JP3347450B2 - 放電式被覆装置 - Google Patents
放電式被覆装置Info
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- JP3347450B2 JP3347450B2 JP02156594A JP2156594A JP3347450B2 JP 3347450 B2 JP3347450 B2 JP 3347450B2 JP 02156594 A JP02156594 A JP 02156594A JP 2156594 A JP2156594 A JP 2156594A JP 3347450 B2 JP3347450 B2 JP 3347450B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電極棒を金属製ワーク
の被補修面に近接させ、両者の間で発生する火花放電に
より被補修面に電極棒材を蒸着させる放電式被覆装置に
関する。
の被補修面に近接させ、両者の間で発生する火花放電に
より被補修面に電極棒材を蒸着させる放電式被覆装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】比較的磨耗の激しい、カッターの刃先、
射出成型等に用いる鉄製の金型、歯車、ドリルの刃等で
は、CVDやPVD等により超硬質被覆(例えば、チタ
ンナイトライト)を母材表面に膜付けして磨耗防止を図
っている。
射出成型等に用いる鉄製の金型、歯車、ドリルの刃等で
は、CVDやPVD等により超硬質被覆(例えば、チタ
ンナイトライト)を母材表面に膜付けして磨耗防止を図
っている。
【0003】しかし、これらを長期間使用すると、膜付
けされた超硬質被覆が剥げ落ちたりして母材が露出状態
になる事がある。この状態で使用すると磨耗が急速に進
行するので、再びCVDやPVDにより超硬質被覆を膜
付けして補修を行う必要がある。
けされた超硬質被覆が剥げ落ちたりして母材が露出状態
になる事がある。この状態で使用すると磨耗が急速に進
行するので、再びCVDやPVDにより超硬質被覆を膜
付けして補修を行う必要がある。
【0004】但し、この補修方法では、補修が大掛かり
となり、修理コストがかかる。
となり、修理コストがかかる。
【0005】しかし、以下に示す構成を有する放電式被
覆装置Fを使用すれば、簡単な装置で済み、低コストで
補修を行う事ができる。
覆装置Fを使用すれば、簡単な装置で済み、低コストで
補修を行う事ができる。
【0006】変圧器901の二次側に電極棒902を振
動させる為のバイブレータ用電源となる第1の二次巻線
903と電極棒902の放電用電源となる第2の二次巻
線904とを備え、第1の二次巻線903の出力は整流
した後バイブレータ905を介して電極棒902に接続
し、第2の二次巻線904の出力は整流後コイル906
及び充放電コンデンサ907を介して電極棒902に供
給する構成とし、電極棒902を振動させるバイブレー
タ回路908と電極棒902と母材間の放電を生じさせ
る放電回路909とを各々異なる回路にて形成した放電
式被覆装置F(図8に示す)が知られている{実公昭5
5−18364号公報}。
動させる為のバイブレータ用電源となる第1の二次巻線
903と電極棒902の放電用電源となる第2の二次巻
線904とを備え、第1の二次巻線903の出力は整流
した後バイブレータ905を介して電極棒902に接続
し、第2の二次巻線904の出力は整流後コイル906
及び充放電コンデンサ907を介して電極棒902に供
給する構成とし、電極棒902を振動させるバイブレー
タ回路908と電極棒902と母材間の放電を生じさせ
る放電回路909とを各々異なる回路にて形成した放電
式被覆装置F(図8に示す)が知られている{実公昭5
5−18364号公報}。
【0007】放電式被覆装置Fにおいて、電極棒902
が母材910と接触(短絡)すると後述する放電が成さ
れ、同時にバイブレータコイル905aが励磁して電極
棒902が母材910より引き離され、つぎにバイブレ
ータ905の作用で母材910と接触(短絡)し、これ
が繰り返され、当接した際の短絡電流と共にコンデンサ
907にチャージされた電荷が放電して電極棒902に
通じ、電極棒902-母材間に放電が成される。
が母材910と接触(短絡)すると後述する放電が成さ
れ、同時にバイブレータコイル905aが励磁して電極
棒902が母材910より引き離され、つぎにバイブレ
ータ905の作用で母材910と接触(短絡)し、これ
が繰り返され、当接した際の短絡電流と共にコンデンサ
907にチャージされた電荷が放電して電極棒902に
通じ、電極棒902-母材間に放電が成される。
【0008】一方、放電回路909においては、電極棒
902と母材910とが短絡する前に充電され、バイブ
レータ905の作用で電極棒902が母材910に当接
した際、コンデンサ907に電荷が充電され、強度の放
電が成され、電極棒902材が母材910の表面に蒸着
する。尚、コイル906は電極棒902が母材910に
短絡した際の大電流を制限する為のものである。
902と母材910とが短絡する前に充電され、バイブ
レータ905の作用で電極棒902が母材910に当接
した際、コンデンサ907に電荷が充電され、強度の放
電が成され、電極棒902材が母材910の表面に蒸着
する。尚、コイル906は電極棒902が母材910に
短絡した際の大電流を制限する為のものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記放電式
被覆装置Fは、以下の課題を有する。 (ア)コンデンサ907、911にチャージされた電荷
の火花放電により母材910に電極棒902材を蒸着さ
せる構成である。この為、コンデンサに充電された充電
電荷が火花放電により短時間に減少するので、電極棒9
02材の母材910表面への蒸着量にむらが生じ易く、
製品の仕上がり具合が不均一に成り易い。
被覆装置Fは、以下の課題を有する。 (ア)コンデンサ907、911にチャージされた電荷
の火花放電により母材910に電極棒902材を蒸着さ
せる構成である。この為、コンデンサに充電された充電
電荷が火花放電により短時間に減少するので、電極棒9
02材の母材910表面への蒸着量にむらが生じ易く、
製品の仕上がり具合が不均一に成り易い。
【0010】(イ)電極棒902が母材910から離れ
ていると、電極棒902が高電圧印加状態になるので、
感電防止の為、印加電圧を余り高く出来ず、作業効率が
悪い。
ていると、電極棒902が高電圧印加状態になるので、
感電防止の為、印加電圧を余り高く出来ず、作業効率が
悪い。
【0011】(ウ)電極棒902と母材910との接触
(短絡)状態が続くと、放電回路909に大電流が流
れ、変圧器901、ブリッジダイオード912、91
3、ダイオード914が焼損する虞がある。
(短絡)状態が続くと、放電回路909に大電流が流
れ、変圧器901、ブリッジダイオード912、91
3、ダイオード914が焼損する虞がある。
【0012】(エ)火花放電の強度が調整可能な構成に
なっていないので、作業効率や使い勝手が悪い。
なっていないので、作業効率や使い勝手が悪い。
【0013】本発明の第1の目的は、火花放電の持続性
に優れ、電極棒材の母材表面への蒸着を効率良く行う事
ができる放電式被覆装置の提供にある。
に優れ、電極棒材の母材表面への蒸着を効率良く行う事
ができる放電式被覆装置の提供にある。
【0014】本発明の第2の目的は、電極棒が母材から
離れている場合に電極棒に高電圧がかからず、放電被覆
作業時の印加電圧を高くして作業効率の向上が図れる放
電式被覆装置の提供にある。
離れている場合に電極棒に高電圧がかからず、放電被覆
作業時の印加電圧を高くして作業効率の向上が図れる放
電式被覆装置の提供にある。
【0015】本発明の第3の目的は、放電被覆作業の中
断中、電極棒に高電圧がかからず、放電被覆作業時の印
加電圧を高くして作業効率の向上が図れる放電式被覆装
置の提供にある。
断中、電極棒に高電圧がかからず、放電被覆作業時の印
加電圧を高くして作業効率の向上が図れる放電式被覆装
置の提供にある。
