JP2016075308A - 管継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な内部構造でありながら、パイプとの接続作業を完了したか否かを、確実に、作業者に知らせ、パイプ挿入不十分や挿入忘れに伴う流体の外部漏洩事故を防ぐ。【解決手段】パイプ引抜阻止部材1を備えた管継手に於て;外周に、内方縮径テーパ面33Aと、テーパ面の外方端の外径寸法よりも小さな外径寸法の被敲き面33Cとを有し、挿入されてくるパイプの先端面28に当接して押圧され、奥方へ移動するリング体33と;内方端30Aから軸心方向に複数本のスリットを有する弾性変形自在な花弁片33Cを有し、管継手内部に保持される筒状内装体30とを備え、パイプの挿入に伴って、リング体が奥方へ移動して、テーパ面が花弁片の内方端を拡開させるように弾性変形させ、花弁片の弾性変形に伴うラジアル内方向への弾発付勢力によって、リング体の被敲き面を、花弁片の内方端が敲き、接続完了報知音を発生するようにした。【選択図】図6

Description

本発明は、管継手に関する。
図14に示した管継手を、本出願人は、過去に提案している(特許文献1参照)。
即ち、被接続用パイプ41の端部に挿入される挿入筒部43を有する継手本体42と、この挿入筒部43に外嵌されたパイプ41の端部を、(図14(A)から(B)のように)弾発的な締付力で締付けるためのスリット51付の締付環体45と、この締付環体45の弾発力に抗して締付環体45を拡径するようにスリット51に挟持される拡径片46を、具備しており、矢印Aのように挿入されてくるパイプ41の先端部に当接して、その拡径片46は、離脱する。この離脱によって、図14(B)に示すように、締付環体45はその弾発力にて強くパイプ41をラジアル内方向に締付けて、挿入筒部43とパイプ41を強力に一体化させ、パイプ引抜阻止機能を発揮する構成である。
拡径片46が離脱する際のカチッという音がするので、パイプ41を正規深さまで挿入したことを作業者は確認可能である。但し、金属製の小さな拡径片46は外部から目視確認することは至難であった。特に、外包囲体47が透明であったとしても、金属製の小さな拡径片46は、内部空間48のどこに存在するか判りづらく、特に、小さくても比重の大きい拡径片46は外包囲体47の(内面の)下方位置に移動して見付けることが困難であり、パイプの接続作業が確実に完了したか否か、判り難いところも少々あった。
特許第3405966号公報
上述の特許文献1の管継手は、耐引抜力が極めて大きく、かつ、安定しているため市場で信頼を受けている製品である。しかしながら、構造がやや複雑で、弾発力の強い締付環体45と拡径片46との組付が危険で作業能率が低いという問題もあり、用途によっては、もっと簡素な構造で、製造し易い安価な管継手でも十分であるとの声も市場で聞こえることがある。
そこで、新しいそのような管継手を開発してゆく際、内部機構によっては、パイプ先端が十分に管継手内方へ挿入されたか否か作業者に判りづらい(全く音が発生しない)場合が多いことに本発明者は気付いた。特に、最近は作業者の熟練度及び能力に関しては極めてバラツキの多い状況となりつつあり、パイプを正規深さまで挿入しないで、接続完了したと判断してしまって、その後の流体洩れが発生する虞が高まりつつある。
そこで、本発明は、簡素な内部構造でありながら、パイプとの接続作業を完了したか否かを、確実に、作業者に知らせることを可能とし、パイプ挿入不十分や挿入忘れに伴う流体の外部漏洩事故を防ぐことを目的とする。
本発明は、パイプ引抜阻止部材を備えた管継手に於て;外周に、内方縮径テーパ面と、該テーパ面の外方端の外径寸法よりも小さな外径寸法の被敲き面とを有し、挿入されてくるパイプの先端面に当接状として押圧され、奥方へ移動するリング体と;内方端から軸心方向に複数本のスリットを形成することによって構成される弾性変形自在な花弁片を複数枚有し、管継手内部に保持される筒状内装体と、を備え;パイプPの挿入に伴って、上記リング体が奥方へ移動して、上記テーパ面が上記筒状内装体の上記花弁片の内方端を拡開させるように弾性変形させ、上記花弁片の該弾性変形に伴うラジアル内方向への弾発付勢力によって、上記リング体の上記被敲き面を、上記花弁片の内方端が敲き、接続完了報知音を発生するように構成した管継手である。
また、上記リング体は、内周奥方側角部を面取りしたテーパ面を有し、パイプの挿入の際に、パイプの先端面のエッジによってシール材が傷付くことを防止するためシール材を押え込んで案内するパイプ誘導機能を備えている。
また、パイプ未挿入状態下では、上記筒状内装体の上記花弁片は、弾性変形を生ずる外力を受けない、自由状態を保っている。
また、上記リング体が上記花弁片によって敲かれて上記接続完了報知音を発生する奥方位置に於て、上記リング体を包囲している筒状部材を透明とすると共に、上記リング体は、全体又は外周面が注意喚起用有彩色を有し、上記奥方位置に於て、外部から上記注意喚起用有彩色を目視可能に構成されている。
本発明は、パイプ引抜阻止部材を備えた管継手に於て、パイプ未挿入状態で、管継手内部空間の一部を形成する保持用内周面にラジアル外方向の弾発付勢力をもって圧接しつつ保持される弾性Cリングを具備し、該弾性Cリングは、上記内部空間に挿入されてくるパイプの先端面に当接状として押圧され、奥方へ移動して、上記保持用内周面の奥方側に隣設された大径内周面に、上記弾発付勢力によって拡径衝突し、接続完了報知音を発生するよう構成したものである。
また、本発明は、上記保持用内周面は不透明筒体をもって構成し、かつ、上記大径内周面は透明筒状部材をもって構成し、さらに、上記弾性Cリングは、全体又は外周面が注意喚起用有彩色を有し、上記拡径衝突した後は、上記弾性Cリングの上記外周面が上記透明筒状部材の大径内周面に密接し、外部から上記注意喚起用有彩色を目視可能に構成した。
また、上記弾性Cリングは、内周奥方側角部を面取りしたテーパ面を有し、パイプの挿入の際に、パイプの上記先端面のエッジによってシール材が傷付くことを防止するためシール材を押え込んで案内するパイプ誘導機能を備えている。
本発明によれば、構成部品が簡単なもので十分であり、部品の組立ても容易である。リング体又は弾性リングは、奥方へ軽くスムーズに移動して、管継手内部から、衝撃音(及び振動)を発生し、接続作業者に、確実に、パイプを正規深さまで挿入したこと(パイプ接続完了又は施工完了とも呼ぶ)を、知らしめることができる。これによって、その後の流体外部漏洩を防ぐことができる。
