JP2016079579A - 建具 - Google Patents

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勉 戸谷
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Abstract

【課題】電源を用いず配線を簡略化することができ、センサのように開閉又は施錠を検知することができる建具を提供する。【解決手段】片開きドア10は、ドア枠11に蝶番12を介して組み付けられている。片開きドア10とドア枠11は、起電力を生じさせて発電する起電手段20と、当該起電手段から給電されたとき、リモコン信号を送信する送信手段21を有している。起電手段20は、磁石22と、コイル23からなる。コイル23は、鉄芯からなるコアに電線を複数回巻回して形成されている。当該コイル23は、電力を出力するコイル出力端子24を有している。磁石22とコイル23は片開きドア10とドア枠の上端角隅部近傍で対向配置されている。片開きドア10の開閉動作にともなって、磁石22とコイル23は互いに接近離反し、コイル23に生じた起電力を基に送信手段21はリモコン信号を電子機器50へ送信して、遠隔操作する。【選択図】図1

Description

本発明は、建具枠の開口部へ開閉可能に組み付けた建具に関するものである。
従来、特開2014−139744号に開示されている防犯システムのように、建具の開閉又は施錠を検知するセンサを有する防犯システムが知られている。
特開2014−139744号公報
上記の防犯システムは、センサ、当該センサが出力した検知信号に基づいて警報音を発するスピーカ、及び制御装置といった各装置を電力で稼働させている。そのため、当該各装置には、たとえば家庭用100V電源又は電池といった電源が必要である。また、当該各装置間には、電線、信号線といったワイヤやコードが配線されている。
しかしながら、上記の防犯システム用に家庭用100V電源を用意するのは手間がかかる。また電池を使用する場合には当該電池が消耗したときに交換の手間がかかる。さらに、各装置間の配線作業には手間がかかるうえ、頻繁に動作する建具に配線することは、ケーブルが建具と建具枠の間に挟まれて断線するおそれもあり注意が必要である。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、電源を用いず配線を簡略化することができ、センサのように開閉又は施錠を検知することができる建具を提供することである。
請求項1に記載の建具は、建具枠の開口部へ開閉可能に組み付けた建具であって、
コイルと、前記建具の開閉動作に伴って前記コイルに接近離反して前記コイルに起電力を生じさせる磁石からなる起電手段と、
当該起電手段から給電され、各種電子機器を遠隔操作するリモコン信号を前記電子機器へ送信する送信手段を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の建具は、請求項1に記載の発明において、前記建具枠と前記建具のうちいずれか一方に前記コイルを固定し、他方に前記磁石を固定したことを特徴とする。
請求項3に記載の建具は、請求項1に記載の発明において、前記起電手段として、押しボタンと、前記コイルと、前記押しボタンに取り付けられ、前記押しボタンの操作に伴い前記コイルに接近離反する前記磁石から成るプッシュリモコンを備え、
前記押しボタンが前記建具の開閉によって操作されるように前記プッシュリモコンを前記建具枠又は前記建具に固定したことを特徴とする。
請求項4に記載の建具は、請求項1に記載の発明において、前記建具に固定される中空体状のドラムと、当該ドラムに回動可能に組み込まれた軸と、当該軸に連結された把手を有し、
当該把手の回動操作によって前記軸を回動させて開閉する建具であって、
建具枠の開口部へ開閉可能に組み付けた建具であって、
前記軸と、前記ドラムのうちいずれか一方に前記コイルを固定し、他方に前記磁石を固定したことを特徴とする。
請求項5に記載の建具は、請求項2に記載の発明において、前記建具枠がドア枠であって、前記建具が開きドアであることを特徴とする。
請求項6に記載の建具は、請求項2に記載の発明において、前記建具枠が引き戸枠であって、前記建具が引き戸であることを特徴とする。
請求項7に記載の建具は、請求項2に記載の発明において、記建具枠が窓枠であって、前記建具が前記窓枠の一辺に軸支されて、前記開口部に対して前後方向に回動可能なスイング窓であることを特徴とする。
請求項8に記載の建具は、建具枠の開口部へ、開閉可能に組み付けた建具であって、
前記開口部を閉じて前記建具を施錠する施錠手段と、
コイルと、前記施錠手段の施解錠動作に伴って前記コイルに接近離反して前記コイルに起電力を生じさせる磁石から成る起電手段と、
当該起電手段から給電され、各種電子機器を遠隔操作するリモコン信号を前記電子機器へ送信する送信手段を備えたことを特徴とする。
請求項9に記載の建具は、請求項8に記載の発明において、前記建具が引き戸であって、
当該引き戸は、クレセント錠と錠受けとからなる前記施錠手段を有し、
前記クレセント錠と前記錠受けのうちいずれか一方に前記コイルを固定し、他方に前記磁石を固定したことを特徴とする。
請求項10に記載の建具は、請求項8に記載の発明において、前記建具が引き戸であって、
当該引き戸は、クレセント錠と錠受けとからなる前記施錠手段を有し、
前記引き戸の側縁部に固定した前記クレセント錠のベース部に、当該クレセント錠の不用意な解錠を防止するロックボタンを設け、
当該ロックボタンの下面側に、前記ロックボタンの上面側に向って、前記ロックボタンを付勢する板バネを配置し、
前記起電手段として、前記ベース部内に配した前記コイルと、当該コイルと対向するように前記板バネに取り付けられ、前記ロックボタンの操作に伴い前記コイルに接近離反する前記磁石とを設け、
前記クレセント錠を施解錠したとき、
前記板バネの復原力によって前記磁石が前記コイルに対して接近離反して前記コイルに起電力が生じるようにしたことを特徴とする。
請求項11に記載の建具は、請求項1若しくは請求項8に記載の発明において、前記電子機器が、デジタルカメラであって、
当該デジタルカメラのシャッターが、前記リモコン信号によって遠隔操作されるようにしたことを特徴とする。
請求項12に記載の建具は、請求項1若しくは請求項8に記載の発明において、前記電子機器が、前記リモコン信号の入力に対して光又は音声で応答する電子チャイム装置であることを特徴とする。
請求項13に記載の建具は、請求項12に記載の発明において、前記電子チャイム装置が、回転灯或いはルームランプ又はこれらに類する灯火類からなる発光手段と、当該灯火類の点滅を制御する発光制御手段を有していることを特徴とする。
請求項14に記載の建具は、請求項12に記載の発明において、前記電子チャイム装置が、メロディ、メッセージ、或いは警報音又はこれらに類する音声類を出力する音声出力手段と、当該音声類を制御する音声制御手段を有していることを特徴とする。
請求項15に記載の建具は、請求項11若しくは請求項12に記載の発明において、前記電子チャイム装置が、前記デジタルカメラを有するようにしたことを特徴とする。
請求項16に記載の建具は、請求項1若しくは請求項8に記載の発明において、前記電子機器が、前記リモコン信号を中継する信号中継器であることを特徴とする。
請求項17に記載の建具は、請求項1若しくは請求項8に記載の発明において、前記電子機器が、前記リモコン信号の入力に応答して、前記建具をロックするオートロック手段を有する電気錠であることを特徴とする。
本願発明に係る建具によれば、当該建具の開閉動作又は施解錠動作にともなって、起電力を生じる起電手段を備えるようにした。これにより、本願発明に係る建具は、建具が開閉したとき又は施解錠されたとき、家庭用100V電源又は電池といった外部電源を用いることなくセンサのように開閉又は施錠を検知することができる。
さらに、外部電源を用いないので、電池交換の手間を省くことができたり、半永久的に動作させることができたり、コイルと磁石からなる単純な構成ゆえに、容易に防水構造を成すことができる。
また、建具の開閉動作又は施錠動作にともなって、起電手段から電力が供給され、電子機器を遠隔操作するリモコン信号を送信する送信手段を備えるようにした。これにより、本願発明に係る建具は、建具が開閉したとき又は施解錠されたとき、リモコン信号を送信して各種電子機器を遠隔操作することができる。すなわち、センサのように動作する本願発明に係る建具と各種電子機器間を無線通信回線で接続することになるので、配線を簡略化することができる。
そして、本願発明に係る建具によれば、あたかもセンサのように建具の開閉又は施解錠を検知する検知機能を備えるようにした。当該検知機能では、センサによる検知信号に相当する起電力の発生に応じてリモコン信号を送信するようにした。当該リモコン信号は、各種電子機器、たとえば、デジタルカメラ、電子チャイム装置、又は電子錠を遠隔操作するようにした。
これによって、建具近傍をデジタルカメラで撮影して記録を取り、ライトを発光させたり、音声を流すようにした電子チャイム装置で当該建具の開閉を報知し、また不正な開閉動作・施解錠動作に対しては警報を発し、閉鎖された建具を電子錠で自動的に施錠することができるので、従来のような防犯システムを構成することができる。
