JP2016075264A - 内燃機関の排気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気マニホルド5の排気管レイアウトに起因した管長差による集合排気管8と個別排気管6,7との排気温度の差を小さくする。【解決手段】直列4気筒内燃機関において、♯2気筒および♯3気筒の排気ポートは、シリンダヘッド内部で互いに合流し、一つの集合排気ポートとして開口する。♯1,♯4気筒は、個々の個別排気ポートとして開口する。排気マニホルド5は、♯1,♯4気筒の個別排気管6,7と、♯2,♯3気筒の集合排気管8と、を備えており、これら3本の排気管の先端が触媒コンバータ11に接続される。相対的に短い集合排気管8は、偏平にすることで放熱面となる表面積が大きくなっている。【選択図】図3

Description

この発明は多気筒内燃機関の排気装置に関し、特に、複数の気筒の排気が流れる集合排気管と、個々の気筒の排気が独立して流れる個別排気管と、を単一の触媒コンバータに接続してなる内燃機関の排気装置に関する。
例えば特許文献1には、直列4気筒内燃機関において、点火順序が連続しない♯2気筒と♯3気筒の排気ポートをシリンダヘッド内部で合流させる一方、♯1気筒と♯4気筒の排気ポートはそのままシリンダヘッド側面に開口させた構成の排気装置が開示されている。つまり、♯2,♯3気筒の排気ポートは一つの集合排気ポートとして構成され、♯1気筒の排気ポートと♯4気筒の排気ポートは、個々の気筒毎に独立した個別排気ポートとして構成されている。そして、♯2,♯3気筒用の集合排気ポートは、一つの集合排気管を介して触媒コンバータに接続されており、♯1気筒および♯4気筒の個別排気ポートは、各々独立した個別排気管を介して触媒コンバータに接続されている。
このように一部の気筒の排気ポートをシリンダヘッド内部で合流させた構成では、冷間始動時に、集合排気管を介して触媒コンバータに導入される排気の温度が高く得られるため、始動後の触媒の早期活性の上で有利となる。さらに特許文献1では、♯2,♯3気筒用の集合排気管の管長を♯1,♯4気筒用の個別排気管の管長よりも短くすることで、集合排気管からの放熱の抑制を図っている。
特開2008−38838号公報
上記のように一部の気筒の排気ポートをシリンダヘッド内部で合流させた構成では、冷間始動後の触媒の早期活性の点で有利であるが、その反面、暖機後の高負荷運転時などに、集合排気ポートおよび集合排気管を通して触媒コンバータへ流入する排気の温度と、個別排気ポートおよび個別排気管を通して流入する排気の温度と、が異なるものとなり、例えばモノリス触媒担体として構成される触媒担体に熱歪みが生じる、等の不具合がある。特に、特許文献1のように♯2,♯3気筒の集合排気管を♯1,♯4気筒の個別排気管の下側に配置すると、集合排気管の管長が個別排気管の管長に比較して短くなり、逆に、♯2,♯3気筒の集合排気管を♯1,♯4気筒の個別排気管の上側に配置すると、集合排気管の管長が個別排気管の管長に比較して長くなる。いずれにしても、集合排気管の管長は個別排気管の管長に比較して、長いか短いかのいずれかとなり、両者の等長化は、レイアウト上、困難である。
暖機完了後の高負荷運転時の排気に対する冷却は、排気管の表面積(つまり外気に対する放熱面積)に大きく依存するので、上記のように管長が異なると、触媒コンバータへ流入する排気の温度が不均一となる一つの要因となる。
本発明は、点火順序が連続しない2つの気筒の排気ポートをシリンダヘッド内部で合流させてなる集合排気ポートと、個々の気筒毎に独立した個別排気ポートと、がシリンダヘッド側面にそれぞれ開口するとともに、
上記集合排気ポートに接続された集合排気管と、上記個別排気ポートに接続された個別排気管と、が互いに異なる管長でもって単一の触媒コンバータに接続されてなる内燃機関の排気装置において、
上記集合排気管の通路断面形状が楕円形ないし長円形をなし、その等価直径が、合流前の2つの気筒の排気ポートの等価直径よりも大きく設定されているとともに、
