JP2016085176A - 物理量センサー、電子機器および移動体 - Google Patents

物理量センサー、電子機器および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】大型化を低減しつつ、複数の軸まわりの物理量を検出することのできる物理量センサー、電子機器および移動体を提供する。【解決手段】物理量センサーは、略矩形の平面視形状をなし、4つの外縁31〜34を有しているIC3と、IC3の主面に配置され、平面視で、外縁34から突出してIC3と重ならない部分を有している振動素子4と、IC3の主面の振動素子4と外縁33との間に配置され、平面視で、外縁32から突出してIC3と重ならない部分を有し、振動素子4の検出軸と異なる向きの検出軸を有している振動素子5と、を備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、物理量センサー、電子機器および移動体に関するものである。
従来から、角速度を検出するための電子デバイスとして、特許文献1のような電子デバイスが知られている。特許文献1に記載の電子デバイスは、基部から一対の駆動腕と一対の検出腕とが延出する振動素子を有しており、この振動素子が半導体装置(IC)上に固定された状態でパッケージに収容されている。このような特許文献1の電子デバイスでは、1つの軸まわりの角速度しか検出することができないので、複数の軸まわりの角速度を検出する場合には、例えば、パッケージ内に、半導体回路および振動素子からなるユニットを検出軸を異ならせて複数組配置する必要がある。したがって、電子デバイスが大型化してしまう。
特開2013−253895号公報
本発明の目的は、大型化を低減しつつ、複数の軸まわりの物理量を検出することのできる物理量センサー、電子機器および移動体を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例の物理量センサーは、平面視で、対向する第1外縁および第2外縁と、前記第1外縁および前記第2外縁の並び方向に交差する方向に対向する第3外縁および第4外縁と、を有している半導体装置と、
前記半導体装置の主面に取り付けられ、平面視で、前記第1外縁から突出して前記半導体装置と重ならない部分を有している第1物理量検出素子と、
前記半導体装置の前記主面の前記第1物理量検出素子と前記第2外縁との間に取り付けられ、平面視で、前記第4外縁から突出して前記半導体装置と重ならない部分を有し、前記第1物理量センサーの検出軸と異なる検出軸を有している第2物理量検出素子と、を備えていることを特徴とする。
これにより、大型化を低減しつつ、複数の軸まわりの物理量を検出することのできる物理量センサーを提供することができる。
[適用例2]
本適用例の物理量センサーでは、前記半導体装置は、前記主面の前記第2物理量検出素子と前記第3外縁との間に設けられ、少なくとも1つのデジタル信号用端子が配置されている第1端子配置領域を有していることが好ましい。
これにより、デジタル信号用端子を第1、第2物理量検出素子からなるべく離間して配置することができる。そのため、第1、第2物理量検出素子へのノイズの混入を低減することができる。
[適用例3]
本適用例の物理量センサーでは、前記第1物理量検出素子は、
基部と、
前記基部に接続されている駆動振動腕と、
前記基部に接続されている検出振動腕と、
前記基部に接続されている調整振動腕と、を有し、
前記重ならない部分には、前記調整振動腕の少なくとも一部が含まれていることが好ましい。
これにより、調整時のレーザー照射によって半導体装置がダメージを受けてしまうことを低減することができる。
[適用例4]
本適用例の物理量センサーでは、前記検出振動腕は、前記基部に対して前記第1端子配置領域から遠位側に位置していることが好ましい。
これにより、検出振動腕に配置されている検出信号電極へのデジタル信号(ノイズ)の混入を低減することができる。
[適用例5]
本適用例の物理量センサーでは、前記第2物理量検出素子は、
基部と、
前記基部と接続されている駆動振動腕と、
前記基部と接続されている検出振動腕と、
前記基部に接続されている調整振動腕と、を有し、
前記重ならない部分には、前記調整振動腕の少なくとも一部が含まれていることが好ましい。
これにより、調整時のレーザー照射によって半導体装置がダメージを受けてしまうことを低減することができる。
[適用例6]
本適用例の物理量センサーでは、前記検出振動腕は、前記基部に対して前記第1端子配置領域から遠位側に位置していることが好ましい。
これにより、検出振動腕に配置されている検出信号電極へのデジタル信号(ノイズ)の混入を低減することができる。
[適用例7]
本適用例の物理量センサーでは、前記半導体装置の前記主面の前記第1物理量検出素子および第2物理量検出素子と前記第3外縁との間に取り付けられ、前記第1物理量センサーおよび前記第2物理量センサーの検出軸と異なる検出軸を有している第3物理量検出素子を備えていることが好ましい。
これにより、より多くの検出軸を有する物理量センサーとなる。
[適用例8]
