JP2016087989A - 立体シート及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】クッション性、及び排泄物又はダスト等の捕捉性に優れた立体シートを効率良く製造可能な立体シートの製造方法を提供すること。
【解決手段】凹凸形状に賦形された第1不織布2が、第2不織布3の片面の複数個所に積層及び固定されて複数の凹凸領域Aが形成され、隣り合う凹凸領域A間に、第2不織布3から構成された単層領域Bを有する立体シート1の製造方法であり、第1不織布の原反不織布を、その流れ方向に沿って切断して、2本以上の第1不織布2に分割する分割工程、複数本の第1不織布2を、第1のロールと第2のロールの噛み合わせ部に噛み込ませて凹凸形状に変形させる凹凸賦形工程、及び第1のロールの周面に保持した複数本の第1不織布に跨るように帯状の第2不織布を重ね合わせ、複数本の第1不織布2のそれぞれにおける第1のロールの凸部上に位置する部分を第2不織布に熱融着により接合させる一体化工程を具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、立体シート及びその製造方法に関する。
使い捨ておむつ等の吸収性物品の表面シート等として用いられる立体シートとして、第1不織布と第2不織布とが熱融着されて接合部が形成され、第1不織布が、該接合部に囲まれた非接合部において第2不織布から離れる方向に突出して、内部が中空の凸部を多数形成している立体シートが知られている(特許文献1参照)
また、吸収性物品の表面シートとして、複数本の凸条部が互いに平行状に形成された凹凸領域と、そのような凸条部が形成されていない平坦な領域とを、吸収性物品の幅方向に交互に形成したものも提案されている(特許文献2参照)。
また、一枚のシートの片面に、起毛されたエアレイド不織布等からなる短冊状シートを、短冊状シート間に間隔を設けて複数、積層及び固定することによって、短冊状シートからなる複数本の掻き取り部と、短冊状シートどうし間に位置するダスト保持能力が高い高保持部とを形成した清掃用シートが知られている(特許文献3参照)。
特開2004−174234号公報 特表平10−502000号公報 特開2002−119451号公報
特許文献1の立体シートは、吸収性物品の表面シートとして用いたときに、軟便や経血などの高粘性液の漏れ防止性に優れており、また、吸収した液の隠蔽性の高い等の利点がある。
しかし、吸収性物品やその表面シートに要求される性能は、年々向上しており、従来の立体シートは、クッション性、及び吸収体側に透過させることによる排泄物の捕捉性の点において改善の余地があった。
また、特許文献2の表面シートは、凹凸領域及び平坦な領域が共に一枚のシートからなるか、又は凹凸領域及び平坦な領域が共に他のシートと積層された構造を有するため、クッション性に劣るか、吸収体側に透過させることによる排泄物の捕捉性に劣るものであった。
また、特許文献3の清掃シートは、ダストの掻き取り及び保持能力に優れたものであるが、長時間使用してもダストの捕捉性が低下しにくい立体シートやその効率的な製造方法が望まれる。
本発明は、従来技術が有する課題を解消し得る立体シート及びその効率的な製造方法を提供することに関する。
本発明は、凹凸形状に賦形された第1不織布が、第2不織布の片面における複数個所に積層及び固定されて複数の凹凸領域が形成されており、隣り合う前記凹凸領域間に、第1不織布が積層されていない第2不織布から構成された単層領域を有している立体シートの製造方法であって、連続的に搬送されている第1不織布の原反不織布を、その流れ方向に沿って切断して、2本以上の第1不織布に分割する分割工程、複数本の第1不織布を、周面が凹凸形状となっている第1のロールと、第1のロールの凹凸形状と噛み合い形状となっている凹凸形状を周面に有する第2のロールとの噛み合わせ部に噛み込ませて凹凸形状に変形させる凹凸賦形工程、及び、第1のロールの周面に保持した複数本の第1不織布に跨るように帯状の第2不織布を重ね合わせ、複数本の第1不織布のそれぞれにおける第1のロールの凸部上に位置する部分を第2不織布に熱融着により接合させる一体化工程を具備する、立体シートの製造方法を提供するものである。
また本発明は、凹凸形状に賦形された第1不織布が、第2不織布の片面における複数個所に積層及び固定されて複数の凹凸領域が形成されており、隣り合う前記凹凸領域間に、第1不織布が積層されていない第2不織布から構成された単層領域を有している立体シートであって、個々の凹凸領域を形成する第1不織布は、凹凸の凹部が第2不織布に接合されており、個々の凹凸領域に、ドーム状の凸部が散点状に形成されている、立体シートを提供するものである。
また本発明は、凹凸形状に賦形された第1不織布が、第2不織布の片面における複数個所に積層及び固定されて複数の凹凸領域が形成されており、隣り合う前記凹凸領域間に、第1不織布が積層されていない第2不織布から構成された単層領域を有している立体シートであって、個々の凹凸領域を形成する第1不織布は、凹凸の凹部が第2不織布に接合されており、個々の凹凸領域に、互いに平行状に延びる複数の凸条部が形成されている、立体シートを提供するものである。
本発明の立体シートの製造方法によれば、クッション性、及び排泄物又はダスト等の捕捉性に優れた立体シートを効率よく製造することができる。
本発明の立体シートは、クッション性、及び排泄物又はダスト等の捕捉性に優れている。