上記集合排気管の管長と上記個別排気管の管長との長短の関係に応じて、上記集合排気管の偏平度合いもしくは集合排気管の板厚が設定されている。
具体的な一つの態様では、上記集合排気管の管長が上記個別排気管の管長よりも長い場合には、上記集合排気管の通路断面における短径が、合流前の各気筒の排気ポートの等価直径よりも大きいものとなっている。、
あるいは、上記集合排気管の管長が上記個別排気管の管長よりも短い場合には、上記集合排気管の通路断面における短径が、合流前の各気筒の排気ポートの等価直径よりも小さいものとなっている。
前者のように短径が合流前の排気ポートの等価直径よりも大きいものでは、集合排気管の偏平度合いは小さく、比較的に真円に近い形状となる。このような集合排気管の断面形状では、等価直径に対する表面積が相対的に小さい。従って、集合排気管の管長が個別排気管よりも長くても、集合排気管の表面積が過度に大きくならず、集合排気管を通る排気の過冷却が抑制される。これにより、暖機完了後の高負荷時等に、集合排気管から触媒コンバータへ流入する排気の温度と個別排気管から触媒コンバータへ流入する排気の温度との温度差が小さくなる。
逆に、後者のように短径が合流前の排気ポートの等価直径よりも小さいものでは、集合排気管の偏平度合いが高くなり、比較的に細長い断面形状となる。このような集合排気管の断面形状では、等価直径に対する表面積が相対的に大きく得られる。従って、集合排気管の管長が個別排気管よりも短くても、集合排気管の表面積を大きく確保でき、集合排気管を通る排気からの放熱量が大となる。これにより、暖機完了後の高負荷時等に、集合排気管から触媒コンバータへ流入する排気の温度と個別排気管から触媒コンバータへ流入する排気の温度との温度差が小さくなる。
また、他の具体的な一つの態様では、上記集合排気管の管長が上記個別排気管の管長よりも長い場合には、上記集合排気管の板厚が、上記個別排気管の板厚よりも厚いものとなっている。
あるいは、上記集合排気管の管長が上記個別排気管の管長よりも短い場合には、上記集合排気管の板厚が、上記個別排気管の板厚よりも薄いものとなっている。
集合排気管の板厚が厚いと、集合排気管内部を流れる排気からの放熱量は小さくなり、逆に、板厚が薄いと、集合排気管内部を流れる排気からの放熱量は大きくなる。
従って、集合排気管の管長の長短による影響が少なくとも部分的に相殺され、暖機完了後の高負荷時等に、集合排気管から触媒コンバータへ流入する排気の温度と個別排気管から触媒コンバータへ流入する排気の温度との温度差が小さくなる。
この発明によれば、集合排気管と個別排気管のレイアウト上生じ得る管長の差異に対し、集合排気管の偏平度合いもしくは板厚の適宜な設定により、集合排気管の管長の長短による影響を少なくとも部分的に相殺することができ、暖機完了後の高負荷時等に、集合排気管から触媒コンバータへ流入する排気の温度と個別排気管から触媒コンバータへ流入する排気の温度との温度差をより小さくすることができる。
この発明に係る排気装置を備えたシリンダヘッドの断面図。 このシリンダヘッドの排気ポート側の側面図。 シリンダヘッドに取り付けられる排気マニホルドの第1実施例の斜視図。 冷機時における排気通路の等価直径と放熱量との関係を示した特性図。 排気管の等価直径ならびに偏平化と放熱面積との関係を示した特性図。 シリンダヘッドに取り付けられる排気マニホルドの第2実施例の斜視図。 排気マニホルドの第3実施例の斜視図。 図7のA−A線に沿った断面図。 排気マニホルドの第4実施例の斜視図。 図9のB−B線に沿った断面図。
