JP2016083706A - ロボット及び制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】時計回り回転時の動作領域と反時計回り回転時の動作領域とが重なり合う場合において、ロボットアームを効率的に動作させることが可能なロボット及び制御装置を提供する。
【解決手段】ロボット1は、基台10と、基台10に設けられ、第1回転軸を中心に回転するアーム部材21と、アーム部材21に設けられ、第1回転軸の軸方向とは異なる軸方向の第2回転軸を中心に回転するアーム部材22と、アーム部材21が時計回りに回転する場合の回転可能な第1領域と、アーム部材21が反時計回りに回転する場合の回転可能な第2領域との非重複領域ではアーム部材21の回転量を示すJ1フラグに「0」を設定し、第1領域と第2領域との重複領域のうち少なくとも一部ではJ1フラグに「1」を設定する制御装置50とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロボット及び制御装置に関する。
一般的に、産業界においては、ロボットアームを有するロボットを用いて各種部品や各種製品の製造が行われている。このようなロボットの一種として、複数のアーム部材を関節で接続したアームを有するロボット(多関節ロボット)が知られている。このロボットは、アームの先端にロボットハンドなどを取り付けることによって様々な作業を行うことができる。尚、多関節ロボットは、アームが垂直面内で屈曲するように設計された垂直多関節型ロボットと、アームが水平面内で屈曲するように設計された水平多関節型ロボットとに大別される。
以下の特許文献1,2には、従来の垂直多関節型ロボットが開示されている。例えば、以下の特許文献1には、回動軸が垂直方向に設定された回動装置と、回動装置の回動体に設けられた多関節アーム等のロボットアームと、ロボットアームの先端部に設けられ物品を保持するロボットハンドとを備える垂直多関節型ロボットが開示されている。尚、このような垂直多関節型ロボットにおいて、ロボットアームの動作領域は、回動装置の回動角度に対応している。
特許第4293362号公報 特開2013−158876号公報
ところで、上述した特許文献1に開示された垂直多関節型ロボットは、回動装置の回動角度が±180°未満であるため、時計回り回転をする場合のロボットアームの動作領域と、反時計回り回転をする場合のロボットアームの動作領域とが重なり合うことはない。しかしながら、上述した特許文献2に開示された垂直多関節型ロボットは、回動装置が±180°以上回動可能であるため、時計回り回転をする場合のロボットアームの動作領域と、反時計回り回転をする場合のロボットアームの動作領域とが重なり合ってしまう。
このように、時計回り回転時の動作領域と反時計回り回転時の動作領域とが重なり合う垂直多関節型ロボットでは、時計回り回転を行っても、反時計回り回転を行っても、重なり合う部分にロボットアームを移動させることが可能である。ここで、垂直多関節型ロボットは、3次元空間の座標(XYZ座標)を指定することによって動作が制御されるが、座標指定だけでは、重なり合う部分にロボットアームを移動させた場合に、時計回り回転をして移動したのか、或いは反時計回り回転をして移動したのかが分からない。
このような垂直多関節型ロボットにおいて、効率的な動作を行わせるには、現在の位置と次に移動させるべき位置とに応じて、回転方向を適切に制御する必要がある。しかしながら、従来の垂直多関節型ロボットは、現在の姿勢が時計回り回転後であるのか、或いは反時計回り回転後であるのかを判別することができないため、効率的な動作を行わせることができないという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、時計回り回転時の動作領域と反時計回り回転時の動作領域とが重なり合う場合において、ロボットアームを効率的に動作させることが可能なロボット及び制御装置を提供することを目的とする。
本発明のロボットは、基台と、前記基台に設けられ、第1回転軸を中心に回転する第1アームと、前記第1アームに設けられ、前記第1回転軸の軸方向とは異なる軸方向の第2回転軸を中心に回転する第2アームと、前記第1アームが時計回りに回転する場合の回転可能な第1領域と、前記第1アームが反時計回りに回転する場合の回転可能な第2領域との非重複領域では前記第1アームの回転量を示す第1フラグ情報に第1の値を設定し、前記第1領域と前記第2領域との重複領域のうち少なくとも一部では前記第1フラグ情報に第2の値を設定する制御装置とを備えることを特徴としている。
この発明によると、第1アームが時計回りに回転する場合の回転可能な第1領域と、第1アームが反時計回りに回転する場合の回転可能な第2領域との非重複領域では第1アームの回転量を示す第1フラグ情報に第1の値が設定され、第1領域と第2領域との重複領域のうち少なくとも一部では第1フラグ情報に第2の値が設定されるため、第1アームが非重複領域に配されるのか、或いは重複領域に配されるのかを知ることができ、第1アームを効率的に動作させることが可能となるという効果がある。
また、本発明のロボットは、前記制御装置が、前記第1アームの回転基準からの回転角度が、前記第1領域と前記第2領域との重複領域に含まれる閾角度以上になる場合に、前記第1フラグ情報に前記第2の値を設定することを特徴としている。
この発明によると、第1アームの回転基準からの回転角度が、第1領域と前記第2領域との重複領域に含まれる閾角度以上になる場合に、第1フラグ情報に第2の値が設定されるため、閾角度の設定を変えれば第1情報に第2の値が設定される条件を変更することができる。
