JP2016090093A - 給湯機 - Google Patents

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昭徳 山本
Akinori Yamamoto
昭徳 山本
稲葉 好次
Yoshiji Inaba
好次 稲葉
泰成 松村
Yasunari Matsumura
泰成 松村
直紀 柴崎
Naoki Shibazaki
直紀 柴崎
修平 内藤
Shuhei Naito
修平 内藤
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Abstract

【課題】給湯熱交換器の被加熱側流路を構成する管の内壁にスケールが堆積し難い給湯機を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の給湯機は、被加熱流路23bを有し、被加熱流路23bを流通する給湯湯水を加熱する加熱手段と、給水源100と接続される給水源接続部25と、給湯端末200と接続される給湯端末接続部26と、給水源接続部25と被加熱流路入口23eと、を連通させ、被加熱流路の最も上側に位置する箇所である被加熱流路最上部に比べて上方に位置する箇所に被加熱側バイパス接続口24bが設けられた給水流路と、被加熱流路出口23fと、給湯端末接続部26と、を連通させ、途中に第一継手54が設けられた給湯流路と、第一継手54と、被加熱側バイパス接続口24bと、を連通させる被加熱側バイパス流路61と、を備えたことを特徴としている。【選択図】図1

Description

本発明は、給湯機に関する。
従来の給湯機として、例えば特許文献1のように、貯湯タンクと、圧縮機を有する冷凍サイクルと、水冷媒熱交換器と、ポンプと、を備えた給湯機が知られている。このような給湯機は、ポンプによって水冷媒熱交換器の水流路に送水された水と圧縮機で高温高圧に圧縮された冷媒とを水冷媒熱交換器で熱交換を行い、水流路に送水された水を加熱して高温の湯にし、高温の湯をタンクに流入させる沸き上げ運転を行うことで、タンク上部に高温の湯を貯湯している。
このような給湯機の水冷媒熱交換器には、水流路を構成する管の内壁にスケールが堆積し、堆積したスケールによって水冷媒熱交換器の熱交換効率が低下することが知られている。スケールとは、水道水や地下水等の水源から給水される水に含まれるカルシウム等の硬度成分から生成される炭酸カルシウム等の析出物のことであり、水温が高くなるほどスケールの溶解度は下がる。このため、水冷媒熱交換器に加熱された高温の湯はスケールが析出され易く、水流路を構成する管の内壁はスケールが堆積し易い。特に沸き上げ運転を停止した後の水冷媒熱交換器の水流路は高温の湯が残留しており、水流路内の水の流れは停止しているため、さらに水流路を構成する管の内壁にスケールが堆積し易くなっている。
水冷媒熱交換器の水流路の管の内壁にスケールが堆積することを抑制する手段として、特許文献1の給湯機では、沸き上げ運転終了後も水冷媒熱交換器の水流路に水を送水している。これにより水流路に高温の湯が残留することを防いでおり、スケールの堆積を抑制している。
また、例えば特許文献2のように、ヒートポンプユニット等の加熱手段で加熱された高温の熱源湯水(特許文献2の高温水が該当)を貯留するタンクと、給湯熱交換器(特許文献2の熱交換器が該当)を備えた給湯機が知られている。このような給湯機は、給湯熱交換器の加熱流路(特許文献2の一次流路が該当)にタンク内に貯留された熱源湯水を流し、給湯熱交換器の被加熱流路(特許文献2の二次流路が該当)に給水源から給水された低温の給湯湯水(特許文献2の低温水が該当)を流し、給湯湯水と熱源湯水とを給湯熱交換器で熱交換することによって、給湯湯水を加熱して給湯端末(特許文献2の蛇口が該当)から出湯を行う。
特開2009−243808号公報 特開2012−13288号公報
特許文献2のように、水源から給水された給湯湯水とタンク内に貯留された熱源湯水とを給湯熱交換器で熱交換する給湯機では、給湯熱交換器は給湯湯水を加熱するため、給湯熱交換器の被加熱流路にも、水冷媒熱交換器の水流路と同様に、スケールが水流路を構成する管の内壁に堆積してしまう。このため、給湯熱交換器の被加熱流路に堆積したスケールによって給湯熱交換器の熱交換効率が低下してしまう。
しかしながら、特許文献1のように水冷媒熱交換器の水流路に堆積するスケールの抑制については検討されてきたが、給湯熱交換器の被加熱流路を構成する管の内壁に堆積するスケールの抑制についてはこれまで検討されていなかった。
本発明は、上記を鑑みてなされたものであって、給湯熱交換器の被加熱流路を構成する管の内壁にスケールが堆積し難い給湯機を提供することを目的とする。
第一の発明の給湯機は、被加熱流路入口と、被加熱流路出口と、が設けられ、被加熱流路入口と被加熱流路出口を連通させる被加熱流路を有し、被加熱流路を流通する給湯湯水を加熱する加熱手段と、給湯湯水を供給する給水源と接続される給水源接続部と、加熱手段で加熱した給湯湯水を出湯する給湯端末と接続される給湯端末接続部と、給水源接続部と、被加熱流路入口と、を連通させ、被加熱流路の最も上側に位置する箇所である被加熱流路最上部に比べて上方に位置する箇所に給水分岐口が設けられた給水流路と、被加熱流路出口と、給湯端末接続部と、を連通させ、途中に給湯分岐口が設けられた給湯流路と、給水分岐口と、給湯分岐口と、を連通させる被加熱側バイパス流路と、を備えたことを特徴としている。
また、第二の発明の給湯機は、被加熱流路入口と、被加熱流路出口と、が設けられ、被加熱流路入口と被加熱流路入口の間に給湯湯水を流通させる被加熱流路を有し、被加熱流路に流通する給湯湯水を加熱する加熱手段と、給湯湯水を供給する給水源と接続される給水源接続部と、加熱手段で加熱した給湯湯水を出湯する給湯端末と接続される給湯端末接続部と、給水源接続口と、被加熱流路入口と、を連通させ、途中に給水分岐口が設けられた給水流路と、被加熱流路出口と、給湯端末接続口と、を連通させ、途中に給湯分岐口が設けられた給湯流路と、給水分岐口と、給湯分岐口と、を連通させる被加熱側バイパス流路と、給水分岐口よりも被加熱流路入口側の給水流路、給湯分岐口よりも被加熱流路出口側の給湯流路、被加熱側バイパス流路又は被加熱流路の何れかに設けられた冷却用ポンプと、給水流路と、被加熱流路と、給湯流路と、を介して給水源から給湯端末へ給湯湯水が流れているか否かを判定する給湯湯水判定部と、給湯湯水判定部が、給水流路と、被加熱流路と、給湯流路と、を介して給水源から給湯端末へ給湯湯水が流れていると判定する状態から、給水流路と、被加熱流路と、給湯流路と、を介して給水源から給湯端末へ給湯湯水が流れていないと判定する状態に替わった際に、冷却用ポンプを作動させる冷却用ポンプ制御部と、を備えたことを特徴としている。
第一の発明の給湯機は、被加熱流路の最も上側に位置する箇所である被加熱流路最上部に比べて上方に位置する箇所に給水分岐口が設けられており、給水分岐口と給湯分岐口とを連通させる被加熱側バイパス流路を備えている。このため、被加熱流路に高温の給湯湯水が残留し給湯流路に低温の給湯湯水が残留する場合に、自然対流が発生し、自然対流によって、高温の給湯湯水は被加熱流路から流出し、低温の給湯湯水は被加熱流路に流入するので、スケールが被加熱流路を構成する管の内壁に堆積し難くなる。
第二の発明の給湯機は、給水分岐口と給湯分岐口とを連通させる被加熱側バイパス流路と、冷却用ポンプを備え、給湯湯水判定部が、給水流路と、被加熱流路と、給湯流路と、を介して給水源から給湯端末へ給湯湯水が流れていると判定する状態から、給水流路と、被加熱流路と、給湯流路と、を介して給水源から給湯端末へ給湯湯水が流れていないと判定する状態に替わった際に冷却用ポンプが作動する。このため、給水源から給湯端末への給湯が停止され、給湯熱交換器で給湯湯水の加熱が終了した際に、冷却用ポンプが作動して強制対流が発生し、強制対流によって高温の給湯湯水は被加熱流路から流出し、低温の給湯湯水は被加熱流路に流入するので、スケールが被加熱流路を構成する管の内壁に堆積し難くなる。
実施の形態1に係る給湯機全体の回路構成図である。 実施の形態1に係る給湯機の給湯回路を示す回路構成図である。 実施の形態1に係る給湯機の被加熱側冷却回路を示す回路構成図である。 実施の形態1に係る給湯機の沸き上げ運転を示す回路構成図である。 実施の形態1に係る給湯機の給湯運転を示す回路構成図である。 実施の形態2に係る給湯機の給湯回路を示す回路構成図である。 実施の形態2に係る給湯機の被加熱側冷却回路を示す回路構成図である。 実施の形態3に係る給湯機の給湯回路を示す回路構成図である。 実施の形態3に係る給湯機の被加熱側冷却回路を示す回路構成図である。 実施の形態4に係る給湯機の給湯回路を示す回路構成図である。 実施の形態4に係る給湯機の被加熱側冷却回路を示す回路構成図である。 実施の形態4に係る給湯機の給湯運転に関わる機器のブロック線図である。 実施の形態4に係る給湯機の給湯運転に関する制御のフローチャート図である。 実施の形態5に係る給湯機の給湯回路を示す回路構成図である。 実施の形態5に係る給湯機の被加熱側冷却回路を示す回路構成図である。 実施の形態5に係る給湯機の給湯運転に関わる機器のブロック線図である。 実施の形態5に係る給湯機の給湯運転に関する制御のフローチャート図である。 実施の形態5の変形例に係る給湯機の給湯回路を示す回路構成図である。 実施の形態5の変形例に係る給湯機の被加熱側冷却回路を示す回路構成図である。 実施の形態6に係る給湯機の給湯熱源回路を示す回路構成図である。 実施の形態6に係る給湯機の加熱側冷却回路を示す回路構成図である。 実施の形態6に係る給湯機の給湯運転に関わる機器のブロック線図である。 実施の形態6に係る給湯機の給湯運転に関する制御のフローチャート図である。
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図において同一の部分又は相当する部分については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る給湯機全体の回路構成図である。まず、給湯機1の構成について説明する。給湯機1は、加熱ユニット2と、タンクユニット3と、制御装置4とを備えている。また、給湯機1内部には、冷凍サイクル回路10と、沸き上げ回路30と、給湯熱源回路40と、給湯回路50と、被加熱側冷却回路60が形成されている。
加熱ユニット2は、圧縮機11と、水冷媒熱交換器12と、膨張弁13と、蒸発器14と、ファン15とを備えている。水冷媒熱交換器12は、内部に冷媒流路12aと水流路12bの2つの独立した流路を有しており、冷媒流路12aを流れる流体と水流路12bを流れる流体とが熱交換可能な構造になっている。冷媒流路12aは流路の一方の端部に冷媒流路入口12cと称する接続口と、他方の端部に冷媒流路出口12dと称する接続口が設けられており、冷媒流路12aは冷媒流路入口12cと冷媒流路出口12dとを連通させている。また、水流路12bも、流路の一方の端部に水流路入口12eと称する接続口と、他方の端部に水流路出口12fと称する接続口が設けられており、水流路12bは水流路入口12eと水流路出口12fとを連通させている。また、冷媒流路12a及び水流路12bはそれぞれ管によって構成されている。
冷凍サイクル回路10は、内部に冷媒を循環させるための流路であり、圧縮機11と、水冷媒熱交換器12と、膨張弁13と、蒸発器14と、が冷媒流路16a〜16dを介して環状に接続されて形成されている。冷媒流路16aは、圧縮機11の吐出口と水冷媒熱交換器12の冷媒流路入口12cを連通させている。冷媒流路16bは、水冷媒熱交換器12の冷媒流路出口12dと膨張弁13とを連通させている。冷媒流路16cは、膨張弁13と蒸発器14とを連通させている。冷媒流路16dは、蒸発器14と圧縮機11の吸入口とを連通させている。循環する冷媒は、高温出湯できる冷媒として、例えば、二酸化炭素、R410A、プロパン、プロピレン等の冷媒が適しているが、特にこれらには限定されない。また、冷媒流路16a〜16dは、それぞれ冷媒管によって構成されている。
圧縮機11より吐出された高温高圧の冷媒は、水冷媒熱交換器12の冷媒流路12aに流入し、水流路12bを流れる流体へ放熱する。水冷媒熱交換器12で放熱した低温高圧の冷媒は、膨張弁13に流入し、減圧される。膨張弁13で減圧された低温低圧の冷媒は、蒸発器14に流入し、ファン15が送風する外気空気から吸熱する。蒸発器14で吸熱した高温低圧の冷媒は、圧縮機11に流入し、圧縮されて高温高圧の冷媒になる。このように、冷媒は冷媒サイクル回路10内を循環している。
タンクユニット3は、貯湯タンク20と、上部側サーミスタ21と、下部側サーミスタ22と、給湯熱交換器23と、サブタンク24と、を備えている。
貯湯タンク20は内部に湯水を貯留しており、この貯湯タンク20に貯留されている湯水を熱源湯水と称する。貯湯タンク20の上部には貯湯タンク20の上部の温度を測定する上部側サーミスタ21が取り付けられており、下部には貯湯タンク20の下部の温度を測定する下部側サーミスタ22が取り付けられている。また、貯湯タンク20のうち下部側サーミスタ22が取り付けられる位置よりも下方の位置には、それぞれ貯湯タンク内部と連通するタンク下部出口20aとタンク下部入口20bとが設けられている。さらに、貯湯タンク20のうち上部側サーミスタ21が取り付けられている位置よりも上方の位置には、それぞれ貯湯タンク内部と連通するタンク上部入口20cとタンク上部出口20dが設けられている。
給湯熱交換器23は、内部に加熱流路23aと被加熱流路23bの2つの独立した流路を有しており、加熱流路23aを流れる流体と被加熱流路23bを流れる流体とが熱交換可能な構造になっている。加熱流路23aは、流路の一方の端部に加熱流路入口23cと称する接続口と、他方の端部に加熱流路出口23dと称する接続口が設けられており、加熱流路23aは加熱流路入口23cと加熱流路出口23dとを連通させている。また、被加熱流路23bは、流路の一方の端部に被加熱流路入口23eと称する接続口と、他方の端部に被加熱流路出口23fと称する接続口が設けられており、被加熱流路23bは被加熱流路入口23eと被加熱流路出口23fとを連通させている。また、加熱流路23aと被加熱流路23bはそれぞれ管によって構成されている。
サブタンク24は、内部に空間が形成されており、後述する給水源接続部25に接続された給水源100より給水された給湯湯水を内部に貯留している。サブタンク24には、サブタンク24の内部と連通する接続口が三箇所に設けられており、三箇所の接続口をサブタンク24の上部側に位置するものより順番に給水流入口24a、被加熱側バイパス接続口24b、給水流出口24cとそれぞれ称する。また、図2に示すようにタンクユニット3内部の配置において、サブタンク24の給水流入口24a及び被加熱側バイパス接続口24bは、給湯熱交換器23の被加熱流路23bにおいて最も上側に位置する箇所である被加熱流路最上部23gに比べて上方に位置するように配置されている。なお、実施の形態1では被加熱流路最上部は被加熱流路出口23fが該当する。さらに、図2に示すサブタンク24のうち、被加熱流路最上部23gよりも上方に位置する区間L1の容積は、給湯熱交換器23の被加熱流路23b内の容積よりも大きい。
また、タンクユニット3には、給湯機1の外部に設けられた給水源100と接続される給水源接続部25と、給湯機1の外部に設けられた給湯端末200と接続される給湯端末接続部26と、を有する。
