JP2016084735A - 内燃機関 - Google Patents

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一洋 小島
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Abstract

【課題】燃焼室に吸入される空気の流量が十分に確保される内燃機関を提供する。【解決手段】シリンダヘッドは、燃焼室に開口し、二つの吸気弁でそれぞれ開閉される二つの吸気口31,32と、燃焼室ごとに設けられ、二つの吸気口31,32のそれぞれに連通する吸気ポート37と、を含み、吸気ポート37は、上流側に設けられる一つの上流側ポート371と、下流側に設けられ、入口374,375が一つの上流側ポート371から分岐し、出口376,377がそれぞれ二つの吸気口31,32に連通する二つの下流側ポート372,373と、を有し、二つの下流側ポート372,373のうち少なくとも一つの下流側ポート372は、軸線Nが下流側ポート372の入口中心と出口中心とを結ぶ直線Pよりもシリンダヘッドの平面視において吸気弁配列方向外側に湾曲する。【選択図】図3

Description

本発明は、一気筒当たり二つの吸気弁を有する内燃機関に関する。
一気筒当たり二つの吸気弁を有する内燃機関が広く知られている。かかる内燃機関は、シリンダライナを囲繞するシリンダブロックと、シリンダブロックに接合され、シリンダライナの内部を往復運動するピストンとの間に燃焼室を形成するシリンダヘッドと、を備えている。シリンダヘッドは、燃焼室に開口し、二つの吸気弁でそれぞれ開閉される二つの吸気口と、燃焼室ごとに設けられ、吸入された空気を二つの吸気口に分配する吸気ポートと、を含んでいる。吸気ポートは、上流側に設けられる上流側ポートと、下流側に設けられ、入口が上流側ポートから分岐し、出口が吸気口に連通する下流側ポート(分岐ポート)と、を有している(例えば、特許文献1参照)。
かかる吸気ポートの上流側に一つのインジェクタ(燃料噴射装置)を設置する場合には、燃料噴射の制約上、吸気ポートが平面視Y字状に形成され、下流側ポートの軸線が、下流側ポートの入口中心と出口中心とを通る平面視直線上に配置される。そして、燃焼室に吸入される空気は、下流側ポートを通り燃焼室内壁に向かって流れる。これにより、空気は燃焼室内壁に沿って吸入されるが、空気は減少され、燃焼室に吸入される空気の流量は低下する。
特に、燃焼室に生成される縦渦(タンブル流)の強化を目的に、吸気口と排気口との間に側壁が設けられた場合には、空気の流れは当該側壁により阻害され、燃焼室に吸入される空気の流量の低下は顕著である。
特開2007−309121号公報
しかしながら、下流側ポートごとにインジェクタ(燃料噴射装置)を設置する場合には、燃料噴射の制約により、吸気ポートを平面視Y字状に形成する必要はない。
上記実情を鑑みて、本願発明は、燃焼室に吸入される空気の流量が十分に確保される内燃機関を提供することを目的とする。
本発明は、一気筒当たり二つの吸気弁を有する内燃機関であって、シリンダライナを囲繞するシリンダブロックと、該シリンダブロックに接合され、前記シリンダライナの内部を軸線方向に往復運動するピストンとの間に燃焼室を形成するシリンダヘッドと、を備え、前記シリンダヘッドは、前記燃焼室ごとに開口し、二つの吸気弁でそれぞれ開閉される二つの吸気口と、前記燃焼室ごとに設けられ、前記二つの吸気口のそれぞれに連通する吸気ポートと、を含み、前記吸気ポートは、上流側に設けられる一つの上流側ポートと、下流側に設けられ、入口が前記一つの上流側ポートから分岐し、出口がそれぞれ前記二つの吸気口に連通する二つの下流側ポートと、を有し、前記二つの下流側ポートのうち少なくとも一方は、軸線が前記下流側ポートの入口中心と出口中心とを結ぶ直線よりも前記シリンダヘッドの平面視において吸気弁配列方向外側に湾曲する。
本発明によれば、二つの下流側ポートのうち少なくとも一方の下流側ポートは、軸線が下流側ポートの入口中心と出口中心とを結ぶ直線よりもシリンダヘッドの平面視において吸気弁配列方向外側に湾曲するので、二つの下流側ポートのうち少なくとも一方の下流側ポートから吸入される空気の流線がシリンダの軸線を通る吸排気方向に沿う面に向かう。これにより、燃焼室内壁に沿って流れる空気が減少し、燃焼室内壁で生じる抵抗が小さくなるので、燃焼室に吸入される空気の流量が十分に確保される。
本発明の一態様では、前記二つの下流側ポートのうち少なくとも一方は、前記出口の断面形状が円形であり、前記下流側ポートの軸線と直交する流路断面積が前記出口の断面積以上である。
