JP2016071661A - 有価媒体処理装置およびエラー解除方法 - Google Patents

有価媒体処理装置およびエラー解除方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016071661A
JP2016071661A JP2014200668A JP2014200668A JP2016071661A JP 2016071661 A JP2016071661 A JP 2016071661A JP 2014200668 A JP2014200668 A JP 2014200668A JP 2014200668 A JP2014200668 A JP 2014200668A JP 2016071661 A JP2016071661 A JP 2016071661A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
valuable medium
banknote
guidance screen
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014200668A
Other languages
English (en)
Inventor
雅幸 向田
Masayuki Mukoda
雅幸 向田
勝也 坪田
Katsuya Tsubota
勝也 坪田
勇樹 古山
Yuki Furuyama
勇樹 古山
克仁 栗岡
Katsuto Kurioka
克仁 栗岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Glory Ltd
Original Assignee
Glory Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Glory Ltd filed Critical Glory Ltd
Priority to JP2014200668A priority Critical patent/JP2016071661A/ja
Publication of JP2016071661A publication Critical patent/JP2016071661A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】異常状態からの復旧操作を行ったときにジャムに起因して取出すべき有価媒体が全て筐体の内部から外部に取り出されなかった場合や異常状態からの復旧操作の手順における複数の工程のうち一部の工程を行った後に復旧操作を中断した場合において復旧操作を再開したときに、異常状態からの復旧操作に要する時間を短縮することができ、また、操作者にとっての利便性を向上させることができる有価媒体処理装置およびエラー解除方法を提供する。【解決手段】有価媒体処理装置(例えば、貨幣処理機1)において、異常状態検出部62により異常状態が検出されたときに、有価媒体の取り出しに係るガイダンス画面を各領域毎に切り替えて表示部(例えば、操作表示部50)に表示するが、取出操作検出部64により操作が行われたことが検出された領域に係るガイダンス画面の表示を省略する。【選択図】図3

Description

本発明は、紙幣や硬貨等の貨幣、あるいは商品券や小切手等の有価証券からなる有価媒体の処理を行うための有価媒体処理装置およびこのような有価媒体処理装置による有価媒体処理方法に関し、とりわけ、筐体内での有価媒体のジャム(詰まり)等の異常状態が発生したときに復旧操作の手順に係るガイダンス画面をモニタやタッチパネル等の表示部に表示させるような有価媒体処理装置およびこのような有価媒体処理装置におけるエラー解除方法に関する。
紙幣や硬貨等の貨幣の処理を行う貨幣処理機において、筐体内で貨幣のジャム(詰まり)等の異常状態が発生したときには、復旧操作の手順に係るガイダンス画面がモニタやタッチパネル等の表示部に表示されるようになっており、操作者は、この表示部に表示されるガイダンス画面に従って、筐体の内部から外部にジャムの要因となる貨幣を取り出すようになっている。具体的には、復旧操作の手順において複数の工程が存在する場合には、各工程に関連するガイダンス画面が表示部において順番に切り替わるようになっている。このような貨幣処理機としては、例えば特許文献1、2等に開示されるものが従来から知られている。
特許第4475972号 特開2010−108033号公報
従来の貨幣処理機では、操作者が上記の復旧操作を行ったときにジャムの要因となる貨幣が全て筐体の内部から外部に取り出されなかった場合には(すなわち、ジャムの要因となる貨幣が全て筐体の内部から外部に取り出されていないにもかかわらず取出したものと思い込んで、貨幣処理機の運転を再開しようとした場合には)、表示部には依然として異常状態が発生している旨のメッセージが表示されるとともに復旧操作の手順に係るガイダンス画面が再び表示されるようになるが、この際に復旧操作の手順における各工程に関連するガイダンス画面が最初から表示部に表示されるようになり、操作者は復旧操作の手順を最初からやり直す必要があった。また、操作者が上記の復旧操作の手順における複数の工程のうち一部の工程を行った後に復旧操作を中断した場合にも、復旧操作を再開したときに復旧操作の手順における各工程に関連するガイダンス画面が最初から表示部に表示されてしまい、復旧操作に時間がかかってしまうという問題があった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、ジャム等の異常状態からの復旧操作を行ったときに、異常状態の直接の要因となった有価媒体を含む筐体内の搬送路等に残留している取出すべき有価媒体が全て筐体の内部から外部に取り出されなかった場合や異常状態からの復旧操作の手順における複数の工程のうち一部の工程を行った後に復旧操作を中断した場合において復旧操作を再開したときに、当該復旧操作に要する時間を短縮することができ、また、操作者にとっての利便性を向上させることができる有価媒体処理装置およびこのような有価媒体処理装置におけるエラー解除方法を提供することを目的とする。
本発明の有価媒体処理装置は、有価媒体の処理を行う有価媒体処理装置であって、筐体と、前記筐体の内部から外部に有価媒体を取り出す必要があるような異常状態を検出する異常状態検出部と、前記筐体の内部で分割された、有価媒体の取り出しに係る複数の領域の各々において、有価媒体の取り出しに関する操作が行われたか否かを検出する取出操作検出部と、前記異常状態検出部により異常状態が検出されたときに、有価媒体の取り出しに係るガイダンス画面を各前記領域毎に切り替えて表示する表示部と、前記表示部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記取出操作検出部により操作が行われたことが検出された前記領域に係るガイダンス画面の表示を省略するよう前記表示部を制御することを特徴とする。
このような有価媒体処理装置によれば、有価媒体の取り出しに係るガイダンス画面を、筐体の内部で分割された有価媒体の取り出しに係る複数の領域毎に切り替えて表示部に表示させる工程において、有価媒体の取り出しに関する操作が行われたことが検出された領域に係るガイダンス画面の表示を省略することにより、異常状態からの復旧操作を行ったときに異常状態の直接の要因となった有価媒体を含む筐体内の搬送路等に残留している取出すべき有価媒体が全て筐体の内部から外部に取り出されなかった場合や異常状態からの復旧操作の手順における複数の工程のうち一部の工程を行った後に復旧操作を中断した場合において復旧操作を再開したときに、異常状態からの復旧操作に要する時間を短縮することができ、また、操作者にとっての利便性を向上させることができる。
