に凸の表側易切断線57bとが形成されている。裏側易切断線58は直線で設けられている。
裏側易切断線58とで設け、表側易切断線57は、上に凸の表側易切断線57aと、下に凸の表側易切断線57bとが形成されている。裏側易切断線58は直線で設けられている。
表側易切断線57の表側易切断線57aと表側易切断線57b、および、裏側易切断線58のそれぞれの左右の端部は、左サイドシール部3、および、右サイドシール部4で交わっている。
表側易切断線57aは、くの字形の小ハーフカット線と逆くの字形の小ハーフカット線が交互に組み合わされて複数並んで形成していて、引き裂いて破断するときに、切断を誘導する形状になっていて、切断が表側易切断線57aから外れないようになっている。
表側易切断線57aでは、くの字形小ハーフカット線ではじめ外に向かった切断線が、折れ曲がったくの字形で内側に向かわせ、次の逆くの字で受けられ、逆くの字でも同様に、折れ曲がったくの字形で内側に向かわせ、この繰り返しにより、表側易切断線57aから外れないようにしている。
表側易切断線57bは、同様に、くの字形の小ハーフカット線と逆くの字形の小ハーフカット線が交互に組み合わされて複数並んで形成していて、引き裂いて破断するときに、切断を誘導する形状になっていて、切断が表側易切断線57bから外れないようになっている。
表側易切断線57bでは、くの字形小ハーフカット線ではじめ外に向かった切断線が、折れ曲がったくの字形で内側に向かわせ、次の逆くの字で受けられ、逆くの字でも同様に、折れ曲がったくの字形で内側に向かわせ、この繰り返しにより表側易切断線47bから外れないようにしている。
表側易切断線57aと表側易切断線57bは、左サイドシール部3から右サイドシール部4まで、くの字形の小ハーフカット線と逆くの字形の小ハーフカット線が交互に組み合わされて複数線状に並んで形成されている。
また、左サイドシール部3、および、右サイドシール部4の外端縁から引き裂き開始部9が易切断線57、58の左右両端に設けられている。引き裂き開始部9は本実施形態では横方向の短い直線からなる傷加工で設けられている。
以上のように、本実施形態の包装袋600は、開封したときに、開封予定線から、切断した開封線が外れることなく、開封線が表裏のフィルムで同一位置にならず、指で摘みやすく、口開きが容易にできる。
図7は、本発明の包装袋に用いる積層体の一例を模式的に断面で示した説明図である。本発明の包装袋の表フィルム1および裏フィルム2は、図7のように、基材層11とシーラント層12とを貼り合わせた積層フィルム10からなっている。基材層11やシーラント層12は、更に積層された多層になっていてもよい。
基材層11には、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等の樹脂の2軸延伸、あるいは、1軸延伸、未延伸のプラスチックフィルムが好ましく使用できる。その場合の厚さは12〜50μm程度である。
また、金属や無機物を蒸着した蒸着フィルムを、基材層11として用いることもできる。また、これらを組み合わせて、基材層11を多層にして設けても良い。さらには、アルミ箔などの金属箔も、多層の基材フィルムの1層として設けることもできる。
シーラント層12には、熱溶融性樹脂が用いられる。ポリプロピレンや、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、あるいは、酸変性ポリエチレンなどが用いられる。また、シーラント層12に多層の共押し出しフィルムを用いても良い。多層の共押し出しフィルムのシーラント層12としては、低密度ポリエチレンや高密度ポリエチレンを中間層として、両面に直鎖状低密度ポリエチレンの層を設けたものが好ましく用いられる。
シーラント層12の厚さは、内容物の量によって、調整されるものであるが、80μmから200μmの厚さが好ましく、より好ましくは、100μmから150μmが好ましく使用できる。
また、絵柄印刷層を基材層11の裏面などに設けることができる。また、多層の基材層11の場合は、基材層11の最外層のフィルムに絵柄印刷層を設けることが好ましい。絵柄印刷層を設ける印刷方式は、特に限定するものではないが、通常、グラビア印刷、あるいは、フレキソ印刷が用いられる。
易切断線はハーフカット線で設けることができる。ハーフカット線13は、ロール状などの金属刃を用いて、図7(A)のように、表側から基材層11に入れることができる。この場合、基材層11の途中まで刃が入っていても、基材層11を越えて、シーラント層12の途中まで刃が入っていてもよい。
