JP2016079183A - 水中油型乳化組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】べたつき感のなさ、経表皮水分蒸散量(TRANSEPIDERMAL WATER LOSS;TEWL)の抑制効果、低温での経時安定性に優れる水中油型乳化組成物を提供すること。【解決手段】次の成分(a)〜(c);(a)重量平均分子量が25000〜100000、融点が60℃〜100℃であるプロピレン重合体(b)融点60℃未満の炭化水素油(c)25℃でペースト状のエステル油を含有する水中油型乳化組成物であって、水中油型乳化組成物における全油量が5〜20質量%であり、かつ水中油型乳化組成物における全油量に対する成分(c)の含有割合が10〜50質量%である水中油型乳化組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、水中油型乳化組成物に関し、さらに詳細には、重量平均分子量が25000〜100000、融点が60℃〜100℃であるプロピレン重合体、融点60℃未満の炭化水素油、25℃でペースト状のエステル油を含有し、水中油型乳化組成物における全油量が5〜20質量%であり、かつ25℃でペースト状のエステル油の含有割合が水中油型乳化組成物における全油量に対して10〜50質量%であることを特徴とする水中油型乳化組成物であって、べたつき感のなさ、経表皮水分蒸散量(TRANSEPIDERMAL WATER LOSS;以下、単に「TEWL」と省略することもある)の抑制効果、低温での経時安定性に優れる水中油型乳化組成物に関する。
従来より、肌への保湿効果を付与するために水中油型乳化組成物に含有する油剤の種類や、油剤の量について検討されている。これら油剤の性状も、液状、ペースト状、固形状等と様々であるが、なかでも25℃においてペースト状の油剤は、保湿効果の点で優れているものの肌に塗りのばす際に、べたつき感を感じる場合もある。このため、塗布する際の肌へのべたつき感を軽減させるため、例えば、粉体等を含有させることにより、肌に対してのべたつき感を軽減する技術がある(例えば、特許文献1参照)。また、液状の油や固形状の油をあわせて含有させることにより、ペースト状の油によるべたつき感を軽減させる技術もある(例えば、特許文献2参照)。一方、プロピレン重合体は、高融点の樹脂として化粧料での応用化の検討がされている(例えば、特許文献3参照)。
特開2005−15411号公報 特開1994−157240号公報 特開2008−189603号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、含有する粉体によっては、べたつき感をおさえることは可能であっても、塗布後において粉体による肌の乾燥感を感じる場合があった。特許文献2の技術では、べたつき感をおさえることは可能であっても、固形油の種や量によっては、肌につっぱり感を感じる等の肌の柔軟性に優れない場合があり、またTEWLの抑制に優れない場合があった。特許文献3の技術では、プロピレン重合体として化粧料分野での応用の可能性があるものの、プロピレン重合体の分子量によっては油系への融解が難しくなる場合があり、水中油型乳化組成物の製剤化の観点から課題となる場合があった。
このように従来技術に対して、本発明においては、上記した課題等を解決する水中油型乳化組成物を開発することを目指した。
上記実情に鑑み、本発明者は25℃でペースト状の油を用いた水中油型乳化組成物において、べたつき感を感じにくく、かつ塗布時の塗りのばしやすさにも優れる素材を探求すべく、鋭意研究していく過程で、プロピレン重合体が、これらの効果に有効であるという知見は得たものの、本発明にあるプロピレン重合体は高融点であり、水中油型乳化組成物への含有が困難となる場合があった。そこで、高融点のプロピレン重合体を安定に含有させるべく第三成分を検討したところ、特定の融点以下である炭化水素油を用いることが有効であり、さらには該プロピレン重合体を、あらかじめ特定の融点以下の炭化水素油に溶解させたものに、他の油性成分を混合していくことにより、プロピレン重合体を水中油型乳化組成物に対して容易に含有することが可能となることを見出した。これによりプロピレン重合体と、該炭化水素の混合溶解物と25℃でペースト状の油を含む水中油型乳化組成物が、経時安定性、特に低温領域での経時安定性に優れながらも、ペースト状の油によるべたつき感を感じにくく、つまりは塗布時の塗り伸ばしやすさに優れ、さらにTEWL抑制効果にも優れるものとなり本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は次の成分(a)〜(c);
(a)重量平均分子量が25000〜100000、融点が60℃〜100℃であるプロピレン重合体
(b)融点60℃未満の炭化水素油
(c)25℃でペースト状のエステル油
を含有する水中油型乳化組成物であって、水中油型乳化組成物における全油量が5〜20質量%であり、かつ水中油型乳化組成物における全油量に対する成分(c)の含有割合が10〜50質量%である水中油型乳化組成物を提供するものである。