図1〜図3は、この発明を直列4気筒内燃機関に適用した一実施例を示している。シリンダヘッド1においては、図1に示すように、♯1〜♯4気筒の排気ポート2a〜2dが、シリンダヘッド1の一方の側面1aに向かって延びており、吸気ポート3a〜3dが他方の側面1bに向かって延びている。ここで、♯1気筒および♯4気筒の排気ポート2a,2dは、個別排気ポートとして気筒毎に独立してシリンダヘッド1の側面1aに開口しており、♯2気筒および♯3気筒の排気ポート2b,2cは、シリンダヘッド1内部で互いに合流し、一つの集合排気ポート2bcとしてシリンダヘッド1の側面1aに開口している。なお、♯2気筒と♯3気筒は点火時期が360°CA離れており、排気干渉は生じない。上記シリンダヘッド1は、排気ポート2a〜2dの周囲を囲むようにウォータジャケット4を備えており、冷却水の循環によって強制的に冷却されている。
図2は、シリンダヘッド1の側面1aを示しており、図示するように、♯1,♯4気筒の個別排気ポート2a,2dは、それぞれ、ほぼ真円の円形に開口している。これに対し、中央に位置する♯2,♯3気筒の集合排気ポート2bcの出口部は、気筒列方向に長い楕円形ないし長円形に開口している。図示例では、両端の半円部分と中間の直線部分とからなる長円形をなしている。この集合排気ポート2bcの出口部における等価直径は、合流前の♯2気筒および♯3気筒の排気ポート2b,2cの等価直径よりも大きい。換言すれば、♯2、♯3気筒の排気ポート2b,2cと、♯1、♯4気筒の排気ポート2a,2dは、基本的に等しい等価直径を有するので、集合排気ポート2bcの出口部における等価直径は、♯1気筒の個別排気ポート2aおよび♯4気筒の個別排気ポート2dの出口部における等価直径よりも大きく設定されている。
また、長円形をなす集合排気ポート2bcの出口部の上下方向に沿った短径は、合流前の♯2気筒および♯3気筒の排気ポート2b,2cの等価直径よりも小さい。なお、♯1、♯4気筒の個別排気ポート2a,2dは、♯2、♯3気筒の排気ポート2b,2cと基本的に等しい等価直径を有し、かつほぼ真円形に開口しているので、シリンダヘッド1の側面1aにおいては、集合排気ポート2bcの出口部は、個別排気ポート2a,2dの径よりも僅かに小さい短径を有し、かつ気筒列方向に長く延びた長円形をなしている。
図3は、シリンダヘッド1の側面1aに取り付けられる排気マニホルド5を示している。この排気マニホルド5は、♯1気筒の個別排気ポート2aに接続される♯1個別排気管6と、♯4気筒の個別排気ポート2dに接続される♯4個別排気管7と、中央の集合排気ポート2bcに接続される集合排気管8と、を備えており、これら3本の排気管6,7,8の基端がヘッド取付フランジ9によって支持されている。♯1個別排気管6および♯4個別排気管7は、ほぼ円形の断面形状を有しており、シリンダヘッド1の側面1aにおける個別排気ポート2a,2dの出口部と基本的に等しい等価直径を有している。
集合排気管8は、シリンダヘッド1の側面1aにおける出口部開口形状に対応して、気筒列方向に延びた細長い長円形の断面形状を有しており、上記出口部と基本的に等しい等価直径ならびに偏平率を有している。つまり、集合排気管8の断面形状は、合流前の♯2気筒および♯3気筒の排気ポート2b,2cの等価直径よりも大きい等価直径を有する長円形をなし、かつ個別排気管6,7の等価直径よりも小さな短径を有する。
♯1個別排気管6、♯4個別排気管7および集合排気管8の先端は、単一の触媒コンバータ11の上流側のディフューザ部11aにそれぞれ接続されている。触媒コンバータ11は、円柱状のモノリス触媒担体を円筒形金属製ケース内に収容したものであって、ディフューザ部11aは、触媒担体端面との間に径が徐々に拡大する空間を形成するように略円錐形に構成されている。
集合排気管8は、ヘッド取付フランジ9から気筒列方向と直交する方向に沿って直線的に延び、かつ先端部が下方を指向するように湾曲して、ディフューザ部11aの上流側端部に接続されている。触媒コンバータ11との接続部では、集合排気管8は、略半円形の断面形状を有している(図示せず)。
気筒列方向の前後に位置する♯1個別排気管6および♯4個別排気管7は、平面視でほぼ対称をなすように気筒列方向に湾曲して延び、かつ先端部が下方を指向するように湾曲して、ディフューザ部11aの上流側端部に接続されている。より詳しくは、♯1個別排気管6および♯4個別排気管7は、触媒コンバータ11の直近で略Y字形ないし略T字形に合流しており、合流後の1本となった接続管部12がディフューザ部11aに接続されている。触媒コンバータ11との接続部では、接続管部12は、集合排気管8端部と対称な略半円形の断面形状を有している(図示せず)。