本発明の有価媒体処理装置においては、前記制御部は、各前記領域からの有価媒体の取り出しに必須のガイダンス画面は省略せずに表示させるよう前記表示部を制御するようになっていてもよい。
本発明の有価媒体処理装置は、前記筐体の内部から外部への有価媒体の一連の取り出し操作の途中で当該取り出し操作を完了させるための完了操作部を更に備え、前記制御部は、前記完了操作部が操作されると、前記筐体の内部から外部への有価媒体の一連の取り出し操作を途中で完了させるようになっていてもよい。
本発明のエラー解除方法は、有価媒体の処理を行う有価媒体処理装置におけるエラー解除方法であって、前記有価媒体処理装置の筐体の内部から外部に有価媒体を取り出す必要があるような異常状態を異常状態検出部により検出する工程と、前記異常状態検出部により異常状態が検出されたときに、有価媒体の取り出しに係るガイダンス画面を、前記筐体の内部で分割された、有価媒体の取り出しに係る複数の領域毎に切り替えて表示部に表示させる工程と、を備え、有価媒体の取り出しに係るガイダンス画面を前記表示部に表示させる工程において、有価媒体の取り出しに関する操作が行われたことが検出された前記領域に係るガイダンス画面の表示を省略することを特徴とする。
このようなエラー解除方法によれば、有価媒体の取り出しに係るガイダンス画面を、筐体の内部で分割された有価媒体の取り出しに係る複数の領域毎に切り替えて表示部に表示させる工程において、有価媒体の取り出しに関する操作が行われたことが検出された領域に係るガイダンス画面の表示を省略することにより、異常状態からの復旧操作を行ったときに異常状態の直接の要因となった有価媒体を含む筐体内の搬送路等に残留している取出すべき有価媒体が全て筐体の内部から外部に取り出されなかった場合や異常状態からの復旧操作の手順における複数の工程のうち一部の工程を行った後に復旧操作を中断した場合において復旧操作を再開したときに、異常状態からの復旧操作に要する時間を短縮することができ、また、操作者にとっての利便性を向上させることができる。
本発明のエラー解除方法においては、有価媒体の取り出しに係るガイダンス画面を前記表示部に表示させる工程において、各前記領域からの有価媒体の取り出しに必須のガイダンス画面は省略せずに表示させるようになっていてもよい。
本発明のエラー解除方法においては、前記筐体の内部から外部への有価媒体の一連の取り出し操作の途中で当該取り出し操作を完了させるための完了操作部が操作されると、前記筐体の内部から外部への有価媒体の一連の取り出し操作を途中で完了させるようになっていてもよい。
本発明の有価媒体処理装置およびエラー解除方法によれば、異常状態からの復旧操作を行ったときに取出すべき有価媒体が全て筐体の内部から外部に取り出されなかった場合や異常状態からの復旧操作の手順における複数の工程のうち一部の工程を行った後に復旧操作を中断した場合において復旧操作を再開したときに、異常状態からの復旧操作に要する時間を短縮することができ、また、操作者にとっての利便性を向上させることができる。
本発明の実施の形態によるバラ紙幣処理ユニットを備えた貨幣処理機の外観を示す斜視図である。 本発明の実施の形態によるバラ紙幣処理ユニットの内部構成の概略を示す概略構成図である。 図1に示す貨幣処理機の制御系の構成を示す機能ブロック図である。 図1に示す貨幣処理機のバラ紙幣処理ユニットにおいて上部ユニットが当該バラ紙幣処理ユニットの筐体から手前側に引き出される前の状態を概略的に示す斜視図である。 図1に示す貨幣処理機のバラ紙幣処理ユニットにおいて上部ユニットが当該バラ紙幣処理ユニットの筐体から手前側に引き出されたときの状態を概略的に示す斜視図である。 図1に示す貨幣処理機のバラ紙幣処理ユニットの筐体から手前側に引き出された上部ユニットの構成を概略的に示す側面図である。 図1に示す貨幣処理機のバラ紙幣処理ユニットにおいて行われる異常状態からの復旧操作の手順を示すフローチャートである。 図1に示す貨幣処理機のバラ紙幣処理ユニットにおいて異常状態からの復旧操作が行われるときに操作表示部に表示されるガイダンス画面を示す図である。 図1に示す貨幣処理機のバラ紙幣処理ユニットにおいて異常状態からの復旧操作が行われるときに操作表示部に表示されるガイダンス画面を示す図である。 図1に示す貨幣処理機のバラ紙幣処理ユニットにおいて異常状態からの復旧操作が行われるときに操作表示部に表示されるガイダンス画面を示す図である。 図1に示す貨幣処理機のバラ紙幣処理ユニットにおいて異常状態からの復旧操作が行われるときに操作表示部に表示されるガイダンス画面を示す図である。 図1に示す貨幣処理機のバラ紙幣処理ユニットにおいて異常状態からの復旧操作が行われるときに操作表示部に表示されるガイダンス画面を示す図である。 図1に示す貨幣処理機のバラ紙幣処理ユニットにおいて異常状態からの復旧操作が行われるときに操作表示部に表示されるガイダンス画面を示す図である。 図1に示す貨幣処理機のバラ紙幣処理ユニットにおいて異常状態からの復旧操作が行われるときに操作表示部に表示されるガイダンス画面を示す図である。 図1に示す貨幣処理機のバラ紙幣処理ユニットにおいて異常状態からの復旧操作が行われるときに操作表示部に表示されるガイダンス画面を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図15は、本実施の形態によるバラ紙幣処理ユニットおよびこのバラ紙幣処理ユニットを備えた貨幣処理機を示す図である。このうち、図1は、本実施の形態によるバラ紙幣処理ユニットを備えた貨幣処理機の構成を示す斜視図であり、図2は、本実施の形態によるバラ紙幣処理ユニットの構成の概略を示す概略構成図である。また、図3は、図1に示す貨幣処理機の制御系の構成を示す機能ブロック図である。また、図4および図5は、それぞれ、図1に示す貨幣処理機のバラ紙幣処理ユニットにおいて上部ユニットが当該バラ紙幣処理ユニットの筐体から手前側に引き出される前の状態および上部ユニットがバラ紙幣処理ユニットの筐体から手前側に引き出されたときの状態をそれぞれ概略的に示す斜視図である。また、図6は、図1に示す貨幣処理機のバラ紙幣処理ユニットの筐体から手前側に引き出された上部ユニットの構成を概略的に示す側面図である。また、図7は、図1に示す貨幣処理機のバラ紙幣処理ユニットにおいて行われる異常状態からの復旧操作の手順を示すフローチャートであり、図8乃至図15は、それぞれ、図1に示す貨幣処理機のバラ紙幣処理ユニットにおいて異常状態からの復旧操作が行われるときに操作表示部に表示されるガイダンス画面を順に示す図である。
まず、本実施の形態によるバラ紙幣処理ユニット30を備えた貨幣処理機1の構成について図1を用いて説明する。図1に示す貨幣処理機1は出納機として用いられるようになっており、当該貨幣処理機1は、バラ硬貨の処理を行うバラ硬貨処理ユニット10と、包装硬貨の処理を行う包装硬貨処理ユニット20と、バラ紙幣の処理を行うバラ紙幣処理ユニット30と、帯封紙幣の処理を行う帯封紙幣処理ユニット40とを備えている。
