JP2016080044A - 歯車および駆動装置の製造方法 - Google Patents

歯車および駆動装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016080044A
JP2016080044A JP2014210981A JP2014210981A JP2016080044A JP 2016080044 A JP2016080044 A JP 2016080044A JP 2014210981 A JP2014210981 A JP 2014210981A JP 2014210981 A JP2014210981 A JP 2014210981A JP 2016080044 A JP2016080044 A JP 2016080044A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
coating layer
teeth
tooth surface
resin coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2014210981A
Other languages
English (en)
Inventor
墾 窪田
Kon Kubota
墾 窪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiho Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Taiho Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiho Kogyo Co Ltd filed Critical Taiho Kogyo Co Ltd
Priority to JP2014210981A priority Critical patent/JP2016080044A/ja
Publication of JP2016080044A publication Critical patent/JP2016080044A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Gear Transmission (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)

Abstract

【課題】コーティング層を用いてバックラッシュの調整を行う技術において、コーティング層の剥離片の量を低減する。【解決手段】歯車10は、回転軸を中心に回転する歯車本体11と、歯車本体11の周囲に回転軸の回転方向に沿って設けられた複数の歯12と、複数の歯12のうち一部の歯12のみに形成されたコーティング層13とを有する。【選択図】図4

Description

本発明は、歯車のバックラッシュを調整する技術に関する。
例えば自動車の駆動装置等の歯車を用いた装置においては、騒音を低減するため適切なバックラッシュ管理が求められている。バックラッシュを管理する方法としては、従来、シム(スペーサー、ライナー)を用いたものが知られている。すなわちこの方法では、歯車の組み付け時に、2つの歯車の間にシムを挟む。そして、駆動装置が組み上がった後でシムを抜き取る。しかし、この方法では、シムが抜けなかったり、シムを抜き忘れたりしてしまうという問題があった。
特許文献1〜3はいずれも、歯面にコーティング層(被膜)を形成した歯車を用いて組み付けを行い、組み付け後に歯車を回転させてコーティング層を剥離することによりバックラッシュを調整する技術を開示している。
特開2002−266986号公報 特表2004−515732号公報 特開2010−38220号公報
コーティング層はバックラッシュの調整に用いられるもので、組み付けが終わってしまえば不要となるものである。しかし、特許文献1〜3の技術においては、コーティング層の剥離片が多量に発生してしまうという問題があった。
これに対し本発明は、コーティング層を用いてバックラッシュの調整を行う技術において、コーティング層の剥離片の量を低減する技術を提供する。
本発明は、回転軸を中心に回転する歯車本体と、前記歯車本体の周囲に前記回転軸の回転方向に沿って設けられた複数の歯と、前記複数の歯のうち一部のみの歯の歯面に形成された樹脂コーティング層とを有する歯車を提供する。
前記樹脂コーティング層は、前記歯面のうち前記歯幅方向の中心を含む一部のみの領域に形成されていてもよい。
また、本発明は、回転軸を中心に回転する歯車本体、当該歯車本体の周囲に当該回転軸の回転方向に沿って設けられた複数の歯、当該複数の歯のうち一部のみの歯の歯面に形成された樹脂コーティング層を有する歯車第1歯車を準備する工程と、前記第1歯車と噛み合う第2歯車を準備する工程と、前記第1歯車および前記第2歯車を、前記第2歯車の歯面が前記第1歯車の前記樹脂コーティング層に接するように駆動装置に組み付ける工程と、前記駆動装置において前記第1歯車の前記樹脂コーティング層を除去する工程とを含む駆動装置の製造方法を提供する。
前記樹脂コーティング層を除去する工程において、前記第1歯車および前記第2歯車を回転させることにより前記樹脂コーティング層が除去されてもよい。
本発明によれば、コーティング層の剥離片の量を低減することができる。
一実施形態に係る駆動装置1の概要を示す図。 駆動装置1の製造方法を示すフローチャート。 歯車10の構造を示す図。 コーティング層13が形成された歯12を例示する図。 ステップS2の後の状態を例示する図。 ステップS3の後の状態を例示する図。 歯面におけるコーティング層13の形成位置を例示する図。
図1は、一実施形態に係る駆動装置1の概要を示す図である。駆動装置1は、歯車(ギア)10、歯車20、およびシャフト30を有する。駆動装置1は、例えば、オイルポンプを備えたバランサ装置である。すなわちこの場合、シャフト30はバランスシャフトであり、歯車10はバランスシャフトに取り付けられたバランスシャフトギアであり、歯車20はオイルポンプを駆動するためのオイルポンプギアである。歯車10と歯車20との歯打ち音抑制のためには、歯車10と歯車20とのバックラッシュを狭くすることが求められる。なお図1では、図面を簡単にするため、歯車10、歯車20、およびシャフト30以外の要素は図示を省略している。
図2は、駆動装置1の製造方法を示すフローチャートである。