このようにすれば、二つの下流側ポートのうち少なくとも一方の下流側ポートは、出口の断面形状が円形であり、下流側ポートの軸線と直交する流路断面積が出口の断面積以上であるので、二つの下流側ポートのうち少なくとも一方の下流側ポートから吸入される空気はスムースに吸入される。
本発明の一態様では、前記吸気ポートは、前記一つの上流側ポートと前記二つの下流側ポートのうち少なくとも一方とが前記シリンダヘッドの側面視において同一の直線上に配置される。
このようにすれば、内燃機関は、燃焼室内における縦渦の生成が強化され、効率的な燃焼が可能になる。
本発明の一態様では、前記シリンダライナの軸線を通る吸排気方向に沿う面を対称面に前記二つの下流側ポートのうちの一方と他方とが対称である。
このようにすれば、一方の下流側ポートから吸入される空気の流量と他方の下流側ポートから吸入される空気の流量とを均一にすることができる。
本発明の一態様では、前記二つの下流側ポートは、前記二つの下流側ポートの軸線をそれぞれ前記シリンダライナに向けて延長した場合に前記シリンダライナの内壁面又は内側で交差する。
このようにすれば、一方の下流側ポートから吸入される空気と他方の下流側ポートから吸入される空気とがシリンダの内壁面又は内側で干渉し、吸入された空気の全てがシリンダの内壁面に衝突するのを抑制する。これにより、空気が排気側となるシリンダの内壁面から受熱する受熱量を減少させることができ、内燃機関のノッキングを抑制できる。
本発明の一態様では、前記二つの下流側ポートは、前記シリンダヘッドの平面視において前記シリンダライナの外径よりも幅狭な領域に形成される。
このようにすれば、シリンダのピッチ(ボア間ピッチ)を広げる必要がないので、シリンダヘッドの大型化を防止できる。
以上説明したように、本発明によれば、燃焼室内壁に沿って流れる空気が減少し、燃焼室内壁で生じる抵抗が小さくなるので、燃焼室内における縦渦の生成が強化され、燃焼室に吸入される空気の流量が十分に確保される。
本発明の実施形態に係る内燃機関の概略を示す縦断面図である。 図1に示した吸気ポートを示す側面模式図である。 図1に示した吸気ポートを示す平面模式図である。 図1に示した吸気ポートから吸入される空気とインジェクタから噴射される燃料の流れを示す側面模式図である。 図1に示した吸気ポートから吸入される空気とインジェクタから噴射される燃料の流れを示す平面模式図である。 リフト量とタンブル比との関係を示す図である。 リフト量と燃焼室に吸入される空気の流量との関係を示す図である。 タンブル比と流量係数との関係を示す図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る内燃機関に好適な実施形態を詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではなく、本実施形態で説明する構成の全てが本発明の解決手段として必須とされるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る内燃機関1の概略を示す縦断面図である。また、図2は、図1に示した吸気ポートを示す側面模式図であり、図3は、図1に示した吸気ポートを示す平面模式図である。
本発明の実施形態に係る内燃機関(エンジン)1は、乗用車等の小型車両に搭載されるもので、複数の気筒(シリンダライナ)を有している。また、かかる内燃機関1は、一気筒当たり二つの吸気弁11,12と二つの排気弁13,14とを有している。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る内燃機関1は、シリンダブロック2と、シリンダブロック2に接合されるシリンダヘッド3とを備えて構成される。
シリンダブロック2は、単数又は複数のシリンダライナ21を囲繞するものであり、車両前後方向に複数のシリンダライナ21が設けられ、これらの下方域に共通する一つのクランクシャフト(図示せず)が回転可能に支持されている。シリンダライナ21は円筒形に形成され、シリンダライナ21の内部には軸線方向に往復運動するピストン23が収容されている。ピストン23は頭部が閉塞された円筒形状に形成され、その胴部には径方向に貫通するピン穴231が設けられている。また、ピストン23の胴部には、コネクティングロッド24の一端(スモールエンド)が収容され、ピン穴231を挿通するピストンピン25により、コネクティングロッド24の一端がピストン23に連結されている。
