JP2016088404A - サンシェード構造 - Google Patents
サンシェード構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016088404A JP2016088404A JP2014227814A JP2014227814A JP2016088404A JP 2016088404 A JP2016088404 A JP 2016088404A JP 2014227814 A JP2014227814 A JP 2014227814A JP 2014227814 A JP2014227814 A JP 2014227814A JP 2016088404 A JP2016088404 A JP 2016088404A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slider
- shaft
- vehicle
- sliding
- rear window
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)
Abstract
【課題】遮光性を確保しつつ、意匠性を損なう事態を抑制可能なサンシェード構造を提供する。【解決手段】ピラーガーニッシュ16,16と、スライダー40を備えるサンシェード装置30とで構成され、スライダー40は軸部43と軸部43に対して車幅方向と交わる方向にずれた位置に設けられた連設部45とを有しており、ピラーガーニッシュ16,16には、スライダー40を移動可能に案内するスライダー案内部20,20が設けられ、スライダー案内部20は、軸挿通部21と摺動部22と軸挿通部21の上端部21Aに設けられ軸部43が車両上方へ移動することを規制する移動規制部23と、摺動部22の上端部22Aに連通するとともに摺動部22から延長される形で形成された延長部24と、を有しており、連設部45は、軸部43が移動規制部23に移動を規制された状態で、当該軸部43を軸として延長部24内において回動可能とされる。【選択図】図6
Description
本発明は、リアウィンドウを遮蔽するためのサンシェード構造に関する。
従来、車両のリアウィンドウを遮蔽ためのサンシェード構造として、特許文献1に記載のサンシェード構造が知られている。
特許文献1に記載のサンシェード構造は、車両のリアウィンドウの両側部に沿って付設されたガイドレールとローラーブラインドとで少なくとも構成されており、このガイドレールに沿ってローラーブラインドを上下方向に移動させることが可能となっている。
特許文献1に記載のサンシェード構造は、車両のリアウィンドウの両側部に沿って付設されたガイドレールとローラーブラインドとで少なくとも構成されており、このガイドレールに沿ってローラーブラインドを上下方向に移動させることが可能となっている。
上記したサンシェード構造においては、ローラーブラインド(スクリーン)の上端部に形成された成形板(スライダー)を回転させるべく、ガイドレール(スライダー案内部)が湾曲状をなしている。このため、スライダーを回転させてスライダーとリアウィンドウの上端部との間を遮光するためには、スライダー案内部の形状をスライダーの回転量に応じて設定せざるを得ず、スライダー案内部を所望の形状、例えば、略直線状とすることができず、その意匠性の観点において改善の余地があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、遮光性を確保しつつ、意匠性を損なう事態を抑制可能なサンシェード構造を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明のサンシェード構造は、リアウィンドウを遮蔽するためのサンシェード構造であって、前記リアウィンドウの車幅方向における両側に位置する一対の側方部材であって、それぞれ車両上下方向に沿って延在して、互いに対向状をなす一対の側方部材と、前記一対の側方部材の間に配され、前記リアウィンドウを遮蔽可能に設けられるサンシェード装置と、で少なくとも構成され、前記サンシェード装置は、前記リアウィンドウに沿って展開可能にされたスクリーンと、前記スクリーンを巻き取るための巻き取り軸であって、前記リアウィンドウの下端部側に位置し、その軸線が車幅方向に沿って延びる姿勢で配された巻き取り軸と、車両上方に向けてスライドすることで、前記巻き取り軸に巻き取られた前記スクリーンを展開するスライダーと、を備え、前記スライダーは、前記スクリーンの上端部に取り付けられた板状のスライダー本体部と、前記スライダー本体部の車幅方向両側に突設された軸部と、前記軸部に連なるとともに当該軸部に対して車幅方向と交わる方向にずれた位置に設けられた連設部と、を有しており、前記一対の側方部材には、前記スライダーを移動可能に案内する一対のスライダー案内部が設けられ、前記スライダー案内部は、前記一対の側方部材の互いに対向する面に車両上下方向に沿って延びる形で形成されるとともに、前記軸部が挿通される軸挿通部と、前記軸挿通部と並行して形成されるとともに、前記連設部が摺動可能とされる摺動部と、前記軸挿通部の上端部に設けられるとともに、前記スクリーンが展開した状態で前記軸部が車両上方へ移動することを規制する移動規制部と、前記摺動部の上端部に連通するとともに、前記摺動部を延長する形で形成された延長部と、を有しており、前記連設部は、前記軸部が前記移動規制部に移動を規制された状態で、前記延長部内において前記軸部を軸として回動可能とされることを特徴とする。
