JP2016078780A - 車体構造 - Google Patents
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Abstract
Description
アウタパネルの外表部材側端部がヒンジの回動中心よりも外表部材側に配置されることにより、アウタパネルを外表部材に近づけることができ、車体の外観性が確保される(例えば、特許文献1参照。)。
これにより、ヒンジとアウタパネルの干渉が防止され、ドアを大きく開くことができる。さらに、ヒンジ中心近傍のスペースを広く確保できるので、ヒンジレイアウトの設計自由度が向上する。
これにより、外表部材および意匠部材間の離間部を延長部で隠すことができるので、車外側から車体構造の内部が視認される虞がない。
よって、意匠部材がヒンジと多少干渉した場合でも、意匠部材(すなわち、ドア)に損傷が生じることを抑えることができる。これにより、意匠部材の外表部材側の端部をアウタパネルより外表部材方向に延長させることが可能になり、車体の外観性を良好に確保できる。
これにより、連結手段(例えばクリップ用の台座やボルトの頭部など)を収容する空間を、アウタパネルおよび意匠部材間に容易に確保することができる。
すなわち、外方延出部は、ドア内外に延出され、かつ、車内外へも曲げられている。これにより、アウタパネルは外方延出部で上下方向と車内外方向への剛性が高められる。
図1、図2に示すように、車体構造10は、車体11の後部11aにテールゲート開口13を備え、車体11の後部11aにおいて水平方向に向けて複数のゲート支軸14を備え、複数のゲート支軸14を軸に回動してテールゲート開口13を開閉するテールゲート15を備えている。
ゲート本体16は車体11の後部11aを形成する部材である。
上ゲート外表部材18および下ゲート外表部材19は、ゲート本体16の外表面を形成する樹脂製の部材である。
一方、テールゲート15が下方に閉じられることによりテールゲート15が略鉛直に配置される。この状態においてテールゲート開口13がテールゲート15で閉塞される。
サブドア30は、ゲート本体16の右辺部23に上ドアヒンジ24および下ドアヒンジ25を介して回動自在に支持されるドア本体31と、ドア本体31の上部に設けられたドア窓ガラス32とを備えている。
また、アウタパネル37の上半部で上外表部材(外表部材)38が形成されている。
上外表部材38の表面および意匠部材41の表面でサブドア30の外表面が形成される。
上インナパネル35のヒンジ側端部35aに隣接して端壁部35bが形成され、端壁部35bが上ドアヒンジ24を介してゲート本体16の右辺部23の中央23aに支持されている。
上外表部材38が平坦に形成され、上外表部材38でドア本体31の上半部の上ドア外表面38bが形成されている。
段差状に形成されたヒンジ側端部38aが、上ゲート外表部材18のドア側端部18aと車内外方向(矢印C−D方向)において重なるように配置されている。これにより、上外表部材38および上ゲート外表部材18間の上離間部43が上外表部材38のヒンジ側端部38aで覆われる。
樹脂製の意匠部材41でドア本体31の下半部の下ドア外表面41aが形成されている。下ドア外表面41aおよび上ドア外表面38bでドア本体31のドア外表面が形成される。
上ドアヒンジ24のドア支軸48は、テールゲート15のゲート支軸14(図1参照)に対して直交する方向に向けて配置されている。
ドア本体31に複数のボルト・ナットで上ドアヒンジ24が取り付けられ、上ドアヒンジ24の固定部45が右辺部23の中央23aに配置される。この状態で、固定部45の車内28側からスタッドボルト54のねじ部54aにナット55が締め付けられることにより、上ドアヒンジ24が右辺部23の中央23aに複数の締結部47で取り付けられる。
これにより、締結工具(インパクトレンチなど)を差し込むための作業穴などを、スタッドボルト54よりも車外29側(すなわち、上外表部材38側)に備える必要がなく、簡易な構成とすることができる。