図1は、本発明の立体シートの製造方法の一実施態様により製造される立体シートの一例を示す斜視図である。 図2は、図1に示す立体シートを表面シートとして用いた使い捨ておむつの股下部における幅方向の断面を示す模式断面図である。 図3は、図1に示す立体シートの凹凸領域の一部を示す斜視図である。 図4は、図1に示す立体シートの幅方向に沿う断面を示す拡大断面図である。 図5は、立体シートの製造方法における分割工程及び間隔拡大工程を示す斜視図である。 図6は、立体シートの製造方法の全体を示す側面図である。 図7は、図1に示す立体シートを、清掃用シートとして清掃具の清掃ヘッドに装着した状態を示す断面図である。 図8は、本発明の立体シートの製造方法の一実施態様により製造される立体シートの他の例を示す斜視図である。 図9(a)〜図9(c)は、凸部が散点状に形成されている凹凸領域の他の例を示す凹凸領域の平面図である。 図10は、立体シートの製造方法における他の実施態様の要部を示す斜視図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1に示す立体シート1は、本発明の立体シートの製造方法の一実施態様により製造される立体シートの一例である。立体シート1は、本発明の立体シートの一実施形態でもある。
立体シート1は、図1に示すように、凹凸形状に賦形された第1不織布2が、第2不織布3の片面における複数個所に積層及び固定されて複数の凹凸領域Aが形成されており、隣り合う凹凸領域A,A間に、第1不織布2が積層されていない第2不織布3から構成された単層領域Bを有している。
より具体的には、立体シート1は、平面視形状が長方形状を有しており、長手方向X及び幅方向Yを有している。第2不織布3は、平面視形状が立体シート1と同形同大である。第1不織布2は、平面視形状が、長手方向Xに細長い矩形状であり、第2不織布3の片面上に、立体シート1の幅方向Yに間隔を開けて複数本配置されている。また、第1不織布2は、それぞれ立体シート1の長手方向Xに延びて配置されている。また、第1不織布2は、立体シート1の長手方向Xにおける長さが、立体シート1の同方向Xの長さと同一であり、立体シート1の幅方向Yにおける長さが、第2不織布3の同方向Yの長さの半分未満である。
第1不織布2は、第2不織布3の片面上に、立体シート1の幅方向Yに間隔を開けて複数本配置されている。第1不織布2は、それぞれ、図3及び図4に示すように、凹凸形状に賦形されており、それぞれの凹凸の凹部6において第2不織布3の片面に接合されている。
凹凸賦形された第1不織布2が、第2不織布3の片面上に積層され、上述のように凹凸の凹部6で接合されていることによって、立体シート1には、第1不織布2の本数と同数の凹凸領域Aが形成されている。他方、第2不織布3における第1不織布2が積層されていない部分により、隣り合う凹凸領域A,A間に位置する単層領域Bと、幅方向Yの両端に位置する端部単層領域Cとが形成されている。
本実施形態の立体シート1における複数本の凹凸領域Aには、それぞれ、図3及び図4に示すように、ドーム状の凸部5が散点状に形成されている。
ドーム状の凸部5とは、周囲を凹部6に囲まれた凸部を意味する。また、凸部が散点状に形成されているとは、立体シートの平面視における任意の一方向及びその交差方向(好ましくは直交方向)のそれぞれに、複数の凸部が、凸部間に凹部を有する状態に配置されていることを意味する。任意の一方向は、例えば、立体シート1の長手方向Xと同方向である。
本実施形態における立体シート1は、図3及び図4に示すように、立体シート1の長手方向Xと同方向である一方向に、複数の凸部5が、凸部間に凹部6を有する状態に配置されているとともに、立体シート1の幅方向Yに相当する交差方向にも、複数の凸部5が、凸部間に凹部6を有する状態に配置されている。図9(a)〜図9(c)には、凸部が散点状に形成されている凹凸領域Aの他の例が示されている。凸部5,5間の凹部は、その周囲を全周に亘って凸部に囲まれたものに制限されず、図9(a)〜図9(c)に示す凹部6のように、凸部5,5間の凹部は、全ての凸部間に連続して形成されていても良い。
立体シート1における凹凸領域Aは、図4に示すように、凹凸形状に賦形された第1不織布2と、凹凸形状に賦形されていない第2不織布3が、第1不織布2の凹部6において互いに接合された構成を有している。第2不織布3に関し、凹凸形状に賦形されていないという意味は、第2不織布自体に凹凸を付与する加工が施されていないことを意味し、凹凸形状に賦形した第1不織布2に接合されている結果、第2不織布3に多少の起伏が生じている場合も「凹凸形状に賦形されていない」に該当する。第2不織布3は、全域にわたって平坦であることが好ましい。
本実施形態における第1不織布2には、凸部5が、千鳥状に形成されている。より詳細には、凸部5と凹部6とが、立体シート1の長手方向Xに交互に且つ一列をなすように配列されており、そのような列が、立体シート1の幅方向Yに多列に形成されている。立体シート1の幅方向Yにおいて隣接する列同士は、凸部5の位置が立体シート1の長手方向Xに半ピッチ分ずれている。従って、一の列における任意の一つの凹部6に着目したときに、該一つの凹部6はその前後及び左右が凸部5によって取り囲まれて形成された、閉じた凹部となっている。本実施形態の立体シート1においては、凹部6も、凸部5と同様に千鳥状に配置されている。
第1不織布2は、凹部6の全域又は一部において第2不織布3と接合されている。第1不織布2が凹部6の一部において第2不織布3と接合されている形態としては、第1不織布2が、凹部6内の1箇所又は複数個所(例えば2箇所、3箇所又は4か所以上)で第2不織布3と接合されている形態が挙げられる。例えば、第1不織布2は、平面視矩形状の凹部6の四隅において第2不織布3と接合されていても良い。また、凸部5は、内部が空洞である。
