JP2016076364A - 透明導電体の製造方法 - Google Patents

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Takehiro Yonezawa
岳洋 米澤
山崎 和彦
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Abstract

【課題】支持用透明基材に変色のおそれがなく、また透明導電膜にクラックや基材からの剥離を生じさせずに、その電気抵抗値を体積抵抗値で1×10−2Ωcm未満に低くする。【解決手段】本発明の製造方法は、融点が200℃以上である転写用基材の上面に透明導電性粒子と分散媒からなる塗布液を塗布し乾燥して粒子層を形成し、この粒子層を好ましくは不活性ガス雰囲気又は還元雰囲気下、200℃以上で上記融点未満の温度で1分間以上継続して加熱処理し、粒子層に樹脂液を塗布して樹脂液を粒子層中の粒子間の空隙に含浸し、樹脂液を乾燥して粒子層上に形成した樹脂層の上面に支持用透明基材を貼り合わせ、樹脂層に含まれる樹脂を硬化させて樹脂層付きの粒子層を透明導電膜にした後、転写用基材を透明導電膜から剥離して透明基材上に透明導電膜を残存させた透明導電体を得る。【選択図】図1

Description

本発明は、電気抵抗値が低い透明導電膜を有する透明導電体を製造する方法に関する。
LCD(Liquid Crystal Display)やPDP(Plasma Display Panel)、有機EL(ElectroLuminescence)、タッチパネル等の画像表示装置の透明電極には透明導電膜が用いられている。この透明導電膜は、ITO等からなる透明導電材料によって構成されることが多い。このような透明導電膜は、通常スパッタリング法により形成される(例えば、特許文献1参照)。従来透明導電膜はガラス基材に成膜されていた。しかしスパッタリング装置は高価であり、かつ、成膜の効率が悪く、また、その膜は屈曲に対して、ひび割れし易い等の問題があった。
このひび割れの問題を解決するため、ひび割れの起こりにくい屈曲性に優れた透明導電膜を形成する方法として、スパッタリング法に代わって、導電膜形成用塗料を可撓性のある基材に塗布する方法が提案されている。近年では、デバイスの軽量化、フレキシブル化が求められているため、基材としてポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエチレンナフタレート(PEN)等の可撓性樹脂フィルムが用いられ、透明導電膜はこのフィルム上に形成され、その用途が増加している(例えば、特許文献2〜4参照)。
しかし、塗料を塗布して得られる透明導電膜には、導電性が低いという問題がある。この問題に対しては、特許文献2の導電性フィルムの製造方法及び特許文献3の透明導電フィルムの製造方法では、導電性微粒子の分散液を支持体上に塗布、乾燥して形成された導電性微粒子含有層(粒子層)をシートプレス、ロールプレス等により圧縮し、導電性微粒子の圧縮層からなる透明導電層を形成する。圧縮することで導電性微粒子相互間の接触点を増加させ、これにより透明導電膜の電気抵抗値を低減している。特許文献3の実施例には、表面抵抗値で3kΩ/□台の透明導電フィルムが得られることが示される。
また特許文献4の透明導電性シートの製造方法では、透明導電膜の電気抵抗値を低減させる方法として、導電性微粒子の分散液を支持体上に塗布、乾燥して形成された導電性微粒子含有層(粒子層)のみを選択的に加熱処理している。この特許文献4に示される加熱処理としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエチレンナフタレート(PEN)等の可撓性樹脂フィルムである基材にダメージを与えないように、透明導電膜形成側からの短時間のランプアニール処理、基板側を冷風処理しながら透明導電膜形成側を熱風処理する熱風表層アニール処理、又は10ms以下の非常に短い照射時間のフラッシュランプアニール処理を行っている。このフラッシュランプアニール処理を行うことで、特許文献4の実施例には、電気抵抗値が表面抵抗値で0.1〜0.7kΩ/□の透明導電フィルムが得られることが示される。
特開2004−315951号公報(段落[0002]) 特開2007−257964号公報(段落[0032]、[0039]〜[0045]、) 特開2007−66711号公報(段落[0040]、[0058]、[0087]〜[0100]) 特開2010−146757号公報(段落[0014]、[0027]、〜[0029]、[0034]〜[0054])