第1実施例に係る建具の構成の概略を示す斜視図である。 第1実施例に係る建具の構成の概略を示す上部端面図である。 第1実施例に係る建具に取り付けた起電手段と送信手段の構成の概略を示すブロック図である。 第1実施例に係る建具から送信したリモコン信号を受信する受信ユニットの他の実施例の構成の概略を示す斜視図である。 第1実施例に係る建具から送信したリモコン信号を受信する受信ユニットの他の実施例の構成の概略を示すブロック図である。 第1実施例に係る建具が遠隔操作する電子機器がデジタルカメラである場合の構成の概略を示す斜視図である。 第1実施例に係る建具が遠隔操作する電子機器が電子チャイム装置である場合の構成の概略を示す斜視図である。 第1実施例に係る建具から送信したリモコン信号を受信する受信ユニットの他の実施例の構成の概略を示す斜視図である。 第1実施例に係る建具から送信したリモコン信号を受信する受信ユニットの他の実施例の構成の概略を示すブロック図である。 第1実施例に係る建具が遠隔操作する電子機器が信号中継器である場合の構成の概略を示す斜視図である。 第1実施例に係る建具が遠隔操作する電子機器が電子錠である場合の構成の概略を示す斜視図である。 第2実施例に係る建具の構成の概略を示す正面図である。 第2実施例に係る建具の構成の概略を示す上部端面図である。 第3実施例に係る建具の構成の概略を示す斜視図である。 第3実施例に係る建具の構成の概略を示す横部端面図である。 第4実施例に係る建具の構成の概略を示す斜視図である。 第4実施例に係る建具の構成の概略を示す上部端面図である。 第4実施例に係る建具に設けたプッシュリモコンの構成の概略を示すブロック図である。 第5実施例に係る建具の構成の概略を示す上部端面図である。 第6実施例に係る建具に設けたレバーハンドルの構成の概略を示す分解斜視図である。 第6実施例に係る建具に設けたレバーハンドルの構成の概略を示す端面図である。 第7実施例に係る建具の構成の概略を示す部分拡大斜視図である。 第7実施例に係る建具に設けたロックレバーの構成の概略を示す部分拡大図である。 第7実施例に係る建具に設けたロックレバーの構成の概略を示す拡大部品図である。 第8実施例に係る建具に設けたクレセント錠の構成の概略を示す部分拡大斜視図である。 第9実施例に係る建具に設けたクレセント錠の構成の概略を示す部分拡大斜視図である。 第9実施例に係る建具に設けたクレセント錠のベースの構成の概略を示す部分拡大斜視図である。
本願発明に係る建具の第1実施例を添付した図面にしたがって説明する。
第1実施例に係る建具は、開きドアである。当該開きドアは、ドア枠に開閉可能に組み付けられている。開きドアは、ドア枠の縦枠に少なくとも一つの蝶番を介して組み付けられ、当該蝶番を軸に開閉可能に形成されている。開きドアは、ドア枠に1枚のドアを組み付けた片開きドア、2枚のドアを組み付けた両開きドア、両開きドアの2枚のドア板の大きさが異なる親子開きドアが知られている。
本実施例では片開きドア10を例に挙げて説明する。
図1は、本実施例に係る片開きドアとドア枠の構成の概略を説明する斜視図である。図2は、本実施例に係る片開きドアとドア枠の構成の概略を示す上部端面図である。
片開きドア10は、図1及び図2に示すように、縦長の窓を備えた矩形状の平板からなり、ドア枠11に少なくとも一つの蝶番12を介して組み付けられている。
蝶番12は、互いに対向する片開きドア10の一側縁10aと、ドア枠11の一縦枠11aに形成された蝶番取付部(図示略)に取り付けられている。これによって、片開きドア10は、蝶番12を軸に開閉可能にドア枠11へ組み付けられている。
片開きドア10の他側縁10b側には腰高の高さに片開きドア10を挟んで対を成すレバーハンドル13,13が配されている。当該レバーハンドル13,13は、レバーハンドル13,13の回動に連動して回動可能な軸(図示略)で連結されている。当該軸は、軸の回動に連動して片開きドア10の他側縁10bからドア枠11の他縦枠11bに向って出入可能なラッチボルト14に係合されている。
本実施例においては、回動操作を容易に行うことができるレバーハンドル13,13を例示したが、これに限定されるものでは無く、ドアノブ(握り玉)を用いても、また表側からは引く操作、裏側からは押す操作によってドアの開閉操作を行うことができるプッシュプルハンドルを用いても良い。
ドア枠11は、他縦枠11bの腰高の位置に凹部が形成されている。当該凹部にはラッチボルト14の先端部が挿嵌可能なラッチストライク(図示略)が形成されている。ラッチストライクは、凹部に嵌合されるラッチストライクボックスと、当該ラッチストライクボックスを覆蓋固定するラッチストライクプレートからなる。当該ラッチストライクプレートは、中央部にラッチボルト14の断面形状より一回り大きな穴が形成されている。ラッチストライクボックスをラッチストライクプレートで覆蓋固定することによって、凹部からラッチストライクボックスが抜脱することを防止することができ、ラッチストライクボックスへラッチボルト14をスムーズに誘導することができる。
そして、片開きドア10を閉じたとき、ラッチボルト14の先端部がラッチストライクに挿嵌される。これによって、片開きドア10はドア枠11へ仮締めされる。仮締めされた片開きドア10は、風にあおられたりしたときに不意に開放されることを防止することができる。
レバーハンドル13,13の近傍には、所定のキーによって施解錠される施錠手段が設けられている。
施錠手段は、片開きドアの表側に配されたシリンダー錠(図示略)と、片開きドアの裏側に配されたサムターン15と、シリンダー錠の施解錠動作又はサムターン15の回動動作に連動して片開きドアを本締めするデッドボルト16からなる。
シリンダー錠は、所定のキーが挿嵌可能な鍵穴が形成された円柱形状の内筒と、当該内筒に重ね合わされた円筒形状の外筒を有し、内筒と外筒との境目には、内筒の回動を阻止するように複数本のピンタンブラーが配されている。シリンダー錠の先端はデッドボルト16を挟んでサムターン15と係合している。
デッドボルト16に対向するドア枠11の他縦枠11bには、当該デッドボルト16の先端が挿嵌可能なデッドストライク(図示略)が形成されている。デッドストライクもまた、上記のラッチストライクと同様に、他縦枠11bに形成した凹部に嵌合されるデッドストライクボックスと、当該デッドストライクボックスを覆蓋固定するデッドストライクプレートからなる。
これにより、キーまたはサムターン15を操作すると、シリンダー錠が回動してデッドボルト16をデッドストライクへ嵌合し、片開きドア10を施錠することができる。
なお、ラッチボルト14とデッドボルト16を兼用し、一つのストライクに挿嵌されるようにしても良い。
片開きドア10とドア枠11は、起電力を生じさせて発電する起電手段20と、当該起電手段から給電されたとき、リモコン信号を送信する送信手段21を有している。図3に起電手段20と送信手段21の構成の概略を示す。
起電手段20は、磁石22と、コイル23からなる。コイル23は、鉄芯からなるコアに電線を複数回巻回して形成されている。当該コイル23は、電力を出力するコイル出力端子24を有している。
図1に示すように、磁石22は、蝶番12が取り付けられた片開きドア10の一側縁10a側の上端角隅部近傍に、L字状のブラケット25を介して固定されている。コイル23は、片開きドア10を閉じたときに磁石22と互いに近接対向するように、ドア枠11の一縦枠11a側、上端角隅部に固定されている。
片開きドア10が閉鎖されたとき、磁石22とコイル23は接近し、片開きドア10が開放されたとき、磁石22とコイル23は離反するように形成されている。
これにより、片開きドア10の開閉動作にともなって、磁石22とコイル23は互いに接近離反することができる。そして、磁石22とコイル23が接近離反することによってコイル23には起電力が生じる。当該起電力に係る電力は、コイルに設けたコイル出力端子24から送信手段21へ供給可能に形成されている。
送信手段21は、ドア枠11の一縦枠11a側、上端角隅部に配したコイル23の近傍に筐体21aに収められて配置されている(図1及び図2への図示略)。送信手段21は、図3に示すように、電源入力端子26と、リモコン信号出力端子27と、送信アンテナ28を有している。
電源入力端子26は、コイル出力端子24と接続され、コイル23で発生した起電力に係る電力が入力可能に形成されている。
送信手段21は、電力が供給されたとき、リモコン信号を送信するように形成されている。リモコン信号は、予め設定された所定の周波数帯域で所定の通信規格に準拠するように形成されている。これにより、起電手段における起電力の発生に応じて、すなわち、片開きドア10の開閉動作に応じて、リモコン信号が送信される。リモコン信号の送信は、リモコン信号出力端子27から、送信アンテナ28を介して、無線通信回線30に出力され、送信されたリモコン信号は、受信ユニット40で受信される。
また、送信手段21は、複数の受信ユニット40に対して混信を防止するため、リモコン信号に係る周波数をチューニング可能なチューニング手段を有している。
さらに、送信手段21は、リモコン信号に係る信号搬送波の波形整形回路を有している。波形整形回路は、たとえば、微分回路、積分回路、クリップ回路、スライス回路、クランプ回路又はこれらに類する回路からなり、発生した起電力に係る単一パルス形状の電圧波形に基づいて、単一波、方形波、のこぎり波又はこれらに類する所定のパルス波形に整形するように形成されている。これにより、リモコン信号を一回だけ送信したり、複数回繰り返して送信することができる。そのため、当該リモコン信号が遠隔操作するとき、一回の操作で終了するか、又は複数回繰り返して操作するように設定することができる。
受信ユニット40は、受信手段41を備えている。当該受信手段41は、リモコン信号入力端子42と操作信号出力端子43を有している。
受信手段41は、リモコン信号を受信したとき、操作信号を出力するように形成されている。当該操作信号は、予め設定された所定の周波数帯域で所定の通信規格に準拠するように形成されている。
なお、本実施例においては、リモコン信号を受信したとき、当該リモコン信号の入力に応じて操作信号を出力するように形成したが、たとえば、受信したリモコン信号を増幅してそのまま操作信号として出力しても良い。
また、受信手段41は、操作信号を操作対象となる各電子機器50に最適な周波数に調整するため、操作信号に係る周波数をチューニング可能なチューニング手段を有している。
リモコン信号入力端子42は、受信アンテナ44を介して、送信手段21から無線通信回線30を伝送したリモコン信号が入力可能に形成されている。
操作信号出力端子43は、操作信号を電子機器50に対して出力可能に形成されている。当該操作信号が電子機器50に入力されたとき、当該電子機器50は所定の動作を行うように形成されている。
これにより、受信ユニット40は、リモコン信号を受信したとき、操作信号によって電子機器50を操作することができる。すなわち、ドア枠11に対して片開きドア10を開閉したとき、当該開閉動作にともなってリモコン信号が出力され、当該リモコン信号を受信した受信ユニット40は操作信号で電子機器50を操作するので、片開きドア10の開閉動作によって、電子機器50を遠隔操作することができる。