また、本発明のロボットは、前記制御装置が、前記第1アームが時計回り及び反時計回りの何れか一方の方向に回転する場合の前記回転基準からの回転角度が前記閾角度以上になる場合に前記第1フラグ情報に前記第2の値を設定し、前記第1アームが時計回り及び反時計回りの何れか他方の方向に回転する場合の前記回転基準からの回転角度が前記閾角度である場合には前記第1フラグ情報に設定した前記第2の値を前記第1の値に再設定することを特徴としている。
この発明によると、第1アームが時計回り及び反時計回りの何れか一方の方向に回転する場合における回転角度と、第1アームが時計回り及び反時計回りの何れか他方の方向に回転する場合における回転角度との双方を考慮して、第1フラグ情報に設定する値を定めることができる。
また、本発明のロボットは、前記閾角度は、前記回転基準からの回転角度が180度となる角度であることを特徴としている。
この発明によると、回転基準からの回転角度が180度となる角度が閾角度として設定されているため、反時計回りに回転する場合と時計回りに回転する場合とで、何れの回転方向で回転すれば効率的かを容易に判定することができる。
また、本発明のロボットは、前記制御装置が、前記第1フラグ情報に設定された値に基づいて、前記第1アームの回転方向を決定することを特徴としている。
この発明によると、第1フラグ情報に設定された値に基づいて、第1アームの回転方向が決定されるため、コストの上昇を殆ど伴うことなく、ロボット第1アームを効率的に動作させることができる。
また、本発明のロボットは、前記第1フラグ情報を表示することを特徴としている。
この発明によると、第1フラグ情報が表示されるため、第1アームが非重複領域に配されるのか、或いは重複領域に配されるのかを容易に知ることができ、これにより効率的な動作が実際に行われているか否かを確認することができる。
また、本発明のロボットは、前記第2アームに設けられ、前記第2回転軸と平行な第3回転軸を中心に回転する第3アームと、前記第3アームに設けられ、前記第3アームに沿う第4回転軸を中心に回転する第4アームとを備えており、前記制御装置は、記第4アームが時計回りに回転する場合の回転可能な第3領域と、前記第4アームが反時計回りに回転する場合の回転可能な第4領域との非重複領域では前記第4アームの回転量を示す第2フラグ情報に第1の値を設定し、前記第3領域と前記第4領域との重複領域のうち少なくとも一部では前記第2フラグ情報に第2の値を設定することを特徴としている。
この発明によると、第4アームが時計回りに回転する場合の回転可能な第3領域と、第4アームが反時計回りに回転する場合の回転可能な第4領域との非重複領域では第4アームの回転量を示す第2フラグ情報に第1の値が設定され、第3領域と第4領域との重複領域のうち少なくとも一部では第2フラグ情報に第2の値が設定されるため、第4アームが非重複領域に配されるのか、或いは重複領域に配されるのかを知ることができ、第4アームを効率的に動作させることが可能となるという効果がある。
また、本発明のロボットは、前記第4アームに設けられ、前記第4回転軸と直交する第5回転軸を中心に回転する第5アームと、前記第5アームに設けられ、前記第5アームに沿う第6回転軸を中心に回転する第6アームとを備えており、前記制御装置は、記第6アームが時計回りに回転する場合の回転可能な第5領域と、前記第6アームが反時計回りに回転する場合の回転可能な第6領域との非重複領域では前記第6アームの回転量を示す第3フラグ情報に第1の値を設定し、前記第5領域と前記第6領域との重複領域のうち少なくとも一部では前記第3フラグ情報に第2の値を設定することを特徴としている。
この発明によると、第6アームが時計回りに回転する場合の回転可能な第5領域と、第6アームが反時計回りに回転する場合の回転可能な第6領域との非重複領域では第6アームの回転量を示す第3フラグ情報に第1の値が設定され、第5領域と第6領域との重複領域のうち少なくとも一部では第3フラグ情報に第2の値が設定されるため、第6アームが非重複領域に配されるのか、或いは重複領域に配されるのかを知ることができ、第6アームを効率的に動作させることが可能となるという効果がある。
本発明の制御装置は、基台と、該基台に設けられて第1回転軸を中心に回転する第1アームと、該第1アームに設けられて前記第1回転軸の軸方向とは異なる軸方向の第2回転軸を中心に回転する第2アームとを備えるロボットを制御する制御装置であって、前記第1アームが時計回りに回転する場合の回転可能な第1領域と、前記第1アームが反時計回りに回転する場合の回転可能な第2領域との非重複領域では前記第1アームの回転量を示す第1フラグ情報に第1の値を設定し、前記第1領域と前記第2領域との重複領域のうち少なくとも一部では前記第1フラグ情報に第2の値を設定することを特徴としている。
この発明によると、第1アームが時計回りに回転する場合の回転可能な第1領域と、第1アームが反時計回りに回転する場合の回転可能な第2領域との非重複領域では第1アームの回転量を示す第1フラグ情報に第1の値が設定され、第1領域と第2領域との重複領域のうち少なくとも一部では第1フラグ情報に第2の値が設定されるため、第1アームが非重複領域に配されるのか、或いは重複領域に配されるのかを知ることができ、第1アームを効率的に動作させることが可能となるという効果がある。
また、本発明の制御装置は、前記第1アームが時計回り及び反時計回りの何れか一方の方向に回転する場合の回転基準からの回転角度が、前記第1領域と前記第2領域との重複領域に含まれる閾角度以上になる場合に前記第1フラグ情報に前記第2の値を設定し、前記第1アームが時計回り及び反時計回りの何れか他方の方向に回転する場合の前記回転基準からの回転角度が前記閾角度である場合には前記第1フラグ情報に設定した前記第2の値を前記第1の値に再設定することを特徴としている。
