JP2016079576A - 車両のドア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】デザイン性を損なうことなく、かつ、操作性に優れたロック手段を構成する操作部材を有する車両のドア構造を提供することを目的とする。
【解決手段】一方で、ロック装置40の操作部材41を、アウタハンドル21の把持部21Bの縁部21BE近傍、特に縁部21BEのうち他端21BE2の近傍に形成することによって、アウタハンドル21付近を見下ろすように視認した際に、操作部材41が容易に認識できないので、アウタハンドル21とその周囲の凹凸の少ない簡潔で優れたデザイン性を保つことができる。
【選択図】図5

Description

この発明は、車両のドア構造に関するものである。
車両のドアには、ドアを閉状態(閉位置)から開状態(開位置)にするために操作されるアウタハンドル(ドアハンドル、アウトサイドハンドル)が設けられている。アウタハンドルは、例えば、ロッドやケーブルを介して、ドアを車体に係合するラッチ機構(ドアロックアッシ)に接続されている。ドアが閉状態にある時には、ドア本体に設けられたラッチ機構を構成するラッチが車体に形成されたストライカと係合する。そして、アウタハンドルを操作して支持軸周りに回動させることにより、ラッチ機構が変位して車体とラッチ機構との係合が解除されて、ドアを開位置(開状態)にすることができる。
こうした車両のドアにおいては、ドアと車体との係合が意図しない状態で解除されないように、ラッチ装置を鎖錠するロック手段(ロック装置、ラッチ解除規制装置)が設けられている。ロック手段は、例えば、アウタハンドルからラッチ装置に至る動作伝達経路の途上に設けられ、アウタハンドルとラッチ装置との連動作動を無効化して規制するものである。
例えば、特許文献1には、こうしたロック手段を鎖錠状態と解錠状態との間で動作させるための操作部材をアウタハンドルの近傍に形成した構成が開示されている。この特許文献1においては、アウタハンドルに設けた開口部を介して、ロック装置を操作するためのプッシュスイッチを、ドアの外側から操作可能なように露呈させた構成が開示されている。
また、例えば、特許文献2には、アウタハンドルを操作するための手入れ凹部の内面にロック装置を動作させる受信機を設けた構成が開示されている。この受信機は、レバーによって車外側から容易に見えない位置に設けられている。
特開2005−330752号公報 特許第4537521号公報
しかしながら、特許文献1のように、車体の外側から容易に視認できる位置にロック手段の操作部材を露出させる構成では、デザイン性を重視した車両においては、デザイン性が大きく損なわれてしまうという課題があった。
一方、特許文献2のように、車体の外側から容易には視認できない位置にロック手段の操作部材を設ける構成では、使用者が操作部材を直接触れて操作する場合、操作性が低下するという課題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、デザイン性を損なうことなく、かつ、操作性に優れたロック手段を構成する操作部材を有する車両のドア構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明は以下の態様を採用した。
(1)本発明の一態様に係る車両のドア構造は、ドアの外表面側に形成されるアウタハンドル装置(例えば、実施形態におけるアウタハンドル装置20)と、前記ドアを車体側面に係合させるラッチ装置(例えば、実施形態におけるラッチ装置30)と、前記ラッチ装置を鎖錠するロック手段(例えば、実施形態におけるロック手段40)とを備え、前記アウタハンドル装置は、前記ラッチ装置の前記ドアへの係合を解除するアウタハンドル(例えば、実施形態におけるアウタハンドル21)と、前記ロック手段を動作させる操作部材(例えば、実施形態における操作部材41)と、を有し、前記アウタハンドルは、その外面が前記ドアの外表面に沿って延び、前記操作部材は、前記ドアの外表面から内外方向に延びる内外面(例えば、実施形態における内外面22)、かつ前記アウタハンドルの縁部に近接した位置に形成したことを特徴とするに形成したことを特徴とする。
(2)上記(1)に記載の車両のドア構造では、前記アウタハンドルは、前記車体の前後方向に沿った一端側で回動軸に軸支される軸支部(例えば、実施形態における軸支部21A)と、他端側に形成される把持部(例えば、実施形態における把持部21B)とを有し、前記操作部材は、前記把持部の縁部(例えば、実施形態における縁部21BE)近傍に形成されることを特徴とする。
