JP2016084525A - 放電被覆方法及び放電被覆装置 - Google Patents

放電被覆方法及び放電被覆装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 放電被覆作業の開始当初や再開時における不良の発生を良好に低減して、被覆の均一性の向上を図る。【解決手段】 作業者が、アプリケータ13の電極材11の先端部を導電性ワークWの被覆する部位に押しつけて接触させると、安全装置115による通電停止が解除され、サイリスタ制御回路108からの制御パルス信号に基づいてサイリスタ106がターンオンする。これにより、出力用コンデンサ105の充電電力がパルス電圧として電極材11に印加されるようになる。その際に、ソフトスタート回路109によって、放電被覆開始時における出力用コンデンサ105への定電流回路104からの印加電圧が徐々に上昇する。また、電圧検知回路107によって、出力用コンデンサ105の充電電圧が均一化される。このため、電極材11が十分に高温となってか均一な火花放電が開始されるようになり、導電性ワークWに対する被覆の均一性が向上し、不良の発生が低減される。【選択図】図3

Description

本発明は、導電性ワークの表面にある磨耗部分や欠損部分、導電性ワークの表面の改質に対して放電被覆により被覆補修、被覆改質を行う放電被覆方法及び放電被覆装置の改良に関する。
火花放電に伴う高温を利用して、金属や炭化物セラミックなどの電極材を、金型などの導電性ワークに放電被覆する背景技術としては、例えば下記特許文献1記載の「金属部材の肉盛り補修方法、その補修方法によって補修された金属部材及び補修装置」がある。これは、不活性ガスシールド雰囲気中で電極材を被覆して補修を行うようにしたもので、商業電源及び不活性ガスであるアルゴンガスボンベに接続された制御装置と、そのパルス電圧出力端子にアプリケータケーブルを介して接続された電極回転式アプリケータと、前記制御装置のアース端子にアースケーブルを介して接続されたワーク把持具とによって補修装置が構成されている。
前記制御装置は、整流回路,パワーコントロール回路,安全回路等を収容しており、コンデンサに充電された電力がサイリスタなどで所定周波数のパルス電圧に変換され、これが電極材に印加されるようになっている。電極回転式アプリケータは、円筒状の本体部と、その後端部の下方に突設された把持部とからなっており、本体部内に設けられたモータによってその先端の電極材が回転自在となっている。
電極材をワークの被補修面に近接させると両者の間で火花放電が生ずる。この火花放電によってプラス電位の電極材を溶融させ、マイナス電位とした導電性のワークの表面にアルゴンガスのシールド雰囲気中で被覆する。電極材はプラス電位に帯電しているので、マイナス電位のワークの表面に吸引され、ワークの表面に接触して電極材の一部が堆積するようになり、電極材層が形成される。このとき、電極材が回転しているので、その先端がワークの表面に融着することを防止でき、円滑に肉盛り作業が行えるとともに、形成される電極材層が均一で表面も滑らかとなる。
特開平6-269936号公報
以上のように、電極材とワークとの間に火花放電を生じさせて電極材を溶融させ、ワークの被補修面に堆積を行うのであるが、放電被覆の作業開始当初や、作業を一時的に中断して、一定時間経過後に再開するような場合、火花放電を行っても電極材が十分高温に達しないために溶融せず、ワークに凹状の傷を付けたり、肉盛りが均一にならないといった不都合が生ずることがある。また、コンデンサの充電電圧が変動すると、火花放電も不均一となり、肉盛りも不均一となる恐れがある。
本発明は、かかる点に着目したもので、その目的は、放電被覆作業の開始当初や再開時における不良の発生を良好に低減して、被覆の均一性の向上を図ることである。他の目的は、コンデンサの充電を十分に行うことで、不良の発生を良好に低減して、被覆の均一性の向上を図ることである。
本発明は、電極材と導電性ワークとの間に、コンデンサの充電電力による放電を生じさせることで、前記電極材を溶融させ、前記導電性ワークに被覆を施す放電被覆方法又は放電被覆装置において、放電被覆開始時ないし再開時に、前記コンデンサの充電時に印加される充電電圧を徐々に上昇させるソフトスタート制御手段を設けたことを特徴とする。
他の発明は、同様の放電被覆方法又は放電被覆装置において、前記コンデンサに印加される充電電圧が所定電圧以上に達したときは、前記コンデンサの充電電力を放電する電圧検知制御手段を設けたことを特徴とする。
