JP2016071999A - マグネトロン - Google Patents

マグネトロン Download PDF

Info

Publication number
JP2016071999A
JP2016071999A JP2014198310A JP2014198310A JP2016071999A JP 2016071999 A JP2016071999 A JP 2016071999A JP 2014198310 A JP2014198310 A JP 2014198310A JP 2014198310 A JP2014198310 A JP 2014198310A JP 2016071999 A JP2016071999 A JP 2016071999A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cathode
end hat
hole
center lead
side end
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014198310A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6316160B2 (ja
Inventor
早百合 土肥
Sayuri Doi
早百合 土肥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Hokuto Electronics Corp
Original Assignee
Toshiba Hokuto Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Hokuto Electronics Corp filed Critical Toshiba Hokuto Electronics Corp
Priority to JP2014198310A priority Critical patent/JP6316160B2/ja
Publication of JP2016071999A publication Critical patent/JP2016071999A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6316160B2 publication Critical patent/JP6316160B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Microwave Tubes (AREA)

Abstract

【課題】従来と比べて、マグネトロンの特性のばらつきを低減させることを目的とする。
【解決手段】エンドハットチップ30の貫通孔31の内壁に、貫通孔31の深さ方向に延在する突起部33を設け、この貫通孔31に、陰極センターリード14を圧入するだけで、陰極センターリード14にエンドハットチップ30を固定できるようにした。こうすることで、陰極センターリード14とエンドハットチップ30を、貫通孔31の深さ方向に平行な線(もしくは面)で接触させることができるので、陰極センターリード14の中心軸とエンドハットチップ30の中心軸がずれたり、陰極センターリード14の中心軸に対してエンドハットチップ30の中心軸が傾いたりすることを防ぐことができ、マグネトロン1の特性のばらつきを低減できる
【選択図】図3