(3)上記(2)に記載の車両のドア構造では、前記把持部の縁部は、前記回動軸に沿った一端から他端に向かって前記軸支部から遠ざかるように傾斜し、前記操作部材は、前記内外面における前記縁部の他端近傍に形成されることを特徴とする。
(4)上記(2)または(3)に記載の車両のドア構造では、前記把持部の前記回動軸に沿った少なくとも一方に、前記内外面に沿って広がる側壁(例えば、実施形態における側壁21W)を形成し、前記操作部材は、前記側壁の先端に隣接して設けられることを特徴とする。
(5)上記(1)から(4)の何れか1つに記載の車両のドア構造では、前記アウタハンドルは、その形成位置において前記ドアの外表面から内方に向かって凹んだ凹部(例えば、実施形態における凹部25)の一部を覆うように形成され、前記内外面は前記凹部の上側領域を構成することを特徴とする。
(1)に記載した発明によれば、ロック手段の操作部材を、車両の外側から視認し難い内外面に設けることによって、操作部材が目立たなくなり、ドアの外表面とアウタハンドルの外面とが同一の面にあるような、ドア部分の凹凸の少ないデザイン性の高い車両のデザイン性を一層向上させることができる。
そして、操作部材をドアの外表面から内外方向に延びる内外面、かつアウタハンドルの縁部に近接した位置に形成することによって、使用者は、操作部材に容易にアクセスして操作することが可能になり、ロック手段の操作性を高めることができる。
(2)に記載した発明によれば、ロック手段の操作部材をアウタハンドルの把持部の縁部近傍に形成することによって、使用者は、操作部材に容易にアクセスして操作することができる。即ち、操作部材を外部から視認しづらい内外面の設けられることによって、車両のデザイン性を向上させているが、使用者は、把持部の縁部に沿って手指を滑らすだけで、視認しづらい位置にある操作部材を容易に認識することができる。これにより、使用者の手指の感覚だけで容易に操作部材を操作することができる。
(3)に記載した発明によれば、アウタハンドルの把持部の縁部を、上下方向の一端から他端に向かって軸支部から遠ざかるように傾斜させることで、操作部材の操作後にアウタハンドルの把持部をスムーズに把持することができる。即ち、アウタハンドルを、軸支部側で回動させる際には、軸支部からの距離が縁部の一端よりも離れている他端を把持して操作したほうが、少ない操作荷重で回動操作をすることができる。こうした少ない操作荷重でアウタハンドルの回動操作を可能にする縁部の他端の近傍に操作部材を設けることによって、操作部材の操作後にアウタハンドルをスムーズに回動操作させることができる。
(4)に記載した発明によれば、アウタハンドルの把持部の把持部の上下方向に、内外面に沿って広がる側壁を形成することによって、アウタハンドルの操作時に、使用者の手指が内外面の上側に接触することを防ぐ。これによって、アウタハンドルの操作時に、使用者の手指が意図せずに操作部材に接触して、誤ってロック装置を動作させてしまうといった誤操作を防止することができる。
(5)に記載した発明によれば、操作部材は、ドアの外表面から内方に向かって凹んだ凹部の上側領域に形成されることになり、車両の外部から操作部材が視認しにくくなる。また、特にドアの外表面とアウタハンドルの外面とが同一の面にあるような、ドア部分の凹凸の少ないデザイン性の高い車両の場合、そのデザイン性を一層向上させることができる。
車両のドア付近を車幅方向の一方の側から見た時の平面図である。 車両のドアを車幅方向の車室内側から見た時の一部破断図である。 車両のドアを車幅方向の車室内側から見た時の平面図である。 ドアのアウタハンドル装置付近を車室外側から見た時の要部拡大平面図である。 図4のA−A’線に沿ったドアの車幅方向の断面を後側から見た時の要部拡大断面図である。 図4のB−B’線に沿ったドアの車幅方向の断面を下側から見た時の要部拡大断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の車両のドア構造について説明する。なお、以下に示す実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。また、以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。なお、以下の説明では、進行方向前側を単に前側、進行方向後側を単に後側、重力方向上側を単に上側、重力方向下側を単に下側、進行方向および重力方向に対して直角な車体の幅方向を単に車幅方向などと称して説明する。
