JP2001316021A

JP2001316021A - 枚葉紙印刷機の排紙装置の枚葉紙制動装置

Info

Publication number: JP2001316021A
Application number: JP2001095465A
Authority: JP
Inventors: Sven Kerpe; ケルペスヴェン; Michael Kruger; クルーガーミヒァエル
Original assignee: Heidelberger Druckmaschinen AG
Current assignee: Heidelberger Druckmaschinen AG
Priority date: 2000-03-30
Filing date: 2001-03-29
Publication date: 2001-11-13
Anticipated expiration: 2021-03-29
Also published as: US20010025578A1; DE10107716A1; JP5121093B2; US6591748B2

Abstract

(57)【要約】【課題】枚葉紙印刷機の排紙装置の枚葉紙制動装置を
汚れにくくメンテナンスしやすくし、個々の制動モジュ
ールが簡単に組込み、取外し、および移動可能にする。【解決手段】制動モジュール1，1’，1”が個別駆動
装置6，6’，6”を備え、それに制御装置7，7’，7”が
付属している。センサ20が枚葉紙の位置を検出すると、
制御装置14がこの位置の参照値からのずれを制御装置13
に設定する。このずれに基づき、制御装置7，7’，7”
が異なる参照速度に従って作動し、枚葉紙の幅方向に異
なる制動がなされる。各個別駆動装置6，6'，6"は、吸
引ベルトを駆動する駆動ローラに接続されている。枚葉
紙が制動モジュール1,1',1"に到達すると、この枚葉紙
は、吸引ベルトの吸引開口によって捕捉されて幅方向に
異なる制動がなされ、位置が修正され、排紙パイル上で
正確に排紙される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、枚葉紙制動装置に
関し、特に、少なくとも１つの吸引開口を備え循環する
吸引ベルトを有する複数の制動モジュールを有する、枚
葉紙印刷機の排紙装置の枚葉紙制動装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】枚葉紙を処理する場合、特に枚葉紙印刷
機においては、枚葉紙をパイル上に排紙する前に制動す
る必要がある。これには、前記したような種類の制動装
置が用いられるが、この場合、制動モジュールの数は、
制動される枚葉紙の大きさと性質に左右される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】例えばドイツ特許公開
明細書第４４３５９８８号によって、個々の制動モジュ
ールに共通の駆動装置を備え付けることが公知である。
これらの個々の制動モジュールの組込みまたは取外し
は、多くの場合回転軸として形成されるこのような共通
の駆動装置のために、非常にコスト高になる。そのた
め、例えば摩耗した場合に、これらの制動モジュールを
容易には交換できない。例えば、汚れ易い画像領域を保
護されなければならず、かつこの画像領域に制動モジュ
ールが当たってはならない場合、これらの制動モジュー
ルを干渉しない位置に移すには手間がかかる。さらに、
これは、伝動部材のために広い組立場所を必要として、
これはまた汚れに対して非常に弱い。例えば、枚葉紙印
刷機の排紙装置では、粉塵がこの伝動部材の上に積も
る。これは、この伝動部材が継手または歯車を含む場
合、特に重大である。さらに、このような継手は、一直
線に並んで伝動しないため、相対運動によって摩耗が生
じる。それに加えて、回転駆動軸を用いる場合には、個
々の吸引ローラモジュールを重くするような、動かない
余分な装置が存在する。

【０００４】したがって、本発明の目的は、冒頭で述べ
たような種類の装置について、汚れにくく、かつメンテ
ナンスしやすく、個々の制動モジュールが簡単に組込み
および取外しでき、これらの制動モジュールを、干渉し
ない位置に移すことも選択的かつ簡単にできるような構
成にすることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この目的は、本発明によ
れば、機械速度に対する参照速度を予め設定する制御装
置を有する個別駆動装置が、個々の制動モジュールに付
属していることによって達成される。

【０００６】伝動部材は本発明によって削減される。個
別に分けられた駆動装置は、従来技術の伝動部材よりも
スペースを取らない構成にすることができる。これによ
って、例えば回転駆動軸、連結部材、または歯車のよう
な伝動部材が汚れなくなる。個別駆動装置によって、個
々の制動モジュールの、露出した可動部材の数を最小限
に抑えられ、これによって汚れが少なくなり、また、制
動モジュールの寿命が実質的に長くなる。これは、枚葉
紙印刷機の排紙装置に用いる場合、その領域に粉撒き装
置が配置されており、粉塵がこのような伝動部材上に積
もるので、非常に大きな利点である。