図3に示すように、集合排気管8は、排気マニホルド5の内側つまりシリンダヘッド1寄りに配置され、個別排気管6,7は、集合排気管8の上方ないし外側を通過するように配置されている。従って、集合排気管8の管長は、個別排気管6,7の管長よりも短いものとなっている。
上記実施例の構成においては、♯1気筒の排気および♯4気筒の排気が個々に個別排気ポート2a,2dおよび個別排気管6,7を介して触媒コンバータ11へ流れるのに対し、♯2気筒の排気および♯3気筒の排気は、共通の集合排気ポート2bcおよび集合排気管8を介して触媒コンバータ11へ流れる。従って、冷間始動時には、♯2,♯3気筒の排気が比較的高温を保ったまま触媒コンバータ11に供給され、触媒の早期活性に寄与する。 ここで、上記集合排気ポート2bcおよび集合排気管8は、2つの気筒の排気が同じ通路内を交互に流れることに加えて、合流前の♯2気筒および♯3気筒の排気ポート2b,2cの等価直径よりも大きい等価直径を有するので、冷間始動時における排気からの放熱が抑制される。
すなわち、図4は、冷間始動時における排気通路の等価直径と放熱量との関係を示しており、横軸は、排気通路の等価直径を、ある基準となる等価直径D0(例えば36mm)に対する増減の形で示しており、縦軸は、放熱量を、基準等価直径D0の放熱量に対する増減割合の形で示している。ここで、個々の特性線a〜fは、短径を24mm〜47mmの範囲で変化させた場合の特性を示しており、偏平率によらない全体的な傾向は、各特性線a〜f上の真円のときの点を結んだ曲線gでもって示されている。この図4に示すように、冷間始動後(例えばアイドル放置)の状態、つまり排気通路内壁面の温度が低く、その中を比較的少量の排気が流れるときには、排気通路の等価直径が大きいと、低温の排気通路内壁面にあまり接触せずに排気通路中心付近を少量の排気が流れることとなるので、等価直径が大きいほど放熱量が少なくなる。上記実施例では、集合排気ポート2bcの等価直径が個々の排気ポート2b,2cの等価直径よりも大きく設定されており、その中を各気筒の排気が間欠流として交互に流れるので、冷間始動後の排気ガスの冷却が抑制され、触媒の早期活性が図れる。
一方、暖機完了後の高速高負荷運転時においては、大量の排気ガスが通路内壁面に接した形で流れ、かつ通路内壁面と排気ガスとの温度差が小さくなっていることから、放熱面となる排気管外表面の表面積の大小が放熱性に大きく影響する。
ここで、図3に示す排気マニホルド5の排気管レイアウトでは、集合排気管8の方が個別排気管6,7よりも管長が短くなり、そのままでは、集合排気管8の方の冷却性が個別排気管6,7に比較して相対的に低くなる可能性がある。そのため、上記実施例では、集合排気管8の長円形の短径が、合流前の2つの気筒の排気ポート2b,2cの等価直径よりも小さくなるようにして、偏平度合いの強い偏平形状としてある。
図5は、内燃機関の暖機完了後の高速高負荷運転時における排気管の等価直径と放熱量(通路表面積)との関係を示しており、横軸は、排気管の等価直径を、ある基準となる等価直径D0(例えば36mm)に対する増減の形で示しており、縦軸は、放熱量を、通路表面積に比例するものとして真円時の放熱量(通路表面積)に対する増減の形で示している。ここで、個々の特性線a〜fは、短径を24mm〜47mmの範囲で変化させた場合の特性を示しており、図示するように、基本的に、偏平率によらず、等価直径が大きいほど通路表面積が大となるので、放熱量が大となる。これは、上述したように、暖機完了後の高速高負荷運転では、通路内壁面温度と排気温度との差が小さく、かつ大量の排気ガスが通路内壁面に接した形で流れるので、放熱量は、放熱面となる排気管表面の表面積の大小に依存するためである。