図1は、車両のドア付近を車幅方向の一方の側から見た時の平面図である。
また、図2は、車両のドアを車幅方向の車室内側から見た時の一部破断図である。なお、この図2は、ドアインナパネルを除いた状態を示している。
本実施形態の車両のドア構造を備えた車両1は、例えば、車体2を構成するフロントピラー3とリアピラー4との間のルーフ部分が開閉可能な2ドアのオープンカー(コンパーチブル、カブリオレ)である。車体2の前後方向に沿った側面開口部6には、ドア10が開閉可能に取り付けられている。なお、以下の記載においては、車幅方向の一方の側のドア10のみに着目して説明するが、他方の側のドアも同様の構成である。
ドア10に採用されるドア構造10Aは、ドア本体11と、アウタハンドル装置(ドアハンドル装置、アウトサイドハンドル装置、ドアノブ装置)20と、ラッチ装置(ラッチ機構)30と、アウタハンドル装置20とラッチ装置30とを連動させるロッド12と、ロック装置(ロック手段、ドアロック装置)40と、ドア本体11に対して昇降するウインドウガラス13と、サイドミラー14と、を備えている。
ラッチ装置(ラッチ機構)30は、車体2の側面開口部6の近傍に設けられたストライカ(図示略)と係合することで、ドア10を側面開口部6に閉状態で係止させる(以下、この状態をラッチ状態と称する)。
アウタハンドル装置(ドアハンドル装置、アウトサイドハンドル装置、ドアノブ装置)20は、後述するアウタハンドル21を回動させることにより、ロッド12を介してラッチ装置30を操作して、ドア10の係止状態を解除する(以下、この状態をアンラッチ状態と称する)。なお、ラッチ装置30は、図3に示すように、ドアの車室内側に形成されたインナハンドル17を操作することによっても、ドア10をアンラッチ状態にすることができる。
ロック装置(ロック手段、ドアロック装置)40は、ラッチ装置30を鎖錠させた鎖錠位置(以下、この状態をロック状態と称する)と、ラッチ状態からアンラッチ状態に変位可能な状態にさせた解錠位置(以下、この状態をアンロック状態と称する)との間で変位させる。本実施形態では、ロック装置40を構成する、後述する操作部材41の操作によって、ラッチ装置30をロック状態からアンロック状態に変位させる。なお、ロック装置40は、図3に示すように、ドア10の車室内側に形成された車室内側の操作部材18を操作することによっても、ラッチ装置30をロック状態とアンロック状態との間で変位させることができる。
図4は、ドアのアウタハンドル装置付近を車室外側から見た時の要部拡大平面図である。図5は、図4のA−A’線に沿った、ドアの車幅方向の断面を後側から見た時の要部拡大断面図である。また、図6は、図4のB−B’線に沿った、ドアの車幅方向の断面を下側から見た時の要部拡大断面図である。
アウタハンドル装置(ドアハンドル装置、アウトサイドハンドル装置、ドアノブ装置)20は、ドア10をアンラッチ状態にするアウタハンドル(ドアハンドル、アウトサイドハンドル、ドアノブ、把持部)21を備えている。アウタハンドル21は、露出部分である外面の一部がドア10の外表面に沿って、車体2の前後方向に長く延びる形状を成す。そして、アウタハンドル21の露出部分は、アウタハンドル装置20の凹部25の一部を覆うように形成されている。
こうしたアウタハンドル21の露出部分を、ドア10の外表面から突出させずに外表面に沿った形状とすることで、アウタハンドル21を外部から見た時の形状が、車両1のスタイリッシュな外観に合った流麗なデザインを成している。
凹部25は、ドア本体11の外表面から内方に向かって凹んだ、前後方向に長い溝である。こうした凹部25のうち、ドアの外表面から内外方向に延びる上下それぞれの領域を内外面22であり、この上側の内外面22aと下側の内外面22aを繋ぐ領域が上下面24である。なお、一様な面からなる凹部25のうち、内外面22は、例えば、図5において、上下方向よりも水平方向の成分が多い領域とし、また、上下面24は、水平方向よりも上下方向の成分が多い領域とすることができる。
なお、内外面22を含む凹部25は、本実施形態においてはドア10とは別な部材で形成されるが、ドア10の外表面の一部を湾曲させて形成してもよい。