本発明によれば、連設部は、軸部が移動規制部に移動を規制された状態で、延長部内において軸部を軸として回動可能とされるから、軸挿通部の形状に依存しないで、連設部が回動するのに伴ってスライダー本体部を回動させることができる。このため、一対の側方部材の見栄えを損なうことなく、スライダーとリアウィンドウの上端部との間の隙間を遮蔽することができる。
上記構成において、前記軸挿通部は、その下端部から前記上端部にかけて略直線状に延びる形で形成され、前記延長部は、前記連設部の回動軌跡に沿う形で形成されていてもよい。
このような構成によれば、一対の側方部材の互いに対向する面(意匠面)においては、軸挿通部が略直線状に延びる形で形成された見栄えのよい意匠が実現可能とされる一方、意匠面側に露出しない部分において、連設部の回動軌跡に沿う形で延長部を設けて、連設部を確実に回動させることができる。
上記構成において、前記摺動部は、前記軸挿通部に対して車両上方に形成されていてもよい。
このような構成によれば、スライダーを、連設部が軸部に対して車両上方にずれた位置に配される姿勢とすることができ、連設部を車両前方に向けて回動させることにより、スライダー本体部の後端がリアウィンドウの上端部に近付く態様で回動させて、好適に遮光性を高めることができる。
本発明によれば、遮光性を確保しつつ、意匠性を損なう事態を抑制可能なサンシェード構造を提供することが可能となる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図6によって説明する。なお、図3における左側を車両前方とするとともに右側を車両後方とし、上側を車両上方とするとともに下側を車両下方として説明する。
本発明の実施形態1を図1ないし図6によって説明する。なお、図3における左側を車両前方とするとともに右側を車両後方とし、上側を車両上方とするとともに下側を車両下方として説明する。
図1に示すように、車両10の後方には車両前方に向かうにつれて車両上方に向かう姿勢でリアウィンドウ12が配設されている。リアウィンドウ12の車幅方向における両側には、それぞれ車両上下方向に沿って延在して、互いに対向状をなすピラーガーニッシュ16,16(一対の側方部材)が配設されている。リアウィンドウ12の車両前方には、天井用内装材15が配設されている。リアウィンドウ12の下側には、略水平方向に延在してパッケージトレイ14が配設されており、そのパッケージトレイ14の後部にはサンシェード装置30が設置されている。サンシェード装置30は、ピラーガーニッシュ16,16の間に配され、リアウィンドウ12を遮蔽可能に設けられている。本実施形態のサンシェード構造は、ピラーガーニッシュ16,16とサンシェード装置30とで少なくとも構成されている。
サンシェード装置30は、図2及び図3に示すように、スクリーン31と、スクリーン31を巻き取るための巻き取り軸32と、車両上方に向けてスライドすることで、巻き取り軸32に巻き取られたスクリーン31を展開するスライダー40と、を備えている。以下の説明においては、スクリーン31が巻き取り軸32に巻き取られた状態を格納状態と呼び(図3において符号40Aを付し、その外形を二点破線で示す)、スクリーン31がリアウィンドウ12に沿って展開された状態を展開状態と呼ぶ。さらに、スライダー40は、展開状態において回動可能に設けられており、そのスライダー本体部41が格納状態と同様に寝た状態を水平状態と呼び(図3及び図6において符号40Bを付し、その外形を二点破線で示す)、水平状態から回動して、スライダー本体部41が起立した状態を起立状態と呼ぶ(図3においてその外形を実線で示すとともに、図6において符号40Cを付し、その外形を二点破線で示す)。
スクリーン31は、可撓性を有するシート状部材からなり、リアウィンドウ12に沿って展開可能にされている。スクリーン31を構成するシート状部材としては、例えば、半透明シート、不透明シート、メッシュシート、織布、不織布等を使用することができる。このようなシート状部材の材料としては、例えば、ポリ塩化ビニルやポリプロピレン等の合成樹脂材料を使用することができる。
