JP2005270233A - 吸収性物品の表面シート - Google Patents

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Abstract

【課題】 、クッション感やソフト感が高く、また、液戻りが起こりにくい吸収性物品の表面シートを提供すること。
【解決手段】 表面シート1は、上層不織布2と下層不織布3とを有する。表面シート1は、これを貫通する多数の液通過孔4が形成されている。上下層不織布は液通過孔4の周囲で互いに接合されている。液通過孔間4において上下層不織布が何れも肌側に向けて隆起して、下層不織布の下側及び上層不織布と下層不織布との間にそれぞれ空間5a,5bが形成される。また肌側に向けて隆起した多数の隆起部6が形成される。下層不織布3には、アーチ状に隆起した部分において、多数の小凸部7が形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、生理用ナプキン、パンティライナ、おりものシート、失禁パッド、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられる表面シートに関する。また本発明は、該表面シートを備えた吸収性物品に関する。
吸収性物品の表面シートとして、2枚のシート材料を重ね合わせ、これらを貫通する開孔を設けると共に開孔間に凸部を形成したものが知られている。例えば本出願人は先に、少なくとも2層の不織布からなり、多数の開孔を有し、各不織布が開孔の周縁部において互いに接合された吸収性物品の表面シートを提案した(特許文献1参照)。この表面シートにおいては、平面部を有しないように多数の畝部と溝部とが交互に配列されており、溝部に前記開孔が間隔をおいて配置されている。この表面シートによれば、ドライ感やソフト感が向上し、また吸収された液の隠蔽性が向上する。
また、肌側に位置する受液層が、液透過性の表面シートと、その裏側に重ねられた液透過性の支持シートとを有し、両シートを貫通する液通過孔が形成され、該液通過孔が線に沿って並ぶ孔配列領域が設けられた吸収性物品の表面シートが提案されている(特許文献2参照)。この表面シートでは、孔配列領域で囲まれた互いに独立する領域で、表面シートと支持シートとが実質的に接合されていない状態になっている。この表面シートは軟質でクッション性を有し、肌への当たりが柔らかいとされている。
更に、ポリエチレンフィルムを二重にして、その中間にシール部を設けて凸部を形成し、凸部内に空気や発泡弾性体を密封し、更に凸部間の隣接位置に貫通孔を形成した吸収性物品の表面シートも提案されている(特許文献3参照)。この表面シートによれば、吸収体に加わる圧力が低下するので液の逆戻りが防止されるとされている。
特開平10−80445号公報 特開2002−253610号公報 実開平2−17126号公報
本発明の目的は、前述した従来技術の表面シートよりもクッション感やソフト感が向上し、また液の逆戻りが起こりにくい吸収性物品の表面シートを提供することにある。
本発明は、肌側に配される上層不織布と吸収体側に配される下層不織布とを有する積層不織布からなる吸収性物品の表面シートにおいて、
積層不織布には、これを貫通する多数の液通過孔が形成されており、上層不織布及び下層不織布は液通過孔の周囲で互いに接合されており、
液通過孔間において上層不織布及び下層不織布が何れも肌側に向けてアーチ状に隆起して、下層不織布の下側及び上層不織布と下層不織布との間にそれぞれ空間が形成されると共に、肌側に向けて隆起した多数の隆起部が表面シートに形成され、
下層不織布には、アーチ状に隆起した部分において、多数の小凸部が形成されている吸収性物品の表面シートを提供することにより前記目的を達成したものである。
また本発明は、吸収体の肌側に表面シートが配された吸収性物品において、
幅方向の中央領域が、前記表面シートから構成されており、
中央領域に対する各側部領域は、中央領域に形成されている隆起部よりも高さの低い第2の隆起部が、中央領域に形成されている隆起部の存在密度よりも高い密度で形成されており、且つ
中央領域に対する各側部領域には、中央領域に形成されている液通過孔の存在密度よりも高い密度で第2の液通過孔が形成されている吸収性物品を提供するものである。
