JP2016073049A - 電力変換器 - Google Patents

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昌行 杉田
Masayuki Sugita
昌行 杉田
進一 三浦
Shinichi Miura
進一 三浦
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Abstract

【課題】ケースの貫通孔と冷却媒体流路との隙間の封止と、冷却器の開口の封止とを、簡易な構成で実現する電力変換器を提供する。
【解決手段】電力変換器は、積層ユニットと、積層ユニットを収容するケースと、積層ユニットとケースの間に配置される金属板と、金属板と積層ユニットの間に配置される第1シール部材と、金属板とケースの間に配置される第2シール部材を備える。積層ユニットの一端には、金属板と対向する面に、金属板により塞がれる開口が設けられている。ケースには、金属板と対向する面に貫通孔が設けられる。金属板には、貫通孔を貫通するパイプが設けられている。ケースにより積層ユニットに荷重が印加されることで、開口が第1シール部材によって封止されると共に、貫通孔とパイプの間の隙間が第2シール部材によって封止される。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体素子を収容するパワーカードと冷却器とを積層方向に交互に複数配置した積層ユニットを備える電力変換器に関する。
電力変換器の発熱を抑制するために、パワーカードと冷却器とを積層した電力変換器が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1の電力変換器は、半導体素子を収容するパワーカードと冷却器とを積層方向に交互に複数配置した積層ユニットと、その積層ユニットを収容するケースを備えている。積層ユニットの各冷却器には、ケース外から冷却媒体が供給される。ケース外から供給された冷却媒体は、各冷却器を流れ、その後、ケース外に排出される。これによって、積層ユニットの各パワーカードが冷却されるようになっている。
この電力変換器では、積層ユニットの一端に配置される冷却器に開口が形成され、その開口が金属板で封止される。すなわち、ケースから積層ユニットに積層方向の荷重が印加され、その荷重によって冷却器の開口が金属板で封止される。この金属板には、積層ユニットの冷却器との間で冷却媒体の授受を行うパイプが設けられている。金属板のパイプとケース外の流路とは連結管で連結されている。連結管は、ケースに設けられた貫通孔内に配置されている。連結管の一端にはフランジ部が形成され、フランジ部とケースの間にシール部材が配置される。連結管をボルトによってケースに固定することで、連結管のフランジ部がケースに押圧され、連結管と貫通孔との隙間がシール部材によって封止される。
特開2014−102017号公報
特許文献1の技術では、積層ユニットの一端に配置される冷却器の開口を封止するために、積層ユニットに対して積層方向に荷重を印加する構造が必要となる。また、ケースの貫通孔と、その貫通孔内に配置される冷却媒体流路との隙間を封止するための荷重を発生させる構造(すなわち、連結管のフランジ部、ボルト等)が必要となる。冷却器の開口の封止と、貫通孔と冷却媒体流路との隙間の封止とを実現するために、異なる封止力発生構造が必要となり、電力変換器の構造が複雑化するという問題がある。
本明細書は、ケースの貫通孔と冷却媒体流路との隙間の封止と、冷却器の開口の封止とを、簡易な構成で実現する電力変換器を開示する。
本明細書に開示する電力変換器は、半導体素子を収容するパワーカードと冷却器とを積層方向に交互に複数配置した積層ユニットと、積層ユニットを積層方向に荷重を印加しつつ収容しているケースと、積層ユニットの積層方向の一端に配置され、積層ユニットとケースの間に配置されている金属板と、金属板と積層ユニットの間に配置されている第1シール部材と、金属板とケースの間に配置されている第2シール部材と、を備えており、積層ユニットの一端に配置される冷却器には、金属板と対向する面に、金属板により塞がれる開口が設けられており、ケースには、金属板と対向する面に貫通孔が設けられており、第2シール部材は、金属板とケースの貫通孔が設けられた面との間に配置されており、金属板には、貫通孔を貫通すると共にケースの外部と積層ユニットの冷却器との間で冷却媒体の授受を行うパイプが設けられており、積層ユニットが積層方向に荷重を印加されることで、金属板が積層ユニットに向かって押圧されて開口が第1シール部材によって封止されると共に、金属板がケースの貫通孔が設けられた面に向かって押圧されて貫通孔とパイプの間の隙間が第2シール部材によって封止されることを特徴とする。
