JP2016076391A - 金属空気電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料金属や電解液を、使用者あるいは業者が交換することなく、再利用することができる金属空気電池を提供する。【解決手段】金属空気電池(1)は、放電が行なわれるときに電解液(104)中で金属イオンと水酸化物イオンとを生成する過程で電気エネルギーを負荷(10)に与える放電部(100)と、放電部(100)とは独立に設けられ、充電が行なわれるときに電解液(204)中で金属酸化物から金属イオンが還元されて粒子状の燃料金属を析出する充電部(200)と、放電部(100)から充電部(200)を介して放電部(100)までの流路(4)に電解液を循環させるポンプ(3)と、を具備している。【選択図】図1
Description
本発明は、金属極と空気極と電解質層とを備えた金属空気電池に関する。
金属空気電池は、金属極と、空気極(正極)と、電解質層(電解液)とを備えている(例えば、特許文献1)。金属空気電池では、燃料(燃料金属)を含む電解液が使用される。金属空気電池では、放電が行なわれるときに電解液中で、金属極により金属イオンと、空気極により水酸化物イオンとを生成する過程で電気エネルギーを負荷に与える。
金属空気電池では、燃料金属の量や、燃料金属を含む電解液の量によって、放電容量が決定される。そのため、金属空気電池を一次電池として使用する場合は、金属空気電池(電池ユニット)自体を交換する必要がある。特許文献1に記載された金属空気電池は、一次電池であるため、金属空気電池自体を交換する必要がある。
一方、金属空気電池を二次電池として使用する場合は、充放電可能であるため、金属空気電池自体を交換する必要はない。
しかしながら、金属空気電池は、放電で金属酸化物が生成されることにより、電解液中の燃料金属の量が減少する。金属空気電池を二次電池として使用する場合は、燃料金属の量が減少した分だけ元に戻すために充電を行なうが、充電している間は金属空気電池を使用できない上、放電に使用した正極(空気極)で充電を行なうと空気極が劣化してしまうという欠点もある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、燃料金属や電解液を、使用者あるいは業者が交換することなく、再利用することができる金属空気電池を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点では、金属空気電池は、放電が行なわれるときに電解液中で金属イオンと水酸化物イオンとを生成する過程で電気エネルギーを負荷に与える放電部と、前記放電部とは独立に設けられ、充電が行なわれるときに前記電解液中で金属酸化物から前記金属イオンが還元されて粒子状の燃料金属を析出する充電部と、前記放電部から前記充電部を介して前記放電部までの流路に前記電解液を循環させるポンプと、を具備することを特徴とする。
本発明の第2の観点では、第1の観点において、金属空気電池は、前記充電部と前記ポンプとを内蔵する充電器、を更に具備することを特徴とする。
本発明の第3の観点では、第1の観点、又は、第2の観点において、前記充電部で生成される前記粒子状の燃料金属の粒径が、5[μm]〜500[μm]であることを特徴とする。
本発明の第4の観点では、第1の観点から第3の観点のいずれかにおいて、前記充電部で生成される前記粒子状の燃料金属の比表面積が、0.01[m2/g]〜5[m2/g]であることを特徴とする。
本発明の第5の観点では、第1の観点から第4の観点のいずれかにおいて、前記放電部に循環される前記粒子状の燃料金属の重量M1[g]と前記放電部に循環される前記電解液の重量M2[g]との関係が、0.1≦M1/M2≦10であることを特徴とする。
本発明の第6の観点では、第1の観点から第5の観点のいずれかにおいて、前記充電部で生成される粒子状の燃料金属及び前記充電部に循環される前記金属酸化物の重量M3[g]と前記充電部に循環される電解液の重量M4[g]との関係が、0.01≦M3/M4≦0.2であることを特徴とする。
本発明の第7の観点では、第1の観点から第6の観点のいずれかにおいて、前記放電部に循環される前記電解液の重量M2[g]と前記放電部に循環される前記電解液の重量M4[g]との重量比M2/M4が、0.005〜1.0であることを特徴とする。
本発明の第8の観点では、第1の観点から第7の観点のいずれかにおいて、前記充電部における電極投影面積に対する充電電流密度が、50mA/cm2以上であることを特徴とする。