上記の受信ユニット40は、操作信号に基づいて電子機器50を操作するものである。ここで、当該受信ユニット40の他の実施例である受信ユニット40Aを、図4に示す。
受信ユニット40と受信ユニット40Aとの相違点は、受信ユニット40は操作信号出力端子43を有し、受信ユニットAはリレースイッチ45を有している点である。当該リレースイッチ45は、スイッチ回路46を駆動するように形成され、スイッチ出力端子47を有している。また、受信ユニット40Aは、リレースイッチ45駆動用の電源入力端子48を有し、家庭用100V電源に接続される電源アダプタ49を有している。
受信手段41がリモコン信号を受信したとき、図5に示すリレースイッチ45がオンとなってスイッチ回路46を駆動し、当該スイッチ回路46は接続する。そして所定の時間が経過した後、リレースイッチ45はオン状態からオフ状態へ自動的にリターンして、スイッチ回路46が遮断されるように形成されている。
これによって、片開きドア10の開閉動作にともなって、リレースイッチ45のオン・オフを切り替えて電子機器50を遠隔操作することができる。
電子機器50は、家庭用100V電源、または乾電池等のバッテリー又はこれらに類する外部電源によって動作するように形成されている。
受信ユニット40が操作信号を出力したとき又は受信ユニット40Aがリレースイッチ45のオン・オフを切り替えたとき、遠隔操作される電子機器50は、たとえば次に挙げるものである。
また、下記に示すように、片開きドア10の開閉動作にともなって、受信ユニット40,40Aが外部電源によって動作する電子機器50を遠隔操作するようにした。これにより、片開きドア10の近傍であって外部電源を容易に確保可能な任意の場所に、電子機器50を設置することができる。
図6に示す電子機器50は、デジタルカメラ51である。
デジタルカメラ51は、図6に示すように、片開きドア10近傍に存在する被写体を撮影可能に片開きドア10の上方に配されている。デジタルカメラ51は、被写体を撮像可能な撮像手段(図示略)と、撮像した画像を順次記録可能な記録手段(図示略)を有している。
撮像手段は、被写体に指向されるレンズ52を有し、当該レンズ52を介して撮影した画像を電子的な画像データに変換する撮像素子と、当該撮像素子の露光時間を調整可能なシャッターを有している。
シャッターは、露光時間に係るシャッタースピード調整手段と、予め設定した所定のシャッターパターンで当該シャッターをきるシャッター駆動手段を有している。
シャッターパターンは、たとえば、受信した1回のリモコン信号に対して1回シャッターを切ったり、また1回のリモコン信号に応じて所定時間内に複数回シャッターを切ったりするように設定されている。なお、複数のシャッターパターンのうち、一のシャッターパターンを選択可能にしても良い。
1回のリモコン信号に対して1回シャッターを切る場合には、片開きドア10の開閉動作にともなって、片開きドア10近傍の静止画を撮影することができ、複数回シャッターが切られる場合には、時系列にしたがって複数枚の静止画を撮影し、又は所定時間の動画を撮影することができる。
記録手段は、撮像素子で電気的に変換された画像データを所定のフォーマットにしたがってエンコードして圧縮画像データを形成するエンコーダと、当該圧縮画像データを時系列にしたがって順次記録可能な記録媒体を有している。
これによって、デジタルカメラ51は、撮像した画像を電子的に画像データに変換し、当該画像データを記録媒体に記録することができる。
受信ユニット40の操作信号出力端子43、又は受信ユニット40Aのスイッチ出力端子47は、シャッターに接続されている。シャッターは、操作信号の入力に応じて、又はリレースイッチ45がオンとなったとき、予め設定された所定のシャッターパターンにしたがって、シャッター駆動手段で切られるように形成されている。
このように、片開きドア10とドア枠11は、片開きドア10の開閉動作にともなって、リモコン信号を送信し、受信ユニット40,40Aがデジタルカメラに対して操作信号を入力し、又はリレースイッチをオンにすることによって、当該デジタルカメラのシャッターを遠隔操作し、所定のシャッターパターンにしたがって少なくとも1回シャッターをきって撮影することができる。
図6では、片開きドア10の上方にデジタルカメラ51を配して、片開きドア10近傍の被写体を撮影可能に設定したものを例示した。しかし、たとえば、上記のような片開きドア10上方に配したデジタルカメラ51に加えて、片開きドア10から離間した位置でデジタルカメラ51のレンズ52が片開きドア10を指向するようにデジタルカメラ51を複数配置し、一のリモコン信号で複数台のデジタルカメラ51を遠隔操作するようにしても良い。
これによって、片開きドア10が開閉される度に被写体を複数台のデジタルカメラ51によって多方向からマルチアングルで撮影することができる。そのため、片開きドア10周辺の死角を無くして撮影することができ、セキュリティ性能を高めることができる。
図7に示す電子機器50は、電子チャイム装置53である。
電子チャイム装置53は、たとえば、図7に示すように、片開きドア10の開閉動作を報知可能に片開きドア10の上方に配されている。また、リモコン信号の受信可能範囲内であれば、片開きドア10の近傍でなくとも、たとえば、片開きドア10が玄関の扉であれば、リビングに配置するようにしても良い。
電子チャイム装置53は、受信ユニット40又は受信ユニット40Aと、リモコン信号を受信したとき、光で応答する光応答部と、音で応答する音応答部を有している。
電子チャイム装置53の光応答部は、回転灯、フラッシュ・ストロボ、或いはルームランプ又はこれらに類する灯火類54からなる発光手段と、当該灯火類の点滅を制御する発光制御手段を有している。
発光制御手段は、灯火類がどのように点滅するか予め設定した所定の点滅パターンにしたがって、発光手段の灯火類の点滅を制御するように形成されている。なお、複数の点滅パターンを電子チャイム装置53の記録媒体に記録し、当該複数の点滅パターンを使用状況に合わせてユーザが選択できるようにしても良い。
電子チャイム装置53の音応答部は、スピーカ55を有し、メロディ、メッセージ或いは警報音又はこれらに類する音声類を出力する音声出力手段と、当該音声類の出力を制御する音声制御手段を有している。
音声制御手段は、音声類がどのように出力されるか予め設定した音声出力パターンにしたがって、音声出力手段に係る音声類の出力を制御するように形成されている。なお、電子チャイム装置53の記録媒体に、様々なシチュエーションに合わせて録音した音声類を記録し、当該音声類のうち、使用状況に合わせてユーザが適宜選択できるようにしても良い。
受信ユニット40の操作信号出力端子43又は受信ユニット40Aのリレースイッチ45のスイッチ端子47は、電子チャイム装置53の発光制御手段及び音声制御手段を動作させる電子チャイム装置の入力端子に接続されている。
これにより、操作信号の入力又はリレースイッチ45のオンにともなって、発光制御手段は所定の点滅パターンで灯火類54を点滅させることができ、音声制御手段は所定の音声類をスピーカ55から出力させることができる。すなわち、リモコン信号によって電子チャイム装置53を遠隔操作することができる。
これによって、片開きドア10が開閉したとき、発光又は音声出力によって当該開閉動作を報知することができる。すなわち、たとえば、人体を検知するセンサを片開きドア10に設けて、当該センサから出力された検知信号によって電子チャイム装置53を光らせたり鳴らしたりしなくとも、片開きドア10の開閉動作そのもので電子チャイム装置53を起動することができる。
ここで、受信ユニット40,40Aに替えて、図8に示す受信ユニット40Bを電子チャイム装置53に接続させても良い。
受信ユニット40又は受信ユニット40Aと異なり、受信ユニット40Bは、二つのリレースイッチ45a,45bと、当該リレースイッチ45a,45bによって駆動されるスイッチ回路46a,46b、及びスイッチ出力端子47a,47bを有している。
リモコン信号を受信したとき、リレースイッチ45a,45bは同時にオンとなって、スイッチ回路46a、46bは共に接続される。そして所定時間経過したとき、リレースイッチ45a,45bはオン状態からオフ状態へ自動的にリターンし、スイッチ回路46a,46bは遮断される。これによって、一のリモコン信号で二つのリレースイッチを駆動し、スイッチ出力端子47a,47bに接続した電子機器50を二つの入力で遠隔操作することができる。
スイッチ出力端子47a,47bは、電子チャイム装置53のセレクタ56に接続されている。
セレクタ56は、電子チャイム装置53の発光制御手段と音声制御手段のいずれか一方又は双方を切替可能に接続されている。また、セレクタ56は、手動或いは時間帯によって自動で発光制御手段又は音声制御手段のいずれか一方、又は双方を接続するように切替可能に形成されている。
これによって、電子チャイム装置53は、発光制御手段と音声制御手段を同時に作動させ、また発光制御手段或いは音声制御手段のいずれか一方を作動させるように切り替えることができる。そのため、たとえば、早朝や深夜といった静かな環境下でメロディが鳴ることが騒音となって迷惑になるような場合では、灯火類54のみを点滅させるようにしたり、灯火類54を発光させたくない場合には音声のみがスピーカ55から出力されるようにしたりと、使用状況に合わせてユーザが選択することができる。
また、図6に示したデジタルカメラ51と、図7に示した電子チャイム装置53を組み合わせることによって、片開きドア10の開閉を報知すると共に当該片開きドア10近傍を撮影可能な監視システムを構成しても良い。これにより、たとえば、入退室管理を容易に行うことができる。
また、デジタルカメラ51のシャッターと、電子チャイム装置53の入力端子へ接続されるそれぞれの受信ユニット40に係るリモコン信号の受信チャンネルと、一のリモコン信号に係る送信チャンネルを揃えることによって、複数台の受信ユニット40を一のリモコン信号で動作させるようにしても良い。これによって、監視システムを容易に拡張することができる。
図10に示す電子機器50は、信号中継器57である。
信号中継器57は、片開きドア10近傍に配された送信手段21から送信されたリモコン信号を受信するリモコン信号受信手段と、受信したリモコン信号を所定の増幅率で増幅する増幅手段と、増幅したリモコン信号を送信するリモコン信号送信手段を有し、リモコン信号を中継するように形成されている。また、増幅手段は、増幅率を増減して調整可能な増幅率調整手段を有している。
