JP2016087979A - 印刷制御装置および印刷制御方法 - Google Patents

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JP2016087979A JP2014226724A JP2014226724A JP2016087979A JP 2016087979 A JP2016087979 A JP 2016087979A JP 2014226724 A JP2014226724 A JP 2014226724A JP 2014226724 A JP2014226724 A JP 2014226724A JP 2016087979 A JP2016087979 A JP 2016087979A
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英伸 吉川
Hidenobu Yoshikawa
英伸 吉川
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Abstract

【課題】印刷結果における濃度ムラを的確に抑制することができる印刷制御装置を提供する。
【解決手段】インクを吐出可能な印刷ヘッドを第1方向に移動させ、移動する印刷ヘッドから第1方向と交差する第2方向に搬送される印刷媒体へインクを吐出させることにより印刷を実現させる印刷制御装置であって、印刷媒体の前記第1方向において異なる複数の位置にテストパターンを印刷させ、複数のテストパターンの測色結果に基づいて、画像を補正するための補正値を複数の位置毎に取得し、印刷の対象となる入力画像を表現する画像データを補正する際に、第1方向における位置が異なる各データに、第1方向における位置が対応する補正値を適用して補正し、補正後の画像データにしたがって印刷媒体に印刷をさせる。
【選択図】図4

Description

本発明は、印刷制御装置および印刷制御方法に関する。
テストパターンの印刷および測色により、ドット列(ラスターラインとも言う。)毎の
濃度を補正するための補正値を取得し、当該取得した補正値により、ドット列に対応する
階調値を補正する濃度ムラの補正処理が知られている(特許文献1参照)。
また、印刷媒体上に印刷された複数の測色用パターンの測色値の平均値を算出し、当該
平均値と標準特性データとの差を補正するような階調補正データを作成し、当該階調補正
データに基づいて、印刷しようとする印刷データの階調特性を補正する画像形成システム
が知られている(特許文献2参照)。
特開2012‐166415号公報 特開2008‐209436号公報
印刷ヘッドを一定方向(主走査方向)に移動させながら当該印刷ヘッドから印刷媒体へ
インクを吐出するインクジェットプリンターによる印刷結果では、主走査方向における異
なる位置で、濃度が異なっている場合がある。このような濃度の違いは、前記位置の違い
による印刷ヘッドから吐出されるインクの粘度の相違、搬送される印刷媒体の微妙な傾き
(蛇行)、前記位置の違いによる着弾したインクの乾燥時間の違い、等といった種々の原
因によるものである。このような濃度の違いは、印刷された画像全体で評価したときに濃
度ムラとなって視認される。
また、上述したような濃度の違いは、プリンターの大型化、つまり主走査方向における
印刷媒体の幅が大きくなるにつれて顕著化し易い。従って、プリンターの大型化に際して
は特に、上述したような濃度の違い(濃度ムラ)を生じさせないための適切な処理が求め
られる。
本発明は上述の課題を解決するためになされたものであり、印刷結果における濃度ムラ
を的確に抑制することが可能な印刷制御装置および印刷制御方法を提供する。
本発明の態様の一つは、インクを吐出可能な印刷ヘッドを第1方向に移動させ、当該移
動する印刷ヘッドから当該第1方向と交差する第2方向に搬送される印刷媒体へインクを
吐出させることにより印刷を実現させる印刷制御装置であって、
前記印刷媒体の前記第1方向において異なる複数の位置にテストパターンを印刷させ、
前記複数のテストパターンの測色結果に基づいて、画像を補正するための補正値を前記複
数の位置毎に取得し、印刷の対象となる入力画像を表現する画像データを補正する際に、
前記第1方向における位置が異なる各データに、前記第1方向における位置が対応する前
記補正値を適用して補正し、前記補正後の画像データにしたがって前記印刷媒体に印刷を
させる。
当該構成によれば、入力画像を表現する画像データは、前記第1方向における位置が異
なるデータ毎に、前記第1方向における位置が対応するテストパターンから取得された補
正値で補正される。そのため、前記第1方向における位置が異なるデータ毎に適切な補正
がなされ、入力画像の印刷結果において、前記第1方向の位置の違いによる濃度差(濃度
ムラ)が抑制される。
本発明の態様の一つは、印刷制御装置は、前記画像データを補正する際に、前記第1方
向における位置が異なる各データのうち、前記第1方向における前記テストパターンが印
刷されなかった位置に対応するデータに対しては、前記印刷されなかった位置の近傍の位
置に対応する前記補正値に基づいて算出した補正値を適用して補正するとしてもよい。
当該構成によれば、前記第1方向に沿って所々に印刷した限られた数のテストパターン
の測色結果に基づいて、前記第1方向に沿ったいずれの位置に対応する補正値も算出する
ことが可能である。そのため、テストパターンの印刷および測色の処理負担が軽い。
一例として、前記補正値の算出は、前記算出の対象となる位置と、前記算出に用いる補
正値が対応する位置との距離に応じた重みを用いた加重平均により行うとしてもよい。
本発明の態様の一つは、印刷制御装置は、前記印刷媒体の前記第1方向において異なる
複数の位置および前記第2方向において異なる複数の位置に前記テストパターンを印刷さ
せ、前記補正値の算出は、前記第1方向において異なる複数の位置および前記第2方向に
おいて異なる複数の位置のそれぞれに対応する前記補正値に基づいて行うとしてもよい。
当該構成によれば、前記算出する補正値の精度をより向上させることができる。
本発明の態様の一つは、印刷制御装置は、前記印刷媒体の前記第1方向の幅が大きい程
、前記第1方向における前記テストパターンの数を多くするとしてもよい。
当該構成によれば、印刷に使用する印刷媒体が大型化しても前記濃度ムラを精度良く抑
えることができる。
本発明の態様の一つは、前記補正は、前記画像データを構成する前記第1方向を向くラ
スターライン単位で、ラスターライン内での位置の違いに応じた前記補正値を適用する処
理であるとしてもよい。
当該構成によれば、ラスターライン単位かつラスターライン内での位置の違いに応じた
濃度の違いを補正することで、画像全体で濃度ムラが抑制された良好な印刷結果が得られ
る。
本発明の態様の一つは、印刷制御装置は、前記印刷媒体内でコックリングが生じる範囲
を特定した情報を取得し、前記情報に基づき、前記印刷媒体内でコックリングが生じる範
囲を避けた複数の位置に前記テストパターンを印刷させるとしてもよい。
当該構成によれば、コックリング(印刷媒体の波状の皺)という外乱の影響を排除した
補正値を得て、より精度の高い補正(濃度ムラの抑制)を行うことができる。
本発明の技術的思想は、印刷制御装置という物の発明のみによって実現されるものでは
ない。例えば、印刷制御装置によって実現される処理工程を方法(印刷制御方法)の発明
として捉えることができる。また、このような方法をハードウェアに実行させるコンピュ