本発明において、放電部では、放電が行なわれるときに電解液中で金属極から金属イオンと空気極から水酸化物イオンとを生成する過程で電気エネルギーを負荷に与えている。しかしながら、放電部により放電が行なわれることにより放電部内で金属酸化物が生成され、電解液中の燃料金属が減少する。すなわち、放電部内の電解液は組成変化する。そこで、放電部とは独立に設けられた充電部では、充電が行なわれるときに、ポンプにより循環された電解液(使用済みの電解液)中で、金属酸化物から金属イオンが還元されて粒子状の燃料金属を充電部内の金属極に析出する。そのため、本発明によれば、放電部と充電部とをそれぞれ独立に設けることにより、放電部において放電により組成変化した電解液(使用済みの電解液)を、充電部内の電解液により再利用することができる上に、放電部の電解液中で減少した燃料金属を、充電部の金属極に析出された粒子状の燃料金属により再利用することができる。
また、本発明によれば、放電部を使用している間に充電部で燃料金属を再生することが可能であり、再生した電解液と燃料金属を使用済みの電解液とをポンプにより交換するだけの時間で放電を行なうことが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の金属空気電池1の構成を示す図である。図1に示されるように、金属空気電池1は、二次電池として使用され、放電部100と、充電部200と、ポンプ3と、流路4とを具備している。
図1は、本発明の金属空気電池1の構成を示す図である。図1に示されるように、金属空気電池1は、二次電池として使用され、放電部100と、充電部200と、ポンプ3と、流路4とを具備している。
充電部200は、放電部100とは独立に設けられている。ポンプ3は、放電部100から充電部200を介して放電部100までの流路4に電解液を循環させる。流路4は、放電部100から充電部200までの第1流路4Aと、充電部200から放電部100までの第2流路4Bとを含んでいる。
充電部200とポンプ3とは充電器2に内蔵されている。これにより、本発明の第1実施形態に係る金属空気電池1では、放電部100を移動体などに搭載することができる。
[放電部100]
図1では、放電部100の断面を示している。放電部100は、中心軸CA1を中心とする円柱形状である。放電部100は、蓋用閉塞部材101と、空気極102と、金属極である燃料極集電体103と、電解液104と燃料金属との混合物と、底用閉塞部材105とを具備している。なお、放電部100は、平面(燃料極集電体の両面に対して空気極が対向している)や、円筒形等のように種々の形状でもよい。
図1では、放電部100の断面を示している。放電部100は、中心軸CA1を中心とする円柱形状である。放電部100は、蓋用閉塞部材101と、空気極102と、金属極である燃料極集電体103と、電解液104と燃料金属との混合物と、底用閉塞部材105とを具備している。なお、放電部100は、平面(燃料極集電体の両面に対して空気極が対向している)や、円筒形等のように種々の形状でもよい。
燃料極集電体103は、中心軸CA1を中心とする円柱形状である。燃料極集電体103は、陰極(負極)として使用される。なお、燃料極集電体103は、平板であったり、かご型であったり、多孔構造であったりするように、放電部100の形状に適用可能であれば多様な構成をとってもよい。
燃料極集電体103の材料としては、例えば、ステンレス鋼、ニッケル、鉄、マグネシウム、アルミニウム、リチウム等の金属が使用されるが、その種類は特に限定されるものではない。また、燃料極集電体103の材料としては、単体からなる構成に限定されるものではなく、めっきや合金等の構成であってもよい。燃料極集電体103の形状としては、平板のみならず、メッシュやエッチングパンチングメタル等の有孔金属であってもよい。好ましくは、燃料極集電体103の形状としては、発泡金属のような空隙率が高いものであってもよい。
燃料極集電体103と空気極102との間には、図示しないセパレータが設けられている。空気極102は、陽極(正極)として使用される。
空気極102は、集電体121と、触媒層122と、撥液層124とを具備している。集電体121は、中心軸CA1を中心とする筒形状であり、多孔質の材料で形成されている。集電体121の外側面には、触媒層122が形成されている。集電体121の材料としては、例えば、ステンレス鋼やニッケル等の金属が使用されるが、その種類は特に限定されるものではない。触媒層122の周囲には、撥液層124が形成されている。撥液層124は、撥水性を有する多孔質の材料で形成され、外部の空気から酸素を取り込む。なお、集電体121は、筒形状に限定されず、放電部100の形状に適用可能であれば多様な構成をとってもよく、触媒層122と、撥液層124は、多様な構成の集電体121に適用可能である。