本適用例の物理量センサーでは、前記半導体装置は、前記主面の前記第1物理量検出素子と前記第3外縁との間に設けられ、少なくとも1つのアナログ信号用端子が配置されている第2端子配置領域を備えていることが好ましい。
これにより、半導体装置上のスペースを有効活用することができる。また、第2端子配置領域を第1端子配置領域からなるべく離間して配置することができる。
[適用例9]
本適用例の物理量センサーでは、前記第3物理量検出素子は、前記第1端子配置領域と前記第2端子配置領域との間に位置していることが好ましい。
これにより、半導体装置上のスペースを有効活用することができる。
[適用例10]
本適用例の物理量センサーでは、前記第3物理量検出素子は、前記第1端子配置領域との離間距離が、前記第2端子配置領域との離間距離よりも長くなるように配置されていることが好ましい。
これにより、デジタル信号用端子から第3物理量検出素子へのノイズの混入を低減することができる。
[適用例11]
本適用例の物理量センサーでは、前記第1物理量検出素子および前記第2物理量検出素子は、それぞれ、角速度を検出することができることが好ましい。
これにより、物理量センサーを角速度センサーとして利用することができる。
[適用例12]
本適用例の電子機器は、上記適用例の物理量センサーを有していることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い電子機器が得られる。
[適用例13]
本適用例の移動体は、上記適用例の物理量センサーを有していることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い移動体が得られる。
本発明の物理量センサーの第1実施形態を示す斜視図である。 図1に示す物理量センサーの断面図である。 図1に示す物理量センサーの平面図である。 図1に示す物理量センサーが有する振動素子を示す平面図である。 図1に示す物理量センサーが有する振動素子を示す平面図である。 不要信号キャンセルチューニングを説明する図である。 図1に示す物理量センサーが有する応力緩和層を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る物理量センサーが有する振動素子の上面図である。 本発明の物理量センサーを備える電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。 本発明の物理量センサーを備える電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。 本発明の物理量センサーを備える電子機器を適用したデジタルスチールカメラの構成を示す斜視図である。 本発明の物理量センサーを備える移動体を適用した自動車の構成を示す斜視図である。
以下、本発明の物理量センサー、電子機器および移動体を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の物理量センサーの第1実施形態を示す斜視図である。図2は、図1に示す物理量センサーの断面図である。図3は、図1に示す物理量センサーの平面図である。図4は、図1に示す物理量センサーが有する振動素子を示す平面図である。図5は、図1に示す物理量センサーが有する振動素子を示す平面図である。図6は、不要信号キャンセルチューニングを説明する図である。図7は、図1に示す物理量センサーが有する応力緩和層を示す断面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図2の上側を「上側」とも言い、下側を「下側」とも言う。また、図1に示すように、互いに直交する3軸をX軸、Y軸およびZ軸とし、物理量センサーの厚さ方向がZ軸と一致するものとする。
図1に示す物理量センサー1は、3軸角速度センサーであり、X軸まわりの角速度ωxと、Y軸まわりの角速度ωyと、Z軸まわりの角速度ωzと、をそれぞれ独立して検出することができる。このような物理量センサー1は、内部に収容空間Sが形成されたパッケージ2と、収容空間Sに収容されたIC(半導体装置)3と、IC3上に応力緩和層7を介して取り付けられた3つの振動素子4、5、6と、を有している。
以下、これら各部について順に説明する。
≪パッケージ≫
パッケージ2は、図2に示すように、上面に開口する凹部211を有する箱状のベース21と、凹部211の開口を塞ぐ板状のリッド22と、ベース21とリッド22との間に介在し、これらを接合するシームリング23と、を有している。そして、凹部211の開口がリッド22で塞がれることにより形成された収容空間S内にIC3および振動素子4、5、6が収納されている。なお、収容空間Sの雰囲気は、特に限定されないが、例えば、真空状態(10Pa以下の減圧状態)とされる。これにより、粘性抵抗が低減され、振動素子4、5、6を効率的に駆動することができる。
−ベース21−
ベース21は、略正方形の平面視形状を有している。また、凹部211は、ベース21の上面に開口する第1凹部211aと、第1凹部211aの底面の縁部を除く中央部に開口する第2凹部211bと、を有している。また、ベース21の各側面には上面から下面まで延びる複数の切り欠き部212が形成されている。このようなベース21は、例えば、酸化アルミニウム質、窒化アルミニウム質、炭化珪素質、ムライト質、ガラス・セラミック質等のセラミックグリーンシートを複数枚積層したものを焼結することで形成することができる。なお、ベース21の平面視形状としては、特に限定されず、例えば、長方形や円形であってもよい。