巻き取り軸32は、図3に示すように、リアウィンドウ12の下端部側に位置し、その軸線が車幅方向に沿って延びる姿勢で配されている。巻き取り軸32は、スクリーン31をその周囲に巻き取ることが可能な円筒状の部材によって構成され、ケース34に収容されている。巻き取り軸32の内部には、スクリーン31をケース34の内部に巻き取る方向に付勢するための図示しないコイルバネが内蔵されている。ケース34は、巻き取り軸32を回転可能な状態でその内部に収容することが可能な角筒状の部材によって構成されている。そして、ケース34の上方側には、スクリーン31を上方に引き出すためのケース側開口部34Aが設けられている。ケース側開口部34Aは、パッケージトレイ14に設けられたパッケージトレイ側開口部14Aと連通する形、車室内側に開放された状態とされている。
スライダー40は、図4及び図5に示すように、スクリーン31の上端部に取り付けられた板状のスライダー本体部41と、スライダー本体部41の車幅方向両側に突設された軸部43と、軸部43に連なるとともに当該軸部43に対して車幅方向と交わる方向にずれた位置に設けられた連設部45と、を有している。スライダー40は、スライダー本体部41が車室内側に配される一方、スライダー本体部41の両側において軸部43と連設部45がピラーガーニッシュ16の対向面16Aより車室外側に配されている。以下の説明においては、スライダー本体部41の側方において、軸部43と連設部45とを有する部分(本実施形態では、軸部43、後述する介在部44、及び連設部45からなる)を総称してスライダー側端部46と呼ぶ。なお、スライダー側端部46は、スライダー40の両側において左右対称に設けられており、後の説明においては図2における右側の構成について説明して、左側の構成の説明を省略する。また、特に断りがない限り、サンシェード装置30の格納状態を基準として各部を説明する。
スライダー本体部41は、図3及び図5に示すように、長尺の板状部材からなり、その下側の板面41Bには、スクリーン31の上端部31Aに取り付けられる取付部42が設けられている。取付部42は、板面41Bの幅方向における略中央に、長尺方向に沿って延びる形で延設されている。一方、スライダー本体部41の上側の板面は、フラット状の意匠を呈する意匠面41Aとされている。このような構成により、スライダー本体部41は、スクリーン31の引き出しを行い易くし、サンシェード装置30の展開状態においてリアウィンドウ12の上部でスクリーン31を展開支持するフレームの役目を果たす。一方、スライダー本体部41は、サンシェード装置30の格納状態では、パッケージトレイ側開口部14A及びケース側開口部34Aの上方を覆う蓋のような役目を果たし、パッケージトレイ14の上面と略面一状をなす意匠を呈する。
スライダー本体部41の後側辺部41Cは、図2に示すように、起立状態においてリアウィンドウ12の車室内面に沿うようにして、その両端部が端側に向かうにつれて緩やかに傾斜する形に形成されている。このような構成により、起立状態において、スライダー本体部41とリアウィンドウ12との間の隙間Gを小さくすることができ、車室内に対する遮光性が高められている。
軸部43は、図4に示すように、スライダー本体部41に対して位置決め固定されており、つまり軸回転不能な状態で固定されている。また、軸部43は、スライダー本体部41における取付部42の両側に、当該取付部42の延設方向に沿って線状に突出する形で設けられている。このような構成によれば、図5に示すように、スライダー本体部41が軸部43を軸として回動する場合であっても、取付部42自体の移動量は低減されることにより、スクリーン31の上端部31Aの変位量が少ないものとされ、スクリーン31がバタつくことがない。
軸部43は、図4及び図6に示すように、断面視円形の棒状をなすとともにピラーガーニッシュ16の一般部における板厚より大きい長さ寸法とされている。軸部43は、スライダー本体部41から車室外側に延設されて、後述する軸挿通部21を介してピラーガーニッシュ16の裏面側まで延びている。軸部43の延設先端側には、介在部44に介在される形で連設部45が連なっている。介在部44は、軸部43から車両上方に向けて延設されるとともに、車室外側に向けてL字状に屈曲した形をなす。なお、介在部44は、この形状に限定されず、連設部45に連動する態様で、軸部43を連設部45に連結する機能を有する構成であればよい。
連設部45は、図4及び図6に示すように、軸部43の断面形状より大きい断面形状を有する球状をなす。連設部45は、その車両下側の面(詳しくは、下側かつ後側の面)において、後述するギヤードワイヤ38に取り付けられている。そして、連設部45は、ギヤードワイヤ38の変位に伴って、サンシェード装置30の格納状態と展開状態との間でスライド可能とされるとともに、展開状態において軸部43を軸として回動可能とされている。
連設部45は、図3に示すように、軸部43に対して車両上方にずれた位置に設けられている。また、連設部45は、スライダー本体部41の水平状態において、軸部43に対してスライダー40のスライド方向と略直交する方向にずれた位置に設けられている。このような構成によれば、連設部45の移動態様を、格納状態と展開状態との間のスライド移動から、展開状態における回動移動へとスムーズに移行することができ好適である。なお、連設部45が軸部43に対してずれる方向は、上述の方向に限定されず、スライダー40のスライド方向と一致しない方向であれば車両上下方向及び車両前後方向において、適宜設定可能である。