ここで、複数のゲート支軸14が水平方向に向けて設けられることにより、テールゲート15が複数のゲート支軸14を軸にして上下方向に回動自在に開閉される。テールゲート15のゲート本体16にサブドア30が設けられている。よって、テールゲート15を開閉する際に、テールゲート15とともにサブドア30も上下方向に回動する。
これにより、テールゲート15を上下方向に開閉する際に、開閉により発生する荷重F1を複数の締結部47で好適に支えることができ、テールゲートのゲート本体16にサブドア30を確実に保持できる。
ここで、複数の締結部47を延出軸57に対して対称に設けないことも考えられる。この場合、サブドア30を開放した際に、延出軸57の一方側に設けた締結部47と、延出軸57の他方側に設けた締結部47とに荷重が偏って作用することが考えられる。
これにより、サブドア30を開放した際に発生する荷重F2を各締結部47で均等にバランスよく受け止めることができる。
また、複数の締結部47が上外表部材38のヒンジ側端部38aよりドア内方(矢印A方向)にのみ設けられている。
さらに、複数の締結部47を回避させてヒンジ延出部46を治具59で押さえ付けることにより、締結部47の個数を減らす必要がない。これにより、サブドア30をテールゲート15に安定させた状態に組み付けることができる。
そこで、上外表部材38のヒンジ側端部38aよりドア内方にのみ複数の締結部47を締結するようにした。これにより、固定部45のドア外方への張出しを抑え、上ドアヒンジ24をコンパクトにできる。
締結部67は、上ドアヒンジ24の締結部47(図4参照)と同じ構成であり、各構成部材に締結部47と同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
テールゲート15を閉じた状態において、膨出部74は、下ドアヒンジ25の車外29側に配置された平坦な頂部75と、頂部75の上端75aから上方へ向けて下り勾配に延ばされた上傾斜部76と、頂部75の下端75bから下方へ向けて下り勾配に延ばされた下傾斜部77とを有する。
下傾斜部77は、下ドアヒンジ25の回動中心79よりもドア外方に延出する下外方延出部(外方延出部)77aを有している。さらに、下外方延出部77aは、ドア外方に延出するにつれて、車内方向へも向かうように延出されている。
これにより、アウタパネル37およびインナパネル34は上外方延出部76aおよび下外方延出部77a(すなわち、膨出部74)で上下方向(すなわち、ゲート支軸14(図1参照)に対して直交する矢印E方向)と車内外方向(矢印C−D方向)への剛性が高められている。
よって、下アウタパネル39のヒンジ側端部39aが下ドアヒンジ25の回動中心79よりドア外方(矢印B方向)に位置している場合と比べて、サブドア30の開時にヒンジ側端部39aが車内28側に回り込む距離を小さくできる。
これにより、下ドアヒンジ25(特に、固定部65)とヒンジ側端部39aとの干渉が防止され、サブドア30を矢印方向に大きく開放できる。さらに、回動中心79近傍の空間82を広く確保できるので、ヒンジレイアウトの設計の自由度が向上する。
意匠部材41のヒンジ側端部41bは、意匠部材41の下ドア外表面41aのうち、ドア幅方向(矢印A−B方向)において開放端30b(図1参照)とは反対側の右側縁部30a(図1参照)である。
下ゲート外表部材19の外表面19bと意匠部材41の下ドア外表面41aとが略面一に配置されている。意匠部材41は、ヒンジ側端部41bに形成された意匠延長部(延長部)85を有する。
よって、意匠部材41が下ドアヒンジ25と多少干渉した場合でも、意匠部材41(すなわち、サブドア30)に損傷が生じることを抑えることができる。これにより、意匠部材41のヒンジ側端部41bや意匠延長部85を下アウタパネル39のヒンジ側端部39aより下ゲート外表部材19側に延長させることが可能になり、車体11の外観性を良好に確保できる。
これにより、下ゲート外表部材19および意匠部材41間の下離間部83を意匠延長部85で一層良好に覆うことができ、車体11の外観性を一層良好に確保できる。
これにより、車外29側から車体構造10の内部構造を視認することを上下方向に連続した領域で防止できる。
