JP2016074517A - 吸引ブレーキ車制御システム、枚葉印刷機 - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙を正確に集積できる吸引ブレーキ車制御システム等を提供する。
【解決手段】吸引ブレーキ車制御システム5は、枚葉印刷機1の排紙部30の吸引ブレーキ車40を制御するものである。吸引ブレーキ車制御システム5では、センサ61によって用紙3の前端が吸引ブレーキ車40の後方の第1の搬送位置にあることを検出すると、制御部43によって吸引ブレーキ車40のモータ41の回転速度の値がA1、ブロワ42の吸引力の値がB1になるよう制御し、センサ62によって用紙3の前端が吸引ブレーキ車40の前方の第2の搬送位置にあることを検出すると、制御部43によってモータ41の回転速度の値がA2、ブロワ42の吸引力の値がB2になるよう制御する。ここで、A2<A1、B2>B1である。
【選択図】図1

Description

本発明は、吸引ブレーキ車を制御する吸引ブレーキ車制御システム、およびこれを設けた枚葉印刷機に関する。
図6は従来の枚葉印刷機1を示す図である。枚葉印刷機1は、一般的に給紙部10、印刷ユニット部20、および排紙部30から構成される。枚葉印刷機1では、用紙が給紙部10から印刷ユニット部20へ供給され、印刷ユニット部20で印刷された後、排紙部30へ搬送され集積される。
給紙部10では、フィーダパイルボード11に用紙が積層状態で集積される。給紙部10にはサッカー部12が設けられており、サッカー部12により用紙が1枚ずつ分離されフィーダボード13に送られる。フィーダボード13は、用紙を印刷ユニット部20に搬送する。
印刷ユニット部20では、各色の印刷ユニット20a〜20dで用紙への印刷が行われる。各印刷ユニット20a〜20dには、インキつぼが設けられたインキング部21、湿し水部22、版胴23、ブランケット胴24、圧胴25が設けられ、これにより用紙への印刷が行われる。印刷方法は既知であるので説明を省略する。各印刷ユニット20a〜20dの圧胴25間の用紙の搬送は、渡し胴26により行われる。
排紙部30には、印刷済みの用紙を印刷ユニット部20から受け取る排紙胴31、用紙の前端をデリバリチェーン爪で把持して用紙を搬送するデリバリチェーン32等が設けられる。搬送された用紙は、デリバリパイルボード36上に積層状態で集積される。
図7(a)はデリバリパイルボード36(用紙集積箇所)近辺を示す図である。排紙部30では、用紙3がデリバリチェーン32により矢印に示すように搬送され、用紙3の前端が後述する紙当37a近傍の所定位置まで来ると、デリバリチェーン爪33による把持が解除され、用紙3が離れて落下しデリバリパイルボード36上に集積される。デリバリパイルボード36近辺では、紙降ろしファン34、紙当37a〜37c、吸引ブレーキ車40等も設けられる。
紙降ろしファン34は、風を上から吹き付けることで強制的に用紙3を落下させる機能を持つ。なお、紙降ろしファン34の間からエアシャワーで更に風を吹き付けることもある。
紙当37a、37b、37cは、集積される用紙3の位置規制を行うものである。紙当37a、37b、37cはそれぞれ、用紙前端、用紙側端、用紙後端の位置規制を行う。
排紙部30では、用紙3を正確に集積する能力が求められる。デリバリチェーン爪33から離れた用紙3にはデリバリチェーン32の搬送スピードによる慣性が働くので、用紙3を正確に集積するため、搬送中の用紙3を吸引ブレーキ車40により吸引してブレーキをかけ、用紙3の慣性を低下させる。