【0016】本発明の第4の目的は、電極棒と母材との
接触(短絡)状態が続いても、変圧器、整流回路素子等
の焼損を防止できる放電式被覆装置の提供にある。
接触(短絡)状態が続いても、変圧器、整流回路素子等
の焼損を防止できる放電式被覆装置の提供にある。
【0017】本発明の第5の目的は、火花放電の強度を
容易に調整でき、作業効率や使い勝手に優れた放電式被
覆装置の提供にある。
容易に調整でき、作業効率や使い勝手に優れた放電式被
覆装置の提供にある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為、
本発明は、以下の構成を採用した。 (1)一次巻線を商用電源に接続し、降圧した交流出力
を二次巻線から取り出す変圧器と、前記交流出力を整流
して平滑する整流回路と、該整流回路の出力端に直列接
続される、チョークコイル及び半導体スイッチ素子と、
繰り返し規則的な信号を発生し、該信号を前記半導体ス
イッチ素子の制御端子に入力する信号発生回路と、前記
半導体スイッチ素子の一端とチョークコイルの出力端と
の接続点にアノードを接続したダイオードと、該ダイオ
ードのカソード及び前記半導体スイッチ素子の他端に並
列接続されるコンデンサと、前記コンデンサのプラス端
子側に電気接続される電極棒と、振動又は軸周りの回転
を前記電極棒に付与する駆動手段とで構成され、前記電
極棒を金属製ワークの被補修面に近接させ、両者の間で
発生する火花放電により前記被補修面に電極棒材を蒸着
させる。
本発明は、以下の構成を採用した。 (1)一次巻線を商用電源に接続し、降圧した交流出力
を二次巻線から取り出す変圧器と、前記交流出力を整流
して平滑する整流回路と、該整流回路の出力端に直列接
続される、チョークコイル及び半導体スイッチ素子と、
繰り返し規則的な信号を発生し、該信号を前記半導体ス
イッチ素子の制御端子に入力する信号発生回路と、前記
半導体スイッチ素子の一端とチョークコイルの出力端と
の接続点にアノードを接続したダイオードと、該ダイオ
ードのカソード及び前記半導体スイッチ素子の他端に並
列接続されるコンデンサと、前記コンデンサのプラス端
子側に電気接続される電極棒と、振動又は軸周りの回転
を前記電極棒に付与する駆動手段とで構成され、前記電
極棒を金属製ワークの被補修面に近接させ、両者の間で
発生する火花放電により前記被補修面に電極棒材を蒸着
させる。
【0019】(2)一次巻線を商用電源に接続し、降圧
した交流出力を二次巻線から取り出す変圧器と、前記交
流出力を整流して平滑する整流回路と、該整流回路の出
力端に直列接続される、チョークコイル及び半導体スイ
ッチ素子と、前記半導体スイッチ素子の一端とチョーク
コイルの出力端との接続点にアノードを接続したダイオ
ードと、該ダイオードのカソード及び前記半導体スイッ
チ素子の他端に並列接続されるコンデンサと、前記ダイ
オードのカソードと前記コンデンサのプラス端子側との
接続点にアノードを接続したサイリスタと、該サイリス
タのカソード側に電気接続される電極棒と、振動又は軸
周りの回転を前記電極棒に付与する駆動手段と、繰り返
し規則的な信号を発生し、該信号を前記半導体スイッチ
素子の制御端子及び前記サイリスタのゲートに入力する
信号発生回路とで構成され、前記電極棒を金属製ワーク
の被補修面に近接させ、両者の間で発生する火花放電に
より前記被補修面に電極棒材を蒸着させる。
した交流出力を二次巻線から取り出す変圧器と、前記交
流出力を整流して平滑する整流回路と、該整流回路の出
力端に直列接続される、チョークコイル及び半導体スイ
ッチ素子と、前記半導体スイッチ素子の一端とチョーク
コイルの出力端との接続点にアノードを接続したダイオ
ードと、該ダイオードのカソード及び前記半導体スイッ
チ素子の他端に並列接続されるコンデンサと、前記ダイ
オードのカソードと前記コンデンサのプラス端子側との
接続点にアノードを接続したサイリスタと、該サイリス
タのカソード側に電気接続される電極棒と、振動又は軸
周りの回転を前記電極棒に付与する駆動手段と、繰り返
し規則的な信号を発生し、該信号を前記半導体スイッチ
素子の制御端子及び前記サイリスタのゲートに入力する
信号発生回路とで構成され、前記電極棒を金属製ワーク
の被補修面に近接させ、両者の間で発生する火花放電に
より前記被補修面に電極棒材を蒸着させる。
【0020】(3)上記(1) の構成を有し、前記整流回
路の出力端に、チョークコイル、半導体スイッチ素子、
及び抵抗を直列接続した。
路の出力端に、チョークコイル、半導体スイッチ素子、
及び抵抗を直列接続した。
【0021】(4)上記(2) の構成を有し、前記整流回
路の出力端に、チョークコイル、半導体スイッチ素子、
及び抵抗を直列接続した。
路の出力端に、チョークコイル、半導体スイッチ素子、
及び抵抗を直列接続した。
【0022】(5)上記(2) 又は(4) の構成を有し、前
記サイリスタのカソードと前記電極棒との間に、前記駆
動手段の作動中に接点が閉成し停止中に開成するスイッ
チを配設した。
記サイリスタのカソードと前記電極棒との間に、前記駆
動手段の作動中に接点が閉成し停止中に開成するスイッ
チを配設した。
【0023】(6)上記(1) 又は(2) 又は(3) 又は(4)
又は(5) の構成を有し、前記信号発生回路が発生する信
号を矩形波とし、周波数、パルス幅を、20Hz〜25
0Hz、2mS〜15mSの範囲内とした。
又は(5) の構成を有し、前記信号発生回路が発生する信
号を矩形波とし、周波数、パルス幅を、20Hz〜25
0Hz、2mS〜15mSの範囲内とした。
【0024】(7)上記(1) 又は(2) 又は(3) 又は(4)
又は(5) の構成を有し、前記コンデンサの容量は、数μ
F〜数百μFである。
又は(5) の構成を有し、前記コンデンサの容量は、数μ
F〜数百μFである。
【0025】(8)上記(1) 又は(2) 又は(3) 又は(4)
又は(5) の構成を有し、前記電源トランスの二次巻線の
交流出力電圧は、3V〜50Vである。
又は(5) の構成を有し、前記電源トランスの二次巻線の
交流出力電圧は、3V〜50Vである。
【0026】(9)上記(6) 又は(7) 又は(8) の構成を
有し、前記信号の周期やパルス幅、前記コンデンサの容
量、又は交流出力電圧の何れかを可変可能とした。
有し、前記信号の周期やパルス幅、前記コンデンサの容
量、又は交流出力電圧の何れかを可変可能とした。
【0027】(10)上記(1) 〜(9) の何れかの構成を
有し、前記信号発生回路の作動をオン・オフするスイッ
チを設けた。
有し、前記信号発生回路の作動をオン・オフするスイッ
チを設けた。
【0028】
〔請求項1について〕信号発生回路が繰り返し規則的な
信号を発生し、信号は半導体スイッチ素子の制御端子に
入力される。
信号を発生し、信号は半導体スイッチ素子の制御端子に
入力される。
【0029】半導体スイッチ素子が信号によりオン- オ
フを周期的に繰り返し、オンからオフに切り替わった
際、電流が遮断されるので、チョークコイルの自己誘導
作用によって素子両端に高電圧(逆起電力)が発生す
る。
フを周期的に繰り返し、オンからオフに切り替わった
際、電流が遮断されるので、チョークコイルの自己誘導
作用によって素子両端に高電圧(逆起電力)が発生す
る。
【0030】この高電圧はダイオードを介してコンデン
サに逐次充電され、電極棒に印加される。尚、ダイオー
ドはコンデンサに充電された電荷が逆流しない様に設け
られている。
サに逐次充電され、電極棒に印加される。尚、ダイオー
ドはコンデンサに充電された電荷が逆流しない様に設け
られている。
【0031】電極棒を金属製ワークの被補修面に接触さ
せると、電極棒は、駆動手段により、振動又は軸周りの
回転が付与されているので、電極棒と金属製ワークとの
接触(短絡)- 非接触が繰り返し行われ、コンデンサに
充電された高電圧により、電極棒- 金属製ワーク間に火
花放電が持続的に発生し、金属製ワークの被補修面に電
極棒材が蒸着する。
せると、電極棒は、駆動手段により、振動又は軸周りの
回転が付与されているので、電極棒と金属製ワークとの
接触(短絡)- 非接触が繰り返し行われ、コンデンサに
