JP2016073352A - 超音波探触子用アタッチメント、超音波探触子、超音波検査装置及び超音波検査方法 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、上記フィルム状エコーゲルは人体表面の凹凸に追従し過ぎて、プローブとエコーゲルとの間に微小な空気層が形成されることがあり、結局は当該空気層を埋めてプローブと人体とを音響結合するためのゼリー物質を塗布しなければならないという問題があった。
この構成により、超音波探触子と被検体との間に空気層を形成させず、ゼリー物質が不要となり、また、超音波探触子と被検体との間の音響整合、音響結合を確保して超音波検査を良好に行えるようにすることができる。
この構成により、超音波探触子と被検体との間に空気層を形成させず、ゼリー物質が不要となり、また、超音波探触子と被検体との間の音響整合、音響結合を確保して超音波検査を良好に行えるようにすることができる。
この方法により、超音波探触子と被検体との間に空気層を形成させず、ゼリー物質が不要となり、また、超音波探触子と被検体との間の音響整合、音響結合を確保して超音波検査を良好に行えるようにすることができる。
以下、図面を参照して本実施の形態1に係る超音波探触子用アタッチメントについて説明する。
アタッチメント10の本体部11は音響整合部12及び媒体供給部13を収納しており、本体部11の被検体と対向する面の開口部15から音響整合部12及び媒体供給部13の一部が突出して露出している。アタッチメント10の本体部11の開口部14からはプローブ20が差し込まれて、アタッチメント10がプローブ20に装着されている。このとき、音響整合部12はプローブ20の送受信部21上(図面では下)に来るように配置される。
まず、超音波検査を開始すると、アタッチメント10を装着したプローブ20が被検体30に押し当てられる(ステップS10)。そして、プローブ20が被検体30上を図4の左から右へと走査する(ステップS20)。
本体部11は、前述したABS樹脂などで構成され、被検体に対向する面に開口部15を、また、被検体に対向する面とは反対の面、すなわち、プローブ20が差し込まれる側の面に開口部14をそれぞれ有している。
また、親水性の音響整合部12と、水を含む媒体とを用いることで、ごく少量の媒体で音響整合部12の表面及びその周辺を湿潤状態に保つことができる。また、供給した媒体がごく少量なので、プローブ20が通過した後の被検体表面では媒体が直ぐに蒸発し、被検者に与える不快感も少ない。ゼリー物質を用いたときのような拭き取り作業は不要である。
まず、図9に示すように、媒体によってあらかじめ湿らせた状態にした媒体供給部19の芯部19aを有していない他端の方を、開口部15から本体部11の内部へと差し込む。これを2枚の媒体供給部19について行う。このとき、差し込まれた媒体供給部19は湿らせた状態にあるために本体部11の内壁に貼り付く。
最後に、図11に示すように、巻き付けた媒体供給部19をそれぞれ本体部11と音響整合部12との隙間から差し込んで、本体部11の内部に収容し、アタッチメント10を完成させる。
また、音響整合部12の表面に更に薄膜などを設けて、媒体供給部が当該薄膜と被検体との間に媒体を供給するようにしても良い。
また、本実施の形態1に係る超音波探触子用アタッチメント10は、音響整合部12が凸部を有する凸形状を有し、当該凸部が開口部15より突出していることが好ましい。
また、本実施の形態1に係る超音波探触子用アタッチメント10は、媒体供給部13がロの字形状またはコの字形状を有し、前述の凸部の側面の少なくとも一部を囲うことが好ましい。
また、本実施の形態1に係る超音波探触子用アタッチメント10は、本体部11が分割可能に構成されていることが好ましい。
また、本実施の形態1に係る超音波探触子用アタッチメント10は、音響整合部12は親水性を有し、媒体16は水を含む液体であることが好ましい。
また、本実施の形態1に係る超音波探触子用アタッチメント10は、音響整合部12は水包であることが好ましい。
また、本実施の形態1に係る超音波探触子用アタッチメント10は、媒体16は水またはヒアルロン酸であることが好ましい。
また、本実施の形態1に係る超音波探触子用アタッチメント10は、媒体供給部13は、音響整合部12に接して設けれ、音響整合部12の変形により音響整合部12から直接加圧されることが好ましい。
また、本実施の形態1に係る超音波探触子用アタッチメント10は、媒体供給部13は不織布素材を有することが好ましい。
また、本実施の形態1に係る超音波検査方法は、音響整合部12及び媒体供給部13を超音波探触子20上に固定し、超音波探触子20が被検体30の表面上を走査するときに被検体30の表面に基づいて音響整合部12が変形し、音響整合部12の変形に基づいて被検体30と音響整合部12との間に媒体供給部13が媒体16を供給し、超音波探触子30が被検体30に超音波を発振して被検体30からの超音波の反射波を受信するものである。
以下、図面を参照して本実施の形態2に係る超音波探触子用アタッチメントについて説明する。
本実施の形態2に係るアタッチメントは、実施の形態1に係るアタッチメントの構成に加えて、媒体供給部を能動的に加圧するための手段を設けて供給増強部とし、より多くの媒体を供給するものである。
本実施の形態2に係るアタッチメント50は、走査を連続して行うときなどに、オペレータが指などで押圧板52を内側に押して媒体供給部13を押圧し、媒体供給部13からより多くの媒体を供給するものである。
