JP2016078778A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係るタイヤ2では、このタイヤ2が車両に装着されたときの車両の内側が裏側とされたとき、バンド18はベルト16の裏側端近辺にて折り返されている。これによりバンド18にセンター部32と第一エッジ部34とが形成されている。第一エッジ部34は、センター部32とベルト16との間に位置している。好ましくは、このタイヤ2が車両に装着されたときの車両の外側が表側とされたとき、バンド18はベルト16の表側端近辺にて折り返されている。これによりバンド18に第二エッジ部40がさらに形成されている。第二エッジ部40は、センター部32の半径方向外側に積層されている。
【選択図】図1
Description
初期歪み:10%
振幅:±2.0%
周波数:10Hz
変形モード:引張
測定温度:70℃
[実施例1]
ゴムシートを備えないことの他は図1に示された構成を備えた実施例1のタイヤを得た。タイヤのサイズは、265/35R18とされた。表1にこのタイヤの諸元が示されている。このバンドはS字形である。このことが、バンド形状の欄に「S字」として表されている。このベルトのコードの赤道面CLに対する傾斜角度の絶対値αは、30°である。バンドのコードの材料はアラミド繊維である。このタイヤでは、厚みTSは、0.3mmである。
バンドの構造が、一層のフルバンド及び一対の一層のエッジバンドより構成されていることの他は実施例1と同様にして、比較例1のタイヤを得た。バンドが一層のフルバンド及び一対の一層のエッジバンドより構成されていることは、バンド形状の欄に「1FB+1EB」として表されている。これは従来のタイヤである。
バンドがC字形であることの他は実施例1と同様にして、実施例2のタイヤを得た。
バンドが反転S字形であることの他は実施例1と同様にして、比較例2のタイヤを得た。ここで反転S字形とは、第一エッジ部がセンター部の半径方向外側に位置し、第二エッジ部がセンター部の半径方向内側に位置する構造を意味する。バンドが反転S字形であることは、バンド形状の欄に「反転S字」として表されている。
バンドの構造を変更し幅W1と間隔Sとを表2の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例3−6のタイヤを得た。
幅W2を表3の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例7−10のタイヤを得た。
バンドの構造を変更し間隔Sを表4の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例11−14のタイヤを得た。
試作タイヤを標準リム(サイズ=18×9.5J)に組み込み、このタイヤに空気を充填して内圧を180kPaとした。このタイヤを排気量が2600ccであるリア駆動の自動車の後輪に装着した。前輪には、市販のタイヤ(サイズ:265/35R18)を装着し、その内圧が180kPaとなるように空気を充填した。この自動車を、その路面がアスファルトであるサーキットコースで走行させた。一周4.5kmのコースを10周走行させて、ラップタイムを測定した。測定結果の平均値の逆数が、比較例1の値を100とした指数として下記表1から表4に示されている。値が大きいほど好ましい。
上記ラップタイムと同じ条件で自動車を走行させて、操縦安定性についてドライバーによる官能評価を行った。この結果が、比較例1の結果を100とした指数として下記表1から表4に示されている。値が大きいほど好ましい。
試作タイヤを正規リム(サイズ=18×9.5J)に組み込み、このタイヤに空気を充填して内圧を120kPaとした。このタイヤをドラム式走行試験機に装着し、7.0kNの縦荷重をタイヤに負荷した。スリップ角は1.5°に設定された。キャンバー角は2.8°に設定された。このタイヤを、200km/hの速度で、半径が1.7mであるドラムの上を60分間走行させた。このタイヤの断面をX線検査装置で撮影し、目視でベルトの端及びバンドの端において発生したルースの長さが測定された。最も長いルースの長さが、下記の表1から4に示されている。数値が小さいほど、好ましい。
試作タイヤを標準リム(サイズ=18×9.5J)に組み込み、このタイヤに空気を充填して内圧を180kPaとした。このタイヤを排気量が2600ccであるリア駆動の自動車の後輪に装着した。前輪には、市販のタイヤ(サイズ:265/35R18)を装着し、その内圧が180kPaとなるように空気を充填した。この自動車を、その路面がアスファルトであるサーキットコースで150km走行させた。このタイヤを解体してトレッド54の摩耗量を測定した。摩耗量の逆数が比較例1の結果を100とした指数として下記表1から表4に示されている。値が大きいほど好ましい。
[実施例15]
ゴムシートを備えないことの他は図1に示された構成を備えた実施例15のタイヤを得た。タイヤのサイズは、280/680R18とされた。表5にこのタイヤの諸元が示されている。このバンドはS字形である。このことが、バンド形状の欄に「S字」として表されている。このタイヤにおいて、幅W1は20mm、幅W2は60mm、間隔Sは7mmとされた。バンドのコードの材料はアラミド繊維である。このことが、バンド材料の欄に「alamide」として表されている。このタイヤでは、厚みTSは、0.3mmである。
バンドの構造が一層のフルバンドより構成されており、ベルトのコードの赤道面CLに対する傾斜角度の絶対値αを表5の通りとしたことの他は実施例15と同様にして、比較例3のタイヤを得た。バンドが一層のフルバンドより構成されていることは、バンド形状の欄に「1FB」として表されている。これは従来のタイヤである。
絶対値αを表5に示される通りとしたことの他は実施例15と同様にして、実施例16−19のタイヤを得た。
表6に示される通りの厚みTRを有するゴムシートを備えていることの他は実施例15と同様にして、実施例20−23のタイヤを得た。このゴムシートの幅WRは30mmである。
バンドのコードの材料がアラミド繊維とナイロン繊維とから構成されるハイブリッド繊維であることの他は実施例15と同様にして、実施例24のタイヤを得た。バンドのコードの材料がハイブリッド繊維であるが、バンド材料の欄に「hybrid」として表されている。