前記成分(a)、(b)の含有質量比が、(b)/(a)=10〜100である水中油型乳化組成物を提供するものである。
前記成分(a)、(b)、(c)の含有質量比が、(c)/[(a)+(b)]=0.9〜10である水中油型乳化組成物を提供するものである。
前記成分(c)が、フィトステロール脂肪酸エステル及び/又はコレステロール脂肪酸エステルである水中油型乳化組成物を提供するものである。
前記成分(c)が、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルから選ばれる少なくとも一種である水中油型乳化組成物を提供するものである。
さらに、成分(d)として、アシルメチルタウリン塩を含有する水中油型乳化組成物を提供するものである。
化粧料又は皮膚外用剤である水中油型乳化組成物を提供するものである。
本発明の水中油型乳化組成物は、べたつき感のなさ、TEWLの抑制効果、低温での経時安定性に優れるものである。
以下、本発明について特にその好ましい形態を中心に具体的に説明する。なお、本明細書において、「〜」はその前後の数値を含む範囲を意味するものとする。
本発明に用いられる成分(a)は重量平均分子量(Mw)が25000〜100000、融点が60℃〜100℃であるプロピレン重合体である。成分(a)の重量平均分子量(Mw)は25000〜100000であり、好ましい範囲としては、30000〜70000である。重量平均分子量(Mw)が25000未満では、べたつき感があり、また、100000を超えると、水中油型乳化組成物等に含有する場合にハンドリング性の悪さや低温での結晶析出等の問題が生じる場合がある。重量平均分子量(Mw)の算出は、GPC測定装置(カラム:TOSO GMHHR−H(S)HT、検出器:液体クロマトグラム用RI検出器 WATERS 150C)を用い、詳細な測定条件は溶媒として1,2,4−トリクロロベンゼン、測定温度は145℃、流速は1.0マイクロリットル、さらに、検量線はUniversal Calibration、解析プログラム:HT−GPC(Ver.1.0)とする。
成分(a)の融点は、60℃〜100℃の範囲にあり、好ましい範囲としては、70℃〜80℃である。融点が60℃未満では、べたつき感が生じる場合があり、100℃を超えると、水中油型乳化組成物等に含有する場合にハンドリング性の悪さや低温での結晶析出等の問題が生じる場合がある。融点の測定は、示差走査型熱量計(DSC6200、セイコーインスツルメンツ社製)を用い、資料を窒素雰囲気下−10℃で5分間保持した後、10℃/分で昇温させることにより得られた融解吸熱カーブの最も高温側に観測されるピークのピークトップとして定義される融点(Tm)とする。
成分(a)は、GPC法により測定した分子量分布(Mw/Mn)が4以下であり、より好ましくは3.5以下、特に好ましくは3.0以下である。分子量分布(Mw/Mn)が4を超えるとべたつき感が発生することがある。
また、成分(a)の重合方法は特に制限されず、スラリー重合法、気相重合法、塊状重合法、溶液重合法及び懸濁重合法等のいずれの方法を用いても良いが、分子量分布の観点から、メタロセン錯体を用いて合成する方法が好ましく、例えば、国際公開WO2003/070788号公報、国際公開WO2003/091289号公報に記載された方法に基づいて製造することができる。
成分(a)の市販品は、L−MODU S400(重量平均分子量:45000、融点:75℃)、L−MODU S600(重量平均分子量:75000、融点:85℃)(以上、出光興産社製)等があげられる。本発明における成分(a)の含有量は、特に限定されないが、0.001〜5質量%(以下、質量%は、単に「%」と表記する)が好ましく、更に好ましくは0.01〜1%である。
本発明に用いられる成分(b)は、融点60℃未満の炭化水素油である。炭化水素油としては、通常化粧料等の水中油型乳化組成物に用いられるものであれば、特に限定されるものではない。具体的には、ポリブテン、水添ポリイソブテン、α−オレフィンオリゴマー、流動パラフィン、スクワランおよびワセリン等がある。成分(b)の中でも水添ポリイソブテン、ワセリンが低温での経時安定性とTEWL抑制効果に優れることから好ましい。最も好ましいのはワセリンである。このような成分(b)の市販品としては、SNOW WHITE SPECIAL(SONNEBORN社製)、ハイコールK−500、K−350、K−230(以上、カネダ社製)、パールリーム18、パールリーム24、パールリーム46(以上、日油社製)等が挙げられる。これらは1種または2種以上を組み合わせて使用することができる。
なお、成分(b)は、融点が60℃以下のものである。融点が60℃を超えると、水中油型乳化組成物を肌に塗布する際に、塗り伸ばししにくくなる場合があり、また低温での経時安定性とTEWLの抑制効果にも優れない場合がある。そのため、融点が60℃以下であることが必要であり、好ましくは融点が30℃〜60℃であり、より好ましくは、融点が40℃〜55℃のものである。
