JP2016089182A - ワークの加熱方法及び焼入方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1形状部と小さい断面形状を有する第2形状部とが段差部を介して軸方向に連続したワークの表面を連続して所定温度範囲に加熱することが容易な加熱方法と、そのようなワークの表面に連続した焼入処理を施すことが容易な焼入方法と、を提供する。【解決手段】第1形状部11と第2形状部12とが段差部13を介して軸方向に連続したワーク10と、環状の加熱コイル110と、を準備し、加熱コイル110に電力を供給しながら加熱コイル110、ワーク10の少なくとも一方をワーク10の長手方向に沿って移動させることで、第1形状部11及び第2形状部12並びに段差部13の各表面を誘導加熱する際、高周波と低周波とを合成した電力により第1形状部11及び第2形状部12のうちの一方を加熱し、電力の低周波の割合を増加させて段差部13を加熱し、再び電力の低周波の割合を減少させて第1形状部11及び第2形状部12のうちの他方を加熱する。【選択図】図3

Description

本発明は、第1形状部と第2形状部とが段差部を介して軸方向に連続したワークと環状の加熱コイルとを準備し、少なくともワーク、加熱コイルの何れか一方をワーク長手方向に平行移動させつつ誘導加熱するワークの加熱方法と、焼入方法とに関する。
大径部と小径部とが軸方向に隣接する中実又は中空の丸棒、凹部と凸部とが軸方向に隣接する長尺部材などのワークにおいて、表面を高周波焼入れするには、環状の加熱コイルをワークの長手方向に沿って移動させて加熱する高周波移動焼入れが行われている。
高周波移動焼入れでは、加熱コイルを大径部表面や凸部表面に近接対向させ、大径部と小径部との間の段差部や凸部と凹部との間の段差部を通過させて小径部や凹部まで移動させたり、逆に小径部や凹部から段差部を通過させて大径部や凸部まで移動させて、順次加熱する。その際、段差部を通過後に、加熱コイルと該加熱コイルが対向する小径部表面もしくは凹部表面との間のコイルギャップが、加熱コイルと大径部のエッジ部分や凸部のエッジ部分のとの間の距離より大きくなる領域が、段差部の大きさに従って生じる。
そのため、段差部近傍の領域における小径部表面や凹部表面では、コイルギャップが大きいため、発熱が不十分となって焼入れに必要な温度に達しないなどの問題がある。一方、大径部のエッジ部分や凸部のエッジ部分では、コイルギャップが小さいことから、加熱コイルが通過した後も発熱し続けるために過加熱となり、焼割れの発生のおそれがあるなどの問題がある。
段差部が小さい場合においても、加熱コイルの移動速度や電力の電源出力を制御することで、ワーク表面に連続するように焼入れ処理を施すことはできるものの、非常に複雑な移動速度制御や電力制御が必須であり、しかも実際に焼入試験を複数回行う条件出し作業が必要である。
例えば、下記特許文献1に示すように、段差部近傍の凹部を十分発熱させて先端部の溶損を防止するために、加熱時に低い周波数を使用することが考えられる。ところが、そうなると大径部や凸部を加熱する際は発熱深さが非常に深くなり、表面加熱温度の不足や熱処理仕様のより深い硬化層となり変形が大きくなるなどの問題が生じる。
特許4926728号公報
本発明は、第1形状部と小さい断面形状を有する第2形状部とが段差部を介して軸方向に連続したワークの表面を連続して所定温度範囲に加熱することが容易なワークの加熱方法及び焼入方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のワークの加熱方法は、第1形状部と第1形状部より小さい断面形状を有する第2形状部とが段差部を介して軸方向に連続したワークと、環状の加熱コイルと、を準備し、加熱コイルに電力を供給しながら、ワーク、加熱コイルの少なくとも一方をワークの長手方向に沿って平行に移動させることで、第1形状部及び第2形状部並びに段差部の各表面を誘導加熱するワークの加熱方法であって、高周波と低周波とを合成した電力により第1形状部及び第2形状部のうちの一方を加熱し、電力の低周波の割合を増加させて段差部を加熱し、電力の低周波の割合を減少させて第1形状部及び第2形状部のうちの他方を加熱する方法である。
上記目的を達成する本発明のワークの焼入方法は、上記のようなワークの熱処理方法により、ワークを一端側から他端側へ順次加熱し、加熱コイルと共に移動する冷却ジャケットから冷却液を噴射して上記ワークを順次急冷して焼入れする方法である。
本発明のワークの加熱方法によれば、第1形状部と小さい断面形状を有する第2形状部とが段差部を介して軸方向に連続したワークの表面を、連続して所定温度範囲に加熱することが容易である。
また本発明のワークの焼入方法によれば、第1形状部と小さい断面形状を有する第2形状部とが段差部を介して軸方向に連続したワークの表面に、連続して所定深さ範囲に焼入処理を施すことが容易である。