主要な形態の一つによれば、前記コンデンサへの充電電流を、定電流回路によって制御することを特徴とする。他の形態によれば、前記電極材が、回転もしくは振動することを特徴とする。更に他の形態によれば、前記電極材と前記導電性ワークとの間の放電が、所定周波数のパルス電圧の印加によって行われることを特徴とする。更に他の形態によれば、前記電極材は、その先端部を除いて筒体に被覆され、この筒体内から前記電極材の前記先端部へ向かって噴き出される流体によるシールド雰囲気中で前記放電が行われることを特徴とする。本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
即ち、請求項1記載の放電被覆方法は、電極材と導電性ワークとの間に、コンデンサの充電電力による放電を生じさせることで、前記電極材を溶融させ、前記導電性ワークに被覆を施す放電被覆方法において、放電被覆開始時ないし再開時に、前記コンデンサの充電時に印加される充電電圧を徐々に上昇させるものである。
また、請求項2記載の放電被覆方法は、電極材と導電性ワークとの間に、コンデンサの充電電力による放電を生じさせることで、前記電極材を溶融させ、前記導電性ワークに被覆を施す放電被覆方法において、前記コンデンサに印加される充電電圧が所定電圧以上に達したときは、前記コンデンサの充電電力を放電するものである。
また、請求項3記載の放電被覆方法は、請求項1〜2のいずれか一項に記載の放電被覆方法において、コンデンサへの充電電流を、定電流制御回路によって制御するものである。
また、請求項4記載の放電被覆装置は、電極材と導電性ワークとの間に、コンデンサの充電電力による放電を生じさせることで、前記電極材を溶融させ、前記導電性ワークに被覆を施す放電被覆装置において、放電被覆開始時ないし再開時に、前記コンデンサの充電時に印加される充電電圧を徐々に上昇させるソフトスタート制御手段を設けたものである。
また、請求項5記載の放電被覆装置は、電極材と導電性ワークとの間に、コンデンサの充電電力による放電を生じさせることで、前記電極材を溶融させ、前記導電性ワークに被覆を施す放電被覆装置において、前記コンデンサに印加される充電電圧が所定電圧以上に達したときは、前記コンデンサの充電電力を放電する電圧検知制御手段を設けたものである。
また、請求項6記載の放電被覆装置は、請求項4〜5のいずれか一項に記載の放電被覆装置において、コンデンサへの充電電流を、定電流制御回路によって制御するものである。
また、請求項7記載の放電被覆装置は、請求項4〜6のいずれか一項に記載の放電被覆装置において、前記電極材が、回転もしくは振動するものである。
また、請求項8記載の放電被覆装置は、請求項4〜7のいずれか一項に記載の放電被覆装置において、前記電極材と前記導電性ワークとの間の放電が、所定周波数のパルス電圧の印加によって行われるものである。
また、請求項9記載の放電被覆装置は、請求項4〜8のいずれか一項に記載の放電被覆装置において、前記電極材は、その先端部を除いて筒体に被覆され、この筒体内から前記電極材の前記先端部へ向かって噴き出される流体によるシールド雰囲気中で前記放電が行われるものである。
本発明によれば、放電被覆開始時における電極材印加電圧を徐々に上昇させ、あるいは、出力用コンデンサの充電電圧を均一化することしたので、放電被覆作業の開始当初や再開時における不良の発生が良好に低減されるとともに、被覆の均一性が向上する。
本発明の実施例1の全体構成を示す図である。 前記実施例におけるアプリケータの構成を示す図である。 前記実施例における装置本体を示す図である。 前記実施例における出力用コンデンサの充放電の様子を示すグラフである。 前記実施例における動作を説明するグラフである。
以下、本発明を実施するための形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
図1には本発明に係る放電被覆方法に使用する放電被覆装置の一実施例の全体が示されており、図2にはアプリケータの構成が示されている。また、図3には、装置本体の構成が示されている。これらの図において、放電被覆装置10は、金型などの導電性ワークないし金属ワークWの対象面W1に生じた磨耗部分や欠損部分に対して放電被覆による被覆層を複数重ねた肉盛り補修を行うもので、装置本体12とアプリケータ13とを有して構成される。
また、放電被覆装置10は、導電性ワークの表面の改質に対して放電被覆により被覆改質を行うものにも同様に適用することができる。