本発明の表面シートは、それぞれアーチ状に形成された上層不織布及び下層不織布と、それらの間に形成された第1の空間及び下層不織布の下に形成された第2の空間によって、クッション感やソフト感が非常に高いものとなる。また、液戻りが起こりにくいものとなる。また、体圧によって上層不織布のアーチ形状が変形しても、その影響が下層不織布に及びにくいので、下層不織布のアーチ形状が安定的に維持される。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には本発明の吸収性物品の表面シートを斜視した状態の模式図が示されており、図2には図1におけるII−II線断面の模式図が示されている。本実施形態の表面シート1は、吸収性物品の一例である生理用ナプキンの表面シートとして用いられるものである。表面シート1は、該表面シート1がナプキンに組み込まれたときに、着用者の肌側に配される上層不織布2と、ナプキンの吸収体側に配される下層不織布3とを有する積層不織布からなる。表面シート1には、上層不織布2及び下層不織布3の双方を貫通する多数の液通過孔4が形成されている。液通過孔4は表面シート1の肌側(上面側)から吸収体側(下面側)側に向かって延出する積層不織布によって取り囲まれて形成されている。液通過孔4の開孔端4aは、図示しない吸収体の方向へ突出している。液通過孔4の内壁は、表面シート1の肌側(上面側)の面からの連続面で構成されている。
上層不織布2と下層不織布3とは、液通過孔4の周囲、即ち液通過孔4の開孔端4a及びその近傍で少なくとも接合されている。液通過孔4の周囲以外の部分においては、上層不織布2と下層不織布3とは、実質的に接合されていなくてもよく、或いは接合されていてもよい。接合されているとは、上下層不織布2,3を構成する繊維が、機械的に絡合したり、熱的に軟化・溶融したり、バインダー等で結合していることをいう。また、実質的に接合されていないとは、上層不織布2と下層不織布3とが完全に分離している状態のみならず、上層不織布2と下層不織布3とが接触はしているものの、ナプキン装着中に表面シート1に加わる程度の力で容易に分離する状態をも包含する。
液通過孔4,4間において、上層不織布2及び下層不織布3は、何れも肌側に向けてアーチ状に隆起している。そして、上層不織布2と下層不織布3との間に第1の空間5aが、更に下層不織布3の下側に第2の空間5bが、それぞれ形成されている。更に、表面シート1全体でみたときに、肌側へ向けて隆起した多数の隆起部6が該表面シート1に形成されている。隆起部6は、それぞれ肌側に向けてアーチ状に隆起した上層不織布2及び下層不織布3から構成されている。
更に図2に示すように、下層不織布3には、アーチ状に隆起した部分において、多数の小凸部7が形成されている。小凸部7は、下層不織布3が小さく波打つように変形していることで形成されている。小凸部7の凸部先端は、上層不織布2の下面側と接触しているか、或いはそこから離間している。特に、小凸部7の凸部先端が上層不織布2の下面側と接触していると、上層不織布2から下層不織布3への液の移行性が良好になるという利点がある。また、上層不織布2のアーチ状に隆起した形状が、小凸部7によって支えられて変形しにくくなるという利点もある。
このように隆起部6は、上層不織布2及び下層不織布3の二層構造になっており、両不織布間には第1の空間5aが形成されているので、着用者の体圧が表面シート1に加わった場合、先ず上層不織布2によるアーチ形状が変形し、次いで下層不織布3によるアーチ形状が変形するという2段の変形過程を経る。従って本実施形態の表面シート1は、クッション感やソフト感に優れたものとなる、更に、吸収体(図示せず)によって一旦吸収された液が表面シート1側に逆戻りしずらい。つまり、いわゆるウエットバックが起こりにくい。
また、表面シート1に着用者の体圧が加わっても、下層不織布3に形成されている多数の小凸部7が、上層不織布2の変形を阻止する支持部として作用するので、アーチ形状が保たれ易くなる。従って、隆起部6全体としてみると、その隆起形状が安定的に維持される。その結果、本実施形態における表面シート1は、着用者の肌と表面シート1の肌側表面との間の接触面積を低減させることができ、違和感の発生を防止し、また通気性を良好に保つことができる。