給水源接続部25に接続される給水源100としては、例えば、水道、地下水源、河川、湖、泉などが挙げられる。また、給湯湯水は、給水源100として使用する水源の種類によって決まる。例えば、給水源100に水道を使用した場合には水道水が給湯湯水である。給水源100として地下水源を使用した場合には地下水が給湯湯水である。給水源100として河川を使用した場合には河川水が給湯湯水である。給水源100として湖を使用した場合には湖水が給湯湯水である。給水源100として泉を使用した場合には泉水が給湯湯水である。また、給湯端末接続部26が接続される給湯端末200としては、栓(図示省略)を有しており、栓の開閉が可能なものが挙げられる。このような給湯端末200としては、例えば、蛇口、シャワー、風呂の給湯端末等が挙げられる。
沸き上げ回路30は、貯湯タンク20の下部に貯えられた熱源湯水をタンク下部出口20aから取り出し、取り出した熱源湯水をタンク上部入口20cから貯湯タンク20の上部へ送水するための流路である。沸き上げ回路30は、加熱ユニット往き流路31と、水冷媒熱交換器12の水流路12bと、加熱ユニット戻り流路32とによって形成されている。加熱ユニット往き流路31は、貯湯タンク20のタンク下部出口20aと水冷媒熱交換器12の水流路入口12eとを連通させている。加熱ユニット戻り流路32は、貯湯タンク20のタンク上部入口20cと水冷媒熱交換器12の水流路出口12fとを連通させている。また、加熱ユニット往き流路31の途中には、沸き上げ用ポンプ33が設けられている。沸き上げ用ポンプ33が作動すると、貯湯タンク20の下部に貯えられた熱源湯水は、タンク下部出口20aから流出し、加熱ユニット往き流路31、水流路12b、加熱ユニット戻り流路32を経由して、タンク上部入口20cより貯湯タンク20の上部に流入する。
給湯熱源回路40は、貯湯タンク20の上部に貯えられた熱源湯水をタンク上部出口20dから取り出し、取り出した熱源湯水をタンク下部入口20bから貯湯タンク20の下部に送水するための流路である。給湯熱源回路40は、給湯熱交換器往き流路41と、給湯熱交換器23の加熱流路23aと、給湯熱交換器戻り流路42とによって形成されている。給湯熱交換器往き流路41は、貯湯タンク20のタンク上部出口20dと給湯熱交換器23の加熱流路入口23cとを連通させている。給湯熱交換器戻り流路42は、給湯熱交換器23の加熱流路出口23dと貯湯タンク20のタンク下部入口20bとを連通させている。また、給湯熱交換器戻り流路42の途中には、給湯熱源用ポンプ43が設けられている。給湯熱源用ポンプ43が作動すると、貯湯タンク20の上部に貯えられた熱源湯水は、タンク上部出口20dから流出し、給湯熱交換器往き流路41、加熱流路23a、給湯熱交換器戻り流路42を経由して、タンク下部入口20bより貯湯タンク20の下部に流入する。
図2は、実施の形態1に係る給湯機の給湯回路を示す回路構成図である。なお、図2において、太線で示す部分が給湯回路50に該当する部分である。図2の給湯回路50は、給水源100から給湯湯水を取り出し、取り出した給湯湯水を給湯機1の内部を介して給湯端末200へ送るための流路である。給湯回路50は、第一給水流路51と、サブタンク24内の空間に形成され給水流入口24aから給水流出口24cまでを連通させる流路と、第二給水流路52と、給湯熱交換器23の被加熱流路23bと、第一給湯流路53と、第一継手54と、第二給湯流路55と、が接続されて形成されている。
第一給水流路51は、給水源接続部25とサブタンク24の給水流入口24aとを連通させている。第二給水流路52は、サブタンク24の給水流出口24cと給湯熱交換器23の被加熱流路入口23eとを連通させている。第一給湯流路53は、給湯熱交換器23の被加熱流路出口23fと後述する第一継手54の第一継手Aポート54aとを連通させている。第一継手54は、第一継手Aポート54a、第一継手Bポート54b、第一継手Cポート54cを有している。また、第一継手54は、第一継手Aポート54aに接続される流路と、第一継手Bポート54bに接続される流路と、第一継手Cポート54cに接続される流路と、を連通させる第一継手合流部54dを有している。このため、第一継手54内に形成され第一継手Aポート54aから第一継手Bポート54bまでを第一継手合流部54dを介して接続する流路を介して、第一給湯流路53と第二給湯流路55とが連通されることで、給湯回路50は形成されている。第二給湯流路55は、第一継手54の第一継手Bポート54bと給湯端末接続部26とを連通させている。なお、第一給湯流路53は、全ての区間において被加熱流路最上部23gに比べて上方に位置するように配置されている。また、第一継手54の第一継手Aポート54aと第一継手Cポート54cは被加熱流路最上部23gに比べて上方に位置するよう配置されている
給水源接続部25から給湯端末接続部26までの流路は常に開通しているため、給湯端末200の栓が開状態になると、給水源100の水圧によって、給湯湯水は給水源100から給水源接続部25を介して第一給水流路51へ流入し、第一給水流路51、サブタンク24、第二給水流路52、給湯熱交換器23の被加熱流路23b、第一給湯流路53、第一継手54、第二給湯流路55、給湯端末接続部26を経由して、給湯端末200より流出する。
第一給水流路51の途中には、流量センサ56が設けられている。流量センサ56は、第一給水流路51を流れる給湯湯水の流量、つまり給湯機1を経由して給水源100から給湯端末200に供給される給湯湯水の流量を検出するものである。また、第二給水流路52の途中にはストレーナー57が設けられている。ストレーナー57は、第二給水流路52に流れる給湯湯水と共に流れる固形物を捕集し、給湯湯水から固形物を取り除くものである。
また、第一給水流路51と、サブタンク24内の空間に形成され給水流入口24aから給水流出口24cまでを連通させる流路と、第二給水流路52と、が接続されて形成される給水源接続部25と給湯熱交換器23の被加熱流路入口23eとを連通させる流路が本発明の給水流路に相当する。また、サブタンク24の給水流入口24aは、被加熱流路最上部23gよりも上方に位置しているため、給水流路の一部は被加熱流路最上部23gよりも上方に位置している。また、第一給湯流路53と、第一継手54内に形成され第一継手Aポート54aから第一継手Bポート54bまでを第一継手合流部54dを介して連通させる流路と、第二給湯流路55と、が接続されて形成される給湯熱交換器23の被加熱流路出口23fと給湯端末接続部26とを連通させる流路が本発明の給湯流路に相当する。さらに、サブタンク24のバイパス接続口24bが本発明の給水分岐口に相当し、第一継手54の第一継手Cポート54cが本発明の給湯分岐口に相当する。バイパス接続口24bは、被加熱流路最上部23gに比べて上方に位置するように配置されており、つまり給湯分岐口は、被加熱流路最上部23gに比べて上方に位置するように配置されている。
図3は、実施の形態1に係る給湯機の被加熱側冷却回路を示す回路構成図である。なお、図3において、太線で示す部分が被加熱側冷却回路60に該当する部分である。被加熱側冷却回路60は、給湯端末200が閉状態においてサブタンク24内の給湯湯水を給湯熱交換器23の被加熱流路23bへ送水し、被加熱流路23b内の給湯湯水をサブタンク24内に送水するための流路である。被加熱側冷却回路60は、サブタンク24内の空間に形成され被加熱側バイパス接続口24bから給水流出口24cまでを連通させる流路と、第二給水流路52と、被加熱流路23bと、第一給湯流路53と、第一継手54内に形成され第一継手Aポート54aから第一継手Cポート54cまでを第一継手合流部54dを介して連通させる流路と、被加熱側バイパス流路61と、が接続されて環状に形成されている。
被加熱側バイパス流路61は、第一継手54の第一継手Cポート54cとサブタンク24の被加熱側バイパス接続口24bとを連通させている。また、被加熱側バイパス流路61は、全区間に渡って、給湯熱交換器の被加熱流路最上部23gに比べて上方に位置するよう配置されている
被加熱側バイパス流路61の途中には、二方弁62が設けられている。二方弁62は、サブタンク24側の水圧が、第一継手54側の水圧よりも高く、サブタンク24側の水圧と第一継手54側の水圧との差が動作圧よりも高い場合には閉状態になり、それ以外の場合、つまりサブタンク24側の水圧が第一継手54側の水圧よりも低い場合又はサブタンク24側の水圧が第一継手54側の水圧よりも高くサブタンク24側の水圧と第一継手54側の水圧との差が動作圧よりも低い場合には開状態になる弁である。二方弁62の動作圧は予め決められており、少なくとも、給水流路の被加熱側バイパス流路61が接続された箇所から被加熱流路23bを経由して給湯流路の被加熱側バイパス流路61が接続された箇所までの流路の圧力損失よりも小さい値に設定されている。つまり、本発明において、二方弁の動作圧は、給水流路のうち給水分岐口よりも被加熱流路入口側の区間の圧力損失と、被加熱流路の圧力損失と、給湯流路のうち給湯分岐口よりも被加熱流路出口側の区間の圧力損失と、の合計の圧力損失よりも小さい値に設定されている。このため、給湯端末200が開状態になり、給水源100から給湯端末200へ給湯湯水が給湯回路50を介して流れている場合では、少なくとも二方弁62のサブタンク24側の水圧は第一継手54側の水圧よりも、水流路の被加熱側バイパス流路61が接続された箇所から被加熱流路23bを経由して給湯流路の被加熱側バイパス流路61が接続された箇所までの流路の圧力損失分だけ高いため、二方弁62は閉状態であり、被加熱側バイパス流路61は閉塞している。また、給湯端末200が閉状態になり、給水源100から給湯端末200へ給湯湯水が給湯回路50を介して流れていない場合では、二方弁62のサブタンク24側の水圧と第一継手54側の水圧には圧力損失による差は生じないため、二方弁62は開状態であり、被加熱側バイパス流路61は開通している。
二方弁62が開状態であり、サブタンク24に貯留されている給湯湯水の温度に比べて、給湯熱交換器23の被加熱流路23bに残留している給湯湯水の温度が高い場合には、被加熱側冷却回路60内の給湯湯水に、サブタンク24、第二給水流路52、被加熱流路23b、第一給湯流路53、第一継手54、被加熱側バイパス流路61、サブタンク24の順に流れる自然対流が発生する。
このような自然対流が生じる理由について説明する。まず、低温の水は高温の水に比べて密度が高い。サブタンク24の被加熱側バイパス接続口24bは、被加熱流路最上部23gに比べて上方に位置するように配置されており、被加熱側冷却回路60において、サブタンク24内の密度の高い低温の給湯湯水が被加熱流路23b内の密度の低い高温の給湯湯水よりも上方にある。密度の高い低温の給湯湯水は重力によって下降し、被加熱側バイパス接続口24bよりも給水流出口24cは下方に位置するため、サブタンク24に貯留されている低温の給湯湯水は給水流出口24cから第二給水流路52に流出し、被加熱側バイパス流路61内の給湯湯水が被加熱側バイパス接続口24bよりサブタンク24に流入する。密度の低い高温の給湯湯水は浮力によって上昇し、第一継手54の第一継手Aポート54aは被加熱流路最上部23gに比べて上方に位置するよう配置されているため、被加熱流路23bに残留している高温の給湯湯水は被加熱流路出口23fから第一給湯流路53へと流出し、第二給水流路52内の給湯湯水が被加熱流路入口23eから被加熱流路23bに流入する。また、被加熱側冷却回路60において、第一給湯流路53と被加熱側バイパス流路61は第一継手54を介して連通しているため、第一給湯流路53から第一継手54を経由して被加熱側バイパス流路61へ向かう給湯湯水の流れが生じる。このため、被加熱側冷却回路60内には、サブタンク24、第二給水流路52、被加熱流路23b、第一給湯流路53、第一継手54、被加熱側バイパス流路61、サブタンク24の順に流れる方向に給湯湯水が流動し、この給湯湯水の流動が自然対流である。なお、自然対流は、被加熱側冷却回路60内において、同じ高さに位置する給湯湯水の温度が同じ温度になるまで続く。
また、サブタンク24内においても、被加熱側バイパス接続口24bから流入してくる被加熱流路23bにより流出した高温の給湯湯水と、被加熱側バイパス接続口24bよりも上部の低温の湯水との間に自然対流が発生するため、被加熱側バイパス接続口24bよりも上部に位置する低温の湯水も給水流出口24cから第二給水流路52に流出する。このため、被加熱側バイパス接続口24bよりも上部に形成されているサブタンク24内の空間も、被加熱側冷却回路60に含まれる。また、サブタンク24のうち給湯熱交換器23の被加熱流路最上部23gよりも上方の区間L1の容積は被加熱流路23bの容積よりも大きいため、本発明における給水流路の被加熱流路最上部23gに比べて上方の区間の容積は被加熱流路23b内の容積よりも大きい
また、図1から3に示す加熱ユニット往き流路31、加熱ユニット戻り流路32、給湯熱交換器往き流路41、給湯熱交換器戻り流路42、第一給水流路51、第二給水流路52、第一給湯流路53、第二給湯流路55及び被加熱側バイパス流路61は、それぞれ水管によって構成されている。
図1に示す制御装置4は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、入出力回路などを備えた装置であり、マイクロコントローラなどが該当する。制御装置4は、上部側サーミスタ21の測定温度T1と、下部側サーミスタ22の測定温度T2と、流量センサ56の測定流量Qとを取得する。特に、流量センサ56の測定流量Qを取得する箇所を、測定流量取得部4aと称す。
また、制御装置4は、第一給水流路51に給湯湯水が流れているかを判定する給湯湯水判定部4bを有している。給湯湯水判定部4bの判定手段としては、例えば、流量センサ56より測定流量取得部4aが取得した測定流量Qと制御装置4に予め定められた閾流量Q1とを比較し、測定流量Qが閾流量Q1以下の場合は第一給水流路51には給湯湯水が流れていないと判定し、流量センサ56の測定流量Qが閾流量Q1よりも大きい場合には第一給水流路51に給湯湯水が流れていると判定する方法が挙げられる。なお、閾流量Q1は0m/hに定められていてもよい。また、第一給水流路51に給湯湯水が流れるということは、給湯回路50を介して給水源100から給湯端末200へ給湯湯水が流れているということと同意義である。
さらに、制御装置4は、圧縮機11の回転数と、ファン15の回転数と、沸き上げ用ポンプ33の回転数と、給湯熱源用ポンプ43の回転数とを制御することができる。特に、制御装置4の中でも、給湯熱源用ポンプ43の回転数を制御する箇所を給湯熱源用ポンプ制御部4cと称する。
図4は、実施の形態1に係る給湯機の沸き上げ運転を示す回路構成図である。図5は、実施の形態1に係る給湯機の給湯運転を示す回路構成図である。次に、給湯機1の運転について説明する。給湯機1は、沸き上げ運転と、給湯運転とを実行することができる。沸き上げ運転については図4を参照して説明し、給湯運転については図5を参照して説明する。
まずは、沸き上げ運転について説明する。沸き上げ運転は、貯湯タンク20に貯留された熱源湯水を加熱ユニット2により加熱して沸き上げ温度Tm0(例えば80℃)まで沸き上げる運転である。まず、制御装置4は、上部側サーミスタ21の測定温度T1を取得し、取得した上部側サーミスタ21の測定温度T1と制御装置4に予め設定されている沸き上げ開始温度Tm1(例えば50℃)とを比較して、上部側サーミスタ21の測定温度T1が沸き上げ開始温度Tm1よりも低いか否かを判定する。制御装置4は、上部側サーミスタ21の測定温度T1が沸き上げ開始温度Tm1よりも低いと判定すると、圧縮機11,ファン15及び沸き上げ用ポンプ33を作動させて沸き上げ運転を開始する。なお、沸き上げ開始温度Tm1は少なくとも沸き上げ温度Tm0よりも低い温度に設定されている。