なお、上記粘度の測定は、単一円筒型回転粘度計ビスメトロン(登録商標)(芝浦システム社製)等のブルックフィールド型粘度計を使用して測定された値である。
本発明における成分(b)の含有量は、特に限定されないが、0.2〜5%が好ましく、更に好ましくは0.5〜2%である。
本発明において、成分(a)、(b)は水中油型乳化組成物の油分として含有されているものであり、その製造方法は特に限定されるものではないが、例えば、成分(a)を水中油型乳化組成物に含有するにあたり、成分(a)と成分(b)をあらかじめ油性成分中に含有させておくことが好ましい。より具体的には、成分(a)と成分(b)をあらかじめ混合加熱溶解させた後、これと他の油分とを混合溶解させることが好ましい。この製造方法にて得られる水中油型乳化組成物は、低温での経時安定性がより向上し、肌のべたつき感のなさにおいても優れるものとなる。このような成分(a)に対する成分(b)の比率(b)/(a)は、特に限定されるものではないが、好ましくは、10〜100であり、20〜70とすることがより好ましい。
本発明における成分(c)は、25℃でペースト状のエステル油である。なお、本発明でいうペースト状とは、ガラス瓶(3号規格ビン)に充填したサンプルを、テクスチャーアナライザーTAXT Plus/1(英弘精機(株)製)を用いて測定した際に、球型ステンレスプローブ12mmΦを1mm/secの速度で20mm針入させた時の最大荷重値が、25℃において10〜1000gの範囲にあるものをいう。この範囲であれば、TEWLの抑制効果が優れる点で好ましい。
成分(c)である25℃でペースト状のエステル油としては特に限定されないが、モノ又はポリグリセリンと脂肪酸とのエステル等や、高級脂肪酸と高級アルコールとのエステル、高級脂肪酸と多価アルコールとのエステル等が挙げられる。また起源としては、植物油、動物油等の天然のものであっても、合成により得られるものであってよい。なお、脂肪酸の炭素数は、特に限定されるものではないが、概ね炭素数8〜34のものであり、好ましくは炭素数8〜28のものであり、さらに好ましくは12〜22のものである。具体的には、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・ベヘニル・2−オクチルドデシル)、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸(イソステアリル/フィトステリル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(フィトステリル/ベヘニル/イソステアリル)、モノステアリン酸硬化ヒマシ油、モノヒドロキシステアリン酸硬化ヒマシ油、アジピン酸ジグリセリル混合脂肪酸エステル等が挙げられる。これらの成分(c)は1種又は2種以上を用いることができ、他の低粘度の油剤などに溶解して使用することもできる。
このような成分(c)において好ましいのものとしては、フィトステロール脂肪酸エステル及び/又はコレステロール脂肪酸エステルが挙げられる。これはフィトステロール及び/又はコレステロールと脂肪酸とがエステル結合を有しているものであり、このような構造を有することで、TEWLの抑制効果が期待できる。具体的には、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)等を例示することができる。
前記ヒドロキシステアリン酸コレステリルは市販品としては、サラコスHS(日清オリオグループ)等が挙げられる。また、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)は市販品としては、エルデュウCL−301(味の素社製)等が挙げられる。マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルは市販品としては、PLANDOOL−MAS(日本精化社製)等が挙げられる。また、(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチルは市販品としては、COSMOL 168ARNV(日清オリオグループ)等が挙げられる。また、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)は市販品としては、エルデュウPS−304、エルデュウPS−306(味の素社製)等が挙げられる。
このうち、最も好ましくはヒドロキシステアリン酸コレステリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルである。
本発明における成分(c)は、水中油型乳化組成物における全油量に対する成分(c)の割合が、10〜50%であることを特徴とし、10〜40%がより好ましく、さらには10〜30%が好ましい。この割合が10%未満では、TEWLの抑制効果が低下し、50%超えるとべたつき感のなさが低減する場合がある。
本発明における成分(c)に対する成分(a)と成分(b)の含有量の比率(c)/[(a)+(b)]は、0.9〜10であることが好ましい。さらに好ましいのは1.5〜5である。この比率が本発明において非常に重要であり、このような範囲内にすることにより、TEWLの抑制効果を向上させ、肌のべたつき感のなさの面で効果的である。