本発明の実施形態における加熱及び焼入方法により加熱及び焼入れしたワークを示す概略断面図である。 (a)は本発明の実施形態における電力供給部において、高周波:低周波を100:0とした場合の表面からの深さに対する電流密度の相関を示し、(b)は高周波:低周波を0:100とした場合の表面からの深さに対する電流密度の相関を示し、(c)は高周波と低周波とを合成して高周波:低周波を50:50とした場合の表面からの深さに対する電流密度の相関を示し、(d)は単一周波数における表面からの深さに対する電流密度の相関を示すグラフである。 (a)〜(e)は本発明の実施形態における加熱及び焼入方法の工程を説明する断面図である。
以下、本発明の実施形態について図を用いて説明する。
[ワーク]
この実施形態において加熱及び焼入対象となるワーク10は、図1に示すように、両端側の第1形状部11と、この第1形状部11より小さい断面形状を有する第2形状部12と、を有するシャフトである。このワーク10では第1形状部11と第2形状部12とが段差部13を介して軸方向に連続して設けられている。
第1形状部11及び第2形状部12における軸と直交する外表面の断面形状はそれぞれ円形状を有しており、例えば第1形状部11の半径が第2形状部12の半径より10mm以上大きくなっている。
段差部13は、軸と直交する断面形状が急変する部位であり、軸に対して直交する直交面であってもよいが、ここでは軸方向に傾斜した表面を含んだ曲面となっている。この段差部13と第1形状部11との境界部位には、軸方向に沿う外表面の断面形状に角部が形成される程度の角張った段差エッジ部13aが設けられている。また、段差部13と第2形状部12との間は曲面となっている。
[加熱装置]
ワーク10の外表面を長手方向である軸方向に沿って連続して加熱及び焼入れする装置は、例えば図1に示すように、ワーク10の第1形状部11を取り囲んで装着される環状の加熱コイル110と、この加熱コイル110に電力を供給する電力供給部100と、加熱コイル110の進行方向後方に配置されて加熱コイル110と一体的に移動する冷却ジャケット90と、加熱コイル110及び冷却ジャケット90を移動速度を調整しつつ軸に沿って一方向きに移動させる駆動装置80と、を備えている。
電力供給部100は、高周波と低周波とを割合を調整しつつ合成して電力として加熱コイル110に供給可能に構成されている。この電力供給部100は、例えば周波数が50Hz以上50kHz未満の電力を加熱コイル110に供給する低周波出力装置と、低周波出力装置の周波数より高い周波数、例えば1kHz以上400kHz以下の高周波電力を加熱コイル110に供給する高周波出力装置と、を備えている。
ここでは、高周波出力装置および低周波出力装置から加熱コイル110に供給する交流電力の大きさがそれぞれ調整可能となっており、高周波出力装置と低周波出力装置との出力割合を調整して加熱コイル110に供給可能となっている。
この実施形態の電力供給部100では、低周波と高周波との出力電力比(DT)を任意に設定することで擬似的な周波数を調整し、任意のタイミングで出力することができる。擬似的な周波数を調整すると、電流の透過深度を調整することができる。
例えば、この電力供給部100おいて、高周波:低周波の割合を100:0として加熱コイル110に供給すると、ワーク表面からの深さに対する電流密度の相関が図2(a)となり、0:100とすると、図2(b)となる。出力電力比(DT)を調整し、50:50として高周波と低周波とを合成して加熱コイル110に供給すると、図2(c)に実線L3で示すように、低周波における相関L1と高周波における相関L2とを合わせた相関が得られる。この相関L3は、図2(d)に示すように、高周波と低周波との間の単一周波数における相関と同等となり、擬似的に単一周波数の電力として扱える。
そのため、このような電力供給部100を高周波移動焼入れに適用することで、ワーク10の各加熱部分の形状に適した擬似的な周波数を加熱コイル110に供給しつつ、移動加熱を行うことが可能となる。
[加熱及び焼入方法]
このような装置を用いてワーク10の外表面を軸方向に沿って連続して加熱及び焼入れする方法について説明する。
この装置では、図3(a)に示すように、まずワーク10を回転駆動可能に略鉛直方向に支持し、加熱コイル110をワーク10の外周の周囲に所定のギャップで対向配置し、加熱コイル110の近接下方に冷却ジャケット90を配置して装着する。
この状態で、図3(a)に示すように、第1形状部11の加熱領域における端部側の開始位置に、環状の加熱コイル110を対向配置する。電力供給部100にて高周波と低周波とを所定のDT比で合成した電力を加熱コイル110に供給しつつ、加熱コイル110を開始位置から軸に沿って一方向きに上方へ移動させる。これにより第1形状部11の表面を順次誘導加熱する。また加熱コイル11の移動に冷却ジャケット90を追従させ、加熱直後に冷却ジャケット90からの冷却液により急冷することで、順次焼入処理する。