下層不織布3に形成されている小凸部7によって上層不織布2の変形を阻止する観点から、下層不織布3は、剛性の高い不織布から構成されていることが好ましい。一方、上層不織布2も剛性の高い不織布から構成されていることが、上層不織布2の変形を阻止する観点から好ましいが、剛性を高くすると不織布の風合いが低下しやすい。そこで、本実施形態の表面シート1においては、上層不織布2よりも下層不織布3の剛性を高くして、下層不織布3によってアーチ形状の変形を防止すると共に上層不織布2によって良好な風合いを発現させている。
下層不織布3の剛性を高めるためには、例えばその坪量を高くすることが有効であるが、その場合には表面シート1全体としての風合いが低下しやすく、また製造経費の点から有利とはいえない。そこで本実施形態においては、下層不織布3として、エンボス加工された不織布を用いることが好ましい。一方、上層不織布2に関しては、風合いを良好にする観点から、エンボス加工されていない不織布を用いることが好ましい。
具体的には、上層不織布2としては、例えば、風合いが良好な不織布であるエアスルー不織布(エンボス加工されていないもの)を用いることが好ましい。この場合、エアスルー不織布の坪量は10〜40g/m2、特に20〜35g/m2程度であることが、上層不織布2によるアーチ形状の形成性の点や風合いの点、製造経費の点等から好ましい。一方、下層不織布としては、例えばエンボス加工されたエアスルー不織布、スパンボンド不織布、スパンボンド/メルトブローン/スパンボンド複合不織布などを用いることが好ましい。なお、スパンボンド不織布やスパンボンド/メルトブローン/スパンボンド複合不織布においては、その製造工程においてエンボス加工が施されることが一般的である。下層不織布3の坪量は10〜50g/m2、特に15〜45g/m2程度であることが、表面シート1全体としての風合いを保ちつつ、下層不織布3の剛性を高める点から好ましい。また、表面シートとして用いられるため、上層不織布2及び下層不織布3は何れも親水処理されたものが好ましい。
上下層不織布2,3に使用される繊維としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)のようなポリエステル及びナイロンのようなポリアミド等の合成繊維、レーヨン及びキュプラ等の再生セルロース繊維、並びにコットン等の天然繊維が挙げられるがこれらに限定されるものではない。また、融点の高い繊維を芯とし且つ融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイド−バイ−サイド型繊維、分割型繊維等の複合繊維等も好適に用いられる。これらの繊維は1種又は2種以上を使用することができる。これらの繊維には、必要に応じて酸化チタン等の顔料を所定量配合させて、表面シート1の隠蔽性を向上させてもよい。
図1に示すように、隆起部6は離散的に配置されており且つそれぞれ独立した島状をなしている。そして各隆起部6は、表面シート1の機械方向MDに列をなすように多列に配置されている。また表面シート1の幅方向CDにも列をなすように多列に配置されている。機械方向MDにおける隣り合う隆起部6の間隔(隆起部6の頂点間の間隔)は、1〜10mm、特に2〜5mmであることが、隆起部6を安定的に形成する点及び隆起部6によるクッション感やソフト感を効果的に発現させる点から好ましい。幅方向CDにおける隣り合う隆起部6の間隔(隆起部6の頂点間の間隔)も同様とすることができる。
各隆起部6の中心を通る機械方向配列線LMD及び幅方向配列線LCDは互いに直交し、これらの配列線は格子状をなす。そして、機械方向配列線LMD及び幅方向配列線LCDによって画成される矩形内に液透過孔4が位置している。従って着用者から排泄された液は、隆起部6の斜面を伝ってその前後及び左右方向の何れの方向にも流下できるので、隆起部6の表面から液が迅速に除去される。流下した液は、隆起部6間に位置する液通過孔4を通じて吸収体へと迅速に透過する。その結果、表面シート1の肌側表面での液残りが起こりにくい。この観点から、各液透過孔4は、その開孔端4aにおける面積が0.2〜20mm2、特に0.5〜10mm2程度であることが好ましい。また、液透過孔4の開孔率は、5%以上、特に7%以上であることが好ましく、10〜20%であることが一層好ましい。機械方向MDにおける隣り合う液透過孔4の間隔は、1〜10mm、特に2〜5mmであることが、液透過孔4を安定的に形成する点及び液の十分な透過性を確保する点から好ましい。幅方向CDにおける隣り合う液透過孔4の間隔も同様とすることができる。