アプリケータ13には、電極材11(電極材11は、例えば、図2記載のような棒状のもの、又は、図示しないディスク状のもの、又は、図示しない球状のものがある。)が具備される。装置本体12は、単相電力(AC100V)用のコンセント14を備え、前面パネルに電源スイッチ15,出力電圧切換摘み16,出力電力切換スイッチ17,周波数調整摘み18,及び出力部19を有する。
電源スイッチ15は、主電源をオン・オフするものであり、また、出力電圧切換摘み16は、後述のトランス101(図3)の二次側電圧を、例えば50V,100V,150V,200Vなどに切り換えるものである。出力電力切換スイッチ17は、後述の出力用コンデンサ105(図3)の容量を変更して、電極材11へ出力される放電のための電気エネルギーレベルを変更するものである。また、周波数調整摘み18は、後述のサイリスタ制御回路108(図3)に連結される。
上記出力部19は、端子群20,アース端子21,ガス送出口22を有している。端子群20は、電極材11への上記パルス電圧の出力端子や、アプリケータ13内の電動モータへ供給される駆動電源の端子などを一体に備えたものである。この端子群20は、電源ケーブル23を介してアプリケータ13に接続され、電極材11にはパルス電圧が、電動モータ29には駆動電力がそれぞれ供給されるようになっている。
アース端子21にはアースケーブル24が接続され、このアースケーブル24の先端にクリップ25が取り付けられている。このクリップ25が、図2に示すように導電性ワークWを把持することによって、導電性ワークWはアース端子21に接続され、グランド電位に設定されて負極として機能する。一方、ガス送出口22にはガスホース26が接続され、このガスホース26は電源ケーブル23に一体化されてアプリケータ13に導かれる。装置本体12にはガスボンベ27が接続されており、このガスボンベ27内に充填された流体としての不活性ガス(例えばアルゴンガス)が装置本体12及びガスホース26を経てアプリケータ13へ供給されるようになっている。
次に、アプリケータ13は、図2に示すように、ケーシング28の中央部分に電動モータ29が内蔵されており、その回転軸35の先端側にチャック30が設けられている。チャック30には電極材11が把持されており、電動モータ29によって電極材11が連続的に回転するようになっている。
また、ケーシング28の後端側には、基板31が内蔵されている。この基板31には、オン・オフスイッチ32,正逆転切換スイッチ33,速度調整装置34がそれぞれ取り付けられている。オン・オフスイッチ32は、そのオン・オフ動作により、装置本体12から電動モータ29への駆動電力の供給・停止を行う。正逆転切換スイッチ33は、電動モータ29の正転・逆転を切り換える。更に、速度調整装置34は、電動モータ29の回転数を調整するものであり、0〜数千若しくは数万rpm(例えば600〜8000rpm)の範囲で、その回転数が調整される。
上述した電動モータ29の回転軸35の外側には、給電ブラシ37が配設されている。この給電ブラシ37は、電動モータ29との間に介在する圧縮スプリング38の付勢力によってチャック30側に圧接されている。給電ブラシ37には、電源ケーブル23からの給電線39が接続されており、装置本体12から電源ケーブル23,給電線39,給電ブラシ37,チャック30を介して、電極材11に放電のためのパルス電圧が供給されるようになっている。
次に、電源ケーブル23に一体化されたガスホース26は、アプリケータ13のケーシング28内に延在されて、その先端がチャック30近傍に至る。一方、ケーシング28の先端側には、筒体としてのスリーブキャップ40が嵌着される。このスリーブキャップ40は、チャック30に把持された電極材11の先端部を除いて、当該電極材11を非接触状態で被覆する。ガスボンベ27から装置本体12及びガスホース26を介してアプリケータ13に導入された不活性ガスは、ガスホース26の先端からスリーブキャップ40内に至り、このスリーブキャップ40から電極材11の先端部へ向かって噴き出すようになっている。
次に、装置本体12は、図3に示すように、商用交流電力を所定電圧の交流電力に変換して出力するトランス101を備えている(同一電圧に変換することもある)。トランス101の一方の二次出力側は整流器102に接続されており、これによって交流電力が直流電力に変換されるようになっている。このときのトランス101の二次側電圧は、前記出力電圧切換摘み16(図1)により切り換えられる。整流器102はダイオードブリッジなどによって構成されており、その出力側には平滑コンデンサ103を介して定電流制御回路104が接続されている。