ータープログラム、さらには当該プログラムを記憶したコンピューター読み取り可能な記
憶媒体、等の各種カテゴリーにて本発明が実現されてもよい。
印刷装置の概略構成を例示するブロック図。 印刷ヘッドの構成等を簡易的に例示する図。 補正値取得処理を示すフローチャート。 印刷媒体に印刷された複数のテストパターンを例示する図。 複数のテストパターンから得られた測色値を例示する図。 1つのテストパターンの位置かつ1つのラスター番号に対応する濃度領域毎の測色値を例示する図。 1つのテストパターンの位置かつ1つのラスター番号に対応する補正テーブルを例示する図。 複数のテストパターンの位置毎かつラスター番号毎の補正値を例示する図。 補正を伴う印刷処理を示すフローチャート。 補正処理の詳細を示すフローチャート。 テストパターンが印刷されなかった位置に対応するデータのための補正値を補間する処理を説明する図。 印刷媒体に印刷された第3実施形態にかかる複数のテストパターンを例示する図。 第4実施形態にかかる補正値取得処理を示すフローチャート。 印刷媒体に印刷された第4実施形態にかかる複数のテストパターンを例示する図。
本発明の実施形態を、以下の順序に従って説明する。
1.装置構成の概略
2.補正値の取得
3.補正を伴う印刷処理の流れ
4.他の実施形態
1.装置構成の概略
図1は、本実施形態にかかる印刷装置10等の機能をブロック図により例示したもので
ある。印刷装置10は、例えば、プリンターや、プリンターの機能を含んだ複合機、等と
いった製品として把握される。印刷装置10が、印刷媒体への印刷を実際に行う印刷部6
0と、印刷部60の挙動を制御するための部(例えば、後述する制御部20)とを含む構
成であるとした場合、その全体あるいは一部を指して「印刷制御装置」と称することがで
きる。また、印刷装置(あるいは印刷制御装置)10を「画像処理装置」等と呼んでもよ
い。図1に示した各構成は、一箇所あるいは一筐体内に集約されている場合に限らず、そ
れら各構成が互いに離れた場所に存在し且つ通信可能な状態でいることで一システムを構
築していてもよい。例えば、印刷装置(あるいは印刷制御装置)10は、印刷媒体への印
刷を実際に行うプリンターと、当該プリンターの挙動を制御するためのコンピュータープ
ログラム(プリンタードライバー)を搭載して当該プリンターを制御する装置(パーソナ
ルコンピューター等)と、を含んで構成されるとしてもよい。
図1では、印刷装置10を、制御部20、通信インターフェイス(I/F)30、操作
入力部40、表示部50、印刷部60、スロット部70等を含む構成として例示している
。制御部20は、例えば、CPU、ROM、RAM等を有するICや、その他の記憶媒体
等により構成される。制御部20では、CPUが、ROMに保存されたプログラムに従っ
た演算処理を、RAMをワークエリアとして用いて実行することにより、様々な機能(例
えば、印刷制御部21、測色値取得部22、補正値取得部23、画像補正部24等)を実
現する。
操作入力部40は、ユーザーによる操作を受け付けるための各種ボタンやキー等を含む
。表示部50は、印刷装置10に関する各種情報を示すための部位であり、例えば、液晶
ディスプレイ(LCD)により構成される。操作入力部40の一部は、表示部50に表示
されたタッチパネルとして実現されるとしてもよい。
印刷部60は、画像を印刷媒体に印刷するための機構である。印刷部60が採用する印
刷方式がインクジェット方式である場合、印刷部60は、ノズルからインクを吐出する印
刷ヘッド62、印刷ヘッド62を第1方向(主走査方向)に沿って移動させるキャリッジ
61、第1方向と交差する第2方向(副走査方向あるいは搬送方向)へ印刷媒体を搬送す
る搬送部63等の構成を有する。印刷ヘッド62は、複数種類のインク(例えば、シアン
(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インク、ブラック(K)インク、
等)毎の不図示のインクカートリッジから各種インクの供給を受ける。印刷ヘッド62は
、各種インクに対応して設けられた複数のノズルからインク滴を噴射(吐出)可能である
。吐出されたインク滴が印刷媒体に着弾することで印刷媒体にドットが形成される。「ド
ット」とは、基本的には印刷媒体に着弾したインク滴を指すが、印刷媒体に着弾する前の
インク滴についても便宜上ドットと表現することがある。印刷部60が使用する液体の具
体的な種類や数は上述したものに限られず、例えば、ライトシアン、ライトマゼンダ、オ
レンジ、グリーン、グレー、ライトグレー、ホワイト、メタリック…等、種々のインクや
液体を使用可能である。
印刷ヘッド62はキャリッジ61による前記移動に伴って印刷媒体へインクを吐出する
ことにより印刷を実現する。前記移動に伴って印刷ヘッド62がインクを吐出する処理を
「主走査」あるいは「パス」とも呼ぶ。上述の「交差」とは、基本的に直交を指す。ただ
し本明細書において、各構成の方向や位置等について、直交、等間隔、平行、等と表現し
た場合であっても、それらは厳密な直交、等間隔、平行のみを意味するのではなく、製品
性能上許容される程度の誤差や製品製造時に生じ得る程度の誤差も含む意味である。
搬送部63は、印刷媒体を支持して搬送するためのローラーや、当該ローラーを回転さ
せるためのモーター等を含んでいる。印刷媒体は、代表的には紙である。ただし、本実施
形態は、液体を記録可能であって搬送部63により搬送可能な素材であれば、紙以外の素
材も印刷媒体の概念に含める。
通信I/F30は、印刷装置10を外部機器100と有線あるいは無線にて接続するた
めのインターフェイスの総称である。外部機器100としては、例えば、スマートフォン
、タブレット型端末、デジタルスチルカメラ、パーソナルコンピューター(PC)等、印
刷装置10にとって画像データの入力元となる様々な機器が該当する。印刷装置10は、
通信I/F30を介して外部機器100と、例えば、USBケーブル、有線ネットワーク
、無線LAN、電子メール通信等の様々な手段や通信規格により接続可能である。
スロット部70は、メモリーカード等の外部の記憶媒体を挿入するための部位である。
つまり印刷装置10は、スロット部70に挿入されたメモリーカード等の外部の記憶媒体
から、当該記憶媒体に記憶されている画像データを入力することも可能である。
さらに印刷装置10は、測色部80を有していたり、外部の測色部80と通信可能であ
る。測色部80とは、印刷媒体を測色するための機器や部位の総称である。例えば、測色
部80は、専用の測色器であったり、対象を光学的に読み取って画像データを生成するス
キャナーであったりする。印刷装置10は、プリンター(印刷部60等)および測色部8
0としてのスキャナーを含んだ複合機であるとしてもよい。また、測色部80は、キャリ
ッジ61に搭載されて印刷ヘッド62と共に移動する撮像素子(エリアセンサーあるいは
ラインセンサー等)であってもよい。
図2は、印刷ヘッド62の構成等を簡易的に例示している。図2の左側には、印刷ヘッ
ド62のインク吐出面62aにおけるノズルNzの配列を例示している。インク吐出面6
2aとは、ノズルNzが開口する面であり、印刷ヘッド62が主走査方向に移動するとき
印刷媒体Gと相対する面である。印刷ヘッド62は、吐出するインク(例えばC,M,Y
,Kインク)毎のノズル列NLを有している。ノズル列NLとは、ノズルNzが搬送方向
に沿って等間隔で並ぶ列であり、図2の例では、ノズル列NLが4列平行に設けられてい