この発明によると、第1アームが時計回り及び反時計回りの何れか一方の方向に回転する場合における回転角度と、第1アームが時計回り及び反時計回りの何れか他方の方向に回転する場合における回転角度との双方を考慮して、第1フラグ情報に設定する値を定めることができる。
また、本発明の制御装置は、前記閾角度が、前記回転基準からの回転角度が180度となる角度であることを特徴としている。
この発明によると、回転基準からの回転角度が180度となる角度が閾角度として設定されているため、反時計回りに回転する場合と時計回りに回転する場合とで、何れの回転方向で回転すれば効率的かを容易に判定することができる。
また、本発明の制御装置は、前記第1フラグ情報に設定された値に基づいて、前記第1アームの回転方向を決定することを特徴としている。
この発明によると、第1フラグ情報に設定された値に基づいて、第1アームの回転方向が決定されるため、コストの上昇を殆ど伴うことなく、ロボット第1アームを効率的に動作させることができる。
本発明の一実施形態によるロボットの全体構成を示す図である。 本発明の一実施形態によるロボットの制御装置の内部構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態によるアームの水平面内における可動範囲を示す図である。 本発明の一実施形態において用いられるJ1フラグの設定内容を説明するための図である。 本発明の一実施形態によるロボットが備える第1モーター制御部の要部構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態によるロボットが備える第2モーター制御部〜第6モーター制御部の要部構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態によるロボットが備える制御装置で行われる処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態によるロボット及び制御装置について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態によるロボットの全体構成を示す図である。尚、図1(a)は、同ロボットの大まかな外形形状を示す図であり、図1(b)は、同ロボットが備えるアーム等を模式的に示す図である。また、図1(a)ではロボットの内部に設けられる構成の一部を模式的に破線で図示している。
図1(a)に示す通り、本実施形態のロボット1は、基台10、アーム20、及び制御装置50を備えており、制御装置50の制御の下でアーム20の動作が制御される。基台10は、地面に設置されており、制御装置50を収容するとともに、アーム20を動作可能に支持する。アーム20は、複数のアーム部材及び関節等を備えており、基台10に対して回転可能に取り付けられている。制御装置50は、アーム20の動作を含めたロボット1の全体の動作を制御する。
アーム20は、6つのアーム部材21〜26及び5つの関節32〜36を備える。アーム部材21(第1アーム)は、関節31によって回転可能に基台10に取り付けられている。アーム部材22(第2アーム)は、関節32によって屈曲可能にアーム部材21に取り付けられている。アーム部材23(第3アーム)は、関節33によって屈曲可能にアーム部材22に取り付けられている。アーム部材24(第4アーム)は、関節34によって回転可能にアーム部材23に取り付けられている。アーム部材25(第5アーム)は、関節35によって屈曲可能にアーム部材24に取り付けられている。アーム部材26(第6アーム)は、関節36によって回転可能にアーム部材25に取り付けられている。
具体的に、アーム部材21は、垂直方向に延びる回転軸(第1回転軸)を中心に回転可能に基台10に取り付けられている。アーム部材22は、アーム部材21の回転軸とは直交する回転軸(第2回転軸)を中心に屈曲可能にアーム部材21に取り付けられている。アーム部材23は、アーム部材22の回転軸と平行な回転軸(第3回転軸)を中心に屈曲可能にアーム部材22に取り付けられている。
アーム部材24は、アーム部材23に沿う方向に延びる回転軸(第4回転軸)を中心に回転可能にアーム部材23に取り付けられている。アーム部材25は、アーム部材24の回転軸とは直交する回転軸(第5回転軸)を中心に屈曲可能にアーム部材24に取り付けられている。アーム部材26は、アーム部材25に沿う方向に延びる回転軸(第6回転軸)を中心に回転可能にアーム部材25に取り付けられている。
尚、アーム部材26の先端には、力センサー27を介して、ロボットハンド(所謂、ハンド部)や、溶接治具等の図示しない各種の治具(いわゆるエンドエフェクター)が装着される。力センサー27は、ロボットハンドやエンドエフェクターの重量や、把持したワークの重量等を検出する。尚、本実施例のロボット1は、アーム20が垂直面内で屈曲するように設計されており、ある関節を動かすことによってそれより先の関節の回転軸の向きが変化するロボット(所謂、垂直多関節型ロボット)である。
また、アーム20の関節31の部分には、関節31を駆動するための第1モーター41が搭載されている。同様に、関節32の部分には関節32を駆動するための第2モーター42が搭載されており、関節33の部分には関節33を駆動するための第3モーター43が搭載されている。以下同様に、関節34の部分には第4モーター44が、関節35の部分には第5モーター45が、関節36の部分には第6モーター46が、それぞれ搭載されている。尚、図1(b)に示す通り、関節31の角度を角度θ1で表し、関節32の角度を角度θ2、関節33の角度を角度θ3、関節34の角度を角度θ4、関節35の角度を角度θ5、関節36の角度を角度θ6で表すものとする。