立体シート1を、使い捨ておむつや生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品における、肌に当接する面を形成するシートとして用いる場合、凹凸領域Aは、クッション性を高めて、肌触りを良くしたり、吸収体に移行した液が、肌に接する表面に逆戻り(ウエットバック)することを抑制する観点等から、以下の構成を有することが好ましい。
凸部5は、高さT1(図3参照)が、好ましくは0.1mm以上、更に好ましくは0.2mm以上であり、また好ましくは10mm以下、更に好ましくは5mm以下であり、より具体的には、好ましくは0.1mm以上10mm以下、更に好ましくは0.2mm以上5mm以下である。
また、凸部5を有する部分の立体シート1の厚みT2(図3参照)は、好ましくは0.2mm以上、更に好ましくは0.5mm以上であり、また好ましくは6mm以下、更に好ましくは4mm以下であり、より具体的には、好ましくは0.2mm以上6mm以下、更に好ましくは0.5mm以上4mm以下である。
また、凹凸領域Aの面積10cm2当たりの凸部5の個数は、好ましくは20個以上、更に好ましくは50個以上であり、また好ましくは200個以下、更に好ましくは150個以下であり、より具体的には、好ましくは20個以上200個以下、更に好ましくは50個以上150個以下である。
また、凸部5は、吸収性物品長手方向に対応する立体シート1の長手方向Xの底部寸法E(図3参照)が、好ましくは0.5mm以上、更に好ましくは1.0mm以上であり、また好ましくは10mm以下、更に好ましくは7.0mm以下であり、より具体的には、好ましくは0.5mm以上10mm以下、更に好ましくは1.0mm以上7.0mm以下である。
凸部5は、吸収性物品幅方向Yoに対応する立体シート1の幅方向Yの底部寸法F(図3参照)が、好ましくは0.5mm以上、更に好ましくは1.0mm以上であり、また好ましくは10mm以下、更に好ましくは7.0mm以下であり、より具体的には、好ましくは0.5mm以上10mm以下、更に好ましくは1.0mm以上7.0mm以下である。
また凹部6は、吸収性物品長手方向に対応する立体シート1の長手方向Xの寸法G(図3参照)が、好ましくは0.1mm以上、更に好ましくは0.2mm以上であり、また好ましくは5.0mm以下、更に好ましくは3.0mm以下であり、より具体的には、好ましくは0.1mm以上5.0mm以下、更に好ましくは0.2mm以上3.0mm以下である。
また凹部6は、吸収性物品幅方向Yoに対応する立体シート1の幅方向Yの寸法H(図3参照)が、好ましくは0.1mm以上、更に好ましくは0.2mm以上であり、また好ましくは2.0mm以下、更に好ましくは1.0mm以下であり、より具体的には、好ましくは0.1mm以上2.0mm以下、更に好ましくは0.2mm以上1.0mm以下である。
吸収性物品長手方向とは、着用時に着用者の前後方向と一致する方向であり、吸収性物品幅方向とは、着用時に着用者の前後方向と直交する方向である。
図2には、本発明の吸収性物品の一実施形態として、立体シート1を、表面シートとして用いた使い捨ておむつが示されている。図2に示す使い捨ておむつ10においては、立体シート1の長手方向Xが、おむつ10の長手方向に一致し、立体シート1の幅方向Yが、おむつ10の幅方向Yoに一致している。また立体シート1は、凸部5が突出する片面1a側を着用者の肌側に向けて使用されており、凹凸領域Aを形成する第1不織布2と単層領域Bを構成する第2不織布3とが、該片面1a側に露出している。立体シート1の平坦な他面1b側は、おむつ10の吸収体14側に向けられている。
使い捨ておむつ10は、立体シート1からなる表面シートと、裏面シート13との間に液保持性の吸収体14を具備しており、また、長手方向の両側部に、弾性部材15aを有する立体ガード形成シートが配されて、立体ガード15が形成されている。また、吸収体14としては、パルプ繊維等の繊維材料からなる繊維集合体又はこれに吸収性ポリマーを保持させてなる吸収性コア14aを、ティッシュペーパーや不織布等の透水性のコアラップシート14bで被覆してなるものを用いている。裏面シート13としては、熱可塑性樹脂のフィルムや、該フィルムと不織布とのラミネート等の液不透過性ないし撥水性のシートを用いることができる。裏面シート13は水蒸気透過性を有していてもよい。
第1及び第2不織布2,3としては、それぞれ、液の透過性の向上や肌触りの向上の観点から不織布が用いられる。不織布としては、カード法又はエアレイド法により得た繊維ウエブにエアスルー法で繊維同士の熱融着点を形成したエアスルー不織布、カード法により得た繊維ウエブにヒートロール法で繊維同士の熱融着点を形成したヒートロール不織布、ヒートエンボス不織布、スパンボンド不織布(S)、メルトブローン不織布(M)、スパンボンド−メルトブローン複合不織布(SM,SMS,SMMS等)、スパンレース不織布、ニードルパンチ不織布、エアレイド不織布、レジンボンド不織布等の種々の不織布を用いることができる。第1不織布2と第2不織布3とは、同一種類のものを用いても良いし、異なる種類のものを用いても良い。クッション性と排泄物の捕捉性を良好にする観点から、第1不織布2には、肌触りに優れたエアスルー不織布を用い、第2不織布3には、厚みが薄く、排泄物の透過性に優れたスパンボンド不織布を用いることがより好ましい。
第1不織布2及び第2不織布3は、少なくとも何れか一方、好ましくは両方が、熱融着性繊維を含むことが好ましい。熱融着性繊維としては、熱可塑性ポリマー材料からなる繊維が好適に用いられる。熱可塑性ポリマー材料としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアミドなどが挙げられる。またこれらの熱可塑性ポリマー材料の組合せからなる芯鞘型複合繊維やサイド・バイ・サイド型複合繊維も好適に用いることもできる。不織布は、熱融着性繊維以外に熱融着性を有しない繊維(例えばコットン繊維等)を構成繊維として含んでいても良い。