【０００７】個別に分けられた駆動装置は、共通の駆動
装置の伝動部材の場合のように、一直線に並ばないこと
はもはやないので、摩耗は実質的にさらになくなる。分
割されたこれらの駆動装置によって、個々の制動モジュ
ールは、共通の駆動装置を有するシステムの場合のよう
に、もはや重くはない。本発明の装置の個々の制動モジ
ュールは、摩耗した場合、または、特定の使用のために
交換しなければならない場合、簡単に取り外され、すな
わち、印刷領域外に移動させてそこに置いておくことが
できる。望むならば、枚葉紙の位置を修正するために、
または枚葉紙に所定の挙動をさせるために、個々の制動
モジュールの速度を変えることも可能である。

【０００８】これらの個別駆動装置の場合、同期して作
動する駆動装置が目的に適っており、この場合、これら
の個別駆動装置の同期は、例えばフィードバックを伴わ
ない制御装置によって、周波数によって実現できる。こ
れらの個別駆動装置の同期は、調節によっても実現可能
であり、この場合、調節部材、送信機、実際値検出装
置、および調節装置が、各制動モジュールに付属してい
る。

【０００９】特に有効な実施態様では、個別駆動装置
が、制御装置が歩進させるステッピングモータである。
これによって、制御用電子装置を非常に大幅に簡略化で
き、また、送信機や送信機用配線、ならびに制御装置を
なくすことができる。ステッピングモータを各制動モジ
ュールに付属させることによって、ステッピングモータ
が吸引ベルトを直接、すなわち伝動装置を用いることな
く駆動することができる。これにより必要なトルクが得
られる。

【００１０】有利な他の構成では、個別駆動装置がアウ
タ・ロータ形モータであり、この場合、吸引ベルトがこ
のアウタ・ロータ形モータにより走行する。これによっ
て、個々のモータを配置するスペースを削減でき、もは
やモータと駆動ローラとの間の力の伝達が不要になる。

【００１１】本発明の装置で、制動モジュールが様々な
速度で作動することも可能になる。したがって、少なく
とも１つのセンサが枚葉紙の実際の位置を検出し、目標
位置からのずれがある場合には、制御装置が制動モジュ
ールの速度を、枚葉紙の位置が修正されるように変える
ことが可能である。このためには、同期状態からわずか
にずれるようにするだけでよい場合が多く、その結果、
ステッピングモータを用いる場合には、微小ステップの
作動が、修正を行うために有効である場合が多い。この
ようにして、例えば斜めになって到来した枚葉紙を、排
紙パイル上の正確な位置に到達させるために、一方の側
を強く他方の側を弱く制動することができる。

【００１２】本発明の装置によれば、制御装置を用い
て、これらの制動モジュールの間の回転数の比を異なら
せることによって、枚葉紙に特定の挙動をさせることも
可能である。これは、排紙パイル上に排紙する動作が、
時には、枚葉紙幅方向に見て異なる制動がなされること
によって好ましい影響を受けるので、例えば厚紙のよう
な様々な印刷材料に利用される。

【００１３】吸引ベルトの走行を監視する監視センサが
各吸引ベルトに付属していると有利である。この監視セ
ンサは、ベルトの走行によってパルスを受け取るように
構成できる。パルスがもはや発せられなくなると、その
原因が吸引ベルトの破れまたはその他の欠陥であり得る
ので、そのときは作業者に信号で知らせることが有効で
ある。

【００１４】制動モジュールは、例えば案内レールにス
ライド可能、かつ取り外し可能に固定されることによっ
て、位置調節可能、かつ交換可能に配置されるのが有利
である。これによって、汚れ易い印刷画像領域におい
て、制動モジュールをこのような画像領域に接触しない
ように配置することができる。これらの制動モジュール
を、様々な寸法に構成すること、または、通常は被印刷
体に起因する要求に応じて他の構成の制動モジュールに
置き換えることも可能である。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。