図2は、本発明の一実施形態によるロボットの制御装置の内部構成を示すブロック図である。図2に示す通り、制御装置50は、全体制御部50a、メモリー50m、及び第1モーター制御部51〜第6モーター制御部56を備える。全体制御部50aは、ロボット1全体の動作を制御する。メモリー50mは、例えば不揮発性の半導体メモリーによって実現され、全体制御部50aによって実行されるプログラム及び全体制御部50aで用いられる姿勢フラグ等を記憶する。尚、姿勢フラグの詳細については後述する。
第1モーター制御部51は、全体制御部50aの下で第1モーター41を制御する。同様に、第2モーター制御部52は、全体制御部50aの下で第2モーター42を制御し、第3モーター制御部53は、全体制御部50aの下で第3モーター43を制御する。以下同様に、全体制御部50aの下で、第4モーター制御部54は第4モーター44を制御し、第5モーター制御部55は第5モーター45を制御し、第6モーター制御部56は第6モーター46を制御する。
第1モーター41には、第1モーター41の回転角度θ1を検出する角度センサー41sが搭載されている。同様に、第2モーター42には、第2モーター42の回転角度θ2を検出する角度センサー42sが搭載されており、第3モーター43には、第3モーター43の回転角度θ3を検出する角度センサー43sが搭載されている。以下同様に、第4モーター44には、第4モーター44の回転角度θ4を検出する角度センサー44sが、第5モーター45には、第5モーター45の回転角度θ5を検出する角度センサー45sが、第6モーター46には、第6モーター46の回転角度θ6を検出する角度センサー46sが、それぞれ搭載されている。
各モーター制御部は、制御対象とするモーターに搭載された角度センサーからの出力に基づいて、制御対象とするモーターの動作をそれぞれ制御する。例えば、第1モーター制御部51は、角度センサー41sで検出された回転角度θ1に基づいて、第1モーター41の動作を制御する。尚、第2モーター制御部52〜第6モーター制御部56についても同様に、角度センサー42s〜46sで検出された回転角度θ2〜θ6に基づいて、第2モーター42〜第6モーター46の動作をそれぞれ制御する。
ここで、第1モーター制御部51は、角度センサー41sで検出した回転角度θ1だけでなく、全体制御部50aで用いられるJ1フラグ(上述した姿勢フラグの一種)も用いて第1モーター41の動作を制御する。具体的には、J1フラグに基づいて第1モーター41の回転方向を制御する。尚、J1フラグを用いた第1モーター41の制御の詳細は後述する。また、図2に示す通り、制御装置50には、力センサー27の出力も供給される。尚、制御装置50は、角度センサー41s〜46s及び力センサー27の出力を、100Hz以上の周期でサンプリングする。
上記の角度センサー41s〜46sの検出結果は、全体制御部50aにも入力されている。全体制御部50aは、これら角度センサー41s〜46sの検出結果を用いて前述した姿勢フラグ(メモリー50mに記憶される姿勢フラグ)を設定する。ここで、上記の姿勢フラグは、アーム20の姿勢を判別するためのフラグであり、以下の6種類のフラグがある。
・J1フラグ(第1フラグ情報)
・J4フラグ(第2フラグ情報)
・J6フラグ(第3フラグ情報)
・ハンド(Hand)フラグ
・肘(Elbow)フラグ
・手首(Wrist)フラグ
上記の「J1フラグ」は、アーム部材21(関節31)の回転量を確認するために用いられるフラグである。上記の「J4フラグ」は、アーム部材24(関節34)の回転量を確認するために用いられるフラグであり、上記の「J6フラグ」は、アーム部材26(関節36)の回転量を確認するために用いられるフラグである。上記の「ハンドフラグ」は、アーム20の姿勢が右手系の姿勢であるのか、或いは左手系の姿勢であるのかを示すフラグである。上記の「肘フラグ」は、アーム20の姿勢が上肘姿勢であるのか、或いは下肘姿勢であるのかを示すフラグである。上記の「手首フラグ」は、アーム20の姿勢が手首非反転姿勢であるのか、或いは手首反転姿勢であるのかを示すフラグである。
図3は、本発明の一実施形態によるアームの水平面内における可動範囲を示す図である。尚、図3中に示したXY直交座標系は、アーム20の制御のために用いられる座標系(ロボット座標系)であり、+Y方向が水平面内におけるアーム20の回転基準(回転角度θ1=0)に設定されているものとする。また、図3では、X軸からY軸に向かう回転方向(反時計回り)を正の方向としている。
アーム20が反時計回りに回転する場合の可動範囲は、図3(a)に示す通り、0°≦θ1≦240°の範囲(第2領域)である。また、アーム20が時計回りに回転する場合の可動範囲は、図3(b)に示す通り、−240°≦θ1≦0°の範囲(第1領域)である。つまり、アーム20の可動範囲は、回転基準を中心として±240°の範囲であり、図3(c)に示す通り、符号W及び斜線を付した領域(反時計回りで120〜240°の範囲(時計回りで−120〜−240°の範囲:重複領域))において重複する。
全体制御部50aは、図4に示す通り、アーム部材21(関節31)の回転基準からの回転角が±180°(閾角度)未満であるときに、J1フラグの値を「0」(第1の値)に設定する。また、アーム部材21(関節31)の回転基準からの回転角が±180°(閾角度)以上であるときに、J1フラグの値を「1」(第2の値)に設定する。図4は、本発明の一実施形態において用いられるJ1フラグの設定内容を説明するための図である。
つまり、全体制御部50aは、図4(a)に示す通り、上記の重複領域W内であって、アーム部材21(関節31)の回転基準からの反時計回りの回転角が180°(閾角度)以上になるときに、J1フラグの値を「1」に設定する。また、全体制御部50aは、図4(b)に示す通り、上記の重複領域W内であって、アーム部材21(関節31)の回転基準からの時計回りの回転角が−180°(閾角度)以上になるときに、J1フラグの値を「1」に設定する。