第1不織布2は、柔らかくクッション性に富む凸部5を形成する観点から、構成繊維の繊度が、好ましくは0.1dtex以上、更に好ましくは0.2dtex以上であり、また好ましくは5.0dtex以下、更に好ましくは3.0dtex以下であり、より具体的には、好ましくは0.1dtex以上5.0dtex以下、更に好ましくは0.2dtex以上3.3dtex以下である。
立体シート1における単層領域B及び側部単層領域Cは、図1に示すように、第2不織布3のみから構成されている。第2不織布3は、単層領域Bにおける液の透過性を向上させる観点から、その坪量が、好ましくは5g/m以上、更に好ましくは13g/m以上であり、また好ましくは100g/m以下、更に好ましくは30g/m以下であり、より具体的には、好ましくは5g/m以上100g/m以下、更に好ましくは13g/m以上30g/m以下である。
他方、凹凸領域Aにおける立体シート1の坪量は、好ましくは5g/m以上、更に好ましくは10g/m以上であり、また好ましくは100g/m以下、更に好ましくは30g/m以下であり、より具体的には、好ましくは5g/m以上100g/m以下、更に好ましくは10g/m以上30g/m以下である。
次に、上述した立体シート1を製造する本発明の立体シートの製造方法の一実施態様について、図5及び図6を参照して説明する。
本実施態様の立体シート1の製造方法は、図5に示すように、連続的に搬送されている第1不織布2の原反不織布20を、その流れ方向に沿って切断して、2本以上の第1不織布2に分割する分割工程、分割工程により得られた複数本の第1不織布2を、図6に示すように、周面が凹凸形状となっている第1のロール11と、第1のロールの凹凸形状と噛み合い形状となっている凹凸形状を周面に有する第2のロール12との噛み合わせ部に噛み込ませて凹凸形状に変形させる凹凸賦形工程、及び、第1のロール11の周面に保持した複数本の第1不織布2に跨るように帯状の第2不織布3を重ね合わせ、複数本の第1不織布2のそれぞれにおける第1のロール11の凸部11a上に位置する部分を、第2不織布3に熱融着により接合させる一体化工程を具備する。
より具体的に説明すると、先ず、図6に示すように、ロール状の巻回物20’から、第1不織布2の複数本分以上の幅を有する幅広の原反不織布20を巻き出し、分割工程においては、その巻き出した原反不織布20を、ニップローラ31,31等を備えた公知の搬送機構により連続的に搬送しながら、公知の切断装置50を用いて、その流れ方向MDに沿って切断する。原反不織布20の切断に用いる切断装置50としては、シートをインラインでスリット可能な各種公知のスリット装置などを特に制限なく用いることができる。図5に示す実施態様においては、2つのスコアカットナイフ51と、2つのスコアカットナイフ51に共通する受けロール(図示せず)とを備えたスリット装置50を用いている。スリット装置50は、個々のスコアカットナイフ51に対応するホルダー(図示せず)を備えており、個々のホルダーを、原反不織布20の流れ方向MDに直交する方向に手動又は機械的に移動させることにより、同直交方向における原反不織布20の切断位置を適宜に変更可能に構成されている。原反不織布20の切断には、上刃と下刃の側面を擦り合わせて切断するシェアカット方式のスリット装置を用いることも好ましい。
分割工程において、原反不織布20を切断することにより、複数本の第1不織布2が生じる。
本実施態様においては、分割工程後の複数本の第1不織布2を、図5に示すように、間隔拡大部60に導入して相互間の間隔を拡大させた後、後述する凹凸賦形工程に導入している。
図5に示す間隔拡大部60においては、中央の第1不織布2を除く2本の第1不織布2それぞれの搬送経路を、4本のガイドロール61〜64により、中央の第1不織布2の搬送経路とは異ならせ、それにより、下流側のフィードローラ33の周面に導入される際の第1不織布2間の間隔を、上流側のフィードローラ32の周面に導入される際の第1不織布2間の間隔に比して増大させている。
分割工程により切断された直後の第1不織布2間には、間隔がないか、間隔があってもその間隔が小さいが、本実施形態のように、分割工程とその後の凹凸賦形工程との間に、第1不織布の搬送経路を相互に異ならせて第1不織布間の間隔を拡大する間隔拡大工程を設けることで、立体シート1の凹凸領域2間に所望の幅の単層領域Bを形成することができる。
一体化工程においては、相互間の間隔を拡大させた複数本の第1不織布2を、図6に示すように、周面が凹凸形状となっている第1のロール11と、該第1のロール11の凹凸形状と噛み合い形状となっている凹凸形状を周面に有する第2のロール12と噛み合わせ部に噛み込ませて凹凸形状に変形させる。そして、凹凸形状に変形させた複数本の第1不織布2を、それぞれ、吸引によって第1のロール11における周面に変形させた状態のまま保持しつつ搬送し、その状態の第1不織布2上に、ロール状の巻回物3’から繰り出した、複数本の第1不織布2の合計幅以上の幅を有する第2不織布3を重ね合わせる。第2不織布3は、複数本の第1不織布2に跨るように重ね合わせ、より詳細には、分割により生じた全ての第1不織布2と重なるように重ね合わせる。また側部単層領域Cを形成するために、第2不織布3の両側部には、第1不織布2と重ならない部分も生じさせる。そして、複数本の第1不織布2のそれぞれにおける第1のロール11の凸部11a上に位置する部分を、該凸部11aとヒートロール17との間で加熱及び加圧して、熱融着により第2不織布3に接合させる。