これによって、片開きドア10近傍に設けた送信手段21から送信されるリモコン信号について、信号中継器57を介してリモコン信号を中継することで、当初の出力では到達できない通信可能範囲外のエリアまで、リモコン信号を送信することができる。
また、信号中継器57は、LED58を備えた発光手段と内蔵されたスピーカ(図示略)から音声を出力する音声出力手段と、発光手段と音声出力手段のいずれか一方又は双方を切替可能な切替手段を有している。発光手段と音声出力手段は、リモコン信号受信手段がリモコン信号を受信したとき、発光し又は音声を出力するように形成されている。
発光手段は、リモコン信号の受信と同時に、予め記録した所定の発光パターンにしたがってLED58を点滅させるように形成されている。音声出力手段は、リモコン信号の受信と同時に、予め記録した所定のメロディをスピーカから流すように形成されている。
発光手段と音声出力手段を設けたことによって、信号中継器57の動作を容易に確認することができる。
また、図10に示すように、複数個の信号中継器57を所定の間隔で配することによって、当該信号中継器57でリモコン信号を次々に中継して、任意の距離までリモコン信号を到達させることができる。
これにより、たとえば、上記のデジタルカメラ51と電子チャイム装置53からなる監視システムと組み合わせて、片開きドア10の開閉動作を複数のデジタルカメラ51で多方向からマルチアングルで撮影したり、監視対象の片開きドア10を備えた部屋とは別の部屋で、電子チャイム装置53の灯火類54やスピーカ55によって片開きドア10の開閉動作を報知させたりといったように、監視システムを容易に拡張することができる。
図11に示す電子機器50は、電気錠59である。
電気錠59は、片開きドア10に設けた施錠手段を電気的に操作するように形成されている。電気錠59は、シリンダー錠の内筒と外筒の境目に配された複数本のピンタンブラーを電動で操作して外筒に対して内筒を電動で回動することで、デッドボルト16をデッドストライクへ嵌合し、片開きドア10を本締めするように形成されている。
また、電気錠59の錠前は、電気的に施解錠されるように形成されている。当該錠前を施解錠するキーは、図11に示すように、非接触型ICカードをカードリーダにかざして施解錠するもの、またたとえば、暗証番号をテンキーで入力するもの、カードキー又はリモコンキーを所持しているものが錠前に設けたリーダに触れると施解錠するもの、スマートフォンをリーダにかざして施解錠するもの等が知られている。物理的なキーを鍵穴に挿入して施解錠する従来の方法と比べて、鍵穴が無いのでピッキング被害を防止することができる。また、複雑な暗号によって施解錠するようにしていることから、防犯性を高めセキュリティ性能を高めることができる。
電気錠59は、片開きドア10が閉じているとき、自動的に当該片開きドア10を施錠するオートロック手段を有している。
オートロック手段は、片開きドア10の表面側からは必ずキーを使用しないと解除できないように形成されている一方で、サムターン15を備えた片開きドア10の裏面側からは、容易に解除されるように形成されている。
電気錠59の入力端子は、受信ユニット40の操作信号出力端子43又は受信ユニット40Aのリレースイッチ45のスイッチ出力端子47と接続されている。これにより、オートロック手段は、操作信号が入力されたとき、又はリレースイッチ45がオンになったとき、起動することができる。すなわち、片開きドア10の開閉動作にともなって、オートロック手段が動作し、片開きドア10は施錠される。
これによって、片開きドア10を自動的に施錠することができるので、防犯性を高めてセキュリティ機能を強化することができる。
また、従来のオートロック付電気錠と異なり、片開きドア10に配した電気錠59へ電力を供給するための配線を省き、オートロック手段を動作させるためのセンサ回路を省くことができる。これにより、オートロック付電気錠を容易に取り付けることができる。
上記の構成を有する片開きドア10は、次に説明するように使用される。
片開きドア10は、当該片開きドア10の一側縁10aをドア枠11の一縦枠11aへ組み付けてなり、ドア枠11に対して蝶番12を軸に回動可能に形成されている。片開きドア10の一側縁10a側の上端角隅部近傍にはブラケット25を介して磁石22が取り付けられ、当該磁石22に対向してドア枠11側にはコイル23が取り付けられている。
片開きドア10を開いたとき、磁石22はコイル23から離反し、片開きドア10を閉じたとき、当該磁石22はコイル23に接近する。このコイル23と磁石22が接近離反を繰り返すことによって、起電手段20は起電力を発生させる。発生した電力はコイル出力端子24から出力される。これにより、片開きドア10は、家庭用100V交流電源又は電池といった電源を用意しなくとも、電源を確保することができ、確保した電源は、片開きドア10が開閉可能である限り半永久的に利用することができる。そのため、電池交換といった手間を省くことができる。
コイル出力端子24から出力された電力は、送信手段21の電源入力端子26へ入力される。電源入力端子26に電力が入力されたとき、これに応じて送信手段21はリモコン信号を送信する。当該リモコン信号は、リモコン信号出力端子27から送信アンテナ28、無線通信回線30を通じて、受信ユニット40へ送信される。
リモコン信号を受信した受信ユニット40は、受信手段41がリモコン信号の入力に応じて、操作信号を出力する。また受信ユニット40A,40Bは、リレースイッチ45,45a,45bをオンにする。受信ユニット40から出力された操作信号又は、受信ユニット40A,40Bによって接続されたリレースイッチ45,45a,45bによって、当該受信ユニット40,40A,40Bを接続した電子機器50は所定の動作をする。
したがって、片開きドア10の開閉にともなって、受信ユニット40,40A,40Bを接続した電子機器50をリモコン信号で遠隔操作することができる。
本実施例に係る建具である片開きドア10によれば、磁石22とコイル23によって片開きドア10の開閉を検知するようにした。これにより、家庭用100V電源又は電池のような外部から電力を供給する外部電源がいらないことから、消耗した電池を交換する手間を省くことができる。また、外部電源がいらないので、磁石22、並びにコイル23及び送信手段21を取り付けるとき、配線を省略することができることから、容易に取り付けることができる。
そして、片開きドア10を開閉する度にリモコン信号を送信し、ひいては電子機器50を遠隔操作することができるので、デジタルカメラ51や電子チャイム装置53のように少なくとも片開きドア10の開閉時には動作させる必要がある電子機器50を非常に便利に使うことができる。
さらに、磁石22、並びにコイル23及び送信手段21と簡易な構造であるから、容易に防水することができ、屋外に配置した片開きドア10にも取り付けることができる。
続いて、本願発明に係る建具の第2実施例を添付した図面にしたがって説明する。
本実施例に係る建具は、引き戸である。当該引き戸は、開口部を有する引き戸枠に組み付けられている。引き戸は、開口部から壁面に沿って桟枠を延伸して一枚の引き戸で開口部を閉鎖するようにした片引き戸、開口部に一対の引き戸を組み付けて、互いに引違可能に形成した両引き戸、3枚以上の引き戸を開口部に組み付けた多重引き戸が知られている。
本実施例では、両引き戸10Aを例に挙げて説明する。図12は、本実施例に係る両引き戸の構成の概略を示す正面図であり、図13は、本実施例に係る両引き戸の構成の概略を示す上部端面図である。
両引き戸10Aは、図12に示すように、一対の平板状の引き戸60aと他の引き戸60bからなる。引き戸60a,60bは、枠体にガラスを嵌合して形成されている。当該両引き戸60a,60bの下端部には、戸車(図示略)が配されている。なお、戸車に替えて凸条を形成しても良い。
両引き戸60a,60bは、引違可能に引き戸枠11Aに組み付けられている。当該引き戸枠11Aは、縦方向の戸当たり枠61aと横方向の桟枠61bからなる。当該桟枠61bのうち、下側の桟枠61bの上面にはレール(図示略)が配されている。なお、レールに替えて凹溝を形成しても良い。
両引き戸60a,60bの下端に配した戸車と下側桟枠61bのレール、又は両引き戸60a,60bの下端に配した凸条と下側桟枠61bの凹溝を係合することによって、両引き戸60a,60bは下側桟枠61b上を摺動することができる。
引き戸60aと引き戸60bが所定の幅で重なり合う合わせ部62には、腰高の位置に施錠手段63が形成されている。また、反合わせ部側の側縁64には、それぞれ腰高の位置に指が掛かるように凹溝状に形成された把手65,65が配されている。
施錠手段63は、デッドストライクにデッドボルトを嵌合して両引き戸60a,60bを本締まりするように形成されている。
デッドボルトは、引き戸60a側の合わせ部62に配され、当該引き戸60aの表面側から突出するように形成されている。デッドストライクは、デッドボルトと対向するように引き戸60b側の合わせ部62裏面に形成されている。これにより、デッドストライクにデッドボルトは挿嵌される。
また、デッドボルトは、引き戸60aの合わせ部62裏面側からはサムターンの回動によって出し入れ可能に、引き戸60bの合わせ部62表面側からはシリンダー錠にキーを差し込んで解錠してからシリンダーを回動させることによって出し入れ可能に形成されている。これにより、両引き戸60a,60bは合わせ部62に形成した施錠手段63で施解錠することができる。
引き戸60aと当該引き戸60aの側縁64と対向する戸当たり枠61aは、起電力を生じさせて発電する起電手段20と、当該起電手段から給電されたとき、リモコン信号を送信する送信手段21を有している。
起電手段20は、磁石22とコイル23からなり、コイル23は、鉄芯からなるコアに電線を複数回巻回して形成されている。当該コイル23は、電力を出力するコイル出力端子24を有している。