本発明は、水中油型乳化組成物における全油量が5〜20%が好ましく、5〜15%がより好ましい。なお、通常、水中油型乳化組成物における油量は、多くなるに従い、肌に塗布した後も油分が肌上に残ることとなるため、TEWL抑制効果としては優れるものとなるが、本発明においては、成分(a)を用いることにより、全油量が20%以下であれば、べたつき感を少なくすると共に、優れたTEWL抑制効果が得られるものである。
本発明においては、上記した成分(a)、成分(b)、成分(c)以外の油を含有することも可能である。このような油剤としては、特に限定されるものではなく、化粧料一般に使用される動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等が挙げられる。より具体的には、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、モクロウ、モンタンワックス、フィッシャートロプシュワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、ラノリン、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、等のエステル類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、フッ素変性シリコーン等のシリコーン類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体類、イソノナン酸イソトリデシル、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、エチルヘキサン酸セチル、サリチル酸オクチル等が挙げられ、これらより、1種又は2種以上、選択し使用する事が可能である。
これらの中でも特に、25℃において液状であるエステル油であれば、より使用性と乳化安定性の面においても優れたものとすることができる。このようなエステル油としては、具体的にはメドウフォーム油、マカデミアナッツ油、ホホバ油、オリーブ油等の油脂類、トリエチルヘキサノイン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジカプリン酸プロピレングリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、炭酸ジアルキル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコールなどが挙げられる。
本発明は、さらに成分(d)アシルメチルタウリン塩を含有するものである。このような成分(d)は特に限定されるものではないが、具体的には、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ミリストイルメチルタウリンナトリウム、パルミトイルメチルタウリンナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム等が挙げられる。これらの中でもパルミトイルメチルタウリンナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウムがより良好なあと肌のべたつき感のなさ、TEWLの抑制効果を得る為に好ましい。
本発明における成分(d)の含有量は、本発明の目的を損なわない限り、特に限定されず、目的や他の構成成分の配合により、適宜調整することが可能であるが、概ね0.1〜5%の範囲内であることが好ましい。
本発明の水中油型乳化組成物の製造方法は、特に限定されず常法により調製されるが、例えば、成分(a)と成分(b)を必要に応じて120℃まで均一に混合した後、成分(c)と他の油性成分と70℃〜80℃にて混合溶解しこれを油性区分とする。同様に70〜80℃に水性成分を加熱した後、これを水性区分とする。水系区分と油系区分を混合乳化した後、冷却する方法が挙げられる。この方法で調製すると、べたつき感のなさ、TEWLの抑制効果、低温での経時安定性に優れる水中油型乳化組成物が得られるため、好ましい。
また、本発明の水中油型乳化組成物には、上記必須成分の他に一般に化粧料等に使用される成分、例えば、水可溶性成分、保湿剤、増粘剤、粉体、色素、高級アルコール類、紫外線吸収剤、被膜形成性剤、pH調整剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料等、通常の化粧料等に用いられる成分を本発明の効果を損なわない量的質的範囲において適宜配合することができる。これらの成分は水中油型乳化組成物に含有させることも可能であるが、後述する各種の水中油型乳化組成物成分として配合させることも可能である。
本発明の水中油型乳化組成物は、種々の用途の化粧料として利用できる。例えば、化粧水、乳液、クリーム、美容液、マッサージ化粧料、パック化粧料、ハンドクリーム、ボディローション、ボディクリーム、メーキャップ化粧料、化粧用下地化粧料等の化粧料を例示することができる。その使用方法は、手や指、コットンで使用する方法、不織布等に含浸させて使用する方法等が挙げられる。