しかしながら、特許文献4の加熱処理として代表されるフラッシュランプアニール処理では、短時間であっても、その熱的ダメージに起因して基材の樹脂フィルムが長期間経過すると劣化するおそれがあった。またこのフラッシュランプアニール処理は、特殊な装置を必要とするうえ、非常に短時間で大きなエネルギを与えるため、透明導電膜が基材から剥離したり、クラックを生じやすい問題点があった。
本発明の目的は、支持用透明基材に変色のおそれがなく、また透明導電膜にクラックや基材からの剥離を生じさせずに、その電気抵抗値を体積抵抗値で1×10−2Ωcm未満に低くすることができる透明導電体の製造方法を提供することにある。
本発明の第1の観点は、融点が200℃以上である転写用基材の上面に透明導電性粒子と分散媒からなる塗布液を塗布し乾燥して粒子層を形成する工程と、前記転写用基材上の粒子層を200℃以上で前記転写用基材の融点未満の温度で1分間以上継続して加熱処理する工程と、前記転写用基材上の前記粒子層に樹脂液を塗布して前記樹脂液を前記粒子層中の前記透明導電性粒子間の空隙に含浸する工程と、前記樹脂液を乾燥して前記粒子層上に樹脂層を形成する工程と、前記樹脂層の上面に支持用透明基材を貼り合わせる工程と、前記樹脂層に含まれる前記樹脂を硬化させて前記樹脂層付きの粒子層を透明導電膜にする工程と、前記転写用基材を前記透明導電膜から剥離して前記支持用透明基材上に前記透明導電膜を残存させた透明導電体を得る工程とを含む透明導電体の製造方法である。
本発明の第2の観点は、第1の観点に基づく発明であって、前記加熱処理が、前記転写用基材上の粒子層を上面に形成した前記転写用基材をカレンダ処理して前記粒子層を圧縮層にした後、前記転写用基材上の圧縮層に対して行われる透明導電体の製造方法である。
本発明の第3の観点は、第1又は第2の観点に基づく発明であって、前記透明導電性粒子が錫ドープ酸化インジウム(ITO)、フッ素ドープ酸化スズ(FTO)、アンチモンドープ酸化スズ(ATO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)又はガリウムドープ酸化亜鉛(GZO)の金属酸化物粒子である透明導電体の製造方法である。
本発明の第4の観点は、第1ないし第3いずれかの観点に基づく発明であって、前記加熱処理が赤外線加熱、電気炉加熱、マイクロ波加熱又はホットプレート加熱である透明導電体の製造方法である。
本発明の第1の観点の透明導電体の製造方法では、粒子層を200℃以上で転写用基材の融点未満の温度で少なくとも1分間加熱処理する。この200℃以上の温度で1分間以上継続して加熱することにより、粒子層中の粒子が確実にネッキングする。これにより粒子間の接触抵抗が大幅に減少するため、この方法で得られる透明導電膜の電気抵抗値を表面抵抗値で1×10−2Ωcm未満とすることができる。また転写用基材の融点未満の温度で加熱することにより、透明導電膜にクラックや基材からの剥離を生じさせない。加熱された転写用基材は最終的に粒子層から作られた透明導電膜から剥離され、この透明導電膜は別の支持用透明基材に転写されるため、支持用透明基材は加熱処理による変色のおそれがない。言い換えれば、転写用基材の上面に作製した透明導電膜を支持用透明基材に転写することにより透明導電体を製造するので、透明導電膜の支持用透明基材として、本発明の加熱工程で熱的に耐えられる材質の基材を用いなくて済む特長がある。
本発明の第2の観点の透明導電体の製造方法では、第1の観点の効果に加えて、カレンダ処理により粒子層を圧縮層にすることにより、粒子間隙が狭まり、この方法で得られる透明導電膜の電気抵抗値を低くすることができる。このカレンダ処理とともに、第1の観点の加熱処理を行うことにより、より一層粒子間隙が狭まり、この方法で得られる透明導電膜の電気抵抗値を表面抵抗値で1×10−2Ωcm未満とすることができる。
本発明の第3の観点の透明導電体の製造方法では、透明導電性粒子が錫ドープ酸化インジウム(ITO)、フッ素ドープ酸化スズ(FTO)、アンチモンドープ酸化スズ(ATO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)又はガリウムドープ酸化亜鉛(GZO)の金属酸化物粒子であるため、得られる導電膜は透明性と導電性に優れる。
本発明の第4の観点の透明導電体の製造方法では、加熱処理を赤外線加熱、電気炉加熱、マイクロ波加熱又はホットプレート加熱で行うことにより、第1の観点の加熱条件を容易に作り出すことができる。