クランクシャフトは、コネクティングロッド24とともに、ピストン23の往復運動(下降運動)を回転運動に変換するもので、クランクシャフトの回転中心を通る軸線に対して平行にクランクピン221を有している。そして、クランクピン221には、コネクティングロッド24の他端(ラージエンド)が連結されている。これにより、ピストン23の往復運動はクランクシャフトの回転運動に変換される。
シリンダヘッド3は、シリンダライナ21の内部を軸線方向に往復運動するピストン23との間に燃焼室5を形成するものであり、シリンダブロック2に囲繞されたシリンダライナ21に対応する領域ごとに二つの吸気口31,32と二つの排気口33,34とが設けられている。シリンダライナ21に対応する領域ごとに設けられた二つの吸気口31,32は、二つの吸気弁11,12で開閉される。吸気口31,32は、シリンダライナ21の配列方向に沿って一列に整列し、シリンダライナ21ごとに形成される燃焼室5に開口する。同様に、シリンダライナ21に対応する領域ごとに設けられた二つの排気口33,34は、二つの排気弁13,14で開閉される。排気口33,34は、シリンダライナ21の配列方向に沿って一列に整列し、シリンダライナ21ごとに形成される燃焼室5に開口する。
図2及び図3に示すように、吸気口31,31には、それぞれバルブシート35,36が設けられている。バルブシート35,36は、吸気弁11,12と密着して燃焼室5の気密を保持するとともに吸気弁11,12が受けた熱をシリンダヘッド3に逃がすためのものであり、本実施形態では円環状に形成されたバルブシート35,36がシリンダヘッド3に圧入されている。
また、図1に示すように、シリンダヘッド3は、シリンダブロック2に囲繞されたシリンダライナ21に対応する領域ごとに吸気ポート37と排気ポート38とが設けられている。吸気ポート37は、シリンダヘッド3の平面視、シリンダライナ21の配列方向において、シリンダライナ21の外径よりも幅狭な領域に形成され、燃焼室5に開口する二つの吸気口31、32に連通している。同様に、排気ポート38は、シリンダヘッド3の平面視、シリンダライナ21の配列方向においてシリンダライナ21の外径よりも幅狭な領域に形成され、燃焼室5に開口する二つの排気口33,34に連通している。
図2及び図3に示すように、吸気ポート37は、シリンダライナ21の配列方向と直交する方向(以下、「吸排気方向」という)に沿って設けられている。
吸気ポート37は、上流側ポート371と下流側ポート373とを有している。上流側ポート371は二つの吸気口31,32に対して一つ設けられる流路であり、吸気ポートの上流側に設けられている。下流側ポート372,373は一つの吸気口31,32に一つ設けられる流路であり、上流側ポート371の下流側に上流側ポート371から分岐して設けられている。したがって、下流側ポート373の入口374,375が上流側ポート371から二つに分岐して設けられ、下流側ポート372,373の出口376,377が吸気口31,32に設けられたバルブシート35,36の入口近傍に設けられる。
図2に示すように、本実施形態に係る吸気ポート37は、上流側ポート371と下流側ポート372,373とがシリンダブロック2とシリンダヘッド3の境界面Kに対して狭角をなすシリンダヘッド3の側面視において一つの直線L上に設けられ、図3に示すように、シリンダライナ21の軸線を通る吸排気方向に沿う面Mを対称面にして面対称に設けられている。
また、本実施形態に係る吸気ポート37は、下流側ポート372、373の軸線N,Oが下流側ポート372の入口中心と出口中心とを結ぶ直線P,Qよりもシリンダヘッド3の平面視において吸気弁配列方向外側に湾曲して設けられている。そして、下流側ポート372,373の出口376,377の断面形状が円形であり、下流側ポート372,373の軸線N,Oと直交する流路断面積が下流側ポート372,373の入口374,375と出口376,377との間で出口376,377の断面積以上である。そして、二つの下流側ポート372,373の軸線N,Oをそれぞれシリンダライナ21に向けて延長した延長線R,Sはシリンダライナ21の内壁面211又は内側で交差する。
図1に示すように、シリンダヘッド3は、吸気口31,32ごとにインジェクタ41,42を備えている。インジェクタ41,42は、燃料供給装置(図示せず)から供給された燃料をECU6からの指令により燃焼室5に向けて噴射するものであり、本実施形態に係るインジェクタ41,42は、側面視において下流側ポート372,373の上流となる位置で、平面視において下流側ポート372,773の軸線N,Oよりも吸気弁配列方向外側で軸線T,Uが吸排気方向に沿う面Mと平行に設置されている(図5参照)。