上記の電力変換器では、ケースが積層ユニットと金属板を積層ユニットの積層方向に荷重を印加しつつ収容している。ケースによる積層方向の荷重により、金属板が積層ユニットに向かって押圧され、冷却器の開口が第1シール部材で封止される。また、金属板がケースに向かって押圧され、ケースの貫通孔とパイプの隙間が第2シール部材で封止される。冷却器の開口の封止と、貫通孔とパイプ(冷却媒体流路)の封止とを、ケースによる積層方向の荷重によって実現する。同一の封止力発生構造により封止力を発生させるため、電力変換器の構造を簡易なものとすることができる。
本明細書が開示する技術の詳細は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
実施例の積層ユニットの斜視図である。 実施例の電力変換器のケース内レイアウトを示す平面図である。 エンドプレートと冷却器の分解斜視図である。 エンドプレートと、一組の冷却器とそれらに挟まれるパワーカードの斜視図である。 図4のV―V線に沿った断面図である。 図5の破線VI範囲の拡大図である。
図面を参照して実施例の電力変換器を説明する。まず、積層ユニットを概説する。積層ユニット10は、電気車両に搭載される電力変換器の主要部品である。電力変換器は、バッテリの直流電力を昇圧し、さらに交流に変換して走行用のモータに供給する。電力変換器は、電圧を高める電圧コンバータ回路と、インバータ回路を含む。電圧コンバータ回路は、昇降圧コンバータであり、2個の半導体素子(IGBT)を含む。また、インバータ回路は6個の半導体素子を含む。電力変換器は、合計8個の半導体素子を含む。夫々の半導体素子は、大きな電流を導通/遮断するので発熱量が大きい。なお、半導体素子の数は、車両の種類(電力変換器の種類)によって異なっていてもよい。
図1に示すように、積層ユニット10は、上記した8個の半導体素子を集約して集中的に冷却するユニットである。積層ユニット10は、4個のパワーカード3a−3dと5個の冷却器2a−2eが交互に積層されたユニットである。図中のX軸方向が積層方向に相当する。なお、複数の冷却器2a−2eは同じ構造を有している。同様に複数のパワーカード3a−3dは同じ構造を有している。以下では、複数の冷却器2a−2eのいずれか一つを区別なく表す場合に「冷却器2」と表記する。同様に、複数のパワーカード3a−3dのいずれか一つを区別なく表す場合に「パワーカード3」と表記する。
夫々のパワーカード3は、2個の半導体素子を樹脂でモールドしたパッケージである。各パワーカード3の内部で2個の半導体素子が直列に接続されている。各パワーカード3からは3本の端子29が伸びている。3本の端子29の夫々は、半導体素子の直列回路の高電位側端子、低電位側端子、直列回路の中点の端子に相当する。パワーカード3からは、上記3本の端子29のほか、半導体素子(IGBT)のゲートに通じる端子(ゲート端子)が、端子29が伸びている側面とは反対側の側面から伸びているが、その図示は省略している。
パワーカード3を挟み込んでいる冷却器2は、その内部を液体の冷媒が通る。冷媒の典型は水、あるいは、LLC(Long Life Coolant)である。各冷却器2はパワーカード3を挟んで図中Y軸方向の両側に貫通孔43を有しており、積層されて繋がった貫通孔43が冷媒を供給する供給路P1と、冷却器の筐体を通過した冷媒を排出する排出路P3を構成する。後述するが、筐体内部の流路に符号P2を割り当てている。なお、積層ユニット10の一端には、エンドプレート61が当てられて貫通孔が閉じられている。
積層ユニット10を含む電力変換器100のケース内のデバイスレイアウトを説明する。図2は、電力変換器100のカバーを外したケース内平面図である。ケース20には、積層ユニット10のほか、複数のコンデンサ素子24とリアクトル25が収容される。コンデンサ素子24のいくつかは電圧コンバータ回路の低電圧側に接続されてフィルタコンデンサを構成する。コンデンサ素子24の残りは、高電圧側に接続されて平滑化コンデンサを構成する。電力変換器100は走行用モータに供給する大電流を扱うので、コンデンサ素子24も体格が大きい。リアクトル25は、チョッパ型の電圧コンバータ回路で用いられる。