アーム20の目標位置(アーム20を移動させるべき位置)が、図3(c)中の重複領域W内に設定されている場合には、アーム部材21(関節31)を、反時計回りに回転させても、時計回りに回転させても、目標位置に到達させることが可能である。しかしながら、回転方向によっては、アーム20が大回りしてしまうことがあり、効率的な動作を行わせることができない。そこで、本実施形態では、図4に示す通り、J1フラグの値を設定することによって効率的な動作を可能としている。
全体制御部50aで設定される上記の姿勢フラグ、及びロボット1の各種状態を示す情報(例えば、エラー状態である旨を示す情報)は、表示装置DSに表示される。表示装置DSは、液晶表示装置や有機EL(Electro Luminescence:エレクトロルミネッセンス)表示装置等を備えており、例えば基台10に取り付けられている。尚、表示装置Dは、必ずしもロボット1に取り付けられている必要はなく、ロボット1とは別に設けられていても良い。
図5は、本発明の一実施形態によるロボットが備える第1モーター制御部の要部構成を示すブロック図である。図5に示す通り、第1モーター制御部51は、演算部61、位置制御部62、演算部63、角速度制御部64、角速度算出部65、及び回転角度算出部66を備えており、図2に示す全体制御部50aからの目標位置Pc及びJ1フラグに基づいて、角度センサー41sの回転角度θ1が目標位置Pcとなるような制御を行う。
この第1モーター制御部51には、角度センサー41sで検出された回転角度θ1をフィードバックして制御する第1ループと、第1ループの内側で角速度をフィードバックして制御する第2ループとが設けられている。尚、第1ループは、演算部61、位置制御部62、演算部63、角速度制御部64、及び回転角度算出部66から構成され、第2ループは、角速度制御部64及び角速度算出部65から構成される。
演算部61は、全体制御部50aからの目標位置Pcと回転角度算出部66からの位置フィードバック値Pfbとの偏差を演算する。位置制御部62は、演算部61で演算された偏差に応じた目標角速度ωcを生成する。このとき、位置制御部62は、全体制御部50aからのJ1フラグに基づいて、アーム部材21(関節31)の回転方向を規定する目標角速度ωcの符号を決定する。
演算部63は、位置制御部62からの目標角速度ωcと角速度算出部65からの角速度フィードバック値ωfbとの偏差を算出する。角速度制御部64は、演算部63で演算された偏差に応じて第1モーター41を制御する。角速度算出部65は、角度センサー41sで検出された回転角度θ1を用いて角速度フィードバック値ωfbを算出する。回転角度算出部66は、角度センサー41sで検出された回転角度θ1を位置フィードバック値Pfbに変換する。
このような第1モーター制御部51に全体制御部50aからの目標位置Pcが入力されると、目標位置Pcと回転角度算出部66からの位置フィードバック値Pfbとの偏差が演算部61で演算されて位置制御部62に出力される。すると、演算部61からの偏差に応じた目標角速度ωcが位置制御部62で生成される。ここで、目標角速度ωcの符号は、全体制御部50aからのJ1フラグに応じて決定される。位置制御部62で生成された目標角速度ωcは演算部63に出力される。
位置制御部62からの目標角速度ωcが入力されると、目標角速度ωcと角速度算出部65で算出された角速度フィードバック値ωfbとの偏差が演算部63で演算されて角速度制御部64に出力される。すると、演算部63からの偏差に応じて第1モーター41が制御される。この制御の結果が、角度センサー41sで検出される回転角度θ1に反映されて、回転角度算出部66を介して位置フィードバック制御が行われ、角速度算出部65を介して角速度フィードバック制御が行われる。
図6は、本発明の一実施形態によるロボットが備える第2モーター制御部〜第6モーター制御部の要部構成を示すブロック図である。図6に示す通り、第2モーター制御部52〜第6モーター制御部56は、演算部71、位置制御部72、演算部73、角速度制御部74、角速度算出部75、及び回転角度算出部76を備えており、図2に示す全体制御部50aからの目標位置Pcに基づいて、角度センサーSの回転角度θが目標位置Pcとなるような制御を行う。
尚、図6において、第2モーター制御部52については、図中の「モーターM」、「角度センサーS」、及び「回転角度θ」を、「第2モーター42」、「角度センサー42s」、及び「回転角度θ2」とそれぞれ読み替える必要がある。また、第3モーター制御部53については、「第3モーター43」、「角度センサー43s」、及び「回転角度θ3」とそれぞれ読み替え、第4モーター制御部54については、「第4モーター44」、「角度センサー44s」、及び「回転角度θ4」とそれぞれ読み替える必要がある。同様に、第5モーター制御部55については、「第5モーター45」、「角度センサー45s」、及び「回転角度θ5」とそれぞれ読み替え、第6モーター制御部56については、「第6モーター46」、「角度センサー46s」、及び「回転角度θ6」とそれぞれ読み替える必要がある。
第2モーター制御部52〜第6モーター制御部56には、第1モーター制御部51と同様に、角度センサーSで検出された回転角度θをフィードバックして制御する第1ループと、第1ループの内側で角速度をフィードバックして制御する第2ループとが設けられている。尚、第1ループは、演算部71、位置制御部72、演算部73、角速度制御部74、及び回転角度算出部76から構成され、第2ループは、角速度制御部74及び角速度算出部75から構成される。