ここで、スライダー本体部41が水平状態から起立状態に変化する際の回動量は、連設部45が軸部43を軸として回動する量に応じて決定される。このため、図6に示すように、スライダー本体部41を所望の角度θだけ回動させるためには、車両上下方向及び車両前後方向における軸部43の位置と連設部45の位置との間の距離(介在部44の車両上下方向及び車両前後方向における長さ寸法)と、その回動軌跡に沿って連設部45を変位させる量とを適宜設定して、連設部の回動角度をθとすればよい。なお、スライダー40のスライド態様及び回動態様については、後に説明する。
ピラーガーニッシュ16,16(一対の側方部材)には、図1及び図2に示すように、スライダー40を移動可能に案内する一対のスライダー案内部20,20が設けられている。スライダー案内部20は、ピラーガーニッシュ16の延設方向(車両上下方向)に沿って、その下端から上端にかけて延設されている。このような構成により、スライダー案内部20を境界としてピラーガーニッシュ16を2つの部品で構成するとともに、これら2つの部品を互いに組み付けることで、スライダー案内部20を形成可能とされている。なお、図2においては、ピラーガーニッシュ16におけるスライダー案内部20に係る部分のみを示す。
一対のスライダー案内部20,20は、図3に示すように、サンシェード装置30の格納状態と展開状態との間におけるスライダー40のスライドを案内するとともに、その展開状態におけるスライダー40の回動を案内する。なお、一対のスライダー案内部20,20は、スライダー40のスライド方向に沿って、互いの距離が接近するように、車幅方向内側に傾斜する形で配置されていてもよく、その場合には、スライダー40を車幅方向に沿って伸縮自在に形成することで、好適にリアウィンドウ12を遮蔽することが可能となる。
スライダー案内部20は、図4に示すように、ピラーガーニッシュ16の対向面16Aに、スライダー側端部46(軸部43、介在部44、及び連設部45)の断面形状に倣う形で凹設された溝状をなす。このような構成とすることで、スライダー案内部20の内部に配されたスライダー側端部46を車幅方向に移動不能に案内することが可能となっている。
スライダー案内部20は、図3及び図5に示すように、ピラーガーニッシュ16,16の対向面16Aに車両上下方向に沿って延びる形で形成されるとともに、軸部43が挿通される軸挿通部21と、軸挿通部21と並行して形成されるとともに、連設部45が摺動可能とされる摺動部22と、軸挿通部21の上端部21Aに設けられるとともに、スクリーン31が展開した状態で軸部43が車両上方へ移動することを規制する移動規制部23と、摺動部22の上端部22Aに連通するとともに、摺動部22から延長される形で形成された延長部24と、を有している。
軸挿通部21は、図3に示すように、ピラーガーニッシュ16の対向面16Aに形成されたスリット状をなし、内部に軸部43を受け入れ可能とされている。軸挿通部21の幅寸法は、軸部43の径に対してわずかなクリアランスを有して設定されており、軸部43が当該軸挿通部21の延設方向(車両上下方向)に沿って移動自在とされる一方、軸部43を軸ぶれせずに挿通させることが可能となっている。
軸挿通部21は、図3に示すように、その下端部21Bから上端部21Aにかけて略直線状に延びる形で形成されている。具体的には、軸挿通部21は、その下端部21Bがパッケージトレイ14(パッケージトレイ側開口部14A)の位置に設定されるとともに、リアウィンドウ12の内面に沿って、車両前方に向かうにつれて車両上方に向かうようにして傾斜する形で延びている。軸挿通部21の上端部21Aは、リアウィンドウ12の上端部付近の位置に設定されている。
摺動部22は、図3及び図4に示すように、連設部45を摺動可能に受け入れる断面視円形の溝状をなし、軸挿通部21の車両上方において、軸挿通部21に並行して直線状に延びる形で形成されている。摺動部22は、車室内側に向けて開口する形をなし、当該開口に介在部44が挿通されている。また、摺動部22は、図5に示すように、連設部45の後方においては、ギヤードワイヤ38を受け入れて、これを配索する配索経路としての役目を果たす。摺動部22は、その内周面における車両下側の面で連設部45を支持することで、ギヤードワイヤ38とともに、スライダー40全体を下方から支持可能な構成とされている。
摺動部22は、図4に示すように、軸挿通部21に連通する形でピラーガーニッシュ16の裏面側に形成されている。このような構成により、摺動部22が車室内に露出することがない。なお、ピラーガーニッシュ16の裏面において、摺動部22が形成されている部分は、それ以外の一般部に比べて裏面側に膨出する形となる。このため、摺動部22は、ピラーガーニッシュ16の裏面側の空間において他の部材との干渉を避けつつ、その形状及びその配設される位置が適宜設定されている。