本発明の実施の一形態を示し、パイプ未挿入状態を示す断面図である。 本発明の実施の一形態であって、パイプ接続完了状態を示す断面図である。 主要構成部品の正面図である。 図3のE−E断面端面図である。 作用(作動)説明図である。 作用(作動)説明図である。 本発明の他の実施の形態を示す断面図である。 本発明の作用(作動)説明図である。 本発明の別の実施の形態を示す断面図である。 作用(作動)説明図である。 作用(作動)説明図である。 弾性Cリングの横断面説明図である。 パイプ引抜阻止部材の一例を示す図である。 従来例を示す断面図である。
以下、図示の実施の形態に基づき本発明を詳説する。
図1,図2に本発明の実施の一形態を示す。本発明に係る管継手とパイプPは、給水,給湯,その他各種の流体に用いられる。2は、継手本体であって、パイプPの端部に挿入される挿入筒部3を有している。また、挿入筒部3には、(図例では)2個のシール溝が凹設されて、2個のシール材(Oリング)4,5が嵌着されている。この管継手は、簡素なパイプ引抜阻止部材1を備えている。
上記継手本体2は、図1では、雄ネジ6と、作業工具を掛けるための六角部7と、中径筒部8と、小さな外鍔部9とを一体に有し、この外鍔部9の一端面を段付面10として、上記挿入筒部3が突出状に連設されている。
11は透明筒状部材であって、継手本体2の中径筒部8に密嵌状に取着され、外鍔部9にて、係止状に抜止めされている。この透明筒状部材11は、先端側(図7の右方向側端部)に雄ネジ部12を有し、袋ナット13が螺着される。
また、透明筒状部材11は、上記雄ネジ部12は軸心方向先端側に設けられ、軸心方向基端側は嵌着部14を有しており、この嵌着部14が中径筒部8に取着される。
そして、この透明筒状部材11の内部の孔部の先端開口部から、大径の嵌着用孔部16と(奥方へ縮径状の)テーパ面29とを形成し、この嵌着用孔部16に不透明な包状内装体30を嵌着する。
また、透明筒状部材11は、中径筒部8に嵌着される取付孔部18を有している。
パイプ引抜阻止部材1について以下説明すると、図1,図2,図5,図6、及び、図13に例示するように、金属薄板材から成り、円環状平板体であって内周縁から放射状に多数のスリット19を形成して、多数の係止用歯片21を設けて成る。透明筒状部材11の先端面と、袋ナット13の内鍔部内面との間に、このパイプ引抜阻止部材1が、挾着されている。自由状態で、歯片21が管継手内方向に傾斜している。そして、矢印A方向へパイプPを挿入させた後に、パイプPに引抜力が作用すると、歯片21がパイプPの外周面に食い込んで係止する。なお、歯片21を含み、軸心直交平面状に管継手内部に設けて、パイプPの(矢印A方向の)挿入に伴って管継手内方向に傾斜して、強くパイプPの外周面に摺接(当接)させ、パイプPの外周面に係止させるも望ましい(図示省略)。
なお、パイプPの挿入に伴って、係止用歯片21が管継手内方向へ弾性変形するのを許容する(逃げを与える)ために、筒状内装体30の先端側の内周角部に、面取り状(傾斜状)の切欠部22が形成されている。
そして、33は、パイプ未挿入状態で、挿入筒部3の先端近傍の外周面と、パイプ引抜阻止部材1の内端縁にて保持されたリング体であり、このリング体33は、その外周面に於て、内方縮径テーパ面33Aと、このテーパ面33Aの外方端の外形寸法よりも小さな外径寸法の被敲き面33Cとを、有する片ヤジリ型である。このリング体33は、挿入されてくるパイプPの先端面28に当接状として、図5(A)から図5(B)、さらに、図6(A)から図6(B)(図2)に順次示す如く、奥方へ移動する。
筒状内装体30は、図1〜図6に示したように、内方端30Aから軸心方向に複数本(図3では6本)のスリット30Bを形成することによって、弾性変形自在な花弁片30Cを形成する。つまり、図3では、6枚の花弁片30Cが形成されており、この花弁片30Cの横断面形状は円弧状である。しかも、この花弁片30Cの先端には、内鍔状としてラジアル内方向に折曲った敲き凸部31が連設されている。
図1→図5(A)→図5(B)→図6(A)と順次示すように、パイプPの挿入(矢印A参照)に伴って、パイプ先端面28にて押圧されながらリング体33が奥方へ移動してゆくが、その途中で、テーパ面33Aが筒状内装体30の花弁片30Cの内方端を、図6(A)に示す矢印Fのように、拡開させるように弾性変形させる。具体的に、花弁片30Cの内方端の敲き凸部31に摺接しつつテーパ面33Aによって拡開状に弾性変形させる。この花弁片30Cの弾性変形に伴うラジアル内方向への弾発付勢力によって、図6(B)に示す如く、花弁片30Cの内方端30A―――敲き凸部31―――が、リング体33の被敲き面33Cを、強く敲き、「バチッ」「バン」等の大きな音、つまり、接続完了報知音Hを発生する。この報知音Hを作業者が耳で聴けば正規の深さまでパイプPを管挿入内部まで挿入して、正規の作業完了を確認できる(図6(B))。しかも激しい一瞬の振動をも、手で感じ得る。
図6(B)に於て、矢印Gは、弾性的に弓形に弾性変形(図6(A)参照)した花弁片30Cが、その弾発付勢力によって復元する閉脚方向への瞬間的な動きを示し、図6(B)中の矢印Kは、敲き凸部31が被敲き面33Cを敲く瞬発的なベクトルを示す。
ところで、図1に示したパイプ未挿入状態下では、筒状内装体30の花弁片30Cは、弾性変形を生ずるような外力を全く受けていない、自由状態を保っている。従って、本発明に係る管継手が倉庫、工場、工事現場等に長期間保管されたままであったり、あるいは長距離輸送のために未使用のままで長期間が経過した場合、筒状内装体30がプラスチック製であっても、クリープによる永久変形を生ずる虞がないという、利点を有する。
また、図1〜図6に示したリング体33は、内周奥方側角部を面取りしたテーパ面33Dを有している。パイプPの挿入の際に、パイプPの先端面28のエッジ28Aによって、シール材4,5が傷付くことを防止するための、シール材4,5を押え込んで案内するパイプ誘導機能を、上記リング体33は、そのテーパ面33Dによって、発揮する。
そして、上記リング体33が筒状内装体30の花弁片30Cによって敲かれて接続完了報知音Hを発生する奥方位置(図6(B)(C)参照)に於て、リング体33を包囲している筒状部材11を透明とすると共に、リング体33は、その全体又は外周面33Zが、注意喚起用有彩色を有し、上記奥方位置(図6(B)(C)参照)に於て、外部から、注意喚起用有彩色を目視可能である(図6(C))。上記筒状内装体30は不透明であるので、図5(A)ではリング体33が隠れていたが、図6(C)ではリング体33を確実に目視できる。しかも、このリング体33は、閉円環状であって、図6(C)のように、目視する際に、 360°のいずれのラジアル方向からでも、リング体33を確実に目視できる。