積層ユニット10は、ケース20に設けられた支持壁20aと、側壁20bとの間に配置される。側壁20bは、積層ユニット10の一端側に配置されている。側壁20bには、貫通孔21,22が設けられている。エンドプレート61は、積層ユニット10と側壁20bの間に配置される。エンドプレート61には、積層方向に伸びる供給パイプ64と排出パイプ65が設けられている。供給パイプ64と排出パイプ65は、貫通孔21,22に対応した位置に配置されている。供給パイプ64の直径と排出パイプ65の直径は同一であり、貫通孔21,22の内径よりわずかに小さくされている。供給パイプ64と排出パイプ65には、Oリング67がそれぞれに嵌め込まれている。供給パイプ64は貫通孔21に挿通されており、排出パイプ65は貫通孔22に挿通されている。支持壁20aは、積層ユニット10の他端側に配置されている。支持壁20aと積層ユニット10の他端の間には板バネ23が配置されている。板バネ23は、圧縮状態で配置されている。このため、板バネ23によって、積層ユニット10に積層方向の荷重が印加される。板バネ23の荷重によって、エンドプレート61がケース20の側壁20bに向かって押圧される。エンドプレート61が側壁20bに押圧されると、エンドプレート61と側壁20bの間のOリング67が圧縮される。これによって、貫通孔21と供給パイプ64の間の隙間と、貫通孔22と排出パイプ65の間の隙間が封止される。供給パイプ64は、ケース外部から積層ユニット10へ冷媒を供給し、排出パイプ65は、積層ユニット10から冷媒をケース外部へ排出する。供給パイプ64と排出パイプ65は、それぞれ、前述した供給路P1と排出路P3と連通する。
上記デバイスのほか、パワーカード3の半導体素子に供給するPWM信号を生成する制御基板もケース20に実装されるがその図示は省略している。
次に、冷却器2の構造を説明する。上述したように、冷却器2a−2eは同一構造であり、その積層方向の端部を封止する構造がわずかに相違する。このため、冷却器2aについて詳細に説明し、冷却器2b−2eについては冷却器2aとの相違点のみを説明する。図3に示すように、冷却器2aは樹脂で作られた筐体40を備えている。筐体40は複雑な形状を有しているが、そのような形状は樹脂を射出成形することにより低コストで製造できる。筐体40の内部は冷媒が通る流路P2となる。積層方向(図中のX方向)からみたときの筐体40の中央に開口41が設けられている。開口41は、パワーカード3と対向する位置に設けられている。筐体40は、z方向から見ると、開口41のY軸方向の両側に突出部42が設けられており、各突出部42,42の間に窪み45が設けられている。開口41は、窪み45の部分に形成されている。突出部42、42の内側には、積層方向に貫通する貫通孔43が形成されている。エンドプレート61は、窪み45に嵌合されると共に、突出部42の端面42aに当接する。具体的には、エンドプレート61は、シリコン製のガスケット34を挟んで、開口41の周囲の筐体側面44に当接し、開口41を塞ぐ。また、エンドプレート61は、ガスケット31を挟んで、貫通孔43の周囲の突出部42の端面42aに当接し、貫通孔43を塞ぐ。エンドプレート61の供給パイプ64と排出パイプ65は、筐体40の貫通孔43と連通している。筐体40には、突出部42が突出する方向と反対側にも突出部46が設けられており、各突出部46、46の間に窪み48が設けられている。金属板32は、窪み48に嵌合する。具体的には、金属板32は、ガスケット34を挟んで、開口41の周囲の筐体側面47に当接し、開口41を塞ぐ。突出部46の端面46aは、ガスケット31を挟んで、隣接する冷却器2bの突出部42の端面42aと当接する。これによって、隣接する冷却器2a,2bの貫通孔43同士が連通する。
冷却器2aでは、冷却器2aの積層方向の一端がエンドプレート61で塞がれたが、冷却器2b―2eでは、エンドプレート61の代わりに、金属板32が配置され、各冷却器2b−2eの開口41がガスケット34を介して金属板32で塞がれる。また、冷却器2b−2eの突出部42の端面42aは、隣接する冷却器の突出部46の端面46aと当接する。また、冷却器2eの積層方向の他端は、エンドプレート62(図1,2に図示)によって塞がれる。すなわち、エンドプレート62は、冷却器2eの窪み48に嵌合されると共に、突出部46の端面46aに当接する。具体的には、エンドプレート62は、シリコン製のガスケット34を挟んで、開口41の周囲の筐体側面47に当接し、開口41を塞ぐ。また、エンドプレート62は、ガスケット31を挟んで、貫通孔43の周囲の突出部46の端面46aに当接し、貫通孔43を塞ぐ。これによって、積層ユニット10の他端がエンドプレート62によって塞がれる。
