JP2016086775A - シート保持部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】シート保持部材自体に付着した水滴についても回収できるシート保持部材を提供する。
【解決手段】ビニールハウスの骨組Bに固定され、シートSを保持するシート保持部材Aにおいて、ビニールハウスの長手方向に沿って延びる底板10,20と、底板10,20の両方の長手側端から接近しながら斜めに起立する一対の側板11,21とを有し、前記底板10と一対の側板11,21との間に蟻溝12,22が形成される一以上の蟻溝フレーム1,2と、蟻溝フレーム3の蟻溝22に嵌り、蟻溝22内にシートSを定着させる係止線条Wとを備え、蟻溝フレーム1の底板10の骨組B側には、底板10の長手方向に沿って窪みD1が形成されており、窪みD1の一方の縁は、窪みD1の開口を狭める方向に突出して窪みD1の底とともにポケットP1を形成しており、ポケットP1の開口を上側に向けて配置される。
【選択図】図2

Description

本発明は、シート保持部材の改良に関する。
従来、シート保持部材は、ビニールハウスの骨組に固定され、当該骨組にシートを展張するのに利用されている。例えば、特許文献1に開示のシート保持部材は、ビニールハウスの肩部に長手方向に沿って取り付けられるフレームと、このフレームにシートを定着させる係止線条とを備える。フレームは、複数横並びに設けられてジョイントで連結されており、シート定着用の蟻溝を有する第一、第二の蟻溝フレームと、シートの内側面に結露により生じた水滴を回収する樋フレームとを備える。そして、樋フレームに回収された水滴は、当該樋フレームを通ってジョイントに達すると、ジョイントに接続されるホースを通じてビニールハウスの外側に排出される。
特開2003−134944号公報
しかしながら、従来の前記シート保持部材によれば、シートの内側面を伝い落ちる水滴については回収できるものの、例えば、蟻溝フレームの底面等、シート保持部材自体に結露が生じると、当該結露による水滴については回収できない場合がある。したがって、シート保持部材自体に結露によって生じた水滴が、シート保持部材の下部からビニールハウス内に落下して、ビニールハウス内で育成している植物等に悪影響を及ぼす虞がある。
そこで、本発明は、前記不具合を解消し、シート保持部材自体に付着した水滴についても回収できるシート保持部材の提供を課題とする。
前記課題を解決する第一の手段は、ビニールハウスの骨組に固定され、シートを保持するシート保持部材において、前記ビニールハウスの長手方向に沿って延びる底板と、前記底板の両方の長手側端から接近しながら斜めに起立する一対の側板とを有し、前記底板と一対の前記側板との間に蟻溝が形成される一以上の蟻溝フレームと、何れかの前記蟻溝フレームの前記蟻溝に嵌り、前記蟻溝内に前記シートを定着させる係止線条とを備え、何れかの前記蟻溝フレームの前記底板の前記骨組側には、前記底板の長手方向に沿って窪みが形成されており、前記窪みの一方の縁は、前記窪みの開口を狭める方向に突出して前記窪みの底とともにポケットを形成しており、前記ポケットの開口を上側に向けて配置されることである。
前記課題を解決する第二の手段は、ビニールハウスの骨組に固定され、シートを保持するシート保持部材において、前記ビニールハウスの長手方向に沿って延びる底板と、前記底板の両方の長手側端から接近しながら斜めに起立する一対の側板とを有し、前記底板と一対の前記側板との間に蟻溝が形成される一以上の蟻溝フレームと、何れかの前記蟻溝フレームの上側に設けられ、前記蟻溝フレームに沿って延びる樋フレームと、何れかの前記蟻溝フレームの前記蟻溝に嵌り、前記蟻溝内に前記シートを定着させる係止線条とを備え、前記樋フレームは、前記ビニールハウスの長手方向に延びる樋底板と、前記樋底板の一端から斜め或いは垂直方向に起立する樋側板とを有し、前記樋底板の前記骨組側には、前記樋底板の長手方向に沿って樋用窪みが形成されており、前記樋用窪みの一方の縁は、前記樋用窪みの開口を狭める方向に突出して前記樋用窪みの底とともに樋ポケットを形成しており、前記樋ポケットの開口を上側に向けて配置されることである。
本発明のシート保持部材によれば、シート保持部材自体に付着した水滴についても回収できる。
本発明の一実施の形態に係るシート保持部材の利用例を示した斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るシート保持部材の利用例を拡大して示した断面図である。 本発明の一実施の形態に係るシート保持部材のフレームを示した斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るシート保持部材のフレームを拡大して示した正面図である。 図4の一部を拡大して示した図である。 図4の他の一部を拡大して示した図である。 本発明の一実施の形態に係るシート保持部材の他の利用例を拡大して示した断面図である。 本発明の一実施の形態に係るシート保持部材のフレームの第一の変形例を示した正面図である。 本発明の一実施の形態に係るシート保持部材のフレームの第二の変形例を示した正面図である。 本発明の一実施の形態に係るシート保持部材のフレームの第三の変形例を示した正面図である。 本発明の一実施の形態に係るシート保持部材のフレームの第四の変形例を示した正面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。いくつかの図面を通して付された同じ符号は、同じ部品か対応する部品を示す。また、図面は、符号の向きに見るものとする。