図7(b)は吸引ブレーキ車40の外観を模式的に示す図である。吸引ブレーキ車40は、回転軸401を中心としてモータ(不図示)により回転しつつ、別途設けたブロワ(不図示)を用いて表面の吸引孔402を介して吸引を行う。モータの回転速度(例えば単位時間当たり回転数)やブロワの吸引力(例えば単位時間当たり空気吸引量)の調整は、排紙部30の操作盤(不図示)に設けたダイヤルによって手動で行われる。モータの回転速度が小さく、ブロワの吸引力が大きいほど、用紙3にかかるブレーキ力は大きくなる。このような吸引ブレーキ車の例が、特許文献1に記載されている。
また、特許文献2には、搬送により生じる用紙の慣性をなくすため、用紙がデリバリチェーン爪から離れた後、前方から圧縮エアーを吹き付け、用紙にブレーキをかけることが記載されている。
実開昭63-4952号公報 特開2000−6371号公報
用紙3をデリバリパイルボード36上に正確に集積するためには、用紙3に十分なブレーキがかかっており、用紙が平らな姿勢となるように吸引ブレーキ車40のブレーキ力を適切に調整することが求められる。
そのため、オペレータは、印刷条件に応じたブレーキ力の調整を行って適切な値とし、印刷物の生産を開始する。印刷物の生産中はその値を維持したまま印刷機の運転を行う。しかしながら、適切なブレーキ力の設定が難しいという問題があった。
吸引ブレーキ車40のブレーキ力が弱い場合、図8(a)に示すように搬送中の用紙3の慣性を十分に低下することができないため、デリバリチェーン爪33から離された用紙3が平らな姿勢にならず、用紙3をデリバリパイルボード36上に正確に集積することができない。また、用紙3が紙当37aに衝突し折れ曲がったりする恐れもある。
一方、吸引ブレーキ車40のブレーキ力が強い場合、図8(b)に示すように、搬送中の用紙前部では急激なブレーキがかかるが、用紙後部では十分なブレーキがかからず、用紙後部の搬送姿勢が崩れたままデリバリチェーン爪33から用紙3が離されるため、用紙3が平らな姿勢にならず正確に集積することができなくなる。また、搬送姿勢が崩れると、用紙後部が紙降ろしファン34や排紙部30のフレームに接触することでキズなどが付き、不良品となる恐れもある。
特許文献2の方法は、圧縮エアーを用いて用紙にブレーキを掛けるものであるが、例えば印刷機の高速運転時においては用紙の慣性を止めるため圧縮エアーの圧力を増加させる必要があり、用紙の暴れが大きくなってデリバリパイルボード上に正確に集積できない恐れがある。
本発明は、用紙を正確に集積できる吸引ブレーキ車制御システム等を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための第1の発明は、枚葉印刷機の排紙部に設けられる吸引ブレーキ車制御システムであって、搬送中の用紙を回転しながら吸引してブレーキをかける吸引ブレーキ車と、制御部とを含み、前記吸引ブレーキ車は、吸引ブレーキ車を回転させるためのモータと、吸引を行うためのブロワを備え、前記制御部は、少なくとも前記モータの回転速度と前記ブロワの吸引力のいずれかについて、前記用紙の前端が、用紙搬送方向に見て前記吸引ブレーキ車の後方の第1の搬送位置にある時に、第1の値となり、前記用紙の前端が、用紙搬送方向に見て前記吸引ブレーキ車の前方かつ用紙集積箇所の上方の第2の搬送位置にある時に、第2の値となるように制御を行い、前記回転速度の第1の値は第2の値より大きく、前記吸引力の第1の値は第2の値より小さいことを特徴とする吸引ブレーキ車制御システムである。
本発明では、吸引ブレーキ車のブレーキ力を用紙の前端の搬送位置によって変化させることで、前記の図8(b)で説明したような用紙後部での暴れをなくことができ、且つ図8(a)の例とも異なりブレーキを十分にかけた状態でデリバリチェーン爪から用紙を離すことができる。これにより、デリバリチェーン爪から離された用紙を平らな姿勢にし、デリバリパイルボード上に正確に集積させることができる。従来は一度ブレーキ力の調整を行えば生産中は一定のブレーキ力のまま駆動させることがほとんどであり、高速印刷中などにブレーキ力を都度調整するのは困難であるが、本発明のシステムでは、用紙の前端の搬送位置によって自動的にブレーキ力の調整を行うことができる。