本発明の水中油型乳化組成物は、皮膚外用剤の用途としても利用可能である。例えば、外用液剤、外用ゲル剤、クリーム剤、軟膏剤、リニメント剤、ローション剤、ハップ剤、硬膏剤、噴霧剤、エアゾール剤等が挙げられる。またその使用方法は、前記した化粧料と同様に挙げることができる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
本発明品1〜18及び比較品1〜7:保湿クリーム(水中油乳化型クリーム状)
表1〜3に示す組成及び下記製造方法にて調製し、以下に示す評価方法及び判定基準により評価判定し、結果を併せて表1〜3に示した。
(製造方法)
A: 成分(1)〜(7)を必要に応じて120℃まで均一に混合する。
B: 成分(8)〜(17)を70℃で均一に混合する。
C: BにAを加え、70℃で均一に混合する。
D: 成分(18)〜(26)を70℃で均一に混合する。
E: DにCを加えて70℃にて乳化し、その後35℃まで冷却し、保湿クリーム(水中油乳化型クリーム状)を得た。
<保湿クリーム塗布後の肌のべたつき感のなさ 評価方法>
本実施例における、保湿クリーム(水中油乳化型クリーム状)塗布後の肌のべたつき感は下記の評価方法にて行った。専門パネル20名による使用テストを行い、パネル各人が下記絶対評価にて6段階に評価し評点を付け、試料ごとにパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
(評価基準)
(評点):(評価)
6点:全くべたつき感を感じない
5点:ほとんどべたつき感を感じない
4点:少しべたつき感を感じるが気にならないレベル
3点:ややべたつき感を感じる
2点:べたつき感を感じる
1点:べたつき感を非常に感じる
(判定基準)
(判定):(評点の平均点)
◎ :4.75点以上
○ :3.5点以上 4.75点未満
△ :2.25点以上3.5点未満
× :2.25点未満
<経表皮水分蒸散量(TEWL)の抑制効果の評価方法>
健常人10名のパネルを用い、毎日朝と夜の2回、1週間にわたって洗顔後に被験組成物の2gを全顔に塗布した。試験開始前日及び終了翌日にTEWLをVAPOMETER(デルフィン社製)を用いて測定した。試験開始前の値を100とした場合の試験終了後の値を以下の評価基準によって各人に評点をつけた。更に、各被験組成物の評点の平均を採り、TEWL抑制効果を評価した。
(評価基準)
(評点) : (内容)
4点 : 100未満
3点 : 100以上150未満
2点 : 150以上200未満
1点 : 200以上
(改善効果) : (評点の平均)
◎ : 3.25点以上
○ : 2.5点以上3.25点未満
△ : 1.75点以上2.5点未満
× : 1.75点未満
<低温下での経時安定性評価の4段階判定基準>
化粧料を調製後、低温下である5℃1ヶ月で保存した試料を25℃恒温下に戻し、光学顕微鏡(1000倍拡大)にて評価した。
(判定) : 経時安定性評価結果
◎ : 析出物がない。
〇 : 析出物があるが、その平均粒子径は0.1μm以下である。
△ : 析出物があるが、その平均粒子径は0.5μm以下である。
× : 析出物があるが、その平均粒子径は0.5μm超である。
として評価した。
表1〜表3の結果からも明らかなように、本発明に係わる本発明品1〜17は、べたつき感のなさ、TEWLの抑制効果、低温での経時安定性に優れる水中油型乳化組成物であった。これに対して、比較品1、2で示したように、成分(a)の代わりに融点105℃を有するプロピレン重合体を用いると、低温での経時安定性が悪く、結晶析出の問題が生じた。比較品3で示したように、成分(b)の代わりにジメチコーンを用いると、べたつき感を低減させることができず、低温での経時安定性が悪く、結晶析出の問題が生じた。比較品4で示したように、成分(c)を含有しないと、べたつき感を感じるものであった。比較品5で示したように、全油中において成分(c)の割合が10%未満になると、べたつき感がなかったものの、TEWL抑制効果がなかった。比較品6で示したように、全油中において成分(c)の割合が50%超になると、べたつき感があり、低温での経時安定性が悪く、結晶析出の問題が生じた。比較品7で示したように、全油剤量が20%超になると、TEWL抑制効果が向上したが、非常にべたつき感を感じるものであった。
以上の検討結果から、成分(a)〜(c)の全てを含有した本発明品でなければ、べたつき感のなさ、TEWLの抑制効果、低温での経時安定性に優れる水中油型乳化組成物を提供することができないことが示された。
実施例2 マッサージクリーム(水中油乳化型クリーム状)
(成分) (%)
1.プロピレン重合体(※1) 0.02
2.ワセリン(※5) 1.0
3.ヒドロキシステアリン酸コレステリル(※6) 2.0
4.マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 2.0
5.セトステアリルアルコール 3.0