なお、定電流制御回路104は、パルス状に定電流を流すもので、例えばFETなどによって構成され、後述のサイリスタ106をOFFさせる為のOFF時間を持っている(図5)。
定電流制御回路104の出力側には、出力用コンデンサ105が接続されている。図3では、出力用コンデンサ105は可変コンデンサとして示しているが、実際の回路では、複数のコンデンサの接続を出力電力切換スイッチ17(図1)を用いて切り換えることで、出力用コンデンサ105の容量を可変としている。出力用コンデンサ105の出力側は、電圧検知回路107及びサイリスタ106を介して、電極棒11に接続されている。電圧検知回路107は、出力用コンデンサ105の充電電圧を検知し、それが一定以上となると放電する機能を備えている。例えば、満充電の状態を100%とすると、放電被覆開始時ないし再開時を除き、80%の状態となるように調整する。このようにすることで、出力用コンデンサ105の放電が均一化されるようになり、更には電極材11における火花放電や被覆も均一化されるようになる。出力用コンデンサ105の充電電力は、電圧検知回路107による調整後、サイリスタ106が導通したときに放電することで、アプリケータ13に具備された電極材11にパルス電圧として印加されるようになっている。
なお、放電被覆開始時ないし再開時、コンデンサ105の充電時に印加される充電電圧を徐々に上昇させる、例えば、満充電の25%、50%と徐々に上昇させる。
サイリスタ106の制御端子gには、サイリスタ制御回路108から所定周波数faの制御パルス信号が供給されており、これによってサイリスタ106が周期的にターンオン・ターンオフする。このサイリスタ106の動作により、出力用コンデンサ105に充電された電圧は、周波数のパルス電圧として電極材11に印加される。電極材11は、正極として機能する。パルス電圧の周波数は、サイリスタ制御回路108に接続された周波数設定摘み18(図1)によって設定される。
出力用コンデンサ105の充電電圧と放電電流の一例を示すと、図4に示すようになる。同図中ΔAは1msecを表す。充電電圧は、同図(A)に示すように、充電時に徐々に増大し放電によって低下する。また、充電電圧は、電圧検知回路107の作用によって、満充電のVaからVbに調整されている。このときの充電電流は、定電流制御回路104によってパルス状に定電流となるように制御されている。
一方、出力用コンデンサ105の放電電流は、同図(B)に示すようにパルス状になり、これが前記電極材11にパルス電圧として印加される。パルスPのパルス幅Pwは例えば10−5〜10−6秒であり、パルス間隔(パルス周期)Ptは例えば10−1〜10−3秒である。また、パルスPの電圧レベルは、トランス電圧切換つまみ16及び出力電力切換スイッチ17を用いて調整されるが、いずれの場合も約300V以下(約0〜300V)の低電圧に設定される。この低電圧のパルスPが電極材11と導電性ワークWとの間に印加されることになる。
次に、上述したトランス101の他の二次出力側は整流器111に接続されている。整流器111は、トランス101からの交流電力を直流電力に変換し、これを平滑コンデンサ112を介してモータ駆動回路113に供給する。モータ駆動回路113は、速度調整装置34(図2)により設定された回転数で電動モータ29を回転駆動し、これにより、電極材11が連続的に回転(自転)するようになっている。この回転により、導電性ワークWとの間で、接触・非接触により放電が生ずる。なお、回転の代わりに振動を与えるようにしてもよい。
次に、前記電極材11としては、火花放電に伴う高温を利用して放電被覆に可能な各種の材料、例えば、導電性セラミック(炭化物セラミック,窒化物セラミック,ホウ化物セラミック),炭素,若しくはニッケル合金やコバルト合金などの金属,または、それら導電性セラミック(サーメット)等の複合材料で構成される。電極材11の材質は、導電性ワークWの材質または用途によって選択され、電極材11の成分が導電性ワークWへ浸透しない方がよい場合には、導電性セラミック製のものが用いられる。電極材11の形状は、例えば外径が約1〜10mm、外周面が円形状に形成された中実または中空丸棒のようになっている。
加えて、電極材11の先端における放電に際し、開閉信号により動作するバルブ114が開操作に基づいて、ガスボンベ27内の不活性ガス(例えばアルゴン)がアプリケータ13のスリーブキャップ40から電極材11の先端部へ噴き出されるようになっている。これにより、電極材11の先端部が空気から遮断され、不活性ガスによるシールド雰囲気中で電極材11の溶融による被覆が行われるようになっている。