液の透過性を更に高め、表面シート1の肌側表面での液残りを一層起こりにくくする観点から、上層不織布2と下層不織布3との間に、毛管力勾配が存在することが好ましい。具体的には、上層不織布2よりも下層不織布3の方が、構成繊維の繊維径(繊度)が小さくなされていることが好ましい。上下層不織布間における繊維径(繊度)の差は、液の透過性の向上及び液残りの防止や液の逆戻りの防止の点から1〜4dtexであることが好ましく、2〜3dtexであることが更に好ましい。この場合、上層不織布2の繊維は、0.8〜5dtex、特に1.5〜3.3dtexの繊度であることが好ましく、下層不織布3の繊維は、0.1〜3.5dtex、特に0.5〜2.5dtexの繊度であることが好ましい。
上下層不織布で同じ繊維径の繊維を用いる場合には、上層不織布2と下層不織布3との間に、毛管力勾配を存在させるために、上層不織布2の繊維密度よりも下層不織布3の繊維密度を高くすることが好ましい。この場合の上下層不織の繊維は、0.8〜5dtex、特に1.5〜3.3dtexの繊度であることが好ましい。また、上層不織布2と下層不織布3との間に、親水性勾配が存在することでも、液の透過性が高くなり、表面シート1の肌側表面での液残りが起こりにくくなる。具体的には、上層不織布2よりも下層不織布3の方が、親水性が高くなされていることが好ましい。
本実施形態の表面シート1は、0.5g/cm2荷重下での厚さが0.6〜2mm、特に0.6〜1.5mmであることが、嵩高でソフト感が向上した表面シート1が得られる点から好ましい。0.5g/cm2荷重下での厚さとは、表面シートに軽くタッチし始めたときの表面シートの厚さにほぼ相当する。また、表面シート1の坪量は、加工性及び風合い等の点から25〜100g/m2であることが好ましく、35〜90g/m2であることが更に好ましい。
本実施形態の表面シート1は、例えば次に説明する方法によって好適に製造される。加熱された金属製のピンロールとフラットロールとの間に繊維ウエブを挿通させ、該繊維ウエブを不織布化して下層不織布3を得ると共に該下層不織布3に多数の小凸部を形成する。この方法に代えて、エアスルー不織布を、加熱された金属製の凸ロールとコットンロールやゴムロール等の受けロールとの間に挿通させ、凹凸形状が付与された下層不織布3を得てもよい。或いは、エアスルー不織布を、多数の凹凸が形成されており且つ互いに噛み合い形状になっている金属製の一組のロール間に挿通させて、スチールマッチエンボス加工を施して、凹凸形状が付与された下層不織布3を得てもよい。これらの方法によって得られた下層不織布3の例を図3(a)及び(b)にそれぞれ示す。これらの図に示す下層不織布は、本発明の表面シートに用い得るものの一例に過ぎず、ここに例示する以外の下層不織布を用いることは何ら妨げられない。
図3(a)に示す下層不織布3は波打った形状となっており、畝部からなる多数の小凸部7が一方向に向くように形成されている。一方、図3(b)に示す下層不織布3には、個々独立した多数の小凸部7が島状に分布するように形成されている。図3(a)及び図3(b)の何れの場合においても、小凸部7とその周辺領域との繊維密度を比較すると、小凸部7をどのような方法で形成するによって、小凸部7の方が繊維密度が高くなる場合と、逆に周辺領域の方が高くなる場合とがある。小凸部7によるクッション性を高める観点からは、小凸部7の繊維密度の方が周辺領域の繊維密度よりも低いことが好ましい。
このようにして得られた下層不織布3の上面側にホットメルト粘着剤を塗工する。塗工法としては、例えばスパイラル塗工、カーテン塗工、多列ビード塗工等がある。次に、この下層不織布3を上層不織布2と貼り合わせて積層不織布を得る。
次に、穿孔ピンが多数植設されたロールと、該穿孔ピンと嵌り合うソケットが取り付けられたロールとの間に積層不織布を挿通させ、液通過孔を形成すると共に、上下層不織布を隆起させて隆起部6を形成する。また、上層不織布2及び下層不織布3は液通過孔4の周囲で互いに接合される。また、先の工程においてホットメルト粘着剤によって上下層不織布が貼り合わされているので、上下層不織布は液通過孔4の周囲以外の部分においても接合されている。前記ロールを備えた装置は、例えば特開昭62−125061号公報に記載されている。
