JPH06297379A - 産業用ロボットのオーバートラベル検出装置 - Google Patents

産業用ロボットのオーバートラベル検出装置

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JPH06297379A
JPH06297379A JP5090009A JP9000993A JPH06297379A JP H06297379 A JPH06297379 A JP H06297379A JP 5090009 A JP5090009 A JP 5090009A JP 9000993 A JP9000993 A JP 9000993A JP H06297379 A JPH06297379 A JP H06297379A
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overtravel
rotation
detection
detector
rotary shaft
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JP5090009A
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Akira Nihei
亮 二瓶
Kazuhisa Otsuka
和久 大塚
Hideki Sugiyama
秀樹 杉山
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Fanuc Corp
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    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J9/00Programme-controlled manipulators
    • B25J9/10Programme-controlled manipulators characterised by positioning means for manipulator elements
    • B25J9/1005Programme-controlled manipulators characterised by positioning means for manipulator elements comprising adjusting means
    • B25J9/101Programme-controlled manipulators characterised by positioning means for manipulator elements comprising adjusting means using limit-switches, -stops
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J19/00Accessories fitted to manipulators, e.g. for monitoring, for viewing; Safety devices combined with or specially adapted for use in connection with manipulators
    • B25J19/06Safety devices

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Robotics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 産業ロボットの角回転軸に装着して機械的に
同回転軸の回動限界位置を設定、検出可能なオーバート
ラベル検出装置を供すること。 【構成】 ロボット機体の手首部10等の回転軸12に
取着され、同回転軸12の回動に応じて回動し、回動原
点位置から所定の位置に回動限界位置を設定する溝路2
4を有した型板部材22と、同型板部材22の溝路24
の路端に設けた回動限界位置設定用の障壁24a、24
bと当接したときオーバートラベル信号を発生するリミ
ットスイッチ等からなる検出子とを具備したオーバート
ラベル検出装置を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業用ロボットのオー
バートラベル検出装置に関し、特に、産業用ロボットの
任意の回転軸心まわりにおける回転限界位置を設定、検
出することが可能であると共に、所望に応じて回転軸心
まわりにおける総回転量が360度を越える回動限界位
置を設定することも可能な産業用ロボットのオーバート
ラベル検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】産業用ロボット、特に、多関節形ロボッ
トでは複数の関節において軸心まわりに可動要素が回転
動作を行い、夫々の関節軸回りの回転動作を綜合するこ
とにより、ロボット先端の可動要素、例えば、ロボット
ハンド等のエンドエフェクタに所望のロボット動作を遂
行させる構成を有している。このような多関節型産業用
ロボットにおいては、各関節回りの可動要素の回動作用
