JP2016070232A - 空気圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】圧縮空気の密度を高めて空気圧縮機を圧縮効率を向上させる。
【解決手段】エアコンプレッサ1、シリンダ51a,51bと、シリンダ51a,51b内に往復動可能に収容され、モータ30によって往復駆動されるピストンと、モータ30によって回転駆動されるファン70と、圧縮された空気の流路を形成する第1配管56と、圧縮された空気が貯留される空気タンク10a,10bと、第1配管56と熱的に接続され、かつ、ファン70によって生成される冷却風を案内する導風板80と、を有する。
【選択図】図2
【解決手段】エアコンプレッサ1、シリンダ51a,51bと、シリンダ51a,51b内に往復動可能に収容され、モータ30によって往復駆動されるピストンと、モータ30によって回転駆動されるファン70と、圧縮された空気の流路を形成する第1配管56と、圧縮された空気が貯留される空気タンク10a,10bと、第1配管56と熱的に接続され、かつ、ファン70によって生成される冷却風を案内する導風板80と、を有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、空気圧縮機に関するものであり、特に、レシプロ型の空気圧縮機に関するものである。
レシプロ型の空気圧縮機は、動力源から出力される駆動力によって往復駆動されるピストンと、ピストンを往復動可能に収容し、ピストンの往復動に伴って容積が変化するシリンダと、を備える。動力源には、回転駆動力を出力する電動モータが用いられることがある。この場合、電動モータから出力される回転駆動力は、変換機構によって往復駆動力に変換されてピストンに伝達される。
シリンダ内のピストンが上死点から下死点に移動すると、シリンダの容積が拡大してシリンダ内が負圧になり、シリンダ内に空気が導入される。シリンダ内に導入された空気は、シリンダ内を下死点から上死点に移動するピストンによって圧縮され、圧力が高められる。圧縮された空気(高圧空気)は、所定の配管を介して空気タンクに送られ、該空気タンクに貯留される。
上記のようなピストンおよびシリンダを2組以上備える多段式の空気圧縮機もある。かかる空気圧縮機では、一方のシリンダ内で圧縮された空気が配管を介して他方のシリンダに送られてさらに圧縮される(特許文献1)。すなわち、空気が段階的に圧縮される。
空気圧縮機全般に対する要望として、圧縮効率の向上がある。具体的には、所定容量の空気タンクを所定圧力の圧縮空気によって満たすために必要な時間をなるべく短くすることが求められる。上記のような圧縮効率の向上を達成するためには、圧縮空気の密度を高めることが好適であり、圧縮空気の密度を高める方法には次の2つがある。方法の1つは圧縮圧力を増大させることであり、方法の他の1つは圧縮空気の温度を下げることである。
しかし、圧縮圧力を増大させることは、圧縮空気の温度の上昇をもたらし、また、圧縮圧力を増大させるためには、配管や空気タンクなどの各種部品の強度や気密性を高める必要があり、可搬型の空気圧縮機においてその実現は容易ではない。
本発明の目的は、空気圧縮機、特に、可搬型の小型の空気圧縮機において、圧縮空気の温度を下げることによって圧縮空気の密度を高め、もって圧縮効率の向上を実現することである。
本発明の空気圧縮機は、往復駆動されるピストンによって空気を圧縮する空気圧縮機である。この空気圧縮機は、シリンダと、前記シリンダ内に往復動可能に収容され、モータによって往復駆動されるピストンと、前記モータによって回転駆動されるファンと、圧縮された空気の流路を形成する配管と、圧縮された空気が貯留される空気タンクと、前記配管と熱的に接続され、かつ、前記ファンによって生成される冷却風を案内する導風板と、を有する。
本発明の一態様では、前記モータの回転軸が貫通するクランクケースと、前記クランクケース内に設けられ、前記回転軸と前記ピストンとを連結するコネクティングロッドと、が設けられる。前記ファン、モータおよびクランクケースは、前記回転軸に沿ってこの順で並べられ、前記導風板は、前記冷却風の少なくとも一部を前記モータおよび前記クランクケースへ向けて案内する。
本発明の他の態様では、前記導風板の少なくとも一部は、前記ファンの径方向外側において、該ファンの回転方向に沿って延在する。
本発明の他の態様では、空気圧縮機は、第1ピストンが往復動可能に収容された第1シリンダと、第2ピストンが往復動可能に収容された第2シリンダと、前記第1シリンダと前記第2シリンダとを連通させる第1配管と、を有し、前記導風板は、前記第1配管と熱的に接続される。