バンドのコードの材料がアラミド繊維とナイロン繊維とから構成されるハイブリッド繊維であり表6に示される通りの厚みTRを有するゴムシートを備えていることの他は実施例15と同様にして、実施例25のタイヤを得た。
試作タイヤを標準リム(サイズ=18×9.5J)に組み込み、このタイヤに空気を充填して内圧を200kPaとした。このタイヤを排気量が3000ccであるリア駆動の自動車の後輪に装着した。前輪には、市販のタイヤ(サイズ:280/680R18)を装着し、その内圧が200kPaとなるように空気を充填した。この自動車を、その路面がアスファルトであるサーキットコースで走行させて、グリップ力についてドライバーによる官能評価を行った。この結果が、比較例3の結果を100とした指数として下記表5及び6に示されている。値が大きいほど好ましい。
タイヤをリム(サイズ=18×9.5J)に組み込み、このタイヤに空気を充填して内圧を200kPaとした。このタイヤをドラム式走行試験機に装着し、6kNの縦荷重をタイヤに負荷した。スリップ角は、1.5°とした。キャンバー角は、2.8°とした。このタイヤを、直径が1.7mであるドラムの上を走行させた。速度を段階的に上昇させて、タイヤが破壊したときの速度に基づいて、評価を行った。この結果が、比較例3を100とした指数で、下記の表5及び6に示されている。数値が大きいほど、高速耐久性に優れる。
4、54・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・ビード
10、56・・・カーカス
10a・・・第一プライ
10b・・・第二プライ
12、58・・・インナーライナー
14・・・チェーファー
16、60・・・ベルト
16a、60a・・・内側層
16b、60b・・・外側層
18、62・・・バンド
20、64・・・ゴムシート
22・・・トレッド面
24・・・コア
26・・・エイペックス
28・・・コード
30・・・トッピングゴム
31・・・ベルトの裏側端
32、68・・・センター部
34・・・第一エッジ部
36・・・第一エッジ部の表側端
38・・・外側層の裏側端
40、70・・・第二エッジ部
42、66・・・ベルトの表側端
44・・・第一エッジ部の裏側端
45・・・内側層の裏側端
46、76・・・第二エッジ部の表側端
47・・・内側層の表側端
48、72・・・第二エッジ部の裏側端
49、74・・・外側層の表側端
50・・・トレッド端
Claims (12)
- その外面がトレッド面をなすトレッドと、このトレッドの半径方向内側に位置するベルトと、このベルトの半径方向外側にてこのベルトを覆うバンドとを備えており、
このタイヤが車両に装着されたときの車両の内側が裏側とされ、このタイヤが車両に装着されたときの車両の外側が表側とされたとき、
このタイヤを周方向に垂直な面で切った断面において、上記バンドが上記ベルトの裏側端近辺にて折り返されており、これにより上記バンドにセンター部と第一エッジ部とが形成されており、
上記第一エッジ部が、上記センター部と上記ベルトとの間に位置している空気入りタイヤ。 - 上記第一エッジ部の軸方向幅が10mm以上30mm以下である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- このタイヤを周方向に垂直な面で切った断面において、上記バンドが上記ベルトの表側端近辺にて折り返されており、これにより上記バンドに第二エッジ部がさらに形成されており、
上記第二エッジ部が、上記センター部の半径方向外側に積層されている請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。 - このタイヤを周方向に垂直な面で切った断面において、上記バンドが上記ベルトの表側端近辺にて折り返されており、これによりバンドには第二エッジ部がさらに形成されており、
上記第二エッジ部が、上記センター部と上記ベルトとの間に位置している請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。 - 上記第二エッジの軸方向幅が50mm以上80mm以下である請求項3又4に記載の空気入りタイヤ。
- 上記ベルトが内側層とこの内側層の半径方向外側に積層された外側層とを備えており、 上記第一エッジ部の表側端が上記外側層の裏側端よりも表側に位置しており、
上記第一エッジ部の表側端と上記外側層の裏側端との軸方向距離が5mm以上10mm以下である請求項1から5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。 - 上記ベルトが内側層とこの内側層の半径方向外側に積層された外側層とを備えており、
上記内側層及び上記外側層のそれぞれが、並列された多数のコードを備えており、
上記内側層のコード及び上記外側層のコードが、赤道面CLに対して傾斜しており、
上記内側層のコードの赤道面CLに対する傾斜方向が、上記外側層のコードの赤道面CLに対する傾斜方向とは逆であり、
上記内側層のコード及び上記外側層のコードの赤道面CLに対する傾斜角度の絶対値が、30°以上75°以下である請求項1から6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。 - 上記内側層及び外側層の軸方向外側端を覆う一対のゴムシートをさらに備えている請求項7に記載の空気入りタイヤ。
- それぞれのゴムシートの軸方向幅WRが20mm以上40mm以下であり、このゴムシートの厚みTRが0.3mm以上0.7mm以下である請求項8に記載の空気入りタイヤ。
- 上記ゴムシートの損失正接LTが0.2以下である請求項8又は9に記載の空気入りタイヤ。
- トレッド面上の点であって、赤道面CLからの軸方向距離が赤道面CLからトレッド端50までの軸方向距離の0.8倍である点がPとされたとき、点Pにおけるトレッドの厚みTSが、2.0mm以上3.0mm以下である請求項1から10のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 上記バンドが実質的に周方向に延びるコードを備えており、
このコードが、ナイロン繊維及びアラミド繊維を有するハイブリッド繊維である請求項1から11のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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