図1,2に示すように、本発明の一実施の形態に係るシート保持部材Aは、ビニールハウスHの骨組Bに固定され、シートSを保持する。また、シート保持部材Aは、前記ビニールハウスHの長手方向に沿って延びる底板10,20と、前記底板10,20の両方の長手側端から接近しながら斜めに起立する一対の側板(11,11と21,21)とを有し、前記底板10,20と一対の前記側板(11,11と21,21)との間に蟻溝12,22が形成される蟻溝フレーム1,2と、蟻溝フレーム2の前記蟻溝22に嵌り、前記蟻溝22内に前記シートSを定着させる係止線条Wとを備える。また、蟻溝フレーム1の前記底板10の前記骨組B側には、前記底板10の長手方向に沿って窪みD1が形成されている。また、前記窪みD1の一方の縁は、前記窪みD1の開口を狭める方向に突出して前記窪みD1の底とともにポケットP1を形成している。そして、シート保持部材Aは、前記ポケットP1の開口を上側に向けて配置される。
なお、前記したように、単に「上側」または「下側」という場合には、取付状態にあるシート保持部材Aの上側に配置される側または下側に配置される側のことである。また、図3,4に記載した「上側」及び「下側」は、取付状態において上側に配置される側及び下側に配置される側のことである。
以下、詳細に説明すると、前記ビニールハウスHは、図1に示すように、当該ビニールハウスHの長手方向に並ぶ複数のアーチ状パイプb1を含む骨組Bと、この骨組Bに展張されるシートSとを備える。そして、本発明に係るシート保持部材Aは、骨組Bに固定され、当該骨組BにシートSを定着させるために利用される。また、本発明に係るシート保持部材Aは、本実施の形態において、ビニールハウスHの肩部に長手方向に沿って複数並べて取り付けられており、ジョイントJにより連結される。また、ジョイントJには、ビニールハウスHの外側に延びるホースjhが接続されている。そして、結露によりシートSの内側面に付着した水滴L1は、前記シートSを伝ってシート保持部材Aに回収され、当該シート保持部材Aを伝ってジョイントJに達し、当該ジョイントJからホースjhを介してビニールハウスH外に排出される。図1中、ビニールハウスHの外側に設けた樋Gにホースjhから結露水を排出できるようになっているが、地面に直接排出するようにしてもよい。
また、前記シート保持部材Aは、本実施の形態において、二本の蟻溝フレーム1,2と、樋フレーム3とを含むフレームFと、当該フレームFにシートSを定着させる係止線条Wとを備える。フレームFは、図3に示すように、一定の断面形状を有する細長い柱状部材であり、押出成形により、二本の蟻溝フレーム1,2と樋フレーム3が同時に形成される。係止線条Wは、被覆した線材を略台形形状に交互に折り曲げて形成されている。そして、何れか或いは両方の蟻溝フレーム1,2の蟻溝12,22にシートSを挿入し、当該シートSに重ねて蟻溝12,22に係止線条Wを嵌めることにより、フレームFにシートSを定着できる。
また、本実施の形態において、フレームFが骨組Bに取り付けられたとき、フレームFは、アーチ状パイプb1に直交し、ビニールハウスHの長手方向に沿って延びる。さらに、前記フレームFは、図1,2に示すように、樋フレーム3と一方の蟻溝フレーム1がアーチ状パイプb1に沿って上下に並び、前記樋フレーム3と蟻溝フレーム1の反骨組側に他方の蟻溝フレーム2が重なる。
前記両蟻溝フレーム1,2を区別するため、以下、取付状態において、骨組B側に配置される蟻溝フレーム1を第一蟻溝フレーム1、他方を第二蟻溝フレーム2という。そして、本実施の形態において、第二蟻溝フレーム2にのみシートSを定着し、フレームFからビニールハウスHの側部に垂れさがるシートSを軸Z(図1)に巻き付けて開閉式にしている。加えて、第二蟻溝フレーム2には、フック4が取り付けられており、当該フック4に引っ掛けられるバンド5でシートSが風にあおられてバタツクのを防いでいる。
なお、本実施の形態におけるシート定着部材Aの利用方法は、図示する限りではなく、任意に変更できる。例えば、シートSにおいて、ビニールハウスHの屋根部を覆う部分s1と側部を開閉する部分s2を切り離し、第二蟻溝フレーム2に屋根部を覆う部分s1の一端を定着し、第一蟻溝フレーム1に側部を開閉する部分s2の一端を定着してもよい。また、第二蟻溝フレーム2に屋根部から側部にかけて一続きとなるシートSを定着する場合には、図7に示すように、第一蟻溝フレーム1にネットNを定着してもよい。この場合、シートSにおいてビニールハウスHの側部を開閉する部分s2を軸Zに巻き取ってビニールハウスHの換気を行う際に、害虫や害鳥の侵入を防止できる。
図4は、本実施の形態に係るシート定着部材AのフレームFの正面図であり、第一蟻溝フレーム1と樋フレーム3の骨組B側端に接する平面が水平になるように記載している。以下、前記平面をフレームFの基準面f1とする。取付状態においてフレームFは、樋フレーム3を上側にして配置されるので、取付状態における基準面f1は、図4中左側が上側になるように傾斜し、当該傾斜角度はアーチ状パイプb1の傾斜角度に合わせて変わる。
前記第一蟻溝フレーム1は、図4中奥行き方向に延びる細長い板状の底板10と、同じく図4中奥行き方向に延びて前記底板10の両方の長手側端に連なる一対の側板11,11とを有する。これら側板11,11は、向かい合い、底板10から斜めに接近しながら起立する。そして、底板10と一対の側板11,11との間に蟻溝12が形成されている。本実施の形態において、平面視で細長い長方形となる底板10の外周形状を構成する四辺のうち、向かい合う長い方の辺の一方側または他方側を底板10の長手側といい、向かい合う短い方の辺の一方側または他方側を底板10の短手側という。
前記第一蟻溝フレーム1の底板10は、図4中右側の側板11に連なる平坦部10aと、他方の側板11に連なり、図4中右端が蟻溝12内に向かうように傾斜する傾斜部10bと、平坦部10aの途中と前記傾斜部10bの図4中右端とをつなぐポケット底部10cとを含む。そして、前記平坦部10aの図4中下面と、前記傾斜部10bの図4中左端が基準面f1に接し、これらがシート定着部材Aの骨組B側端となる。また、傾斜部10bは、基準面f1に対して傾斜しており、図4中右側に向けて基準面f1から徐々に離れるようになっている。つまり、フレームFを図4中下側(骨組B側)から見ると、底板10における傾斜部10b部分が基準面f1よりも低く窪んでおり、当該傾斜部10bにより窪みD1が形成されている。