そして、各特性線a〜fを比較すれば明らかなように、同じ等価直径であれば、偏平率が高いほど放熱量(通路表面積)が大となる。従って、上記実施例の集合排気管8のように等価直径を大きくしつつ偏平率を高くすることで、外気によって効果的な冷却が図れ、単位長さ当たりの放熱量が大となる。そのため、高速高負荷運転時において、集合排気管8の管長が個別排気管6,7よりも短いことによる影響が少なくとも部分的に相殺され、集合排気管8から触媒コンバータ11へ流入する排気の温度と個別排気管6,7から触媒コンバータ11へ流入する排気の温度との温度差が小さくなる。
次に、図6は、排気マニホルド5の第2実施例を示している。この第2実施例は、前述の第1実施例と同じく、♯1気筒の個別排気ポート2aに接続される♯1個別排気管6と、♯4気筒の個別排気ポート2dに接続される♯4個別排気管7と、中央の集合排気ポート2bcに接続される集合排気管8と、を備えており、これら3本の排気管6,7,8の基端がヘッド取付フランジ9によって支持されている。♯1個別排気管6および♯4個別排気管7は、ほぼ円形の断面形状を有しており、集合排気管8は、気筒列方向に延びた細長い長円形の断面形状を有している。
特にこの第2実施例においては、図示するように、個別排気管6,7が、排気マニホルド5の内側つまりシリンダヘッド1寄りに配置されており、集合排気管8は、個別排気管6,7の上方ないし外側を通過するように配置されている。従って、集合排気管8の管長は、個別排気管6,7の管長よりも長いものとなっている。
この第2実施例の排気マニホルド5が取り付けられるシリンダヘッド1の構成は、基本的に図1,図2に示したものと同様であるので、図示は省略するが、集合排気ポート2bcの出口部の偏平度合いが第1実施例のものよりも弱いものとなっている。詳しくは、集合排気ポート2bcは、その等価直径が合流前の2つの気筒の個々の排気ポート2b,2cの等価直径よりも大きく設定されており、かつ、長円形をなす出口部の短径は、個々の排気ポート2b,2cの等価直径よりも大きく設定されている。集合排気管8の断面形状は、この集合排気ポート2bcの出口部の形状に対応しており、従って、第1実施例に比較して、集合排気管8の偏平度合いは弱い。
このような第2実施例では、図5に基づいて前述したように、集合排気管8の偏平度合いが弱いことから、同じ等価直径に対する放熱量(通路表面積)が小となる。つまり、単位長さ当たりの放熱量が比較的小さくなる。そのため、高速高負荷運転時において、集合排気管8の管長が個別排気管6,7よりも長いことによる影響が少なくとも部分的に相殺され、集合排気管8から触媒コンバータ11へ流入する排気の温度と個別排気管6,7から触媒コンバータ11へ流入する排気の温度との温度差が小さくなる。
なお、集合排気管8の断面形状の偏平率として、短径に対する長径の比が1.6近傍であると、冷間始動後の排気温度を最も高く維持することができる。従って、上記の比は、1.6近傍であることが望ましい。
次に、図7,図8は、排気マニホルド5の第3実施例を示している。この第3実施例は、第1実施例と同じく、集合排気管8が、排気マニホルド5の内側つまりシリンダヘッド1寄りに配置され、個別排気管6,7が、集合排気管8の上方ないし外側を通過するように配置されている構成であり、集合排気管8の管長が個別排気管6,7の管長よりも短いものとなっている。
第3実施例は、このような排気管レイアウトの排気マニホルド5において、高速高負荷運転時の放熱量の調節のために、集合排気管8の外壁の板厚と個別排気管6,7の外壁の板厚とを異ならせたものである。具体的には、図8に示すように、相対的に管長が短い集合排気管8の板厚が個別排気管6,7の板厚よりも薄く構成されている。
このように集合排気管8の板厚を薄くすると、内部の排気から外気に熱伝達する際の抵抗が小さくなるため、単位表面積当たりの放熱量が大きくなる。従って、高速高負荷運転時において、集合排気管8の管長が個別排気管6,7よりも短いことによる影響が少なくとも部分的に相殺され、集合排気管8から触媒コンバータ11へ流入する排気の温度と個別排気管6,7から触媒コンバータ11へ流入する排気の温度との温度差が小さくなる。