中心軸CA1方向における空気極102と燃料極集電体103との両端面は、それぞれ、蓋用閉塞部材101、底用閉塞部材105により固定されている。蓋用閉塞部材101と底用閉塞部材105とは、円板形状である。なお、蓋用閉塞部材101と底用閉塞部材105とは、円板形状に限定されず、放電部100の形状に適用可能であれば多様な構成をとってもよい。
放電部100内において、蓋用閉塞部材101と空気極102と燃料極集電体103と底用閉塞部材105とにより形成される空間には、電解質層として電解液104が充填される。電解液104の種類としては、アルカリ水溶液であれば、特に限定されるものではないが、例えば、燃料金属として亜鉛を用いた場合には、水酸化カリウム水溶液が使用される。
金属空気電池1において、放電部100により放電が行なわれる場合、空気極102と燃料極集電体103とが負荷10を介して電気的に接続される。この場合、放電部100内に含まれる金属は酸化されて、金属イオン(本実施形態においては、亜鉛イオン(Zn2+))が生成され、電子は燃料極集電体103から負荷10を介して空気極102に供給される。空気極102においては、撥液層124を透過した空気中の酸素が、空気極102に供給された電子により還元されて水酸化物イオン(OH−)が生成される。
ここで、放電部100により放電が行なわれることにより、金属(亜鉛)が金属イオン(亜鉛イオン)、酸素が水酸化物イオンに変化する過程で、負荷10に対して電気エネルギーを与えることができる。一方、放電部100により放電が行なわれることにより放電部100内で電解液104中の金属イオン濃度が上昇、また、金属酸化物が生成され、電解液104中の燃料金属(亜鉛)が減少する。すなわち、放電部100内の電解液104の組成は変化する。減少した燃料金属(亜鉛)を含む組成変化した電解液104は、後述の充電部200により生成される新しい燃料金属(粒子状の亜鉛)を含む電解液に交換される。
[充電部200]
図1では、充電部200の断面を示している。充電部200は、中心軸CA2を中心とする円柱形状である。充電部200は、蓋用閉塞部材201と、金属極である陽極202と、金属極である金属析出電極203と、電解液204と、底用閉塞部材205とを具備している。なお、充電部200は、平面や、円筒形等のように種々の形状でもよい。
図1では、充電部200の断面を示している。充電部200は、中心軸CA2を中心とする円柱形状である。充電部200は、蓋用閉塞部材201と、金属極である陽極202と、金属極である金属析出電極203と、電解液204と、底用閉塞部材205とを具備している。なお、充電部200は、平面や、円筒形等のように種々の形状でもよい。
金属析出電極203は、中心軸CA2を中心とする円柱形状である。金属析出電極203は、陰極(負極)として使用される。なお、金属析出電極203は、平板であったり、かご型であったり、多孔構造であったりするように、充電部200の形状に適用可能であれば多様な構成をとってもよい。
金属析出電極203の材料としては、例えば、亜鉛、ステンレス鋼、ニッケル、鉄、マグネシウム、アルミニウム、リチウム等の金属が使用されるが、その種類は特に限定されるものではない。また、金属析出電極203の材料としては、単体からなる構成に限定されるものではなく、めっきや合金等の構成であってもよい。金属析出電極203の形状としては、平板のみならず、メッシュやエッチングパンチングメタル等の有孔金属であってもよい。好ましくは、金属析出電極203の形状としては、発泡金属のような空隙率が高いものであってもよい。
本実施形態においては、金属析出電極203の材料として、例えば、ニッケルが使用され、金属析出電極203の形状として、有孔金属であるものとする。
金属析出電極203と陽極202との間には、図示しないセパレータが設けられている。
陽極202は、中心軸CA2を中心とする筒形状である。陽極202の材料としては、例えば、亜鉛、ステンレス鋼、ニッケル、鉄、マグネシウム、アルミニウム、リチウム等の金属が使用されるが、その種類は特に限定されるものではない。また、陽極202の材料としては、単体からなる構成に限定されるものではなく、めっきや合金等の構成であってもよい。陽極202の形状としては、平板のみならず、メッシュやエッチングパンチングメタル等の有孔金属であってもよい。好ましくは、陽極202の形状としては、発泡金属のような空隙率が高いものであってもよい。なお、陽極202は、筒形状に限定されず、充電部200の形状に適用可能であれば多様な構成をとってもよい。