また、前記したように、ポケット底部10cが平坦部10aの途中に連なるので、ポケット底部10cから図4中左側に突出する平坦部10aの突出部が傾斜部10bの一部と向かい合う。そして、これら向かい合わせの傾斜部10b及び平坦部10aと、ポケット底部10cとでポケットP1を形成する。前記したように、フレームFは、樋フレーム3側を上にして基準面f1が傾斜するように骨組Bに取り付けられるので、ポケットP1の開口が斜め上を向く。本発明において、ポケットP1の開口を上側に向けた状態とは、前記したように斜め上を向くことも含み、水平よりもわずかでも上方を向いていればよい。
前記構成によれば、取付状態において、ビニールハウスHの内側を向くフレームFの図4中下面に結露が発生した場合、結露により生じた水滴L2(図2)がフレームFを伝ってポケットP1に溜まる。そして、このポケットP1に回収された結露水は、ジョイントJからホースjhを通してビニールハウスHの外側に排出される。このため、前記水滴L2が取付状態におけるフレームFの下部からビニールハウスH内に落下するのを抑制できる。
加えて、前記ポケットP1は、底板10の短手方向(短手側の一辺に沿う方向)の中心よりも図4中右側に寄せて配置されている。当該図4中右側は、シート保持部材Aを取り付けたとき、下側に位置する部分であるので、フレームFに付着した水滴L2の多くを回収できる。
また、本実施の形態において、底板10の一部を傾斜させて傾斜部10bを設け、当該傾斜部10bの骨組B側に窪みD1を形成している。このため、第一蟻溝フレーム1の肉厚をなるべく均一にして、強度の確保と材料の削減を同時に実現できるとともに、押出成形等によりフレームFを形成し易い。
また、本実施の形態において、ポケット底部10cから図4中左側に突出する平坦部10aの先端が、取付状態で下側となる窪みD1の縁となっており、当該縁が窪みD1の底となる傾斜部10bの図4中下面とともにポケットP1を形成している。しかし、取付状態で上側に開口するポケットP1を底板10に形成できれば、窪みD1の形成方法は任意に変更できる。例えば、底板10の一部の肉厚を薄くして、前記窪みD1を形成してもよい。
つづいて、前記底板10の両方の長手側端から斜めに起立する一対の側板11,11は、共に、底板10から外側(反蟻溝側)に膨らむ湾曲部11aと、この湾曲部11aの図4中上端から内側(蟻溝12側)に傾斜しながら延びる側傾斜部11bとを含む。そして、樋フレーム3側の側傾斜部11bの図4中上端に、第二蟻溝フレーム2が連なっている。また、他方の側傾斜部11bの図4中上端には、当該側傾斜部11bから内側(蟻溝12側)に突出する顎部11cが設けられている。前記構成によれば、第一蟻溝フレーム1の蟻溝12にシートSまたはネットN(以下、シート等という)を挿入し、この上から係止線条Wを嵌めたとき、係止線条Wが両側板11の湾曲部11aの間に支えられる。
また、前記したように、底板10に傾斜部10bを設けているので、蟻溝12にシート等を定着したとき(例えば、図7)、係止線条W及びシート等が傾斜部10bで押し上げられる。このため、平坦部10aとシート等との間に隙間13ができる。したがって、当該第一蟻溝フレーム1にシート等を定着した場合、前記隙間13を水が移動できて水はけがよい。このため、第一蟻溝フレーム1やシート等と水が長時間接触することによる劣化を抑制できる。また、本実施の形態においては、傾斜部10bに、底板10の長手方向に沿って延びる断面V字状の溝(符示せず)を形成しており、当該溝によっても水はけを良好にしている。
加えて、図5に示すように、前記一対の側板11,11において両湾曲部11aの頂部(最も外側に突出する部分)を通る平面f2は、底板10の図5中下端(骨組B側端)に窪みD1の両側で接する基準面f1に対して、平行方向に延びる。当該平行方向とは、フレームFを真直ぐ伸ばしたときに概ね平行となっていることをいい、製造上の誤差による若干の傾き及び歪みを許容する。前記構成によれば、基準面f1から湾曲部11aの頂部までの高さが、両方の側部11,11で略等しくなる。このため、窪みD1を備えておらず、底板10の骨組B側面が平らな従来のフレームを連結するのに利用されるジョイント等をそのまま流用できる。
また、底板10において、最も蟻溝12内に突出する傾斜部10bの図5中上端は、湾曲部11aの頂部と同じか、頂部よりも底板10側に位置する。したがって、傾斜部10bが蟻溝12内に突出するようになっていても、係止線条Wを湾曲部11aで支えるのに支障がない。
つづいて、第二蟻溝フレーム2は、図4中奥行き方向に延びる細長い板状の底板20と、同じく図4中奥行き方向に延びて前記底板20の両方の長手側端に連なる一対の側板21,21とを有する。これら側板21,21は、向かい合い、底板20から斜めに接近しながら起立する。そして、底板20と一対の側板21,21との間に蟻溝22が形成されている。本実施の形態において、平面視で細長い長方形となる底板20の外周形状を構成する四辺のうち、向かい合う長い方の辺の一方側または他方側を底板20の長手側といい、向かい合う短い方の辺の一方側または他方側を底板20の短手側という。
前記第二蟻溝フレーム2の底板20は、当該底板20の両方の長手側端部に設けられる皿部20a,20aと、これら皿部20a,20aをつなぐ平板部20bとを含む。前記皿部20aは、共に、平板部20bから図4中下側に向けて突出するように湾曲している。また、平板部20bは、基準面f1に対して略平行となっている。前記構成によれば、フレームFを図4中上側(反骨組側)から見ると、底板20における皿部20a部分が平板部20bよりも低く窪んでいる。