第1実施形態の透明導電体の製造工程を示す模式図である。図1(a)は粒子層の形成を示す図であり、図1(b)は粒子層の加熱処理を示す図であり、図1(c)は樹脂液の塗布・乾燥と樹脂層の形成を示す図であり、図1(d)は支持用透明基材の貼り合わせを示す図であり、図1(e)は樹脂の硬化と転写用基材の剥離を示す図であり、図1(f)は転写用基材を剥離した後の透明導電体を示す図である。 第2実施形態の透明導電体の製造工程を示す模式図である。図2(a)は粒子層の形成を示す図であり、図2(b)は圧縮層の形成を示す図であり、図2(c)は圧縮層の加熱処理を示す図であり、図2(d)は樹脂液の塗布・乾燥と樹脂層の形成を示す図であり、図2(e)は支持用透明基材の貼り合わせを示す図であり、図2(f)は樹脂の硬化と転写用基材の剥離を示す図であり、図2(g)は転写用基材を剥離した後の透明導電体を示す図である。
<本発明の第1の実施形態>
次に本発明の第1の実施形態を図1(a)〜(f)に基づいて説明する。第1の実施形態では、後述する圧縮処理を行わず、即ち圧縮層を形成せずに、粒子層を加熱処理をすることに特徴がある。
〔粒子層の形成〕
図1(a)に示すように、転写用基材1の上面に透明導電性粒子と分散媒からなる透明導電膜形成用塗料である塗布液を塗布し乾燥して粒子層2を形成する。本発明の透明導電体の製造方法では、粒子層を転写用基材から別の支持用透明基材に転写するため、本発明の転写用基材1は200℃以上の融点を有する基材である。具体的には、転写用基材として、樹脂フィルム、金属箔、ガラスを用いることができる。樹脂フィルムは無色透明であるものに限らず、着色したフィルムも用いることができる。樹脂フィルムを融点とともに例示すれば、ポリエチレンテレフタレート(PET)(255℃)、ポリエチレンナフタレート(PEN(262℃))等のポリエステルフィルム、ナイロン6(225℃)やナイロン66(265℃)等のポリアミド(300℃以上)、ポリイミド(PI)(融点なし)、ポリ塩化ビニリデン(210℃)、ポリフェニレンスルファイド(290℃)等が挙げられる。特にポリイミドフィルムは融点が存在せず、800℃以上でも炭化しないことから好ましい。金属箔を融点とともに例示すれば、ステンレス箔(1400℃以上)、銅箔(1000℃以上)、アルミ箔(660℃)等が挙げられる。
透明導電性粒子としては、透明導電性粒子が錫ドープ酸化インジウム(ITO)、フッ素ドープ酸化スズ(FTO)、アンチモンドープ酸化スズ(ATO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)又はガリウムドープ酸化亜鉛(GZO)等の金属酸化物粒子を用いることができる。特に、ITO粒子がより優れた導電性を示すため好ましい。透明導電性粒子のD50平均粒子径は、1μm以下であり、好ましくは20nm〜200nmである。この粒子径はレーザー回折型粒度分布測定装置により測定される。
分散媒としては、水や、メタノール、エタノール、2−ブタノール、1−プロパノール等のアルコール系溶液、エチレンジアミン、2−アミノエタノール、1−ブチルアミン等のアミン系溶液、N,N−ジメチルホルムアミド、ホルムアミド等のアミド系溶液、これらの混合溶液等が用いられる。
塗布液は、透明導電性粒子と分散媒のみから構成され、それ以外に導電性を妨げる樹脂や分散剤を含まない、180℃〜300℃まで加熱したときの質量減少が5%以下である塗布液であることが好ましい。その理由は、樹脂や分散剤は、乾燥後も膜中に残留し、後述する加熱によってガスが発生し得るからである。これによりこの塗布液を塗布して形成される透明導電膜の抵抗値を更に下げることができる。塗布液は、塗布液100質量%に対して1〜70質量%、好ましくは10〜50質量%の割合で透明導電性粒子を分散媒に混合し、ミキサーで攪拌することにより調製する。透明導電性粒子の含有量が1質量%未満では透明導電膜として必要な厚さにならず、また導電性が得られない。70質量%を越えると塗布液の粘度が高くなり過ぎ、塗布が困難となる。また必要に応じて塗布液をホモジェナイザーやビーズミル粉砕機等に入れて、この塗料中で凝集した透明導電性粒子を解砕処理することができる。
塗布液の塗布は、スプレーコーティング、ディスペンサコーティング、スピンコーティング、ナイフコーティング、スリットコーティング、インクジェットコーティング、スクリーン印刷、オフセット印刷、ダイコーティング等の各種の湿式塗工法を採用することができる。特に、転写用基材1がフィルム状又はシート状の基材の場合のコーティングには、スロットダイコーター、コンマコータ−、リップコーター、グラビアコーター等が好適に使用される。図1(a)では、塗布液をスロットダイコータ3で塗布している。