次に、本発明の他の実施の形態について、説明すると、図7と図8に於て、11は透明筒状部材であって、継手本体2の中径筒部8に密嵌状に取着され、外鍔部9にて、係止状に抜止めされている。この透明筒状部材11は、先端側に雄ネジ部12を有し、袋ナット13が螺着される。
また、透明筒状部材11は、軸心方向中間部が大径に形成され、上記雄ネジ部12は僅かに小径として軸心方向先端側に設けられ、軸心方向基端側は緩やかに縮径する嵌着部14を有しており、この嵌着部14が中径筒部8に取着される。
そして、この透明筒状部材11の内部の孔部の軸心方向中間位置から先端開口部まで、中間段付部15を介して、大径の嵌着用孔部16を形成し、この嵌着用孔部16に不透明筒体20を嵌着する。
また、透明筒状部材11は、上記中間段付部15より基端側には、継手本体2の外鍔部9の外径寸法に略等しい内径寸法の基本孔部17と、中径筒部8の外径寸法に略等しい内径寸法の取付孔部18を有している。
不透明筒体20の肉厚寸法を、段付部15の段差寸法よりも、大きく設定し、不透明筒体20の内周面の内径寸法D20が、上記基本孔部17の内径寸法D17よりも、小さく設定する。
パイプ引抜阻止部材1について以下説明すると、図7と図13に例示するように、金属薄板材から成り、円環状平板体であって内周縁から放射状に多数のスリット19を形成して、多数の係止用歯片21を設けて成る。図7に示すように、透明筒状部材11と不透明筒体20の先端面と、袋ナット13の内鍔部内面との間に、このパイプ引抜阻止部材1が、挾着されている。自由状態で、図7のように歯片21が管継手内方向に傾斜している。そして、矢印A方向へパイプPを挿入させた後に、パイプPに引抜力が作用すると、歯片21がパイプPの外周面に食い込んで係止する。なお、歯片21を含み、軸心直交平面状に管継手内部に設けて、パイプPの(矢印A方向の)挿入に伴って管継手内方向に傾斜して、強くパイプPの外周面に摺接(当接)させ、パイプPの外周面に係止させるも望ましい(図示省略)。
なお、パイプPの挿入に伴って、係止用歯片21が管継手内方向へ弾性変形するのを許容する(逃げを与える)ために、不透明筒体20の先端側の内周角部に、切欠部22が形成されている。
そして、25は、図7と図8(A)の状態でラジアル外方向に常に弾性付勢力を発揮している弾性Cリングである。パイプ未挿入状態で、管継手内部空間Sの一部を形成する不透明筒体20の内周面23に、弾性Cリング25はラジアル外方向の弾発付勢力をもって圧接している。即ち、不透明筒体20の内周面23は、管継手内部空間Sの外周面側の一部を形成すると共に、パイプ未挿入状態の弾性Cリング25が圧接保持される保持用内周面であるといえる。
この弾性Cリング25は、横断面正方形乃至矩形状である。そして、図7から図8(A)に示すように、矢印Aのように、外部から、管継手内部空間Sに挿入されてくるパイプPの先端面24に当接状として、ベクトルGを図8(A)の如く受けて押圧され、奥方へ(管継手内方へ)移動する。
ところで、基本孔部17は内部空間の一部を構成していると共に、既述したように、基本孔部17の内径寸法D17は、不透明筒体20の内周面の内径寸法D20よりも、大に設定されている。言い換えると、保持用内周面23の内径寸法がD20であり、さらに、この保持用内周面23の奥方側―――管継手内方側―――に隣設する基本孔部17の内径寸法D17は上記内径寸法D20よりも大である。従って、弾性Cリング25は、図8(A)から(B)の如く、自身の弾発付勢力で拡径方向に弾性変形しつつ、保持用内周面23の奥方側に隣設する基本孔部17の大径内周面27に、拡径衝突する。図8(B)の矢印Cは、このときのCリング25の動きを示す。
弾性Cリング25の外周面が、大径内周面27に拡径衝突すると同時に、例えば、「バチッ」「バン」等の大きな音―――即ち、接続完了報知音H―――を発生する。この接続完了報知音Hを作業者が耳で聴けば、正規の深さまでパイプPを管継手内部に挿入して、正規の作業完了を確認できる(図8(B)参照)。しかも、本発明によれば、激しい一瞬の振動をも、手に感じることができるので、一層確実に作業完了を確認することが可能である。
そして、弾性Cリング25をパイプ未挿入状態で保持する保持用内周面23は、上述したように、不透明筒体20をもって構成され、パイプ未挿入の状態では、図7に於て、目視にて、Cリング25を確認(目視)できない。
しかしながら、大径内周面27は、上述したように、透明筒状部材11をもって構成され、上記拡径衝突した後は、図8(C)に示す如く、弾性Cリング25の約 360°に渡って、目視可能である。
ここで、弾性Cリング25は、横断面形状が正方形(又は矩形)であり、大径内周面27に対して、Cリング25の外周面は、図8(C)のように、密接状態となり、大径内周面27の水滴膜等があっても、鮮明にCリング25を、略 360°のいずれの方向からでも目視できる。
望ましくは、Cリング25は、外周面又は全体―――つまり、少なくとも外周面―――に赤色や黄色等の注意喚起用有彩色をもって、形成し、大径内周面27に拡径衝突した後は、Cリング25の外周面26が、透明筒状部材11を通して、外部から上記注意喚起用有彩色を、目視可能とするのが良い。
Cリング25の外周面を有彩色にするには、有彩色の塗装や有彩色フィルム接着等にて製造し、また、全体を有彩色とするには、プラスチックにて成型時に断面内部まで有彩色とするか、又は、外面に有彩色の塗装を行う。
Cリング25であるので、約 360°にわたって、いずれの方向からでも有彩色を簡単に、目視可能であり、かつ、Cリング25の外周面26は大径内周面27に弾発力にて密接しているので、目視が確実・容易となる。
次に、図9〜図12は、本発明の別の実施形態を示す。図9は図7に、図10は図8(A)に、図11は図8(B)(C)に、夫々、概略対応した図である。同一符号は、同様の構成を示すので、重複説明を省略するが、図9〜図12に示す実施の形態の特徴は次の通りである。
即ち、弾性Cリング25は、内周奥方側角部を面取りしたテーパ面35を有している。パイプPの挿入の際に、パイプPの先端面28のエッジ28Aによって、シール材4,5が傷付くことを防止するため、シール材4,5を、シール溝奥部方向へ押え込んで、パイプ先端を案内するパイプ誘導機能を、備えている。図10(A)に於ては、2個の内の外方側のシール材(Oリング)4をラジアル内方向へ押圧して、パイプPの内周角エッジ28Aがシール材(Oリング)4に接触しない状態で、パイプ先端がシール材(Oリング)4を乗り越えるようにするパイプ誘導案内機能と具備している。引続き、他のシール材(Oリング)5も同様である。
