JP2016093079A - 間接工法における間接工具によって把持される把手構造及び間接工法用カバー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この発明の間接工法用カバーは、配電線及びその近傍に存する被掩物400を収容するカバーの第1ハーフカバー12及び/又は第2ハーフカバー14の外表面に、カバー把持部22,24を突設され、前記カバー把持部22,24は、間接工具によって把持されるように、ハーフカバーから突設され、且つ、その外表面が該間接工具によって把持される形状を備え、閉じられた第1カバー把持部と第2カバー把持部を、把持具によりカバー把持部の突出方向に引っ張ることによって、第1ハーフカバーと第2ハーフカバーとを連設された領域より下方において離間させ、対向する第1ハーフカバーと第2ハーフカバーの内側の被掩物を開口した領域から挿入させて被掩物収容部内に収容させ、被掩物を掩うように形成されている。
【選択図】図1
Description
また、間接活線工法において、高所に取り付けられた掴線器、開閉器等を外方からの加えられた衝撃等から守る必要がある。
ところが、高い所にある装置、部材、部品等を間接工具で把持するためには、把持する把手構造を間接工具で把持し易い構造とする必要がある。
また、掴線器等の工具に、直接外力が加えられないようにするために、掴線器等の工具をカバーした方がよい。
ところが、架空配線の工事において、架線を掴持するために取り付けられた掴線器等の工具が高所にあるため、そのカバーは、高所にある掴線器等の工具に取り付けを確実にでき、且つ掴線器等の工具から外れにくいカバーを望まれている。
間接活線工法において、配電線及び碍子等のそれに関連する装置に取り付けを確実にでき、且つ外れにくいカバーを望まれている。
それゆえに、この発明の主たる目的は、間接工法において間接工具で把持し易い把手構造を提供することである。
また、この発明の主たる目的は、掴線器等の工具並びに配電線及び碍子等のそれに関連する装置に取り付けを確実にでき、且つ掴線器等の工具並びに配電線及び碍子等のそれに関連する装置から外れにくい間接工法用カバーを提供することである。
この発明の請求項2にかかる間接工法用カバーは、配電線及びその近傍に存する被掩物を収容するカバーの第1ハーフカバー及び/又は第2ハーフカバーの外表面に、カバー把持部を備え、前記第1ハーフカバー及び第2ハーフカバーは、第1ハーフカバーと第2ハーフカバーとを上方において開閉自在に連設され、該連設された領域より下方の領域において、第1ハーフカバー及び/又は第2ハーフカバーにカバー把持部を突設され、前記カバー把持部は、間接工具によって把持するために間接工具を進行させる方向とは反対の方向に突設され、且つ、その外表面が該間接工具によって把持される形状を備え、閉じられた第1カバー把持部と第2カバー把持部のうち、少なくとも一方を、間接工具によりカバー把持部の突出方向に引っ張ることによって、第1ハーフカバーと第2ハーフカバーとを連設された領域より下方において離間させ、対向する第1ハーフカバーと第2ハーフカバーの内側の被掩物を開口した領域から挿入させて被掩物収容部内に収容させ、且つ、開口した第1ハーフカバーと第2ハーフカバーとが離間した領域において連設されて閉塞され、被掩物を掩うように形成されている。
この発明の請求項3にかかる請求項2に記載の間接工法用カバーは、被掩物収容部内に収容される被掩物は掴線器であって、第1ハーフカバーと、該第1ハーフカバーに接し合わされる、第2ハーフカバーとを備え、前記第1ハーフカバーは、その上縁にて第2ハーフカバーと開閉自在に連結され、その下縁にて第2ハーフカバーと閉塞した状態にて固定され、第1ハーフカバー及び第2ハーフカバーは、閉塞したときに、掴線器収容室内に収容された掴線器に掴持された線を挿入されて外部に伸ばすための線挿入開口部を、左右側縁に形成され、第1ハーフカバー及び/又は第2ハーフカバーは、掴線器収容室内に収容された掴線器から線ののびる方向と交差又は直交する方向に向けてのびる、カバー把持部を突設され、前記カバー把持部は、間接工具で把持できるように、カバー胴部の主面と交差及び/又は直交する上面及び/若しくは下面に平面部を有し、及び/又は間接工具を係合できる、係合部を有する。