磁石22は、引き戸60aの上端角隅部近傍にL字状のブラケット25によって固定されている。コイル23は、磁石22と互いに対向するように、引き戸枠11Aの桟枠61bと戸当たり枠61aが交差する上端角隅部に固定されている。そして、引き戸60aが桟枠61b上を摺動して閉鎖されたとき、戸当たり枠61a上端近傍で磁石22とコイル23は接近し、引き戸60aが開放されたとき、磁石22とコイル23は離反するように形成されている。
これにより、引き戸60aの開閉動作にともなって、磁石22とコイル23は互いに接近離反することができる。そして、磁石22とコイル23が接近離反を繰り返すことによってコイル23には起電力が生じる。当該起電力に係る電力は、コイル23に設けたコイル出力端子24から送信手段21へ供給可能に形成されている。
送信手段21は、第1実施例と同様であるから説明を省略する。
また、無線通信回線30を通じてリモコン信号を受信する受信ユニット40,40A,40Bも第1実施例と同様であるから説明を省略する。受信ユニット40,40A,40Bが接続される各電子機器50についても第1実施例と同様であるから説明を省略する。
本実施例に係る建具である両引き戸60a,60bによれば、磁石22とコイル23によって引き戸60aの開閉を検知するようにした。これにより、家庭用100V電源又は電池のような外部から電力を供給する外部電源がいらないことから、消耗した電池を交換する手間を省くことができる。また、外部電源がいらないので、磁石22、並びにコイル23及び送信手段21を取り付けるとき、配線を省略することができることから、容易に取り付けることができる。
そして、引き戸60aを開閉する度にリモコン信号を送信し、ひいては各種電子機器50を遠隔操作することができるので、デジタルカメラ51や電子チャイム装置53のように少なくとも引き戸60aの開閉時には動作させる必要がある各種電子機器50を非常に便利に使うことができる。
さらに、磁石22、並びにコイル23及び送信手段21からなる簡易な構造であるから、容易に防水することができ、屋外に配置した引き戸にも取り付けることができる。
続いて、本願発明に係る建具の第3実施例を添付した図面にしたがって説明する。
本実施例に係る建具は、スイング窓10Bである。当該スイング窓10Bは、窓枠11Bに組み付けられている。
スイング窓10Bは、図14に示すように、当該スイング窓10Bの上側側縁70aが窓枠11Bの上側横枠71aに蝶番12を介して組み付けられ、当該蝶番12を軸に内外方向に揺動して開閉可能に形成されている。窓枠の下側横枠71bは、外側に向って低くなるように階段状に形成された戸当たり部(図示略)が設けられている。これにより、スイング窓10Bを開閉したとき、当該スイング窓10Bの下端側縁70bは戸当たり部に係止し、スイング窓10Bが内側方向へ大きくあおられないようにすることができる。
なお、図14では省略したが、窓枠11Bの左右縦枠71c,71dとスイング窓10Bの左右側縁70c,70dの対向するいずれか一方又は双方を、ダンパー又は所定の位置で停止可能なスライドシャフトで連結して、スイング窓10Bを開いたときに所定の角度で当該スイング窓10Bを固定可能にしても良い。また、スイング窓10Bを開放したとき、スイング窓10Bと窓枠11Bの間に支柱を挟んで開放状態で保持するようにしても良い。これにより、スイング窓10Bが風にあおられて急に閉じることを防止することができる。
さらに、スイング窓10Bは、上記のスイング窓10Bと蝶番12で固定する場所の上下を逆にして、上側側縁70a側が開くようにしても良い。
図14に示すスイング窓10Bは、矩形状の枠体にガラス板を嵌合して形成されている。下側側縁70b中央部近傍にはロック機構75が設けられている。
スイング窓10Bの上側側縁70bと、当該上側側縁70bと対向する窓枠11Bの上側横枠71aには、それぞれ蝶番12を取り付け可能な取付部が複数個形成されている。これにより、スイング窓10Bは、図15に示すように、窓枠11Bに蝶番12を介して組み付けられている。
ロック機構75は、ロックレバー76と当該ロックレバー76が係合するストッパ77からなる。
ロックレバー76は、短辺76aと長辺76bを備えた略L字状に形成され、スイング窓10Bの下側側縁70b中央部に設けたベース78に軸支されている。ストッパ77は、ロックレバー76の短辺76aの先端部と係合可能に窓枠11Bの下側横枠71b中央部近傍に形成されている。
ベース78に軸支され、軸を中心に所定の角度で回動自在に形成されているロックレバー76が正方向へ回動されたとき、ロックレバー短辺76aの先端部は、窓枠11Bの下側横枠71bに形成したストッパ77に係合してスイング窓10Bを閉鎖する。
一方、ロックレバー76を逆方向へ回動すると、ロックレバー短辺76aの先端部は、ストッパ77から外れて、窓枠11Bの下側横枠71bと略平行となる位置に配される。これによりスイング窓10Bを開放可能とすることができる。
なお、ロックレバー76がストッパ77と係合したとき、ロックレバー76の回動を禁止する施錠手段をベース78に設けても良い。
スイング窓10B及び窓枠11Bは、起電力を生じさせて発電する起電手段20と、当該起電手段から給電されたとき、リモコン信号を送信する送信手段21を有している。
起電手段20は、磁石22と、コイル23からなり、当該コイル23は鉄芯からなるコアに電線を複数回巻回して形成されている。当該コイル23は、電力を出力するコイル出力端子24を有している。
磁石22は、スイング窓10Bの上側縁側70aの上端角隅部近傍にL字状のブラケット25を介して固定されている。コイル23は、磁石22と互いに対向するように、窓枠11Bの上側横枠71a側、上端角隅部に固定されている。そして、スイング窓10Bが閉鎖されたとき、磁石22とコイル23は接近し、スイング窓10Bが解放されたとき、磁石22とコイル23は離反するように形成されている。
これにより、スイング窓10Bの開閉動作にともなって、磁石22とコイル23は互いに接近離反することができる。そして、磁石22とコイル23が接近離反することによってコイル23には起電力が生じる。当該起電力に係る電力は、コイル23に設けたコイル出力端子24から送信手段21へ供給可能に形成されている。
送信手段21は、第1実施例と同様であるから説明を省略する。
また、無線通信回線30を通じてリモコン信号を受信する受信ユニット40,40A,40Bも第1実施例と同様であるから説明を省略する。受信ユニット40,40A,40Bが接続される各電子機器50についても第1実施例と同様であるから説明を省略する。
本実施例に係る建具であるスイング窓10Bによれば、磁石22とコイル23によってスイング窓10Bの開閉を検知するようにした。これにより、家庭用100V電源又は電池のような外部から電力を供給する外部電源がいらないことから、消耗した電池を交換する手間を省くことができる。また、外部電源がいらないので、磁石22、並びにコイル23及び送信手段21を取り付けるとき、配線を省略することができることから、容易に取り付けることができる。
そして、スイング窓10Bを開閉する度にリモコン信号を送信し、ひいては電子機器50を遠隔操作することができるので、デジタルカメラ51や電子チャイム装置53のように少なくともスイング窓10Bの開閉時には動作させる必要がある電子機器50を非常に便利に使うことができる。
さらに、磁石22、並びにコイル23及び送信手段21と簡易な構造であるから、容易に防水加工を施すことができ、屋外に配置したスイング窓10Bにも取り付けることができる。
続いて、本願発明に係る建具の第4実施例を添付した図面にしたがって説明する。
第4実施例に係る建具は片開きドア10である。当該片開きドア10とドア枠11の構成は、第1実施例と同様であるから説明を省略する。図16は本実施例に係る建具の構成の概略を示す斜視図であり、図17は本実施例に係る建具の構成の概略を示す上部端面図である。さらに、図18は、本実施例に係る建具に取り付けた押しボタンスイッチの構成の概略を示すブロック図である。
図16及び図17に示すように、ドア枠11の一縦枠11a側の上端角隅部には、リモコン信号を発信するプッシュリモコン80がブラケット81を介して固定されている。
また、本実施例で示した片開きドア10の他にも、図14に示したスイング窓10Bの窓枠11Bへ同様にブラケット81を取り付けてプッシュリモコン80を固定するようにしても良い。
プッシュリモコン80は、図18に示すように、押しボタンスイッチ82と、送信手段83を有している。
押しボタンスイッチ82は、押しボタン84と、スイッチ回路85、起電手段86を有している。
押しボタン84は、ボタン頭部84aと、当該ボタン頭部84a下部に設けられたボタン杵84bからなる。ボタン頭部84aは、プッシュリモコン80の筐体80aから突出している。ボタン頭部84a下面とプッシュリモコン80の筐体80aの上面の間に挟まれたボタン杵84bの上半分は、押しボタンバネ84cが遊嵌されている。これによって押しボタン84は、押下した後に放すと元の位置まで戻るように形成されている。
スイッチ回路85は、天板87とスイッチ杵88を有している。天板87は、ボタン杵84bの先端と対向するように配されている。天板87の下面とスイッチ回路85を収納しているスイッチケース85aの上面の間には、スイッチバネ89が配されている。スイッチバネ89には、スイッチ杵88が遊嵌されている。これによって、ボタン杵84bの上下動に追従して天板87は上下動することができる。そして、天板87がボタン杵84bに押し下げられたとき、スイッチ杵88が押し下げられ、スイッチ回路85が接続して送信手段83はオン状態になる。
一方、ボタン杵84bが押しボタンバネ84cによって元の位置へ戻ると、天板87もまたスイッチバネ89で押し上げられて元の位置に戻る。これによりスイッチ回路85が遮断されて送信手段83はオフ状態になる。
起電手段86は、コイル90と、磁石91、コイル出力端子92とからなる。
コイル90は円筒状の鉄芯に電線を巻回して形成されている。コイル90にはボタン杵84bが遊嵌されている。ボタン杵84bのコイル90上端近傍と対向する位置には、磁石91が固定されている。
磁石91は、押しボタン84の上下動に合わせて、コイル90内を上下動する。これによって、コイル90に起電力が生じ、当該起電力に基づく電力がコイル出力端子92から出力される。コイル出力端子92から出力された電力は、送信手段83の電源入力端子93を介して、送信手段83に供給される。