本実施形態の表面シート1は、これをナプキンにおける吸収体の肌側全面に配することができる。或いは吸収体の肌側における一部分にのみ配してもよい。例えば図4に示すナプキン10のように、表面シートにおける幅方向の中央領域11のみを、本実施形態の表面シート1から構成することができる。この場合、中央領域11に対する各側部領域12には、中央領域11に形成されている隆起部6よりも高さの低い第2の隆起部が形成されていることが好ましい。これによって、中央領域11と側部領域12とで、クッション感やソフト感に差異が生じ、中央領域11におけるクッション感やソフト感が一層顕著なものとなる。特に、側部領域12に形成される第2の隆起部が、中央領域11に形成されている隆起部6の存在密度よりも高い密度で形成されていると、クッション感やソフト感が更に一層顕著なものとなることから好ましい。
側部領域12は、中央領域11を形成する本実施形態の表面シート1が側方に延出した延出部から構成されていてもよく、或いは中央領域11を形成する本実施形態の表面シート1とは別材のシートから構成されていてもよい。製造の容易さや貼り合わせによるつなぎ目が存在しない点から、側部領域12は、中央領域11を形成する本実施形態の表面シート1の延出部から構成されていることが好ましい。この場合、側部領域12は、上層不織布2及び下層不織布3の双方から構成されていてもよく、或いは上下層不織布の何れか一方から構成されていてもよい。側部領域12における風合いを向上させる観点からは、側部領域12は、中央領域11を構成する表面シート1における上層不織布2のみが側方に延出して構成されていることが好ましい。
中央領域11を構成する表面シート1における上層不織布2のみが側方に延出して側部領域12を構成するためには、後述する表面シート1の各種製造方法において、上層不織布2の幅を下層不織布3の幅よりも大きくして、両不織布の重なり部分について表面シート1を形成し、また上層不織布2の延出部分を側方領域12として用いればよい。
以上の説明から明らかなように、側部領域12に形成されている第2の隆起部は、二枚重ねの不織布から構成されていてもよく、或いは一枚の不織布から構成されていてもよい。第2の隆起部が二枚重ねの不織布から構成されている場合には、該第2の隆起部は、表面シート1における隆起部6と同様な構成になっていてもよく、或いはそれと異なっていてもよい。
側部領域12においては、第2の隆起部が形成されていることに加えて、該第2の隆起部間に第2の液通過孔が形成されていることが、液の透過性を一層高める点から好ましい。この観点から、第2の液透過孔は、中央領域11に形成されている液通過孔4の存在密度よりも高い密度で形成されていることが好ましい。
第2の液透過孔は、側方領域12を構成する不織布が、肌側(上面側)から吸収体側(下面側)側に向かって延出することで形成されている。その開孔端は、吸収体の方向へ突出している。第2の液透過孔の内壁は、側方領域12を構成する不織布の肌側(上面側)の面からの連続面で構成されている。このような構造は、中央領域11に形成されている液通過孔4と同様である。
側方領域12における第2の隆起部及び第2の液透過孔の配置は、本実施形態の表面シート1における隆起部6及び液透過孔4の配置と同様とすることができる。また第2の隆起部及び第2の液透過孔の形成方法も、本実施形態の表面シート1における隆起部6及び液透過孔4のそれと同様とすることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について図5を参照しながら説明する。この実施形態に関し特に説明しない点については、第1の実施形態に関して詳述した説明が適宜適用される。また、図5において、図1ないし図4と同じ部材に同じ符号を付してある。
