JP2016082700A - インバータ圧縮機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、過剰な漏れ電流対策部品を設けることなく低コストで信頼性の高い、インバータ圧縮機の制御装置を提供することにある。【解決手段】インバータ圧縮機50の制御装置10では、インバータ圧縮機50の運転周波数の上昇に伴いインバータ圧縮機50からの漏れ電流も上昇するが、漏れ電流のピークを過ぎてから力率改善回路22のスイッチング素子223をオン・オフさせるので、漏れ電流の増加するタイミングでの力率改善回路22のオンを避けることができる。その結果、過剰な漏れ電流対策部品を設けることなく漏れ電流の規格値オーバーを防止することができる。【選択図】図2C

Description

本発明は、インバータ圧縮機の制御装置、特に空調機に用いられるインバータ圧縮機の制御装置に関する。
従来、圧縮機をインバータ回路により制御する装置では、力率の向上を目的として整流回路と平滑コンデンサとの間に力率改善回路(以下、PFCという。)が設けられている。PFCの動作は平滑コンデンサ両端の電圧(DC電圧)を昇圧させるので、漏れ電流の増加を招来する。
他方、圧縮機の運転周波数を大きくしたときも漏れ電流が大きくなる。この場合、漏れ電流は、一旦は大きくなるものの、徐々に低下していくという現象が見られる。
通常、PFCの動作は、圧縮機モータに入力される電力を監視して動作させており、圧縮機の運転周波数が大きくなったと同時に開始されるので、運転周波数の増加とPFCの動作とが同時に行われるよって漏れ電流が規格値を超える虞がある。
この一時的な現象を防止するために、特許文献1(特開2008−99505号公報)に開示されているインバータ装置では、漏れ電流検出器で漏れ電流を検出し、その検出値が閾値を超えたときに圧縮機電圧調整器を介して圧縮機電圧を降下させている。
しかし、特許文献1の方法では、圧縮機電圧調整器が必要となるので、コスト増大の要因となる。また、他の方法として、漏れ電流キャンセラを実装することも考えられるが、同様にコストの増大を招く。
本発明の課題は、過剰な漏れ電流対策部品を設けることなく低コストで信頼性の高い、インバータ圧縮機の制御装置を提供することにある。
本発明の第1観点に係るインバータ圧縮機の制御装置は、インバータ圧縮機の起動時に運転周波数を段階的に上昇させていく起動制御を行う、インバータ圧縮機の制御装置であって、インバータ回路と、平滑コンデンサと、力率改善回路と、制御部とを備えている。平滑コンデンサは、インバータ回路と並列に接続されている。力率改善回路は、スイッチング素子及びチョークコイルを有し、そのスイッチング素子をオン・オフさせることによってチョークコイルに蓄えられた電力を平滑コンデンサに供給する。制御部は、力率改善回路のスイッチング素子をオン・オフさせる。また、制御部は、起動制御において、力率改善回路のスイッチング素子をオン・オフさせていない状態で且つインバータ圧縮機からの漏れ電流がピークになった後、力率改善回路のスイッチング素子をオン・オフさせる。
このインバータ圧縮機の制御装置では、インバータ圧縮機の運転周波数の上昇に伴いインバータ圧縮機からの漏れ電流も上昇するが、漏れ電流のピークを過ぎてから力率改善回路のスイッチング素子をオン・オフさせるので、漏れ電流の増加するタイミングでの力率改善回路のオンを避けることができる。その結果、過剰な漏れ電流対策部品を設けることなく漏れ電流の規格値オーバーを防止することができる。
本発明の第2観点に係るインバータ圧縮機の制御装置は、第1観点に係るインバータ圧縮機の制御装置であって、制御部が、予め、インバータ圧縮機の運転周波数を段階的に上昇させたときの段階毎に、漏れ電流の増加の有無、及び漏れ電流が最大値となる時期を記憶している。さらに制御部は、起動制御において、運転周波数が漏れ電流の増加を伴う段階のうちの最終段階に到達した時点から所定時間が経過した後、力率改善回路のスイッチング素子をオン・オフさせる。
このインバータ圧縮機の制御装置では、起動制御において、設定された各段階で運転周波数を上昇させており、各段階で漏れ電流の増加の有無、ピークを迎える時期を予め把握することができるので、起動制御における漏れ電流が最大値となる時期を見越した所定時間が力率改善回路をオンさせるタイミングとして設定される。その結果、漏れ電流の増加するタイミングでの力率改善回路のオンを避けることができ、過剰な漏れ電流対策部品を設けることなく漏れ電流の規格値オーバーを防止することができる。
本発明の第3観点に係るインバータ圧縮機の制御装置は、第1観点に係るインバータ圧縮機の制御装置であって、漏れ電流を検出する漏れ電流検出手段をさらに備えている。制御部は、起動制御において、運転周波数の上昇が所定の段階に到達し且つ漏れ電流が予め設定した閾値を下回ったとき、力率改善回路のスイッチング素子をオン・オフさせる。