沸き上げ運転では、圧縮機11及びファン15は作動しているため、水冷媒熱交換器12の冷媒流路12aには圧縮機11より吐出される高温高圧の冷媒が流れている。また、沸き上げ運転では、沸き上げ用ポンプ33も作動しているため、貯湯タンク20の下部に貯留された熱源湯水は、タンク下部出口20aより流出し、加熱ユニット往き流路31を経由して、水冷媒熱交換器12の水流路12bに流入する。水流路12bに流入した熱源湯水は、冷媒流路12aに流れる高温高圧の冷媒と熱交換を行い、加熱されて水流路12bより流出する。水流路12bより流出した熱源湯水は、加熱ユニット戻り流路32を経由して、タンク上部入口20cより貯湯タンク20の上部に戻される。なお、沸き上げ運転における圧縮機11,ファン15及び沸き上げ用ポンプ33の回転数は、タンク上部入口20cより貯湯タンク20の上部に戻された熱源湯水の温度が沸き上げ温度Tm0になるように、制御装置4に予め決定されている。
そして、沸き上げ運転を行っている間、制御装置4は、下部側サーミスタ22の測定温度T2を取得し、取得した下部側サーミスタ22の測定温度T2と制御装置4に予め設定されている沸き上げ終了温度Tm2(例えば60℃)とを比較して、下部側サーミスタ22の測定温度T2が沸き上げ終了温度Tm2よりも高いか否かを判定する。制御装置4は、下部側サーミスタ22の測定温度T2が沸き上げ終了温度Tm2よりも高いと判定すると、圧縮機11,ファン15及び沸き上げ用ポンプ33を停止させて沸き上げ運転を停止する。なお、沸き上げ終了温度Tm2は少なくとも沸き上げ温度Tm0よりも低い温度に設定されている。
このように沸き上げ運転を行うことによって、貯湯タンク20内では上部側にある熱源湯水ほど温度が高く、下部側にある熱源湯水ほど温度が低くなる。また、貯湯タンク20のうち上部側サーミスタ21よりも上部の箇所には沸き上げ開始温度T1よりも高温の熱源湯水が常に貯留される。さらに、貯湯タンク20のうち下部側サーミスタ22よりも下部の箇所には沸き上げ終了温度Tm2よりも低温の熱源湯水が常に貯留される。
次に給湯運転について説明する。給湯運転は貯湯タンク20に貯留された熱源湯水を利用して給水源100から給水される給湯湯水を加熱して、給湯端末200に供給する運転である。まず、制御装置4の測定流量取得部4aは、流量センサ56の測定流量Qを取得する。次に給湯湯水判定部4bは測定流量取得部4aが取得した流量センサ56の測定流量Qを基に第一給水流路51に給湯湯水が流れているかを判定する。
給湯湯水判定部4bが第一給水流路51に給湯湯水が流れていないと判定した場合には、測定流量取得部4aは再び流量センサ56の測定流量Qを取得し、給湯湯水判定部4bで第一給水流路51に給湯湯水が流れているかを判定する。給湯湯水判定部4bが第一給水流路51に給湯湯水が流れていると判定した場合は、制御装置4の熱源用ポンプ制御部4cは給湯熱源用ポンプ43を作動させて、給湯運転を開始する。給湯運転では、給湯熱源用ポンプ43が作動しているため、貯湯タンク20の上部に貯留されている熱源湯水は、タンク上部出口20dより流出し、給湯熱交換器往き流路41を経由して、給湯熱交換器23の加熱流路23aに流入する。また、給水源100より給水される給湯湯水は、給水源接続部25と、第一給水流路51と、サブタンク24と、第二給水流路52を経由して、給湯熱交換器23の被加熱流路23bに流入する。加熱流路23aに流入した熱源湯水と、被加熱流路23bに流入した給湯湯水は、熱交換を行う。加熱流路23aに流入した熱源湯水は熱交換により冷却され、給湯熱交換器戻り流路42を経由して、タンク下部入口20bより貯湯タンク20の下部に戻される。被加熱流路23bに流入した給湯湯水は熱交換により加熱され、第一給湯流路53と、第一継手54と、第二給湯流路55と、給湯端末接続部26とを経由して給湯端末200より出湯する。なお、被加熱流路23bを流れる給湯湯水は、被加熱流路入口23eから被加熱流路出口23fへ流れながら熱交換によって次第に加熱されるため、被加熱流路入口23e近傍の給湯湯水の温度は被加熱流路出口23f近傍の給湯湯水の温度よりも低い。
給湯運転時では、周期的に測定流量取得部4aが流量センサ56の測定流量Qを取得している。また、給湯運転時の給湯熱源用ポンプ43の回転数は、測定流量取得部4aが周期的に流量センサ56より取得した測定流量Qに基づいて、給湯熱源用ポンプ制御部4cによって制御される。例えば、給湯熱源用ポンプ制御部4cは、予め設定された出湯温度Tm3(例えば40℃)になるように流量センサ56の測定流量Qに依存して予め決定された関数によって給湯熱源用ポンプ43の回転数を演算し、演算した回転数になるよう給湯熱源用ポンプ43の回転数の制御を行う方法が挙げられる。
また、給湯運転時には給水源100から給湯端末200へ給湯湯水が流れているため、二方弁62は閉状態になっており、被加熱側バイパス流路61は閉塞している。このため、給湯運転時に給水源100から給水される給湯湯水は全て給湯熱交換器23で加熱されてから給湯端末200より出湯する。
また、給湯運転時に給湯湯水判定部4bは、測定流量取得部4aが周期的に流量センサ56より取得した測定流量Qに基に第一給水流路51に給湯湯水が流れているかを判定する。給湯湯水判定部4bが第一給水流路51に給湯湯水が流れていると判定すると、給湯運転は継続し、給湯湯水判定部4bが第一給水流路51に給湯湯水が流れていないと判定すると、給湯熱源用ポンプ制御部4cは給湯熱源用ポンプ43を停止させ、給湯運転は終了する。
給湯運転が終了した後の給湯熱交換器23の被加熱流路23bに残留する給湯湯水は、熱源湯水との熱交換により加熱された給湯湯水である。またサブタンク24は給湯回路50において給湯熱交換器23よりも給水源接続部25側に位置しているため、サブタンク24に貯留されている給湯湯水は、給湯熱交換器23によって加熱されていない。このため、被加熱流路23bに残留する給湯湯水は、サブタンク24に貯留されている給湯湯水よりも高温である。また、給湯運転が終了した場合、給水源100から給湯端末200へ給湯湯水が流れていないため、二方弁62は開状態であり、被加熱側バイパス流路61は開通しており、図3に示す被加熱側冷却回路60が形成されている。このため、上述した理由により、被加熱側冷却回路60内の給湯湯水に、サブタンク24、第二給水流路52、被加熱流路23b、第一給湯流路53、第一継手54、被加熱側バイパス流路61、サブタンク24の順に流れる自然対流が発生する。自然対流により、被加熱流路23bに残留する高温の給湯湯水は第一給湯流路53へ流出し、第二給水流路52内に残留する給湯湯水と、第二給水流路52に流出したサブタンク24内の低温の給湯湯水が被加熱流路23bに流入する。また、給湯運転時において、第二給水流路52は、被加熱流路23bよりも給水源接続部25側にあるため、自然対流によって被加熱流路23bに流入する第二給水流路52に残留した給湯湯水は、被加熱流路23b内に残留している給湯湯水よりも低温である。このため、給湯機1は、給湯運転が終了した後の被加熱流路23bには、被加熱流路出口23fから高温の給湯湯水が流出し、代わりに低温の給湯湯水が被加熱流路入口23eから流入する構成になっている。
このように実施の形態1に係る給湯機1は、サブタンク24の被加熱側バイパス接続口24bが被加熱流路最上部23gに比べて上方に位置するように配置されているため、給湯運転が終了した後に、給湯熱交換器23の被加熱流路23bに残留する高温の給湯湯水は被加熱流路23bから流出し、第一給湯流路53に残留している低温の給湯湯水が被加熱流路23bに流入する。このため、被加熱流路23bよりスケールを析出し易い高温の給湯湯水が流出するため、スケールが被加熱流路23bを構成する管の内壁に堆積し難くなる。
また、実施の形態1に係る給湯機において、サブタンク24の給水流入口24aと被加熱側バイパス接続口24bとは給湯熱交換器の被加熱流路最上部23gよりも上部にあるため、給湯運転時にサブタンク24において被加熱流路最上部23gよりも上方の区間L1には給水源100からの給湯湯水が流入し、給湯運転終了後のサブタンク24の区間L1には常に低温の給湯湯水が残留する。このため、自然対流により被加熱側バイパス流路61内に高温の給湯湯水が流入しその高温の給湯湯水が自然冷却されない状態で給湯運転が行われた場合でも、給湯運転終了後のサブタンク24において被加熱流路最上部23gよりも上方の区間L1には確実に低温の給湯湯水が残留しているので、実施の形態1の給湯機1は給湯運転終了後には確実に自然対流が発生し、スケールが被加熱流路23bを構成する管の内壁に堆積し難くなる。
また、実施の形態1に係る給湯機1において、被加熱側バイパス流路61には、給水源100から給湯端末200へ給湯湯水が給湯回路50を介して流れている場合では閉状態になり、給水源100から給湯端末200へ給湯湯水が給湯回路50を介して流れていない場合では、開状態になる二方弁62を有しており、給湯運転中には被加熱側バイパス流路61は閉鎖される。このため、給湯運転中に給湯熱交換器23で加熱されて給湯端末200へと流れる給湯湯水と、被加熱側バイパス流路61を経由し給湯熱交換器23で加熱されずに給湯端末200へと流れる給湯湯水との混合を防止することができ、混合による給湯端末200からの出湯温度の低下を防止することができる。
また、二方弁62はサブタンク24側の水圧と第一継手54側の水圧によって開閉が行われるため、制御装置4による二方弁62の制御が不要であり、新たに制御プログラムを作成するコストを削減することができる。さらに、被加熱流路23bに残留する高温の給湯湯水の流出と被加熱流路23bへの低温の給湯湯水の流入は自然対流によって生じるため、強制対流を発生させるためのポンプが不要であり、ポンプの費用を削減でき、ポンプを動かすことによるエネルギーの消費も抑制できる。
また、実施の形態1に係る給湯機1では、サブタンク24のうち、給湯熱交換器23の被加熱流路最上部23gよりも上方の区間L1の容積は、給湯熱交換器23の被加熱流路23b内の容積よりも大きい。この場合に、サブタンク24から流出する低温の給湯湯水の容積は被加熱流路23bの容積よりも多くなり、被加熱流路23bに残留していた高温の給湯湯水が全て被加熱流路23bより流出し、被加熱流路23bの全体に低温の給湯湯水が行き渡るため、よりスケールが被加熱流路23bを構成する管の内壁に堆積し難くなる。
また、被加熱側バイパス流路61は、サブタンク24の被加熱側バイパス接続口24bに接続されている。このため、サブタンク24内においても、被加熱側バイパス接続口24bから流入してくる高温の給湯湯水と、被加熱側バイパス接続口24bよりも上部の低温の湯水との間に自然対流が発生するため、被加熱側バイパス接続口24bよりも上部に位置する低温の湯水も被加熱流路23bに流入することができる。
また、実施の形態1に係る給湯機1では、流量センサ56は、第一給水流路51に設けられており、被加熱側冷却回路60内には設けられていない。このため、被加熱側冷却回路60内の自然対流による流量は流量センサ56では検出されず、給水源100から給湯端末200に供給される給湯湯水の流量のみを検出することができる。さらに、この効果を得るには第一給水流路51以外にも給湯回路50を形成し被加熱側冷却回路60を形成しない流路中に流量センサ56が設けられていれば良く、例えば第二給湯流路55の途中に流量センサ56が設けられていても良い。
自然対流により被加熱流路23bから流出した高温の給湯湯水は、第一給湯流路53と、第一継手54と、被加熱側バイパス流路61を経由してサブタンク24に流入するため、サブタンク24の内部で高温の給湯湯水からスケールが析出される可能性がある。また、サブタンク24の内部で析出されたスケールの一部は、給湯運転の際に、給湯湯水と共に給水流出口24cから流出し、第二給水流路52を経由して被加熱流路23bに流れ込んでしまい、被加熱流路23bに流れ込んだスケールが被加熱流路23bを構成する管の内壁に堆積してしまう恐れがある。しかしながら、実施の形態1の給湯機では、第二給水流路52にはストレーナー57が設けられており、ストレーナー57によって第二給水流路52に流れる給湯湯水からスケールを取り除くことができ、被加熱流路23bにスケールが流れ込むことを防止しており、よりスケールが被加熱流路23bを構成する管の内壁に堆積し難くなる。
なお、実施の形態1において、本発明の加熱手段は、加熱ユニット2と、貯湯タンク20と、上部側サーミスタ21と、下部側サーミスタ22と、給湯熱交換器23と、沸き上げ回路30と、沸き上げ用ポンプ33と、給湯熱源回路40と、給湯熱源用ポンプ43と、とが該当し、給湯熱交換器23で貯湯タンク20内の高温の熱源湯水と熱交換することによって給湯湯水を加熱している、これに限らず、管によって構成された被加熱流路を有しており被加熱流路を流れる給湯湯水を加熱するような加熱手段であれば構わない。このような加熱手段としては、例えば、被加熱流路に流れる給湯湯水を高温高圧の冷媒と熱交換させることによって加熱しても良いし、被加熱流路に流れる給湯湯水をガスバーナーによって加熱しても良い。
また、実施の形態1では、給水源100と給湯端末200の出湯先はそれぞれ別であるが、これに限らず、同一であっても構わない。例えば、給水源100と給湯端末200の出湯先を浴槽として、浴槽に貯留されている湯水を給湯湯水として沸き上げる追い焚き運転にも本発明は適応できる。
また、実施の形態1の二方弁62は、サブタンク24側の水圧と第一継手54側の水圧との差に基づいて開閉を行う弁であるが、これに限らず、給水源100から給湯端末200へ給湯湯水が給湯回路50を介して流れる場合に閉状態となり、給水源100から給湯端末200へ給湯湯水が給湯回路50を介して流れない場合に開状態となる被加熱側バイパス流路開閉部を給湯機1は有していれば良い。例えば、給湯湯水判定部4bが第一給水流路51に給湯湯水が流れていると判定すると、二方弁62を閉状態に制御しし、給湯湯水判定部4bが第一給水流路51に給湯湯水が流れていないと判定すると、二方弁62を開状態に制御し二方弁開閉制御部を制御装置4が備えている給湯機でも良い。
また、図2に示すよう実施の形態1のサブタンク24の底部は被加熱流路最上部23gに比べて下方に位置しているが、これに限らず、サブタンク24全体が被加熱流路最上部23gに比べて上方に位置していても良い。この場合、第二給水流路の一部が被加熱流路最上部23gに比べて上方に位置するため、サブタンクの被加熱流路最上部23gに比べて上方に位置する区間の容積、つまりサブタンク全体の容積が被加熱流路の容積よりも小さくとも、第二給水流路の被加熱流路最上部23gに比べて上方に位置する区間の容積とブタンク全体の容積との合計容積が被加熱流路の容積よりも大きければ、自然対流によって被加熱流路に流入する低温の給湯湯水の容積は被加熱流路の容積よりも多くなり、よりスケールが被加熱流路構成する管の内壁に堆積し難くなる効果を奏することができる。
また、実施の形態1の給湯機1の熱源湯水は、貯湯タンク20と、沸き上げ回路30と、給湯熱源回路40内に封入されており、熱源湯水は、外部から給湯機1内への流入や、給湯機1から外部への流出は無いが、これに限らない。例えば、貯湯タンク20の下部に熱源湯水流入口を設け、給水源接続部25と熱源湯水流入口を連通させる流路を設け、給水源100の湯水を熱源湯水として給湯機1内に導入しても良い。この場合、給水源接続部25と熱源湯水流入口との間に減圧弁を設け、給水源100からの水圧を減圧することによって貯湯タンク20の薄肉化が図れる。また、減圧弁は給湯回路50を形成する以外の箇所に設けている場合は、給湯回路50は減圧する前の水圧で給湯湯水が流れるため、給湯端末200から出湯する給湯湯水の勢いを保ったまま、貯湯タンク20の薄肉化を図ることができる。また、貯湯タンク20の上部に熱源湯水流出口を設け、途中にポンプが設けられた給湯端末200と熱源湯水流出口を連通させる流路を設け、当該流路に設けられたポンプを駆動することで熱源湯水を出湯しても良い。
実施の形態2.