また、第二蟻溝フレーム2の一対の側板21,21は、共に、皿部20aの反平板部側端からやや外側(反蟻溝側)に向けて傾斜する第一傾斜部21aと、この第一傾斜部21aから内側(蟻溝22側)に向けて傾斜する第二傾斜部21bと、この第二傾斜部21bの図4中上端から内側(蟻溝22側)に向けて突出する顎部21cとを含み、第一傾斜部21aと第二傾斜部21bの境界に曲げ部21dが形成されている。第一傾斜部21aは第二傾斜部21bと比較して短く、基準面f1に対して垂直に近いので、側板21全体を見たとき、当該側板21は概ね底板20から内側に向けて傾斜している。
また、前記曲げ部21dは、平板部20bよりも基準面f1から離れた位置に設けられている。このため、第二蟻溝フレーム2の蟻溝22にシートSを挿入し、この上から係止線条Wを嵌めたとき、係止線条Wが両側板21の曲げ部21dの間に支えられる。このとき、係止線条Wが平板部20bに接触しないようになっていれば、シートSと底板20が密着することを防いで水はけを良くし、第二蟻溝フレーム2やシートSが水と長時間接触することによる劣化を抑制できる。
また、本実施の形態において、第二蟻溝フレーム2が皿部20aを有し、係止線条Wで平板部20bにシートSが押付けられたとしても、皿部20aとシートSとの間に隙間23(図2)ができる。したがって、当該第二蟻溝フレーム2にシートSを定着した場合、前記隙間23を水が移動できて水はけがよい。このため、第二蟻溝フレーム2やシートSと水が長時間接触することによる劣化を抑制できる。
また、本実施の形態において、底板20の一部を図4中下側に湾曲させて皿部20aを設け、当該皿部20aにより底板20とシートSとの密着を防いでいる。このため、第二蟻溝フレーム2の肉厚をなるべく均一にして、強度の確保と材料の低減を同時に実現できるとともに、押出成形等によりフレームFを形成し易い。なお、シートSと底板20との間の水はけを良好にするため、底板20の一部を削って前記皿部20aに替えるとしてもよい。
加えて、本実施の形態においては、曲げ部21dが第一傾斜部21aと第二傾斜部21bの境界に形成される屈曲部であるので、湾曲により曲げ部21dを形成する場合と比較して、第二蟻溝フレーム2をコンパクトにできる。なお、第二蟻溝フレーム2の構成は、蟻溝22を有してシートSを定着できれば、任意に変更できる。
また、第二蟻溝フレーム2の図4中右側の皿部20aに第一蟻溝フレーム1の図4中左側の側板11が連なっている。また、前記皿部20aは、前記側板11における側傾斜部11bの図4中上端から内側(蟻溝12側)に突出するので、顎部11cとともに、係止線条Wが蟻溝12から抜け出るのを防ぐことができる。
また、第二蟻溝フレーム2の一対の側板21,21は、共に、顎部21cを備えているので、これらで係止線条Wが蟻溝22から抜け出るのを防ぐことができる。
つづいて、第一蟻溝フレーム1とともに、基準面f1上に設けられる樋フレーム3は、図4中奥行方向に延びる細長い板状の樋底板30と、同じく図4中奥行き方向に延びて前記樋底板30の図4中右端に連なる樋側板31とを有する。この樋側板31は、樋底板30から垂直方向に起立して、図4中上端が第二蟻溝フレーム2の平板部20bに連なっている。前記垂直方向とは、基準面f1に対して概ね垂直となっていることをいい、製造上の誤差による若干の傾き及び歪みを許容する。また、フレームFが樋フレーム3を上側に向けて基準面f1を傾斜させるように取り付けられると、樋底板30が樋側板31の骨組B側端から斜め上に延びる。したがって、結露によりシートSの内側面に付着した水滴L1は、第二蟻溝フレーム2の外側面を伝って樋フレーム3に溜まる。この樋フレーム3に回収された結露水は、ジョイントJからホースjhを通してビニールハウスHの外側に排出される。このため、前記水滴L1がビニールハウスH内に落下するのを抑制できる。
なお、樋側板31は傾斜していてもよく、樋フレーム3の形状は、任意に変更できる。例えば、前記したように樋側板31を傾斜させ、樋側板31と樋底板30の角度を大きくすれば、樋フレーム3に回収できる結露水の量を多くできる。
また、樋底板30は、図4中右端に向けて骨組Bから離れるように傾斜する樋傾斜部30aと、この樋傾斜部30aの図4中右端から図4中下側に延びる樋ポケット底部30bと、この樋ポケット底部30bの図4中下端から図4中左側に突出する樋ポケット壁30cとを含む。そして、前記樋傾斜部30aの図4中左端と、樋ポケット壁30cが基準面f1に接し、これらがシート定着部材Aの骨組B側端となる。また、樋傾斜部30aは、基準面f1に対して傾斜しており、図4中右側に向けて基準面f1から徐々に離れるようになっている。つまり、フレームFを図4中下側(骨組B側)から見ると、樋底板30における樋傾斜部30a部分が基準面f1よりも低く窪んでおり、当該樋傾斜部30bにより樋用窪みD2が形成されている。
また、前記したように、樋ポケット壁30cが樋ポケット底部30bから図4中左側に突出しており、樋傾斜部30aの一部と樋ポケット壁30cが向かい合う。そして、これら向い合せの樋傾斜部30a及び樋ポケット壁30cと、樋ポケット底部30bとで樋ポケットP2を形成する。前記したように、フレームFは、樋フレーム3側を上にして基準面f1が傾斜するように骨組Bに取り付けられるので、樋ポケットP2の開口も、前記ポケットP1と同様に斜め上を向く。本発明において、樋ポケットP2の開口を上側に向けた状態とは、前記したように斜め上を向くことも含み、水平よりもわずかでも上方を向いていればよい。
前記構成によれば、取付状態において、ビニールハウスHの内側を向く樋底板30の図4中下面に結露が発生した場合、結露により生じた水滴L2(図2)が樋底板30を伝って樋ポケットP2に溜まる。そして、この樋ポケットP2に回収された結露水は、ジョイントJからホースjhを通してビニールハウスHの外側に排出される。このため、前記水滴L2が樋フレーム3の角となる樋底板30と樋側板31の境界部分からビニールハウスH内に落下するのを抑制できる。