本発明の他の態様では、空気圧縮機は、第1ピストンが往復動可能に収容された第1シリンダと、第2ピストンが往復動可能に収容された第2シリンダと、前記第1シリンダと前記第2シリンダとを連通させる第1配管と、前記第2シリンダと前記空気タンクとを連通させる第2配管と、を有し、前記導風板は、前記第1配管と前記第2配管の双方または一方と熱的に接続される。
本発明の他の態様では、前記導風板が、金属材料により形成され、前記配管と係合される。
本発明の他の態様では、前記導風板が、アルミニウム又は銅により形成される。
本発明の他の態様では、前記導風板に凹凸が形成される。
本発明によれば、圧縮空気の密度が高められ、空気圧縮機の圧縮効率が向上する。
以下、本発明の空気圧縮機の実施形態の一例について説明する。本実施形態に係る空気圧縮機は、モータを動力源とする圧縮空気生成部を備えるレシプロ型のエアコンプレッサである。本実施形態に係るエアコンプレッサの用途は特に限定されないが、圧縮空気の圧力によって釘やネジを木材などに打ち込む空気工具に圧縮空気を供給する供給源としての利用に適している。以下、本実施形態に係るエアコンプレッサについて図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示されるように、エアコンプレッサ1は、フレーム等の骨格部と、該骨格部に連結された互いに平行な2つの空気タンク10a,10bと、を含む基台11を有する。それぞれの空気タンク10a,10bの両端部下面には、脚部12が取り付けられており、エアコンプレッサ1は、4つの脚部12によって所望の設置場所に置かれる。また、基台11の両端部にはハンドル13が設けられており、作業者は、ハンドル13を把持してエアコンプレッサ1を持ち運ぶことができる。
基台11には、図2に示される圧縮空気生成部20が搭載されている。通常、圧縮空気生成部20は、図1に示されるカバー14によって覆われている。再び図2を参照すると、圧縮空気生成部20は、モータ30と、クランクケース40と、2つのシリンダ(第1シリンダ51a,第2シリンダ51b)と、を含む。
図3に示されるように、モータ30は、固定子(ステータコイル)31と、固定子31の内側に組み込まれた回転子(ロータ)32と、回転子32に固定されたモータ回転軸33と、回転子32の回転位置を検出するホール素子などを有するDCブラシレスモータであって、クランクケース40の一側に配置されている。もっとも、モータ30はクランクケース40の側面に固定されており、両者は一体化されている。なお、本実施形態におけるモータ30はインナーロータ型の電動モータであるが、他の形式のモータ、例えば、アウターロータ型の電動モータに置き換えることもできる。
モータ回転軸33は、クランクケース40を貫通するとともに、クランクケース40に設けられている軸受によって回転自在に支持されている。クランクケース40の一端側(モータ30が固定されている側とは反対側)には、モータ30をインバータ制御するための半導体スイッチング素子などが搭載された制御回路基板60が配置されている。制御回路基板60は空気タンク10bに固定されており、制御回路基板60とクランクケース40との間に配置されているファン61が生成する冷却風によって冷却される。ファン61は、クランクケース40から突出しているモータ回転軸33の一端に固定されており、モータ回転軸33と一体に回転して冷却風を生成する。
図2,図3に示されるように、クランクケース40の両側には第1シリンダ51aおよび第2シリンダ51bが取り付けられている。図3に示されるように、第1シリンダ51aと第2シリンダ51bとは、モータ回転軸33の回転方向に関して180度異なる位置、すなわち、モータ回転軸33を介して対向する位置に配置されており、第1シリンダ51aには第1ピストン52aが往復動可能に収容され、第2シリンダ51bには第2ピストン52bが往復動可能に収容されている。