Description

本発明は、マグネトロンに関するものであり、電子レンジ等のマイクロ波加熱機器に用いられる連続波マグネトロンに適用して好適なものである。
2450MHz帯の電波を発振する一般的な電子レンジ用マグネトロンは、発振部と入力部と出力部とを有している。発振部、入力部及び出力部は、マグネトロンの中心軸である管軸に沿って設けられている。つまり、発振部の管軸方向の一端側に入力部が設けられ、他端側に出力部が設けられている。
発振部は、陽極部と陰極部とを有している。陽極部は、陽極円筒と、この陽極円筒の内周面から中心の管軸に向かって突出する複数のベインとを有している。陰極部は、螺旋状陰極(カソード)と、入力側エンドハット及び出力側エンドハットと、陰極センターリードと陰極サイドリードとを有している。
螺旋状陰極は管軸上に設けられ、入力側エンドハットは螺旋状陰極の管軸方向の一端(入力側の端)に設けられ、出力側エンドハットは螺旋状陰極の管軸方向の他端(出力側の端)に設けられている。陰極センターリードは、螺旋状陰極の内側を通って管軸方向に延び、螺旋状陰極の他端に設けられた出力側エンドハットを介して螺旋状陰極と電気的に接続されている。一方、陰極サイドリードは、螺旋状陰極の他端に設けられた入力側エンドハットを介して螺旋状陰極と電気的に接続されている(例えば特許文献1参照)。
従来、このような陰極部を組み立てるときには、出力側エンドハットを支持する為の部品であり陰極センターリードの外径よりも大きな内径を有する円筒状のエンドハットチップに、陰極センターリードの出力側の端部を挿入してレーザー溶接によりエンドハットチップと陰極センターリードとを固定する。さらに、陰極センターリードとエンドハットチップとの隙間にロウ材を流し入れて凝固させることで陰極センターリードとエンドハットチップを固着する。
次に、エンドハットチップの外周に螺旋状陰極の出力側の端がロウ材により固定されるとともに、螺旋状陰極の入力側の端がロウ材により入力側エンドハットに固定される。
その後、陰極センターリードの外径よりも大きくエンドハットチップの外径よりも小さな孔を有する出力側エンドハットに、陰極センターリードの出力側の端部を挿入して、出力側エンドハットをエンドハットチップに当接させ、レーザー溶接により陰極センターリードに固定するようになっている。
特開2013−206568号公報
ところで、陰極センターリードにエンドハットチップを固定するときのレーザー溶接では、陰極センターリードとエンドハットチップとを1点ずつ数箇所溶接することになる為、陰極センターリードの中心軸からエンドハットチップの中心軸がずれたり、陰極センターリードの中心軸に対してエンドハットチップの中心軸が傾いたりしてしまうことがある。
エンドハットチップは、出力側エンドハットを支持する役割の他に、螺旋状陰極の出力側の端を固定する役割も担っている為、エンドハットチップの中心軸が陰極センターリードの中心軸からずれてしまうと、螺旋状陰極の中心軸もずれてしまうことになる。
また、陰極センターリードの中心軸に対してエンドハットチップの中心軸が傾いたまま固定されてしまうと、その後、陰極センターリードに出力側エンドハットを固定するときに、このエンドハットチップに当接してレーザー溶接される出力側エンドハットの中心軸も陰極センターリードの中心軸に対して傾いてしまう可能性が出てくる。
そして、実際、このように、陰極センターリードの中心軸と螺旋状陰極の中心軸がずれたり、陰極センターリードの中心軸に対して出力側エンドハットの中心軸が傾いたりしてしまうと、マグネトロンの特性にばらつきが出てしまう。
そこで、本発明は、上記課題を解決する為になされたものであり、従来と比べて、マグネトロンの特性のばらつきを低減させ得ることを目的とする。
上記目的を達成する為に、本発明に係るマグネトロンは、入力側から出力側に向かう中心軸に沿って延びる円筒状の陽極円筒と、前記陽極円筒の内面から、前記中心軸に向かって延び、遊端がベイン内接円を形成する複数のベインと、前記複数のベインの遊端によって形成されるベイン内接円内に前記中心軸に沿って配置されたカソードと、前記カソードの内側を通り、前記中心軸に沿って延びる陰極センターリードと、前記陰極センターリードの出力側の端部に設けられ、前記カソードの出力側の端部と接続するエンドハットチップと、前記陰極センターリードの前記エンドハットチップより出力側に設けられ、前記エンドハットチップを介して前記カソードと接続する出力側エンドハットと、前記陰極センターリードの入力側の端部と接続する入力側エンドハットとを具備し、前記エンドハットチップは、入力側の端から出力側の端まで貫く貫通孔を有し、当該貫通孔の内壁に、当該貫通孔の深さ方向に延び、内側に突出する突起部が形成され、当該貫通孔に前記陰極センターリードが圧入されることを特徴とする。
本発明によれば、陰極センターリードにエンドハットチップを固定するときのレーザー溶接を省略して、陰極センターリードの中心軸とエンドハットチップの中心軸がずれたり、陰極センターリードの中心軸に対してエンドハットチップの中心軸が傾いたりしてしまうことなく、陰極センターリードにエンドハットチップを圧入して固定することができるので、マグネトロンの特性のばらつきを低減することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るマグネトロンの全体の縦断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るマグネトロンの陰極部の構成を示す側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るマグネトロンの出力側エンドハット周辺の構成及びエンドハットチップの構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るマグネトロンの出力側エンドハット周辺の構成及びエンドハットチップの構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係るマグネトロンの出力側エンドハット周辺の構成及びエンドハットチップの構成を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係るマグネトロンの出力側エンドハットの構成を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係るマグネトロンの出力側エンドハット周辺の構成及びエンドハットチップの構成を示す図である。
本発明に係るマグネトロンの一実施の形態を、図面を参照して説明する。尚、以下の実施の形態は、単なる例示であり、本発明はこれに限定されるものではない。
[第1の実施の形態]
まず、第1の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態のマグネトロン1の概略を示す縦断面図である。このマグネトロン1は、2450MHz帯の基本波を発生する電子レンジ用のマグネトロンである。マグネトロン1は、2450MHz帯の基本波を発生する発振部2、発振部2の中心に位置するカソード3に電力を供給する入力部4、発振部2から発振されたマイクロ波を管外(マグネトロン1外)に取り出す出力部5を有している。発振部2、入力部4及び出力部5は、マグネトロン1の中心軸である管軸mに沿って設けられている。つまり、発振部2の管軸方向の一端側(図中下側)に入力部4が設けられ、他端側(図中上側)に出力部5が設けられている。