図3(b)に示すように、加熱コイル110が段差部13に到達する。その後、電力供給部100により加熱コイル110に供給する電力の低周波の割合を増加させる。これにより段差部13を誘導加熱し、冷却ジャケット90による冷却を継続する。
この段差部13では、低周波の割合を最も増加させるのがよい。その場合、例えば低周波のみからなる電力を加熱コイル110に供給することもできる。この実施形態では、第1形状部11と段差部13との境界に段差エッジ部13aが設けられているため、この部位近傍で低周波の割合を最も増加させている。
また、この実施形態では、段差エッジ部13aより第2形状部12側の段差部13が軸方向に対して傾斜した表面を有しているため、段差部13の形状に対応させて、高周波と低周波との割合を徐々に変化させつつ加熱コイル110を移動させるのがよい。これにより、段差部13付近の表面における熱処理組織の厚み方向の分布を滑らかにできる。
加熱コイル110が段差部13を通過して第2形状部12と対向した後は、電力供給部100により電力の低周波の割合を再び減少させる。そして図3(c)に示すように、この電力を加熱コイル110に供給しつつ移動させることで、第2形状部12を誘導加熱し、さらに冷却ジャケット90による冷却を継続して第2形状部12を順次焼入処理する。第2形状部12を加熱するときの電力の高周波と低周波との割合と、第1形状部11を加熱するときの電力の高周波と低周波との割合と、は任意に設定することができ、条件によってはそれらの割合を同じにしてもよい。
その後、図3(d)に示すように、加熱コイル110が反対側の段差部13に到達する。そこで、再び電力供給部100により加熱コイル110に供給する電力の低周波の割合を増加させる。これにより段差部13を誘導加熱し、冷却ジャケット90による冷却を継続する。
この段差部13でも、上述の段差部13と同様に、軸に対する傾斜が急激な形状変化部分や段差エッジ部13aにおいて、低周波の割合を最も増加させるのがよく、低周波のみからなる電力を加熱コイル110に供給することもできる。また段差部13が軸方向に対して傾斜した表面を有しているため、高周波と低周波との割合を徐々に変化させつつ加熱コイル110を移動させてもよい。
加熱コイル110が段差部13を通過して他方側の第1形状部11と対向した後は、電力供給部100により電力の低周波の割合を再び減少させる。そして、図3(e)に示すように、この電力を加熱コイル110に供給しつつ移動させることで、第1形状部11を終了位置まで誘導加熱し、さらに冷却ジャケット90による冷却を終了位置まで継続して第1形状部11を順次焼入処理する。このときの電力の高周波と低周波との割合は、上述の第1形状部11や第2形状部12を加熱するときの電力の高周波と低周波との割合を条件により任意に設定することができ、条件によっては同じにすることもできる。
このような一連の加熱期間では、一方側の第1形状部11の開始位置から第2形状部12を通して他方側の第1形状部11の終了位置まで、加熱コイル110に電力を常時供給するとともに、加熱コイル110を連続して移動させてもよい。好ましくは、加熱コイル110を開始位置から終了位置まで等速移動させつつ、即ち、予め設定した所定速度の範囲内で加熱コイル110を移動させつつ、擬似的な周波数を上述のようにするとともに、各部に適した電流値となるように調整して電力を供給することで加熱する。
以上のように、ワーク10を加熱して焼入処理する方法によれば、高周波と低周波とを合成した電力により第1形状部11を加熱し、電力の低周波の割合を増加させて段差部13を加熱し、その後、再び電力の低周波の割合を減少させて第2形状部12を加熱する。そのため、段差部13の加熱時に供給される電力の擬似的な周波数を、第1及び第2形状部11,12の加熱時に供給される電力の擬似的な周波数に比べて低くできる。
これにより第1形状部及び第2形状部11,12に比べて段差部13では表面より深い位置の渦電流密度を増加して加熱することが可能となり、段差部13に急激な形状変化部分が存在していても、より深く広い範囲を加熱することが可能である。
そのため段差部13近傍を加熱する際、第1形状部11の段差エッジ部13aに渦電流が集中して段差エッジ部13aが過加熱されたり、また段差部13近傍の第2形状部12の表面に加熱不足が生じたりすることを防止できる。
さらに、加熱コイル110を移動させながら高周波と低周波との割合を適切に変化させることで、断面形状が異なる第1形状部11と第2形状部12とが段差部13を介して連続していても、表面を連続して所定温度範囲に、好ましくは略均一に加熱することが容易である。そのため、従来の単周波加熱のように、部品形状や位置に応じて移動速度を細かく変化させたり、電源出力を細かく調整したりするような、複雑な制御は不要である。