また、本実施の形態において、樋底板30の一部を傾斜させて樋傾斜部30aを設け、当該樋傾斜部30aの骨組B側に樋用窪みD2を形成している。このため、樋フレーム3の肉厚をなるべく均一にして、強度の確保と材料の削減を同時に実現できるとともに、押出成形等によりフレームFを形成し易い。
また、本実施の形態において、樋ポケット底部30bから図4中左側に突出する樋ポケット壁30cが、取付状態で下側となる樋用窪みD2の縁となっており、当該縁が樋用窪みD2の底となる樋傾斜部30aの図4中下面とともに樋ポケットP2を形成している。しかし、取付状態で上側に開口する樋ポケットP2を樋底板30に形成できれば、樋用窪みD2の形成方法は任意に変更できる。例えば、樋底板30の一部の肉厚を薄くして、前記樋用窪みD2を形成してもよい。
加えて、樋フレーム3の形状等の要因により、樋フレーム3を伝う水滴が落下することなく第一蟻溝フレーム1側に伝う場合や、樋フレーム3の角から落下する水滴を第一蟻溝フレーム1で受けられる場合には、樋フレーム3に樋用窪みD2を設けなくてもよい。
以下、骨組に取り付けられた本実施の形態におけるシート保持部材Aを利用した結露水の回収方法について説明する。
図2に示すように、結露によりシートSの内側面に付着した水滴L1は、シートSを伝ってフレームFに達すると、第二蟻溝フレーム2の蟻溝22内と、樋フレーム3に回収される。また、第二蟻溝フレーム2に回収された結露水が溢れた場合、第一蟻溝フレーム1の蟻溝12内に回収される。そして、第一蟻溝フレーム1、第二蟻溝フレーム2及び樋フレーム3に回収された結露水が、フレームFを伝ってジョイントJに達すると、ホースjhを介してビニールハウスHの外側に排出される。このように、本実施の形態においては、シートSの内側面に結露により付着した水滴L1を、第一蟻溝フレーム1、第二蟻溝フレーム2及び樋フレーム3に回収でき、結露水回収用の容量を大きくできる。したがって、シートSの屋根部を覆う部分s1の面積が大きくても、結露水回収用の容量が不足してフレームFから回収した結露水が溢れるのを抑制できる。
また、図2に示すように、ビニールハウスHの屋根部(s1)から側部(s2)にかけて一続きとなるシートSを第二蟻溝フレーム2に定着するとともに、当該第二蟻溝フレーム2にフック4を取り付けて、当該フック4に一端が引っ掛かるバンド5でビニールハウスHの側部を開閉するシートSのバタツキを押さえる場合、前記フック4でシートSを傷つける場合がある。このような場合において、雨水等がシートSの傷から浸入したとしても、前記雨水等を第一蟻溝フレーム1で回収し、ジョイントJ及びホースjhを通してビニールハウスHの外側に排出できる。
また、結露により、フレームFにおけるビニールハウスHの内側を向く面に付着した水滴L2のうち、樋底板30に付着した水滴は、樋底板30を伝って樋ポケットP2に回収される。また、前記水滴L2のうち、第二蟻溝フレーム2の底板20における樋フレーム3との連結部よりも上側に付着した水滴は、樋フレーム3に回収される。また、前記水滴L2のうち、前記連結部よりも下側に付着した水滴は、第一蟻溝フレーム1の上側の側板11と、第二蟻溝フレーム2の底板20との間に形成される空間の最も低い部分か、第一蟻溝フレーム1の底板10を伝ってポケットP1に回収される。また、前記水滴L2のうち、第一蟻溝フレーム1の底板10に付着した水滴は、当該底板10を伝ってポケットP1に回収される。
そして、前記したようにフレームFに回収された結露水は、当該フレームFを伝ってジョイントJに向けて流れ、当該ジョイントJに接続されるホースjhからビニールハウスHの外側に排出される。
このように、本実施の形態においては、結露によりシートSの内側面に付着した水滴L1のみならず、シート保持部材A自体に付着した水滴L2をも回収できるので、ビニールハウスH内に結露による水滴が落下するのを抑制する効果が大きい。
また、本実施の形態においては、第二蟻溝フレーム2の底板20に皿部20aを設けているので、当該皿部20aとシートSとの間に隙間23ができる。したがって、第二蟻溝フレーム2に回収された結露水が隙間23を流れ、水はけを良好にできる。
また、本実施の形態においては、第一蟻溝フレーム1の底板に平坦部10aを設けているので、例えば、図7に示すように、第一蟻溝フレーム1にネットNを定着したり、シートSを定着したりした場合、平坦部10aとシート等との間に隙間13ができる。したがって、第一蟻溝フレーム1に回収された結露水が隙間13を流れ、水はけを良好にできる。
以下、本実施の形態におけるシート保持部材Aの作用効果について説明する。
本実施の形態において、ポケットP1は、窪みD1が形成される第一蟻溝フレーム(蟻溝フレーム)1の底板10の短手方向の中心よりも下側に設けられる。
前記構成によれば、取付状態にあるシート保持部材Aにおいて、ポケットP1をより低い位置に設けることができるので、前記ポケットP1に効率よく結露水を回収できる。なお、ポケットP1を設けていれば、シート保持部材A自体に生じた結露水の回収効果を期待できるので、ポケットP1の位置は任意に変更できる。例えば、第一蟻溝フレーム1のポケットP1を省略し、樋フレーム3の樋ポケットP2のみを設けるとしてもよい。
また、本実施の形態において、樋底板30は、図4中右端(樋側板31側端)に向けて骨組Bから離れるように傾斜する樋傾斜部30aと、前記樋傾斜部30aの図4中右端(樋側板31側端)から骨組B側に延びる樋ポケット底部30bと、前記樋ポケット底部30bの図4中下端(骨組B側端)から図4中右側(反樋側板側)に延びる樋ポケット壁30cとを含む。そして、前記樋傾斜部30aの図4中下側(骨組B側)に樋用窪みD2が形成される。