この発明の請求項4にかかる請求項2に記載の間接工法用カバーは、被掩物収容部内に収容される被掩物は間接工法を施工する配電線及び/又は装置であって、第1ハーフカバーと、該第1ハーフカバーに接し合わされる、第2ハーフカバーとを備え、前記第1ハーフカバーは、その上縁にて第2ハーフカバーと開閉自在に連結され、その下縁にて第2ハーフカバーと閉塞した状態にて固定され、第1ハーフカバー及び第2ハーフカバーは、閉塞したときに、被掩物収容室内に収容された配電線及び/又は装置を挿入されて外部に伸ばすための挿入開口部を、左右側縁に形成され、第1ハーフカバー及び/又は第2ハーフカバーは、被掩物収容室内に収容された配電線及び/又は装置ののびる方向と交差又は直交する方向に向けてのびる、カバー把持部を突設され、前記カバー把持部は、間接工具で把持できるように、カバー胴部の主面と交差及び/又は直交する上面及び/若しくは下面に平面部を有し、及び/又は間接工具を係合できる、係合部を有する。
請求項2の発明によれば、配電線及びその近傍に存する被掩物を収容するカバーの第1ハーフカバー及び/又は第2ハーフカバーの外表面に、カバー把持部を備え、前記第1ハーフカバー及び第2ハーフカバーは、第1ハーフカバーと第2ハーフカバーとを上方において開閉自在に連設され、該連設された領域より下方の領域において、第1ハーフカバー及び/又は第2ハーフカバーにカバー把持部を突設され、前記カバー把持部は、間接工具によって把持するために間接工具を進行させる方向とは反対の方向に突設され、且つ、その外表面が該間接工具によって把持される形状を備え、閉じられた第1カバー把持部と第2カバー把持部のうち、少なくとも一方を、間接工具によりカバー把持部の突出方向に引っ張ることによって、第1ハーフカバーと第2ハーフカバーとを連設された領域より下方において離間させ、対向する第1ハーフカバーと第2ハーフカバーの内側の被掩物を開口した領域から挿入させて被掩物収容部内に収容させ、且つ、開口した第1ハーフカバーと第2ハーフカバーとが離間した領域において連設されて閉塞され、被掩物を掩うように形成された、間接工法用カバーを提供できる。
請求項3の発明によれば、被掩物収容部内に収容される被掩物は掴線器であって、第1ハーフカバーと、該第1ハーフカバーに接し合わされる、第2ハーフカバーとを備え、前記第1ハーフカバーは、その上縁にて第2ハーフカバーと開閉自在に連結され、その下縁にて第2ハーフカバーと閉塞した状態にて固定され、第1ハーフカバー及び第2ハーフカバーは、閉塞したときに、掴線器収容室内に収容された掴線器に掴持された線を挿入されて外部に伸ばすための線挿入開口部を、左右側縁に形成され、第1ハーフカバー及び/又は第2ハーフカバーは、掴線器収容室内に収容された掴線器から線ののびる方向と交差又は直交する方向に向けてのびる、カバー把持部を突設され、前記カバー把持部は、間接工具で把持できるように、カバー胴部の主面と交差及び/又は直交する上面及び/若しくは下面に平面部を有し、及び/又は間接工具を係合できる、係合部を有する、間接工法用カバーを提供できる。
請求項4の発明によれば、被掩物収容部内に収容される被掩物は間接工法を施工する配電線及び/又は装置であって、第1ハーフカバーと、該第1ハーフカバーに接し合わされる、第2ハーフカバーとを備え、前記第1ハーフカバーは、その上縁にて第2ハーフカバーと開閉自在に連結され、その下縁にて第2ハーフカバーと閉塞した状態にて固定され、