次に実施の形態2について説明する。図6は、実施の形態2に係る給湯機の給湯回路を示す回路構成図である。図7は、実施の形態2に係る給湯機の被加熱側冷却回路を示す回路構成図である。実施の形態1に係る給湯機1では第一給水流路51と、第二給水流路52と、被加熱側バイパス流路61はそれぞれサブタンク24に接続されているが、実施の形態2に係る給湯機1では、第一給水流路51と、第二給水流路52と、被加熱側バイパス流路61はそれぞれ第二継手58に接続されている。なお、それ以外の構成については実施の形態1と同様であるので説明を割愛する。
第二継手58は、第二継手Aポート58a、第二継手Bポート58b、第二継手Cポート58cを有している。また、第二継手58は、第二継手Aポート58aに接続される流路と、第二継手Bポート58bに接続される流路と、第二継手Cポート58cに接続される流路と、を連通させる第二継手合流部58dが形成されている。なお、第二継手Bポート58b、第二継手Cポート58c及び二継手合流部58dは、給湯熱交換器23の被加熱流路最上部23gに比べて上方に位置するよう、第二継手58は配置されている。
実施の形態2に係る給湯機1では、第一給水流路51は給水源接続部25と第二継手Aポート58aとを連通させ、第二給水流路52は第二継手Bポート58bと給湯熱交換器23の被加熱流路入口23eとを連通させ、被加熱側バイパス流路61は第一継手54の第一継手Cポート54cと第二継手Cポート58cとを連通させている。
実施の形態2に係る給湯機1において、給湯回路50は、図6の太線で示す部分であり、第一給水流路51と、第二継手58内に形成され第二継手Aポート58aから第二継手Bポート58bまでを第二継手合流部58dを介して連通させる流路と、第二給水流路52と、給湯熱交換器23の被加熱流路23bと、第一給湯流路53と、第一継手54内に形成され第一継手Aポート54aから第一継手Bポート54bまでを第一継手合流部54dを介して連通させる流路と、第二給湯流路55と、が接続されて形成されている。実施の形態2の給湯回路50においても、実施の形態1の給湯回路50と同じく、給水源100から給水された給湯湯水が給湯熱交換器23の被加熱流路23bを経由して給湯端末200に供給される。このため、実施の形態2の給湯機1も、実施の形態1の給湯機1と同様の給湯運転によって、給湯端末200に加熱された給湯湯水を供給することができる。
なお、第一給水流路51と、第二継手58に形成され第二継手Aポート58aから第二継手Bポート58bまでを第二継手合流部58dを介して連通させる流路と、第二給水流路52と、が接続され形成される給水源接続部25と給湯熱交換器23の被加熱流路入口23eとを連通させる流路が本発明の給水流路に相当する。また、第二継手58の第二継手Cポート58cが本発明の給水分岐口に相当する。
実施の形態2に係る給湯機1において、被加熱側冷却回路60は、図7の太線で示す部分であり、第二継手58内に形成され第二継手Cポート58cから第二継手Bポート58bまでを第二継手合流部58dを介して連通させる流路と、第二給水流路52と、被加熱流路23bと、第一給湯流路53と、第一継手54内に形成され第一継手Aポート54aから第一継手Cポート54cまでを第一継手合流部54dを介して連通させる流路と、被加熱側バイパス流路61と、が接続されて環状に形成されている。また、第二継手58の第二継手合流部58dの容積と、第二継手Bポート58bの容積と、第二給水流路52の被加熱流路最上部23gに比べて上方の区間の容積との合計の容積は被加熱流路23b内の容積よりも大きい。つまり、給水流路のうち給水分岐口よりも被加熱流路入口側であり、被加熱流路最上部に比べて上方に位置する区間L2の容積は被加熱流路の容積よりも大きい。
実施の形態2において、給湯運転が終了した後の被加熱流路23bに残留する給湯湯水は、熱源湯水との熱交換により加熱された高温の給湯湯水である。また、第二給水流路52に残留する給湯湯水は、給湯熱交換器23によって加熱されていない低温の給湯湯水である。第二継手Cポート58cは被加熱流路最上部23gに比べて上方に位置しているため、第二継手合流部58dと第二継手Bポート58bと第二給水流路52の一部は被加熱流路最上部23gに比べて上方であり、被加熱流路最上部23gよりも上方に低温の給湯湯水が残留している。このため、給湯運転が終了した後には、第二継手合流部58d及び第二継手Bポート58bに残留している低温の給湯湯水と第二給水流路52において被加熱流路最上部23gに比べて上方の位置に残留している低温の給湯湯水は重力によって下方へ流動し、被加熱流路23bに残留している高温の給湯湯水は浮力によって上昇する。このため、第二継手58、第二給水流路52、被加熱流路23b、第一給湯流路53、第一継手54、被加熱側バイパス流路61、第二継手58の順番に自然対流が生じる。給湯運転が終了した後の被加熱流路23bには、自然対流によって、被加熱流路23b内に残留している高温の給湯湯水が流出し、第二給水流路52に残留している低温の給湯湯水が流入するため、実施の形態1と同様に、スケールが被加熱流路23bを構成する管の内壁に堆積し難くなる。
また、水流路のうち給水分岐口よりも被加熱流路入口側であり、被加熱流路最上部に比べて上方に位置する区間L2の容積は被加熱流路の容積よりも大きい。この場合に、第二給水流路52から被加熱流路23bに流入する低温の給湯湯水の量は被加熱流路23bの容積よりも多くなり、被加熱流路23bに残留していた高温の給湯湯水は全て被加熱流路23bより流出し、被加熱流路23bの全体に低温の給湯湯水が行き渡るため、よりスケールが被加熱流路23bを構成する管の内壁に堆積し難くなる。
このように本発明の給湯機は、給水流路と給湯流路とに接続される被加熱側バイパス流路61を備えており、被加熱側バイパス流路61と給水流路の接続箇所は給湯熱交換器23の被加熱流路23bの最も上側に位置する箇所である被加熱流路最上部23gよりも上方に位置していれば、実施の形態1と同様に、スケールが被加熱流路23bを構成する管の内壁に堆積し難くなる。このため、本発明の給湯機は、サブタンク24を備えていなくても構わない。
なお、実施の形態2では、給水流路のうち給水分岐口よりも被加熱流路入口側であり、被加熱流路最上部に比べて上方に位置する区間L2の容積は被加熱流路23b内の容積よりも大きいが、これに限らない。例えば、給水流路において被加熱側バイパス流路61と接続される箇所よりも被加熱流路入口23e側であり、被加熱流路最上部23gに比べて上方に位置する区間の容積が、被加熱流路23b内の容積より小さい場合であっても、給水流路内の低温の給湯湯水は被加熱流路入口23eから被加熱流路23bに流入する。また、給湯運転が終了した後の被加熱流路出口23f近傍の給湯湯水と被加熱流路入口23e近傍の給湯湯水とでは被加熱流路出口23f近傍の給湯湯水の方が温度は高く、またスケールも析出し易い。このため、スケールが析出し易い被加熱流路出口23f近傍の給湯湯水を被加熱流路23bから流出させることができるため、スケールが被加熱流路23bを構成する管の内壁に堆積し難くなる効果を得ることができる。また、実施の形態1では、第二給水流路の被加熱流路最上部23gに比べて上方に位置する区間の容積とサブタンクの被加熱流路最上部23gに比べて上方に位置する区間の容積との合計容積が被加熱流路23b内の容積よりも大きいが、同様の理由で、これに限らない。
実施の形態3.
次は、実施の形態3について説明する。図8は、実施の形態3に係る給湯機の給湯回路を示す回路構成図である。図9は、実施の形態3に係る給湯機の被加熱側冷却回路を示す回路構成図である。実施の形態1に係る給湯機1では第一給湯流路53は、全ての区間に渡って、被加熱流路最上部23gに比べて上方に位置するように配置されていたが、実施の形態3に係る給湯機1では、第一給湯流路53の一部の区間は被加熱流路最上部23gに比べて下方に位置するように配置されている。また、サブタンク24の給水流出口24cは被加熱流路最上部23gよりも上方に配置されている。なお、それ以外の構成については実施の形態1と同様であるので説明を割愛する。
実施の形態3に係る給湯機1の給湯熱交換器の被加熱流路23bにおいて最も上側に位置する箇所である被加熱流路最上部23gは、被加熱流路23bの途中に位置する。被加熱流路最上部23gよりも被加熱流路出口23fは下方に位置しているため、第一給湯流路53には被加熱流路最上部23gよりも下方に位置する区間L3が存在する。また、サブタンク24の容積と第二給水流路52の被加熱流路最上部23gよりも上方の容積との合計容積は、第一給湯流路53の被加熱流路最上部23gよりも下方に位置する区間L3の容積よりも大きい。
実施の形態3に係る給湯機1の給湯回路50は、図8に示すように、実施の形態1と同様であり、第一給水流路51と、サブタンク24内の空間に形成され給水流入口24aから給水流出口24cまでを連通させる流路と、第二給水流路52と、給湯熱交換器23の被加熱流路23bと、第一給湯流路53と、第一継手54内に形成され第一継手Aポート54aから第一継手Bポート54bまでを第一継手合流部54dを介して連通させる流路と、第二給湯流路55とによって形成されている。このため、実施の形態3の給湯機1も、実施の形態1の給湯機1と同様の給湯運転によって、給湯端末200に加熱された給湯湯水を供給することができる。
実施の形態3に係る給湯機1の被加熱側冷却回路60は、図9に示すように、実施の形態1と同様であり、サブタンク24内の空間に形成され被加熱側バイパス接続口24bから給水流出口24cまでを連通させる流路と、第二給水流路52と、被加熱流路23bと、第一給湯流路53と、第一継手54内に形成され第一継手Aポート54aから第一継手Cポート54cまでを第一継手合流部54dを介して連通させる流路と、被加熱側バイパス流路61とが接続されて環状に形成されている。実施の形態3において、給湯運転が終了した後において、被加熱流路23bと第一給湯流路53に残留する給湯湯水は熱源湯水との熱交換により加熱された高温の給湯湯水であり、サブタンク24と第二給水流路52に残留する給湯湯水は加熱されていない低温の給湯湯水である。このため、給湯運転が終了した後には、サブタンク24と第二給水流路52に残留している低温の給湯湯水は重力によって下方へ流動し、被加熱流路23b及び第一給湯流路53に残留している高温の給湯湯水は浮力によって上昇し、サブタンク24、第二給水流路52、被加熱流路23b、第一給湯流路53、第一継手54、被加熱側バイパス流路61、サブタンク24の順番に自然対流が生じる。このため、給湯運転が終了した後の被加熱流路23bには、自然対流によって、被加熱流路23b内に残留している高温の給湯湯水が流出し、サブタンク24及び第二給水流路52に残留している低温の給湯湯水が流入するため、実施の形態1と同様に、スケールが被加熱流路23bを構成する管の内壁に堆積し難くなる。
また、第一給湯流路53に被加熱流路最上部23gよりも下方に位置する区間L3が存在し、サブタンク24の容積と第二給水流路52の被加熱流路最上部23gよりも上方の容積との合計容積が区間L3の容積よりも小さく、被加熱側バイパス流路61が高温の給湯湯水に満たされた状態で給湯運転を行った場合には、給湯運転終了後の高温の給湯湯水の量は被加熱流路最上部23gよりも上方の被加熱側冷却回路60の容積よりも多くなってしまい、自然対流によって被加熱側バイパス流路61に残留していた高温の給湯湯水が被加熱流路入口23eより被加熱流路23に流入してしまう。なお、この場合に被加熱側バイパス流路61に残留している高温の給湯湯水の温度は、被加熱側バイパス流路を形成する水管を介して外部に熱を放熱しているため、出湯温度Tm3よりは低い温度であり、給湯運転後に被加熱流路出口23f近傍に残留する給湯湯水と比較すると低温である。このため、被加熱側バイパス流路61に残留している高温の給湯湯水は、給湯運転時に残留している給湯湯水よりはスケールが析出し難く、スケールが被加熱流路23bを構成する管の内壁に堆積し難くなる効果は生じている。
しかしながら、実施の形態3の給湯機1は、サブタンク24の容積と第二給水流路52の被加熱流路最上部23gよりも上方の容積との合計容積が区間L3の容積よりも大きいため、被加熱側バイパス流路61内が高温の給湯湯水に満たされた状態で給湯運転を行っても、高温の給湯湯水が被加熱流路23には流入しないため、確実に被加熱流路23内から高温の給湯湯水を流出させることができる。
このように本発明の給湯機は、給湯流路の一部が被加熱流路最上部よりも下方に位置する場合でも、サブタンクのうち被加熱流路最上部に比べて上方に位置する区間の容積と、第二給水流路のうち被加熱流路最上部に比べて上方に位置する区間の容積との合計容積が給湯流路のうち給湯分岐口よりも被加熱流路出口側であり被加熱流路最上部に比べて下方に位置する区間の容積よりも大きければ、よりスケールが被加熱流路23bを構成する管の内壁に堆積し難くなる効果を得ることができる。
なお、実施の形態3の給湯機1はサブタンク24を有しているが、サブタンク24は無くても良い。この場合、給水分岐口よりも被加熱流路入口側であり、前記被加熱流路最上部に比べて上方に位置する区間の容積が、給湯流路のうち給湯分岐口よりも被加熱流路出口側であり被加熱流路最上部に比べて下方に位置する区間の容積よりも大きければ、同様の効果を得ることができる。
なお、実施の形態1から2の給湯機1は、給湯流路は全ての区間において被加熱流路の被加熱流路最上部23gよりも上方に位置するため、給湯流路のうち被加熱流路の最上部よりも下方に位置している流路の容積は0である。このため、給水流路のうち被加熱流路の最上部よりも上方に位置している流路の容積が給湯流路のうち被加熱流路の最上部よりも下方に位置している流路の容積よりも大きい条件は満たしている。
また、実施の形態3では、第一給湯流路53の一部と、第一継手54の第一継手Aポート54aと、第一継手合流部54dと、が被加熱流路最上部23gよりも上方に位置しているが、これに限らず、第一給湯流路53全体と、第一継手Aポート54a及び第一継手合流部54dが被加熱流路最上部23gよりも下方に位置していても構わない。この場合、給湯流路のうち給湯分岐口よりも被加熱流路出口側であり被加熱流路最上部に比べて下方に位置する区間の容積は、第一給湯流路53全体の容積と、第一継手Aポート54aの容積と、第一継手合流部54dの容積の合計容積である。
実施の形態4.