図4は、図1に示した吸気ポート37から吸入される空気とインジェクタ41,42から噴射される燃料の流れ(流線)を示す側面模式図であり、図5は、図1に示した吸気ポート37から吸入される空気とインジェクタ41,42から噴射される燃料の流れ(流線)を示す平面模式図である。
図4及び図5に示すように、上述した本実施形態に係る内燃機関1は、吸気行程において、吸気弁11,12が開放され、吸気ポート37から燃焼室5に空気が吸入されるととともに、インジェクタ41,42から吸気口31,32に向けて燃料が噴射される。
吸気ポート37に吸入された空気は、上流側ポート371から二つの下流側ポート372,373に向かって流れ、上流側ポート371から二つの下流側ポート372,373に向かって流れる際に二つに分配される。そして分配された空気はそれぞれ下流側ポート372,373の軸線N,Oに沿って流れる。一方、インジェクタ41,42から吸気口31,32に向けて噴射された燃料は下流側ポート372,373に流れる空気に混合される。そして、燃料が混合された空気は、吸気口31,32から燃焼室5に吸入される。
吸気口31,32から燃焼室5に吸入された空気は、下流側ポート372,373の軸線N,Oをシリンダライナ21に向けて延長した延長線R,Sに沿って流れ、燃焼室5の内部に縦渦(タンブル流)を生成する(図4参照)。尚、一方の吸気口31から吸入された空気と他方の吸気口32から吸入された空気とは、シリンダライナ21の排気側となる内壁面211に到達する前に衝突し、シリンダライナ21の排気側となる内壁面211に衝突するのを抑制する。これにより、吸気口31,32から燃焼室5に吸入された空気がシリンダライナ21の排気側となる内壁面211から受熱する受熱量が抑制される。
上述した本実施形態に係る内燃機関1は、下流側ポート372,373の軸線N,Oが下流側ポート372,373の入口中心と出口中心とを結ぶ直線よりもシリンダヘッド3の平面視において吸気弁配列方向外側に湾曲するので、下流側ポート372,373から吸入される空気の流線がシリンダライナ21の軸線を通る吸排気方向に沿う面Mに向かって流れる。これにより、燃焼室5の内壁面に沿って流れる空気が減少し、燃焼室5の内壁面で生じる抵抗が小さくなるので、燃焼室5に吸入される空気の流量が十分に確保される。
また、内燃機関1は、上流側ポート371と下流側ポート372,373とがシリンダブロック2とシリンダヘッド3の境界面Kに対して狭角をなす側面視一つの直線L上に設けられるので、燃焼室5内における縦渦の生成が強化され、効率的な燃焼が可能となる。
また、上流側ポート371と下流側ポート372とがシリンダライナ21の軸線を通る吸排気方向に沿う面Mを対称面にして対称に設けられることにより、一方の下流側ポート372から吸入される空気の流量と他方の下流側ポート373から吸入される空気の流量とを均一にすることができる。
また、内燃機関1は、下流側ポート372,373の出口376,377の断面形状が円形であり、下流側ポート372,373の軸線N,Oと直交する流路断面積が下流側ポート372,373の入口374,375と出口376,377との間で出口376,377の断面積以上であるので、下流側ポート372,373から吸入される空気はスムースに吸入される。
また、内燃機関1は、二つの下流側ポート372,373の軸線N,Oをそれぞれシリンダライナ21に向けて延長した延長線R,Sがシリンダライナ21の内壁面211又は内側で交差するので、一方の吸気口31から吸入された空気と他方の吸気口32から吸入された空気とは、シリンダライナ21の排気側となる内壁面211に到達する前に衝突し、シリンダライナ21の排気側となる内壁面211に衝突するのを抑制する。これにより、吸気口31,32から燃焼室5に吸入された空気がシリンダライナ21の排気側となる内壁面211から受熱する受熱量が抑制されるので、内燃機関1のノッキングを抑制できる。
また、吸気ポート37と排気ポート38がシリンダヘッド3の平面視、シリンダライナ21の配列方向においてシリンダライナ21の外径よりも幅狭な領域に形成されるので、シリンダライナ21のピッチ(ボア間ピッチ)を広げる必要がないので、シリンダヘッド3の大型化を防止することができる。
図6は、吸気弁11,12のリフト量とタンブル比との関係を示す図であり、図7は、吸気弁11,12のリフト量と燃焼室5に吸入される空気の流量との関係を示す図である。ここでは、背景技術の欄で説明した吸気ポートが平面視Y字状に形成され、下流側ポートの軸線が、下流側ポートの入口中心と出口中心とを通る平面投影視直線上に配置された内燃機関を比較対象とする。