このようなベース21には配線24が配置されている。配線24は、第1凹部211aの底面に配置され、ボンディングワイヤーBWを介してIC3と電気的に接続された複数の内部端子241と、ベース21の底面に配置され、対応する内部端子241と電気的に接続された複数の外部端子242と、を有している。また、配線24は、ベース21内に形成された内部配線243や切り欠き部212に形成されたキャスタレーション電極244を有し、これらを介して各内部端子241とそれに対応する外部端子242とが電気的に接続されている。このような配線24は、例えば、タングステン(W)、モリブテン(Mo)、マンガン(Mg)等で構成することができ、ベース21から露出している部分(例えば、内部端子241、外部端子242、キャスタレーション電極244)については、さらに、その表面に金(Au)などのめっき金属層を形成してもよい。
−リッド22−
リッド22は、板状であり、シームリング23を介してベース21の上面に接合されている。リッド22の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、コバール等の合金を用いることが好ましい。なお、リッド22は、例えば、シームリング23を介して配線24に含まれているグランド配線と電気的に接続されていてもよい。これにより、リッド22をパッケージ2の外部からのノイズを遮断するシールド部として機能させることができる。
≪IC≫
IC3は、第2凹部211bの底面に銀ペースト等によって固定されている。また、IC3は、略矩形の平面視形状を有し、平面視の外形は、図3に示すように、Y軸方向に延在する一対の外縁(辺)31、32と、X軸方向に延在する一対の外縁(辺)33、34と、を有している。
このIC3には、例えば、外部のホストデバイスと通信を行うインターフェース部3iと、振動素子4を駆動し、振動素子4に加わった角速度ωyを検出する駆動/検出回路3yと、振動素子5を駆動し、振動素子5に加わった角速度ωxを検出する駆動/検出回路3xと、振動素子6を駆動し、振動素子6に加わった角速度ωzを検出する駆動/検出回路3zと、が含まれている。また、IC3の上面には複数の接続端子39が配置されており、これら接続端子39と内部端子241とがボンディングワイヤーBWを介して接続されている。これにより、IC3は、外部端子242を介してホストデバイスと通信を行うことができる。なお、IC3の通信方式としては、特に限定されず、例えば、SPI(登録商標)(Serial Peripheral Interface)や、IC(登録商標)(Inter-Integrated Circuit)を用いることができる。また、IC3は、通信方式を選択するセレクト機能を有し、通信方式をSPIおよびICの中から選択できるようになっていてもよい。これにより、複数の通信方式に対応した利便性の高い物理量センサー1となる。
ここで、複数の接続端子39は、図3に示すように、IC3の上面に設定された3つの領域、第1端子配置領域SS1、第2端子配置領域SS2および第3端子配置領域SS3に分かれて配置されている。第1端子配置領域SS1は、外縁(第2外縁)33に沿って、かつ、外縁(第3外縁)31側に片寄って配置されており、第2端子配置領域SS2は、外縁(第1外縁)34に沿って、かつ、外縁31側に片寄って配置されており、第3端子配置領域SS3は、外縁(第4外縁)32に沿って、かつ、外縁34側に片寄って配置されている。
第1端子配置領域SS1には、例えば、通信方式を選択するためのスレーブセレクト信号SS用のデジタル信号端子、データ入力信号MOSI用のデジタル信号端子、クロック信号SCLK用のデジタル信号端子、データ出力信号MISO用のデジタル信号端子等のデジタル信号用端子がまとめて配置されている。また、第2端子配置領域SS2および第3端子配置領域SS3には、例えば、グランドGND用のグランド端子、インターフェース部3iの電源VDDI用の電源信号端子、駆動/検出回路3x、3y、3zの電源VDD用の電源信号端子、テスト用のテスト信号用端子等のアナログ信号用端子がまとめて配置されている。
このように、デジタル信号用端子とアナログ信号用端子とを異なる領域に分けて配置することで、アナログ信号用端子(配線)へのデジタル信号の混入を低減することができる。そのため、ノイズを低減することができ、より正確な駆動を行うことのできる物理量センサー1となる。特に、本実施形態では、第2、第3端子配置領域SS2、SS3から第1端子配置領域SS1をなるべく遠ざける配置となっているため、上記の効果をより効果的に発揮することができる。
≪振動素子≫
−振動素子4−
振動素子(第1物理量検出素子)4は、所謂「H型」と呼ばれるジャイロ素子であり、Y軸まわりの角速度ωyを検出することができる。このような振動素子4は、図4に示すように、水晶からなる振動片40と、振動片40に配置された電極(図示せず)と、を有している。ただし、振動片40の材料としては、水晶に限定されず、例えば、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウムなどの圧電材料を用いることもできる。