本実施形態においては、陽極202の材料として、例えば、ニッケルが使用され、陽極202の形状として、有孔金属であるものとする。
中心軸CA2方向における陽極202と金属析出電極203との両端面は、それぞれ、蓋用閉塞部材201、底用閉塞部材205により固定されている。蓋用閉塞部材201と底用閉塞部材205とは、円板形状である。なお、蓋用閉塞部材201と底用閉塞部材205とは、円板形状に限定されず、充電部200の形状に適用可能であれば多様な構成をとってもよい。
蓋用閉塞部材201と陽極202と金属析出電極203と底用閉塞部材205とにより形成される空間には、放電部100から流路4(第1流路4A)を介して循環された電解液104が電解液204として充填される。
金属空気電池1において、充電部200により充電が行なわれる場合、陽極202と金属析出電極203とが電源20を介して電気的に接続され、電源20により陽極202と金属析出電極203との間に電圧が供給される。この場合、電子は陽極202から電源20を介して金属析出電極203に供給される。金属析出電極203においては、金属析出電極203に供給される電子により、電解液204中の金属酸化物から金属イオンが還元されて、金属析出電極203の表面に粒子状の燃料金属(この場合、亜鉛)が析出される。
ここで、充電部200内の陽極202と金属析出電極203との間にセパレータが設けられているため、陽極202と金属析出電極203とが短絡することを防止できる。
[流路4]
放電部100の蓋用閉塞部材101、底用閉塞部材105には、それぞれ、貫通孔101A、105Aが設けられている。充電部200の蓋用閉塞部材201、底用閉塞部材205には、それぞれ、貫通孔201A、205Aが設けられている。
放電部100の蓋用閉塞部材101、底用閉塞部材105には、それぞれ、貫通孔101A、105Aが設けられている。充電部200の蓋用閉塞部材201、底用閉塞部材205には、それぞれ、貫通孔201A、205Aが設けられている。
放電部100の底用閉塞部材105の貫通孔105Aには、第1パイプの一端が接続され、充電部200の蓋用閉塞部材201の貫通孔201Aには、その第1パイプの他端が接続される。第1パイプにより、第1流路4Aが形成される。
充電部200の底用閉塞部材205の貫通孔205Aには、第2パイプの他端が接続され、放電部100の蓋用閉塞部材101の貫通孔101Aには、その第2パイプの他端が接続される。第2パイプにより、第2流路4Bが形成される。
上記の流路4において、充電部200の金属析出電極203に析出された粒子状の金属(亜鉛)は、ポンプ3により電解液を循環させるだけで放電部100に運ばれる。
具体的には、充電部200において、粒子状の金属(亜鉛)は、充電時に金属析出電極203に析出する際に、金属析出電極203の表面に被覆するように析出したり、苔状(粒子状)に析出したりする。金属が苔状に析出した場合、そのまま金属析出電極203に付着したままのものや、金属析出電極203から脱落するものもある。金属析出電極203がメッシュやエッチングパンチングメタル等の有孔金属である場合や、充電時の電流密度が高い場合では、苔状の金属が析出しやすく、ポンプ3の循環で付着していた苔状の金属が脱落することもある。また、充電部200内に物理的な機構を設けて、金属析出電極203から苔状の金属を強制的に脱落させる方法も考えられる。このように、上記の流路4において、充電部200の金属析出電極203に析出された粒子状の金属は、ポンプ3により電解液を循環させるだけで放電部100に運ばれる。
上記の流路4において、充電部200で充電された電気エネルギー(電荷)は、ポンプ3により電解液を循環させるだけで放電部100に移動させることができる。
具体的には、充電部200で充電された電気エネルギー(電荷)は、析出金属粒子(充電部200の金属析出電極203に析出された粒子状の金属)であり、この析出金属粒子が放電部100の燃料極集電体103と接触することで、放電部100が電池として働き、電流を取り出すことができる。上述のように、放電部100において、析出金属粒子が酸化されて金属酸化物になる際に電気エネルギーが取り出され、充電部200において、金属酸化物が金属に還元されることにより充電が行なわれる。
以上の説明により、本発明の第1実施形態に係る金属空気電池1では、放電部100と充電部200とをそれぞれ独立に設け、ポンプ3により放電部100から充電部200を介して放電部100までの流路4に電解液104(電解液204)を循環させている。この構成により、以下の効果を実現する。