これら入力部4及び出力部5は、それぞれ発振部2に対し、入力側の金属封着体6及び出力側の金属封着体7によって真空機密に接合されている。
発振部2は、陽極部8と陰極部9とを有している。陽極部8は、陽極円筒10と、複数枚(例えば10枚)のベイン11を有している。陽極円筒10は、例えば銅からなり、円筒状に形成され、その中心軸が、マグネトロン1の中心軸である管軸mを通るように配置されている。
各ベイン11は、例えば銅からなり、板状に形成され、陽極円筒10の内側に管軸mを中心に放射状に配置されている。各ベイン11の外側の端部は陽極円筒10の内周面に接合され、内側の端部は遊端になっている。そして、複数枚のベイン11の遊端に囲まれた円筒状の空間が電子作用空間となっている。
陰極部9は、カソード3、2つのエンドハット12、13、陰極センターリード14及び陰極サイドリード15を有している。カソード3は、タングステンなどでできた螺旋状の陰極であり、電子作用空間の管軸m上に設けられている。カソード3は、複数枚のベイン11の遊端と間隔を隔てて配置されている。
このカソード3の入力側の端部(下端部)と出力側の端部(上端部)とに、それぞれ電子の飛び出しを防ぐ為のエンドハット12、13が固定されている。入力側のエンドハット(これを入力側エンドハットと呼ぶ)12はリング状に形成され、出力側のエンドハット(これを出力側エンドハットと呼ぶ)13はディスク上に形成されている。
陰極センターリード14は、入力部4のセラミックステム16に植立されていて、カソード3の内側を通って管軸m方向に延び、カソード3の出力側の端部に設けられた出力側エンドハット13を介してカソード3と電気的に接続されている。一方、陰極サイドリード15も、入力部4のセラミックステム16に植立されていて、カソード3の入力側の端部に設けられた入力側エンドハット12を介してカソード3と電気的に接続されている。
さらに、発振部2には、陽極円筒10の入力側の端部(下端部)の内側と出力側の端部(上端部)の内側に、それぞれ一対のポールピース17、18が、入力側エンドハット12と出力側エンドハット13の間の空間を挟むように対向して設けられている。
入力側のポールピース(これを入力側ポールピースと呼ぶ)17には、その中央部に、入力側エンドハット12よりわずかに大きな径を有する貫通孔が設けられ、この貫通孔を中心として、入力側(下方)に向かって広がる略漏斗状に形成されている。この入力側ポールピース17は、貫通孔の中心を管軸mが通るように配置される。
一方、出力側のポールピース(これを出力側ポールピースと呼ぶ)18は、その中央部に、出力側エンドハット13よりわずかに大きな径を有する貫通孔が設けられ、この貫通孔を中心として、出力側(上方)に向かって広がる略漏斗状に形成されている。この出力側ポールピース18は、貫通孔の中心を管軸mが通るように配置される。
さらに、入力側ポールピース17には、外周部に、管軸m方向に延びる略筒状の金属封着体6の上端部が固着されている。この金属封着体6は、陽極円筒10の下端部にも接している。一方、出力側ポールピース18には、外周部に、管軸m方向に延びる略筒状の金属封着体7の下端部が固着されている。この金属封着体7は、陽極円筒10の上端部にも接している。
入力側の金属封着体6は、その下端部に、入力部4を構成するセラミックステム16が接合されている。つまり、セラミックステム16に植立された陰極センターリード14と陰極サイドリード15は、この金属封着体6の内側を通ってカソード3に接続されている。
一方、出力側の金属封着体7は、その上端部に、出力部5を構成する絶縁筒19が接合されていて、さらに絶縁筒19の上端には排気管20が接合されている。さらに、複数のベイン11のうちの1つから導出されたアンテナ21が、出力側ポールピース18を貫通し、金属封着体7の内側を通ってその上端側へと延び、先端が排気管20に挟持され固定されている。
金属封着体6、7の外側には、陽極円筒10を管軸m方向に挟むように、一対のリング状の磁石22、23が対向して設けられている。一対の磁石22、23は、管軸m方向に磁場を発生させるものである。
さらに、陽極円筒10と磁石22、23は、ヨーク24によって覆われていて、一対の磁石22、23とヨーク24によって磁気回路が形成されている。そして、この磁気回路の磁石22、23からの磁束が、入力側ポールピース17と出力側ポールピース18とによって、ベイン11の遊端とカソード3との間の電子作用空間に導かれるようになっている。
さらに、陽極円筒10とヨーク24の間には、ラジエータ25が設けられていて、発振部2が発振することで生じた熱を、マグネトロン1の外部に放出するようになっている。また、カソード3は、陰極センターリード14、陰極サイドリード15を介して、コイル及び貫通コンデンサを有するフィルター回路26に接続されている。フィルター回路26は、フィルターボックス27に収められている。マグネトロン1の構成の概略は、以上のようになっている。
次に、図2及び図3を用いて、陰極部9の構成についてさらに詳しく説明する。図2は、陰極部9全体を示す側面図であり、図中左側のみが断面図となっている。図3(A)は、出力側エンドハット13周辺の側面図であり、図中左側のみが断面図となっている。図3(B)は、後述するエンドハットチップ30の側面図及びA−A断面図である。
図2及び図3に示すように、陰極部9は、陰極センターリード14が、カソード3の入力側エンドハット12の中央の孔を通り、カソード3の内側を通って管軸m方向に延びている。この陰極センターリード14の出力側の端部には、陰極センターリード14の外径L1よりも大きな内径L2を有する円筒状のエンドハットチップ30が挿入され固定されている。このエンドハットチップ30は、出力側エンドハット13を支持するとともに、カソード3の出力側の端部を固定する為の部品である。尚、陰極センターリード14とエンドハットチップ30は、例えば、ともに高融点金属であるモリブデンでできている。
出力側エンドハット13は、陰極センターリード14の外径L1よりも大きく且つエンドハットチップ30の外径よりも小さい径の貫通孔13Aを有していて、この貫通孔13Aに、陰極センターリード14の出力側の端部が挿入されて、エンドハットチップ30の出力側の端部に当接して固定されている。
また、エンドハットチップ30の外径は、カソード3の内径とほぼ等しく、エンドハットチップ30の外側に、カソード3の出力側の端部が巻回されるようにしてカソード3が固定されている。つまり、陰極センターリード14は、エンドハットチップ30を介してカソード3と電気的に接続されている。
一方、陰極サイドリード15(図1参照)は、カソード3の入力側エンドハット12に接合され、この入力側エンドハット12を介してカソード3と電気的に接続されている。そして、これら陰極センターリード14及び陰極サイドリード15を介して、入力部4からカソード3に電流が供給されるようになっている。
ここで、エンドハットチップ30についてさらに詳しく説明する。エンドハットチップ30は、図3に示すように、円筒状でなり、中心軸を通る断面略円形の貫通孔31を有している。この貫通孔31の中心軸は、エンドハットチップ30の中心軸と一致する。さらに、エンドハットチップ30の両端面には、貫通孔31の外側に広がるリング状の窪み32が形成されている。
くわえて、貫通孔31の内壁には、中心軸に向かって突出する突起部33が形成されている。この突起部33は、断面略三角形状でなり、貫通孔31の内壁の一端側から他端側まで深さ方向に延びている。貫通孔31の内壁には、同一の突起部33が周方向に等間隔で3個設けられている。