振動片40は、水晶の結晶軸であるx軸(電気軸)およびy軸(機械軸)で規定されるxy平面に広がりを有し、z軸(光軸)方向に厚みを有する板状をなしている。また、振動片40は、基部41と、基部41から−y軸側に並んで延出する一対の駆動振動腕421、422と、基部41から+y軸側に並んで延出する一対の検出振動腕431、432と、基部41から+y軸側に延出し、検出振動腕431、432の両側に位置する一対の調整振動腕441、442と、基部41を支持する支持部45と、基部41と支持部45とを連結する連結部46と、を有している。
このような振動素子4は、支持部45において応力緩和層7に固定されている。また、振動素子4の応力緩和層7への固定は、導電性を有する固定部材8を用いて行われており、固定部材8および応力緩和層7を介して、振動素子4とIC3とが電気的に接続されている。固定部材8としては、特に限定されず、例えば、金属ろう材、金属バンプ、導電性接着剤等を用いることができる。
また、支持部45は、略「コ」字状をなしており、一対の駆動振動腕421、422を囲むように配置されている。また、連結部46は、基部41の−x軸側の端部と支持部45の−x軸側の端部とを連結する梁部461と、基部41の+x軸側の端部と支持部45の+x軸側の端部とを連結する梁部462と、基部41のx軸方向両側の端部と支持部45の中央部とを連結する梁部463とを有している。特に、本実施形態では、梁部461、462が、基部41から+y軸方向に延出し、−y軸方向に折り返した形状となっており、さらに、梁部463が、その途中に蛇行するように湾曲した湾曲部463aを有する形状となっている。これにより、連結部46を十分に柔らかくすることができ、不要振動(特に、y軸並進モードの振動)の発生を低減することができる。
駆動振動腕421、422には図示しない駆動電極が設けられており、IC3(駆動/検出回路3y)から駆動電極に発振駆動信号(交番電圧)を印加することで、矢印Aで示す駆動モードが励振される。そして、駆動振動腕421、422が駆動モードで振動しているときに、検出軸Jまわりの角速度ωが加わると、矢印Bで示す検出モードが励振され、これにより、検出振動腕431、432が振動する。検出振動腕431、432には図示しない検出電極が設けられており、この検出電極から検出振動腕431、432の振動により生じる検出信号(電荷)が取り出される。そして、取り出された検出信号に基づいてIC3(駆動/検出回路3y)が角速度ωを検出する。
また、図示しないが、調整振動腕441、442には不要信号キャンセルチューニング用(調整用)の調整用電極(調整部)が設けられている。不要信号キャンセルチューニングとは、例えば、製造バラツキ等により検出振動431、432に生じる不要信号の少なくとも一部を、不要信号とは逆位相の調整信号により相殺させるために、レーザー照射によって調整用電極の一部を除去し、調整振動腕441、442に生じる調整信号の電荷量を変化させることで、調整を行う作業である。この作業によって、振動素子4に角速度ωが加わっていない状態で駆動振動腕421、422を駆動モードで振動させた際の、検出信号に含まれる不要信号を低減することができる。そのため、より精度よく角速度ωを検出することができる。
−振動素子5−
振動素子(第2物理量検出素子)5は、所謂「H型」と呼ばれるジャイロ素子であり、X軸まわりの角速度ωxを検出することができる。このような振動素子5は、IC3上に取り付けられた状態の向きが異なる以外は、前述した振動素子4と同様の構成であるため、その説明を省略する。
−振動素子6−
振動素子(第3物理量検出素子)6は、Z軸まわりの角速度ωzを検出することができるジャイロ素子である。このような振動素子6は、図5に示すように、水晶からなる振動片60と、振動片60に配置された電極(図示せず)と、を有している。ただし、振動片60の材料としては、水晶に限定されず、例えば、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウムなどの圧電材料を用いることもできる。
振動片60は、水晶の結晶軸であるx軸(電気軸)およびy軸(機械軸)で規定されるxy平面に広がりを有し、z軸(光軸)方向に厚みを有する板状をなしている。また、振動片60は、基部61と、基部61からy軸方向両側に延出する一対の検出振動腕621、622と、基部61からx軸方向両側へ延出する一対の連結腕631、632と、連結腕631の先端部からy軸方向両側に延出する一対の駆動振動腕641、642と、連結腕632の先端部からy軸方向両側に延出する一対の駆動振動腕643、644と、基部61を支持する一対の支持部651、652と、支持部651と基部61とを連結する一対の連結部661、662と、支持部652と基部61とを連結する一対の連結部663、664と、を有している。
このような振動素子6は、支持部651、652において応力緩和層7に固定されている。また、振動素子6の応力緩和層7への固定は、固定部材8を用いて行われており、固定部材8および応力緩和層7を介して、振動素子6とIC3とが電気的に接続されている。
