JP2016072855A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザが無線端末への無線接続を指示したとき、情報処理装置が不要な処理を実行しないようにする。【解決手段】無線接続指示が入力されれば(S101:YES)、接続可能なアクセスポイントのSSID一覧を表示させるS102。ユーザに選択された接続対象のアクセスポイントに関するSSIDが、記憶されたいずれかの識別情報と同一(S107:YES)であり、且つ、当該SSIDに対応するアクセスポイントに関するMAC Addressが、対応する接続情報(MAC Address)と同一(S111:YES)であって、当該SSIDについて過去に確立された無線接続が現在も維持されていれば(S113:YES)、現在の無線接続を維持する。【選択図】図4

Description

本発明は、無線通信可能な情報処理装置に関する。
無線端末であるアクセスポイントとの間で無線接続を確立させることで、当該アクセスポイントを介して他の情報処理装置とデータ通信を行う情報処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−166075号公報
小型又は低価格の情報処理装置には、表示能力の低い小型のディスプレイしか備えられていないことが多い。このような情報処理装置においては、現在の無線接続状態と共に接続可能なアクセスポイントのSSID(Service Set ID)をディスプレイに一度に表示させることが難しい。このため、ユーザは、とりあえず無線接続を確立させようとして、現在の無線接続状態を確認することなく所望のアクセスポイントへの接続処理を実行することがある。このとき、情報処理装置が所望のアクセスポイントに既に無線接続されていれば、同一のアクセスポイントへ不要な再接続処理が実行される。
本発明の目的は、ユーザが無線端末への無線接続を指示したとき、不要な処理を実行しない情報処理装置を提供することである。
本発明の情報処理端末は、無線通信を行うための通信部と、ユーザ操作に応じた信号を出力する操作部と、前記通信部を介して無線通信で接続される無線端末に関する接続情報及び識別情報を記憶可能な記憶部と、制御部とを備えている。前記制御部は、前記操作部が出力した信号が前記無線端末への無線接続の指示を示す場合、接続対象となる無線端末を決定し、当該接続対象となる無線端末に関する前記接続情報及び前記識別情報が前記記憶部に記憶されていれば、当該接続対象となる無線端末との前記無線接続が確立されているか否かを判断し、前記無線接続が確立されていると判断したとき、現在の前記無線接続を維持する。
本発明によると、ユーザが無線端末への無線接続を指示したとき、接続対象となる無線端末との無線接続が確立されていれば、その接続が維持される。これにより、不要な再度接続処理が省略される。
本発明の実施形態に係る複合機が接続されたネットワークの概略図である。 図1に示す複合機のブロック図である。 図2に示すフラッシュメモリの記憶内容を説明するための図である。 図1に示す複合機の制御装置が実行する処理手順を示すフローチャートである。 図2に示すタッチパネルの表示内容を示した図である。
以下、本発明の一実施形態に係る情報処理装置について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態は、スキャナ機能及び印刷機能を有する複合機(MFP:Multi Function Peripheral)に本発明を適用したものである。図1に示すように、MFP1は、アクセスポイント(無線端末)80との間で無線通信を確立させることで、当該アクセスポイント80を経由して通信可能な他の情報処理装置(例えば、図1ではPC70)と同一のネットワークに接続される。MFP1は、無線通信を確立させるアクセスポイント80を切り替えることによって、任意のネットワークに接続可能となる。
図2に示すように、プリント装置30は、インクジェットヘッド2と、記録用紙を搬送する搬送機構が備えるローラに駆動力を与えるモータ35aとを含む。スキャナユニット40は、イメージセンサ41と、原稿を搬送するフィーダ42が備えるローラに駆動力を与えるモータ42aとを含む。イメージセンサの一例としてはCIS(Contact Image Sensor)、CCD(Charge Coupled Devices)が挙げられる。