本発明の第1実施形態に係る金属空気電池1において、放電部100では、放電が行なわれるときに電解液104中で金属イオン(亜鉛イオン)と水酸化物イオンとを生成する過程で電気エネルギーを負荷10に与えている。しかしながら、放電部100により放電が行なわれることにより放電部100内で金属酸化物が生成され、電解液104中の燃料金属(亜鉛)が減少する。すなわち、放電部100内の電解液104は組成変化する。そこで、放電部100とは独立に設けられた充電部200では、充電が行なわれるときに、ポンプ3により循環された電解液104(使用済みの電解液)中で、金属酸化物から金属イオンが還元されて粒子状の燃料金属(亜鉛)が燃料金属として金属析出電極203に析出される。そのため、本発明の第1実施形態に係る金属空気電池1によれば、放電部100と充電部200とをそれぞれ独立に設けることにより、放電部100において放電により組成変化した電解液104(使用済みの電解液)を、充電部200内の電解液204により再利用することができる上に、放電部100の電解液104中で減少した燃料金属(亜鉛)を、充電部200の金属析出電極203に析出された粒子状の燃料金属(亜鉛)により再利用することができる。
また、本発明の第1実施形態に係る金属空気電池1によれば、放電部100を使用している間に充電部200で燃料金属を再生することが可能であり、充電部200内で再生した電解液204と放電部100内で燃料金属が使用された電解液104とをポンプ3により交換するだけの時間で放電を行なうことが可能となる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態の変更点のみ説明する。
第2実施形態では、第1実施形態の変更点のみ説明する。
充電部200で生成される粒子状の燃料金属(亜鉛)の粒径が、5[μm]〜500[μm]であることが好ましい。
(第3実施形態)
第3実施形態では、第1、2実施形態の変更点のみ説明する。
第3実施形態では、第1、2実施形態の変更点のみ説明する。
充電部200で生成される粒子状の燃料金属(亜鉛)の比表面積が、0.01[m2/g]〜5[m2/g]であることが好ましい。
(第4実施形態)
第4実施形態では、第1〜3実施形態の変更点のみ説明する。
第4実施形態では、第1〜3実施形態の変更点のみ説明する。
放電部100に循環される粒子状の燃料金属(亜鉛)の重量M1[g]と放電部100に循環される電解液の重量M2[g]との関係が、0.1≦M1/M2≦10であることが好ましい。
(第5実施形態)
第5実施形態では、第1〜4実施形態の変更点のみ説明する。
第5実施形態では、第1〜4実施形態の変更点のみ説明する。
充電部200で生成される粒子状の燃料金属(亜鉛)及び充電部200に循環される金属酸化物の重量M3[g]と充電部200に循環される電解液の重量M4[g]との関係が、0.01≦M3/M4≦0.2である。
(第6実施形態)
第6実施形態では、第1〜5実施形態の変更点のみ説明する。
第6実施形態では、第1〜5実施形態の変更点のみ説明する。
放電部100に循環される電解液104の重量M2[g]と充電部200に循環される電解液204の重量M4[g]との重量比M2/M4が、0.005〜1.0である。
(第7実施形態)
第7実施形態では、第1〜6実施形態の変更点のみ説明する。
第7実施形態では、第1〜6実施形態の変更点のみ説明する。
充電部200における電極投影面積に対する充電電流密度が、50mA/cm2以上である。
(実験)
充電部200の金属析出電極203の材料、形状をそれぞれニッケル、メッシュ(20mesh)とし、陽極202の材料、形状をそれぞれニッケル、メッシュ(100mesh) とし、燃料金属を亜鉛とし、電解液を水酸化カリウム水溶液として、金属析出電極5の投影面積あたりの電流密度を180[mA/cm2]として充電したところ、図2に示すような構造の亜鉛が析出された。粒径は20[μm]〜300[μm]であり、比表面積は0.69[m2/g]であった。この微粒子の亜鉛を用いた場合の電解液量あたりの放電容量は0.86[Ah/mL]であった。
充電部200の金属析出電極203の材料、形状をそれぞれニッケル、メッシュ(20mesh)とし、陽極202の材料、形状をそれぞれニッケル、メッシュ(100mesh) とし、燃料金属を亜鉛とし、電解液を水酸化カリウム水溶液として、金属析出電極5の投影面積あたりの電流密度を180[mA/cm2]として充電したところ、図2に示すような構造の亜鉛が析出された。粒径は20[μm]〜300[μm]であり、比表面積は0.69[m2/g]であった。この微粒子の亜鉛を用いた場合の電解液量あたりの放電容量は0.86[Ah/mL]であった。