図5に示す第2の実施形態の表面シート1’は、隆起部6及び液透過孔4の配置が第1の実施形態と相違する。本実施形態の表面シート1’には、平面部を有しないように多数の畝部8と溝部9とが交互に配列されている。畝部8は凸状に湾曲し且つ溝部9は凹状に湾曲している。つまり本実施形態の表面シート1’では、多数の隆起部6の頂点がほぼ直線的に且つ連続的に連なって畝部8をなしている。隣り合う畝部8,8間は溝部9となっている。畝部8及び溝部9を形成することによって、畝部8及び溝部9と平行な方向と、それらに直角な方向とにおける曲げ特性(例えば、バルクソフトネス等)に異方性を付与することができ、表面シート1’の身体へのフィット性や風合いを向上させることができる。
畝部8と溝部9とは交互に配列されており、溝部9は畝部8からの連続面で形成されている。隣り合う畝部8間の間隔は、1〜8mm、特に2〜5mmであることが好ましい。また、隣り合う溝部9間の間隔も同様に1〜8mm、特に2〜5mmであることが好ましい。
溝部9は、間隔をおいて配置された多数の液透過孔4を有している。溝部9に沿う液透過孔4,4間の間隔は、0.4〜40mm、特に1.5〜8mmであることが、液透過孔4を安定的に形成し得る点及び液の透過性を十分に確保する点から好ましい。本実施形態の表面シート1’においては、該表面シート1’を平面視したとき、液透過孔4は千鳥状に配置されている。
本実施形態の表面シート1’においては、畝部8及び溝部9の延びる方向は、本実施形態の表面シート1’が使用される吸収性物品の長手方向と合致することが好ましい。しかしこれに限られるものではない。畝部8及び溝部9は、原反である上下層不織布2,3の製造時における機械方向と合致していてもよく、又は合致していなくてもよい。
本実施形態の表面シート1’は、例えば次に説明する方法によって好適に製造される。下層不織布3の製造・加工方法については第1の実施形態と同様であり、例えば先に説明した図3(a)及び(b)に示すような不織布を形成する。次に、このようにして得られた下層不織布3と、これとは別途に製造しておいた上層不織布2とを重ね合わせ、重ね合わされた2枚の不織布を、第1の押し型と第2押し型との間に介在させる。第1の押し型は、不織布の搬送方向に沿って角錐又は円錐形状の多数の凸状ピンを列状に有し且つ該列が多列に並設しているピンロールから構成されている。第2押し型は、第1の押し型における多列の凸状ピンの間に嵌入する突条部を有する突条ロールから構成されている。このような構成の押し型は、本出願人の先の出願に係る特開平6−330443号公報に記載されている。
本製造方法では、ピンロールは、その凸状ピンが上下層不織布の搬送方向に沿って列になって、しかもその列が多列に並設している。一方、突条ロールは、その突条部がピンロールの各凸状ピンの列と列の間に嵌入する。その結果、突条ロールの突条部によって、隆起部6が連なった畝部8が容易に形成され、しかも、ピンロールにおける凸状ピンの上下層不織布への針入により、液通過孔4が形成される。この場合、ピンロールを60〜260℃に加熱しておき、液通過孔4の周囲を部分的に軟化或いは部分的に溶融させて、上下層不織布を該周囲において互いに接合する。尚、上下層不織布の接合性等を高めるため、重ね合わされた上下層不織布を前記ロール間に導入する前に、例えば、重ね合わされた上下層不織布にホットエアー(例えば、60〜260℃)を吹き付けたり、重ね合わされた上下層不織布をプレヒートロール(例えば、60〜260℃)に巻き付けたりする等の、当業者に公知の予熱処理を施しておくことも好ましい。
本製造方法では、重ね合わされた2枚の不織布を、第1の押し型と第2押し型との間に介在させるに先立ち、エンボス処理して両不織布を予め間欠的に(不連続に)接合してもよい。エンボス処理には、加熱したピンロールとフラットロールとからなるエンボス装置が用いられる。この場合、ピンロールにおける幅方向のピンの間隔は、先に述べた第1の押し型における凸状ピンの幅方向の間隔や、第2押し型における突条部の幅方向の間隔よりも大きくしておく。両不織布をエンボス処理して接合した後に、これを第1の押し型と第2押し型との間に介在させて先に述べた処理を行う。これによって上下層不織布をアーチ状に隆起させ且つ第1及び第2の空間を形成すると共に液通過孔4を形成する。このようにして形成された表面シート1’においては、液通過孔4の周囲のみならず、その他の部分においても上下層不織布が接合している。更に、下層不織布3のアーチ状に隆起した部分に形成されている小凸部7の凸部先端が、上層不織布2の下面側と接触した状態になっている。