モータ回転軸33の回転運動を第1ピストン52aの往復運動に変換するために、第1ピストン52aには、第1コネクティングロッド53aの一端がピン結合されており、第1コネクティングロッド53aの他端は、モータ回転軸33に装着されている偏心カムに回転自在に結合されている。すなわち、第1コネクティングロッド53aは、クランクケース40と第1シリンダ51aとに跨り、モータ回転軸33と第1ピストン52aとを連結している。また、モータ回転軸33の回転運動を第2ピストン52bの往復運動に変換するために、第2ピストン52bには、第2コネクティングロッド53bの一端がピン結合されており、第2コネクティングロッド53bの他端は、モータ回転軸33に装着されている他の偏心カムに回転自在に結合されている。すなわち、第2コネクティングロッド53bは、クランクケース40と第2シリンダ51bとに跨り、モータ回転軸33と第2ピストン52bとを連結している。そこで、以下の説明では、モータ回転軸33を“クランクシャフト33”と呼ぶ場合がある。モータ30から出力される回転駆動力は、クランクシャフト33,偏心カムおよびコネクティングロッド(第1コネクティングロッド53a,第2コネクティングロッド53b)からなる変換機構によって往復駆動力に変換されてピストン(第1ピストン52a,第2ピストン52b)に伝達される。
ここで、それぞれの偏心カムは、ピストン52a,52bの駆動方向に関して互いに逆向きに偏心している。したがって、第1ピストン52aが第1シリンダ51aの上室を圧縮する方向に駆動されるとき、第2ピストン52bは第2シリンダ51bの上室を膨張させる方向に駆動される。一方、第2ピストン52bが第2シリンダ51bの上室を圧縮する方向に駆動されるとき、第1ピストン52aは第1シリンダ51aの上室を膨張させる方向に駆動される。尚、シリンダ51a,51bの上室とは、それぞれのシリンダ51a,51b内におけるピストン52a,52bよりも上方の空間である。
それぞれのシリンダ51a,51bに設けられているシリンダヘッド54a,54bの内側には、バッファ室55a,55bが設けられており、シリンダ51a,51bの上室とバッファ室55a,55bとの間にはそれぞれ逆止弁が設けられている。第1ピストン52aが第1シリンダ51aの上室を圧縮する方向に駆動され、上室内の空気の圧力が所定圧力よりも高くなると、第1シリンダ51aの上室とバッファ室55aとの間にある逆止弁が開かれる。すると、第1ピストン52aによって圧縮された空気は、第1シリンダ51aと第2シリンダ51bとを連通させている第1配管56を介して第2シリンダ51bの上室に送られる。尚、本実施形態における第1配管56は金属製のパイプである。
第2ピストン52bが第2シリンダ51bの上室を圧縮する方向に駆動され、上室内の空気の圧力が所定圧力よりも高くなると、第2シリンダ51bの上室とバッファ室55bとの間にある逆止弁が開かれる。すると、第2ピストン52bによって圧縮された空気は、第2シリンダと空気タンク10aとを連通させている第2配管57を介して空気タンク10aに送られ、貯留される。尚、空気タンク10a,10bは、第3配管58(図2)を介して互いに連通している。よって、空気タンク10a,10b内の圧力は均一に保たれる。尚、本実施形態における第2配管57および第3配管58は、金属製のパイプである。
ここで、図3に示される第1シリンダ51aの上室には外気が導入される。すなわち、第1ピストン52aは外気を圧縮し、第2ピストン52bは、第1ピストン52aによって圧縮された外気(空気)をさらに圧縮する。換言すれば、第1ピストン52aは1段目の低圧用のピストンであり、第2ピストン52bは2段目の高圧用のピストンである。また、第1シリンダ51aは1段目の低圧用のシリンダであり、第2シリンダ51bは2段目の高圧用のシリンダである。このように、本実施形態に係るエアコンプレッサ1は、空気を2段階で圧縮する。具体的には、第1ピストン52aによって一例として1.0[MPa]前後の圧縮空気を生成し、第2ピストン52bによって一例として4.0〜4.5[MPa]程度の圧縮空気を生成する。
図1に示されるように、空気タンク10a,10bの端部上方には、圧縮空気の取り出し口であるカプラ15a,15bが設けられている。さらに、空気タンク10a,10bとカプラ15a,15bとの間には、圧縮空気の圧力を調節する減圧弁16a,16bがそれぞれ設けられている。減圧弁16a,16bによって調節された圧縮空気の圧力は、それぞれの減圧弁16a,16bの近傍に設置されている圧力計17a,17bによって計測され、表示される。
また、図2に示されるように、空気タンク10aには、空気タンク10a,10b内の圧力が所定圧力よりも高くなると自動的に開く解放弁18aが設けられている。一方、空気タンク10bにはドレン装置18bが設けられており、ドレン装置18bが操作されると、空気タンク10a,10b内の圧縮空気の圧力により水分(ドレン水)が排出される。図1に示されるように、カバー14の上面には操作パネル19が設けられており、この操作パネル19に設けられている不図示の入力部を介して、モータ30(図2)の起動指令や回転数が入力される。