る。1色のインクは、1つのノズル列NLによって吐出される以外にも、例えば、互いに
搬送方向にずれて配設された複数のノズル列NLによって吐出されるとしてもよい。
図2では、印刷ヘッド62が、ホーム位置HPに静止している場合を例示している。ホ
ーム位置HPとは、印刷ヘッド62がキャリッジ61によって主走査方向に沿って移動可
能な範囲の両端のうち一端側近傍の位置である。また、図2では、印刷ヘッド62がキャ
リッジ61によって主走査方向に沿って移動可能な範囲のうち他端、つまりホーム位置H
Pから最も遠い位置を、フル桁位置FPと称して例示している。印刷ヘッド62は、ホー
ム位置HP側からフル桁位置FP側へ向かうパス(往路のパス)や、フル桁位置FP側か
らホーム位置HP側へ向かうパス(復路のパス)によって、印刷媒体Gへのインク吐出を
行う。ホーム位置HPには、図示を省略しているが、インク吐出面62aの乾燥を防ぐた
めのキャップや、印刷ヘッド62の回復動作(ノズルNzの詰まり等を解消するためのフ
ラッシング)時に吐出されるインクを受けるための受け部材等が配設されている。
このようにホーム位置HP〜フル桁位置FP間を移動しながらインク吐出を行う印刷ヘ
ッド62を用いる印刷においては、ホーム位置HP側とフル桁位置FP側とで、吐出され
るインク滴の粘度が異なる場合がある。例えば、1回の往路のパスを想定したとき、移動
開始直後に吐出されるインク滴と比較して、移動終盤に吐出されるインク滴は、印刷ヘッ
ド62の移動中の乾燥(ノズルNzからの水分の蒸発)に起因して粘度が上昇する傾向が
ある。このような粘度の相違は、ノズルNzから吐出されるインク滴あたりのインク量や
形状に違いを生じさせる。また、搬送部63によって搬送される印刷媒体Gは、常に真っ
直ぐ搬送されている訳ではなく、搬送部63に特有の癖に応じて、その都度、微妙に傾い
て(つまり蛇行して)搬送されることがある。また、印刷媒体Gが一定の単位領域毎に複
数回のパスで印刷される場合、パスとパスとの間の乾燥時間(先のパスでインクが吐出さ
れて後のパスでインクが吐出されるまでの時間)が、ホーム位置HP側とフル桁位置FP
側とで異なることがある。
このようなホーム位置HP側とフル桁位置FP側との様々な条件の違い(吐出されるイ
ンク滴の粘度の違い、印刷媒体Gの蛇行によるインク滴の着弾位置の狂い、乾燥時間の違
い、等)は、ホーム位置HP〜フル桁位置FP間での印刷結果の濃度のばらつき、つまり
主走査方向における異なる位置間での濃度ムラを生む。また、このような種々の条件の違
いに起因する当該濃度ムラは、ホーム位置HPとフル桁位置FPとの距離が大きくなるほ
ど、つまり印刷装置10が大型化するほどに顕著化する。本実施形態は、このような主走
査方向における異なる位置間での濃度ムラを抑制するために、以下に述べるような処理を
行う。
2.補正値の取得
図3は、補正値取得処理をフローチャートにより示している。補正値とは、上述した濃
度ムラを抑制するために画像に適用する補正値である。
ステップS100では、印刷制御部21は、画像データの一種であるテストパターンデ
ータに基づいて、印刷媒体の主走査方向において異なる複数の位置にテストパターンTP
を印刷させる。テストパターンデータは、2次元座標(X‐Y座標)上に配置された各画
素がCMYKの各インクの濃度に相当する階調値(例えば、0〜255の256階調)を
有するビットマップデータであり、予め用意されている。言い換えると、テストパターン
データは、主走査方向に対応する座標軸方向(X方向)において離れて位置する複数の同
じテストパターンTPを表現した画像データである。印刷制御部21は、テストパターン
データを、例えば、外部機器100や、スロット部70に挿入された外部の記憶媒体から
入力することが可能である。
当該ステップS100では、印刷制御部21が、テストパターンデータに、ハーフトー
ン処理(ハーフトーニング)を施す。ハーフトーン処理の具体的手法は特に問わない。印
刷制御部21は、例えば、予め規定されたディザマスクを用いたディザリングによりハー
フトーン処理を実行してもよいし、誤差拡散法によりハーフトーン処理を実行してもよい
。ハーフトーン処理により、画素毎にCMYKの各インクの吐出(ドット形成)又は非吐
出(ドット非形成)を規定したハーフトーンデータが生成される。ハーフトーンデータを
、印刷データとも呼ぶ。印刷制御部21は、生成した印刷データを、印刷ヘッド62に転
送すべき順に並べ替える。当該並べ替えの処理により、印刷データが規定するインクのド
ットは、その画素位置およびインク色に応じて、いずれのノズルによって、どのパスにお
けるどのタイミングで吐出されるかが確定される。かかる並べ替えの処理後の印刷データ
を、印刷制御部21は、印刷部60へ送信する。これにより、印刷部60において、当該
送信された印刷データに基づくテストパターンTPの印刷が行われる。
図4は、ステップS100において印刷媒体Gに印刷された複数のテストパターンTP
を例示している。図4に示した複数のテストパターンTPは、共通の単位領域BD内にお
いて主走査方向に沿って互いに離れて印刷されており、いずれも印刷部60が使用する複
数のインクのうち1色のインク(例えば、Cインク)で印刷された単色のパターンである
。図4の例では、ホーム位置HP側の印刷媒体Gの端部にテストパターンTPhが印刷さ
れ、フル桁位置FP側の印刷媒体Gの端部にテストパターンTPfが印刷され、これら両
端部に挿まれた中央位置(ただし正確な中央位置でなくてもよい。)にテストパターンT
Pcが印刷された場合を示している。
各テストパターンTPはいずれも同様に、複数の異なる濃度領域D1,D2,D3,D
4…の集合として構成されている。複数の濃度領域D1,D2,D3,D4…は、テスト
パターンデータにおいて、階調値0(最低濃度)から階調値255(最高濃度)の間の所
定間隔の複数の階調値C1,C2,C3,C4…のうちのいずれか(一定の階調値)で表
現された領域であり、互いに異なる階調値で表現された領域である。より詳細には、1つ
のテストパターンTPを構成する複数の濃度領域D1,D2,D3,D4は、いずれも単
位領域BDの短手方向の幅に亘って形成されており、かつ、単位領域BDの長手方向に沿
って並んでいる。
単位領域BDとは、印刷媒体G内の領域を搬送方向に分割した場合に把握される主走査
方向を長手方向とする帯状の領域である。本実施形態では、印刷媒体Gに対するノズルの
使用パターンが共通する領域それぞれを、単位領域BDと定義する。
“ノズルの使用パターン”とは、ラスターラインとドット形成に用いられるノズルとの
対応関係を意味する。ラスターラインとは、画像データの一部であって画素が前記X方向
に並んだ領域(画素列)、あるいは、このような画素列に基づいて印刷媒体に印刷された
ドットの列(ドット列)を指す。図4では、破線枠Rにて1つのラスターラインに相当す
る領域を示している。単位領域BDに印刷される画像は、このようなラスターラインの束
(複数のラスターラインを搬送方向に並べてなる束)である。
ここで、1つの単位領域BDに印刷される画像を構成するラスターラインの数がN(N
は1より大きい自然数)であると仮定する。そして、単位領域BD毎に、それぞれのN本
のラスターラインに対して、搬送方向の前方から後方に向かって順番に1,2,3…とい
うように番号(ラスター番号)を付すとする。また、印刷ヘッド62が有する1つのイン
ク色に対応するノズル列NL(図2参照)を構成するノズルNzの数がQ(Qは1より大