次に、この放電被覆装置10には、電極材11が導電性ワークWに接触している場合にのみサイリスタ106のパルス出力が電極材11に印加されるようにした安全装置115が装備されている。この安全装置115は、SSR(ソリッドステートリレー)116及びダイオード117によって構成されており、前記SSR116は、出力電圧検出器118,フォトカプラ119,駆動・非駆動信号送出回路120を備えている。
前記出力電圧検出器118の一方の端子(C1)は、ダイオード117を介してサイリスタ106の出力端子(カソード)側に接続され、他方の端子(C2)はグランドされて、導電性ワークWと同電位のGND端子とされている。この出力電圧検出器118にはフォトカプラ119が接続されており、このフォトカプラ119の出力側端子に駆動・非駆動信号送出回路120が設けられている。
前記出力電圧検出器118のダイオード117側の端子(C1)には所定の直流電圧(例えば5V)が与えられており、ダイオード117,電極材11,導電性ワークW,グランド端子(C2)の経路で、電流Iが流れるようになっている。この電流Iが所定の閾値Isを超えると、フォトカプラ119にオン信号が出力され、フォトカプラ119がオン動作する。フォトカプラ119がオン状態となると、駆動・非駆動信号送出回路120がサイリスタ制御回路108を駆動状態として、このサイリスタ制御回路108からサイリスタ106の制御端子gへ制御パルス信号を出力させ、サイリスタ106がターンオンし、そのサイリスタ106の出力電圧が電極材11に印加される。
逆に、上記電流Iが上記閾値Is以下のときは、出力電圧検出器118はフォトカプラ119にオフ信号を出力してフォトカプラ119をオフ動作させる。すると、駆動・非駆動信号送出回路120は、サイリスタ制御回路108を非駆動状態とし、サイリスタ制御回路108からサイリスタ106の制御端子gへ制御パルス信号が出力されず、サイリスタ106がターンオフし、電極材11へのパルス電圧の印加は行われない。
従って、電極材11が導電性ワークWに接触して、端子C1・C2間が短絡しているときに流れる電流をIs2、電極棒11が人体に接触しているときに端子C1・C2間に流れる電流をIs1としたとき、上記閾値電流Isを、Is1<Is≦Is2とすることによって、作業者が電極材11に接触しているときには、サイリスタ106の出力パルス電圧が電極材11に印加されないように構成でき、作業者の感電が防止される。
このように、安全装置115の存在によって、
a,電極材11が導電性ワークWと接触せず離れており、作業者が電極材11に接触しているときには、安全装置115が動作し、パルス電圧が電極材11に印加されず、作業者の感電が防止される。
b,しかし、電極材11が導電性ワークWと接触したときは、安全装置115による通電停止が解除され、パルス電圧が電極材11に印加される。
なお、サイリスタ106は、サイリスタ制御回路108からの制御パルス信号の遮断後直ちにターンオフ動作するわけではないので、電極材11が導電性ワークWに高速で接離する場合には、サイリスタ106の出力電圧が電極材11へ連続的に印加される。
更に、本実施例では、ソフトスタート制御手段(ソフトスタート回路)109が設けられており、放電被覆開始時ないし再開時における出力用コンデンサ105への印加電圧を徐々に上昇させ、駆動・非駆動信号送出回路120をオンする信号を与えるソフトスタート制御が行われるようになっている。徐々に上昇させる手段としては、電圧検知回路107により出力用コンデンサ105の満充電の25%で電極材11が導電性ワークWに接触していることを条件として駆動・非駆動信号送出回路120をオン、次に出力用コンデンサ105の満充電の50%で電極材11が導電性ワークWに接触していることを条件として駆動・非駆動信号送出回路120をオンと徐々に上昇させ、その後、つまり、放電被覆通常動作時は、出力用コンデンサ105の満充電の80%で電極材11が導電性ワークWに接触していることを条件として駆動・非駆動信号送出回路120をオンしても良く、また、徐々に上昇させる手段としては、電圧検知回路107によらず、放電被覆開始時ないし再開時は、時間(例えば、30Hz〜200Hz)で、出力用コンデンサ105の満充電の25%程度で電極材11が導電性ワークWに接触していることを条件として駆動・非駆動信号送出回路120をオン、次に出力用コンデンサ105の満充電の50%程度で電極材11が導電性ワークWに接触していることを条件として駆動・非駆動信号送出回路120をオンと徐々に上昇させ、その後、つまり、放電被覆通常動作時は、出力用コンデンサ105の満充電の80%で電極材11が導電性ワークWに接触していることを条件として駆動・非駆動信号送出回路120をオンするようにしても良い。