演算部71、演算部73、角速度制御部74、角速度算出部75、及び回転角度算出部76は、図5に示す演算部61、演算部63、角速度制御部64、角速度算出部65、及び回転角度算出部66と同様のものである。位置制御部72は、図5に示す位置制御部62と同様に、演算部71で演算された偏差に応じた目標角速度ωcを生成するものであるが、全体制御部50aからのJ1フラグは入力されておらず、J1フラグに基づいた目標角速度ωcの符号の決定が行われていない点が異なる。
このような第2モーター制御部52〜第6モーター制御部56に全体制御部50aからの目標位置Pcが入力されると、目標位置Pcと回転角度算出部76からの位置フィードバック値Pfbとの偏差が演算部71で演算されて位置制御部72に出力される。すると、演算部71からの偏差に応じた目標角速度ωcが位置制御部72で生成されて演算部73に出力される。
位置制御部72からの目標角速度ωcが入力されると、目標角速度ωcと角速度算出部75で算出された角速度フィードバック値ωfbとの偏差が演算部73で演算されて角速度制御部74に出力される。すると、演算部73からの偏差に応じてモーターMが制御される。この制御の結果が、角度センサーSで検出される回転角度θに反映されて、回転角度算出部76を介して位置フィードバック制御が行われ、角速度算出部75を介して角速度フィードバック制御が行われる。
次に、上記構成におけるロボットの動作について説明する。以下では、主としてロボット1が備えるアーム20を水平面内で回転させる動作について説明するものとする。また、以下では、説明を簡単にするために、現在位置から目標位置に中継点を介することなくアーム20を移動させる2点間動作を例に挙げて説明する。また、初期状態では、アーム20の回転角度θ1が「0」であり、J1フラグの値が「0」であるとする。
図7は、本発明の一実施形態によるロボットが備える制御装置で行われる処理を示すフローチャートである。尚、図7に示すフローチャートの処理は、ロボット1のアーム20を目標位置に移動させる度に行われる。処理が開始されると、まず参照位置の姿勢フラグを取得する処理が全体制御部50aで行われる(ステップS11)。具体的には、図2に示すメモリー50mに格納された姿勢フラグを読み出す処理が行われる。ここで、2点間動作の場合には、上記の参照位置は現在位置であるため、全体制御部50aでは、メモリー50mに格納された現在位置の姿勢フラグを読み出す処理が行われる。
次に、ステップS11で読み出した姿勢フラグを用いて、参照位置をロボット座標に変換する処理が全体制御部50aで行われる(ステップS12)。そして、変換されたロボット座標が動作範囲を満たすか否か(つまり、予め規定された動作範囲に収まっているか否か)が全体制御部50aで判断される(ステップS13)。動作範囲を満たしていないと判断された場合(判断結果が「NO」の場合)には、エラーが生じた旨を表示装置DSに表示する処理が全体制御部50aによって行われ(ステップS14)、図7に示す一連の処理が終了する。尚、2点間動作の場合には、現在位置が参照位置となるため、参照位置(現在位置)が動作範囲を満たしていないと判断されることは実質的に無い。
これに対し、動作範囲を満たしていると判断された場合(ステップS13の判断結果が「YES」の場合)には、参照位置の姿勢フラグを目標位置の姿勢フラグに設定する処理が全体制御部50aで行われる(ステップS15)。具体的には、参照位置におけるアーム20の姿勢を示す「ハンドフラグ」、「肘フラグ」、及び「手首フラグ」を、目標位置の姿勢フラグに設定する処理が行われる。この処理は、アーム20の姿勢を極力変化させずにアーム20を目標位置に移動させるために行われる。
次に、ステップS15で設定した姿勢フラグを用いて、目標位置をロボット座標に変換する処理が全体制御部50aで行われる(ステップS16)。そして、ステップS13と同様に、変換されたロボット座標が動作範囲を満たすか否か(つまり、予め規定された動作範囲に収まっているか否か)が全体制御部50aで判断される(ステップS17)。動作範囲を満たしていないと判断された場合(判断結果が「NO」の場合)には、ステップS15で設定した目標位置の姿勢フラグを元に戻す処理が全体制御部50aで行われる(ステップS18)。
これに対し、動作範囲を満たしていると判断された場合(ステップS17の判断結果が「YES」の場合)には、現在位置から目標位置までのアーム部材21(関節31)の回転量(例えば、反時計回りの回転量)が180°よりも小であるか否かが全体制御部50aで判断される(ステップS19)。アーム部材21(関節31)の回転量が180°よりも小であると判断された場合(判断結果が「YES」の場合)には、J1フラグの値を決定する処理が全体制御部50aで行われる(ステップS20)。尚、初期状態ではJ1フラグの値が「0」であるとしているため、ここではJ1フラグの値が「0」に決定される。
これに対し、ステップS19でアーム部材21(関節31)の回転量が180°以上であると判断された場合(判断結果が「NO」の場合)には、J1フラグの値を変更する処理が全体制御部50aで行われる(ステップS21)。初期状態ではJ1フラグの値が「0」であるため、ここではJ1フラグの値が「1」に変更される。つまり、アーム部材21(関節31)を反時計回りに回転させた場合には、回転量が180°以上となって効率が悪くなることから、アーム部材21(関節31)を時計回りに回転させるべく、J1フラグの値が「1」に変更される。
続いて、現在位置から目標位置までのアーム部材21(関節31)の回転量が180°であるか否かが全体制御部50aによって判断される(ステップS22)。アーム部材21(関節31)の回転量が180°ではないと判断された場合(判断結果が「NO」の場合)には、J1フラグの値を決定する処理が全体制御部50aで行われる(ステップS20)。尚、ステップS21でJ1フラグの値が変更されているため、ここではJ1フラグの値が「1」に決定される。