充電された高電圧により、電極棒- 金属製ワーク間に火
花放電が持続的に発生し、金属製ワークの被補修面に電
極棒材が蒸着する。
【0032】〔請求項2について〕信号発生回路が繰り
返し規則的な信号を発生し、信号は半導体スイッチ素子
の制御端子及びサイリスタのゲートに入力される。
返し規則的な信号を発生し、信号は半導体スイッチ素子
の制御端子及びサイリスタのゲートに入力される。
【0033】半導体スイッチ素子が信号によりオン- オ
フを周期的に繰り返し、オンからオフに切り替わった
際、電流が遮断されるので、チョークコイルの自己誘導
作用によって素子両端に高電圧(逆起電力)が発生す
る。コンデンサにはダイオードを介して高電圧が逐次充
電される。
フを周期的に繰り返し、オンからオフに切り替わった
際、電流が遮断されるので、チョークコイルの自己誘導
作用によって素子両端に高電圧(逆起電力)が発生す
る。コンデンサにはダイオードを介して高電圧が逐次充
電される。
【0034】電極棒を金属製ワークの被補修面に接触さ
せると、電極棒は、駆動手段により、振動又は軸周りの
回転が付与されているので、電極と金属製ワークとの接
触(短絡)- 非接触が繰り返し行われる。
せると、電極棒は、駆動手段により、振動又は軸周りの
回転が付与されているので、電極と金属製ワークとの接
触(短絡)- 非接触が繰り返し行われる。
【0035】そして、サイリスタのカソードと金属製ワ
ークとが接地状態になった時に信号が入力するとサイリ
スタがターンオンし、コンデンサに充電された高電圧が
電極棒に印加され、電極棒- 金属製ワーク間に火花放電
が持続的に発生し、被補修面に電極棒材が蒸着する。
ークとが接地状態になった時に信号が入力するとサイリ
スタがターンオンし、コンデンサに充電された高電圧が
電極棒に印加され、電極棒- 金属製ワーク間に火花放電
が持続的に発生し、被補修面に電極棒材が蒸着する。
【0036】尚、電極棒を金属製ワークから離すと、サ
イリスタがターンオフするので電極棒への高電圧の印加
が行われなくなる。
イリスタがターンオフするので電極棒への高電圧の印加
が行われなくなる。
【0037】〔請求項3について〕チョークコイル- 半
導体スイッチ素子回路中に抵抗を直列に挿入しているの
で、半導体スイッチ素子のスイッチング及び電極棒と金
属製ワークとの接触(短絡)の際、変圧トランスの二次
巻線、整流回路、チョークコイル、半導体スイッチ素
子、ダイオードを流れる電流の大きさが制限される。
導体スイッチ素子回路中に抵抗を直列に挿入しているの
で、半導体スイッチ素子のスイッチング及び電極棒と金
属製ワークとの接触(短絡)の際、変圧トランスの二次
巻線、整流回路、チョークコイル、半導体スイッチ素
子、ダイオードを流れる電流の大きさが制限される。
【0038】〔請求項4について〕チョークコイル- 半
導体スイッチ素子回路中に抵抗を直列に挿入しているの
で、半導体スイッチ素子のスイッチング及び電極棒と金
属製ワークとの接触(短絡)の際、変圧トランスの二次
巻線、整流回路、チョークコイル、半導体スイッチ素
子、ダイオード、サイリスタを流れる電流の大きさが制
限される。
導体スイッチ素子回路中に抵抗を直列に挿入しているの
で、半導体スイッチ素子のスイッチング及び電極棒と金
属製ワークとの接触(短絡)の際、変圧トランスの二次
巻線、整流回路、チョークコイル、半導体スイッチ素
子、ダイオード、サイリスタを流れる電流の大きさが制
限される。
【0039】〔請求項5について〕請求項2、4の構成
の場合、補修作業を一時中止して駆動手段の作動を止
め、電極棒を金属製ワークから離すと、サイリスタがタ
ーンオフするので電極棒への高電圧の印加が行われなく
なり、手が電極棒に触れても(駆動手段が停止している
事)感電の虞は無い。しかし、この状態で電極棒を金属
製ワークに接触させるとサイリスタがターンオンして電
極棒に高電圧がかかる様になり、感電の虞が生じる。
の場合、補修作業を一時中止して駆動手段の作動を止
め、電極棒を金属製ワークから離すと、サイリスタがタ
ーンオフするので電極棒への高電圧の印加が行われなく
なり、手が電極棒に触れても(駆動手段が停止している
事)感電の虞は無い。しかし、この状態で電極棒を金属
製ワークに接触させるとサイリスタがターンオンして電
極棒に高電圧がかかる様になり、感電の虞が生じる。
【0040】しかし、請求項2、4の構成のものに請求
項5の構成を付加した放電式被覆装置は以下の様に動作
する。駆動手段の作動中は、スイッチの接点が閉成する
ので、コンデンサに充電された高電圧がサイリスタを通
過して電極棒に印加される。そして、補修作業を一時中
止する為、駆動手段の作動を止めると、スイッチの接点
が開成するので電極棒への高電圧の印加が停止する。
項5の構成を付加した放電式被覆装置は以下の様に動作
する。駆動手段の作動中は、スイッチの接点が閉成する
ので、コンデンサに充電された高電圧がサイリスタを通
過して電極棒に印加される。そして、補修作業を一時中
止する為、駆動手段の作動を止めると、スイッチの接点
が開成するので電極棒への高電圧の印加が停止する。
【0041】〔請求項6について〕信号発生回路が発生
する信号を矩形波としているので、半導体スイッチ素子
等のオン・オフを的確に行える。
する信号を矩形波としているので、半導体スイッチ素子
等のオン・オフを的確に行える。
【0042】数値限定の理由は、周波数が20Hz未満
であったりパルス幅が15mSを越えると半導体スイッ
チ素子の発熱が過大となる為である。又、周波数が25
0Hzを越えたりパルス幅が2mS未満であるとコンデ
ンサに充電される電圧を充分高くする事ができなくなる
為である。
であったりパルス幅が15mSを越えると半導体スイッ
チ素子の発熱が過大となる為である。又、周波数が25
0Hzを越えたりパルス幅が2mS未満であるとコンデ
ンサに充電される電圧を充分高くする事ができなくなる
為である。
【0043】〔請求項7について〕コンデンサの容量が
数μF未満であると火花放電の持続性が悪くなり、電極
部材の母材表面への蒸着性が悪化する。又、数百μFを
越えると充電・放電電流が大きく成り、ダイオードやサ
イリスタの負担が増大する。
数μF未満であると火花放電の持続性が悪くなり、電極
部材の母材表面への蒸着性が悪化する。又、数百μFを
越えると充電・放電電流が大きく成り、ダイオードやサ
イリスタの負担が増大する。
【0044】〔請求項8について〕交流出力電圧が3V
未満であるとコンデンサに充電される高電圧の電圧値が
蒸着に適した値迄上昇せず、又数50Vを越えると電極
棒に印加される高電圧の電圧値が高く成り過ぎる。
未満であるとコンデンサに充電される高電圧の電圧値が
蒸着に適した値迄上昇せず、又数50Vを越えると電極
棒に印加される高電圧の電圧値が高く成り過ぎる。
【0045】〔請求項9について〕信号の周期やパルス
幅、コンデンサの容量、又は交流出力電圧の何れかを可
変する事により、コンデンサの端子電圧や充電電荷量を
増減する事ができる。
幅、コンデンサの容量、又は交流出力電圧の何れかを可
変する事により、コンデンサの端子電圧や充電電荷量を
増減する事ができる。
【0046】〔請求項10について〕信号発生回路の作
動をオン・オフするスイッチをオフにすると信号発生回
路の作動が停止して、半導体スイッチ素子がスイッチン
グ動作しなくなるので、電極棒への高電圧の印加が行わ
れなくなる。この状態で、電極棒を研磨棒に取り替えラ
ッピング機として使用する。
動をオン・オフするスイッチをオフにすると信号発生回
路の作動が停止して、半導体スイッチ素子がスイッチン
グ動作しなくなるので、電極棒への高電圧の印加が行わ
れなくなる。この状態で、電極棒を研磨棒に取り替えラ
ッピング機として使用する。
【0047】
〔請求項1について〕放電式被覆装置は、半導体スイッ
チ素子のスイッチングにより素子両端の高電圧を発生さ
せ、該高電圧をダイオードを介してコンデンサに逐次充
電させ、この充電電圧(高電圧)を電極に印加して蒸着
作業を行う構成である。
チ素子のスイッチングにより素子両端の高電圧を発生さ
せ、該高電圧をダイオードを介してコンデンサに逐次充