アウタハンドル21のうち、車体2の前後方向に沿った、ドア10の外表面に露呈されない一端側は軸支部21Aとされている。この軸支部21Aは、ドア10に形成された回動軸23によって回動可能に軸支される。一方、車体2の前後方向に沿ったアウタハンドル21の他端側は、ドア10の外表面に露呈した把持部21Bとされている。こうしたアウタハンドル21は、軸支部21Aと把持部21Bとが一体に形成されている。凹部25は、この把持部21Bの縁部21BEよりも後側が車外側に露呈される。
アウタハンドル21を構成する把持部21Bの縁部21BEは、回動軸23に沿った一端21BE1から他端21BE2に向かって軸支部21Aから遠ざかるように傾斜している。即ち、把持部21Bの縁部21BEは、下側よりも上側のほうが後側に向かって傾斜してなる。また、アウタハンドル21を構成する把持部21Bは、上下方向にそれぞれ、内外面22に沿って車幅方向に広がる側壁21W,21Wが一体に形成されている。
このような構成のアウタハンドル装置20は、凹部25と、アウタハンドル21の内面21Nと、上下の側壁21W,21Wによって、アウタハンドル21の操作空間Hを区画している。
そして、ラッチ装置30がアンロック状態の時に、使用者がドア10をアンラッチ状態にする際には、使用者の手指をこの操作空間Hに入り込ませるようにして把持部21Bを把持し、回動軸23を中心にしてアウタハンドル21を車外方向に回動させる(把持部21Bの縁部21BE側を内外面22から引き出す:図6中の矢印P1参照)。これにより、ロッド12を介してラッチ装置30を操作してドア10をアンラッチ状態にし、ドア10を開位置に向けて回動させることができる。
ロック装置(ロック手段、ドアロック装置)40は、ラッチ装置30をロック状態とアンロック状態との間で変位させるものであり、アンロック状態にあるラッチ装置30をロック状態に変位させる際に操作する操作部材(ロックスイッチ、ロックボタン)41を備えている。操作部材41は、使用者が直接接触して操作する部材であり、例えば、電気的なスイッチを開閉させる部材であればよい。ロック装置40は、こうした操作部材41の操作によってラッチ装置30を電気的に制御する電装装置であればよい。本実施形態では、操作部材41は、押ボタンである。
ロック装置(ロック手段、ドアロック装置)40の操作部材41は、凹部25の内外面22のうち、上側の内外面22aにおけるアウタハンドル21から露呈される領域、即ち、上側の内外面22aにおけるアウタハンドル21に覆われない位置に形成されている。
本実施形態では、操作部材41は、アウタハンドル21の把持部21Bの縁部21BE近傍、特に縁部21BEのうち他端21BE2の近傍に形成されている。即ち、操作部材41は、アウタハンドル21の上側の側壁21Wの先端(縁部21BE側の端部)側に形成されている。このような操作部材41の形成部分は、前後方向に細長く延びる凹部25の後側の湾曲面25aと、上側の内外面22aとの境界付近(コーナー部)を成す。
これにより、操作部材41は、上側の内外面22aから下側に向かって突出するように形成され、ラッチ装置30をロック状態にさせる際には、この操作部材41を内外面22aの上側に向けて手指で押すように操作する。
操作部材41の内外面22からの突出量は、車両1の外部からアウタハンドル21付近を見下ろすように視認した際に、容易に認識できない程度で、かつ、押し操作をした際に操作感が得られる程度に設定される。即ち、操作部材41は、アウタハンドル21付近を下から覗き込むように見ることで視認可能な程度の大きさに形成することが好ましい。また、操作部材41の色調を周囲の内外面22の色調と同一ないし近似させることも好ましい。
なお、ロック装置の操作部材41は、ラッチ装置30をロック状態からアンロック状態に変位させるために用いることもできる。例えば、何らかの認証信号が予めロック装置40に送られた後、操作部材41を操作することによって、ラッチ装置30をアンロック状態に変位させ、ドアをアンラッチ状態にできるような構成にすることもできる。
以上のような構成の本実施形態における車両のドア構造の作用を説明する。本実施形態のドア構造10Aにおいて、例えば、使用者が車両1から降車してドア10をラッチ状態にした後、ドア10をロック状態にさせる際には、使用者がロック装置(ロック手段、ドアロック装置)40の操作部材41を押すことによって行われる。使用者が操作部材41を押すことにより、ロック装置40が動作し、ラッチ装置30をロック状態に変位させる。これによって、アウタハンドル装置21とラッチ装置30とのロッド12を介した連動が遮断され、アウタハンドル21を操作しても、ラッチ装置30とストライカとの係合が解除されなくなり、ドア10はラッチ状態で係止されたまま(ドアロック状態)となる。