駆動振動腕641〜644には図示しない駆動電極が設けられており、IC3(駆動/検出回路3z)から駆動電極に発振駆動信号(交番電圧)を印加することで、矢印Cで示すような駆動モードが励振される。そして、駆動振動腕641〜644が駆動モードで振動しているときに、検出軸Jまわりの角速度ωが加わると、矢印Dで示すような検出モードが励振され、これにより、検出振動腕621、622が振動する。検出振動腕621、622には図示しない検出電極が設けられており、この検出電極から検出振動腕621、622の振動により生じる検出信号(電荷)が取り出される。そして、取り出された検出信号に基づいてIC3(駆動/検出回路3z)が角速度ωを検出する。
以上、振動素子4、5、6の構成について説明した。次に、IC3上での振動素子4、5、6の配置について説明する。
まず、振動素子4の配置について説明する。振動素子4は、図3に示すように、検出軸JがY軸と一致するように配置されている。これにより、振動素子4によって角速度ωyを検出することができる。また、振動素子4は、IC3の上面の外縁32側および外縁34側に片寄った位置(図中右下に位置する角部付近)に配置されている。また、振動素子4の+X軸側(すなわち、振動素子4と外縁32との間)には第3端子配置領域SS3が位置し、振動素子4の−X軸側(すなわち、振動素子4と外縁31との間)には第2端子配置領域SS2が位置している。
また、振動素子4は、調整振動腕441、442が平面視でIC3の外縁34から+Y軸側へはみ出し、平面視でIC3と重ならないように配置されている。これにより、前述した不要信号キャンセルチューニング時のIC3の損傷を防止することができる。具体的に説明すると、不要信号キャンセルチューニングは、図6に示すように、振動素子4の上方から調整用電極49にレーザーLLを照射し、調整用電極49の一部を除去して行うが、この際、レーザーLLが調整振動腕441、442を透過して振動素子4の下方に位置する部分に照射される場合がある。そのため、調整振動腕441、442をIC3と重ならないように配置することで、レーザーLLが調整振動腕441、442を透過したとしても、透過したレーザーLLがIC3に照射されることがない。これにより、IC3へのダメージを防止することができる。
なお、本実施形態の振動素子4は、調整振動腕441、442の全域が平面視でIC3と重ならないように配置されているが、振動素子4の配置としては、これに限定されず、調整振動腕441、442のうちの少なくとも質量調整領域(レーザーLLが照射される領域)がIC3と重ならないように配置されていればよい。
次に、振動素子5の配置について説明する。振動素子5は、図3に示すように、検出軸JがX軸と一致するように配置されている。これにより、振動素子5によって角速度ωxを検出することができる。また、振動素子5は、IC3の上面の外縁32側および外縁33側に片寄った位置(図中左下に位置する角部付近)に配置されている。そのため、振動素子5は、振動素子4に対して−Y軸側(すなわち、振動素子4と外縁33との間)に位置している。また、振動素子5の−X軸側(すなわち、振動素子5と外縁31との間)には第1端子配置領域SS1が位置している。また、振動素子5は、調整振動腕541、542が平面視でIC3の外縁32から+X軸側へはみ出して配置されている。これにより、前述した振動素子4と同様に、不要信号キャンセルチューニング時のIC3の損傷を防止することができる。
なお、本実施形態の振動素子5は、調整振動腕541、542の全域が平面視でIC3と重ならないように配置されているが、振動素子5の配置としては、これに限定されず、調整振動腕541、542のうちの少なくとも質量調整領域(レーザーLLが照射される領域)がIC3と重ならないように配置されていればよい。
次に、振動素子6の配置について説明する。振動素子6は、図3に示すように、検出軸JがZ軸と一致するように配置されている。これにより、振動素子6によって角速度ωzを検出することができる。また、振動素子6は、IC3の上面の外縁31側に片寄った位置に配置されている。そのため、振動素子6は、振動素子4、5に対して−X軸側(すなわち、振動素子4、5と外縁31との間)に位置している。また、振動素子6の−Y軸側(すなわち、振動素子6と外縁33との間)には第1端子配置領域SS1が位置し、+Y軸側(すなわち、振動素子6と外縁34との間)には第2端子配置領域SS2が位置している。
特に、振動素子6は、第1端子配置領域SS1よりも第2端子配置領域SS2側に片寄って配置されている。言い換えると、振動素子6は、第1端子配置領域SS1との離間距離DSS1よりも、第2端子配置領域SS2との離間距離DSS2の方が短くなるように配置されている。これにより、第1端子配置領域SS1から振動素子6をなるべく離間させることができ、振動素子6へのデジタル信号の混入が低減される。そのため、駆動信号や検出信号へのノイズの混入を低減することができ、より正確な駆動を行うことのできる物理量センサー1となる。