貫通孔31は、内壁の径(すなわち内径)L2が、陰極センターリード14の外径L1より大きく、且つ3個の突起部33の先端を通る円(これを突起内接円と呼ぶ)の径(図中省略)が、陰極センターリード14の外径L1より小さくなるように形成されている。従って、陰極センターリード14を、エンドハットチップ30の貫通孔31に挿入すると、突起部33の先端が、陰極センターリード14の外周と接触することになる。
ここで、陰極部9の組立方法について説明する。まず、陰極センターリード14の出力側の端部を、エンドハットチップ30の貫通孔31に挿入する。
具体的には、陰極センターリード14の外径L1よりもエンドハットチップ30の突起内接円の径が小さい為、エンドハットチップ30に陰極センターリード14を圧入する。ここで、陰極センターリード14とエンドハットチップ30とが同じ硬さであるとすると、エンドハットチップ30の突起部33の先端が、陰極センターリード14の外周に押圧されて潰れるように変形する。
そして、エンドハットチップ30が陰極センターリード14の出力側の所定の位置に達すると圧入を終了する。このとき、エンドハットチップ30の突起部33の先端を陰極センターリード14の外周が押圧するようにして、エンドハットチップ30の突起部33と陰極センターリード14の外周とが当接している為、陰極センターリード14とエンドハットチップ30は、固定された状態となっている。
尚、この時点では、まだ陰極センターリード14にエンドハットチップ30を仮固定した状態であり、例えば、エンドハットチップ30の位置が正しくない場合には、適宜、エンドハットチップ30の位置を移動させることができるようになっている。
このようにして、エンドハットチップ30を仮固定すると、次に、エンドハットチップ30の窪み32から、エンドハットチップ30の貫通孔31と陰極センターリード14の外周との隙間にロウ材を流し入れて凝固させることで、陰極センターリード14とエンドハットチップ30を固着する。この時点で、エンドハットチップ30の位置が決定されて完全に固定された状態となる。
次に、エンドハットチップ30の外周にカソード3の出力側の端が挿入されてロウ材により固定されるとともに、カソード3の入力側の端がロウ材により入力側エンドハット12に固定される。
その後、陰極センターリード14の出力側の端部を、出力側エンドハット13の貫通孔13Aに挿入して、出力側エンドハット13とエンドハットチップ30の出力側の端面とを当接させ、レーザー溶接により、陰極センターリード14に出力側エンドハット13を固定する。陰極部9は、このような組立方法で組み立てることができるようになっている。
ここまで説明したように、第1の実施の形態では、エンドハットチップ30の貫通孔31の内壁に、貫通孔31の深さ方向に延在する突起部33を3個設けるようにしたことで、エンドハットチップ30の貫通孔31に、陰極センターリード14を圧入するだけで、陰極センターリード14にエンドハットチップ30を固定できるようにした。
こうすることで、従来必要であった、陰極センターリード14にエンドハットチップ30を固定するときのレーザー溶接を省略して、貫通孔31の突起部33と、陰極センターリード14とを、レーザー溶接による点接触ではなく、貫通孔31の深さ方向に平行な線(もしくは面)で接触させることができるので、陰極センターリード14の中心軸とエンドハットチップ30の中心軸がずれたり、陰極センターリード14の中心軸に対してエンドハットチップ30の中心軸が傾いたりしてしまうことなく、陰極センターリード14とエンドハットチップ30とを固定することができる。かくして、第1の実施の形態によれば、マグネトロン1の特性のばらつきを低減することができる。
また、第1の実施の形態によれば、陰極センターリード14にエンドハットチップ30を、レーザー溶接ではなく圧入により固定することができるので、組み立て時の作業効率が上がり、結果として、マグネトロン1の製造コストを低減することもできる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態は、第1の実施の形態とはエンドハットチップの構成のみが異なる。ゆえに、ここでは、主に、エンドハットチップの構成について説明することとする。
図4に、出力側エンドハット13周辺の構成と、第2の実施の形態のエンドハットチップ100の構成を示す。尚、図4(A)は、出力側エンドハット13周辺の側面図であり、図中左側のみが断面図となっている。図4(B)は、エンドハットチップ100の側面図及びB−B断面図である。尚、図4(A)では、第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付してある。
エンドハットチップ100は、円筒状でなり、中心軸を通る断面略楕円形の貫通孔101を有している。さらに、エンドハットチップ100の両端面には、貫通孔101の外側に広がるリング状の窪み102が形成されている。
また、貫通孔101の内壁には、中心軸に向かって突出する突起部103が形成されている。この突起部103は、断面略三角形状でなり、貫通孔101の内壁の一端側から他端側まで深さ方向に延びている。貫通孔101の内壁には、この突起部103が1個設けられている。
このエンドハットチップ100は、貫通孔101に陰極センターリード14が挿入されたときに、突起部103と、これに対向する貫通孔101の内壁とが、陰極センターリード14の外周と接触するように、貫通孔101の形状が選定されている。
つまり、貫通孔101の径L3が、陰極センターリード14の外径L1より広く、突起部103の先端と、これに対向する内壁との距離L4が、陰極センターリード14の外径L1より狭くなっている。
くわえて、このエンドハットチップ100は、陰極センターリード14が貫通孔101に圧入されて、突起部103が潰れて変形したときに、エンドハットチップ100の中心軸と陰極センターリード14の中心軸とが一致するように、突起部103の先端と、これに対向する内壁との距離L4の中心点(図中省略)が、エンドハットチップ100の中心軸より、対向する内壁側にずらされている。
こうすることで、エンドハットチップ100は、突起部103が1個でありながら、陰極センターリード14が貫通孔101に圧入されたときに、エンドハットチップ100の中心軸と陰極センターリード14の中心軸とを一致させることができるようになっている。尚、組立方法については、第1の実施の形態と同様であるとする。
ここまで説明したように、第2の実施の形態では、エンドハットチップ100の貫通孔101の内壁に、貫通孔101の深さ方向に延在する突起部103を1個設け、圧入時に、この1個の突起部103と、これに対向する貫通孔101の内壁とが、陰極センターリード14の外周と接触するようにした。
こうすることで、第1の実施の形態と同様、陰極センターリード14にエンドハットチップ100を固定するときのレーザー溶接を省略して、貫通孔101の突起部103及びこれに対向する内壁と、陰極センターリード14とを、レーザー溶接による点接触ではなく、貫通孔101の深さ方向に平行な線(もしくは面)で接触させることができるので、陰極センターリード14の中心軸とエンドハットチップ100の中心軸がずれたり、陰極センターリード14の中心軸に対してエンドハットチップ100の中心軸が傾いたりしてしまうことなく、陰極センターリード14とエンドハットチップ100とを固定することができる。かくして、第1の実施の形態と同様、マグネトロン1の特性のばらつきを低減することができる。