よって、下アウタパネル39のヒンジ側端部39aを意匠延長部85から離すことができる。これにより、意匠延長部85と下アウタパネル39のヒンジ側端部39aとが干渉することを防止できる。
これにより、意匠部材41およびアウタパネル間に車内外方向(矢印C−D方向)の空間94が確保される。よって、クリップ91用の台座92を収容する空間94を容易に確保できる。
例えば、前記実施例では、テールゲート15に取り付けたドアに本発明を適用させる例について説明したが、これに限定するものではなく、車体自体に取り付けるドアに本発明を適用させることも可能である。
例えば、ボルトを使用した場合でも、意匠部材41およびアウタパネル間の空間にボルトの頭部あるいはナットを収容することが可能である。
例えば、連結手段としてボルト・ナットや接着剤などの他の連結手段を用いることも可能である。
11 車体
16 ゲート本体(車体の後部)
19 下ゲート外表部材(車体の外表部材)
19a 下ゲート外表部材の意匠部材側端部(外表部材の意匠部材側端部)
19b 下ゲート外表部材の外表面(車体の外表面)
24 上ヒンジ(ヒンジ)
25 下ヒンジ(ヒンジ)
28 車内
29 車外
30 サブドア(ドア)
39 下アウタパネル(アウタパネル)
39a 下アウタパネルのヒンジ側端部(アウタパネルの外表部材側端部)
39b 下アウタパネルの取付孔(取付部位)
41 意匠部材
41a 下ドア外表面(ドアの外表面、意匠部材の外表面)
41b 意匠部材のヒンジ側端部(意匠部材の外表部材側の端部)
76 上傾斜部
76a 上外方延出部(外方延出部)
77 下傾斜部
77a 下外方延出部(外方延出部)
79 下ヒンジの回動中心(ヒンジの回動中心)
83 下離間部(離間部)
85 意匠延長部(延長部)
91 クリップ(連結手段)
Claims (6)
- 車体にヒンジによって回動自在に支持されるドアが設けられた車体構造であって、
前記ドアは前記ヒンジにより前記車体に対して前記ドアの開放端を車外方向に開くように前記車体に支持され、
前記車体は、前記車体の外表面を形成する外表部材を有し、
前記ドアは、前記ヒンジより車外側に金属製のアウタパネルを有し、
前記アウタパネルの前記外表部材側端部は前記ヒンジの回動中心よりも前記ドア内方に位置しており、
前記ドアは、前記アウタパネルより車外側に、前記ドアの外表面を形成する樹脂製の意匠部材を有し、
前記意匠部材の外表面のうち、ドア幅方向において前記開放端とは反対側の端部である前記外表部材側の端部と、前記外表部材の外表面のうち意匠部材側端部とは、離間部を介して離間しており、
前記外表部材と前記意匠部材は略面一に配置されており、
前記意匠部材は、外表面のうち前記外表部材側の端部から、前記外表部材方向かつ車内方向に延長された延長部を有することを特徴とする車体構造。 - 前記延長部は前記外表部材と車内外方向において重なることを特徴とする請求項1記載の車体構造。
- 前記延長部は、ドア内外方向とも車内外方向とも直交する方向において、前記離間部に沿って連続して設けられていることを特徴とする請求項2記載の車体構造。
- 前記アウタパネルはドア内外方向において前記意匠部材の外表部材側端部よりも前記ドア内方に位置していることを特徴とする請求項2または請求項3記載の車体構造。
- 前記意匠部材は、前記アウタパネルに設けられた連結部位において連結手段にて取り付けられており、
前記連結部位は、前記回動中心よりも車内側に設けられていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項記載の車体構造。 - 前記アウタパネルは、前記ヒンジより上方、下方において、前記回動中心よりもドア外方に延出する外方延出部を有しており、
前記外方延出部は、ドア外方に延出するにつれて、車内方向へも向かうことを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項記載の車体構造。
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