金属板32の外側(冷却器2の冷媒通路と反対側)にはパワーカード3が当接する。複数の冷却器2と複数のパワーカード3は1個ずつ交互に積層され、冷却器2の筐体40と金属板32とパワーカード3が密着する。前述したように、積層ユニット10は、板バネ23によって積層方向に荷重を受ける。板バネ23の荷重によって、エンドプレート61、62が積層ユニット10に向かって押圧されて、積層ユニット10の積層方向両端の開口41がガスケット34によって封止される。また、冷却器2aの突出部42の貫通孔43と、冷却器2eの突出部46の貫通孔43が、ガスケット31によって封止される。また、隣接する冷却器同士の間にも板バネ23による荷重が作用することで、各冷却器の開口41と突出部42,46の端面42a,46a間がガスケット34,31によって封止される。ガスケット31と34は、前述の封止が同時に成立するように、厚みが選定される。
金属板32の裏面(筐体40の内部を向く側)には複数のフィン33が設けられている。金属板32の裏面は筐体40の内部に面しており、筐体内部の流路P2を流れる冷媒に直接に接触する。従って、パワーカード3の熱は、主に金属板32とその裏面のフィン33を通じて冷媒に放出される。
上述したように、冷却器2の筐体40には、積層方向に突出する突出部42,46が設けられ、突出部42、46の内側には積層方向に貫通する貫通孔43が形成されている。先に述べたように、積層ユニット10では突出部42が隣接する冷却器の筐体40と当接し、貫通孔同士が連結して供給路P1、排出路P3を構成する。供給路P1と排出路P3は、筐体内部の流路P2と連通している。先に述べた供給パイプ64と供給路P1を通じて全ての冷却器2の流路P2に冷媒が分配される。冷媒は流路P2を流れる間に金属板32とフィン33を通じてパワーカード3の熱を吸収する。熱を吸収した冷媒は排出路P3と排出パイプ65を通じてケース外部へと排出される。
先に述べたように、冷却器2の筐体は樹脂製である。図3に良く示されているように、筐体40の突出部42は肉厚が厚い。それゆえ、積層方向に対して高い強度を保持でき、荷重に対して変形量を小さくすることができる。
図4に一対の冷却器2a、2bとそれらに挟まれるパワーカード3aの斜視図を示す。図5に図4のV−V線に沿った断面図を示す。図4,5を参照してパワーカード3の内部構造を説明するとともに、冷却器2の内部構造についても補足説明を行う。
パワーカード3(3a)の内部構造を説明する。パワーカード3は、2個の半導体素子51を樹脂パッケージ54で封止したデバイスである。図5には一つの半導体素子しか表れていないが、もう一つは、半導体素子51の紙面奥側に位置している。2個の半導体素子51は、IGBTである。2個の半導体素子51は、樹脂パッケージ54の内部で直列に接続されている。半導体素子51は、小型平板のチップであり、その両平面の一方にエミッタ電極が露出しており、他方にコレクタ電極が露出している。なお、ゲート電極の図示は省略している。半導体素子51の両面の電極に導電性のスペーサ52を接触させ、スペーサ52の反対側に放熱板53、56を接触させている。放熱板53、56の一方の面は、樹脂パッケージ54から露出する。放熱板53、56は、端子を兼ねており、放熱板56は、2個の半導体素子51を直列に接続する。放熱板53は、図5にて紙面と垂直方向に2個並んでおり、その一方は、直列接続の高電位側の端子を兼ね、他方は低電位側の端子を兼ねる。図5には、放熱板53が、樹脂パッケージ54の上方へ伸びている端子29と連続していることがよく表れている。また、放熱板53、56が半導体素子51の電極と導通しているため、それら放熱板と冷却器2の金属板32との絶縁を確保する絶縁板9が、パワーカード3と冷却器2の間に配置されている。絶縁板9の材料には高熱伝導率のセラミックスが使われる。絶縁板9とパワーカード3の間、及び、絶縁板9と金属板32の間にはグリースが塗布されている。積層ユニット10に加えられる積層方向の荷重によりグリースの層が薄く均一に形成される。
次に、絶縁板9を挟んでパワーカード3と対向している冷却器2(2a、2b)の構造を補足説明する。筐体40の両側には開口41が設けられている。冷却器2aの一方の開口41はガスケット34を挟んで金属板32で封止されており、他方の開口41はガスケット34を挟んでエンドプレート61で封止されている。冷却器2bの両側の開口41は夫々、ガスケット34を挟んで金属板32で封止されている。図5ではガスケット34はその断面を楕円で表しているが、その詳しい形状は後述する。金属板32の裏面からフィン33が伸びている。冷却器2bの筐体40の両側の開口41の夫々に金属板32があてがわれており、筐体内部で夫々のフィン33の先端が対向する。一対のフィンの先端の間の隙間を埋めるように仕切板49が挟まれている。仕切板49は、筐体40の内部の流路P2を区画して冷媒の流れをスムーズにするとともに、積層方向の荷重に対して金属板32とエンドプレート61が撓むことを防止する。なお、図3では仕切板49の図示を省略した。また、仕切板49は、無くともよい。冷却器2aのエンドプレート61の側にはパワーカード3が対向しない。それゆえ、エンドプレート61の裏面にはフィンが設けられていない。