制御装置1pは、CPU51と、ROM52と、RAM53とを備えている。また、制御装置1pは、ヘッド2と、モータ35aと、イメージセンサ41と、モータ42aと、タッチパネル17と、フラッシュメモリ54と、無線LAN(Local Area Network)インターフェース55とに電気的に接続されている。
タッチパネル17は、入力機能及び表示機能を備えたユーザインターフェース(操作部)であり、動作状況の表示やユーザによる入力操作の受付を行う。具体的には、タッチパネル17は、入力された信号に応じた画像を画面に表示し、ユーザ操作に応じた信号を出力する。
無線LANインターフェース55は、アクセスポイント80を経由してMFP1と同じLANに接続されたPC70などの各種情報処理装置との間でデータの送受信を行う。データの送受信は、無線通信(本実施形態においては、Wi−Fi:IEEE802.11)により行われている。
ROM52には、MFP1を制御するための制御プログラム52aであるファームウェアや各種設定、初期値等が記憶されている。RAM53は、各種制御プログラムが読み出される作業領域として、あるいはデータを一時的に記憶する記憶領域として利用される。さらに、フラッシュメモリ54には、無線LANによる無線通信に関する固有情報54a、識別情報54b、及び、接続情報54cの組が記憶される。固有情報54aには、無線LANインターフェース55のMAC(Media Access Control) Addressや、IP(Internet Protocol)Address、その他無線通信パラメータなどが含まれる。
図3に示すように、識別情報54b及び接続情報54cは、アクセスポイント80との間で無線LANによる無線通信を確立させるために用いられる情報である。具体的には、識別情報54bは、アクセスポイント80に割り付けられたSSIDである。また、接続情報54cには、当該アクセスポイント80に関するMAC Address、認証方式、暗号方式、IP Addressが含まれる。フラッシュメモリ54に記憶されている識別情報54b及び接続情報54cは、過去にMFP1との間で無線通信が確立されたアクセスポイント80に関する情報である。フラッシュメモリ54には識別情報54b及び接続情報54cの組が複数記憶されていることがある。ただし、無線LANインターフェース55により一度に接続できるアクセスポイント80は決まっている(本実施形態では1台)ため、フラッシュメモリ54に識別情報54b及び接続情報54cが記憶されているアクセスポイント80の全てに接続していることには限定されない。
CPU51は、ROM52から読み出した制御プログラム52aや各種センサから送られる信号に従って、その処理結果をRAM53に記憶させながら、MFP1の各構成要素を制御する。
MFP1は、制御プログラム52aが実行されることによって、タッチパネル17、又は、LAN(無線LANインターフェース55)を介してPC70から受信したコマンドに従って、プリント装置30による印刷処理やスキャナユニット40によるスキャン処理を含む各種処理を実行させることができる。印刷処理が実行されると、プリント装置30が、コマンドと共に受信した印刷データに係る画像を用紙に印刷する。また、スキャン処理が実行されると、スキャナユニット40が、用紙に印刷された画像をスキャンする。さらに、スキャン処理を実行した後に、スキャン処理によって得られた画像データが用紙に印刷されるように印刷処理を行う複写処理を行うこともできる。
図4及び図5を参照しつつ、ユーザがMFP1を所望のLANに接続させるときの動作手順について詳細に説明する。例えば、自己が所有するPC70が接続されているLANにMFP1を接続させる場合、ユーザは、当該LANに接続された無線端末であるアクセスポイント80とMFP1との間で無線通信を確立させることになる。そのため、ユーザは、タッチパネル17を操作してMFP1に対していずれかのアクセスポイント80への接続を希望する旨を示す無線接続指示を入力する。
CPU51は、無線接続指示が入力されたと判断すれば(S101:YES)、通信圏内に存在する無線通信可能なアクセスポイント80を検索し、検索結果をタッチパネル17に表示させる(S102)。なお、CPU51は、検索時において、無線通信可能なアクセスポイント80に関する識別情報であるSSID、及び接続情報であるMAC Address、認証方式、暗号方式などを受信する。図5(a)に示すように、検索結果は、検出されたアクセスポイント80に割り付けられたSSIDの一覧でスクロール表示される。CPU51は、ユーザのタッチパネル17の操作により、一覧表示されたSSIDから特定のSSIDが選択されるまで待機する(S103:NO)。CPU51は、ユーザにより特定のSSIDが選択されたと判断すると(S103:YES)、選択されたSSIDに対応するアクセスポイント80を接続対象に決定する(S104)。そして、CPU51は、フラッシュメモリ54に識別情報54b及び接続情報54cの組が1つ以上記憶されているか否かを判断する(S105)。