電させ、この充電電圧(高電圧)を電極に印加して蒸着
作業を行う構成である。
【0048】この為、電極- 金属製ワークの被補修面と
の間で安定した火花放電を持続させる事ができ、放電式
被覆装置は、電極棒材を効率良く母材表面へ蒸着する事
ができる。
の間で安定した火花放電を持続させる事ができ、放電式
被覆装置は、電極棒材を効率良く母材表面へ蒸着する事
ができる。
【0049】〔請求項2について〕電極棒を金属製ワー
クから離すとサイリスタがターンオフして電極への高電
圧の印加が行われなくなる構造であるので感電防止が図
れ、電極棒への印加電圧を高くする事ができる。この
為、電極棒材を効率良く母材表面へ蒸着する事ができ作
業効率が高い。
クから離すとサイリスタがターンオフして電極への高電
圧の印加が行われなくなる構造であるので感電防止が図
れ、電極棒への印加電圧を高くする事ができる。この
為、電極棒材を効率良く母材表面へ蒸着する事ができ作
業効率が高い。
【0050】〔請求項3について〕チョークコイル- 半
導体スイッチ素子回路中に抵抗を直列に挿入しているの
で、半導体スイッチ素子のスイッチング及び電極と金属
製ワークとの接触(短絡)の際、変圧トランスの二次巻
線、整流回路、チョークコイル、半導体スイッチ素子、
ダイオードを流れる電流の大きさが制限される。この
為、電極棒と金属製ワークとの接触(短絡)状態が続い
ても、変圧器、整流回路、又はチョークコイルが焼損す
る虞がない。
導体スイッチ素子回路中に抵抗を直列に挿入しているの
で、半導体スイッチ素子のスイッチング及び電極と金属
製ワークとの接触(短絡)の際、変圧トランスの二次巻
線、整流回路、チョークコイル、半導体スイッチ素子、
ダイオードを流れる電流の大きさが制限される。この
為、電極棒と金属製ワークとの接触(短絡)状態が続い
ても、変圧器、整流回路、又はチョークコイルが焼損す
る虞がない。
【0051】〔請求項4について〕チョークコイル- 半
導体スイッチ素子回路中に抵抗を直列に挿入しているの
で、半導体スイッチ素子のスイッチング及び電極と金属
製ワークとの接触(短絡)の際、変圧トランスの二次巻
線、整流回路、チョークコイル、半導体スイッチ素子、
ダイオード、サイリスタを流れる電流の大きさが制限さ
れる。この為、電極棒と金属製ワークとの接触(短絡)
状態が続いても、変圧器、整流回路、チョークコイル、
又はサイリスタが焼損する虞がない。
導体スイッチ素子回路中に抵抗を直列に挿入しているの
で、半導体スイッチ素子のスイッチング及び電極と金属
製ワークとの接触(短絡)の際、変圧トランスの二次巻
線、整流回路、チョークコイル、半導体スイッチ素子、
ダイオード、サイリスタを流れる電流の大きさが制限さ
れる。この為、電極棒と金属製ワークとの接触(短絡)
状態が続いても、変圧器、整流回路、チョークコイル、
又はサイリスタが焼損する虞がない。
【0052】〔請求項5について〕補修作業を一時中止
する為、駆動手段の作動を止めると、スイッチの接点が
開成するので、駆動手段の作動を止めた状態で電極棒が
金属製ワークに接触してもコンデンサに充電された高電
圧が電極棒に印加される事が無い。この為、感電の虞が
無いので電極棒への印加電圧を高くする事ができ、電極
棒材を効率良く母材表面へ蒸着する事ができ作業効率を
高くする事ができる。
する為、駆動手段の作動を止めると、スイッチの接点が
開成するので、駆動手段の作動を止めた状態で電極棒が
金属製ワークに接触してもコンデンサに充電された高電
圧が電極棒に印加される事が無い。この為、感電の虞が
無いので電極棒への印加電圧を高くする事ができ、電極
棒材を効率良く母材表面へ蒸着する事ができ作業効率を
高くする事ができる。
【0053】〔請求項6について〕半導体スイッチ素子
のオン・オフ等を指示する信号を矩形波とし、周期を2
0Hz〜250Hz、パルス幅を2mS〜15mSとし
ている。この為、半導体スイッチ素子のオン・オフを的
確に行え、半導体スイッチ素子の発熱量が少なくて済む
とともに、コンデンサに充電される電圧を充分高くする
事ができる。
のオン・オフ等を指示する信号を矩形波とし、周期を2
0Hz〜250Hz、パルス幅を2mS〜15mSとし
ている。この為、半導体スイッチ素子のオン・オフを的
確に行え、半導体スイッチ素子の発熱量が少なくて済む
とともに、コンデンサに充電される電圧を充分高くする
事ができる。
【0054】〔請求項7について〕コンデンサの容量が
数μF〜数百μFであるので、火花放電の持続性に優
れ、電極部材の母材表面への蒸着性に優れる。
数μF〜数百μFであるので、火花放電の持続性に優
れ、電極部材の母材表面への蒸着性に優れる。
【0055】〔請求項8について〕交流出力電圧が3V
〜50Vであるので、コンデンサに充電される高電圧の
電圧値を蒸着に適した値にする事ができる。
〜50Vであるので、コンデンサに充電される高電圧の
電圧値を蒸着に適した値にする事ができる。
【0056】〔請求項9について〕コンデンサの端子電
圧や充電電荷量の増減により、火花放電の強度を容易に
調整でき、放電式被覆装置は作業効率や使い勝手に優れ
る。
圧や充電電荷量の増減により、火花放電の強度を容易に
調整でき、放電式被覆装置は作業効率や使い勝手に優れ
る。
【0057】〔請求項10について〕一台の放電式被覆
装置で、放電被覆とラッピングの両方を行う事ができ
る。
装置で、放電被覆とラッピングの両方を行う事ができ
る。
【0058】
【実施例】本発明の第1実施例(請求項2、4、5、
7、8、9に対応)を図1〜図3に基づいて説明する。
7、8、9に対応)を図1〜図3に基づいて説明する。
【0059】図に示す様に、放電式被覆装置Aは、変圧
器であるトランス10と、出力切替スイッチ11と、二
次側交流電圧を整流して平滑する整流回路12と、チョ
ークコイル13と、半導体スイッチ素子であるFET1
4と、抵抗15と、ダイオード16と、コンデンサ17
と、サイリスタ18と、リレー19と、電極棒20と、
バイブレータ21と、信号を送出する発振回路22とを
備える。尚、23はハウジング、24はメイン電源スイ
ッチ、25は出力切替スイッチ11のシャフトの回動を
行うパワーセレクト摘み、26はアース端子、27はメ
タルコンセント、28は研磨⇔被覆を変更する切替スイ
ッチであり研磨側にすると発振回路22の作動が止まり
矩形波の送出が停止する。
器であるトランス10と、出力切替スイッチ11と、二
次側交流電圧を整流して平滑する整流回路12と、チョ
ークコイル13と、半導体スイッチ素子であるFET1
4と、抵抗15と、ダイオード16と、コンデンサ17
と、サイリスタ18と、リレー19と、電極棒20と、
バイブレータ21と、信号を送出する発振回路22とを
備える。尚、23はハウジング、24はメイン電源スイ
ッチ、25は出力切替スイッチ11のシャフトの回動を
行うパワーセレクト摘み、26はアース端子、27はメ
タルコンセント、28は研磨⇔被覆を変更する切替スイ
ッチであり研磨側にすると発振回路22の作動が止まり
矩形波の送出が停止する。
【0060】トランス(本実施例では容量150W)1
0は、本実施例では、一次巻線101、及び5V、10
V、15V、20V、25V、30Vのタップを設けた
二次巻線102を有し、一次巻線101はメイン電源ス
イッチ24、ヒューズ103を介してAC- 100Vに
接続される。又、二次巻線102は、出力切替スイッチ
11を介してブリッジダイオード121に接続される。
尚、トランス10の容量やタップの電圧や数は他の値に
変更自由である。
0は、本実施例では、一次巻線101、及び5V、10
V、15V、20V、25V、30Vのタップを設けた
二次巻線102を有し、一次巻線101はメイン電源ス
イッチ24、ヒューズ103を介してAC- 100Vに
接続される。又、二次巻線102は、出力切替スイッチ
11を介してブリッジダイオード121に接続される。
尚、トランス10の容量やタップの電圧や数は他の値に
変更自由である。
【0061】出力切替スイッチ11は、本実施例では六
接点のものを採用し、COM接点111をブリッジダイ
オード121の交流入力端子1211に接続している。