きい自然数)であると仮定する。そして、当該1つのインク色に対応するノズル列NLを
構成するQ個のノズルNzに対して、搬送方向の前方から後方に向かって順番に1,2,
3…というように番号(ノズル番号)を付すとする。上述したように、単位領域BD内で
のノズルの使用パターンがいずれの単位領域BDでも同じとは、ラスター番号とノズル番
号との対応関係がいずれの単位領域BDでも同じであることを指す。つまり、いずれの単
位領域BD内においても、ある共通のラスター番号n(nは1以上かつN以下の自然数)
のラスターラインの印刷に使用されるノズルは同じノズルである。
ラスター番号nのラスターラインの印刷に使用されるノズルがいずれの単位領域BDで
も同じと言っても、1つのラスターラインの印刷に使用されるノズル数が1つであるか複
数であるかは、印刷部60が採用する印刷方法によって異なる。
例えば、最も単純に前記Q=Nとし、ノズル列の1回のパスで1つの単位領域BDに対
応する全てのラスターラインを印刷する(バンド印刷する)ことができる。この場合、ラ
スター番号=ノズル番号となり、1つのラスターラインの印刷に使用されるノズル数は1
である。バンド印刷では、搬送方向の印刷解像度(1インチあたりのドット数(dpi)
)、つまり搬送方向におけるラスターラインの密度は、ノズル列におけるノズル解像度(
1インチあたりのノズル数(npi)、ノズル密度とも言う。)に等しい。
また、印刷部60が、バンド印刷よりも搬送方向の印刷解像度を高解像度化して印刷を
行う場合、インターレース方式の印刷方法が採用される。インターレース方式の印刷方法
においては、概略的には、1度のパスで印刷されたラスターラインとラスターラインとの
間を次のパスにより新たなラスターラインで埋めるといった印刷が実行される。インター
レース方式の印刷方法によれば、単位領域BD内で必ずしもラスター番号=ノズル番号と
はならないが、基本的には1つのラスターラインの印刷に使用されるノズル数は1である
また、印刷部60は、1つのラスターラインを複数回のパス、つまり複数のノズルで印
刷するオーバーラップ印刷を採用可能である。オーバーラップ印刷においては、1つのラ
スターラインを複数のノズルで印刷する際のノズルの使用順も画質に影響を与える一要素
となる。そのため、上述した“ノズルの使用パターン”の概念には、ノズルの使用順も含
まれる。例えば、ラスター番号n=n1のラスターラインの印刷に使用されるノズルが、
ノズル列に含まれるノズルのうち特定の2つのノズルである場合、いずれの単位領域BD
においても、ラスター番号n=n1のラスターラインを印刷する際の当該特定の2つのノ
ズル間での使用順は共通となる。
ステップS110では、測色値取得部22が、ステップS100で印刷されたテストパ
ターンTPの測色値を取得する。つまり、印刷媒体Gに印刷された複数のテストパターン
TPを測色部80が測色し、測色結果を測色部80から入力する。例えば、測色部80は
、各テストパターンTPを所定の読取頻度(テストパターンTPの搬送方向における印刷
解像度に相当する読取頻度)で測色する。測色値取得部22が測色部80から入力する測
色値が採用する表色系は、特に限定されない。測色値取得部22は、例えば、国際照明委
員会(CIE)で規定されたCIE L*a*b*色空間のL*,a*,b*成分で表される色
彩値を測色部80から測色値として入力したり、スキャナーとしての測色部80からRG
B(レッド、グリーン、ブルー)成分で表される画像データを測色値として入力したりす
る。ステップS110で取得した複数のテストパターンTPの測色値を、便宜上、測色値
Vと呼ぶ。測色値Vは、測色部80から入力した情報そのもの(例えば、明度L*)であ
ったり、測色部80から入力した情報から算出した値(例えば、RGB成分を重み付け加
算して得た値)であったりする。測色値Vは、例えば制御部20における所定の記憶領域
に一旦保存される。
図5は、図4に示した1色のインク(Cインク)による複数のテストパターンTPから
得られた測色値Vをグラフにより例示している。具体的には、5‐Aのグラフは、ホーム
位置HP側の端部に印刷されたテストパターンTPhから得られた測色値Vを示し、5‐
Bのグラフは、中央位置に印刷されたテストパターンTPcから得られた測色値Vを示し
、5‐Cのグラフは、フル桁位置FP側の端部に印刷されたテストパターンTPfから得
られた測色値Vを示している。これら5‐A,5‐B,5‐Cのグラフはいずれも、縦軸
を測色値V、横軸を位置(ラスター番号n)としている。これらグラフのいずれにおいて
も、ラスター番号n(1〜N)毎に、濃度領域D1,D2,D3,D4毎の測色値V1,
V2,V3,V4(濃度領域D1,D2,D3,D4毎の、測色値Vの平均値)が示され
ている。
5‐A,5‐B,5‐Cのグラフがそれぞれ示すように、測色値V1,V2,V3,V
4がラスター番号n毎にばらついているのは、ラスターライン毎に、印刷に用いられるノ
ズルの特性が微妙に異なるためである。また、5‐A,5‐B,5‐Cのグラフ間での測
色値Vのずれは、上述したような主走査方向における異なる位置間での濃度ムラによるも
のである。
ステップS120では、補正値取得部23が、ステップS110で取得された測色値V
に基づいて、画像を補正するための補正値を、前記印刷された複数のテストパターンTP
(TPh,TPc,TPf)の位置毎に算出する。
ここでは例として、テストパターンTPhの測色値Vに基づいて、当該テストパターン
TPhが印刷された位置(以下、第1位置)に対応する補正値を算出する処理を説明する
補正値の算出にあたり、補正値取得部23は、補正ターゲット値TGを取得する。補正
ターゲット値TGとは、濃度領域D1,D2,D3,D4それぞれについての理想的な測
色値の一種である。補正ターゲット値TGは、設計上の標準機としてのプリンターに予め
印刷させたテストパターンTPの測色結果から得られた値であってもよい。また、補正タ
ーゲット値TGは、ステップS110で取得された測色値Vから算出した値であってもよ
い。ステップS110で取得された測色値Vから補正ターゲット値TGを算出する場合、
補正値取得部23は、全てのテストパターンTP(TPh,TPc,TPf)の測色値V
から濃度領域D1,D2,D3,D4別の平均値を算出する。つまり、全てのテストパタ
ーンが印刷された位置および全てのラスター番号n(1〜N)の位置を対象とした測色値
V1,V2,V3,V4毎の平均値を算出し、これら算出した測色値V1,V2,V3,
V4毎の平均値を、濃度領域D1,D2,D3,D4毎の補正ターゲット値TGとする。
次に、補正値取得部23は、補正ターゲット値TGとテストパターンTPhの測色値V
との比較に応じて、第1位置に対応する、ラスター番号n毎の補正値を算出する。
図6は、一例として、テストパターンTPhの測色値Vであって、ラスター番号n=n
1に対応する測色値V1,V2,V3,V4を、白丸でプロットしている。図6の横軸に
示した階調値C1,C2,C3,C4は、テストパターンTPを構成する濃度領域D1,
D2,D3,D4毎の階調値である。また、図6では、このような測色値V1,V2,V
3,V4を補間して得られる直線(あるいは曲線でも可)を実線F1にて例示している。
ここで、図6に示すように、濃度領域D2(階調値C2)に対応する測色値Vが測色値
V2である一方、濃度領域D2(階調値C2)に対応する補正ターゲット値TGが「TG
2」であるとする(TG2については図5も参照のこと)。この場合、補正値取得部23