なお、転写用基材1に塗布液を塗布する前に、後述する支持用透明基材上の透明導電膜から転写用基材1を剥離しやすくするために転写用基材1の上面にテフロン(商標)加工(フッ素処理)、シリコーン加工を施すか、又は非粘着性オイルを塗布してもよい。
一方、塗布液の転写用基材への濡れ性が良好でなく、転写用基材上で塗布が均一に行われない場合には、分散液の濡れ性や粒子層との密着性を向上させるために、転写用基材1表面にプライマー層を設けたり、コロナ処理、プラズマ処理などの表面処理を行ってもよい。
〔粒子層の加熱処理〕
続いて、図1(b)に示すように、粒子層を加熱処理する。具体的には、転写用基材1上の粒子層2を200℃以上で転写用基材1の融点未満で1分間以上、好ましくは1〜60分間継続して加熱処理する。好ましい加熱雰囲気は不活性ガス雰囲気又は還元雰囲気である。加熱温度を200℃以上とするのは、加熱処理によって粒子層中の粒子を確実にネッキングさせ、これにより粒子間の接触抵抗を大幅に減少させて、この方法で得られる透明導電膜の電気抵抗値を格段に低くするためである。好ましい加熱温度は250℃以上で転写用基材の融点未満である。200℃未満又は200℃以上の時間が1分未満では、透明導電膜の電気抵抗値を格段に低くすることができない。加熱処理の方法としては、赤外線加熱、電気炉加熱、マイクロ波加熱、ホットプレート加熱等が挙げられる。図1(b)は、転写用基材1の上面に形成された粒子層2の加熱方法として、赤外線ランプ6により加熱する例を示す。なお、本発明の加熱処理には、非常に短時間に大きなエネルギーを照射するフラッシュランプアニール処理を含まない。フラッシュランプアニール処理により粒子層が基材から剥離したり、粒子層にクラックを生じやすいなどの熱的損傷を受けやすいからである。
〔樹脂液の塗布・乾燥と樹脂層の形成〕
次に、図1(c)に示すように、転写用基材1上の粒子層2に樹脂液を塗布して樹脂液を粒子層中の透明導電性粒子間の空隙に含浸する。この樹脂液を乾燥して粒子層2上に樹脂層7を形成する。塗布方法としては、スプレーコーティング、ディスペンサコーティング、スピンコーティング、ナイフコーティング、スリットコーティング、インクジェットコーティング、スクリーン印刷、オフセット印刷、ダイコーティング等が例示される。図1(c)は、スプレーコーター8を用いた塗布法の例を示す。
樹脂液は、樹脂と溶剤からなる。この樹脂液に樹脂劣化防止剤を含んでもよい。樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂等の熱硬化性樹脂又はアクリル樹脂、エポキシアクリレート樹脂、シリコーン樹脂等の紫外線硬化性樹脂が例示される。樹脂とともに硬化開始剤を用いることが好ましい。こうした樹脂としては、樹脂層になったときに後述する支持用透明基材に対して接着性があるものが選択される。樹脂劣化防止剤としては、アミン系、ヒンダードアミン系、フェノール系、ホスファイト系、又はチオエーテル系樹脂劣化防止剤が例示される。溶剤としては、上記樹脂及び樹脂劣化防止剤を溶解する溶剤であれば特に限定されないが、メチルイソブチルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME)、エタノール等が例示される。樹脂は、樹脂液100質量%に対して、10〜80質量%、好ましくは20〜50質量%の割合で混合する。紫外線により硬化する場合、硬化開始剤は樹脂100質量部に対して0.1〜10質量部混合する。また樹脂劣化防止剤は、樹脂100質量部に対して、0.5〜10質量部混合する。残部は溶剤である。この混合は混合物をミキサーで攪拌することにより行われる。樹脂劣化防止剤は樹脂層になったときにその樹脂層に白濁や着色を生じさせないようにその種類とその混合量を決めることが好ましい。
樹脂液を乾燥すると、樹脂液中の溶剤が除去される。樹脂液の乾燥は、風乾、真空乾燥、加熱乾燥のいずれでも良いが、上述した溶剤を除去するため、溶剤の沸点より5〜80℃低い温度範囲で0.5〜10分間、好ましくは、沸点より20〜70℃低い温度で不活性雰囲気下、1分以上行うことが好ましい。
〔支持用透明基材の貼り合わせ〕