こうしたロック装置40の操作部材41を、本実施形態のように、アウタハンドル装置20の内外面22のうち、上側の内外面22aにおけるアウタハンドル21に覆われない位置、例えば、アウタハンドル21の把持部21Bの縁部21BE近傍、特に縁部21BEのうち他端21BE2の近傍に形成することによって、使用者は、操作部材41に容易にアクセスして操作することができる。
即ち、操作部材41は、外部から視認しづらい上側の内外面22aのうち、凹部25の後側の湾曲面25aと、上側の内外面22aとの境界付近(コーナー部)に設けられることによって、車両1のデザイン性を向上させているが、使用者は、把持部21Bの縁部21BEに沿って上側に手指を滑らすだけで、視認しづらい位置にある操作部材41を容易に操作することができる。即ち、使用者は、把持部21Bの縁部21BEに手指をあてた状態で、その手指が触れられる位置に操作部材41がある形態とすることができる。これにより、例えば、夜間や屋内の車庫など周囲が暗い環境であっても、使用者の手指の感覚だけで容易に操作部材41を操作して、ラッチ装置30をロック状態に変位させることができ、ロック装置40の操作性を大いに高めることができる。
一方で、ロック装置40の操作部材41を、アウタハンドル21の把持部21Bの縁部21BE近傍、特に縁部21BEのうち他端21BE2の近傍に形成することによって、アウタハンドル21付近を視認した際に、操作部材41は、内外面22からその突出厚みだけしか視認できず、外部から容易に認識できないので、アウタハンドル21とその周囲の凹凸の少ない簡潔で優れたデザイン性を保つことができる。
このように、本実施形態のドア構造10Aによれば、アウタハンドル21を含むドア10周りの高いデザイン性を確保するとともに、ロック装置40の操作部材41に容易にアクセスして操作可能な高い操作性も兼ね備えることができる。
また、ロック装置40の操作部材41を、ラッチ装置30をロック状態からアンロック状態に変位させるために用いる場合、操作部材41を、アウタハンドル21の把持部21Bの縁部21BE近傍、特に縁部21BEのうち他端21BE2の近傍に形成することによって、使用者は、操作部材41を操作してラッチ装置30をアンロック状態に変位させたのち、そのまま手指を前側に動かせばアウタハンドル21の把持部21Bを把持することができ、ドアロックを解除してドアを開くまでの動作を素早く円滑に行うことができる。
また、アウタハンドル21の把持部21Bの縁部21BEを、回動軸23に沿った上下方向の一端21BE1から他端21BE2に向かって軸支部21Aから遠ざかるように傾斜させる、即ち、縁部21BEの上側を下側よりも後側に向けて傾斜させた形状にして、操作部材41を縁部21BEの他端21BE2近傍に形成することによって、操作部材41の操作後にアウタハンドル21の把持部21Bをスムーズに把持することができる。
つまり、アウタハンドル21を、回動軸23を中心にして回動させる際には、回動軸23からの距離が縁部21BEの一端21BE1よりも離れている他端21BE2を把持して操作したほうが、少ない操作荷重で回動操作をすることができる。こうした少ない操作荷重でアウタハンドル21の回動操作を可能にする縁部21BEの他端21BE2の近傍に操作部材41を設けることによって、例えば、操作部材41を、ラッチ装置30をロック状態からアンロック状態に変位させるために用いる場合において、操作部材41の操作後にアウタハンドル21をスムーズに回動させることができる。これにより、ドアロックの解除からラッチ装置30をアンラッチ状態にするまでを小さな操作力で円滑に行うことができる。
また、アウタハンドル21の把持部21Bの上下方向に、内外面22に沿って広がる側壁Wを形成することによって、アウタハンドル21の操作時に、使用者の手指が内外面22の上側に接触することがなくなる。これによって、アウタハンドル21の操作時に、使用者の手指が意図せずに操作部材41に接触して、誤ってラッチ装置30をロック状態に変位させてしまうといった誤操作を防止することができる。
また、アウタハンドル21の把持部21Bの把持部の上下方向に、内外面22に沿って広がる側壁Wを形成することによって、凹部25と、アウタハンドル21の内面21Nと、上下の側壁21W,21Wによって囲まれたアウタハンドル21の操作空間Hを形成できる。そして、この操作空間Hに使用者の手指を挿入することで、安定してアウタハンドル21の回動操作を行うことが可能になる。