6.水添ナタネ油脂肪酸グリセリズ 1.0
7.イソノナン酸イソトリデシル 10.0
8.メドウフォーム油 2.0
9.水素添加大豆リン脂質(※7) 1.0
10.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
11.フェノキシエタノール 0.1
12.セラミド2(※10) 0.1
13.セラミド3 0.05
14.1,3−ブチレングリコール 20.0
15.キサンタンガム 0.01
16.精製水 残 量
17.エタノール 1.0
18.アスタキサンチン−5C(※11) 0.01
19.ステアロイルメチルタウリンナトリウム(※8) 0.3
20.香料 0.05
(※10)セラミドTIC−001 (高砂香料工業社製)
(※11)アスタキサンチン1%溶液 (オリザ油化社製)
(製造方法)
A: 成分(1)〜(2)を必要に応じて120℃まで均一に混合する。
B: 成分(3)〜(13)、(18)を70℃で均一に混合する。
C: BにAを加え、70℃で均一に混合する。
D: 成分(14)〜(17)、(19)〜(20)を70℃で均一に混合する。
E: DにCを加えて70℃にて乳化し、その後35℃まで冷却し、マッサージクリーム(水中油乳化型クリーム状)を得た。
実施例2のマッサージクリーム(水中油乳化型クリーム状)は、べたつき感のなさ、TEWLの抑制効果、低温での経時安定性に優れた。
実施例3 リキッドファンデーション(水中油型クリーム状)
(成分) (%)
1.1,3ブチレングリコール 5.0
2.水素添加大豆リン脂質(※7) 0.5
3.酸化チタン 5.0
4.ベンガラ 0.1
5.黄酸化鉄 1.0
6.黒酸化鉄 0.05
7.プロピレン重合体(※1) 0.02
8.ワセリン(※5) 1.0
9.ヒドロキシステアリン酸コレステリル(※6) 1.0
10.マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 1.0
11.セトステアリルアルコール 3.0
12.水添ナタネ油脂肪酸グリセリズ 1.0
13.イソノナン酸イソトリデシル 2.0
14.メドウフォーム油 2.0
15.水素添加大豆リン脂質(※7) 1.0
16.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
17.フェノキシエタノール 0.1
18.セラミド2(※10) 0.1
19.セラミド3 0.03
20.モノステアリン酸グリセリン 0.3
21.モノオレイン酸POE(20モル)ソルビタン 0.1
22.トリオレイン酸POE(20モル)ソルビタン 0.1
23.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル(※12) 2.0
24.イソデカン 1.0
25.トコフェノール 0.01
26.精製水 残 量
27.グリセリン 5.0
28.エタノール 1.0
29.香料 0.02
(※12)UVINUL MC−80 (BASF社製)
(製造方法)
A: 成分(1)〜(6)を分散する。
B: 成分(7)〜(8)を必要に応じて120℃まで均一に混合する。
C: 成分(9)〜(25)を70℃で均一に混合する。
D: CにBを加え、70℃で均一に混合する。
E: 成分(26)〜(28)を70℃で均一に混合する。
F: EにDを加えて75℃にて乳化し、35℃まで冷却する。
G: FにA、成分(29)を加え、水中油型クリーム状リキッドファンデーションを得た。
実施例3のリキッドファンデーション(水中油型クリーム状)は、べたつき感のなさ、TEWLの抑制効果、低温での経時安定性に優れるものであった。
実施例4 保湿乳液(水中油乳化型乳液状)
(成分) (%)
1.プロピレン重合体(※1) 0.02
2.ワセリン(※5) 1.0
3.ヒドロキシステアリン酸コレステリル(※6) 0.5
4.マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 0.2
5.ジペンタエリトリット脂肪酸エステル 0.3
6.オレイン酸フィトステロール 0.3
7.ラウロリルグルタミン酸(ジ(フィトステリル/オクチル
ドデシル) 0.2
8.セトステアリルアルコール 0.8
9.ベヘニルアルコール 0.2
10.水添ナタネ油脂肪酸グリセリズ 1.0
11.イソノナン酸イソトリデシル 5.0
12.メドウフォーム油 3.0
13.水素添加大豆リン脂質(※7) 0.1
14.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
15.フェノキシエタノール 0.1
16.セラミド2(※10) 0.1
17.セラミド3 0.1
18.レチノール(※13) 0.1
19.1,3−ブチレングリコール 20.0
20.キサンタンガム 0.01
21.カルボキシビニルポリマー 0.01
22.精製水 残 量
23.エタノール 1.0
24.アスタキサンチン−5C(※11) 0.01
25.ステアロイルメチルタウリンナトリウム(※8) 0.3
26.香料 0.05