上述したように、駆動・非駆動信号送出回路120は、
a,電極材11が導電性ワークWに接触し、ソフトスタート制御手段(ソフトスタート回 路)109からオン信号を受け取ると、サイリスタ106をターンオンとし、電極材 11にパルス電圧を印加する。
b,しかし、電極材11が導電性ワークWに接触していないときは、サイリスタ106を ターンオフとし、パルス電圧を印加しない。
といった制御を行う。ソフトスタート制御手段(ソフトスタート回路)109は、そのような駆動・非駆動信号送出回路120の制御信号を受けて、溶接の開始時(一定時間経過後の再開時も含む)における定電流回路104の出力、すなわち出力用コンデンサ105の充電電圧が徐々に上昇するように制御する機能を備えている。
次に、以上のように構成された放電被覆方法に使用する放電被覆装置10の全体的な動作を説明する。作業者は、アースケーブル24のクリップ25を導電性ワークWに把持させる。次に、電源スイッチ15をオン動作させ、アプリケータ13のオン・オフスイッチ32をオン動作させて電極材11を回転させる。そして、導電性ワークWの材質や被覆の程度に応じて、出力電圧切換摘み16及び出力電力切換スイッチ17を操作し、電極材11に印加するパルス電圧の値(電圧レベル)を調整する。また、周波数調整摘み18を操作して上記パルス電圧の周波数を調整し、更にアプリケータ13の速度調整装置34を操作して電極材11の回転数を調整する。この放電被覆前の作業時点では、作業者が電極材11を触ったりしているので、安全装置115が動作し、パルス電圧が電極材11に印加されず、作業者の感電が防止されている。
次に、作業者は、アプリケータ13の電極材11の先端部(電極棒11の先端の端面または外周面)を導電性ワークWの被覆する部位に押しつけて接触させる。接触後、電極材11が導電性ワークWから離反すると、安全装置115による通電停止が解除され、サイリスタ制御回路108からサイリスタ106の制御端子gに制御パルス信号が出力され、サイリスタ106がターンオンする。これにより、出力用コンデンサ105の充電電力がパルス電圧として電極材11に印加されるようになる。
この場合において、本実施例では、ソフトスタート制御手段(ソフトスタート回路)109によって、放電被覆開始時における出力用コンデンサ105への定電流回路104からの印加電圧が徐々に上昇する。図5には、その様子が示されている。また、放電被覆前の状態にあっては、安全装置115によって非駆動の状態となっており、サイリスタ106はオフで、出力用コンデンサ105から電極材11へのパルス電圧の印加は行われない。ソフトスタート区間で、安全装置115の駆動・非駆動信号送出回路120からの制御信号に基づいてソフトスタート回路109が動作し、定電流制御回路104による出力用コンデンサ105の充電電圧が徐々に上昇するように制御される。ソフトスタート期間経過後は、通常動作期間である。なお、上述したように、電圧検知回路107によって、出力用コンデンサ105の充電電圧が均一化される。
電極材11にパルス電圧が印加されると、導電性ワークWとの間で放電が生じ、電極材11が溶融して導電性ワークWの対象面W1に対する放電被覆(肉盛り、コーティング、溶射)が行われる。このとき、バルブ114が開となり、ガスボンベ27内の不活性ガスがアプリケータ13のスリーブキャップ40から電極材11の先端部へ噴き出され、電極材11の先端部が空気から遮断されたシールド雰囲気中で電極材11の溶融による放電被覆が行われる。
以上のように、本実施例によれば、次のような効果がある。
(1)放電被覆開始時ないし再開時において、出力用コンデンサ105に印加される充電電圧を、ソフトスタート制御手段(ソフトスタート回路)109によって徐々に上昇させることとしたので、電極材11が十分に高温となってから火花放電が開始される。このため、電極材11が十分に溶融するため、導電性ワークWに凹状の傷を付けるなどの不良の発生が低減されて、導電性ワークWに対する被覆の均一性の向上を図ることができる。