このインバータ圧縮機の制御装置では、起動制御における漏れ電流が最大値となる運転周波数の段階は予め把握することが可能であるので、制御部はその段階に到達し且つ漏れ電流が閾値を下回ったときに、漏れ電流の最大値となるタイミングが去ったと判定し、力率改善回路のスイッチング素子をオン・オフさせる。その結果、漏れ電流の増加するタイミングでの力率改善回路のオンを避けることができ、過剰な漏れ電流対策部品を設けることなく漏れ電流の規格値オーバーを防止することができる。
本発明の第4観点に係るインバータ圧縮機の制御装置は、第3観点に係る制御装置であって、交流電源と力率改善回路との間に設けられるノイズフィルタをさらに備えている。ノイズフィルタは、コモンモードチョークコイルと、コモンモードチョークコイルに対する2次側巻き線とを有している。漏れ電流検出手段は、2次側巻き線の両端電圧に基づいて漏れ電流を検出する。
このインバータ圧縮機の制御装置では、既存のコモンモードチョークコイルを利用して漏れ電流を検出することができるので、過剰な漏れ電流対策部品を設けることなく漏れ電流の規格値オーバーを防止することができる。
本発明の第5観点に係るインバータ圧縮機の制御装置は、第3観点に係るインバータ圧縮機の制御装置であって、交流電源と力率改善回路との間に設けられるノイズフィルタをさらに備えている。ノイズフィルタは、コモンモードチョークコイルと、交流電源線とアース線との間に接続されるコンデンサとを有している。漏れ電流検出手段は、コンデンサの両端電圧に基づいて漏れ電流を検出する。
このインバータ圧縮機の制御装置では、既存のコンデンサを利用して漏れ電流を検出することができるので、過剰な漏れ電流対策部品を設けることなく漏れ電流の規格値オーバーを防止することができる。
本発明の第6観点に係るインバータ圧縮機の制御装置は、第3観点に係るインバータ圧縮機の制御装置であって、インバータ回路とインバータ圧縮機との間に設けられるノイズフィルタをさらに備えている。ノイズフィルタは、磁性体コアと、磁性体コアに巻かれたコイルとを有している。漏れ電流検出手段は、コイルの両端電圧に基づいて漏れ電流を検出する。
このインバータ圧縮機の制御装置では、既存の磁性体コアを利用して漏れ電流を検出することができるので、過剰な漏れ電流対策部品を設けることなく漏れ電流の規格値オーバーを防止することができる。
本発明の第7観点に係るインバータ圧縮機の制御装置は、第3観点に係るインバータ圧縮機の制御装置であって、交流電源と力率改善回路との間に設けられる電流センサをさらに備えている。漏れ電流検出手段は、電流センサの値に基づいて漏れ電流を検出する。
このインバータ圧縮機の制御装置では、新たに電流センサを設けることになるが、所定の閾値に対する大小の判定をすることができればよく、高精度である必要はないので、電流センサの低コスト化を図ることができる。
本発明の第8観点に係るインバータ圧縮機の制御装置であって、第1観点から第7観点のいずれか1つに係るインバータ圧縮機の制御装置であって、制御部が、力率改善回路のスイッチング素子をオン・オフさせる条件として、平滑コンデンサへの入力電流が所定値を超えていることを含む。
このインバータ圧縮機の制御装置では、通常の力率改善回路のオン条件を重畳させることによって、力率の改善と漏れ電流対策の両立を図る。
本発明の第1観点に係るインバータ圧縮機の制御装置では、インバータ圧縮機の運転周波数の上昇に伴いインバータ圧縮機からの漏れ電流も上昇するが、漏れ電流のピークを過ぎてから力率改善回路のスイッチング素子をオン・オフさせるので、漏れ電流の増加するタイミングでの力率改善回路のオンを避けることができる。その結果、過剰な漏れ電流対策部品を設けることなく漏れ電流の規格値オーバーを防止することができる。
本発明の第2観点に係るインバータ圧縮機の制御装置では、起動制御において、設定された段階で運転周波数を上昇させており、各段階で漏れ電流の増加の有無、ピークを迎える時期を予め把握することができるので、起動制御における漏れ電流が最大値となる時期を見越した所定時間が力率改善回路をオンさせるタイミングとして設定される。その結果、漏れ電流の増加するタイミングでの力率改善回路のオンを避けることができ、過剰な漏れ電流対策部品を設けることなく漏れ電流の規格値オーバーを防止することができる。
本発明の第3観点に係るインバータ圧縮機の制御装置では、起動制御における漏れ電流が最大値となる運転周波数の段階は予め把握することが可能であるので、制御部はその段階に到達し且つ漏れ電流が閾値を下回ったときに、漏れ電流の最大値となるタイミングが去ったと判定し、力率改善回路のスイッチング素子をオン・オフさせる。その結果、漏れ電流の増加するタイミングでの力率改善回路のオンを避けることができ、過剰な漏れ電流対策部品を設けることなく漏れ電流の規格値オーバーを防止することができる。
本発明の第4観点に係るインバータ圧縮機の制御装置では、既存のコモンモードチョークコイルを利用して漏れ電流を検出することができるので、過剰な漏れ電流対策部品を設けることなく漏れ電流の規格値オーバーを防止することができる。