ステップS1において、歯車10および歯車20が準備される。この例で、歯車10および歯車20は、斜歯歯車(ヘリカルギア)である。
図3は、歯車10の構造を示す図である。歯車10は、歯車本体11と、歯12と、コーティング層13とを有する。歯車本体11は、シャフト30に嵌め合わせまたは接合されており、シャフト30の回転に伴って回転する。歯車本体11は、ほぼ円板形状を有している。歯車本体11は、外周部に、径方向に延びる複数の歯12を有する。歯12の歯面には、コーティング層13が形成されている。歯車本体11および歯12は、例えば、鋼等の鉄系の材料で形成されている。あるいは、歯車本体11および歯12は、銅、アルミニウム、これらを基にした合金など、鉄系以外の材料で形成されていてもよい。コーティング層13は、例えば、ポリアミドイミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、これらの樹脂のジイソシアネート変性、BPDA変性、またはスルホン変性樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂もしくはフェノール樹脂のいずれか1種以上により形成される。なお、コーティング層13は、樹脂組成物に加え、添加物を含んでいてもよい。コーティング層13は、例えばパッド印刷により形成される。コーティング層3は、スプレー法、ロール転写法、タンブリング法、浸漬法、はけ塗り法、またはスクリーン印刷により形成されてもよい。
図4は、コーティング層13が形成された歯12を例示する図である。この例で、コーティング層13は、歯車10が有するすべての歯12に形成されているわけではなく、一部の歯12のみに形成されている。ここでは、歯車10が有する歯12のうち、3歯〜7歯にコーティング層13が形成されている。それ以外の歯12においてはコーティング層13は形成されておらず、基材が露出している。
コーティング層13の膜厚は、バックラッシュの設計値の1/2程度であることが好ましい。例えば、バックラッシュの設計値が40〜80μmであれば、コーティング層13の膜厚は20〜40μmである。
また、後述するようにコーティング層13は歯車10の組み付け時にのみ存在してればよく、完成品の駆動装置1として作動しているときには、コーティング層13はなくなっていることが好ましい。理想的には、コーティング層13はすべて剥離または摩滅していることが好ましい。すなわちコーティング層13と歯車10の歯面との接合強度(接着強度)は強固である必要はなく、駆動装置1を作動させ歯車10および歯車20を数回、回転させると剥離する程度の強度で接合されていることが好ましい。
歯車20の詳細な構造については図示を省略する。歯車20は歯車10と噛み合い、コーティング層を有さない構造である
再び図2を参照する。ステップS2において、歯車10および歯車20が駆動装置1に組み付けられる。このとき、歯車10は、コーティング層13が形成されている歯12において歯車20と噛み合うように組み付けられる。
図5は、ステップS2の後の状態を例示する図である。歯車10および歯車20は、歯車20の歯面が歯車10のコーティング層13に接するように(または、歯車20をコーティング層13に押しつけて)組み付けられる。このとき、歯車10の歯面と歯車20との歯面との距離は、コーティング層13の厚さに相当する距離である。
再び図2を参照する。ステップS3において、コーティング層13が除去される。この例では、駆動装置1を作動させることにより、すなわち、歯車10および歯車20を回転させることにより、コーティング層13が除去される。歯車10および歯車20が回転すると、歯車20の歯面を介してコーティング層13に与えられる力により、コーティング層13が歯12の歯面から剥離する。あるいは、歯車20の歯面とコーティング層13との摩擦力により、コーティング層13が摩耗する。
図6は、ステップS3の後の状態を例示する図である。図5の状態から、コーティング層13が除去されている。したがって、歯車10の歯面と歯車20との歯面との間隔すなわちバックラッシュは、コーティング層13の厚さの約2倍に相当する距離である。
例えば、コーティング層13の膜厚が20〜40μmであれば、歯車10と歯車20とのバックラッシュはその倍の40〜80μmとなることが期待される。本実施形態によれば、シムの抜き忘れや駆動装置中へのシムの残存という問題はない。また、コーティング層13はすべての歯12に形成されているのではなく、一部の歯12にのみ形成されており、すべての歯12にコーティング層が形成されている場合と比較してコーティング層の剥離片を低減することができる。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、歯車10の歯面においてコーティング層13が形成される位置は、歯幅方向の中心部周辺に限定されない。コーティング層13は、歯幅方向の端部にのみ形成され、歯幅方向の中心部周辺には形成されていなくてもよい。
図7は、変形例に係るコーティング層13の形成位置を例示する図である。実施形態において、コーティング層13は、歯12の歯面全体に均一に形成されていた。この変形例において、コーティング層13は、歯12の歯面のうち、歯幅方向において一部の領域のみ、具体的には、歯幅方向の中心部周辺のみに形成されている。歯幅方向の両端部にはコーティング層13が形成されておらず、基材が露出している。この例によれば、歯幅方向の全体にコーティング層が形成された例と比較して、コーティング層の剥離片をより低減することができる。
実施形態では歯車10が樹脂コーティング層を有する例を説明したが、歯車20が樹脂コーティング層を有していてもよい。この場合、歯車10は樹脂コーティング層を有していてもよいし、樹脂コーティング層を有していなくてもよい。
駆動装置1は、オイルポンプを備えたバランサ装置に限定されない。駆動装置1は、コピー機やプリンタなどの電子機器、またはロボットに用いられる駆動装置であってもよい。また、歯車はヘリカルギアに限定されない。平歯車、やまば歯車、かさ歯車、冠歯車、ねじ歯車、ウォームギアであってもよい。さらに、コーティング範囲は3歯〜7歯分に限定されず、組付時に相手ギアと接する歯数分以上あればよい。
1…駆動装置、10…歯車、11…歯車本体、12…歯、13…コーティング層、20…歯車、30…シャフト