前記構成によれば、樋底板30の一部を傾斜させて樋傾斜部30aを設け、当該樋傾斜部30aの骨組B側に樋用窪みD2を形成している。このため、樋フレーム3の肉厚をなるべく均一にして、強度の確保と材料の削減を同時に実現できるとともに、押出成形等によりフレームFを形成し易い。なお、樋底板30の構成は前記の限りではなく、任意に変更できる。例えば、樋底板30の一部の肉厚を薄くして、樋用窪みD2を形成してもよい。
また、本実施の形態において、基準面f1は、樋用窪みD2の両側で、樋底板30の図4中下端(骨組B側端)に接する。
前記構成によれば、樋底板30の骨組B側面が平らな従来のフレームを連結するのに利用されるジョイント等をそのまま流用できる。このため、シート保持部材Aの汎用性を良好にできるが、フレームFを骨組Bに取り付け、任意のジョイントで連結できれば、樋底板30の形状は任意に変更できる。
また、本実施の形態において、樋底板30の図4中下側(骨組B側)には、前記樋底板30の長手方向に沿って樋用窪みD2が形成されている。前記樋用窪みD2の一方の縁(樋ポケット壁30cの図4中左端)が前記樋用窪みD2の開口を狭める方向に突出して前記樋用窪みD2の底(樋傾斜部30aの図4中下面)とともに樋ポケットP2を形成する。そして、シート保持部材Aは、前記樋ポケットP2の開口を上側に向けて配置される。
前記構成によれば、結露により樋底板30に付着した水滴を樋ポケットP2に回収できる。したがって、樋フレーム3における樋底板30と樋側板31の境界に位置する角部からビニールハウスH内に水滴が落下するのを抑制できる。なお、前記角部から落下した水滴が第一蟻溝フレーム1上に落下するか、或いは、第一蟻溝フレーム1側に伝い落ちるようになっていれば、必ずしも樋ポケットP2を設けなくてもよい。
例えば、図8に示す樋フレーム3Aは、骨組B側面が平らな樋底板32と樋側板31との間に傾斜角度の緩やかな樋側傾斜部33を備え、樋側板31と樋側傾斜部32の境界部分の角から落下する水滴を第一蟻溝フレーム1上に落下させるようにしている。また、図9に示す樋フレーム3Bは、湾曲する樋側板34を備え、骨組B側面が平らな樋底板32を伝う水滴が樋側板34及び底板20を伝って第一蟻溝フレーム1側に移動できるようにしている。また、樋ポケットP2を設ける場合には、樋用窪みD2の形状も任意に変更できる。例えば、樋用窪みD2の上下両方の縁が樋用窪みD2の開口を狭める方向に突出し、上側の縁から落下する水滴が樋用窪みD2の底を伝って下側の縁で樋用窪みD2内に保持されるようになっていてもよい。
また、本実施の形態において、第二蟻溝フレーム2の側板21は、共に、皿部20aから外側(反蟻溝22側)に突出するように屈曲する曲げ部21dを含み、前記曲げ部21dの間に前記係止線条Wが支えられる。
前記構成によれば、第二蟻溝フレーム2をコンパクトにできる。なお、第二蟻溝フレーム2の側板21の形状は、任意に変更できる。例えば、第二蟻溝フレーム2の側板21に、第一蟻溝フレーム1の湾曲部11aと同様の湾曲部を設け、当該湾曲部で係止線条Wを支えるようにしてもよい。
また、本実施の形態において、前記第二蟻溝フレーム2の前記底板20の両方の長手側端部には、それぞれ、図4中下側(骨組B側)に膨らむ皿部20aが設けられる。
前記構成によれば、第二蟻溝フレーム2にシートSを定着したとき、皿部20aとシートSとの間に隙間23ができる。このため、第二蟻溝フレーム2の蟻溝22内に回収された結露水が前記隙間23を通過できるので水はけが良く、第二蟻溝フレーム2やシートSと水が長時間接触することによる劣化を抑制できる。なお、当該劣化を皿部20a以外の構成で抑制してもよい。例えば、図10に示すように、第二蟻溝フレーム2Aの底板24を弓なりに反らしてもよい。また、図示しないが、第二蟻溝フレーム2の底板20に、第一蟻溝フレーム1の平坦部10a及び傾斜部10bと同様の構成を設けるとしてもよい。また、図10に示す第二蟻溝フレーム2Aに、図8,9に示す樋フレーム3A,3Bを組み合わせてもよい。
また、本実施の形態において、シート保持部材Aは、第一蟻溝フレーム1と第二蟻溝フレーム2の二本の前記蟻溝フレームを備えている。そして、前記第一蟻溝フレーム1に窪みD1が形成されている。また、前記第二蟻溝フレーム2の底板20に、上側に位置する前記第一蟻溝フレーム1の側板11と、前記樋側板3が連なる。
前記構成によれば、第一蟻溝フレーム1と第二蟻溝フレーム2の一方または両方に、選択的にシートSを定着できる。本実施の形態のように、シート保持部材AがビニールハウスHの肩部に取り付けられる場合、換気を目的としてビニールハウスHの側部を開閉できるようにすることが好ましく、屋根部と側部のシートSを分離したり、ビニールハウスHの側部にネットN(図7)を展張したりすることがある。前記構成によれば、このような利用に対応できるので、シート保持部材Aの利便性が高い。なお、シート保持部材Aの構成は前記の限りではなく、第二蟻溝フレーム2を廃したり、第三の蟻溝フレームを追加したりしてもよい。
また、本実施の形態において、シート保持部材Aは、窪みD1が形成される第一蟻溝フレーム(蟻溝フレーム)1の上側に設けられ、前記第一蟻溝フレーム1に沿って延びる樋フレーム3を備えている。そして、前記樋フレーム3は、前記ビニールハウスHの長手方向に延びる樋底板30と、前記樋底板30の下端から垂直方向に起立する樋側板31とを有する。
前記構成によれば、結露によりシートSの内側面に付着した水滴L1を樋フレーム3で回収できる。このように、シートSを定着する機能を有さずに、結露水を回収するのに特化した樋フレーム3を設けることで、より多くの結露水を回収できる。なお、シート保持部材Aの構成は前記の限りではなく、樋フレーム3を廃してもよい。この場合、シート保持部材AのフレームFが第一蟻溝フレーム1のみからなるとしてもよい。