本発明の第5観点に係るインバータ圧縮機の制御装置では、既存のコンデンサを利用して漏れ電流を検出することができるので、過剰な漏れ電流対策部品を設けることなく漏れ電流の規格値オーバーを防止することができる。
本発明の第6観点に係るインバータ圧縮機の制御装置では、既存の磁性体コアを利用して漏れ電流を検出することができるので、過剰な漏れ電流対策部品を設けることなく漏れ電流の規格値オーバーを防止することができる。
本発明の第7観点に係るインバータ圧縮機の制御装置では、新たに電流センサを設けることになるが、所定の閾値に対する大小の判定をすることができればよく、高精度である必要はないので、電流センサの低コスト化を図ることができる。
本発明の第8観点に係るインバータ圧縮機の制御装置では、通常の力率改善回路のオン条件を重畳させることによって、力率の改善と漏れ電流対策の両立を図る。
本発明の実施形態に係るインバータ圧縮機の制御装置を示すブロック図。 空調機に搭載されたインバータ圧縮機の起動制御における運転周波数と漏れ電流との関係を示すグラフ。 空調機に搭載されたインバータ圧縮機の起動制御における運転周波数と漏れ電流との関係を示すグラフであって、運転周波数の上昇時に力率改善回路をオンさせたときの漏れ電流の変化を示したグラフ。 空調機に搭載されたインバータ圧縮機の起動制御における運転周波数と漏れ電流との関係を示すグラフであって、第4段階に突入した時点から所定時間ts経過時に力率改善回路をオンさせたときの漏れ電流の変化を示したグラフ。 空調機に搭載されたインバータ圧縮機の起動制御における運転周波数と漏れ電流との関係を示すグラフであって、第3段階に突入した時点から所定時間ts´経過時に力率改善回路をオンさせたときの漏れ電流の変化を示したグラフ。 インバータ圧縮機の起動制御における力率改善回路をオンさせるタイミングを示す制御フロー。 本発明の第2実施形態に係るインバータ圧縮機の制御装置を示すブロック図。 第2実施形態のインバータ圧縮機の起動制御における力率改善回路をオンさせるタイミングを示す制御フロー。 本発明の第3実施形態に係るインバータ圧縮機の制御装置を示すブロック図。 本発明の第4実施形態に係るインバータ圧縮機の制御装置を示すブロック図。 本発明の第5実施形態に係るインバータ圧縮機の制御装置を示すブロック図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
<第1実施形態>
(1)制御装置10
図1は、本発明の第1実施形態に係るインバータ圧縮機50の制御装置10を示すブロック図である。図1において、制御装置10は、ノイズフィルタ19、コンバータ回路21、力率改善回路22、平滑コンデンサ23、及びインバータ回路25を備えている。これらはプリント基板上に配置されている。
また、制御装置10には、商用電源90が接続されて交流電力が供給されている。この例では、商用電源90はAC100Vである。商用電源90の出力には、直列接続されたコンデンサC1,C2が接続されている。2つのコンデンサC1、C2間の中間点は、アース線17に接続されている。
(2)制御装置10の詳細
(2−1)ノイズフィルタ19
ノイズフィルタ19は、商用電源90に接続され、コモンモードノイズを低減させる。ノイズフィルタ19は、Yコンデンサ195、コモンモードチョークコイル193、及びXコンデンサ191を備えている。Yコンデンサ195は、交流電源線A,Bとアース線17との間に設けられたコンデンサである。Xコンデンサ191は、交流電源線A,B間に設けられたコンデンサである。また、コモンモードチョークコイル193は、交流電源線A,Bのそれぞれに接続された一対のコイルである。
(2−2)コンバータ回路21
コンバータ回路21は、ノイズフィルタ19を介して商用電源90から交流が入力され、該交流を整流する。コンバータ回路21は、ダイオードがブリッジ状に結線されたダイオードブリッジ回路である。
(2−3)力率改善回路22
力率改善回路22は、チョークコイル221と、ダイオード222と、スイッチング素子223とを有している。チョークコイル221とダイオード222とは直列状態でコンバータ回路21のプラス側と平滑コンデンサ23のプラス側との間に接続されている。ダイオード222は、チョークコイル221から平滑コンデンサ23のプラス側に向かって順方向になるように接続されている。
スイッチング素子223は、チョークコイル221とダイオード222との間と、コンバータ回路21のマイナス側と平滑コンデンサ23のマイナス側との間を、制御部40から与えられる制御信号により導通又は遮断できるように設けられている。
力率改善回路22では、制御部40からスイッチング素子223に入力される制御信号に基づいてスイッチング素子223がオン・オフし、コンバータ回路21からチョークコイル221を介して入力される直流電流を高速でチョップする。これにより、コンバータ回路21からの直流電流が平滑コンデンサ23を充電して得られる電圧を調節する。
力率改善回路22は、直流電流を高速でチョップするためノイズが発生し、そのノイズ対策として前述のノイズフィルタ19が設けられている。