これによって、送信手段83は、商用AC100V電源又は太陽電池といった電源が無くとも動作することができる。そのため、片開きドア10又はドア枠11に沿って電線を這わせる配線作業を省くことができるので容易に取り付けることができ、また、ワイヤレスで取り付けることができるので、片開きドア10の開閉にともなって、片開きドア10とドア枠11との間に電線を挟み込む断線事故を防止することができる。
さらに、乾電池或いはボタン電池又はこれらに類する電池類が無くとも、送信手段83は動作することができるので、消耗した電池類を廃棄することによる環境への負担も軽減することができる。
送信手段83は、コイル出力端子92から出力された電源が入力される電源入力端子93と、リモコン信号を出力するリモコン信号出力端子94及び送信アンテナ95を有している。
送信手段83は、スイッチ回路85が接続されたときオン状態になるように形成されている。このとき送信手段83はリモコン信号を送信するように形成されている。一方、スイッチ回路85が遮断されたときオフ状態になるように形成されている。このとき送信手段83はリモコン信号の送信を停止するように形成されている。
スイッチ回路85は常態が遮断されていて、押しボタン84に天板87が押された場合に一時的に接続するので、送信手段83は、パルス状に形成されたリモコン信号を送信することができる。
送信手段83は、リモコン信号の周波数帯域、及び出力を任意に設定可能に形成されている。これによって、送信手段83は、所定の通信規格に準拠したリモコン信号を所定の通信可能範囲内へ出力することができる。そして、リモコン信号は、リモコン信号出力端子94を介して送信アンテナ95から無線通信回線30へ出力される。
送信アンテナ95から無線通信回線30を介して出力されたリモコン信号は、受信ユニット40,40A,40Bに入力される。
受信ユニット40,40A,40B、及び当該受信ユニット40,40A,40Bが接続される電子機器50は、第1実施例と同様であるから説明を省略する。
上記の構成を有するプッシュリモコン80の動作について、添付した図面にしたがって説明する。
開放していた片開きドア10を閉じたとき、片開きドア10の側面は、押しボタン84を押下する。押しボタン84は、ボタン杵84bを押し下げる。このとき、ボタン杵84bに取り付けた磁石91がコイル90に対して移動し、起電力が生じる。コイル90に発生した電力は、コイル出力端子92から出力される。出力された電力は、電源入力端子93を介して送信手段83に送られる。
電源の供給を受けた送信手段83は、リモコン信号を生成してリモコン信号出力端子94から当該リモコン信号を出力する。当該リモコン信号は、送信手段83と無線通信回線30で接続された受信ユニット40,40A,40Bへ出力される。リモコン信号を受信した受信ユニット40は、各電子機器50に対して操作信号を出力する。又は受信ユニット40A,40Bは、リレースイッチ45,45a,45bをオンにする。
これによって、片開きドア10の開閉動作にともないプッシュリモコン80を動作させて、リモコン信号を生成し、電子機器50を遠隔操作することができる。
ここで、プッシュリモコン80を取り付けたブラケット81を振動可能な所定の長さまで延伸しても良い。これにより、片開きドア10又はスイング窓10Bを閉じたとき、ブラケット81は、あたかも板バネのような挙動を示し、所定時間振動することができる。当該振動は、所定時間に亘って押しボタンスイッチ82へ伝えられる。これによって、押しボタン84で押下されるボタン杵84bに取り付けた磁石91は、所定時間振動するので、磁石91とコイル90は接近離反を繰り返して起電力を生じ続けることができる。そして、起電力が生じ続けることによって、発電時間を延ばすことができ、ひいてはリモコン信号の出力を上げたり、またリモコン信号の強度を高めて信号到達範囲を広げることができる。
プッシュリモコン80が有する送信手段83は、第1実施例で示した送信手段21と同様に動作するものであるから説明を省略する。
また、無線通信回線30を通じてリモコン信号を受信する受信ユニット40,40A,40Bも第1実施例と同様であるから説明を省略する。受信ユニット40,40A,40Bが接続される各電子機器50についても第1実施例と同様であるから説明を省略する。
本実施例に係る建具に設けたプッシュリモコン80によれば、片開きドア10の開閉動作に連動してプッシュリモコン80の押しボタンスイッチ82を押下し、起電力を生じさせて、リモコン信号を受信ユニット40,40A,40Bへ送信するようにした。これによって、家庭用100V交流電源や乾電池といった別の電源を確保することなく、自前の電源を確保することができるので、たとえば電池を交換することなく半永久的にプッシュリモコン80を使用することができる。
また、本実施例に係るプッシュリモコン80によれば、蝶番12を取り付けた片開きドア10の一側縁10aと、ドア枠11の一縦枠11aとの境目にケーブルを配線しなくても良い。これによって、当該境目にケーブルが挟まる断線事故を防止することができる。
続いて、本願発明に係る建具の第5実施例を添付した図面にしたがって説明する。
第5実施例に係る建具は、両引き戸10Aと引き戸枠11Aであって、当該構成は、第2実施例と同様であるから説明を省略する。図19は本実施例に係る両引き戸の構成の概略を示す上部端面図である。
引き戸60a側にある引き戸枠11Aの戸当たり枠61aには、第4実施例に記載したものと同様に構成されたプッシュリモコン80が配されている。プッシュリモコン80の構成とその動作については第4実施例と同様であるから説明を省略する。
プッシュリモコン80は、戸当たり枠61aの上端角隅部にL字状のブラケット96を介して、押しボタンスイッチ82が引き戸60a側を指向するように取り付けられている。また、戸当たり枠61a側と対向する引き戸60aの側縁部には、L字状に形成されたフランジ97が固定されている。当該フランジ97は、引き戸60aを閉じたとき、プッシュリモコン80の押しボタンスイッチ82を押下するように形成されている。当該フランジ97は、引き戸60aと別体に形成したものを固定しても、また引き戸60aの上端角隅部へ一体形成するようにしても良い。
これによって、プッシュリモコン80は、図19に示すように、開いていた引き戸60aを閉じたとき、フランジ97に押されて動作し、第4実施例に記載したようにリモコン信号を受信ユニット40,40A,40Bへ向けて送信することができ、当該リモコン信号によって電子機器50を遠隔操作することができる。
また、プッシュリモコン80を固定するブラケット96の長さを振動可能な所定の長さまで延伸し、対向するフランジ97もまた所定の長さまで延伸しても良い。これにより、引き戸60aを閉じたとき、フランジ97で押されたブラケット96は、あたかも板バネのような挙動を示し、所定時間振動することができる。当該振動は、所定時間に亘って押しボタンスイッチ82へ伝えられる。
これによって、押しボタン84で押下されるボタン杵84bに取り付けた磁石91は、所定時間振動するので、磁石91とコイル90は複数回に亘って接近離反を繰り返して起電力を生じ続けることができる。そして、起電力が生じ続けることによって、発電時間を延ばすことができ、ひいてはリモコン信号の出力を上げたり、またリモコン信号の強度を高めて信号到達範囲を広げることができる。
さらにまた、フランジ97でプッシュリモコン80を操作するようにした本実施例の引き戸60aの他にも、引き戸60aの側縁又は戸当たり枠61aに凹部を設け、当該凹部へプッシュリモコン80を埋設するようにしても良い。そして、引き戸60aが開放されているとき、押しボタン84のボタン頭部84aが露出し、引き戸60aを閉じたときに、当該ボタン頭部84aが引き戸60aの側縁又は戸当たり枠61aと面一になるようにすれば、プッシュリモコン80を隠すことができるので、両引き戸10Aの見栄えを従来の引き戸と変わらないようにすることができる。
無線通信回線30を通じてリモコン信号を受信する受信ユニット40,40A,40Bは第1実施例と同様であるから説明を省略する。受信ユニット40,40A,40Bが接続される各電子機器50についても第1実施例と同様であるから説明を省略する。
本実施例に係る建具に設けたプッシュリモコン80によれば、両引き戸10Aの引き戸60aの開閉動作に連動してプッシュリモコン80の押しボタンスイッチ82を押下し、起電力を生じさせて、リモコン信号を受信ユニット40,40A,40Bへ送信するようにした。これによって、家庭用100V交流電源や乾電池といった別の電源を確保することなく、自前の電源を確保することができるので、たとえば電池を交換することなく半永久的にプッシュリモコン80を使用することができる。
また、本実施例に係るプッシュリモコン80によれば、引き戸60a側にはフランジ97のみを固定し、戸当たり枠61aにプッシュリモコンをブラケット96を介して取り付けるようにしたので、取り付け作業を容易に行うことができる。
続いて、本願発明に係る建具の第6実施例を添付した図面にしたがって説明する。
本実施例に係る建具は、第1実施例に示した片開きドア10であって、特に当該片開きドア10を開閉するためのレバーハンドル13,13に関するものである。図20は、本実施例に係るレバーハンドルの構成の概略を示す分解斜視図であり、図21は、本実施例に係るレバーハンドルの構成の概略を示す端面図である。
レバーハンドル13,13は、図1に示すように、片開きドア10の他側縁10b側には腰高の高さに片開きドア10を挟んで対を成すように配されている。図20では、片開きドア10と、ドア枠11の図示を省略している。本実施例ではレバーハンドルを例示したが、これに限定されず、握り玉状のドアノブであっても良い。
レバーハンドル13,13は、レバーハンドル13,13の回動に連動して回動可能な軸100で連結されている。当該軸100は、ラッチボルト14の末端部に係合されている。そして、軸100の回動動作は、ラッチボルト14が片開きドア10の側縁から出入りする進退動作に変換されるように形成されている。
ラッチボルト14の先端部は、片開きドア10を閉じたとき、ドア枠11側のラッチストライク101に挿嵌される。