第1ハーフカバー及び第2ハーフカバーは、閉塞したときに、被掩物収容室内に収容された配電線及び/又は装置を挿入されて外部に伸ばすための挿入開口部を、左右側縁に形成され、第1ハーフカバー及び/又は第2ハーフカバーは、被掩物収容室内に収容された配電線及び/又は装置ののびる方向と交差又は直交する方向に向けてのびる、カバー把持部を突設され、前記カバー把持部は、間接工具で把持できるように、カバー胴部の主面と交差及び/又は直交する上面及び/若しくは下面に平面部を有し、及び/又は間接工具を係合できる、係合部を有する、間接工法用カバーを提供できる。
把持される領域が、ベースから突設され、
ベースの主面と交差及び/又は直交する上面及び/若しくは下面に平面部を有し、
その平面部より上方及び/若しくは下方に向けてのびる縁部を形成され、並びに/又は、その平面部に間接工具を引っ掛ける及び/若しくは挿入するための、凹部又は孔部を形成され、
前記平面部及び/又は縁部が、間接工具で把持されたことを間接工具の操作者が視認することができるように形成され、
前記凹部又は孔部が、間接工具を引っ掛ける及び/又は挿入するときに間接工具の操作者が視認することができるように形成されている。
この間接活線工法において間接工具によって把持される把手構造は、電柱等の高い所に取り付けられた装置、部材及び部品等の一部(ベース)に適用される。
特に、この間接活線工法において間接工具によって把持される把手構造は、該装置、部材及び部品を、移動する、回転する、開閉する、振る、操る、押したり引いたりする等、動かすときに把持される部分に適用される。
間接工具は、高電圧が印加されている架線その他の部品を遠隔操作で安全に把持する活線工法等に用いられる工具である。
この発明にかかる間接工法用カバーは、配電線及びその近傍に存する被掩物を収容する第1ハーフカバー及び/又は第2ハーフカバーの外表面に、カバー把持部を備える。
前記第1ハーフカバー及び/又は第2ハーフカバーは、それを構成する第1のカバー本体と第2のカバー本体とを上方において開閉自在に連設され、該連設された領域より下方の領域において、第1のカバー本体及び/又は第2のカバー本体にカバー把持部を突設されている。
前記カバー把持部は、間接工具によって把持するために、間接工具を進行させる方向とは反対側の方向に突設され、且つ、その外表面が該間接工具によって把持される形状を備えている。
掴線器は、間接活線工法に用いられる間接工具の一つであり、掴線器は、活線等の掴持に用いられる。
掴線器カバー10は、第1ハーフカバー12と、該第1ハーフカバー12と接し合わされる、第2ハーフカバー14とを備える。
前記第1ハーフカバー12は、その上縁にて第2ハーフカバー14と開閉自在に連結され、その下縁にて第2ハーフカバー14と閉塞した状態にて固定される。
一対の第1ハーフカバー12と第2ハーフカバー14とは、第1ハーフカバー12の接合縁48と第2ハーフカバー14の接合縁58とにおいて合掌して、掴線器カバー10によって掩われる被掩物である掴線器400を収容する、被掩物収容部を構成する掴線器収容室16を形成する。
第1ハーフカバー12及び/又は第2ハーフカバー14は、掴線器収容室16内に収容された掴線器400から線ののびる方向と交差又は直交する方向に向けてのびる、カバー把持部20(第1カバー把持部22及び/又は第2カバー把持部24)を突設されている。
前記第1カバー把持部22及び第2カバー把持部24は、間接工具(ヤットコ500)で把持できるように、カバー胴部の主面と交差及び/又は直交する上面及び/若しくは下面に平面部を有し、及び/又は間接工具(遠隔操作用引っ掛け具600)を係合できる、係合部を有している。
第1ハーフカバー12の前胴部40は、掴線器収容室16に収容される掴線器400より大きい面積を有する。
第2ハーフカバー14の後胴部50は、掴線器収容室16に収容される掴線器400より大きい面積を有する。