延長部24は、図6に示すように、摺動部22と同様に、連設部45を摺動可能に受け入れる断面視円形の溝状をなす。そして、延長部24は、連設部45の軸部43を軸とした回動軌跡に沿う形で延設されている。延長部24は、その摺動部22との接続部分では、その延設方向における接線方向が、摺動部22の延設方向(スライダー40のスライド方向)と一致するように形成されている。延長部24は、摺動部22とは反対側の端部が閉塞されており、連接部24が外側に抜け出ることがない。
続いて、スライダー40のスライド態様及び回動態様について説明する。
図2に示すように、リアウィンドウ12の下部にはモータ36が配設されており、このモータ36の駆動軸にはピニオンギヤ37が取り付けられている。このピニオンギヤ37には、当該ピニオンギヤ37が回転することで一対のスライダー案内部20,20の内側に沿って上下方向に駆動されるギヤードワイヤ38が噛み合っている。このギヤードワイヤ38の先端には、上記した連設部45が取り付けられている。
図2に示すように、リアウィンドウ12の下部にはモータ36が配設されており、このモータ36の駆動軸にはピニオンギヤ37が取り付けられている。このピニオンギヤ37には、当該ピニオンギヤ37が回転することで一対のスライダー案内部20,20の内側に沿って上下方向に駆動されるギヤードワイヤ38が噛み合っている。このギヤードワイヤ38の先端には、上記した連設部45が取り付けられている。
したがって、モータ36の駆動力によってピニオンギヤ37が正転あるいは逆転すると、ギヤードワイヤ38の先端に取り付けられた連設部45が摺動部22に沿って上方向あるいは下方向に駆動される。すると、連設部45に追従する態様で、軸挿通部21に挿通された軸部43を介してスライダー本体部41も移動する。これにより、スライダー40を、その格納状態(図3における40A)と展開状態(図3における40B)の間において、車両上下方向にスライドさせることが可能となっている。スライダー40がスライドする部分においては、軸挿通部21及び摺動部22を直線状に構成することで、その形状を湾曲状とする場合に比べて、スライダー案内部20の省スペース化を実現でき、また、滑動ないし摺動抵抗による作動音の発生や劣化が生じ難くなっている。
スライダー40の展開状態では、図5及び図6に示すように、軸部43が移動規制部23に当接して、その車両上方への移動が規制される。そして、スライダー本体部41の水平状態から、更にピニオンギヤ37が正転すると、軸部43の移動が規制されることにより、連設部45が軸部43を軸として延長部24内において図5に示す矢印の方向に回動する。この際、本実施形態では、延長部24が連設部45を摺動させる態様でその移動を案内するから、連設部45を安定して回動させることができる。すると、連設部45に追従する態様で、軸部43を介してスライダー本体部41が回動する。そして、連設部45が所定の角度θ回動して、スライダー本体部41cが起立状態となったところで、ピニオンギヤ37の回転を停止する。
スライダー本体部41の起立状態では、図3に示すように、スライダー本体部41の後側辺部41Cとリアウィンドウ12の上端部との間の隙間Gが水平状態における隙間に比べて小さくなり、スライダー本体部41でリアウィンドウ12の上端部を遮蔽することが可能となっている。言い換えれば、スライダー本体部41はその水平状態ではリアウィンドウ12を遮蔽しない非遮蔽状態とされる一方、起立状態ではリアウィンドウ12を遮蔽する遮蔽状態とされる。また、スライダー本体部41の起立状態では、車室内にスライダー本体部41の意匠面41Aが臨む姿勢となり、見栄えがよい。なお、スライダー本体部41を起立状態から水平状態に変更して、更にスライダー40を格納状態とするためには、ピニオンギヤ37を逆転して、延長部24内において連設部45を上記した方向と逆方向に回動させればよい。
上述したように、スライダー40のスライド及び回動は、ピニオンギヤ37を正転あるいは逆転して連設部45を駆動する、というワンアクションで実現可能となっている。また、スライダー40のスライド及び回動は、一連の動作で行うことができ、サンシェード装置30の使用状態と非使用状態との変更をスムーズな挙動で実現可能となっている。
以上のような本実施形態のサンシェード構造においては、連設部45が、軸部43が移動規制部23に移動を規制された状態で、延長部24内において軸部43を軸として回動可能とされるから、軸挿通部21の形状に依存しないで、連設部45が回動するのに伴ってスライダー本体部41を回動させることができる。このため、ピラーガーニッシュ16,16の見栄えを損なうことなく、スライダー40とリアウィンドウ12の上端部との間の隙間を遮蔽することができる。