は、通常、モータを駆動源にして遂行され、各関節の軸
心回りの左右両方向へ所定の角度量の回転動作だけを許
容することにより、ロボットの過度の動作を抑制し、ロ
ボット取扱作業者の安全を確保すると共にロボット機体
の周辺機器との機械的干渉を回避し、同周辺機器とロボ
ット機体自身の破壊、損傷を回避する安全策が講じられ
ている。即ち、このような安全策の1つに各関節の軸心
まわりの動作範囲を設定、検出するオーバートラベル検
出手段を設ける方法が従来から採用されている。
【0003】この従来のオーバートラベル検出手段は、
回転要素側に機械的なドグを取付けると共に同回転要素
と対向した固定側に周知のリミットスイッチや近接セン
サ等の検出器を、両者の間に回動方向の相対的な隔設距
離を隔てて設置し、回転要素の回転に従ってドクが検出
器を作動させることにより、回動限界位置の検出を行う
ようにしている。
【0004】また、別の従来のオーバートラベル検出手
段としては、回転駆動源のモータをサーボモータで形成
し、同サーボモータに具備されたエンコーダにより回転
軸心まわりの回動量を検出し、ロボット制御装置に検出
データをフィードバックしてオーバートラベル検出を行
う手法も採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、前者の機
械的ドグと検出器とを用いて各回転軸心に就いて回動限
界位置を設定、検出するオーバートラベル検出手段で
は、常に、ドグが検出器の作動子と機械的に当接した位
置を回動限界位置に設定、検出するため、該ドグと作動
子とは、必然的にその回転軸心回りに、かつ同回転軸心
に対して垂直な一平面内に両者を共通に配置する必要が
ある。
【0006】例えば、検出器の作動子を回転軸心まわり
の回動原点位置に配設した場合にはドグは、その回動原
点位置から左右方向に180度未満の2位置にしか設定
することができない。つまり、一方の回動方向で回動原
点位置から180度より大きな角度位置を回動限界位置
に設定すべくドグを配設すると、同ドグは他方の回動方
向に対しては、明らかに180度より小さい角度位置で
検出器の作動子に当接してしまうため、他方の回転方向
側の回動限界を設定するための別のドグは、回動原点位
置に対し、180度より小さい角度位置にしか配置する
ことがでないから、回動限界位置が、左右両方向でアン
バランスになってしまう欠点がある。また、回動原点位
置からちょうど180度の角度位置、つまり、半周位置
を回動限界に設定するには、回転軸心まわりに左右両方
向の回動限界を設定する夫々のドグがぶつかり合うた
め、結局は設定、検出が不可能になる。
【0007】従って、従来の産業用ロボット、特に、6
軸多関節腕型ロボット等では、回動範囲が比較的小さい
ロボットベース部やロボット腕等の基本的な3つの関節
まわりの軸心部分には、ドグとリミットスイッチ等の検
出手段とを組み合わせた機械的なオーバートラベル検出
器が適用されていたが、機動性が高いロボット手首回り
の3つの軸心回りに回動に対しては、オーバートラベル
検出器が装着できないと言う問題点があった。
【0008】他方、上述した後者のエンコーダを用いて
各回転軸心回りの回転要素の回動限界位置を設定、検出
するオーバートラベル検出手段による方法は、回動限界
位置を機械的なドグとリミットスイッチや近接センサ等
の検出手段とで構成する場合に個々の要素が割高である
ため、比較的コストが割高になる欠点があり、また、産
業用ロボットの多種の用途の中には、オーバートラベル
の設定と検出とを機械的に行うことが好ましい場合があ
り、このような場合に、左右の回動方向に対して180
度未満の回動限界位置しか設定、検出し得ない従来のオ
ーバートラベル検出手段では、十分な機能の発揮が困難
になる欠点がある。
【0009】依って、本発明の目的は、産業用ロボット
の各軸心回りの回転要素の回動限界位置を機械的に設定
することが可能であると同時に、必要に応じて左右両方
向の回動範囲が、夫々、180度を越え、故に、1つの
軸心回りに360度(1回転角度量)以上の回動範囲を
設定し、検出することも可能なオーバートラベル検出装
置を提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の発明の目的に鑑み
て、本願発明は、各軸心回りに回動する回転要素の回動
限界位置を機械的に設定し、かつ、検出可能なオーバー
トラベル検出装置を、回転要素の回転軸心回りに渦巻き
状に形成される溝路を設けると同時に同溝路の互いに隔
てた2つの路端を機械的な回動限界位置に設定する機械
的要素と、同機械的要素の溝路に沿いロボットの回転要
素の回動に伴って相対回動が可能な検出子を備え、該検
出子が溝路の路端に当接したとき、回動限界位置の検出
信号を発する検出器とによって構成したことを特徴と
し、上記の渦巻き状溝路の2つの路端は、回転軸心回り
に360度を越えた離反位置に設定することが可能であ
るから、回転要素の回動範囲を360度以上に設定し、
検出することが可能なオーバートラベル検出装置を得る
ことができるのである。
【0011】すなわち、本発明によれば、産業用ロボッ
トの回転軸心まわりの回動限界位置を設定、検出するオ