また、第2の実施の形態のエンドハットチップ100は、第1の実施の形態よりも突起部103の数を少なくした。実際、突起部103の数が多いと、その分、圧入に必要な圧力も大きくなり、組み立て時の作業効率が悪化して、マグネトロン1の製造コストが上がってしまう。そこで、この第2の実施の形態では、エンドハットチップ100の突起部103の数を、第1の実施の形態よりも少なくした。これにより、第1の実施の形態と比べて、さらに組み立て時の作業効率が上がり、マグネトロン1の製造コストをさらに低減させることができる。
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態は、第1の実施の形態とはエンドハットチップ及び出力側エンドハットの構成のみが異なる。ゆえに、ここでは、主に、エンドハットチップ及び出力側エンドハットの構成について説明することとする。
図5に、出力側エンドハット200周辺の構成と、第3の実施の形態のエンドハットチップ210の構成を示す。尚、図5(A)は、出力側エンドハット200周辺の側面図であり、図中左側のみが断面図となっている。図5(B)は、エンドハットチップ210の側面図及び上面図である。尚、図5(A)では、第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付してある。
出力側エンドハット200は、後述するエンドハットチップ210の突出部212の外径L5よりも大きく且つエンドハットチップ210の本体部211の外径よりも小さい径L6の貫通孔200Aを有している。
一方、エンドハットチップ210は、第1の実施の形態のエンドハットチップ30とほぼ同形状でなる円筒状の本体部211と、この本体部211の出力側の端面から突出する本体部211よりも外径が小さい円筒状の突出部212とで構成されている。突出部212の中心軸は、本体部211の中心軸と一致する。さらに、本体部211の入力側の端面から突出部212の出力側の端面に架けて、中心軸を通る断面略円形の貫通孔213が形成されている。さらに、本体部211の入力側の端面には、第1の実施の形態と同様、貫通孔213の外側に広がるリング状の窪み214が形成されている。
さらに、貫通孔213の内壁には、中心軸に向かって突出する突起部(これを内側突起部と呼ぶ)215が形成されている。この内側突起部215は、断面略三角形状でなり、貫通孔213の内壁の一端側から他端側まで深さ方向に延びている。貫通孔213の内壁には、この内側突起部215が周方向に等間隔で3個設けられている。
くわえて、突出部212の外壁には、外側に向かって突出する突起部(これを外側突起部と呼ぶ)216が形成されている。この外側突起部216も、断面略三角形状でなり、突出部212の外壁の一端側から他端側まで延びている。突出部212の外壁には、この外側突起部216が周方向に等間隔で3個設けられている。尚、3個の外側突起部216と、3個の内側突起部215は、例えば、それぞれ貫通孔213の外側と内側とで隣接する位置に設けられている。
この突出部212は、3個の外側突起部216の先端を通る円(これを突起外接円と呼ぶ)の径(図中省略)が、出力側エンドハット200の貫通孔200Aの径L6より大きくなるように形成されている。
ここで、第3の実施の形態による陰極部9の組立方法について説明する。まず、陰極センターリード14の出力側の端部を、エンドハットチップ210の貫通孔213に圧入する。そして、エンドハットチップ210が陰極センターリード14の出力側の所定の位置に達すると圧入を終了する。このとき、エンドハットチップ210の内側突起部215の先端を陰極センターリード14の外周が押圧するようにして、エンドハットチップ210の内側突起部215と陰極センターリード14の外周とが当接している為、陰極センターリード14とエンドハットチップ210は、固定された状態となっている。
次に、エンドハットチップ210の貫通孔213と陰極センターリード14の外周との隙間にロウ材を流し入れて凝固させることで、陰極センターリード14とエンドハットチップ210を固着する。
次に、エンドハットチップ210の外周にカソード3の出力側の端が挿入されてロウ材により固定されるとともに、カソード3の入力側の端がロウ材により入力側エンドハット12に固定される。ここまでの組立方法は、第1の実施の形態と同様である。
その後、陰極センターリード14の出力側の端部を、出力側エンドハット200の貫通孔200Aに挿入して、出力側エンドハット200の貫通孔200Aに、エンドハットチップ210の突出部212を圧入する。
このとき、出力側エンドハット200の貫通孔200Aの径L6よりもエンドハットチップ210の突起外接円の径が小さい為、エンドハットチップ210の外側突起部216の先端は、出力側エンドハット200の貫通孔200Aの内壁に押圧されて潰れるように変形する。また、このとき、エンドハットチップ210の外側突起部216の先端を出力側エンドハット200の貫通孔200Aの内壁が押圧するようにして、エンドハットチップ210の外側突起部216と出力側エンドハット200の貫通孔200Aの内壁とが当接している為、出力側エンドハット200とエンドハットチップ210は、固定された状態となっている。
その後、例えば、レーザー溶接により、エンドハットチップ210に出力側エンドハット200を固定する。第3の実施の形態の陰極部9は、このような組立方法で組み立てることができるようになっている。
ここまで説明したように、第3の実施の形態では、エンドハットチップ210の出力側の端面から突出する突出部212の外壁に、中心軸方向に延在する外側突起部216を3個設け、出力側エンドハット200の貫通孔200Aに、この突出部212を圧入することで、出力側エンドハット200とエンドハットチップ210とを固定するようにした。
こうすることで、出力側エンドハット200の貫通孔200Aの内壁と、エンドハットチップ210の外側突起部216とを、貫通孔200Aの深さ方向に平行な線(もしくは面)で接触させることができるので、出力側エンドハット200の中心軸とエンドハットチップ210の中心軸がずれたり、出力側エンドハット200の中心軸に対してエンドハットチップ210の中心軸が傾いたりしてしまうことなく、出力側エンドハット200とエンドハットチップ210とを固定させた状態でレーザー溶接することができる。かくして、第1の実施の形態のように、エンドハットチップ30に出力側エンドハット13を当接させてレーザー溶接する場合と比べて、より一層、マグネトロン1の特性のばらつきを低減することができる。
[第4の実施の形態]
次に、第4の実施の形態について説明する。この第4の実施の形態は、第1の実施の形態とはエンドハットチップ及び出力側エンドハットの構成のみが異なる。ゆえに、ここでは、主に、エンドハットチップ及び出力側エンドハットの構成について説明することとする。
図6及び図7に、第4の実施の形態の出力側エンドハット300の構成、出力側エンドハット300周辺の構成、及びエンドハットチップ310の構成を示す。尚、図6(A)は、出力側エンドハット300を下側(入力側)から見た下面図である。図6(B)は、出力側エンドハット300の側面図であり、図中左側のみが断面図となっている。図7(A)は、出力側エンドハット300周辺の側面図であり、図中左側のみが断面図となっている。図7(B)は、エンドハットチップ310の側面図及び上面図である。尚、図7(A)では、第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付してある。