又、各接点は上記タップに接続されている。尚、接点数
はタップの数に合わせて変更自由である。
接点のものを採用し、COM接点111をブリッジダイ
オード121の交流入力端子1211に接続している。
又、各接点は上記タップに接続されている。尚、接点数
はタップの数に合わせて変更自由である。
【0062】整流回路12は、交流入力端子1211、
1212をCOM接点111及び二次巻線102の巻端
104に結線したブリッジダイオード121と、一端1
221をブリッジダイオード12のプラス出力端子12
13に接続し、他端1222をブリッジダイオード12
1のマイナス出力端子1214に接続した電解コンデン
サ(本実施例では容量2200μF)122とで構成さ
れる。尚、電解コンデンサ122の容量を他の値に変更
しても良い。
1212をCOM接点111及び二次巻線102の巻端
104に結線したブリッジダイオード121と、一端1
221をブリッジダイオード12のプラス出力端子12
13に接続し、他端1222をブリッジダイオード12
1のマイナス出力端子1214に接続した電解コンデン
サ(本実施例では容量2200μF)122とで構成さ
れる。尚、電解コンデンサ122の容量を他の値に変更
しても良い。
【0063】チョークコイル13は、逆起電力発生用の
もので、本実施例では0.03H(ヘンリー)のものを
採用し、一端131を電解コンデンサ122のプラス端
子1221に接続し、他端132をFET14のドレイ
ン141に接続している。尚、チョークコイル13のイ
ンダクタンスは他の値であっても良い。又、チョークコ
イル13の直流抵抗値が比較的大きい場合は、抵抗15
は不要となる。
もので、本実施例では0.03H(ヘンリー)のものを
採用し、一端131を電解コンデンサ122のプラス端
子1221に接続し、他端132をFET14のドレイ
ン141に接続している。尚、チョークコイル13のイ
ンダクタンスは他の値であっても良い。又、チョークコ
イル13の直流抵抗値が比較的大きい場合は、抵抗15
は不要となる。
【0064】FET14は、本実施例では、パワーMO
S形、nチャンネル、エンハンスメント形のものを採用
しており、ドレイン141をチョークコイル13の他端
132に接続し、ソース142を接地している。
S形、nチャンネル、エンハンスメント形のものを採用
しており、ドレイン141をチョークコイル13の他端
132に接続し、ソース142を接地している。
【0065】抵抗(本実施例では4Ω、100W)15
は、ブリッジダイオード121のマイナス出力端子12
14と電解コンデンサ122の他端1222との接続点
に一端151を接続し、他端152を接地している。
は、ブリッジダイオード121のマイナス出力端子12
14と電解コンデンサ122の他端1222との接続点
に一端151を接続し、他端152を接地している。
【0066】ダイオード16は、逆流防止用の高耐圧シ
リコンダイオードであり、チョークコイル13の他端1
32とFET14のドレイン141との接続点にアノー
ド161を接続し、コンデンサ17の一端171にカソ
ード162を接続している。
リコンダイオードであり、チョークコイル13の他端1
32とFET14のドレイン141との接続点にアノー
ド161を接続し、コンデンサ17の一端171にカソ
ード162を接続している。
【0067】最大で約300Vの高電圧が蓄えられるコ
ンデンサ17(容量10μF)は、本実施例では、フィ
ルムコンデンサであり、ダイオード16のカソード16
2とサイリスタ18のアノード181との接続点に一端
171を接続し、他端172を接地している。尚、コン
デンサ17は、マイラコンデンサ等、激しい充放電に耐
える形式のコンデンサが適しており、電解形は不向きで
ある。
ンデンサ17(容量10μF)は、本実施例では、フィ
ルムコンデンサであり、ダイオード16のカソード16
2とサイリスタ18のアノード181との接続点に一端
171を接続し、他端172を接地している。尚、コン
デンサ17は、マイラコンデンサ等、激しい充放電に耐
える形式のコンデンサが適しており、電解形は不向きで
ある。
【0068】又、このコンデンサ17の容量は、1μF
〜500μFが適している。コンデンサ17の容量が1
μF未満であると火花放電の持続性が悪くなり、電極棒
20材の金属製ワーク29の母材表面への蒸着性が悪化
する。又、500μFを越えると大きな専有スペースを
占めるとともに、充電・放電電流が大きく成り、ダイオ
ード16やサイリスタ18を高規格のものにする必要が
生じ、コストが増大する。
〜500μFが適している。コンデンサ17の容量が1
μF未満であると火花放電の持続性が悪くなり、電極棒
20材の金属製ワーク29の母材表面への蒸着性が悪化
する。又、500μFを越えると大きな専有スペースを
占めるとともに、充電・放電電流が大きく成り、ダイオ
ード16やサイリスタ18を高規格のものにする必要が
生じ、コストが増大する。
【0069】尚、金属製ワーク29は、掴持金具292
- アイスリード線293を介してアース端子26に結線
される。
- アイスリード線293を介してアース端子26に結線
される。
【0070】サイリスタ18は、ダイオード16のカソ
ード162とコンデンサ17の一端171との接続点に
アノード181を接続し、ゲート183を発振回路22
に接続している。
ード162とコンデンサ17の一端171との接続点に
アノード181を接続し、ゲート183を発振回路22
に接続している。
【0071】リレー19は、コイル191を後述するコ
イル2123の両端に接続し、サイリスタ18のカソー
ド182- 電極棒20間に常開接点192を配設し、ス
イッチ215がオンになるとコイル191が励磁して常
開接点192が閉成する。
イル2123の両端に接続し、サイリスタ18のカソー
ド182- 電極棒20間に常開接点192を配設し、ス
イッチ215がオンになるとコイル191が励磁して常
開接点192が閉成する。
【0072】電極棒20は、本実施例では、直径3mm
のタングステンで形成された金属棒であり、バイブレー
タ21により振動が付与される。
のタングステンで形成された金属棒であり、バイブレー
タ21により振動が付与される。
【0073】バイブレータ21は、図2に示す様に、略
円筒状のハウジング(プラスチック製)211と、振動
発生器212と、振動強度調節器213と、チャック機
構214と、スイッチ215とを備え、五芯ケーブル2
16により被覆装置本体hに接続されている。
円筒状のハウジング(プラスチック製)211と、振動
発生器212と、振動強度調節器213と、チャック機
構214と、スイッチ215とを備え、五芯ケーブル2
16により被覆装置本体hに接続されている。
【0074】径小部2111及び径大部2112を有す
るハウジング211は、二分割したものをビスを用いて
接合している。
るハウジング211は、二分割したものをビスを用いて
接合している。
【0075】振動発生器212は、図2に示す様に、ボ
ビン2121にエナメル線2122を数百回巻いたコイ
ル2123と、ボビン2121に組み付けられるE字形
コア2124と、E字形コア2124の開口側に位置す
るI字形コア2125と、E字形コア2124に穿設さ
れた軸孔2125Aに鉄棒2126部分が遊嵌され、径
大の円柱部(プラスチック製)2127を有する振動棒
2128とで構成される。
ビン2121にエナメル線2122を数百回巻いたコイ
ル2123と、ボビン2121に組み付けられるE字形
コア2124と、E字形コア2124の開口側に位置す
るI字形コア2125と、E字形コア2124に穿設さ
れた軸孔2125Aに鉄棒2126部分が遊嵌され、径
大の円柱部(プラスチック製)2127を有する振動棒
2128とで構成される。
【0076】振動強度調節器213は、E字形コア21
24とI字形コア2125との隙間(距離)sを調節す
るものであり、隙間sが増大する程、振動が大きくな
る。
24とI字形コア2125との隙間(距離)sを調節す
るものであり、隙間sが増大する程、振動が大きくな
る。
【0077】チャック機構214は、後端が円柱部に押