また、振動素子6は、支持部651、652の並び方向(検出振動腕621、622の延在方向)がY軸方向とほぼ一致するように配置されている。振動素子6は、支持部651、652の並び方向の長さの方が、これに直交する方向(連結腕631、632の延在方向)の長さよりも長い。そのため、このように配置することで、IC3の上面のスペースを有効に活用することができる。そのため、例えば、外縁31、33の離間距離を短くすることができ、IC3の小型化を図ることができる。ただし、振動素子6の配置としては、これに限定されず、例えば、支持部651、652の並び方向がX軸と一致するように配置されていてもよい。この場合には、本実施形態と比べて、離間距離DSS1を長くすることができるため、振動素子6へのノイズの混入をより効果的に低減することができる。
以上のように、IC3の上面の外縁32側の領域に振動素子4、5をY軸方向に並べて配置し、さらに、IC3の上面の外縁31側の領域に振動素子6を配置することで、これら3つの振動素子4、5、6を比較的小さいスペースで配置することができる。そのため、IC3の小型化を図ることができ、それに伴い、物理量センサー1の小型化を図ることができる。
≪応力緩和層≫
応力緩和層7は、図1および図3に示すように、IC3の上面に設けられている。また、応力緩和層7は、IC3と振動素子4との間に設けられ、上面に振動素子4が取り付けられた第1応力緩和層71と、IC3と振動素子5との間に設けられ、上面に振動素子5が取り付けられた第2応力緩和層72と、IC3と振動素子6との間に設けられ、上面に振動素子6が取り付けられた第3応力緩和層73と、を有している。これら第1、第2、第3応力緩和層71、72、73を設けることで、パッケージが受けた衝撃が緩和され、前記衝撃が振動素子4、5、6に伝達され難くなる。また、IC3と振動素子4、5、6との間の熱膨張差に起因して発生する応力が緩和され、振動素子4、5、6が変形(撓み)し難くなる。そのため、第1、第2、第3応力緩和層71、72、73を設けることで、物理量センサー1の機械的強度を高めることができると共に、より精度よく角速度ωx、ωy、ωzを検出することができる。
このような第1、第2、第3応力緩和層71、72、73は、互いに同様の構成であるため、以下では、第1応力緩和層71について代表して説明し、第2、第3応力緩和層72、73については、その説明を省略する。
第1応力緩和層71は、例えば、図7に示すように、IC3の上面(パッシベーション膜38上)に積層された絶縁膜711と、絶縁膜711上に形成され、IC3と電気的に接続された配線層712と、配線層712および絶縁膜711上に形成された絶縁膜713と、絶縁膜713上に形成され、配線層712と電気的に接続された配線層714と、を有している。そして、配線層714に設けられた端子714’に、固定部材8を介して振動素子4が固定されている。これにより、配線層732、734を介して、IC3と振動素子4とが電気的に接続される。このように、配線層732、734は、IC3と振動素子4とを電気的に接続するための配線(再配置配線)として機能する。そのため、IC3の振動素子4と接続するための端子37を、振動素子4の構成(特に端子の位置)を考慮することなく自由に配置することができる。
絶縁膜711、712は、それぞれ、弾性を有する樹脂材料で構成されている。前記樹脂材料としては、特に限定されないが、ポリイミド、シリコーン変性ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン変性エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、変性ポリイミド樹脂、ベンゾシクロブテン、ポリベンゾオキサゾール等を用いることができる。
なお、本実施形態では、応力緩和層7が、第1、第2、第3応力緩和層71、72、73に分割されているが、第1、第2、第3応力緩和層71、72、73は、一体的に形成されていてもよい。
<第2実施形態>
図8は、本発明の第2実施形態に係る物理量センサーが有する振動素子の上面図である。
以下、第2実施形態について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態は、角速度ωzを検出するための振動素子の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。
本実施形態の振動素子6は、図8に示すように、支持部651、652が駆動振動腕641、642側に片寄って配置されている。そして、このような振動素子6はIC3上に、駆動振動腕643、644が平面視でIC3の外縁31から−X軸側へはみ出して配置されている。言い換えると、振動素子6は、駆動振動腕643、644が平面視でIC3と重ならないように配置されている。振動素子6では、駆動振動腕641〜644上に設けられた質量調整用の錘の一部をレーザー照射によって除去して駆動周波数を調整する工程がある。したがって、駆動振動腕643、644をIC3と重ならないように配置することで、前述した振動素子4、5の不要信号キャンセルチューニング時と同様に、レーザーLLによるIC3のダメージを低減することができる。
このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