パイプ未挿入状態下で、Cリング25の待機位置が、図7の実施の形態に比較して、相違している。即ち、図7よりも、先端開口寄りに、Cリング25が配設されており、先端側のシール材4を少々押え込んだ位置に配設する。なお、寸法上、余裕があれば、少し先端方向に移すのが好ましい。また、図12(A)は、図9〜図11に示したCリング25であるが、図12(B)に示すように、矩形状として、テーパ面35を長く形成して、スムースにシール材4,5をシール溝側へ押え込むようにするのも、好ましい。又は、図12(C)に示すように、テーパ面35をアール形状とするのも好ましい。
また、Cリング25は、図9,図10の状態下では、その切れ目が軽く閉じているのが良い。即ち、Cリング25の切れ目の両端面が軽く接触して、その切れ目が閉じていることによって、シール材4,5を乗り越える際に、シール材4,5を傷付けないで済む。
ところで、図1〜図6、及び、図7〜図13に於て、パイプ引抜阻止部材1としては、図13のような薄い金属板から成る円環状平板材であって、係止用歯片21を多数有するものを例示したが、本発明では、引抜阻止部材1は、これ以外のものとするも自由であって、内周面に係止爪部を有し、袋ナット13の先端内周面を縮径テーパ面として、パイプPが引き抜かれようとすると、係止爪部がパイプ外周面に食い込むくさび型の部材とする等も、好ましい。
また、管継手として、両端に、図1,図2、又は、図7,図10の右半分の構造が配設されたもの、あるいは、T字型の継手本体に、図1,図2又は、図7,図10の右半分の構造が3個配設されたもの等とするも自由である。あるいは、エルボ型とすることも可能である。また、保持用内周面23及び大径内周面27は、図示以外の形状と構造の部品をもって、構成することは自由である。
本発明は、以上詳説したように、パイプ引抜阻止部材1を備えた管継手に於て;外周に、内方縮径テーパ面33Aと、該テーパ面33Aの外方端の外径寸法よりも小さな外径寸法の被敲き面33Cとを有し、挿入されてくるパイプPの先端面28に当接状として押圧され、奥方へ移動するリング体33と;内方端30Aから軸心方向に複数本のスリット30Bを形成することによって構成される弾性変形自在な花弁片30Cを複数枚有し、管継手内部に保持される筒状内装体30と、を備え;パイプPの挿入に伴って、上記リング体33が奥方へ移動して、上記テーパ面33Aが上記筒状内装体30の上記花弁片30Cの内方端を拡開させるように弾性変形させ、上記花弁片30Cの該弾性変形に伴うラジアル内方向への弾発付勢力によって、上記リング体33の上記被敲き面33Cを、上記花弁片30Cの内方端が敲き、接続完了報知音Hを発生するように構成したので、作業者は、十分に深く、正規位置までパイプを挿入して、接続完了(施工完了)を、耳をもって聴くことによって、確認できる。また、花弁片30Cに、パイプ未挿入状態下では、(弾性変形を生じない)自由状態として、プラスチックのクリープを防止して、長期間未使用状態下でも、新品の如く、作業完了(施工完了)を耳に響かせる大きな報知音Hを発生する。
また、上記リング体33は、内周奥方側角部を面取りしたテーパ面33Dを有し、パイプPの挿入の際に、パイプPの先端面28のエッジ28Aによってシール材4,5が傷付くことを防止するためシール材4,5を押え込んで案内するパイプ誘導機能を備えているので、リング体33は、一石二鳥の働きを行い、内部構成部品は少なくて済む。特に、パイプPを切断したままで、角張っていたり、薄突片が鋭く出ている切断端部のエッジ28Aがシール材4,5を乗り越える直前に、シール材4,5をシール溝側へ押え込んで、安全に乗り越える(誘導する)ので、シール材4,5が接続作業時に傷付くことを減少できる。
また、パイプ未挿入状態下では、上記筒状内装体30の上記花弁片30Cは、弾性変形を生ずる外力を受けない、自由状態を保っているので、筒状内装体30を安価で製造し易いプラスチックとすることができる。即ち、プラスチック特有のクリープ現象の発生を防止できて、長期間未使用の後でも、新品と変わらない弾発力をもって、大きな報知音Hを安定して発する。
また、上記リング体33が上記花弁片30Cによって敲かれて上記接続完了報知音Hを発生する奥方位置に於て、上記リング体33を包囲している筒状部材11を透明とすると共に、上記リング体33は、全体又は外周面33Zが注意喚起用有彩色を有し、上記奥方位置に於て、外部から上記注意喚起用有彩色を目視可能に構成されているので、容易かつ確実に、接続完了(施工完了)を感知できる。特に、騒音のある現場にて有効である。
また、本発明は、パイプ引抜阻止部材1を備えた管継手に於て、パイプ未挿入状態で、管継手内部空間Sの一部を形成する保持用内周面23にラジアル外方向の弾発付勢力をもって圧接しつつ保持される弾性Cリング25を具備し、該弾性Cリング25は、上記内部空間Sに挿入されてくるパイプPの先端面24に当接状として押圧され、奥方へ移動して、上記保持用内周面23の奥方側に隣設された大径内周面27に、上記弾発付勢力によって拡径衝突し、接続完了報知音Hを発生するよう構成したので、作業者は、十分に深く、正規位置までパイプを挿入して、接続完了(施工完了)を、耳をもって聴くことによって、確認できる。Cリング25は十分に大きい接続完了報知音Hを発生する。
また、上記保持用内周面23は不透明筒体20をもって構成し、かつ、上記大径内周面27は透明筒状部材11をもって構成し、さらに、上記弾性Cリング25は、全体又は外周面26が注意喚起用有彩色を有し、上記拡径衝突した後は、上記弾性Cリング25の上記外周面26が上記透明筒状部材11の大径内周面27に密接し、外部から上記注意喚起用有彩色を目視可能に構成されているので、不透明筒体20に隠れていたCリング25が、接続完了(施工完了)と同時に透明筒状部材11を介して、目視でき、容易に、かつ、確実に、接続完了(施工完了)を感知できる。騒音のある現場にて有効である。さらに、Cリング25は約 360°のいずれからでも、目視し易い。また、透明筒状部材11の大径内周面27にCリング25はその弾発付勢にて密接し、外部から鮮明に有彩色を目視でき、その目視がないときには作業忘れであることを、確実に知って、十分な注意を喚起する。
また、上記弾性Cリング25は、内周奥方側角部を面取りしたテーパ面35を有し、パイプPの挿入の際に、パイプPの上記先端面28のエッジ28Aによってシール材4,5が傷付くことを防止するためシール材4,5を押え込んで案内するパイプ誘導機能を備えているので、2つの機能を、簡易な部品(Cリング25)にて、達成できる。特に、パイプPを切断したままで、角張っていたり、薄突片が鋭く出ている切断端部のエッジ28Aがシール材4,5を乗り越える直前に、シール材4,5をシール溝側へ押え込んで、安全に乗り越える(誘導する)ので、シール材4,5が接続作業時に傷付くことを減少できる。