圧される棒状部2141と、電極棒20を突設する軸孔
2142を有する装着部2143と、棒状部2141先
端位置に嵌め込まれるコイルバネ2144とを備える。
圧される棒状部2141と、電極棒20を突設する軸孔
2142を有する装着部2143と、棒状部2141先
端位置に嵌め込まれるコイルバネ2144とを備える。
【0078】スイッチ215は、スライド形であり、オ
ン側に切り替えると、振動発生器212のコイル212
3及びリレー19のコイル191にAC- 100Vが印
加される。
ン側に切り替えると、振動発生器212のコイル212
3及びリレー19のコイル191にAC- 100Vが印
加される。
【0079】発振回路22は、本実施例では、周波数が
160Hz、パルス幅が2mSの矩形波をタイマーIC
等により作り出し、該矩形波を、FET14のゲート1
43及びサイリスタ18のゲート183に送出する。
160Hz、パルス幅が2mSの矩形波をタイマーIC
等により作り出し、該矩形波を、FET14のゲート1
43及びサイリスタ18のゲート183に送出する。
【0080】つぎに、本実施例に係る放電式被覆装置A
の利点を述べる。 〔あ〕FET14のスイッチングにより、FET14の
ドレイン141(チョークコイル13の他端132)-
アース間に高電圧が発生し、該高電圧をダイオード16
を介してコンデンサ17に逐次充電させ、この充電電圧
(高電圧)を電極棒20に印加して蒸着作業を行う構成
である。
の利点を述べる。 〔あ〕FET14のスイッチングにより、FET14の
ドレイン141(チョークコイル13の他端132)-
アース間に高電圧が発生し、該高電圧をダイオード16
を介してコンデンサ17に逐次充電させ、この充電電圧
(高電圧)を電極棒20に印加して蒸着作業を行う構成
である。
【0081】つまり、蒸着作業によりコンデンサ17の
充電電荷(高電圧)が消費されるが、ダイオード16を
介して高電圧がコンデンサ17に逐次蓄えられるので、
電極棒20- 金属製ワーク29の被補修面291との間
で安定した火花放電を持続させる事ができ、電極棒20
材を効率良く金属製ワーク29の母材表面へ蒸着する事
ができる。
充電電荷(高電圧)が消費されるが、ダイオード16を
介して高電圧がコンデンサ17に逐次蓄えられるので、
電極棒20- 金属製ワーク29の被補修面291との間
で安定した火花放電を持続させる事ができ、電極棒20
材を効率良く金属製ワーク29の母材表面へ蒸着する事
ができる。
【0082】尚、半導体スイッチ素子としては、その
他、パワートランジスタ等も使用する事ができるが、非
導通時の絶縁性の良さ、及び応答の速度の点でパワーM
OS-FETが好適である。
他、パワートランジスタ等も使用する事ができるが、非
導通時の絶縁性の良さ、及び応答の速度の点でパワーM
OS-FETが好適である。
【0083】〔い〕電極棒20を金属製ワーク29から
離すとサイリスタ18がターンオフして電極棒20に高
電圧がかからなく(スイッチ215がオン側の時、+数
V)なる構造であるので感電防止が図れ、電極棒20へ
の印加電圧を約300V程度(30Vタップ使用時)に
迄、高くする事ができる。この為、電極棒20材の種
類、金属製ワーク29の種類に拘わらず、電極棒20材
を効率良く母材表面へ蒸着する事ができ作業効率が高
い。
離すとサイリスタ18がターンオフして電極棒20に高
電圧がかからなく(スイッチ215がオン側の時、+数
V)なる構造であるので感電防止が図れ、電極棒20へ
の印加電圧を約300V程度(30Vタップ使用時)に
迄、高くする事ができる。この為、電極棒20材の種
類、金属製ワーク29の種類に拘わらず、電極棒20材
を効率良く母材表面へ蒸着する事ができ作業効率が高
い。
【0084】〔う〕抵抗15の挿入により、FET14
のスイッチング及び電極棒20と金属製ワーク29との
接触(短絡)の際、トランス10の二次巻線102、ブ
リッジダイオード121、チョークコイル13、FET
14、ダイオード16、サイリスタ18を流れる電流の
大きさが制限される。この為、電極棒20と金属製ワー
ク29との接触(短絡)状態が続いても、トランス1
0、ブリッジダイオード121、チョークコイル13、
ダイオード16、又はサイリスタ18が焼損する虞がな
い。
のスイッチング及び電極棒20と金属製ワーク29との
接触(短絡)の際、トランス10の二次巻線102、ブ
リッジダイオード121、チョークコイル13、FET
14、ダイオード16、サイリスタ18を流れる電流の
大きさが制限される。この為、電極棒20と金属製ワー
ク29との接触(短絡)状態が続いても、トランス1
0、ブリッジダイオード121、チョークコイル13、
ダイオード16、又はサイリスタ18が焼損する虞がな
い。
【0085】更に、抵抗15の配設箇所は、上記実施例
に示す箇所以外に、矢印301、302、303、30
4の何れかであっても良い。
に示す箇所以外に、矢印301、302、303、30
4の何れかであっても良い。
【0086】〔え〕被覆作業を一時中止する為、使用者
がスイッチ215をオフする(バイブレータ21を作動
停止する)と、リレー19の常開接点192がオンから
オフに切り替わるので、バイブレータ21が作動停止し
た状態で電極棒20を金属製ワーク29に接触させて
も、電極棒20- 金属製ワーク29間に高電圧がかかる
事は無い。
がスイッチ215をオフする(バイブレータ21を作動
停止する)と、リレー19の常開接点192がオンから
オフに切り替わるので、バイブレータ21が作動停止し
た状態で電極棒20を金属製ワーク29に接触させて
も、電極棒20- 金属製ワーク29間に高電圧がかかる
事は無い。
【0087】つまり、作業停止中、電極棒20に高電圧
がかからない構造であるので感電防止が図れ、作業中に
おける電極棒20への印加電圧を約300V程度に迄、
高くする事ができる。この為、電極棒20材の種類、金
属製ワーク29の種類に拘わらず、電極棒20材を効率
良く母材表面へ蒸着する事ができ作業効率が高い。
がかからない構造であるので感電防止が図れ、作業中に
おける電極棒20への印加電圧を約300V程度に迄、
高くする事ができる。この為、電極棒20材の種類、金
属製ワーク29の種類に拘わらず、電極棒20材を効率
良く母材表面へ蒸着する事ができ作業効率が高い。
【0088】〔お〕発振回路22は、周波数が160H
z、パルス幅が2mSの矩形波をタイマーIC等により
作り出し、該矩形波を、FET14のゲート143及び
サイリスタ18のゲート183に送出する構成である。
z、パルス幅が2mSの矩形波をタイマーIC等により
作り出し、該矩形波を、FET14のゲート143及び
サイリスタ18のゲート183に送出する構成である。
【0089】この為、FET14のオン・オフを確実に
行え{矩形波の為}、FET14の発熱量が少なくて済
むとともに、コンデンサ17に充電される電圧を、蒸着
可能な電圧値迄、充分高くする事ができる{周波数が1
60Hz、パルス幅が2mSによる}。
行え{矩形波の為}、FET14の発熱量が少なくて済
むとともに、コンデンサ17に充電される電圧を、蒸着
可能な電圧値迄、充分高くする事ができる{周波数が1
60Hz、パルス幅が2mSによる}。
【0090】〔か〕コンデンサ17の容量が10μFで
あるので、火花放電の持続性に優れ、電極部材の母材表
面への蒸着性に優れる。且つ、ダイオード16やサイリ
スタ18を高規格のものにする必要が無い。
あるので、火花放電の持続性に優れ、電極部材の母材表
面への蒸着性に優れる。且つ、ダイオード16やサイリ
スタ18を高規格のものにする必要が無い。
【0091】〔き〕交流出力電圧がタップで切り替え可
能な構成であるので、火花放電を、電極棒20材の種類
や金属製ワーク29の種類に適した強度に調節でき、作
業効率が高く使い勝手に優れる。
能な構成であるので、火花放電を、電極棒20材の種類
や金属製ワーク29の種類に適した強度に調節でき、作
業効率が高く使い勝手に優れる。
【0092】〔く〕切替スイッチ28を研磨側に切り替
えると、バイブレータ21が作動状態になっても電極棒