また、本実施形態のサンシェード構造では、ピラーガーニッシュ16の対向面16A(意匠面)においては、軸挿通部21が略直線状に延びる形で形成された見栄えのよい意匠が実現可能とされる一方、対向面16A側に露出しない部分において、連設部45の回動軌跡に沿う形で延長部24を設けて、連設部45を確実に回動させることができる。
また、本実施形態のサンシェード構造では、摺動部22は、軸挿通部21に対して車両上方に形成されている。このため、スライダー40を、連設部45が軸部43に対して車両上方にずれた位置に配される姿勢とすることができ、連設部45を回動させることにより、スライダー本体部41の後側辺部41Cがリアウィンドウ12の上端部に近付く態様で回動させて、好適に遮光性を高めることができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図7によって説明する。本実施形態では、延長部124の形状が実施形態1の延長部24と相違するスライダー案内部120を例示する。なお、本実施形態では、上記実施形態と同じ名称の部位には、同一の符号を用い、構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
次に、本発明の実施形態2を図7によって説明する。本実施形態では、延長部124の形状が実施形態1の延長部24と相違するスライダー案内部120を例示する。なお、本実施形態では、上記実施形態と同じ名称の部位には、同一の符号を用い、構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
延長部124は、連設部45が回動可能とされる空間を保持する一方、摺動部22側とは反対側の端側に向かうにつれて拡径となる形で形成されている。言い換えれば、延長部24は、連設部45との間でギャップを有し、連設部45がその内周面上を摺動しない態様で回動可能とされている。
本実施形態によれば、スライダー案内部120において、移動規制部23により軸部43の移動が規制されることにより、連設部45の回動が案内される延長部124においては、連設部45とスライダー案内部120と摺動抵抗を低減することができ、スライダー40の回動をスムーズに行うことが可能となっている。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を図8によって説明する。本実施形態では、スライダー側端部246及びスライダー案内部220の形状が実施形態1のスライダー側端部46及びスライダー案内部20と相違するサンシェード構造を例示する。なお、本実施形態では、上記実施形態と同じ名称の部位には、同一の符号を用い、構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
次に、本発明の実施形態3を図8によって説明する。本実施形態では、スライダー側端部246及びスライダー案内部220の形状が実施形態1のスライダー側端部46及びスライダー案内部20と相違するサンシェード構造を例示する。なお、本実施形態では、上記実施形態と同じ名称の部位には、同一の符号を用い、構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
スライダー側端部246は、介在部244が軸部43から車両上方に向けて延設されるとともに連設部45に接続されてなる。そして、スライダー案内部220は、ピラーガーニッシュ16の対向面16Aに、スライダー側端部246(軸部43、介在部244、及び連設部45)の断面形状に倣う形で凹設された溝状をなす。このような構成によれば、スライダー側端部246及びスライダー案内部220が簡易な形状とされるとともに、小型化し易い。
<実施形態4>
次に、本発明の実施形態4を図9によって説明する。本実施形態では、スライダー案内部320が表側部材16Bと裏側部材16Cとで構成されているサンシェード構造を例示する。なお、本実施形態では、上記実施形態と同じ名称の部位には、同一の符号を用い、構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
次に、本発明の実施形態4を図9によって説明する。本実施形態では、スライダー案内部320が表側部材16Bと裏側部材16Cとで構成されているサンシェード構造を例示する。なお、本実施形態では、上記実施形態と同じ名称の部位には、同一の符号を用い、構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
ピラーガーニッシュ16は、意匠面16Aを有する表側部材16Bと、表側部材16Bの裏面側に配され、摺動部22を有する裏側部材16Cとで、少なくとも構成されている。
表側部材16Bには、その厚さ方向に貫通する形で軸挿通部21が形成されている。そして、表側部材16Bの裏面側に、摺動部22が軸挿通部21と連通するような姿勢で裏側部材16Cを組み付けることで、スライダー案内部320が形成されている。このような構成によれば、表側部材16Bと、裏側部材16Cとを別体とすることで、スライダー案内部320の設計が容易となる。例えば、裏側部材16Cを表側部材16Bより滑動性に優れた材質のものとすることで、スライダー案内部320の摺動抵抗を低減することができる。