これにより、第1不織布2が積層された部分が凹凸領域Aとなり、第1不織布2が積層されていない部分が単層領域Bとなっている帯状の立体シート1が得られる。帯状の立体シート1は、巻き取った後に、おむつ10等の吸収性物品の製造ラインに導入しても良いし、巻き取ることなく、おむつ10等の吸収性物品の製造ラインに導入しても良い。また、巻き取ることなく枚葉に切断して、それをおむつ等の吸収性物品の製造ラインに導入しても良い。
第1不織布2及び第2不織布3は、何れも実質的に非伸縮性であることが好ましい。非伸縮性のシート材料を用いることによって、所望の寸法の凹凸形状を形成するにあたり、前述した第1及び第2のロールの凹凸形状にほぼ即した凹凸を、第1不織布2に賦形することができ、立体シート1の凹凸領域Aに所望の形状の凹凸を安定的に且つ再現性良く形成することができる。実質的に非伸縮性である不織布とは、例えば伸長限界が105%以下であり、それを超える伸長では材料破壊を起こすか又は永久歪みが発生するものをいう。
なお、立体シート1の製造方法に関し、特に説明しない点は、特開2004−174234号公報に記載の表面シートの製造方法や、特開2008−106420号公報に記載の、複合シートの製造方法と同様とすることができる。
本実施態様の製造方法によれば、このようにして効率よく上述した構成の立体シート1を連続的に製造することができる。
得られた立体シート1は、凹凸領域Aにより優れたクッション性を有するとともに、単層領域Bにより優れた排泄物又はダスト等の捕捉性を有する。立体シート1を、吸収性物品の表面シートに用いる場合の優れた排泄物の捕捉性は、主として、単層領域B上に、凹凸領域A,Aの表面の位置よりも大きく凹んだ凹部が形成されることで、軟便や経血、尿等の排泄物の捕捉性に優れること、及び、単層領域Bが単層の不織布からなり、捕捉した排泄物の吸収体への移行性に優れることによって発現される。
他方、立体シート1を、床面等を製造する清掃用シートとして用いる場合の優れたダストの捕捉性は、主として、単層領域B上に、凹凸領域A,Aの表面の位置よりも大きく凹んだ凹部が形成されることによって発現される。なお、立体シート1を、清掃用シートとして使用する場合、立体シート1を手で床面等の被清掃物に押し付けて清掃しても良いが、図7に示すように、清掃ヘッド41と柄42とを有する清掃具40の清掃ヘッド41に装着して使用することが好ましい。
また、本実施態様の製造方法によれば、幅広の原反不織布20をインラインで複数本の第1不織布2に分割した後、凹凸賦形工程に導入して、ロール11上で、第1不織布2に対する賦形と第2不織布3との接合を行うため、第1ロール11の周面に凹凸賦形された第1不織布2が保持された状態で第2不織布3に接合され、第1不織布2の凹凸賦形形状が保持されやすく、また、接合位置の蛇行がなく、さらに接合強度も向上する。
本実施形態の製造方法によれば、前述したように、分割工程と後の凹凸賦形工程との間に間隔拡大工程を設けることで、立体シート1の凹凸領域2間に所望の幅の単層領域Bを形成することができる。
但し、凹凸領域A,A間に形成する単層領域Bは、立体シート1の長手方向X(凹凸領域A及び単層領域Bが延在している方向)と直交する方向Yの長さLb(図1参照)が、該単層領域Bの両側に位置する凹凸領域A,Aの同直交方向Yの長さLa,Laよりも短いことが好ましい。立体シート1を、表面シート等として、吸収性物品の肌に当接する面に使用する場合、単層領域Bの長さLbをその両側の凹凸領域A,Aの長さLa,Laよりも小さくすることで、その表面シートは、クッション性が良好となる。
前記長さLbは、その両側に位置する凹凸領域A,Aの前記長さLa,Laのそれぞれに対する割合が、好ましくは4%以上、更に好ましくは25%以上であり、また好ましくは45%以下、更に好ましくは40%以下であり、より具体的には、4%以上45%以下であることが好ましく、更に好ましくは25%以上40%以下である。
また、前記長さLbは、好ましくは2mm以上、更に好ましくは5mm以上であり、また好ましくは30mm以下、更に好ましくは20mm以下であり、より具体的には、好ましくは2mm以上30mm以下、更に好ましくは5mm以上10mm以下である。
また、前記長さLaは、好ましくは5mm以上、更に好ましくは10mm以上であり、また好ましくは50mm以下、更に好ましくは20mm以下であり、より具体的には、好ましくは5mm以上50mm以下、更に好ましくは10mm以上20mm以下である。
立体シート1を、清掃用シートとして用いる場合も、単層領域Bの長さLbがその両側の凹凸領域A,Aの長さLa,Laよりも小さいことが好ましい。立体シート1を清掃用シートとして用いる場合、前記長さLbは、その両側に位置する凹凸領域A,Aの前記長さLa,Laのそれぞれに対する割合が、好ましくは10%以上、更に好ましくは30%以上であり、また好ましくは45%以下であり、より具体的には、10%以上45%以下であることが好ましく、更に好ましくは30%以上45%以下である。
また、本実施態様の製造方法によれば、第1不織布2の凹部の第2不織布に対する接合を、熱融着により行っている。そのため、得られた立体シート1の凹凸領域Aにおいては、凸部5における、融着部4に隣接する部位の繊維密度が、接着剤で接合した場合に比して高くなっており、凸部5の形状の安定性が向上し、クッション感等に一層優れたものとなる。