第2ハーフカバー14の上縁部52及び側縁部(左側縁部54a及び右側縁部54b)は、掴線器収容室16に収容された掴線器400の厚さの半分より高い高さを備えるように後胴部50の周縁より突設されている。
第1ハーフカバー12の接合縁48及び第2ハーフカバー14の接合縁58は、閉鎖時に、略々垂直な平面上で接し合うように形成されている。
接合縁48及び接合縁58から前胴部40及び後胴部50側に向けて、線挿入開口部18は拡がる。
前記第1ハーフカバー12の第1カバー把持部22と第2ハーフカバー14の第2カバー把持部24とは、反対方向に向けて突設されている。
一対の第1ハーフカバー12と、第2ハーフカバー14とは、同一の形状に、比較的柔軟性を有する合成樹脂により一体成形されている。
第1カバー把持部22は、開口する方向で基準平面(掴線器400及び掴線器400に掴持された線404及び線406を通る左右方向垂直平面)に対して交差する方向に向けて突出されている。第1カバー把持部22は、前胴部40の主面から外方に向けて突設されている。
第2カバー把持部24は、開口する方向で基準平面(掴線器400及び掴線器400に掴持された線404及び線406を通る左右方向垂直平面)に対して交差する方向に向けて突出されている。第2カバー把持部24は、後胴部50の主面から外方に向けて突設されている。
前記カバー把持部20は、その平面部より上方及び/若しくは下方に向けてのびる縁部26を形成され、並びに/又は、その平面部に間接工具(遠隔操作用引っ掛け具600)を引っ掛ける及び/若しくは挿入するための、係合部28を構成する凹部又は孔部を形成されている。
第1カバー把持部22の上面及び下面に形成された平面部は、間接工具たるヤットコ500によって把持しやすい形状にするために、ヤットコ500の把持部分の角度に合わせてやや傾斜している。
そして、第1カバー把持部22の上面及び下面に形成された平面部は、第1カバー把持部22を開閉する方向に拡がる。
第2カバー把持部24の上面及び下面に形成された平面部は、間接工具たるヤットコ500によって把持しやすい形状である。
第2カバー把持部24の上面及び下面に形成された平面部は、間接工具たるヤットコ500によって把持しやすい形状にするために、ヤットコ500の把持部分(把持板504)の角度に合わせてやや傾斜している。
そして、第2カバー把持部24の上面及び下面に形成された平面部は、第2カバー把持部24を開閉する方向に拡がる。
第2カバー把持部24は、ヤットコ500によって把持される空間を備える把持孔30を穿設されている。
第1カバー把持部22の把持孔30は、第1カバー把持部22の先端縁32との間に把持領域34を形成されるように、先端縁32と一定の距離をおいて、前胴部40側に形成されている。
第2カバー把持部24の把持孔30は、第2カバー把持部24の先端縁32との間に把持領域34を形成されるように、先端縁32と一定の距離をおいて、後胴部50側に形成されている。
把持孔30と先端縁32との間の把持領域34は、後述するヤットコ500の固定顎507と可動顎508とによって扶持される幅を有し、前胴部40及び後胴部50の表面に沿ってのびる帯状である。
係合部28を構成する凹部又は孔部の前胴部40とは反対側、すなわち遠隔操作用引っ掛け具600で引っ張る側の端縁が、間接工具たる遠隔操作用引っ掛け具600によって引っ掛けられるように、第1ハーフカバー12の開く方向と直交又は交差する方向にのびる。
第1カバー把持部22の先端の近傍に形成された縁部26は、間接工具たるヤットコ500によって挟持しやすい形状にするために、ヤットコ500で挟持する方向であって、第1カバー把持部22を開閉する方向と交差ないしは直交する方向にのびる。