図1に示すように、バラ硬貨処理ユニット10の上面にはバラ硬貨入金口12が設けられており、このバラ硬貨入金口12に投入されたバラ硬貨はバラ硬貨処理ユニット10の機体内に繰り出され、当該バラ硬貨処理ユニット10の機体内にある識別部(図示せず)によりその金種、真偽、正損、新旧等が識別された後、バラ硬貨処理ユニット10の機体内にある複数のバラ硬貨収納部(図示せず)に例えば金種毎に収納されるようになっている。また、バラ硬貨処理ユニット10の前面にはバラ硬貨出金口14が設けられており、貨幣処理機1の制御部60(後述)にバラ硬貨の出金指令が与えられたときに、バラ硬貨処理ユニット10の機体内にあるバラ硬貨収納部からバラ硬貨が繰り出されてバラ硬貨出金口14に搬送されるようになっている。
また、図1に示すように、バラ硬貨処理ユニット10の左隣には包装硬貨処理ユニット20が設置されており、バラ硬貨処理ユニット10から包装硬貨処理ユニット20にバラ硬貨が送られるようになっている。包装硬貨処理ユニット20において、バラ硬貨処理ユニット10から送られたバラ硬貨は包装部(図示せず)において例えば50枚単位で包装紙等により棒状となるよう包装され、この包装された包装硬貨は当該包装硬貨処理ユニット20の機体内にある複数の包装硬貨収納部に例えば金種毎に収納されるようになっている。また、包装硬貨処理ユニット20の前面上部には包装硬貨出金口22が設けられており、貨幣処理機1の制御部60(後述)に包装硬貨の出金指令が与えられたときに、包装硬貨処理ユニット20の機体内にある包装硬貨収納部から包装硬貨が繰り出されて包装硬貨出金口22に搬送されるようになっている。
また、図1に示すように、包装硬貨処理ユニット20の左隣にはバラ紙幣処理ユニット30が設置されており、このバラ紙幣処理ユニット30の前面上部にはバラ紙幣をバラ紙幣処理ユニット30の機体内に投入するためのバラ紙幣入金口32が設けられているとともに、バラ紙幣処理ユニット30の上面にはバラ紙幣を機体外に投出するためのバラ紙幣出金口34が設けられている。バラ紙幣入金口32に投入されたバラ紙幣はバラ紙幣処理ユニット30の機体内にある入金識別部116(後述)によりその金種、真偽、正損、新旧等が識別された後、バラ紙幣処理ユニット30の機体内にある一括紙幣収納庫140や各金種別紙幣収納庫142(後述)に例えば金種毎に収納されるようになっている。また、貨幣処理機1の制御部60(後述)にバラ紙幣の出金指令が与えられたときに、バラ紙幣処理ユニット30の機体内にある一括紙幣収納庫140や各金種別紙幣収納庫142からバラ紙幣が繰り出されてバラ紙幣出金口34に搬送されるようになっている。
また、バラ紙幣処理ユニット30の左隣には帯封紙幣処理ユニット40が設置されており、バラ紙幣処理ユニット30から帯封紙幣処理ユニット40にバラ紙幣が送られるようになっている。帯封紙幣処理ユニット40において、バラ紙幣処理ユニット30から送られたバラ紙幣は帯封部(図示せず)において例えば100枚単位で帯封紙等により帯封され、この帯封された帯封紙幣は当該帯封紙幣処理ユニット40の機体内にある複数の帯封紙幣収納部に例えば金種毎に収納されるようになっている。また、帯封紙幣処理ユニット40の前面上部には帯封紙幣出金口42が設けられており、貨幣処理機1の制御部60(後述)に帯封紙幣の出金指令が与えられたときに、帯封紙幣処理ユニット40の機体内にある帯封紙幣収納部から帯封紙幣が繰り出されて帯封紙幣出金口42に搬送されるようになっている。
また、図1に示すように、バラ硬貨処理ユニット10の上面には例えばタッチパネル等からなる操作表示部50が設けられている。このような操作表示部50には、貨幣処理機1における貨幣の処理状況や、各処理ユニット10、20、30、40の収納部に収納されている貨幣の在高等に関する情報が表示されるようになっている。また、操作者は操作表示部50により貨幣処理機1の制御部60(後述)に対して様々な指令を与えることができるようになっている。
次に、バラ紙幣処理ユニット30の構成の詳細について図2を用いて説明する。
図2に示すように、バラ紙幣処理ユニット30は略直方体形状の筐体102を有しており、このバラ紙幣処理ユニット30には、バラ紙幣入金口32に投入されたバラ紙幣を筐体102内に繰り出すための紙幣投入部110および筐体102内からバラ紙幣出金口34を介して外部にバラ紙幣を投出するためのバラ紙幣投出部152がそれぞれ設けられている。より詳細には、バラ紙幣入金口32およびバラ紙幣出金口34にはそれぞれ紙幣投入部110やバラ紙幣投出部152の開閉を行うシャッタ32a、34aが設けられており、これらのシャッタ32a、34aが開かれたときに操作者はバラ紙幣入金口32を介して紙幣投入部110に紙幣をセットしたりバラ紙幣投出部152に載置された紙幣をバラ紙幣出金口34を介して外部に取り出したりすることができるようになっている。なお、バラ紙幣入金口32に設けられた紙幣投入部110の開閉を行うシャッタ32aは無くてもよい。また、紙幣投入部110には紙幣繰出部112が設けられており、外部から紙幣投入部110に投入された紙幣は紙幣繰出部112により1枚ずつ筐体102内に繰り出されるようになっている。また、紙幣繰出部112には入金搬送部114が接続されており、紙幣繰出部112により筐体102内に繰り出された紙幣は入金搬送部114により1枚ずつ搬送されるようになっている。
また、図2に示すように、入金搬送部114には入金識別部116が設けられており、入金搬送部114により搬送される紙幣は入金識別部116によりその金種、真偽、正損、新旧等が識別されるようになっている。また、入金搬送部114による紙幣の搬送方向における入金識別部116の下流側には表裏反転部118が設けられており、入金識別部116により識別された紙幣は表裏反転部118によりその表裏が整えられるようになっている。具体的には、表裏反転部118に送られた紙幣のうち、例えば裏面が上側となっている紙幣のみの表裏が反転されることにより、この表裏反転部118から出された紙幣は全て表面(おもてめん)が上側となるようになる。また、入金搬送部114には入金リジェクト部120が接続されており、入金識別部116により正常な紙幣ではないと識別された紙幣、すなわちリジェクト紙幣が入金搬送部114から入金リジェクト部120に送られるようになっている。入金リジェクト部120はバラ紙幣処理ユニット30の筐体102の外部からアクセス可能となっており、操作者はこの入金リジェクト部120に集積されたリジェクト紙幣を手動で取り出すことができるようになっている。