1 パイプ引抜阻止部材
4,5 シール材(Oリング)
11 透明筒状部材
20 不透明筒体
23 内周面
24 先端面
25 (弾性)Cリング
26 外周面
27 大径内周面
28 先端面
28A エッジ
30 筒状内装体
30A 内方端
30B スリット
30C 花弁片
33 リング体
33A 内方縮径テーパ面
33C 被敲き面
33D テーパ面
33Z 外周面
35 テーパ面
H 接続完了報知音
P パイプ
S 内部空間
本発明は、管継手に関する。
図14に示した管継手を、本出願人は、過去に提案している(特許文献1参照)。
即ち、被接続用パイプ41の端部に挿入される挿入筒部43を有する継手本体42と、この挿入筒部43に外嵌されたパイプ41の端部を、(図14(A)から(B)のように)弾発的な締付力で締付けるためのスリット51付の締付環体45と、この締付環体45の弾発力に抗して締付環体45を拡径するようにスリット51に挟持される拡径片46を、具備しており、矢印Aのように挿入されてくるパイプ41の先端部に当接して、その拡径片46は、離脱する。この離脱によって、図14(B)に示すように、締付環体45はその弾発力にて強くパイプ41をラジアル内方向に締付けて、挿入筒部43とパイプ41を強力に一体化させ、パイプ引抜阻止機能を発揮する構成である。
拡径片46が離脱する際のカチッという音がするので、パイプ41を正規深さまで挿入したことを作業者は確認可能である。但し、金属製の小さな拡径片46は外部から目視確認することは至難であった。特に、外包囲体47が透明であったとしても、金属製の小さな拡径片46は、内部空間48のどこに存在するか判りづらく、特に、小さくても比重の大きい拡径片46は外包囲体47の(内面の)下方位置に移動して見付けることが困難であり、パイプの接続作業が確実に完了したか否か、判り難いところも少々あった。
特許第3405966号公報
上述の特許文献1の管継手は、耐引抜力が極めて大きく、かつ、安定しているため市場で信頼を受けている製品である。しかしながら、構造がやや複雑で、弾発力の強い締付環体45と拡径片46との組付が危険で作業能率が低いという問題もあり、用途によっては、もっと簡素な構造で、製造し易い安価な管継手でも十分であるとの声も市場で聞こえることがある。
そこで、新しいそのような管継手を開発してゆく際、内部機構によっては、パイプ先端が十分に管継手内方へ挿入されたか否か作業者に判りづらい(全く音が発生しない)場合が多いことに本発明者は気付いた。特に、最近は作業者の熟練度及び能力に関しては極めてバラツキの多い状況となりつつあり、パイプを正規深さまで挿入しないで、接続完了したと判断してしまって、その後の流体洩れが発生する虞が高まりつつある。
そこで、本発明は、簡素な内部構造でありながら、パイプとの接続作業を完了したか否かを、確実に、作業者に知らせることを可能とし、パイプ挿入不十分や挿入忘れに伴う流体の外部漏洩事故を防ぐことを目的とする。
本発明は、パイプ引抜阻止部材を備えた管継手に於て;外周に、内方縮径テーパ面と、該テーパ面の外方端の外径寸法よりも小さな外径寸法の被敲き面とを有し、挿入されてくるパイプの先端面に当接状として押圧され、奥方へ移動するリング体と;内方端から軸心方向に複数本のスリットを形成することによって構成される弾性変形自在な花弁片を複数枚有し、管継手内部に保持される筒状内装体と、を備え;パイプPの挿入に伴って、上記リング体が奥方へ移動して、上記テーパ面が上記筒状内装体の上記花弁片の内方端を拡開させるように弾性変形させ、上記花弁片の該弾性変形に伴うラジアル内方向への弾発付勢力によって、上記リング体の上記被敲き面を、上記花弁片の内方端が敲き、接続完了報知音を発生するように構成した管継手である。
また、上記リング体は、内周奥方側角部を面取りしたテーパ面を有し、パイプの挿入の際に、パイプの先端面のエッジによってシール材が傷付くことを防止するためシール材を押え込んで案内するパイプ誘導機能を備えている。
また、パイプ未挿入状態下では、上記筒状内装体の上記花弁片は、弾性変形を生ずる外力を受けない、自由状態を保っている。
また、上記リング体が上記花弁片によって敲かれて上記接続完了報知音を発生する奥方位置に於て、上記リング体を包囲している筒状部材を透明とすると共に、上記リング体は、全体又は外周面が注意喚起用有彩色を有し、上記奥方位置に於て、外部から上記注意喚起用有彩色を目視可能に構成されている。
本発明によれば、構成部品が簡単なもので十分であり、部品の組立ても容易である。リング体は、奥方へ軽くスムーズに移動して、管継手内部から、衝撃音(及び振動)を発生し、接続作業者に、確実に、パイプを正規深さまで挿入したこと(パイプ接続完了又は施工完了とも呼ぶ)を、知らしめることができる。これによって、その後の流体外部漏洩を防ぐことができる。
本発明の実施の一形態を示し、パイプ未挿入状態を示す断面図である。 本発明の実施の一形態であって、パイプ接続完了状態を示す断面図である。 主要構成部品の正面図である。 図3のE−E断面端面図である。 作用(作動)説明図である。 作用(作動)説明図である。 参考例を示す断面図である。 参考例の作用(作動)説明図である。 参考例を示す断面図である。 参考例の作用(作動)説明図である。 参考例の作用(作動)説明図である。 参考例の弾性Cリングの横断面説明図である。 パイプ引抜阻止部材の一例を示す図である。 従来例を示す断面図である。
以下、図示の実施の形態に基づき本発明を詳説する。
図1,図2に本発明の実施の一形態を示す。本発明に係る管継手とパイプPは、給水,給湯,その他各種の流体に用いられる。2は、継手本体であって、パイプPの端部に挿入される挿入筒部3を有している。また、挿入筒部3には、(図例では)2個のシール溝が凹設されて、2個のシール材(Oリング)4,5が嵌着されている。この管継手は、簡素なパイプ引抜阻止部材1を備えている。
上記継手本体2は、図1では、雄ネジ6と、作業工具を掛けるための六角部7と、中径筒部8と、小さな外鍔部9とを一体に有し、この外鍔部9の一端面を段付面10として、上記挿入筒部3が突出状に連設されている。
11は透明筒状部材であって、継手本体2の中径筒部8に密嵌状に取着され、外鍔部9にて、係止状に抜止めされている。この透明筒状部材11は、先端側(図1の右方向側端部)に雄ネジ部12を有し、袋ナット13が螺着される。
また、透明筒状部材11は、上記雄ネジ部12は軸心方向先端側に設けられ、軸心方向基端側は嵌着部14を有しており、この嵌着部14が中径筒部8に取着される。