図6に示すように、吸気弁11,12のリフト量とタンブル比との関係において、リフト量が小さい場合には、本実施形態に係る内燃機関1のタンブル比と比較対象とする内燃機関のタンブル比とは略同一であり、本実施形態に係る内燃機関1の優位性は認められない。しかしながら、リフト量が大きくなると本実施形態に係る内燃機関1のタンブル比は比較対象とする内燃機関のタンブル比を上まわり、本実施形態に係る内燃機関1の優位性が認められる。
また、図7に示すように、吸気弁11,12のリフト量と燃焼室5に吸入される空気の流量との関係において、リフト量が小さい場合には、本実施形態に係る内燃機関1の流量と比較対象とする内燃機関の流量とは略同一であり、本実施形態に係る内燃機関1の優位性は認められない。しかしながら、リフト量が大きくなると本実施形態に係る内燃機関1の流量は比較対象とする内燃機関の流量を上まわり、本実施形態に係る内燃機関1の優位性が認められる。
図8は、タンブル比と流量係数との関係を示す図である。
図8に示すように、一般に、タンブル比と流量係数とはトレードオフの関係にありタンブル比を小さくすると流量係数が小さくする関係にある。しかしながら、本実施形態に係る内燃機関1は、タンブル比が大きくしても流量係数を高く維持することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る内燃機関1は、流量係数を高く維持し、タンブル比を大きくすることができるので、燃焼室5に吸入される空気の流量が十分に確保される。
以上説明したように、本発明によれば、燃焼室に流入される空気の流量が十分に確保されるので、内燃機関全般に有効に利用可能である。
1 内燃機関
11,12 吸気弁
13,14 排気弁
2 シリンダブロック
21 シリンダライナ
211 内壁面
221 クランクピン
23 ピストン
231 ピン穴
24 コネクティングロッド
25 ピストンピン
3 シリンダヘッド
31,32 吸気口
33,34 排気口
35,36 バルブシート
37 吸気ポート
371 上流側ポート
372,373 下流側ポート
374,375 入口
376,377 出口
38 排気ポート
41,42 インジェクタ
5 燃焼室

Claims (6)

  1. 一気筒当たり二つの吸気弁を有する内燃機関であって、
    シリンダライナを囲繞するシリンダブロックと、
    該シリンダブロックに接合され、前記シリンダライナの内部を軸線方向に往復運動するピストンとの間に燃焼室を形成するシリンダヘッドと、
    を備え、
    前記シリンダヘッドは、
    前記燃焼室ごとに開口し、二つの吸気弁でそれぞれ開閉される二つの吸気口と、
    前記燃焼室ごとに設けられ、前記二つの吸気口のそれぞれに連通する吸気ポートと、を含み、
    前記吸気ポートは、上流側に設けられる一つの上流側ポートと、下流側に設けられ、入口が前記一つの上流側ポートから分岐し、出口がそれぞれ前記二つの吸気口に連通する二つの下流側ポートと、を有し、
    前記二つの下流側ポートのうち少なくとも一方は、軸線が前記下流側ポートの入口中心と出口中心とを結ぶ直線よりも前記シリンダヘッドの平面視において吸気弁配列方向外側に湾曲することを特徴とする内燃機関。
  2. 前記二つの下流側ポートのうち少なくとも一方は、前記出口の断面形状が円形であり、前記下流側ポートの軸線と直交する流路断面積が前記出口の断面積以上であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記吸気ポートは、前記一つの上流側ポートと前記二つの下流側ポートのうち少なくとも一方とが前記シリンダヘッドの側面視において同一の直線上に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関。
  4. 前記シリンダライナの軸線を通る吸排気方向に沿う面を対称面に前記二つの下流側ポートのうち一方と他方とが対称であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の内燃機関。
  5. 前記二つの下流側ポートは、前記二つの下流側ポートの軸線をそれぞれ前記シリンダライナに向けて延長した場合に前記シリンダライナの内壁面又は内側で交差することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関。
  6. 前記二つの下流側ポートは、前記シリンダヘッドの平面視において前記シリンダライナの外径よりも幅狭な領域に形成されることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の内燃機関。
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