また、図2に示すように、入金搬送部114には1つの一括一時保留部130と、複数(例えば4つ)の金種別一時保留部132とがそれぞれ接続されている。ここで、1つの一括一時保留部130および複数の金種別一時保留部132は並列に並ぶよう配設されている。入金搬送部114から一括一時保留部130や各金種別一時保留部132に搬送された紙幣は、これらの一括一時保留部130や各金種別一時保留部132において積層状態で集積されることにより一時的に保留されるようになっている。なお、一括一時保留部130には複数の金種の紙幣が混合状態で一時的に保留されるようになっており、また、各金種別一時保留部132にはそれぞれ特定の金種の紙幣が一時的に保留されるようになっている。また、一括一時保留部130に対応して1つの一括紙幣収納庫140が設けられているとともに、各金種別一時保留部132に対応して複数の金種別紙幣収納庫142が設けられている。一括紙幣収納庫140には、一括一時保留部130から送られた紙幣が積層状態で収納されるようになっている。また、各金種別紙幣収納庫142には、対応する金種別一時保留部132から送られた紙幣が積層状態で収納されるようになっている。なお、一括紙幣収納庫140には複数の金種の紙幣が混合状態で収納されるようになっており、また、各金種別紙幣収納庫142にはそれぞれ特定の金種の紙幣が収納されるようになっている。また、一括紙幣収納庫140および各金種別紙幣収納庫142にはそれぞれ紙幣繰出部144が設けられており、これらの一括紙幣収納庫140および各金種別紙幣収納庫142から紙幣が1枚ずつ紙幣繰出部144により繰り出されるようになっている。また、各紙幣繰出部144には下部搬送部146が接続されており、各紙幣繰出部144により一括紙幣収納庫140や各金種別紙幣収納庫142から繰り出された紙幣は下部搬送部146により1枚ずつ搬送されるようになっている。
また、図2に示すように、下部搬送部146には出金識別部148が接続されており、下部搬送部146により搬送される紙幣は出金識別部148によりその金種、真偽、正損、新旧等が識別されるようになっている。なお、出金識別部148は、紙幣の真偽、正損の識別は行わなくてもよい。また、出金識別部148には出金搬送部150が接続されており、出金識別部148により識別された紙幣は出金搬送部150により1枚ずつ搬送されるようになっている。
図2に示すように、出金搬送部150にはバラ紙幣投出部152、出金リジェクト部154、2つの整理一時保留部160がそれぞれ接続されており、出金識別部148により識別された紙幣のうち、筐体102の外部に投出されるべき紙幣は出金搬送部150によりバラ紙幣投出部152に送られてこのバラ紙幣投出部152に集積されるようになっている。バラ紙幣投出部152はバラ紙幣処理ユニット30の筐体102の外部からアクセス可能となっており、操作者はバラ紙幣出金口34を介してバラ紙幣投出部152に集積されたバラ紙幣を手動で取り出すことができるようになっている。また、出金識別部148により正常な紙幣ではないと識別された紙幣、すなわちリジェクト紙幣は出金搬送部150により出金リジェクト部154に送られるようになっている。また、出金識別部148により識別された紙幣のうち、バラ紙幣処理ユニット30に併設された帯封紙幣処理ユニット40により帯封されるべき紙幣は出金搬送部150により各整理一時保留部160に送られるようになっている。各整理一時保留部160では、出金搬送部150から送られた紙幣が積層状態で集積されるようになっている。そして、各整理一時保留部160に集積された紙幣の束は、アーム部190によってこれらの整理一時保留部160から取り出され、当該アーム部190により帯封紙幣処理ユニット40の帯封部(図示せず)に搬送されるようになる。また、図2に示すように、出金識別部148により識別された紙幣を出金搬送部150により表裏反転部118に送ることができるようになっており、出金搬送部150により表裏反転部118に送られた紙幣は入金搬送部114により一括一時保留部130や各金種別一時保留部132に搬送されるようになっている。
また、図2に示すように、入金搬送部114や出金搬送部150における分岐箇所には分岐部材170がそれぞれ設けられており、これらの分岐部材170により分岐箇所における紙幣の搬送先が決められるようになっている。また、入金搬送部114、下部搬送部146、出金搬送部150には紙幣の検出を行う紙幣検出センサ180が複数設けられている。また、本実施の形態では、出金搬送部150における、出金識別部148と各整理一時保留部160との間には、紙幣厚さ検知センサ182および半券検知センサ184がそれぞれ設けられている。また、半券検知センサ184は、バラ紙幣投出部152への入口部分である出金搬送部150にも設けられている。
また、図2に示すように、本実施の形態のバラ紙幣処理ユニット30では、一括紙幣収納庫140、各金種別紙幣収納庫142、下部搬送部146、出金識別部148等により下部ユニット300が構成されているとともに、一括一時保留部130および4つの金種別一時保留部132により中間ユニット320が構成されており、これらの下部ユニット300および中間ユニット320は一体的にバラ紙幣処理ユニット30の筐体102から図2における左方向(筐体102の前方)に引き出し可能となっている。なお、中間ユニット320は単独でも筐体102から引き出すことができるようになっている。ここで、下部ユニット300および中間ユニット320は筐体102から完全に取り外すことはできず、一括紙幣収納庫140や各金種別紙幣収納庫142等が外部に露出すると下部ユニット300や中間ユニット320を筐体102からこれ以上引き出すことができないようになっている。
また、下部ユニット300や中間ユニット320の上方には、紙幣投入部110、入金搬送部114、入金識別部116、表裏反転部118、入金リジェクト部120、バラ紙幣投出部152、整理一時保留部160等から構成される上部ユニット340が設けられており、この上部ユニット340もバラ紙幣処理ユニット30の筐体102から図2における左方向(筐体102の前方)に引き出し可能となっている。図5は、上部ユニット340がバラ紙幣処理ユニット30の筐体102から手前側に引き出されたときの状態を概略的に示す斜視図である。なお、上部ユニット340も筐体102から完全に取り外すことはできず、入金搬送部114等が外部に露出すると上部ユニット340を筐体102からこれ以上引き出すことができないようになっている。
次に、図1に示すような貨幣処理機1の制御系の構成について図3を用いて説明する。図3に示すように、貨幣処理機1には、バラ硬貨処理ユニット10、包装硬貨処理ユニット20、バラ紙幣処理ユニット30、帯封紙幣処理ユニット40の各々の制御を行う制御部60が設けられている。具体的には、各処理ユニット10、20、30、40はそれぞれ制御部60に通信可能に接続されており、当該制御部60から各処理ユニット10、20、30、40に指令信号が送られることによりこれらの各処理ユニット10、20、30、40の制御が行われるようになっている。また、制御部60には操作表示部50が通信可能に接続されており、操作者によって操作表示部50に入力された指令が制御部60に送られるとともに、当該制御部60は操作表示部50に指令信号を送ることによりこの操作表示部50の表示内容を制御するようになっている。また、制御部60には記憶部52が通信可能に接続されており、当該記憶部52には、各処理ユニット10、20、30、40における貨幣の処理履歴や、各処理ユニット10、20、30、40の収納部に収納されている貨幣の在高等に関する情報等が記憶されるようになっている。
また、本実施の形態では、制御部60には異常状態検出部62および取出操作検出部64がそれぞれ通信可能に接続されている。異常状態検出部62は、各処理ユニット10、20、30、40において筐体の内部から外部に硬貨や紙幣を取り出す必要があるような異常状態が発生したときにこのことを検出するようになっている。また、取出操作検出部64は、各処理ユニット10、20、30、40の筐体の内部で分割された、硬貨や紙幣の取り出しに係る複数の領域の各々において、硬貨や紙幣の取り出しに関する操作が行われたか否かを検出するようになっている。これらの異常状態検出部62および取出操作検出部64の機能の詳細については後述する。