表側部材16Bには、その厚さ方向に貫通する形で軸挿通部21が形成されている。そして、表側部材16Bの裏面側に、摺動部22が軸挿通部21と連通するような姿勢で裏側部材16Cを組み付けることで、スライダー案内部320が形成されている。このような構成によれば、表側部材16Bと、裏側部材16Cとを別体とすることで、スライダー案内部320の設計が容易となる。例えば、裏側部材16Cを表側部材16Bより滑動性に優れた材質のものとすることで、スライダー案内部320の摺動抵抗を低減することができる。
<実施形態5>
次に、本発明の実施形態5を図10によって説明する。本実施形態では、スライダー側端部446及びスライダー案内部420の形状が実施形態1のスライダー側端部46及びスライダー案内部20と相違するサンシェード構造を例示する。なお、本実施形態では、上記実施形態と同じ名称の部位には、同一の符号を用い、構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
次に、本発明の実施形態5を図10によって説明する。本実施形態では、スライダー側端部446及びスライダー案内部420の形状が実施形態1のスライダー側端部46及びスライダー案内部20と相違するサンシェード構造を例示する。なお、本実施形態では、上記実施形態と同じ名称の部位には、同一の符号を用い、構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
スライダー側端部446は、介在部444が軸部43から車両上方かつ車両外側に向けて延設されるとともに連設部45に接続されてなる。そして、スライダー案内部420は、ピラーガーニッシュ16の対向面16Aに、スライダー側端部446(軸部43、介在部444、及び連設部45)の断面形状に倣う形で凹設された溝状をなす。このような構成によれば、スライダー側端部46及びスライダー案内部20における屈曲する部分を鈍角をなす形状とすることができ、スライダー側端部446及びスライダー案内部420の組み付け誤差等に起因して、屈曲部分においてスライダー側端部446及びスライダー案内部420が不測に干渉する事態を抑制することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、摺動部が軸挿通部に対して車両上方に配される構成を例示したが、摺動部は軸挿通部に対して車両下方に配されていてもよい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、摺動部が軸挿通部に対して車両上方に配される構成を例示したが、摺動部は軸挿通部に対して車両下方に配されていてもよい。
(2)上記実施形態では、スライダー本体部の起立状態において、その意匠面が車両前方に向かうにつれて車両下方に向かう姿勢で傾斜する姿勢となる構成を例示したが、スライダー本体部の起立状態における姿勢はこれに限られない。例えば、スライダー本体部の起立状態では、その意匠面が鉛直方向に延在する姿勢とされてもよい。このような場合には、連設部の回動角度を適宜設定することで、スライダー本体部の起立状態を所望の姿勢とすることができる。
(3)上記実施形態では、連設部が球状をなす構成を例示したが、連設部の形状はこれに限られない。例えば、連設部は円柱状をなす構成であってもよい。このような場合には、摺動部を車両上下方向かつ車幅方向における断面視矩形をなす溝状とすればよい。
(4)上記実施形態では、スライダーをモータの駆動力によって移動させる例について説明したが、スライダーを手動によって移動させてもよい。このような場合には、延長部の車両前方に連設部の回動を規制する回動規制部を設けることで、スライダー本体部の起立姿勢を保持することができる。
(5)上記実施形態以外にも、スライダー側端部及びスライダー案内部の形状及び各部の配置は適宜設定可能である。
12…リアウィンドウ、16…ピラーガーニッシュ、20,220,320,420…スライダー案内部、21…軸挿通部、21A…上端部、22…摺動部、22A…上端部、24,124…延長部、30…サンシェード装置、31…スクリーン、32…巻き取り軸、40…スライダー、41…スライダー本体部、43…軸部、45…連設部
Claims (3)
- リアウィンドウを遮蔽するためのサンシェード構造であって、
前記リアウィンドウの車幅方向における両側に位置する一対の側方部材であって、それぞれ車両上下方向に沿って延在して、互いに対向状をなす一対の側方部材と、
前記一対の側方部材の間に配され、前記リアウィンドウを遮蔽可能に設けられるサンシェード装置と、で少なくとも構成され、
前記サンシェード装置は、
前記リアウィンドウに沿って展開可能にされたスクリーンと、
前記スクリーンを巻き取るための巻き取り軸であって、前記リアウィンドウの下端部側に位置し、その軸線が車幅方向に沿って延びる姿勢で配された巻き取り軸と、