出力側エンドハット300は、その中心部に、入力側に突出する円筒状の突出部301が形成されている。突出部301の中心軸は、出力側エンドハット300の中心軸と一致する。この突出部301は、陰極センターリード14の外径L1よりも大きく、後述するエンドハットチップ310の貫通孔311と同径でなる断面略円形の貫通孔302を有している。
さらに、この貫通孔302の内壁には、中心軸に向かって突出する突起部303が形成されている。この突起部303は、断面略三角形状でなり、貫通孔302の内壁の一端側から他端側まで深さ方向に延びている。貫通孔302の内壁には、同一の突起部303が周方向に等間隔で3個設けられている。
貫通孔302は、内壁の径(すなわち内径)L7が、陰極センターリード14の外径L1より大きく、且つ3個の突起部303の先端を通る突起内接円の径(図中省略)が、陰極センターリード14の外径L1より小さくなるように形成されている。従って、陰極センターリード14を、出力側エンドハット300の貫通孔302に挿入すると、突起部303の先端が、陰極センターリード14の外周と接触することになる。
一方、エンドハットチップ310は、円筒状でなり、中心軸を通る断面略円形の貫通孔311を有している。この貫通孔311は、その中心軸がエンドハットチップ310の中心軸と一致する。さらに、エンドハットチップ310の入力側の端面には、第1の実施の形態と同様、貫通孔311の外側に広がるリング状の窪み312が形成されている。これに対して、エンドハットチップ310の出力側の端面には、貫通孔311の外側に広がるリング状でなり、窪み312よりも深い凹部313が形成されている。この凹部313は、出力側エンドハット300の突出部301が嵌入される部分であり、突出部301の外径L8よりも大きな内径L9を有している。
さらに、貫通孔311の内壁には、第1の実施の形態の突起部33と同様の突起部314が周方向に等間隔で3個形成されている。
ここで、第4の実施の形態による陰極部9の組立方法について説明する。まず、陰極センターリード14の出力側の端部を、エンドハットチップ310の貫通孔311に圧入する。そして、エンドハットチップ310が陰極センターリード14の出力側の所定の位置に達すると圧入を終了する。このとき、エンドハットチップ310の突起部314の先端を陰極センターリード14の外周が押圧するようにして、エンドハットチップ310の突起部314と陰極センターリード14の外周とが当接している為、陰極センターリード14とエンドハットチップ310は、固定された状態となっている。
次に、エンドハットチップ310の貫通孔311と陰極センターリード14の外周との隙間にロウ材を流し入れて凝固させることで、陰極センターリード14とエンドハットチップ310を固着する。
次に、エンドハットチップ310の外周にカソード3の出力側の端が挿入されてロウ材により固定されるとともに、カソード3の入力側の端がロウ材により入力側エンドハット12に固定される。ここまでの組立方法は、第1の実施の形態と同様である。
その後、陰極センターリード14の出力側の端部を、出力側エンドハット300の貫通孔302に圧入して、出力側エンドハット300の突出部301を、エンドハットチップ310の凹部313に嵌入する。
このとき、陰極センターリード14の外径L1よりも出力側エンドハット300の突起内接円の径が小さい為、出力側エンドハット300の突起部303の先端は、陰極センターリード14の外周に押圧されて潰れるように変形する。また、このとき、出力側エンドハット300の突起部303の先端を陰極センターリード14の外周が押圧するようにして、出力側エンドハット300の突起部303と陰極センターリード14の外周とが当接している為、出力側エンドハット300と陰極センターリード14は、固定された状態となっている。
その後、例えば、レーザー溶接により、陰極センターリード14に出力側エンドハット300を固定する。第4の実施の形態の陰極部9は、このような組立方法で組み立てることができるようになっている。
ここまで説明したように、第4の実施の形態では、出力側エンドハット300の貫通孔302の内壁に、深さ方向に延在する突起部303を3個設け、この貫通孔302に、陰極センターリード14を圧入することで、陰極センターリード14と出力側エンドハット300とを固定するようにした。
こうすることで、出力側エンドハット300の貫通孔302の内壁と、陰極センターリード14の外周とを、貫通孔302の深さ方向と平行な線(もしくは面)で接触させることができるので、出力側エンドハット300の中心軸と陰極センターリード14の中心軸がずれたり、出力側エンドハット300の中心軸に対して陰極センターリード14の中心軸が傾いたりしてしまうことなく、出力側エンドハット300と陰極センターリード14とを固定させた状態でレーザー溶接することができる。かくして、第1の実施の形態のようにエンドハットチップ30に出力側エンドハット13を当接させてレーザー溶接する場合と比べて、より一層、マグネトロン1の特性のばらつきを低減することができる。
[他の実施の形態]
尚、上述した第1乃至第4の実施の形態は一例である。例えば、上述した第3及び第4の実施の形態では、第1の実施の形態と同様にして突起部215、216、303、314の数をそれぞれ3個としたが、これに限らず、第2の実施の形態と同様にして突起部215、216、303、314の数をそれぞれ1個としてもよい。また、上述した第3の実施の形態では、内側突起部215と外側突起部216の数をともに3個としたが、これに限らず、これらのうちのどちらかを、第2の実施の形態と同様にして1個としてもよい。第4の実施の形態についても同様に、突起部303と314のうちのどちらかを、第2の実施の形態と同様にして1個としてもよい。
さらに、突起部33、103、215、216、303、314の数については、1個又は3個に限らず、2個もしくは4個以上としてもよい。さらに、第1の実施の形態では、突起部33の形状を断面三角形状としたが、これに限らず、断面略台形状としたり、先端が丸みを帯びた断面略三角形状としたりしてもよい。第2乃至第4の実施の形態についても同様である。
さらに、上述した第1の実施の形態では、エンドハットチップ30の突起部33が、貫通孔31の一端側から他端側まで延在するとしたが、これに限らず、貫通孔31の深さ方向(すなわちエンドハットチップ30の中心軸方向)に延びていれば、必ずしも、一端側から他端側まで延在していなくてもよい。第2乃至第4の実施の形態についても同様である。
さらに、上述した第1の実施の形態では、エンドハットチップ30の突起部33が、エンドハットチップ30の中心軸方向に直線的に延びていたが、これに限らず、例えば、中心軸方向に螺旋状に延びているなどしてもよい。第2乃至第4の実施の形態についても同様である。
さらに、上述した第4の実施の形態では、出力側エンドハット300の中心部に、入力側に突出する円筒状の突出部301を形成するようにしたが、これに限らず、この突出部301の代わりに、出力側エンドハット300の出力側に突出する突出部を形成するようにしてもよい。
1……マグネトロン、2……発振部、3……カソード、4…入力部、5……出力部、8……陽極部、9……陰極部、10……陽極円筒、11……ベイン、12……入力側エンドハット、13……出力側エンドハット、14……陰極センターリード、15……陰極サイドリード、30、100、210、310……エンドハットチップ、31、101、213、302、311……貫通孔、33、103、215、216、303、314……突起部、211……本体部、212……突出部。