【００１６】図１は、本発明による装置の構成要素の原
理図を示している。制動装置の個々の制動モジュール
１，１’，１”が、個別駆動装置６，６’，６”をそれ
ぞれ備えている。制御装置７，７’，７”が、各個別駆
動装置６，６’，６”に付属している。この場合、これ
ら制御装置は、設定された基準値に応じた回転角を保証
するための簡単な制御装置であり、または、フィードバ
ックを伴う調節装置を設けることも可能である。この簡
単な制御装置は、制動モジュールのための参照速度を生
成する制御装置１３に送られる、目標値として設定され
た基準値１２によって機械速度を伝達する装置であれば
十分である。参照速度は、そこから個別駆動装置６，
６’，６”の制御装置７，７’，７”に伝達される。た
いていは吸引ベルト５と枚葉紙２との間に大きなスリッ
プが生じるので、通常は、フィードバックを伴わないこ
のような簡単な制御装置７，７’，７”で十分である。
大きなスリップを許容するように構成された吸引ベルト
５を用いることによって、例えば不規則なステッピング
モータのような不規則なモータを用いることも可能であ
る。

【００１７】他の構成では、枚葉紙２の位置を検出する
センサ２０と接続された制御装置１４が設けられてい
る。制御装置１４は、この位置に応じて参照値からのず
れを制御装置１３に設定し、このずれのために、制御装
置７，７’，７”が異なる参照速度に従って作動し、こ
のようにして、枚葉紙幅方向に見て異なる枚葉紙の制動
が達成される。これによって、枚葉紙位置を修正するこ
とが可能になり、また、これによって、枚葉紙２が枚葉
紙制動装置に斜めになった姿勢で到来した場合でも排紙
パイル１６上で正確な排紙を達成することが可能にな
る。さらに、これによって、参照速度を異ならせること
によって枚葉紙に所定の挙動を起こさせることができ、
このことは、多くの被印刷体の場合、排紙パイル１６上
へのより良好な排紙を可能にする。

【００１８】図２は、本発明の種類の制動モジュール１
の側面図を示している。この制動モジュール１は、枚葉
紙印刷機の排紙装置３に配置されている。印刷機から来
た枚葉紙２は、この制動モジュール１によって制動さ
れ、それによって枚葉紙２は排紙パイル１６上で正確に
排紙される。この場合、制動モーメントを、枚葉紙２に
分散させて均等に広げるために、複数の制動モジュール
１が枚葉紙経路１５に対して横に配置されている。

【００１９】この場合、本発明では、個別駆動装置６，
６’，６”が各制動モジュール１，１’，１”に付属し
ている。各個別駆動装置６は、吸引ベルト５を駆動する
ために駆動ローラ１７に接続されている。さらに、吸引
ベルト５は、表面で枚葉紙２を枚葉紙経路（搬送方向）
１５に平行に揃えるために、ガイドローラ８上に置かれ
ている。吸引ベルト５は、空気供給管１８を介して吸引
空気が作用する吸引開口４（図３参照）を有している。
枚葉紙２が制動モジュール１に到達すると、この枚葉紙
２は、吸引ベルト５の吸引開口４によって捕捉され、排
紙パイル１６上で正確な排紙を行うように制動される。

【００２０】各制動モジュール１，１’，１”が個別駆
動装置６，６’，６”を備えていることによって、駆動
のための伝動部材をなくし、これによって、制動モジュ
ール１，１’，１”を、取付け具１９を用いた簡単な方
法で、例えば締付けボルト１１によって、案内レール１
０にしっかりと留めることが可能になる。各制動モジュ
ール１は、この締付けボルト１１を緩めると、案内レー
ル１０上を簡単にスライドできる。これによって、例え
ば汚れ易い画像領域を保護するために、または、制動モ
ジュールを用紙寸法幅に応じて調節するために、制動モ
ジュール１，１’，１”の位置を自由に選択できる。さ
らに、これらの制動モジュール１，１’，１”は簡単に
交換でき、すなわち、他の被印刷体に合わせた制動モジ
ュールと交換できる。

【００２１】図３は、枚葉紙経路（搬送方向）１５に向
かって見た、このような種類の制動モジュール１を示し
ている。この図では、枚葉紙２を捕捉し保持し制動す
る、吸引ベルト５の吸引開口４を見ることができる。そ
の他の部材は前記の説明に対応する。