次に、このような貨幣処理機1において、各処理ユニット10、20、30、40の筐体内で硬貨や紙幣のジャム(詰まり)等の異常状態が発生したときに復旧操作を行うときの動作について、バラ紙幣処理ユニット30を例に挙げて図4乃至図15を用いて説明する。なお、図4は、バラ紙幣処理ユニット30において上部ユニット340が当該バラ紙幣処理ユニット30の筐体102から手前側に引き出される前の状態を概略的に示す斜視図であり、図5は、バラ紙幣処理ユニット30において上部ユニット340が当該バラ紙幣処理ユニット30の筐体102から手前側に引き出されたときの状態を概略的に示す斜視図である。また、図6は、バラ紙幣処理ユニット30の筐体102から手前側に引き出された上部ユニット340の構成を概略的に示す側面図である。また、図7は、バラ紙幣処理ユニット30において行われる異常状態からの復旧操作の手順を示すフローチャートであり、図8乃至図15は、それぞれ、バラ紙幣処理ユニット30において異常状態からの復旧操作が行われるときに操作表示部50に表示されるガイダンス画面を順に示す図である。
本実施の形態では、バラ紙幣処理ユニット30の筐体102内で紙幣のジャム(詰まり)等の異常状態が発生したときには、異常状態検出部62によりこのような異常状態の発生が検出される。この場合には、バラ紙幣処理ユニット30における異常状態からの復旧操作の手順に係るガイダンス画面が操作表示部50に表示されるようになり、操作者は、この操作表示部50に表示されるガイダンス画面に従って、バラ紙幣処理ユニット30の筐体102の内部から外部にジャムの要因となる紙幣を取り出すようになる。このようなバラ紙幣処理ユニット30における異常状態からの復旧操作の手順および操作表示部50に表示されるガイダンス画面について図7に示すフローチャートおよび図8乃至図15に示す操作表示部50の表示画面を用いて具体的に説明する。
異常状態検出部62により、バラ紙幣処理ユニット30の筐体102の内部から外部に紙幣を取り出す必要があるような異常状態(具体的には、紙幣のジャム(詰まり)等の異常状態)が発生したことが検出されると、エラー解除操作が開始される(STEP1)。最初に、図8に示すように、バラ紙幣処理ユニット30の上部ユニット340を当該バラ紙幣処理ユニット30の筐体102の手前側に引き出すことを操作者に指示する旨のガイダンス画面が操作表示部50に表示される。そして、操作者がバラ紙幣処理ユニット30において図4に示す状態から上部ユニット340を当該バラ紙幣処理ユニット30の筐体102の手前側に引き出して図5に示すような状態になると(STEP2)、操作表示部50には図9に示すような上部ユニット340がバラ紙幣処理ユニット30の筐体102の手前側に引き出されたときの外観を示す画面が表示される。また、上部ユニット340がバラ紙幣処理ユニット30の筐体102から手前側に引き出されると、上部ユニット340の引き出し動作が完了したことが取出操作検出部64により検出される。
上部ユニット340の引き出し動作が完了したことが取出操作検出部64により検出されると、操作表示部50には図10に示すようなガイダンス画面が表示される。図10に示すようなガイダンス画面では、上部ユニット340の後端部近傍に設けられたA4レバーを押し下げて上部ユニット340の後端部分342(図6参照)を後方に開くことが操作者に指示されるようになっている。そして、図7のフローチャートにおけるSTEP3に示すように、操作者がこのガイダンス画面に従って、上部ユニット340の後端部近傍に設けられたA4レバーを押し下げて上部ユニット340の後端部分342を後方に開くと(図6における参照符号A参照)、この操作者は上部ユニット340における入金搬送部114(より詳細には、入金識別部116よりも下流側の箇所)で詰まった紙幣を取り除くことができるようになる。また、操作者により上部ユニット340の後端部分342が後方に開かれると、このような動作が行われたことが取出操作検出部64により検出される。
次に、操作表示部50には図11に示すようなガイダンス画面が表示される。図11に示すようなガイダンス画面では、上部ユニット340の底面における前端部近傍に設けられたA5レバーを押し下げて上部ユニット340の底面部分344(図6参照)を下方に開くことが操作者に指示されるようになっている。そして、図7のフローチャートにおけるSTEP4に示すように、操作者がこのガイダンス画面に従って、上部ユニット340の底面における前端部近傍に設けられたA5レバーを押し下げて上部ユニット340の底面部分344を下方に開くと(図6における参照符号B参照)、この操作者は入金搬送部114における上部ユニット340と中間ユニット320との間で詰まった紙幣を取り除くことができるようになる。また、操作者により上部ユニット340の底面部分344が下方に開かれると、このような動作が行われたことが取出操作検出部64により検出される。
その後、操作表示部50には図12に示すようなガイダンス画面が表示される。図12に示すようなガイダンス画面では、上部ユニット340の第1上面部分346(図6参照)の側部に設けられたA6レバーを持ち上げてこの第1上面部分346を上方に開くことが操作者に指示されるようになっている。なお、第1上面部分346には入金識別部116が設置されている。そして、操作者がこのガイダンス画面に従って、図7のフローチャートにおけるSTEP5に示すように、上部ユニット340の第1上面部分346の側部に設けられたA6レバーを持ち上げてこの第1上面部分346を上方に開くと(図6における参照符号C参照)、操作表示部50には図13に示すようなガイダンス画面が表示される。図13に示すようなガイダンス画面では、上部ユニット340の第2上面部分348(図6参照)の側部に設けられたA7レバーを持ち上げてこの第2上面部分348を上方に開くことが操作者に指示されるようになっている。なお、第2上面部分348は主として表裏反転部118から構成されている。そして、図7のフローチャートにおけるSTEP5に示すように、操作者がこのガイダンス画面に従って、上部ユニット340の第2上面部分348の側部に設けられたA7レバーを持ち上げてこの第2上面部分348を上方に開くと(図6における参照符号D参照)、操作表示部50には図14に示すようなガイダンス画面が表示される。図14に示すようなガイダンス画面では、上部ユニット340の背面部分350(図6参照)の上方に設けられたA1レバーを押しながら持ち上げることによりこの背面部分350を上方に開くことが操作者に指示されるようになっている。そして、図7のフローチャートにおけるSTEP5に示すように、操作者がこのガイダンス画面に従って、上部ユニット340の背面部分350の上方に設けられたA1レバーを押しながら持ち上げることによりこの背面部分350を上方に開く(図6における参照符号E参照)。本実施の形態では、上部ユニット340において第1上面部分346、第2上面部分348および背面部分350を開くことにより、この上部ユニット340の入金搬送部114に詰まった紙幣を取り除くことができるようになる。また、操作者により上部ユニット340の第1上面部分346、第2上面部分348および背面部分350がそれぞれ開かれると、このような動作が行われたことが取出操作検出部64により検出される。