そして、この透明筒状部材11の内部の孔部の先端開口部から、大径の嵌着用孔部16と(奥方へ縮径状の)テーパ面29とを形成し、この嵌着用孔部16に不透明な包状内装体30を嵌着する。
また、透明筒状部材11は、中径筒部8に嵌着される取付孔部18を有している。
パイプ引抜阻止部材1について以下説明すると、図1,図2,図5,図6、及び、図13に例示するように、金属薄板材から成り、円環状平板体であって内周縁から放射状に多数のスリット19を形成して、多数の係止用歯片21を設けて成る。透明筒状部材11の先端面と、袋ナット13の内鍔部内面との間に、このパイプ引抜阻止部材1が、挾着されている。自由状態で、歯片21が管継手内方向に傾斜している。そして、矢印A方向へパイプPを挿入させた後に、パイプPに引抜力が作用すると、歯片21がパイプPの外周面に食い込んで係止する。なお、歯片21を含み、軸心直交平面状に管継手内部に設けて、パイプPの(矢印A方向の)挿入に伴って管継手内方向に傾斜して、強くパイプPの外周面に摺接(当接)させ、パイプPの外周面に係止させるも望ましい(図示省略)。
なお、パイプPの挿入に伴って、係止用歯片21が管継手内方向へ弾性変形するのを許容する(逃げを与える)ために、筒状内装体30の先端側の内周角部に、面取り状(傾斜状)の切欠部22が形成されている。
そして、33は、パイプ未挿入状態で、挿入筒部3の先端近傍の外周面と、パイプ引抜阻止部材1の内端縁にて保持されたリング体であり、このリング体33は、その外周面に於て、内方縮径テーパ面33Aと、このテーパ面33Aの外方端の外形寸法よりも小さな外径寸法の被敲き面33Cとを、有する片ヤジリ型である。このリング体33は、挿入されてくるパイプPの先端面28に当接状として、図5(A)から図5(B)、さらに、図6(A)から図6(B)(図2)に順次示す如く、奥方へ移動する。
筒状内装体30は、図1〜図6に示したように、内方端30Aから軸心方向に複数本(図3では6本)のスリット30Bを形成することによって、弾性変形自在な花弁片30Cを形成する。つまり、図3では、6枚の花弁片30Cが形成されており、この花弁片30Cの横断面形状は円弧状である。しかも、この花弁片30Cの先端には、内鍔状としてラジアル内方向に折曲った敲き凸部31が連設されている。
図1→図5(A)→図5(B)→図6(A)と順次示すように、パイプPの挿入(矢印A参照)に伴って、パイプ先端面28にて押圧されながらリング体33が奥方へ移動してゆくが、その途中で、テーパ面33Aが筒状内装体30の花弁片30Cの内方端を、図6(A)に示す矢印Fのように、拡開させるように弾性変形させる。具体的に、花弁片30Cの内方端の敲き凸部31に摺接しつつテーパ面33Aによって拡開状に弾性変形させる。この花弁片30Cの弾性変形に伴うラジアル内方向への弾発付勢力によって、図6(B)に示す如く、花弁片30Cの内方端30A―――敲き凸部31―――が、リング体33の被敲き面33Cを、強く敲き、「バチッ」「バン」等の大きな音、つまり、接続完了報知音Hを発生する。この報知音Hを作業者が耳で聴けば正規の深さまでパイプPを管挿入内部まで挿入して、正規の作業完了を確認できる(図6(B))。しかも激しい一瞬の振動をも、手で感じ得る。
図6(B)に於て、矢印Gは、弾性的に弓形に弾性変形(図6(A)参照)した花弁片30Cが、その弾発付勢力によって復元する閉脚方向への瞬間的な動きを示し、図6(B)中の矢印Kは、敲き凸部31が被敲き面33Cを敲く瞬発的なベクトルを示す。
ところで、図1に示したパイプ未挿入状態下では、筒状内装体30の花弁片30Cは、弾性変形を生ずるような外力を全く受けていない、自由状態を保っている。従って、本発明に係る管継手が倉庫、工場、工事現場等に長期間保管されたままであったり、あるいは長距離輸送のために未使用のままで長期間が経過した場合、筒状内装体30がプラスチック製であっても、クリープによる永久変形を生ずる虞がないという、利点を有する。
また、図1〜図6に示したリング体33は、内周奥方側角部を面取りしたテーパ面33Dを有している。パイプPの挿入の際に、パイプPの先端面28のエッジ28Aによって、シール材4,5が傷付くことを防止するための、シール材4,5を押え込んで案内するパイプ誘導機能を、上記リング体33は、そのテーパ面33Dによって、発揮する。
そして、上記リング体33が筒状内装体30の花弁片30Cによって敲かれて接続完了報知音Hを発生する奥方位置(図6(B)(C)参照)に於て、リング体33を包囲している筒状部材11を透明とすると共に、リング体33は、その全体又は外周面33Zが、注意喚起用有彩色を有し、上記奥方位置(図6(B)(C)参照)に於て、外部から、注意喚起用有彩色を目視可能である(図6(C))。上記筒状内装体30は不透明であるので、図5(A)ではリング体33が隠れていたが、図6(C)ではリング体33を確実に目視できる。しかも、このリング体33は、閉円環状であって、図6(C)のように、目視する際に、 360°のいずれのラジアル方向からでも、リング体33を確実に目視できる。
次に、参考例について、説明すると、図7と図8に於て、11は透明筒状部材であって、継手本体2の中径筒部8に密嵌状に取着され、外鍔部9にて、係止状に抜止めされている。この透明筒状部材11は、先端側に雄ネジ部12を有し、袋ナット13が螺着される。
また、透明筒状部材11は、軸心方向中間部が大径に形成され、上記雄ネジ部12は僅かに小径として軸心方向先端側に設けられ、軸心方向基端側は緩やかに縮径する嵌着部14を有しており、この嵌着部14が中径筒部8に取着される。
そして、この透明筒状部材11の内部の孔部の軸心方向中間位置から先端開口部まで、中間段付部15を介して、大径の嵌着用孔部16を形成し、この嵌着用孔部16に不透明筒体20を嵌着する。
また、透明筒状部材11は、上記中間段付部15より基端側には、継手本体2の外鍔部9の外径寸法に略等しい内径寸法の基本孔部17と、中径筒部8の外径寸法に略等しい内径寸法の取付孔部18を有している。
不透明筒体20の肉厚寸法を、段付部15の段差寸法よりも、大きく設定し、不透明筒体20の内周面の内径寸法D20が、上記基本孔部17の内径寸法D17よりも、小さく設定する。
パイプ引抜阻止部材1について以下説明すると、図7と図13に例示するように、金属薄板材から成り、円環状平板体であって内周縁から放射状に多数のスリット19を形成して、多数の係止用歯片21を設けて成る。図7に示すように、透明筒状部材11と不透明筒体20の先端面と、袋ナット13の内鍔部内面との間に、このパイプ引抜阻止部材1が、挾着されている。自由状態で、図7のように歯片21が管継手内方向に傾斜している。そして、矢印A方向へパイプPを挿入させた後に、パイプPに引抜力が作用すると、歯片21がパイプPの外周面に食い込んで係止する。なお、歯片21を含み、軸心直交平面状に管継手内部に設けて、パイプPの(矢印A方向の)挿入に伴って管継手内方向に傾斜して、強くパイプPの外周面に摺接(当接)させ、パイプPの外周面に係止させるも望ましい(図示省略)。