20に高電圧がかからない構成である。そして、電極棒
20を研磨棒に取り替えればラッピング機として使用す
る事ができる。
えると、バイブレータ21が作動状態になっても電極棒
20に高電圧がかからない構成である。そして、電極棒
20を研磨棒に取り替えればラッピング機として使用す
る事ができる。
【0093】つぎに、本発明の第2実施例(請求項2、
4、5、6、7、8、9に対応)を、図2、図4に基づ
いて説明する。
4、5、6、7、8、9に対応)を、図2、図4に基づ
いて説明する。
【0094】本実施例の放電式被覆装置Bは、以下の点
が放電式被覆装置Aと異なる。トランス(容量150
W)10の二次巻線102の交流出力電圧は、30Vで
ある。
が放電式被覆装置Aと異なる。トランス(容量150
W)10の二次巻線102の交流出力電圧は、30Vで
ある。
【0095】コンデンサ17、17B、17Cの合計容
量は、スイッチSW1 、SW2 の操作により、コンデン
サ17のみ、(コンデンサ17+コンデンサ17B)、
(コンデンサ17+コンデンサ17B+コンデンサ17
C)等に切り替える事ができる。
量は、スイッチSW1 、SW2 の操作により、コンデン
サ17のみ、(コンデンサ17+コンデンサ17B)、
(コンデンサ17+コンデンサ17B+コンデンサ17
C)等に切り替える事ができる。
【0096】放電式被覆装置Bは、上記“あ”〜“お”
に準じた利点以外に、つぎの利点を有する。 〔け〕コンデンサの合成容量が、切り替え可能な構成で
あるので、充電電荷量を調節する事ができ、これによ
り、火花放電を、電極棒20材の種類や金属製ワーク2
9の種類に適した強度にする事ができ、作業効率が高く
使い勝手に優れる。
に準じた利点以外に、つぎの利点を有する。 〔け〕コンデンサの合成容量が、切り替え可能な構成で
あるので、充電電荷量を調節する事ができ、これによ
り、火花放電を、電極棒20材の種類や金属製ワーク2
9の種類に適した強度にする事ができ、作業効率が高く
使い勝手に優れる。
【0097】つぎに、本発明の第3実施例(請求項2、
4、5、6、7、8、9に対応)を、図2、図5に基づ
いて説明する。
4、5、6、7、8、9に対応)を、図2、図5に基づ
いて説明する。
【0098】本実施例の放電式被覆装置Cは、以下の点
が放電式被覆装置Aと異なる。トランス(容量150
W)10の二次巻線102の交流出力電圧は、30Vで
ある。又、コンデンサ17の容量は10μFである。
が放電式被覆装置Aと異なる。トランス(容量150
W)10の二次巻線102の交流出力電圧は、30Vで
ある。又、コンデンサ17の容量は10μFである。
【0099】発振回路22は、パルス幅が2mS〜15
mSの範囲内で可変でき、周波数が160Hzの矩形波
をタイマーIC等により作り出し、同様に、矩形波を、
FET14のゲート143及びサイリスタ18のゲート
183に送出している。
mSの範囲内で可変でき、周波数が160Hzの矩形波
をタイマーIC等により作り出し、同様に、矩形波を、
FET14のゲート143及びサイリスタ18のゲート
183に送出している。
【0100】放電式被覆装置Cは、上記“あ”〜
“え”、“か”に準じた利点以外に、つぎの利点を有す
る。
“え”、“か”に準じた利点以外に、つぎの利点を有す
る。
【0101】〔こ〕発振回路22は、周波数が160H
z、パルス幅が2mS〜15mSの矩形波をタイマーI
C等により作り出し、該矩形波を、FET14のゲート
143及びサイリスタ18のゲート183に送出する構
成である。
z、パルス幅が2mS〜15mSの矩形波をタイマーI
C等により作り出し、該矩形波を、FET14のゲート
143及びサイリスタ18のゲート183に送出する構
成である。
【0102】パルス幅の増減により、電極棒20材の種
類や金属製ワーク29の種類に適した強度に火花放電を
調節でき、作業効率を高くでき、使い勝手に優れる。
尚、周波数が160Hzで、パルス幅を最大5mSにし
ているので、FET14の発熱量が少なく、且つ矩形波
であるので、FET14のオン・オフを確実に行える。
類や金属製ワーク29の種類に適した強度に火花放電を
調節でき、作業効率を高くでき、使い勝手に優れる。
尚、周波数が160Hzで、パルス幅を最大5mSにし
ているので、FET14の発熱量が少なく、且つ矩形波
であるので、FET14のオン・オフを確実に行える。
【0103】つぎに、本発明の第4実施例(請求項2、
4、6、7、8に対応)を、図6に基づいて説明する。
4、6、7、8に対応)を、図6に基づいて説明する。
【0104】本実施例の放電式被覆装置Dは、以下の点
が放電式被覆装置Aと異なる。トランス(容量150
W)10の二次巻線102の交流出力電圧は、30Vで
ある。リレー19は配設しておらず、サイリスタ18の
カソード182を直接、電極棒20に接続している。
が放電式被覆装置Aと異なる。トランス(容量150
W)10の二次巻線102の交流出力電圧は、30Vで
ある。リレー19は配設しておらず、サイリスタ18の
カソード182を直接、電極棒20に接続している。
【0105】放電式被覆装置Dは、上記“あ”〜
“う”、“お”、“か”に準じた利点を有する。
“う”、“お”、“か”に準じた利点を有する。
【0106】つぎに、本発明の第5実施例(請求項1、
6、7、8に対応)を、図7に基づいて説明する。
6、7、8に対応)を、図7に基づいて説明する。
【0107】本実施例の放電式被覆装置Eは、以下の点
が放電式被覆装置Aと異なる。トランス(容量150
W)10の二次巻線102の交流出力電圧は、30Vで
ある。
が放電式被覆装置Aと異なる。トランス(容量150
W)10の二次巻線102の交流出力電圧は、30Vで
ある。
【0108】放電式被覆装置Eでは、チョークコイル1
3の直流抵抗値が比較的大きい(5Ω)ので抵抗15を
配設していない。又、リレー19は配設しておらず、サ
イリスタ18のカソード182を直接、電極棒20に接
続している。
3の直流抵抗値が比較的大きい(5Ω)ので抵抗15を
配設していない。又、リレー19は配設しておらず、サ
イリスタ18のカソード182を直接、電極棒20に接
続している。
【0109】放電式被覆装置Eは、FET14のスイッ
チングにより高電圧を発生させ、該高電圧をダイオード
16を介してコンデンサ17に逐次充電させ、この充電
電圧(高電圧)を電極棒20に印加して蒸着作業を行う
構成である。
チングにより高電圧を発生させ、該高電圧をダイオード
16を介してコンデンサ17に逐次充電させ、この充電
電圧(高電圧)を電極棒20に印加して蒸着作業を行う
構成である。
【0110】この為、電極棒20- 金属製ワーク29の
被補修面291との間で安定した火花放電を持続させる
事ができ、放電式被覆装置Eは、電極棒20材を効率良
く母材表面へ蒸着する事ができる。
被補修面291との間で安定した火花放電を持続させる
事ができ、放電式被覆装置Eは、電極棒20材を効率良
く母材表面へ蒸着する事ができる。
【0111】本発明は、上記実施例以外に、次の実施態
様を含む。 a.駆動手段は、モータ等により、軸周りの回転(10
rpm〜1000rpm)を電極棒20に付与する構成
であっても良い。
様を含む。 a.駆動手段は、モータ等により、軸周りの回転(10
rpm〜1000rpm)を電極棒20に付与する構成
であっても良い。
【0112】b.電極棒20は、その他、炭化物、窒化
物、硼化物、及びこれらとニッケル、コバルト等のサー
メット、チタン、純ニッケル、ニッケル合金、金、白金
等でも良く、又、直径は0.5mm〜10mmの丸棒、
又は0.5mm角以上の板又は角材が好適である。
物、硼化物、及びこれらとニッケル、コバルト等のサー
メット、チタン、純ニッケル、ニッケル合金、金、白金
等でも良く、又、直径は0.5mm〜10mmの丸棒、
又は0.5mm角以上の板又は角材が好適である。
【0113】c.整流回路12は、トランスの中点タッ
プを利用した全波整流回路、半波整流回路、倍電圧整流
回路(半波、全波)等であっても良い。
プを利用した全波整流回路、半波整流回路、倍電圧整流
回路(半波、全波)等であっても良い。
【図1】本発明の第1実施例に係る放電式被覆装置の電