次は、実施の形態4について説明する。図10は、実施の形態4に係る給湯機の給湯回路を示す回路構成図である。図11は、実施の形態4に係る給湯機の被加熱側冷却回路を示す回路構成図である。図12は、実施の形態4に係る給湯機の給湯運転に関わる機器のブロック線図である。図13は、実施の形態4に係る給湯機の給湯運転に関する制御のフローチャート図である。実施の形態1に係る給湯機1では第一給湯流路53と、第二給湯流路55と、被加熱側バイパス流路61はそれぞれ第一継手54に接続されており、また被加熱側バイパス流路61には二方弁62が設けられているが、実施の形態4に係る給湯機1では、第一給湯流路53と、第二給湯流路55と、被加熱側バイパス流路61はそれぞれ混合弁59に接続されており、被加熱側バイパス流路61には二方弁62が設けられていない。また、実施の形態4の混合弁は制御装置4によって開度が制御可能である。なお、それ以外の構成については実施の形態1と同様であるので説明を割愛する。
混合弁59は、混合弁Aポート59a、混合弁Bポート59b、混合弁Cポート59cを有している。また、混合弁59は、混合弁Aポート59aに接続される流路と、混合弁Bポート59bに接続される流路と、混合弁Cポート59cに接続される流路と、を連通する混合弁合流部59dを有している。さらに、混合弁59は、混合弁Cポート59cの開度を変更することができる。なお、開度が高いほど混合弁Cポート59c内の流路の断面積が広くなり、混合弁Cポート59cの開度が0%の場合は混合弁Cポート59c内の流路は閉塞される。なお、混合弁59の混合弁Aポート59aは被加熱流路最上部23gに比べて上方に位置するよう配置されている。
実施の形態4に係る給湯機1では、第一給湯流路53は給湯熱交換器23の被加熱流路出口23fと混合弁59の混合弁Aポート59aとを連通させ、第二給湯流路55は混合弁59の混合弁Bポート59bと給湯端末接続部26とを連通させ、被加熱側バイパス流路61は、混合弁59の混合弁Cポート59cとサブタンク24の被加熱側バイパス接続口24bとを連通させている。
実施の形態4に係る給湯機1において、給湯回路50は、図10の太線で示す部分であり、第一給水流路51と、サブタンク24内の空間に形成され給水流入口24aから給水流出口24cまでを連通させる流路と、サブタンク24内の空間に形成され給水流入口24aから被加熱側バイパス接続口24bまでを連通させる流路と、第二給水流路52と、給湯熱交換器23の被加熱流路23bと、第一給湯流路53と、混合弁59内に形成され混合弁Aポート59aから混合弁Bポート59bまでを混合弁合流部59dを介して連通させる流路と、混合弁59内に形成され混合弁Cポート59cから混合弁Bポート59bまでを混合弁合流部59dを介して連通させる流路と、被加熱側バイパス流路61と、第二給湯流路55と、が接続されて形成されている。
実施の形態4の給湯回路50では、給湯端末200の栓が開状態になると、給水源100の水圧によって、給湯湯水は給水源100から給水源接続部25を介して第一給水流路51へ流入し、第一給水流路51を経由してサブタンク24に流入する。サブタンク24に流入した給湯湯水は、給水流出口24cから第二給水流路52へ流出し第二給水流路52と給湯熱交換器23の被加熱流路23bと第一給湯流路53を経由して混合弁Aポート59aより混合弁59に流入する給湯湯水と、被加熱側バイパス接続口24bから被加熱側バイパス流路61へ流出し、被加熱側バイパス流路61を経由して混合弁Cポート59cより混合弁59に流入する給湯湯水に分かれる。混合弁Aポート59aより混合弁59に流入する給湯湯水と、被加熱側バイパス流路61を経由して混合弁Cポート59cより混合弁59に流入する給湯湯水は、混合弁59内で混合され、混合弁Bポート59bより第二給水流路52へ流出し、第二給水流路52を経由して給湯端末200より流出する。混合弁59内における、サブタンク24の給水流出口24cから流出する給湯湯水と被加熱側バイパス接続口24bから流出する給湯湯水との混合比率は、混合弁59の混合弁Cポート59cの開度によって決まり、混合弁59の混合弁Cポート59cの開度が高いほど被加熱側バイパス接続口24bから流出する給湯湯水の流量が多くなる。
なお、給湯回路50では、混合弁59の混合弁Cポート59cの開度が0%、すなわち混合弁Cポート59cが閉塞し、被加熱側バイパス流路61が閉塞しても良い。この場合には、サブタンク24に流入する給湯湯水は全て給水流出口24cから流出するため、給湯回路50を形成する流路から、サブタンク24内の空間に形成され給水流入口24aから被加熱側バイパス接続口24bまでを連通させる流路と、混合弁59内に形成され混合弁Cポート59cから混合弁Bポート59bまでを混合弁合流部59dを介して接続する流路と、被加熱側バイパス流路61と、は除かれる。
実施の形態4に係る給湯機1では、給湯運転時において、給水源100から給水された給湯湯水は、給湯熱交換器23で加熱される高温の給湯湯水と、被加熱側バイパス流路61を通過する低温の給湯湯水とに分かれ、高温の給湯湯水と低温の給湯湯水は混合弁59で混合され、給湯端末200から混合された給湯湯水が出湯する。このため、給湯端末200から出湯する給湯湯水の温度は、図5で示した給湯熱源用ポンプ43の回転数の制御を行って調整する他に、混合弁Cポート59cの開度を制御し高温の給湯湯水と低温の給湯湯水の混合比率を変更することで調整することができる。
なお、第一給水流路51と、サブタンク24内の空間に形成され給水流入口24aから給水流出口24cまでを連通させる流路と、第二給水流路52と、が接続されて形成される給水源接続部25と給湯熱交換器23の被加熱流路入口23eとを連通させる流路が本発明の給水流路に相当する。第一給湯流路53と、混合弁59内に形成され混合弁Aポート59aから混合弁Bポート59bまでを混合弁合流部59dを介して連通させる流路と、第二給湯流路55と、が接続されて形成される給湯熱交換器23の被加熱流路出口23fと給湯端末接続部26とを連通させる流路が本発明の給湯流路に相当する。また、サブタンク24のバイパス接続口24bが本発明の給水分岐口に相当し、混合弁59の第一継手Cポート59cが本発明の給湯分岐口に相当する。
実施の形態4に係る給湯機1において、被加熱側冷却回路60は、図11の太線で示す部分であり、サブタンク24内の空間に形成され被加熱側バイパス接続口24bから給水流出口24cまでを連通させる流路と、第二給水流路52と、給湯熱交換器23の被加熱流路23bと、第一給湯流路53と、混合弁59内に形成され混合弁Aポート59aから混合弁Cポート59cまでを混合弁合流部59dを介して連通させる流路と、被加熱側バイパス流路61と、が接続されて環状に形成されている。被加熱側冷却回路60では、混合弁59の混合弁Cポート59cの開度は0%よりも大きい状態、つまり混合弁Cポート59cが開通し、被加熱側バイパス流路61が開通している状態でなくてはならない。実施の形態4の被加熱側冷却回路60において、混合弁Cポート59cの開度が0%よりも大きい状態であり、給水源100から給湯端末200へ給湯湯水が給湯回路50を介して流れておらず、サブタンク24に貯留されている給湯湯水の温度に比べて給湯熱交換器23の被加熱流路23bに残留している給湯湯水の温度が高い場合には、被加熱側冷却回路60内の給湯湯水に、サブタンク24、第二給水流路52、被加熱流路23b、第一給湯流路53、混合弁59、被加熱側バイパス流路61、サブタンク24の順に流れる自然対流が発生する。
また、図12に示すように、実施の形態4の制御装置4は、混合弁59の混合弁Cポート59cの開度の制御を行う混合弁開度制御部4dを有する。混合弁開度制御部4dは、測定流量取得部4aが取得した流量センサ56の測定流量Qと給湯湯水判定部4bの判定結果に基づいて、混合弁59の混合弁Cポート59cの開度の制御を行う。
実施の形態4に係る給湯機1の給湯運転に関する制御について図13を用いて説明する。図13のスタートの段階では、給湯熱源用ポンプ43は駆動していない状態であり、混合弁Cポート59cの開度は0%よりも大きい状態とする。
まず、測定流量取得部4aが、流量センサ56の測定流量Qを取得する(ステップS101)。次に給湯湯水判定部4bは取得した測定流量Qを基に第一給水流路51に給湯湯水が流れているかを判定、つまりQ>Q1の条件を満たすかを判定する(ステップS102)。ステップS102において、給湯湯水判定部4bが条件を満たさないと判定した場合(ステップS102、NO)には、ステップS101に戻り、測定流量取得部4aは再び流量センサ56の測定流量Qを取得する。ステップS102において、給湯湯水判定部4bが条件を満たすと判定した場合(ステップS102、YES)には、熱源用ポンプ制御部4cは給湯熱源用ポンプ43を作動させて、給湯運転を開始する(ステップS103)。
ステップS103で給湯運転を開始後、予め設定された出湯温度Tm3になるよう、取得した測定流量Qに基づいて、給湯熱源用ポンプ制御部4cによる給湯熱源用ポンプ43の回転数の制御又は混合弁開度制御部4dによる混合弁Cポート59cの開度の制御を行う(ステップS104)。
ステップS104の制御の終了後、測定流量取得部4aは、流量センサ56の測定流量Qを取得する(ステップS105)。ステップS105で測定流量Qの取得後に給湯湯水判定部4bは取得した測定流量Qを基に第一給水流路51に給湯湯水が流れているかを判定、つまりQ>Q1の条件を満たすかを判定する(ステップS106)。ステップS106において、給湯湯水判定部4bが条件を満たすと判定した場合(ステップS106、YES)には、ステップS104に戻りステップS105で取得した測定流量Qに基づいて給湯熱源用ポンプ制御部4cによる給湯熱源用ポンプ43の回転数の制御又は混合弁開度制御部4dによる混合弁Cポート59cの開度の制御を行う。ステップS106において、給湯湯水判定部4bが条件を満たさないと判定した場合(ステップS106、NO)には、熱源用ポンプ制御部4cは給湯熱源用ポンプ43を停止させて、給湯運転を終了させる(ステップS107)。
給湯運転の停止後、混合弁開度制御部4dは混合弁Cポート59cの開度を0%よりも大きい状態、つまり被加熱側バイパス流路61が開通している状態に制御する(ステップS108)。ステップS108の制御後は、再びステップS101に戻る。
給湯運転終了後に、混合弁Cポート59cが開通している状態に制御するので、被加熱側冷却回路60が形成され、自然対流が発生する。このため、給湯熱交換器23の被加熱流路23bに残留する高温の給湯湯水は被加熱流路23bから流出し、第二給水流路52に残留している低温の給湯湯水が被加熱流路23bに流入するので、実施の形態1と同様にスケールが被加熱流路23bを構成する管の内壁に堆積し難くなる。
このように本発明の給湯機は、給湯運転時に被加熱側バイパス流路61に給湯湯水が流れる場合であっても、被加熱流路最上部23gよりも上方に給水分岐口が位置しており、給水分岐口と給湯分岐口とを連通させる被加熱側バイパス流路61を備えていれば、実施の形態1と同様に、スケールが被加熱流路23bを構成する管の内壁に堆積し難くなる。このため、実施の形態3の給湯機のように給湯運転時に被加熱側バイパス流路61より低温の給湯湯水を混合させることで温度調整を行う給湯機でも、本発明を適応することができる。
なお、実施の形態1から4において、給湯湯水判定部4bは流量センサ56の測定流量Qから第一給水流路51に給湯湯水が流れているかを判定しているが、これに限らず、他の給湯湯水の状態を測定する給湯湯水状態測定手段からの測定値を用いて判定しても良い。流量センサ56以外の給湯湯水状態測定手段としては、例えば、水圧センサなどが挙げられる。給水源100から給湯端末200へ給湯湯水が流れている場合の第一給水流路51の水圧P1は、給水源100から給湯端末200へ給湯湯水が流れていない場合の第一給水流路51の水圧P2よりも小さい。このため、第一給水流路51に給湯湯水測定手段として水圧センサを設け、制御装置4は水圧センサの測定水圧を取得し、閾水圧PmをP1≧Pm>P2の条件を満たす値で予め設定し、給湯湯水判定部4bは、水圧センサより取得した測定水圧が閾水圧Pmよりも大きい場合には第一給水流路51には給湯湯水が流れていないと判定し、水圧センサより取得した測定水圧が閾水圧Pmよりも小さい場合には第一給水流路51には給湯湯水が流れていると判定しても良い。
また、実施の形態4の混合弁59の混合弁Cポート59cの開度は0%に調整でき、被加熱側バイパス流路61は閉塞することができるが、これに限らず、混合弁Cポート59cの開度は0%に調整できず、被加熱側バイパス流路61は常に開通された状態であっても構わない。この場合、給湯運転の停止後に被加熱側バイパス流路61を開通している状態に制御するステップS108の処理を省略することができる。
さらに、実施の形態4の混合弁59の混合弁Cポート59cの開度は、第一給水流路51に給湯湯水が流れている場合には、常に0%よりも大きい状態であるが、これに限らない。自然対流は、被加熱流路23b内に残留する給湯湯水の温度が給水流路内に残留する給湯湯水の温度が高ければ発生するため、少なくとも給水源100から給湯端末200へ給湯湯水が流れる状態から給水源100から給湯端末200へ給湯湯水が流れていない状態に替わった際に、混合弁59の混合弁Cポート59cの開度が0%よりも大きい状態であれば被加熱流路23b内の高温の給湯湯水が流出し、被加熱流路23bに給水流路内の低温の給湯湯水が流入するため、スケールが被加熱流路23bを構成する管の内壁に堆積し難くなる効果を得ることができる。
実施の形態5.