(2)出力用コンデンサ105の充電電圧を、電圧検知回路107によって均一化することしたので、火花放電も均一化され、この面からも被覆の均一性が向上し、不良の発生が低減される。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)前記実施例では、電極材11を、その軸回りに回転(自転)運動させたが、軸方向または軸に直交する方向に振動(例えば超音波振動)するものであってもよい。また、電極材11の回転運動は、直流駆動の電動モータ29に限らず、交流駆動の電動モータで実現してもよく、あるいは、電動モータによらず圧縮空気等により実現してもよい。
(2)前記実施例では、アプリケータ13のスリーブキャップ40から電極材11の先端部へ向かって不活性ガスが噴き出すようにしたが、これは任意であり、不要であれば止めてもよい。
(3)前記実施例では、電極材11側を正極、導電性ワークW側を負極としたが、その反対の極性としてもよく、更に、電極材11と導電性ワークWとの間に交流を印加して、正極・負極を周期的に変動させてもよい。
(4)前記実施例では、電極材11にパルス電圧を印加したが、電圧レベルが一定な定電圧を印加するようにしてもよい。
(5)前記実施例では、導電性ワークWが固定されており、電極材11が回転運動するものを述べたが、電極材11を固定し、導電性ワークWを回転ないし振動運動させてもよい。
(6)前記実施例では、導電性ワークWの例として金属の場合を述べたが、導電性セラミック、または導電性セラミックと金属との複合体から構成されたものであってもよい。
(7)前記実施例で示した装置構成は一例であり、同様の作用・効果を奏するように種々設計変更可能であり、これらも本発明に含まれる。
本発明によれば、放電被覆開始時における電極材印加電圧を徐々に上昇させ、あるいは、出力用コンデンサの充電電圧を均一化することしたので、被覆作業の開始当初や再開時における不良の発生が良好に低減されて、被覆の均一性が向上するので、金属金型などの導電性ワークの表面にある磨耗部分や欠損部分に対する被覆補修に好適である。
10:肉盛溶接装置
11:電極材
12:装置本体
13:アプリケータ
14:コンセント
15:電源スイッチ
17:出力電力切換スイッチ
19:出力部
20:端子群
21:アース端子
22:ガス送出口
23:電源ケーブル
24:アースケーブル
25:クリップ
26:ガスホース
27:ガスボンベ
28:ケーシング
29:電動モータ
30:チャック
31:基板
32:オン・オフスイッチ
33:正逆転切換スイッチ
34:速度調整装置
35:回転軸
37:給電ブラシ
38:圧縮スプリング
39:給電線
40:スリーブキャップ
101:トランス
102:整流器
103:平滑コンデンサ
104:定電流回路
105:出力用コンデンサ
106:サイリスタ
107:電圧検知回路
108:サイリスタ制御回路
109:ソフトスタート回路
111:整流器
112:平滑コンデンサ
113:モータ駆動回路
114:バルブ
115:安全装置
117:ダイオード
118:出力電圧検出器
119:フォトカプラ
120:駆動・非駆動信号送出回路
C1,C2:端子
P:パルス
Pw:パルス幅
W:導電性ワーク
W1:対象面
本発明は、電極材と導電性ワークとの間に、コンデンサの充電電力による放電を生じさせることで、前記電極材を溶融させ、前記導電性ワークに被覆を施す放電被覆方法又は放電被覆装置において、放電被覆開始時ないし再開時に、前記コンデンサの充電時に印加される充電電圧を徐々に上昇させ、前記電極材と前記導電性ワークとの間に、放電被覆通常動作時より低い前記コンデンサの充電電力を徐々に上昇させて放電を生じさせるソフトスタート制御手段を設けたことを特徴とする。
他の発明は、同様の放電被覆方法又は放電被覆装置において、放電被覆開始時ないし再開時に、前記コンデンサに印加される充電電圧が、満充電時よりも低い電圧であって、所定電圧以上に達したときは、前記コンデンサの充電電力を放電する電圧検知制御手段を設けたことを特徴とする。
即ち、請求項1記載の放電被覆方法は、電極材と導電性ワークとの間に、コンデンサの充電電力による放電を生じさせることで、前記電極材を溶融させ、前記導電性ワークに被覆を施す放電被覆方法において、放電被覆開始時ないし再開時に、前記コンデンサの充電時に印加される充電電圧を徐々に上昇させ、前記電極材と前記導電性ワークとの間に、放電被覆通常動作時より低い前記コンデンサの充電電力を徐々に上昇させて放電を生じさせるものである。
また、請求項2記載の放電被覆方法は、電極材と導電性ワークとの間に、コンデンサの充電電力による放電を生じさせることで、前記電極材を溶融させ、前記導電性ワークに被覆を施す放電被覆方法において、放電被覆開始時ないし再開時に、前記コンデンサに印加される充電電圧が、満充電時よりも低い電圧であって、所定電圧以上に達したときは、前記コンデンサの充電電力を放電するものである。