前記第2ハーフカバー14は、上縁部52に、掴線器400に掴持されて外部にのびる線404及び線406ののびる方向に沿って、ハーフカバー連結部を構成する第2連結突条62が突設されている。
連結線体70は、ハーフカバー連結部を構成する。
又、第1連結突条60及び第2連結突条62は、接合縁48及び後胴部50と平行にのびる。
そして、第1ハーフカバー12の第1連結突条60と第2ハーフカバー14の第2連結突条62とが接し合わされ、一直線状に並列される。第1ハーフカバー12の第1連結突条60と第2ハーフカバー14の第2連結突条62とが合わさって、外表面が略T字状に形成されている。
この発明の実施の形態においては、固定突起102は、接合縁48及び接合縁58から突設された首部106bと、該首部106bの先端に形成された球状頭部106aとを有している。
固定凹部104は、前記球状頭部106aを嵌合するように穿設された環状凹部108を有している。
而して、第1ハーフカバー12と第2ハーフカバー14とを閉じたときは、第1ハーフカバー12の固定突起102の球状頭部106aは、第2ハーフカバー14の環状凹部108に嵌合され、且つ、第2ハーフカバー14の固定突起102の球状頭部106aは、第1ハーフカバー12の環状凹部108に嵌合される。定突起102が固定凹部104に嵌合されて、堅固に、第1ハーフカバー12の下縁部46と第2ハーフカバー14とは、その下縁部46と下縁部56とを接し合わせて固定される。
固定連結帯130は、第1ハーフカバー12の下縁部46の近傍に固着された、第1固定連結帯132と、該第1固定連結帯132を係合する固定連結帯係合部134とを備える。
第1固定連結帯132は、第2ハーフカバー14の下縁部56の近傍に付設されている。
この実施の形態においては、第1固定連結帯132は、固定連結帯係合部134と接し合わされる領域に、面ファスナーが配設され、固定連結帯係合部134は、固定連結帯130と接し合わされる領域に面ファスナーが配設されている。
大きく開口された線挿入開口部18は、図8において示すように、開口口縁部から遮蔽シート150及び遮蔽シート152を多数突出されている。
遮蔽シート150及び遮蔽シート152は、適宜な間隔をあけて並列されており、各遮蔽シート150及び遮蔽シート152は、弾力性を有している。
第1ハーフカバー12の遮蔽シート150と第2ハーフカバー14の遮蔽シート152とは、それらの接合縁48及び接合縁58の延長線上において、突き合わされる長さを備えている。
押圧挟持部は、第1ハーフカバー12の下縁で、固定突起102及び固定凹部104を形成された領域の表側(手前側)に設けられた、第1押圧挟持部120と、第2ハーフカバー14の下縁で、固定突起102及び固定凹部104を形成された領域の表側(向こう側)に設けられた、第2押圧挟持部122とを有している。
第2押圧挟持部122は、第2ハーフカバー14の後胴部50の下方で左側縁部54aの近傍と右側縁部54bの近傍とに、間隔をあけて形成されている。
第1押圧挟持部120は、接合縁48と平行であって、固定突起102と直交する平面を備える。
第2押圧挟持部122は、接合縁58と平行であって、固定突起102と直交する平面を備える。
而して、第1押圧挟持部120と第2押圧挟持部122とは、固定突起102が固定凹部104の入口に差し掛かった状態において、間接工具で第1押圧挟持部120の外側面と第2押圧挟持部122の外側面とを挟み、固定突起102を固定凹部104に嵌合させる。
第2ハーフカバー14の下縁部56は、接合縁58より外側に拡がる第2案内滑部82を形成されている。
第1案内滑部80は、アーチ状ないし断面半円弧状にわん曲した板状体であり、その一方の脚部が前胴部40の下縁部46に連設され、その他方の脚部が自由端となっている。
第2案内滑部82は、アーチ状ないし断面半円弧状にわん曲した板状体であり、その一方の脚部が後胴部50の下縁部56に連設され、その他方の脚部が自由端となっている。