次に、実施の形態5について説明する。図14は、実施の形態5に係る給湯機の給湯回路を示す回路構成図である。図15は、実施の形態5に係る給湯機の被加熱側冷却回路を示す回路構成図である。図16は、実施の形態5に係る給湯機の給湯運転に関わる機器のブロック線図である。図17は、実施の形態5に係る給湯機の給湯運転に関する制御のフローチャート図である。実施の形態1に係る給湯機1では、給湯熱交換器23の被加熱流路23bに残留する高温の給湯湯水の流出と、被加熱流路23bへの低温の給湯湯水の流入は被加熱側冷却回路60内に生じる自然対流によって実施していたが、実施の形態5に係る給湯機1では、制御装置4によって給湯運転終了後に一定時間だけ被加熱側冷却回路60内に設けられた冷却用ポンプ63を駆動させて実施する。なお、それ以外の構成については実施の形態1と同様であるので説明を割愛する。
冷却用ポンプ63は、被加熱側バイパス流路61の途中に設けられている。冷却用ポンプ63が作動すると、被加熱側バイパス流路61内の給湯湯水に第一継手54側からサブタンク24側へ向かう流れが発生する。
実施の形態5に係る給湯機1において、給湯回路50は、図14の太線で示す部分であり、実施の形態1と同様に、第一給水流路51と、サブタンク24内の空間に形成され給水流入口24aから給水流出口24cまでを連通させる流路と、第二給水流路52と、給湯熱交換器23の被加熱流路23bと、第一給湯流路53と、第一継手54内に形成され第一継手Aポート54aから第一継手Bポート54bまでを第一継手合流部54dを介して連通させる流路と、第二給湯流路55と、が接続されて形成されている。
実施の形態5に係る給湯機1において、被加熱側冷却回路60は、図15の太線で示す部分であり、実施の形態1と同様に、サブタンク24内の空間に形成され被加熱側バイパス接続口24bから給水流出口24cまでを連通させる流路と、第二給水流路52と、被加熱流路23bと、第一給湯流路53と、第一継手54内に形成され第一継手Aポート54aから第一継手Cポート54cまでを第一継手合流部54dを介して連通させる流路と、被加熱側バイパス流路61と、が接続されて環状に形成されている。
実施の形態5に係る給湯機1において被加熱側冷却回路60の流路内に冷却用ポンプ63が設けられ、冷却用ポンプ63は、被加熱側バイパス流路61内の給湯湯水に第一継手54側からサブタンク24側へ向かう流れを発生させる。このため、給水源100から給湯端末200へ給湯回路50を介して給湯湯水が流れておらず、二方弁62が開状態の場合に、冷却用ポンプ63が駆動すると、被加熱側冷却回路60内の給湯湯水に、サブタンク24、第二給水流路52、被加熱流路23b、第一給湯流路53、第一継手54、被加熱側バイパス流路61、サブタンク24の順に流れる強制対流が発生する。
また、図16に示すように、制御装置4は、冷却用ポンプ63の回転数の制御を行う冷却用ポンプ制御部4eと、冷却時間tを測定するタイマー4fと、給湯熱交換器23の被加熱流路23bが十分に冷却されたかを判定する被加熱流路冷却判定部4gを有する。冷却用ポンプ制御部4eは、給湯湯水判定部4bと加熱流路冷却判定部4gの判定結果に基づいて、冷却用ポンプ63の回転数の制御を行う。また、被加熱流路冷却判定部4gの判定方法としては、例えば、タイマー4fの冷却時間tと制御装置4に予め定められた被加熱側冷却終了時間tm1(例えば30秒)とを比較し、冷却時間tが被加熱側冷却終了時間tm1以下の場合には被加熱流路23bはまだ十分に冷却されていないと判定し、冷却時間tが被加熱側冷却終了時間tm1よりも大きい場合には被加熱流路23bは十分に冷却されていると判定する方法が挙げられる。なお、被加熱側冷却終了時間tm1は、少なくとも被加熱流路23b内に第二給水流路52内の給湯湯水が流入する時間に、給湯機1の製造者によって設定されている。
実施の形態5に係る給湯機1における給湯運転に関する制御について図17を用いて説明する。図17のスタートの段階では、図5で示した給湯熱源用ポンプ43及び冷却用ポンプ63は駆動していない状態であり、タイマー4fの冷却時間tはリセットされているとする。
まず、測定流量取得部4aは、流量センサ56の測定流量Qを取得する(ステップS201)。次に給湯湯水判定部4bは取得した測定流量Qを基に第一給水流路51に給湯湯水が流れているかを判定、つまりQ>Q1の条件を満たすかを判定する(ステップS202)。ステップS202において、給湯湯水判定部4bが条件を満たさないと判定した場合(ステップS202、NO)には、ステップS201に戻り、測定流量取得部4aは再び流量センサ56の測定流量Qを取得する。ステップS202において、給湯湯水判定部4bが条件を満たすと判定した場合(ステップS202、YES)には、熱源用ポンプ制御部4cは給湯熱源用ポンプ43を作動させて、給湯運転を開始する(ステップS203)。
ステップS203で給湯運転を開始後、制御装置4に予め設定された出湯温度Tm3になるよう、取得した測定流量Qに基づいて、給湯熱源用ポンプ制御部4cによる給湯熱源用ポンプ43の回転数の制御を行う(ステップS204)。ステップS204の制御の終了後、測定流量取得部4aは、流量センサ56の測定流量Qを取得する(ステップS205)。ステップS205で測定流量Qの取得後に給湯湯水判定部4bは取得した測定流量Qを基に第一給水流路51に給湯湯水が流れているかを判定、つまりQ>Q1の条件を満たすかを判定する(ステップS206)。ステップS206において、給湯湯水判定部4bが条件を満たすと判定した場合(ステップS206、YES)には、ステップS204に戻りステップS205で取得した測定流量Qに基づいて給湯熱源用ポンプ制御部4cによる給湯熱源用ポンプ43の回転数の制御を行う。ステップS206において、給湯湯水判定部4bが条件を満さないと判定した場合(ステップS206、NO)には、熱源用ポンプ制御部4cは給湯熱源用ポンプ43を停止させて、給湯運転を終了させる(ステップS207)。
給湯運転の終了後、冷却用ポンプ制御部4eは冷却用ポンプ63を駆動させて、被加熱側冷却回路60内に強制対流を発生させる(ステップS208)。冷却用ポンプ63の駆動後、タイマー4fは冷却時間tの測定を開始する(ステップS209)。タイマー4fによる冷却時間tの測定を開始後、被加熱流路冷却判定部4gはタイマー4fの冷却時間tを取得する。(ステップS210)。冷却時間tの取得後、被加熱流路冷却判定部4gはタイマー4fの冷却時間tを基に被加熱流路23bが十分に冷却されたかを判定、つまりt>tm1の条件を満たすかを判定する(ステップS211)。ステップS211において、被加熱流路冷却判定部4gが条件を満たさないと判定した場合(ステップS211,NO)には、測定流量取得部4aは、流量センサ56の測定流量Qを取得する(ステップS212)。ステップS212で測定流量Qを取得後、給湯湯水判定部4bは取得した測定流量Qを基に第一給水流路51に給湯湯水が流れているかを判定、つまりQ>Q1の条件を満たすかを判定する(ステップS213)。ステップS213において、給湯湯水判定部4bが条件を満たすと判定した場合(ステップS213、YES)には、冷却用ポンプ制御部4eは冷却用ポンプ63を停止させ、冷却回路60内の強制対流を停止する(ステップS214)。ステップS214で冷却用ポンプ63の停止後、タイマー4fは冷却時間tをリセットする(ステップS215)。ステップS215で冷却時間tのリセットを行った後、ステップS203に戻り熱源用ポンプ制御部4eは給湯熱源用ポンプ43を作動させて、給湯運転を開始する。また、ステップS213において、給湯湯水判定部4bが条件を満たさないと判定した場合(ステップS213、NO)には、ステップS210へ戻り、被加熱流路冷却判定部4gはタイマー4fの冷却時間tを取得する。
ステップS211において、被加熱流路冷却判定部4gが条件を満たすと判定した場合(ステップS211,YES)には、冷却用ポンプ制御部4eは冷却用ポンプ63を停止させ、冷却回路60内の強制対流を停止する(ステップS216)。ステップS216で冷却用ポンプ63の停止後、タイマー4fは冷却時間tをリセットする(ステップS217)。ステップS217で冷却時間tのリセットを行った後、ステップS201へ戻り、制御装置4は再び流量センサ56の測定流量Qを取得する。
このように実施の形態5に係る給湯機1は、給湯運転の終了後に被加熱側冷却回路60内に設けた冷却用ポンプ63を動作させ、被加熱側冷却回路60に強制対流を発生させることによって、給湯運転が終了した後に給湯熱交換器23の被加熱流路23bに残留する高温の給湯湯水は被加熱流路23bから流出し、第一給湯流路53に残留している低温の給湯湯水が被加熱流路23bに流入する。このため、被加熱流路23bよりスケールを析出し易い高温の給湯湯水が流出し、スケールが被加熱流路23bを構成する管の内壁に堆積し難くなる。
また、被加熱流路23b及び第一給湯流路53に残留している高温の給湯湯水と、サブタンク24と第二給水流路52に残留している低温の給湯湯水は、冷却用ポンプ63の強制循環によって混ぜ合わされるので、高温の給湯湯水の温度は低下する。このため、被加熱側冷却回路60内の高温の給湯湯水の温度が下がり、被加熱側冷却回路60内でスケールが析出し難くなり、スケールが被加熱流路23bを構成する管の内壁に堆積し難くなる。
特に、サブタンク24を設けることによって被加熱側冷却回路60内の低温の給湯湯水の量を増やすことができるため、冷却用ポンプ63の強制循環によって混ぜ合わされた高温の給湯湯水の温度はより低下し、さらにスケールが被加熱流路23bを構成する管の内壁に堆積し難くなる。
また、冷却用ポンプ63は、被加熱側冷却回路60のうち、被加熱側バイパス流路61に設けられている。もし、冷却用ポンプ63が第二給水流路52、第一給湯流路53又は被加熱流路23bに設けられていた場合、給湯回路50内に冷却用ポンプ63が位置してしまう。給湯運転時には冷却用ポンプ63は停止しているため、給湯回路50内では停止している冷却用ポンプ63が圧損となってしまう。このため、冷却用ポンプ63を被加熱側バイパス流路61に設けることによって、冷却用ポンプ63が圧損になることを防止している。なお、冷却用ポンプ63が圧損になる場合でも、本発明のスケールが被加熱流路23bを構成する管の内壁に堆積し難くなる効果を奏することができるため、冷却用ポンプ63を第二給水流路52、第一給湯流路53又は被加熱流路23bに設けてもよい。また、実施の形態4のように、第一継手54の代わりに三方弁59を用い、二方弁61を有さず、給湯運転の際に被加熱側バイパス流路61に給湯湯水を流す給湯機でも、冷却用ポンプ63が圧損となるが、本発明のスケールが被加熱流路23bを構成する管の内壁に堆積し難くなる効果を奏することができる。
なお、実施の形態5に係る給湯機1は、実施の形態1から4に係る給湯機1とは異なり、冷却用ポンプ63を動作させることによって生じる強制対流によって、被加熱流路23bに残留する高温の給湯湯水は被加熱流路23bから流出し、第一給湯流路53に残留している低温の給湯湯水が被加熱流路23bに流入する。このため、実施の形態1から4の給湯機1では、給水分岐口を被加熱流路最上部23gよりも上方に位置するように構成して低温の給湯湯水が被加熱流路23bに流入するような自然対流を生じさせる必要があったが、実施の形態5のように冷却用ポンプ63によって強制対流を生じさせる場合は、給水分岐口が被加熱流路最上部23gよりも下方に位置するように構成しても構わない。
図18は、実施の形態5の変形例に係る給湯機の給湯回路を示す回路構成図である。図19は、実施の形態5の変形例に係る給湯機の被加熱側冷却回路を示す回路構成図である。実施の形態5の変形例では、サブタンク24の被加熱側バイパス接続口24bが被加熱流路最上部23gよりも下方に位置している。つまり、給水分岐口が被加熱流路最上部23gよりも下方に位置するように構成している。なお、それ以外の構成については実施の形態5と同様であるので説明を割愛する。
実施の形態5の変形例に係る給湯機1において、給湯回路50は、図18の太線で示す部分であり、実施の形態5と同じく、第一給水流路51と、サブタンク24内の空間に形成され給水流入口24aから給水流出口24cまでを連通させる流路と、第二給水流路52と、給湯熱交換器23の被加熱流路23bと、第一給湯流路53と、第一継手54内に形成され第一継手Aポート54aから第一継手Bポート54bまでを第一継手合流部54dを介して連通させる流路と、第二給湯流路55と、が接続されて形成されている。
実施の形態5の変形例に係る給湯機1において、被加熱側冷却回路60は、図19の太線で示す部分であり、実施の形態5と同じく、サブタンク24内の空間に形成され被加熱側バイパス接続口24bから給水流出口24cまでを連通させる流路と、第二給水流路52と、被加熱流路23bと、第一給湯流路53と、第一継手54内に形成され第一継手Aポート54aから第一継手Cポート54cまでを第一継手合流部54dを介して連通させる流路と、被加熱側バイパス流路61と、が接続されて環状に形成されている。
実施の形態5の変形例に係る給湯機1の給湯運転の終了後において、被加熱流路23b及び第一給湯流路53には高温の給湯湯水が残留しており、サブタンク24及び第二給水流路52には低温の給湯湯水が残留している。このため、被加熱側冷却回路60には、上方に高温の給湯湯水が残留し、下方に低温の給湯湯水が残留しており、サブタンク24及び第二給水流路52の低温の給湯湯水が被加熱流路23bに流入するような自然対流は発生しない。
しかしながら、実施の形態5の変形例に係る給湯機1は、被加熱側冷却回路60内に冷却用ポンプ63を有しており、給湯運転終了後に冷却用ポンプ63を動作させ被加熱側冷却回路60内の給湯湯水に強制対流を生じさせるので被加熱流路23bに残留する高温の給湯湯水は被加熱流路23bから流出し、第二給水流路52に残留している低温の給湯湯水が被加熱流路23bに流入する。また、被加熱流路23b及び第一給湯流路53に残留している高温の給湯湯水は、サブタンク24及び第二給水流路52に残留している低温の給湯湯水と混ざることで温度が低下し、スケールを析出し難くなる。このため、実施の形態5の変形例に係る給湯機1のように給湯流路と給水流路とを連通させる被加熱側バイパス流路61を備えることで被加熱側冷却回路60が形成され、被加熱側冷却回路60内に強制対流を発生させる冷却用ポンプを有していれば、スケールが被加熱流路23bを構成する管の内壁に堆積し難くなる。
なお、実施の形態5及び実施の形態5の変形例において、被加熱流路冷却判定部4gはタイマー4fの冷却時間tと被加熱側冷却終了時間tm1とを比較することで被加熱流路23bが十分に冷却されたかを判定していたが、これに限らない。例えば、給湯熱交換器23の温度を測定する熱交換器サーミスタを設け、被加熱流路冷却判定部4gは熱交換器サーミスタの測定温度T3と制御装置4に予め定められた熱交換器冷却終了温度Tm4とを比較し、測定温度T3が熱交換器冷却終了温度Tm4よりも大きい場合には被加熱流路23bはまだ十分に冷却されていないと判定し、測定温度T3が熱交換器冷却終了温度Tm4以下の場合には被加熱流路23bは十分に冷却されていると判定する方法が挙げられる。
実施の形態6.