ーバートラベル検出装置において、前記回転軸心を有す
る軸体に取着され、前記回転軸心回りの所定の回動位置
に被検端を設定することが可能なオーバートラベル被検
子と、前記軸体の周囲の定位置に配設され、前記オーバ
ートラベル被検子の被検端と当接する検出端を備えると
共に検出に応じてオーバートラベル信号を送出する検出
子とを具備して構成され、前記オーバートラベル被検子
は、前記軸体の回転軸心まわりに渦巻き状に延設された
溝路の路端に前記被検端を備え、前記軸体と一体回転す
ることにより、前記検出子の検出端を前記溝路の被検端
へ相対回転させる一つの型板部材により形成された産業
用ロボットのオーバートラベル検出装置が提供される。
【0012】
【作用】上述した産業用ロボットのオーバートラベル検
出装置では、オーバートラベル被検子の被検端と検出子
の検出端との機械的な当接によりオーバートラベル検出
信号を発することが可能であり、しかも、オーバートラ
ベル被検子が形成する渦巻き状の溝路の2つの路端を互
いに回転軸心まわりに360度以上の角度範囲を隔てて
設けることができ、故に、機械的なオーバートラベル検
出装置により、回転軸心まわりに左右両方向、夫々に1
80以上の回動範囲を設定し、検出することも可能とな
る。
【0013】なお、上述したオーバートラベル被検子を
形成する型板部材は、好ましい実施例においては、1つ
の円板部材のほぼ中央域に形成した軸体挿通孔の周囲に
渦巻き状に溝路を凹設ないし刻設し、その溝路の2つの
路端を被検端とした型板部材からなり、且つ、溝路形成
部分を除く円板部分は極力、削除して軽減化した型板部
材として産業用ロボットの所要の軸体に取着するように
構成される。
【0014】
【実施例】図1は本発明の実施例に係る産業用ロボット
のオーバートラベル検出装置の構成と配置とを示すため
に、ロボット機体の手首部分に取着されたオーバートラ
ベル検出装置を示した部分的な側面図、図2は、図1の
2−2矢視方向から見た断面図であり、同時に回動原点
位置に検出子を成すリミットスイッチが設けられ、同リ
ミットスイッチに対して左右に180度を越える回動限
界位置を設定、検出可能に型板部材が設けられているこ
とを示している。図3は、回転軸心まわりの1つの回動
方向における検出子と被検子との関係を示した略示機構
図、図4は、回転軸心回りの反対方向における検出子と
被検子との関係を示した略示機構図である。更に、図5
は、被検子を形成する型板部材の形成方法を説明する略
示説明図である。
【0015】図1の実施例を参照すると、産業用ロボッ
トのロボット腕の先端に取着される手首部における回転
軸の回動範囲を設定、検出するオーバートラベル検出装
置が図示されており、同手首部10は回転軸12を有
し、この回転軸12は回転軸心(θ4)の回りに回動可
能な軸体として設けられ、先端に手首フランジ14が固
定され、この手首フランジ14の前面14aにロボット
ハンド等のエンドエフェクタ(図示なし)が取着され
る。
【0016】この手首部10の回転軸12の軸方向の適
宜位置に本発明に係るオーバートラベル検出装置20を
構成するために必須の被検子を形成する型板部材22が
取付けられている。この型板部材22は、適宜の支持
具、例えば、支持金具44に予めねじ止め等によって取
着し、更に、該支持金具44をバンド部材として周知の
固定ベルト42によって回転軸12の外周面に固定する
ことにより、同回転軸12の外周面に強固に固定され
る。即ち、この固定ベルト42は、固定金具46を有
し、この固定金具46の回動に応じて固定ベルト42は
締付け方向または解放方向に作動して固定と解放が可能
になっている。上記型板部材22は、後述のような渦巻
き状の溝路24を有する1つの板状部材として形成さ
れ、上記渦巻き状の溝路24の路端に設けられた障壁面
をオーバートラベル検出装置20の被検端として供する
ものである。
【0017】他方、上記の被検子を成す型板部材22と
協働する検出子を形成するリミットスイッチ32が回転
軸12の回転方向に関して所定の固定位置に保持、固定
状態に設けられている。このリミットスイッチ32は、
回転軸12の軸方向に延びる検出プローブ34を有し、
この検出プローブ34の先端は検出端36を成して上記
型板部材22によって形成される溝路24に突出係合ま
たは接触係合する構成に成っている。また、この検出プ
ローブ34の軸方向の基端側には検出信号を送出する検
出部38が設けられている。このリミットスイッチ32
は、板金部材として形成された取付け金具40に取付
け、保持され、同取付け金具40を介して例えば、回転
軸12の基端側においてロボット腕等に止着され、回転
軸12の回動に対して一定位置を維持する。
【0018】ここで、本発明に用いられるリミットスイ
ッチ32の検出プローブ34は、ワイヤスプリングまた
はコイルスプリング等の弾性軸を有して空間内で他方向
に変位可能に形成され、所定の変形量を越えると検出部
38の作動部を作動させるアクチュエータ手段として形
成されており、この種の弾性軸を有した検出プローブ3
4を備えたリミットスイッチ32は、市販入手可能であ
ると共に多用途に実用されている。
【0019】上述した型板部材22およびリミットスイ