第1案内滑部80と第2案内滑部82とは、左右対称で、その間に掴線器400を挟んで掴線器400の表面を滑らせながら掴線器400の下方に移動させるように形成されている。
第1ハーフカバー12と第2ハーフカバー14とが上縁(上縁部42及び上縁部52)の連結部(第1連結突条60,第2連結突条62及び連結線体70)を中心にして引き離された状態にして、掴線器400並びに線404及び線406の上方から下方に向けておろし、掴線器400の全体を掴線器収容室16に収容する。
線404及び線406は、線挿入開口部18より外側に出ているようにする。
ヤットコ500の固定顎507は、図14において示すように、下方より第1カバー把持部22の把持孔30に挿入し、ヤットコ500の可動顎508は、下方より第1カバー把持部22の先端縁32側に位置させて、固定顎507と可動顎508とにより把持領域34を扶持することによって、第1カバー把持部22を把持する。
国線器400の上方に位置した掴線器カバー10を開口するために、別途準備した遠隔操作用引っ掛け具600の引っ掛け突起604を、掴線器カバー10の他方の第2ハーフカバー14の第2カバー把持部24の側面に持ち上げる。
そして、ヤットコ500を動かさないで、遠隔操作用引っ掛け具600の引っ掛け突起604を掴線器カバー10の第2カバー把持部24に形成された係合部28に引っ掛ける。
遠隔操作用引っ掛け具600の引っ掛け突起604は、図15において示すように、下方より第2カバー把持部24の把持孔30に挿入し、先端を上方に突き出させて、一部を係合部28に引っ掛ける。
前記遠隔操作用引っ掛け具600によって、第2カバー把持部24の第2ハーフカバー14より突出する方向に第2カバー把持部24を引っ張る。
さすれば、掴線器カバー10のカバー把持部20の領域より下方の領域において、第1ハーフカバー12から第2ハーフカバー14が離間して開口する。
開口した掴線器カバー10を掴線器400の上方から、掴線器400の手前側を第1ハーフカバー12により且つ掴線器400の向こう側を第2ハーフカバー14により掩うように下降させる。
そして、線404及び線406を線挿入開口部18より外部に出した状態にて、第1ハーフカバー12の接合縁48と第2ハーフカバー14の接合縁58とを接し合わせる。
次に、別途準備したヤットコ500の把持具502で、第1ハーフカバー12の第1押圧挟持部120と第2ハーフカバー14の第2押圧挟持部122とを両側から把持して、固定突起102と固定凹部104とを嵌合させる。
而して、掴線器カバー10は、線404及び線406と張線器402とを線挿入開口部18から外部に出た状態にて、掴線器400を掩う。
間接工法用装置カバー1010は、第1ハーフカバー12と、該第1ハーフカバー12と接し合わされる、第2ハーフカバー14とを備える。
前記第1ハーフカバー12は、その上縁にて第2ハーフカバー14と開閉自在に連結され、その下縁にて第2ハーフカバー14と閉塞した状態にて固定される。
一対の第1ハーフカバー12と第2ハーフカバー14とは、第1ハーフカバー12の接合縁48と第2ハーフカバー14の接合縁58とにおいて合掌して、間接工法用装置カバー1010によって掩われる被掩物である間接工法用装置1400を収容するための、被掩物収容部を構成する間接工法用装置収容室1016を形成する。
間接工法用装置1400とは、間接活線工法により工事をされる配電線及びその配電線を支持する碍子や腕木、並びに配電線を把持するクランプ等の物体や機械等をいう。
被掩物が水平方向ないしは横方向にのびる物体の場合、被掩物挿入開口部1018aは、左側縁部44a及び右側縁部44bに形成されているものが適する。
被掩物が垂直方向にのびる物体を含む場合、被掩物線挿入開口部1018bは、下縁部46に形成されているものが適する。