気回路図である。
気回路図である。
【図2】その放電式被覆装置に用いるバイブレータの構
造説明図である。
造説明図である。
【図3】その放電式被覆装置の外観図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る放電式被覆装置の電
気回路図である。
気回路図である。
【図5】本発明の第3実施例に係る放電式被覆装置の電
気回路図である。
気回路図である。
【図6】本発明の第4実施例に係る放電式被覆装置の電
気回路図である。
気回路図である。
【図7】本発明の第5実施例に係る放電式被覆装置の電
気回路図である。
気回路図である。
【図8】従来技術に係る放電式被覆装置の電気回路図で
ある。
ある。
10 トランス(変圧器) 12 整流回路 13 チョークコイル 14 FET(半導体スイッチ素子) 16 ダイオード 17 コンデンサ 18 サイリスタ 20 電極棒 21 バイブレータ 22 発振回路(信号発生回路) 101 一次巻線 102 二次巻線 132 他端(出力端) 141 ドレイン(一端) 142 ソース(他端) 161 アノード 162 カソード 171 一端(プラス端子) 172 他端(マイナス端子) 182 カソード 192 常開接点(スイッチ) 291 被補修面 A、B、C、D、E 放電式被覆装置
Claims (10)
- 【請求項1】 一次巻線を商用電源に接続し、降圧した
交流出力を二次巻線から取り出す変圧器と、 前記交流出力を整流して平滑する整流回路と、 該整流回路の出力端に直列接続される、チョークコイル
及び半導体スイッチ素子と、 繰り返し規則的な信号を発生し、該信号を前記半導体ス
イッチ素子の制御端子に入力する信号発生回路と、 前記半導体スイッチ素子の一端とチョークコイルの出力
端との接続点にアノードを接続したダイオードと、 該ダイオードのカソード及び前記半導体スイッチ素子の
他端に並列接続されるコンデンサと、 前記コンデンサのプラス端子側に電気接続される電極棒
と、 振動又は軸周りの回転を前記電極棒に付与する駆動手段
とで構成され、前記電極棒を金属製ワークの被補修面に
近接させ、両者の間で発生する火花放電により前記被補
修面に電極棒材を蒸着させる放電式被覆装置。 - 【請求項2】 一次巻線を商用電源に接続し、降圧した
交流出力を二次巻線から取り出す変圧器と、 前記交流出力を整流して平滑する整流回路と、 該整流回路の出力端に直列接続される、チョークコイル
及び半導体スイッチ素子と、 前記半導体スイッチ素子の一端とチョークコイルの出力
端との接続点にアノードを接続したダイオードと、 該ダイオードのカソード及び前記半導体スイッチ素子の
他端に並列接続されるコンデンサと、 前記ダイオードのカソードと前記コンデンサのプラス端
子側との接続点にアノードを接続したサイリスタと、 該サイリスタのカソード側に電気接続される電極棒と、 振動又は軸周りの回転を前記電極棒に付与する駆動手段
と、 繰り返し規則的な信号を発生し、該信号を前記半導体ス
イッチ素子の制御端子及び前記サイリスタのゲートに入
力する信号発生回路とで構成され、前記電極棒を金属製
ワークの被補修面に近接させ、両者の間で発生する火花
放電により前記被補修面に電極棒材を蒸着させる放電式
被覆装置。 - 【請求項3】 前記整流回路の出力端に、チョークコイ
ル、半導体スイッチ素子、及び抵抗を直列接続した請求
項1記載の放電式被覆装置。 - 【請求項4】 前記整流回路の出力端に、チョークコイ
ル、半導体スイッチ素子、及び抵抗を直列接続した請求
項2記載の放電式被覆装置。 - 【請求項5】 前記サイリスタのカソードと前記電極棒
との間に、 前記駆動手段の作動中に接点が閉成し停止中に開成する
スイッチを配設した請求項2又は請求項4記載の放電式
被覆装置。 - 【請求項6】 前記信号発生回路が発生する信号を矩形
波とし、周波数、パルス幅を、20Hz〜250Hz、
2mS〜15mSの範囲内とした請求項1又は請求項2
又は請求項3又は請求項4又は請求項5記載の放電式被
覆装置。 - 【請求項7】 前記コンデンサの容量は、数μF〜数百
μFである請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求
項4又は請求項5記載の放電式被覆装置。 - 【請求項8】 前記電源トランスの二次巻線の交流出力
電圧は、3V〜50Vである請求項1又は請求項2又は
請求項3又は請求項4又は請求項5記載の放電式被覆装
置。 - 【請求項9】 前記信号の周期やパルス幅、前記コンデ
ンサの容量、又は交流出力電圧の何れかを可変可能とし
た請求項6又は請求項7又は請求項8記載の放電式被覆
装置。 - 【請求項10】 前記信号発生回路の作動をオン・オフ
するスイッチを設けた請求項1〜請求項9の何れかに記
載の放電式被覆装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02156594A JP3347450B2 (ja) | 1994-02-18 | 1994-02-18 | 放電式被覆装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02156594A JP3347450B2 (ja) | 1994-02-18 | 1994-02-18 | 放電式被覆装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07228979A JPH07228979A (ja) | 1995-08-29 |
JP3347450B2 true JP3347450B2 (ja) | 2002-11-20 |
Family
ID=12058551
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02156594A Expired - Fee Related JP3347450B2 (ja) | 1994-02-18 | 1994-02-18 | 放電式被覆装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3347450B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1006568A1 (en) * | 1998-12-02 | 2000-06-07 | STMicroelectronics S.r.l. | Enhancing protection of dielectrics from plasma induced damages |
TWI286955B (en) | 2003-06-11 | 2007-09-21 | Ishikawajima Harima Heavy Ind | Method for repairing machine part, method for forming restored machine part, method for manufacturing machine part, gas turbine engine, electric discharge machine, method for repairing turbine component, and method for forming restored turbine component |
JP2006035338A (ja) * | 2004-07-23 | 2006-02-09 | Bushu Denki:Kk | 回転型ワイヤブラシ装置 |
JP4608374B2 (ja) * | 2005-06-16 | 2011-01-12 | 株式会社ミツトヨ | 放電加工機用のパルス電源装置 |
-
1994
- 1994-02-18 JP JP02156594A patent/JP3347450B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07228979A (ja) | 1995-08-29 |
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