ラッチストライク101は、ラッチストライクボックス101aと、当該ラッチストライクボックス101aを覆蓋固定するラッチストライクプレート101bからなる。当該ラッチストライクプレート101bは、中央部にラッチボルト14の断面形状より一回り大きな穴が形成されている。ラッチストライクボックス101aをラッチストライクプレート101bで覆蓋固定することによって、ドア枠11からラッチストライクボックス101aが抜脱することを防止することができ、ラッチストライクボックス101aへラッチボルト14をスムーズに誘導することができる。
レバーハンドル13,13は、軸100を中心にした中空体状の胴部102を有している。
図21に示すように、胴部102は、内側面の所定の位置にコイル103が配置されている。コイル103は、鉄心からなるコアにワイヤを複数回巻回して形成されている。コイル103は、コイル出力端子を有し、当該コイル出力端子は、第1実施例に示した送信手段21の電源入力端子に接続されている。送信手段21を収めた筐体21aは、胴部102の内側の所定の位置に配されている(図示略)。
そして、軸100は、図21に示すように、断面円形状の一部を切り欠いて、コイル103と対向する所定の位置に磁石104が配置されている。本実施例において、磁石104は、軸100の一部を切り欠いて取り付けたがこれに限定されるものでなく、たとえば、軸100に凹部を設けて、当該凹部に磁石104を埋設したり、軸100のコイル103と対向する部分を磁化するようにしても良い。
これによって、レバーハンドル13を回動させて片開きドア10を開閉するたびに、磁石104とコイル103が接近離反し、起電力を生じさせるようにすることができる。発電された電力は、コイル出力端子から電源入力端子へ出力され、当該電力によってリモコン信号が生成され、受信ユニット40,40A,40Bへ送信されるように形成されている。当該リモコン信号の送信に係る送信手段21については、第1実施例と同様であるから説明を省略する。
また、たとえば、軸100に当該軸100の回動と同軸上で揺動するはずみ車を設け、当該はずみ車に磁石104を取り付けて、レバーハンドル13を回動させたときに、所定時間磁石104が振動するように形成しても良い。
この場合、レバーハンドル13が元の位置に戻って停止した後でも、磁石104は振動し続ける。そのため、磁石104とコイル103が繰り返し接近離反し、所定時間に亘って発電することができる。これによって、発電時間を延ばすことができ、ひいてはリモコン信号の出力を上げたり、またリモコン信号の強度を高めて信号到達範囲を広げることができる。
無線通信回線30を通じてリモコン信号を受信する受信ユニット40,40A,40Bは第1実施例と同様であるから説明を省略する。受信ユニット40,40A,40Bが接続される各電子機器50についても第1実施例と同様であるから説明を省略する。
本実施例に係る建具が有するレバーハンドル13,13によれば、片開きドア10を開閉するための回動動作にともなって、コイル103と磁石104を接近離反させて起電力を生じさせて、リモコン信号を受信ユニット40,40A,40Bへ送信するようにした。これによって、家庭用100V交流電源や乾電池といった別の電源を確保することなく、自前の電源を確保することができるので、たとえば電池を交換することなく半永久的に使用することができる。
また、本実施例に係るレバーハンドル13,13によれば、当該レバーハンドル13,13の胴部102内部にコイル103、磁石104、並びに送信手段21を収めた筐体21aを配置するようにした。これにより、取り付け作業を容易に行うことができ、また胴部102をOリングやパッキンで容易に密封できるので防水性を高めることができ、屋外でも容易に使用することができる。
続いて、本願発明に係る建具の第7実施例を添付した図面にしたがって説明する。
本実施例に係る建具は、第3実施例に示したスイング窓10Bであって、特に当該スイング窓10Bを窓枠11Bに固定するためのロックレバー76に関するものである。図22は本実施例に係るスイング窓の下端部近傍を拡大した部分拡大図であって、図23は本実施例に係るロックレバーの構成の概略を示す説明図、図24は、本実施例に係るロックレバーの動作を説明する説明図である。
ロックレバー76は、短辺76aと長辺76bを備えた略L字状に形成され、ロックレバー短辺76aが窓枠11Bの下側横枠71bに設けたストッパ77と係合するように形成されている。また、ロックレバー76は回動自在にベース78へ軸支されている。
ロックレバー短辺76aの裏側であって、ベース78と対向する側面には、凹部が形成されている。当該凹部には磁石110が埋め込まれている。なお、ロックレバー短辺76aのベース78と対向する裏側面の一部を磁化するようにしても良い。
ベース78の表面側には、コイル111が配されている。当該コイル111は、コアにワイヤを複数回巻回して形成されている。これによって、磁石110とコイル111は対向するので、ロックレバー76の正逆方向の回動にともなって、磁石110とコイル111は接近離反し、起電力を生じることができる。
コイル111は、コイル出力端子(図示略)を有している。コイル出力端子は、第1実施例と同様に送信手段21の電力入力端子と接続されている。送信手段21については、第1実施例と同様であるから説明を省略する。また、送信手段21を収めた筐体21aは、好ましくはベース78内部に配されている。
無線通信回線30を通じてリモコン信号を受信する受信ユニット40,40A,40Bは第1実施例と同様であるから説明を省略する。受信ユニット40,40A,40Bが接続される各電子機器50についても第1実施例と同様であるから説明を省略する。
本実施例に係る建具が有するロックレバー76によれば、スイング窓10Bを開放するとき、又は閉鎖した後で窓枠11Bへロックするとき、当該ロックレバー76の回動動作にともなって、コイル111と磁石110を接近離反させて起電力を生じさせて、リモコン信号を受信ユニット40,40A,40Bへ送信するようにした。これによって、家庭用100V交流電源や乾電池といった別の電源を確保することなく、自前の電源を確保することができるので、たとえば電池を交換することなく半永久的に使用することができる。
また、本実施例に係るロックレバー76によれば、ベース78内部にコイル103と送信手段21の筐体21a収めることができる。これにより、装置の小型化を図ることができ、ベース78の見栄えもそのままに使うことができる。
続いて、本願発明に係る建具の第8実施例を添付した図面にしたがって説明する。
本実施例に係る建具は両引き戸10Aであって、特に引き戸を施錠するためのクレセント錠に関する。両引き戸10Aの構成については、第2実施例と同様であるから説明を省略する。図25は、本実施例に係る両引き戸の合わせ部を拡大した部分拡大図である。
両引き戸10Aは、引き戸60aと引き戸60bを幅方向に沿って並設したとき、両引き戸10Aの対向する側縁が重なり合うことで合わせ部62が形成される。当該合わせ部62には、図25に示すように、引き戸60a側にクレセント錠120が配され、引き戸60b側には当該クレセント錠120が係合する錠受け121が配されている。
クレセント錠120は、クレセント錠本体122と、ベース123とからなる。クレセント錠本体122は、略半円状の係合部122aの末端につまみ片122bを連接形成して略半Ω字状に形成されている。ベース123は、クレセント錠本体122を回動可能に軸支するように形成されている。
クレセント錠本体122の係合部122aの先端近傍には、薄片状の磁石124が取り付けられている。なお、薄片磁石124に替えて当該部位を磁化しても良い。
錠受け121は、基部を引き戸60b側の合わせ部62に固定し、先端をコの字状に折り曲げた金属片からなる。当該先端部は、クレセント錠本体122の係合部122aと係合するように形成されている。また当該先端部はワイヤを複数回巻回してコイル125が形成されている。コイル125はコイル出力端子(図示略)を有し、当該コイル出力端子は、筐体21aに収められた送信手段21の電力入力端子へ接続されている。送信手段は、第1実施例と同様であるから説明を省略する。
引き戸60a側のクレセント錠本体122の係合部122aを、引き戸60b側の錠受け121に係合することによって、両引き戸10Aを施錠することができる。
そして、クレセント錠本体122の回動にともなって、磁石124とコイル125は接近離反し、コイル125には起電力が生じる。発電された電力は、電力入力端子を介して送信手段21に送られる。送信手段21は、供給された電力を基にリモコン信号を生成送信し、電子機器50を遠隔操作する。
無線通信回線30を通じてリモコン信号を受信する受信ユニット40,40A,40Bは第1実施例と同様であるから説明を省略する。受信ユニット40,40A,40Bが接続される各電子機器50についても第1実施例と同様であるから説明を省略する。
本実施例に係る建具が有するクレセント錠120によれば、両引き戸10Aを開放するとき、又は閉鎖した後で施錠するとき、当該クレセント錠本体122の回動動作にともなって、コイル125と磁石124を接近離反させて起電力を生じさせて、リモコン信号を受信ユニット40,40A,40Bへ送信するようにした。これによって、家庭用100V交流電源や乾電池といった別の電源を確保することなく、自前の電源を確保することができるので、たとえば電池を交換することなく半永久的に使用することができる。
続いて、本願発明に係る建具の第9実施例を添付した図面にしたがって説明する。
本実施例に係る建具は両引き戸10Aであって、特に引き戸10Aを施錠するためのクレセント錠に関する。図26は本実施例に係る両引き戸の合わせ部近傍を拡大した部分拡大図であって、図27は、本実施例に係る両引き戸の施錠手段であるクレセント錠の構成の概略を説明する説明図である。
本実施例に係るクレセント錠120Aの構成の概略については、第8実施例に示したクレセント錠120と同様であるから説明を省略する。本実施例に係るクレセント錠120Aは、引き戸60aの側縁部に固定したベース123にクレセント錠本体122のつまみ片122bを係止するロックボタン126が設けられている。当該ロックボタン126の有無が第8実施例との相違点である。
ロックボタン126は、図27に示すように、上面前端が切り欠かれて切欠部126aが形成されている。また、ベース123内には、ロックボタン126の下面と対向するように板バネ127が配置されている。板バネ127は、ロックボタン126下面を当該ロックボタン126の上面側に向って付勢するように形成されている。