また、請求項3記載の放電被覆方法は、請求項1〜2のいずれか一項に記載の放電被覆方法において、コンデンサへの充電電流を、定電流制御回路によって制御するものである。
また、請求項4記載の放電被覆装置は、電極材と導電性ワークとの間に、コンデンサの充電電力による放電を生じさせることで、前記電極材を溶融させ、前記導電性ワークに被覆を施す放電被覆装置において、放電被覆開始時ないし再開時に、前記コンデンサの充電時に印加される充電電圧を徐々に上昇させ、前記電極材と前記導電性ワークとの間に、放電被覆通常動作時より低い前記コンデンサの充電電力を徐々に上昇させて放電を生じさせるソフトスタート制御手段を設けたものである。
また、請求項5記載の放電被覆装置は、電極材と導電性ワークとの間に、コンデンサの充電電力による放電を生じさせることで、前記電極材を溶融させ、前記導電性ワークに被覆を施す放電被覆装置において、放電被覆開始時ないし再開時に、前記コンデンサに印加される充電電圧が、満充電時よりも低い電圧であって、所定電圧以上に達したときは、前記コンデンサの充電電力を放電する電圧検知制御手段を設けたものである。
また、請求項6記載の放電被覆装置は、請求項4〜5のいずれか一項に記載の放電被覆装置において、コンデンサへの充電電流を、定電流制御回路によって制御するものである。
また、請求項7記載の放電被覆装置は、請求項4〜6のいずれか一項に記載の放電被覆装置において、前記電極材が、回転もしくは振動するものである。
また、請求項8記載の放電被覆装置は、請求項4〜7のいずれか一項に記載の放電被覆装置において、前記電極材と前記導電性ワークとの間の放電が、所定周波数のパルス電圧の印加によって行われるものである。
また、請求項9記載の放電被覆装置は、請求項4〜8のいずれか一項に記載の放電被覆装置において、前記電極材は、その先端部を除いて筒体に被覆され、この筒体内から前記電極材の前記先端部へ向かって噴き出される流体によるシールド雰囲気中で前記放電が行われるものである。

Claims (9)

  1. 電極材と導電性ワークとの間に、コンデンサの充電電力による放電を生じさせることで、前記電極材を溶融させ、前記導電性ワークに被覆を施す放電被覆方法において、
    放電被覆開始時ないし再開時に、前記コンデンサの充電時に印加される充電電圧を徐々に上昇させることを特徴とする放電被覆方法。
  2. 電極材と導電性ワークとの間に、コンデンサの充電電力による放電を生じさせることで、前記電極材を溶融させ、前記導電性ワークに被覆を施す放電被覆方法において、
    前記コンデンサに印加される充電電圧が所定電圧以上に達したときは、前記コンデンサの充電電力を放電することを特徴とする放電被覆方法。
  3. コンデンサへの充電電流を、定電流制御回路によって制御することを特徴とする請求項1〜2のいずれか一項に記載の放電被覆方法。
  4. 電極材と導電性ワークとの間に、コンデンサの充電電力による放電を生じさせることで、前記電極材を溶融させ、前記導電性ワークに被覆を施す放電被覆装置において、
    放電被覆開始時ないし再開時に、前記コンデンサの充電時に印加される充電電圧を徐々に上昇させるソフトスタート制御手段を設けたことを特徴とする放電被覆装置。
  5. 電極材と導電性ワークとの間に、コンデンサの充電電力による放電を生じさせることで、前記電極材を溶融させ、前記導電性ワークに被覆を施す放電被覆装置において、
    前記コンデンサに印加される充電電圧が所定電圧以上に達したときは、前記コンデンサの充電電力を放電する電圧検知制御手段を設けたことを特徴とする放電被覆装置。
  6. コンデンサへの充電電流を、定電流制御回路によって制御することを特徴とする請求項4〜5のいずれか一項に記載の放電被覆装置。
  7. 前記電極材が、回転もしくは振動することを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載の放電被覆装置。
  8. 前記電極材と前記導電性ワークとの間の放電が、所定周波数のパルス電圧の印加によって行われることを特徴とする請求項4〜7のいずれか一項に記載の放電被覆装置。
  9. 前記電極材は、その先端部を除いて筒体に被覆され、この筒体内から前記電極材の前記先端部へ向かって噴き出される流体によるシールド雰囲気中で前記放電が行われることを特徴とする請求項4〜8のいずれか一項に記載の放電被覆装置。
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