図2に示されるように、モータ30を挟んでクランクケース40と反対側にはファン70が配置されている。図3に示されるように、ファン70はモータ30の回転子32から突出しているクランクシャフト33の一端に固定されており、クランクシャフト33と一体に回転する。ファン70が回転すると冷却風が生成され、この冷却風によってモータ30、クランクケース40、シリンダ51a,51bなどが冷却される。尚、クランクシャフト33の他端に、主に制御回路基板60を冷却するためのファン61が固定されていることは既述の通りである。すなわち、本実施形態では、クランクシャフト33の一方の端部にファン61が設けられ、他方の端部にファン70が設けられている。換言すれば、対向する2つのファン61,70の間に、モータ30,クランクケース40,シリンダ51a,51bを含む圧縮空気生成部20が配置されている。また、ファン70,モータ30およびクランクケース40は、クランクシャフト33に沿ってこの順で並んでいる。
図2に示されるように、ファン70の径方向外側(本実施形態では、ファン70の下方)には、金属製の導風板80が配置されている。図4(a),(b)に示されるように、導風板80は、湾曲部81と、平坦部82と、湾曲部81の一辺と平坦部82の一辺とを繋ぐ連結部83と、を有する。連結部83は、湾曲部81の一辺から平坦部82の一辺へ向かって上り傾斜に形成されている。もっとも、湾曲部81、平坦部82および連結部83は1枚のアルミ板によって形成されている。すなわち、湾曲部81、平坦部82および連結部83の区別は説明の便宜上の区別であり、実際の湾曲部81、平坦部82および連結部83は一体不可分である。
図4(b)に示されるように、平坦部82の裏面には、複数の金属材料からなるクリップ84がろう付け等の手段により固定されている。具体的には、3つの大径クリップ84aが平坦部82の長手方向に沿って一列に並べられている。また、3つの小径クリップ84bが3つの大径クリップ84aと平行に一列に並べられている。大径クリップ84aと小径クリップ84bは、帯状のアルミ板を半円弧状にプレス加工(丸め加工)したものである点で共通しており、その外観形状も実質的に同一である。
図5に示されるように、導風板80は、第1配管56および第2配管57に装着されている。具体的には、大径クリップ84aが第1配管56に嵌められ、小径クリップ84bが第2配管57に嵌められている。ここで、第1配管56に嵌められる前の大径クリップ84aの内径は、第1配管56の外径よりも僅かに小さい。また、第2配管57に嵌められる前の小径クリップ84bの内径は、第2配管57の外径よりも僅かに小さい。よって、第1配管56に嵌められた大径クリップ84aは、自己の弾性復元力によって第1配管56に圧接し、第2配管57に嵌められた小径クリップ84bは、自己の弾性復元力によって第2配管57に圧接する。換言すれば、第1配管56の外周面と大径クリップ84aの内周面とが密接し、両者が熱的に接続される。また、第2配管57の外周面と小径クリップ84bの内周面とが密接し、両者が熱的に接続される。さらに、大径クリップ84aおよび小径クリップ84bは導風板80(平坦部82)にろう付けされているので、これらクリップ84を介して第1配管56および第2配管57と導風板80とが熱的に接続される。すなわち、導風板80は、第1配管56および第2配管57との間で熱の移動が可能であり、ヒートシンクとして機能する。
また、図2,図5に示されるように、上記のようにして第1配管56および第2配管57に装着された導風板80の湾曲部81は、ファン70の径方向外側(下方)においてファン70の回転方向に沿って延在する。さらに、図5に示されるように、湾曲部81と平坦部82との間には、湾曲部81から平坦部82へ向かって上り傾斜となる連結部83が形成されている。よって、ファン70によって生成される冷却風の少なくとも一部は、導風板80の表面に沿って図5の紙面左側から右側へ向けて案内される。すなわち、モータ30および該モータ30の先にあるクランクケース40やシリンダ51a,51b(図2)へ向けて案内される。