は、印刷部60が補正ターゲット値TG2と同等の色彩を実現するために必要なCインク
の階調値を、階調値C2の補正後の値として特定する。具体的には、補正ターゲット値T
G2を前記実線F1上で実現するための階調値C2´が、階調値C2の補正後の値となる
。補正値取得部23は、このような階調値の補正関係を、全ての濃度領域D1,D2,D
3,D4の階調値C1,C2,C3,C4について特定し、さらに、これら階調値C1,
C2,C3,C4毎に特定した補正関係を、全階調0〜255に亘って補間する。
図7は、このような補間で得られた直線(あるいは曲線でも可)を実線F2にて例示し
ている。実線F2は、第1位置に対応する、ラスター番号n=n1のCインクのための補
正テーブルに該当する。当該補正テーブルは、全階調0〜255に亘る階調値(入力階調
値)と、補正後の階調値(出力階調値)とを対応付けたテーブルあるいは関数である。補
正値取得部23は、このような補正テーブルから、全ての入力階調値について補正値(=
出力階調値/入力階調値)を算出する。むろん、補正値取得部23は、ラスター番号n1
を含む全てのラスター番号1〜Nそれぞれについて、これまで図6,7で説明した処理と
同様に補正値を算出する。
この結果、第1位置に対応する、ラスター番号n=1〜N毎の、Cインクの濃度補正の
ための全入力階調値(0〜255)分の補正値が得られた。
ステップS130では、補正値取得部23は、このようにステップS120で算出した
第1位置に対応する補正値を、第1位置の情報に紐づけて、例えば制御部20における所
定の記憶領域に記憶する。当該記憶に際しては、第1位置を主走査方向における位置のみ
で特定すればよい。具体的には、補正値取得部23は、第1位置に印刷されたテストパタ
ーンTPhを画像の一部として表現するテストパターンデータ内における、テストパター
ンTPhに該当する画像領域の所定位置(例えば中心位置)のX座標を、第1位置として
把握し、このX座標(例えば、X=x1)の情報に、前記取得した第1位置に対応する補
正値を紐づけて記憶する。
補正値取得部23は、同様に、前記印刷されたテストパターンTPcの測色値Vと補正
ターゲット値TGとの比較に基づいて、当該テストパターンTPcが印刷された位置(以
下、第2位置)に対応する補正値(ラスター番号n=1〜N毎の、Cインクの濃度補正の
ための全入力階調値(0〜255)分の補正値)を算出する(ステップS120)。そし
て、このように取得した第2位置に対応する補正値を、第2位置(例えば、X=x2)の
情報に紐づけて所定の記憶領域に記憶する(ステップS130)。
補正値取得部23は、同様に、前記印刷されたテストパターンTPfの測色値Vと補正
ターゲット値TGとの比較に基づいて、当該テストパターンTPfが印刷された位置(以
下、第3位置)に対応する補正値(ラスター番号n=1〜N毎の、Cインクの濃度補正の
ための全入力階調値(0〜255)分の補正値)を算出する(ステップS120)。そし
て、このように取得した第3位置に対応する補正値を、第3位置(例えば、X=x3)の
情報に紐づけて所定の記憶領域に記憶する(ステップS130)。
なお、いずれのテストパターンTPh,TPc,TPfの測色値Vとの比較においても
、濃度領域D1,D2,D3,D4毎の補正ターゲット値TGは同じものを使用する。ま
た、第2位置(X=x2)、第3位置(X=x3)それぞれを特定する手法は、第1位置
(X=x1)を特定する手法を準用する。
図8は、ステップS130の結果記憶された、Cインクの濃度補正のための補正値を例
示している。つまり、図3のステップS100〜S130により、ラスター番号n(1〜
N)毎、かつ、複数のテストパターンTPの位置(第1位置、第2位置、第3位置)毎の
補正値0〜255が得られる。なお、補正値0〜255とは、0〜255までの全入力階
調値分の補正値をまとめた表記である。
また、図8に例示したような、ラスター番号n(1〜N)毎、かつ、複数のテストパタ
ーンTPの位置(第1位置、第2位置、第3位置)毎の補正値0〜255は、印刷部60
が使用する全てのインク毎について同様に取得され、記憶される。つまり、Cインク以外
のM,Y,Kインクそれぞれについても同様に、図4に例示したような1つ1つが複数の
濃度領域を有するテストパターンTPが複数印刷され(ステップS100)、それら複数
のテストパターンTPの測色値に基づいて補正値が取得される(ステップS110〜S1
30)。このようなインク色毎のテストパターンTPの印刷(ステップS100)は、イ
ンク色毎にページを切り替えて(つまり複数枚の印刷媒体を使用して)印刷してもよいし
、各インク色のテストパターンTPを1枚の印刷媒体にまとめて印刷してもよい。各イン
ク色のテストパターンTPを1枚の印刷媒体にまとめて印刷する場合、例えば、Cインク
のテストパターンTP、MインクのテストパターンTP、YインクのテストパターンTP
、KインクのテストパターンTP、を主走査方向に連続して並べた一まとまりのパターン
を、主走査方向において離れた複数位置に印刷するとしてもよい。また、例えば、1枚の
印刷媒体内の異なる単位領域BDに、異なるインク色による複数のテストパターンTPを
印刷するとしてもよい。
3.補正を伴う印刷処理の流れ
図9は、ユーザーが任意に選択した画像を印刷装置10が印刷する処理をフローチャー
トにより示している。当該印刷処理は、前記のように取得(ステップS130で記憶)さ
れた補正値を用いた補正処理を伴う。
ステップS200では、印刷制御部21は、ユーザーによって任意に選択された画像デ
ータを所定の入力元から取得する。つまりユーザーは、表示部50等に表示されたユーザ
ーインターフェース画面(UI画面)を視認しながら操作入力部40等を操作することに
より、印刷の対象とする画像(入力画像)を表現した画像データを任意に選択することが
できる。印刷制御部21は、選択された入力画像の画像データを、例えば、外部機器10
0や、スロット部70に挿入された外部の記憶媒体から入力することが可能である。
ステップS200で取得される画像データは、テストパターンデータと同様に、2次元
座標(X‐Y座標)上に配置された複数の画素を有するビットマップデータであり、例え
ば、画素毎にRGBの階調値(例えば、0〜255の256階調)を有する。また、印刷
制御部21は、取得した画像データがこのようなRGB表色系に対応していない場合、取
得した画像データを当該表色系のデータへ変換する。さらに、印刷制御部21は、画像デ
ータに対して、印刷部60が採用する印刷解像度(主走査方向および搬送方向の印刷解像
度)に合わせるための解像度変換処理などを適宜施する。
ステップS210では、印刷制御部21は、ステップS200後の画像データを対象と
して色変換処理を実行する。つまり、画像データの表色系を、印刷部60が印刷に使用す
るインク表色系に変換する。上述したように画像データが各画素の色をRGBで階調表現
する場合、画素毎にRGBの階調値をCMYK毎の階調値に変換する。色変換処理は、R
GBからCMYKへの変換関係を規定した任意の色変換ルックアップテーブル(色変換L
UT)を参照することにより実行可能である。
ステップS220では、画像補正部24は、ステップS210で得られた色変換後の画
像データを、前記補正値を用いて補正する。
図10は、ステップS220における補正処理の詳細をフローチャートにより示してい
る。画像補正部24は、画像データを構成する複数の画素から補正対象とする画素を1つ