制御部40は、平滑コンデンサ23の電圧を検出し、その検出結果等に基づいてスイッチング素子223のオン・オフを制御信号により変化させることにより、インバータ回路25への供給電圧を調節して力率改善を図っている。
(2−4)平滑コンデンサ23
平滑コンデンサ23は、一端がコンバータ回路21のプラス側に接続され、他端がコンバータ回路21のマイナス負に接続されている。平滑コンデンサ23は、コンバータ回路21によって整流された電圧を平滑する。以下、説明の便宜上、この電圧を“直流電圧Vdc”という。
直流電圧Vdcは、平滑コンデンサ23の出力側に接続されるインバータ回路25へ印加される。
(2−5)インバータ回路25
インバータ回路25は、平滑コンデンサ23の出力側に接続される。図1において、インバータ回路25は、複数の絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(以下、単にトランジスタという)25a及び複数の還流ダイオード25bを含む。
インバータ回路25は、6個のトランジスタ25aを有しており、2つのトランジスタ25aが直列接続されることによって3つのスイッチングレグを構成し、各スイッチングレグにおいて上アームのトランジスタ25aと下アームのトランジスタ25aとの中点が、それぞれモータ51のコイルに接続されている。
また、トランジスタ25aのコレクタ端子と還流ダイオード25bのカソード端子が、また、トランジスタ25aのエミッタ端子と還流ダイオード25bのアノード端子が接続されるよう、トランジスタ25aと還流ダイオード25bとが並列接続されている。
インバータ回路25は、平滑コンデンサ23からの直流電圧Vdcが印加され、かつ所定のタイミングで各トランジスタ25aがオン及びオフを行うことによって、インバータ圧縮機50のモータ51を駆動する駆動電圧を生成する。
制御装置10では、コンバータ回路21、平滑コンデンサ23、及びインバータ回路25が、ノイズフィルタ19を介して入力された交流をトランジスタ25aのスイッチング動作によって電力変換してモータ51に供給する。すなわち、コンバータ回路21、平滑コンデンサ23及びインバータ回路25は電力変換回路を構成している。
(2−6)制御部40
制御部40は、自己が決定したデューティを有するパルス状の駆動電圧がインバータ回路25からモータ51に出力されるように、インバータ回路25の各トランジスタ25aのオン及びオフの状態を変化させる。そのために、各トランジスタ25aのゲートに印加するゲート制御電圧を生成するゲート駆動回路(図示せず。制御部40に内蔵)に指令電圧を出力する。
その際、制御部40は、平滑コンデンサ23両端の直流電圧Vdcを調節して力率改善を図りつつ、インバータ回路25を制御するため、当該直流電圧Vdcを検出し、力率改善回路22のスイッチング素子223に制御信号を適切なタイミングで出力して、スイッチング素子223をオン・オフ動作させる。
(3)インバータ圧縮機50
第1実施形態では、インバータ圧縮機50の圧縮機構の構成として、例えば、ロータリー式圧縮機構など種々の圧縮機構を採用できる。この圧縮機構には、冷媒を吸入する冷媒配管や吐出する冷媒配管が接続されている。
モータ51は、三相の交流モータであり、インバータ回路25の出力(三相交流U,V,W)が供給されている。
(4)インバータ圧縮機50からの漏れ電流の経路
モータ51には、巻き線とアース間に静電容量がそれぞれ形成される。この状態で、インバータ回路25でスイッチングが行われると、モータ51の静電容量には接続されたインバータ回路25におけるスイッチングのタイミングに、パルス状の電圧(すなわちコモンモード電圧)が発生する。このコモンモード電圧の急峻な変化に伴って、この静電容量には、漏れ電流が流れる。
モータ51から流出した漏れ電流の伝播経路の1つとして、冷媒配管−閉鎖弁−筐体−電装箱−アース線17の順で、ノイズフィルタ19に流れる(図1の矢印を参照)。
(5)インバータ圧縮機50の運転周波数と漏れ電流との関係
図2Aは、空調機に搭載されたインバータ圧縮機50の起動制御における運転周波数と漏れ電流との関係を示すグラフである。図2Aにおいて、制御部40は、起動制御が開始してから時間t1が経過するまでは、空調機の電動膨張弁(図示せず)が初期化動作を行っているので、インバータ圧縮機50の運転周波数を上昇させない。
時間t1が経過し電動膨張弁の初期化動作が終了すると、制御部40は、インバータ圧縮機50を段階的に、且つ段階毎に予め設定されている運転周波数となるように上昇させる。
図2Aに示すように、インバータ圧縮機50の起動時の運転周波数は、第1段階から第4段階を経てf1からf4まで上昇する。このとき、漏れ電流は、運転周波数が上昇するごとに上昇しており、運転周波数が安定すると漏れ電流は徐々に低下していく傾向が見られる。
(6)力率改善回路22のオン動作と漏れ電流との関係