ッチ32を被検子および検出子として具備して機械的に
回転軸12のオーバートラベルを設定、検出することが
可能なオーバートラベル検出装置20は、好ましくは回
転軸12のカバー16の内側に収納されて、外部との干
渉が防止されている。
【0020】ここで図2を参照すると、本実施例のオー
バートラベル検出装置20の配置関係が詳示されてお
り、この図2では、検出子を成すリミットスイッチ32
が回転軸12の回転軸心θ4まわりの左右両方向へ回動
する場合の回動原点位置に対向して静止、配置されてい
る様子を示し、同時に、被検子を成す型板部材22は、
渦巻き状の溝路24の両路端に被検端を形成する障壁2
4aと24bとを有して回転軸12の外周面に取着され
ている様子を示している。
【0021】さて、図2において、リミットスイッチ3
2は常に定位置である上記の回動原点位置に在り、回転
軸12が軸心θ4の回りに右方向(図示のCW方向)に
回転すると、型板部材22が徐々にリミットスイッチ3
2の検出プローブ34の先端の検出端36に接近し、や
がて検出端36と型板部材22の外側の溝路24とが接
触、係合する。そして、更に回転軸12の右まわり回動
が進むと、やがて検出端36が路端の障壁24aに当接
する。この当接状態から更に回転軸12の右回り回動が
進むと、検出プローブ34が変位してオーバートラベル
検出信号を送出する。つまり、型板部材22の障壁24
aが一方の回動方向の回動限界位置を設定すると共にリ
ミットスイッチ32より成る検出子によって検出される
被検端を成しているのである。
【0022】また、回転軸12が軸心θ4の回りに左方
向(図示のCCW方向)に回転すると、型板部材22が
徐々にリミットスイッチ32の検出プローブ34の先端
の検出端36る接近し、やがて、検出端36き型板部材
22の内側の溝路24に係入し、同溝路24内を相対的
に回動し、路端の障壁24bに当接したとき、検出端3
6の変位に応じてオーバートラベル検出信号が検出部3
8から送出される。
【0023】上述の説明から明らかなように、本実施例
に係るオーバートラベル検出装置20は、ロボット手首
部の回転軸12におけるオーバートラベル、つまり、回
動限界位置を機械的に設定し、かつ検出し得る装置とし
て構成され、しかも、溝路24が渦巻き線に沿って設け
られた内外の溝路に形成されているため、左右方向の回
動限界位置を検出子(リミットスイッチ32)が設置さ
れた回動原点位置に対して180度を越える位置に設定
し、かつ、検出することができるのである。
【0024】ここで、図3の(イ)、(ロ)、(ハ)の
図示を参照すると、(イ)は、検出子を成すリミットス
イッチ32の検出端36に対して回転軸12が、図2に
示した回動原点位置から右回り方向(CW方向)に12
0度回転した状態を示し、検出端36が型板部材22の
外側溝路24に接触係合状態に入った様子を示してい
る。(ロ)は、更に回転軸12がCW方向に180度位
置まで溝路24のガイドに従って回動した状態を示して
いる。そして、(ハ)は、回転軸12がCW方向に24
0度まで更に回動し、被検子の被検端を成す型板部材2
2の溝路24の路端の障壁24aに当接し、オーバート
ラベル検出を行う位置にある状態を示している。
【0025】更に、図4の(イ)、(ロ)、(ハ)の図
示を参照すると、(イ)は、検出子を成すリミットスイ
ッチ32の検出端36に対して回転軸12が、回動原点
位置から左回り方向(CCW方向)に120度(−12
0度と図示)回転した状態を示し、検出端36が型板部
材22の内側溝路24に嵌入、係合状態に成った様子を
示している。(ロ)は、更に、回転軸12がCCW方向
に180度位置まで溝路24のガイドに従って回動した
状態を示している。更に、(ハ)は、回転軸12がCC
W方向に240度位置まで回動し、被検子の被検端を成
す型板部材22の内側溝路24の路端の障壁24bに当
接し、オーバートラベル検出を行う位置にある状態を示
している。
【0026】上述の構成によれば、本実施例のオーバー
トラベル検出装置20は、左右の回動方向における夫々
240度の角度位置に回動限界位置を設定し、かつ検出
可能に形成されており、従って、総合的には型板部材2
2によって形成した渦巻き状の溝路24により480度
の角度に渡る回動範囲を設定することが可能であり、か
つ夫々の回動限界位置を検出することができるのであ
る。
【0027】なお、検出子を成すリミットスイッチ32
の検出部38から送出されるオーバートラベル検出信号
は、ロボット制御装置(図示なし)へ送出され、同ロボ
ット制御装置は、通常のアラーム信号を受信したときと
同様に処理を行って産業用ロボットの回転軸12の回転
動作を非常停止させる。むろん、左右の何れの回動方向
に就いても同じ処理がなされることは言うまでもない。
【0028】また、本実施例によれば、検出子を成すリ
ミットスイッチ32は弾性プローブ軸34を有している
ため、回転軸12が左右方向に総合的に480度の相対
回動を行った場合にも関わらず、型板部材22の形成す
る渦巻き状の溝路24に追従して動作することができ、
従って、検出誤差を発生することはない。
【0029】ここで、図5を参照すると、型板部材22