図20は、実施の形態6に係る給湯機の給湯熱源回路を示す回路構成図である。図21は、実施の形態6に係る給湯機の加熱側冷却回路を示す回路構成図である。図22は、実施の形態6に係る給湯機の給湯運転に関わる機器のブロック線図である。図23は、実施の形態6に係る給湯機の給湯運転に関する制御のフローチャート図である。実施の形態6に係る給湯機1は、実施の形態1に係る給湯機1と比較して、加熱側バイパス流路71と三方弁72によって加熱側冷却回路70が形成されており、制御装置4は給湯運転後に加熱側冷却回路70を用いて給湯熱交換器23の加熱流路23aを冷却する加熱側冷却運転を行う点が追加されている。なお、それ以外の構成については実施の形態1と同様であるので説明を割愛する。
実施の形態6に係る給湯機1では、貯湯タンク20の表面のうちタンク上部出口20dが設けられた位置よりも低く、さらに下部側サーミスタ22が取り付けられた位置よりも低い位置には、貯湯タンク20の内部と連通する加熱側バイパス接続口20eが形成されている。
また、給湯熱交換器往き流路41は、第一給湯熱交換器往き流路41aと、第二給湯用熱交換器往き流路41bとに分かれている。第一給湯熱交換器往き流路41aは、貯湯タンク20のタンク上部出口20dと、後述する三方弁72の三方弁Aポート72aとを連通させている。第二給湯熱交換器往き流路41bは、三方弁72の三方弁Bポート72bと給湯熱交換器23の加熱流路入口23cを連通させている。
三方弁72は、三方弁Aポート72a、三方弁Bポート72b、三方弁Cポート72cを有している。また、三方弁72は、三方弁Aポート72aと三方弁Bポート72bを連通させ、三方弁Cポート72cを封鎖する第一流路状態と、三方弁Cポート72cと三方弁Bポート72bを連通させ、三方弁Aポート72aを封鎖する第二流路状態とを切り替えることが可能な三方弁流路切替部72dを有している。なお、三方弁流路切替部72dが、本発明の流路切替手段に該当する。
また、給湯機1は、加熱側バイパス流路71を有している。加熱側バイパス流路71は、加熱側バイパス接続口20eと、三方弁72の三方弁Cポート72cとを連通させている。なお、加熱側バイパス流路71は、水管によって構成されている。
実施の形態6に係る給湯機1において、給湯熱源回路40は、図20の太線で示す部分であり、第一給湯熱交換器往き流路41aと、三方弁72内に形成され三方弁Aポート72aから三方弁Bポート72bまでを三方弁流路切替部72dを介して連通させる流路と、第二給湯熱交換器往き流路41bと、給湯熱交換器23の加熱流路23aと、給湯熱交換器戻り流路42と、が接続されて形成されている。なお、給湯熱源回路40では、三方弁流路切替部72dは第一流路状態である。
給湯運転では、給湯熱源回路40が形成されている状態で給湯熱源用ポンプ43を作動させ、貯湯タンク20の上部に貯えられた熱源湯水は、タンク上部出口20aから流出し、第一給湯熱交換器往き流路41a、三方弁72、第二給湯熱交換器往き流路41b、加熱流路23a、給湯熱交換器戻り流路42を経由して、タンク下部入口20bより貯湯タンク20の下部に流入する。
加熱側冷却回路70は、貯湯タンク20の下部に貯えられた熱源湯水を加熱側バイパス接続口20eから取り出し、給湯熱交換器23の加熱流路23aを経由させてタンク下部入口20bより貯湯タンク20の下部に戻すための流路である。加熱側冷却回路70は、図21の太線で示す部分であり、加熱側バイパス流路71と、三方弁72内に形成され三方弁Cポート72cから三方弁Bポート72bまでを三方弁流路切替部72dを介して連通させる流路と、第二給湯熱交換器往き流路41bと、給湯熱交換器23の加熱流路23aと、給湯熱交換器戻り流路42と、が接続されて形成されている。なお、加熱側冷却回路70では、三方弁流路切替部72dは第二流路状態である。
加熱側冷却運転では、加熱側冷却回路70が形成されている状態で給湯熱源用ポンプ43を作動させると、貯湯タンク20の下部に貯えられた熱源湯水は、加熱側バイパス接続口20eから流出し、加熱側バイパス流路71、三方弁72、第二給湯熱交換器往き流路41b、加熱流路23a、給湯熱交換器戻り流路42を経由して、タンク下部入口20bより貯湯タンク20の下部に戻る。
加熱側バイパス接続口20eは、タンク上部出口20dが設けられた位置よりも低い位置に設けられているため、加熱側バイパス接続口20eより流出する熱源湯水は、タンク上部出口20dより流出する熱源湯水よりも温度は低い。このため、給湯運転後に加熱側冷却運転を行うことによって、加熱流路23aには給湯運転終了後に残留している熱源湯水よりも低温の熱源湯水を加熱流路23aに流入させることができる。
また、下部側サーミスタ22が取り付けられた位置よりも低い位置に加熱側バイパス接続口20eは設けられているため、加熱側バイパス接続口20eから流出する熱源湯水の温度は沸き上げ終了温度Tm2よりも低い温度である。このため、沸き上げ終了温度Tm2を給水源100から供給される給湯湯水がスケールを析出しないような温度に設定することによって、加熱側冷却運転中に熱源湯水と給湯湯水とが熱交換をして給湯湯水が加熱されても給湯湯水は沸き上げ終了温度Tm2よりも低い温度にしかならないため、加熱側冷却運転によってスケールが析出してしまうような温度の給湯湯水は生成されない。
また、図22に示すように、制御装置4は、三方弁72の三方弁流路切替部72dの状態を切り替える制御を行う流路切替手段制御部4hと、時間を測定するタイマー4fと、給湯用熱交換器23の加熱流路23aが十分に冷却されたかを判定する加熱流路冷却判定部4iを有する。流路切替手段制御部4hは、給湯湯水判定部4bの判定結果に基づいて、三方弁流路切替部72dの状態を、第一流路状態か、第二流路状態の何れかに制御している。また、加熱流路冷却判定部4iの判定方法としては、例えば、タイマー4fの冷却時間tと制御装置4に予め定められた加熱側冷却終了時間tm2(例えば20秒)とを比較し、冷却時間tが加熱側冷却終了時間tm2以下の場合には加熱流路23aはまだ十分に冷却されていないと判定し、冷却時間tが加熱側冷却終了時間tm2よりも大きい場合には加熱流路23aは十分に冷却されていると判定する方法が挙げられる。なお、加熱側冷却終了時間tm2は、少なくとも加熱流路23b内に貯湯タンク20内の熱源湯水が流入する時間に、給湯機1の製造者によって設定されている。
実施の形態6に係る給湯機1における給湯運転に関する制御について図23を用いて説明する。図23のスタートの段階では、給湯熱源用ポンプ43は駆動していない状態であり、三方弁流路切替部72dの状態は第二流路状態であり、タイマー4fの冷却時間tはリセットされているとする。
まず、測定流量取得部4aは、流量センサ56の測定流量Qを取得する(ステップS301)。次に給湯湯水判定部4bは取得した測定流量Qを基に第一給水流路51に給湯湯水が流れているかを判定、つまりQ>Q1の条件を満たすかを判定する(ステップS302)。ステップS302において、給湯湯水判定部4bが条件を満たさないと判定した場合(ステップS302、NO)には、ステップS301に再び戻り、測定流量取得部4aは再び流量センサ56の測定流量Qを取得する。ステップS302において、給湯湯水判定部4bが条件を満たすと判定した場合(ステップS302、YES)には、流路切替手段制御部4hは、三方弁流路切替部72dの状態を第一流路状態に変更する制御を行い、給湯熱源回路40を形成する(ステップS303)。ステップS303における三方弁流路切替部72dの制御後、三方弁流路熱源用ポンプ制御部4cは給湯熱源用ポンプ43を作動させて、給湯運転を開始する(ステップS304)。
ステップS304で給湯運転を開始後、予め設定された出湯温度Tm3になるよう、取得した測定流量Qに基づいて、給湯熱源用ポンプ制御部4cによる給湯熱源用ポンプ43の回転数の制御を行う(ステップS305)。ステップS305の制御の終了後、測定流量取得部4aは、流量センサ56の測定流量Qを取得する(ステップS306)。ステップS306で測定流量Qの取得後に給湯湯水判定部4bは取得した測定流量Qを基に第一給水流路51に給湯湯水が流れているかを判定、つまりQ>Q1の条件を満たすかを判定する(ステップS307)。ステップS307において、給湯湯水判定部4bが条件を満たしていると判定した場合(ステップS307、YES)には、ステップS305に戻りステップS306で取得した測定流量Qに基づいて給湯熱源用ポンプ制御部4cによる給湯熱源用ポンプ43の回転数の制御を行う。
ステップS307において、給湯湯水判定部4bが第一給水流路51に給湯湯水が条件を満たさないと判定した場合(ステップS307、NO)には、流路切替手段制御部4hは、三方弁流路切替部72dの状態を第二流路状態に変更する制御を行い、加熱側冷却回路70を形成し、給湯運転を終了させる(ステップS308)。加熱側冷却回路70の形成後、タイマー4fは冷却時間tの測定を開始する(ステップS309)。タイマー4fによる冷却時間tの測定を開始後、加熱流路冷却判定部4iはタイマー4fの冷却時間tを取得する。(ステップS310)。冷却時間tの取得後、加熱流路冷却判定部4iはタイマー4fの冷却時間tを基に加熱流路23aが十分に冷却されたかを判定、つまりt>tm2の条件を満たしているかを判定する(ステップS311)。ステップS311において、加熱流路冷却判定部4iが条件を満たしていないと判定した場合(ステップS311,NO)には、測定流量取得部4aは、流量センサ56の測定流量Qを取得する(ステップS312)。ステップS312で測定流量Qを取得後、給湯湯水判定部4bは取得した測定流量Qを基に第一給水流路51に給湯湯水が流れているかを判定、つまりQ>Q1の条件を満たすかを判定する(ステップS313)。ステップS313において、給湯湯水判定部4bが条件を満たしていると判定した場合(ステップS313、YES)には、流路切替手段制御部4hは、三方弁流路切替部72dの状態を第一流路状態に変更するに制御を行い、給湯熱源回路40を形成し、給湯運転を再開させる(ステップS314)。ステップS314で給湯熱源回路40を形成した後、タイマー4fは冷却時間tをリセットする(ステップS315)。ステップS315で冷却時間tのリセットした後、ステップS305に戻りステップS312で取得した測定流量Qに基づいて給湯熱源用ポンプ制御部4cによる給湯熱源用ポンプ43の回転数の制御を行う。また、ステップS313において、給湯湯水判定部4bが条件を満たしていないと判定した場合(ステップS313、NO)には、ステップS310へ戻り、被加熱流路冷却判定部4gはタイマー4fの冷却時間tを取得する。
ステップS311において、加熱流路冷却判定部4iが条件を満たしていると判定した場合(ステップS311,YES)には、給湯熱源用ポンプ制御部4cは給湯熱源用ポンプを停止させ、加熱流路冷却運転を終了させる。(ステップS316)。ステップS316で加熱流路冷却運転を終了後、タイマー4fは冷却時間tをリセットする(ステップS317)。ステップS317で冷却時間tをリセットした後、ステップS301へ戻り、制御装置4は再び流量センサ56の測定流量Qを取得する。
なお、給湯熱交換器23の被加熱流路23b側の給湯回路50及び被加熱側冷却回路60は実施の形態1と同様であるため、給湯運転終了時(ステップS308)には被加熱側冷却回路60内に自然対流が発生し、被加熱流路23bに残留する高温の給湯湯水は被加熱流路23bから流出し、第一給湯流路53に残留している低温の給湯湯水が被加熱流路23bに流入している。
この際に、実施の形態1に係る給湯機1では、給湯熱交換器23の加熱流路23aには高温の熱源湯水が残留しているため、被加熱流路23bに流入した低温の給湯湯水が加熱流路23aに残留している高温の熱源湯水と熱交換を行い加熱されてしまう。なお、自然対流が発生している際には給湯運転は停止しており、残留した熱源湯水と熱交換を行っても加熱された給湯湯水は出湯温度Tm3よりは低い温度であるため、残留した熱源湯水と熱交換を行った給湯湯水は、給湯運転時に残留している給湯湯水よりはスケールが析出し難く、スケールが被加熱流路23bを構成する管の内壁に堆積し難くなる効果は生じている。
対して、実施の形態6に係る給湯機1では、給湯運転終了後に加熱側冷却運転を行うことにより、加熱流路23aには給湯運転終了後に残留している熱源湯水よりも低温の熱源湯水を加熱流路23aに流入させることができ、自然対流によって被加熱流路23bに流入した低温の給湯湯水が加熱流路23aに残留している熱源湯水と熱交換を行っても、その加熱による温度上昇を抑えることができる。
このように、実施の形態6に係る給湯機1では、給湯運転終了後に給湯熱交換器23の加熱流路23aに加熱側バイパス流路接続口20eから流出する低温の熱源湯水を加熱流路23aに流入させる加熱側冷却運転を行うことにより、給湯運転終了後に加熱流路23aに残留している高温の熱源湯水を流出させることができ、よりスケールが被加熱流路23bを構成する管の内壁に堆積し難くなる。
また、加熱側バイパス流路接続口20eは下部側サーミスタ22よりも下方に位置するため、沸き上げ終了温度Tm2を給水源100から供給される給湯湯水がスケールを析出しないような温度に設定することによって、加熱側冷却運転によって熱源湯水と給湯湯水とが熱交換をして給湯湯水が加熱されても加熱された給湯湯水からスケールが析出してしまうことを防止することができる。この沸き上げ終了温度Tm2の設定は給水源100に含まれる硬度成分の種類及び量に基づき決定される。
なお、実施の形態6において、加熱流路冷却判定部4iはタイマー4fの冷却時間tと制御装置4に予め定められた加熱側冷却終了時間tm2とを比較することで加熱流路23aが十分に冷却されたかを判定していたが、これに限らない。例えば、給湯熱交換器23の温度を測定する熱交換器サーミスタを設け、被加熱流路冷却判定部4gは熱交換器サーミスタの測定温度T3と制御装置4に予め定められた熱交換器冷却終了温度Tm4とを比較し、測定温度T3が熱交換器冷却終了温度Tm4よりも大きい場合には加熱流路23bはまだ十分に冷却されていないと判定し、測定温度T3が熱交換器冷却終了温度Tm4以下の場合には加熱流路23bは十分に冷却されていると判定する方法が挙げられる。
また、実施の形態6では、給湯熱交換器23の被加熱流路23b側の給湯回路50及び被加熱側冷却回路60は実施の形態1と同様であるが、実施の形態2から5の何れか一つの給湯回路50及び被加熱側冷却回路60と同様であっても良い。