インバータ圧縮機50からの漏れ電流は、Vdc(図1参照)が高くなるほど大きくなる。通常、制御部40は平滑コンデンサ23への入力電流が所定値を超えているときに、力率改善回路22のスイッチング素子223をオン・オフさせるので、その動作によってVdcは昇圧され、漏れ電流は増加する。
図2Bは、空調機に搭載されたインバータ圧縮機50の起動制御における運転周波数と漏れ電流との関係を示すグラフであって、運転周波数の上昇時に力率改善回路22をオンさせたときの漏れ電流の変化を示したグラフである。
図2Bに示すように、起動制御の開始から時間t3経過後に第3段階としてインバータ圧縮機50の運転周波数をf3まで上昇させるが、それと同時に力率改善回路22をオン動作させたとき、オンさせなかったときよりも高い漏れ電流が観測され、それが規格値を超えるおそれがある。
そこで、第1実施形態では、インバータ圧縮機50の起動制御において、漏れ電流が増加するタイミング、つまり運転周波数を上昇させるタイミングでは力率改善回路22をオン動作させない制御を行っている。
図3は、インバータ圧縮機50の起動制御における力率改善回路22をオンさせるタイミングを示す制御フローである。
図3において、制御部40は、ステップS1において起動指令の有無を判定し、起動指令があったときはステップS2へ進み、起動指令がないときは引き続き判定を継続する。
次に制御部40は、ステップS2において、起動指令を受けてから、つまり起動制御開始からの経過時間を計時するためにタイマーをオンする。
次に、制御部40は、ステップS3において、起動制御を実行する。起動制御は、起動制御開始からの経過時間に基づいて運転周波数を段階的に上昇させる制御である。
具体的には、図2Aに示すように、制御部40は、第1段階として起動制御開始から時間t1経過後に運転周波数をf1へ上昇させ、第2段階として起動制御開始から時間t2経過後に運転周波数をf2へ上昇させ、第3段階として起動制御開始から時間t3経過後に運転周波数をf3へ上昇させ、第4段階として起動制御開始から時間t4経過後に運転周波数をf4へ上昇させる。
次に、制御部40は、ステップS4において、起動制御開始から時間t5後であってt4との差がtsに到達したか否か判定し、t5−t4≧tsのときはステップS5へ進み、t5−t4≧tsでないときは引き続き判定を継続する。
そして、制御部40は、ステップS5において力率改善回路22のスイッチング素子223をオン・オフさせる。図2Cは、空調機に搭載されたインバータ圧縮機50の起動制御における運転周波数と漏れ電流との関係を示すグラフであって、第4段階に突入した時点から所定時間ts経過時に力率改善回路22をオンさせたときの漏れ電流の変化を示したグラフである。
図2Cにおいて、段階毎の運転周波数の上昇に対する漏れ電流の上昇傾向および運転周波数安定後の漏れ電流の減少傾向は実験室レベルで把握することができるので、制御部40は、段階毎に漏れ電流の増加の有無、及び漏れ電流が最大値となる時期を記憶している。
第1実施形態では、制御部40は、起動制御において、運転周波数が漏れ電流の増加を伴う第1段階から第4段階のうち最終の第4段階に突入した時点から所定時間tsが経過した後、力率改善回路22のスイッチング素子223をオン・オフさせている。
運転周波数が上昇しなければ漏れ電流は徐々に低下して平衡するので、所定時間tsは「漏れ電流が力率改善回路22オン時の漏れ電流上昇幅を加味しても規格値を超えないレベルまで低下する」時間を見越して設定されている。
それゆえ第1実施形態では、漏れ電流を検出する専用の検出器を備えることなく、力率改善回路22がオンすることによる漏れ電流の規格値オーバーを防止することができる。
(7)変形例
図2Dは、空調機に搭載されたインバータ圧縮機50の起動制御における運転周波数と漏れ電流との関係を示すグラフであって、第3段階に突入した時点から所定時間ts´経過時に力率改善回路22をオンさせたときの漏れ電流の変化を示したグラフである。
図2Dにおいて、運転周波数のf3とf4との差が、f1とf2との差、又はf2とf3との差に比べて小さく、運転周波数がf3へ上昇した直後に漏れ電流が最大値となり、f4へ上昇しても漏れ電流は当該最大値を超えることはない。
それゆえ、運転周波数が漏れ電流の増加を伴う段階を第1段階から第3段階と見做して、第3段階に突入した時点から所定時間ts´が経過した後、つまりt5−t3≧ts´のときに力率改善回路22のスイッチング素子223をオン・オフさせてもよい。
(8)特徴
(8−1)
インバータ圧縮機50の制御装置10では、インバータ圧縮機50の運転周波数の上昇に伴いインバータ圧縮機50からの漏れ電流も上昇するが、漏れ電流のピークを過ぎてから力率改善回路22のスイッチング素子223をオン・オフさせるので、漏れ電流の増加するタイミングでの力率改善回路22のオンを避けることができる。その結果、過剰な漏れ電流対策部品を設けることなく漏れ電流の規格値オーバーを防止することができる。
(8−2)
インバータ圧縮機50の制御装置10では、起動制御における漏れ電流が最大値となる時期を見越した時間が、力率改善回路22をオンさせるタイミングとして設定される。その結果、漏れ電流の増加するタイミングでの力率改善回路22のオンを避けることができる。