選択する(ステップS221)。次に、画像補正部24は、現在の補正対象の画素が有す
るCMYK毎の階調値から、補正対象とするインク色の階調値を1つ選択する(ステップ
S222)。次に、画像補正部24は、現在の補正対象としている階調値に対応する補正
値を、前記所定の記憶領域から読み出し、当該読み出した補正値により現在の補正対象と
している階調値を補正する(ステップS223)。
ステップS223において、読み出す“現在の補正対象としている階調値に対応する補
正値”とは、位置およびインク色が対応している補正値である。
例えば、ステップS221で、Y座標の値がラスター番号n=n1に該当する値であり
、X座標の値が第1位置(X=x1)に該当する値である画素が選択され、ステップS2
22で、当該画素のCインクの階調値(例えば、階調値=50)が選択されたと仮定する
。この場合、ステップS223では、Cインクについての、ラスター番号n=n1かつ第
1位置に対応する、入力階調値=50の補正のための補正値を読み出す。むろん、X座標
の値が第2位置(X=x2)に該当する画素を補正対象とする場合は、第2位置に対応す
る補正値を読み出し、X座標の値が第3位置(X=x3)に該当する画素を補正対象とす
る場合は、第3位置に対応する補正値を読み出す。
“Y座標の値がラスター番号n=n1に該当する”とは、例えば、単位領域BDを構成
するラスターラインの総数(前記N)が100であれば、各単位領域BDのn1番目のラ
スターライン(画像データ全体では、n1番目のラスターライン、100+n1番目のラ
スターライン、200+n1番目のラスターライン、300+n1番目のラスターライン
…)に相当するいずれかの画素列に属することを意味する。
このようなステップS223の処理により、画像データは、主走査方向(X方向)にお
ける位置が異なる各データに、主走査方向(X方向)における位置が対応する前記補正値
が適用されて補正される。ただし、図3のフローチャートの説明から判るように、補正値
は、主走査方向(X方向)における全ての位置に対応して取得されている訳ではない。そ
のため、画像補正部24は、ステップS223では、主走査方向(X方向)におけるテス
トパターンTPが印刷されなかった位置に対応するデータに対しては、前記印刷されなか
った位置の近傍の位置に対応する補正値に基づいて算出した補正値を適用して補正する。
“主走査方向(X方向)におけるテストパターンTPが印刷されなかった位置に対応す
るデータ”とは、前記の具体例によれば、X座標の値が第1位置、第2位置、第3位置、
のいずれにも該当しない画素を意味する。画像補正部24は、例えば、X座標が第1位置
と第2位置との間に位置する画素についての補正値は、第1位置に対応する補正値と、第
2位置に対応する補正値とに基づく補間により生成する。また、X座標が第2位置と第3
位置との間に位置する画素についての補正値は、第2位置に対応する補正値と、第3位置
に対応する補正値とに基づく補間により生成する。
図11は、このような補正値の補間を説明するための図である。図11では、ラスター
番号n=n1に該当する画素列の一部を示しており、当該画素列に含まれる画素P(X=
xP)の階調値が補正対象とされているとする。当該画素PのX座標(xP)は、第1位
置(X=x1)と第2位置(X=x2)との間に在る。このような場合、画像補正部24
は、例えば、画素Pと第1位置との距離L1および画素Pと第2位置との距離L2に応じ
た加重平均により、画素Pの階調値の補正のための補正値を補間する。つまり、距離L1
に応じた重み係数をラスター番号n=n1かつ第1位置に対応する補正値に乗算し、距離
L2に応じた重み係数をラスター番号n=n1かつ第2位置に対応する補正値に乗算し、
それらを加算した値を補間された補正値とする。前記距離に応じた重み係数は、距離が短
い程、大きな値とする。また、このような補間に用いる重み係数の総和は1とする。むろ
ん、このような補間に用いる補正値は、対応するインク色および入力階調値が、そのとき
補正対象としている画素Pのインク色および階調値に一致するものである。
上述したステップS223における補正値の補間の具体的手法は、加重平均に限定され
ず、他の補間方法が採用されてもよい。なお、ステップS223では、第1位置よりもホ
ーム位置HP側に位置する画素については、補正値を補間により得ることができないため
、第1位置に対応する補正値をそのまま適用する。同様に、第3位置よりもフル桁位置F
P側に位置する画素については、補正値を補間により得ることができないため、第3位置
に対応する補正値をそのまま適用する。
画像補正部24は、補正対象とした画素が有する全インク色CMYKの階調値について
ステップS223の補正を終えたか否か判定し(ステップS224)、補正を終えていな
いインク色がある場合には、ステップS222へ戻り、未補正のインク色にかかる階調値
を新たに選択する。一方、全インク色CMYKの階調値についてステップS223の補正
を終えた場合には、ステップS225へ進む。ステップS225では、画像補正部24は
、画像データを構成する全画素について補正を終えたか否か判定し、補正を終えていない
画素がある場合には、ステップS221へ戻り、未補正の画素を新たに選択する。一方、
全画素の補正を終えた場合には、当該補正処理(図9のステップS220)を終える。
ステップS230では、印刷制御部21は、上述の補正処理後の画像データに、ハーフ
トーン処理を施し、ハーフトーンデータ(印刷データ)を生成する。
ステップS240では、印刷制御部21は、ステップS230により生成された印刷デ
ータについて上述の並べ替えの処理を行い、並べ替えの処理後の印刷データを印刷部60
へ送信する(出力処理)。これにより、印刷部60により、当該送信された印刷データに
基づく入力画像(前記補正が施された後の入力画像)の印刷が行われる。
このように本実施形態によれば、テストパターンTPの測色結果からラスターライン毎
に取得された補正値により、入力画像を表現する画像データは、ラスターライン毎にイン
クの濃度が補正される。そのため、ラスターライン間での濃度ムラが抑制され、画質が向
上した印刷結果が得られる。また、上述したように主走査方向(ラスターラインの長手方
向)において異なる複数の位置にそれぞれ印刷したテストパターンTPの測色結果に基づ
いて、前記補正値を当該複数の位置毎に取得し、入力画像を表現する画像データを補正す
る際に、主走査方向における位置が異なる各データに、主走査方向における位置が対応す
る前記補正値を適用するとした。そのため、入力画像を表現する画像データは、ラスター
ライン単位で、かつ、ラスターライン内での位置の違いに応じたきめ細かな補正が施され
、結果的に、主走査方向における異なる位置間での濃度ムラも抑制される。
本実施形態による効果の一つとして、テストパターンTPの印刷に使用されるインクの
消費量を抑えるという点も挙げられる。つまり、印刷媒体上において主走査方向の全範囲
に亘ってテストパターンTPを印刷するのではなく、飛び飛びに複数のテストパターンT
Pを印刷することで、インクの消費を抑えることができる。
また、仮に印刷媒体上において主走査方向の全範囲に亘ってテストパターンTPを印刷
するとした場合、テストパターンTPの測色に要する手間が大きくなる。特に、印刷装置
10がいわゆる大型プリンターであり、例えばA2サイズの用紙を印刷に使用する場合、