また、本発明の立体シート又は立体シートの製造方法においては、図4に示すように、凹凸領域Aにおける、単層領域B側の端部に、単層領域B側に向かって開口する側方開口部53を有する凸部5を形成することも好ましい。斯かる凸部5を有すると、側方開口部53に排泄物等の流体が入りこみ捕捉されるため、尿漏れ等の防止性、特に軟便や経血などの高粘性液の漏れ防止に優れる等の利点がある。側方開口部53を有する凸部5を形成するには、第1のロール11と第2のロール12との噛み合い部に、複数本の第1不織布2が導入される際の、個々の第1不織布2の流れ方向MDに直交する方向の位置と、第1及び第2のロール11,12の軸長方向の位置とを調整すればよい。
図8は、本発明の立体シートの製造方法で製造される他の立体シート1Aを示す斜視図である。立体シート1Aは、図1に示す立体シート1と同様に、凹凸形状に賦形された第1不織布2が、第2不織布3の片面における複数個所に積層及び固定されて複数の凹凸領域Aが形成されており、隣り合う凹凸領域A,A間に、第1不織布2が積層されていない第2不織布3から構成された単層領域Bを有している。
図8に示す立体シート1Aにおける凹凸領域Aには、互いに平行状に延びる複数の凸条部5Aが形成されている。凸条部5Aは、内部が中空であり、立体シート1の長手方向Xに連続的に延びている。凸条部5Aどうし間には溝状の凹部6Aが形成されており、第1不織布2は、その凹部6Aにおいて第2不織布3の片面上に熱融着により接合されている。
図8に示す立体シート1Aは、前述した製造方法において、第1のロール11及び第2のロール12として、周方向に延びる凸条部と凹溝とが軸長方向に交互に形成されたロールを用いることにより製造することができる。立体シート1Aに関し特に説明しない点は、より好ましい構成等を含めて、立体シート1又はその製造方法と同様とすることができる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されず適宜変更可能である。
例えば、本発明の立体シートの製造方法においては、分割工程と凹凸賦形工程との間には、第1不織布の搬送経路を相互に異ならせて第1不織布間の間隔を拡大する間隔拡大工程に該当しない間隔拡大工程を設けたり、間隔拡大工程を設けないこともできる。
図10に示す間隔拡大工程においては、上流側のニップローラ34の周速より下流側のニップローラ35の周速を高速とすることによって、全部又は一部の第1不織布2に幅縮みを生じさせることによって、下流側のニップローラ35に導入される際の第1不織布2間の間隔を、上流側のニップローラ34に導入される際の第1不織布2間の間隔に比して増大させている。
また、立体シート1及び立体シート1Aに形成する凹凸領域Aの本数は、3本に代えて、2本又は4本以上であっても良い。
また、本発明における立体シートの凹部6や、第1不織布2と第2不織布3との接合部4の平面視形状は、平面視矩形状のものに制限されず、円形や楕円形、三角形、四角形、五角形、ハート形、十字型等の任意の形状とすることができる。また、凸部の形状も、平面視矩形状のものに制限されず、例えば、平面視形状が円形又は楕円形状のドーム状のもの等とすることもできる。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下の立体シートや立体シートの製造方法を開示する。
<1>
凹凸形状に賦形された第1不織布が、第2不織布の片面における複数個所に積層及び固定されて複数の凹凸領域が形成されており、隣り合う前記凹凸領域間に、第1不織布が積層されていない第2不織布から構成された単層領域を有している立体シートの製造方法であって、
連続的に搬送されている第1不織布の原反不織布を、その流れ方向に沿って切断して、2本以上の第1不織布に分割する分割工程、
複数本の第1不織布を、周面が凹凸形状となっている第1のロールと、第1のロールの凹凸形状と噛み合い形状となっている凹凸形状を周面に有する第2のロールとの噛み合わせ部に噛み込ませて凹凸形状に変形させる凹凸賦形工程、及び、
第1のロールの周面に保持した複数本の第1不織布に跨るように帯状の第2不織布を重ね合わせ、複数本の第1不織布のそれぞれにおける第1のロールの凸部上に位置する部分を第2不織布に熱融着により接合させる一体化工程を具備する、立体シートの製造方法。
<2>
前記分割工程と前記凹凸賦形工程との間に、第1不織布の搬送経路を相互に異ならせて第1不織布間の間隔を拡大する間隔拡大工程を具備する、前記<1>に記載の立体シートの製造方法。
<3>
前記分割工程と前記凹凸賦形工程との間に、間隔拡大工程を具備し、該間隔拡大工程においては、上流側のニップローラの周速より下流側のニップローラの周速を高速とすることによって、全部又は一部の第不織布に幅縮みを生じさせることによって、下流側のニップローラに導入される際の第1不織布間の間隔を、上流側のニップローラに導入される際の第1不織布間の間隔に比して増大させる、前記<1>に記載の立体シートの製造方法。
<4>
第1不織布2及び第2不織布3は、何れも実質的に非伸縮性である、前記<1>〜<3>の何れか1に記載の立体シートの製造方法。
<5>
凹凸形状に賦形された第1不織布が、第2不織布の片面における複数個所に積層及び固定されて複数の凹凸領域が形成されており、隣り合う前記凹凸領域間に、第1不織布が積層されていない第2不織布から構成された単層領域を有している立体シートであって、
個々の凹凸領域を形成する第1不織布は、凹凸の凹部が第2不織布に接合されており、個々の凹凸領域に、ドーム状の凸部が散点状に形成されている、立体シート。
<6>
凹凸形状に賦形された第1不織布が、第2不織布の片面における複数個所に積層及び固定されて複数の凹凸領域が形成されており、隣り合う前記凹凸領域間に、第1不織布が積層されていない第2不織布から構成された単層領域を有している立体シートであって、
個々の凹凸領域を形成する第1不織布は、凹凸の凹部が第2不織布に接合されており、個々の凹凸領域に、互いに平行状に延びる複数の凸条部が形成されている、立体シート。