図19ないし図25に示す間接工法用装置カバー1010は、下縁部46の中央に被掩物線挿入開口部1018bを開設されている。
第1ハーフカバー12及び/又は第2ハーフカバー14は、間接工法用装置収容室1016内に収容されたクランプ1402を取り付けられた配電線1404及び配電線1406ののびる方向と交差又は直交する方向に向けてのびる、カバー把持部20(第1カバー把持部22及び/又は第2カバー把持部24)を、第1ハーフカバー12のカバー本体及び第2ハーフカバー14のカバー本体の表面より突設されている。
もしくは、カバー把持部20は、碍子を付設された腕金ののびる方向と交差又は直交する方向にのびる。
この間接工法用カバー2010は、間接工法用装置1400を構成する、碍子1410及び配電線1404及び配電線1406を掩う面積を有するシート状の第1ハーフカバー2012と、シート状の第2ハーフカバー2014とを備える。
第1ハーフカバー2012は、その外表面に第1カバー把持部22を形成されており、第2ハーフカバー2014は、その外表面に第2カバー把持部24を形成されている。
更に、第1ハーフカバー2012及び第2ハーフカバー2014は、その下縁の近傍に固定連結帯130を付設されている。
固定連結帯130を構成する第1固定連結帯132は、第1ハーフカバー2012に付設され、固定連結帯130を構成する固定連結帯係合部134は、第2ハーフカバー2014に付設されている。
例えば、図29において示すように、ヤットコ500の固定顎507と可動顎508とにより、第1カバー把持部22の把持領域34を上下から扶持して、ヤットコ500によって、第1カバー把持部22を把持してもよい。
又、例えば、図30において示すように、遠隔操作用引っ掛け具600の引っ掛け突起604を、第2カバー把持部24の係合部28に係合させるときに、上方より引っ掛け突起604を把持孔30に挿入して、引っ掛け突起604を第2カバー把持部24の係合部28に係合させてもよい。
12,2012 第1ハーフカバー
14,2014 第2ハーフカバー
16 掴線器収容室
18 線挿入開口部
20 カバー把持部
22 第1カバー把持部
24 第2カバー把持部
26 縁部
28 係合部
30 把持孔
32 先端縁
34 把持領域
40 前胴部
42 上縁部
44a 左側縁部
44b 右側縁部
46 下縁部
48 接合縁
50 後胴部
52 上縁部
54a 左側縁部
54b 右側縁部
56 下縁部
58 接合縁
60 第1連結突条
62 第2連結突条
70 連結線体
80 第1案内滑部
82 第2案内滑部
100 固定部
102 固定突起
104 固定凹部
106a 球状頭部
106b 首部
108 環状凹部
120 第1押圧挟持部
122 第2押圧挟持部
130 固定連結帯
132 第1固定連結帯
134 固定連結帯係合部
150,152 遮蔽シート
190 緩衝材
400 掴線器
402 張線器
404,406 線
500 ヤットコ
501,602 主軸
502 把持具
503 操作具
504 把持板
505 操作レバー
506 連結軸
507 固定顎
508 可動顎
509 固定具
510,606 絶縁傘
511,512 連結部
513 先端ジョイント
514 基端ジョイント
515,516,523 リベット
517,518,524 ピン
518 ピン
519 ボルト
520 ナット
521 枢軸
522 枢軸固定ナット
525 巻きバネ
526 ビス
527 ゴムキャップ
528 ストラップ
529 パイプ
600 遠隔操作用引っ掛け具
604 引っ掛け突起
1010 間接工法用装置カバー
1016 間接工法用装置収容室
1018a,1018b 被掩物挿入開口部
1400 間接工法用装置
1402 クランプ
1404,1406 配電線
1410 碍子
2010 間接工法用カバー
Claims (4)