そのような大きなサイズの用紙に主走査方向の幅一杯に印刷されたテストパターンTPを
測色部80で測色することは、大きな手間であったり、時には、スキャナーのサイズ等か
ら測色不能であったりする。本実施形態では、1つ1つは比較的小さな画像であるテスト
パターンTPを印刷媒体に複数印刷するものであるから、テストパターンTPを測色する
手間や負担が比較的少ないと言える。また、上述したように画像データを補正する際、主
走査方向におけるテストパターンTPが印刷されなかった位置に対応するデータに対して
は、近傍の位置に対応する補正値(テストパターンTPの測色結果から取得された補正値
)に基づいて補間した補正値を適用することから、主走査方向の全範囲に亘ってテストパ
ターンTPを印刷せずとも、主走査方向における異なる位置間での濃度ムラを的確に抑制
することができる。
図9のフローチャートの説明においては、補正値による補正対象は、色変換処理(ステ
ップS210)後の画像データの各画素が有するインク色毎の階調値であるとした。しか
し、補正値による補正対象は、このような階調値に限定されない。例えば、色変換処理に
際して参照される色変換LUTが補正されてもよい。つまり、色変換LUTが規定する変
換後の値(CMYK)自体をインク色毎かつ階調値毎の補正値で補正してもよい。また、
色変換処理(ステップS210)前の画像データの各画素が有するRGB毎の階調値を、
補正値に応じて増減させるとしてもよい。この場合、上述したような補正値をRGBにそ
のまま適用することはできないが、RGBの増減とそれに応じたCMYKの増減との関係
を考慮した所定の係数や計算式を用いることで、補正値により間接的にRGBを補正する
ことができる。
4.他の実施形態
本発明は上述の実施形態(第1実施形態と呼ぶ。)に限られるものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば後述す
るような実施形態を採用可能である。各実施形態を適宜組み合わせた構成も本発明の開示
範囲に入る。以下の実施形態の説明においては、第1実施形態と共通の事項は説明を適宜
省略する。
(第2実施形態)
図4では、単位領域BD内に主走査方向において異なる位置に印刷されるテストパター
ンTPの数を3つとしたが、このようなテストパターンTPの数は限定されるものではな
い。単位領域BD内に印刷されるテストパターンTPは2つでもよいし、4つ以上であっ
てもよい。また、印刷装置10は、印刷に使用する印刷媒体の主走査方向における幅が大
きい程、主走査方向におけるテストパターンTPの数を多くするとしてもよい。これは、
ステップS223(図10)で、主走査方向におけるテストパターンTPが印刷されなか
った位置に対応するデータを補正するための補正値を補間する際の、補間の精度を保つた
めである。印刷装置10は、印刷に使用する印刷媒体の主走査方向における幅と、主走査
方向におけるテストパターンTPの数との対応関係を予め情報として有しておき、当該情
報に基づいて、テストパターンTPの数を決定し印刷する。
(第3実施形態)
ステップS223(図10)において、1つの単位領域BD内でテストパターンTPが
印刷されなかった位置に対応するデータのための補正値を補間するに際し、画像補正部2
4は、主走査方向において異なる複数の位置および搬送方向において異なる複数の位置の
それぞれに対応する前記補正値に基づいた補間を行うとしてもよい。
図12は、ステップS100(図3)で印刷媒体Gに印刷された複数のテストパターン
TPであって、図4とは異なる例を示している。図12の例によれば、1つの単位領域B
D内には、図4と同様にテストパターンTP(TPh,TPc,TPf)が印刷されてお
り、他の単位領域BDには、テストパターンTP(TPl,TPr)が印刷されている。
主走査方向において、テストパターンTPlは、テストパターンTPhとテストパターン
TPcの間に位置しており、テストパターンTPrは、テストパターンTPcとテストパ
ターンTPfの間に位置している。
このように複数のテストパターンTPが印刷された場合、画像補正部24は、ステップ
S223において、テストパターンTPhに対応する前記第1位置と、テストパターンT
Pcに対応する前記第2位置と、に挟まれた範囲に属する画素のための補正値は、前記第
1位置に対応する補正値(テストパターンTPhの測色結果から得られた補正値)、前記
第2位置に対応する補正値(テストパターンTPcの測色結果から得られた補正値)、お
よび、テストパターンTPlの測色結果から得られた補正値に基づく補間により算出して
もよい。同様に、画像補正部24は、前記第2位置と、テストパターンTPfに対応する
前記第3位置と、に挟まれた範囲に属する画素のための補正値は、前記第2位置に対応す
る補正値(テストパターンTPcの測色結果から得られた補正値)、前記第3位置に対応
する補正値(テストパターンTPfの測色結果から得られた補正値)、および、テストパ
ターンTPrの測色結果から得られた補正値に基づく補間により算出してもよい。つまり
、印刷媒体の主走査方向において異なる複数の位置および搬送方向において異なる複数の
位置にテストパターンTPを印刷させ、このような複数の位置のそれぞれに対応する補正
値に基づいて、補正値を補間する。このような第3実施形態によれば、ステップS223
で実行する補間により得られる補正値をより精度の高いものとすることができる。
(第4実施形態)
図13は、第4実施形態にかかる補正値取得処理をフローチャートにより示している。
図13のステップS320,S330,S340は図3のステップS110,S120,
S130と同じであるため説明を省略する。ステップS300では、制御部20は、印刷
媒体の領域におけるコックリング範囲を特定する。コックリング範囲とは、他の範囲と比
較して相対的にコックリング(cockling;印刷媒体の波状の皺)が多く生じている範囲を
指す。具体的には、制御部20は、搬送部63を制御することにより印刷媒体を空搬送さ
せる。“空搬送”とは、印刷を伴わずに印刷媒体を搬送することである。また、制御部2
0は、当該空搬送される印刷媒体を、測色部80にスキャンさせる。この場合、測色部8
0は、キャリッジ61に搭載されてキャリッジ61とともに主走査方向に移動することで
印刷媒体をスキャンする。
制御部20は、前記空搬送される印刷媒体をスキャンした測色部80からスキャン結果
のデータを入力する。制御部20は、このようなデータを解析することにより、印刷媒体
の領域におけるコックリング範囲を特定する。印刷媒体のコックリングが生じていない範
囲は平坦である一方、コックリングが生じている範囲は皺状になっているため、当該皺の
影響で影が生じていると考えられる。そこで、制御部20は、前記スキャン結果のデータ
を、周波数解析等することで、相対的に多く影が生じている範囲を推定し、このように推
定した範囲をコックリング範囲として特定する。
あるいは、キャリッジ61に、印刷媒体との距離を検知可能な距離センサーが搭載され
ているとする。制御部20は、空搬送される印刷媒体を、距離センサーにセンシングさせ
る。つまり、距離センサーは、キャリッジ61に搭載されてキャリッジ61とともに主走
査方向に移動することで印刷媒体をセンシングする。制御部20は、前記空搬送される印
刷媒体をセンシングした距離センサーからセンシング結果のデータを入力する。制御部2
0は、このようなデータを解析することにより、印刷媒体の領域におけるコックリング範