<7>
前記凹凸領域及び前記単層領域は、何れも、立体シートの一方向に延在している、前記<5>又は<6>に記載の立体シート。
<8>
前記単層領域は、前記一方向と直交する直交方向の長さが、該単層領域の両側に位置する前記凹凸領域それぞれの同直交方向の長さより短い、前記<7>に記載の立体シート。
<9>
前記凹凸領域における、前記単層領域側の端部に、該単層領域側に向かって開口する側方開口部を有する凸部を有する、前記<5>〜<8>の何れか1に記載の立体シート。
<10>
立体シートは、長手方向X及び幅方向Yを有し、
第1不織布は、平面視形状が、立体シートの長手方向Xに細長い矩形状であり、第2不織布の片面上に、立体シートの幅方向Yに間隔を開けて複数本配置されている、前記<5>〜<9>の何れか1に記載の立体シート。
<11>
立体シートは、長手方向X及び幅方向Yを有し、
第1不織布は、立体シートの長手方向Xにおける長さが、立体シート1の同方向Xの長さと同一であり、立体シートの幅方向Yにおける長さが、第2不織布の同方向Yの長さの半分未満である、前記<5>〜<10>の何れか1に記載の立体シート。
<12>
前記凸部は、内部が空洞である、前記<5>〜<11>の何れか1に記載の立体シート。
<13>
前記凸部は、高さ(T1)が、好ましくは0.1mm以上、更に好ましくは0.2mm以上であり、また好ましくは10mm以下、更に好ましくは5mm以下であり、また好ましくは0.1mm以上10mm以下、更に好ましくは0.2mm以上5mm以下である、前記<5>〜<12>の何れか1に記載の立体シート。
<14>
前記凸部を有する部分の立体シートの厚み(T2)は、好ましくは0.2mm以上、更に好ましくは0.5mm以上であり、また好ましくは6mm以下、更に好ましくは4mm以下であり、また好ましくは0.2mm以上6mm以下、更に好ましくは0.5mm以上4mm以下である、前記<5>〜<13>の何れか1に記載の立体シート。
<15>
前記凹凸領域の面積10cm2当たりの前記凸部の個数は、好ましくは20個以上、更に好ましくは50個以上であり、また好ましくは200個以下、更に好ましくは150個以下であり、また好ましくは20個以上200個以下、更に好ましくは50個以上150個以下である、前記<5>〜<14>の何れか1に記載の立体シート。
<16>
吸収性物品の表面シートとして用いられる立体シートであり、
前記凸部は、吸収性物品の長手方向に対応する方向Xの底部寸法Eが、好ましくは0.5mm以上、更に好ましくは1.0mm以上であり、また好ましくは10mm以下、更に好ましくは7.0mm以下であり、また好ましくは0.5mm以上10mm以下、更に好ましくは1.0mm以上7.0mm以下である、前記<5>〜<15>の何れか1に記載の立体シート。
<17>
吸収性物品の表面シートとして用いられる立体シートであり、
前記凸部は、吸収性物品の幅方向に対応する方向Yの底部寸法Fが、好ましくは0.5mm以上、更に好ましくは1.0mm以上であり、また好ましくは10mm以下、更に好ましくは7.0mm以下であり、また好ましくは0.5mm以上10mm以下、更に好ましくは1.0mm以上7.0mm以下である、前記<5>〜<15>の何れか1に記載の立体シート。
<18>
吸収性物品の表面シートとして用いられる立体シートであり、
前記凹部は、吸収性物品の長手方向に対応する方向Xの寸法Gが、好ましくは0.1mm以上、更に好ましくは0.2mm以上であり、また好ましくは5.0mm以下、更に好ましくは3.0mm以下であり、また好ましくは0.1mm以上5.0mm以下、更に好ましくは0.2mm以上3.0mm以下である、前記<5>〜<15>の何れか1に記載の立体シート。
<19>
吸収性物品の表面シートとして用いられる立体シートであり、
前記凹部は、吸収性物品の幅方向に対応する方向Yの寸法Hが、好ましくは0.1mm以上、更に好ましくは0.2mm以上であり、また好ましくは2.0mm以下、更に好ましくは1.0mm以下であり、また好ましくは0.1mm以上2.0mm以下、更に好ましくは0.2mm以上1.0mm以下である、前記<5>〜<18>の何れか1に記載の立体シート。
<20>
前記第2不織布は、その坪量が、好ましくは5g/m以上、更に好ましくは13g/m以上であり、また好ましくは100g/m以下、更に好ましくは30g/m以下であり、また好ましくは5g/m以上100g/m以下、更に好ましくは13g/m以上30g/m以下である、前記<5>〜<19>の何れか1に記載の立体シート。
<21>
前記凹凸領域における前記立体シートの坪量は、好ましくは5g/m以上、更に好ましくは10g/m以上であり、また好ましくは100g/m以下、更に好ましくは30g/m以下であり、また好ましくは5g/m以上100g/m以下、更に好ましくは10g/m以上30g/m以下である、前記<5>〜<20>の何れか1に記載の立体シート。
<22>
前記凹凸領域間に位置する前記単層領域は、該凹凸領域及び該単層領域が延在している方向と直交する方向Yの長さLbの、該単層領域の両側に位置する凹凸領域の同直交方向Yの長さLa,Laのそれぞれに対する割合が、好ましくは4%以上、更に好ましくは25%以上であり、また好ましくは45%以下、更に好ましくは40%以下であり、また好ましくは4%以上45%以下、更に好ましくは25%以上40%以下である、前記<5>〜<21>の何れか1に記載の立体シート。
<23>
前記凹凸領域間に位置する前記単層領域は、該凹凸領域及び該単層領域が延在している方向と直交する方向Yの長さLbが、好ましくは2mm以上、更に好ましくは5mm以上であり、また好ましくは30mm以下、更に好ましくは20mm以下であり、また好ましくは2mm以上30mm以下、更に好ましくは5mm以上10mm以下である、前記<5>〜<22>の何れか1に記載の立体シート。