CPU51は、フラッシュメモリ54に識別情報54b及び接続情報54cの組が記憶されていないと判断すれば(S105:NO)、接続対象のアクセスポイント80との間で無線通信を確立させる接続処理を実行すると共に、当該アクセスポイント80に関するSSIDを識別情報54bとして、接続対象のアクセスポイント80に関するMAC Address、認証方式、暗号方式、IP Addressなどを接続情報54cとしてそれぞれフラッシュメモリ54に記憶する記憶処理を実行し(S106)、図4のフローチャートを終了する。
一方、CPU51は、フラッシュメモリ54に識別情報54b及び接続情報54cの組が1つ以上記憶されていると判断すれば(S105:YES)、S104で決定された接続対象のアクセスポイント80に関するSSIDがフラッシュメモリ54に記憶されたいずれかの識別情報54b(SSID)と同一か否かを判断する(S107)。CPU51は、接続対象のアクセスポイント80に関するSSIDが、フラッシュメモリ54に記憶されたいずれの識別情報54b(SSID)とも同一でないと判断すると(S106:NO)、接続対象のアクセスポイント80に関するMAC Addressが、フラッシュメモリ54に記憶されたいずれかの接続情報54c(MAC Address)に類似しているか否かを判断する(S108)。
なお、ここで「類似している」とは、MAC Address48ビットのうち数ビットのみが異なっている状態を指す。一例として、上位40ビットは一致し、下位の数ビット(例えば8ビット)のみが異なっている状態が挙げられる。これは、一つのアクセスポイント80に2つ以上のSSIDを割り当てるとき、追加したSSIDに他のSSIDとは異なるMAC Addressを対応させるにあたって、本来のMAC Addressの下位数ビットだけを変更して追加SSID用のMAC Addressを生成することが多いためである。したがって、本実施形態では、SSIDが異なる場合であってもMAC Addressが類似していれば、接続対象のアクセスポイント80が過去に無線通信を確立したアクセスポイント80と同じと判断する。CPU51は、接続対象のアクセスポイント80に関するMAC Addressが、フラッシュメモリ54に記憶されたいずれの接続情報54c(MAC Address)にも類似していないと判断すれば(S108:NO)、接続対象のアクセスポイント80について接続処理及び記憶処理を実行し(S106)、図4のフローチャートを終了する。なお、SSIDが異なり且つMAC Addressが同一という場合はないので、ここで「類似していない」とはMAC Addressが同一でも類似でもないことを意味する。
CPU51は、接続対象のアクセスポイント80に関するMAC Addressが、フラッシュメモリ54に記憶されたいずれかの接続情報54c(MAC Address)に類似していると判断すれば(S108:YES)、図5(b)に示すように、接続対象のアクセスポイント80に関するセキュリティレベルが変化する可能性があることの警告表示をタッチパネル17に表示(第2条件)させる(S109)。
CPU51は、ユーザが警告表示を確認した上でOKを選択したか否かを判断する(S110)。CPU51は、ユーザがOKを選択したと判断すれば(S110:YES)、すなわち、接続対象のアクセスポイント80のSSIDがフラッシュメモリ54に記憶されたいずれの識別情報54bとも異なり、且つ、接続対象のアクセスポイント80のMAC Addressがフラッシュメモリ54に記憶されたいずれかの接続情報54c(MAC Address)と類似しているとき、タッチパネル17に警告表示を行い且つセキュリティレベルが変化する可能性があることをユーザが了承すれば、接続対象のアクセスポイント80について接続処理及び記憶処理を実行し(S106)、図4のフローチャートを終了する。