図7のフローチャートにおけるSTEP3〜STEP5に係る動作が全て行われると、操作表示部50には図15に示すような上部ユニット340をバラ紙幣処理ユニット30の奥側に押してこのバラ紙幣処理ユニット30の筐体102の内部に戻すことを操作者に指示するようなガイダンス画面が表示される。そして、操作者が上部ユニット340をバラ紙幣処理ユニット30の奥側に押してこのバラ紙幣処理ユニット30の筐体102内に収容させると(STEP6)、エラー解除操作が終了する(STEP7)。
本実施の形態では、図7のフローチャートに示すように、上記のSTEP3〜STEP5に係る動作は並列に行われるものであり、これらのSTEP3〜STEP5に係る動作は他の動作から独立して行われるようになっている。すなわち、図6において参照符号Aで示される後端部分342を開く動作、図6において参照符号Bで示される底面部分344を開く動作、ならびに図6において参照符号C〜Eで示される第1上面部分346、第2上面部分348および背面部分350をそれぞれ開く動作は、他の動作から独立して行われるようになっている。また、本実施の形態では、上部ユニット340において、STEP3〜STEP5に係る各動作に対応して、エラー解除操作の対象となる箇所が3つの領域に分割されている。具体的には、エラー解除操作の対象となる箇所として、後端部分342が設けられた箇所の近傍の領域である第1領域(すなわち、図6において参照符号Aで示される後端部分342を開く動作に関連する領域)、底面部分344が設けられた箇所の近傍の領域である第2領域(すなわち、図6において参照符号Bで示される底面部分344を開く動作に関連する領域)、ならびに第1上面部分346、第2上面部分348および背面部分350が設けられた箇所の近傍の領域である第3領域(すなわち、図6において参照符号C〜Eで示される第1上面部分346、第2上面部分348および背面部分350をそれぞれ開く動作に関連する領域)がそれぞれ区画されている。そして、本実施の形態では、貨幣処理機1の制御部60は、紙幣の取り出しに関する操作が行われたことが取出操作検出部64により検出された領域に係るガイダンス画面の表示を省略するよう操作表示部50を制御するようになっている。具体的には、例えば上記の第1領域において紙幣の取り出しに関する操作が行われたことが取出操作検出部64により既に検出されている場合には、制御部60は、この第1領域に係るガイダンス画面(すなわち、図10に示すガイダンス画面)の表示を省略するよう操作表示部50を制御するようになっている。
より詳細に説明すると、本実施の形態による貨幣処理機1のバラ紙幣処理ユニット30において、操作者が図7のフローチャートに示すような異常状態からの復旧操作を行ったときに異常状態の直接の要因となった紙幣を含む筐体102内の搬送路(具体的には、入金搬送部114や出金搬送部150の搬送路)等に残留している取出すべき紙幣が全てバラ紙幣処理ユニット30の筐体102の内部から外部に取り出されなかった場合には(すなわち、取出すべき紙幣が全てバラ紙幣処理ユニット30の筐体102の内部から外部に取り出されていないにもかかわらず、紙幣の取り出しが完了したと思い込んで貨幣処理機1の運転を再開しようとした場合には)、操作表示部50には依然として異常状態が発生している旨のメッセージが表示されるとともに異常状態からの復旧操作の手順に係るガイダンス画面が操作表示部50に再び表示されるようになるが、この際に、上記の第1領域〜第3領域のうち紙幣の取り出しに関する操作が行われたことが取出操作検出部64により既に検出されている領域については、操作表示部50におけるガイダンス画面の表示が省略される。このことにより、操作者は復旧操作の手順を途中から行うことができるようになるため、復旧操作の手順を最初からやり直す場合と比較して復旧操作にかかる時間を短縮することができる。また、操作者が図7のフローチャートに示すような異常状態からの復旧操作の手順における複数の工程のうち一部の工程を行った後に復旧操作を中断し、その後に復旧操作を再開しようとした場合にも、復旧操作を再開したときに中断した工程以降のガイダンス画面を操作表示部50に表示させることができるようになるため、復旧操作の手順における各工程に関連するガイダンス画面が最初から操作表示部50に表示される場合と比較して復旧操作にかかる時間を短縮することができる。
なお、上述したように、本実施の形態では紙幣の取り出しに関する操作が取出操作検出部64により検出された領域に係るガイダンス画面の表示を省略するよう操作表示部50が制御されるようになっているが、より確実には、紙幣の取り出しに関する操作が行われるべき各々の領域の搬送路に、当該搬送路に残留紙幣が存在するか否かを検知する残留検知センサ(図示せず)を配設し、この残留検知センサにより残留紙幣が存在しないと判定された領域に係るガイダンス画面の表示を省略するよう操作表示部50が制御されるようになっていてもよい。
また、本実施の形態では、貨幣処理機1の制御部60は、上記の第1領域〜第3領域の各々からの紙幣の取り出しに必須のガイダンス画面は省略せずに表示させるよう操作表示部50を制御するようになっている。具体的に説明すると、第1領域〜第3領域の各々からの紙幣の取り出し動作において、STEP2に示すような上部ユニット340をバラ紙幣処理ユニット30の筐体102の手前側に引き出す動作、およびSTEP6に示すような上部ユニット340をバラ紙幣処理ユニット30の奥側に押してこのバラ紙幣処理ユニット30の筐体102内に収容させる動作は必須となる。このため、ジャムに起因して取出すべき紙幣が全てバラ紙幣処理ユニット30の筐体102の内部から外部に取り出されていないにもかかわらず貨幣処理機1の運転を再開しようとした場合や、操作者が図7のフローチャートに示すような復旧操作の手順における複数の工程のうち一部の工程を行った後に復旧操作を中断し、その後に復旧操作を再開しようとした場合において、図8、図9および図15に示すガイダンス画面は省略されずに操作表示部50に必ず表示されるようになる。
以上の説明では、紙幣の取り出しに関する操作が行われたことが取出操作検出部64により検出された領域に係るガイダンス画面の表示を省略することによって異常状態の復旧操作に要する時間を短縮することについて述べたが、一連の復旧操作の途中で所定の条件が満たされると復旧操作完了とみなして不要な復旧操作をスキップするようにしてもよい。具体的には、例えば1枚だけの紙幣の入金処理において入金紙幣が筐体102内でジャムとなり、このようなジャム紙幣を筐体102の内部から外部に取り除く際に、図7のSTEP4に係るA5レバーを下げて底面部分344を開くという動作が行われたときにジャム紙幣があった場合には、1枚だけの紙幣の入金処理では他の搬送路に紙幣が存在しないことが明らかである。このような場合に、1枚のジャム紙幣を取り除けば、残りのエラー解除操作をスキップすることができるようにしてもよい。このため、図11に示すように操作表示部50の表示画面において「解除完了」ボタンを表示させ、この「解除完了」ボタンが押下されたときには、残りのエラー解除操作(具体的には、STEP5に係る動作)をスキップしてSTEP6へ移行するようにすれば、異常状態の復旧操作に要する時間をより一層短縮することができるようになる。このような運用が行われる場合、表示画面において「解除完了」ボタンを表示させることができる操作表示部50は、筐体102の内部から外部への紙幣の一連の取り出し操作の途中で当該取り出し操作を完了させるための完了操作部として機能するようになる。また、このような「解除完了」ボタンは、操作表示部50に表示させなくても、代わりに単独で操作できるボタンや操作キーが筐体102の前面や上面に設けられていてもよい。この場合には、このようなボタンや操作キーが、筐体102の内部から外部への紙幣の一連の取り出し操作の途中で当該取り出し操作を完了させるための完了操作部として機能するようになる。