なお、パイプPの挿入に伴って、係止用歯片21が管継手内方向へ弾性変形するのを許容する(逃げを与える)ために、不透明筒体20の先端側の内周角部に、切欠部22が形成されている。
そして、25は、図7と図8(A)の状態でラジアル外方向に常に弾発付勢力を発揮している弾性Cリングである。パイプ未挿入状態で、管継手内部空間Sの一部を形成する不透明筒体20の内周面23に、弾性Cリング25はラジアル外方向の弾発付勢力をもって圧接している。即ち、不透明筒体20の内周面23は、管継手内部空間Sの外周面側の一部を形成すると共に、パイプ未挿入状態の弾性Cリング25が圧接保持される保持用内周面であるといえる。
この弾性Cリング25は、横断面正方形乃至矩形状である。そして、図7から図8(A)に示すように、矢印Aのように、外部から、管継手内部空間Sに挿入されてくるパイプPの先端面28に当接状として、ベクトルGを図8(A)の如く受けて押圧され、奥方へ(管継手内方へ)移動する。
ところで、基本孔部17は内部空間の一部を構成していると共に、既述したように、基本孔部17の内径寸法D17は、不透明筒体20の内周面の内径寸法D20よりも、大に設定されている。言い換えると、保持用内周面23の内径寸法がD20であり、さらに、この保持用内周面23の奥方側―――管継手内方側―――に隣設する基本孔部17の内径寸法D17は上記内径寸法D20よりも大である。従って、弾性Cリング25は、図8(A)から(B)の如く、自身の弾発付勢力で拡径方向に弾性変形しつつ、保持用内周面23の奥方側に隣設する基本孔部17の大径内周面27に、拡径衝突する。図8(B)の矢印Cは、このときのCリング25の動きを示す。
弾性Cリング25の外周面が、大径内周面27に拡径衝突すると同時に、例えば、「バチッ」「バン」等の大きな音―――即ち、接続完了報知音H―――を発生する。この接続完了報知音Hを作業者が耳で聴けば、正規の深さまでパイプPを管継手内部に挿入して、正規の作業完了を確認できる(図8(B)参照)。しかも、この参考例によれば、激しい一瞬の振動をも、手に感じることができるので、一層確実に作業完了を確認することが可能である。
そして、弾性Cリング25をパイプ未挿入状態で保持する保持用内周面23は、上述したように、不透明筒体20をもって構成され、パイプ未挿入の状態では、図7に於て、目視にて、Cリング25を確認(目視)できない。
しかしながら、大径内周面27は、上述したように、透明筒状部材11をもって構成され、上記拡径衝突した後は、図8(C)に示す如く、弾性Cリング25の約 360°に渡って、目視可能である。
ここで、弾性Cリング25は、横断面形状が正方形(又は矩形)であり、大径内周面27に対して、Cリング25の外周面は、図8(C)のように、密接状態となり、大径内周面27の水滴膜等があっても、鮮明にCリング25を、略 360°のいずれの方向からでも目視できる。
望ましくは、Cリング25は、外周面又は全体―――つまり、少なくとも外周面―――に赤色や黄色等の注意喚起用有彩色をもって、形成し、大径内周面27に拡径衝突した後は、Cリング25の外周面26が、透明筒状部材11を通して、外部から上記注意喚起用有彩色を、目視可能とするのが良い。
Cリング25の外周面を有彩色にするには、有彩色の塗装や有彩色フィルム接着等にて製造し、また、全体を有彩色とするには、プラスチックにて成型時に断面内部まで有彩色とするか、又は、外面に有彩色の塗装を行う。
Cリング25であるので、約 360°にわたって、いずれの方向からでも有彩色を簡単に、目視可能であり、かつ、Cリング25の外周面26は大径内周面27に弾発力にて密接しているので、目視が確実・容易となる。
次に、図9〜図12は、他の参考例を示す。図9は図7に、図10は図8(A)に、図11は図8(B)(C)に、夫々、概略対応した図である。同一符号は、同様の構成を示すので、重複説明を省略するが、図9〜図12に示す他の参考例の特徴は次の通りである。
即ち、弾性Cリング25は、内周奥方側角部を面取りしたテーパ面35を有している。パイプPの挿入の際に、パイプPの先端面28のエッジ28Aによって、シール材4,5が傷付くことを防止するため、シール材4,5を、シール溝奥部方向へ押え込んで、パイプ先端を案内するパイプ誘導機能を、備えている。図10(A)に於ては、2個の内の外方側のシール材(Oリング)4をラジアル内方向へ押圧して、パイプPの内周角エッジ28Aがシール材(Oリング)4に接触しない状態で、パイプ先端がシール材(Oリング)4を乗り越えるようにするパイプ誘導案内機能と具備している。引続き、他のシール材(Oリング)5も同様である。
パイプ未挿入状態下で、Cリング25の待機位置が、図7に比較して、相違している。即ち、図7よりも、先端開口寄りに、Cリング25が配設されており、先端側のシール材4を少々押え込んだ位置に配設する。なお、寸法上、余裕があれば、少し先端方向に移すのが好ましい。また、図12(A)は、図9〜図11に示したCリング25であるが、図12(B)に示すように、矩形状として、テーパ面35を長く形成して、スムースにシール材4,5をシール溝側へ押え込むようにするのも、好ましい。又は、図12(C)に示すように、テーパ面35をアール形状とするのも好ましい。
また、Cリング25は、図9,図10の状態下では、その切れ目が軽く閉じているのが良い。即ち、Cリング25の切れ目の両端面が軽く接触して、その切れ目が閉じていることによって、シール材4,5を乗り越える際に、シール材4,5を傷付けないで済む。
ところで、図1〜図6、(さらには参考例の図7〜図12)と図13に於て、パイプ引抜阻止部材1としては、図13のような薄い金属板から成る円環状平板材であって、係止用歯片21を多数有するものを例示したが、本発明では、引抜阻止部材1は、これ以外のものとするも自由であって、内周面に係止爪部を有し、袋ナット13の先端内周面を縮径テーパ面として、パイプPが引き抜かれようとすると、係止爪部がパイプ外周面に食い込むくさび型の部材とする等も、好ましい。
また、管継手として、両端に、図1,図2の右半分の構造が配設されたもの、あるいは、T字型の継手本体に、図1,図2の右半分の構造が3個配設されたもの等とするも自由である。あるいは、エルボ型とすることも可能である。また、保持用内周面23及び大径内周面27は、図示以外の形状と構造の部品をもって、構成することは自由である。