これに対し、アーム部材21(関節31)の回転量が180°であると判断された場合(ステップS22の判断結果が「YES」の場合)には、J1フラグの値を元に戻す処理が全体制御部50aで行われる(ステップS23)。つまり、現在位置から目標位置までの回転量が180°である場合には、アーム部材21(関節31)を反時計回りに回転させても、時計回りに回転させても回転量が同じであるため、ステップS21で変更されたJ1フラグの値を元の値に戻す処理が行われる。ステップS23の処理が終了すると、J1フラグの値を決定する処理が全体制御部50aで行われる(ステップS20)。尚、ステップS23でJ1フラグの値が元に戻されているため、ここではJ1フラグの値が「0」に決定される。このようにして、J1フラグの値が決定される。
以上の処理が終了すると、制御装置50から第1モーター制御部51〜第6モーター制御部56に対して目標位置Pcが出力されるとともに、制御装置50から第1モーター制御部51に対してJ1フラグが出力される。全体制御部50aからの目標位置Pcが入力されると、第2モーター制御部52〜第6モーター制御部56では、図6を用いて説明した動作が行われて第2モーター42〜第6モーター46がそれぞれ駆動される。
また、全体制御部50aからの目標位置Pc及びJ1フラグが入力されると、第1モーター制御部51では、図5を用いて説明した動作が行われて第1モーター41が駆動される。このとき、J1フラグの値に基づいて第1モーター41の駆動方向(回転方向)が制御される。これにより、アーム部材21(関節31)は、J1フラグの値に応じた回転方向に回転し、その結果として効率的な動作が実施される。
以上の通り、アーム部材21(関節31)の回転基準からの回転角度が180°未満になる場合に、J1フラグの値を「0」に設定し、アーム部材21(関節31)の回転基準からの回転角度が180°以上になる場合に、J1フラグの値を「1」に設定している。そして、設定されたJ1フラグの値に基づいてアーム20の回転方向が決定されて、アーム20の制御が行われている。このため、時計回り回転時の動作領域と反時計回り回転時の動作領域とが重なり合う場合において、ロボット1のアーム20を効率的に動作させることができる。
以上、本発明の一実施形態によるロボット及び制御装置について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されず、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、以下に示す変形例が可能である。
(1)上記実施形態では、J1フラグの値に基づいてアーム部材21(関節31)の回転方向が制御される場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、J4フラグの値に基づいてアーム部材24(関節34)の回転方向が制御されるようにしても良い。具体的には、アーム部材24(関節34)が時計回りに回転する場合の回転可能な領域(第3領域)と、アーム部材24(関節34)が反時計回りに回転する場合の回転可能な領域(第4領域)との非重複領域ではJ4フラグの値を「0」(第1の値)に設定し、重複領域ではJ4フラグの値を「1」(第2の値)に設定してアーム部材24(関節34)の回転方向を制御するといった具合である。
(2)また、J6フラグの値に基づいてアーム部材26(関節36)の回転方向が制御されるようにしても良い。具体的には、アーム部材26(関節36)が時計回りに回転する場合の回転可能な領域(第5領域)と、アーム部材26(関節36)が反時計回りに回転する場合の回転可能な領域(第6領域)との非重複領域ではJ6フラグの値を「0」(第1の値)に設定し、重複領域ではJ6フラグの値を「1」(第2の値)に設定してアーム部材26(関節36)の回転方向を制御するといった具合である。
(3)上記実施形態では、アーム20の可動範囲が、回転基準を中心として±240°の範囲(回転基準を中心として対称的な範囲)である場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、アーム20の可動範囲は、回転基準を中心として±240°以上であっても良く、回転基準を中心として非対称(反時計回りで回転する場合の可動範囲と時計回りで回転する場合の可動範囲とが異なる)であっても良い。
(4)上記実施形態では、閾角度が180°である場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、重複領域内であれば、閾角度を任意の角度に設定することができる。
(5)上記実施形態では、図3(c)に示す通り、重複領域Wが反時計回りで120〜240°の領域(時計回りで−120〜−240°の領域)に限定される場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、重複領域は、反時計回りで0〜360°(時計回りで−360〜0°)の全領域に亘って設定されていても良い。このように、全領域に亘って重複領域が設定されている場合には、反時計回りを偶数、時計回りを奇数とし、回転基準から360°回転する毎にJ1フラグの値を変更するようにしても良い。つまり、反時計回りの場合にはJ1フラグの値を2,4,6,…と変更し、時計回りの場合にはJ1フラグの値を1,3,5,…と変更するといった具合である。或いは、閾角度を90°に設定し、90°回転する毎にJ1フラグの値がインクリメントされるようにしても良い。
(6)上記実施形態では、理解を容易にするために、基台10が地面に設置されている場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。基台10は任意の位置に設置することが可能である。例えば、天井に設置されていても良く、斜面に設置されていても良い。