また、ハーフカット線13を基材層11側から照射するレーザー加工で設けることができる。用いるレーザーには炭酸ガスレーザーが好ましく用いられる。ハーフカット線をレーザー加工で設ける場合では、多層の基材層11の最外層には設けないようにして、図7(B)のように、基材層11の内側層に設けることもできる。
本発明の包装袋は、説明した各実施形態では4方シール袋であったが、これに限られるものではなく、スタンディングパウチや、天部あるいは地部を折り返した3方シール袋などでもかまわない。左右のサイドシール部の設けられた袋であればよい。
100、200、300、400、500、600・・・包装袋
1・・・表フィルム
2・・・裏フィルム
3・・・左サイドシール部
4・・・右サイドシール部
5・・・天シール部
6・・・底シール部
7、7a、7b、17、17a、17b、27、27a、27b、37、37a、37b、47、47a、47b、57、57a、57b・・・表側易切断線
7c、7d、7e、7f、17c、17d、17e、17f、27c、27d、27e、27f、37c、37d、37e、37f、47c、47d、47e、47f・・・易切断線
8、18、28、38、48、58・・・裏側易切断線
9・・・引き裂き開始部
10・・・積層フィルム
11・・・基材層
12・・・シーラント層
13・・・ハーフカット線
1・・・表フィルム
2・・・裏フィルム
3・・・左サイドシール部
4・・・右サイドシール部
5・・・天シール部
6・・・底シール部
7、7a、7b、17、17a、17b、27、27a、27b、37、37a、37b、47、47a、47b、57、57a、57b・・・表側易切断線
7c、7d、7e、7f、17c、17d、17e、17f、27c、27d、27e、27f、37c、37d、37e、37f、47c、47d、47e、47f・・・易切断線
8、18、28、38、48、58・・・裏側易切断線
9・・・引き裂き開始部
10・・・積層フィルム
11・・・基材層
12・・・シーラント層
13・・・ハーフカット線
Claims (6)
- 表フィルムと裏フィルムを重ね合わせ、重ね合わせた前記表フィルムと前記裏フィルムの周縁部をシールした包装袋であって、
前記表フィルムと前記裏フィルムのそれぞれに、開封するための切断を誘導する易切断線を、形の異なる表側易切断線と裏側易切断線とで設け、前記表側易切断線は、上に凸の表側易切断線aと、下に凸の表側易切断線bとからなり、前記表側易切断線と前記裏側易切断線のそれぞれの左右の端部は、左右のサイドシール部で交わり、前記表側易切断線aと、前記表側易切断線bは、全体が、あるいは、一部が、繋ぎ部を介して並んだ複数の小ハーフカット線からなり、小ハーフカット線の形状は、前記表側易切断線a、あるいは、前記表側易切断線bを外れないように切断を誘導する形状であることを特徴とする包装袋。 - 表側易切断線aと前記表側易切断線bは、両端部側が前記小ハーフカット線でなり、中央部分が一本のハーフカット線からなっていることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
- 両端側に設けた前記小ハーフカット線の中央寄りの最終形状が前記一本のハーフカット線に切断を誘導するように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の包装袋。
- 複数の前記小ハーフカット線がくの字形と逆くの字形を交互に組み合わせて並べた形状であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の包装袋。
- 複数の前記小ハーフカット線がハの字形を横にして並べた形状であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の包装袋。
- 前記サイドシール部の外端縁からの引き裂き開始部を易切断線の左右両端に設けたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の包装袋。
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JPH0489760U (ja) * | 1990-11-30 | 1992-08-05 | ||
JP2014051310A (ja) * | 2012-09-10 | 2014-03-20 | Toppan Printing Co Ltd | 包装袋 |
-
2014
- 2014-11-14 JP JP2014231466A patent/JP2016094227A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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