<第2実施形態>
第1実施形態では、制御部40は、「漏れ電流が、力率改善回路22オン時の漏れ電流上昇幅を加味しても規格値を超えないレベルまで低下する」時間を待って、力率改善回路22をオンさせている。
これは、運転周波数が上昇しなければ漏れ電流は徐々に低下して平衡するという観点に基づいている。そうすると、漏れ電流の値が一定レベルを下回ったことを確認できさえすれば、高精度の検出器を用いなくても力率改善回路22のオンのタイミングを決定することができるはずである。
ここでは、ノイズフィルタ19のYコンデンサ195の両端電圧から漏れ電流を計測して、力率改善回路22のオンのタイミングを決定する方法を説明する。
(1)制御装置110の構成
図4は、本発明の第2実施形態に係るインバータ圧縮機50の制御装置110を示すブロック図である。図4において、制御装置110は、第1実施形態に係る制御装置10(図1参照)に、漏れ電流検出回路31を追加した構成である。
漏れ電流検出回路31の原理は、例えば、互いに直列に接続された2つの抵抗がYコンデンサ195に並列接続され、Yコンデンサ195の両端電圧が分圧されるように構成されている。制御部40は、それら2つの抵抗同士の接続点の電圧値から漏れ電流Ilを算出し、その値が一定レベルを下回ったか否かを判定することができる。
(2)力率改善回路22のオン動作と漏れ電流との関係
図5は、インバータ圧縮機50の起動制御における力率改善回路22をオンさせるタイミングを示す制御フローである。
図5において、制御部40は、ステップS11において起動指令の有無を判定し、起動指令があったときはステップS12へ進み、起動指令がないときは引き続き判定を継続する。
次に制御部40は、ステップS12において、起動指令を受けてから、つまり起動制御開始からの経過時間を計時するためにタイマーをオンする。
次に、制御部40は、ステップS13において、起動制御を実行する。起動制御は、起動制御開始からの経過時間に基づいて運転周波数を段階的に上昇させる制御である。(図2A参照)。
次に、制御部40は、ステップS14において、漏れ電流Ilが一定レベルIsを下回ったか否かを判定し、Il<IsのときステップS15へ進み、Il<Isでないときは引き続き判定を継続する。
ここで、漏れ電流Ilは運転周波数の上昇に伴って高くなるので、当初はIl<Isであるが、ステップS13で起動制御を実行しているので、運転周波数は第4段階のf4に到達している。それゆえ、漏れ電流Ilは、一旦は、一定レベルIsを超えていることは確実であり、ステップS14では漏れ電流Ilが一定レベルIsを下回ったか否かが判定されるだけでよい。
そして、制御部40は、ステップS15において力率改善回路22のスイッチング素子223をオン・オフさせる。
(3)特徴
上記のように、第2実施形態では、既存のYコンデンサ195を利用して漏れ電流を検出することができるので、過剰な漏れ電流対策部品を設けることなく漏れ電流の規格値オーバーを防止することができる。
<第3実施形態>
(1)制御装置210の構成
図6は、本発明の第3実施形態に係るインバータ圧縮機50の制御装置210を示すブロック図である。図6において、制御装置210は、第1実施形態に係る制御装置10(図1参照)に、漏れ電流検出回路33と、ノイズフィルタ19のコモンモードチョークコイル193に対する二次側巻線331とを追加した構成である。
(2)漏れ電流検出回路33の構成
漏れ電流検出回路33は、たとえば変圧回路と、コンバータ回路とで構成されてもよい。具体的には、ノイズフィルタ19のコモンモードチョークコイル193に流れる電流の変動により発生する誘起電圧が二次側巻線331によって変圧され、二次側巻線331の両端電圧がコンバータ回路で整流及び平滑された直流電圧となり、制御部40に入力される。すなわち、ノイズフィルタ19のコモンモードチョークコイル193の誘起電圧に応じた直流電圧が制御部40に入力され、制御部40がその電圧値から漏れ電流Ilを算出し、その値が一定レベルを下回ったか否かを判定することができる。
制御部40は、漏れ電流Ilが一定レベルを下回ったことを確認できさえすればよいので、漏れ電流検出回路33から制御部40に入力された直流電圧に基づいて漏れ電流Ilの値が一定レベルを下回ったか否かを判定することができる。したがって、高精度の検出は不要である。
(3)力率改善回路22のオン動作と漏れ電流との関係
インバータ圧縮機50の起動制御における力率改善回路22をオンさせるタイミングを示す制御フローは、先に説明した図5の第2実施形態を示す制御フローのステップS14の表現を変更するだけで説明することができる。
つまり、制御部40は、図5のステップS14において、漏れ電流検出回路33から入力された電圧値に基づいて漏れ電流Ilを算出し、その値が一定レベルIsを下回ったか否かを判定し、Il<IsのときステップS15へ進み、Il<Isでないときは引き続き判定を継続する。