(※13)ニッコール レチノール H10 (日光ケミカルズ社製)
(製造方法)
A: 成分(1)〜(2)を必要に応じて120℃まで均一に混合する。
B: 成分(3)〜(18)、(24)を70℃で均一に混合する。
C: BにAを加え、70℃で均一に混合する。
D: 成分(18)〜(23)、(25)を70℃で均一に混合する。
E: DにCを加えて70℃にて混合乳化し、その後成分(26)を添加混合しながら冷却し、保湿乳液(水中油乳化型乳液状)を得た。
実施例4の保湿乳液(水中油乳化型乳液状)は、べたつき感のなさ、TEWLの抑制効果、低温での経時安定性に優れるものであった。
実施例5 美白乳液(水中油乳化型乳液状)
(成分) (%)
1.プロピレン重合体(※1) 0.02
2.ワセリン(※5) 1.0
3.ヒドロキシステアリン酸コレステリル(※6) 0.5
4.マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 0.2
5.ジペンタエリトリット脂肪酸エステル 0.3
6.オレイン酸フィトステロール 0.3
7.ラウロリルグルタミン酸(ジ(フィトステリル/
オクチルドデシル) 0.2
8.セトステアリルアルコール 0.2
9.ベヘニルアルコール 0.2
10.水添ナタネ油脂肪酸グリセリズ 1.0
11.イソノナン酸イソトリデシル 5.0
12.メドウフォーム油 3.0
13.水素添加大豆リン脂質(※7) 0.1
14.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
15.セラミド2(※10) 0.1
16.セラミド3 0.05
17.トラネキサム酸 (※14) 0.1
18.アスコビン酸2−グルコシド (※15) 1.0
19.ポリエチレングリコール400 2.0
20.ポリエチレングリコール20000 2.0
21.ポリオキシエチレンメチルグルコシド(※16) 2.0
22.ジプロピレングリコール 14.0
23.キサンタンガム 0.01
24.カルボキシビニルポリマー 0.01
25.精製水 残 量
26.1,2−ペンタンジオール 1.0
27.ステアロイルメチルタウリンナトリウム(※8) 0.3
28.香料 0.05
(※14)AA−2G (林原社製)
(※15)トラネキサム酸 (丸善社製)
(※16)マクビオブライド MG−10E (日油社製)
(製造方法)
A: 成分(1)〜(2)を必要に応じて120℃まで均一に混合する。
B: 成分(3)〜(16)を70℃で均一に混合する。
C: BにAを加え、70℃で均一に混合する。
D: 成分(17)〜(27)を70℃で均一に混合する。
E: DにCを加えて70℃にて乳化し、その後成分(28)を添加混合した後、冷却し、美白乳液(水中油乳化型乳液状)を得た。
実施例5の美白乳液(水中油乳化型乳液状)は、べたつき感のなさ、TEWLの抑制効果、低温での経時安定性に優れるものであった。
実施例6 パック化粧料(水中油乳化型乳液状)
(成分) (%)
1.プロピレン重合体(※1) 0.02
2.ワセリン(※5) 1.0
3.ヒドロキシステアリン酸コレステリル(※6) 0.5
4.マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 0.2
5.ジペンタエリトリット脂肪酸エステル 0.3
6.オレイン酸フィトステロール 0.3
7.ラウロリルグルタミン酸(ジ(フィトステリル/
オクチルドデシル) 0.2
8.セトステアリルアルコール 0.2
9.ベヘニルアルコール 0.2
10.水添ナタネ油脂肪酸グリセリズ 1.0
11.イソノナン酸イソトリデシル 5.0
12.メドウフォーム油 3.0
13.水素添加大豆リン脂質(※7) 0.1
14.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
15.セラミド2(※10) 0.1
16.セラミド3 0.02
17.グリコシルトレハロース 1.0
18.ソルビトール(※17) 0.1
19.PEG−240/デシルテトラデセス−20/
ヘキサメチルジイソシアネートコポリマー 1.0
20.アクリル酸Na/アクリロイル
ジメチルタウリン)コポリマー 1.0
21.ピロリドンカルボン酸ナトリウム(※18) 1.0
22.1,3−ブチレングリコール 14.0
23.キサンタンガム 0.01
24.アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.01
25.精製水 残 量
26.エタノール 1.0
27.ステアロイルメチルタウリンナトリウム 0.3
28.香料 0.05
(※17)ソルビトールS (日研化成社製)
(※18)LUVISKOL K30 (バディッシュ社製)
(製造方法)
A: 成分(1)〜(2)を必要に応じて120℃まで均一に混合する。
B: 成分(3)〜(16)を70℃で均一に混合する。
C: BにAを加え、70℃で均一に混合する。
D: 成分(17)〜(27)を70℃で均一に混合する。