さらに、紙幣の入金処理においてこのような運用が行われる場合は、紙幣が詰まっている可能性のある箇所から順番にジャム紙幣の取り出し操作が行われることが好ましい。具体的には、STEP2に示すような上部ユニット340をバラ紙幣処理ユニット30の筐体102の手前側に引き出す動作が行われた後、STEP3〜STEP5に係る動作のうちSTEP4に係る動作を最初に行い、第2領域を先に調べるようにしてもよい。このように、異常状態を復旧させるために調べるべき領域が複数存在する場合に、予め決まった順番ではなく任意の領域から紙幣の取り出し操作を開始できるようにすることが好ましい。この場合には、異常状態の復旧操作に要する時間をより一層短縮することができる可能性がある。
また、図11に示すような「操作完了」ボタンは、復旧操作の種類によっては操作表示部50に表示させないようにしてもよい。また、オペレータの権限によって「操作完了」ボタンを操作表示部50に表示させるか否かが決められるようになっていてもよい。具体的には、例えば未熟な操作者が貨幣処理機1の操作を行う場合には、「操作完了」ボタンを操作表示部50に表示させないようにしてもよい。
また、上記の説明では、バラ紙幣処理ユニット30における上部ユニット340において紙幣の詰まりが発生した場合のエラー解除方法について述べたが、バラ紙幣処理ユニット30における下部ユニット300や中間ユニット320において紙幣の詰まりが発生した場合にも同様のエラー解除方法を適用することができる。また、貨幣処理機1におけるバラ紙幣処理ユニット30以外の各処理ユニット10、20、40において硬貨や紙幣の詰まりが発生した場合にも同様のエラー解除方法を適用することができる。
以上のような構成からなる本実施の形態の貨幣処理機1やこのような貨幣処理機1におけるエラー解除方法によれば、筐体の内部で分割された、貨幣(具体的には、例えば紙幣)の取り出しに係る複数の領域(具体的には、例えばバラ紙幣処理ユニット30の上部ユニット340における上記の第1領域〜第3領域)の各々において、貨幣の取り出しに関する操作が行われたか否か取出操作検出部64により検出されるようになっており、制御部60は、取出操作検出部64により操作が行われたことが検出された領域に係るガイダンス画面の表示を省略するよう操作表示部50を制御するようになっている。このように、貨幣の取り出しに係るガイダンス画面(具体的には、図8乃至図15に示すガイダンス画面)を、筐体の内部で分割された貨幣の取り出しに係る複数の領域毎に切り替えて操作表示部50に表示させる工程において、貨幣の取り出しに関する操作が行われたことが検出された領域に係るガイダンス画面の表示を省略することにより、異常状態からの復旧操作を行ったときにジャムに起因して取出すべき貨幣が全て筐体の内部から外部に取り出されなかった場合や異常状態からの復旧操作の手順における複数の工程のうち一部の工程を行った後に復旧操作を中断した場合において復旧操作を再開したときに、異常状態からの復旧操作に要する時間を短縮することができ、また、操作者にとっての利便性を向上させることができるようになる。
また、本実施の形態の貨幣処理機1やこのような貨幣処理機1におけるエラー解除方法においては、上述したように、制御部60は、各領域からの貨幣の取り出しに必須のガイダンス画面は省略せずに表示させるよう操作表示部50を制御するようになっている。このことにより、貨幣の取り出しに関する操作が行われたことが検出された領域に係るガイダンス画面の表示が省略された場合でも、各領域からの貨幣の取り出しに必須のガイダンス画面の表示は省略されないため、操作者は貨幣の取り出しに関する操作が行われたことが取出操作検出部64によりまだ検出されていない領域における異常状態からの復旧操作をスムーズに行うことができるようになる。
なお、本発明に係る有価媒体処理装置およびこのような有価媒体処理装置によるエラー解除方法は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。例えば、本発明に係る有価媒体処理装置は、硬貨や紙幣等の貨幣の入出金処理を行う貨幣処理機1に限定されることはなく、硬貨や紙幣以外の有価媒体(具体的には、例えば小切手や商品券等の有価証券や、カジノにおけるチップ等の金銭価値を有する媒体)の処理を行うものであってもよい。このような有価媒体処理装置でも、有価媒体の取り出しに係るガイダンス画面を、筐体の内部で分割された有価媒体の取り出しに係る複数の領域毎に切り替えて表示部に表示させる工程において、有価媒体の取り出しに関する操作が行われたことが検出された領域に係るガイダンス画面の表示を省略することにより、異常状態からの復旧操作を行ったときにジャムに起因して取出すべき有価媒体が全て筐体の内部から外部に取り出されなかった場合や異常状態からの復旧操作の手順における複数の工程のうち一部の工程を行った後に復旧操作を中断した場合において復旧操作を再開したときに、異常状態からの復旧操作に要する時間を短縮することができ、また、操作者にとっての利便性を向上させることができるようになる。
1 貨幣処理機
10 バラ硬貨処理ユニット
12 バラ硬貨入金口
14 バラ硬貨出金口
20 包装硬貨処理ユニット
22 包装硬貨出金口
30 バラ紙幣処理ユニット
32 バラ紙幣入金口
32a シャッタ
34 バラ紙幣出金口
34a シャッタ
40 帯封紙幣処理ユニット
42 帯封紙幣出金口
50 操作表示部
52 記憶部
60 制御部
62 異常状態検出部
64 取出操作検出部
102 筐体
110 紙幣投入部
112 紙幣繰出部
114 入金搬送部
116 入金識別部
118 表裏反転部
120 入金リジェクト部
130 一括一時保留部
132 金種別一時保留部
140 一括紙幣収納庫
142 金種別紙幣収納庫
144 紙幣繰出部
146 下部搬送部
148 出金識別部
150 出金搬送部
152 バラ紙幣投出部
154 出金リジェクト部
160 整理一時保留部
170 分岐部材
180 紙幣検出センサ
182 紙幣厚さ検知センサ
184 半券検知センサ
190 アーム部
300 下部ユニット
320 中間ユニット
340 上部ユニット
342 後端部分
344 底面部分
346 第1上面部分
348 第2上面部分
350 背面部分

Claims (6)

  1. 有価媒体の処理を行う有価媒体処理装置であって、
    筐体と、
    前記筐体の内部から外部に有価媒体を取り出す必要があるような異常状態を検出する異常状態検出部と、
    前記筐体の内部で分割された、有価媒体の取り出しに係る複数の領域の各々において、有価媒体の取り出しに関する操作が行われたか否かを検出する取出操作検出部と、
    前記異常状態検出部により異常状態が検出されたときに、有価媒体の取り出しに係るガイダンス画面を各前記領域毎に切り替えて表示する表示部と、