そして、制御部40は、ステップS15において力率改善回路22のスイッチング素子223をオン・オフさせる。
(4)特徴
上記のように、第3実施形態では、既存のコモンモードチョークコイル193を利用して漏れ電流を検出することができるので、過剰な漏れ電流対策部品を設けることなく漏れ電流の規格値オーバーを防止することができる。
<第4実施形態>
(1)制御装置310の構成
図7は、本発明の第4実施形態に係るインバータ圧縮機50の制御装置310を示すブロック図である。図7において、制御装置310は、第1実施形態に係る制御装置10(図1参照)に、ノイズフィルタ27と漏れ電流検出回路35とを追加した構成である。
(2)ノイズフィルタ27の構成
ノイズフィルタ27は、図7に示すように、磁性体コア271と、磁性体コア271に巻かれたコイル351とを有している。図7では、磁性体コア271は円環形状の閉磁路を形成しているが、割りコアであってもよい。コイル351は、磁性体コア271に複数回巻き付けられている。ノイズフィルタ27は、力率改善回路22が発生する高周波ノイズを抑制する作用があり、ノイズフィルタ19の大型化を防止することができる。
(3)漏れ電流検出回路35
漏れ電流検出回路35では、磁性体コア271に流れる電流の変動により誘起電圧が発生すると、コイル351によって変圧され、コイル351の両端電圧が漏れ電流検出回路35内で整流及び平滑化された直流電圧となり、制御部40に入力される。
すなわち、磁性体コア271の誘起電圧に応じた直流電圧が制御部40に入力され、制御部40はその電圧値から漏れ電流Ilを算出し、その値が一定レベルを下回ったか否かを判定する。
制御部40は、漏れ電流Ilが一定レベルを下回ったことを確認できさえすればよいので、漏れ電流検出回路35から制御部40に入力された直流電圧に基づいて漏れ電流Ilの値が一定レベルを下回ったか否かを判定することができる。したがって、高精度の検出は不要である。
(4)力率改善回路22のオン動作と漏れ電流との関係
インバータ圧縮機50の起動制御における力率改善回路22をオンさせるタイミングを示す制御フローは、先に説明した図5の第2実施形態を示す制御フローのステップS14の表現を変更するだけで説明することができる。
つまり、制御部40は、図5のステップS14において、漏れ電流検出回路35から入力された電圧値に基づいて漏れ電流Ilを算出し、その値が一定レベルIsを下回ったか否かを判定し、Il<IsのときステップS15へ進み、Il<Isでないときは引き続き判定を継続する。
そして、制御部40は、ステップS15において力率改善回路22のスイッチング素子223をオン・オフさせる。
(5)特徴
上記のように、第4実施形態では、既存の磁性体コア271を利用して漏れ電流を検出することができるので、過剰な漏れ電流対策部品を設けることなく漏れ電流の規格値オーバーを防止することができる。
<第5実施形態>
(1)制御装置410の構成
図8は、本発明の第5実施形態に係るインバータ圧縮機50の制御装置410を示すブロック図である。図8において、制御装置410は、第1実施形態に係る制御装置10(図1参照)に、電流センサ37を追加した構成である。
(2)電流センサ37の構成
電流センサ37は、コンバータ回路21のマイナス側と力率改善回路22のマイナス側との間に接続されている。
電流センサ37は、例えば、シャント抵抗及び該抵抗の両端の電圧を増幅させるオペアンプを用いた増幅回路で構成されてもよい。電流センサ37によって検出された電圧は制御部40に入力される。
すなわち、制御部40はその電圧値から漏れ電流Ilを算出し、その値が一定レベルを下回ったか否かを判定する。したがって、高精度の検出は不要である。
(3)力率改善回路22のオン動作と漏れ電流との関係
インバータ圧縮機50の起動制御における力率改善回路22をオンさせるタイミングを示す制御フローは、先に説明した図5の第2実施形態を示す制御フローのステップS14の表現を変更するだけで説明することができる。
つまり、制御部40は、図5のステップS14において、電流センサ37から入力された電圧値に基づいて漏れ電流Ilを算出し、その値が一定レベルIsを下回ったか否かを判定し、Il<IsのときステップS15へ進み、Il<Isでないときは引き続き判定を継続する。
そして、制御部40は、ステップS15において力率改善回路22のスイッチング素子223をオン・オフさせる。
(4)特徴
上記のように、第5実施形態では、新たに電流センサ37を設けることになるが、所定の閾値に対する大小の判定をすることができればよく、高精度である必要はないので、電流センサ37の低コスト化を図ることができる。
<その他>
第1実施形態から第5実施形態のいずれの制御装置であっても、通常、制御部40は平滑コンデンサ23への入力電流が所定値を超えているときに、力率改善回路22のスイッチング素子223をオン・オフさせるという条件が付随している。
上記の通り、本願発明は、過剰な漏れ電流対策部品を設けることなく低コストで信頼性の高い、インバータ圧縮機の制御装置を提供することができるので、空調機、ヒートポンプ式給湯機に有用である。