前記用紙の前端が前記第1の搬送位置にあることを検出するセンサを更に含むことが望ましい。また、前記用紙の前端が前記第2の搬送位置にあることを検出するセンサを更に含むことが望ましい。さらに、前記用紙は、前記排紙部のデリバリチェーンに設けたデリバリチェーン爪で前端を掴んで搬送され、前記センサは、前記デリバリチェーン爪を検出することが望ましい。
このように、センサを用いることで正確に用紙の前端の搬送位置を検出できる。また、センサでデリバリチェーン爪を検出することにより用紙の前端の搬送位置の検出が容易にできる。
第2の発明は、給紙部と、印刷ユニット部と、排紙部を有し、前記排紙部に、第1の発明の吸引ブレーキ車制御システムを設けたことを特徴とする枚葉印刷機である。
本発明により、用紙を正確に集積できる吸引ブレーキ車制御システム等を提供することができる。
吸引ブレーキ車制御システム5を示す図 吸引ブレーキ車制御システム5の動作を示すフローチャート 回転速度と吸引力の推移を示すグラフ 用紙3の搬送状態を示す図 回転速度と吸引力の推移を示すグラフ 枚葉印刷機1を示す図 デリバリパイルボード36近辺と吸引ブレーキ車40を示す図 用紙3の搬送状態を示す図
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
(1.吸引ブレーキ車制御システム5)
図1は、本発明の実施形態に係る吸引ブレーキ車制御システム5を示す図である。吸引ブレーキ車制御システム5は、図6、7等で説明した枚葉印刷機1の排紙部30に設けられる。
図1に示すように、吸引ブレーキ車制御システム5は、吸引ブレーキ車40、モータ41、ブロワ42、制御部43、設定部50、記録部51、センサ61、62等を有する。
吸引ブレーキ車40は、搬送中の用紙3を吸引してブレーキをかけるものであり、前記と同様、回転軸401を中心としてモータ41により回転しつつ、表面に設けた吸引孔402を介してブロワ42による吸引を行う。
制御部43は、吸引ブレーキ車40の駆動制御を行うものであり、モータ制御部41a、ブロワ制御部42aからなる。モータ制御部41a、ブロワ制御部42aは、それぞれモータ41、ブロワ42の制御を行うものである。
設定部50は、モータ41、ブロワ42の制御条件の設定を行うものである。記録部51は、モータ41、ブロワ42の制御条件の記録を行うものである。
センサ61、62は、デリバリチェーン爪33を検出することにより、用紙3の前端の搬送位置の検出を行うものである。センサ61、62は、デリバリチェーン爪33を検出すると検出信号を制御部43に送信する。センサ61、62は、デリバリチェーン爪33の位置を検出できるものなら特に限定されない。例えばレーザや赤外線、音波等による既知のセンサを用いることができる。
センサ61は、用紙3の前端が第1の搬送位置にあることを検出するためのものである。第1の搬送位置は、図1のaに示すように、用紙搬送方向(図1の矢印参照)に見て吸引ブレーキ車40の後方に設定するものとする。より詳細には、吸引ブレーキ車40の後方近傍に設定される。
センサ62は、用紙3の前端が第2の搬送位置にあることを検出するためのものである。第2の搬送位置は、図1のbに示すように、用紙搬送方向に見て吸引ブレーキ車40の前方かつデリバリパイルボード36(用紙集積箇所)の上方に設定するものとする。より詳細には、第2の搬送位置は紙当37aの後方近傍に設定し、センサ62でデリバリチェーン爪33を検出した時に、用紙3の後端がおよそ吸引ブレーキ車40の近傍に位置するように設定しておく。そのため、センサ62あるいは吸引ブレーキ車40の位置を可動とし、用紙サイズに応じて両者の距離を調整可能とすることもできる。