Claims (4)

  1. 回転軸を中心に回転する歯車本体と、
    前記歯車本体の周囲に前記回転軸の回転方向に沿って設けられた複数の歯と、
    前記複数の歯のうち一部のみの歯の歯面に形成された樹脂コーティング層と
    を有する歯車。
  2. 前記樹脂コーティング層は、前記歯面のうち前記歯幅方向の中心を含む一部のみの領域に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の歯車。
  3. 回転軸を中心に回転する歯車本体、当該歯車本体の周囲に当該回転軸の回転方向に沿って設けられた複数の歯、当該複数の歯のうち一部のみの歯の歯面に形成された樹脂コーティング層を有する歯車第1歯車を準備する工程と、
    前記第1歯車と噛み合う第2歯車を準備する工程と、
    前記第1歯車および前記第2歯車を、前記第2歯車の歯面が前記第1歯車の前記樹脂コーティング層に接するように駆動装置に組み付ける工程と、
    前記駆動装置において前記第1歯車の前記樹脂コーティング層を除去する工程と
    を含む駆動装置の製造方法。
  4. 前記樹脂コーティング層を除去する工程において、前記第1歯車および前記第2歯車を回転させることにより前記樹脂コーティング層が除去される
    ことを特徴とする、請求項3に記載の駆動装置の製造方法。
JP2014210981A 2014-10-15 2014-10-15 歯車および駆動装置の製造方法 Ceased JP2016080044A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014210981A JP2016080044A (ja) 2014-10-15 2014-10-15 歯車および駆動装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014210981A JP2016080044A (ja) 2014-10-15 2014-10-15 歯車および駆動装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016080044A true JP2016080044A (ja) 2016-05-16

Family

ID=55958129

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014210981A Ceased JP2016080044A (ja) 2014-10-15 2014-10-15 歯車および駆動装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016080044A (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006207766A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Isuzu Motors Ltd ギヤの組付方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006207766A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Isuzu Motors Ltd ギヤの組付方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016023698A (ja) 複合歯車およびその製造方法
TWI589801B (zh) Wheel assembly positioning mechanism
JP2021144043A (ja) 機械部品及び時計
JP2023133538A (ja) 撓み噛合い式歯車装置及びその製造方法
JP2006266495A (ja) 動力伝達装置およびその製造方法
JP2016040473A (ja) 歯車およびこれを備えた電動アクチュエータ
JP2016148432A (ja) 歯車および駆動装置の製造方法
JP6283299B2 (ja) 歯車および駆動装置の製造方法
JP2016080044A (ja) 歯車および駆動装置の製造方法
JP2002340140A (ja) 軽量波動歯車装置
JP2012117842A (ja) 時計用軸受構造、ムーブメント、および時計
JP2010261906A (ja) 時計用歯車及び時計
JPH09303501A (ja) 撓み噛み合い式歯車装置の歯部の被膜形成方法
US11725719B2 (en) Gear wheel mechanism and manufacturing method for a gear wheel mechanism
CN103486131A (zh) 流体动态轴承组件及其制造方法
CN203979328U (zh) 一种减振齿轮
JP2006046369A (ja) ハーモニックドライブ装置、伝達比可変装置、及びハーモニックギヤの製造方法
JP6275588B2 (ja) 遊星歯車装置およびその内歯歯車の製造方法
CN102900583A (zh) 起动机
JP2008101699A (ja) 一対の樹脂製やまば歯車
JP2015081866A (ja) 輪列機構、ムーブメント、及び時計
JP7179286B2 (ja) 低酸素環境下用歯車およびその製造方法
JP2014134262A (ja) 動力伝達機構
JP7221077B2 (ja) 撓み噛合い式歯車装置及びその製造方法
JP2010038220A (ja) 歯車のバックラッシュ調整方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170420

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180123

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180326

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180807

A045 Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20181218