CPU51は、ユーザがOKを選択しなかったと判断すれば(S110:NO)、接続可能なアクセスポイント80の検索結果をタッチパネル17に表示させ(S102)、ユーザがタッチパネル17を操作して一覧表示されたSSIDから特定のSSIDを選択するまで待機する(S103:NO)。
CPU51は、接続対象のアクセスポイント80に関するSSIDが、フラッシュメモリ54に記憶されたいずれかの識別情報54b(SSID)と同一と判断すると(S107:YES)、接続対象のアクセスポイント80に関するMAC Addressが、S107で接続対象のアクセスポイント80に関するSSIDと同一と判断された識別情報54bと同一組に属する接続情報(以下「特定接続情報」と称する)54c(MAC Address)と同一か否かを判断する(S111)。CPU51は、接続対象のアクセスポイント80に関するMAC Addressが、特定接続情報54c(MAC Address)と同一でない(類似しているものを含む)と判断すれば(S111:NO)、図5(c)に示すように、接続対象のアクセスポイント80が過去に無線接続を確立したアクセスポイント80と異なる旨の警告表示をタッチパネル17に表示(第1条件)させる(S112)。これは、SSIDが同じであってもMAC Addressが同一でなければ、過去に無線接続を確立したアクセスポイント80とは異なるアクセスポイント80である可能性が高いので、ユーザに確認を取る必要があるためである。
そして、CPU51は、ユーザが警告表示を確認した上でOKを選択したか否かを判断する(S110)。CPU51は、ユーザがOKを選択したと判断すれば(S110:YES)、接続対象のアクセスポイント80について接続処理及び記憶処理を実行し(S106)、図4のフローチャートを終了する。
CPU51は、ユーザがOKを選択しなかったと判断すれば(S110:NO)、接続可能なアクセスポイント80の検索結果をタッチパネル17に表示させ(S102)、ユーザがタッチパネル17を操作して一覧表示されたSSIDから特定のSSIDが選択されるまで待機する(S103:NO)。
一方、CPU51は、接続対象のアクセスポイント80に関するMAC Addressが、特定接続情報54c(MAC Address)と同一であると判断すれば(S111:YES)、接続対象のアクセスポイント80が過去に接続されたことがあるアクセスポイント80であるとして、接続対象のアクセスポイント80との間で過去に確立された無線接続が現在も維持されているか否かを判断する(S113)。この判断は、例えば、無線接続開始時にオンとなり無線接続終了時にオフとなるフラグを識別情報ごとにRAM53に記憶させておき、そのフラグに基づいて行ってもよい。CPU51は、接続対象のアクセスポイント80との間で過去に確立された無線接続が現在維持されていないと判断すれば(S113:NO)、接続対象のアクセスポイント80について接続処理及び記憶処理を実行し(S106)、図4のフローチャートを終了する。
CPU51は、接続対象のアクセスポイント80との間で過去に確立された無線接続が現在も維持されていると判断すれば(S113:YES)、現在の無線接続を維持すると共に、図5(d)に示すように、接続対象のアクセスポイント80は既に接続済みであることをタッチパネル17に表示させて、接続処理及び記憶処理を実行することなく図4のフローチャートを終了する。
以上、詳細に説明したように本実施形態のMFP1によると、ユーザが無線接続指示を入力したとき、接続対象となるアクセスポイント80との無線接続が既に確立されていれば再度接続処理が行われずにその接続が維持される。これにより、不要な再度接続処理が省略される。
また、ユーザが無線接続指示を入力したとき、フラッシュメモリ54に識別情報54b及び接続情報54cの組が記憶されていなければ、タッチパネル17を用いたユーザへの警告表示を条件とせずに接続処理及び記憶処理を実行するため、接続対象となるアクセスポイント80との間で無線通信を素早く確立させることができる。
さらに、ユーザが無線接続指示を入力したとき、近隣に存在する無線通信可能なアクセスポイント80を検索し、検出されたアクセスポイント80に割り付けられたSSIDの一覧として検索結果が表示される。そして、ユーザが一覧から選択したSSIDに対応するアクセスポイント80が接続対象のアクセスポイント80に決定される。これによると、接続対象となるアクセスポイント80をユーザが選択可能であるため、ユーザの所望するアクセスポイント80とMFP1とを容易に無線接続させることができる。