(2.吸引ブレーキ車制御システム5の動作)
次に、吸引ブレーキ車制御システム5の動作について、図2を参照して説明する。図2は、吸引ブレーキ車制御システム5の動作を示すフローチャートである。
本実施形態では、設定部50にて、吸引ブレーキ車40の制御条件としてモータ41の回転速度とブロワ42の吸引力の値をプリセットし(S1)、枚葉印刷機1の運転を開始する(S2)。
吸引ブレーキ車40のモータ41の回転速度とブロワ42の吸引力の設定については、例えば、様々な印刷条件(紙の種類、紙のサイズ、斤量、絵柄等)ごとに、センサ61、62によるデリバリチェーン爪33の検出時等の回転速度と吸引力の制御値(後述する回転速度の値A0、A1、A2や吸引力の値B0、B1、B2など)を記録部51に記録しておく。そして、設定部50に印刷条件を入力することで、記録部51から対応する値を読み出して設定することができる。設定された値は制御部43(モータ制御部41a、ブロワ制御部42a)に入力され、後述する制御に用いられる。
枚葉印刷機1の運転開始とともに、モータ41及びブロワ42がONとなり吸引ブレーキ車40の駆動が開始され、センサ61、62によるデリバリチェーン爪33の検出が開始される。本実施形態において、制御部43は、初期値として吸引ブレーキ車40のモータ41の回転速度が値A0、ブロワ42の吸引力が値B0となるように制御する(S3)ものとする。
本実施形態では、センサ61がデリバリチェーン爪33を検出するまでそのまま吸引ブレーキ車40の駆動を続け(S4;No)、用紙3が搬送されてセンサ61がデリバリチェーン爪33を検出する(S4;Yes)と、センサ61が検出信号を制御部43に送信する。
制御部43は、この検出信号を受信すると、用紙3の前端が第1の搬送位置に来たとして、モータ41の回転速度がA1(第1の値)、ブロワ42の吸引力がB1(第1の値)となるように制御する(S5)。
その後、センサ62がデリバリチェーン爪33を検出するまで(S6;No)、そのまま吸引ブレーキ車40の駆動を続け、用紙3が搬送されてセンサ62がデリバリチェーン爪33を検出する(S6;Yes)と、センサ62が検出信号を制御部43に送信する。
制御部43は、この検出信号を受信すると、用紙3の前端が第2の搬送位置に来たとして、モータ41の回転速度がA2(第2の値)、ブロワ42の吸引力がB2(第2の値)となるように制御する(S7)。本実施形態において、A2、B2の値はそれぞれ前記の初期値A0、B0に等しいものとする。また、前記したA1の値はA2(A0)より大きく、B1の値はB2(B0)より小さい。
その後、用紙3の前端が紙当37a近傍の所定位置まで搬送されるとデリバリチェーン爪33による把持が解除され、用紙3がデリバリパイルボード36上に落下して集積される。
以下、枚葉印刷機1の運転を終了するまで(S8;No)、S4〜S7の処理を繰り返す。枚葉印刷機1の運転を終了する(S8;Yes)と、吸引ブレーキ車制御システム5の処理が終了する。
(3.回転速度と吸引力の推移、および用紙3の搬送状態)
図3は、回転速度と吸引力を縦軸、時刻を横軸として、上記のフロー中の吸引ブレーキ車40のモータ41の回転速度とブロワ42の吸引力の推移をそれぞれ示したグラフである。横軸のT1、T2は、それぞれ、センサ61、62でデリバリチェーン爪33を検出した時刻を示す。
図に示すように、本実施形態では、用紙3の前端が第1の搬送位置に来るまでは、モータ41の回転速度をA0、ブロワ42の吸引力をB0として制御するが、用紙3の前端が第1の搬送位置に来る(時刻T1)と、回転速度がA1へと大きくなり、吸引力がB1へと小さくなる。