[電子機器]
次いで、物理量センサー1を適用した電子機器について、図9〜図11に基づき、詳細に説明する。
図9は、本発明の物理量センサーを備える電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。
この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部1108を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、角速度検知手段(ジャイロセンサー)として機能する物理量センサー1が内蔵されている。そのため、パーソナルコンピューター1100は、より高性能で、高い信頼性を発揮することができる。
図10は、本発明の物理量センサーを備える電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。
この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部1208が配置されている。このような携帯電話機1200には、角速度検知手段(ジャイロセンサー)として機能する物理量センサーが内蔵されている。そのため、携帯電話機1200は、より高性能で、高い信頼性を発揮することができる。
図11は、本発明の物理量センサーを備える電子機器を適用したデジタルスチールカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。
デジタルスチールカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。デジタルスチールカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部1310が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部1310は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。撮影者が表示部1310に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。
また、このデジタルスチールカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314と、が設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニター1430が、データ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。
このようなデジタルスチールカメラ1300には、角速度検知手段(ジャイロセンサー)として機能する物理量センサー1が内蔵されている。そのため、デジタルスチールカメラ1300は、より高性能で、高い信頼性を発揮することができる。
なお、本発明の物理量センサーを備える電子機器は、図9のパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図10の携帯電話機、図11のデジタルスチールカメラの他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレーター等に適用することができる。
[移動体]
次いで、図1に示す物理量センサーを適用した移動体について、図12に基づき、詳細に説明する。
図12は、本発明の物理量センサーを備える移動体を適用した自動車の構成を示す斜視図である。
自動車1500には、角速度検知手段(ジャイロセンサー)として機能する物理量センサー1が内蔵されており、物理量センサー1によって車体1501の姿勢を検出することができる。物理量センサー1の検出信号は、車体姿勢制御装置1502に供給され、車体姿勢制御装置1502は、その信号に基づいて車体1501の姿勢を検出し、検出結果に応じてサスペンションの硬軟を制御したり、個々の車輪1503のブレーキを制御したりすることができる。その他、このような姿勢制御は、二足歩行ロボットやラジコンヘリコプターで利用することができる。以上のように、各種移動体の姿勢制御の実現にあたって、物理量センサー1が組み込まれる。
以上、本発明の物理量センサー、電子機器および移動体を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、前述した実施形態では、3つの振動素子を有しているが、角速度ωzを検出する用の振動素子は省略してもよい。また、3つの振動素子の構成は、角速度ωx、ωy、ωzを検出することができれば、特に限定されない。
1……物理量センサー
2……パッケージ
21……ベース
211……凹部
211a……第1凹部
211b……第2凹部
212……切り欠き部
22……リッド
23……シームリング
24……配線
241……内部端子
242……外部端子
243……内部配線
244……キャスタレーション電極
3……IC
3i……インターフェース部
3x、3y、3z……駆動/検出回路
31、32、33、34……外縁
37……端子
38……パッシベーション膜
39……接続端子
4……振動素子
40……振動片