また、樋フレーム3を設ける場合には、樋フレーム3の形状も任意に変更できる。例えば、図11に示すように、樋フレーム3Cが、樋底板30の下端から斜めに起立する樋側板35を備えてもよい。また、図11に示す樋側板35は、第二蟻溝フレーム2に向けて第一蟻溝フレーム1に近づくように傾斜しているので、樋フレーム3Cにおける結露水回収用の容積を大きくできる。なお、図11の樋フレーム3Cは、樋ポケットP2を有しているが樋ポケットP2を廃し、骨組B側面が平らな樋底板32を備えるとしてもよい。また、図11に示す樋フレーム3Cを図10に示す第二蟻溝フレーム2Aと組み合わせて利用してもよい。
また、本実施の形態において、傾斜部10bの図4中上端(反骨組側端)は、湾曲部11aの頂部と同じか、前記頂部11aよりも図4中下側(骨組B側)に位置する。
前記構成によれば、傾斜部10bを設けることで窪みD1を形成したとしても、湾曲部11aで係止線条Wを支える際に、前記傾斜部10bが邪魔になるのを防止できる。なお、窪みD1を有する第一蟻溝フレーム1にシートSを定着する予定がない場合や、係止線条Wの形状によっては、傾斜部10bの図4中上端が湾曲部11aの頂部を超えて図4中上側に突出してもよい。
また、本実施の形態において、窪みD1が形成される第一蟻溝フレーム(蟻溝フレーム)1の底板10は、一方の側板11に連なる平坦部10aと、他方の側板11に連なり、図4中右端(平坦部10a側端)が蟻溝12内に向かうように傾斜する傾斜部10bと、前記平坦部10aの途中と前記傾斜部10bの図4中右端(平坦部10a側端)とをつなぐポケット底部10cとを含む。そして、前記傾斜部10bの図4中下側(骨組B側)に前記窪みD1が形成される。
このように、本実施の形態においては底板10の一部を傾斜させて傾斜部10bを設け、当該傾斜部10bの骨組B側に窪みD1を形成している。このため、第一蟻溝フレーム1の肉厚をなるべく均一にして、強度の確保と材料の削減を同時に実現できるとともに、押出成形等によりフレームFを形成し易い。
加えて、前記構成によれば、第一蟻溝フレーム1の蟻溝12にシート等を定着する場合、係止線条W及びシート等が傾斜部10bで図4中上側に押し上げられる。このため、平坦部10aとシート等との間に隙間13ができる。したがって、窪みD1を有する第一蟻溝フレーム1にシート等を定着した場合、前記隙間13を水が移動できて水はけがよく、第一蟻溝フレーム1やシート等と水が長時間接触することによる劣化を抑制できる。
なお、窪みD1の形成方法は任意に変更できる。例えば、底板10の一部の肉厚を薄くして、窪みD1を形成してもよい。
また、本実施の形態において、窪みD1が形成される第一蟻溝フレーム(蟻溝フレーム)1の側板11は、共に、底板10から外側(反蟻溝側)に膨らむ湾曲部11aを含む。また、前記窪みD1が形成される第一蟻溝フレーム(蟻溝フレーム)1の図4中下端(骨組B側端)に、前記窪みD1の両側で接する基準面f1は、一対の前記側板11,11の両方の前記湾曲部11aの頂部を通る平面f2に対して平行方向に延びる。
前記構成によれば、底板10の図4中下端(骨組B側端)と、湾曲部11aの頂部の高さが合うので、底板10の骨組B側面が基準面f1に沿って平らな従来のフレームを連結するのに利用されるジョイント等をそのまま流用できる。このため、シート保持部材Aの汎用性を良好にできる。しかし、フレームFを骨組Bに取り付け、任意のジョイントで連結できれば、窪みD1を有する第一蟻溝フレーム(蟻溝フレーム)1の形状は、任意に変更できる。
また、本実施の形態において、シート保持部材Aは、ビニールハウスHの骨組Bに固定され、シートSを保持する。また、シート保持部材Aは、前記ビニールハウスHの長手方向に沿って延びる底板10,20と、前記底板10,20の両方の長手側端から接近しながら斜めに起立する一対の側板(11,11と21,21)とを有し、前記底板10,20と一対の前記側板(11,11と21,21)との間に蟻溝12,22が形成される第一蟻溝フレーム1及び第二蟻溝フレーム2と、第一蟻溝フレーム1または第二蟻溝フレーム2の前記蟻溝12,22に嵌り、前記蟻溝12,22内に前記シートSを定着させる係止線条Wとを備える。また、第一蟻溝フレーム1の前記底板10の図4中下側(骨組B側)には、前記底板10の長手方向に沿って窪みD1が形成されている。また、前記窪みD1の一方の縁(平坦部10aの図4中左端)は、前記窪みD1の開口を狭める方向に突出して前記窪みD1の底(傾斜部10bの図4中下面)とともにポケットP1を形成している。そして、シート保持部材Aは、前記ポケットP1の開口を上側に向けて配置される。
前記構成によれば、シート保持部材Aにおいて、ビニールハウスHの内側を向く面に結露により生じた水滴をポケットP1に回収できる。つまり、前記構成によれば、シートSの内側面のみならず、シート保持部材A自体に付着した水滴についても回収できるので、ビニールハウスH内に結露水が落下するのを抑制する効果を向上できる。
なお、本実施の形態においては、シート保持部材Aが第一蟻溝フレーム1と第二蟻溝フレーム2の二種類の蟻溝フレームを有しているが、前記したように、蟻溝フレームの数は任意に変更できる。
また、本実施の形態においては、取付状態において下側に位置する一方の縁のみが窪みD1の開口を狭める方向に突出している。しかし、上下両方の縁が窪みD1の開口を狭める方向に突出し、上側の縁から落下する水滴が窪みD1の底を伝って下側の縁で窪みD1内に保持されるようになっていてもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明したが、特許請求の範囲から逸脱しない限り、改造、変形及び変更が可能である。
A シート保持部材
B 骨組
D1 窪み
D2 樋用窪み
F フレーム
f1 基準面
f2 平面
H ビニールハウス
S シート
P1 ポケット
P2 樋ポケット
W 係止線条
1 第一蟻溝フレーム(蟻溝フレーム)