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば隆起部6や液通過孔4の配置は前記実施形態のパターンに限られず、種々のパターンを採用することができる。例えば第1の実施形態の場合、隆起部6及び/又は液通過孔4をそれぞれ千鳥配置することができる。また、隣り合う隆起部6間に液通過孔4が必ず位置するように、隆起部6及び液通過孔4を配置することもできる。第2の実施形態の場合、溝部9に形成されている液通過孔4は平面視して千鳥配置されているが、これに代えて、溝部9の延びる方向に引かれた直線と、これに直交する方向に引かれた直線で形成される格子の各交差点に液通過孔4が配置されるようにしてもよい。
また前記の各実施形態においては、上層不織布2及び下層不織布3を同寸とすることができるが、これに代えて経済的観点から、下層不織布3の寸法を上層不織布2よりも長手方向に関して小さくして、上層不織布2の長手方向の中央部にのみ下層不織布3を配してもよい。
また前記実施形態は、本発明の表面シートを生理用ナプキンに適用した例であるが、本発明は、それ以外の吸収性物品、例えばパンティライナ、おりものシート、失禁パッド、使い捨ておむつ等にも同様に適用できる。
本発明の吸収性物品の表面シートを斜視した状態を示す模式図である。 図1におけるII−II線断面の模式図である。 本発明の表面シートを製造する過程での下層不織布の状態を示す模式図である。 本発明の表面シートを用いた生理用ナプキンを示す斜視図である。 本発明の吸収性物品の表面シートの第2の実施形態を斜視した状態を示す模式図(図1相当図)である。
符号の説明
1,1’ 表面シート
2 上層不織布
3 下層不織布
4 液通過孔
5a 第1の空間
5b 第2の空間
6 隆起部
7 小凸部
8 畝部
9 溝部

Claims (8)

  1. 肌側に配される上層不織布と吸収体側に配される下層不織布とを有する積層不織布からなる吸収性物品の表面シートにおいて、
    積層不織布には、これを貫通する多数の液通過孔が形成されており、上層不織布及び下層不織布は液通過孔の周囲で互いに接合されており、
    液通過孔間において上層不織布及び下層不織布が何れも肌側に向けてアーチ状に隆起して、下層不織布の下側及び上層不織布と下層不織布との間にそれぞれ空間が形成されると共に、肌側に向けて隆起した多数の隆起部が表面シートに形成され、
    下層不織布には、アーチ状に隆起した部分において、多数の小凸部が形成されている吸収性物品の表面シート。
  2. 上層不織布の剛性よりも下層不織布の剛性が高くなっている請求項1記載の吸収性物品の表面シート。
  3. 上層不織布がエンボス加工されていない不織布からなり、下層不織布がエンボス加工された不織布からなる請求項1又は2記載の吸収性物品の表面シート。
  4. 下層不織布のアーチ状に隆起した部分に形成されている小凸部の凸部先端が、上層不織布の下面側と接触している請求項1ないし3の何れかに記載の吸収性物品の表面シート。
  5. 表面シートに形成されている多数の隆起部は、離散的に配置され且つそれぞれ独立した島状をなしている請求項1ないし4の何れかに記載の吸収性物品の表面シート。
  6. 表面シートに形成されている多数の隆起部は、それらの頂部が連続的に連なり畝状をなしている請求項1ないし4の何れかに記載の吸収性物品の表面シート。
  7. 吸収体の肌側に表面シートが配された吸収性物品において、
    表面シートにおける幅方向の中央領域は、請求項1記載の表面シートから構成されており、
    表面シートにおける中央領域に対する各側部領域は、中央領域に形成されている隆起部よりも高さの低い第2の隆起部が、中央領域に形成されている隆起部の存在密度よりも高い密度で形成されており、且つ
    表面シートにおける中央領域に対する各側部領域には、中央領域に形成されている液通過孔の存在密度よりも高い密度で第2の液通過孔が形成されている吸収性物品。
  8. 表面シートにおける各側部領域は、中央領域を構成する請求項1記載の表面シートにおける上層不織布が側方に延出して構成されている請求項7記載の吸収性物品。
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