これにより、用紙3の前端が第2の搬送位置に来るまでの間(時刻T1〜T2)は、吸引ブレーキ車40のブレーキ力が弱くなる。図4(a)はこの時の用紙3の搬送状態を模式的に示す図であり、前記の図8(b)で説明したようにブレーキ力が強すぎて搬送中の用紙前部で急激なブレーキがかかるといったことがない。
また、用紙3の前端が第2の搬送位置に来る(時刻T2)と、モータ41の回転速度がA2へと小さくなり、ブロワ42の吸引力がB2へと大きくなる。これにより、吸引ブレーキ車40のブレーキ力が強まる。図4(b)はこの時の用紙3の搬送状態を模式的に示す図である。ここでは、吸引ブレーキ車40のブレーキ力を強くすることで、図8(a)で説明した例とは異なり、搬送中の用紙3の慣性を十分に低下させることができる。さらに、用紙3の搬送が進んでおり吸引ブレーキ車40の近傍には用紙3の後端が位置した状態となっているので、図8(b)で説明したように搬送中の用紙前部で急激なブレーキがかかるといったこともない。なお、前記したように、ここでは、A2、B2の値がそれぞれ初期値A0、B0と等しいものとする。
以上により、吸引ブレーキ車40によって用紙3に適切にブレーキをかけ、平らな姿勢として落下させ、正確にデリバリパイルボード36に集積できるようになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、吸引ブレーキ車40のブレーキ力を用紙3の前端の搬送位置によって変化させることで、前記の図8(b)で説明したような用紙後部での暴れをなくことができ、且つ図8(a)の例とも異なりブレーキを十分にかけた状態でデリバリチェーン爪33から用紙3を離すことができる。これにより、デリバリチェーン爪33から離された用紙3を平らな姿勢にし、デリバリパイルボード36に正確に集積させることができる。
従来は一度ブレーキ力の調整を行えば生産中は一定のブレーキ力のまま駆動させることがほとんどであり、高速印刷中などにブレーキ力を都度調整するのは困難であるが、吸引ブレーキ車制御システム5では、用紙3の前端の搬送位置によって自動的にブレーキ力の調整を行うことができる。さらに、用紙3には暴れが起きない最低限の紙降ろしファン34やエアシャワーの風量を吹きつければよいので、省エネルギーにもなる。
また、センサ61、62を用いることで、用紙3の前端の正確な搬送位置を検出できる。さらに、センサ61、62でデリバリチェーン爪33を検出することで、用紙3の前端の搬送位置が容易に検出できる。ただしこれに限ることはなく、例えば、センサ61、62は搬送中の用紙3の前端自体を検出するものであってもよい。
なお、回転速度や吸引力の制御に合わせて紙降ろしファン34やエアシャワーの風量を適当な値に変化させることも可能である。また、モータ41の回転速度とブロワ42の吸引力のいずれか一方のみを図3等で説明したように制御してもよく、この場合でも同様の効果が得られる。
加えて、吸引ブレーキ車40のモータ41の回転速度とブロワ42の吸引力の制御方法は、用紙3の前端が第1の搬送位置にある時の回転速度と吸引力の値A1、B1と、用紙3の前端が第2の搬送位置にある時の回転速度と吸引力の値A2、B2との間に、A2<A1、B2>B1の関係が成り立てばよく、上記したものに限定されない。
また、センサ配置も上記に限らず、例えばセンサ62を省略することも可能である。その場合の吸引ブレーキ車40のモータ41の回転速度とブロワ42の吸引力の制御方法の一例を図5に示す。図5は図3と同様、回転速度及び吸引力の推移を示したものである。