次に、図1(d)に示すように、転写用基材1上の樹脂層7の上面に支持用透明基材10を貼り合わせる。支持用透明基材としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、アクリル等の可撓性樹脂フィルムやガラスが用いられる。支持用透明基材10の貼り合わせは、支持用透明基材と樹脂層の間に気泡が入らないように行う。また支持用透明基材10の樹脂層7との接着面には接着を容易にするために、ウレタン樹脂等のプライマー層を設けたり、この接着面にコロナ処理、プラズマ処理などの表面処理を行ってもよい。
〔樹脂の硬化と転写用基材の剥離と透明導電体の形成〕
次に、図1(e)に示すように、転写用基材1上の樹脂層7に含まれる樹脂を硬化させて樹脂層7付きの圧縮層4を透明導電膜9にする。樹脂がエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂であれば、樹脂が硬化するまで加熱する。硬化条件は、支持用透明基材が熱的損傷を受けない範囲であり、樹脂が硬化すれば限定されない。樹脂が紫外線で硬化するアクリル樹脂やエポキシアクリレート樹脂等の紫外線硬化性樹脂であれば、支持用透明基材側から紫外線を照射する。樹脂が硬化する条件であれば、紫外線の強度や波長には限定はない。これにより圧縮層が樹脂により封止され、圧縮層中の粒子間に樹脂を含浸させることで、粒子とその周囲の屈折率の差を小さくすることができ、ヘイズを低減し、光の透過率を上げることができる。
最後に、転写用基材1を透明導電膜9を構成する粒子層2から剥離する。転写用基材1の剥離は、転写用基材1と粒子層2の間に分離爪を入れて剥離する方法、転写用基材1の端部を粒子層2の端部から分離した後、分離した間に圧縮空気を送り込んで剥離する方法、転写用基材1に粘着テープを貼り付け、転写用基材1を剥離する方法、又は上記方法を組み合わせた方法等により転写用基材1を透明導電膜9を構成する粒子層2から剥離する。転写を行うことによって、転写用基材に耐熱性の高い基材を使用することができる。これにより、図1(f)に示すように、支持用透明基材10上に透明導電膜9を残存させた透明導電体11を得る。このようにして得られた透明導電膜はその体積抵抗率が1×10−2Ωcm未満の範囲にある。
<本発明の第2の実施形態>
次に本発明の第2の実施形態を図2(a)〜(g)に基づいて説明する。第2の実施形態では、圧縮処理(カレンダ処理)を行うとともに、第1の実施形態の加熱処理を行うことに特徴がある。
〔粒子層の形成〕
図2(a)に示すように、第1の実施形態と同様にして、粒子層2を形成する。転写用基材1としては、後述する圧縮処理(カレンダ処理)による圧縮工程の圧縮力を大きくしても割れることがない可撓性樹脂フィルムや金属箔が用いられ、ガラスを含まない。この点が第1の実施形態と異なるところである。それ以外は、転写用基材は第1の実施形態と同じである。
〔圧縮処理による圧縮層の形成〕
圧縮処理としては、シートプレス処理、カレンダロールを用いたカレンダ処理が挙げられる。図2(b)では、カレンダ処理の例を示す。図2(b)に示すように、粒子層2を上面に形成した転写用基材1をカレンダ処理して粒子層2を圧縮層4にする。粒子層2を圧縮して圧縮層4にすると、透明導電性粒子相互間の接触点が増え接触面が増加し、電気抵抗値が低下し、導電性に優れる。また圧縮により、透明導電性粒子が高充填化され、光学特性が向上する。光学特性においては、特に粒子間空隙による散乱光が減少することにより、光散乱強度を表す値であるヘイズ値が著しく減少し、透明性が高くなる。
カレンダ処理は、粒子層の上面に離型処理又はハードコート処理の施されたカバーフィルム(図示せず)を重ね合せ、この状態で一対のカレンダロール5の間を通して、ロール圧力100〜2000kg/cm、送り出し速度0.1〜10m/分の条件で圧力を加える。カレンダロールを通過後、カバーフィルムを剥離する。これにより転写用基材1上に圧縮層4が形成される。
〔圧縮層の加熱処理〕
続いて、図2(c)に示すように、第1の実施形態の粒子層の代わりに、圧縮層4を加熱処理する。この加熱処理方法は第1の実施形態と同じである。
〔樹脂液の塗布・乾燥と樹脂層の形成〕
次に、図2(d)に示すように、転写用基材1上の圧縮層4に樹脂液を塗布して樹脂液を粒子層中の透明導電性粒子間の空隙に含浸する。この樹脂液を乾燥して圧縮層4上に樹脂層7を形成する。この樹脂液の塗布方法、樹脂液の乾燥方法及び樹脂層の形成方法は、第1の実施形態と同じである。
〔支持用透明基材の貼り合わせ〕