以上のように、本実施形態に係るエアコンプレッサ1には、ファン70によって生成される冷却風の少なくとも一部をモータ30、クランクケース40、シリンダ51a,51bなどへ向けて案内する導風板80が設けられている。エアコンプレッサ1の運転中には、モータ30、クランクケース40およびシリンダ51a,51bを含む各部の温度が上昇するが、モータ30、クランクケース40およびシリンダ51a,51bは、他の部分に比べて温度上昇が顕著な部分である。例えば、ピストン52a,52bの駆動源であるモータ30には負荷電流が生じるので、この負荷電流に伴うジュール熱によってモータ30の温度が上昇する。また、圧縮工程で発生する圧縮熱によってシリンダ51a,51bやピストン52a,52bの温度が上昇する。さらに、モータ30やシリンダ51a,51bの温度上昇に伴ってこれらと接しているクランクケース40の温度も上昇する。この点、上記導風板80が設けられている本実施形態に係るエアコンプレッサ1においては、温度上昇が顕著であるモータ30、クランクケース40、シリンダ51a,51bなどに冷却風が効率的に供給され、これらの温度上昇が抑制される。
さらに、上記導風板80は、圧縮空気の流路を形成している第1配管56および第2配管57との関係でヒートシンクとして機能する。よって、本実施形態に係るエアコンプレッサ1においては、第1配管56および第2配管57の内部を流れる圧縮空気が冷却され、圧縮空気の温度が下げられる。この結果、圧縮空気の密度が高まり、圧縮効率が向上する。
すなわち、本発明の導風板80は、冷却風路の整流部材としてのみならず、配管内を流れる圧縮空気を冷却するヒートシンクとしての二役を担うものである。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記実施形態では、導風板80が第1配管56および第2配管57の双方と熱的に接続されていた。しかし、導風板80を第1配管56と第2配管57のいずれか一方とのみ熱的に接続してもよく、圧縮空気が流れる他の任意の配管と熱的に接続する構造であってもよい。例えば、導風板80を第1配管56,第2配管57および第3配管58と熱的に接続してもよい。なお、第2シリンダ51bの圧縮効率向上の観点からは、導風板80が少なくとも第1配管56と熱的に接続されていることが好ましい。
上記実施形態における導風板80の表面は平滑であるが、導風板80の表面に凹凸を形成してもよい。この場合、導風板80の表面積が拡大されて放熱量が増大するとともに、導風板80の強度が向上する。さらに、導風板80に、冷却風の案内方向に沿って伸びるチャネル(凹溝など)を形成してもよい。この場合、導風効果が向上し、冷却対象に対してより効果的に冷却風を届けることができる。
導風板80の材料は熱伝導率の高い金属材料であることが好ましいが、アルミニウムに限られるものではなく、例えば銅であってもよく、任意の金属材料、例えば鉄や、ステンレス鋼等でもよい。もっとも、導風板80の材料は金属材料に限られず、カーボンシート等の炭素系素材など、熱伝導率が十分に高くヒートシンクとして機能する任意の材料も選択可能である。また、上記実施形態では、ろう付けしたクリップ84を例示したが、導風板80の一部を打ち抜いてクリップ84を形成してもよい。また、クリップ84を用いることなく、導風板80を直に配管に取り付けてもよい。
上記実施形態に係るエアコンプレッサ1は、2組のシリンダおよびピストンを備えた多段式の空気圧縮機であったが、シリンダおよびピストンは1組でも3組以上でもよい。
1 エアコンプレッサ
10a,10b 空気タンク
11 基台
12 脚部
13 ハンドル
14 カバー
15a,15b カプラ
16a,16b 減圧弁
17a,17b 圧力計
18a 解放弁
18b ドレン装置
19 操作パネル
20 圧縮空気生成部
30 モータ
31 固定子
32 回転子
33 モータ回転軸(クランクシャフト)
40 クランクケース
51a 第1シリンダ
51b 第2シリンダ
52a 第1ピストン
52b 第2ピストン
53a 第1コネクティングロッド
53b 第2コネクティングロッド
54a,54b シリンダヘッド
55a,55b バッファ室
56 第1配管
57 第2配管
58 第3配管
60 制御回路基板
61 ファン
70 ファン
80 導風板
81 湾曲部
82 平坦部
83 連結部
84 クリップ
84a 大径クリップ
84b 小径クリップ
10a,10b 空気タンク
11 基台
12 脚部
13 ハンドル
14 カバー
15a,15b カプラ
16a,16b 減圧弁
17a,17b 圧力計
18a 解放弁
18b ドレン装置
19 操作パネル