本発明は、以上詳説したように、パイプ引抜阻止部材1を備えた管継手に於て;外周に、内方縮径テーパ面33Aと、該テーパ面33Aの外方端の外径寸法よりも小さな外径寸法の被敲き面33Cとを有し、挿入されてくるパイプPの先端面28に当接状として押圧され、奥方へ移動するリング体33と;内方端30Aから軸心方向に複数本のスリット30Bを形成することによって構成される弾性変形自在な花弁片30Cを複数枚有し、管継手内部に保持される筒状内装体30と、を備え;パイプPの挿入に伴って、上記リング体33が奥方へ移動して、上記テーパ面33Aが上記筒状内装体30の上記花弁片30Cの内方端を拡開させるように弾性変形させ、上記花弁片30Cの該弾性変形に伴うラジアル内方向への弾発付勢力によって、上記リング体33の上記被敲き面33Cを、上記花弁片30Cの内方端が敲き、接続完了報知音Hを発生するように構成したので、作業者は、十分に深く、正規位置までパイプを挿入して、接続完了(施工完了)を、耳をもって聴くことによって、確認できる。また、花弁片30Cに、パイプ未挿入状態下では、(弾性変形を生じない)自由状態として、プラスチックのクリープを防止して、長期間未使用状態下でも、新品の如く、作業完了(施工完了)を耳に響かせる大きな報知音Hを発生する。
また、上記リング体33は、内周奥方側角部を面取りしたテーパ面33Dを有し、パイプPの挿入の際に、パイプPの先端面28のエッジ28Aによってシール材4,5が傷付くことを防止するためシール材4,5を押え込んで案内するパイプ誘導機能を備えているので、リング体33は、一石二鳥の働きを行い、内部構成部品は少なくて済む。特に、パイプPを切断したままで、角張っていたり、薄突片が鋭く出ている切断端部のエッジ28Aがシール材4,5を乗り越える直前に、シール材4,5をシール溝側へ押え込んで、安全に乗り越える(誘導する)ので、シール材4,5が接続作業時に傷付くことを減少できる。
また、パイプ未挿入状態下では、上記筒状内装体30の上記花弁片30Cは、弾性変形を生ずる外力を受けない、自由状態を保っているので、筒状内装体30を安価で製造し易いプラスチックとすることができる。即ち、プラスチック特有のクリープ現象の発生を防止できて、長期間未使用の後でも、新品と変わらない弾発力をもって、大きな報知音Hを安定して発する。
また、上記リング体33が上記花弁片30Cによって敲かれて上記接続完了報知音Hを発生する奥方位置に於て、上記リング体33を包囲している筒状部材11を透明とすると共に、上記リング体33は、全体又は外周面33Zが注意喚起用有彩色を有し、上記奥方位置に於て、外部から上記注意喚起用有彩色を目視可能に構成されているので、容易かつ確実に、接続完了(施工完了)を感知できる。特に、騒音のある現場にて有効である
1 パイプ引抜阻止部材
4,5 シール材(Oリング)
11 透明筒状部
26 外周
28 先端面
28A エッジ
30 筒状内装体
30A 内方端
30B スリット
30C 花弁片
33 リング体
33A 内方縮径テーパ面
33C 被敲き面
33D テーパ面
33Z 外周
接続完了報知音
P パイ

Claims (7)

  1. パイプ引抜阻止部材(1)を備えた管継手に於て、
    外周に、内方縮径テーパ面(33A)と、該テーパ面(33A)の外方端の外径寸法よりも小さな外径寸法の被敲き面(33C)とを有し、挿入されてくるパイプ(P)の先端面(28)に当接状として押圧され、奥方へ移動するリング体(33)と、
    内方端(30A)から軸心方向に複数本のスリット(30B)を形成することによって構成される弾性変形自在な花弁片(30C)を複数枚有し、管継手内部に保持される筒状内装体(30)と、を備え、
    パイプ(P)の挿入に伴って、上記リング体(33)が奥方へ移動して、上記テーパ面(33A)が上記筒状内装体(30)の上記花弁片(30C)の内方端を拡開させるように弾性変形させ、上記花弁片(30C)の該弾性変形に伴うラジアル内方向への弾発付勢力によって、上記リング体(33)の上記被敲き面(33C)を、上記花弁片(30C)の内方端が敲き、接続完了報知音(H)を発生するように構成したことを特徴とする管継手。
  2. 上記リング体(33)は、内周奥方側角部を面取りしたテーパ面(33D)を有し、パイプ(P)の挿入の際に、パイプ(P)の先端面(28)のエッジ(28A)によってシール材(4)(5)が傷付くことを防止するためシール材(4)(5)を押え込んで案内するパイプ誘導機能を備えている請求項1記載の管継手。
  3. パイプ未挿入状態下では、上記筒状内装体(30)の上記花弁片(30C)は、弾性変形を生ずる外力を受けない、自由状態を保っている請求項1記載の管継手。
  4. 上記リング体(33)が上記花弁片(30C)によって敲かれて上記接続完了報知音(H)を発生する奥方位置に於て、上記リング体(33)を包囲している筒状部材(11)を透明とすると共に、上記リング体(33)は、全体又は外周面(33Z)が注意喚起用有彩色を有し、上記奥方位置に於て、外部から上記注意喚起用有彩色を目視可能に構成されている請求項1,2又は3記載の管継手。
  5. パイプ引抜阻止部材(1)を備えた管継手に於て、
    パイプ未挿入状態で、管継手内部空間(S)の一部を形成する保持用内周面(23)にラジアル外方向の弾発付勢力をもって圧接しつつ保持される弾性Cリング(25)を具備し、
    該弾性Cリング(25)は、上記内部空間(S)に挿入されてくるパイプ(P)の先端面(24)に当接状として押圧され、奥方へ移動して、上記保持用内周面(23)の奥方側に隣設された大径内周面(27)に、上記弾発付勢力によって拡径衝突し、接続完了報知音(H)を発生するよう構成したことを特徴とする管継手。
  6. 上記保持用内周面(23)は不透明筒体(20)をもって構成し、かつ、上記大径内周面(27)は透明筒状部材(11)をもって構成し、さらに、上記弾性Cリング(25)は、全体又は外周面(26)が注意喚起用有彩色を有し、上記拡径衝突した後は、上記弾性Cリング(25)の上記外周面(26)が上記透明筒状部材(11)の大径内周面(27)に密接し、外部から上記注意喚起用有彩色を目視可能に構成されている請求項5記載の管継手。
  7. 上記弾性Cリング(25)は、内周奥方側角部を面取りしたテーパ面(35)を有し、パイプ(P)の挿入の際に、パイプ(P)の上記先端面(28)のエッジ(28A)によってシール材(4)(5)が傷付くことを防止するためシール材(4)(5)を押え込んで案内するパイプ誘導機能を備えている請求項5又は6記載の管継手。
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