加えて、接続対象のアクセスポイント80に関するSSIDがフラッシュメモリ54に記憶されたいずれかの識別情報54b(SSID)と同じで、且つ、接続対象のアクセスポイント80のMAC Addressが特定接続情報54c(MAC Address)と異なるときは、警告表示(第1条件)を確認した上でユーザがOKを選択したときにのみ、接続処理及び記憶処理が実行される。一方、接続対象のアクセスポイント80に関するSSIDがフラッシュメモリ54に記憶されたいずれかの識別情報54b(SSID)と同じで、且つ、接続対象のアクセスポイント80のMAC Addressが特定接続情報54c(MAC Address)と同じときは、警告表示及びユーザ確認不要で接続処理及び記憶処理が実行される。これによると、ユーザが所望しないアクセスポイント80にMFP1が無線接続されるのを防止することができる。
このとき、接続対象のアクセスポイント80が過去に無線接続を確立したアクセスポイント80と異なる旨の警告表示をタッチパネル17に表示させるため、所望しないアクセスポイント80にMFP1が接続される可能性が高いことをユーザに確実に認識させることができる。
また、接続対象のアクセスポイント80に関するSSIDがフラッシュメモリ54に記憶されたいずれの識別情報54b(SSID)とも異なり、且つ、接続対象のアクセスポイント80のMAC Addressがフラッシュメモリ54に記憶されたいずれかの接続情報54c(MAC Address)と類似しているとき、セキュリティレベルが変化する可能性がある旨の警告表示(第2条件)を行い且つそれをユーザが了承すれば、接続処理及び記憶処理が実行される。このように警告表示を条件にするのは、SSIDが異なっていてもMAC Addressが類似しているアクセスポイント80は過去に接続されたアクセスポイント80と同じであって、セキュリティレベルも変化しないことをユーザが期待することがあるからである。このため、セキュリティレベルが変化する可能性があることをユーザが了承することで、ユーザが意図しないセキュリティレベルで接続処理が実行されるのを抑制することができる。
また、接続対象のアクセスポイント80と過去に無線接続が確立されたアクセスポイント80とが同一のとき、過去に確立された無線接続が現在も維持されていれば、接続対象のアクセスポイント80は既に接続済みであることをタッチパネル17に表示させるため、ユーザは再接続処理が不要であることを容易に確認することができる。
接続対象のアクセスポイント80との無線接続が現在は確立されていないことを判断したときは(S113:NO)、ユーザへの警告表示をせずに即座に接続対象となるアクセスポイント80との接続処理を実行するため、ユーザが所望するアクセスポイント80との無線接続を素早く確立させることができる。
なお、本実施形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、上述の実施形態では、ユーザが無線接続指示を入力したとき、フラッシュメモリ54に識別情報54b及び接続情報54cが記憶されていなければ、ユーザへの報知表示を条件とせずに接続処理及び記憶処理を実行する構成であるが、ユーザへの報知表示(例えば接続処理を実行する旨のタッチパネル17への表示)を行った後(好ましくはさらにユーザの確認後)に接続処理を実行する構成であってもよい。
また、本実施形態においては、ユーザが無線接続指示を入力したとき、通信圏内に存在する無線通信可能なアクセスポイント80を検索し、SSIDの一覧として検索結果をタッチパネル17に表示させ、ユーザが一覧から選択したSSIDに対応するアクセスポイント80を接続対象のアクセスポイント80に決定する構成であるが、接続対象となるアクセスポイント80は任意の方法で決定されてもよい。例えば、信号強度の強い順に接続対象のアクセスポイント80を決定してもよいし、優先順位が付与された一又は複数のSSIDを予め登録しておき、優先順位に従って接続対象のアクセスポイント80を決定してもよい。或いは、予め決定された他の手順に従って接続先のアクセスポイント80を決定してもよい。