E: DにCを加えて70℃にて乳化し、その後成分(28)を添加混合した後、冷却し、パック化粧料(水中油乳化型乳液状)を得た。
実施例6のパック化粧料(水中油乳化型乳液状)は、べたつき感のなさ、TEWLの抑制効果、低温での経時安定性に優れるものであった。
実施例7 保湿クリーム(水中油乳化型クリーム状)
(成分) (%)
1.プロピレン重合体(※1) 0.04
2.ワセリン(※5) 2.0
3.ヒドロキシステアリン酸コレステリル(※6) 2.0
4.マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 2.0
5.セトステアリルアルコール 3.0
6.水添ナタネ油脂肪酸グリセリズ 1.0
7.イソノナン酸イソトリデシル 10.0
8.メドウフォーム油 2.0
9.水素添加大豆リン脂質(※7) 1.0
10.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
11.フェノキシエタノール 0.1
12.セラミド2(※10) 0.1
13.セラミド3 0.05
14.1,3−ブチレングリコール 20.0
15.キサンタンガム 0.2
16.精製水 残 量
17.エタノール 1.0
18.ステアロイルメチルタウリンナトリウム(※8) 0.3
19.香料 0.05
(製造方法)
A: 成分(1)〜(2)を必要に応じて120℃まで均一に混合する。
B: 成分(3)〜(13)を70℃で均一に混合する。
C: BにAを加え、70℃で均一に混合する。
D: 成分(14)〜(18)を70℃で均一に混合する。
E: DにCを加えて70℃にて混合乳化し、その後成分(19)を添加混合しながら冷却し、保湿クリーム(水中油乳化型乳液状)を得た。
実施例7のマッサージクリーム(水中油乳化型クリーム状)は、べたつき感のなさ、TEWLの抑制効果、低温での経時安定性に優れた。
実施例8 日焼け止め料(水中油乳化型乳液状)
(成分) (%)
1.プロピレン重合体(※1) 0.02
2.ワセリン(※5) 1.0
3.ヒドロキシステアリン酸コレステリル(※6) 2.0
4.セトステアリルアルコール 0.4
5.モノステアリン酸グリセリル 0.2
6.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 7.0
7.ビスエチルヘキシルオキシフェノール
メトキシフェニルトリアジン 3.0
8.ジカプリン酸プロピレングリコール 3.0
9.ポリソルベート80 0.5
10.セスキオレイン酸ソルビタン 0.15
11.水素添加大豆リン脂質(※7) 0.1
12.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
13.カルボマー 0.3
14.キサンタンガム 0.05
15.水酸化ナトリウム 0.1
16.1,3−ブチレングリコール 14.0
17.グリセリン 3.0
18.精製水 残 量
19.エタノール 8.0
20.香料 0.05
(製造方法)
A: 成分(1)〜(2)を必要に応じて120℃まで均一に混合する。
B: 成分(3)〜(12)を70℃で均一に混合する。
C: BにAを加え、70℃で均一に混合する。
D: 成分(13)〜(19)を70℃で均一に混合する。
E: DにCを加えて70℃にて乳化し、その後成分(20)を添加混合した後、冷却し、日焼け止め料(水中油乳化型乳液状)を得た。
実施例8の日焼け止め料(水中油乳化型乳液状)は、べたつき感のなさ、TEWLの抑制効果、低温での経時安定性に優れるものであった。

Claims (7)

  1. 次の成分(a)〜(c);
    (a)重量平均分子量が25000〜100000、融点が60℃〜100℃であるプロピレン重合体
    (b)融点60℃未満の炭化水素油
    (c)25℃でペースト状のエステル油
    を含有する水中油型乳化組成物であって、水中油型乳化組成物における全油量が5〜20質量%であり、かつ水中油型乳化組成物における全油量に対する成分(c)の含有割合が10〜50質量%である水中油型乳化組成物。
  2. 前記成分(a)、(b)の含有質量比が、(b)/(a)=10〜100である請求項1記載の水中油型乳化組成物。
  3. 前記成分(a)、(b)、(c)の含有質量比が、(c)/[(a)+(b)]=0.9〜10である請求項1又は2記載の水中油型乳化組成物。
  4. 前記成分(c)が、フィトステロール脂肪酸エステル及び/又はコレステロール脂肪酸エステルである請求項1〜3の何れかの項記載の水中油型乳化組成物。
  5. 前記成分(c)が、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルから選ばれる少なくとも一種である請求項4記載の水中油型乳化組成物。
  6. さらに成分(d)として、アシルメチルタウリン塩を含有する請求項1〜5の何れかの項記載の水中油型乳化組成物。
  7. 化粧料又は皮膚外用剤である請求項1〜6の何れかの項記載の水中油型乳化組成物。
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