以下、図面を参照して本実施の形態3に係る超音波探触子(超音波プローブ)について説明する。
本実施の形態3に係るプローブは、実施の形態1に係るアタッチメント10とプローブ20とを一体化したもので、音響整合部12を用いる代わりに、音響レンズを高分子ゲルなどから構成して用いるようにし、当該音響レンズ及び媒体供給部をプローブ内に収納したものである。
なお、本実施の形態3に係るプローブ60においても、音響レンズ部61の表面に更に薄膜を設けて、被検体30の表面と当該薄膜との間に媒体を供給するようにすることもできる。
また、本実施の形態3に係る超音波検査装置は前述の超音波探触子60を備えることが好ましい。
11 本体部
11a 切り込み部
12 音響整合部
13 媒体供給部
14 開口部、
15 開口部
16 媒体
17 音響整合部
18 媒体供給部
19 媒体供給部
19a 芯部
20 超音波探触子(超音波プローブ)
21 送受信部
30 被検体
50 アタッチメント
51 本体部
52 押圧板
53 ヒンジ
60 超音波探触子(超音波プローブ)
61 音響レンズ
62 媒体供給部
63 超音波振動子
64 背面材
Claims (20)
- 超音波探触子の送受信部上に配置され、前記超音波探触子が被検体表面上を走査するときに前記表面に基づいて変形する音響整合部と、
前記音響整合部の近傍に設けられ、前記変形に基づいて前記被検体と前記音響整合部との間に媒体を供給する媒体供給部と、
前記音響整合部及び前記媒体供給部を前記超音波探触子に固定する本体部と
を備えた超音波探触子用アタッチメント。 - 前記本体部は前記音響整合部及び前記媒体供給部を収納し、また、前記被検体と対向する側の面に開口部を有し、
前記音響整合部及び前記媒体供給部の一部が前記開口部より突出している
請求項1記載の超音波探触子用アタッチメント。 - 前記音響整合部は凸部を有する凸形状を有し、
前記凸部が前記開口部より突出している
請求項2記載の超音波探触子用アタッチメント。 - 前記媒体供給部はロの字形状またはコの字形状を有し、前記凸部の側面の少なくとも一部を囲う
請求項3記載の超音波探触子用アタッチメント。 - 前記開口部は前記本体部の内側から外側に至り前記媒体の流路となる切り込み部を有する
請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の超音波探触子用アタッチメント。 - 前記本体部は分割可能に構成されている
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の超音波探触子用アタッチメント。 - 前記本体部は、前記超音波探触子と前記本体部との間に配置され、前記超音波探触子と前記本体部とを固定するための変形可能な固定部を更に備える
請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の超音波探触子用アタッチメント。 - 前記音響整合部は親水性を有し、前記媒体は水を含む液体である
請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の超音波探触子用アタッチメント。 - 前記音響整合部は高分子ゲルを含む
請求項1乃至請求項8のいずれか1項記載の超音波探触子用アタッチメント。 - 前記音響整合部は水包である
請求項1乃至請求項8のいずれか1項記載の超音波探触子用アタッチメント。 - 前記媒体は水またはヒアルロン酸である
請求項1乃至請求項10のいずれか1項記載の超音波探触子用アタッチメント。 - 前記媒体供給部は、前記変形により加圧されて前記媒体を供給する
請求項1乃至請求項11のいずれか1項記載の超音波探触子用アタッチメント。 - 前記媒体供給部は、前記音響整合部に接して設けれ、前記変形により前記前記音響整合部から直接加圧される
請求項1乃至請求項12のいずれか1項記載の超音波探触子用アタッチメント。 - 前記媒体供給部は不織布素材を有する
請求項1乃至請求項13のいずれか1項記載の超音波探触子用アタッチメント。 - 前記媒体供給部からの前記媒体の供給を増強する供給増強部を更に備える
請求項1乃至請求項14のいずれか1項記載の超音波探触子用アタッチメント。 - 請求項1乃至請求項15のいずれか1項記載の超音波探触子用アタッチメントと、超音波探触子とを備えた超音波検査装置。
- 自探触子が被検体表面上を走査するときに前記表面に基づいて変形する音響レンズ部と、
前記音響レンズ部の近傍に設けられ、前記変形に基づいて自探触子と前記被検体との間に媒体を供給する媒体供給部と
を備えた超音波探触子。 - 前記音響レンズ部及び前記媒体供給部が自探触子の表面の一部となるように自探触子に設けられ、
前記媒体供給部は前記音響レンズ部と前記被検体との間に媒体を供給する
請求項17記載の超音波探触子。 - 請求項17または請求項18記載の超音波探触子を備えた超音波検査装置。
- 音響整合部及び媒体供給部を超音波探触子上に固定し、
前記超音波探触子が被検体表面上を走査するときに前記表面に基づいて前記音響整合部が変形し、
前記変形に基づいて前記被検体と前記音響整合部との間に前記媒体供給部が媒体を供給し、
前記超音波探触子が前記被検体に超音波を発振して前記被検体からの前記超音波の反射波を受信する
超音波検査方法。
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