10 制御装置
19 ノイズフィルタ
193 コモンモードチョークコイル
195 Yコンデンサ
22 力率改善回路
221 チョークコイル
223 スイッチング素子
23 平滑コンデンサ
25 インバータ回路
27 ノイズフィルタ
271 磁性体コア
31 漏れ電流検出回路(漏れ電流検出手段)
33 漏れ電流検出回路(漏れ電流検出手段)
331 二次側巻線
35 漏れ電流検出回路(漏れ電流検出手段)
351 コイル
37 電流センサ(漏れ電流検出手段)
40 制御部
50 インバータ圧縮機
110 制御装置
210 制御装置
310 制御装置
410 制御装置
特開2008−99505号公報

Claims (8)

  1. インバータ圧縮機の起動時に運転周波数を段階的に上昇させていく起動制御を行う、インバータ圧縮機の制御装置であって、
    インバータ回路(25)と、
    前記インバータ回路(25)と並列に接続される平滑コンデンサ(23)と、
    スイッチング素子(223)及びチョークコイル(221)を有し、前記スイッチング素子(223)をオン・オフさせることによって前記チョークコイル(221)に蓄えられた電力を前記平滑コンデンサ(23)に供給する力率改善回路(22)と、
    前記力率改善回路(22)の前記スイッチング素子(223)をオン・オフさせる制御部(40)と、
    を備え、
    前記制御部(40)は、前記起動制御において、前記力率改善回路(22)の前記スイッチング素子(223)をオン・オフさせていない状態で且つ前記インバータ圧縮機からの漏れ電流がピークになった後、前記力率改善回路(22)の前記スイッチング素子(223)をオン・オフさせる、
    インバータ圧縮機の制御装置。
  2. 前記制御部(40)は、予め、前記インバータ圧縮機の運転周波数を段階的に上昇させたときの段階毎に、前記漏れ電流の増加の有無、及び前記漏れ電流が最大値となる時期を記憶しており、
    さらに前記制御部(40)は、前記起動制御において、前記運転周波数が前記漏れ電流の増加を伴う前記段階のうちの最終段階に到達した時点から所定時間が経過した後、前記力率改善回路(22)の前記スイッチング素子(223)をオン・オフさせる、
    請求項1に記載のインバータ圧縮機の制御装置。
  3. 前記漏れ電流を検出する漏れ電流検出手段をさらに備え、
    前記制御部(40)は、前記起動制御において、前記運転周波数の上昇が所定の段階に到達し且つ前記漏れ電流が予め設定した閾値を下回ったとき、前記力率改善回路(22)の前記スイッチング素子(223)をオン・オフさせる、
    請求項1に記載のインバータ圧縮機の制御装置。
  4. 交流電源と前記力率改善回路(22)との間に設けられるノイズフィルタ(19)をさらに備え、
    前記ノイズフィルタ(19)は、
    コモンモードチョークコイル(193)と、
    前記コモンモードチョークコイル(193)に対する2次側巻線(331)と、
    を有し、
    前記漏れ電流検出手段は、前記2次側巻線(331)の両端電圧に基づいて前記漏れ電流を検出する、
    請求項3に記載のインバータ圧縮機の制御装置。
  5. 交流電源と前記力率改善回路(22)との間に設けられるノイズフィルタ(19)をさらに備え、
    前記ノイズフィルタ(19)は、
    コモンモードチョークコイル(193)と、
    交流電源線とアース線との間に接続されるコンデンサ(195)と、
    を有し、
    前記漏れ電流検出手段は、前記コンデンサ(195)の両端電圧に基づいて前記漏れ電流を検出する、
    請求項3に記載のインバータ圧縮機の制御装置。
  6. 前記インバータ回路(25)と前記インバータ圧縮機との間に設けられるノイズフィルタ(27)をさらに備え、
    前記ノイズフィルタ(27)は、
    磁性体コア(271)と、
    前記磁性体コアに巻かれたコイル(351)と、
    を有し、
    前記漏れ電流検出手段は、前記コイル(351)の両端電圧に基づいて前記漏れ電流を検出する、
    請求項3に記載のインバータ圧縮機の制御装置。
  7. 交流電源と前記力率改善回路(22)との間に設けられる電流センサ(37)をさらに備え、
    前記漏れ電流検出手段は、前記電流センサ(37)の値に基づいて前記漏れ電流を検出する、
    請求項3に記載のインバータ圧縮機の制御装置。
  8. 前記制御部(40)は、前記力率改善回路(22)の前記スイッチング素子(223)をオン・オフさせる条件として、前記平滑コンデンサ(23)への入力電流が所定値を超えていることを含む、
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のインバータ圧縮機の制御装置。
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