このケースでは、用紙3の前端が第1の搬送位置に来てセンサ61によりデリバリチェーン爪33を検出する(時刻T1)と、モータ41の回転速度をA1、ブロワ42の吸引力をB1とし、その後所定時間の間、回転速度を徐々に低下させ、吸引力を徐々に上昇させる。これにより、用紙3の前端が第2の搬送位置に来る(時刻T2’)時に、モータ41の回転速度がA2、ブロワ42の吸引力がB2となるようにする。なお、図のケースでは、モータ41の回転速度とブロワ42の吸引力の初期値を前記と同様それぞれA0、B0としており、A2、B2はそれぞれ初期値A0、B0と等しいものとする。上記の所定時間(時刻T1から時刻T2’までの時間)は、用紙3の搬送速度等を考慮して予め設定し、制御部43に入力しておく。この場合も前記と同様の効果が得られ、回転速度や吸引力を徐々に変化させることで、用紙3に優しく用紙3の破れ等を抑制できる利点もある。
一方、センサ61を省略することもできる。例えば、用紙3の前端が第2の搬送位置に来てデリバリチェーン爪33をセンサ62で検出した時刻から、次の用紙3の前端が第1の搬送位置に来るまでの時間を割り出し、上記と同様に制御部43に入力しておくことにより、用紙3の前端が第1の搬送位置に来るタイミングがセンサ61なしに得られるので、この場合も、用紙3の前端の搬送位置に応じた制御を行うことが可能である。
その他、センサ61、62を省略することも可能である。例えば、デリバリチェーン32の搬送用ローラにエンコーダを取り付け、これにより、用紙3の前端が第1、第2の搬送位置に来る所定のタイミングでモータ41の回転速度やブロワ42の吸引力を変化させることも可能である。
以上、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1;枚葉印刷機
3;用紙
5;吸引ブレーキ車制御システム
10;給紙部
20;印刷ユニット部
30;排紙部
31;排紙胴
32;デリバリチェーン
33;デリバリチェーン爪
34;紙降ろしファン
36;デリバリパイルボード
37a〜37c;紙当
40;吸引ブレーキ車
41;モータ
41a;モータ制御部
42;ブロワ
42a;ブロワ制御部
43;制御部
50;設定部
51;記録部
61、62;センサ

Claims (5)

  1. 枚葉印刷機の排紙部に設けられる吸引ブレーキ車制御システムであって、
    搬送中の用紙を回転しながら吸引してブレーキをかける吸引ブレーキ車と、制御部とを含み、
    前記吸引ブレーキ車は、吸引ブレーキ車を回転させるためのモータと、吸引を行うためのブロワを備え、
    前記制御部は、
    少なくとも前記モータの回転速度と前記ブロワの吸引力のいずれかについて、
    前記用紙の前端が、用紙搬送方向に見て前記吸引ブレーキ車の後方の第1の搬送位置にある時に、第1の値となり、
    前記用紙の前端が、用紙搬送方向に見て前記吸引ブレーキ車の前方かつ用紙集積箇所の上方の第2の搬送位置にある時に、第2の値となるように制御を行い、
    前記回転速度の第1の値は第2の値より大きく、前記吸引力の第1の値は第2の値より小さいことを特徴とする吸引ブレーキ車制御システム。
  2. 前記用紙の前端が前記第1の搬送位置にあることを検出するセンサを更に含むことを特徴とする請求項1記載の吸引ブレーキ車制御システム。
  3. 前記用紙の前端が前記第2の搬送位置にあることを検出するセンサを更に含むことを特徴とする請求項1または請求項2記載の吸引ブレーキ車制御システム。
  4. 前記用紙は、前記排紙部のデリバリチェーンに設けたデリバリチェーン爪で前端を掴んで搬送され、
    前記センサは、前記デリバリチェーン爪を検出することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の吸引ブレーキ車制御システム。
  5. 給紙部と、印刷ユニット部と、排紙部を有し、
    前記排紙部に、請求項1から請求項4のいずれかに記載の吸引ブレーキ車制御システムを設けたことを特徴とする枚葉印刷機。
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