以上、本発明の車両のドア構造の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、ロック装置40の操作部材41は、ラッチ装置30をロック状態からアンロック状態への変位、およびアンロック状態からロック状態への変位の両方に用いることかできる構成としてもよい。
この場合、予めロック装置40に認証信号等を入力してから操作部材41を操作した時にはラッチ装置30をアンロック状態に変位させ、認証信号等が入力されない状態で操作部材41を操作した時にはラッチ装置30をロック状態に変位させるなどが考えられる。また、操作部材41として、ラッチ装置30をアンロック状態にする操作部材と、ラッチ装置30をロック状態にする操作部材とを並列して配置するといった構成であってもよい。
また、上述した実施形態では、操作部材41は、機械的な押しボタンとしたが、これ以外にも、例えば、静電容量式のタッチスイッチ、回動式のレバー、スライドレバーなと、各種操作方式の操作部材とすることができる。
また、上述した実施形態では、操作部材41は、平面視したときに矩形(長方形)を成すように形成されているが、これ以外にも、円形、楕円形、三角形など、各種形状の操作部材を用いることができる。また、操作部材41の操作面(頂面)は、平坦面である必要はなく、湾曲面や粗面など、使用者の手指に特異な接触感覚を生じさせる形状にすることもできる。これによって、夜間など周囲が暗い環境下においても、より一層容易に操作部材41にアクセスすることができる。
また、上述した実施形態では、アウタハンドル21は、車両1の上下方向に沿った回動軸23を中心にして回動するように構成されているが、これ以外にも、例えば、車両1の前後方向に沿った回動軸を中心にして、上側に引上げるように操作するアウタハンドルに対して、上述した操作部材41を形成した構成とすることもできる。
また、上述した実施形態では、内外面22のうち、上側の内外面22aに操作部材41を形成しているが、これ以外にも、例えば、下側の内外面22bに操作部材41を形成した構成としてもよい。
なお、上述した実施形態では、ドア構造10Aを適用する車両1として、フロントピラー3とリアピラー4との間のルーフ部分が開閉可能な2ドアのオープンカー(コンパーチブル、カブリオレ)を例示しているが、車両1はこうしたオープンカーに限定されるものでは無く、各種形状の車体を持つ車両に対しても、ドア構造10Aを全く同様に適用することができる。
1 車両
10 ドア
10A ドア構造
20 アウタハンドル装置
21 アウタハンドル
22 内外面
25 凹部
30 ラッチ装置
40 ロック装置
41 操作部材

Claims (5)

  1. ドアの外表面側に形成されるアウタハンドル装置と、前記ドアを車体側面に係合させるラッチ装置と、前記ラッチ装置を鎖錠するロック手段とを備え、
    前記アウタハンドル装置は、前記ラッチ装置の前記ドアへの係合を解除するアウタハンドルと、前記ロック手段を動作させる操作部材と、を有し、
    前記アウタハンドルは、その外面が前記ドアの外表面に沿って延び、
    前記操作部材は、前記ドアの外表面から内外方向に延びる内外面、かつ前記アウタハンドルの縁部に近接した位置に形成したことを特徴とする車両のドア構造。
  2. 前記アウタハンドルは、前記車体の前後方向に沿った一端側で回動軸に軸支される軸支部と、他端側に形成される把持部とを有し、
    前記操作部材は、前記把持部の縁部近傍に形成されることを特徴とする請求項1記載の車両のドア構造。
  3. 前記把持部の縁部は、前記回動軸に沿った一端から他端に向かって前記軸支部から遠ざかるように傾斜し、前記操作部材は、前記内外面における前記縁部の他端近傍に形成されることを特徴とする請求項2記載の車両のドア構造。
  4. 前記把持部の前記回動軸に沿った少なくとも一方に、前記内外面に沿って広がる側壁を形成し、前記操作部材は、前記側壁の先端に隣接して設けられることを特徴とする請求項2または3記載の車両のドア構造。
  5. 前記アウタハンドルは、その形成位置において前記ドアの外表面から内方に向かって凹んだ凹部の一部を覆うように形成され、前記内外面は前記凹部の上側領域を構成することを特徴とする請求項1ないし4いずれか一項記載の車両のドア構造。
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