Claims (5)

  1. 入力側から出力側に向かう中心軸に沿って延びる円筒状の陽極円筒と、
    前記陽極円筒の内面から、前記中心軸に向かって延び、遊端がベイン内接円を形成する複数のベインと、
    前記複数のベインの遊端によって形成されるベイン内接円内に前記中心軸に沿って配置されたカソードと、
    前記カソードの内側を通り、前記中心軸に沿って延びる陰極センターリードと、
    前記陰極センターリードの出力側の端部に設けられ、前記カソードの出力側の端部と接続するエンドハットチップと、
    前記陰極センターリードの前記エンドハットチップより出力側に設けられ、前記エンドハットチップを介して前記カソードと接続する出力側エンドハットと、
    前記陰極センターリードの入力側の端部と接続する入力側エンドハットと
    を具備し、
    前記エンドハットチップは、
    入力側の端から出力側の端まで貫く貫通孔を有し、当該貫通孔の内壁に、当該貫通孔の深さ方向に延び、内側に突出する突起部が形成され、当該貫通孔に前記陰極センターリードが圧入される
    ことを特徴とするマグネトロン。
  2. 前記貫通孔の内壁には、周方向に等間隔で前記突起部が3個設けられ、当該3個の突起部の先端が前記陰極センターリードの外周と接触した状態で、前記貫通孔に前記陰極センターリードが圧入される
    ことを特徴とする請求項1に記載のマグネトロン。
  3. 前記貫通孔の内壁には、前記突起部が1個設けられ、当該突起部の先端と、当該突起部と対向する内壁とが、前記陰極センターリードの外周と接触した状態で、前記貫通孔に前記陰極センターリードが圧入される
    ことを特徴とする請求項1に記載のマグネトロン。
  4. 前記エンドハットチップは、円筒状の本体部と、当該本体部の出力側の端から突出し、当該本体部の外径よりも小さな外径でなる円筒状の突出部とでなり、
    前記貫通孔は、前記本体部の入力側の端から前記突出部の出力側の端まで貫通し、
    さらに、前記突出部の外壁には、前記貫通孔の深さ方向に延び、外側に突出する突起部が形成され、
    前記エンドハットチップの前記突出部が、前記出力側エンドハットに形成されている貫通孔に圧入される
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のマグネトロン。
  5. 前記出力側エンドハットは、
    入力側の端から出力側の端まで貫く貫通孔を有し、当該貫通孔の内壁に、当該貫通孔の深さ方向に延び、内側に突出する突起部が形成され、当該貫通孔に前記陰極センターリードが圧入される
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のマグネトロン。
JP2014198310A 2014-09-29 2014-09-29 マグネトロン Active JP6316160B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014198310A JP6316160B2 (ja) 2014-09-29 2014-09-29 マグネトロン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014198310A JP6316160B2 (ja) 2014-09-29 2014-09-29 マグネトロン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016071999A true JP2016071999A (ja) 2016-05-09
JP6316160B2 JP6316160B2 (ja) 2018-04-25