<24>
前記凹凸領域は、該凹凸領域及び前記単層領域が延在している方向と直交する方向Yの長さLaが、好ましくは5mm以上、更に好ましくは10mm以上であり、また好ましくは50mm以下、更に好ましくは20mm以下であり、また好ましくは5mm以上50mm以下、更に好ましくは10mm以上20mm以下である、前記<5>〜<23>の何れか1に記載の立体シート。
<25>
清掃用シートとして用いられる立体シートであり、
前記凹凸領域間に位置する前記単層領域は、該凹凸領域及び該単層領域が延在している方向と直交する方向Yの長さLbの、該単層領域の両側に位置する凹凸領域の同直交方向Yの長さLa,Laのそれぞれに対する割合が、好ましくは10%以上、更に好ましくは30%以上であり、また好ましくは45%以下であり、また好ましくは10%以上45%以下、更に好ましくは30%以上45%以下である、前記<5>〜<24>の何れか1に記載の立体シート。
<26>
第2不織布は凹凸形状に賦形されていない、前記<5>〜<25>の何れか1に記載の立体シート。
<27>
製造する立体シートは、凹凸形状に賦形された第1不織布が、凹凸形状に賦形されていない第2不織布の片面における複数個所に積層及び固定されて複数の凹凸領域が形成されている、前記<1>〜<4>の何れか1に記載の立体シートの製造方法。
<28>
製造する立体シートが、前記<5>〜<26>の何れか1に記載の立体シートである、前記<1>〜<4>の何れか1に記載の立体シートの製造方法。
<29>
前記<1>〜前記<4>の何れか1に記載された立体シートの製造方法により製造した立体シート、又は前記<5>〜前記<26>の何れか1に記載された立体シートを、肌に当接する面に用いた吸収性物品。
<30>
前記<1>〜前記<4>の何れか1に記載された立体シートの製造方法により製造した立体シート、又は前記<5>〜前記<26>の何れか1に記載された立体シートから構成された清掃用シート。
1,1A 立体シート
2 第1不織布
3 第2不織布
4 接合部
5 凸部
5A 凸条部(凸部)
6,6A 凹部
11 第1のロール
11a 第1のロールの凸部
12 第2のロール
17 ヒートロール
A 凹凸領域
B 単層領域
10 使い捨ておむつ(吸収性物品)
50 スリット装置(切断装置)
60 間隔拡大部

Claims (9)

  1. 凹凸形状に賦形された第1不織布が、第2不織布の片面における複数個所に積層及び固定されて複数の凹凸領域が形成されており、隣り合う前記凹凸領域間に、第1不織布が積層されていない第2不織布から構成された単層領域を有している立体シートの製造方法であって、
    連続的に搬送されている第1不織布の原反不織布を、その流れ方向に沿って切断して、2本以上の第1不織布に分割する分割工程、
    複数本の第1不織布を、周面が凹凸形状となっている第1のロールと、第1のロールの凹凸形状と噛み合い形状となっている凹凸形状を周面に有する第2のロールとの噛み合わせ部に噛み込ませて凹凸形状に変形させる凹凸賦形工程、及び、
    第1のロールの周面に保持した複数本の第1不織布に跨るように帯状の第2不織布を重ね合わせ、複数本の第1不織布のそれぞれにおける第1のロールの凸部上に位置する部分を第2不織布に熱融着により接合させる一体化工程を具備する、立体シートの製造方法。
  2. 前記分割工程と前記凹凸賦形工程との間に、第1不織布の搬送経路を相互に異ならせて第1不織布間の間隔を拡大する間隔拡大工程を具備する、請求項1に記載の立体シートの製造方法。
  3. 凹凸形状に賦形された第1不織布が、第2不織布の片面における複数個所に積層及び固定されて複数の凹凸領域が形成されており、隣り合う前記凹凸領域間に、第1不織布が積層されていない第2不織布から構成された単層領域を有している立体シートであって、
    個々の凹凸領域を形成する第1不織布は、凹凸の凹部が第2不織布に接合されており、個々の凹凸領域に、ドーム状の凸部が散点状に形成されている、立体シート。
  4. 凹凸形状に賦形された第1不織布が、第2不織布の片面における複数個所に積層及び固定されて複数の凹凸領域が形成されており、隣り合う前記凹凸領域間に、第1不織布が積層されていない第2不織布から構成された単層領域を有している立体シートであって、
    個々の凹凸領域を形成する第1不織布は、凹凸の凹部が第2不織布に接合されており、個々の凹凸領域に、互いに平行状に延びる複数の凸条部が形成されている、立体シート。
  5. 前記凹凸領域及び前記単層領域は、何れも、立体シートの一方向に延在している、請求項3又は4に記載の立体シート。
  6. 前記単層領域は、前記一方向と直交する直交方向の長さが、該単層領域の両側に位置する前記凹凸領域それぞれの同直交方向の長さより短い、請求項5に記載の立体シート。
  7. 前記凹凸領域における、前記単層領域側の端部に、該単層領域側に向かって開口する側方開口部を有する凸部を有する、請求項3〜6の何れか1項に記載の立体シート。
  8. 請求項1又は2に記載された立体シートの製造方法により製造した立体シート、又は請求項3〜7の何れか1項に記載された立体シートを、肌に当接する面に用いた吸収性物品。
  9. 請求項1又は2に記載された立体シートの製造方法により製造された立体シート、又は請求項3〜7の何れか1項に記載された立体シートから構成された清掃用シート。
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