1 給湯機、2 加熱ユニット、3 タンクユニット、4 制御装置、4a 測定流量取得部、4b 給湯湯水判定部、4c 給湯熱源用ポンプ制御部、4d 混合弁開度制御部、4e 冷却用ポンプ制御部、4f タイマー、4g 被加熱流路冷却判定部、4h 流路切替手段制御部、4i 加熱流路冷却判定部、10 冷凍サイクル回路、11 圧縮機、12 水冷媒熱交換器、12a 冷媒流路、12b 水流路、12c 冷媒流路入口、12d 冷媒流路出口、12e 水流路入口、12f 水流路出口、13 膨張弁、14 蒸発器、15 ファン、16a〜16d 冷媒流路、20 貯湯タンク、20a タンク下部出口、20b タンク下部入口、20c タンク上部入口、20d タンク上部出口、20e 加熱側バイパス接続口、21 上部側サーミスタ、22 下部側サーミスタ、23 給湯熱交換器、23a 加熱流路、23b 被加熱流路、23c 加熱流路入口、23d 加熱流路出口、23e 被加熱流路入口、23f 被加熱流路出口、23g 被加熱流路最上部、24 サブタンク、24a 給水流入口、24b 被加熱側バイパス接続口、24c 給水流出口、25 給水源接続部、26 給湯端末接続部、30 沸き上げ回路、31 加熱ユニット往き流路、32 加熱ユニット戻り流路、33 沸き上げ用ポンプ、40 給湯熱源回路、41 給湯熱交換器往き流路、41a 第一給湯熱交換器往き流路、41b 第二給湯熱交換器往き流路、42 給湯熱交換器戻り流路、43 給湯熱源用ポンプ、50 給湯回路、51 第一給水流路、52 第二給水流路、53 第一給湯流路、54 第一継手、54a 第一継手Aポート、54b 第一継手Bポート、54c 第一継手Cポート、54d 第一継手合流部、55 第二給湯流路、56 流量センサ、57 ストレーナー、58 第二継手、58a 第二継手Aポート、58b 第二継手Bポート、58c 第二継手Cポート、58d 第二継手合流部、59 混合弁、59a 混合弁Aポート、59b 混合弁Bポート、59c 混合弁Cポート、59d 混合弁合流部、60 被加熱側冷却回路、61 被加熱側バイパス流路、62 二方弁、63 冷却用ポンプ、70 加熱側冷却回路。71 加熱側バイパス流路、72 三方弁、72a 三方弁Aポート、72b 三方弁Bポート、72c 三方弁Cポート、72d 三方弁流路切替部、100 給水源、200 給湯端末

Claims (19)

  1. 被加熱流路入口と、被加熱流路出口と、が設けられ、前記被加熱流路入口と前記被加熱流路出口を連通させる被加熱流路を有し、前記被加熱流路を流通する給湯湯水を加熱する加熱手段と、
    前記給湯湯水を供給する給水源と接続される給水源接続部と、
    前記加熱手段で加熱した前記給湯湯水を出湯する給湯端末と接続される給湯端末接続部と、
    前記給水源接続部と、前記被加熱流路入口と、を連通させ、前記被加熱流路の最も上側に位置する箇所である被加熱流路最上部に比べて上方に位置する箇所に給水分岐口が設けられた給水流路と、
    前記被加熱流路出口と、前記給湯端末接続部と、を連通させ、途中に給湯分岐口が設けられた給湯流路と、
    前記給水分岐口と、前記給湯分岐口と、を連通させる被加熱側バイパス流路と、
    を備えたことを特徴とする給湯機。
  2. 前記給水流路のうち、前記給水分岐口よりも被加熱流路入口側であり、前記被加熱流路最上部に比べて上方に位置する区間の容積は、前記被加熱流路の容積よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の給湯機。
  3. 前記給水流路のうち、前記給水分岐口よりも被加熱流路入口側であり、前記被加熱流路最上部に比べて上方に位置する区間の容積は、前記給湯流路のうち、前記給湯分岐口よりも被加熱流路出口側であり、前記被加熱流路最上部に比べて下方に位置する区間の容積よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の給湯機。
  4. 前記給水流路は、
    前記給水分岐口と、前記給水分岐口よりも上方に位置する給水流入口と、前記給水分岐口よりも下方に位置する給水流出口と、が設けられ、前記給湯湯水を貯留するサブタンクと、
    前記給水源接続部と、前記給水流入口と、を連通させる第一給水流路と、
    前記給水流出口と、前記被加熱流路入口と、を連通させる第二給水流路と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の給湯機。
  5. 前記サブタンクのうち前記被加熱流路最上部に比べて上方に位置する区間の容積と、前記第二給水流路のうち前記被加熱流路最上部に比べて上方に位置する区間の容積との合計容積は、前記被加熱流路の容積よりも大きいことを特徴とする請求項4に記載の給湯機。
  6. 前記サブタンクのうち前記被加熱流路最上部に比べて上方に位置する区間の容積と、前記第二給水流路のうち前記被加熱流路最上部に比べて上方に位置する区間の容積との合計容積は、前記給湯流路のうち、前記給湯分岐口よりも被加熱流路出口側であり、前記被加熱流路最上部に比べて下方に位置する区間の容積よりも大きいことを特徴とする請求項4又は5に記載の給湯機。
  7. 前記給水流路と、前記被加熱流路と、前記給水流路と、を介して前記給水源から前記給湯端末へ給湯湯水が流れる状態では、前記被加熱側バイパス流路を封鎖し、前記給水流路と、前記被加熱流路と、前記給水流路と、を介して前記給水源から前記給湯端末へ給湯湯水が流れない状態では、前記被加熱側バイパス流路を開通させる被加熱側バイパス流路開閉部を備えることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の給湯機。
  8. 前記被加熱側バイパス流路開閉部は、前記被加熱側バイパス流路に設けられ、前記被加熱側バイパス流路の給水流路側の水圧が前記被加熱側バイパス流路の給湯流路側の水圧よりも高く、前記被加熱側バイパス流路の給水流路側の水圧と前記被加熱側バイパス流路の給湯流路側の水圧の差が、前記給水流路のうち前記給水分岐口よりも被加熱流路入口側の区間の圧力損失と前記被加熱流路入口の圧力損失と前記給湯流路のうち前記給湯分岐口よりも被加熱流路出口側の区間の圧力損失との合計の圧力損失よりも小さい値に設定されている動作圧よりも大きい場合は閉状態となり、それ以外の場合は開状態となる二方弁であることを特徴とする請求項7に記載の給湯機。
  9. 前記給水流路のうち前記給水分岐口よりも被加熱流路側の区間には、前記給湯湯水から固形物を取り除くストレーナーを備えていることを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載の給湯機。
  10. 前記給水流路と、前記被加熱流路と、前記給湯流路と、を介して前記給水源から前記給湯端末へ給湯湯水が流れているか否かを判定する給湯湯水判定部と、を備えており、
    前記加熱手段は、
    タンク上部出口と、前記タンク上部出口よりも下方に位置する加熱側バイパス接続口と、前記タンク上部出口よりも下方に位置するタンク下部入口とが設けられ、内部には上側の熱源湯水ほど温度が高くなるように前記熱源湯水を貯留する貯湯タンクと、
    前記貯湯タンク内の前記熱源湯水が流入する加熱流路を有し、前記被加熱流路に流通する給湯湯水と前記加熱流路に流通する熱源湯水が熱交換を行う給湯用熱交換器と、
    前記加熱流路を介して、前記タンク上部出口と前記タンク下部入口とを連通させる給湯熱源回路と、
    前記加熱側バイパス接続口と前記タンク下部入口を、前記加熱流路を介して連通させるように、前記給湯熱源回路のうち前記加熱流路よりもタンク上部出口側の流路に接続される加熱側バイパス流路と、
    前記タンク上部出口と前記タンク下部入口が連通する状態と、前記加熱側バイパス接続口と前記タンク下部入口が連通する状態と、の何れかに流路を切り替えることが可能である流路切替手段と、
    前記給湯熱源回路のうち、前記加熱側バイパス流路との接続箇所よりもタンク下部入口側に設けられ、作動するとタンク下部入口側へ熱源湯水を流す給湯熱源用ポンプと、
    前記給湯熱源用ポンプが作動しており、前記給湯湯水判定部が、前記給水流路と、前記被加熱流路と、前記給湯流路と、を介して前記給水源から前記給湯端末へ給湯湯水が流れていると判定する状態から、前記給水流路と、前記被加熱流路と、前記給湯流路と、を介して前記給水源から前記給湯端末へ給湯湯水が流れていないと判定する状態に替わった場合に、前記流路切替手段を前記加熱側バイパス接続口と前記タンク下部入口が連通する状態に切り替えるよう制御を行う流路切替手段制御部と、
    を有することを特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載の給湯機。
  11. 前記給水流路のうち前記給水分岐口よりも給水源接続部側の区間、又は前記給湯流路のうち前記給湯分岐口よりも給湯端末源接続部側の区間に設けられており、設けられた流路内の前記給湯湯水の状態を測定する給湯湯水状態測定手段を備えており、
    前記給湯湯水判定部は、前記給湯湯水状態測定手段の測定結果を用いて、前記給水流路と、前記被加熱流路と、前記給湯流路と、を介して前記給水源から前記給湯端末へ給湯湯水が流れているか否かを判定することを特徴とする請求項10に記載の給湯機。
  12. 前記加熱手段は、前記加熱流路が冷却されたか否かを判定する加熱流路冷却判定部と、前記加熱流路冷却判定部が、前記加熱流路が冷却したと判定した場合には前記給湯熱源用ポンプを停止する前記給湯熱源用ポンプ制御部を有しており、
    前記冷却用ポンプ制御部は、前記被加熱流路冷却判定部が、前記被加熱流路が冷却したと判定した場合には前記冷却用ポンプを停止することを特徴とする請求項10又は11に記載の給湯機。
  13. 被加熱流路入口と、被加熱流路出口と、が設けられ、前記被加熱流路入口と前記被加熱流路入口の間に給湯湯水を流通させる被加熱流路を有し、前記被加熱流路に流通する前記給湯湯水を加熱する加熱手段と、
    前記給湯湯水を供給する給水源と接続される給水源接続部と、
    前記加熱手段で加熱した前記給湯湯水を出湯する給湯端末と接続される給湯端末接続部と、
    前記給水源接続口と、前記被加熱流路入口と、を連通させ、途中に給水分岐口が設けられた給水流路と、
    前記被加熱流路出口と、前記給湯端末接続口と、を連通させ、途中に給湯分岐口が設けられた給湯流路と、
    前記給水分岐口と、前記給湯分岐口と、を連通させる被加熱側バイパス流路と、
    前記給水分岐口よりも被加熱流路入口側の給水流路、前記給湯分岐口よりも被加熱流路出口側の給湯流路、前記被加熱側バイパス流路又は前記被加熱流路の何れかに設けられた冷却用ポンプと、
    前記給水流路と、前記被加熱流路と、前記給湯流路と、を介して前記給水源から前記給湯端末へ給湯湯水が流れているか否かを判定する給湯湯水判定部と、
    前記給湯湯水判定部が、前記給水流路と、前記被加熱流路と、前記給湯流路と、を介して前記給水源から前記給湯端末へ給湯湯水が流れていると判定する状態から、前記給水流路と、前記被加熱流路と、前記給湯流路と、を介して前記給水源から前記給湯端末へ給湯湯水が流れていないと判定する状態に替わった場合に、前記冷却用ポンプを作動させる冷却用ポンプ制御部と、
    を備えたことを特徴とする給湯機。
  14. 前記給水流路と、前記被加熱流路と、前記給水流路と、を介して前記給水源から前記給湯端末へ給湯湯水が流れる状態では、前記被加熱側バイパス流路を封鎖し、前記給水流路と、前記被加熱流路と、前記給水流路と、を介して前記給水源から前記給湯端末へ給湯湯水が流れない状態では、前記被加熱側バイパス流路を開通させる被加熱側バイパス流路開閉部を備え、
    前記冷却ポンプは、前記被加熱側バイパス流路に設けられることを特徴とする請求項13に記載の給湯機。
  15. 前記給水流路のうち前記給水分岐口よりも給水源接続部側の区間、又は前記給湯流路のうち前記給湯分岐口よりも給湯端末源接続部側の区間に設けられており、設けられた流路内の前記給湯湯水の状態を測定する給湯湯水状態測定手段を備えており、
    前記給湯湯水判定部は、前記給湯湯水判定部は、前記給湯湯水状態測定手段の測定結果を用いて、前記給水流路と、前記被加熱流路と、前記給湯流路と、を介して前記給水源から前記給湯端末へ給湯湯水が流れているか否かを判定することを特徴とする請求項13又は14に記載の給湯機。
  16. 前記冷却用ポンプ制御部は、前記冷却用ポンプが作動中に前記給湯湯水判定部が、前記給水流路と、前記被加熱流路と、前記給湯流路と、を介して前記給水源から前記給湯端末へ給湯湯水が流れていると判定した場合には、前記冷却用ポンプを停止させることを特徴とする請求項13から15の何れか一項に記載の給湯機。
  17. 前記被加熱流路が冷却されたか否かを判定する被加熱流路冷却判定部を備えており、
    前記冷却用ポンプ制御部は、前記被加熱流路冷却判定部が、前記被加熱流路が冷却したと判定した場合には前記冷却用ポンプを停止することを特徴とする請求項13から16の何れかに一項に記載の給湯機。
  18. 前記加熱手段は、
    タンク上部出口と、前記タンク上部出口よりも下方に位置する加熱側バイパス接続口と、前記タンク上部出口よりも下方に位置するタンク下部入口とが設けられ、内部には上側の熱源湯水ほど温度が高くなるように前記熱源湯水を貯留する貯湯タンクと、
    前記貯湯タンク内の前記熱源湯水が流入する加熱流路を有し、前記被加熱流路に流通する給湯湯水と前記加熱流路に流通する熱源湯水が熱交換を行う給湯用熱交換器と、
    前記加熱流路を介して、前記タンク上部出口と前記タンク下部入口とを連通させる給湯熱源回路と、
    前記加熱側バイパス接続口と前記タンク下部入口を、前記加熱流路を介して連通させるように、前記給湯熱源回路のうち前記加熱流路よりも前記タンク上部出口側の流路に接続される加熱側バイパス流路と、
    前記タンク上部出口と前記タンク下部入口が連通する状態と、前記加熱側バイパス接続口と前記タンク下部入口が連通する状態と、の何れかに流路を切り替えることが可能である流路切替手段と、
    前記給湯熱源回路のうち、前記加熱側バイパス流路との接続箇所よりもタンク下部入口側に設けられ、作動するとタンク下部入口側へ熱源湯水を流す給湯熱源用ポンプと、
    前記給湯熱源用ポンプが作動しており、前記給湯湯水判定部が、前記給水流路と、前記被加熱流路と、前記給湯流路と、を介して前記給水源から前記給湯端末へ給湯湯水が流れていると判定する状態から、前記給水流路と、前記被加熱流路と、前記給湯流路と、を介して前記給水源から前記給湯端末へ給湯湯水が流れていないと判定する状態に替わった場合に、前記流路切替手段を前記加熱側バイパス接続口と前記タンク下部入口が連通する状態に切り替えるよう制御を行う流路切替手段制御部と、
    を有することを特徴とする請求項13から17の何れか一項に記載の給湯機。
  19. 前記加熱手段は、前記加熱流路が冷却されたか否かを判定する加熱流路冷却判定部と、前記加熱流路冷却判定部が、前記加熱流路が冷却したと判定した場合には前記給湯熱源用ポンプを停止する前記給湯熱源用ポンプ制御部を有しており、
    前記冷却用ポンプ制御部は、前記被加熱流路冷却判定部が、前記被加熱流路が冷却したと判定した場合には前記冷却用ポンプを停止することを特徴とする請求項18に記載の給湯機。
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