なお、このような板厚の設定は、第1実施例における偏平度合いの設定と組み合わせて適用することも可能である。
次に、図9,図10は、排気マニホルド5の第4実施例を示している。この第4実施例は、第2実施例と同じく、集合排気管8が、個別排気管6,7の上方ないし外側を通過するように配置されている構成であり、集合排気管8の管長が個別排気管6,7の管長よりも長いものとなっている。
第4実施例は、このような排気管レイアウトの排気マニホルド5において、高速高負荷運転時の放熱量の調節のために、集合排気管8の外壁の板厚と個別排気管6,7の外壁の板厚とを異ならせたものである。具体的には、図10に示すように、相対的に管長が長い集合排気管8の板厚が個別排気管6,7の板厚よりも厚く構成されている。
このように集合排気管8の板厚を厚くすると、内部の排気から外気に熱伝達する際の抵抗が大きくなるため、単位表面積当たりの放熱量が小さくなる。従って、高速高負荷運転時において、集合排気管8の管長が個別排気管6,7よりも長いことによる影響が少なくとも部分的に相殺され、集合排気管8から触媒コンバータ11へ流入する排気の温度と個別排気管6,7から触媒コンバータ11へ流入する排気の温度との温度差が小さくなる。
なお、このような板厚の設定は、第2実施例における偏平度合いの設定と組み合わせて適用することも可能である。
1…シリンダヘッド
2a,2d…個別排気ポート
2bc…集合排気ポート
5…排気マニホルド
6,7…個別排気管
8…集合排気管
11…触媒コンバータ

Claims (7)

  1. 点火順序が連続しない2つの気筒の排気ポートをシリンダヘッド内部で合流させてなる集合排気ポートと、個々の気筒毎に独立した個別排気ポートと、がシリンダヘッド側面にそれぞれ開口するとともに、
    上記集合排気ポートに接続された集合排気管と、上記個別排気ポートに接続された個別排気管と、が互いに異なる管長でもって単一の触媒コンバータに接続されてなる内燃機関の排気装置において、
    上記集合排気管の通路断面形状が楕円形ないし長円形をなし、その等価直径が、合流前の2つの気筒の排気ポートの等価直径よりも大きく設定されているとともに、
    上記集合排気管の管長と上記個別排気管の管長との長短の関係に応じて、上記集合排気管の偏平度合いもしくは集合排気管の板厚が設定されている、内燃機関の排気装置。
  2. 上記集合排気管の管長が上記個別排気管の管長よりも長く、
    上記集合排気管の通路断面における短径が、合流前の各気筒の排気ポートの等価直径よりも大きい、
    請求項1に記載の内燃機関の排気装置。
  3. 上記集合排気管の管長が上記個別排気管の管長よりも短く、
    上記集合排気管の通路断面における短径が、合流前の各気筒の排気ポートの等価直径よりも小さい、
    請求項1に記載の内燃機関の排気装置。
  4. 上記集合排気管の管長が上記個別排気管の管長よりも長く、
    上記集合排気管の板厚が、上記個別排気管の板厚よりも厚い、
    請求項1に記載の内燃機関の排気装置。
  5. 上記集合排気管の管長が上記個別排気管の管長よりも短く、
    上記集合排気管の板厚が、上記個別排気管の板厚よりも薄い、
    請求項1に記載の内燃機関の排気装置。
  6. 上記集合排気管の通路断面における上記短径に対する長径の比が、1.6近傍である、請求項2に記載の内燃機関の排気装置。
  7. 内燃機関が直列4気筒内燃機関であり、♯2気筒および♯3気筒の排気ポートがシリンダヘッド内部で合流して上記集合排気ポートを構成し、この集合排気ポートに上記集合排気管が接続されている、請求項1〜6のいずれかに記載の内燃機関の排気装置。
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