加えて、本実施形態においては、接続対象のアクセスポイント80のSSIDがフラッシュメモリ54に記憶されたいずれかの識別情報54bと同じで、且つ、接続対象のアクセスポイント80のMAC Addressが特定接続情報54cと異なるときは、警告表示を確認した上でユーザがOKを選択したときにのみ、接続処理及び記憶処理が実行される構成であるが、ユーザへの警告表示のみを行う構成としてもよい。さらにユーザへの警告表示と、ユーザ確認の両方が無くてもよい。さらに、接続対象のアクセスポイント80のSSIDがフラッシュメモリ54に記憶されたいずれかの識別情報54bとが同じで、且つ、接続対象のアクセスポイント80のMAC Addressが特定接続情報54cと同じときは、ユーザへの報知表示及びユーザ確認不要で接続処理及び記憶処理が実行する構成であるが、ユーザへの報知表示及びユーザ確認があってもよい。
また、接続対象のアクセスポイント80が過去に無線接続を確立したアクセスポイント80と異なる旨の警告表示をタッチパネル17に表示させる構成であるが、このような警告表示は無くてもよい。
本実施形態においては、接続対象のアクセスポイント80のSSIDがフラッシュメモリ54に記憶されたいずれの識別情報54bとも異なり、且つ、接続対象のアクセスポイント80のMAC Addressがフラッシュメモリ54に記憶されたいずれかの接続情報54cと類似しているとき、ユーザへの警告表示を行い、さらにセキュリティレベルが変化する可能性があることをユーザが了承すれば、接続処理及び記憶処理が実行される構成であるが、ユーザへの警告表示のみを行った後、接続処理及び記憶処理を実行してもよい。さらにユーザへの警告表示と、ユーザ確認の両方行うことなく接続処理及び記憶処理を実行してもよい。
本実施形態においては、接続対象のアクセスポイント80と過去に無線接続が確立されたアクセスポイント80とが同一のとき、過去に確立された無線接続が現在も維持されていれば、接続対象のアクセスポイント80は既に接続済みであることをタッチパネル17に表示させる構成であるが、このようなメッセージを表示させない構成であってもよい。
さらに、本実施形態においては、接続対象のアクセスポイント80との無線接続が現在は確立されていないことを判断したときは、即座に接続対象となるアクセスポイント80との接続処理を実行する構成であるが、ユーザへの警告表示及びユーザ確認があってもよい。
また、本実施形態においては、プリント装置30及びスキャナユニット40を備えたMFP1に本発明を適用した例について説明したが、プリント装置及びスキャナユニットの少なくともいずれかを有さない無線通信可能なあらゆる情報処理装置に本発明は適用可能である。
加えて、本実施形態においては、MFP1がアクセスポイント80との間で無線接続を確立させる例について説明したが、無線接続の接続対象が複数から選択可能な構成であれば、情報処理装置及び無線端末の種類は問わない。例えば、無線通信可能なストレージ(情報処理装置)が、無線通信可能なPC(無線端末)との間で無線接続を確立させてもよいし、PC(情報処理装置)が、無線通信可能なサウンドデバイスとの間で無線接続を確立させてもよいし、モバイル端末(情報処理装置)が、無線通信可能なMFP(無線端末)との間で無線接続を確立させてもよい。
本実施形態においては、無線接続の形態としてWi−Fiの無線LANを用いた例について説明したが、情報処理装置と無線端末との無線接続の形態は任意であってよい。例えば、情報処理装置と無線端末とがアドホックネットワークやWi−Fi Directによって無線接続されてもよい。なお、Wi−Fi Directの場合、無線端末がグループオーナ機能を有することになる。
1…MFP
1p…制御装置
17…タッチパネル
30…プリント装置
40…スキャナユニット
54…フラッシュメモリ
54a…固有情報
54b…識別情報
54c…接続情報
55…無線LANインターフェース
70…PC
80… アクセスポイント

Claims (11)

  1. 無線通信を行うための通信部と、
    ユーザ操作に応じた信号を出力する操作部と、
    前記通信部を介して無線通信で接続される無線端末に関する接続情報及び識別情報を記憶可能な記憶部と、
    制御部とを備えており、
    前記制御部は、
    前記操作部が出力した信号が前記無線端末への無線接続の指示を示す場合、接続対象となる無線端末を決定し、当該接続対象となる無線端末に関する前記接続情報及び前記識別情報が前記記憶部に記憶されていれば、当該接続対象となる無線端末との前記無線接続が確立されているか否かを判断し、前記無線接続が確立されていると判断したとき、現在の前記無線接続を維持することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記制御部は、前記操作部が出力した信号が前記無線端末への前記無線接続の指示を示す場合、接続対象となる無線端末に関する前記接続情報及び前記識別情報が前記記憶部に記憶されていなければ、接続対象となる無線端末に関する前記接続情報及び前記識別情報を前記記憶部に記憶する記憶処理、及び、接続対象となる無線端末との前記無線接続を確立させる接続処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 表示部をさらに備えており、