41……基部
421、422……駆動振動腕
431、432……検出振動腕
441、442……調整振動腕
45……支持部
46……連結部
461、462、463……梁部
463a……湾曲部
49……調整用電極
5……振動素子
541、542……調整振動腕
6……振動素子
621、622……検出振動腕
631、632……連結腕
641、642、643、644……駆動振動腕
651、652……支持部
661、662、663、664……連結部
7……応力緩和層
71……第1応力緩和層
711……絶縁膜
712……配線層
713……絶縁膜
714……配線層
714’……端子
72……第2応力緩和層
73……第3応力緩和層
8……固定部材
60……振動片
61……基部
1100……パーソナルコンピューター
1102……キーボード
1104……本体部
1106……表示ユニット
1108……表示部
1200……携帯電話機
1202……操作ボタン
1204……受話口
1206……送話口
1208……表示部
1300……デジタルスチールカメラ
1302……ケース
1304……受光ユニット
1306……シャッターボタン
1308……メモリー
1310……表示部
1312……ビデオ信号出力端子
1314……入出力端子
1430……テレビモニター
1440……パーソナルコンピューター
1500……自動車
1501……車体
1502……車体姿勢制御装置
1503……車輪
BW……ボンディングワイヤー
SS1、DSS2……離間距離
、J、J……検出軸
LL……レーザー
S……収容空間
SS1……第1端子配置領域
SS2……第2端子配置領域
SS3……第3端子配置領域
ω、ωx、ωy、ωz……角速度

Claims (13)

  1. 平面視で、対向する第1外縁および第2外縁と、前記第1外縁および前記第2外縁の並び方向に交差する方向に対向する第3外縁および第4外縁と、を有している半導体装置と、
    前記半導体装置の主面に取り付けられ、平面視で、前記第1外縁から突出して前記半導体装置と重ならない部分を有している第1物理量検出素子と、
    前記半導体装置の前記主面の前記第1物理量検出素子と前記第2外縁との間に取り付けられ、平面視で、前記第4外縁から突出して前記半導体装置と重ならない部分を有し、前記第1物理量センサーの検出軸と異なる検出軸を有している第2物理量検出素子と、を備えていることを特徴とする物理量センサー。
  2. 前記半導体装置は、前記主面の前記第2物理量検出素子と前記第3外縁との間に設けられ、少なくとも1つのデジタル信号用端子が配置されている第1端子配置領域を有している請求項1に記載の物理量センサー。
  3. 前記第1物理量検出素子は、
    基部と、
    前記基部に接続されている駆動振動腕と、
    前記基部に接続されている検出振動腕と、
    前記基部に接続されている調整振動腕と、を有し、
    前記重ならない部分には、前記調整振動腕の少なくとも一部が含まれている請求項2に記載の物理量センサー。
  4. 前記検出振動腕は、前記基部に対して前記第1端子配置領域から遠位側に位置している請求項3に記載の物理量センサー。
  5. 前記第2物理量検出素子は、
    基部と、
    前記基部と接続されている駆動振動腕と、
    前記基部と接続されている検出振動腕と、
    前記基部に接続されている調整振動腕と、を有し、
    前記重ならない部分には、前記調整振動腕の少なくとも一部が含まれている請求項2ないし4のいずれか1項に記載の物理量センサー。
  6. 前記検出振動腕は、前記基部に対して前記第1端子配置領域から遠位側に位置している請求項5に記載の物理量センサー。
  7. 前記半導体装置の前記主面の前記第1物理量検出素子および第2物理量検出素子と前記第3外縁との間に取り付けられ、前記第1物理量センサーおよび前記第2物理量センサーの検出軸と異なる検出軸を有している第3物理量検出素子を備えている請求項2ないし6のいずれか1項に記載の物理量センサー。
  8. 前記半導体装置は、前記主面の前記第1物理量検出素子と前記第3外縁との間に設けられ、少なくとも1つのアナログ信号用端子が配置されている第2端子配置領域を備えている請求項7に記載の物理量センサー。
  9. 前記第3物理量検出素子は、前記第1端子配置領域と前記第2端子配置領域との間に位置している請求項8に記載の物理量センサー。
  10. 前記第3物理量検出素子は、前記第1端子配置領域との離間距離が、前記第2端子配置領域との離間距離よりも長くなるように配置されている請求項9に記載の物理量センサー。
  11. 前記第1物理量検出素子および前記第2物理量検出素子は、それぞれ、角速度を検出することができる請求項1ないし10のいずれか1項に記載の物理量センサー。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1項に記載の物理量センサーを有していることを特徴とする電子機器。
  13. 請求項1ないし11のいずれか1項に記載の物理量センサーを有していることを特徴とする移動体。
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