次に、図2(e)に示すように、転写用基材1上の樹脂層7の上面に支持用透明基材10を貼り合わせる。この支持用透明基材の貼り合わせ方法は、第1の実施形態と同じである。
〔樹脂の硬化と転写用基材の剥離と透明導電体の形成〕
次に、図2(f)に示すように、転写用基材1上の樹脂層7に含まれる樹脂を硬化させて樹脂層7付きの圧縮層4を透明導電膜9にする。第1の実施形態の樹脂層付きの粒子層の代わりに樹脂層付きの圧縮層を透明導電膜とする以外は、第1の実施形態と同じである。続いて、図2(g)に示すように、第1の実施形態と同様にして、支持用透明基材10上に透明導電膜9を残存させた透明導電体11を得る。このようにして得られた透明導電膜はその体積抵抗率が1×10−2Ωcm未満の範囲にある。
次いで、透明導電膜の評価方法について説明する。
(a) 透明導電膜の表面抵抗率
透明導電膜の表面抵抗率を以下の手順にて測定した。試料となる透明導電体を50×50mm□にカットし、抵抗測定器(三菱油化(株)社製、製品名:Loresta AP MCP−T400)を使用し、透明導電膜の予め定められた測定点で測定し、その測定値を透明導電膜の表面抵抗率とした。
(b) 透明導電膜の膜厚
透明導電膜の膜厚を蛍光X線膜厚測定装置(セイコーインスツルメント(株)社製、製品名:SFT9400)を用い測定した。膜厚は膜厚既知の透明導電膜から検量線を作成し、試料の特性X線の検出強度から重量換算での膜厚を算出する。
(c) 体積抵抗率
上記(a)で求められた表面抵抗率に上記(b)で算出された膜厚を乗算することにより、体積抵抗率を算出する。
次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく説明する。
<実施例1>
分散媒のエタノール40.0gに平均粒径120nmのITO粒子10gを添加し、超音波ホモジェナイザーで30分間分散し、ITO導電膜形成用塗料である塗布液を調製した。この塗布液をスロットダイコーターを用いて、転写用基材である100mm×300mmの長方形のポリイミドフィルム(東レ・デュポン(株)社製、製品名:カプトン100H)の上に塗布した。塗布した塗布液を25℃の大気中で5分間乾燥を行って転写用基材上に粒子層を形成した。この粒子層を上面に形成した転写用基材をカレンダ処理した。具体的にはカレンダロール圧力1000kg/cm、送り出し速度1m/分で粒子層に圧力を上記転写用基材に加えることで、粒子層を圧縮層にした。得られた圧縮層の層厚を蛍光X線を用いて測定したところ、重量換算膜厚は0.4μmであった。このように作製した転写用基材を50×50mm□に切り出した。
この圧縮層をアルバック理工/赤外線ゴールドイメージ炉P616Cを用いて、窒素雰囲気下で300℃の温度で60分間加熱処理した。一方、溶剤のメチルイソブチルケトンに紫外線硬化性樹脂であるエポキシアクリレート樹脂(日立化成(株)社製、製品名:ヒタロイド7663)と硬化開始剤(BASF(株)社製、製品名:イルガキュア184)とを溶解して樹脂液を調製した。紫外線硬化性樹脂は樹脂液に対して25質量%含ませ、硬化開始剤は1質量%、樹脂に対して含ませた。この樹脂液を加熱処理した圧縮層上にスプレーコーティングし、樹脂液を圧縮層中のITO粒子間の空隙に含浸した。この樹脂液を熱風乾燥機を用いて、大気雰囲気下で90℃の温度で1分間乾燥し、圧縮層上に溶剤を十分に除去した樹脂層を形成した。
予め表面にウレタン樹脂のプライマー層が設けられた支持用透明基材の2軸延伸したPETフィルムを上記樹脂層に貼り合わせた。貼り合わせ後、支持用透明基材側から紫外線を照射して、エポキシアクリレート樹脂を硬化させた。これにより樹脂層付きの圧縮層を透明導電膜にした。更に、この透明導電膜を構成する圧縮層からポリイミドフィルムの転写用基材を剥離してITO透明導電体を得た。この透明導電膜の表面抵抗率を上述した方法で測定した。その結果、表面抵抗率は81Ω/□であった。
<実施例2>
加熱処理を実施例1の赤外線ゴールドイメージ炉から真空・ガス置換炉(東京理科器機社製、製品名 KDF−900GL)に変更し、この電気炉を用いて、窒素雰囲気下で450℃の温度で30分間行った。これ以外は、実施例1と同じ方法で、ITO透明導電体を得た。この圧縮層の重量換算膜厚は0.4μmであった。この透明導電体の表面抵抗率は72Ω/□であった。
<実施例3>
加熱処理を実施例1の赤外線ゴールドイメージ炉からホットプレート装置(アズワン株式会社、製品名HTH−500N)に変更し、このホットプレート装置を用いて、大気雰囲気下で300℃の温度で60分間行った。これ以外は、実施例1と同じ方法で、ITO透明導電体を得た。この圧縮層の重量換算膜厚は0.4μmであった。この透明導電体の表面抵抗率は110Ω/□であった。