20 圧縮空気生成部
30 モータ
31 固定子
32 回転子
33 モータ回転軸(クランクシャフト)
40 クランクケース
51a 第1シリンダ
51b 第2シリンダ
52a 第1ピストン
52b 第2ピストン
53a 第1コネクティングロッド
53b 第2コネクティングロッド
54a,54b シリンダヘッド
55a,55b バッファ室
56 第1配管
57 第2配管
58 第3配管
60 制御回路基板
61 ファン
70 ファン
80 導風板
81 湾曲部
82 平坦部
83 連結部
84 クリップ
84a 大径クリップ
84b 小径クリップ
Claims (8)
- 往復駆動されるピストンによって空気を圧縮する空気圧縮機であって、
シリンダと、
前記シリンダ内に往復動可能に収容され、モータによって往復駆動されるピストンと、
前記モータによって回転駆動されるファンと、
圧縮された空気の流路を形成する配管と、
圧縮された空気が貯留される空気タンクと、
前記配管と熱的に接続され、かつ、前記ファンによって生成される冷却風を案内する導風板と、を有する、
空気圧縮機。 - 前記モータの回転軸が貫通するクランクケースと、
前記クランクケース内に設けられ、前記回転軸と前記ピストンとを連結するコネクティングロッドと、を有し、
前記ファン、モータおよびクランクケースは、前記回転軸に沿ってこの順で並んでおり、
前記導風板は、前記冷却風の少なくとも一部を前記モータおよび前記クランクケースへ向けて案内する、
請求項1に記載の空気圧縮機。 - 前記導風板の少なくとも一部は、前記ファンの径方向外側において、該ファンの回転方向に沿って延在している、
請求項1又は2に記載の空気圧縮機。 - 第1ピストンが往復動可能に収容された第1シリンダと、
第2ピストンが往復動可能に収容された第2シリンダと、
前記第1シリンダと前記第2シリンダとを連通させる第1配管と、を有し、
前記導風板は、前記第1配管と熱的に接続されている、
請求項1〜3のいずれかに記載の空気圧縮機。 - 第1ピストンが往復動可能に収容された第1シリンダと、
第2ピストンが往復動可能に収容された第2シリンダと、
前記第1シリンダと前記第2シリンダとを連通させる第1配管と、
前記第2シリンダと前記空気タンクとを連通させる第2配管と、を有し、
前記導風板は、前記第1配管と前記第2配管の双方または一方と熱的に接続されている、
請求項1〜3のいずれかに記載の空気圧縮機。 - 前記導風板が、金属材料により形成され、前記配管と係合している、請求項1〜5のいずれかに記載の空気圧縮機。
- 前記導風板が、アルミニウム又は銅により形成されている、請求項1〜6のいずれかに記載の空気圧縮機。
- 前記導風板に凹凸が形成されている、請求項1〜7のいずれかに記載の空気圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014202357A JP2016070232A (ja) | 2014-09-30 | 2014-09-30 | 空気圧縮機 |
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JP2019108811A (ja) * | 2017-12-15 | 2019-07-04 | 工機ホールディングス株式会社 | 気体圧縮機 |
JP2021119300A (ja) * | 2020-01-30 | 2021-08-12 | 工機ホールディングス株式会社 | 気体圧縮機 |
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- 2014-09-30 JP JP2014202357A patent/JP2016070232A/ja active Pending
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JP2019108811A (ja) * | 2017-12-15 | 2019-07-04 | 工機ホールディングス株式会社 | 気体圧縮機 |
JP2021119300A (ja) * | 2020-01-30 | 2021-08-12 | 工機ホールディングス株式会社 | 気体圧縮機 |
JP7434945B2 (ja) | 2020-01-30 | 2024-02-21 | 工機ホールディングス株式会社 | 気体圧縮機 |
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