Family

ID=55867121

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014198310A Active JP6316160B2 (ja) 2014-09-29 2014-09-29 マグネトロン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6316160B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7444725B2 (ja) 2020-07-22 2024-03-06 日清紡マイクロデバイス株式会社 マグネトロン

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5330860U (ja) * 1976-08-24 1978-03-16
JPS5654740A (en) * 1979-10-11 1981-05-14 Hitachi Ltd Magnetron
JPH01131312A (ja) * 1987-11-12 1989-05-24 Miyata Ind Co Ltd 管継手
JP2007263295A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Mitsubishi Electric Corp 被圧入体構造
JP2009106987A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Toshiba Hokuto Electronics Corp ろう材、管球、マグネトロンおよびろう付け方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5330860U (ja) * 1976-08-24 1978-03-16
JPS5654740A (en) * 1979-10-11 1981-05-14 Hitachi Ltd Magnetron
JPH01131312A (ja) * 1987-11-12 1989-05-24 Miyata Ind Co Ltd 管継手
JP2007263295A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Mitsubishi Electric Corp 被圧入体構造
JP2009106987A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Toshiba Hokuto Electronics Corp ろう材、管球、マグネトロンおよびろう付け方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7444725B2 (ja) 2020-07-22 2024-03-06 日清紡マイクロデバイス株式会社 マグネトロン

Also Published As

Publication number Publication date
JP6316160B2 (ja) 2018-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009070613A (ja) 電子レンジ用マグネトロン
JP6316160B2 (ja) マグネトロン
EP2237304B1 (en) Magnetron for microwave oven
US9852872B2 (en) Magnetron
KR102637532B1 (ko) 마그네트론
JP6494374B2 (ja) マグネトロン
JP4742672B2 (ja) マグネトロン
JP2009081018A (ja) マグネトロン、マグネトロンの製造装置およびマグネトロンの製造方法
JP5361307B2 (ja) マグネトロン
US20140191656A1 (en) Magnetron and device using microwaves related applications
JP6661442B2 (ja) マグネトロン
JP2015118895A (ja) マグネトロン
JP2010244712A (ja) マグネトロン
JP5723126B2 (ja) マグネトロンおよび電子レンジ
JP6762827B2 (ja) マグネトロン及びその製造方法
WO2022024692A1 (ja) マグネトロン
WO2017199272A1 (ja) マグネトロン
JP3738261B2 (ja) マグネトロン
JP4969084B2 (ja) 電子レンジ用マグネトロン
JP2015065111A (ja) マグネトロン
JP2016171024A (ja) マグネトロン
KR100871122B1 (ko) 마그네트론의 안테나
JP5647536B2 (ja) マグネトロンおよびその製造方法
JP2001060440A (ja) マグネトロン
JP2002163993A (ja) マグネトロン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170522

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180320

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180327

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6316160

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250