以上のように、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 … 金属空気電池、
2 … 充電器、
3 … ポンプ、
4 … 流路、
4A … 第1流路、
4B … 第2流路、
10 … 負荷、
20 … 電源、
100 … 放電部、
101 … 蓋用閉塞部材、
101A … 貫通孔、
102 … 空気極、
103 … 燃料極集電体、
104 … 電解液、
105 … 底用閉塞部材、
105A … 貫通孔、
121 … 集電体、
122 … 触媒層、
124 … 撥液層、
200 … 充電部、
201 … 蓋用閉塞部材、
201A … 貫通孔、
202 … 陽極、
203 … 金属析出電極、
204 … 電解液、
205 … 底用閉塞部材、
205A … 貫通孔、
CA1 … 中心軸、
CA2 … 中心軸
2 … 充電器、
3 … ポンプ、
4 … 流路、
4A … 第1流路、
4B … 第2流路、
10 … 負荷、
20 … 電源、
100 … 放電部、
101 … 蓋用閉塞部材、
101A … 貫通孔、
102 … 空気極、
103 … 燃料極集電体、
104 … 電解液、
105 … 底用閉塞部材、
105A … 貫通孔、
121 … 集電体、
122 … 触媒層、
124 … 撥液層、
200 … 充電部、
201 … 蓋用閉塞部材、
201A … 貫通孔、
202 … 陽極、
203 … 金属析出電極、
204 … 電解液、
205 … 底用閉塞部材、
205A … 貫通孔、
CA1 … 中心軸、
CA2 … 中心軸
Claims (8)
- 放電が行なわれるときに電解液中で金属イオンと水酸化物イオンとを生成する過程で電気エネルギーを負荷に与える放電部と、
前記放電部とは独立に設けられ、充電が行なわれるときに前記電解液中で金属酸化物から前記金属イオンが還元されて粒子状の燃料金属を析出する充電部と、
前記放電部から前記充電部を介して前記放電部までの流路に前記電解液を循環させるポンプと、
を具備することを特徴とする金属空気電池。 - 前記充電部と前記ポンプとを内蔵する充電器、
を更に具備することを特徴とする請求項1に記載の金属空気電池。 - 前記充電部で生成される前記粒子状の燃料金属の粒径が、5[μm]〜500[μm]であることを特徴とする請求項1又は2に記載の金属空気電池。
- 前記充電部で生成される前記粒子状の燃料金属の比表面積が、0.01[m2/g]〜5[m2/g]であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の金属空気電池。
- 前記放電部に循環される前記粒子状の燃料金属の重量M1[g]と前記放電部に循環される前記電解液の重量M2[g]との関係が、0.1≦M1/M2≦10であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の金属空気電池。
- 前記充電部で生成される粒子状の燃料金属及び前記充電部に循環される前記金属酸化物の重量M3[g]と前記充電部に循環される電解液の重量M4[g]との関係が、0.01≦M3/M4≦0.2であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の金属空気電池。
- 前記放電部に循環される前記電解液の重量M2[g]と前記放電部に循環される前記電解液の重量M4[g]との重量比M2/M4が、0.005〜1.0であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の金属空気電池。
- 前記充電部における電極投影面積に対する充電電流密度が、50mA/cm2以上であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の金属空気電池。
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WO2020240948A1 (ja) * | 2019-05-30 | 2020-12-03 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 空気電池及びその使用方法 |
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2014
- 2014-10-07 JP JP2014206222A patent/JP2016076391A/ja active Pending
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