(7)上記実施形態では、ロボット1が、6つの関節31〜36を有する6軸ロボットである場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、6つよりも少ない関節を有するロボット(例えば、4軸ロボット)であっても良く、6つよりも多い関節を有するロボット(例えば、8軸ロボット)であっても良い。
1…ロボット、10…基台、21…アーム部材、22…アーム部材、23…アーム部材、24…アーム部材、25…アーム部材、26…アーム部材、50…制御装置、W…重複領域

Claims (12)

  1. 基台と、
    前記基台に設けられ、第1回転軸を中心に回転する第1アームと、
    前記第1アームに設けられ、前記第1回転軸の軸方向とは異なる軸方向の第2回転軸を中心に回転する第2アームと、
    前記第1アームが時計回りに回転する場合の回転可能な第1領域と、前記第1アームが反時計回りに回転する場合の回転可能な第2領域との非重複領域では前記第1アームの回転量を示す第1フラグ情報に第1の値を設定し、前記第1領域と前記第2領域との重複領域のうち少なくとも一部では前記第1フラグ情報に第2の値を設定する制御装置と、
    を備えることを特徴とするロボット。
  2. 前記制御装置は、前記第1アームの回転基準からの回転角度が、前記第1領域と前記第2領域との重複領域に含まれる閾角度以上になる場合に、前記第1フラグ情報に前記第2の値を設定することを特徴とする請求項1記載のロボット。
  3. 前記制御装置は、前記第1アームが時計回り及び反時計回りの何れか一方の方向に回転する場合の前記回転基準からの回転角度が前記閾角度以上になる場合に前記第1フラグ情報に前記第2の値を設定し、前記第1アームが時計回り及び反時計回りの何れか他方の方向に回転する場合の前記回転基準からの回転角度が前記閾角度である場合には前記第1フラグ情報に設定した前記第2の値を前記第1の値に再設定することを特徴とする請求項2記載のロボット。
  4. 前記閾角度は、前記回転基準からの回転角度が180度となる角度であることを特徴とする請求項2又は請求項3記載のロボット。
  5. 前記制御装置は、前記第1フラグ情報に設定された値に基づいて、前記第1アームの回転方向を決定することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載のロボット。
  6. 前記第1フラグ情報を表示することを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載のロボット。
  7. 前記第2アームに設けられ、前記第2回転軸と平行な第3回転軸を中心に回転する第3アームと、
    前記第3アームに設けられ、前記第3アームに沿う第4回転軸を中心に回転する第4アームとを備えており、
    前記制御装置は、記第4アームが時計回りに回転する場合の回転可能な第3領域と、前記第4アームが反時計回りに回転する場合の回転可能な第4領域との非重複領域では前記第4アームの回転量を示す第2フラグ情報に第1の値を設定し、前記第3領域と前記第4領域との重複領域のうち少なくとも一部では前記第2フラグ情報に第2の値を設定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか一項に記載のロボット。
  8. 前記第4アームに設けられ、前記第4回転軸と直交する第5回転軸を中心に回転する第5アームと、
    前記第5アームに設けられ、前記第5アームに沿う第6回転軸を中心に回転する第6アームとを備えており、
    前記制御装置は、記第6アームが時計回りに回転する場合の回転可能な第5領域と、前記第6アームが反時計回りに回転する場合の回転可能な第6領域との非重複領域では前記第6アームの回転量を示す第3フラグ情報に第1の値を設定し、前記第5領域と前記第6領域との重複領域のうち少なくとも一部では前記第3フラグ情報に第2の値を設定する
    ことを特徴とする請求項7記載のロボット。
  9. 基台と、該基台に設けられて第1回転軸を中心に回転する第1アームと、該第1アームに設けられて前記第1回転軸の軸方向とは異なる軸方向の第2回転軸を中心に回転する第2アームとを備えるロボットを制御する制御装置であって、
    前記第1アームが時計回りに回転する場合の回転可能な第1領域と、前記第1アームが反時計回りに回転する場合の回転可能な第2領域との非重複領域では前記第1アームの回転量を示す第1フラグ情報に第1の値を設定し、前記第1領域と前記第2領域との重複領域のうち少なくとも一部では前記第1フラグ情報に第2の値を設定することを特徴とする制御装置。
  10. 前記第1アームが時計回り及び反時計回りの何れか一方の方向に回転する場合の回転基準からの回転角度が、前記第1領域と前記第2領域との重複領域に含まれる閾角度以上になる場合に前記第1フラグ情報に前記第2の値を設定し、前記第1アームが時計回り及び反時計回りの何れか他方の方向に回転する場合の前記回転基準からの回転角度が前記閾角度である場合には前記第1フラグ情報に設定した前記第2の値を前記第1の値に再設定することを特徴とする請求項9記載の制御装置。
  11. 前記閾角度は、前記回転基準からの回転角度が180度となる角度であることを特徴とする請求項10記載の制御装置。
  12. 前記第1フラグ情報に設定された値に基づいて、前記第1アームの回転方向を決定することを特徴とする請求項9から請求項11の何れか一項に制御装置。
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