2,2A 第二蟻溝フレーム(蟻溝フレーム)
3,3A,3B,3C 樋フレーム
10,20,24 底板
10a 平坦部
10b 傾斜部
10c ポケット底部
11,21 側板
11a 湾曲部
12,22 蟻溝
20a 触部
21d 曲げ部
30,32 樋底板
30a 樋傾斜部
30b 樋ポケット底部
30c 樋ポケット壁
31,34,35 樋側板

Claims (13)

  1. ビニールハウスの骨組に固定され、シートを保持するシート保持部材において、
    前記ビニールハウスの長手方向に沿って延びる底板と、前記底板の両方の長手側端から接近しながら斜めに起立する一対の側板とを有し、前記底板と一対の前記側板との間に蟻溝が形成される一以上の蟻溝フレームと、
    何れかの前記蟻溝フレームの前記蟻溝に嵌り、前記蟻溝内に前記シートを定着させる係止線条とを備え、
    何れかの前記蟻溝フレームの前記底板の前記骨組側には、前記底板の長手方向に沿って窪みが形成されており、
    前記窪みの一方の縁は、前記窪みの開口を狭める方向に突出して前記窪みの底とともにポケットを形成しており、
    前記ポケットの開口を上側に向けて配置されることを特徴とするシート保持部材。
  2. 前記窪みが形成される前記蟻溝フレームの前記側板は、共に、前記底板から外側に膨らむ湾曲部を含み、
    前記窪みが形成される前記蟻溝フレームの前記骨組側端に、前記窪みの両側で接する基準面は、一対の前記側板の両方の前記湾曲部の頂部を通る平面に対して平行方向に延びることを特徴とする請求項1に記載のシート保持部材。
  3. 前記窪みが形成される前記蟻溝フレームの前記底板は、
    一方の前記側板に連なる平坦部と、
    他方の前記側板に連なり、前記平坦部側端が蟻溝内に向かうように傾斜する傾斜部と、
    前記平坦部の途中と前記傾斜部の前記平坦部側端とをつなぐポケット底部とを含み、
    前記傾斜部の前記骨組側に前記窪みが形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシート保持部材。
  4. 前記傾斜部の反骨組側端は、前記湾曲部の頂部と同じか、前記頂部よりも前記骨組側に位置することを特徴とする請求項3に記載のシート保持部材。
  5. 前記窪みが形成される前記蟻溝フレームの上側に設けられ、前記蟻溝フレームに沿って延びる樋フレームを備え、
    前記樋フレームは、前記ビニールハウスの長手方向に延びる樋底板と、前記樋底板の下端から斜め或いは垂直方向に起立する樋側板とを有することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載のシート保持部材。
  6. 第一蟻溝フレームと第二蟻溝フレームの二本の前記蟻溝フレームを備え、
    前記第一蟻溝フレームに、前記窪みが形成されており、
    前記第二蟻溝フレームの前記底板に、上側に位置する前記第一蟻溝フレームの前記側板と、前記樋側板が連なることを特徴とする請求項5に記載のシート保持部材。
  7. 前記第二蟻溝フレームの前記底板の両方の長手側端部には、それぞれ、前記骨組側に膨らむ皿部が設けられることを特徴とする請求項6に記載のシート保持部材。
  8. 前記第二蟻溝フレームの前記側板は、共に、前記皿部から外側に突出するように屈曲する曲げ部を含み、
    前記曲げ部の間に前記係止線条が支えられることを特徴とする請求項7に記載のシート保持部材。
  9. 前記樋底板の前記骨組側には、前記樋底板の長手方向に沿って樋用窪みが形成されており、
    前記樋用窪みの一方の縁は、前記樋用窪みの開口を狭める方向に突出して前記樋用窪みの底とともに樋ポケットを形成しており、
    前記樋ポケットの開口を上側に向けて配置されることを特徴とする請求項5から請求項8の何れか一項に記載のシート保持部材。
  10. 前記基準面は、前記樋用窪みの両側で、前記樋底板の前記骨組側端に接することを特徴とする請求項9に記載のシート保持部材。
  11. 前記樋底板は、
    前記樋側板側端に向けて前記骨組から離れるように傾斜する樋傾斜部と、
    前記樋傾斜部の前記樋側板側端から前記骨組側に延びる樋ポケット底部と、
    前記樋ポケット底部の前記骨組側端から反樋側板側に延びる樋ポケット壁とを含み、
    前記樋傾斜部の前記骨組側に前記樋用窪みが形成されることを特徴とする請求項9または請求項10に記載のシート保持部材。
  12. 前記ポケットは、前記窪みが形成される前記蟻溝フレームの前記底板の短手方向の中心よりも下側に設けられることを特徴とする請求項1から請求項11の何れか一項に記載のシート保持部材。
  13. ビニールハウスの骨組に固定され、シートを保持するシート保持部材において、
    前記ビニールハウスの長手方向に沿って延びる底板と、前記底板の両方の長手側端から接近しながら斜めに起立する一対の側板とを有し、前記底板と一対の前記側板との間に蟻溝が形成される一以上の蟻溝フレームと、
    何れかの前記蟻溝フレームの上側に設けられ、前記蟻溝フレームに沿って延びる樋フレームと、
    何れかの前記蟻溝フレームの前記蟻溝に嵌り、前記蟻溝内に前記シートを定着させる係止線条とを備え、
    前記樋フレームは、前記ビニールハウスの長手方向に延びる樋底板と、前記樋底板の一端から斜め或いは垂直方向に起立する樋側板とを有し、
    前記樋底板の前記骨組側には、前記樋底板の長手方向に沿って樋用窪みが形成されており、
    前記樋用窪みの一方の縁は、前記樋用窪みの開口を狭める方向に突出して前記樋用窪みの底とともに樋ポケットを形成しており、
    前記樋ポケットの開口を上側に向けて配置されることを特徴とするシート保持部材。
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