- 間接工法において間接工具によって把持される把手構造であって、
把持される領域は、ベースから突設され、
ベースの主面と交差及び/又は直交する上面及び/若しくは下面に平面部を有し、
その平面部より上方及び/若しくは下方に向けてのびる縁部を形成され、並びに/又は、その平面部に間接工具を引っ掛ける及び/若しくは挿入するための、凹部又は孔部を形成され、
前記平面部及び/又は縁部は、間接工具で把持されたことを間接工具の操作者が視認することができるように形成され、
前記凹部又は孔部は、間接工具を引っ掛ける及び/又は挿入するときに間接工具の操作者が視認することができるように形成された、間接工法における間接工具によって把持される把手構造。 - 配電線及びその近傍に存する被掩物を収容するカバーの第1ハーフカバー及び/又は第2ハーフカバーの外表面に、カバー把持部を備え、
前記第1ハーフカバー及び第2ハーフカバーは、第1ハーフカバーと第2ハーフカバーとを上方において開閉自在に連設され、該連設された領域より下方の領域において、第1ハーフカバー及び/又は第2ハーフカバーにカバー把持部を突設され、
前記カバー把持部は、間接工具によって把持するために間接工具を進行させる方向とは反対の方向に突設され、且つ、その外表面が該間接工具によって把持される形状を備え、
閉じられた第1カバー把持部と第2カバー把持部のうち、少なくとも一方を、間接工具によりカバー把持部の突出方向に引っ張ることによって、第1ハーフカバーと第2ハーフカバーとを連設された領域より下方において離間させ、対向する第1ハーフカバーと第2ハーフカバーの内側の被掩物を開口した領域から挿入させて被掩物収容部内に収容させ、且つ、開口した第1ハーフカバーと第2ハーフカバーとが離間した領域において連設されて閉塞され、被掩物を掩うように形成された、間接工法用カバー。 - 被掩物収容部内に収容される被掩物は掴線器であって、
第1ハーフカバーと、該第1ハーフカバーに接し合わされる、第2ハーフカバーとを備え、
前記第1ハーフカバーは、その上縁にて第2ハーフカバーと開閉自在に連結され、その下縁にて第2ハーフカバーと閉塞した状態にて固定され、
第1ハーフカバー及び第2ハーフカバーは、閉塞したときに、掴線器収容室内に収容された掴線器に掴持された線を挿入されて外部に伸ばすための線挿入開口部を、左右側縁に形成され、
第1ハーフカバー及び/又は第2ハーフカバーは、掴線器収容室内に収容された掴線器から線ののびる方向と交差又は直交する方向に向けてのびる、カバー把持部を突設され、
前記カバー把持部は、間接工具で把持できるように、カバー胴部の主面と交差及び/又は直交する上面及び/若しくは下面に平面部を有し、及び/又は間接工具を係合できる、係合部を有する、請求項2に記載の間接工法用カバー。 - 被掩物収容部内に収容される被掩物は間接工法を施工する配電線及び/又は装置であって、第1ハーフカバーと、該第1ハーフカバーに接し合わされる、第2ハーフカバーとを備え、
前記第1ハーフカバーは、その上縁にて第2ハーフカバーと開閉自在に連結され、その下縁にて第2ハーフカバーと閉塞した状態にて固定され、
第1ハーフカバー及び第2ハーフカバーは、閉塞したときに、被掩物収容室内に収容された配電線及び/又は装置を挿入されて外部に伸ばすための挿入開口部を、左右側縁に形成され、
第1ハーフカバー及び/又は第2ハーフカバーは、被掩物収容室内に収容された配電線及び/又は装置ののびる方向と交差又は直交する方向に向けてのびる、カバー把持部を突設され、
前記カバー把持部は、間接工具で把持できるように、カバー胴部の主面と交差及び/又は直交する上面及び/若しくは下面に平面部を有し、及び/又は間接工具を係合できる、係合部を有する、請求項2に記載の間接工法用カバー。
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