車両上方に向けてスライドすることで、前記巻き取り軸に巻き取られた前記スクリーンを展開するスライダーと、を備え、
前記スライダーは、
前記スクリーンの上端部に取り付けられた板状のスライダー本体部と、
前記スライダー本体部の車幅方向両側に突設された軸部と、
前記軸部に連なるとともに当該軸部に対して車幅方向と交わる方向にずれた位置に設けられた連設部と、を有しており、
前記一対の側方部材には、前記スライダーを移動可能に案内する一対のスライダー案内部が設けられ、
前記スライダー案内部は、
前記一対の側方部材の互いに対向する面に車両上下方向に沿って延びる形で形成されるとともに、前記軸部が挿通される軸挿通部と、
前記軸挿通部と並行して形成されるとともに、前記連設部が摺動可能とされる摺動部と、
前記軸挿通部の上端部に設けられるとともに、前記スクリーンが展開した状態で前記軸部が車両上方へ移動することを規制する移動規制部と、
前記摺動部の上端部に連通するとともに、前記摺動部から延長される形で形成された延長部と、を有しており、
前記連設部は、前記軸部が前記移動規制部に移動を規制された状態で、当該軸部を軸として前記延長部内において回動可能とされることを特徴とするサンシェード構造。 - 前記軸挿通部は、その下端部から前記上端部にかけて略直線状に延びる形で形成され、
前記延長部は、前記連設部の回動軌跡に沿う形で形成されている請求項1に記載のサンシェード構造。 - 前記摺動部は、前記軸挿通部に対して車両上方に形成されている請求項1または請求項2に記載のサンシェード構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014227814A JP2016088404A (ja) | 2014-11-10 | 2014-11-10 | サンシェード構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014227814A JP2016088404A (ja) | 2014-11-10 | 2014-11-10 | サンシェード構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016088404A true JP2016088404A (ja) | 2016-05-23 |
Family
ID=56016674
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014227814A Pending JP2016088404A (ja) | 2014-11-10 | 2014-11-10 | サンシェード構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016088404A (ja) |
-
2014
- 2014-11-10 JP JP2014227814A patent/JP2016088404A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5050793B2 (ja) | 車両用サンバイザ装置 | |
JP2017061228A (ja) | シェード装置 | |
JP2009073259A (ja) | サンシェード装置 | |
JP5182174B2 (ja) | サンシェード装置 | |
JP5310405B2 (ja) | サンシェード装置 | |
JP2011046340A (ja) | サンシェード装置 | |
JP5182173B2 (ja) | サンシェード装置 | |
JP5405214B2 (ja) | 遮光装置 | |
JP2016088404A (ja) | サンシェード構造 | |
JP5051096B2 (ja) | 車両用サンシェード装置 | |
JP7010123B2 (ja) | シェード装置 | |
JP5407339B2 (ja) | サンシェード装置 | |
JP2013230752A (ja) | 車両用サンシェード装置の巻取装置組付構造 | |
JP6724728B2 (ja) | サンシェード装置 | |
JP5247536B2 (ja) | 遮光装置 | |
JP2017190026A (ja) | サンシェード装置 | |
JP6593650B2 (ja) | サンシェード装置 | |
JP2008279802A (ja) | サンシェード装置 | |
JP4574582B2 (ja) | 遮光装置 | |
JP2009113549A (ja) | サンシェード装置 | |
JP6591275B2 (ja) | サンシェード装置 | |
JP6543563B2 (ja) | サンシェード装置 | |
JP6762815B2 (ja) | サンシェード装置 | |
JP5490465B2 (ja) | 遮光装置 | |
JP2018034746A (ja) | サンシェード装置 |