さらに、加熱コイル110に追従して冷却ジャケット90を移動させて、順次加熱しつつ急冷することで焼入処理するため、断面形状が異なる第1形状部11と第2形状部12とが段差部13を介して軸方向に連続したワーク10の表面に、連続して所定深さ範囲に、好ましくは略均一な硬化層深さとなるように焼入処理を施すことが容易である。
以上のように、ワーク10を加熱して焼入処理する方法によれば、第1形状部11と第2形状部12とを加熱する際の電力における高周波と低周波との割合を条件により任意に設定し、加熱コイル110を連続して等速移動させつつ全長の表面を加熱したりすれば、より簡易に段差部付きワーク10の表面を連続して加熱することができる。
なお上記実施形態は、本発明の範囲内において適宜変更可能である。例えば、上記では両端側に第1形状部11を有し長手方向中央側に第2形状部12を有するものを例示したが、ワークの形状は限定されない。
例えば左右非対称形状であってもよく、第1形状部11及び第2形状部12の他に単数又は複数の他の形状部分を有していてもよい。その場合、互いに隣接する形状部間の一部又は全部に段差部が設けられていてもよい。
また、各形状部が、非円形の断面形状が軸方向に連続した形状を有していてもよく、さらに中実のものに限らず、中空であってもよい。
さらに、第1又は第2形状部に凸部や凹部が設けられ、これらの凸部や凹部が他の形状部分と段差部を介して軸方向に隣接して配置されているものであっても同様に本発明を適用可能である。その場合、凸部もしくは凹部を高い周波数により移動加熱を行い、凸部から凹部に変化する段差部近傍を低い周波数の割合を増加させることで加熱することも可能である。
また上記実施形態では、第1形状部11を加熱した後で第2形状部12を加熱する例について説明したが、ワーク10に対して加熱コイル110がワーク10の長手方向に沿って平行に移動させつつ加熱できれば、第2形状部12を加熱した後で第1形状部11を加熱することも可能である。
さらに上記実施形態では、電力供給部100として、低周波と高周波とを時間軸にて同時に重畳出力させるオーバーラップ方式(OLP)にて合成した電力を加熱コイル110に供給する例について説明したが、限定されない。例えば、低周波と高周波とを時間軸にて交互に出力させるホットスイッチング方式(HSW)にて合成した電力を、加熱コイル110に供給する電力供給部を用いて、ワーク10を誘導加熱することも当然に可能である。
上記では加熱コイル110を長手方向、即ち軸方向に沿って移動させた例について説明したが、ワーク10を移動させることも可能である。また、加熱コイル110の相対的な移動速度は、各形状部11,12や段差部13で適宜変化させても本願発明は適用可能である。例えば、段差部13近傍で加熱コイル110の相対移動速度を遅くしたり停止したりすることで、段差部13をより確実に加熱することができる。
さらに上記では、ワーク10を鉛直方向に配置して加熱及び焼入処理を行ったが、水平方向に配置して行ってもよい。
10 ワーク
11 第1形状部
12 第2形状部
13 段差部
13a 段差エッジ部
90 冷却ジャケット
100 電力供給部
110 加熱コイル
130 高周波出力装置
140 低周波出力装置
150 制御手段

Claims (4)

  1. 第1形状部と該第1形状部より小さい断面形状を有する第2形状部とが段差部を介して軸方向に連続したワークと、環状の加熱コイルと、を準備し、前記加熱コイルに電力を供給しながら、前記ワーク、前記加熱コイルの少なくとも一方を前記ワークの長手方向に平行に移動させることで、前記第1形状部及び第2形状部並びに前記段差部の各表面を誘導加熱するワークの加熱方法であって、
    高周波と低周波とを合成した前記電力により前記第1形状部及び第2形状部のうちの一方を加熱し、前記電力の低周波の割合を増加させて前記段差部を加熱し、前記電力の低周波の割合を減少させて前記第1形状部及び第2形状部のうちの他方を加熱する、ワークの加熱方法。
  2. 前記加熱コイルを連続して等速移動させつつ前記第1形状部及び第2形状部並びに前記段差部の各表面を加熱する、請求項1に記載のワークの加熱方法。
  3. 軸方向に傾斜した表面からなる前記段差部を、前記加熱コイルを移動させつつ高周波と低周波との割合を徐々に変化させることで加熱する、請求項1又は2に記載のワークの加熱方法。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載のワークの加熱方法により前記ワークを加熱しつつ、前記加熱コイルと共に移動する冷却ジャケットから冷却液を噴射して上記ワークを順次急冷する、ワークの焼入方法。
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