<実施例4>
加熱処理を実施例1の赤外線ゴールドイメージ炉からマイクロ波装置(四国計測工業社製、製品名μ−Reactor)に変更し、このマイクロ波装置を用いて、窒素雰囲気下で250℃の温度で1分間行った。これ以外は、実施例1と同じ方法で、ITO透明導電体を得た。この圧縮層の重量換算膜厚は0.4μmであった。この透明導電体の表面抵抗率は109Ω/□であった。
<実施例5>
転写用基材を実施例1のポリイミドフィルムから2軸延伸したPETフィルムに変更し、実施例1の赤外線ゴールドイメージ炉を用いて、窒素雰囲気下で200℃の温度で1分間加熱処理を行った。これ以外は、実施例1と同じ方法で、ITO透明導電体を得た。この圧縮層の重量換算膜厚は0.4μmであった。この透明導電体の表面抵抗率は244Ω/□であった。
<実施例6>
転写用基材を実施例1のポリイミドフィルムからポリ塩化ビニリデンに変更し、実施例4のマイクロ波装置を用いて、窒素雰囲気下で200℃の温度で5分間加熱処理を行った。これ以外は、実施例1と同じ方法で、ITO透明導電体を得た。この圧縮層の重量換算膜厚は0.4μmであった。この透明導電体の表面抵抗率は225Ω/□であった。
<実施例7>
転写用基材を実施例1のポリイミドフィルムからステンレス箔に変更し、実施例2の電気炉を用いて、窒素雰囲気下で500℃の温度で30分間加熱処理を行った。これ以外は、実施例1と同じ方法で、ITO透明導電体を得た。この圧縮層の重量換算膜厚は0.4μmであった。この透明導電体の表面抵抗率は66Ω/□であった。
<実施例8>
転写用基材を実施例1のポリイミドフィルムから銅箔に変更し、実施例1の赤外線ゴールドイメージ炉を用いて、窒素雰囲気下で600℃の温度で10分間加熱処理を行った。これ以外は、実施例1と同じ方法で、ITO透明導電体を得た。この圧縮層の重量換算膜厚は0.4μmであった。この透明導電体の表面抵抗率は59Ω/□であった。
<実施例9>
実施例1の転写用基材であるポリイミドフィルム上に粒子層を形成した後に、カレンダー処理を行わずに実施例4のマイクロ波焼成装置を用い、窒素雰囲気下で600℃の10分間加熱処理を行った。これ以外は、実施例1と同じ方法で、ITO透明導電体を得た。この圧縮層の重量換算膜厚は0.4μmであった。この透明導電体の表面抵抗率は168 Ω/□であった。
<実施例10>
実施例1の転写用基材であるポリイミドフィルム上に粒子層を形成した後に、カレンダー処理を行わずに実施例1のゴールドイメージ炉を用い、窒素雰囲気下で600℃の5分間加熱処理を行った。これ以外は、実施例1と同じ方法で、ITO透明導電体を得た。この圧縮層の重量換算膜厚は0.4μmであった。この透明導電体の表面抵抗率は191Ω/□であった。
<実施例11>
導電性微粒子を実施例1のITOからATOに変更し、カレンダー処理を行った圧縮層に実施例4のマイクロ波焼成装置を用いて、窒素雰囲気下で600℃の温度で10分間加熱処理を行った。これ以外は、実施例1と同じ方法で、ITO透明導電体を得た。この圧縮層の重量換算膜厚は0.4μmであった。この透明導電体の表面抵抗率は179Ω/□であった。
<実施例12>
導電性微粒子を実施例1のITOからAZOに変更し、カレンダー処理を行った圧縮層に実施例1のゴールドイメージ炉を用いて、窒素雰囲気下で600℃の温度で10分間加熱処理を行った。これ以外は、実施例1と同じ方法で、ITO透明導電体を得た。この圧縮層の重量換算膜厚は0.4μmであった。この透明導電体の表面抵抗率は152Ω/□であった。
<実施例13>
導電性微粒子を実施例1のITOからGZOに変更し、カレンダー処理を行った圧縮層に実施例4のマイクロ波焼成装置を用いて、窒素雰囲気下で600℃の温度で10分間加熱処理を行った。これ以外は、実施例1と同じ方法で、ITO透明導電体を得た。この圧縮層の重量換算膜厚は0.4μmであった。この透明導電体の表面抵抗率は147Ω/□であった。
<比較例1>
実施例1の圧縮層を加熱処理しない以外は、実施例1と同じ方法で、ITO透明導電体を得た。この圧縮層の重量換算膜厚は0.4μmであった。この透明導電体の表面抵抗率は301Ω/□であった。
<比較例2>
実施例1の圧縮層を実施例1と同様に加熱処理を行ったが、転写工程を経ることなく、転写用基材であるポリイミドフィルムをそのまま透明導電膜を支持する支持用透明基材とした。それ以外は、実施例1と同じ方法で、ITO透明導電体を得た。この圧縮層の重量換算膜厚は0.4μmであった。この透明導電体の表面抵抗率は93Ω/□であった。