    前記制御部は、
    前記操作部が出力した信号が前記無線端末への前記無線接続の指示を示す場合、前記通信部を介して無線通信可能な一又は複数の前記無線端末から前記接続情報及び前記識別情報を受信し、
    受信した前記識別情報を前記表示部に表示し、
    前記操作部が出力した信号が前記表示部に表示された前記識別情報の1つを示す場合、当該1つの識別情報に対応する無線端末を、接続対象となる無線端末に決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記制御部は、
    接続対象となる無線端末に関する前記接続情報と前記記憶部に記憶された前記接続情報とが異なり、且つ、接続対象となる無線端末に関する前記識別情報と前記記憶部に記憶された前記識別情報とが同じときは、第1条件を満たすことを条件として、接続対象となる無線端末に関する前記接続情報及び前記識別情報を前記記憶部に記憶する記憶処理、及び、接続対象となる無線端末との前記無線接続を確立させる接続処理を実行し、
    接続対象となる無線端末に関する前記接続情報及び前記識別情報と前記記憶部に記憶された前記接続情報及び前記識別情報とが共に異なるとき、又は、前記記憶部に前記接続情報及び前記接続情報が記憶されていないときは、接続対象となる無線端末に関する前記接続情報及び前記識別情報を前記記憶部に記憶する記憶処理、及び、前記接続処理を、前記第1条件を要することなく実行することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記第1条件は、接続対象となる無線端末が以前に接続したことがある無線端末とは異なる無線端末である旨を前記表示部に表示させることを含むことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記制御部は、
    接続対象となる無線端末に関する前記接続情報と前記記憶部に記憶された前記接続情報とが類似しており、且つ、接続対象となる無線端末に関する前記識別情報と前記記憶部に記憶された前記識別情報とが異なるときは、第2条件を満たすことを条件として、接続対象となる無線端末に関する前記接続情報及び前記識別情報を前記記憶部に記憶する記憶処理、及び、接続対象となる無線端末との前記無線接続を確立させる接続処理を実行することを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記第2条件は、以前に接続した無線端末と、以前とは異なるセキュリティレベルで接続される可能性があることを前記表示手段に表示させることを含むことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 表示部をさらに備えており、
    前記制御部は、
    接続対象となる無線端末との前記無線接続が確立されていると判断したとき、前記接続対象となる無線端末との前記無線接続がすでに確立されている旨を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記制御部は、接続対象となる無線端末との前記無線接続が確立されているか否かを判断し、前記無線接続が確立されていないと判断したときは、接続対象となる無線端末との接続処理を実行することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記無線端末がアクセスポイントであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  11. 記録媒体に画像を記録する画像記録部、及び、記録媒体に記録された画像を読み取る画像読取部の少なくともいずれかをさらに備えていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
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