ここで、クレセント錠120Aを施錠するときには、つまみ片122bがロックボタン126の切欠部126a上面、ロックボタン126上面と滑動することによって、当該つまみ片122bがロックボタン126を下方に押し下げる。そして、つまみ片122bがロックボタン126上面を通り過ぎると、ロックボタン126は板バネ127によって上方へ付勢されて、元の位置に復帰する。これにより、当該ロックボタン126は、クレセント錠本体122が逆方向に回動しないようにつまみ片122bを自動的に係止することができる。
板バネ127は、先端部127aに磁石128が取り付けられ、後端部127bがベース127内に固定されている。なお、板バネ127の先端部127aに磁石128を取り付けることに替えて、先端部127aの当該部位を磁化させても良い。
また、磁石128と対向するように、ベース123内にはコイル129が配されている。コイル129は、コアにワイヤを複数回巻回して形成されている。コイル129は、コイル出力端子を有し、当該コイル出力端子は、送信手段21の電力入力端子に接続されている。送信手段21を収めた筐体21aは、ベース123近傍であって引き戸60aの側縁に固定されている。送信手段21の構成については第1実施例と同様であるから説明を省略する。
クレセント錠本体122を回動して施錠するとき、つまみ片122bがロックボタン126を押し下げる。このとき、板バネ127もまた押し下げられ、板バネ127の先端部127aに設けた磁石と、当該磁石128に対向するコイル129は離反する。そして施錠が完了し、板バネ127が元の位置に戻るとき、磁石128とコイル129は接近する。
また、クレセント錠本体122を回動して解錠するとき、ロックボタン126を押し下げてつまみ片122bを手前側に引き起こす。このとき、板バネ127もまた押し下げられ、板バネ127の先端部127aに設けた磁石128と、当該磁石128に対向するコイル129は離反する。そして解錠が完了すると、ロックボタン126は元の位置に戻るので、それに合わせて板バネ127も元の位置に戻り、磁石128とコイル129は接近する。
このように、クレセント錠120Aの回動にともなって、磁石128とコイル129は接近離反し、コイル129に起電力が生じる。発電された電力は、電力入力端子を介して送信手段21に送られる。送信手段21は、供給された電力を基にリモコン信号を生成送信し、電子機器50を遠隔操作する。
また、磁石128を取り付けた板バネ127が、ロックボタン126を元の位置に復原させた後も振動可能となるように所定の長さまで延伸しても良い。これにより、クレセント錠120Aの回動にともなって、板バネ127は、施解錠の完了後も所定時間振動することができる。これによって、磁石128もまた所定時間振動するので、磁石128とコイル129は複数回に亘って接近離反を繰り返して起電力を生じ続けることができる。そして、起電力が生じ続けることによって、発電時間を延ばすことができ、ひいてはリモコン信号の出力を上げたり、またリモコン信号の強度を高めて信号到達範囲を広げることができる。
無線通信回線30を通じてリモコン信号を受信する受信ユニット40,40A,40Bは第1実施例と同様であるから説明を省略する。受信ユニット40,40A,40Bが接続される各電子機器50についても第1実施例と同様であるから説明を省略する。
本実施例に係る建具が有するクレセント錠120Aによれば、両引き戸10Aを開放するとき、又は閉鎖した後で施錠するとき、当該クレセント錠本体122の回動動作にともなって、磁石128とコイル129を接近離反させて起電力を生じさせて、リモコン信号を受信ユニット40,40A,40Bへ送信するようにした。これによって、家庭用100V交流電源や乾電池といった別の電源を確保することなく、自前の電源を確保することができるので、たとえば電池を交換することなく半永久的に使用することができる。
以上説明した第1実施例から第9実施例に係る建具によれば、磁石とコイルを用いて起電力を生じさせて、発生した電力を使ってリモコン信号を電子機器、たとえばデジタルカメラや電子チャイム装置に送信して遠隔操作するようにした。これにより、あたかもセンサを使用したかのように、建具の開閉又は施錠を検知することができる。
また、起電手段で生成した電力を傍らの送信手段へ供給するようにすると共に、リモコン信号によって電子機器を無線で遠隔操作するようにした。これにより、家庭用100V電源又は乾電池等のバッテリーを用いずとも使用することができるので、配線を簡略化することができる。
さらに、磁石とコイルの他には送信手段を収めた筐体という簡単な構造のため、Oリングやパッキンで密封する防水加工を容易に行うことができる。これにより、屋外に面した建具であっても取り付けることができる。
なお、第1実施例から第9実施例に係る建具について、以上説明したような開閉の都度リモコン信号を送信したり、磁石又はコイルを長時間振動させて発電時間を延ばしたりすることに限定されず、発電した電力をバッテリー或いはコンデンサ又はこれらに類する蓄電可能なデバイスに蓄電し、蓄電された電力によって、任意のタイミングでリモコン信号を送信して電子機器50を動作させるようにしても良い。
10…片開きドア、10A…両引き戸、10B…スイング窓、
22、91、104、110、124、128…磁石、
23、90、103、111、125、129…コイル。

Claims (17)

  1. 建具枠の開口部へ開閉可能に組み付けた建具であって、
    コイルと、前記建具の開閉動作に伴って前記コイルに接近離反して前記コイルに起電力を生じさせる磁石からなる起電手段と、
    当該起電手段から給電され、各種電子機器を遠隔操作するリモコン信号を前記電子機器へ送信する送信手段を備えたことを特徴とする建具。
  2. 前記建具枠と前記建具のうちいずれか一方に前記コイルを固定し、他方に前記磁石を固定したことを特徴とする請求項1に記載の建具。
  3. 前記起電手段として、押しボタンと、前記コイルと、前記押しボタンに取り付けられ、前記押しボタンの操作に伴い前記コイルに接近離反する前記磁石から成るプッシュリモコンを備え、
    前記押しボタンが前記建具の開閉によって操作されるように前記プッシュリモコンを前記建具枠又は前記建具に固定したことを特徴とする請求項1に記載の建具。
  4. 前記建具に固定される中空体状のドラムと、当該ドラムに回動可能に組み込まれた軸と、当該軸に連結された把手を有し、
    当該把手の回動操作によって前記軸を回動させて開閉する建具であって、
    建具枠の開口部へ開閉可能に組み付けた建具であって、
    前記軸と、前記ドラムのうちいずれか一方に前記コイルを固定し、他方に前記磁石を固定したことを特徴とする請求項1に記載の建具。
  5. 前記建具枠がドア枠であって、前記建具が開きドアであることを特徴とする請求項2に記載の建具。
  6. 前記建具枠が引き戸枠であって、前記建具が引き戸であることを特徴とする請求項2に記載の建具。
  7. 記建具枠が窓枠であって、前記建具が前記窓枠の一辺に軸支されて、前記開口部に対して前後方向に回動可能なスイング窓であることを特徴とする請求項2に記載の建具。
  8. 建具枠の開口部へ、開閉可能に組み付けた建具であって、
    前記開口部を閉じて前記建具を施錠する施錠手段と、
    コイルと、前記施錠手段の施解錠動作に伴って前記コイルに接近離反して前記コイルに起電力を生じさせる磁石から成る起電手段と、
    当該起電手段から給電され、各種電子機器を遠隔操作するリモコン信号を前記電子機器へ送信する送信手段を備えたことを特徴とする建具。
  9. 前記建具が引き戸であって、
    当該引き戸は、クレセント錠と錠受けとからなる前記施錠手段を有し、
    前記クレセント錠と前記錠受けのうちいずれか一方に前記コイルを固定し、他方に前記磁石を固定したことを特徴とする請求項8に記載の建具。
  10. 前記建具が引き戸であって、
    当該引き戸は、クレセント錠と錠受けとからなる前記施錠手段を有し、
    前記引き戸の側縁部に固定した前記クレセント錠のベース部に、当該クレセント錠の不用意な解錠を防止するロックボタンを設け、
    当該ロックボタンの下面側に、前記ロックボタンの上面側に向って、前記ロックボタンを付勢する板バネを配置し、
    前記起電手段として、前記ベース部内に配した前記コイルと、当該コイルと対向するように前記板バネに取り付けられ、前記ロックボタンの操作に伴い前記コイルに接近離反する前記磁石とを設け、
    前記クレセント錠を施解錠したとき、
    前記板バネの復原力によって前記磁石が前記コイルに対して接近離反して前記コイルに起電力が生じるようにしたことを特徴とする請求項8に記載の建具。
  11. 前記電子機器が、デジタルカメラであって、
    当該デジタルカメラのシャッターが、前記リモコン信号によって遠隔操作されるようにしたことを特徴とする請求項1若しくは請求項8に記載の建具。
  12. 前記電子機器が、前記リモコン信号の入力に対して光又は音声で応答する電子チャイム装置であることを特徴とする請求項1若しくは請求項8に記載の建具。
  13. 前記電子チャイム装置が、回転灯或いはルームランプ又はこれらに類する灯火類からなる発光手段と、当該灯火類の点滅を制御する発光制御手段を有していることを特徴とする請求項12に記載の建具。
  14. 前記電子チャイム装置が、メロディ、メッセージ、或いは警報音又はこれらに類する音声類を出力する音声出力手段と、当該音声類を制御する音声制御手段を有していることを特徴とする請求項12に記載の建具。
  15. 前記電子チャイム装置が、前記デジタルカメラを有するようにしたことを特徴とする請求項11若しくは請求項12に記載の建具。
  16. 前記電子機器が、前記リモコン信号を中継する信号中継器であることを特徴とする請求項1若しくは請求項8に記載の建具。
  17. 前記電子機器が、前記リモコン信号の入力に応答して、前記建具をロックするオートロック手段を有する電気錠であることを特徴とする請求項1若しくは請求項8に記載の建具。
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