【００２２】この図は一実施形態のみに関するものであ
るが、他の実施形態も考えられ、その場合、特に個別駆
動装置６がアウタ・ロータ形モータとして構成された実
施形態を挙げることができる。その実施形態の場合、個
別駆動装置６が駆動ローラ１７内に組み込まれているの
で、側方に突出するような個別駆動装置６はなくすこと
ができる。これによって、特に省スペースで、かつ、制
動モジュール１，１’，１”をより密に並べて配置でき
る実施形態になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の制動装置の機能を示す原理図である。

【図２】本発明の種類の、枚葉紙印刷機の排紙パイルに
おける制動モジュールを示す側面図である。

【図３】制動モジュールを枚葉紙搬送方向に向かって見
た図である。

【符号の説明】

１，１’，１” 制動モジュール２枚葉紙３排紙装置４吸引開口５吸引ベルト６，６’，６” 個別駆動装置７，７’，７” 制御装置８ガイドローラ９，９’，９” 監視センサ１０案内レール１１締付けボルト１２目標値として設定された基準値１３，１４制御装置１５枚葉紙経路（搬送方向）１６排紙パイル１７駆動ローラ１８空気供給管１９取付け具２０センサ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 390009232 Ｋｕｒｆｕｅｒｓｔｅｎ−Ａｎｌａｇｅ 52−60，Ｈｅｉｄｅｌｂｅｒｇ，ＦｅｄｅｒａｌＲｅｐｕｂｌｉｃｏｆＧｅｒｍａｎｙ (72)発明者ミヒァエルクルーガードイツ連邦共和国 68535 エディンゲン −ネッカーハウセンレッシンクシュトラーセ． 21

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】少なくとも１つの吸引開口（４）を備え
る、循環する吸引ベルト（５）を有する複数の制動モジ
ュール（１，１’，１”）を有する、特に枚葉紙印刷機
の排紙装置（３）の枚葉紙（２）制動装置において、機械速度（１２）に対する参照速度を予め設定する制御
装置（７，７’，７”，１３）を有する個別駆動装置
（６，６’，６”）が、前記制動モジュール（１，
１’，１”）に付属していることを特徴とする枚葉紙制
動装置。
【請求項２】前記個別駆動装置（６，６’，６”）
は、同期して作動する駆動装置である、請求項１に記載
の枚葉紙制動装置。
【請求項３】前記個別駆動装置（６，６’，６”）の
同期が制御装置によって達成され、その場合、調節部
材、送信機、実際値検出装置、および調節装置が各制動
モジュール（１，１’，１”）に付属している、請求項
２に記載の枚葉紙制動装置。
【請求項４】前記個別駆動装置（６，６’，６”）
は、前記制御装置（７，７’，７”，１３）が歩進させ
るステッピングモータである、請求項２に記載の枚葉紙
制動装置。
【請求項５】前記ステッピングモータは、前記吸引ベ
ルト（５）を直接、すなわち伝動装置を用いることなく
駆動する、請求項４に記載の枚葉紙制動装置。
【請求項６】前記個別駆動装置（６，６’，６”）は
アウタ・ロータ形モータであり、前記吸引ベルト（５）
は該モータによって走行する、請求項１〜５のいずれか
１項に記載の枚葉紙制動装置。
【請求項７】少なくとも１つのセンサが枚葉紙（２）
の実際の位置を検出し、目標位置からのずれがある場合
には、制御装置（１４）が前記制動モジュール（１，
１’，１”）の速度を、前記枚葉紙（２）の位置が修正
されるように変化させる、請求項１〜６のいずれか１項
に記載の枚葉紙制動装置。
【請求項８】制御装置（１４）を用いて、前記制動モ
ジュール（１，１’，１”）間の回転数の比を異ならせ
ることによって、前記枚葉紙（２）に所定の挙動をさせ
ることが可能である、請求項１または３〜７のいずれか
１項に記載の枚葉紙制動装置。
【請求項９】前記吸引ベルト（５）の走行を監視する
監視センサ（９）が前記各吸引ベルト（５）に付属して
いる、請求項１〜８のいずれか１項に記載の枚葉紙制動
装置。
【請求項１０】前記制動モジュール（１，１’，
１”）は、位置調節可能、かつ交換可能に配置されてい
る、請求項１〜９のいずれか１項に記載の枚葉紙制動装
置。
【請求項１１】前記制動モジュール（１，１’，
１”）は、案内レール（１０）にスライド可能、かつ取
り外し可能に固定されている、請求項１０に記載の枚葉
紙制動装置。