    前記表示部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記取出操作検出部により操作が行われたことが検出された前記領域に係るガイダンス画面の表示を省略するよう前記表示部を制御する、有価媒体処理装置。
  2. 前記制御部は、各前記領域からの有価媒体の取り出しに必須のガイダンス画面は省略せずに表示させるよう前記表示部を制御する、請求項1記載の有価媒体処理装置。
  3. 前記筐体の内部から外部への有価媒体の一連の取り出し操作の途中で当該取り出し操作を完了させるための完了操作部を更に備え、
    前記制御部は、前記完了操作部が操作されると、前記筐体の内部から外部への有価媒体の一連の取り出し操作を途中で完了させる、請求項1または2記載の有価媒体処理装置。
  4. 有価媒体の処理を行う有価媒体処理装置におけるエラー解除方法であって、
    前記有価媒体処理装置の筐体の内部から外部に有価媒体を取り出す必要があるような異常状態を異常状態検出部により検出する工程と、
    前記異常状態検出部により異常状態が検出されたときに、有価媒体の取り出しに係るガイダンス画面を、前記筐体の内部で分割された、有価媒体の取り出しに係る複数の領域毎に切り替えて表示部に表示させる工程と、
    を備え、
    有価媒体の取り出しに係るガイダンス画面を前記表示部に表示させる工程において、有価媒体の取り出しに関する操作が行われたことが検出された前記領域に係るガイダンス画面の表示を省略する、エラー解除方法。
  5. 有価媒体の取り出しに係るガイダンス画面を前記表示部に表示させる工程において、各前記領域からの有価媒体の取り出しに必須のガイダンス画面は省略せずに表示させる、請求項4記載のエラー解除方法。
  6. 前記筐体の内部から外部への有価媒体の一連の取り出し操作の途中で当該取り出し操作を完了させるための完了操作部が操作されると、前記筐体の内部から外部への有価媒体の一連の取り出し操作を途中で完了させる、請求項4または5記載のエラー解除方法。
JP2014200668A 2014-09-30 2014-09-30 有価媒体処理装置およびエラー解除方法 Pending JP2016071661A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014200668A JP2016071661A (ja) 2014-09-30 2014-09-30 有価媒体処理装置およびエラー解除方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014200668A JP2016071661A (ja) 2014-09-30 2014-09-30 有価媒体処理装置およびエラー解除方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016071661A true JP2016071661A (ja) 2016-05-09

Family

ID=55867001

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014200668A Pending JP2016071661A (ja) 2014-09-30 2014-09-30 有価媒体処理装置およびエラー解除方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016071661A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018110208A1 (ja) 2016-12-14 2018-06-21 グローリー株式会社 貨幣処理機および貨幣処理方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11231729A (ja) * 1998-02-17 1999-08-27 Sharp Corp ガイダンス情報表示装置
JP2010113450A (ja) * 2008-11-05 2010-05-20 Laurel Precision Machines Co Ltd 貨幣処理機および貨幣処理機システム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11231729A (ja) * 1998-02-17 1999-08-27 Sharp Corp ガイダンス情報表示装置
JP2010113450A (ja) * 2008-11-05 2010-05-20 Laurel Precision Machines Co Ltd 貨幣処理機および貨幣処理機システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018110208A1 (ja) 2016-12-14 2018-06-21 グローリー株式会社 貨幣処理機および貨幣処理方法
US11521452B2 (en) 2016-12-14 2022-12-06 Glory Ltd. Money handling machine and money handling method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2016038963A1 (ja) 媒体処理装置及び媒体取引装置
JP5870008B2 (ja) 紙幣取扱装置
JP5583534B2 (ja) 自動取引装置
JP6162393B2 (ja) 紙幣処理装置
JP2012027556A (ja) 紙幣処理装置および紙幣処理方法
JP5760770B2 (ja) 紙葉類装填装置
JP4839896B2 (ja) 紙幣入出金機およびその紙幣入出金機を搭載した自動取引装置
JP6721296B2 (ja) 媒体案内部材及び紙葉類取扱装置
JP5893473B2 (ja) 貨幣処理装置
JP2015095108A (ja) 貨幣処理装置及び貨幣処理方法
JP6910212B2 (ja) 貨幣処理装置および貨幣処理システム
JP6262043B2 (ja) 紙葉類処理装置
JP6296762B2 (ja) 貨幣処理機および貨幣処理方法
JP5983989B2 (ja) 貨幣処理装置
JP2016071661A (ja) 有価媒体処理装置およびエラー解除方法
JP2017084187A (ja) 貨幣処理装置及び貨幣処理システム
JP6331813B2 (ja) 現金処理装置
JP2010015336A (ja) 紙幣処理装置
JP6774867B2 (ja) 貨幣処理機および貨幣処理方法
JP6823402B2 (ja) 有価媒体処理装置及び有価媒体処理方法
JP6750466B2 (ja) 紙幣処理装置
KR101672597B1 (ko) 매체 처리 장치 및 금융 기기
JP6399918B2 (ja) 貨幣処理機および貨幣処理方法
JP6347870B2 (ja) 紙幣処理装置
JP6580173B2 (ja) 貨幣処理機および貨幣処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180824

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190307