<比較例3>
加熱処理を実施例1の赤外線ゴールドイメージ炉からフラッシュランプアニール処理装置である光焼成装置(NOVACENTRIX社製、製品名:PULSFORGE3300)に変更し、このフラッシュランプアニール処理装置を用いて、大気雰囲気下で印加電圧600V、照射時間5msの非常に短時間、行った。これ以外は、実施例1と同じ方法で、ITO透明導電体を得た。この圧縮層の重量換算膜厚は0.4μmであった。しかし、照射エネルギーが大きく、透明導電膜が支持用透明基材から剥離して、この透明導電体の表面抵抗率は測定できなかった。
<比較例4>
加熱処理を実施例1の赤外線ゴールドイメージ炉から真空・ガス置換炉(東京理科器機社製、製品名 KDF−900GL)に変更し、この電気炉を用いて、窒素雰囲気下で180℃の温度で60分間行った。これ以外は、実施例1と同じ方法で、ITO透明導電体を得た。この圧縮層の重量換算膜厚は0.4μmであった。この透明導電体の表面抵抗率は295Ω/□であった。
実施例1〜13、比較例1〜4の概要を表1に示し、実施例1〜13、比較例1〜4で得られた透明導電体の表面抵抗率、透明導電膜の基材からの剥離の有無及び透明導電膜を支持する基材の変色の有無を表2に示す。
Figure 2016076364
Figure 2016076364
<評価>
熱処理を行っていない比較例1の透明導電体では、体積抵抗率が1.2×10−2Ωcmと高かった。また透明支持基体に転写を行っていない比較例2の透明導電体では、体積抵抗率が3.7×10−3Ωcmと低かったが、基材がポリイミドフィルムであるためポリイミドの褐色に変化し、無色透明ではなかった。フラッシュランプアニールを行った比較例3では、圧縮層が剥離してしまい、抵抗値の評価ができなかった。加熱処理の温度が180℃と低い比較例4では、体積抵抗率が1.2×10−2Ω・cmであって、加熱処理によって体積抵抗値を大きく低減することはできなかった。これに対して、十分な加熱処理と透明支持基体への転写を行った実施例1〜13の透明導電膜では、体積抵抗率が2.4×10−3〜9.8×10−3Ωcmの範囲にあって、1×10−2Ωcm未満と低く、無色透明であった。
本発明の透明導電膜を備えた透明導電体は、電子ペーパ、LCD、PDP、LED、LD又はEL等の表示装置又はタッチパネル、太陽電池の電極などに利用できる。
1 転写用基材
2 粒子層
3 スロットダイコーター
4 圧縮層
5 カレンダロール
6 赤外線ランプ
7 樹脂層
8 スプレーコーター
9 透明導電膜
10 支持用透明基材
11 透明導電体

Claims (4)

  1. 融点が200℃以上である転写用基材の上面に透明導電性粒子と分散媒からなる塗布液を塗布し乾燥して粒子層を形成する工程と、
    前記転写用基材上の粒子層を200℃以上で前記転写用基材の融点未満の温度で1分間以上継続して加熱処理する工程と、
    前記転写用基材上の前記粒子層に樹脂液を塗布して前記樹脂液を前記粒子層中の前記透明導電性粒子間の空隙に含浸する工程と、
    前記樹脂液を乾燥して前記粒子層上に樹脂層を形成する工程と、
    前記樹脂層の上面に支持用透明基材を貼り合わせる工程と、
    前記樹脂層に含まれる前記樹脂を硬化させて前記樹脂層付きの粒子層を透明導電膜にする工程と、
    前記転写用基材を前記透明導電膜から剥離して前記支持用透明基材上に前記透明導電膜を残存させた透明導電体を得る工程と
    を含む透明導電体の製造方法。
  2. 前記加熱処理が、前記転写用基材上の粒子層を上面に形成した前記転写用基材を圧縮処理して前記粒子層を圧縮層にした後、前記転写用基材上の圧縮層に対して行われる請求項1記載の透明導電体の製造方法。
  3. 前記透明導電性粒子が錫ドープ酸化インジウム(ITO)、フッ素ドープ酸化スズ(FTO)、アンチモンドープ酸化スズ(ATO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)又はガリウムドープ酸化亜鉛(GZO)の金属酸化物粒子である請求項1又は2記載の透明導電体の製造方法。
  4. 前記加熱処理が、赤外線加熱、電気炉加熱、マイクロ波加熱又はホットプレート加熱である請求項1ないし3いずれか1項に記載の透明導電体の製造方法。
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