囲を特定する。印刷媒体のコックリングが生じていない範囲は平坦である一方、コックリ
ングが生じている範囲は皺状で凸凹している。そこで、制御部20は、前記センシング結
果のデータから、印刷媒体までの距離がばらついている範囲をコックリング範囲として特
定する。
ステップS310では、印刷制御部21が、テストパターンデータに基づいて、印刷媒
体の主走査方向において異なる複数の位置にテストパターンTPを印刷させる。ステップ
S310がステップS100(図3)と異なる点は、ステップS300で特定されたコッ
クリング範囲を避けてテストパターンTPを印刷することである。
図14は、ステップS310で印刷媒体Gに印刷された複数のテストパターンTPであ
って、図4,図12とは異なる例を示している。図14においては、コックリング範囲C
Lを2点鎖線で囲って例示している。印刷制御部21は、コックリング範囲CLが特定さ
れている場合には、コックリング範囲CLを避けて複数のテストパターンTP(図14の
場合、テストパターンTPh,TPf)を印刷させる。このような第4実施形態によれば
、コックリング範囲CLを避けて印刷されたテストパターンTPの測色結果に基づいて補
正値が取得される。そのため、稀に生じるコックリングという外乱の影響を排除した純粋
な画像補正のための補正値を得ることができ、結果的に、より精度の高い補正(濃度ムラ
の抑制)を行うことができる。
あるいは、印刷制御部21は、コックリング範囲CLにおけるコックリングの程度が大
きいか否かに応じて、テストパターンTPの印刷を、コックリング範囲CLを避けて行う
か否か分岐してもよい。この場合、ステップS300では、コックリング範囲CLを特定
するとともに、当該特定したコックリング範囲CLにおけるコックリングの程度も特定し
ているとする。コックリングの程度とは、例えば、コックリング範囲CLにおける皺の大
きさや数、あるいは、前記距離センサーがセンシングした距離のばらつき、といった指標
に基づく数値である。印刷制御部21は、テストパターンTPの印刷を実行するに際し、
このようなコックリングの程度を表す数値と所定のしきい値とを比較して、コックリング
の程度が大きいか否かを判定する。そして、コックリングの程度が大きい場合に、上述し
たようにコックリング範囲CLを避けて複数のテストパターンTPを印刷する。一方、コ
ックリングの程度が小さい場合には、そもそもコックリングの影響が測色結果に殆ど出な
いと言えるため、コックリング範囲CLも含めて(コックリング範囲CLであるか否かに
関係なく)、例えば、図4や図12に例示したように複数のテストパターンTPを印刷す
る。このように、コックリングの程度が小さい場合には、コックリング範囲CLも含めて
印刷媒体上にテストパターンTPを印刷することで、より多くのテストパターンTPを印
刷することができ、補正効果(補正による高画質化)を高めることができる。
10…印刷装置(印刷制御装置)、20…制御部、21…印刷制御部、22…測色値取得
部、23…補正値取得部、24…画像補正部、30…通信I/F、40…操作入力部、5
0…表示部、60…印刷部、61…キャリッジ、62…印刷ヘッド、63…搬送部、80
…測色部、100…外部機器、BD…単位領域、G…印刷媒体、Nz…ノズル、TP…テ
ストパターン、V…測色値

Claims (8)

  1. インクを吐出可能な印刷ヘッドを第1方向に移動させ、当該移動する印刷ヘッドから当
    該第1方向と交差する第2方向に搬送される印刷媒体へインクを吐出させることにより印
    刷を実現させる印刷制御装置であって、
    前記印刷媒体の前記第1方向において異なる複数の位置にテストパターンを印刷させ、
    前記複数のテストパターンの測色結果に基づいて、画像を補正するための補正値を前記
    複数の位置毎に取得し、
    印刷の対象となる入力画像を表現する画像データを補正する際に、前記第1方向におけ
    る位置が異なる各データに、前記第1方向における位置が対応する前記補正値を適用して
    補正し、
    前記補正後の画像データにしたがって前記印刷媒体に印刷をさせる、
    ことを特徴とする印刷制御装置。
  2. 前記画像データを補正する際に、前記第1方向における位置が異なる各データのうち、
    前記第1方向における前記テストパターンが印刷されなかった位置に対応するデータに対
    しては、前記印刷されなかった位置の近傍の位置に対応する前記補正値に基づいて算出し
    た補正値を適用して補正する、ことを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
  3. 前記補正値の算出は、前記算出の対象となる位置と、前記算出に用いる補正値が対応す
    る位置との距離に応じた重みを用いた加重平均により行うことを特徴とする請求項2に記
    載の印刷制御装置。
  4. 前記印刷媒体の前記第1方向において異なる複数の位置および前記第2方向において異
    なる複数の位置に前記テストパターンを印刷させ、
    前記補正値の算出は、前記第1方向において異なる複数の位置および前記第2方向にお
    いて異なる複数の位置のそれぞれに対応する前記補正値に基づいて行うことを特徴とする
    請求項2または請求項3に記載の印刷制御装置。
  5. 前記印刷媒体の前記第1方向の幅が大きい程、前記第1方向における前記テストパター
    ンの数を多くすることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の印刷制御装置
  6. 前記補正は、前記画像データを構成する前記第1方向を向くラスターライン単位で、ラ
    スターライン内での位置の違いに応じた前記補正値を適用する処理であることを特徴とす
    る請求項1〜請求項5のいずれかに記載の印刷制御装置。
  7. 前記印刷媒体内でコックリングが生じる範囲を特定した情報を取得し、
    前記情報に基づき、前記印刷媒体内でコックリングが生じる範囲を避けた複数の位置に
    前記テストパターンを印刷させることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載
    の印刷制御装置。
  8. インクを吐出可能な印刷ヘッドを第1方向に移動させ、当該移動する印刷ヘッドから当
    該第1方向と交差する第2方向に搬送される印刷媒体へインクを吐出させることにより印
    刷を実現させる印刷制御方法であって、
    前記印刷媒体の前記第1方向において異なる複数の位置にテストパターンを印刷させ、
    前記複数のテストパターンの測色結果に基づいて、画像を補正するための補正値を前記
    複数の位置毎に取得し、
    印刷の対象となる入力画像を表現する画像データを補正する際に、前記第1方向におけ
    る位置が異なる各データに、前記第1方向における位置が対応する前記補正値を適用して
    補正し、
    前記補正後の画像データにしたがって前記印刷媒体に印刷をさせる、
    ことを特徴とする印刷制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020066197A (ja) * 2018-10-26 2020-04-30 セイコーエプソン株式会社 記録制御装置、記録装置および記録制御方法
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