ガスケット34について説明する。図6に示すように、ガスケット34は、開口41の周囲の筐体側面44とエンドプレート61の間に嵌挿される。ガスケット34は、耐熱性が高く、柔軟なシリコンゴムで作られている。図6に良く示されているように、ガスケット34は、その本体34aから金属板側(図中左側)と筐体側(図中右側)の夫々に2個の突起を有している。ガスケット34の断面は一様であり、突起は開口41を囲んで一巡しており、突条34bをなしている。即ち、ガスケット34は、開口41を二重に囲む2本のリング状の突条34bを有している。開口41を多重に囲むリング状の突条34bを備えることで、積層方向の荷重に対して夫々の突条が良く押しつぶされて、エンドプレート61と開口41の間がより確実に密閉される。なお、突条34bはリップと呼ばれることがある。図3と図5ではガスケットの断面形状を簡略化して表していたことに留意されたい。
上記の実施例によれば、積層ユニット10に板バネ23による積層方向の荷重が印加される。これによって、積層ユニット10のパワーカード3と冷却器2のそれぞれが積層方向に押圧され、またエンドプレート61、62が積層方向に向かって押圧される。これによって、ガスケット34が圧縮され、各冷却器2a−2eの開口41が封止される。また、ガスケット31が圧縮され、各冷却器2a−2eの貫通孔43が封止される。さらに、エンドプレート61が側壁20bに向かって押圧されることで、エンドプレート61と側壁20bの間に配置されたOリング67が圧縮され、貫通孔21と供給パイプ64の隙間と、貫通孔22と排出パイプ65の隙間が封止される。したがって、板バネ23の荷重によって複数個所のシールを実現することで、電力変換器100の構造を簡易なものとしている。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2a―2e:樹脂冷却器
3a―3d:パワーカード
9:絶縁版
10:積層ユニット
20:ケース
20a:支持壁
21、22:貫通孔
23:板バネ
24:コンデンサ素子
25:リアクトル
29:端子
31、34:ガスケット
32:金属板
33:フィン
34a:本体
34b:突条(リップ)
40:筐体
41:開口
42、46:突出部
42a、46a:突出部側面
43:貫通孔
44、47:筐体側面
45、48:窪み
49:仕切板
51:半導体素子
52:スペーサ
53、56:放熱板
54:樹脂パッケージ
61、62:エンドプレート
64:供給パイプ
65:排出パイプ
67:Oリング
100:電力変換器

Claims (1)

  1. 半導体素子を収容するパワーカードと冷却器とを積層方向に交互に複数配置した積層ユニットと、
    前記積層ユニットを前記積層方向に荷重を印加しつつ収容しているケースと、
    前記積層ユニットの前記積層方向の一端に配置され、前記積層ユニットと前記ケースの間に配置されている金属板と、
    前記金属板と前記積層ユニットの間に配置されている第1シール部材と、
    前記金属板と前記ケースの間に配置されている第2シール部材と、を備えており、
    前記積層ユニットの一端に配置される冷却器には、前記金属板と対向する面に、前記金属板により塞がれる開口が設けられており、
    前記ケースには、前記金属板と対向する面に貫通孔が設けられており、
    前記第2シール部材は、前記金属板と前記ケースの前記貫通孔が設けられた面との間に配置されており、
    前記金属板には、前記貫通孔を貫通すると共に前記ケースの外部と前記積層ユニットの冷却器との間で冷却媒体の授受を行うパイプが設けられており、
    前記積層ユニットが前記積層方向に荷重を印加されることで、前記金属板が前記積層ユニットに向かって押圧されて前記開口が前記第1シール部材によって封止されると共に、前記金属板が前記ケースの前記貫通孔が設けられた面に向かって押圧されて前記貫通孔と前記パイプの間の隙間が前記第2シール部材によって封止されることを特徴とする、電力変換器。
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