は、一枚の円板50から切出し形成される単一の部材で
あり、取着される回転軸12の径に応じた半径Rの部分
円孔52を内縁とし、内外側の溝路24が渦巻き線Sに
沿って形成される共に路端に検出子の検出端36(図1
参照)が当接する障壁24a、24bを有した適宜厚さ
を有した型板として金属円板又は所要に応じてプラスチ
ック円板等から簡単に形成される。勿論、円板50に代
えて角板材料から切出し形成することも可能である。要
するに、型板部材22は、安価な板材料から簡単に切出
し形成することができるので、安価なコストで製造可能
であり、延いてはオーバートラベル検出装置20のコス
ト低減に寄与することができる。
【0030】なお、上述した記載は、産業用ロボットの
手首部の回転軸に関してオーバートラベル検出装置を設
けた例に就いて説明したが、本実施例の構成から明らか
あように、型板部材22はどの様な回転軸に対しても取
付け円孔52の径を適合させることにより、取着可能で
あり、また、検出子を成すリミットスイッチ32は、簡
単に市販品から入手可能であり、適用部に応じた保持ブ
ラケットを用いれば他の全てのロボット関節部の回転軸
におけるオーバートラベル検出装置としても利用するこ
とが可能である。
【0031】また、渦巻き状の溝路を有する型板部材と
リミットスイッチとを用いてオーバートラベル検出を行
う技術思想自体は、図示のように、型板部材を回転軸に
取着し、リミットスイッチから成る検出子を静止配置す
る構成とは逆に、型板部材から成る非検出子側を回転軸
に対して相対的に静止保持し、リミットスイッチから成
る検出子側を回転軸に取着する構成とした実施例を実現
することも可能であることは、当業者なら容易に理解で
きよう。
【0032】
【発明の効果】以上の記載から本発明によれば、産業用
ロボットの種々の回転軸における回動限界位置の機械的
設定と検出とを行うことが可能なオーバートラベル検出
装置が提供され、しかも、本発明のオーバートラベル検
出装置は、型板部材に形成された渦巻き状の溝路によ
り、回転軸の総合回転量が1回転(360度)を越える
場合の回動範囲に対する回動限界位置を設定し、検出す
ることもできるのである。このように、回動範囲を1回
転を越える角度範囲に渡って設定、検出することが可能
であることから、ロボット機体が多関節型ロボットであ
る場合でも、基本軸のみならず、回動範囲が大きな手首
部におけるオーバートラベル検出に適用でき、従って極
めて有用性の高い機械的オーバートラベル検出装置が提
供されるのである。
【0033】更に、本発明によるオーバートラベル検出
装置は、被検子を成す型板部材が適宜の板材料を用いて
切出し形成できるため、極めて安価に製造でき、又検出
子を成すリミットスイッチは市販品として入手可能であ
ることから、極めて低コスト製品として製造することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る産業用ロボットのオーバ
ートラベル検出装置の構成と配置とを示すために、ロボ
ット機体の手首部分に取着されたオーバートラベル検出
装置を示した部分的な側面図である。
【図2】図2は、図1の2−2矢視方向から見た断面図
である。
【図3】回転軸心まわりの1つの回動方向における検出
子と被検子との関係を示した略示断面図である。
【図4】回転軸心回りの反対方向における検出子と被検
子との関係を示した略示機構図である。
【図5】被検子を形成する型板部材の形成方法を説明す
る略示説明図である。
【符号の説明】
10…手首部 12…回転軸 14…手首フランジ 16…カバー 20…オーバートラベル検出装置 22…型板部材 24…溝路 24a…障壁 24b…障壁 32…リミットスイッチ 34…検出プローブ 36…検出端 38…検出部 40…取付け金具 50…円板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 産業用ロボットの回転軸心まわりの回動
    限界位置を設定、検出するオーバートラベル検出装置に
    おいて、 前記回転軸心を有する軸体に取着され、前記回転軸心回
    りの所定の回動位置に被検端を設定することが可能なオ
    ーバートラベル被検子と、 前記軸体の周囲の定位置に配設され、前記オーバートラ
    ベル被検子の被検端と当接する検出端を備えると共に検
    出に応じてオーバートラベル信号を送出する検出子とを
    具備し、 前記オーバートラベル被検子は、前記軸体の回転軸心ま
    わりに渦巻き状に延設された溝路の路端に前記被検端を
    備え、前記軸体と一体回転することにより、前記検出子
    の検出端を前記溝路の被検端へ相対回転させる一つの型
    板部材により形成されたことを特徴とする産業用ロボッ
    トのオーバートラベル検出装置。
JP5090009A 1993-04-16 1993-04-16 産業用ロボットのオーバートラベル検出装置 Pending JPH06297379A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
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